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インテリジェントコンポ アクティバル 電動二方弁 流量計測制御機能付(JIS

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インテリジェントコンポ アクティバル 電動二方弁 流量計測制御機能付(JIS
AI-6880
仕様・取扱説明書
インテリジェントコンポ アクティバル
電動二方弁 流量計測制御機能付 (JIS 10K-FC200)
形FVY5160
„ 概 要
制御弁機能と流量計測制御機能を有するバルブ・
アクチュエーター体型の接続口径15A~80A (1/2~
3B) のフランジ接続型ロータリ形電動二方弁です。
本体圧力定格は、JIS10K対応です。
本製品は、制御弁機能と流量計測制御機能を一体
化することにより、冷温水水量による空調温度制
御や簡易的な冷温水流量が計測できます。
今までに類を見ない小型化省施工化を実現した製
品です。
本製品は、コントローラとの通信 (SAnet) により、
バルブ制御信号、流量、圧力、温度計測信号、フィ
ードバック信号に加え、形番、製造情報、動作履歴
情報などをシステムとして保持しています。
設備の省エネルギー対策、メンテナンスに対して
有用な情報を提供できます。
„ 特 長
(1) ロータリ形電動二方弁で、小型・軽量です。
(8) 補助DI/DOを搭載
微差圧スイッチ、加湿信号など近傍にある従来
機器の配線を取り込むことにより、省配線を実
現します。
(2) バルブ・アクチュエータ一体形です。
(3) IP54 (防じん・防まつ構造)
空調機内に設置できます。
(9) ディスプレイパネルと配管表面用温度センサを接
続し、圧力、温度、流量などを表示できます。
(注) IP54を維持するために、防水コネクタが必要です。
(4) バルブは冷温水用であり、高Cv値、高レンジア
ビリティ、低リークです。
(注) ディスプレイパネルと配管表面用温度センサは、別途手
配が必要です。
(5) アクチュエータは、低消費電力、長寿命です。
(10) CEマーキング対応
本製品は、CEマーキング適用規格に適合して
います。
(6) 流量制御と開度信号制御から選択できます。
流量制御時の流量特性は、イコールパーセン
テイジ特性とリニア特性から選択できます。
開度信号制御時の流量特性は、イコールパーセ
ンテイジ特性です。
重要 !! • 本製品は、特定計量器ではありません。
取引、または証明には使用できません。
(7) バ ル ブ 制 御 信 号 、 流 量 、 圧 力 、 温 度 計 測 信 号 、
フィードバック信号に加え、形番、製品情報、
製造情報、動作履歴情報を保持しています。
コントローラとの通信により、各情報を取り出
せます。
* アクティバルは、アズビル株式会社の商標です。
* インテリジェントコンポは、アズビル株式会社の商標です。
* Infilexは、アズビル株式会社の商標です。
1
AI-6880
安全上の注意
„ 「警告」と「注意」
ご使用前に本説明書をよくお読みのうえ、仕様範囲
内で使用目的を守って、正しくお使いください。
お読みになったあとは、本説明書をいつでも見られ
る所に必ず保管し、必要に応じ再読してください。
取り扱いを誤った場合に、使用者が死
警告 亡または重傷を負う危険の状態が生じ
ることが想定される場合。
使用上の制限、お願い
注意
本製品は、一般機器での使用を前提に、開発・設
計・製造されています。
本製品の働きが直接人命にかかわる用途および、
原子力用途における放射線管理区域内では、使用
しないでください。
取り扱いを誤った場合に、使用者が軽
傷を負うか、または物的損害のみが発
生する危険の状態が生じることが想定
される場合。
„ 絵表示
特に • 人体保護を目的とした安全装置 • 輸送機
器の直接制御 (走行停止など) • 航空機 • 宇宙機
器 など、安全性が必要とされる用途に使用する場
合は、フェールセーフ設計、冗長設計および定期
点検の実施など、システム・機器全体の安全に配
慮した上で、ご使用ください。
システム設計・アプリケーション設計・使用方
法・用途などについては、弊社担当者にお問い合
わせください。

記号は、明白な誤操作や誤使用によって発生
する可能性のある危険 (の状態)を警告 (注意)
する場合に表示 (左図は感電注意の例)。

記号は、危険の発生を回避するために特定の
行為を禁止する場合に表示 (左図は分解禁止
の例)。

記号は、危険の発生を回避するために特定の
行為を義務付けする場合に表示 (左図は一般
指示の例)。
なお、お客様が運用された結果につきましては、
責任を負いかねる場合がございますので、ご了承
ください。
 警 告
„ 設計推奨使用期間について

本製品は形番により質量が18kg以上あります。
本製品を移動、運搬するときは運搬具などを
使用するか、2人以上で持ち運ぶなど十分注意
してください。
不用意に持ち上げたり落下させると、けがを
負ったり本製品を破損することがあります。

本製品はD種接地以上に接地してください。
不完全な接地の場合、感電の恐れや故障の原
因になることがあります。

配線・保守などの作業は、本製品への電源を
切った状態で行ってください。
感電の恐れや故障の原因になります。

結線作業後、調整作業後は端子カバーを元に
戻してください。
端子カバーをしないと感電する恐れがあります。
本製品については、設計推奨使用期間を超えない
範囲でのご使用をお勧めします。
設計推奨使用期間とは、設計上お客様が安心して
製品をご使用いただける期間を示すものです。
この期間を超えると、部品類の経年劣化などから
製品故障の発生率が高まることが予想されます。
設計推奨使用期間は、弊社にて、使用環境・使用
条件・使用頻度について標準的な数値などを基礎
に、加速試験、耐久試験などの科学的見地から行
われる試験を行って算定された数値に基き、経年
劣化による機能上支障が生ずるおそれが著しく少
ないことを確認した時期までの期間です。
 注 意
本製品の設計推奨使用期間は、10年です。
なお、設計推奨使用期間は、寿命部品の交換な
ど、定められた保守が適切に行われていることを
前提としています。

本製品は、仕様に記載された使用条件 (温
度、湿度、電圧、振動、衝撃、取付方向、雰
囲気など)を満たす場所に設置しその仕様範
囲内で使用してください。
火災の恐れや故障の原因になることがあります。

本製品は仕様に記載された設計推奨使用期間
の範囲内で使用し、過度な動作回数にならな
いように計装してください。
設計推奨使用期間を超えて使い続けると、火災
の恐れや故障の原因になることがあります。
製品の保守に関しては、保守の項を参照してくだ
さい。
2
AI-6880
 注 意

本製品を保管する場合は、梱包された状態で
保管してください。
梱包がない状態で保管すると汚損や破損の原
因になることがあります。

本製品に衝撃を加えないでください。
故障の原因になることがあります。

本製品を蒸気コイル、高温水コイルなどに隣
接して取り付けないでください。
高温の輻射を受けて、アクチュエータ部が故
障する原因になることがあります。

アクチュエータ、バルブとその諸部品を腐食す
るような雰囲気では使用しないでください。
故障の原因になります。

取り付けや結線は、安全のため、計装工事、電
気工事などの専門の技術を有する人が行って
ください。

本製品は正しい取付姿勢になるように配管
し、過度な締め付けや、不適切な保持はしな
いでください。
バルブ本体を損傷する原因になります。

本製品は配管と電気的に接続され、同電位に
なるよう設置してください。
配管と電気的に絶縁されるとノイズの影響を
受け、流量計測制御が正しく行われなくなる
原因になることがあります。
 注 意

本製品のアクチュエータ部に物を乗せたり、
体重をかけたりしないでください。
破損の原因になります。

配線については、内線規程、電気設備技術基
準などに従って施工してください。

本製品への電源を遮断できるような電源ブ
レーカを設けてください。

安全のため、制御盤内に保護装置 (ヒューズ、
遮断器など)をつけてください。

配線の被覆むき長さは、仕様に記載された寸
法を守ってください。
長すぎると導電部が露出し、感電または隣接
端子間で短絡することがあります。短すぎる
と導電部が接触しないことがあります。

端子台に接続する圧着端子には絶縁被覆を使用
してください。
絶縁被覆がないと、短絡して火災の恐れや故障
の原因になります。

端子ねじは確実に締めてください。
締め付けが不完全だと火災の恐れや発熱の原
因になることがあります。

本製品の絶縁抵抗測定、耐電圧試験を行わな
いでください。
事故の恐れや故障の原因になることがあります。

配管接続時にガスケットを取り付ける場合
は、配管内側にはみ出さないようにしてくだ
さい。

流体は凍結させないでください。
バルブ本体などを損傷し、漏れの原因になり
ます。

フランジ全面座の場合は、全面形ガスケット
を使用してください。
製品の損傷や、漏れの原因になることがあり
ます。

本製品の可動部に手を触れないでください。
けがを負う恐れがあります。


配管接続時にフランジガスケットを取り付け
る場合は、ゴム製ガスケットや配管内側には
み出すようなガスケットを使用しないでくだ
さい。
流量計測制御が正しく行われないことがあり
ます。
本製品を高温の流体で使用する場合、本体に
不用意に触らないでください。
本体が高温になっているため、やけどを負う
恐れがあります。

本製品を分解しないでください。
故障の原因になります。

本製品が不用になったときは、産業廃棄物と
して各地方自治体の条例に従って適切に処理
してください。
また、本製品の一部または全部を再利用しな
いでください。

本製品の配管時は、管内に異物が残らないよ
うにしてください。
上流側に流体に合ったストレーナ (40メッ
シュ以上)を接続してください。
また、配管後は、フラッシングして管内の異
物を取り除いてください。
管内に異物が混入すると、故障の原因になり
ます。

本製品の配管後は、接続部などから漏れのな
いことを確認してください。
配管が適切に行われていないと、漏れの原因
になります。
3
AI-6880
重要 !! • 本製品の適用流体は、「冷温水」です。
ブライン、空気など水以外の流体には使用しないでください。流量計測制御が正しく行われません。
• バルブ本体に表示してある矢印の方向に合わせて、流体が流れるように配管接続してください。
逆接続では、流量計測制御が正しく行われません。
• ヨーク固定ねじ、アクチュエータ固定ねじは、緩めないでください。
流量精度が保証できなくなります。
また、本製品のアクチュエータの向きは、変更できません。
変更が必要な場合は、弊社担当者にご相談ください。
• 流量精度は、バルブセンサ部が7~17℃および45~65℃の範囲内で配管内圧が0.1~0.8MPa、差圧0.03~
0.3MPaのときに仕様精度になるように設定されています。
この範囲外では、流量精度が悪化する場合があります。
• 長期間精度を保つために、水質を十分管理し、バルブ内部にさびや異物が溜まらないようにしてください。
流量精度に影響が出ます。
• 流体の凍結防止とバルブの保温を確実に施工してください。
バルブセンサ部で凍結が起きるとセンサの故障、異常出力の原因になることがあります。
„ システム構成
中央監視装置
NC-bus
Infilex GC
Infilex GD
Infilex GC/
Infilex GD
SAnet/IF
SAnet (15台以下)
アクティバル
電動二方弁
流量計測制御機能付
ディスプレイ
パネル
アクティバル
ダクト用センサ
室内用センサ
ダンパ操作器
配管表面用
温度センサ
(注) 1. 接続可能な中央監視装置については、弊社担当者にお問い合わせください。
2. 幹線の制約については、『汎用コントローラ Infilex GC 仕様・取扱説明書』、『汎用データギャザリングパネル Infilex GD 仕
様・取扱説明書』を参照してください。
3. SAnet幹線の制約については、『AI-6713 インテリジェントコンポ (SAnet編) 施工説明書』を参照してください。
4. SAnet I/Fモジュールは、Infilex GC/GD 1台あたり最大2台まで接続できます。
5. 流量計測制御機能付アクティバルは、1台で2台分のアドレスを使用します。
図1 システム構成例
4
AI-6880
„ 形 番
基礎
形番
アクチュエータ
/バルブ
制御
信号
アクチュエータ
定格と
材質
種別
固定
バルブ
世代
バルブ
口径
Cv値
FVY51
内 容
アクティバル電動二方弁流量計測制御機能付
6
SAnet
0
JIS 10K-FC200 冷温水用
J
IEC IP54 (防じん・飛まつ保護)
一般トルクタイプ端子台付
(適用接続口径 15A~80A)
00
固定
11
接続口径 15A
Cv値
1.0
12
接続口径 15A
Cv値
2.5
13
接続口径 15A
Cv値
6.0
21
接続口径 25A
Cv値
10
22
接続口径 25A
Cv値
16
41
接続口径 40A
Cv値
25
42
接続口径 40A
Cv値
40
51
接続口径 50A
Cv値
65
61
接続口径 65A
Cv値
95
接続口径 80A
Cv値
125
81
–B
固定
z 別途手配品
品 名
防水コネクタ
形 番
83104346-
仕 様
003
004
適合
電線径
φ7-9mm
φ6-8mm
013
φ7-9mm
014
DY3001A1017
三又配線ユニット
DY7000A1000
φ9-11mm
屋外設置時に使用します。
―――
屋外での使用は禁止します。
『AI-6713 インテリジェントコンポ (SAnet
編) 施工説明書』を参照してください。
QY5000S1000
形番FVY51
専用表示器
配管表面用温度
センサ
TY7820Z0P01
全長
1.5m
TY7820Z0P05
5m
TY7820Z0P10
10m
TY7820Z0P30
30m
83168456-
三又配線ユニット使用時に必要です。
―――
ディスプレイパネル
面間
アダプターキット
IP54を維持するために必要です。
φ9-11mm
012
屋外カバー
備 考
001
15A
002
25A
003
40A
004
50A
005
65A
006
80A
『AI-6922 インテリジェントコンポディス
プレイパネル アクティバル電動二方弁流量
計側制御機能付用表示器 仕様・取扱説明
書』を参照してください。
『AI-6923 インテリジェントコンポアク
ティバル電動二方弁流量計側制御機能付用
配管表面用温度センサ 仕様・取扱説明
書』を参照してください。
主要部
形番V5063、形番5064から
材質:
形番VY51**への置き換え用です。
熱間圧延鋼
(SS400)
亜鉛
めっきあり
5
AI-6880
„ 仕 様
z バルブ・アクチュエータ部
項 目
使用環境
条件
定格動作条件
輸送・保管条件
(梱包状態とする)
仕 様
周囲温度
-20~50˚C (流体の凍結はないこと)
周囲湿度
5~95%RH
振動
4.9m/s2 (10~150Hz)
衝撃
4.9m/s2
周囲温度
-20~70˚C
周囲湿度
5~95%RH
振動
19.6m/s2 (10~150Hz)
取付場所
屋内
* 塩害、腐食性ガス、有機溶剤雰囲気を避けてください。
屋外
* 屋外カバー (別途手配) を使用し、直射日光は避け、塩害、腐食性ガス、有機
溶剤雰囲気を避けてください。
アクチュエータ正立から横向き (傾斜90°) までの任意の姿勢
取付姿勢
* 正立から傾けて取り付ける場合は、バルブセンサが上側にある向きにしてく
ださい。屋外設置の場合は、正立取り付けとしてください。
手動動作
可
* 『■ 取付 ● 手動開閉操作』を参照してください。
絶縁抵抗
端子とケース間
5MΩ以上/DC50V
耐電圧
端子とケース間
AC250V/1min 漏洩電流5mA以下
質量
形 番
FVY5160J00
質 量
11
4.6kg
12
13
21
6.6kg
22
41
10.0kg
42
51
11.5kg
61
16.0kg
81
18.5kg
6
AI-6880
z バルブ部
項 目
仕 様
バルブ形式
二方弁、フランジ接続形
本体圧力定格
JIS10K (最高使用圧力 1.0MPa)
接続口径、Cv値、
クローズオフレイティング
形 番
FVY5160J00
Cv値
接続口径
クローズオフレイティング
11
15A (1/2B)
1.0
1.0MPa
12
15A (1/2B)
2.5
1.0MPa
13
15A (1/2B)
6.0
1.0MPa
21
25A (1B)
10
1.0MPa
22
25A (1B)
16
1.0MPa
41
40A (1 1/2B)
25
1.0MPa
42
40A (1 1/2B)
40
1.0MPa
51
50A (2B)
65
1.0MPa
61
65A (2 1/2B)
95
1.0MPa
81
80A (3B)
125
1.0MPa
配管接続
JIS10Kフランジ、全面座 (FF)
適用流体
冷温水
許容流体温度
0~80˚C (ただし、流体の凍結なきこと)
* バルブセンサ部で凍結が起きると、センサの故障、異常出力の原因になることがあ
ります。
流量特性
イコールパーセンテイジ特性
(流量制御は、イコールパーセンテイジ、またはリニアを選択できます)
レンジアビリティ
100:1
弁座漏洩量
定格Cv値の0.01% (15Aは、漏洩Cv値が0.0006以下)
主要
部材質
本体
鋳鉄 (FC200)
プラグ、ステム
ステンレス鋼
シートリング
グランドパッキン
耐熱PTFE
ガスケット
膨張黒鉛シート
塗装色
グレー (M5B 4/1相当)
アクチュエータ取付
一体構造
7
AI-6880
z アクチュエータ部
項 目
仕 様
電源電圧
AC24V±15% 50/60Hz
消費電力
8VA
動作時間
63s±5s (50Hz) /53s±5s (60Hz)
制御信号
SAnet
接点入力
(補助DI)
入力形態
無電圧接点入力
電流/電圧
DC12V 5mA
接点出力
(補助DO)
出力形態
無電圧接点入力
接点定格
AC250V/DC24V 0.5A以下 起動時2Aまで
* 補助DOの接続先の機器が100V以上の場合は、アクチュエータ端子
台側でD種接地してください。
最小適用負荷
DC24V 5mA
配管表面用
温度センサ入力
入力形態
測温抵抗体 (Pt100) 3線式
通信 (制御用)
伝送方式
SAnet (電圧伝送)
伝送速度
1200bps
伝送距離
『AI-6713 インテリジェントコンポ (SAnet編) 施工説明
書』を参照してください。
伝送方式
AP-bus (RS-485)
伝送速度
4800bps
伝送距離
50m以下
通信
(ディスプレイパネル用)
表示:0 (全閉) ~100 (全開)
前方、後方、下方から確認可能
(ディスプレイパネルにて開度、流量表示可能)
開度指示
配線
電源・制御用
端子台 M3.5
接地用
M3.5
配管表面用温度センサ
コネクタ 3P
ディスプレイパネル
コネクタ 4P
ケース保護構造
IP54 (防じん・飛まつ保護)
工場出荷時の位置
開度100% (全開)
主要部材質
表面処理
ケース
アルミニウムダイキャスト
上部カバー、
端子カバー
ポリカーボネート
ヨーク
鋼板
ケース
なし
ヨーク
電気亜鉛めっき (光沢クロメート処理)
動作状態表示LED
LED×1個 (赤)
流量状態表示LED
LED×4個 (緑) 25%きざみ表示
8
AI-6880
z LED表示
点滅状態の詳細は、『■ 表示』を参照してください。
LED
項 目
動作状態
初期処理中
点灯 (初期処理終了後、動作状態に応じたLED表示に移行)
正常
1秒点灯、1秒消灯の繰り返し点滅
1s
点灯
1s
重故障
点灯
軽故障
1秒点灯、0.25秒消灯、0.25秒点灯、0.25秒消
灯の繰り返し点滅
通信異常または
通信異常+軽故障
調整中
調整中異常
流量状態
流量 (Q)
逆流
0.25秒点灯、0.25秒消灯の繰り返し点滅
0.25秒点灯、0.25秒消灯、0.25秒点灯、1.25秒
消灯の繰り返し点滅
0.25秒点灯、0.25秒消灯、0.25秒点灯、0.25秒
消灯、0.25秒点灯、0.75秒消灯の
繰り返し点滅
1s
0.25s 0.25s
0.25s 0.25s 0.25s 0.25s
0.25s 0.25s 0.25s
0.25s 0.25s
0.25s
1.25s
0.25s 0.25s 0.25s
0.25s 0.25s 0.75s
Q=0%
全消灯
0%<Q≦25%
1個点灯
25%<Q≦50%
2個点灯
50%<Q≦75%
3個点灯
75%<Q
4個点灯
LED1-3、2-4が交互に点滅
9
0.25s
消灯
点灯
消灯
点灯
消灯
点灯
消灯
点灯
消灯
AI-6880
z 計測範囲と流量精度
重要 !! • 流量精度は、バルブセンサ部が7~17℃および45~65℃の範囲内で配管内圧が0.1~0.8MPa、差圧0.03~
0.3MPaのときに仕様精度になるように設定されています。
この範囲外では、流量精度が悪化する場合があります。
項 目
仕 様
流量設定範囲
形 番
FVY5160J00
Cv値
接続口径
最大設定流量 (ℓ/min)
11
15A
1.0
10
12
15A
2.5
25
13
15A
6.0
60
21
25A
10
100
22
25A
16
160
41
40A
25
250
42
40A
40
400
51
50A
65
650
61
65A
95
950
81
80A
125
1250
流量精度 (工場出荷時)
300
15A
±3% FS*2
250 25A ~ 80A
△Pv*1[kPa]
±1% FS*2
200
15A Cv1.0 ±10% RD
Cv2.5 ±7% RD
Cv6.0 ±7% RD
150
25A ~ 80A ±5% RD
100
50
0
0
10
20
30
40
50
60
流量 [%]
70
80
90
100
圧力計測範囲
0~1.0MPa*3
圧力精度 (工場出荷時)
±0.5%FS*4
温度計測範囲
0~80℃
温度 (バルブ表面温度測定)
精度 (工場出荷時)
計測範囲0~80℃、かつ温度差 (計測温度-周囲温度) -25~40℃
において±1℃*5
配管表面用温度センサ (配管表面温度測定) ±1℃*6
精度 (工場出荷時)
*1
△Pvは、バルブ内で計測しているバルブ入口圧力とバルブ出口圧力の差を表します。
*2
開度、差圧条件によっては、精度を満足していない場合があります。
*3
耐圧試験などで一時的に使用する場合は、1.6MPaまで印加できます(2011年11月1日以降生産に適用します(デートコード:1144以降))。
一時的に圧力計測範囲を超えた圧力を印加する場合は、電源を切ってください。
*4
圧力精度は、流体温度が7~65℃の範囲内で設定されています。
この範囲外では圧力精度が悪化する場合があります。
*5
流体温度を正しく計測するためには、保温施工が必要です。
推奨保温は、『■ 取付 ● 保温施工』を参照してください。
*6
流体温度を正しく計測するためには、保温施工が必要です。
『AI-6923 配管表面用温度センサ 形番TY7820 仕様・取扱説明書 ■ 取付 ●取付手順』を参照してください。
10
AI-6880
„ 配線仕様
SAnet通信配線 (24V (~) 、GND (⊥) 、SAnet) は、『AI-6713 インテリジェントコンポ (SAnet編) 施工
説明書』を参照してください。
項 目
配 線
配線長
2
2
2
2
30m
2
2
2
2
CVV、VCT、IV、KPEV (小勢力専用) 0.75mm 、0.9mm 、1.25mm 、2.0mm
接点入力
接点出力
CVV、VCT、IV、KPEV (小勢力専用) 0.75mm 、0.9mm 、1.25mm 、2.0mm
30m
ディスプレイパネル
VCTF (0.3mm2×4)
50m
配管表面用温度センサ
センサ一体3心ケーブル
50m
„ 機能内容
項目
監
視
機
能
*1
機 能
内 容
データ監視
上位 (中央監視システム、Infilex GC/Infilex GD) からの監視・操作が可能なポイント
•制御設定値/実開度/補助DO/補助DI/実流量/設定流量/
配管表面用温度センサ温度/バルブセンサ温度/バルブ入口圧力/バルブ出口圧力
機器データ収集*2
上位 (機器情報収集PCアプリケーション) に収集・蓄積できる情報
• 固有情報
製品形番/製造年月日
• 動作履歴情報
通電時間/動作時間/動作量/動作回数/反転回数/積算流量/バルブ開度情報
• 故障情報
開度不一致/バルブ動作不能/ポテンショ異常/全閉全開異常/
バルブ・アクチュエータ故障
*1
Infilex GC/Infilex GD、中央監視装置、機器情報収集アプリケーションと組み合わせて実現できる機能です。
*2
データ項目の詳細は、弊社担当者に確認してください。
„ CEマーキング
本製品は、以下のElectromagnetic Compatibility (EMC) に適合しています。
EMC : EN61000-6-2, EN55011 Class A
11
AI-6880
„ 外形寸法
70
82
85
H
138
70
H1
流れ方向表示マーク
N×φH
φD
φC
バルブセンサケーブル
バルブセンサ部
L1
t
L
図2 外形寸法図 (mm)
表1 外形寸法表 (mm)
接続口径 (A)
L
L1
H
H1
φD
φC
t
φH
N
15
25
40
50
65
80
108
127
165
178
190
203
50
60
82.5
89
90
100
213
228
241
245
262
263
75
90
103
107
124
125
95
125
140
155
175
185
70
90
105
120
140
150
16
18
20
20
22
22
15
19
19
19
19
19
4
4
4
4
4
8
12
AI-6880
„ 各部の名称
上部カバー
端子カバー
アクチュエータ
ノックアウト穴
ヨーク
指針
ジョイント
パッキン
上蓋
ステム
バルブ本体
スプリング
シートリング
プラグ
図3 各部の名称
ロータリスイッチ
動作状態表示LED
流量状態表示LED
配管表面用温度センサ
接続用コネクタ
サービスピンスイッチ
ディスプレイパネル
接続用コネクタ
配管表面用温度センサ用
電線引出口
ディスプレイパネル用
電線引出口
端子台
接地端子
図4 接続部・表示部詳細
13
AI-6880
„ 取 付
z 取付上の注意事項
 警 告

重要 !! • バルブの前後に接続口径dの2倍以上の直管部を
設けてください。
2倍以上の直管部を設けないと、流量を正しく
計測できない場合があります。
本製品は形番により質量が18kg以上あります。
本製品を移動、運搬するときは運搬具などを
使用するか、2人以上で持ち運ぶなど十分注意
してください。
不用意に持ち上げたり落下させると、けがを
負ったり本製品を破損することがあります。
• 本製品は、バルブとアクチュエータが一体とな
った製品です。
他のアクチュエータとの組み合わせや他のバル
ブとの組み合わせは行わないでください。
• バルブの上流側にストレーナ (40メッシュ以上)
を設置し、異物を取り除いてください。
個々のバルブ直前にストレーナを設置できない
場合には、各系統ごとの送水枝管部にストレー
ナを置き、異物を取り除いてください。
• バルブに表示してある矢印の方向に流体が流れ
るように設置してください。
 注 意

本製品を保管する場合は、梱包された状態で
保管してください。
梱包がない状態で保管すると汚損や破損の原
因になることがあります。

取り付けや結線は、安全のため、計装工事、電
気工事などの専門の技術を有する人が行って
ください。

本製品は正しい取付姿勢になるように配管
し、過度な締め付けや、不適切な保持はしな
いでください。
バルブ本体を損傷する原因になります。

本製品は配管と電気的に接続され、同電位に
なるよう設置してください。
配管と電気的に絶縁されるとノイズの影響を
受け、流量計測制御が正しく行われなくなる
原因になることがあります。

配管接続時にガスケットを取り付ける場合
は、配管内側にはみださないようにしてくだ
さい。

フランジ全面座の場合は、全面形ガスケット
を使用してください。
製品の損傷や、漏れの原因になることがあり
ます。

配管接続時にフランジガスケットを取り付け
る場合は、ゴム製ガスケットや配管内側には
み出すようなガスケットを使用しないでくだ
さい。
流量計測制御が正しく行われないことがあり
ます。

本製品の配管時は、管内に異物が残らないよ
うにしてください。
上流側に流体に合ったストレーナ (40メッ
シュ以上)を接続してください。また、配管
後は、フラッシングして管内の異物を取り除
いてください。
管内に異物が混入すると、故障の原因になり
ます。

本製品の配管後は、接続部などから漏れのな
いことを確認してください。
配管が適切に行われていないと、漏れの原因
になります。
z 取付場所
 注 意

本製品を蒸気コイル、高温水コイルなどに隣
接して取り付けないでください。
高温の輻射を受けて、アクチュエータ部が故
障する原因になることがあります。

アクチュエータ、バルブとその諸部品を腐食す
るような雰囲気では使用しないでください。
故障の原因になります。
重要 !! • 上部カバー、端子カバーは、各種薬品や有機溶
剤、またはその蒸気などにより腐食することが
あります。
各種薬品や有機溶剤で拭いたり、その雰囲気で
使用することは避けてください。
• 高湿度雰囲気 (~95%RH) で使用できます。
アクチュエータを水没させないでください。
• 屋外でも使用できます。
アクチュエータに直射日光が当らないようにし
てください。
ただし、屋外では屋外カバー (別途手配) を使用
してください。
14
AI-6880
• 保守・点検の行える位置に取り付けてください。
本製品の正面に600mm以上、上面、アクチュ
エータ周囲には300mm以上のスペースを設け
てください。
流れが上から下
アクチュエータが
下向き
90度横向き
(バルブセンサが下向き)
上
左
300mm以上
300mm以上
背面
300mm以上
図7 取付姿勢 (悪い例)
正面
600mm以上
右
300mm以上
z 配管
重要 !! • 配管や保湿施工時にバルブセンサとそのケーブ
ルに無理な力を加えないでください。
故障の原因になります。
バルブセンサ
前面
600mm以上
(1) 本製品の形番 (ヨーク部にラベル貼付) を確認
し、取り付けてください。
図5 メンテナンススペース
(2) 本製品にはバイパス配管を設け、流入側、流出
側とバイパス側に、それぞれ仕切りバルブを設
置してください。
また、流入側にストレーナを取り付けてください。
• 天井裏に設置する場合は、バルブ周囲50cm以
内に点検口を設けてください。
• バルブ下部にドレンパンを配してください。
• 水圧衝撃 (ウォータハンマ) が生じる配管や配管
内にスラグなどが溜まりやすい個所を避けて取
り付けてください。
(3) 管の切断、ねじ切りなどの際の切りくずやバル
ブねじ込み用の材料などの異物が管中に入らな
いようにしてください。
切りくずやバルブのねじ込み用の材料などの異
物がかみ込み、バルブが完全に閉止しなかった
り、シートに傷をつけ、漏れの原因になること
があります。
z 取付姿勢
正立から横向き (90度傾斜) まで、任意の姿勢で設
置できます。
アクチュエータがバルブよりも、上に位置するよ
うに本製品を設置してください。屋外に取り付け
る場合は、正立に設置してください。
(4) 液状の固化型シール剤やシールテープなどを余
分に付け過ぎないように施工してください。
余分なシール剤やシールテープなどがかみ込み、
バルブが完全に閉止しなかったり、シートに傷を
つけ、漏れの原因になることがあります。
• 正立から横向き (90度傾斜) までの任意の姿勢
で、流れ方向が下から上の縦管に設置できます。
• 正立から傾けて取り付ける場合は、バルブセン
サが上側にあるようにしてください。
• 屋外に取り付ける場合は、正立に設置してくだ
さい。
• 流れ方向が上から下への縦管、アクチュエータが
バルブより下方になる取り付け、バルブセンサが
下向きになる横向きの設置はしないでください。
正立
(5) 初めて通水するときは、管路中の異物やごみな
どを流し去る (管路の清掃) ため、バルブを開
度100%にし、最大流量でフラッシングを行っ
てください。
工場出荷時の位置は、開度100%です。
(6) 配管内にドレンを滞留させないように配管施工
してください。
ドレンが滞留する恐れのある場合は、トラップ
を設置し、配管内にドレンを残さないようにし
てください。
配管内にドレンが残ると、ウォータハンマが発
生したり、バルブや配管が腐食します。
流れが下から上
90度横向き
(バルブセンサが上向き)
センサ
図6 取付姿勢 (良い例)
15
AI-6880
z 保温施工
z 手動開閉操作
の範囲内を処理して
• 保温施工は、『図8』の
ください。
• 保温施工が不十分な場合は、温度計測の精度が
悪化することがあります
• ヨークから上の部分に保温材を巻くと、指針が
見えなくなったり、指針が保温材に絡まり、変
形する可能性があります。
• 保温材をカッターなどで切る際は、センサーケ
ーブルを傷付けないように注意してください。
重要 !! • 手動開閉は、電源を切ってから行ってください。
電源電圧AC24Vが印加されたまま手動開閉する
と、アクチュエータが故障する恐れがあります。
• 手動開閉は開度100%、開度0%目盛以上に動か
さないでください。
•手動開閉時は、スパナなどの工具がバルブ上部
に出ているピンに当たらないように注意してく
ださい。
(1) 電源を切ります。
(2) 『図10 手動開閉操作』に示すように、ジョイ
ントをスパナなどではさみ、手動設定する方向
にゆっくりと回します。
(注) 1. 衝撃を与えると、アクチュエータが故障する恐れがあり
ます。
保温施工
範囲
保温施工
範囲
2. 本操作は、本製品の前面から行えます。
図8 保温施工
z 工場出荷時の位置
ピン
工場出荷時のアクチュエータ軸の位置は、開度100
%です。
アクチュエータの指針は、時計方向に回りきった
位置にあります (図9参照) 。
スパナなどでジョイント部をはさむ
図10 手動開閉操作
指針
図9 工場出荷時の指針位置
16
AI-6880
„ 結 線
z IP54 (防じん・飛まつ保護) を維持するために
 警 告

配線・保守などの作業は、本製品への電源を
切った状態で行ってください。
感電の恐れや故障の原因になります。

結線作業後、調整作業後は端子カバーを元に
戻してください。
端子カバーをしないと感電する恐れがあります。
IP54性能を維持するために、高湿度雰囲気や屋外
で使用する場合は、防水コネクタ、または防水プ
リカチューブを使用してください。
• 端子カバーと上部カバーを確実に閉めてください。
• ノックアウト穴の防水処理を行ってください。
• ケーブル引き出しの場合は、防水コネクタ (別
途手配品) を使用してください。
• 電線管接続の場合は、防水プリカチューブなど
を使用してください。
 注 意

取り付けや結線は、安全のため、計装工事、電
気工事などの専門の技術を有する人が行って
ください。

配線については、内線規程、電気設備技術基
準などに従って施工してください。

本製品への電源を遮断できるような電源ブ
レーカを設けてください。

安全のため、制御盤内に保護装置 (ヒュー
ズ、遮断器など)をつけてください。

配線の被覆むき長さは、仕様に記載された寸
法を守ってください。
長すぎると導電部が露出し、感電または隣接
端子間で短絡することがあります。短すぎる
と導電部が接触しないことがあります。

端子台に接続する圧着端子には絶縁被覆を使
用してください。
絶縁被覆がないと、短絡して火災の恐れや故
障の原因になります。

z 配線方法
(1) 電線引出口の方向にあわせて穴あけ個所を決
め、ノックアウト穴を開けます。
ノックアウト穴は、左右に各1か所あります。
ドライバで軽く叩くと開きます (図11参照) 。
ノックアウト穴
図11 ノックアウト穴
(2) 端子カバー止めねじ (M4×10、3か所) を外
し、端子カバーを外します (図12参照) 。
端子ねじは確実に締めてください。
締め付けが不完全だと火災の恐れや発熱の原
因になることがあります。
重要 !! • 本製品は、電源電圧AC24V用に設計しています。
AC24V以外の電源電圧を印加しないでください。
ねじ
• 作業時以外、端子カバーを閉めてください。故
障の原因となります。
• ノックアウト穴を開けたときに出る金属くずや
配線くずは、本製品内部に残らないように取り
除いてください。
図12 端子カバー
17
AI-6880
(3) 端子 (M3.5ねじ) で接続します。
z 配管表面用温度センサ、ディスプレイパネルの接続
(1) 配管表面用温度センサの3心ケーブルを、配管
表面用温度センサ用電線引出口に通します。
* 『図13 結線例』を参照して、正しく接続してください。
(注) DO(⑥・⑦端子)をAC100V以上で使用する場合は、接地端
子をD接種接地を用いて接続してください。
(2) ディスプレイパネルの4心ケーブルを、ディス
プレイパネル用電線引出口に通します。
12V
(3) 各リード線の被覆を8mm除去します。
(4) 配管表面用温度センサの3心ケーブルを、付属
の3Pコネクタに接続します。
1
3
端子番号
ケーブル色
1
赤
2
白
3
白
(5) 3Pコネクタを本製品の配管表面用温度センサ接
続用コネクタに奥まで差し込んで接続します。
図13 結線例 (基本配線接続例)
(6) ディスプレイパネルの4心ケーブルを、付属の
4Pコネクタに接続します。
配管表面用温度センサ ディスプレイパネル
接続用コネクタ
接続用コネクタ
ディスプレイ
パネル用
電線引出口
(防水コネクタ)
配管表面用
温度センサ用
電線引出口
(防水コネクタ)
2
1
2
3
端子番号
ケーブル色
1
赤
2
黒
3
白
4
緑
4
端子台
端子1~7
(7) 4Pコネクタを本製品のディスプレイパネル用
コネクタに奥まで差し込んで接続します。
接地端子
(8) 接続部内のケーブルのゆとりが必要最小限にな
るように各ケーブルをそれぞれの電線引出口か
ら引き戻します。
図14 接続部と端子台
(注) DO出力配線は、SAnet幹線とDI入力配線とは分離してく
ださい。
また、ノックアウト穴も分けて配線してください。
分離しないと、ノイズの影響を受けて誤動作や故障の原因
になります。
なお、上記を考慮した場合は、補助I/Oを使用するとき
に、SAnet幹線を機器端子台で渡り配線ができないことが
あります。
このときは、外部でSAnet幹線を分岐してください。
* SAnetについては、『AI-6713 インテリジェントコンポ
(SAnet編) 施工説明書』を参照してください。
(注) 必要以上に接続部内にケーブルがあると、端子カバーを取
り付けられなくなることがあります。
(9) 防水コネクタを締めます。
防水コネクタのナットは十分締め付けてください。
(注) 締め付けにより、ケーブルがねじれることがあります。
このときは、いったんコネクタを外し、ねじれを直してか
ら、再度コネクタを接続してください。
配管表面用
温度センサ用
電線引出口
配管表面用
温度センサ
接続用コネクタ
ディスプレイパネル
接続用コネクタ
ディスプレイパネル用
電線引出口
図16 コネクタの接続
図15 配線の分離
z 電源とSAnetの結線
SAnetに関しては、『AI-6713 インテリジェント
コンポ (SAnet編) 施工説明書』を参照ください。
18
AI-6880
„ 設 定
z アドレス設定
重要 !! • カバー取り外し中は、端子台に手や物が触れな
いように注意してください。
SAnetインタフェースモジュール下には、電動弁
やセンサ類など、複数の機器を接続します。
SAnetインタフェースモジュールが、これら機器
を区別するため、機器ごとに所定のアドレスを設
定します。
表2 標準的なアドレス設定
アドレス
本 体
1
外気ダンパ
2
排気ダンパ
3
還気ダンパ
4
全熱交換機の切替ダンパ
外気
5
全熱交換機の切替ダンパ
排気
6*3
冷温水弁/冷水弁
8*3
温水弁 (冷水弁*2)
補助DO/AI
補助DI
フィルタ警報
加湿器
ON/OFF
加湿弁
B (11)
*4
V-CONT (還気側)
C (12)*4
V-CONT (給気側)
D (13)
給気温度/給気露点温度
CO2センサ
E (14)
還気温度/還気温湿度
CO2センサ
F (15)
室内温度センサ/
室内温湿度センサ
CO2センサ
サービスピンスイッチ
ロータリスイッチ
動作状態表示LED
流量状態表示LED
*1
上記は、あくまで標準的な例を示しています。
システム構成、製品設置場所、配線ルートなどを最適にす
ることを優先して、アドレス付番、補助I/Oの使用個所を
決定してください。
*2
冷温水+冷水で計装する場合は、冷温水を「6」、冷水を
「7」に設定してください。
*4
• サービスピンスイッチ
• ロータリスイッチ
• SAnet IDを利用する
ただし、機器本体で設定できるのは「ロータリ
スイッチで設定」と「サービスピンスイッチで
設定」です。
また、「サービスピンスイッチで設定」と
「SAnet IDで設定」の場合は、エンジニアリ
ングツールでの操作が必要です。
用途により、いずれかを選択し、アドレスを設
定してください。
*1
A (10)
*3
(2) アドレスを設定します (表2参照) 。
アドレス設定は、3つの方法があります。
図18 設定用スイッチ
部は、本製品で設定する標準アドレスです。
B(11)、C(12)は、市川物産株式会社製品接続時です。
• サービスピンスイッチで設定
① ロータリスイッチが「0」であることを確認
します。
② エンジニアリングツールでアドレス設定操作
を開始後、サービスピンスイッチを押します
(押下は5秒以内) 。
③ サービスピンスイッチ押下後、5秒以内にアド
レスが確定します。
次の手順で操作し、アドレス設定を行ってください。
(1) 端子カバー止めねじ (M4×10、3か所) を外
し、端子カバーを外します。
ねじ
重要 !! • サービスピンは、5秒以上の長押しをしないで
ください。
モードが切り替わり、正常動作をしなくなります
(ポイントトラブルが発生します) 。
万一、モードが切り替わってしまった場合は、
再度サービスピンを10秒以上長押ししてくださ
い。通常モードに復帰します。
図17 端子カバーの取り外し
• ロータリスイッチで設定
精密プラスドライバでロータリスイッチを回し
て設定します。
19
AI-6880
z 系統ラベル
• SAnet IDで設定
① ロータリスイッチが「0」であることを確認
します。
② エンジニアリングツールでアドレス設定を行
います。
SAnet ID番号は、本製品側面のラベルに記
載されています。
系統や機器のアドレス番号などの情報を記載した
ラベル (系統ラベル) を任意の場所に貼り付けられ
ます。
系統ラベルは、本体の側面にある銘板と一体になっ
ています。使用時は、切り取り線に沿って切り、機
器本体の見やすい位置に貼り付けてください。
系統名や機器番号など
SAnetのライン番号
SYSTEM NAME
アドレス番号
CON No.
SAnet ID番号
SAnet No. ADDRESS
上位機器(Infilex GC/Infilex GDなど)
の機器番号
系統ラベル
図19 ラベル
図20 系統ラベル
③ 端子カバーを閉じ、カバー止めねじでカバー
を固定します。
重要 !! • 系統ラベルは、ほこりや水気、油分などがない
きれいな場所に貼り付けてください。
• 貼り付ける際は、上から十分に押さえつけ、全
面を密着させてください。
20
AI-6880
„ 調整モード
„ 表 示
調整モードで作業をすると、『表3 調整モード中
のロータリスイッチ動作』に示すような動作がで
きます。
動作状態は、1個のLEDの点灯状態で表します。
流量状態は、4個のLEDで、「流量」の5段階表示、
「逆流」を各LEDの点滅状態で示します。
* 本製品におけるサービスピンスイッチとロータリスイッチ
の位置については、『図18 設定用スイッチ』を参照してく
ださい。
z 動作状態
表4 動作状態LED表示
(1) サービスピンスイッチを10秒間長押しし、調整
モードに入ります。
LED
動作状態
(2) ロータリスイッチを精密マイナスドライバで、
目的の動作番号に回します (表3参照) 。
初期処理中
点灯
正常
1秒点灯、1秒消灯の繰り返し点滅
重故障
点灯
軽故障
1秒点灯、0.25秒消灯、0.25秒点灯、0.25秒
表3 調整モード中のロータリスイッチ動作
消灯の繰り返し点滅
ロータリスイッチ番号
動 作
0
リスタート (通常モードに戻る)
通信異常+軽故障
1
強制開閉解除指令
調整中
2
全閉動作指令
3
開度25%動作指令
4
開度50%動作指令
5
開度75%動作指令
6
全開動作指令
0.25秒点灯、0.25秒消灯の繰り返し点滅
通信異常
0.25秒点灯、0.25秒消灯、0.25秒点灯、
1.25秒消灯の繰り返し点滅
0.25秒点灯、0.25秒消灯、0.25秒点灯、
調整中異常
0.25秒消灯、0.25秒点灯、0.75秒消灯の繰
り返し点滅
z 流量表示
(注) ロータリスイッチ番号7、8、9、A、B、C、D、E、Fは、設
定しないでください。
表5 流量状態LED表示
(3) 目的の動作番号に回してから3秒後に、動作を
開始します。
LED
流量 Q (%)
1
0
(4) 作業終了後は、再度サービスピンスイッチを10
秒長押しすると、通常モードに戻ります。
0<Q≦25
(注) ア ド レ ス を ロ ー タ リ ス イ ッ チ で 設 定 し て い る 場 合
通常モードに戻ったあと、ロータリスイッチを元の位
置に戻してください。
25<Q≦50
50<Q≦75
75<Q
2
3
4
-
-
-
-
①
-
-
-
-
②
◎
-
-
-
①
-
-
-
-
②
◎
-
-
-
③
◎
◎
-
-
①
-
-
-
-
②
◎
-
-
-
③
◎
◎
-
-
④
◎
◎
◎
-
①
-
-
-
-
②
◎
-
-
-
③
◎
◎
-
-
④
◎
◎
◎
-
⑤
◎
◎
◎
◎
◎:点灯、-:消灯
①→②・・・→①の順に点灯します。
z 逆流
逆流時は、流量状態LED表示は、①→②→①→②
を繰り返し表示します。
表6 逆流状態LED表示
状 態
2
3
4
①
△
-
△
-
②
-
△
-
△
△:点滅、-:消灯
21
LED
1
AI-6880
„ 保 守
 警 告

配線・保守などの作業は、本製品への電源を切った状態で行ってください。
感電の恐れや故障の原因になります。

結線作業後、調整作業後は端子カバーを元に戻してください。
端子カバーをしないと感電する恐れがあります。
 注 意

本製品を高温の流体で使用する場合、本体に不用意に触らないでください。
本体が高温になっているため、やけどを負う恐れがあります。

本製品の可動部に手を触れないでください。
けがを負う恐れがあります。
(1) 配管後、長期間の休止状態になるときは、1か月に1回程度本製品を開閉させてください。
(2) 『表7 点検項目と方法』に従って、点検を行ってください。
特に流量精度は、エネルギー管理、省エネルギーアプリケーション効果を左右する重要要素です。
中央監視装置の監視PCにバルブセンサ診断ソフトウェアをインストールし、点検を行うようにしてくだ
さい。バルブセンサ診断ソフトウェアでは差圧検出精度を自動的に確認できます。
また、現地で点検を行う場合はディスプレイパネル、または弊社データ設定器 (H-MMI/PC-MMI) が必要
です。
(3) 6か月に1回くらいの頻度でバルブ外部への流体の漏れの有無と、アクチュエータの動作を目視点検して
ください。
『表8 異常時の処置』における異常が発生していた場合は、その現象に応じて確認してください。
処置を講じても異常現象が解決しない場合は、弊社担当者に連絡してください。
表7 点検項目と方法
点検項目
外観チェック
点検周期
6か月
点検方法
• グランド部、フランジ部からの漏れのチェック。
• ボルト類のゆるみ。
• バルブ本体、アクチュエータの損傷チェック。
運転状態
6か月
• バルブの開閉がスムーズに行われているか。
• 動作時に異常な騒音、振動がないか。
• 全開、全閉位置でのバルブ差圧 (Pvin-Pvout) に異常がないか。
• 動作履歴で動作距離が極端に増減していないか。
日常点検
随時
• 外部漏れの発生がないか。
• 異常な騒音、振動がないか。
• バルブの開閉がスムーズに行われているか。
• バルブのハンチングはないか。
流量精度*
随時 (1回/年)
• 差圧検出精度の確認
バルブ入口圧力とバルブ出口圧力の出力値比較
バルブ入口・出口圧力が同一圧力時に検出圧力値を比較し±3kPa以内で
あれば工場出荷時の流量精度をおおよそ満足しています。
同一状態例:水が流れていない状態 (バルブ開)
• 供給ポンプ停止時
• バルブが開状態でバルブ前後のハンドバルブが全閉 (もしくは片側閉)
• 開度検出精度の確認
弊社担当者に相談してください
*
流量精度を概略確認する方法です。
正確に精度を確認する場合は、別途、基準になる流量計との比較が必要です。
現場では、流量の出力精度は校正(調整)できません。
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表8 異常時の処置
異常現象
フランジ面からの漏れ
点検個所
処 置
フランジボルトのゆるみの有無。
フランジボルトの増締め。
フランジガスケットの劣化。
ガスケットの交換。
配管のずれの有無。
配管のやり直し。
グランド部からの漏れ
ーーーーー
弊社担当者に連絡してください。
上ぶた締結部からの漏れ
締結ボルトのゆるみ。
ボルトの増締め。
• 開閉動作がスムーズではない
電源の印加状態、通信線の接続状態。
電源の確認。
• 途中で止まる
端子のゆるみ。
端子の増締め。
• 動かない
配線の状態 / 断線。
配線の確認。
全閉時に弁座漏れがある
指示針の全閉状態。
全閉にする。
異常な騒音、振動がある
配管内の空気抜き状況。
空気抜きを十分に行う。
バルブ一次側の圧力 (Pvin) の状態。
設置条件を修正する。
バルブ差圧 (Pvin-Pvout) の状態。
ハンチング動作
バルブ差圧 (Pvin-Pvout) の状態。
設置条件を修正する。
(開度制御時)
コントローラのPID出力の安定性。
PIDの設定修正。
ハンチング動作
動作状態 (止まらない) 。
アクチュエータの設定パラメータの修正
(流量制御時)
動作状態 (いったん止まるが、すぐに動作する) 。
(詳細は「調整説明書」を参照してください)
コントローラのPID出力の安定性。
PIDの設定修正。
流量精度異常
差圧検出精度と開度検出精度を点検項目にした 弊社担当者に連絡してください。
がって確認する。
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[ ご注意 ]本資料の記載内容は、お断りなく変更する場合も
ありますのでご了承ください。
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お問い合わせ ・ ご相談窓口 : ビルシステムカンパニー コールセンター
0120-261023
受付時間 9:00 ~ 12:00 13:00 ~ 17:00
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ご用命は、下記または弊社事業所までお願いします。
2016 年 3 月 改訂 4.3 版
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AI-6880 (IND)
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