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(資料編)(PDF:2139KB)
資 料 編 〔資料編目次〕 ◆用語説明 ◆愛媛県長期計画(関係分抜粋) ◆県内各交通機関の運行状況 ○高速・特急・急行バス ○本県発着航路(離島航路、広域航路、廃止及び休止航路) ○本県発着航空路線 ◆市町連携等での地域公共交通に関する課題集約の内容 ◆地域公共交通活性化の取り組みに係る事例集 ◆「四国における鉄道の抜本的高速化に関する基礎調査」結果(概要) ◆公共交通を取り巻く国の動向 ◆愛媛県が実施した交通に関する県民ニーズ調査 ◆愛媛県地域交通活性化推進会議 ◆市町における協議会等の設置状況 - 43 - ◆用語説明 【あ行】 インセンティブ 事業者の増収努力が自らの売上げ増大につながるなど、事業者の努力が何らかの形で 反映される仕組み。 海回り線(JR) JR予讃線(高松駅~宇和島駅)のうち、伊予市駅から伊予長浜駅を経由して伊予大 洲駅に至る海岸沿いの路線。 【関連語:予土線】 【か行】 公共交通空白地有償運 バスやタクシーなどの公共交通機関だけでは、住民に対する十分な輸送サービスが確 送(自家用有償旅客運 保できないと認められる場合において、一定の要件を満たしたNPO法人(特定非営 送の一形態) 利活動法人)等によって行われる有償の輸送サービス。 公共交通不便地域・空 近くに公共交通機関の路線がない地域、あるいは、公共交通機関の路線があっても便 白地域 数が少なく不便な地域。 交通政策基本法 人口急減や少子化をはじめとする課題に対し、交通の分野で政府を挙げて取り組むた め、交通に関する施策の基本理念を定め、国や地方公共団体、民間事業者、国民等の 関係者の責務や役割を明らかにし、国が今後、長期的な観点から取組むべき交通政策 について、具体的な施策の方向性を明示している法律(平成 25 年 12 月 4 日公布・施 行)。 交通政策基本計画 交通政策基本法が提示する交通政策の長期的な方向性を踏まえ、国が今後講ずべき交 通に関する施策について定めたもの。(平成 27 年 2 月 13 日閣議決定) 交通結節点 鉄道駅やバスターミナルなど、鉄道やバスなどの交通手段を相互に連絡する乗り継ぎ 施設。 交通弱者 自家用の交通手段を持たず、公共交通機関に頼らざるを得ない人のこと。交通安全対 策の観点からは、車社会において交通事故の被害に遭いやすい歩行者や子ども・高齢 者等を指す。 交通モード 鉄道、バス、船舶などの移動手段(輸送機関)。 コミュニティバス 住民の足の確保のため、地方公共団体が運行に関与している乗合バスの総称。既存バ ス路線のない交通空白地域において運行されることが多い。 コンパクトシティ 都市開発の郊外への拡大を抑制するとともに、都心部の活性化が図られた都市、また は、それを目指す都市政策。 コンパクト+ネットワ 拠点機能のコンパクト化を図るとともに、その拠点機能と居住エリアを効果的につな ーク ぐ公共交通ネットワークを確保すること。 【さ行】 サイクル&ライド 都心部等の道路交通混雑の緩和と公共交通機関の利用促進を図るため、駅やバス停の 周辺に駐輪場を整備し、駐輪場までは自転車を利用して、そこから鉄道やバスに乗り 換えるシステム。 【関連語:パーク&ライド】 サイクルトレイン 自転車を鉄道車両内に、解体せずに持ち込むことができる列車。 シームレス化 利用者が複数の交通機関を円滑に乗り継ぎできるようにすること。(シームレスとは、 継ぎ目のないという意味。) - 44 - 四国まるごと公共交通 国、四国4県、交通事業者、NPO等民間団体の連携の下、マイカー偏重の生活スタ 利用促進キャンペーン イルに対する住民の意識改革や公共交通機関の利用促進等を目的として、19 年度から (四国運輸局) 毎年秋に実施しているキャンペーン。 市 町 村 運 営 有 償 運 送 道路運送法に基づいて市町村が自らの自家用車両を用いて乗合運行する有償の輸送サ (自家用有償旅客運送 ービス。運転業務や整備業務を外部委託する例もある。 の一形態) 上下分離方式 自治体などが施設や土地、車両や船舶などを保有し、交通事業者が自治体などから借 り受けて運行するという方式。施設等の借り受けは、有償の場合と無償の場合がある。 新線建設(JR) 鉄道の抜本的高速化に向けて、所要時間短縮のために新たな路線を敷設すること。 スプロール化 無秩序に郊外への都市開発が行われること。 整備新幹線 昭和 45 年制定の全国新幹線鉄道整備法に基づき、国が整備計画を決定した5つの新幹 線(北海道新幹線、東北新幹線、北陸新幹線、九州新幹線鹿児島ルート、九州新幹線 長崎ルート)のこと。四国関係では、四国新幹線と四国横断新幹線が、昭和 48 年に基 本計画に位置づけられたものの、建設の前提となる整備計画に格上げされないまま、 今日に至っている。 【た行】 第 4 次一括法(地域の 国から地方公共団体への事務・権限の移譲について定めた法律。交通関連では、「自 自主性及び自立性を高 家用有償旅客運送の登録・監査等」が手挙げ方式で市町村若しくは都道府県へ、「自 めるための改革の推進 動車運転代行業の認定等に係る同意・監督」及び「自動車道事業に係る供用約款の認 を図るための関係法律 可等」が都道府県へ権限移譲された。(平成 26 年 6 月 4 日公布、平成 27 年 4 月 1 日 の整備に関する法律) 施行) 地域公共交通 地域住民の日常生活における移動や、観光客などの移動のための交通手段として利用 される公共交通機関のこと。 地域公共交通確保維持 生活バス・離島航路・交通バリアフリーなど、これまでの地域公共交通に係る国の支 改善事業(国庫補助制 援策を抜本的に見直し、平成 23 年度から始まった地域公共交通に係る国の補助制度。 度) 都道府県または市町村が主体となる地域の協議会において合意を得た計画に対し、国 が一定の補助を行う仕組み。 地域公共交通の活性化 地域公共交通の活性化及び再生を一体的かつ効率的に推進するために平成 19 年に制定 及び再生に関する法律 された法律で、平成 26 年には、交通政策基本法の基本理念に則り、地方公共団体が中 心となった、まちづくり等と連携した面的な公共交通ネットワークの再構築をポイン トに改正が行われた。(平成 26 年 5 月 21 日公布、同年 11 月 20 日施行) 地域公共交通網形成計 コンパクトシティの実現に向けたまちづくりとの連携や、地域全体を見渡した面的な 画 公共交通ネットワーク の再構築について定めた、地方公共団体が協議会を開催し策定 する計画。 地域公共交通再編実施 地域公共交通網形成計画に基づき、面的な公共交通ネットワークの再構築の具体的内 計画 容(既存路線・ダイヤの見直し、新たなサービスの導入等)について、事業者等の同 意の下、地方公共団体が策定する計画。 地域内フィーダー(支 バスの停留所、鉄道駅などにおいて、地域間バス路線、鉄道などの幹線と接続するバ 線)系統 ス系統のこと。 - 45 - 小さな拠点 小学校区など、複数の集落が集まる地域において、商店、診療所などの生活サービス や地域活動を、歩いて動ける範囲でつなぐこと。各集落とコミュニティバスなどで結 ぶことで、人々が集い、交流する機会の広がりにつながる。 ツアーバス 募集型企画旅行の実施のために旅行事業者が運行する貸切バス。 【関連語:乗合バス】 デマンド交通 路線バスやコミュニティバスが定時・定路線の運行を行うのに対し、電話による運行 予約など利用者ニーズに応じて柔軟な運行を行う公共交通の一形態。 トロッコ列車 車体の上半分が開放された車両を用いた観光列車のことで、JR四国では期間限定で 予讃線や予土線で運行している。(トロッコとは土砂や鉱石を運搬するための簡易な 貨車のこと。) 【な行】 二次交通 複数の交通機関を利用する場合の2種類目の交通機関。 ノーマイカー通勤デー 過度な自家用車利用から公共交通を利用するライフスタイルへの転換を図ることを目 (愛媛県) 的として、特定の曜日や日程を決め、通勤時におけるマイカーやバイク利用から自転 車や公共交通機関利用への転換を実践する取組みで、18 年 9 月から実施。 乗合タクシー 過疎地や交通空白地域等での住民ニーズに対応するため、個別輸送型のタクシーを乗 合自動車として運行するもので、バスとタクシーの中間的なサービス。 乗合バス 不特定多数の旅客を有償で運送するバスのこと。一般的には路線を定めて定期に運行 し、設定された運行系統の起終点及び停留所で乗客が乗り降りする運行形態。 【関連語:ツアーバス】 【は行】 廃止路線代替バス 過疎地域で、路線バス事業者により運行されていたバス路線が廃止された後に、地域 住民の足を確保するため、自治体が主体となって運行するバス路線。 パーク&ライド 都市や観光地などの交通渋滞の緩和のため、末端交通機関である自動車等を周辺部の 鉄道駅又はバス停に設けた駐車場に止め、そこから鉄道や路線バスなどの公共交通機 関に乗り換えて目的地に行く方法。 【関連語:サイクル&ライド】 バスロケーションシス GPS等を用いてバスの位置情報を収集し、バス停の表示板や携帯電話、パソコンに テム 情報提供するシステム。県内では伊予鉄道のバスで導入されている。 バリアフリー 高齢者や障害者等が公共交通機関を利用する場合の障壁(バリア)を解消(フリー) し、円滑に利用できるようにすること。 【関連語:ユニバーサルデザイン】 福祉有償運送(自家用 NPO法人等が、高齢者や障害者など単独では公共交通機関を使用して移動すること 有 償 旅 客 運 送 の 一 形 が困難な人を対象にして、営利とは認められない範囲の対価によって、通院等を目的 態) に行う輸送サービス。 フリーゲージトレイン 車両の車輪幅をレール幅に合わせて自由に変えることにより、線路幅の異なる新幹線 (軌間可変電車) (標準軌)と在来線(狭軌)の両方を走行することができる電車のこと。国が車両開 発を進めている。 - 46 - 【ま行】 まち・ひと・しごと創 人口減少の克服し、豊かな地域社会の形成・多様な人材の確保・多様な就業の機会の 生法 創出を一体的に推進するために、基本理念や国等の責務などについて定められた法律。 (平成 26 年 11 月 28 日交付) モ ー タ リ ゼ ー シ ョ ン 自動車が社会に広く普及すること。 (車社会化) モーダルシフト 物流において、陸上のトラック輸送から、より環境負荷の小さい海上輸送や鉄道貨物 輸送に転換すること。 モビリティ・マネジメ 渋滞や環境、個人の健康等の問題に配慮しつつ、過度に自動車に頼る状態から公共交 ント 通や自転車などを「かしこく」使う方向へと自発的に転換することを促す、一般の人々 や様々な組織・地域を対象としたコミュニケーションを中心とした持続的な一連の取 り組み。 【や行】 輸送密度 旅客営業キロ1km 当たりの1日平均旅客輸送人員のこと。鉄道などの輸送規模の指標 として用いられる。 ユニバーサルデザイン 高齢者や障害者などを含め、誰もが同じように快適に利用できるように、まちづくり や商品開発の設計段階から取り組んでいくこと。(バリアフリーとは異なり、最初か ら障害となるものが取り除かれている状態にすること。)【関連語:バリアフリー】 予土線(JR) 本県と高知県を結ぶJR四国の鉄道路線で、予讃線と土佐くろしお鉄道中村線を結ん でいる。「しまんとグリーンライン」の愛称がある。 【関連語:海回り線】 【ら行】 ローカル線 輸送密度が低く、小規模な地域内輸送または地域間輸送に供されている鉄道路線等。 【A~Z】 BCP(事業継続計画) Business Continuity Plan の略で、自然災害や大火災などの緊急事態に遭遇した場合 に、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧 を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、 手段などを取り決めておく計画。 BRT Bus Rapid Transit の略で、輸送力の大きなノンステップバスの投入、バス専用レーン、 公共車両優先システム等を組み合わせた高次の機能を備えたバスシステム。 DID(人口集中地区) Densely Inhabited District の略で、統計データに基づいて一定の基準により都市的 地域を定めたものであり、国勢調査で採用されている地域区分。 EV Electric Vehicle の略で、搭載された電池によって駆動される電動機を原動機とする 乗り物。 ICカードシステム 情報の記録や演算をするためのIC(集積回路)を組み込んだカードを用いて、カー ドリーダーにタッチするだけで自動精算ができ、バスや電車を利用できるカードシス テム。JR系のほか、県内では伊予鉄道で導入されている。 ITS(高度道路交通 Intelligent Transport System の略で、道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上 システム) 等を目的に、最先端の情報通信技術等を活用して、人と道路と車両とを一体のシステ ムとして構築する新しい道路交通システムの総称。 - 47 - LCC(格安航空会社) Low Cost Carrier の略で、効率的な運営により低価格の運賃で運航サービスを提供す る航空会社。 LRT Light Rail Transit の略で、低床・バリアフリー設計の新車の投入、屋根付きの快適 な停留所、高速・定時性の確保等の機能を備えた次世代型路面電車システム。 NPO(特定非営利活 Nonprofit Organization 又は Not for Profit Organization の略で、営利を目的とせ 動法人) ず、市民が主体となって社会貢献活動を組織的かつ継続的に行っている民間の事業体。 PTPS(公共車両優 Public Transportation Priority System の略で、優先信号制御やバス専用・優先レー 先システム) ンの設置により、バスなどの公共交通車両が優先的に通行できるようにするシステム。 - 48 - ◆第六次愛媛県長期計画「愛媛の未来づくりプラン」(関係分 ◆第六次愛媛県長期計画「愛媛の未来づくりプラン」(関係分抜粋) 関係分抜粋) 施策15 広域・高速交通ネットワークの整備 目標 もっとスムーズに県内外を移動できるようにしたい 成果指標 現状値 76.8% (平成 26 年度) 73 百万人 (平成 24 年度) 169,756 千t (平成 24 年度) 2,622 千人 (平成 25 年度) 高規格幹線道路等の整備率 愛媛発着の旅客流動数 愛媛発着の貨物流動数 松山空港の年間利用者数 目標値 (平成 30 年度) 78.4% 73 百万人 169,756 千t以上 2,850 千人 現状と課題 本県にとって、高速道路は広域的な交流・連携や、地域活性化、緊急輸送などに不可欠ですが、その整備 は、特に南予地域で遅れており、安全・安心な生活や救急医療等の不安を解消するまでには至っていませ ん。 また、高速鉄道については、全国的に新幹線の整備が進む中、四国が今後も継続して発展していくには新 幹線導入による鉄道の抜本的高速化が必要です。このため、現在、基本計画に留まっている四国の新幹線の 整備計画への格上げについて、国に働きかけを行うとともに、四国内外の住民の機運醸成を図ることが不可欠 です。 さらに、松山空港を発着する航空路線は、現在、国内線が羽田線、成田線、伊丹線、関空線、名古屋線、福 岡線、鹿児島線、那覇線の8路線、国際線が上海線、ソウル線の2路線と、合わせて 10 路線が運航されていま すが、収益性を一層重視した路線の再編が進められる中、引き続き、利用者ニーズに沿った航空路線の維 持・拡充と利便性の高いダイヤ編成が求められています。 取組みの方向 県内産業の発展はもとより、県境を越えた広域的な交流・連携や、救急医療、災害時の緊急輸送にも必要 不可欠な高速道路や地域高規格道路等の幹線道路網の着実な整備、港湾機能の強化、さらには、鉄道輸送 の高速化や空港機能の拡充、交通モード間の連携強化等を図ることにより、充実した広域・高速交通ネットワ ークを整備します。 主な取組み 1 高速道路等の整備・利便性向上 (省略) 2 鉄道輸送の高速化 鉄道輸送のさらなる高速化を図るため、四国の新幹線の整備計画への格上げを目指し、引き続き四国各県 や県内沿線自治体など、関係機関と一体となって、必要な調査を国に実施するよう働きかけるとともに、新幹線 導入の効果や課題について県民の理解を促進し、機運の醸成に努めます。 3 フェリー・旅客船航路の維持 環境負荷の低減につながるモーダルシフトの促進や、大規模災害時における緊急輸送手段の確保等の観 点から、本県と関西・中国・九州方面を結ぶフェリー・旅客船航路の維持に努めます。 4 松山空港の機能強化 空の玄関口として、利用者の印象に残るよう県民総ぐるみでおもてなしの仕掛けづくりに取り組むとともに、 利用者ニーズに応じた国内・国際定期航空路線の維持・拡充と利便性の高いダイヤ編成の実現に努めます。 - 49 - また、空港と空港周辺地域の調和ある発展を図るために、生活基盤施設の整備をはじめとして、利便性向 上に向けたアクセス道路等の整備を推進するとともに、震災に備えた耐震化対策や航空路線の拡大に対応で きる空港整備と運営を推進するなど、災害に強く利便性の高い交通拠点としての機能確保を図ります。 5 交通モード間の連携強化 県内への交流人口の拡大を図るため、県外から各交通モードを使ってスムーズに県内各地を移動できるよう、 空と陸については路面電車の空港延伸に向け、実現の可能性を本格的に検討するとともに、海と陸について は航路を活用したバスや鉄道の利用増に取り組むなど、市町と連携した公共交通機関同士のアクセスの向上 及び利用促進を図ることにより、交通モード間の連携強化に取り組みます。 施策16 地域を結ぶ交通体系の整備 目標 日常生活において、もっと安心して移動できるようにしたい 成果指標 現状値 88.2% (平成 26 年度) 80.9% (平成 26 年度) 586 路線 (平成 25 年度) 41,841 千人 (平成 24 年度) 拠点形成を支援するための道路改良率 大型車等すれちがい困難解消率 過疎・離島地域の地域交通の路線数 県内の主要公共交通機関の年間輸送人員 目標値 (平成 30 年度) 91.4% 82.1% 586 路線 41,841 千人 現状と課題 高度経済成長期以降、我が国では多くの交通基盤が整備されてきましたが、本県では、生活道路網の整備 が依然として遅れており、道路改良率は全国水準を大きく下回る状況にあります。 今後は、費用対効果のみならず、災害時や緊急時の社会基盤としての効果も勘案しながら、地域の実情に 合った適切な生活道路網の整備に努める必要があります。 また、県内の公共交通機関は、モータリゼーションの急速な進展や、人口減少、高齢化に伴う利用者の減少 などの影響を受け、減便や路線廃止を余儀なくされており、県民の暮らしに欠かせない地域の公共交通を維 持することが急務となっています。 取組みの方向 幅広い分野で地域間の交流・連携を支える県内道路網を整備するとともに、適切な維持管理に努めます。 また、鉄道・バス・離島航路など、地域住民の重要な交通手段となっている公共交通機関の維持に努めるほ か、長期的な視点を持ちながら、交通体系の構築に取り組みます。 主な取組み 1 道路網の整備・維持 (省略) 2 鉄道・バス・航路など地域における生活交通の維持 国による支援策を十分に活用しながら、運営経費への支援や税制面での優遇などを行うとともに、地域交通 の実情に応じたきめ細かな施策の充実や、関係者と連携した利用促進に努め、県民の生活の足として欠かせ ないJR予土線などのローカル鉄道や過疎地域等のバス路線、離島航路の存続を図ります。 3 公共交通を補う地域の実情に応じた交通システムの構築 高齢化が進み、交通弱者が増える中、地域における住民の足を確保するため、地域住民や企業、市町と連 携しながら、コミュニティバスやデマンド交通(乗合タクシー)など、各地域の実情を踏まえた交通システムの構 築を目指します。 - 50 - 4 県民の暮らしに最適な交通体系の構築 公共交通を維持し、県民の移動手段を確保するとともに、人口減少や地球温暖化対策等の課題にも対応す るため、市町と連携して将来の本県地域交通のあり方を検討し、地球環境に優しい公共交通や自転車の利用 拡大を図るなど、日常生活や経済活動にとって最適な交通体系の構築を目指します。 施策21 地域集落の機能強化 目標 より広い範囲で支え合う住民主体の集落運営を進めたい 成果指標 地域づくり協働体の構築に向けた新規計画策定箇所数 地域づくりリーダー育成数 現状値 目標値 (平成 30 年度) - 10 箇所 192 人 (平成 26 年度) 292 人 現状と課題 県では、関係市町と連携しながら、基盤整備や産業振興を中心に、県内過疎地域の総合的かつ計画的な 対策を推進してきました。しかし、人口減少が進展し、高齢化率の高まりにも歯止めがかからないことから、当 該地域の集落機能の低下や、生活扶助機能の喪失などが懸念されています。 また、同様に県内過疎地域の公共交通機関は、人口減少や高齢化に伴う利用者の減少により、減便や路 線廃止を余儀なくされており、県民の暮らしに欠かせない生活交通の維持を図ることも急務となっています。 本県の過疎地域は、県土の約 65%を占め、農林水産物の供給や水源のかん養など、重要な公的機能を果 たしていることから、集落機能の低下は、地域住民を支える市町の課題であるのはもちろん、県全体の課題とし て、早急に対策を講じる必要があります。 こうした中、市町と連携し、平成 25 年度に実施した全県にわたる集落実態調査の結果、県内過疎地域等に おける深刻な課題として、高齢化や人口減少による活動衰退、基幹産業である第一次産業の担い手不足のほ か、地域活動を維持するための規模や仕組みが不十分であることが明らかとなりました。 取組みの方向 今後更なる人口減少が見込まれる中、地域活動の維持を図るためには、小規模の地縁組織(単一集落)で は限界があることから、県と市町が役割を分担しながら、概ね小学校区程度の規模を持つ複数集落のネットワ ーク構築や機能強化を支援し、それぞれの地域が抱える課題に住民主体で対応する仕組み(※地域づくり協 働体)を構築します。 また、鉄道、バス・離島航路など地域住民の重要な交通手段となっている公共交通機関の維持に努めま す。 ※地域の意思を決定する会合等を持つ概ね小学校区程度の規模を持つ複数集落群であって、独自の規約、 意思決定の仕組み(総会等)、予算、代表者が存在している団体の総称。平成 26 年度に開催した情報交換 会「地域活動ステップアップ大作戦」において参加住民の投票により決定 主な取組み 1 新たな地域運営の仕組みづくり (省略) 2 地域コミュニティへの参画促進 (省略) 3 地域の実情に応じた生活交通ネットワークの維持・確保 市町や企業、地域住民などの関係者と連携し、国による支援策を十分に活用しながら、地域の実情に応じ た施策の充実や、過疎地域等において効率的な運送が可能となる規制緩和に向けた取組みを行うこと等によ り、県民の生活・交流の基盤として、地域に適した持続可能な地域公共交通の存続を図ります。 - 51 - 第六次愛媛県長期計画「愛媛の未来づくりプラン」~アクションプログラム編~成果指標 (指針関係分抜粋) 施策 NO 指標名 指標の説明 算出 式 現状地 目標値 (平成 30 年 度) 愛媛県からの出発及び到着の旅客 数。交通ネットワークの充実度を示す 50 愛媛発着の旅客流 指標。 動数 1 活 16)広域・ き 高速交 活 通ネッ き7 トワー と交 クの整 し通 備 ふ| れク (平成 24 年度) 73 百万人 ※旅客地域流動調査(国土交通省) 愛媛県からの出発及び到着の貨物 51 愛媛発着の貨物流 動数 トン数。物流ネットワークの充実度を 示す指標。 実数 (対象輸送機関:鉄道、海運、自動車) 169,756千t 169,756 (平成 24 年度) 千t以上 ※貨物地域流動調査(国土交通省) 1 年間に松山空港を利用した人数。 愛ッ あワ 73百万人 自動車、旅客船、定期航空) たネ 顔ト (対象輸送機関:JR、民鉄、営業用 実数 52 松山空港の年間利 広域・高速交通網の要である松山空港 用者数 の利便性向上の成果を示す指標。 実数 2,622千人 (平成 25 年度) 2,850 千人 ※松山空港利用促進協議会調べ 過疎・離島地域における公共交通路 586路線 路線バス297 るの 廃止代替バス ニティ・福祉・スクールバス等+離島 え整 過疎・離島地域の 45 航路)の数。生活の足として欠かすこ 実数 コミュニティバス等 586路線 55 ひ備 地域交通の路線数 222 とのできない公共交通の充足度を示 17)地域を め 離島航路22 す指標。 結ぶ交 づ (平成25年度) ※本県調べ 通体系 く の整備 1 年間に県内で鉄道、軌道、一般乗 り 県内の主要公共交 合旅客自動車等を利用した人の数。生 41,841千人 56 通機関の年間輸送 活の足として中心的役割を担う交通 実数 41,841 千人 (平成24年度) 人員 手段の充実度を示す指標。 線(路線バス+廃止代替バス+コミュ ※国調べ - 52 - ◆県内各交通機関の運行状況 ○高速・特急・急行バス (平成 27 年 3 月現在) 行先 運 行 系 統 運行事業者 (愛 称 等) 八幡浜・松山~東京(新宿) 伊予鉄道 (オレンジライナーえひめ) 西東京バス 便 数 2便 (1往復) 所要時間 (最速) 松山 12:05 八幡浜 13:50 関 東 名 古 屋 松山~東京・TDL (ドリーム松山号) 今治~東京(品川) (パイレーツ) 松山・高松・徳島~名古屋 (オリーブ松山号) 八幡浜・松山 ~名古屋 (オレンジライナーえひめ) 松山~京都 (京都エクスプレス) 八幡浜・松山 ~大阪 備 考 〔料金(片道)〕 〔松 山12,300円〕 〔八幡浜13,350円〕 H26.11~横浜経由に変更 ジェイアール四国バス 2便 JRバス関東 (1往復) 瀬戸内運輸 2便 京浜急行バス (1往復) ジェイアール四国バス 2便 JR東海バス (1往復) 東京12:11 TDL12:51 10:17 高松・徳島経由 三島・川之江IC停車 伊予鉄道 名鉄バス 2便 (1往復) 松山 8:00 八幡浜 9:25 H21.1 運行開始 三島・川之江IC停車 伊予鉄道 京阪バス 伊予鉄道 阪急バス 4便 (2往復) 18便 (9往復) 〔12,300円〕 11:55 〔 11,500円〕 〔10,080円〕 〔松 山10,290円〕、〔八幡浜11,310円〕 5:30 松山 5:10 八幡浜 6:35 〔7,200円〕 H20.2~ 2往復増便 H23.12~ 1往復増便 H26.9~ USJ・有馬温泉経由に1往復ずつ変更 京 都 ・ 大 阪 ・ 神 戸 中 国 九 州 四 国 県 内 (オレンジライナーえひめ) 松山~神戸 伊予鉄道 神姫バス (ハーバーライナー) 城辺・宇和島 宇和島自動車 ~神戸・大阪 阪神バス (宇和島エクスプレス) (サラダエクスプレス) 今治・壬生川~神戸・大阪 瀬戸内運輸 阪神バス (いしづちライナー) 八幡浜・松山 ジェイアール四国バス ~神戸・大阪(・京都) 西日本ジェイアールバス (内 八幡浜発着4往復) 16便 松山 (8往復) 4:00 〔松 山6,900円〕、〔八幡浜7,900円〕 土・日・祝日及びGW等長期 休暇以外は6往復 〔6,400円〕 4便 宇和島 7:08 夜行上り便のみ新大阪終点 (2往復) 城辺 9:35 H21.10~ 高速舞子停車 〔宇和島8,380円〕 (内 城辺発着1往復) 〔城 辺9,430円〕 20便 今治~大阪 5:05 H24.3~ 1往復増便 (10往復) 壬生川~大阪 5:20 H25.4~ 2往復増便 (内 壬生川発着2往復) 〔今 治5,150円〕 〔壬生川4,950円〕 20便 松山~大阪 5:27 (10往復) 八幡浜~大阪 8:53 H22.12~ 1往復増便 (内 八幡浜発着は夜間1往復) 〔松 山6,900円〕 (松山エクスプレス大阪号) 〔八幡浜7,900円〕 松山~岡山 伊予鉄道 12便 ジェイアール四国バス (6往復) 2:50 (マドンナエクスプレス) 両備ホールディングス、下津井電鉄 〔4,400円〕 松山~新尾道・福山 伊予鉄道 8便 新尾道 2:17 瀬戸内しまなみリーディング (4往復) 福山 3:00 〔新尾道3,700円〕 (キララエクスプレス) 中国バス、本四バス開発 〔福山 3,900円〕 今治~広島 瀬戸内運輸 平日6便 平日は3往復 瀬戸内しまなみリーディング (3往復) 2:42 土日祝日は6往復 土日祝12便 広交観光 (しまなみライナー) 広島交通 (6往復) 〔3,700円〕 今治~福山 瀬戸内運輸 32便 瀬戸内しまなみリーディング (16往復) 1:29 (しまなみライナー) 中国バス、鞆鉄道 〔2,500円〕 (三島・川之江IC~福岡) (三島・川之江IC~福岡) 高知~福岡(三島・川之江経由) とさでん交通 2便 (はりまや号) (1往復) 8:23 〔8,250円〕 松山~福岡 伊予鉄道 2便 H20.6 運行開始 (道後エクスプレスふくおか号) 伊予鉄南予バス (1往復) 9:45 〔8,200円〕 松山~高松 伊予鉄道 30便 ジェイアール四国バス (15往復) 2:33 (坊っちゃんエクスプレス) 四国高速バス 〔4,000円〕 松山~徳島 伊予鉄道 14便 ジェイアール四国バス (7往復) 3:22 三島・川之江IC停車 (吉野川エクスプレス) 徳島バス 〔4,400円〕 H24.10.28~松山空港停留所を廃止 松山~高知 伊予鉄道 10便 とさでん交通 (5往復) 2:31 (ホエールエクスプレス) 三島・川之江IC停車 〔3,600円〕 三島・川之江IC停車 松山~高知 ジェイアール四国バス 10便 (なんごくエクスプレス) (5往復) 2:33 H24.10.1~1往復減便 〔3,600円〕 八幡浜~松山空港 肱南観光バス 16便 (空港リムジンバス) (8往復) 1:30 〔2,000円〕 宇和島~松山空港 宇和島自動車 6便 H24.3 運行開始 (空港リムジンバス) (3往復) 1:59 〔2,250円〕 城辺~道後 :特急 6便(3往復) 3:09 〔2,050円〕 松山~宇和島・城辺 宇和島自動車 城辺~道後 :急行 2便(1往復) 3:34 〔2,050円〕 宇和島~道後:特急 13便(道後発6、宇和島発7) 2:04 〔1,800円〕 宇和島~道後:急行 13便(道後発7、宇和島発6) 2:18 〔1,800円〕 (特急・急行バス) 松山~新居浜 伊予鉄道 28便 (西条経由) 瀬戸内運輸 (14往復) 2:10 〔1,540円〕 松山~今治:14便(7往復) 1:12 〔1,000円〕 松山~今治・大三島(宮浦港) 瀬戸内運輸 松山~大三島(宮浦港):8便(4往復) 2:19 〔1,650円〕 松山~三崎 伊予鉄道 6便 (内子・大洲・八幡浜経由) (3往復) 2:44 〔2,510円〕 - 53 - ○本県発着航路 ・離島航路 (四国運輸局 管轄分) 事業者名 (平成27年3月現在) 本社 航路名 新居浜市 新居浜市 大島~黒島(新居浜) 住鉱物流(株) 新居浜市 新居浜~四阪 上島町(旧魚島村) 備考 ○ 産業用 魚島~弓削~土生(因島) ○ 上島町 〃 (旧生名村) 立石(生名)~長崎(因島) 複数航路 弓削汽船(株) 上島町 弓削~佐島~土生(因島) 複数航路 岩城汽船(株) 上島町 岩城~土生(因島) 複数航路 津島渡船(有) 今治市 津島~今治 ○ (有)くるしま 今治市 馬島~波止浜 ○ シーセブン(有) 今治市 尾浦~宮窪 ○ 岡村(関前)~今治 ○ 今治市(旧関前村) 今治市 〃 (旧吉海町) 津島~幸(大島) 農業用 大三島ブルーライン(株) 今治市 今治~木江(大崎上島)~大三島・岡村 架橋と競合 芸予汽船(株) 今治市 今治~土生(因島) 架橋と競合 松山市 由良~高浜 泊~高浜 (有)新喜峰 松山市 安居島~北条 ○ 青島海運(有) 大洲市 青島~長浜 ○ 中島汽船(株) 松山市 三津浜~中島 ○ 松山市 松山市 中須賀(北条)~鹿島 田中輸送(有) 八幡浜市 大島~八幡浜 ○ 盛運汽船(株) 宇和島市 日振~宇和島 ○ (株)えひめ南汽船 宇和島市 九島~宇和島 ○ 愛南町 愛南町 船越~鹿島 (旧「芸予観光フェリー(株)」) (株)ごごしま (旧「(有)小冨士汽船」) 20事業者 観光用 観光用 22航路 12航路 ※備考欄の「○」は国庫補助対象航路 (中国運輸局 管轄分) (有)家老渡フェリー汽船 尾道市 家老渡(因島)~上弓削 土生商船(株) 尾道市 土生(因島)~深浦(生名)~三原 三光汽船(株) 尾道市 洲江(生口島)~小漕(岩城島) (有)長江フェリー 上島町 土生(因島)~岩城 大三島フェリー(株) 尾道市 忠海(竹原)~盛(大三島) 5事業者 5航路 - 54 - ・広域航路 (平成27年3月現在) 事業者名 本社 四国開発フェリー(株) 今治市 石崎汽船(株) 松山市 瀬戸内海汽船(株) 広島市 防予フェリー(株) 柳井市 周防大島松山フェリー(株) 周防大島町 松山・小倉フェリー㈱ 松山市 航路名 備 考 東予~新居浜 ~神戸~大阪 松山~宇品 (H22.10.1) 防予汽船㈱が防予フェリー㈱へ航路事業を譲渡 松山~柳井 松山~小倉 (H25.4.1) 事業者 変更(㈱フェリーさんふらわあ の撤退 を受け、松山・小倉フェリー㈱が引き継ぎ) 八幡浜~別府 宇和島運輸(株) 宇和島市 八幡浜~臼杵 九四オレンジフェリー(株) 八幡浜市 八幡浜~臼杵 国道九四フェリー(株) 大分市 三崎~佐賀関 9事業者 8航路 ・廃止及び休止航路 石崎汽船(株) 松山市 松山~門司 (シーマックス) H20.1.15 廃止 せと観光ボート(有) 呉市 今治~熊口~三原 (伯方島) H20.1.20 廃止 宇和島運輸(株) 宇和島市 三崎~別府 H20.8.20 廃止 竹原市 波方~竹原 H21.4月末 廃止 呉・松山フェリー(株) 呉市 松山~呉 H21.6月末 廃止 関西汽船(株) 大阪府 大阪~別府 H21.5月末 今治・神戸寄港を休止 H22.1月末 下り便の松山寄港を休止 H23.4月末 松山寄港を休止 竹原波方間自動車航送船組合 (中・四国フェリー) (株)ダイヤモンドフェリー (H22.1月末まで共同運航) 大分市 ・平成19年末に13社14航路あった本県発着航路は9社8航路に減少。 - 55 - ○本県発着航空路線 本県発着航空路線 松山空港の定期路線 (27 年 3 月現在) 区 分 行 先 航 空 会 社 東京(羽田) 全日空 日本航空 東京(成田) ジェットスター・ジャパン 名古屋(中部) 全日空 国内線 大阪(伊丹) (8 路線) 大阪(関西) 全日空 日本航空 ピーチ・アビエーション 福岡 日本エアコミューター 鹿児島 日本エアコミューター 沖縄(那覇) 全日空 8 路線 ソウル アシアナ航空 国際線 上海 (2 路線) 中国東方航空 小 計 合 計 ※便数は最大。国際線 2 路線で 1 便/日に換算。 - 56 - 便 数 (往復) 6 6 3 3 9 3 2 5 1 1 39 週3 週2 週5 40 ◆市町連携等での地域公共交通に関する課題集約 ◆市町連携等での地域公共交通に関する課題集約の内容 課題集約の内容 ◇ 施策テーマ1「(1)県と市町が連携した県内の地域公共交通の維持・確保」取組み事例 地域公共交通連絡協議会の実施 (県と市町の連携による課題解決に向けた取組み) 【取組みの概要】 ・課題集約 :県と市町における課題の明確化・共有化。 ・勉強会・視察:国等の動向把握、先進事例からの情報収集等。 ・国への提言 :市町等の具体的な支障事例を基に、県は国へ提言等を実施。 【課題の内容例】 (交通体系の導入・再編) ・交通システムに係る市町の財政負担が大きく路線等の維持が難しい。 ・国の規制等により地域の実情を踏まえた人や物の輸送が難しい。 など (地域主体の取組み促進/住民の意見集約) ・住民の公共交通に対する要望が多様でコンセンサス形成が難しい。 ・利用者が少なく、住民要望と効率性・採算性の調整が困難である。 ・利用者の増加(住民の主体的な利用)につなげる対策も必要である。 など 【国への提言内容】 〇補助要件の緩和(地方分権改革提案) ・国庫補助(地域間幹線系統)の輸送量要件 15 人/日以上を 10 人/日以上に 緩和する。 ・国庫補助(地域内フィーダー系統)の(地域)要件に地域の実情を踏まえ た基準(高齢化率等)を加える。 ・国庫補助(地域内フィーダー系統)の補助上限額(市町毎に人口等を基準に 国が算定)を引き上げる。 ・車両購入費補助(国補)の現行の 5 ヶ年減価償却費補助を従前の購入費一 括補助とする 〇規制緩和の推進(構造改革特区提案) ・自家用有償旅客運送登録車両においても、道路運送法第 4 条許可事業者 車両と同様に有償・無償を問わず少量の貨物運送を可能とする。 ・旅客予約の無いデマンド運行便での貨物のみの運送を可能とする。 - 57 - ◆地域公共交通活性化の取り組みに係る事例集 ○生活バス路線の見直しやデマンド交通の導入、スクールバスの一般利用等に係る県内市 町の代表的な取組み事例(指針 P27) ◆生活バス路線を活用した公共交通の充実と利用促進への取組み(愛媛県東温市) 【現状と課題】 山間部を中心に高齢化が進行し公共交通の必要性が増す一方で、モータリゼーションの進展 でマイカー主体の交通体系となっており、通勤・通学者のうち公共交通利用者は1割程度にと どまるなど、公共交通利用者は年々減少傾向となっている。こうしたことから、自動車を自由 に利用できない地域住民の移動の利便性をどのように確保するかが大きな課題となっている。 【検討内容】 地域公共交通活性化協議会において、「基幹交通と生活交通の連携強化」、「各地域に適した 公共交通サービスの提供」、 「公共交通の重要性の意識の醸成」を目標に、交通結節点の機能強 化、乗り継ぎ環境の改善、利用しやすい路線・ダイヤの設定、公共交通利用のキッカケの提供 などについて検討を行った。 なお、検討にあたっては、路線バス、主要駅・バス停の利用実態調査や住民アンケート、山 間部で開催される高齢者サロンで実施した高齢者の移動実態や意見・要望についての聞き取り 調査の結果を反映させている。 【検討結果】 平野部に比べ山間部は高齢化が進んでいるものの、病院や商業施設のある平野部への移動を 担う地域公共交通手段が非常に少なく、早急に取組む必要があったことから、交通事業者と協 力し、平成 23 年 10 月から 3 年間、山間部を中心に、生活バス路線の新設や増便等の実証運行 を行い、この取組みに合わせて、ノンステップバスの導入やバスターミナルの整備も行った。 平成 26 年 10 月には、実証運行の結果をもとに、ダイヤや運行回数の見直しを行い、生活バス 路線の維持・確保に努めている。 利用促進策としては、子供の公共交通に関する関心を高めるために、交通すごろくを使った 体験学習や乗り方教室を実施している。また、路線バスや鉄道などの、公共交通を利用する際 の情報を積極的に発信していくことを目的に、 「東温市公共交通便利帳」を作成し、市内全世帯 への配布を行った。さらに、転入者を対象に、最寄り駅やバス停を記載したマップや時刻表を 配付するなど、モビリティ・マネジメントにも新たに取組んでいる。 公共交通便利帳 バスの乗り方教室 - 58 - (資料:東温市) ◆デマンドタクシー導入への取組み(愛媛県新居浜市 ◆デマンドタクシー導入への取組み(愛媛県新居浜市) 新居浜市) 【現状と課題】 中心市街地のバス路線は便数も多く比較的利便性が高くなっているが、周辺部から中心市 街地に移動する場合、バス路線の利便性は高くなく、また、バス交通を利用できる地域が人 口ベースで 50%以下という低い割合で、市内の移動は自家用自動車に依存している。今後は 高齢化の進展により、自動車の利用できない人が増加することが予想され、新たな移動手段 の確保が重要な課題となっている。 【検討内容】 平成 22 年 11 月に地域公共交通活性化協議会を設置し、高齢社会に対応し、高齢者や障害 者などの交通弱者のための市内公共交通体系を確保するために、交通空白地域へのデマンド 型タクシー導入について検討を行った。また、住民アンケートや自治会長等への聞き取りを 通して住民の意見・要望の反映も行った。 【検討結果】 平成 23 年 1 月から、交通空白地域の解消のため にデマンドタクシーの試験運行を開始した(地域 内フィーダー系統確保維持費の対象) 。試験運行 開始後も、地域公共交通活性化協議会や住民アン ケート等を通じて利便性向上のための検討を行い、 順次、時刻表の変更(増便)・予約締切時刻の緩 和・割引制度の充実・利用対象地域の拡大・通院 可能エリアの拡大等を実施したことで、利用者数 は年々増加している。 このため、本格運行について登録者アンケート おでかけタクシー (資料:新居浜市) 及び市民アンケートを実施し、多くの賛同を得た ことから、平成 26 年 10 月より本格運行を開始している。 ◆スクールバスを活用した公共交通の充実(愛媛県大洲市) 【現状と課題】 自動車の普及や過疎化の進行によるバス利用者の減少により、幹線系統のバス路線が、国 庫補助対象外となるなど厳しい状況がみられる。また、市運行バスと、福祉バス、スクール バスとの重複路線もみられ、効率的な運行形態となっていない状況にある。加えて、小学校 の統廃合に伴いスクールバスの運行が肱川地域で開始されることもあり、地域における効率 的なバス運行が課題となっている。 【検討内容】 大洲市肱川・河辺地区地域公共交通活性化推進会議において、地域を走る車両(スクール バス等)の活用や、持続可能な交通手段の確保について検討を行った。 なお、検討にあたっては、乗降調査やアンケート、地区別ワークショップ等を実施し、計画 づくりに利用者の意見を反映させている。 【検討結果】 平成 26 年 2 月に「大洲市肱川・河辺地域 公共交通活性化推進計画」を策定し、同年 4 月からは登下校時に運行するスクールバス の住民利用(混乗)や、空き時間における スクールバスの活用(間合い利用)について 実証運行を行っている。なお、スクールバス の運行時刻は、学校行事や授業等の影響で変 更があることから、一般乗客の利便性を損な わないよう、月間予定を反映した運行時刻表 を車内や公共施設等で配布し、周知を図って いる。 スクールバスへの一般客の乗車 (資料:大洲市) - 59 - ○離島航路の改善に係る県内市町の代表的な取組み事例(指針 P27) ◆離島航路の改善に向けた取組み(愛媛県大洲市) 【現状と課題】 離島航路は、海に囲まれた離島住民の唯一の交通手段として、また生活物資の輸送手段と して重要な役割を果たしているが、島の人口減少や高齢化の進行等による輸送人員の減少や 近年の燃料価格の高騰等により、航路事業者の経営状況は悪化傾向にある。更には使用船舶 の老朽化も進んでいることから、代替船の導入も視野に入れたうえで、航路運航に係る課題 を把握し、将来の欠損拡大を回避するための取組みが必要となっている。 【検討内容】 青島~長浜航路において航路改善協議会を設置(24 年 2 月 24 日)して、航路利用者数の 将来推計などの航路診断や、運航事業者の経営診断などを実施し、航路及び航路経営の将来 見通しなども踏まえた上で、航路事業者の骨格となるインフラの更新を円滑に進める方策を 検討するとともに、利用者視点からサービス面や経営面での取り組みを見直し、持続可能な 事業体となりうるよう航路改善計画の検討を行った。 なお、検討にあたっては、住民代表が委員として参画するとともに、住民アンケート調査 を実施するなど、計画づくりに利用者の意見を反映させている。 【検討結果】 青島~長浜航路は、島民にとって唯一の交通手段であり、今後も継続した運航が求められ ることから、運航コスト削減や運航率の改善に配慮した代替船導入のあり方、航路事業者・ 行政・住民等が一致協力して航路の維持・存続に向けて取り組む方向性などを盛り込んだ航 路改善計画を策定した。 計画に基づき当航路においては、国の補助制度等を活用した新造船(効率化小型船舶)が 25 年 12 月 16 日から就航している。 青島~長浜航路の新造船「あおしま」 - 60 - (資料:大洲市) ○住民主体の輸送サービス(公共交通空白地有償運送)の導入事例(指針 P28) ◆地域が主体となったデマンド交通の運行(愛媛県八幡浜市 NPO法人にこにこ日土) 民間事業者や市のバス路線の撤退を契機に、地域が主体となってボランティア的に運行を開始した。会 員制を導入し、日土町全体のおよそ半数が会員登録を行っており、さらにスクールバスの運行も受託する ことによりデマンド交通を維持している。 現在は、日土町内5コースを5往復(土日は1往復)する路線運行と個人又はグループで町内を移動(予 約制)するデマンド運行を行っている。 団体名 特定非営利活動法人 運行範囲(地区名) 八幡浜市日土地区 事業の概要 地域の住民で、登録された会員を対象に運行 平成 25 年度の 年間輸送実績(人/年) (参考)運行形態 にこにこ日土 10,626 人 路線運行、デマンド運行、通学受託運行、外出支援事業(グループ) ○タクシー事業者の活用事例(指針 P28) ◆タクシー事業者におけるさまざまなサービスへの取組み デマンド交通や観光、介護、福祉、子育て支援分野でのサービス提供などの取組みが、タクシー事業者 において、県内各地で進められている。 ◇デマンド交通:電話予約などによる利用者ニーズに応じた柔軟な運行を実施。 ◇観 光:観光コース別や時間単位等で料金を設定し、タクシー乗務員がガイドを行うなどのサー ビスを提供。 ◇介 護:介護や介助が必要な高齢者や障害者のために、ホームヘルパーの資格を持った乗務員が 乗降の介助を行うなどのサービスを提供。 ◇福 祉:患者や車いす利用者の輸送などのために、寝台を備え付けたり、リフトを備え車いすに 座ったままで乗り降りできるなどのサービスを提供。 ◇子育て支援:乳幼児を伴った外出、妊婦や子どもだけの送迎などのサービスを提供。 ○ローカル線維持のための誘客促進事例(指針 P29) ◆JR予土線利用促進に対する取組み(愛媛県・宇和島市・松野町・鬼北町) 愛媛県と高知県を結ぶ唯一の鉄道路線として重要なJR予土線の運行存続のための利用促進を図るため、 愛媛県の沿線自治体3市町(宇和島市・松野町・鬼北町)では、平成 22 年 11 月に「愛媛県予土線利用促 進対策協議会」 (会長:鬼北町長、副会長:松野町長、監事:宇和島市長)を設立した。 平成 25 年度からは愛媛県も同協議会に参画しており、高知県側の沿線自治体による協議会「高知県予土 線利用促進対策協議会」とも連携し、平成 26 年度にはJR予土線開業 100 周年記念事業、全線開通 40 周 年記念事業を実施するなど、JR予土線の利用促進に資する事業を継続的に実施している。 - 61 - ◆観光列車(JR予土線、JR予讃線海回り線)の運行(JR四国) ◇予土線3兄弟~しまんトロッコ・海洋堂ホビートレイン・鉄道ホビートレイン~ 昭和 59 年 7 月に運行開始し、平成 25 年 10 月から車両を リニューアルして運行しているトロッコ列車「しまんトロッ コ」を長男、平成 23 年 7 月から運行している、車体に㈱海洋 堂のフィギュアをデザインしたラッピングを施し、車内にも 各種フィギュアの展示スペースを設置している「海洋堂ホビ ートレイン」を次男、JR予土線の開業 100 周年、全線開通 40 周年を記念して 26 年 3 月に運行開始した「鉄道ホビート レイン」を三男として、予土線を走る観光列車3本を「予土線3兄弟」と銘打って打ち出している。 特に、初代新幹線0系を模した「鉄道ホビートレイン」は、その愛らしい外見とこだわりの内装・車 内展示で全国的な注目を集め、沿線地域内外の乗客を予土線に呼び込む効果を発揮している。 ◇JR四国初の本格観光列車「伊予灘ものがたり」 平成 26 年 7 月、JR四国は海回り線(愛称:愛ある伊予灘線)に、同社初の本格観光列車となる「伊 予灘ものがたり」を投入した。伊予灘の夕日と愛媛の柑橘をイメージした茜色と黄金色の車体で、 「レト ロモダン」をコンセプトとして愛媛県産木材や砥部焼を使用した内装、地元食材を使ったこだわりの食 事を提供し、観光列車を核として、ローカル線に新たな魅力を与え、沿線外からの誘客を図っている。 ◇夏季限定「ビールトロッコ列車」 JR四国では、夏の風物詩として広く定着している「トロッコ車両」を使い、のどかなロケーション が楽しめる予土線の宇和島駅~江川崎駅間で「夕涼みビールトロッコ列車」を運行するとともに、伊予 灘に沈む夕日と爽やかな潮風を全身で感じることのできる松山駅~伊予長浜駅間では、 「夕焼けビールト ロッコ列車」を運行しており、毎年多くの人から好評を得ている。 ○交通事業者による利用しやすい料金体系の導入事例(指針 P32) ◆運転免許返納者への運賃割引(宇和島自動車、ジェイアール四国バス) 運転免許を自主的に返納した高齢者が地域公共交通を利用しやすくするための取組みとして、運転経歴 証明書の提示による路線バスの片道運賃5割引を実施している。 - 62 - ○県内の IC カードの導入とサービスの拡充事例(指針 P33) ★ICい~カード(伊予鉄道)★ ★ICい~カード(伊予鉄道)★ 平成17年8月に伊予鉄道が電車・バス・タクシーでのIC カードのサービス利用を開始した。 伊予鉄グループだけでなく、一部のコンビニや自動販売機で も利用可能となっている。 資料:松山市 ◆航路とバス・鉄道の共通規格ICカードの採用( 中島汽船) 中島汽船では、地域公共交通活性化・再生連携計画により平成21年10月にICカードシステムが導 入され、旅客の約3割がICカードを利用。ICカード利用で運賃を5%割引としたこともあり、スムー ズに普及が進んだ。 松山市のアンケート調査では、乗船券としての使いやすさ、鉄道・バスとの乗継利便性、事業者への安 心・信頼感、料金の割安感などから約8割の利用者がサービスが良くなったと評価している。 ◆JR四国でのICカードサービスの開始(JR四国) 平成 24 年3月 17 日からJR四国の高松駅・坂出駅において、JR西日本のICカード乗車券「ICO CA(イコカ) 」が利用できるようになった。なお、同年2月からは、四国内のローソンで「ICOCA」 での買い物や電子マネーの入金(チャージ)が可能となっている。さらに、平成 26 年 3 月からはICOC A導入エリアが予讃線高松~多度津間と瀬戸大橋線児島~宇多津間の全駅に拡大している。 ○県内の新交通システムの導入事例(指針 P32) ★バスロケーションシステム(愛媛県 伊予鉄道)★ 伊予鉄バスでは、バスの運行状況をリアルタイムに情報提供するバスロケ ーションシステムが導入されたことにより、バスがいつ到着するか分からな いといったイライラ感の解消が図られている。 資料:愛媛県 - 63 - ○パーク&ライド取組み事例(指針 P33) ◆パーク&ライド パーク&ライドは、郊外の駅やバス停などに駐車場を 整備し、そこから中心部までは鉄道・バスといった地域 公共交通機関を利用してもらうことで、こうした移動を 促進することで自動車交通量の削減、公共交通の利用促 進を図っている。 また、高速乗合バスの利用促進のため、インターチェ パーク&バスライド(資料:伊予鉄道) ンジ付近等のバス停の隣接地における駐車場の整備も行われている。 (松山インター、川内インター等) ◆車deトレイン(JR四国) JR四国が行っている事業で、パーク&ライドと同様な形態であるが、 事前に申込みをすることで、専用駐車場を乗車券の購入金額に応じて 無料で利用することができるようになっている。 (愛媛県内は、JR松山駅等計14駅で実施) 車deトレイン(資料:JR四国) ○公共交通機関利用促進の取組み事例(指針 P34) ◆バリアフリー教室・バスの乗り方教室(四国運輸局、愛媛県バス協会) 四国運輸局と愛媛県バス協会の共催により、介助等の体験を通じ て、交通バリアフリーについての理解を深めるとともに、ボランテ ィア意識を醸成し、誰もが高齢者や障害者等を自然にサポートでき るよう、平成13年度から「バリアフリー教室」を開催しており、 最近では、バスについての理解を広げ利用促進を図ることを目的と した「バスの乗り方教室」もあわせて実施している。 「バスの乗り方教室」(資料:四国運輸局) ◆エコ交通まちづくり教室(愛媛県 伊予鉄道) 小学生を対象に、平成 17 年から地球温暖化についての講義や校外での公共交通乗車体験などを通して、 環境問題や公共交通の利用促進について学んでもらう出前授業「エコ交通まちづくり教室」を実施してお り、松山商工会議所「わが社のCSR顕彰」で「審査員特別賞」を2年連続(平成 23・24 年)で受賞して いる。 - 64 - ◆愛媛県における公共交通の利用促進 ◇愛媛県公共交通利用推進宣言 平成18年8月、愛媛県では公共交通を地域社会に欠かす 愛媛県公共交通利用推進宣言 ことのできない「みんなの足、県民の足」として明確に位置 付け、県の公共交通利用を強力に推進していくことを宣言す 好きな時に好きな場所へ移動できる自由度の高いクルマは、私たちの行動 範囲を広げ、豊かな社会をもたらしてきました。 る「愛媛県公共交通利用推進宣言」を知事が宣言。 しかし一方で、過度のクルマ利用は、公共交通の衰退、交通渋滞や交通事 故の多発、地球環境の悪化など、さまざまな問題を引き起こしております。 また、著しい高齢化の進展により、現時点ではクルマの運転ができる人も、 ◇ノーマイカー通勤デー 近い将来、公共交通に頼らざるを得ない状況となることが予測されます。 過度な自家用車利用から公共交通を利用するライフ・スタ 公共交通は、高齢者をはじめ、子どもや障害者など、クルマの運転が困難 な方々のモビリティ(移動性)確保に「なくてはならない」存在であり、公 イルへの転換を図るため、事業所等にノーマイカー通勤デー 共交通の衰退は大きな社会問題であります。 の実施を呼びかけ、通勤時におけるマイカー等利用から徒 すべての人々が安全で安心できる交通社会、クルマと公共交通が共存する バランスのとれた社会づくりに向けて、県民、行政、事業者等がともに考え、 歩、自転車または公共交通機関への転換を促進。 (毎月1回 連携・協働しながら地域の公共交通を維持し、発展させていかなければなり ません。 「県は第4水曜日、市町・企業・県民は任意に定めた1日」) 愛媛県では、公共交通を、地域社会に欠かすことのできない「みんなの足、 県民の足」として明確に位置づけ、公共交通利用を強力に推進していくこと を、ここに宣言します。 ◇国のエコ通勤優良事業所認証制度との連携 平成21年に、国土交通省が「エコ通勤優良事業所認証」 平成18年8月22日 制度を創設したため、全国初の試みとして、ノーマイカー通勤デーの実施を通じ県内各事業所のエコ通 勤の取組みを把握している本県が国との窓口となり、一括して県内各事業所の申請等の事務手続きを行 っている。 ◇都市イベント「バス・鉄道満喫カーニバル in 松山」 (H27~: 「四国まるごと公共交通利用促進キャンペーン in 松山」) 松山市・運輸支局・バス協会・交通事業者・まちづくり団体等と連携し、一人ひとりが公共交通を利 用するライフスタイルのあり方を考える契機とするために、 「体験」を通し、子どもたちに公共交通の魅 力を伝えるとともに、広く県民に公共交通利用を働きかけるイベントを実施している。 ◇愛媛県 HP に「えひめの公共交通ナビ」を開設 県外から愛媛県へのアクセス方法や、主な観光地等の最寄りの駅・バス停などについて記載したホー ムページを開設した。 http://www.pref.ehime.jp/h12300/koukoyoukoutuunavi.html - 65 - ◆「四国における鉄道の抜本的高速化に関する基礎調査」結果(概要) ≪その他の整備効果の例≫ ◎四国の経済発展、観 光振興に貢献 ◎四国の災害に対する 耐力の向上の貢献 ◎四国の鉄道網の維持 に貢献 - 66 - ◆公共交通を取り巻く国の動向 ○交通政策基本法の制定 人口急減や少子化をはじめとする課題に対し、交通の分野で政府を挙げて取り組むため、 交通に関する施策の基本理念を定め、国や地方公共団体、民間事業者、国民等の関係者の 責務や役割を明らかにし、国が今後、長期的な観点から取組むべき交通政策について、具 体的な施策の方向性を明示している。また、国会に対する交通政策基本計画の報告を義務 付けている。(平成 25 年 12 月 4 日公布・施行) 【参考】 ○まち・ひと・しごと創生法 人口減少の克服、地方創生に向けた一体的な推進を図ることとし、 「まち・ひと・しごと 創生法」が平成 26 年 11 月 28 日に公布され、国は、 「まち・ひと・しごと創生長期ビジョ ン」及び「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を閣議決定(同年 12 月 27 日)した。地方 公共団体は、これらを勘案しつつ、地方版の策定を行う。 ○地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の 整備に関する法律(第 4 次一括法) 国から地方公共団体への事務・権限の移譲。 交通関連:「自家用有償旅客運送の登録・監査等」(手挙げ方式:希望市町(都道府県))、 「自動車運転代行業の認定等に係る同意・監督」、「自動車道事業に係る供用約款の 認可等」(都道府県)〕(平成 26 年 6 月 4 日公布、平成 27 年 4 月 1 日施行) - 67 - ○交通政策基本計画の策定 交通政策基本法が提示する交通政策の長期的な方向性を踏まえ、国が今後講ずべき交通 に関する施策について定めており、その構成は、交通に関する施策の「基本的方針」、「目 標」、「施策」の三層構造となっており、施策の推進に当たっての「留意すべき事項」につ いても整理している。(平成 27 年 2 月 13 日閣議決定) ○地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の改正 交通政策基本法の基本理念に則り、平成 19 年に制定された「地域公共交通の活性化及 び再生に関する法律」については、地方公共団体が中心となり、まちづくり等と連携した 面的な公共交通ネットワークを再構築するものであり、この取組みを国が支援する枠組み に改正された。(平成 26 年 5 月 21 日公布、同年 11 月 20 日施行) - 68 - ◆愛媛県が実施した交通に関する県民ニーズ調査 (県民アンケート調査) ○調査概要 1 目的 愛媛県の地域公共交通の検討にあたり、公共交通等がどのように利用され、どのよ うな問題があり、何を望んでいるか等を把握するため、アンケート調査を実施した。 2 調査対象 県内在住の満 20 歳以上の方から 2,000 名を抽出(選挙人名簿から無作為抽出) 3 調査方法 郵送による配布・回収 4 調査期間 平成 22 年 9 月 8 日(水)発送~平成 22 年 9 月 21 日(火)投函締め切り ※平成 22 年 9 月 27 日(月)到着分まで集計に用いている。 5 配布・回収状況 6 配布数 回収数 回収率 2,000 票 853 票 ※無効票 5 票を除く ※はがきによる意見1件あり(上記に含まない) 42.7% 地区特性による区分 地区の状況に応じ、特性による区分を次の通り設定する。 調査対象一覧 地区 特性 市街 地 郊外 中山 間地 域 半島 島し ょ部 対象市町(生活経済圏) 地域の状況 宇摩圏域 新居浜・ 西条圏域 四 国 中 央 市 新居浜市(旧 生活経済圏で中心 ( 旧 川 之 江 新居浜市) となる市町(旧市) 市、伊予三島 西条市(旧西 市) 条市) 市街地の周辺にあ 四 国 中 央 市 西条市(旧小 り、郊外部を形成 (旧土居町) 松 町 、 東 予 している市町(旧 市) 市町村) 市街地、郊外、半 四 国 中 央 市 新居浜市(旧 島部、島しょ部以 (旧新宮村) 別子山村)西 条市(旧丹原 外の市町(旧市町 町) 村) 半島地域にある市 - - 町 し まなみ 海道沿い - 島しょ 部の市 フ ェリー 町(旧 有 市町 村) - 旅客有 - 今治圏域 松山圏域 八幡浜・ 大洲圏域 今治市(旧今治 松山市(旧松山 大洲市(旧大洲 市) 市) 市等)、八幡浜 市(旧八幡浜 市) 今治市(旧菊間 東 温 市 、 砥 部 西予市 町、大西町、波 町、伊予市、松 八幡浜市(旧保 方町) 前 町 、 松 山 市 内町) (旧北条市) 大洲市(旧肱川 今治市(旧朝倉 久万高原町 町、河辺村) 村、玉川町) 内子町 - - 伊方町 宇和島 圏域 宇和島市(旧 宇和島市等) 愛南町(旧御 荘町、城辺町 等) 鬼北町、松野 町宇和島市 (旧三間町) - 今治市(旧伯方 町、宮窪町、大 - - - 三島町) 上島町(佐島、 松山市(野忽名 弓 削 島 、 生 名 島、睦月島、中 宇和島市(九 新居浜市(大 島、岩城島) 島、怒和島、津 - 島) 島) 和地島、二神 島) 宇和島市(嘉 松山市(安居 上島町(高井神 - 島) 大洲市(青島) 島、戸島、日 島、魚島) 振島) - - 69 - 調査結果 1 外出の状況 (1)目的地までの距離 ◆中山間地域、島しょ部、半島で 中山間地域、島しょ部、半島で特に長い移動距離 特に長い移動距離 ・自宅から目的地までの距離は、距離帯は分散しているものの、中山間地域、島しょ部、半島で距離が長く なっている。特に通勤・通学以外の行動で顕著であり、20km 以上が過半数を占めている。 0% 10% 全体 N=395 10.1 市街地 N=254 11.8 20% 9.8 70% 80% 20.0 3.8 15.4 20% 30% 16.4 7.0 40% 50% 島しょ部 2.32.32.3 4.7 N=43 100% 23.7 15.9 12.5 29.2 51.5 19.1 58.1 30.2 90.9 1km未満 1~2km未満 2~5km未満 1km未満 1~2km未満 2~5km未満 5~10km未満 10~20km未満 20km以上 5~10km未満 10~20km未満 20km以上 自宅からの距離:通勤・通学(地区特性別) 90% 26.3 半島 0.0 9.1 N=11 40.0 80% 18.2 16.5 4.4 14.7 70% 16.7 30.0 19.1 中山間地域 2.9 7.4 N=68 60% 16.2 25.2 13.1 郊外 1.3 7.6 N=236 25.0 20.0 0.0 市街地 N=703 6.3 30.8 25.0 10% 全体 5.2 N=1061 27.6 19.2 8.3 0% 100% 14.2 31.6 19.2 40.0 90% 27.2 25.0 0.0 半島 N=5 60% 23.0 20.4 15.4 16.7 50% 29.5 11.2 11.5 島しょ部 N=12 40% 23.8 8.9 郊外 3.1 6.1 N=98 中山間地域 N=26 30% 自宅からの距離:通勤・通学以外(地区特性別) (2)交通手段 ◆自動車など私的交通が主体だが、高齢者は公共交通の利用が増加 自動車など私的交通が主体だが、高齢者は公共交通の利用が増加 ・利用する交通手段は、“自動車のみ”が圧倒的に多く、次いで“自転車のみ”や“バイクのみ”などの二輪車 の順で、私的交通が主体の移動手段となっており、公共交通の利用は少ない。 ・地区別では、自動車の移動手段に制限がある島しょ部を除き“自動車のみ”が圧倒的に多く、公共交通の 利用は、市街地や郊外で”鉄道”、中山間地域等で“バス”が若干みられる程度である。 0% 全体 N=438 市街地 N=279 郊外 N=107 10% 20% 1.1 1.1 2.3 7.8 0.9 0.2 1.1 2.5 5.0 1.4 0.9 2.8 10.3 0.9 40% 50% 60% 51.6 70% 80% 8.4 47.7 9.3 10.7 13.6 61.7 中山間地域 3.6 3.6 N=28 島しょ部 0.0 N=19 30% 21.1 半島 0.0 N=5 0.0 5.3 7.1 42.1 21.1 80.0 0.0 100% 0% 市街地 N=764 9.0 0.9 4.7 2.8 7.5 10.7 郊外 N=255 3.6 3.6 鉄道のみ バスのみ 船のみ 鉄道+自動車 船+自動車 その他組合せ(公共交通を含む) 自動車のみ バイクのみ 自転車のみ 徒歩のみ 自動車+自転車 その他組合せ(公共交通なし) 2.2 1.1 20% 30% 40% 50% 80% 65.2 90% 100% 4.6 62.7 4.8 9.0 74.1 4.8 0.0 17.0 20.8 81.8 鉄道のみ 鉄道+自動車 タクシーのみ 自転車のみ その他組合せ(公共交通なし) バスのみ 船+自動車 自動車のみ 徒歩のみ 3.1 5.8 1.2 5.1 3.9 3.9 0.8 82.9 22.6 7.0 2.3 半島 0.0 N=11 通勤・通学の交通手段(地区特性別) 70% 1.1 中山間地域 4.3 4.3 N=70 1.4 0.0 60% 1.7 5.1 1.0 1.0 2.1 1.8 3.5 4.5 1.4 3.1 0.4 1.6 4.3 2.0 0.8 島しょ部 0.0 N=53 5.3 5.3 20.0 10% 全体 2.8 N=1153 5.3 2.7 7.8 6.5 3.9 7.5 67.9 90% 0.0 2.9 2.9 1.4 1.9 0.0 1.9 32.1 0.0 18.2 船のみ その他組合せ(公共交通を含む) バイクのみ 自動車+自転車 通勤・通学以外の交通手段(地区特性別) - 70 - 0.0 ・年齢別でも“自動車のみ”が圧倒的に多くなっているが、60 歳以上になると、通勤・通学以外の交通手段 は公共交通の割合が増えており、70 歳以上ではタクシーの利用も増えている。 0% 10% 1.1 1.1 全体 7.8 2.3 N=438 0.9 0.2 0.9 20歳代 1.8 7.3 N=109 0.9 1.1 30歳~44歳 2.3 5.7 N=88 1.1 1.1 1.6 45歳~59歳 0.8 8.7 N=126 0.8 1.3 60歳代 3.9 2.6 2.6 N=76 20% 30% 40% 50% 60% 51.6 49.5 70% 80% 8.4 10.7 8.3 14.7 55.7 8.0 55.6 8.7 90% 100% 6.8 2.3 8.0 44.7 70歳以上 4.5 4.5 4.5 4.5 N=22 7.9 50.0 9.1 7.9 30歳~44歳 N=180 7.1 45歳~59歳 N=278 5.3 3.9 7.9 60歳代 N=283 10.3 5.6 4.5 4.5 13.6 鉄道のみ バスのみ 船のみ 鉄道+自動車 船+自動車 その他組合せ(公共交通を含む) 自動車のみ バイクのみ 自転車のみ 徒歩のみ 自動車+自転車 その他組合せ(公共交通なし) 10% 20% 30% 40% 5.1 60% 70% 80% 90% 100% 65.2 1.1 4.6 7.0 2.3 4.8 65.4 5.8 1.0 1.0 2.1 0.5 3.1 2.1 1.6 1.0 0.6 1.7 2.8 2.8 1.1 1.1 1.1 2.2 4.0 1.4 0.4 1.4 3.2 2.8 7.1 1.1 0.7 70歳以上 3.8 3.8 2.7 N=182 8.8 75.2 61.1 6.6 7.3 6.3 1.1 3.3 5.0 1.7 1.1 1.4 2.5 4.7 5.8 1.4 77.8 6.4 44.0 6.0 6.7 2.5 5.7 1.4 12.1 1.6 鉄道のみ 鉄道+自動車 タクシーのみ 自転車のみ その他組合せ(公共交通なし) 通勤・通学の交通手段(年齢別) 50% 1.7 2.2 1.1 20歳代 4.7 N=191 7.3 0.8 11.8 全体 2.8 N=1153 5.3 2.7 7.8 3.7 5.5 8.0 0% バスのみ 船+自動車 自動車のみ 徒歩のみ 6.0 3.3 1.1 船のみ その他組合せ(公共交通を含む) バイクのみ 自動車+自転車 通勤・通学以外の交通手段(年齢別) (3)公共交通を選ぶ理由 ◆公共交通を利用する理由は”駅やバス停等が近く便利 駅やバス停等が近く便利“のほか、安全・安心、渋滞の無さなど ◆公共交通を利用する理由は” 駅やバス停等が近く便利“のほか、安全・安心、渋滞の無さなど 1) ・公共交通を利用している理由は、“駅やバス停等が近く便利だから”が最も多い。 ・また通勤・通学では“事故等がなく安全・安心だから”、“公共交通しか利用できる交通手段がないから”、 “渋滞が無く計算ができるから”が重視され、通勤・通学以外では“公共交通しか利用できる交通手段がな いから”が高いものの、それ以外の項目も通勤・通学と比べると高い割合となっている。 N=54 0% 20% 40% 60% N=115 80% 0% 20% 40% 60.0 駅やバス停等が近く便利だから 11.1 交通費が安く経済的だから 25.2 交通費が安く経済的だから 27.8 事故等が少なく安全・安心だから 22.6 事故等が少なく安全・安心だから 公共交通しか利用できる 交通手段がないから 25.9 環境にやさしいから 13.0 運転免許をもっていないから 13.0 公共交通しか利用でき る交通手段がないから 環境にやさしいから 勤務・通学先及びその周辺 に駐車場がない又は高いから その他 37.4 7.8 25.2 運転免許をもっていないから 1.9 公共交通は歩くので健康によいから 7.4 外出先及びその周辺に 駐車場がない又は高いから 9.3 その他 22.2 鉄道、バス、船を利用する理由(通勤・通学) 21.7 渋滞がなく計算ができるから 20.4 渋滞がなく計算ができるから 公共交通は歩くので健康によいから 80% 38.9 駅やバス停等が近く便利だから 自動車での通勤・通学 が禁止されているから 60% 5.2 10.4 13.9 鉄道、バス、船を利用する理由(通勤・通学以外) - 71 - 2 公共交通機関の現状評価 ◆いずれの公共交通もある程度不満を抱えながら乗車(船) いずれの公共交通もある程度不満を抱えながら乗車(船) (1)鉄道 ・ほとんどの項目で、満足の割合より不満の割合が高くなっているが、特に不満の割合が高い項目として、 “駐車場・駐輪場”、“運賃(料金)”などがあげられる。 ・地区特性別でみると、“駐車場・駐輪場”、“交通機関間の乗り継ぎ”、“運行間隔(運行本数)”について、 中山間地域、半島などでの不満が大きい。 0% 10% 1.運行間隔(運行本数) 1.5 N=330 20% 30% 50% 60% 70% 90% 18.8 44.5 25.8 80% 100% 9.4 15.5 2.運賃(料金) 0.3 N=332 49.4 3.始発時刻/最終時刻 1.6 N=318 8.駐車場・駐輪場 0.3 13.0 N=308 10.ホームまでの階段や段差などの乗りやすさ 1.9 N=319 19.2 19.7 20.4 60.8 12.9 満足 普通 不満 6.7 10.1 1.6 63.5 23.9 3.2 10.7 33.4 42.5 2.6 6.0 13.2 55.7 16.9 6.9 14.2 62.4 19.6 9.車内の状況・乗り心地 0.9 N=318 21.1 53.9 16.7 6.路線(運行ルート) 1.6 N=311 7.5 58.6 23.3 5.乗り場から自宅や目的地までの距離 4.1 N=317 7.交通機関間の乗り継ぎ 1.0 N=314 27.3 45.6 24.8 4.所要時間 1.3 N=309 非常に満足 40% 4.1 非常に不満 鉄道利用についての満足度 全体 (平均評価点) 市街地 郊外 中山間地域 島しょ部 半島 20.00 0.00 -20.00 -40.00 -60.00 -80.00 1 0 .ホ ー ム ま で の 階 段 や 段 差 な ど の乗 り やす さ 9 .車 内 の 状 況 ・乗 り 心 地 8 .駐 車 場 ・駐 輪 場 7 .交 通 機 関 間 の 乗 り 継 ぎ 6 .路 線 (運 行 ル ー ト ) 5 .乗 り 場 か ら 自 宅 や 目 的 地 ま で の距 離 4 .所 要 時 間 3 .始 発 時 刻 / 最 終 時 刻 2 .運 賃 (料 金 ) 1 .運 行 間 隔 (運 行 本 数 ) 鉄道利用についての満足度(地区特性別) ※平均評価点の算出方法 各回答のカテゴリーに下記の係数を掛け、無回答を除く回答者数で除して算出。 非常に満足:100 点 満足:50 点 普通:0 点 不満:-50 点 非常に不満:-100 点 - 72 - (2)バス ・バスの評価は、鉄道以上に不満の割合が高く、特に不満の割合が高い項目は、“運行間隔(運行本数)”、 “始発時刻/最終時刻”、“駐車場・駐輪場”などがあげられる。 ・地区特性別でみると、特に半島や島しょ部の不満が大きくなっている。 0% 1.運行間隔(運行本数) 0.8 N=236 10% 20% 30% 12.7 40% 50% 60% 70% 37.7 80% 90% 100% 11.0 37.7 10.4 2.運賃(料金) 0.4 N=230 53.5 3.始発時刻/最終時刻 0.4 9.3 N=225 4.所要時間 0.5 N=219 49.8 13.2 5.乗り場から自宅や目的地まの距離 4.0 N=225 6.路線(運行ルート) 0.9 N=218 8.3 31.1 9.3 15.5 68.0 49.3 20.0 14.7 18.2 56.9 7.公共交通機関間の乗り継ぎ 0.9 11.6 N=216 20.6 55.6 8.駐車場・駐輪場 0.5 8.0 N=201 9.車内の状況・乗り心地 0.4 N=224 27.4 25.9 51.7 32.3 19.2 非常に満足 普通 不満 8.4 6.9 6.0 7.5 70.1 満足 2.7 9.4 0.9 非常に不満 バス利用についての満足度 全体 (平均評価点) 市街地 郊外 中山間地域 島しょ部 半島 20.00 0.00 -20.00 -40.00 -60.00 -80.00 9 .車 内 の 状 況 ・乗 り 心 地 8 .駐 車 場 ・駐 輪 場 7 .公 共 交 通 機 関 間 の 乗 り 継 ぎ 6 .路 線 (運 行 ルー ト ) 5 .乗 り 場 か ら 自 宅 や 目 的 地 ま の 距離 4 .所 要 時 間 3 .始 発 時 刻 / 最 終 時 刻 2 .運 賃 (料 金 ) 1 .運 行 間 隔 (運 行 本 数 ) バス利用についての満足度(地区特性別) ※平均評価点の算出方法 各回答のカテゴリーに下記の係数を掛け、無回答を除く回答者数で除して算出。 非常に満足:100 点 満足:50 点 普通:0 点 不満:-50 点 非常に不満:-100 点 - 73 - (3)船 ・船は、“乗り場から自宅や目的地までの距離”、“運行間隔(運行本数)”、“始発時刻/最終時刻”、“運賃 (料金)”などについての不満が大きい。 0% 10% 1.運行間隔(運行本数) 4.2 N=48 20% 30% 18.8 8.駐車場・駐輪場 2.3 N=44 27.7 20.9 11.9 17.4 19.6 10.9 2.2 20.0 15.6 34.9 30.2 52.4 14.3 9.3 16.7 59.1 25.0 15.9 50.0 満足 普通 100% 10.6 65.2 15.9 非常に満足 90% 18.8 55.6 9.車内の状況・乗り心地 4.2 N=48 80% 29.2 17.4 6.路線(運行ルート) 4.7 N=43 4.8 70% 47.8 5.乗り場から自宅や目的地まの距離 0.0 8.9 N=45 7.公共交通機関間の乗り継ぎ N=42 60% 51.1 13.0 4.所要時間 4.3 N=46 50% 29.2 2.運賃(料金) 2.1 8.5 N=47 3.始発時刻/最終時刻 2.2 N=46 40% 6.8 16.7 不満 4.2 非常に不満 船利用についての満足度 (4)タクシー ・タクシーは、概ね良好な評価であるものの“料金(運賃)”の不満の割合が高い。 0% 10% 1.運行間隔(運行本数) N=29 20% 30% 40% 50% 60% 70% 2.運賃(料金) 0.0 9.5 N=42 59.5 90% 100% 3.4 0.0 58.6 31.0 6.9 80% 23.8 7.1 3.3 3.始発時刻/最終時刻 N=30 6.7 13.3 76.7 0.0 4.所要時間 N=34 5.9 14.7 76.5 2.9 0.0 5.乗り場から自宅や目的地まの距離 N=33 6.1 6.路線(運行ルート) N=29 6.9 7.公共交通機関間の乗り継ぎ N=26 7.7 19.2 8.駐車場・駐輪場 N=24 8.3 16.7 9.車内の状況・乗り心地 N=32 非常に満足 6.3 54.5 30.3 62.1 24.1 満足 75.0 68.8 普通 不満 タクシー利用についての満足度 - 74 - 3.4 3.4 3.8 3.8 65.4 25.0 9.1 0.0 非常に不満 0.0 0.0 3 高速道路料金施策の影響 ◆高速道路料金施策により、確実に増加した高速道路利用 ・高速道路料金施策をきっかけに、高速道路の利用が増えた割合は約 3 割を占め、回答者の利用回数の単 純合計では、69%の増加となっている。 ・増えた理由は“料金が安くなり外出回数が増えたため”が最も多く、次いで“一般道利用から高速道路利用 へ乗り換えたため”となっており、公共交通から自動車交通への転換は 2.6%と少ない。 N=762 増えた 32.0% 利用していない 36.2% N=234 0% 20% 40% 一般道利用から高速道 路利用へ乗り換えたため ※参考)年間の利用回数の変化 ・もともとの回数:3,906 回/年 その他 増えていない 31.8% 80% 70.1 料金が安くなり外出回数増えたため 公共交通(鉄道、バス等)利用から 高速道路利用へ乗り換えたため 60% 35.5 2.6 8.5 69%増加 ・料金施策後の回数:6,588 回/年 高速道路の利用状況と利用回数が増えた理由 4 公共交通等の今後のあり方 (1)必要性・支援 ◆公共交通は“必要”という意見が9割 ◆行政主体 行政主体の支援が必要という意見が 主体の支援が必要という意見が63%、行政と地域とで支える意見が25%、地域自ら積極的 の支援が必要という意見が63%、行政と地域とで支える意見が25%、地域自ら積極的 に支えるべきとの意見が9% ・公共交通等の今後のあり方については、“公共交通は必要である”という意見が 9 割を超えている。 どちらでもない 2.7% わからない 3.4% N=813 必要ではない 0.7% 必要である 93.1% 公共交通等の今後のあり方 - 75 - ・公共交通が必要である理由は、“高齢者や学生には重要な交通手段だから”が圧倒的で約 7 割を占める。 ・公共交通への支援の必要性は、“行政の財政的な支援はやむを得ない”が最も高く、“行政が積極的に支 援を行う”を含めた行政が主体となる支援を求める意見が約 6 割を占める。 ・行政主体の支援が必要という意見が63%、行政と地域とで支える意見が25%、地域自ら積極的に支える べきとの意見が9%となっている。 自分あるいは家族 が利用しているか ら 7.5% その他 1.2% 環境にやさしい乗 り物だから 1.8% 行政が財政的な 支援は行わず交 通事業者の採算 に任せるべきであ る 3.6% N=721 日ごろは使ってい なくても、使いたい 時にあると便利だ から 21.6% 地域自ら積極的に 利用促進を図るべ きである 9.4% N=788 行政が積極的に 財政的な支援を行 うべきである 24.0% 行政だけでは厳し いので、利用の有 無にかかわらず地 域全体で支援する べきである 24.5% 行政の財政的な 支援はやむを得な い 38.6% 高齢者や学生に は重要な交通手 段だから 67.8% 公共交通が必要な理由 公共交通への支援の必要性 (2)改善要望 ◆運賃、運行時間帯、駐車場・駐輪場の整備の順で高い要望 ・公共交通について改善して欲しい点は、“運賃の低減、割引サービスなどの実施”が最も高く、次いで“運 行時間帯の見直し(終発を遅くするなど)”、“駅・バス停等に駐車場・駐輪場の整備”などとなっている。 ・地区特性別では島しょ、半島で“運行時間帯の見直し(終発を遅くするなど)”、“運行本数の増加”、島しょ 部で“運賃の低減、割引サービスなどの実施”が高い割合になっている。 N=797 0% 10% 20% 30% 40% 50% 30.7 運行時間帯の見直し(終発を遅くするなど) (%) 25.6 運行本数の増加 60 50 23.8 運行地域の拡大 40 15.8 停留所の増加 30 運賃の低減、割引サービスなどの実施 42.8 駅・車両等の段差解消といったバリアフリー化 25.0 0 )内 混 雑 の 解 消 全体 N=797 公共交通の改善要望(地区特性別) - 76 - そ の 他 (船 ・駐 半島 N=9 乗 り 心 地 や 乗 務 員 の マ ナ ー 向 上 車 駅 ・バ ス 停 等 に 駐 車 場 輪 場 の整 備 島しょ部 N=36 他 の 交 通 機 関 と の乗 り 継 ぎ の 改 善 中山間地域 N=48 自 転 車 を 積 み 込 め る バ ス や 鉄 道 な ど 自 転 車 と 組 み 合 わ せ た 交 通 の普 報 技 術 )を 利 用 し た 運 行 状 況 の提 供 公共交通の改善要望 郊外 N=185 I T(情 市街地 N=519 5.6 駅 ・車 両 等 の 段 差 解 消 と い った バ リ ア フ リ ー 化 その他 9.2 運 賃 の 低 減 、割 引 サ ー ビ ス な ど の実 施 乗り心地や乗務員のマナー向上 (終 発 ) 1.9 停 留 所 の 増 加 30.1 駅・バス停等に駐車場・駐輪場の整備 運 行 地 域 の拡 大 21.2 他の交通機関との乗り継ぎの改善 運 行 本 数 の増 加 18.7 運 行 時 間 帯 の見 直 し を 遅 く す る な ど 自転車を積み込めるバスや鉄道など自転車と組み 合わせた交通の普及 車(船)内混雑の解消 10 5.3 IT(情報技術)を利用した運行状況の提供 20 5 自動車等の利用からの転換意向 ◆半数以上が“公共交通へ転換しても良い”と答えているものの、若い世代や中山間地域等では若干 低い割合 ・改善が行われた場合に、“公共交通へ転換してもよい”という意向が過半数を占めている。 ・地区特性別では中山間地域と半島が、年齢別では、20~59 歳までの比較的若い年代で過半数を下回っ ている。 N=693 公共交通には変更 しない 46.9% 公共交通に変更し てよい 53.1% 公共交通への転換意向 0% 10% 20% 30% 全体 N=693 40% 50% 60% 70% 80% 53.1 市街地 N=453 55.8 51.9 半島 N=7 100% 46.6 44.2 島しょ部 N=27 90% 45.7 53.4 中山間地域 N=43 100% 46.9 54.3 郊外 N=163 90% 48.1 28.6 71.4 公共交通に変更してよい 公共交通には変更しない 公共交通への転換意向(地区特性別) 0% 10% 20% 30% 全体 N=693 20歳代 N=125 30歳~44歳 N=117 45歳~59歳 N=166 60歳代 N=162 70歳以上 N=112 40% 50% 60% 70% 53.1 80% 46.9 51.2 48.8 41.9 58.1 47.0 53.0 63.0 37.0 64.3 35.7 公共交通に変更してよい 公共交通には変更しない 公共交通への転換意向(年齢別) - 77 - 6 自動車を運転しようとする年齢 ◆70 歳代以上まで運転する意向が 80%超 80%超 ・自動車等を運転しようとする限界の年代は、70 歳代が約 6 割、80 歳以上も 2 割、“運転できる限界まで”と いった回答もあるなど、高齢まで運転しようという意識が高い。 N=653 60歳未満 0.8% 運転できる限界ま で 1.2% 60歳代 14.9% 80歳以上 23.4% 70歳代 59.7% 自動車等を運転する年齢 7 回答者属性等 (1)自分で運転できる車、送り迎えしてくれる人 ◆自分で運転できる車等がない人は約 ◆自分で運転できる車等がない人は約 16% ◆自分で運転できない場合を含め、送り迎えしてくれる人が“ない”人は約 ◆自分で運転できない場合を含め、送り迎えしてくれる人が“ない”人は約 40% 40% ・自分で運転できる車等がある人は、自動車が約 77%、バイクが約 15%となっており、逆に約 16%は自分で 運転できる車等がないという状況である。 ・また、送り迎えしてくれる人が“ない”が約 40%を占める。 N=797 0% 20% 40% 60% 100% N=718 なし 40.9% 77.4 あり(自動車) あり(バイク) 80% 14.7 あり 59.1% なし 16.4 (複数回答) 自分で運転できる車等 送り迎えしてくれる人の有無 - 78 - (2)最寄の交通機関までの距離 ◆郊外、中山間地域、島しょ部、半島では最寄の交通機関までの距離 1km 超が 4 割を超える ・最寄の交通機関までの距離は、1km 超が 3 割を超える。 ・特に、郊外、中山間地域、島しょ部、半島では、1km 超が 4 割を超え、公共交通の利用のために長い距離 の移動を強いられる人が多くなっている。 0% 10% 全体 N=1208 20% 40% 50% 11.5 16.3 バス(バス停) N=592 80% 14.5 24.5 39.0 24.4 44.4 33.3 300m以内 100% 48.9 9.8 11.1 90% 31.7 24.8 26.8 11.1 70% 23.3 36.1 船(港) N=41 60% 24.0 18.0 26.3 鉄道(駅) N=566 その他 N=9 30% 500m以内 1Km以内 1Km超 最寄の交通機関までの距離(交通機関の種類別) 0% 10% 全体 N=1208 30% 40% 10.9 21.5 中山間地域 N=74 島しょ部 N=53 10.0 10.0 90% 26.1 42.3 40.5 14.9 43.4 17.0 20.0 300m以内 80% 31.7 25.2 9.4 30.2 70% 25.0 17.6 27.0 60% 24.0 21.1 27.9 郊外 N=274 50% 18.0 26.3 市街地 N=797 半島 N=10 20% 60.0 500m以内 1Km以内 最寄の交通機関までの距離(地区特性別) - 79 - 1Km超 100% ◆愛媛県地域交通活性化推進会議(平成 22 年6月 10 日設置) 1 委員名簿(平成 27 年6月 30 日現在) 本部会議[委員 17 名]◎会長 ○副会長 区 分 人数 役 職 等 愛媛大学 名誉教授 学識経験者 交通事業者 団 体 2 3 松山大学法学部 准教授 甲斐 朋香 愛媛県バス協会 専務理事 黒河 敏則 愛媛県ハイヤー・タクシー協会 専務理事 髙橋 昭雄 四国旅客鉄道㈱ 愛媛企画部長 地域づくり 団 体 公 共 交 通 利 関 用 者 係 行 政 機 関 名 ◎柏谷 増男 愛媛県旅客船協会 会長 鉄 道 会 社 氏 ○一色 昭造 窪 仁志 2 伊予鉄道㈱ 取締役鉄道部長 中尾 均 愛媛県商工会議所女性会連合会 久保 素子 ㈱まちづくり松山 代表取締役 日野 二郎 愛媛県社会福祉協議会 評議員 伊東 道子 愛媛県交通安全母の会 会長 二宮 紀子 公募委員 近藤 律子 公募委員 森川 万里 四国運輸局愛媛運輸支局長 一宮 軌善 2 4 西条市長 青野 勝 鬼北町長 甲岡 秀文 愛媛県企画振興部地域振興局長 山下 一行 4 - 80 - ※愛媛県地域交通活性化推進会議各部会(平成 23 年5月 19 日設置) バス部会[委員 14 名]◎部会長 ○副部会長 区 分 学識経験者 人数 1 交通事業者 団 体 2 地域づくり団体 労働者団体 1 1 公 共 交 通 利 用 者 5 関 係 行 政 機 関 4 役 職 等 松山大学法学部 准教授 愛媛県バス協会 専務理事 愛媛県ハイヤー・タクシー協会 専務理事 愛媛県商工会議所女性会連合会 愛媛県私鉄労働組合連合会 会長 氏 甲斐 黒河 髙橋 久保 鵜篭 名 朋香 敏則 昭雄 素子 直樹 愛媛県社会福祉協議会 評議員 公募委員 バス利用者 バス利用者 バス利用者 四国運輸局愛媛運輸支局長 東温市長 久万高原町長 伊東 道子 森川 万里 千葉 小織 重岡チヅ子 吉岡 清美 ○一宮 軌善 高須賀 功 髙野 宗城 愛媛県企画振興部地域振興局長 ◎山下 一行 航路部会[委員 11 名]◎部会長 ○副部会長 区 分 学識経験者 交通事業者団体 労働者団体 公 共 交 通 利 用 者 関 係 行 政 機 関 人数 1 1 1 4 4 役 職 松山大学法学部 准教授 等 氏 名 甲斐 朋香 愛媛県旅客船協会 会長 全日本海員組合愛媛支部 支部長 一色 昭造 荻山 淳 愛媛県交通安全母の会 会長 航路利用者 二宮 紀子 奥本 忠孝 航路利用者 航路利用者 古野眞理子 濱崎 梅代 四国運輸局愛媛運輸支局長 今治市長 ○一宮 軌善 菅 良二 上島町長 愛媛県企画振興部地域振興局長 上村 俊之 ◎山下 一行 鉄道部会[委員 12 名]◎部会長 ○副部会長 区 分 人数 役 職 等 松山大学法学部 准教授 学識経験者 1 四国旅客鉄道㈱ 愛媛企画部長 鉄 道 会 社 2 伊予鉄道㈱ 取締役鉄道部長 ㈱まちづくり松山 代表取締役 地域づくり団体 1 愛媛県私鉄労働組合連合会 会長 労働者団体 1 公募委員 公 共 交 通 鉄道利用者 3 利 用 者 鉄道利用者 四国運輸局愛媛運輸支局長 西条市長 関 係 4 鬼北町長 行 政 機 関 愛媛県企画振興部地域振興局長 - 81 - 氏 甲斐 窪 中尾 日野 鵜篭 近藤 名 朋香 仁志 均 二郎 直樹 律子 千葉 吉岡 ○一宮 青野 甲岡 ◎山下 小織 清美 軌善 勝 秀文 一行 2 検討経過 【指針策定関係】 年月日 平成 22 年 7 月 5 日 平成 22 年 9 月 平成 22 年 9~10 月 平成 22 年 11 月 19 日 平成 23 年 3 月 25 日 平成 23 年 6 月 13 日 ※各部会 個別に開催 平成 23 年 6 月 15 日 平成 23 年 8 月 10 日 平成 23 年 10 月 主な内容 22 年度第1回愛媛県地域交通活性化推進会議 ○本県の地域公共交通の現状について 愛媛県の地域公共交通に関するアンケート調査 (県民、事業者、市町、労働組合) 愛媛県の地域公共交通に関するヒアリング調査 (事業者、市町) 22 年度第2回愛媛県地域交通活性化推進会議 〇本県地域交通の現状及び課題について、〇本県地域交通の向かうべき方向性について 22 年度第3回愛媛県地域交通活性化推進会議 ○本県地域交通の向かうべき方向性について、○各主体の役割などについて 23 年度第1回愛媛県地域交通活性化推進会議バス・航路・鉄道の各部会 ○生活交通ネットワーク計画(バス・航路・鉄道)の検討 23 年度第1回愛媛県地域交通活性化推進会議 ○生活交通ネットワーク計画(バス・航路・鉄道)の策定 23 年度第2回愛媛県地域交通活性化推進会議 ○指針策定に向けた検討(指針の方向性、課題の抽出) 国の補助制度改正に伴う県補助制度に係る市町アンケート調査 平成 23 年 11 月 28・29 日 23 年度第2回愛媛県地域交通活性化推進会議航路・鉄道・バスの各部会 ※各部会 個別に開催 平成 24 年 3 月 16 日 ○航路運行・鉄道ネットワーク・バス運行の活性化方策の検討 23 年度第3回愛媛県地域交通活性化推進会議 ○愛媛県地域公共交通活性化指針(案)について 【指針改定関係】 平成 27 年 1 月 8 日 平成 27 年 2 月 平成 27 年 3 月 16 日 平成 27 年 5 月 29 日 ~平成 27 年 6 月 27 日 平成 27 年 7 月 27 日 26 年度第 1 回愛媛県地域交通活性化推進会議・部会(合同開催) ○国の動向(交通政策基本法策定)等を踏まえた対応(指針見直し)について 最近の状況を踏まえた、地域公共交通に関するアンケートの実施 (市町、交通事業者等) 26 年度第 2 回愛媛県地域交通活性化推進会議 ○愛媛県地域公共交通活性化指針の見直し(案)について パブリックコメントの実施 ○愛媛県地域公共交通活性化指針の改正案について 27 年度第 1 回愛媛県地域交通活性化推進会議(書面開催) ○愛媛県地域公共交通活性化指針の改正案について - 82 - ◆市町における協議会等の設置状況 (27.3現在) 市町村名 地域公共 交通会議 過疎地有償運送 運営協議会 福祉有償運送 運営協議会 ○ ○ ○ ○ 松山市 今治市 宇和島市 八幡浜市 新居浜市 西条市 大洲市 伊予市 四国中央市 西予市 東温市 上島町 久万高原町 松前町 砥部町 内子町 伊方町 松野町 鬼北町 愛南町 計 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 18 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 5 ○ 10 地域公共交通 活性化・再生法 法定協議会 航路改善協議会 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ - ○ - - - - ○ 8 - - - - - - - - 3 ※ 「○」は、設置済み ・地域公共交通会議 バスの運行方法(路線、運賃、運行形態)などについて、地域で合意形成を図るもので、道路運送 法に基づき市町が設置する協議会 ・過疎地有償運送運営協議会、福祉有償運送運営協議会 NPO法人等による自家用車での旅客運送について、地域で合意形成を図るもので、道路運送法 に基づき市町が設置する協議会 ・地域公共交通活性化・再生法 法定協議会 地域公共交通(鉄道、バス、旅客船等)の活性化及び再生を総合的かつ一体的に推進するための 「地域公共交通網形成計画」を策定するにあたり、地域で合意形成を図るもので、地域公共交通活性 化・再生法に基づき市町が設置する協議会 ・航路改善協議会 離島航路(生活航路)の運営の問題点の把握や改善方策などを検討し、地域で合意形成を図る もので、地域公共交通確保維持改善事業費補助金交付要綱に基づき設置する協議会 - 83 - ○ ○ - 84 -