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Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画

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Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画
Ⅵ.農業農村整備事業における
農業農村整備事業における整備計画
における整備計画
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画
地域の環境特性、環境評価に基づいて、魚沼市全域を対象として扱うことが望ましい事
項について、広域的整備計画を策定する。次に、広域的整備計画を踏まえ、地域の土地利
用特性からゾーニング(地域区分)を行って、いくつかのエリアに区分し、さらにそのエ
リア内の地域特性をゾーンに区分して、エリアやゾーンごとに地域別整備計画を立て、そ
れをもとに農村環境計画図を策定する。
1.広域的整備計画の策定
魚沼市全域を対象として扱うことが望ましい事項について、自然環境の保全、社会環境
特性、生産環境の整備について、広域的な環境特性をあげて、環境の配慮及び整備の方向
性について検討する。
(1) 自然環境の保全
魚沼市は、自然環境に恵まれ、中でも山紫水明といわれるように山の緑と清らかな水
が自然環境のシンボルになっている。そこで、生態系の保全・復元をはかるための環境
整備として緑のネットワーク、水のネットワークを構築することとし、そのために、土
地利用の方針、水環境配慮の方針ついて検討を行った。
① 緑のネットワーク(図 25)
魚沼市の植物群落の状況を見るために第5回自然環境保全基礎調査による植生図
(H6~10 年調査)を図 24 に示した。図 24 および図 25 より下記のことが特徴として
挙げられる。
○ 図 24 より、西部が主に耕地(水田)と市街地、中央部が主に二次林(ブナ-ミズ
ナラ群落とクリ-ミズナラ群落)、南部と東部が主に自然植生(自然低木群落とチ
シマザサ-ブナ群団)
、北部は自然植生と二次林(スギ・ヒノキ・サワラ植林)と
耕地(水田)がある。特に、南部には寒帯・高山帯自然植生(高山ハイデ及び風
衝草原・雪田草原)
、亜寒帯・亜高山帯自然植生(オオシラビソ群集・ササ自然草
原)がある。
○ 図 25 の南部から東部にかけての自然植生エリアでは、ウラジロタデ、ハマハナヤ
スリ、アブラツツジ、カワズスゲ、オニノガリヤス、サワラン等の貴重な植物群
落が未丈ヶ岳を中心に分布している。
○ 自然植生エリア、二次林エリアは、破間川や佐梨川等の水源涵養林の役割を果た
していると考えられる。ただし、南部のエリアは阿賀野川流域となっている。
○ 二次林飛び石ネットワークエリアではクリ-ミズナラ群落の中に畑地雑草群落、
水田、市街地等が分布しているが、飛び石間隔は1~2km である。
○ 二次林飛び石ネットワークエリアは、魚沼市農村景観の原風景を形成している。
○ 二次林のクリ-ミズナラ群落等の範囲は、かつて里山林として奥山に住む動物と
人間との緩衝帯機能を果たしていた。この里山林の機能の復元・管理を進める。
Ⅵ-1
以上のことを踏まえて土地利用の方針を考えると、次のようになる。
土 地 利 用 の 方 針
● 南部から東部にかけての自然植生エリアには、未丈ヶ岳を中心に貴重な植物群落
が生育しているので、これを保護し、開発をおこなわない。
● 自然植生エリア、二次林エリアは破間川や佐梨川等の水源涵養林の役割を果たし
ており、これを保全する。
● 二次林飛び石ネットワークエリアのクリ-ミズナラ群落,ブナ-ミズナラ群落や
スギ・ヒノキ・サワラ植林を保全し、魚沼市農村景観の原風景を守る。
● 農地(水田)と樹林地の連続性を確保して両生類などの生息環境に配慮する。
● 二次林のクリ-ミズナラ群落等の里山林としての機能の復元・管理を進める。
Ⅵ-2
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 1.広域的整備計画の策定
北
スギ・ヒノキ・サワラ植林
ヌマガヤオーダー
Ⅵ-3
水田
市街地
ブナ-ミズナラ群落
チシマザサ-ブナ群団
畑地雑草群落
自然低木群落
未丈ケ岳
西
牧草地
東
クリ-ミズナラ群落
駒ケ岳
造成地
雪田草原・高山ハイデ及び風衝草原
ササ自然草原
ササ群落
ススキ群団
オオシラビソ群集
図 24 植生図(第 5 回自然環境保全基礎調査)
0
1
2
3
4 5km
南
Ⅵ-3
ヌマガヤオーダー
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 1.広域的整備計画の策定
北
自然植生エリア
Ⅵ-4
二 次林飛 び石ネ ッ
トワークエリア
二次林エリア
二 次林飛 び石ネ ッ
トワークエリア
二次林エリア
自然植生エリア
二次林エリア
二次林エリア
未丈ケ岳
西
東
自然植生エリア
駒ケ岳
自然植生エリア
図 25 緑のネットワーク図
0
1
2
3
4 5km
南
Ⅵ-4
② 水のネットワーク(図 27)
魚沼市の水環境を図 26 に示したが、これと図 27 の水のネットワークから本市の水環
境の特徴として以下のことがあげられる。
○ 一級河川魚野川とその支流である破間川、佐梨川、芋川などの大小の支流が魚沼
市をくまなく潤している。
○ 魚野川左岸頭首工、小出郷第1号頭首工(佐梨川)、小出郷第2頭首工(羽根川)、
和田川頭首工が、魚沼市の水田を潤している。
○ 藪神ダム、須原発電所、上条ダム、破間川ダム(破間川)、黒又川第1ダム、黒又
川第2ダム(黒又川)、末沢発電所(末沢川)、湯之谷発電所(佐梨川)が、水力
発電をおこなっている。
○ 破間川・佐梨川・芋川は平均河床勾配1/40と急流で、火山より噴出した非常
に脆弱な地質のため、土砂生産が著しく直轄砂防事業によって保全が図られてい
る河川で、河床変動が激しい。
○ 破間川下流域および魚野川は、砂州や転石のある急流の水環境で、かつてはコア
ジサシの繁殖地であった。
○ 魚沼市の農業用ため池調査表で確認されているため池は 79 ヶ所である。農業用水
の合計受益面積は 425.5ha、総貯水量は 67 万 ton にのぼる。築造年代は明治以前
年代から昭和 58 年までのものが記録されている。そのうち、共同利用のため池が
71 箇所、残りの 8 箇所は個人所有のため池である。
○ ため池は、水田域に水のない時期や冬期間における生物の生育・生息場所として
重要な役割を果たしており、農村地域の生態系保全の拠点として価値が高い。
【図 27:ため池飛び石ネットワークエリア】
○ 魚沼市の水田は年間約 1700 万トンの水源涵養機能の役割を果たしている。
○ 魚沼市の水田は貯水量約 560 万トンの洪水防止機能(田んぼダムの機能)がある。
【図 27:田んぼダムネットワークエリア】
○ 北部・東部・中央部・南部に広がる国有林や民有林は水源涵養林の役割がある。
【図 27:水源涵養エリア】
以上のことを踏まえて、水環境配慮の方針について次のように掲げた。
水
環
境
配
慮
の
方
針
● 魚沼市の水田を潤している頭首工施設を適切に管理・保全する。
● クリーンな自然エネルギーである既設の水力発電施設は、環境への影響に留意しなが
ら、これを適切に管理・保全する。また、今後は環境への影響が少ないマイクロ・
ミニ水力発電に注目する。
● 河川上流域の転石や急流の水環境、破間川下流域および魚野川の砂州・砂利の中州の
水環境を保全する。
● ため池飛び石ネットワークエリアのため池は、農村地域の生態系保全の拠点として価
値が高いので、北部から西部に広がる棚田とともに、その用水源となるため池を保
全する。
● 田んぼダムネットワークエリアの水田は、約 1700 万トンの水源涵養機能および貯水
量約 560 万トンの洪水防止機能(田んぼダム機能)を持つので、これらの水田を保
全する。
● 北部・東部・中央部・南部に広がる国有林や民有林は水源涵養の役割があるので、水
源涵養エリアとして適正に保護・保全する。
Ⅵ-5
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 1.広域的整備計画の策定
北
Ⅵ-6
ため池
ダム
河川ネットワークライン
頭首工
西
東
奥只見湖
図 26 魚沼市の水環境
0
1
2
3
4 5km
南
Ⅵ-6
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 1.広域的整備計画の策定
北
ため池飛び石ネットワークエリア
水源涵養エリア
Ⅵ-7
田んぼダムネットワークエリア
水源涵養エリア
西
東
奥只見湖
水源涵養エリア
(阿賀野川流域)
図 27 水のネットワーク図
0
1
2
3
4 5km
南
Ⅵ-7
(2) 社会環境特性
魚沼市第1次総合計画の土地利用方針の地域区分を踏まえ、
「快適な定住環境創造地域」、
「農業振興推進地域」
、
「農村環境資源等活用地域」、
「自然資源等活用地域」の4つの社会
環境特性に区分した。
その概要と整備方針ついて表 6.1.1 に、地域区分図を図 28 に示した。
表 6.1.1 地域区分
社会環境特性
地域区分
概要
整備方針
にぎわいのあ
る商業ゾーン
快適な
快適な定住
環境創造地
域
本市の中心市街地として、商業・業務系
①土地利用の高度化
機能などの強化をすすめながら、広域的な
商業集積、都市機能の向上といった土地
を図る。
②街並みの整備をすす
利用の高度化を図ります。
める。
幹線道路や鉄道の結節点であり、人々
の集いの場でもあることから、日常生活に
密着したにぎわいのある街並みの整備を
すすめます。
ゆとりある住
宅ゾーン
市街地を中心とする放射状の道路沿い
に街並みや集落が形成されていることか
①居住地間道路網の
整備等を通じて生活
ら、居住地間道路網の整備等を通じて生
利便性の向上を図
活利便性の向上を図ります。
また、ゆとりある良好な宅地の確保と防
る。
②広場・公園の整備を
災の観点もあわせ持つ広場・公園の整備
すすめる。
をすすめます。
生産基盤の整った優良農地の保全とと
もに、農地の流動化や利用集積を促進し、
農業振興
推進地域
豊かな実りゾ
ーン
①生産基盤の整った優
良農地の保全。
経営体の育成・強化をすすめながら農業
振興ゾーンとして形成を図ります。
②農地の流動化や利
用集積を促進。
また、農業と工業との均衡ある発展を図
③経営体の育成・強化
りながら、雇用機会の創出に努めます。
をすすめる。
④農業と工業の雇用機
会の創出に努める。
農村環境
資源等
活用地域
自然資源等
活用地域
四季とのふれ
あいゾーン
やすらぎの自
然ゾーン
山村固有の美しい景観の保全に努めな
がら、魚沼の四季のうつりかわり、自然と
①山村固有の美しい景
観の保全に努める。
の共生、歴史文化とのふれあいをテーマと
②都市と農村の多様な
した、都市と農村の多様な広域交流の場と
しての形成を図ります。
広域交流の場として
の形成を図る。
市街地や集落を囲む周辺の山々や本
①人と共生するやすら
市を流れる大小の河川は、美しい魚沼の
ぎの自然ゾーンとし
骨格であり、四季折々に彩られるその景観
や豊かな資源を活用し、人と共生するやす
て形成を図る。
②森林資源の保護。
らぎの自然ゾーンとして形成を図ります。
③水源の涵養。
また、自然環境保全のため、森林資源
の保護、水源の涵養、動植物の生育環境
の確保をめざします。
④動植物の生育環境
の確保をめざす。
[引用文献:第1次魚沼市総合計画
Ⅵ-8
基本構想・前期基本計画を改変]
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 1.広域的整備計画の策定
北
Ⅵ-9
西
東
快適な定住環境
創造地域
農村環境資源等
活用地域
農業振興推進地
域
自然資源等活
用地域
図 28 地域区分図
[引用文献:第1次魚沼市総合計画
0
1
2
3
4 5km
南
Ⅵ-9
基本構想・前期基本計画を改変]
(3)生産環境の整備
魚沼市はブランド米、魚沼コシヒカリの産地であり、かつ堀之内に代表されるように花
卉でも高い評価を受けている地域であり、農業を持続的に守って行くことは大きな使命に
なっている。圃場や農道、それに用排水路などの整備を行ってできるだけコストをかけな
いでかつ、耕作放棄を出さないよう整備を進めて行く必要がある。一方で水田環境の中で
姿を消しつつある生物などへ配慮した整備も求められている。本市農業の特徴を挙げると
次のようになる。
○15 歳~64 歳の基幹的農業従事者が 10 年後には約2/5まで減少すると予想される。
○平成 19、20 年度において「魚沼市有機センター」の建設予定である。
○魚野川、佐梨川、羽根川、和田川から用水を通年取水している。この用水は融雪水や
防火用水などの地域用水としての機能を発揮している。
○広神川東地区、宇賀地地区、伊米ケ崎地区等のほ場整備事業完了・実施地区は、生産
性の高い水田地帯である。【図 29:生産性の高い農業生産エリア】
○北部から西部(破間川右岸)の地すべり地帯の棚田・ため池・水路は、地すべりの抑
制、水源涵養等の多面的機能を発揮する農業地帯である。
【図 29:多面的機能価値が高い農業生産エリア】
○福山新田には「福山キャンプ場・福山森林体験の家」、大白川では「さんさい共和国
紅葉&グルメ&体験フェア」等、スローライフを推進する有機農業や都市との交流の
輪を広げる拠点地域と考えられる。【図 29:付加価値の高い農業生産エリア】
○吉田では、長期滞在し、農業体験や地域の自然や文化に触れ、地元の人々との交流を
ゆっくりと楽しむことができる民宿旅館があり、滞在型交流農業を推進する拠点とな
ると考えられる。【図 29:付加価値の高い農業生産エリア(滞在型交流農業)】
※滞在型交流農業とは、魚沼市に滞在し、魚沼市の景観や町並み、地域産業や食文化、生活文化を体験することが
できる「滞在型交流観光」のうち、農業農村資源を利用した交流産業のこと。農業生産および加工や販売だけで
なく、「滞在型市民農園の経営」、「農家民宿」、「農業体験ツアー受け入れ」、「環境学習の場提供」、「農業教育・
食育の場提供」などの滞在型交流事業を多角的に取り入れた農業経営をいう。
○県営農免農道や広域営農団地農道は、農業生産だけでなく農村生活活動を支えている。
○県営ほ場整備事業地区においては、生態系に配慮した整備がすすめられている。
以上の事から、生産環境整備の方針は次のようである。
生 産 環 境 整 備 の 方 針
●15 歳~64 歳の基幹的農業従事者を増やす。
●堆肥の活用により魚沼市全域で農薬減・化学肥料減の農業を目指す。
●通年通水により地域用水機能を発揮している用水路等を整備・管理する。
●魚沼市のほ場整備事業完了・実施地区は生産性の高い農業生産エリアとして整備・管理する。
●北部から西部(破間川右岸)の地すべり地帯の棚田・ため池・水路は、地すべりの抑制、水
源涵養等の多面的機能価値の高い農業生産エリアとして整備・管理する。
●福山新田、大白川等の地域は、スローライフを推進する有機農業や都市との交流の輪を広げ
る付加価値の高い農業生産エリアとして整備・管理する。
●吉田等の市街地周辺の農地は、農家民宿等の滞在型交流農業を展開する付加価値の高い農業
生産エリアとして整備・管理する。
●県営農免農道や広域営農団地農道は、農村景観を豊かにする「フラワーロード」の整備や野
生生物の交通事故防止対策などを行って、環境に配慮した農道整備をすすめる。
●ほ場整備事業において、生物などの環境に配慮した整備をすすめる。
Ⅵ-10
Ⅵ-11
多面的機能価値の
多面的機能価値の高い農業生産
エリア
生産性の
生産性の高い農業生産エリア
農業生産エリア
【目標:
目標:環境保全型農業】
環境保全型農業】
付加価値の
付加価値の高い農業生産エリア
農業生産エリア
【目標:
目標:有機農業】
有機農業】
付加価値の
付加価値の高い農業生産エリア
農業生産エリア
【滞在型交流農業】
滞在型交流農業】
Ⅵ-11
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 2.地域別整備計画の策定
2.地域別整備計画の策定
広域的整備計画の中で明らかにしてきた地域特性によって本市を区分し、それぞれに
ついて地域特性、整備のイメージ、整備内容例、関連計画等を一覧表に示した。ふるさ
とを思って「夢に立つ山紫水明雪白き八海山と清き魚野川」と詠んだ本市出身の歌人宮
柊二にちなんで、まず本市全体を「四季かがやく雪の国 山紫水明エリア」とした。こ
こに、以下とおり4つのエリアと17のゾーンを設定した。
エリア名
四季かがやく雪の国 山紫水明エリア
定住環境創造エリア
里山交流創造エリア
温泉観光交流エリア
自然環境保護エリア
ゾーン名
(下記のエリアとゾーンをすべて含む)
農業生産団地ゾーン
滞在型交流農業ゾーン
市街地形成ゾーン
歴史文化保養ゾーン
ブナ林保全ゾーン
アユ釣り・やな場ゾーン
農業生産団地ゾーン
棚田農業創造ゾーン
滞在型交流農業ゾーン
歴史文化保養ゾーン
棚田景観保全ゾーン
ブナ林保全ゾーン
自然・農業体験ゾーン
温泉・観光ゾーン
自然・農業体験ゾーン
温泉・観光ゾーン
自然体験ゾーン
Ⅵ-12
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 2.地域別整備計画の策定
地域別整備計画
エリア・ゾーン名称
地域特性
西を魚沼丘陵、東を三国山脈に挟まれた魚沼盆地の北方に位置する魚沼市
整備イメージ
評価項目
整備内容例
宮柊二が「夢に立つ山紫水明雪しろき・・・」と歌っている越後三山の雄大な 景観・自然環境保全形成、ほ場整備、農道整備、
は、夏は高温多湿、冬は3メートルもの積雪がある豪雪地帯です。市の中心部を流 自然と清流の恵みのもと、魚沼市の「冬の雪、春の若葉・山菜、夏のキャン 環境農業、農地水環境保全、地すべり対策、ため
四季かがやく
四季かがやく雪
かがやく雪のくに
れるのは、鮎・ウグイ(ハヤ)・カジカなど数多くの魚が生息する魚野川、その支流 プや魚釣り、秋の紅葉」など、四季かがやく豊かな里山環境の保全を基本
である破間川(あぶるまがわ)、佐梨川、羽根川などの清流が貫流しています。うつ とし、各エリア・ゾーンのテーマに沿って整備計画をたてます。
山 紫 水 明 エ リ ア
りゆく四季の変化によって育まれる美しく清らかな山水の風景と豊富な水資源に恵
発掘支援、環境農業特別対策、有機農業総合支
まれた風土と農村文化は、魚沼産コシヒカリ等の農産物や山菜といった地域の特
産品を生み出しています。
援、農家レストラン
池整備、農村活性化、田園整備、農家民宿、美し
い村づくり総合整備、棚田景観整備、農村地域力
関連計画
生 生 交 自 教 手法 多 面 的 機 環 境 負 資源
(補助事業) 産 活 流 然 育
能
荷軽減 保全
●第1次魚沼市
国土保全・水源 環境保全
総合計画
涵養・自然環境 型農業
規制 保全・良好景観・
●中山間地域直
◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 自主 保健休養・文化 有機農業
接支払制度事業
助成 伝承・情操涵養
●農地・水・環境
エネルギ
保全向上対策
ーの節減
●農山漁 村活性
もに、都市的基盤の整備により地域の中心的な役割を果たしてきました。平野 風土・文化にふれながら『健やかな暮らし』ができる定住環境整備を進めま 全、農村活性化、田園整備、農家民宿、集落基盤 化プロジ ェクト
部では基盤整備が完了した優良農地が広がり、効率的な農業経営が営まれて す。
整備、地域用水環境整備、景観・自然環境保全形 支援事業(№23)
●農地・水・環境
います。また、小出南部工業団地には食品産業などの企業が立地し、地域の
成
◎ ◎
定住環境創造エリア
安定した就労の場となっています。さらに、関越自動車道小出インター付近の
保全向上対策(№
道の駅湯之谷インフォメーションセンターや奥只見郷インフォメーションセンター
31)
は、奥只見観光で訪れる年間約200万人の観光客が利用する施設となってい
ます。
県営圃場整備がおこなわれた宇賀地地区・山田地区・伊米ケ崎地区・一日市 県営圃場整備事業の早期完了と早期効果発現、および動植物の生息生 ほ場整備、農道整備、環境農業
●地域バ イオマ
農業生産団地ゾーン
地区等で生産性の高い農業生産団地として魚沼市の食料基地となるゾーンで 育環境に配慮した農業生産基盤の整備と環境保全型農業の実施、農地 農地水環境保全
農業生産団地ゾーン
ス利活用 施設整 ◎ ○
す。
や農業用用排水施設・農道施設の維持管理・保全活動を進めます。
備事業(№29)
干溝の農家民宿、吉田の農家民宿、青島の総合交流施設等があり、グリーン 農 業生 産 ・加 工 ・販 売 だけでなく、「滞在型 市民農 園の経営 」、「農家 民 農村活性化
●農山漁 村活性
ツーリズムやスローライフを推進する滞在型交流農業の施設があるゾーンで 宿」、「農業体験ツアー受け入れ」、「環境学習の場提供」、「農業教育・食 田園整備
化プロジ ェクト
育の場提供」などの滞在型交流事業を多角的に取り入れた農業経営(滞 農家民宿
滞在型交流農業ゾーン
支援事業(№23) ◎ ○
滞在型交流農業ゾーン す。
在型交流農業)と魚沼農産物の『食の安全・安心』を内外にアピールする整
備を進めます。
主要施設が立地し、中心市街地を形成するゾーンです。小出公園、奥只見レク 市民のいこいの場(公園,広場)の住民による日常管理、行政の支援と各 集落基盤整備
※美しい 村づく
市街地形成ゾーン
リエーション都市公園、響きの森公園、ビハーラ佐梨川公園、なかよし中央公 公園施設間でネットワーク化、地域用水や屋敷林のある農村集落型定住 地域用水環境整備
市街地形成ゾーン
り総合整 備事業 ○ ◎
園、四日町河川公園などの市民いこいの場があります。
環境の形成を図る整備を進めます。
(№9)
宮柊二記念館、無形民俗文化財「大の坂」、史跡「桜又の古墳」「月岡遺跡」、 背景の森林景観の保全、機能的な施設や道路は里山景観に配慮し、樹林 美しい村づくり総合整備
※美しい 村づく
歴史文化保養ゾーン
永林寺、下倉山城跡などのある地域で、自然景観と文化財が一体となっている 帯等の緩衝帯を設置する整備を進めます。
歴史文化保養ゾーン
り総合整 備事業 ○ ☆
ゾーンです。
(№9)
干溝林泉庵裏山および干溝宝泉寺裏山のブナ林があるゾ-ンです。
背景の森林景観の保全、ブナ林や里山の自然が体験できる施設の整備を 景観・自然環境保全形成
※景観・自然環境
ブナ林保全
進めます。
ブナ林保全ゾーン
林保全ゾーン
保全形成 支援事 ○ ○
業(№15)
魚野川には堀之内やな場,破間川には広神やな場があり、7月上旬のアユ釣 瀬・淵、川原の形成など自然河川の環境保全を進めます。
景観・自然環境保全形成
※景観・自然環境
アユ釣
保全形成 支援事 - -
アユ釣り・やな場
やな場ゾーン りの解禁日には県内外から多くの太公望が訪れるゾ-ンです。
業(№15)
本エリアは、国道、鉄道の要衝として人・物・文化の交流拠点の役割を担うとと
環境への対応方策
UJIターンの若年層からリタイア層までのすべての市民が、魚沼市の自然・ ほ場整備、農道整備、環境農業、農地水環境保
Ⅵ-13
国土保全・水源 環境保全
規制 涵養・自然環境 型農業
◎ ◎ ◎ 自主 保全・良好景観・
助成 保健休養・文化 エネルギ
伝承・情操涵養
○ ○ ○
自主
助成
保健休養
良好景観
情操涵養
○
ーの節減
環境保全
型農業
○
規制 良好景観・保健
環境保全
◎ ○ ◎ 自主 休養・文化伝承・
型農業
助成 情操涵養
☆ ○ ○
◎ ○ ○
◎ ◎ ◎
自主
エネルギ
助成
ーの節減
自主 文化伝承
エネルギ
助成 保健休養
ーの節減
自主 保健休養・文化
助成 伝承・情操涵養
規制
保健休養・文化
◎ ◎ ◎ 自主
伝承・情操涵養
助成
関連事業
●:魚沼市の整備計画 ※農林水産省の補助事業
評価項目
◎:該当 ○:部分的該当 ☆:二次的効果 -:無し
○
○
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 2.地域別整備計画の策定
地域別整備計画
エリア・ゾーン名称
地域特性
整備イメージ
整備内容例
西を魚沼丘陵、東を三国山脈に挟まれた魚沼盆地の北方に位置する魚沼市 宮柊二が「夢に立つ山紫水明雪しろき・・・」と歌っている越後三山の雄大な 景観・自然環境保全形成、ほ場整備、農道整備、
は、夏は高温多湿、冬は3メートルもの積雪がある豪雪地帯です。市の中心部を流 自然と清流の恵みのもと、魚沼市の「冬の雪、春の若葉・山菜、夏のキャン 環境農業、農地水環境保全、地すべり対策、ため
四季かがやく
四季かがやく雪
かがやく雪のくに
山 紫 水 明 エ リ ア
れるのは、鮎・ウグイ(ハヤ)・カジカなど数多くの魚が生息する魚野川、その支流 プや魚釣り、秋の紅葉」など、四季かがやく豊かな里山環境の保全を基本
である破間川(あぶるまがわ)、佐梨川、羽根川などの清流が貫流しています。うつ とし、各エリア・ゾーンのテーマに沿って整備計画をたてます。
りゆく四季の変化によって育まれる美しく清らかな山水の風景と豊富な水資源に恵
池整備、農村活性化、田園整備、農家民宿、美し
い村づくり総合整備、棚田景観整備、農村地域力
発掘支援、環境農業特別対策、有機農業総合支
まれた風土と農村文化は、魚沼産コシヒカリ等の農産物や山菜といった地域の特
産品を生み出しています。
援、農家レストラン
本エリアは広神を除く入広瀬,守門,堀之内が中山間地域に指定されてお 環境保全型農業や有機農業により付加価値の高い米や野菜を生産し、魚
り、手付かずの自然や棚田の景観などの豊かな地域資源を活かし、都市と地
域住民の交流が展開されています。堀之内では子供達とユリを育てる農業体
里 山 交 流 創 造 エ リ ア 験交流,福山キャンプ場・福山森林体験の家では「炭焼き」や「そば打ち」、「釣
り体験」、入広瀬ではさんさい共和国として地域づくりを行って農家民宿などを
おこなっています。
沼市の棚田・ため池・里山の農村原風景を守り、中山間地の豊かな自然を 全、地すべり対策、ため池整備、農村活性化、田
活かした都市住民との交流をすすめる整備を進めます。
園整備、農家民宿、美しい村づくり総合整備、棚田
景観整備、景観・自然環境保全形成、農村地域力
て魚沼市の食料基地となるゾーンです。また、夏秋期における生産量日本一の
ユリ切花の生産地があるゾーンです。
育環境に配慮した農業生産基盤の整備と環境保全型農業の実施、農地
や農業用用排水施設・農道施設の維持管理・保全活動を進めます。
地すべり地帯に分布し、地すべりの抑制や水源涵養等の多面的機能を発揮す
環境保全型農業による付加価値の高いハサ掛け米魚沼産コシヒカリやこ
る農地で、今後も農業を継続するゾーンです。
がねもちの生産、どぶろくなどの地酒や山菜加工品など特産物生産のため
の整備を進めます。
棚田農業創造ゾーン
棚田農業創造ゾーン
須原には農家民宿や農家レストランがあり、グリーンツーリズムやスローライフ
農 業生産 ・加 工 ・販売 だけでなく、「滞 在型市民 農園の経営 」、「農家 民
を推進する滞在型交流農業の施設があるゾーンです。
宿」、「農業体験ツアー受け入れ」、「環境学習の場提供」、「農業教育・食
滞在型交流農業ゾーン
滞在型交流農業ゾーン
育の場提供」などの滞在型交流事業を多角的に取り入れた農業経営(滞
在型交流農業)と魚沼農産物の『食の安全・安心』を内外にアピールする
手法
規制
自主
助成
※農地・水・環境
保全対策(№22)
規制
◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 自主
助成
発掘支援、環境農業特別対策、有機農業総合支
援、農家レストラン
県営圃場整備がおこなわれた並柳地区等で生産性の高い農業生産団地とし 県営圃場整備事業の早期完了と早期効果発現、および動植物の生息生
農業生産団地
農業生産団地ゾーン
ほ場整備、農道整備、環境農業、農地水環境保
評価項目
関連計画
生 生 交 自 教
(補助事業) 産 活 流 然 育
●第1次魚沼市
総合計画
●中山間地域直
接支払制度事業
◎ ◎ ◎ ◎ ◎
●農地・水・環境
保全向上対策
●地域バ イオマ
ス利活用 施設整 ◎ ○ ○ ○ ○
備事業(№29)
地 すべり対 策 、ため池 整 備 、ほ場 整備 、農 道 整 ● 中 山 間 地 域 直
備、環境農業、農地水環境保全
接支払制度事業
(№30)
◎ ○ ○ ○ ◎
●地場産品ブラ
ンド化推進事業
(№36)
農村活性化
●農山漁 村活性
田園整備
化プロジ ェクト
農家民宿
支援事業(№23) ◎ ○ ◎ ○ ◎
ほ場整備、農道整備、環境農業、農地水環境保
全
自主
助成
環境への対応方策
多 面 的 機 環 境 負 資源
能
荷軽減 保全
国土保全・水源 環境保全
涵養・自然環境 型農業
保全・良好景観・
保健休養・文化 有機農業
伝承・情操涵養
エネルギ
ーの節減
環境保全
国土保全・水源 型農業
涵養・自然環境
保全・良好景観・ 有機農業
○
保健休養・文化
伝承・情操涵養 エネルギ
ーの節減
保健休養
環境保全
良好景観
○
型農業
情操涵養
国土保全
自主
水源涵養
助成
自然環境保全
環境保全
型農業
○
規制 良好景観・保健
環境保全
自主 休養・文化伝承・
型農業
助成 情操涵養
○
整備を進めます。
歴史文化保養ゾーン
歴史文化保養ゾーン
国の重要文化財として指定を受けた目黒邸、佐藤家のある地域で、自然景観
と文化財が一体となっているゾーン。
背景の森林景観の保全、機能的な施設や道路は里山景観に配慮し、樹林
帯等の緩衝帯を設置する整備を進めます。
美しい村づくり総合整備
魚沼市の棚田・ため池の農村原風景が残っているゾーンです。
昔ながらの民家・屋敷林とため池・棚田・畦道・ハサギの景観を保護する整
備を進めます。
棚田景観整備
棚田景観保全ゾーン
棚田景観保全ゾーン
ブナ林保全
ブナ林保全ゾーン
林保全ゾーン
守門二分になだれ防止のため保護されてきたブナ林、入広瀬大白川新田の地
元が育てたブナ林等があるゾ-ンです。
背景の森林景観の保全、ブナ林や里山の自然が体験できる施設の整備を 景観・自然環境保全形成
進めます。
福山キャンプ場・福山森林体験の家では「炭焼き」や「そば打ち」、「釣り体験」、
入広瀬ではさんさい共和国として地域づくりを行って農家民宿などをおこなって
中山間地の自然景観保全と里山・ため池・棚田・湧水など里山の自然が体
験できる施設の整備を進めます。
農村地域力発掘支援、
環境農業特別対策、
スローライフを推進する有機農業を目指し、都市との交流の輪を広げる農
有機農業総合支援
自然・
農業体験ゾーン
ゾーン いるゾーンです。
自然・農業体験
業体験ができる施設の整備を進めます。
神湯温泉、守門温泉、寿和温泉があり、冬は須原スキー場、夏は福山キャンプ 魚沼農産物、地元の朝どりフレッシュ野菜などを観光客に食べてもらう農
温泉・
温泉・観光ゾーン
観光ゾーン
場、キャンピングパーク神湯温泉など、温泉とウィンタースポーツやアウトドアラ
イフを楽しむ観光地として観光客で賑わうゾーンです。
農家レストラン
家レストラン等の整備を進めます。
Ⅵ-14
※美しい 村づく
り総合整 備事業
(№9)
※農山漁 村地域
力発掘支 援モデ
ル事業(№23)
※景観・自然環境
保全形成 支援事
業(№15)
●「うおぬまスロ
ーライフ」雪のく
に活性化プロジ
ェクト事業(№
56)
●地場産品ブラ
ンド化推進事業
(№36)
自主 文化伝承
助成 保健休養
エネルギ
ーの節減
◎ ◎ ○ ○ ○ 助成 保健休養
環境保全
型農業
○
有機農業
○
○ ☆ ◎ ○ ○
○ ○ ◎ ◎ ◎
自主 保健休養・文化
助成 伝承・情操涵養
規制 保健休養
◎ ○ ◎ ◎ ◎ 自主 文化伝承
助成 情操涵養
○ ○ ◎ ○ ○ 助成 保健休養
関連事業
●:魚沼市の整備計画 ※農林水産省の補助事業
評価項目
◎:該当 ○:部分的該当 ☆:二次的効果 -:無し
エネルギ
ーの節減
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 2.地域別整備計画の策定
地域別整備計画
エリア・ゾーン名称
地域特性
整備イメージ
評価項目
整備内容例
西を魚沼丘陵、東を三国山脈に挟まれた魚沼盆地の北方に位置する魚沼市は、 宮柊二が「夢に立つ山紫水明雪しろき・・・」と歌っている越後三山の雄大な 景観・自然環境保全形成、ほ場整備、農道
四季かがやく
四季かがやく雪
かがやく雪のくに
夏は高温多湿、冬は3メートルもの積雪がある豪雪地帯です。市の中心部を流れ 自然と清流の恵みのもと、魚沼市の「冬の雪、春の若葉・山菜、夏のキャン 整備、環境農業、農地水環境保全、地すべ
るのは、鮎・ウグイ(ハヤ)・カジカなど数多くの魚が生息する魚野川、その支流で プや魚釣り、秋の紅葉」など、四季かがやく豊かな里山環境の保全を基本 り対策、ため池整備、農村活性化、田園整
ある破間川(あぶるまがわ)、佐梨川、羽根川などの清流が貫流しています。うつり
山 紫 水 明 エ リ ア
温泉観光交流エリア
とし、各エリア・ゾーンのテーマに沿って整備計画をたてます。
備、農家民宿、美しい村づくり総合整備、棚
ゆく四季の変化によって育まれる美しく清らかな山水の風景と豊富な水資源に恵
まれたた風土と農村文化は、魚沼産コシヒカリ等の農産物や山菜といった地域の
田景観整備、農村地域力発掘支援、環境
農業特別対策、有機農業総合支援、農家
特産品を生み出しています。
レストラン、森林整備
本エリアは、越後三山駒ヶ岳等の麓にあり、開湯800年の歴史をもつ大湯温 越後三山の雄大な自然と清流、四季を感じる豊かな里山の自然、魚沼農
泉をはじめとする温泉観光と、越後三山只見国定公園でのスキー、登山、トレ 産物の『食の安全・安心』、登山、スキー、雪まつり、さんさい祭り、盆踊り、
農村地域力発掘支援、
環境農業特別対策、
ッキングなどのアウトドアスポーツを四季を通して楽しめる場所として、多くの人
収穫祭など四季を通じて観光客が訪れ、魚沼の自然の恵みと伝統文化を 有機農業総合支援
に親しまれる観光地となっています。
楽しむことができる整備を進めます。
周辺の自然環境を保護するため、集落や道路、観光施設のある区域の境
界に、野生動物生息地との緩衝帯として、樹林帯(雑木林やマツ林などの
環境への対応方策
関連計画
生 生 交 自 教 手法 多面的機能
環 境 負 資源
(補助事業)
産 活 流 然 育
荷軽減 保全
●第1次魚沼市総合
国土保全・水源涵養・
計画
自然環境保全・良好景
規制 観・保健休養・文化伝
●中山間地域直接支
◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 自主 承・情操涵養
払制度事業
助成
●農地・水・環境保全
向上対策
●「うおぬまスローラ
イフ」雪のくに活性化
国土保全・水源涵養・
プロジェクト事業(№
規制
自然環境保全・良好景
56)
◎ ○ ◎ ◎ ◎ 自主
●地場産品ブランド
観・保健休養・文化伝
助成
化推進事業(№36)
承・情操涵養
二次林や薪炭林や農用林など)を設け、定期的に植林・下草刈・間伐など
の管理を行います。
中子沢には総合交流施設の地域休養施設「羽川荘」、宇津野では農家民宿な
中山間地の自然景観保全と里山・ため池・棚田・湧水など里山の自然が体
農村地域力発掘支援、
●「うおぬまスローラ
どをおこなって
自然・
農業体験ゾーン
ゾーン 春の山菜取り、旬の山菜料理、きのこ料理などの農産物を収穫したり、味覚を
自然・農業体験
味わったり、春
験できる施設の整備を進めます。
スローライフを推進する有機農業を目指し、都市との交流の輪を広げる農
環境農業特別対策、
有機農業総合支援
イフ」雪のくに活性化
プロジェクト事業(№
規制 保健休養
◎ ○ ◎ ◎ ◎ 自主
文化伝承
助成
情操涵養
56)
業体験ができる施設の整備を進めます。
有機農業
スキーや釣り、登山などにより自然を体験できるゾーンです。
温泉・
温泉・観光ゾーン
観光ゾーン
開湯800年の歴史をもつ大湯温泉、豊富な湯量が魅力の折立温泉、古くから
魚沼農産物、地元の朝どりフレッシュ野菜などを観光客に食べてもらう農家
子宝の湯として賑わい、湯治に訪れる固定客が多い栃尾又温泉など、魚沼市
レストラン等の整備を進めます。
農家レストラン
●地場産品ブランド
化推進事業(№36)
本エリアは、尾瀬国立公園、越後三山只見国定公園、権現堂山・唐松山自然
国立公園、国定公園、自然環境保全地域の自然環境を保護するため、で 森林整備
●造林事業(№39)
環境保全地域などに指定され、雄大で豊かな美しい自然景観が守られていま
きるだけ整備・開発を行いません。
●林道整備事業(№
す。
自然環境を保護するため、集落や道路、観光施設のある区域の境界に、
野生動物生息地との緩衝帯として、樹林帯(雑木林やマツ林などの二次林
国土保全・水源涵養・
40)
● 森 林 整 備 ボ ラ ン テ - - ☆ ◎ ○ 規制 自然環境保全・良好景
観・保健休養
ィア事業(№41)
●森林整備地域活動
交付金事業(№42)
●造林事業(№39)
●林道整備事業(№
国土保全・水源涵養・
40)
● 森 林 整 備 ボ ラ ン テ - - ☆ ◎ ○ 規制 自然環境保全・良好景
観・保健休養
ィア事業(№41)
●森林整備地域活動
交付金事業(№42)
○ ○ ◎ ○ ○
を代表する温泉観光地として多くの観光客で賑わうゾーン。
自然環境保護エリア
や薪炭林や農用林など)を設け、定期的に植林・下草刈・間伐などの管理
を行います。
尾瀬ケ原の湿原、奥銀山平キャンプ場・鷹ノ巣高原キャンプ場、奥只見湖と銀
自然植生などの森林景観に配慮し、機能的な施設や道路は昔ながらの雑
山平キャンプ場、浅草山麓エコ・ミュージアム,浅草岳公園、権現堂山・唐松山
登山などの自然体験ができる施設があるゾーンです。
木林やマツ林などの二次林や薪炭林や農用林などの里山樹林帯を設け、
野生動物生息地との緩衝帯の整備を進めます。
森林整備
自然体験ゾーン
自然体験ゾーン
Ⅵ-15
関連事業
●:魚沼市の整備計画 ※農林水産省の補助事業
評価項目
◎:該当 ○:部分的該当 ☆:二次的効果 -:無し
規制
助成
保健休養
エネルギ
ーの節減
エネルギ
ーの節減
エネルギ
ーの節減
○
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 3.農村環境計画図の作成
3.農村環境計画図の作成
地域別整備計画により、地形図にエリア区分、ゾーン区分を示したものがまとめの農村環
境計画図になり、図30に示した。今後、農業農村整備事業を行う際には、この農村環境計画
図の区分にしたがい、地域別整備計画に示された方向性をもって環境配慮につとめることに
なる。
Ⅵ-16
長岡・関西方面
Ⅵ-17
群馬・関東方面
ゾーン凡例
農業生産団地
農業生産団地ゾーン
ゾーン
棚田農業創造
棚田農業創造ゾーン
ゾーン
滞在型交流農業
滞在型交流農業ゾーン
ゾーン
エリア凡例
歴史文化保養
歴史文化保養ゾーン
ゾーン
定住環境創造
定住環境創造エリア
エリア
自然体験
自然体験ゾーン
ゾーン
里山交流創造
里山交流創造エリア
エリア
棚田景観保全
棚田景観保全ゾーン
ゾーン
温泉観光交流
温泉観光交流エリア
エリア
ブナ
ブナ林保全
林保全
林保全ゾーン
ゾーン
自然環境保護
自然環境保護エリア
エリア
自然
自然・
・農業体験
農業体験ゾーン
ゾーン
温泉
温泉・
・観光
観光ゾーン
ゾーン
アユ
アユ釣
釣り・やな
やな場
場ゾーン
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 3.農村環境計画図の作成
市街地形成
市街地形成ゾーン
ゾーン
四季
四季かがやく
かがやく
かがやく雪
雪のくに
山紫水明
山紫水明エリア
エリア
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 3.農村環境計画図の作成
エリア・ゾーン凡例
四季かがやく
四季かがやく雪
かがやく雪のくに
山紫水明エリア
山紫水明エリア
定住環境創造エリア
定住環境創造エリア
里山交流創造エリア
里山交流創造エリア
温泉観光交流エリア
温泉観光交流エリア
自然環境保護エリア
自然環境保護エリア
農業生産団地ゾ
農業生産団地ゾーン
棚田農業創造ゾーン
棚田農業創造ゾーン
滞在型交流農業ゾーン
滞在型交流農業ゾーン
市街地形成ゾーン
市街地形成ゾーン
歴史文化保養ゾーン
歴史文化保養ゾーン
自然体験ゾーン
自然体験ゾーン
棚田景観保全ゾーン
棚田景観保全ゾーン
ブナ林保全
ブナ林保全ゾーン
林保全ゾーン
自然・
自然・農業体験ゾーン
農業体験ゾーン
温泉・
温泉・観光ゾーン
観光ゾーン
アユ釣
アユ釣り・やな場
やな場ゾーン
Ⅵ-18
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 4.環境整備イメージ
定住環境創造エリア
動植物の生息環境に配慮したイメージ
【整備イメ-ジ】
UJIターンの若年層からリタイア層までのすべての市民が、魚沼市の自然・風土・文化にふれながら『健やかな暮らし』ができる定住環境整備を進めま
す。
定住環境創造エリア(小出公園のコスモス)
ブナ林保全ゾーン
水辺植栽と
水辺植栽と斜面林保全
ブナ林
ブナ林や里山の
里山の自然が
自然が体験できる
体験できる施設
できる施設の
施設の整備
アユ釣り・やな場ゾーン
農業生産団地ゾーンの資源保全活動イメージ
河川の
河川の自然環境の
自然環境の保全
市街地形成ゾーンの定住環境イメージ
消費者が
消費者が参加する
参加する維持保全活動
する維持保全活動
農業生産団地ゾーンの「田園景観」イメージ
歴史文化保養ゾーン(宮柊二記念館)
史跡や
史跡や文化施設周辺
文化施設周辺の
周辺の景観に
景観に配慮
Ⅵ-19
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 4.環境整備イメージ
里山交流創造エリア
農業生産団地ゾーン(堀之内ユリ栽培)
【整備イメージ】
環境保全型農業や有機農業により付加価値の高い米や野菜を生産し、魚沼市の棚田・ため池・里山の農村原風景を守り、中山間地の豊かな自然を活
かした都市住民との交流をすすめる整備を進めます。
里山交流創造エリア(茅葺屋根のある農村原風景:佐藤家)
ブナ林保全ゾーン
ブナ林
ブナ林や里山の
里山の自然が
自然が体験できる
体験できる施設
できる施設の
施設の整備
棚田農業創造ゾーン
自然・農業体験ゾーン
親子で
親子で稲刈り
稲刈り体験
高付加価値
ハサ掛
ハサ掛け米
棚田景観保全ゾーン
温泉・観光ゾーン
滞在型交流農業ゾーン
農家レストラン
農家レストラン(
レストラン(イメージ)
イメージ)
親子で
親子でトマトの
トマトの収穫
田植え
田植え時期の
時期の水を張った棚田
った棚田
Ⅵ-20
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 4.環境整備イメージ
温泉観光交流エリア
温泉観光交流エリア(ウインタースポーツ)
【整備イメージ】
越後三山の雄大な自然と清流、四季を感じる豊かな里山の自然、魚沼農産物の『食の安全・安心』、登山、スキー、雪まつり、さんさい祭り、盆踊り、収穫
祭など四季を通じて観光客が訪れ、魚沼の自然の恵みと伝統文化を楽しむことができる整備を進めます。周辺の自然環境を保護するため、集落や道路、
観光施設のある区域の境界に、野生動物生息地との緩衝帯として、樹林帯(雑木林やマツ林などの二次林や薪炭林や農用林など)を設け、定期的に植
林・下草刈・間伐などの管理を行います。
温泉観光交流エリア(銀山平温泉:秋の紅葉)
自然・農業体験ゾーン
農作業体験
温泉・観光ゾーン(地元特産物の販売)
自然・農業体験ゾーン
土づくり
温泉観光交流エリア(大湯温泉)
リサイクル堆肥
リサイクル堆肥
産地直売
産地直売センター
直売センターの
センターのイメージ
自然・農業体験ゾーン
温泉・観光ゾーン
田んぼの生
んぼの生き物調査
農家レストラン
農家レストランの
レストランのイメージ
Ⅵ-21
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 4.環境整備イメージ
自然環境保護エリア
緩衝帯の二次林(植林活動)
【整備イメージ】
国立公園、国定公園、自然環境保全地域の自然環境を保護するため、できるだけ整備・開発を行わない。自然環境を保護するため、集落や道路、観
光施設のある区域の境界に、野生動物生息地との緩衝帯として、樹林帯(雑木林やマツ林などの二次林や薪炭林や農用林など)を設け、定期的に植
林・下草刈・間伐などの管理を行います。
自然環境保護エリア(奥只見湖)
自然体験ゾーン(浅草山麓エコミュージアム)
自然体験ゾーン(銀山平の紅葉)
緩衝帯の二次林(自然保護観察員の巡回)
自然体験ゾーン(尾瀬ヶ原)
自然体験ゾーン(平ケ岳の池塘:高層湿原)
緩衝帯の二次林(不法投棄防止対策)
Ⅵ-22
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 4.環境整備イメージ
ほ場整備等の環境配慮手法
地形に
地形に応じた区画整理
じた区画整理
ほ場整備にあたっては、多様な環境構成要素の保全を図るとともに相互の連続性に留意します。地形に応じた区画配置を基本とし、大規模
な地形の改変をできる限り行いません。畦畔や道路・水路の法面については、生物生息・生育空間、移動経路として、さらには景観面からも
重要な部分であることから緑化を検討します。傾斜地の水田は、樹林地・湿地(農地)・ため池などの多様な環境構成要素がまとまって存在
していますが、特に林地との連続が生物多様性にとって重要になります。
ビオトープ用地
ビオトープ用地の
用地の創出
畦畔法面の
畦畔法面の表土扱い
表土扱い
ビオトープ池の管理体制を事前に検討しておくことが必要です。ビオトープ池 畦畔法面への外来種や短年性の植物の抑制し、在来植生の回復をおこな
区画長辺を等高線に沿わせて折れ線とします。区画短辺の幅はほぼ一定 の整備に当たっては、新たな植栽ではなく、休耕田の土壌や表土を活用して います。工事中の表土の仮置については乾燥を防ぐ方法を検討します。
にします。屈折部の形状はあまり急角度にならないようにします(150°以 在来種の回復を進めます。
上)。
地形に
地形に応じた区画整理
じた区画整理
ビオトープ用地
ビオトープ用地の
用地の創出
農道法面
農道法面の
法面の石積み
石積み
従前の畦畔を利用して、統合することが可能な隣接する区画を一体化す 渓流から常時水を補給できるように水路を整備し、休耕田をビオトープ化しま
農道法面に現地で発生する石を利用した石積みを設置することにより、多孔
ることにより耕区を拡大します。既存の道路や水路は極力利用します。
す。流入水の管理が必要です。水田としての環境を維持していくために、定期
質な空間を創出します。現地で発生する石材を利用します
的に代掻きを行うことが必要です。このために農道等の整備を検討します
[引用文献:環境との調和に配慮した事業実施のための調査計画・設計の手引き(第3編)
Ⅵ-23
『ほ場整備(水田・畑)
』
]
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 4.環境整備イメージ
ほ場整備等の環境配慮手法
承水路の
承水路の保全
ほ場整備にあたっては、多様な環境構成要素の保全を図るとともに相互の連続性に留意します。地形に応じた区画配置を基本とし、大規模
な地形の改変をできる限り行いません。畦畔や道路・水路の法面については、生物生息・生育空間、移動経路として、さらには景観面からも
重要な部分であることから緑化を検討します。傾斜地の水田は、樹林地・湿地(農地)・ため池などの多様な環境構成要素がまとまって存在
していますが、特に林地との連続が生物多様性にとって重要になります。
ワンドの
ワンドの形成
階段魚道の
階段魚道の設置
山際に隣接し、承水路や用水源として利用されており、通年水があること 魚類等の休息の場を確保するためワンドを適所に形成します。流速を低減す 水路の落差部分に階段魚道を設置し、縦断方向の魚類の移動を確保しま
から水生昆虫等の一時的な避難場所や越冬場所となっています。また、 ることから土砂の堆積に留意が必要です。水路に転落したカエルなどの脱出 す。詳細な構造(寸法)については、遡上実験などを行って決定します。
水路法面の植物は、ゲンゴロウ類やガムシの繁殖の場となっています。
現況土水路の
現況土水路の一部保全
の場としても期待できます。
石積み
石積み水路の
水路の設置
水田魚道の
水田魚道の設置
排水路から水田への魚類の遡上を確保する魚道を設置します。魚類が水田
水路内の環境を多様化するため現況土水路の一部を保全します。洗掘や 護岸を石積み(空石積み)とすることで、石の隙間が多孔質な空間を創出しま
に遡上する時期(繁殖期)に遡上が可能な水量を魚道に確保することが必
崩壊に対する補修、植物の繁茂など、維持管理が必要となります。林地に す。地上部は、空隙に土砂が堆積し草が生えることでより多様な生息・生
要です。
接する部分では、林地との連続性を確保することが重要です。
育空間を確保できる反面、草刈などの維持管理が必要となります。
[引用文献:環境との調和に配慮した事業実施のための調査計画・設計の手引き(第3編) 『ほ場整備(水田・畑)
』
]
Ⅵ-24
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 4.環境整備イメージ
ため池整備の環境配慮手法
ため池は、水田域に水のない時期や冬期間における生物の生育・生息場所として重要な役割を果たしており、農村地域の生態系保全の拠
点として価値が高い場所です。湖沼と比べて水深が浅いことが水生植物(抽水植物、浮葉植物、沈水植物)の繁殖に好条件となり、水域と
後背地の連続性が多様な生物相の生息に結びついています。池を取り巻く里山や雑木林から岸辺へと続く傾斜地、沿岸帯、地表の構成物
(石礫、砂、粘土)、池底、池の堤、水路、水田などの一連の環境と植生によって多くの生物の生活が確保されています。
樹林保全エリアなど後背地がため池との連続性を有し、生物の生息・生育
環境が確保されているエリアは、現況の自然環境そのままの保全を検討し
ます。
環境に配慮した資材の活用の検討をします。
たとえば、浚渫土の活用の検討、堤体下流法面の緑化などです。
構造物としての基本条件の検討をします。堤体、洪水吐等の安全性、堤体
護岸の維持管理、作業性、経済性等です。
親水性・景観性の検討をします。
たとえば、自然材料の活用、緑化などです。
環境に配慮した資材の活用を検討します。
たとえば、親水護岸、休憩施設などです。
隣接する湿地や後背地との連続性を考慮し、魚類の産卵・休憩場所など生
物の生息・生育環境を確保するため、湿性植物の植生に配慮した護岸の検
討をします。
[引用文献:環境との調和に配慮した事業実施のための調査計画・設計の手引き(第2編)
Ⅵ-25
『ため池編』
]
Ⅵ.農業農村整備事業における整備計画 4.環境整備イメージ
ため池整備の環境配慮手法
多自然型擬石ブロック
多自然型擬石ブロック工
ブロック工
ため池は、水田域に水のない時期や冬期間における生物の生育・生息場所として重要な役割を果たしており、農村地域の生態系保全の拠
点として価値が高い場所です。湖沼と比べて水深が浅いことが水生植物(抽水植物、浮葉植物、沈水植物)の繁殖に好条件となり、水域と
後背地の連続性が多様な生物相の生息に結びついています。池を取り巻く里山や雑木林から岸辺へと続く傾斜地、沿岸帯、地表の構成物
(石礫、砂、粘土)、池底、池の堤、水路、水田などの一連の環境と植生によって多くの生物の生活が確保されています。
荒木田等による
荒木田等による緩傾斜護岸工
による緩傾斜護岸工
捨石+
捨石+植栽工
皿池などで、ため池の周囲に護岸を要し、水際に水草を繁殖させる場合 捨石やアシ等の植生により、生物の生息空間(魚類の産卵場所や避難場所 緩傾斜の水際に、捨石を配置し、アシ等を植栽します。捨石や泥に現地での
に、採用を検討します。法肩付近は草刈を要しますが、水面下は必要に応 等)を確保することができます。木杭、捨石に現地での発生材(伐採木や間伐 発生材の利用を検討します。水位変動が少ないところでは、水生植物等を
じて草刈を行います。
自然石固着金網工
材等)の利用を検討します。荒木田に浚渫土の利用を検討します。
捨石による
捨石による緩傾斜護岸工
による緩傾斜護岸工
植栽することを検討します。
蛇 籠 工
捨石やアシ等の植生により、生物の生息空間(魚類の産卵場所や避難場所
皿池などで、ため池の周囲に護岸を要し、水際に水草を繁殖させる場合に 等)を確保することができます。捨石に現地での発生材(伐採木や間伐材等)
流入部など流れのある場所では、蛇籠により護岸し、捨石や植栽を行う工法
おいて、地域で自然石が現地入手可能な場合に採用を検討することが望 の利用を検討します。
です。
ましい。
コンクリートブロック張工
コンクリートブロック張工
捨 石 工
木柵護岸工
捨石やアシ等の植生により、生物の生息空間(魚類の産卵場所や避難場所 木杭と丸太による木柵の護岸工法で、木柵の間にアシ等を植栽します。
等)を確保することができます。捨石に現地での発生材の利用を検討します。 木杭や丸太に現地での発生材(伐採木や間伐材等)の利用を検討します。
生態系への配慮を必要としない護岸に採用します。ブロック張上部法面 捨石工は、泥上げ等の維持管理を考慮し、範囲等を設定する必要がありま
は、草刈を要します。
す。
[引用文献:環境との調和に配慮した事業実施のための調査計画・設計の手引き(第2編) 『ため池編』
]
Ⅵ-26
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