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マルチバリアブル式 渦流量計
CA1-AX2000 マルチバリアブル式 渦流量計 ■ 豊富なラインナップ インライン形(AX2200シリーズ) 一体形 挿入形(AX2300シリーズ) 分離形 一体形 分離形 気体、液体、蒸気と様々な流体に対応 搭載センサ 体積 流量計 V T P V T P V T P V T P AX2200/2300形 液体測定用 (未補正の蒸気および気体) ● - - ● - - ● - - ● - - AX2211/2311形 飽和蒸気用 ● ● - ● ● - ● ● - ● ● - AX2222/2322形 過熱蒸気・気体測定用 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 質量 流量計 V:流速センサ、T:温度センサ、P:圧力センサ ■ 性 能 インライン形(AX22□□形) 挿入形(AX23□□形) 精度 インライン形/挿入形 精度 再現性 流 体 液 体 気体/蒸気 流 体 液 体 気体/蒸気 体積流量 ±0.1% rdg 体積流量 ±0.7% rdg ±1% rdg 体積流量 ±1.2% rdg ±1.5% rdg 質量流量 ±0.2% rdg 質量流量 ±1% rdg ±1.5% rdg 質量流量 ±1.5% rdg ±2.0% rdg 温 度 ±0.1℃ 温 度 ±1℃ ±1℃ 温 度 ±1℃ ±1℃ 圧 力 ±0.05% FS 圧 力 ±0.3% FS ±0.3% FS 圧 力 ±0.3% FS ±0.3% FS 密 度 ±0.1% rdg 密 度 ±0.3% rdg ±0.5% rdg 密 度 ±0.3% rdg ±0.5% rdg ■ 仕 様 形 式 一体形/分離形 口 径 15/20/25/40/50/80/100/150/200 mm(インライン形)、50 mm〜1800mm(挿入形) 測定流体温度 標準タイプ:−50℃〜+260℃、高温タイプ:−50℃〜+400℃、極低温タイプ:−200℃〜+50℃ 周 囲 温 度 標準動作温度:−40℃〜+60℃、輸送保管温度:−40℃〜+85℃ 測 定 流 体 SUS316Lを腐食しない各種気体、液体、蒸気 電 源 DC12〜36V(2線式)、DC12〜36V、300mA max.(複数出力)、AC85〜240V、50/60Hz、5W(複数出力) 出 力 アナログ (4〜20mADC)、パルス (半導体リレー、 パルス幅 50msec.)、アラーム:半導体リレー 表 示 LCD 16文字、2段 デ ー タ 設 定 6つのキー操作、HART通信(対応予定) 防 TIIS防爆、FM防爆、ATEX防爆、IEC Ex防爆 爆 ご注文・ご使用に際しては、下記URLより「ご注文・ご使用に際しての ご承諾事項」を必ずお読みください。 http://www.azbil.com/jp/product/cp/order.html ●本文中に記載している製品名、機種名、社名は、各社の商標または登録商標です。 ■販 売 [ご注意] この資料の記載内容は、 お断りなく変更する場合もありますのでご了承ください。 本資料からの無断転記、複製はご遠慮ください。 2 1台で流量・温度・圧力・計算密度の出力が可能 ご用命は下記または弊社事業所までお願いします。 3 大口径の流量測定に最適な挿入形 ※2012年4月1日、株式会社 山武 は アズビル株式会社 へ社名を変更いたしました。 本社 〒100-6419 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル 中 部 支 社 (052)324-9772 北海道支店 (011)781-5396 関 西 支 社 (06)6881-3331 東 北 支 店 (022)290-1400 中 国 支 店 (082)554-0750 北関東支店 (048)621-5070 (03)6810-1211∼2 九 州 支 社 (093)285-3530 東 京 支 社 <アズビル株式会社> http://www.azbil.com/jp/ <COMPO CLUB> http://www.compoclub.com/ 4 挿入形はプロセスを止めずに着脱可能で、メンテナンス容易 ■製 造 初版発行:2014年 4月-JBA 印 刷:2015年 6月-AZ 1 温度・圧力測定による密度補正機能で、高精度な質量流量測定 CA1-AX2000 マルチバリアブル式 渦流量計 3つのセンサの搭載で、 流量・流体温度・流体圧力を測定し、 密度補正で気体・液体・蒸気、様々な 流体の質量流量測定ができます。 アズビルのAXシリーズ渦流量計は3つのセンサ、 特 長 インライン形 挿入形 ⃝1台4役:1台で流量計、圧力発信器、温度発信器、質量流量演算器の4つの機能を持ち、体積流量、質量流量、温度、圧力、 計算密度の中から3つを選択して出力することが可能なため、計測の効率化・コスト削減が図れます。 ⃝温度・圧力測定による密度補正機能で高精度な質量流量計測を実現します。 挿入形 ⃝大口径でも、安価なコストで流量測定可能です。 ⃝仕切弁を併用することで、お客様のプロセスを止めずにメンテナンス可能です。 ⃝口径によらず設置が可能のため、口径毎に予備品を持つ必要が無く、予備品の大幅削減が可能です。 「渦検出流速センサ」 「測温抵抗体センサ」 「半導体圧力センサ」を1台の流量計に搭載しています。 この温度・圧力センサで、温度・圧力計測し、内蔵された高度計算プログラムにより、 密度補正された気体や過熱蒸気などの質量流量を高精度に計測できます。 3つのセンサを搭載しているため、1台で流量・温度・圧力の3つの信号を同時に出力できます。 (アナログ3出力タイプ) 渦流量計の測定原理 挿入形 インライン形 流体が流路にある渦発生体を通過すると、流速に比例し た数の渦が発生します。渦は渦発生体の両側に交互に 発生するため、流体内の圧力が交互に変動します。 インライン形渦流量計は、この発生した渦の数を数え、 流量を測定しています。 流 量を配 管 内 の ある一 部 分 の 流 速を計 測することに よって流量測定を行っています。 挿入形渦流量計は、流体種類・配管径・レイノルズ数な どの変数から流量演算を行い、精度良い流量計測をし ています。 渦検出流速センサ 渦検出 流速センサ 渦 渦 渦発生体 インライン形 流れ 流速分布 渦発生体 流れ 挿入形 2 3 マルチバリアブル式 渦流量計 マルチバリアブル機能 インライン形 挿入形 1台 4役! AX2211/ AX2222形 AX2311/ AX2322形 流体温度・流体圧力の2変数を計測することで測定流体の密 度補正を行い、温度・圧力により密度変化する気体、および過 熱蒸気の高精度な質量流量測定が可能となります。 1台で、流量、温度、圧力の3変数を測定、出力することができ 温度・圧力センサが内蔵され、流体の温度・圧力が測定可能です。 温度・圧力測定による密度補正機能で高精度の質量流量測定が可能です。 「体積流量」 「質量流量」 「温度」 「圧力」 「計算密度」の5つから3つを選択し、出力する機能を備えています。 従来 るため、 この3変数の測定を行うプロセスにおいては、複数の 機器を設置、配線する必要がなく、 トータルコストの削減が可 能です。 従来の質量流量計測では、4台の機器により 測定・演算していたため、設置コストやメンテナ ンスが負担となっていました。 多様な出力 1台で流量・温度・圧力の3変数を測定・出力が AX2222形 できるので、設置コストやメンテナンスコスト 渦流量計 などのトータルコストを削減できます。 マルチバリアブル式 渦流量計 演算器 体積流量 質量流量 温 度 圧 力 計算密度 温度発信器 圧力発信器 演算器 不要 差圧流量計 出力は、上記5つの中から3つを 設置 コスト 削減 メンテナンス コスト 削減 選択し、出力可能です。 温度・圧力による優れた密度補正機能 表 示 項目 ・質量流量 ・計算密度 ・日時 ・温度 ・積算流量 ここでは、ボイル・シャルル式*と本器の密度計算式を比較しま す。 (*一般的な気体の密度補正に使われる計算式) 320℃の過熱蒸気を例にとり、過熱蒸気表に記載された密度 を真値とし、ボイル・シャルル式で計算した密度と、本器の計算 式による密度を比較し、本器の計算密度が過熱蒸気表の密度 によく一致していることが分かります。 また、ボイル・シャルル式で計算した密度は圧力が高くなるに オールインワン構造 従い、過熱蒸気表の密度との差が大きくなります。 ( A図参照) B図では、本器およびボイル・シャルル式で計算した密度と、過 熱蒸気表の密度の誤差を表しています。この誤差が質量流量 精度の誤差に加算されます。 本器が精度良く質量流量測定できるのは、正しい密度計算に 基づくものであり、様々な過熱蒸気や気体の質量流量計測を 可能にしています。 ■ 320℃の過熱蒸気表の密度差(%)[B図] ■ 320℃の過熱蒸気の密度[A図] 2.00 25 ■ インライン形搭載センサ 過熱蒸気表の密度との差(%) ・体積流量 ・圧力 ・流体名 圧力センサ(AX2222形のみ) 温度センサ (AX2211/2222形のみ) 過熱蒸気密度(kg/m³) AX渦流量計の補正計算密度 20 過熱蒸気表 ボイル・シャルルによる補正計算密度 15 10 5 0 0.01 -3.00 -8.00 -13.00 -18.00 -23.00 0.01 0.1 1 AX渦流量計の補正計算密度 ボイル・シャルルによる補正計算密度 0.1 1 10 圧力(MPa) 10 圧力(MPa) 流速センサ 4 5 マルチバリアブル式 渦流量計 大口径でも同一価格で安価に 大口径に最適な挿入形 挿入形 仕切弁を併用することにより、プロセスを止めること インライン形は、口径の大きさに従い、外形 寸法/質量が口径の2乗に比例し、コストに 反映されます。 挿入形は、挿入長を変更できるため、 1台の流 量計で様々な口径の配管に設置可能です。そ のため、口径に関わらず同一価格での提供が 可能となり、大口径になればなるほどインラ イン形と比べ、コスト上の利点が拡大します。 (口径50mm~1,800mmまで対応) インライン形 EXIT 構造別価格比較 フランジ接続 (JIS10k、50mm)の価格を1としたときの、構造、口径による相対価格 ENTER (相対価格) azbil 3 インライン形JIS10Kフランジ 挿入形コンプレッションフィッティングタイプ 2.5 挿入形パッキングランドタイプ 2 挿入形 なく、本器を取り外してメンテナンスが可能です。 1.5 (掃除ができる、外さずにフラッシングができる) メンテナンス用にバイパス配管を用意する必要がな 1 く、大幅な工事費の削減に繋がります。 挿入長が変更できるめ、予備品も1台ご用意いただく 0.5 だけです。 15 25 40 50 80 100 150 200 300 350 400(口径) 大口径(300mm以上)の挿入長は同一 ❶プロセスラインで 使用中 ❷センサヘッドを 引き上げる ❸仕切弁を閉じて メンテナンスを実施 運転時は、併用する仕切弁を開 け、センサヘッドを配管内に挿入 して使用します。 本 器 のチェックやメンテナンス を行う場合、始めにハンドルを回 し、次にセンサヘッドを引き上げ ます。 センサヘッドを引き上げ、仕切弁を全閉にした 状態で、本器のチェックやメンテナンスを行い ます。 作業後、 リークチェックを行い、逆の手順でセン サヘッドを元に戻して運転を再開します。 !"#$ !%$!& !"#$% !"#$ !"#$ 挿入形 管内流速分布 配管 : 50~250mm 流速 (m/s) 1.0 0.1 0 0.1 0.15 挿入形 配管 : 300~1,800mm 0.2 0.25 0.3 m 0.35 0.4(m/s) 0.4 1.6(m/s) 4.0(m/s) 0.45 10.0(m/s) 0.5 !%$!& !"#$% 予備品の大幅削減 !%$!& !"#$% インライン形は、配管口径や圧力定格に合わせた複数台の 予備品が必要です。 挿入形では、配管口径や圧力定格に関わらず、挿入長を変 更して使用するため、口径50mmから1,800mmまでの 測定が1台で対応可能です。さらに、内部設定の変更を行 えば、液体・気体・蒸気の測定が可能なため、本器が使用でき る流体に関しては1台で予備品の準備が可能です。 挿入形 インライン形 EXIT ENTER EXIT ENTER EXIT ENTER EXIT azbil azbil ENTER azbil azbil 50mm 100mm 200mm 50mm 100mm 200mm 複数台の予備品が必要 6 10.0 0.05 管壁からの距離︵ ︶ プロセスを止めずにメンテナンス(パッキンググランドタイプ) 口径250mmまでの挿入形は、センサヘッド の中心が配管中央に位置するよう挿入します。 口径250mm以上の場合は、センサヘッドの 中心が配管壁面から127mmの位置に挿入 します。 右図は、口径500mmの配管内を20℃の水 が流れる際の管内流速分布です。 本器で測定できるRe数(レイノルズ数)は約 10,000以上で、その流れは乱流です。乱流 は層流と異なり、管壁から僅かに離れると急 激に流速が増加し、その後は配管中央部まで なだらかに変化している様子が分かります。 本器では使用される口径を変換器に入力す ることで、センサヘッドを127mmに挿入した 部位の流速であることを前提とした補正計算 を行うため、挿入形でも高精度な流量測定が 実現可能となります。 50mm 100mm 200mm 300mm 1台で様々な口径に設置可能 7