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2010(平成 22)年度 事業報告書

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2010(平成 22)年度 事業報告書
2010(平成 22)年度 事業報告書
(2010(平 成 22)年 4 月 1 日 から 2011(平 成 23) 年 3 月 31 日 まで)
学校法人 松蔭女子学院
目
次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
理事長、学長、校長メッセージ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
Ⅰ
法人の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
1
法人設置の目的、建学の精神・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2
学校法人の沿革・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
3
設置する学校、学部学科、入学定員等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
4
役員(理事・監事)に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
5
評議員に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
6
教職員に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
7
校地・校舎等面積・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
Ⅱ
事業の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
1
法人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
2
中学校・高等学校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
3
大学・短期大学部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
Ⅲ
財務の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35
1
経年比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35
2
財産目録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
3
監事の監査報告書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
4
借入金の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
5
資金調達の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
6
寄附金の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
7
主要資産負債の内訳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
8
補助金の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
9
科学研究費補助金の受入状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
Ⅳ
対処すべき課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
1
新学部・新学科等の増設等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
2
大学教育・研究関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42
3
中学校・高等学校教育関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
4
学生の募集計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
5
生徒の募集計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
6
財務関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
7
施設・設備関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
学校法人
松蔭女子学院
2010(平成 22)年度
事業報告書
(2010(平成 22)年 4 月 1 日から 2011(平成 23)年 3 月 31 日まで)
はじめに
2010 年度を感謝をもって振り返る
学校法人 松蔭女子学院
理事長 川 崎 紘 平
2010 年度のまとめの理事会が大学で開かれている最中に、東日本大震災のニュースが飛び込ん
できた。震災の状況は、はじめの予測をはるかに超え私たちは言葉を失った。16 年前、阪神淡路
大震災の時、私は松蔭中高にいたが、教職員が力を合わせて学校の再開に取り組んだ。生徒二人
を失ったことは痛恨の極みであったが、幸いにも半年余りで学校はほぼ通常の状態に復帰するこ
とが出来た。そして、普通に学校が運営できるということがいかに幸せであるかを実感したのだ
った。現在困難のさ中にある東北各地の諸学校に対して心よりお見舞いを申し上げたい。
昨年度はリーマンショック後の厳しい経済情勢が続く中、私立学校に対する補助金も改善が見
込まれず、同時に、学費の値上げも困難な状況にあった。しかし、昨年度の決算状況をみると、
各学校の努力の結果、中高、大学ともに予算よりも改善されている。また、2011 年度に向けた入
試においても、中学、大学ともに昨年度よりも改善されている。消費収支の赤字が続く厳しい状
況に変わりはないが、このようにして学校運営が出来ることを感謝しなければならないと思って
いる。ただ大切なことは、松蔭女子学院がおかれた教育状況、経済状態に対して、すべての教職
員が共通理解をもち、ともに苦労を分かち合う姿勢を持つことである。
「教職員が共に歩む」ため
に、執行部も学院の状況を教職員に出来る限り周知させる義務を負っていると思う。
さて、昨年度は大学においては、文学部の再編の作業を行い、2011 年度新しい出発をすること
が出来た。中高においては、校舎の耐震リニューアル工事の第 2 期を終え、教育環境を一新した。
そのために、多くの負債を背負うことになったが、安心して教育活動を行うための画期的な工事
となった。2012 年には松蔭女子学院の 120 周年を迎える。「新しい皮袋」に入れる松蔭の「新し
い教育」が学生・生徒と共に展開されることを願ってやまない。
-1-
新生と復興
神 戸 松 蔭 女 子 学 院 大 学
神戸松蔭女子学院大学短期大学部
学長 郡 司 隆 男
2010 年度は、2009 年度までに立案した「変化」を実施する新生の年であった。
2010 年度より、教学組織を一部改編し、今までの学長補佐 1 名という体制から、副学長を 2 名
置く体制にし、学長と合わせた 3 人で「学長室会議」を随時開いて、主に大学の中長期的な計画
を立案する組織とした。その他、昨年度の事業報告書で概要を示した、テニュア・トラック制の
導入、研究費を見直し基礎額とそれに対する積み上げとすること、定年制度の見直しを、いずれ
も 2010 年度 4 月より実施した。
2011 年度入試では、文学部において、2011 年度から募集停止する英語英米文学科と国文学科に
代わって、新学科の英語学科と日本語日本文化学科の募集を開始した。
2009 年度の事業報告で述べたように、今回の文学部の改革では、必ずしも特定の分野の知識や
技術の獲得を目標とするのでなく、
「教養教育」を主眼とする学部であるということを明確にして
いる。大学教育の大きな目標の一つは、大学で受けた教育が卒業生にとって一生残るものとなる
ことであり、その後の長い人生をよりよく生きるための「基盤」として「教養」を身につけてほ
しいということである。卒業後に社会から求められるのは、日本語および外国語における基礎的
な文章読解力・表現力と論理的判断能力であることから、新生文学部の専門科目では、これらの
「ことば」と深く関わることがらをさらに深く幅広く学ぶことができると考えている。そのため
に、系統性をもったパッケージとして提供される専門科目の組み合わせによって、専門性と多様
性を両立できるようにした。また、英語学科では新入生全員に iPhone をもたせて、それを活用
した授業を展開するなど、新しい技術を積極的に取り入れている。
昨年実施した 2011 年度入試に関しては、人間科学部は、2010 年度と同様、比較的順調だった
が、文学部の復興は今一歩であったと言わざるを得ない。新学科をはじめとした新生文学部の広
報にさらに力を入れていく必要がある。ただし、新英語学科に関しては、英語漬けの環境を用意
して高度の英語運用能力の養成を目ざした英語プロフェッショナル専修が順調な滑り出しを見せ
た。
2008 年 12 月に出された中央教育審議会の答申「学士課程の構築に向けて」を受けて、本学で
も、大学全体、各学部、各学科の教育方針を学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)、教育課程
編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシ
ー)という形にまとめ、情報公開の一環としてウェブサイトで公表するとともに、学生に配付す
る学生便覧にも掲載している。
2010 年 8 月 21 日のオープンキャンパスで、ハイチ系アメリカ人で芦屋市在住の画家ヒューズ・
ロジャー・マシューさんを迎えて、子どもたちを指導して描いた絵を展示し、ハイチでの震災に
対する募金をおこなったが、2010 年度が終わりかけるときに、3 月 11 日の東日本大震災が起こっ
た。本学としても、16 年前の阪神・淡路大震災の際に全国から支援を受けたことに応えて、義捐
金の募集、被災学生の受け入れなど、東日本、特に東北 3 件の復興に向けて、できる限りの支援
をおこなうつもりである。本学の特色である、キリスト教の愛の精神を実践していきたい。
-2-
本質を見失うことなく進化をする
松蔭中学校・高等学校
校長 服 部 洋 介
松蔭の校名の謂われとなり、三蓋松校章のモチーフとなった三本松は、今もなおその巨大な根
っこを北野の町に残している。まもなく 120 周年を迎えようとしている松蔭には明文化された「建
学の精神」がないのはなぜかと、ずっと思ってきたのであるが、立教大学の西原廉太氏が著書で
「他のプロテスタント教会が信徒を増やすための伝道のツールとして学校を作った」のに対し、
「聖公会の宣教師たちの目的はあくまでも教会の責任として、その地域社会のために当然のごと
く、学校を作った」と言及しているのを読んで、時にはその曖昧さに苛立ちを覚えた松蔭の雰囲
気の背後にあるものを垣間みた気がした。聖公会の学校として在るというのは、実は大きなもの
を許容しうる柔軟な器であるのを意味していたのである。
2010 年度の出発は大変辛いものとなった。5 クラスを維持するには厳しい 169 名の新入生で出
発せざるを得ない状況を直視するところから始まり、平井前校長のもとでともに副校長に就任し
た吉村知広先生が突然の病魔に冒され、半年にわたる闘病の後、天に召されたのは 5 月の出来事
であった。
大阪府が私学無償化の財源として助成金を大幅にカットする一方、公立高校に受験校化をあお
るなど、様々な要因がからみあって、私立中学を志望する入学者の数は確実に減少している。昨
今の厳しい経済情勢の中、校納金を納めることができない生徒数は増えており、抱えている状況
は深刻さを増すばかりである。
2007 年度より乗り込んだ現行のコース制は、受験生から「選ばれる」ための仕組みの一つであ
った。国公立大学および私立理系、私立文系、松蔭大学及び芸術、幼児教育系というふうに、進
路に応じて必要な科目を配した。しかしながら、在籍生徒数の増減とは無関係に、指定校推薦の
数は増え続けており、国公立、私立理系をめざすコースⅠや外部難関私大をめざすコースⅡにお
いて実力をつけた者でさえ、指定校推薦で進路を決めるという流れは変わることなく、外部への
進学率を高めるという目標に近づいているとは言えない。
大学の支援を得て継続中の耐震改修工事は、2 期工程を終えた。今期は本館中央ならびに本館
北棟を対象とする大規模なものであった。1 学期の終業式直後に職員室を体育館大会議室に設け
た仮設職員室へ移動をし、2 学期始業式直前、改修後の職員室へ戻さなければならなかった。教
員は数 10 年にわたって同じ場所に「居住」していたわけであるから、これまで無意識のうちに抱
え込んできた膨大な分量の廃棄物が出た。
図書館と本館南の間の空間が中庭となり、生徒により『エスポワールの広場』と命名された。
トイレを全面的に改修したほか、保健室には車椅子トイレを設置した。職員室では一人一台のコ
ンピュータを貸与してグループウエアを導入し、連絡はネット上で迅速・確実に行われるように
なった。十分とは言えなかったセキュリティも、大幅に改善された。理科の実験室の什器を更新
し、生徒用ロッカーが整備された。本館中央と本館北の間にあった段差は解消され、バリアフリ
ー化が実現した。東館の耐震改修および玄関前の整備と北館の空調を更新すれば、施設の整備は
一段落つく。
スクールカラーである臙脂色を基調とした統一感のあるキャンパスに仕上がりつつある。校舎
内のそこかしこには、三蓋松の「校章」ではなく「SMS」のマークが配されている。
『心のふる
さと松蔭』に「胸に赤き校章」という歌詞があって、生徒のみならず、教員の中にさえSMSと
三蓋松のいずれが校章であるか知らない世代が、存在し始めている。これも、新しい時代の波に
もまれている一つの象徴であるかもしれない。
-3-
Ⅰ
法人の概要
1. 法人設置の目的、建学の精神
学校法人松蔭女子学院は、建学の本旨たるキリスト教精神に基づき、教育基本法、学校教
育法及び私立学校法に則り教育事業を行うことを目的として、1951(昭和 26)年に設立された。
現在は大学院、大学、短期大学、高等学校、中学校を設置し、いずれにおいても聖公会キリ
スト教精神に基づく教育を実践することを目的に、知識習得や勉学・研究内容の向上だけで
はなく、人格の完成と心身ともに健康な社会人を育成することを教育目標としている。
2. 学校法人の沿革
明治 25 年 1 月
英国聖公会 S.P.G.代表者ヒュー・J・フォス師らによって、神戸市北野町
に松蔭女学校創立
明治 32 年 12 月
明治 44 年 5 月
大正 4 年 4 月
文部省より私立学校令による設立認可
文部省より専門学校入学者検定第 8 条第 1 号による指定を受ける
私立松蔭高等女学校に改称
大正 11 年 3 月
私立松蔭高等女学校財団法人設立
昭和 5 年 4 月
専攻科設置(修業年限 1 年)
昭和 22 年 3 月
松蔭女子専門学校設立認可
昭和 22 年 4 月
学校教育法により松蔭中学校設置
昭和 23 年 4 月
学校教育法により松蔭高等学校設置
昭和 25 年 3 月
松蔭女子専門学校廃止、松蔭短期大学(英文科、キリスト教科)設置
昭和 26 年 3 月
学校法人松蔭女子学院寄附行為認可
昭和 28 年 4 月
短期大学に服飾科増設
昭和 35 年 4 月
短期大学に家政科増設
昭和 37 年 4 月
短期大学に日本文学科増設
昭和 41 年 4 月
松蔭女子学院大学(文学部 キリスト教学科、英米文学科、国文学科)設置、
これに伴い短期大学キリスト教科、日本文学科を廃科
昭和 44 年 4 月
短期大学学科呼称変更、英文学科、服飾学科、家政学科と改称
昭和 49 年 4 月
松蔭短期大学を松蔭女子学院短期大学と校名変更
昭和 55 年 4 月
六甲学舎第 1 期工事竣工に伴い、短期大学青谷より移転
大学キリスト教学科廃科
昭和 56 年 4 月
六甲学舎第 2 期工事竣工に伴い、大学垂水より移転
昭和 56 年 9 月
六甲学舎第 3 期工事竣工、大学・短期大学統合学舎完成
昭和 61 年 4 月
短期大学英文学科専攻課程設置(英文学専攻、英語学専攻)、家政学科専攻
課程設置(生活科学専攻、食物栄養専攻)
昭和 61 年 4 月
短期大学家政学科食物栄養専攻が栄養士養成施設として指定される
平成 3 年 4 月
短期大学服飾学科を生活造形学科、家政学科を生活科学科に名称変更
平成 4 年 4 月
大学文学部英米文学科を英語英米文学科に名称変更
平成 4 年 9 月
学院創立 100 周年
平成 7 年 4 月
大学・短期大学の校名をそれぞれ神戸松蔭女子学院大学、神戸松蔭女子学
院短期大学に変更
平成 12 年 4 月
大学院文学研究科(修士課程
英語学専攻、国語国文学専攻)設置
大学文学部に総合文芸学科設置
-4-
短期大学英文学科の専攻毎の学生募集停止(専攻課程廃止)
短期大学英文学科を英語コミュニケーション学科に名称変更
平成 13 年 4 月
大学文学部に心理学科設置
平成 14 年 4 月
大学院文学研究科博士課程(言語科学専攻)設置
平成 16 年 4 月
大学院文学研究科修士課程に心理学専攻設置
大学に人間科学部心理学科設置
大学文学部心理学科学生募集停止
平成 17 年 4 月
大学人間科学部に生活学科(都市生活専攻、食物栄養専攻)設置
短期大学生活科学科(生活科学専攻、食物栄養専攻)の学生募集停止
神戸松蔭女子学院短期大学を神戸松蔭女子学院大学短期大学部に校名変更
大学人間科学部生活学科食物栄養専攻が管理栄養士養成施設として指定さ
れる
平成 19 年
大学 60 周年記念事業実施
平成 19 年 9 月
短期大学部生活科学科(生活科学専攻、食物栄養専攻)を廃止
平成 20 年 4 月
大学人間科学部に子ども発達学科、ファッション・ハウジングデザイン学
科を設置
大学文学部英語英米文学科、国文学科収容定員を変更
短期大学部英語コミュニケーション学科、生活造形学科の募集を停止
平成 21 年 4 月
大学人間科学部子ども発達学科が指定保育士養成施設に指定される
平成 22 年 4 月
大学 文学部心理学科を廃止
(財)大学基準教会 大学評価(認証評価)の結果、大学基準適合認定を
受ける。
3. 設置する学校、学部学科、入学定員等
(1)神戸松蔭女子学院大学大学院
所在地:657-0015 神戸市灘区篠原伯母野山町 1 丁目 2 番 1 号
入学定員
文学研究科
博士課程
言語科学専攻
2人
修士課程
英語学専攻
5人
国語国文学専攻
5人
心理学専攻
10 人
合計
22 人
(2)神戸松蔭女子学院大学
所在地:657-0015 神戸市灘区篠原伯母野山町 1 丁目 2 番 1 号
入学定員
文学部
英語英米文学科
170 人
国文学科
80 人
総合文芸学科
70 人
小
計
320 人
-5-
人間科学部
心理学科
70 人
生活学科
都市生活専攻
60 人
食物栄養専攻
60 人
子ども発達学科
80 人
ファッション・ハウジングデザイン学科
60 人
小
計
330 人
合
計
650 人
*編入学定員:人間科学部心理学科 3 年次 10 人
(3)神戸松蔭女子学院大学短期大学部
所在地:657-0015 神戸市灘区篠原伯母野山町 1 丁目 2 番 1 号
入学定員
英語コミュニケーション学科
―
H20.4 学生募集停止
生活造形学科
―
H20.4 学生募集停止
(4)松蔭高等学校
所在地:657-0805 神戸市灘区青谷町 3 丁目 4 番 47 号
入学定員
全日制課程普通科
350 人
(5)松蔭中学校
所在地:657-0805 神戸市灘区青谷町 3 丁目 4 番 47 号
入学定員
315 人
4. 役員(理事・監事)に関する事項(2011(平成 23)年 3 月 31 日現在)
(1)理
事
定数:11 人以上 16 人以内
理 事 長
川
常務理事
中
〃
郡
〃
平
〃
永
〃
服
〃
浅
〃
西
〃
福
〃
和
〃
山
理
事
友
〃
黒
〃
小
現員:14 人
崎 紘 平
村
豊(院長)
司 隆 男(学長)
井 豊 和(校長)
井 良 昭(法人事務局長)
部 洋 介
井 宣 光
海 宏 美
田 洋 子
田 浩 一
田 道 夫
枝 重 俊
澤 一 晃
泉 公 子
-6-
(2)監
事
定数:2 人以上 4 人以内
監
事
〃
現員:2 人
本
田 好 江
田
嶋 紀 雄
5. 評議員に関する事項
定数:23 人以上 37 人以内
現員:30 人
6. 教職員に関する事項
(1)教
員
文 学 部
人間科学部
短期大学部
高等学校
中 学 校
計
(2)職
(専
任)
41 人
46 人
―
31 人
30 人
148 人
(常勤講師)
―
―
―
―
―
―
(非常勤講師)
201 人
22 人
11 人
234 人
員
(出
向・
派遣職員)
法人本部
(*8 人)
―
―
大
学
59 人
34 人
27 人
短期大学部
―
―
―
高等学校
11 人
9人
―
中 学 校
3人
5人
―
計
73 人
48 人
27 人
*法人本部職員は、大学、高等学校の専任職員が兼務
(専
任)
(非常勤職員)
7. 校地・校舎等面積
(1)校地等面積
(名
称)
六 甲 キ ャ ン パ ス
野 外 訓 練 場
松 蔭 大 学 会 館
六甲山セミナーハウス
大 山 ロ ッ ジ
青 谷 キ ャ ン パ ス
青
谷
寮
赤
倉
寮
佐
野
寮
江
井
千 と 勢 会 館
合
計
(面 積 ㎡ )
60,461.43
16,049.00
1,899.35
4,345.77 ( 借 地 )
32,853.00
17,997.16
531.91
9,088.00
558.66
991.00
795.46
145,570.74
-7-
(2)校舎等面積
六 甲 キ ャ ン パ ス
34,100.76
松 蔭 大 学 会 館
5,064.71
六甲山セミナーハウス
577.29
大 山 ロ ッ ジ
686.26
青 谷 キ ャ ン パ ス
21,975.89
青
谷
寮
331.53
赤
倉
寮
995.76
佐
野
寮(注)
423.16
千 と 勢 会 館
936.09
合
計
64,163.20
(注)建物一部存在するが、使用不能。ただし、滅失登記未了のため校舎面積に算入。
Ⅱ
事業の概要
1. 法人
(1) 理事会、評議員会、常務理事会関係
学院運営のため、理事会、評議員会、常務理事会を以下のとおり開催した。開催日時、
議案については次のとおりです。
(理事会:2 回開催、評議員会:2 回開催、常務理事会:11 回開催)
【理事会】

日
時
平成 22 年 5 月 28 日(金)
午後 4 時 30 分~5 時 15 分及び午後 6 時 15 分~6 時 45 分
場
議

所
神戸ポートピアホテル 本館 地下1階 菊水の間
案
第 1 号議案
耐震改修工事に伴う建物処分の件
第 2 号議案
私立学校振興・共済事業団からの借入ならびに担保差し入れの件
第 3 号議案
評議員の退任・重任・就任の件
第 4 号議案
平成 21 年度 事業報告の件
第 5 号議案
平成 21 年度 決算報告の件
日
時
平成 23 年 3 月 25 日(金)
午後 4 時 30 分~5 時及び午後 6 時 15 分~7 時 15 分
場
所
議
案
ホテルプラザ神戸 11 階 光の間
第1号議案
松蔭中学校・高等学校校長選任の件
第2号議案
評議員退任・辞任・重任・就任の件
第3号議案
理事退任・辞任・就任の件
第4号議案
常務理事退任・辞任・就任の件
第5号議案
日本私立学校振興・共済事業団からの借入に対する連帯保証人変更の件
第6号議案
松蔭中学校・高等学校耐震改修第 3 期工事の件
第7号議案
短期大学の廃止の件
-8-
第8号議案
短期大学廃止に伴う寄附行為変更の件
第9号議案
寄付金募集の件
第10号議案
学則変更の件
第11号議案
平成 23 年度事業計画の件
第12号議案
平成 23 年度予算の件
【評議員会】


日
時
平成 22 年 5 月 28 日(金) 午後 5 時 20 分~6 時 10 分
場
所
神戸ポートピアホテル 本館 地下1階 菊水の間
議
案
第1号議案
耐震改修工事に伴う建物処分の件
第2号議案
私立学校振興・共済事業団からの借入ならびに担保差し入れの件
第3号議案
評議員の退任・重任・就任の件
日
時
平成 23 年 3 月 25 日(金) 午後 5 時 10 分~6 時 10 分
場
所
ホテルプラザ神戸 11 階 光の間
議
案
第1号議案
評議員退任・辞任・重任・就任の件
第2号議案
理事退任・辞任・就任の件
第3号議案
日本私立学校振興・共済事業団からの借入に対する連帯保証人変更の件
第4号議案
松蔭中学校・高等学校耐震改修第 3 期工事の件
第5号議案
短期大学の廃止の件
第6号議案
短期大学廃止に伴う寄附行為変更の件
第7号議案
寄付金募集の件
第8号議案
学則変更の件
第9号議案
平成 23 年度事業計画の件
第10号議案
平成 23 年度予算の件
【常務理事会】
常務理事会は、原則として月 1 回開催し、学院の管理運営面の日常業務の処理に当たって
いる。開催日時・議案等については省略する。
なお、常務理事会の議決事項及び審議事項は次のとおりである。
(議決事項)
1.教職員の人事、服務、給与及び諸手当の執行に関する事項
2.職員の採用、昇任、昇格、異動、退職に関する事項
3.予算の執行に関する事項
4.全学に共通し、かつ、理事会の議決を必要としない諸業務の執行及び諸規程に関する事項
5.その他理事会から特に委任された事項
(審議事項)
1.理事会に提案する事項
-9-
2.建設計画に関する事項
3.教職員組合との協定に関する事項
4.その他理事会から特に付託された事項
(2) 財務関係(予算編成の基本的方針等)
平成 22 年度予算編成方針
①大学は新学科開設の年であり、昨年に引き続き学びやすい環境構築に配慮し、利便性の向
上、最新 AV 機器・PC等の積極的導入により学ぶ楽しみと教育効果の向上と効率性の両
立に留意した。
②中学高校の耐震補強工事・リニューアル工事の主だったものは平成 22 年度で終了し、23
年度は講堂空調設備工事等を計画している。一連の耐震・リニューアル工事の進行により、
生徒の安全面の向上は当然として、利便性、快適性は大きく向上した。今期も生徒の安全
性、快適性を向上させるため講堂空調工事等を実施する。
2. 中学校・高等学校
(1) 執行部関係
校
長
平 井
豊 和
副
校
長
服 部
洋 介
副
校
長
浅 井
宣 光(入試広報室部長兼務)
教 務 部 長
西 海
宏 美
総 務 部 長
芳 田
克 巳
生 徒 部 長
岳 藤
史 泰
宗 教 部 長
奥 田
豊 弘
進 路 指 導部 長
谷 口
理
事
石 平
元 八
務
長
(2) 職員会議、その他重要な委員会等の開催状況
職員会議は、毎月 1 回、原則的に第 3 週の水曜日に定例の会議が行われ、また、学期は
じめと学期末に報告のための職員会議をもった。また、各学期の終わりに成績会議を行い、
3 学期の成績会議で修了・進級認定を行った。高校 3 年生については、1 月に卒業判定会
議を開催し、卒業認定を行った。
他の主要会議として、校務運営会議(メンバーとして校長団と総務部・教務部・生徒部・
宗教部の各部長を任命している。週 1 回開き、
通常の学校運営に関する事項を決めている)
、
学年主任会議(週 1 回)、教科主任会議(月 1 回)、各部会(月 1 回)、教科会議(月 1 回)
を定例の会議として行った。
120 周年記念としての校舎の耐震・改修工事の検討・計画等を行う「建築委員会」は、第
3 期工事について討議をすることで、役割を完了した。
特別支援教育に関する委員会では、昨年、特別な支援を必要とする高校 3 年生の生徒に
対する適切な指導および必要な支援を行うために指導計画等を検討し、過去 2 年間の指導
についての反省を行った。
2012(平成 24)年度より実施される学習指導要領に対応するため、カリキュラム委員会
を設置し、検討に入った。
- 10 -
今年度の新たな試みとして、従来の会議構成に加えて、「個人」が考えた優れた提案を
具体化する場があってもいいではないかということで、企画会議を立ち上げ、月 1 回行う
こととした。従来は各校務分掌で検討された案件が校務運営会議で検討され、職員会議に
提案するという手順を踏んでいたが、これによって現場からの新たな提案をくみ上げるこ
とが可能になった。
(3) 教学関係
①2007(平成 19)年度からの現行カリキュラムの状況
高校 1 年の英語特別クラス、高校 2 年、3 年のコース制を核とする現行カリキュラムが
実施されて 3 年が経過した。学力を伸ばすという意味では一定の効果があったものの、実
力のある生徒の大多数が、身についた学力に見合った大学を受験せず、指定校推薦で進学
先を決め、意図した受験実績の向上には結びつかなかった。
進路希望によって「コース」を分けることで、年によってクラス数が増えたり、20 名台
のクラスと、40 名を超えるクラスが同一学年に混在したり、非常に不安定な学校運営を強
いられるようになった。人数が少ないクラスの出現は、体育祭や球技大会、バザーなど、
重要な学校行事にも支障を来すようになった。人件費抑制のため、専任教員の数を絞り込
んできており、単年度的なクラス数の増加には常勤講師を臨時的に雇用することで対応し
なければならなくなっている。
2013(平成 24)年度(理科・数学は 1 年前倒しで先行実施)より順次移行される学習指
導要領に向けて検討を開始したカリキュラム委員会で討議を始めている。いわゆるPDC
Aのチェックとアクションに相当し、明らかになった問題点を検証し、6 年一貫校にふさ
わしい特徴あるカリキュラムを目指していかなければならない。
コースⅢで実施された松蔭大学特講は、初年度、様々な問題が指摘されたが、今年度は
特講の内容が生徒の学科選択に大きな影響を及ぼした。今後さらに内容を充実させ、意義
のある授業にしていくことで、より有意義な講座にできるよう、中高・大双方で努力を続
けたい。
なお、兵庫県情報局教育課による学校基礎資料調査において、担当者より「松蔭大学特
講」は、本学院ならではのすばらしい取り組みであり、外に向かって大いに宣伝すべしと
の賞賛を得たことを特に記しておく。
②国際交流と新しい高大連携
夏休みにはニュージーランドへの短期語学研修を実施したほか、YFUを通じて、アメ
リカ人留学生を 1 学期間、
受け入れた。長期の留学生を受け入れるのは久しぶりのことで、
生徒にとってよい体験であった。2 学期には中国からの訪問団を受け入れたほか、松蔭大
学国際交流委員会との連携のもと、4 月から 5 月にかけて、松蔭大学に短期留学中であっ
たオハイオ州立大学、デラウエア大学の学生が中高を訪問し、英語授業への参加があった。
韓国大邱市にあるミッション系の信明高校とも、本校では初めての姉妹校提携を締結し、
1 月には先方の生徒、引率教員併せて 22 名が中高と大学に訪問した。大学会館を宿泊場所
として、中高双方で授業を受けるなど、中高国際交流係と大学の国際交流委員会がシーム
レスで協力しあえたこれまでにない高大連携の形であったことを特に記しておきたい。
③行事
宿泊行事として、新入生オリエンテーションキャンプ、中 1 丹戸キャンプ、中 2 阿南海
洋キャンプ、中 3 戸隠スキー修学旅行、高 2 東北修学旅行、希望者による赤倉キャンプが
- 11 -
実施された。校外学習として、広島平和学習(高 1)、六甲山系への登山等の遠足(他学年)
、
中 2 姫路サファリパーク(理科分野学習のため)を実施した。生徒が中心として運営する
行事として、文化祭、体育祭、バザー、球技大会などを行った。団体鑑賞として大阪市音
楽団による吹奏楽を鑑賞した。また中 1 は学校において「兵庫の匠」の催しを行い、物作
りを体験した。
④入学者数
2010 年(平成 22)年 4 月 7 日、169 名の新入生を迎えての入学式を挙行し、新入生代表が
宣誓を行った。
⑤卒業者数
2011(平成 23)年 1 月 26 日の卒業認定会議において、2009 年度(平成 22)年度高校 3 年生
(H63 回生)170 名の卒業が認定された。
(4) 課外活動
【運動部 9 部】アーチェリー部、少林寺拳法部、水泳部、ソフトテニス部、ソフトボール部、
テニス部、バスケットボール部、バドミントン部、バレーボール部
【文化部11部-18部門】アート部(写真・美術・マンガ研究)、演劇部、器楽・弦楽部
(マンドリン・バイオリンアンサンブル)、コーラス部、食物部、箏曲部、ダンス部(バ
レエ研究・モダンダンス)
、伝統文化部(華道・茶道・書道)
、ハンドベル部、バンド部(軽
音楽・フォークソング)
、放送部
【同好会4部】ESS、体操(同好会)
、卓球(同好会)
、陸上(同好会)
以上、各部・同好会がそれぞれの分野で活躍した。全国大会に出場した放送部を始め、
アーチェリー部、少林寺拳法部、コーラス部、マンドリン部なども優秀な成績を収めた。
放送部は「ぼうさい甲子園」ではばタン賞を受賞し、震災についての番組が様々なメディ
アで取り上げられた。正規の部活動外ではあるが、テコンドー世界大会のジュニアの部代
表に選ばれたほか、シンクロ、馬術など、特別に活動を認めた競技でもそれぞれ戦績を残
している。
(5) 宗教活動
①礼拝について
日本聖公会聖歌集を中心に編纂した松蔭中学校・高校聖歌集が完成して 2 年、礼拝時に
歌の練習も取り入れ生徒に定着するようになってきた。聖歌は祈りの言葉であり、週の初
めに、聖歌で始まる礼拝を守るというミッションスクールならではの伝統が、ふとしたと
きに生徒がメロデイを口ずさむ、そんなことに現れているように思われる。
・早朝礼拝について
朝 8 時 10 分より毎日行われる早朝礼拝は、
今年もチャペルでチャプレンを中心に教師、
生徒が参加して行われた。生徒の参加が少なく、もっと広く参加を呼びかけたい。
・金曜日ヌーンサービス
昼休みの 1 時から 1 時 20 分までチャペルにて毎週金曜日のヌーンサービスが守られた。
誕生日礼拝をのぞけば、生徒の参加が少なく教師ばかりになることもしばしばあった。
・特別礼拝
今年度は在職中の二人の教職員の方々が亡くなられた。5 月 28 日に山脇治男さんの、6
月 2 日には元副校長の吉村知広先生の追悼礼拝が行われた。
- 12 -
②宗教週間について
1 学期は、キリスト教を知ってもらうことを主眼にJOCS日本キリスト教海外医療協
力会総主事、大江浩氏に特別礼拝の講師をお願いした。発展途上のアジア、アフリカの現
状と派遣医師や医薬品の不足と、それを援助する使用済み切手の回収などを通してJOC
Sの活動を紹介していただいた。授産施設『にじ作業所』のパン販売、兵庫県盲導犬協会
の講演会を行った。
2 学期は、人権教育関係で、
『イラクの子供たちを救う会』の西谷文和氏に講演をお願い
した。氏は休暇で訪れたイラクで戦争の現実ともっとも弱い立場の子どもたちの被害を目
の当たりにして、彼らを支援する活動を始められた。映像による圧倒的な現実を目にして、
生徒には究極の非情な世界における人権を考えるよい機会となった。『にじ作業』による
パン販売、図書館と共同しブックリサイクルを行った。その収益は献金とともに『イラク
の子供たちを救う会』に送った。その他、聖ミカエル教会、のバザーにも生徒と教師共々
参加した。
③各種活動について
・きしろ荘関係
おやつ喫茶サービスを 1・3 学期末、クリスマスの飾り付けを 2 学期末に実施した。昨
年度は新型インフルエンザの影響のために自粛したが、今年は多数の参加があった。茶道
部の協力もあり、入所者と有意義な時間を過ごすことができた。施設からの要請で、各宗
教週間中にお尻ふき用の布やレジ袋を集めた。
・真生乳児院関係
6 月と 10~12 月に、全学年を対象に育児体験を実施した。昨年はインフルエンザの影響
によって見合わせたが、今年は多数の希望者があった。
・広島平和礼拝参加
8 月 5~6 日、聖公会神戸教区主催の平和礼拝に生徒 3 名教師 2 名で参加した。
④人権研修について
金泰子氏を講師に『発達障害のある人の青年期の課題と支援』をテーマに教員研修を行
った。
生徒研修として、高校生を対象に映画「ハートロッカー」、中学を対象に映画「縞模様
のパジャマの少年」を上映した。
⑤その他
本年度も月一回お誕生日礼拝を行った。毎回大体 20~30 名の参加があった。
(6) 入試関係
①募集活動
4月17日(土) 新聞社主催「私立小中学校説明会・相談会(西宮市民交流センター)
4月30日(金) 出版社主催「入試説明会」
(西宮フレンテホール)
5月26日(水) 「思春期母親学講座・中学受験セミナー」
(校内)
6月 1日(火) 関西日曜教室主催「学校見学会」
(校内)
6月 5日(土) 塾主催学校見学「合格夢列車」(校内)
6月 6日(日) 新聞社主催「私立小中説明会」(梅田センタービル)
6月13日(日) 芦研模試会場・個別相談会(校内)
6月19日(土) オープンスクール(校内・神戸松蔭女子学院大学)
- 13 -
6月20日(日) 芦研主催「私立中学入試説明会」
(芦屋ルナホール)
6月26日(金) 日能研「素顔の松蔭を知る会」(私学会館)
7月 5日(月) 塾対象入試説明会(神戸東急イン)
7月 8日(木) 「女子教育セッション 2010 個別相談会(小林聖心・甲子園・神戸
山手・神戸国際・夙川・親和・園田・武庫川・百合・松蔭)」
(西宮
ガーデンズホール)
7月10日(土) 塾団体主催「私立中学進学ミーティング」
(梅田ハービスエント)
7月18日(日) 出版社主催「入試説明会」
(千里ライフサイエンスホール)
7月23日(金) 新聞社主催「私立高中説明会・相談会(西宮市民交流センター)
7月28日(水) 塾主催「神戸私学フェア」
(私学会館)
7月~9月
8月 1日(日)
全教員による塾訪問実施
新聞社主催「進学ミーティング」(梅田ヒルトン)
8月 6(金)~8日(日)私学連合会主催「私学展」(大丸神戸店)
9月 4日(土) 塾主催「私立中高説明会」
(武庫之荘 朋友ヴィッツ)
9月 5日(日) 新聞社主催「私立中高説明会」(甲南キューブ)
9月 8日(水) 新聞社主催「私立中高セミナー」
(私学会館)
9月11日(土) 第 1 回学校説明会
塾主催「私立中高入試相談会」(県民会館 明光義塾)
出版社主催「入試説明会」
(神戸国際会館)
9月12日(日) 塾団体主催「私立中高説明会」(姫路商工会議所 PEN播磨)
9月14日(水) 新聞社主催「私立中高入試説明会」(芦屋ラポルテ)
9月19日(日) 新聞社主催「進学博覧会」
(神戸国際会館)
9月25日(祝) 塾主催「私立中高入試相談会」(山西記念ホール 進学塾アイズ)
10月 3日(日) 塾主催「私立中高説明会」
(三田フラワータウン 千里学院)
10月10日(日) 芦研模試会場・個別相談会(校内)
10月23日(土) 第 2 回学校説明会
10月29日(金) 出版社主催入試説明会(西宮フレンテホール)
11月 7日(日) 五ツ木駸々堂模試会場提供・個別相談会
11月14日(日) 塾主催「入試個別相談会」
(芦屋 充理塾)
11月23日(祝) 塾主催「入試個別相談会」
(西宮北口 浜学園)
11月27日(土) 第 3 回学校説明会
12月11日(日) クリスマスの集い
12月19日(土) 校内入試個別相談会・学校見学会
3月20日(日) 「神戸灘区女子中高一貫校合同説明会(神戸海星・親和・松蔭)」
(西宮プレラホール)
②【2011(平成 23)年度中学校入学試験結果】
募集人員
志願者数
受験者数
合格者数
入学予定
A方式入試
約 180
216
212
186
176
B方式入試
約 20
316
181
142
27
合計
約 200
532
393
328
203
- 14 -
③2011(平成 23)年度中学校入学試験の概要
2011 年度中学校入試受験者総数は兵庫県内では 10,082 名となった。2010 年度入試
10,203 名、2009 年度入試 11,503 名であり、この推移は少子化に、不況が重なったことに
よるとの大方の分析のとおりであろう。
本校の入試では過去 8 年にわたってA、B方式の 2 回入試を行ってきたが、2010 年度入
試における受験者数前年度比A方式 73%、B方式 38%という結果は、2011 年度入試にお
いて改善されるべき最優先課題として入試制度他の検討が始められた。その結果、A方式
入試での受験者・入学者の確保を目指して丁寧な広報・説明会の取組を進めること、B方
式入試では併願者が出願、受験しやすい入試制度を具体化していくこととなった。すなわ
ち、前年度においては 5 月以降しばらくの間、インフルエンザの影響で開催できなかった
説明会・思春期母親学講座等の広報イベントを確実に実施し、本校の教育内容を周知する
こと。B方式入試の「前倒し」によって上位校の合格者発表前の受験日とし、また前年ま
で必要であった提出書類(調査書または通知表コピー)を不要とすることなどであった。
以上により、入試統一解禁日の 1 月 15 日(土)にA方式入試を、またB方式入試はこ
れまでの火曜日実施を 1 月 17 日(月)へと変更して実施したが、その結果、受験者数前
年度比A方式 135%、B方式 646%となった。
(7) 進路関係
①高 3 路状況
全体の進学傾向としては、内部進学者の数が若干増加(在籍人数の 41%、昨年度は 38%)
した。在籍人数が大きく減少する中、多くの大学学部から推薦人数枠をもらっていること
で、成績上位者が指定校推薦を多く希望していき、在籍人数の 40%が内部進学していく
ことが厳しい中、今年の内部進学者数は多かったと考えられる。上位 1/3 という併願枠だ
が、1/3 をこえたあたりの生徒は、他大学受験で非常に厳しい合否結果になっており、も
しも、併願枠がもっと広がっていれば、結果的に、松蔭大学に戻っていくことになったと
思われる。
一方で、関学・関大の合格者数は昨年度に比べて人数では減少したが、在籍人数からみた
比率ではあまり変わっていない。甲南大は、AO 入試で 4 名受験中、3 名合格するなど、
合格者数が増えた。進学先の学問分野では、薬学・看護系は相変わらず難しかったが、理
学系が若干増加した。芸術分野への進学者数は去年に比べると減った。ただ、多様な学問
分野に進学していく傾向は変わっていない。
推薦・AO 入試で合格が決まっていくと、延べ合格人数は伸びないが、それぞれの生徒が
それぞれの希望する大学学部に進学し、さらには、社会で生きていく力今後とも引き続き
伸ばしていきたい。
もちろん、学力向上への努力が求められるのは言うまでもないが。
- 15 -
資料 1
進路先
2010 年度
2009 年度
2008 年度
神戸松蔭女子学院大学
70
84
88
外部大学
80
108
83
外部短大
6
7
5
専門学校・留学
4
10
4
10
15
17
170
224
197
その他
卒 業 者 数
資料 2
学校名
人数
学校名
人数
学校名
人数
神戸市外国語大
1
甲南女子大
7
京都ノートルダム女子大
1
神戸松蔭女子学院大
4
神戸薬科大
1
近大姫路大
1
立教大
8
京都精華大
1
国際武道大
1
関西学院大
8
京都造形芸術大
1
昭和音楽大
1
関西大
9
大阪芸術大
3
園田学園女子大
2
立命館大
1
神戸芸術工科大
2
宝塚大
1
京都産業大
2
武庫川女子大短大部
1
京都経済短大
1
甲南大
8
神戸女子短大
1
帝京短大
1
神戸学院大
2
聖和大短大部
1
国際文化理容美容専門学校
1
関西外国語大
1
関西外国語大短大部
1
履正社医療スポーツ専門学校
1
武庫川女子大
1
大阪体育大
1
バンタンデザイン専門学校
1
神戸女学院大
7
大手前大
2
関西健康科学専門学校
1
同志社女子大
4
畿央大
1
神戸女子大
1
北里大
1
②進路指導部での新たな試み
高校 1 年生の進路学習は 8 年目を迎えた。生徒の興味関心等も大きく変化したことに応じ
て、今年は、学習内容も、テキストとなるプリント類も大きく変えた。中でも、校内での
職業体験ガイダンスは生徒にも好評だった。これは、高校 2 年生でも実施した。
中学での進路指導は 4 年目を迎えた。高校も含めて総合学習の時間の使い方は、一度どこ
かで見直すべきときが来ているように思う。
あと、進路指導部では、受験指導とキャリア教育の両立充実を図るにはどうしたらいいか、
組織変革も含めて何度も議論を重ねて検討した。が、これは実現に向けて、部外での議論
になるには至らなかった。さらに、今年は、現行カリキュラムでのコース制の検証、そし
て、新カリキュラム検討に生かせるように、過去の実力考査の追跡調査を行った。
(8) 刊行物
「松蔭だより」
(校長、随時)
、
「学校報松蔭」
、
「教育の広場」
(総務部)
、
「ハンドブック」
(以上、
総務部)
、
「青谷」
(宗教部)
、
「航跡」
(生徒会)
、
「PTAニュース」
(PTA、各学期)等。
- 16 -
(9) 設備関係
耐震改修の 2 期工事として、本館中央棟ならびに本館北棟の教室、トイレの整備改修を
行った。理科室並びに職員室の什器を更新し、中央棟と北館のバリアフリー化も実現した。
第 3 期工事として東館の耐震改修、玄関前ロータリーの改修、東館と本館北棟を結ぶ通路
のバリアフリー化を計画している。また同時に 30 年近く経過し、老朽化した北館空調お
よび講堂前ロビー並びにトイレの改修も行う予定である。
3. 大学・短期大学
(1) 執行部関係
学
長
郡 司 隆 男
副
学
長
福 田 洋 子
副
学
長
和 田 浩 一
学 生 部 長
小 前 正 明
教 務 部 長
勝 山 吉 和
図 書 館 長
秋 本 鈴 史
宗 教 主 事
勝 村 弘 也
文 学 部 長
山 田 道 夫
人間科学部長
馬 場 恒 子
事 務 局 長
永 井 良 昭
(2) 教授会開催状況
教授会は、専任講師以上の専任教員によって構成され、次の事項を審議している。
① 教員の人事に関する事項
② 研究に関する事項
③ 学科、課程、履修方法及び課程履修の認定に関する事項
④ 学生の入学、退学、休学、復学、卒業及び賞罰に関する事項
⑤ 学生の厚生補導に関する事項
⑥ 重要な規則の制定、改廃に関する事項
⑦ 重要な機構及び施設の設置、改廃に関する事項
⑧ 研究、教育に関する予算編成及び執行の大綱に関する事項
⑨ その他重要な事項
月 2 回、隔週に定例で開催し、臨時に開催されることもある。2010 年度の教授会開催状
況は次のとおり。
短期大学部
大学
6回
23 回
なお、大学は文学部と人間科学部の 2 学部であるが、大学教授会は合同で開催している。
(3) 教学関係委員会開催状況
学長が主宰する委員会として独立委員会を、教育行政部門が所管する委員会として専門委
員会をおいている。各委員会及び 2010 年度の開催状況は次のとおり。
- 17 -
独立委員会
教学委員会
48 回
入試総務委員会
24 回
長期ビジョン委員会
1回
国際交流委員会
8回
自己点検・評価運営委員会
1回
広報委員会
3回
個人情報保護委員会
2回
全学共通教育委員会
2回
専門委員会
学生部委員会
7回
人事委員会
5回
学科課程委員会
7回
図書館運営委員会
2回
学術研究会委員会
6回
公開講座運営委員会
4回
宗教センター委員会
5回
FD委員会
8回
ハラスメント防止対策委員会
14 回
1回
環境対策委員会
ネットワーク委員会
12 回
管理栄養士国家試験対策委員会
1回
研究倫理委員会
2回
教職教育運営委員会
6回
(4) 教学関係
【学部教育】
各学部・学科の教育理念を守り、社会情勢の変化、学生気質の変化、その他社会を取り巻
く状況の変化に対応するため、自己点検・授業評価を積極的に行い、教育の充実を図ってい
る。
【短期大学教育】
短期大学部は 2008 年度に募集を停止したが、2010 年度は 6 名が在学し、再履修者向けの
カリキュラムを開設した。2 名が前期終了の 9 月に卒業し、4 名が 3 月に卒業した。
【大学院教育】
大学院委員会は、学長及び大学院授業担当の専任教員で構成され、次の事項を審議する。
① 教員の人事に関する事項
② 研究に関する事項
③ 教育課程、授業科目、履修方法等に関する事項
④ 学生の入学、退学、休学、復学および賞罰に関する事項
⑤ 学位審査に関する事項
⑥ 重要な規則の制定、改廃に関する事項
- 18 -
⑦ 重要な機構及び施設の設置、改廃に関する事項
⑧ 研究、教育に関する予算編成及び執行の大綱に関する事項
⑨ その他重要な事項
定例として月 1 回開催し、臨時に開催されることもある。2010 年度の大学院委員会は11
回開催された。
各専攻の教育理念を守り、社会情勢の変化、学生気質の変化、その他さまざまな状況の変
化に対応するため自己点検・授業評価を積極的に行い、教育の充実に努めている。
(5) 学生生活関係
1) 課外活動
クラブ・同好会一覧
【運動部(10)
】
剣道部、ゴルフ部、ソフトテニス部、太極拳部、卓球部、チアーリデイング部、テニス
部、なぎなた部、ラクロス部、アーチェリー部
【文化部(10)
】
I.S.A、華道部、軽音楽部、茶道部、書道部、筝曲部、美術・漫画研究会、文芸部、
放送部、ブルーグラスミュージッククラブ、エコプロジェクト
【同好会(5)
】
コンピューターサークル(Flowers)、写真同好会、松蔭アンサンブル同好会、バトミント
ン同好会、演劇同好会、体操同好会、映画研究会
ソフトテニス部、テニス部、なぎなた部、卓球部、ラクロス部、ゴルフ部の 6 つの強化
クラブ以外に、4 つの運動部、11 の文化部、7 つの同好会が、活発に活動している。
2) 学生生活
① 奨学金制度は、本学独自の奨学金として、入試成績優秀者を対象にした給付奨学金(入
学生特別奨学金①・入学生特別奨学金②・入学生特別奨学金③)
、家計事情の急変等に対
する貸与奨学金(在学援助奨学金)、姉妹同時に本学に在学する家庭の財政的支援を目的
とした姉妹等奨学金等の給付制度が充実している。また、学業奨励奨学金、社会人特別
入学生奨学金、社会人特別編入学奨学金、外国人留学生給付奨学金、留学奨学金、松蔭
ファミリー入学金優遇制度、教育後援会奨学金などがあり、英語学科には特別に中期留
学奨学金がある。その他に同窓会からの千と勢会奨学金、日本学生支援機構の貸与奨学
金制度もある。
② 大学祭は、11 月 6 日、7 日の 2 日間開催した。大学祭では、ファッション・ハウジング
デザイン学科主催のファッションショーが体育館に本格的なランウェイを設置して行わ
れた。テーマは“神戸”
。また、上甲子園中学校のブラスバンド部によるマーチングバン
ドによる演奏は、5 回目を迎えた。その他、タレントの「三浦翔平」のトークショー、
また今年度はじめて“神戸グローバルチャリティーフェスティバル”KGCFという発
展途上国の子どもに、教育を受ける機会創出の為の基金を募るという大きな外部団体が
参加した。同窓生の集いとしてのホームカミングデーが 7 日に実施され、多くの卒業生
が母校を懐かしみ来学した。チャペルでは、ミニコンサート、
「千と勢サロン」では同窓
会主催のバザーも開かれ、2 日間の来場者数は約 2,800 名であった。
- 19 -
③ 学生寮として、ワンルーム形式の六甲寮と六甲西寮(定員 100 名:寮監 24 時間常駐)
がある。
④ 違法薬物に関する活動として、約 30 名の学生が「クリアリボン会」と称して、兵庫県警
察本部の現役警察官の協力のもと、JR 六甲道、阪急六甲、三宮、元町で学生達自ら作成
したチラシを配布しながら薬物乱用防止を呼びかけた。
⑤ ハラスメント防止対策委員会主催の教職員向け学内研修会「ハラスメントを起こさない
ために」(講師:アトリエエム(株)三木啓子先生)を、3 月 10 日に実施した。
⑥ 2010 年度も引き続き、学生生活をもっと豊に、また活力のあるものにするための学内活
性化プロジェクトとして「松蔭GPプロジェクト」を実施した。実施した企画は次の 10
件である。
「松蔭中・高との交流プロジェクト」、
「広報スタッフ養成プロジェクト」、
「子ども発達学
科学生のための機能的かつファッション性のあるグッズ開発プロジェクト」、「松蔭緑化
プロジェクト」、「SHOIN
WEDDING
BOOK(松蔭版ゼクシー)」「神戸松
蔭平和プロジェクト」、
「市民に開放されたクリスマスツリー点灯式 2010」、
「グローバル
シチズン育成プロジェクト(Institute to Create Global Citizens)」、
「神戸(関西)におけ
る異文化体験」
(6) 国際交流関係
1) 海外研修について(全学年全学科対象)
① 夏期語学研修:デラウェア大学(アメリカ)9 名、チチェスター大学(イギリス)11
名、モンペリエ(フランス)6 名、北京外国語大学(中国)中止
② 春期語学研修:アデレード大学(オーストラリア)14 名
③ 春期日本語教育実習・台湾文化研修(台湾/育達商業科技大学:9 泊 10 日)20 名
④ 韓国語・韓国文化研修(韓国カトリック大学校主催:3 週間)2 名
2) 中期留学について(英語英米文学科 2 年後期対象。条件:TOEFL ITP400 点以上)
① ヨーク・セント・ジョン大学(イギリス)6 名:2010 年度開始
② デラウェア大学(アメリカ)8 名
③ アデレード大学(オーストラリア)2 名
3) 長期留学について(全学年全学科対象。留学時期は 3 年生以上)
2009 年度海外協定校となったヨーク・セント・ジョン大学(イギリス)に 1 名(英語
英米文学科 3 年時)が長期留学
4) 日本語教育助手(外国協定大学に派遣)
① 北京外国語大学(中国)
:
【派遣期間】2010 年 9 月~2011 年 7 月
2 名(英語英米文学科 2010 年卒業、国文学科 2010 年卒業)
② アデレード大学(オーストラリア)
:【派遣期間】2010 年 4 月~2010 年 10 月)
1 名(英語英米文学科 2005 年卒業)
③ ハサヌディン大学(インドネシア)
:【派遣期間】2011 年 2 月 12 日~3 月 15 日
2 名(英語英米文学科 2011 年卒業、国文学科 2011 年卒業)
平成 22 年度国際交流基金「海外日本語インターンプログラム」
5) 受入留学生について
① 大学:正規留学生 1 名(FHD学科)、北京外国語大学招聘留学生 2 名
② 大学院:研究生 5 名を新たに受け入れ。
(3 名が天津師範大学在籍または卒業)
- 20 -
6) 北京外国語大学招聘教員について
同校より招聘教員 1 名が 2010 年 4 月~2011 年 3 月まで滞在。
7) ジャパン・スタディー・センター日本語・日本文化プログラムについて
① オハイオ州立大学(アメリカ)
:3 月 26 日~6 月 4 日 学生 7 名、引率教員 2 名
② デラウェア大学(アメリカ):6 月 8 日~7 月 8 日 学生 35 名、引率教員 3 名
③ アジア向け日本語・日本文化プログラム:7 月 20 日~8 月 2 日 学生 10 名、引率教員
1名
8) 信明高校(韓国)松蔭高校・本学を訪問について
同校学生 20 名、同校副校長、引率教員 1 名が 2011 年 1 月 23 日~1 月 31 日(月)松
蔭高校および本学を訪問、松蔭会館に滞在。
(7) キャリアサポートセンター関係
① 学生の就職支援
従来から実施している就職説明会、就職模擬試験、適性検査、学内企業説明会、マナー
講習会、模擬面接、模擬グループディスカッション、個人面談、業界研究,在学中に希望
する業界で一定期間仕事につくインターンシップ等を実施。
2010 年度の就職状況は昨年と同様に非常に厳しい状況が予測されていましたので、就職
活動をサポートするための職員を1名増員させて、サポート体制を充実させた。
② 就職状況(2011 年 3 月 31 日現在)
大学
求職者数
就職者数
就職率
314 人
288 人
91.7%
③ 主な就職先
大学
昭和住宅 株式会社
ジャバグループ
神戸ポートピアホテル
セキスイハイム山陽 株式会社
株式会社 ルネ
ハイアット リージェンシー 大阪
株式会社 長谷工コーポレーション
株式会社 ドトールコーヒー
JA三重厚生連
三井ホーム 株式会社
マックスバリュ西日本 株式会社
株式会社 ハマノコンタクト
株式会社 ケーニヒスクローネ
株式会社 レーブドゥシェフ
兵庫医科大学病院
ノーベル製菓 株式会社
日産大阪販売 株式会社
医療法人 美杉会
イトキン 株式会社
神戸トヨペット 株式会社
社会福祉法人 明石恵泉福祉会
株式会社 オンワード樫山
兵庫三菱自動車販売 株式会社
社会福祉法人 神戸あゆみの会
東京シャツ 株式会社
カネボウ化粧品販売 株式会社
社会福祉法人 親和園
株式会社 リンク・セオリー・ジャパン
株式会社 ヨドバシカメラ
アデレード大学
大塚製薬 株式会社
株式会社 ビジョンメガネ
郵便局 株式会社
ピアス 株式会社
株式会社 池田泉州銀行
JA兵庫六甲
P&G マックスファクター 合同会社
株式会社 紀陽銀行
エームサービス 株式会社
京セラ 株式会社
株式会社 中国銀行
株式会社 スタジオアリス
パナソニック電工 株式会社
株式会社 みずほ銀行
全労済アシスト 株式会社
株式会社 毎日コミュニケーションズ
株式会社 三井住友銀行
中央食品 株式会社
- 21 -
佐川急便 株式会社
株式会社 みなと銀行
株式会社 ナリコマエンタープライズ
全日本空輸 株式会社
株式会社 山口銀行
日清医療食品 株式会社
株式会社 ANAエアサービス東京
淡路信用金庫
米国三越 株式会社
株式会社 上組
神戸信用金庫
丸玉給食 株式会社
CKTS 株式会社
中兵庫信用金庫
株式会社 エイチ・アイ・エス
国際空港事業 株式会社
枚方信用金庫
株式会社 ジェイティービーティーエスエヌ
株式会社 大塚商会
みずほ証券 株式会社
株式会社 ワールドブライダル神戸
株式会社 三洋商事
住友生命保険 相互会社
株式会社 トヨタレンタリース大阪
宮野医療器 株式会社
日本生命保険 相互会社
ワタキューセイモア 株式会社
ネクスト・ワン 株式会社
三井生命保険 株式会社
財団法人 尼崎市スポーツ振興事業団
株式会社 関西スーパーマーケット
明治安田生命保険 相互会社
株式会社 トヨタレンタリース大阪
株式会社 ジェイアール西日本伊勢丹
住友不動産販売 株式会社
株式会社 トヨタレンタリース京都
(8) 入試関係
本学の入試制度
① 松蔭高校生特別推薦選考
② 指定校特別推薦入学
③ スポーツ優秀者特別選考
④ AO入試
⑤ 社会人特別入学試験
⑥ 海外帰国子女特別入学試験
⑦ 外国人留学生特別試験
⑧ 推薦入学試験A・B日程・S 判定(推薦入試前期日程)
⑨ 推薦入学試験C日程(推薦入試後期日程)
⑩ 一般入学試験A・B日程・W 判定(一般入試前期日程)
⑪ 一般入学試験C日程(一般入試後期日程)
⑫ 大学入試センター試験を利用する選抜(センターA・B・C日程)
上記の入試制度により募集を行った結果、下記のとおりの入試結果となり、大学は入学定
員 590 名に対して入学者 563 名、定員充足率 95%であった。
- 22 -
2011 年度 入試結果
大
学
募集人員
志
願
受
験
合
格
入
学
松蔭高校生
46
73
73
68
65
指
40
162
162
162
162
15
11
11
11
11
316
315
193
36
369
368
241
37
217
217
124
28
1
1
1
1
30
28
28
28
28
25
332
319
193
61
286
1509
1494
1021
429
611
594
359
43
461
447
253
23
329
325
203
8
定
校
スポーツ
推
薦
A
推
薦
B
推
薦
S
社
会
人
帰国子女
130
若干名
外国人留学生
A
推
特
一
別
般
選
抜
O
薦
C
計
一
般
A
一
般
B
一
般
W
一
般
C
50
448
403
237
47
センターA
18
216
216
86
6
センターB
12
79
79
27
1
センターC
12
66
66
18
6
304
2210
2130
1183
134
590
3719
3624
2204
563
選
抜
合
計
計
212
(9) 広報関係
① 出版物の作成
大学案内、入試ガイド、受験生向け広報誌「Plus S」
(年 6 回発行)、入試問題集等の作
成
② 受験生向けポータルサイトの充実。大学や近隣情報など受験生の関心の高い情報の随時
更新
③ 会場説明会
関西、北陸、中・四国などで開催される説明会に参加(年 50 回程度)
④ 高校内説明会
主に、兵庫、大阪の高校内で開催される進学説明会に参加(年 45 回程度)
松蔭高校内での各学科・専攻の説明会の実施
⑤ オープンキャンパスの実施
7月、8 月、9 月、3 月に開催するオープンキャンパスの企画、運営(年 7 回)
松蔭中学のオープンスクールの支援
- 23 -
⑥ DM の作成、発送
オープンキャンパス、会場説明会の案内用 DM、チラシの作成及び発送
新学科リーフレットを作成し、同窓会や資料請求者へ発送
⑦ 媒体紙の作成(新聞、雑誌)
業者企画の進学雑誌の作成、編集、校正
新聞の連合広告の作成
⑧ テレビCM
昨年度に引き続き中四国地区と、三宮と梅田の街頭ビジョンでのCMの放送
⑨ 高校訪問専従者による高校訪問と教職員による高校訪問
高校訪問専従者による兵庫県東部地区の約 80 校への定期的な高校訪問と、教職員による
個別高校訪問(指定校他)及び訪問資料作成(延べ約 800 校)
⑩ 交通広告の作成
駅・バス停の看板の作成及び変更
車内ポスターの作成
⑪ WEB 関連の作成
公式ホームページの作成及び情報更新
業者企画の WEB 関連の作成及び変更
大学入試センターのハートシステムの作成、変更
⑫ 高校教員対象の説明会の実施
大阪、本学で実施
⑬ キャンパスグッズの作成
⑭ 学生広報スタッフ研修会の実施
⑮ その他
高校の同窓会報への広告
その他各種団体からの広告要望への対応
各種団体からの取材要望への対応
(10) 施設・設備関係
①建物の耐震化については、14 棟の内 10 棟の耐震診断が必要であり、一次診断 10 棟、二
次診断 6 棟を本年で終了した。耐震補強の必要な 2 棟(1 号館・3 号館)の耐震補強工事
も本年終了し、全棟の耐震性能確保が確認できた。
②体育館の音響設備が、経年劣化に伴い機能が低下していたため、更新を実施した。更新前
までは舞台袖で音響調整をしていたが、舞台正面の調光・録音室で音響調整ができるよう
にしたため、取り扱いが容易になった。又、スピーカーの増設、配置替え等を行い、音響
効果が改良され、式祭・大学祭等大いに効果を挙げている。
③テレビ放送の地上デジタル化に伴い、学内及び大学会館のテレビアンテナを地上波対応と
し、それに伴いテレビの更新を行った。
④学内行事の掲示の多様化に伴い正門正面に大型掲示板を設置した。学内行事(入試・大学
祭・公開講座等)の案内に効果を発揮している。
⑤学外施設である大学会館の空調機更新工事を 3 ヵ年計画で実施し本年で全館終了した。
- 24 -
(11) 情報インフラ整備工事
①教務課と共同でWebを利用した履修登録の導入を行い、学生サービスの向上を図った。
②11 号館調理実習室のビジュアルシステムを更新し、最新のシステムにした。
③3 号館建屋内で無線LANが使用できるように整備した。
④1131 教室(食物栄養専攻使用)及び、大学院心理学専攻のパソコンを更新し、最新のもの
にした。
⑤コピー機 17 台の入れ替えを行い、最新のものにした。
(12) 宗教センター関係
①ヌーンサービス
:原則として授業期間中の月~金の 12 時 40 分~13 時 00 分に実施。
:開催回数:138 回
講話者
教会暦等
月間
テーマ
※1.
藤井尚人:65 回、小南 晃:39 回、坪井 智:11 回、勝村弘也:6 回、
宮本 憲:5 回、山内啓子:5 回、
福田洋子:2 回(デラウェア大学・韓国カトリック大学歓迎)
竹田文彦:1 回(平和学習)、岡邊好子:1 回(平和学習)
聖週(受難週)礼拝、復活節礼拝、聖霊降臨節礼拝、全校祈祷週間、
誕生日礼拝、クリスマス実行委員会結団式、逝去者記念礼拝、新年礼
拝、成人祝福礼拝、デラウェア大学留学生歓迎礼拝、韓国カトリック
大学留学生歓迎礼拝、
4 月:挨拶、5 月:ペンテコステ、6 月:成長、7 月:平和、
9 月・10 月:収穫、11 月:逝去者記念・天国・永遠の命
12 月:クリスマス、1 月:新年
・聖週(受難週)礼拝 4 月 12~16 日
・復活節礼拝 4 月 19~23 日
・聖霊降臨節礼拝 5 月 24 日~5 月 28 日
・全校祈祷週間
・誕生日礼拝
7 月 5~9 日
4/21,5/20,6/18,7/16,10/8,11/12,12/3 ,1/15
8回
・頌栄礼拝(天使にラブソングをコンサート)6 月 24 日
・クリスマス実行委員会結団礼拝 11 月 25 日
・逝去者記念礼拝 11 月 4 日
・新年礼拝 1 月 7 日
・成人祝福礼拝 1 月 14 日
②特別礼拝
・入学感謝礼拝
6 回(新入生オリエンテーション期間に実施)
4 月 5 日:心理学科、子ども発達学科、ファッション・ハウジングデザイン学科、総合
文芸学科、生活学科
4 月 6 日:国文学科、英語英米文学科
・長崎平和旅行結団式 8 月 2 日(月)
・教職員礼拝 9 月 9 日(木) 講演:中村豊(本学院長、神戸教区主教)
(教員 25 名、職員 25 名)
・クリスマス礼拝
12/10(金)10:40~ 説教:中村豊主教(本学院長) (242 名)
- 25 -
礼拝後、学生食堂(マーガレット・ダイニング)でクリスマス・パーティーを行い、席
上献金を行った。
・クリスマス・キャンドルサービス 12/8(水)16:30~
・新年礼拝(教職員対象)
(103 名)
※2.
1 月 5 日 11:00~ メッセージ:中村院長
・卒業感謝礼拝 1回 2011 年 2 月 21 日(月) 説教:上原伸幸司祭 礼拝後、千と勢
サロンにてケータリングのティーパーティーを行う
(88 名)
③式典・イベント
・十字架の道行き
4 月 15 日(木)
・イースターキャロル 4 月 22 日(木)
・神戸聖ミカエル教会訪問と元町スイーツオリエンテーリング 6 月 13 日(日)
学生 40 名、教職員 10 名
・学位記授与式(9 月度卒業生) 9 月 21 日(火)
・クリスマス・リース作り教室 11 月 4,5 日
・ホームカミングデー 礼拝と千と勢会総会 ミニコンサート 11 月 7 日(日)
・平和の折鶴献納と広島旅行
・長崎平和旅行(松蔭 GP)
8 月 5 日~6 日 学生 2 名
※3.
8 月 8~10 日 学生 19 名、教職員 5 名
※4.
④公開行事・イベント
・チャペルコンサート 5 回 (第 209 回~第 214 回 延べ入場者数:1179 名)
・オルガンレクチャーコンサート 8 回(第 110 回~117 回
・~英語による歌唱コンテスト~Sing a New Song!
延べ入場者数:570 名)
8 月 29 日(日)参加 19 組
・第 26 回クリスマス・チャリティーコンサート 12 月 12 日 (入場者数:214 名)
・~公募によるソリストと合唱による~「宗教的合唱曲集を歌おう」
オーディション・オリエンテーション 2 回 練習7回 参加者:45 名
・クリスマス・ツリー点灯式 11/25(木)17:00
(参加者:約 500 名)
※5.
・クリスマス・イブニング・コンサート 12 月 18 日(土) 聖歌隊&奏楽学生による入
場無料のコンサート(入場:220 名)
・ハイチ支援夏休み子ども絵画教室&展示会・コンサート 8 月 20~21 日(金・土)
参加小学生 22 名
・公開講座共催コンサート「ドレスデンの光と影」9 月 18 日(土)演奏:アンサンブル・
プリンチピ・ヴェネチアーニ (入場:137 名)
・ガット弦を弾いてみよう!バロックヴァイオリン体験講座 10 月 23 日(土)受講 3 名、
聴講 13 名
※6.
・チェンバロ・パイプオルガン体験レッスン:5 月 8 日(土)受講 12 名
・チェンバロ・パイプオルガンに触れてみよう!:3 月 6 日(日)受講 29 名
・通奏低音ワークショップ
引率 50 名
1 回 2 月 11 日(金・祝)受講:15 名、聴講:6 名
⑤募金活動
・ボランティア・カフェ「リースヒェン」実施:学内 12 回の売上と「リースヒェン+」実
施:学外 5 回の売上 総額;¥252,300
※7.
寄付先:(社)神戸市灘区社会福祉協議会、(社)神戸真生塾、
(社)神戸婦人同情会 ベル青谷 (社)双葉学園
・クリスマス礼拝での席上献金およびクリスマス学内募金 ¥155,117 とクリスマス・チ
ャリティーコンサートのチケット売上 ¥453,000
- 26 -
寄付先:
(社)神戸真生塾、
(社)博愛社、日本聖公会管区事務所(ハイチ大震災)に献
金した。総額:¥608,117
・ハイチ支援夏休み子ども絵画教室&展示会 場所:本学教室とチャペル
寄付先:アイボボ・ハイチ
¥63,876
※8.
⑥CD 録音 4 回(BCJ3 回、外部貸 1 回)
⑦結婚式 11 組
※9.
千と勢サロンでの披露パーティー1 件
⑧会場貸し
9 回内訳:松蔭中高コーラス部(6 月 20 日)
、秀村知子オルガンリサイタル(10 月 24 日)、
神戸カンタータアンサンブル 2 回(練習 10 月 2 日、本番 10 月 30 日)、ルミナリエ録音
(11 月 2 日)、松蔭中高バイオリンアンサンブル(11 月 23 日)、松蔭中高マンドリンク
ラブ(12 月 23 日)、ザ・タロー・シンガーズ(2 月 27 日)
、松蔭中高 OG コーラス「コ
ーロヒガシオン」(3 月 21 日)
⑨印刷物
・チャペル・ニュース (発行 1 回 第 112 号)
⑩合宿・研修
・聖歌隊合宿 8 月 30 日~31 日(場所:大学会館、チャペル 学生 14 名、教職員 3 名)
・聖歌隊強化練習 9 月 13 日(場所:灘区民ホール、学生 14 名、教職員 1 名)
・奏楽者研修 9 月 22~23 日(場所:神戸聖ヨハネ教会、本学チャペル、日本キリスト改
革派神港教会 学生 13 名、教職員 2 名)
・ブライダルキャプテン&クワイアの仲居さん研修
3 月 9~11 日 (場所:ホテル若水
学生 7 名)
・カフィーユ(学生ボランティア・カフェ)名古屋学院大学カフェ見学・研修(3 月 22
~24 日 学生 8 名、職員 2 名)
・聖歌隊&奏楽者の四国学院大学との交流会 9 月 16 日(場所:本学チャペル、学生:
松蔭 19、四国学院 15 名、教職員:松蔭 2 名、四国学院 2 名)
⑪ボランティア活動
・1 月 17 日 場所:神戸新聞松方ホール 内容:ブライダルキャプテン&クワイアが震
災追悼コンサート「いのりのとき」の受付・誘導・募金活動などのコンサートスタッフ・
ボランティアを行った。 学生 1 名、教職員 2 名
・3 月 17 日 場所:神戸新聞松方ホール 内容:ブライダルキャプテン&クワイアが緊
急震災チャリティーコンサート「いのりのとき」の受付・誘導・募金活動などのコンサ
ートスタッフ・ボランティアを行った。 学生 5 名、教職員 1 名
・3 月 27 日 場所:母子支援施設「ベル青谷」 内容:リースヒェン+の特別企画として
施設の母親を対象に無料のレクチャーカフェを実施した。 学生 8 名、職員 2 名
・8 月 20~21 日のハイチ支援絵画教室&展示会での準備・誘導・チャリティーカフェの営
業をカフィーユのメンバーが行った。
⑫企画・広報・オープンキャンパス関係
・松蔭中高オープンスクール(6 月 19 日:チャペル解説とオルガン演奏 演奏:大塚直哉)
・オープンキャンパス(9 月 19 日:学生が考える結婚式の演出・そうめん流しで祝福!)
※10.
⑬外部者によるオルガン見学&試奏:2 回
- 27 -
⑭特記事項
※1.学生からの要望を受け「宮崎県口蹄疫被害農家のための祈り」と「ピンクリボン運動の
ための祈り」を、期間を定めて、ヌーンサービスで行った。
※2. 子ども発達学科の「音楽実技」受講生がクリスマス・キャンドルサービスで「聖誕劇」
を演じた。
※3. 全校祈祷週間に平和への祈りの文章が裏面に印刷された折紙を配布して、千羽鶴製作
を呼びかけ、ヌーンサービスで祈りを捧げた。「広島平和の旅」への参加者を公募し、2
名が日本聖公会神戸教区の「平和礼拝 2010」のプログラムに参加し、広島原爆の日に千
羽鶴を奉納した。
※4.松蔭 GP に採択された「神戸松蔭平和プロジェクト」として長崎原爆の日に上記の千羽
鶴を平和記念公園に献納し、長崎の原爆資料館や関連施設、歴史や文化を訪問・見学する
「長崎平和の旅」を行った。事前にヌーンサービスで被爆者の体験談を聞くなどの事前研
修も行った。
※5.昨年度に引き続きクリスマス・ツリー点灯式が松蔭 GP に採択され、学外から見える
ように 6 号館南側の樹木にイルミネーションを追加した。参加者にはオリジナルのクッキ
ーを配布した。
※6.関西では演奏者が少ないバロックヴァイオリンの体験講座を、大津睦氏を講師に、レク
チャーと公開レッスンを行った。
※7. 私立大学等経常費補助金特別補助対象の学生ボランティア・カフェの 3 年目の取り組
みとして、学外のお菓子作り教室をお借りして、ゼミナール形式で学外でのレクチャーカ
フェ「リースヒェン+」を行った。受講料全額を、学内でのボランティア・カフェの売上
とともに児童福祉施設等に寄付した。
※8. ハイチ系アメリカ人のマシュー・ヒューズ氏を講師に招き、ハイチ支援の夏休み子ど
も絵画教室を実施し、受講料・会場募金・チャリティーカフェ売上を「アイボボ・ハイチ」
に寄付した。
※9. チャペルコンサートの前後にスウェーデンBIS社により、J.S.バッハ/教会カンター
全曲シリーズ他のCD録音が行われた。2010 年度は 3 回(CD3 枚分) であった。また、
(株)
ジーベッ クが主催し、ルミナリエ演出音楽の録音が行われた。
※10.オープンキャンパス開催日にチャペルで結婚式を行い、式後に、学生たちが企画した
「そうめん流し」による演出を行ってカップルを祝福した。
(13) 図書館関係
①図書館
〈所 蔵
蔵
所
所
数〉2011 年 3 月末現在
書
蔵
蔵
雑
(合計)
(和書)
(洋書)
364,120 冊
258,470 冊
105,650 冊
数
3,426 種
2,637 種
789 種
料
10,919 点
数
誌
A V
種
類
資
- 28 -
〈2010(平成 22)年度受入数〉
(合計)
(和書)
(洋書)
受
入
図
書
5,606 冊
4,870 冊
736 冊
受
入
雑
誌
1,051 種
951 種
100 種
料
326 点
受
受
入
入
A V
消
耗
資
図
書
283 冊
<図書館活動>
入
(合計)
館
者
(学生)
(教職員他)
数
56,294 人
51,914 人
4,380 人
図 書 貸 出 数 (AV 資 料 を 含 む )
28,260 点
22,862 点
5,398 点
複写受付
図書借用
図書貸出
閲覧依頼
閲覧受付
623
61
266
10
36
開館日数
269 日
相互利用
複写依頼
(他大学との協力)
271
オリエンテーション
・「新入生クラス別オリエンテーション」を各学科グループ(20~40 名)に分け、1年
生全員に実施
・新任教員、編入生、留学生向けオリエンテーションを実施
・3年生以上の学生対象に論文作成及び卒業研究のためのガイダンスを実施
その他
・毎月テーマを決めて図書を展示
・毎月テーマを決めて学生オススメ本紹介
・新着図書紹介 (毎週火曜日より1週間)
・松蔭中学校・高等学校図書館へ希望の図書を団体貸出
・女子高校生に図書館解放
・「学生による選書ツアー」を年2回(春・秋)実施
・「図書館の仕事体験プログラム」を年2回実施
・「図書館サポーター」制度を実施
・「読書ラリー」を実施 (目標:卒業までに 100 冊読もう)
・「図書館古本市場」を年1回実施 (除籍資料の活用)
・「学内選書フェア」を年1回実施
・「図書館サポーターが選ぶポップ大賞」を実施
②学術研究会
出
版
夏季公開講座
機関誌5誌刊行
一般市民向けに本学教員が講義する講座を4日間8講座実施
2010 年度は各学科1講座を担当(来聴者延べ 226 名)
教 養 講 座
2010 年度より廃止
- 29 -
(14) キリスト教文化研究所
①神戸松蔭キリスト教講座
本講座は、2010 年度で 14 年目となった。統一テーマは、前年度後期のテーマを引き継
ぎ「アジアのキリスト教」とした。
各回のテーマおよび担当者は以下の通り。
2010 年度
「アジアのキリスト教」(つづき)
開講日
タイトル
講師
1
4 月 17 日
漢字文化圏における聖書翻訳(2)
2
5 月 15 日
3
6 月 19 日
明治期文語翻訳書を読む(1)
勝村弘也 教授
4
7 月 10 日
キリシタンの歴史
竹田文彦 非常勤講師
5
9 月 25 日
文語訳聖書を読む
勝村弘也 教授
6
10 月 16 日
インドのキリスト教(3)
宮本憲 准教授
7
11 月 20 日
内村鑑三の生涯と思想
岩野祐介 非常勤講師
インドのキリスト教(2)-プロテス
タンティズムの到来
勝村弘也 教授
宮本憲 准教授
なお、各回の参加人数は以下のとおりであった。
1
4 月 17 日
23 名
5
9 月 25 日
16 名
2
5 月 15 日
15 名
6
10 月 16 日
7名
3
6 月 19 日
17 名
7
11 月 20 日
19 名
4
7 月 10 日
13 名
予想よりも参加者が少ない結果になった。来年度は、聖書からテーマを選ぶことにしたい。
②刊行物「キリスト教論藻」
本年度は、所員が他の学会誌に論文を掲載するなどの事情が重なったために発行を取りや
めた。
③蔵書の整備など
ユダヤ教関係の基本的な資料を、2010 年度も系統的に収集した。来年度もこれは継続し
てゆく予定である。
(15) 言語科学研究所
言語科学研究所の事業は次の活動からなっている。
1) 機関誌Theoretical and Applied Linguistics (TALKS) の発行
2) 研修員・研修生の受け入れ
3) 国内外の研究者による研究講演会(コロキアム)の開催
4) ウェブサイトによる情報の発信
- 30 -
これらに加えて、2008 年度から、関西言語学会(1976 年創立、会員数約1,000 人)の事
務局を引き受け、同学会の事務的な運営を行っている。
1) 機関誌Theoretical and Applied Linguistics (TALKS) の発行
機関誌Theoretical and Applied Linguistics (TALKS) No. 14 を発行した。同誌は創刊以来
国内外の言語学研究者に読まれており、現在も国内外から送付の依頼がある。(2007 年
からインターネット上で閲覧できるようになったため、送付の依頼は減少している。)
No. 14 は6 編の論文が集まり、論文総ページ数114 となり、研究活動の活況を示すこ
とができた。
2) 研修員・研修生の受け入れ
2010 年度は客員研究員、研修員それぞれ1 名を迎えた。
客員研究員松井理直氏大阪保健医療大学教授、
研修員板東美智子氏滋賀大学教育学部准教授
3) 研究講演会(コロキアム)の開催
本年度はコロキアムを開催することができなかった。
4) 関西言語学会の事務局および第35 回大会の開催
本研究所は2008 年から関西言語学会(1976 年創立、会員数約1,000 人)の事務局を引
き受け、同学会の事務的な運営を行っている。
今年度は同学会の第35 回大会を京都外国語大学で行った。事務局として同大会の研究発
表の募集、選考のサポート、発表者、招聘発表者、ワークショップ及びシンポジウム企
画責任者、招待講演者との連絡、プログラムの作成、ウェブサイトでの広報など、大会
準備のすべての仕事を行った。また同学会機関誌の査読過程のサポート、編集の実務的
な作業を行った。また、本年度は事務局業務の一部外部委託を行った最初の年であり、
それに伴う学会の会則変更などを提案した。
(16) 外国語教育センター
2010 年度外国語教育センターが実施した主な事業は次のとおり。
1) レベル別クラス分けのための英語統一試験 2 回実施
(4 月、7 月)
2) 外国語教育センター科目担当教員(専任・非常勤)オリエンテーション
4 月 1 日 16:00 開始 16 名参加
3) TOEIC
IP 3 回実施 (6 月 22 日 65 名、10 月 26 日 141 名、1 月 24 日 103 名参加)
4) English Island 開室
延べ利用者数 前期 4 月~7 月 525 名、 後期 9 月~1 月 568 名
5) 英語ピア学習室 開室
延べ利用者数 前期 4 月~7 月 100 名、 後期 9 月~1 月 80 名
6) LL・CALL 教室運営
・CALL 教室個別説明会 1 回実施 5 月 28 日
・Shoin Movie Theater 毎週 1 回授業空き時間を利用して実施
7) スピーチ・コンテスト開催
練習会 12 月 1 日、本選 12 月 16 日に実施
8) 英語劇(English Live Theater)開催
11 月 18 日
9) 第 29 回夏期フランス語集中講座開催
8 月 6 日~8 月 27 日の 17 日間
フランス人講師 5 名で初級 3 クラス、中級 2 クラス開催、受講生合計は 73 名
- 31 -
10) その他、神戸松蔭フランス語講座、神戸松蔭第 16 回土曜講座(共に企画課の事業)の
講師手配、フランス語の講座内容を決定。また、中国語検定試験会場(6 月 27 日、11
月 28 日)として人員の配置や本学学生に受験を勧めた。
(17) 情報教育センター
情報教育センターは、情報教育の充実を目指す目的を達成するために全学共通科目とし
て設けられている情報教育系列のカリキュラム編成を行うと共に、全学共通利用設備であ
るコンピュータ教室の管理・運用を行っている。また、学内ネットワークの管理・運用を
行い、ネットワークを利用した各種サービスの充実を目指して活動を続けている。情報教
育センターが 2010 年度に実施した主な事業は次のとおりである。
1) 情報教育・コンピュータ教室関係
 所管するすべての Windows 教室(4 教室と 2 自習室)のパソコン等情報機器をシンク
ライアントシステム化するためのサーバを設置し、合わせて 4 教室の情報機器更新を行
った
 Windows 教室のシンクライアントシステム化により、最新 OS である Windows 7/Office
2007 環境を講義のために提供する一方で、自習者の利便性を考慮して旧 OS である
Windows XP/Office 2003 環境も選択して利用できる運用を開始した
 「Windows 教室利用の手引き」第 10 版を作成・発行し、情報教育系列科目の受講者な
らびに教職員に配布した
 情報教育系列科目受講者に対して web による「情報リテラシー教育改善のためのアンケ
ート」を実施した
 情報教育系列科目担当者会議を前後期講義期間中にそれぞれ 1 回ずつ開催した
 SA(Student Assistant)に対するオリエンテーションを前期講義開始前に実施した
2) 学内ネットワーク関係
 本学のメールシステムにスパムメール対策サーバを導入し、スパムメールと判定された
場合はその結果を付して利用者にメールを配信する運用を開始した
 本学のメールシステム利用者が学外から本学のメールシステムに直接メールの送信を
可能にするための smtps サービスを開始した(これに伴い、2002 年度から利用申請の
あった利用者に対し提供していた smtp-auth によるメール送信サービスを終了した)
 3 号館全館にアクセスポイントを設置し、無線 LAN 経由で学内ネットワークに接続で
きる環境を整備した
 インターネットと学内ネットワークの接続回線を見直し、3 回線から 2 回線に整理した
 ファイルサーバの利用限度容量を一人 100MB から 500MB に引き上げる運用変更を行
った
(18) 神戸松蔭こころのケア・センター
神戸松蔭こころのケア・センターは,臨床心理学の教育・相談・研究を実践することを
目的として,活動している。
1)教育活動について
昨年度本学大学院を修了し,当センターで臨床訓練を受けてきた相談スタッフ 8 名全
員が,2010 年度の(財)日本臨床心理士資格認定協会の「臨床心理士」資格試験に合格
- 32 -
した。本学出身の受験者総数は 11 名で,全体の合格者は 10 名であった。
2)心理相談活動について
本年度には,新規の相談申し込みは 117 事例あった。前年度から継続してきた 67 事
例も合わせると,合計相談件数は 184 事例であった。相談回数は,合計 2079 回で,1
件の平均相談回数は 11.3 回であった。
3)研究活動について
研究報告誌「神戸松蔭こころのケア・センター 臨床心理学研究 第 5 号」を 2010
年 4 月に刊行した。教員による学術論文を1点,センター相談スタッフによる事例研究
を 9 点掲載した。総ページ数は,153 ページであった。研究報告誌は,全国の臨床心理
士養成指定大学院と学内外の関係者(コメンテーター,スーパーヴァイザー,本学教員
など)に送付した。
4)広報活動について
当センターを地域一般に認知し,利用していただけるように,無料相談会を 2 回(春
季 5 月 10 日~14 日,秋季 10 月 18 日~22 日)行い,灘区内の小学校,幼稚園にチラシ
を配布し,マスメディアへ記事掲載を依頼した。相談期間中の電話受付数は,春季 14
件,秋季 22 件であった。
(19) キャリア教育センター
キャリア教育センターは各学科・センター、特にキャリアサポートセンターと連携し
ながら、本学のキャリア教育の充実を目標に以下のような活動を実施し、学生一人ひと
りが入学時(前)から卒業後を見据えて就職・進路に積極的かつ体系的に取り組めるよ
うに支援した。
【教育活動】
1) 入学時からの履修モデルとして「キャリアデザインプログラム」を推奨
〈科目ごとの履修者数〉
「キャリアデザインⅠ」
:306 名、「キャリアデザインⅡ」
:133 名、
「キャリアデザイン研究」
:136 名、
「金融リテラシー」:107 名、
「簿記会計 A」:225 名、
「簿記会計 B」:110 名
2) 就労体験としての「インターンシップ」実施
ガイダンス、説明会、事前指導、巡回指導、事後報告会などの実施
31 社に 39 名が参加(単位認定者は 28 名)
3) 全国大学実務教育協会が認定する資格取得者(英語英米文学科学生のみ)
「秘書士(国際秘書)」:107 名(会長賞 1 名)
「上級秘書士」
:63 名(会長賞 1 名)
4) 日本秘書協会主催の学生エッセイコンテストに 1 名入賞
5) ANA 総合研究所との提携(講師・アドバイザー受け入れ)
前期・後期各 3 クラス開講の「ホスピタリティ・マネジメント」履修者数:190 名
エアライン関連就職希望者への対応
6) 大学基礎講座(入学前教育)で本学における「キャリア教育」紹介(参加者:140 名)
7) ハイレベル キャリアプログラム(5 コース)への支援
特に、
「エアラインスタッフ就職対策講座」、「エアラインスタッフ就職対策演習」
、
「マスコミ関連就職対策講座」を実施
- 33 -
8) 資格関連課外講座実施
PC 関連資格検定、色彩検定、秘書技能検定、表現リテラシー、などを 470 名が受講
9) 全学科から 1 名以上がキャリア教育センター所員となる(基礎科目と専門科目との継続)
10) 新入生全員が(株)ベネッセコーポレーションの基礎学力等の調査を目的とする「自己
発見レポート」
(全国 91 大学 72,091 名が参加)を受検
11) 2011 年度入学生から英語学科以外の学生が「上級秘書士」を取得できるように「秘書課
程」のカリキュラム整備
12) 2011 年度に向けて、学生の資格・検定対策として「資格サポートオフィス」の開設準備
【広報活動】
1) ニューズレター発行(2 回)
2) ポータルサイト活用(学生への情報発信)
3) 兵庫県立御影高等学校「総合学習」で本学のキャリア教育を紹介
【研究活動】
1) キャリアデザイン学会第 7 回研究会において、賛助会員校として本学キャリア教育につ
いて報告
2) 日本国際秘書学会第 19 回研究大会開催校となり、シンポジウム「企業が求める人財像と
社会人基礎力の育成」実施
- 34 -
Ⅲ
財務の状況
1. 経年比較
科
目
人 件 費 支 出
教育研究経費支出
管 理 経 費 支 出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施 設 関 係 支 出
設 備 関 係 支 出
資 産 運 用 支 出
そ の 他 の 支 出
H21/3
2,630,316
678,507
412,573
5,728
27,770
176,789
61,093
1,070,216
397,104
H22/3
2,718,139
730,466
392,422
6,585
27,770
887,229
180,272
269,347
343,014
資金収支計算書
H23/3
科
目
2,602,613 学 生 納 付 金 収 入
758,865 手 数 料 収 入
483,082 寄 付 金 収 入
9,207 補 助 金 収 入
27,770 資 産 運 用 収 入
885,345 資 産 売 却 収 入
184,933 事 業 収 入
収
入
322,046 雑
432,385 借 入 金 収 入
前 受 金 収 入
そ の 他 の 収 入
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
支 出 の 部 合 計
科
目
人
件
費
教 育 研 究 経 費
管
理
経
費
借 入 金 等 利 息
資 産 処 分 差 額
徴 収 不 能 額
△ 9,876
5,551,870
11,002,090
H21/3
2,649,790
1,087,590
435,362
5,728
305,023
0
△ 55,841
5,438,795
10,938,198
H22/3
2,659,633
1,153,367
419,448
6,585
23,356
△ 30,262 資金収入調整勘定
5,313,985 前年度繰越支払資金
10,989,969 収 入 の 部 合 計
消費収支計算書
H23/3
科
目
学生生徒等納付金収入
2,563,254
数
料
1,213,048 手
付
金
516,578 寄
助
金
9,207 補
2,692 資 産 運 用 収 入
2,644 資 産 売 却 差 額
事
雑
業
収
収
入
入
帰 属 収 入 合 計
基本金組入額合計
消費支出の部合計
当年度消費収入超過額
4,483,493
△ 478,385
4,262,389
△ 249,829
4,307,423 消費収入の部合計
△ 252,831
- 35 -
(千円)
H21/3
H22/3
H23/3
3,363,272
3,332,724
3,311,949
48,819
46,242
50,228
40,336
18,753
11,511
566,101
759,414
856,521
70,613
52,606
60,864
399,499
313,076
334,546
6,181
6,588
6,596
104,474
162,893
146,154
0
300,000
410,000
1,195,993
1,156,960
1,215,904
435,464
439,599
373,071
△ 1,280,676 △ 1,202,527 △ 1,226,170
6,052,014
5,551,870
5,438,795
11,002,090
10,938,198
10,989,969
H21/3
3,363,272
48,819
51,689
566,101
70,613
0
6,181
104,475
4,211,150
△ 206,042
4,005,108
H22/3
3,332,724
46,242
25,911
759,414
52,606
15,482
6,588
162,893
4,401,860
△ 389,300
4,012,560
(千円)
H23/3
3,311,949
50,228
20,542
856,521
60,864
14,174
6,596
148,987
4,469,861
△ 415,269
4,054,592
科
目
固 定 資 産
有形固定資産
土
地
建
物
図
書
その他有形固定資産
その他の固定資産
H21/3
21,178,347
17,506,530
8,184,437
6,546,174
2,219,079
556,840
3,671,817
H22/3
21,707,130
18,107,907
8,184,437
7,078,325
2,257,473
587,672
3,599,223
貸借対照表
H23/3
科
目
22,251,269 固 定 負 債
長 期 借 入 金
18,696,846
長期未払金
8,184,437
退職給与引当金
7,564,197
退職預り金
2,289,944
658,268 徴収不能引当金
3,554,423 流 動 負 債
短期借入金
流 動 資 産
現金預金
その他流動資産
5,589,872
5,551,870
38,002
5,478,753
5,438,795
39,958
前 受 金
5,422,511
その他流動負債
5,313,985
108,526 負債の部合計
基 本 金
消費収支差額の部
26,768,220
27,185,883
27,673,780 合
千円未満四捨五入のため合計があわない場合があります
合
計
計
H21/3
1,045,517
111,080
0
824,106
110,330
0
1,463,324
43,370
1,195,993
223,961
2,508,841
23,818,755
456,224
26,783,820
H22/3
1,312,269
383,310
45,862
801,522
81,575
0
1,459,163
27,770
1,156,960
274,433
2,771,433
24,208,056
206,394
27,185,883
(千円)
H23/3
1,599,342
735,550
18,893
779,923
62,332
2,644
1,497,549
57,760
1,215,904
223,885
3,096,891
24,623,325
△ 46,436
27,673,780
(1)資金収支計算書について
資金収支計算書は、会計年度での諸活動に対応するすべての収入・支出の内容及び顛末
をあきらかにしたもので、資金収入は当該年度の負債とならない収入以外に負債となる借
入金や前受金のほか、特定資産からの繰入収入などである。また資金支出は、当該年度の
教育研究活動・その他活動に対する支出で、借入金返済支出、施設関係支出、特定預金へ
の積立等の支出を含んでいる。
平成 22 年度の資金収入面では学生生徒納付金等は前年度と大きな変化はなく、まず安定し
た収入状況であった。また、耐震工事に係る補助金、借入金が増加した。支出面では、退
職者減による退職金支出の減少により人件費が減少した。平成 23 年 4 月の大学での新学科
設置により学生募集費を中心とし経費が増加した。また中学高校の第二期耐震補強工事・
リニューアル工事を実施したことによる支出は 790 百万円で、借入金 410 百万円以外は自
己資金・補助金で対応した。
(2)消費収支計算書について
消費収支計算書は当該会計年度の消費収入・消費支出の内容、収支の均衡状況を明らか
にした貸借対照表とともに財務の健全性を表すものである。
帰属収入とは学校法人の負債とならない収入(学生生徒納付金、手数料、寄付金、補助
金、資産運用収入等)で、基本金組入額は学校法人が永続的な活動を維持し、必要な資産
を継続的に保持していくために帰属収入から組入れる金額である。一方、消費支出とは学
校法人が消費する資産や用役の額をいい、人件費、諸経費、減価償却額、支払利息等の経
費をいう。
22 年度の人件費は資金支出の人件費と同様に減少、教育研究経費は教育内容の充実、実
地研修の拡充につとめたこと、また積極的な設備投資による減価償却費の増加等により
5.17%増の 1,153 百万円になった。平成 23 年度開設の新学科関連学生募集費等が増加した
結果、管理経費は 516 百万円となった。耐震工事・リニューアル工事による基本金組入額
- 36 -
の増加により、消費収支は 253 百万円のマイナスになったが、基本金組入前の帰属収支で
はプラスを維持している。
なお、帰属収入に占める学生納付金等各費目の割合、および消費支出に占める人件費他
の各比率は下記の通りで、学生生徒納付金収入は帰属収入の 75%を占めている。補助金の
増加等により前年度比約 3 ポイントの改善になった。今後とも学院の収入安定化、教育施
設・内容充実のために補助金の獲得増強・寄付金の増加を図っていく必要があると考えて
いる。
帰属収入に占める割合
0% 6%
学生生徒等納付金収入
19%
補助金
寄付金
その他
75%
また、消費支出に占める人件費比率は 60%と前年度比約 3 ポイント改善したが依然高く、さ
らに引下げを行っていく必要がある。
消費支出に占める割合
12%
0%
人件費
教育研究経費
28%
管理経費
60%
その他
- 37 -
(3)貸借対照表について
貸借対照表とは、期末における財政状態を表したもので、資産・負債・純資産等を示し
ている(説明は、下記「7.
2.
主要資産負債の内訳」を参照)。
財産目録
財
産
目
録
(平成 23 年 3 月 31 日現在)
Ⅰ
資 産 総 額
金
27,673,779,537 円
内
1 基本財産
金
18,796,151,348 円
2 運用財産
金
8,877,628,189 円
Ⅱ
負 債 総 額
金
3,096,891,363 円
Ⅲ
正 味 財 産
金
24,576,888,174 円
(注) 資産の評価基準は取得価額基準によっている。
- 38 -
財 産 目 録 総 括 表
年 度
平 成 22 年 3 月
科 目
一. 基 本 財 産
地
1 .土
(1) 大
平 成 23 年 3 月
18,206,992 千円
学
校
18,796,151 千円
地
44,321 ㎡
3,858,185 千円
44,321 ㎡
3,858,185 千円
(2) 中 高 等 学 校 校 地
13,522 ㎡
385,483 千円
13,522 ㎡
385,483 千円
(3) 運
動
場
38,564 ㎡
3,844,312 千円
38,564 ㎡
3,844,312 千円
(4) そ
の
他
43,951 ㎡
73,255 千円
43,951 ㎡
73,255 千円
140,358 ㎡
8,161,237 千円
140,358 ㎡
8,161,237 千円
計
2 .建
物
(1) 校
舎
48,115 ㎡
4,756,206 千円
48,115 ㎡
5,320,040 千円
(2) 図
書
館
4,154 ㎡
422,965 千円
4,154 ㎡
408,857 千円
(3) 体
育
館
7,832 ㎡
1,286,381 千円
7,832 ㎡
1,237,728 千円
(4) そ
の
他
5,170 ㎡
612,771 千円
5,170 ㎡
597,572 千円
計
書
3 .図
4 . 教具・工具及び備品
5 .そ の
運
用 財 産
二.
65,271 ㎡
7,078,326 千円
65,271 ㎡
7,564,197 千円
454,565 冊
2,257,473 千円
463,898 冊
2,289,944 千円
18,975 点
458,199 千円
19,462 点
510,588 千円
他
251,755 千円
270,185 千円
8,978,891 千円
8,877,628 千円
1 . 預 金・現 金
2 .積 立 金
5,438,795 千円
5,313,985 千円
2,144,542 千円
2,413,460 千円
3 .有 価 証 券
4 .不 動 産
0 千円
0 千円
5 . 未収入金・前払金・その他
三. 負 債 額
1 .固
(1)
定
負
債
日本私立学校振興・共済事業団
(2) 兵庫県私学振興協会
(3) 退 職 給 与 引 当 金
(4) 退
職
預
り
金
(4) 長
期
未
払
金
(5) 徴 収 不 能 引 当 金
2 .流
動
負
債
(1) 短 期 借 入 金
(2) 前
受
金
(3) 未
払
金
(4) 預
り
金
基
本
財
産
+
運
用
財
産
四.
五. 純 資 産(四-三)
総負債(三)-前受金
23,200 千円
23,200 千円
1,372,353 千円
1,126,983 千円
2,771,432 千円
3,096,891 千円
1,312,269 千円
83,310 千円
300,000 千円
1,599,342 千円
465,540 千円
270,010 千円
801,521 千円
81,575 千円
45,862 千円
779,923 千円
62,332 千円
18,893 千円
0 千円
1,459,163 千円
2,644 千円
1,497,549 千円
27,770 千円
1,156,960 千円
1,898 千円
57,760 千円
1,215,904 千円
16,482 千円
272,534 千円
207,403 千円
27,185,882 千円
27,673,779 千円
24,414,450 千円
24,576,888 千円
5.9
6.8
総 資 産(四)
- 39 -
%
%
3. 監事の監査報告書
監査報告書
学校法人 松蔭女子学院
理事長
川崎 紘平殿
平成 23 年 5 月 6 日
監事
田 嶋
紀 雄
監事
本 田
好 江
私ども監事は私立学校法第 37 条第 3 項に基づき、学校法人松蔭女子学院の平成 22 年度
(平成 22 年 4 月 1 日から平成 23 年 3 月 31 日まで)の業務ならびに財産の状況について
監査をおこなった結果、次のとおり報告します。
1.会計帳簿は、記載すべき事項を正しく記載し、計算書類の記載と合致していると認
めます。
2.資金収支計算書、消費収支計算書類及び貸借対照表(左記いずれも付属明細書を含
む)ならびに財産目録は、法令及び寄付行為に従い、学校法人の財産及び経営の状況
を正しく示しているものと認めます。
3.学校法人松蔭女子学院の業務に関する決定および執行は適切であり、業務または財
産に関する不正事項、または法令もしくは寄付行為に違反する重大な事実は認めませ
ん。
以
上
4. 借入金の状況
(財)日本私学振興・共済事業団から、新たに中高耐震工事にかかる資金調達として 410,000
千円を借入れた。従来からの借入金は 27,770 千円減少したため期末総借入金残高は 793,310
千円になった。
5.
資金調達の状況
中学高校校舎第二期耐震改修工事費として、(財)日本私学振興・共済事業団から 410,000
千円を借入れている。支払期日は平成 42 年 9 月 15 日、分割返済。青谷キャンパスの一部
を担保として差入れている。
6.
寄附金の状況
学院 120 周年記念募金 11,511 千円、
現物寄付 9,031 千円計 20,542 千円の寄付をうけた。
- 40 -
7. 主要資産負債の内訳
主要科目の増減
中高第二期耐震工事概要
790 百万円(建物設備の増加)
費用総額
≪調達内訳≫
借
410 百万円(日本私学振興・共済事業団)
入
自己資金・補助 380 百万円(手持ち現預金)
計
790 百万円
8. 補助金の推移
(千円)
H21/3
H22/3
H23/3
中 高
0
115,921
131,242
短 大
0
0
0
大 学
196,847
252,620
305,916
計
196,847
368,541
437,158
中 高
366,673
385,967
414,173
短 大
0
0
0
大 学
2,580
4,906
5,190
計
369,253
390,873
419,363
合 計
566,100
759,414
856,521
国
庫
補
助
地
公
体
補
助
耐震工事、さらに特別補助への積極的な取組等により国庫補助・地公体補助金は前年度
に引続き高水準であった。今後とも補助金獲得に努力していく。
9. 科学研究費補助金の受入状況
2010(平成 22)年度の科学研究費補助金は、計 9 件基盤研究(B)1 件、(C)4 件、若手研
究(B)2 件、挑戦的萌芽研究 1 件、研究成果公開促進費 1 件、 計 9 件 16,300,000 円の受
入実績であった。
Ⅳ
対処すべき課題
1. 新学部・新学科等の増設等
2011(平成 23)年 4 月の開設を目指して計画してきた文学部の英語学科・日本語日本文
化学科の設置届出を 2010 年 4 月に文部科学省へ提出し、同年 6 月 29 日付で文部科学省に受
理された。これにより、2011 年 4 月から新しい学科構成による文学部をスタートさせ、旧学
科の学生募集を停止した。
2010 年度中には、総合文芸学科の入学定員・収容定員および人間科学部心理学科の 3 年
次編入学定員・収容定員の 2011 年度からの変更も、文部科学省から認められた。
(1) 2011 年度からの文学部の学科編成
英語学科
入学定員 140 名
収容定員 560 名
日本語日本文化学科
入学定員
70 名
収容定員 280 名
総合文芸学科
入学定員
50 名
収容定員 200 名*
- 41 -
(2) 2011 年度から学生募集を停止する文学部の学科
英語英米文学科 入学定員 170 名
国文学科
入学定員
80 名
(3) 2011 年度から定員が変更となる人間科学部の学科
心理学科
3年次編入学定員 10 名 → 0名
収容定員 300 名 → 280 名
2. 大学教育・研究関係
大学全体、2 学部、7 学科の学士課程教育の方針について、学位授与の方針(ディプロマ・
ポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、入学者受入れの方針(ア
ドミッション・ポリシー)を定めた。カリキュラム・ポリシーとアドミッション・ポリシー
に沿った教育が進められるよう、適宜カリキュラムの検討・見直しをおこなう。
文学部に関しては、英語学科と日本語日本文化学科の 2 つの新学科の申請をおこない、認
可された。既存の総合文芸学科と合わせて、文学部内で独自のカリキュラムを編成した。新
たらしい枠組みが円滑におこなわれるように、今後時間割り等の問題を解決する必要がある。
人間科学部に関しては、子ども発達学科の幼稚園・小学校教員免許課程とファッション・
ハウジングデザイン学科が完成年度を迎える。3 年間の教育が、当初立てた教育目標に沿っ
ておこなわれているかを検証し、必要があれば専門教育科目のカリキュラムを見直す。
全学共通科目の科目設定の新しい方針が決められ、それに従ってまず文学部のカリキュラ
ムが改定された。人間科学部については、子ども発達学科とファッション・ハウジングデザ
イン学科が完成年度を迎えるので、これを機に 2 つの学部の内容を同じ形式に統一する。発
展科目の整備については、小委員会を設けて検討する。
松蔭ポータルを用いて、Web 上で掲示、お知らせ、シラバスの閲覧、履修の事前登録など
おこなうことが可能になった。2011 年度からは Web による履修登録が始まったが、実施方
法や作業手順については課題が多い。課題の解決とともに、松蔭ポータルの更なる活用を図
って学生サービスの向上に努める。
公正で厳格な成績評価については、中央値の導入以外特に対策が講じられることはなかっ
た。「学士課程教育の構築に向けて(答申)」では、客観的な成績システムとして GPA を導
入し教育の質保証を図ることが求められている。GPA とその前提となる厳格な成績評価につ
いて検討し、来年度 GPA の導入を目指す。
新学科の発足にともなって教職課程の申請をおこない、認可された。申請内容に沿った教
育がおこなわれるよう努める。制度の見直しだけではなく、教職に対する学生の意識を高め
ることも必要と考える。
大学コンソーシアムひょうご神戸の単位互換事業が始まった。初年度の 2011 年度は、3
人の学生が他大学の授業を受講することを希望した。残念ながら、本学に対する申請はなか
った。準備が遅れたことで広報が行き届どかなかったこともあって全体的に低調であった。
単位互換事業は、学生にとって授業の選択の幅が増えることに加えて、他大学の授業を受け
ることはよい刺激にもなるし貴重な体験にもなるので積極的に推進したい。次年度以降、単
位互換事業の認知度をアップさせることが重要である。
FD 活動については、2010 年度後期の全科目のシラバスを公開した。2011 年の目標は、
シラバスの記載項目・様式を点検・充実させることである。毎年 2 回実施している「学生に
よる授業評価アンケート」の結果については、今年から学内 Web 上で公開することになった。
シラバス同様、質問項目を見直し、アンケートの回収方法についても検討する必要がある。
- 42 -
その他の活動としては、担当授業に関する「自己点検・評価表」作成、FD WEEK と「授業
について学生に意見を聞く会」がある。見直しをした上で継続する。
2011 年度も外部資金に積極的に応募することを促す。2010 年度から個人研究費が傾斜配
分されることになった。2011 年は個人研究費の加算額部分に教育上の功績を評価する仕組み
を検討する。
3. 中学校・高等学校教育関係
本校は校則に「併設型中高一貫校」であることを明記している。公立同様の中学 3 学年に
高校 3 学年を単純に積み重ねるのではなく、ジュニアブロック(中 1、中 2)、ミドルブロッ
ク(中 3、高 1)、シニアブロックを(高 2、高 3)の枠組みで、カリキュラムを組み立てて
いくつもりである。
ジュニアブロックにおいては、英語、数学に関してグレード制授業を取り入れるほかは、
クラス単位の授業を中心とし、中 1 ではマナーを、中 2 では「いのち」をテーマに総合学習
を行う。また、学習意欲の高い生徒に対しては、ECCによる英会話、英検対策講座などで、
より充実した学習を提供するだけではなく、基礎学力を定着させるため、学力が目標に到達
していない生徒に対しては、挽回可能な早い時期にサポートをし、次の段階に進むことがで
きるよう、補いのシステムを考えていく。
ミドルブロックにおいては、中 3 より英語特別クラスを編成する。ジュニアブロック後半
の英語科目の成績によって選抜する。英語はコミュニケーションの道具であるのは当然のこ
ととして、私立文系大学入試における最重要科目として、明確に位置づける。
中高一貫校共通の悩みといえば,高校入試がないことからくる中弛みであるが、英語特別
クラスを配することで、英語特別クラス選抜の資料とするジュニアブロック後半に、一度立
ち止まって学習について考えるきっかけとしたい。高 1 に進級する際には、英語特別クラス
の入れ替えを行う。英語特別クラスの生徒には、ECCによる英検対策講座や補習を義務づ
けたい。
シニアブロックは、
大学受験に必要な科目によるコース制であり、
コースⅠ(国公立大学)、
コースⅡ(私大文系)を選択した者は二年間同じコースで過ごす。コースⅡには、英語、国
語の実力テストによって選抜されるコースⅡSを設置し、互いに切磋琢磨することを促すつ
もりである。
高 2 のコースⅡには松蔭大学との連携のもと、松蔭大学特講を用意する。松蔭大学への進
学を希望する生徒にとっては、学科選択の材料となり、また他大学への私学を希望する生徒
にとっても、大学教員による講義を受講できるのは貴重な経験となり、国公立大学および芸
術系への進学希望者を除くすべての生徒に、松蔭大学について考える機会を与える。進学対
策としては時間割に組み込んだ平日の補習の他、土曜日にも補習や校内予備校等の設置をめ
ざす。
4. 学生の募集計画
近年、神戸市を中心とした兵庫県、また大阪府からの志願者の減少が続いていたが 2011
年度入試は、「特別推薦入学(指定校)、推薦入学試験、一般入学試験」で前年に比べて志願
者増となった。特に、神戸市から東方面地域で志願者数の改善がみられた。これは 2011 年度
入試対策として高校訪問専従者を1名雇用し、入試・広報課全体で「地元」を重視するとい
う考え方で入試広報活動を展開してきた結果と考えられる。2012 年度入試も、この方針で入
- 43 -
試広報を展開したい。特に高校訪問専従者の果たす役割が大きいと考えられるため専従者を
増やし、より多くの志願者を集められるように広報活動を充実させたい。
5. 生徒の募集計画
2011(平成 23)年度入試では募集人員を満たすことができたが、昨年行われた学校説明
会やクリスマスの集いでの、5 年生以下の出席者数を考慮すれば、予断を許さない状況が続
いている。制度の改善、改革は恒常的に行っていく必要があり、現在も 2012(平成 24)年
度より、理科と数学の先行実施が求められている新指導要領に沿ったカリキュラムを検討中
であり、そこにはいくつかの新しい試みが盛り込まれている。しかしながら、生徒の有り様
そのものが松蔭の教育を体現しており、我々の教育成果が問われていることを自覚し、教育
活動に励んでいくことが、まず第一であると肝に銘じたい。
現在、生徒が登校していない土曜日を中心に説明会を行っているが、生徒が日常活動をし
ているところを公開して説明会を行えるようにしたい。2011 年度は、初めての試みとして、
最大手の日能研に子どもを通わせる保護者対象の授業参観を行う。また、昨年に引き続き出
願開始後の冬休み中の祝日にも、学校において個別相談会を実施する。
以下は昨年示した計画であるが、今年度もおおよそ同じである。
①大学との連携を深め、
教学面のみではなく入試対策の広報面でも連携を深めていきたい。
②同窓会等で本校の現状を訴え協力を求める。
③オープンキャンパス等を実施、受験生保護者に対する授業公開等もさらに推進する。
④各種の説明会に効率を考えつつ、積極的に参加する。
⑤効果的な宣伝・広告・掲示についてさらに検討をすすめる。
⑥灘区内 3 女子校(松蔭・海星・親和)合同学校説明会を行う。
6. 財務関係
(1) 現在および将来の施設、教育内容充実のために、筋肉質で均衡のとれた収支状況・財務体
質を目指す。
そのためには、少子化進展のなかで、他法人に負けない独自性に溢れた教育内容と財務内
容が両立できるように年度収支の均衡に注力し、あわせて将来への備えとしての引当資産
の活用による自己資金蓄積を計画的、積極的に進めていきたい。
(2) 経費面でのコスト削減を進める一方で、教育水準の維持向上とともに特色のある教育機関
と評価されるよう、メリハリのある予算配分・予算執行を行い、学生サービス、学生満足
度の向上を図っていく。
(3) 保有資産の効率的活用と管理コストの削減に努力し、限りある経営資源の効率運用と同時
に学生サービスの維持向上を行う。
7. 施設・設備関係
(1) 2011(平成 23)年度には学院創立 120 周年記念事業の中学校・高等学校メイン事業の完成年
度として、中高東館の耐震改修工事を計画しており、これにより一応、耐震補強は完結す
るが、未整備の北館や体育館の整備も数年後には必要となってくる。
(2) 大学のキャンパスが傾斜地であるため学内には坂や階段が多く、バリアフリー化の推進が
課題となっている。渡り廊下やエレベーターの増設、傾斜勾配の緩和、車椅子用昇降機の
設置等、できるところから徐々に整備していきたい。
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