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大阪府 [PDF:475KB]
H25.2.8
行政機関職員向け公益通報研修会資料
大阪府における公益通報制度について
大阪府総務部法務課コンプライアンス推進グループ
総括補佐 黒田健司
○公益通報制度の概要
○通報対応の流れ
○通報制度の課題
公益通報制度の概要
職員通報
通報者
外部(従業員)通報
・府職員等
・民間事業者の従業員等
【法第2条第1項】
府民通報
・府民等(何人も)
【法第2条第1項】
通報対象事実 ・府の事務又は事業の管理、運営、執行等に係る行為(職
・国民の生命、身体、財産等の保護
・府の事務又は事業の管理、運営、
員等の私生活上の行為は含まない。)で、次の(1)から
にかかわる 435 の法律に規定す
執行等に係る行為(職員等の私生
(3)のいずれかに該当すると思料する行為
る罪の犯罪行為の事実で、府が処
活上の行為は含まない。)で、法
(1)法令違反行為(条例、規則その他の規程を含む。)
分、勧告等の権限を有する行政機
令違反行為(条例、規則その他の
(2)業務に関する規程又は職務上の命令に違反する行為
関となるもの(H24.12.4 現在)
規程を含む。)に該当すると思料
(3)法令違反につながるおそれのある行為
【法第2条第1項、第3項、別表】
する行為
通報窓口
・法務課
・コンプライアンス委員2
・法務課
・コンプライアンス委員1名《外部》
・電子メール、郵送、電話、面談
・電子メール、郵送
・匿名不可
・匿名不可
・大阪府外部通報処理に関する要綱
・大阪府職員等のコンプライアンス
名《外部》
通報手段
・電子メール、郵送、電話、 ・電子メール、郵送
面談
匿名の可否
・匿名可
匿名不可
根拠要綱
・大阪府職員等のコンプライアンスの推進に関する要綱
の推進に関する要綱
※法=公益通報者保護法
“労働者からの”公益通報《狭義の公益通報》
公益通報《広義の公益通報》(要綱上の公益通報)
1
“府民からの”公益通報
通報対応の流れ
1.職員通報の場合
①通報の受付
・受付窓口:外部窓口(2名)及び法務
課
・通報手段:外部窓口は電子メール、郵
送に限る。法務課窓口は電話、面談
も可。
・通報内容:府の事務・事業に係る法令
違反行為、職務命令違反行為等。
・通報者:外部窓口は顕名のみ。法務課
窓口は匿名も可。
職
通報
<外部窓口>①通報の受付
コンプライアンス委員2名
通報
②通報送付
総 務 部 法 務 課
②外部窓口は受け付けた通報から個人
情報等を削除して法務課へ送付する。
①通報の受付
③受理・調査の実施等について意見聴取
コンプライアンス委員
③法務課は通報を受理し調査を行うか、
又は受理せず調査を行わないかにつ
いてコンプライアンス委員に意見を聴く。
④受理・調査の実施等に関する意見
総
④コンプライアンス委員は法務課に対して③に
ついて意見を述べる。
員
務 部 法 務 課
⑥受理・調査する・しない通知
の送付
⑤調査の指示
<外部窓口>
⑤コンプライアンス委員の意見を踏まえ、法務
課が通報を受理した場合、総務部長は
関係部局長に調査を指示する。
⑥受理・調査する・しない通知
の送付
⑥受理し調査を行う場合は、法務課は外
部窓口を通じて、又は直接その旨職員
に通知し、受理せず調査を行わない場
合は、理由を付して、その旨職員に通
知する。
職
員
関 係 部 局
⑦調査の実施、是正措置
⑦関係部局は調査を行い、必要に応じて
是正措置等を講じる。
⑧調査方法・結果、是正措置等の報告
⑧関係部局長は総務部長に調査方法・結
果、是正措置等の内容について報告す
る。
⑨調査方法・結果、是正措置等の
内容について意見聴取
総
務 部 法 務 課
コンプライアンス委員
⑨法務課はコンプライアンス委員に調査方法・
結果、是正措置等の内容について意見
を聴く。
⑩コンプライアンス委員は、法務課に対して⑨
について意見を述べる。
⑪調査方法・結果、是正措置等が妥当で
あれば、法務課は外部窓口を通じ、又
は直接その内容を職員に通知する。
⑩調査方法・結果、是正措置等の
内容に関する意見
総 務 部 法 務 課
⑫妥当でないとの意見であ
れば、再度、調査を指示
※関係部局は再調査を実施
→⑦に戻る
⑪調査結果、是正措置
通知の送付
<外部窓口>
⑫調査方法・結果、是正措置等が妥当で
ないとの意見であれば、その意見を踏
まえ、総務部長は関係部局長に再調査
の指示をする。
指示を受けた関係部局長は再調査を
行わなければならない。
→⑦に戻る
⑪調査結果、是正措置通
知の送付
職
2
員
2.府民通報の場合
①通報の受付
・受付窓口:外部窓口(1名)
*法務課窓口は設置しない
・通報手段:電子メール、郵送に限る。
・通報内容:府の事務・事業に係る法
令違反行為に限る。
(職務命令違反
行為等を除く)
・通報者:住所、氏名等が明確な者に
限る。
(匿名は不可)
府
通報
要望・意見・
苦情・通報等
<外部窓口>①通報の受付
コンプライアンス委員1名
総
通報送付
務 部 法 務 課
コンプライアンス委員
④受理・調査の実施等に関する意見
総
務 部 法 務 課
⑥受理・調査する・しない通知
の送付
⑤調査の指示
<外部窓口>
⑤コンプライアンス委員の意見を踏まえ、法務
課が通報を受理した場合、総務部長
は関係部局長に調査を指示する。
⑥受理・調査する・しない通知
の送付
府
⑥受理し調査を行う場合は、法務課は
外部窓口を通じて、その旨府民に通
知し、受理せず調査を行わない場合
は、理由を付して、その旨府民に通
知する。
民
関 係 部 局
⑦調査の実施、是正措置
⑧調査方法・結果、是正措置等の報告
⑦関係部局は調査を行い、必要に応じ
て是正措置等を講じる。
総
⑧関係部局長は総務部長に調査方法・
結果、是正措置等の内容について報
告する。
務 部 法 務 課
⑨調査方法・結果、是正措置等の内容
について意見聴取
コンプライアンス委員
⑨法務課はコンプライアンス委員に調査方
法・結果、是正措置等の内容につい
て意見を聴く。
⑪調査方法・結果、是正措置等が妥当
であれば、法務課は外部窓口を通じ、
その内容を府民に通知する。
外部窓口
を案内
③受理・調査の実施等について意見聴取
③法務課は通報を受理し調査を行う
か、又は受理せず調査を行わないか
についてコンプライアンス委員に意見を聴
く。
⑩コンプライアンス委員は、法務課に対して⑨
について意見を述べる。
府民の声
②通報送付
②外部窓口は受け付けた通報から個人
情報等を削除して法務課へ 送付す
る。
④コンプライアンス委員は法務課に対して③
について意見を述べる。
民
⑩調査方法・結果、是正措置等の内容
に関する意見
総
務 部 法 務 課
⑫妥当でないとの意見であ
れば、再度、調査を指示
※関係部局は再調査を実施
→⑦に戻る
⑪調査結果、是正措置等
通知の送付
<外部窓口>
⑫調査方法・結果、是正措置等が妥当
でないとの意見であれば、その意見
を踏まえ、総務部長は関係部局長に
再調査の指示をする。
指示を受けた関係部局長は再調査を
行わなければならない。
→⑦に戻る
⑪調査結果、是正措置等
通知の送付
府
3
民
3.外部(従業員)通報の場合
従
①通報の受付
・受付窓口:法務課
・通報手段:電子メール、郵送、電話、
面談
・通報内容:国民の生命、身体、財産
等の保護にかかわる 435 の法律
に規定する罪の犯罪行為の事実
で、府が処分、勧告等の権限を有
する行政機関となるもの
(H24.12.4 現在)
・通報者:当該事業所の従業員で、氏
名、連絡先が明確な者に限る。
(匿
名は不可)
業
員
提言・要望・意見・
苦情・通報等
通報
府民の声
通報送付
総 務 部 法 務
⑤調査の依頼
②受け付けた通報について府が権限を
有しないときは、権限を有する行政
機関を通報者に教示する。
①通報の受付
②権限を有する行政機関の教示
又は
③情報提供として受け付ける旨の通知
又は
④受理し調査する・受理せず調査しな
い旨の通知
③公益通報者保護法に基づく公益通報
に該当しないときは、情報提供とし
て受け付ける旨を通報者に 通知す
る。
従
④受理し調査を行う場合は、法務課は
その旨通報者に通知し、受理せず調
査を行わない場合は、理由を付して、
その旨通報者に通知する。
課
業
関 係 部 局
員
⑥調査の実施、措置
⑦調査結果、措置の報告
総
⑤法務課が通報を受理した場合、総務
部長は関係部局長に調査を依頼す
る。
務 部 法 務 課
⑧調査結果、措置内容の通知
⑥関係部局は調査を行い、通報対象事
実が判明した場合は、法令に基づく
措置等を講じる。
従
⑦関係部局長は総務部長に調査結果、
措置の内容を報告する。
⑧法務課は措置の内容等を通報者に通
知する。
4
業
員
大阪府職員等のコンプライアンスの推進に関する要綱(抜粋)
目次
第 1 章 総則(第 1 条)
第 2 章 コンプライアンス委員(第 2 条~第 5 条)
第 3 章 公益通報(第 6 条~第 21 条)
第 4 章 公正職務執行確保(第 22 条~第 27 条)
第 5 章 法令遵守推進委員会(第 28 条~第 36 条)
第 6 章 雑則(第 37 条)
第1章 総則
(目的)
第1条
この要綱は、公益通報の処理に関し、必要な事項を定めることにより、法令違反
の是正及びその未然防止を図るとともに、職員が不当な要求や圧力を排除し、公正な職
務の執行を確保するために必要な事項を定めることにより、府民の疑惑や不信を招くよ
うな行為の防止を図り、もって本府における法令の遵守及び府民から信頼される公正な
府政の運営(コンプライアンス)の推進に資することを目的とする。
第2章 コンプライアンス委員
(設置)
第2条
府のコンプライアンスを推進するため、コンプライアンス委員(以下「委員」と
いう。
)を置く。
(委員の委嘱)
第3条
委員は3名以上とし、弁護士等コンプライアンスに関して知識及び経験を有する
者の中から、知事が委嘱する。
2 委員の任期は2年とし、1 回に限り再任することができる。
(委員の業務)
第4条 委員は、次に掲げる業務を処理する。
(1) 委員宛公益通報の処理に関すること。
(2) 公益通報の処理について、助言及び指導を行うこと。
(3) 公益通報制度に関し改善すべき点について、助言及び指導を行うこと。
(4) 法令違反行為等に係る重大事象に関する調査を行い、その結果について知事に報
告すること。
(5) 公正な職務の執行確保に関して、職員への助言及び指導を行うこと。
(6) 行き過ぎた苦情等への対応に関する職員への助言及び指導を行うこと。
(7) その他府のコンプライアンスに関する助言及び指導を行うこと。
5
(意見の聴取)
第5条
府は、コンプライアンスの推進上必要があると認めるときは、委員以外の者から
意見を聴くことができる。
第3章 公益通報
(定義)
第6条 この要綱において、
「職員等」とは、公益通報者保護法(平成16年法律第122
号)第2条第1項各号に掲げる労働者であって、府の機関(公安委員会及び警察本部を
除く。以下同じ。
)を労務提供先とするものをいう。
2 この要綱において、
「職員通報」とは、職員等が、府の事務又は事業の管理、運営、執
行等に係る行為(職員等の私生活上の行為は含まない。
)が、次の各号のいずれかに該当
すると思料する場合に、当該行為について行う通報をいう。
(1) 法令違反行為
(2) 業務に関する規程又は職務上の命令に違反する行為
(3) 法令違反につながるおそれのある行為
3 この要綱において、
「府民通報」とは、府民等が、府の事務又は事業の管理、運営、執
行等に係る行為(職員等の私生活上の行為は含まない。
)が、前項第1号に掲げる行為に
該当すると思料する場合に、当該行為について行う通報をいう。
4 この要綱において、
「公益通報」とは、職員通報及び府民通報をいう。
5
この要綱において、
「法令違反行為」とは、法令(条例、規則その他の規程を含む。)
に違反する行為をいう。
6
この要綱において、
「業務に関する規程又は職務上の命令に違反する行為」とは、職務
の遂行に当たって、あらかじめ定められた要綱、要領その他業務に関する規程又は職務
上の命令に違反する行為をいう。
7
この要綱において、
「法令違反につながるおそれのある行為」とは、法令違反の状態に
は至っていないものの、その行為の態様が法令の趣旨及び目的に反し、放置しておくと
法令違反につながるおそれがある行為をいう。
(公益通報窓口)
第7条 職員通報窓口を総務部法務課(以下「法務課」という。
)及び委員に置き、府民通
報窓口を委員に置く。
2 総務部法務課長(以下「法務課長」という。
)は、総務部長の命を受けて、公益通報の
処理に関する事務を掌理する。
(公益通報業務従事員の責務)
第8条 委員、法務課長、法務課の職員及びその他公益通報に係る事務に従事する職員(委
員を除き、以下「公益通報業務従事員」という。
)は、誠実かつ公正に職務を遂行し、職
務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、同様とする。
2
公益通報業務従事員は、自ら又はその配偶者、子、父母、若しくは兄弟姉妹が公益通
6
報の対象となった場合には、当該公益通報に係る事務に携わることができない。この場
合において、公益通報業務従事員は直属の上司に、その旨を申し出なければならない。
(職員等の責務)
第9条
職員等は、不正の利益を得る目的、他人に損害を加える目的その他不正の目的で
通報を行ってはならない。
(公益通報の受付)
第10条
法務課においては、電子メール、郵送、電話又は面談により、職員通報を受け
付けるものとする。なお、匿名による職員通報も受け付けるものとする。
2
委員においては、電子メール又は郵送により、公益通報を受け付けるものとする。な
お、匿名による公益通報は受け付けない。
3 苦情、要望、意見、相談等は、受け付けないものとする。
4
委員は、公益通報を受け付けたときは、公益通報を行う者(以下「通報者」という。)
の秘密保持に配慮しつつ、通報者に対する不利益な取扱いのない旨及び通報者の秘密は
保持される旨を当該通報者に説明するとともに、通報者から公益通報内容を聴取する等
により、公益通報の趣旨の確認に努めなければならない。法務課の職員が、職員通報を
受け付けたときも同様とする。
5
委員は、受け付けた公益通報を、通報者の氏名、住所、所属、連絡先等、個人が特定
される情報を伏せた上で、法務課長に転送するものとする。ただし、通報者が氏名、住
所、所属、連絡先等、個人が特定される情報を秘匿することを要しない旨を申し出たと
きは、これらを伏せることなく転送するものとする。
(公益通報の受理等)
第11条 法務課長は、前条の規定により法務課及び委員が受け付けた公益通報が、第
6条第2項各号に掲げる行為(以下「通報対象事実」という。)に該当し、内容が具
体的かつ明確で、十分な調査を行うことができ、かつ、是正措置を講じることができ
ると認められる場合(同一の通報者から同趣旨の公益通報があった場合を除く。)は、
当該公益通報を受理するものとする。
ただし、訴訟、和解、あっせん、調停、仲裁その他の手続によって解決又は処理を
図ることが適当と認められる場合は、当該公益通報を受理せず調査を行わないことが
できる。
2
法務課長は、公益通報を受理し調査を行うときはその旨を、受理せず調査を行わない
ときはその旨及びその理由を、遅滞なく、当該通報者に通知するものとする。ただし、
委員が受け付けた公益通報については、当該委員を通じて通知するものとする。
3
前項に規定する公益通報を受理し調査を行い、又は受理せず調査を行わないことにつ
いて、法務課長は、委員の意見を聴くものとする。
7
(調査の実施)
第12条
総務部長は、前条の規定により法務課長が受理した公益通報について、速やか
に、関係する部局等の長(以下「関係部局長」という。
)に通知し、調査を指示するもの
とする。
2 前項の規定により指示を受けた関係部局長は、関係者からの事情の聴取、報告の徴収、
書類の閲覧、現地の確認その他の必要な調査を、速やかに、必要かつ相当と認められる
方法により行うものとする。
3
前項に規定する調査を行うに当たっては、通報者の秘密を守るため、通報者が特定さ
れないよう十分に配慮し、かつ、調査に関係する者の人権が不当に侵害されないように
配慮しなければならない。
4
第2項に規定する調査を受ける職員等は、当該調査に協力するとともに、調査の状況
等を漏らしてはならない。その職を退いた後も、同様とする。
5
前項に規定する職員等及び関係部局は、通報者を特定するための調査等を行ってはな
らない。
(是正措置等)
第13条
関係部局長は、第12条第2項の規定により調査を行った結果、通報対象事実
が判明したときは、速やかに、是正措置、再発防止策等(以下「是正措置等」という。)
を講ずるものとする。
(調査結果等の通知等)
第14条
関係部局長は、第12条第2項の規定による調査の方法及び結果並びに前条の
規定による是正措置等を講じたときはその内容を、是正措置等を講じなかったときはそ
の旨及びその理由を、速やかに、総務部長に報告するものとする。
2
法務課長は、前項の規定による報告に基づき、調査の結果並びに是正措置等が講じら
れたときはその内容を、是正措置等が講じられなかったときはその旨及びその理由を、
遅滞なく、当該通報者に通知するものとする。ただし、委員が受け付けた公益通報につ
いては、当該委員を通じて通知するものとする。
(再調査の指示)
第15条
法務課長は、前条第1項の規定による報告が総務部長にあったときは、当該報
告の内容について、委員の意見を聴くものとする。
2
総務部長は、前項の規定による委員の意見を踏まえ、必要に応じて、速やかに、関係
部局長に対し、調査を再度指示するものとする。
3
前項の規定により指示を受けた関係部局長は、速やかに、必要かつ相当と認められる
方法により必要な調査を再度行うものとする。
8
(委員に対する意見の申出)
第16条
委員に公益通報をした通報者は、第14条第2項の通知を受けたときは、その
通知に係る調査結果及び是正措置等について、委員に対し、意見を申し出ることができ
る。
(匿名による職員通報についての適用除外等)
第17条
職員通報が匿名で行われた場合は、第10条第4項後段、第11条第2項及び
第14条第2項の規定は適用しない。
2
前項の場合において、法務課長は、受理した当該職員通報の調査結果及び是正措置等
の概要を庁内ウェブページに掲載するものとする。
(不利益取扱いの禁止)
第18条
府の機関の任命権者及び職員等は、通報者に対し、公益通報をしたことを理由
として、いかなる不利益な取扱いもしてはならない。
(相談)
第19条
職員等は、第6条第2項各号に掲げる行為があると思料する場合に、職員通報
窓口に相談することができる。
(公表)
第20条
総務部長は、毎年度、公益通報に関する処理の状況について、インターネット
の利用その他の適切な方法によりその概要を公表するものとする。
(通報関連文書の管理)
第21条
公益通報の事務処理に関する文書については、大阪府行政文書管理規則(平成
14 年大阪府規則第 122 号)に基づき適切に管理するとともに、通報者の秘密の保持が図
られるよう特に配慮しなければならない。
2 公益通報の事務処理に関する文書の保存期間は、10 年とする。
附
則
1 この要綱は、平成23年4月1日から施行する。
附 則
(施行期日)
1 この要綱は、平成24年11月14日から施行する。
9
大阪府外部通報処理に関する要綱
(目的)
第1条 この要綱は、公益通報者保護法(平成 16 年法律第122号。以下「法」という。)
に基づく公益通報のうち、大阪府が法第2条第1項に規定する権限を有する行政機関とな
るもの(以下「外部通報」という。)の事務処理に必要な事項を定めることにより、制度
の適正かつ円滑な執行を確保し、もって通報者の保護及び法令遵守(コンプライアンス)
の推進に資することを目的とする。
(定義)
第2条
この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところに
よる。
一 通報対象事実 法第2条第3項に規定する通報対象事実をいう。
二 外部通報窓口 外部通報の受付をし、及び相談に応じる窓口をいう。
三
部局
大阪府組織条例(昭和28年大阪府条例第1号)に規定する部並びに大阪府
出納長の補助組織設置規則(昭和39年大阪府規則第13号)に規定する出納局及び
契約局をいう。
(処理の基本事項)
第3条 外部通報窓口を総務部法務課(以下「法務課」という。
)に設置する。
2 総務部法務課長(以下「法務課長」という。
)は、総務部長の命を受けて、外部通報の
受付及び処理に関する事務を行う。
3
外部通報の事務処理に当たっては、個人情報の取扱いについて特に注意しなければな
らない。
(外部通報の処理)
第4条 法務課長は、外部通報の受付に当たっては、次に掲げる事項を把握するとともに、
通報者に対して、通報者の秘密は保持されることを説明しなければならない。なお、受
け付けた通報に係る事項について府が権限を有しないときは、権限を有する行政機関を、
通報者に対し遅滞なく教示するものとする。
一 通報者の氏名
二 通報者の連絡先
三 外部通報の内容となる事実の概要及び当該事実が生じ、又はまさに生じようとしてい
ると信ずるに足りる相当の理由の有無
2
総務部長は、受け付けた外部通報についてその内容を検討し、速やかに当該通報対象
事実について処分等の権限を有する所管の部局(以下「所管部局」という。
)の長(以下
「所管部局長」という。
)に通知するとともに、必要があると認めるときは、通報対象事
実に関する調査を依頼するものとする。なお、通報が法に基づく公益通報に該当しない
ときは、その旨又は情報提供として受け付ける旨を、通報者に対し、遅滞なく通知しな
10
ければならない。
3
所管部局長は、調査の依頼を受けたときは、必要な調査を行わなければならない。な
お、調査の実施に当たっては、通報者の秘密を守るため、通報者が特定されないよう十
分に配慮しつつ、遅滞なく、必要かつ相当と認められる方法で行うものとする。
4
調査の結果、通報対象事実が判明したときは、所管部局長は、速やかに、法令に基づ
く措置その他適切な措置(以下「措置」という。)をとるものとする。この場合において、
所管部局長は、当該措置の内容を総務部長に通知するものとする。
5
法務課長は、通報者に対し、調査の進捗状況及び措置の内容等に関する情報を遅滞な
く通知するよう努めなければならない。なお、通知に当たっては、職務上の秘密及び関
係者の個人情報の保護に留意しなければならない。
6
所管部局が複数ある場合は、相互に連携して調査を行い、又は措置を講じるなど、緊
密に連絡し、及び協力するものとする。
7
総務部長は、前項の規定による連絡及び協力が適切に行われるよう必要な連絡調整を
行う。
(相談、情報提供の処理)
第5条
法務課長は、総務部長の命を受けて、前条に定める事務のほか外部通報に関する
相談及び情報提供(以下「相談等」という。
)に関する事務を処理する。
2
総務部長は、必要に応じ、外部通報に関する相談等の内容を所管部局長に通知する。
なお、部局に対して直接外部通報に関する相談等があったときは、当該部局の長は、速
やかにその内容を総務部長に通知するものとする。
(職員の責務)
第6条
外部通報の事務処理に従事する者は、通報に関する秘密を漏らしてはならず、及
び自らが関係する通報事案の処理に関与してはならない。
2
部局の職員は、外部通報に関する事務処理について協力を求められたときは、正当な
理由がある場合を除き、必要な協力を行うものとする。
(通報関連資料の管理)
第7条 外部通報の事務処理に関する文書については、大阪府行政文書管理規則(平成 14
年大阪府規則第 122 号)に基づき管理するとともに、通報者の秘密保持が図られるよう
特に配慮しなければならない。
2 外部通報の事務処理に関する文書の保存期間は、10 年とする。
(公表)
第8条
総務部長は、毎年度、部局の長に対し、外部通報に関する処理の状況について報
告を求め、これをとりまとめて、インターネットの利用その他の方法によりその概要を
公表するものとする。
11
(細目)
第9条
この要綱に定めるもののほか、外部通報の事務処理に関し必要な事項は、総務部
長が別に定める。
附
則
この要綱は、平成18年 4月1日から施行する。
この要綱は、平成18年 12 月1日から施行する。
12
Fly UP