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高校生を対象とした「親になるための教育」推進事業 平成24年度実施校

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高校生を対象とした「親になるための教育」推進事業 平成24年度実施校
 高校生を対象とした「親になるための教育」推進事業 平成24年度実施校取組状況一覧
№
1
2
3
4
5
学
校
名
成果と課題
取組C:親・乳幼児との交流
演題:「高校生のための親
になる備え」
講師:宮城大学看護学部教
授(助産師)塩野悦子氏
対象:3学年(全3学級)
蔵 86人
王 時数:LHR1h
高
施設:永野・宮保育所
対象:3学年「発達と保
育」選択者31人
時数:学校行事2h×2回
「赤ちゃんふれあい体験」
講師:卒業生,教員
対象:3学年「発達と保
育」選択者31人
時数:「発達と保育」2h
演題:①「大切な命を産み育てる
ために」,講師:みやぎ子育て支
援センター副代表 田村雪子氏,
対象:2学年(家政科)31名,時
数:2学年「家庭総合」1h,②
演題:「幼児理解からの出発,講
師:東北生活文化大学短期大学部
講師 山﨑敦子氏,対象:2学年
(全員)160名,時数:2学年
「発達と保育」1h
施設:いちょうの実幼稚
園,亘理保育所・鹿島保育
所
対象:2学年(家政科)3
1名
時数:2学年「発達と保
育」4h×2回
演題:「健やかな子育て・
親育ち」
講師:みやぎ子育て・女性
健康支援センター事務局長
(助産師)田村 雪子 氏
対象:1学年(全8学級)
320人
時数:LHR60分
施設:仙台市立鶴ヶ谷保育
所 対
象:1・2学年希望者9名
時数:150分×2回
演題:「幼い頃の記憶 ~
絵本の思い出~」
講師:聖和短期大学教授
小野真喜子氏
対象:1学年(全7学級)
279人
時数:家庭基礎1h
演題:「誕生学」
講師:日本誕生学協会認定
バースコーディネーター
千葉しのぶ氏
対象:「発達と保育」選択
者3学年17人
時数:「発達と保育」1h
施設:青葉台保育園
対象:3学年「発達と保
育」選択者8人
時数:「発達と保育」1h
×9回
仙
台
三
高
利
府
高
岩
出
山
高
取組の具体的な内容
取組B:保育体験
亘
理
高
取組A:講話
施設:大崎市立岩出山保育
所
対象:「発達と保育」選択
者3学年17人
時数:「発達と保育」4h
×1回
内容:親との交流
講師:健康生きがいアドバ
イザー 御宿ときえ氏(卒
業生)
対象:「発達と保育」選択
者3学年17人
時数:「発達と保育」1h
取組D:その他
「発達と保育」選択者の保育体験実習は,本校では定番となっている実習で,生
徒も目的意識を持って取り組んでいるので,今後も続けていきたいものであると考
えている。また,体験させてもらっている施設からの評価も良く,施設側でも高校
生が来るのを楽しみにしていてくれているようである。3年次対象の講話は,生徒
たちが興味を持って聞いていたようである。特に男子生徒が「親になるための備
え」について関心を持ったようであり,生徒の感想にも,「パートナーをしっかり
と支えたい」や「得意料理を1品持てるように,今から練習しておきたい」と意欲
的な意見が目立った。女子は「きちんとした親になりたい」や,「子どもを産みた
くなりました」などと親になるために積極的な感想を持つ生徒が多かった。「赤
ちゃん触れあい体験」は,卒業生4人と育児休業中の本校教員の計5名に子どもを
連れて学校に来てもらい,生徒たちとの触れあいを持つことができた。生徒たちは
とても意欲的に取り組み,有意義な時間を過ごすことができた。1時間のみの実施
だったが,生徒たちはもっと一緒に遊びたいと言っていたのが印象的だった。
内容:妊婦体験学習
今年度は,講演会の内容を「親になるまでに」と「親になったら」と観点を変え
妊婦体験教材(ボディジャ て実施した。また,講演の時期も保育実習を踏まえて計画したことは,それなりの
ケット式)を利用し,体型 成果に結びついたと考える。
の観察,日常の動作などの 幼稚園・保育所実習については,それぞれの協力があり成り立っているものであ
体験。
るが,実際に子どもたちと触れ合うことで「発達と保育」等で学習した内容の理解
対象:2学年(全員)
が深まると考えられるため,継続させていきたい。
160名
妊婦体験は,内容を変え家政科以外のクラスでも実施してみた。
時数:2学年「発達と保
育」2h
①新生児のお世話実習
本校生徒は,7~8割が男子である。年度当初から男女共同で家庭も社会も築い
(全員)新生児抱き人形に ていかなければならず,少子化改善のためにも男性の育児参加が必須であることを
よる,衣服交換・おむつ交 認識した上での講演や実習だったため,全体的に意欲的に取り組んでいた。今まで
換・抱っこ体験(一部生
乳幼児と触れあったことのない生徒も,講演を聴き,実際の映像を見たり実物を模
徒)抱っこヒモ装着体験
した人形に触れたりすることで,少なからず子育ての実感を得られたようで,子育
②(全員)映画「生まれ
てへの抵抗感が軽減されたようである。
る」ダイジェスト版視聴
この事業に参加することによって,担当教諭の意識も高まり,他校との情報交換
対象:1学年(家庭基礎) も進むため授業が充実する。また,学校行事として講演会を開催できるので,他教
時数:各1h
員への啓蒙も多少でき,協力や理解を得やすくなるという波及効果がある。課題と
しては,講演会講師の人材の充実が望まれる。
1年次においては,生徒の興味のある内容で取り組みやすいテーマであった。将
来自らが親になった時に取り組みたいと思った生徒が多かった。自分の親への思い
出と感謝の気持ちを改めて感じているようであった。親としての意識付けになった
のではないかと思える。11月と寒い時期に行ったので,来年度は早い時期にでき
るかが課題である。また,3年次の保育園実習では,短い時間内で学習していた様
子がうかがえた。進路先が保育系の大学,専門学校の生徒も実習の経験を生かして
受験に前向きに取り組んでいた。
講話を通して,親になるために必要な知識や子育ての楽しさ,大変さを学び,保
育所実習では実際に子ども達との触れ合いの中で,教科書では学べないことを体験
することができた。また,生徒達は講話も真剣に聞き,将来自分たちが子どもを
もった時に,こんな親になりたい,子どもをこんな風に育てたいという強い意識を
持ったようである。また,実習では最初は戸惑いながらも子ども達との触れ合いの
中で苦労した反面,子どもの純粋な気持ちや行動を目の前にして,充実した実習に
なったようである。生徒達には,言葉では伝えきれない多くの実習や講話を,今後
も取り入れていきたいと考えている。また,今回は発達と保育選択者のみの実施と
なったが,来年度は学年行事として取り入れ,将来親になるための講話や実習を体
験してもらいたい。
№
6
7
8
9
希
望
校
取組の具体的な内容
成果と課題
取組A:講話
取組B:保育体験
取組C:親・乳幼児との交流
取組D:その他
演題:「子どもの健やかな
発達を支える親の役割」
講師:さくら保育園長 武
川裕子氏
対象:3学年(全3学級)
89名
時数:LHR2h
施設:千手寺幼稚園
(校内果樹園にてりんご狩
り体験交流)
対象:3学年(1学級)2
8名,2学年(2学級)5
5名
時数:3学年「発達と保
育」3h×1回,2学年
「家庭総合」3h×1回
講師:卒業生
対象:3学年28人,選択
「発達と保育」11人
時数:「発達と保育」1
h,「課題研究」1h
内容:絵手紙体験講座
講師:PFCアドバイザー
早坂睦子氏
対象:2学年26名
時数:「フードデザイン」2h
演題:「思春期の生と性-
『親になる』ということを
考えるー」
講師:しらゆりクリニック
院長 高屋りさ氏
石 対象:2学年(全6学級)
巻 234人
高 時数:LHR及び保健2h
施設:石巻市立石巻保育所
対象:2学年(全6学級)
234人(各学級1回・計
6回)
時数:家庭基礎「保育分
野」2h
※沐浴実習を保育体験の前
に実施(2h)
演題:①「大切な命だか
ら」,②「子供を産み育て
る」
講師:みやぎ子育て・女性
健康支援センター事務局長
(助産師) 田村雪子氏
対象:2学年(全5学級)
194人
時数:LHR2h,1h
施設:①栄光幼稚園,②石
巻市立ふたば保育所
対象:①3学年選択科目
「家庭実習」8人,②全校
から希望者10人
時数:①選択科目「家庭実
習」1h×3回,②半日
演題:「幸せに生きるため
に考えよう性と生」
講師:宮城大学看護学部教
授(助産師)塩野悦子氏
対象:全学年104
女 時数:学校行事
川
高
施設:女川町立第四保育所
対象:読書ボランティア参
加希望者
時数:放課後月約3回程度
加
美
農
高
石
巻
好
文
館
高
講師:本校養護教諭
対象:2学年(全2学級)
50人
時数:必履修教科「家庭総
合」1h
①保育園年長児とともにリズム遊びをする中で,関わり方による成長や発達に与える
影響の違いを実感した。さらに講話では,各自の生活を振り返り今後の過ごし方を見
直す機会となった。
②クラスごとに交流する園児クラスを決め,対象児の発達段階を考えた支援のあり方
を事前に学習し,実践することができた。
③発達段階の違いや特徴を幼児の行動から実際に観察する機会が得られ,また年齢の
近い母親の子どもへの接し方から様々なことを感じとることができた。
④素直に感情を表現する楽しさを共有しながら,絵手紙というコミュニケーション
手段で気持ちの伝え方を再認識することができた。
産婦人科医による講話「思春期の生と性」では,性の意思決定や行動選択など,
自分がどう生きるのかについて深く考えさせる内容であった。映像を一切使用せず
心に訴える内容であったのも効果的であった。また,専門的な講話だけでなく,実
例を挙げて話され,より自分自身の問題として捉えることができた。また,妊婦疑
似体験では,命の大切さや妊娠の大変さを実感できた。保育体験や沐浴実習では,
子どもの発達段階を理解し,自分がこれまで成長するためには多くの方の支えがあ
ることを理解し,将来自らが親となった時の心構えを実感することができた。講話
と実習(保育・沐浴)を同時に体験することで,より心に響く内容にになった。
性教育や保健・家庭(保育)など本来は連携して行わなければならない分野で
あったのだが,分掌や教科の枠を超えてなかなか実践することが難しかったため,
これまで単独で行っていたが,本事業がきっかけで円滑に推進することができ,大
きな効果が生まれたものと思われる。今後この事業が継続して行われるよう期待し
ている。
第1回講話では,性行動に対する意思決定,生命の尊さ,家族計画など人生にお
ける家族のあり方や自分のあり方を考える機会となり,妊娠前からの責任を感じ取
らせられた。第2回講話では,第1回講演内容を基にして,家庭をもち子を産み育
てることの意義や社会的支援等の講話により「子育て」「親育ち」の意識をもたせる
ことができた。特に父親の役割や夫婦の協力について認識させることができた。ま
た,ベビー人形を借用することができ,2年次生徒全員に疑似体験をさせることが
できた(家庭科の授業)。乳児の大きさ・重さ・体型・扱い方などの疑似体感がで
き,親の役割を認識させることができた。幼稚園・保育所訪問では,幼児の発達の
特徴や保育の仕方・関わり方などについて体感することができ,理解を深めるとと
もに保育系への職業観を高めることができた。
取組A(7月13日(金)実施)について:ジメジメむしむしする中,講師の塩
野先生が,わざわざ持参して下さった本物そっくりな赤ちゃん人形を抱っこできた
り,妊婦服を着る体験ができたり,とても貴重な経験ができた。また出産劇では,
本校養護教諭の迫真の演技に本当に産んでしまうのではと心配する生徒がいるくら
い印象に残った。残念ながら,積極的に体験に参加する生徒とそうでない生徒の差
が見られ,いかにして全員に体験させるかが今後の課題である。
取組Bについて:計画では家庭科の授業の中で取り組む予定であったが,都合に
より実施できなかった。しかし,読書ボランティアの活動の中で,放課後のわずか
な時間ではあるが園児たちと触れ合うことで保育体験ができているものと思う。
取組Cについて:講師に予定していた本校の養護教諭に第2子が誕生したので,
今年度は実施しなかったが,来年度は昨年度同様に実施したいと考えている。
№
学
校
名
柴
田
10 農
林
高
仙
台
11 三
桜
高
12
13
泉
松
陵
高
涌
谷
高
取組の具体的な内容
成果と課題
取組A:講話
取組B:保育体験
①演題:「性教育講話」,
講師:養護教諭,対象:1
学年(4学級)141名,②
演題:「親になるための備
えとは」,講師:看護学部
教授(助産師)塩野悦子
氏,対象:2学年(4学
級)130名,③演題:
「大切にしたい性と命」,
講師:NPO法人ハーティ
仙台代表 八幡悦子氏,対
象:3学年(4学級)130
名,時数:LHR1h
演題:「高校生のための親
になる備え」
講師:宮城大学看護学部教
授(助産師)塩野悦子氏
対象:1学年(全7学級)
280人
時数:LHR1h
演題:「子どもを産み育て
る」
講師:みやぎ子育て・女性
支援センター加藤由美子氏
対象:1学年(全7学級)
280人
時数:LHR1h
演題:「思い出そう家族の
味 家族の絆」
講師:聖和短期大学教授
小野真喜子氏
対象:2学年(4クラス)
137名
時数:総合的な学習の時間
2h
演題:「高校生のための親
になる備え~備えあれば憂
いなし?!」
南 講師:宮城大学看護学部教
14 郷
授(助産師)塩野悦子氏
高 対象:3学年(2学級)
48名
時数:LHR1h
取組C:親・乳幼児との交流
2学年39名「大河原カト
リック幼稚園児とのリンゴ
狩り交流体験」
時数:LHR1h
今年度初めての試みであったが,生徒や教職員からもおおむね好評であり,生徒
や指導担当教員の感想を聞くと,それぞれ意義のある体験となったようである。教
職員からは,次年度への取組に対しても積極的な意見がでた。しかし,交流に関し
ては事前指導の時間を十分に取るべきであったという意見があった。
講師:山元町生涯学習課母
子サークル「なかよし会」
親11名,子14名
対象:3学年「発達と保
育」選択者29名
時数:「発達と保育」2h
生徒達にとっては,「結婚」や「親になること」はまだ先のことと捉えていたよう
だが,講話を聞かせていただいて,意識が大きく変わり将来親になることの意識づ
けができたように思う。高校生の段階から心身の備えが大事なことや,「親になる
こと」は当たり前のことではなく,それぞれの過程で苦労や覚悟を必要とすること
を認識した。生徒の感想文において,親に感謝する言葉が数多く見られ,ややもす
ると「産んでくれてありがとう」を忘れてしまう時もあるかもしれない高校生に
とって,家族の愛情を再確認できた。ロールプレイングを交える場面もあり,楽し
く分かりやすく聞かせていただいた。また,先生ご自身の今までの人生についても
触れられ,より心に響いた。
母子サークルとの交流会においては,乳幼児の心身の発達について理解する上で
大変良い体験となった。子育て中の母親の話を直接聞くこともでき,子育ての大変
さだけでなく喜びや楽しさを認識したようだ。
将来の生き方を考えさせ,人として成長する機会になった。
保育人形による保育体験実 今年度初めての取組であり,生徒の実態を把握しながら授業で学んだことがこの
習
事業とうまく結びつくように進めた。外部講師による講話や生徒が実際に保育人形
対象:1学年クラスごと
を使って子育てを体験することで,「将来,自分が親になる可能性がある」という
時数:家庭基礎「発達と保 ことを考えることができたように思われる。生徒の様子から,体験して学ぶことが
育」2h
いい刺激になると改めて感じた。このことから,今後体験実習の内容を充実できる
ように考えていきたい。
施設:涌谷町立城山保育所
対象:3学年選択者(13
名)
時数:選択教科「発達と保
育」3~5h
施設:なんごう幼稚園
対象:3学年「発達と保
育」選択者 6人
時数:「発達と保育」2h
×2回,1日
取組D:その他
絵本読み聞かせボランティ
ア講習会(全6回/保育所
実習2回)
対象:参加希望者61名
講師:木下おひさま文庫
金子きくえ氏
時数:教科外活動(ボラン
ティア活動)
内容:妊婦さんの体験談・
乳幼児との交流
講師:本校教諭2名,卒業
生1名
対象:3学年「発達と保
育」選択者 6人
時数:「発達と保育」2h
本校としては,本事業初年度ということもあり,戸惑いもあったが,実施した効
果や成果を得ることができた。取組Bと取組Dについては,昨年度からの継続事業
であったので,これまでの成果を踏まえて展開することができたが,取組Aの講演
会については,「どの学年で行うのか」「どんな内容で行うのか」「誰にお願いす
るのか」など,ねらいを定めるのが難しい面もあった。特に,講師の選定には数か
月を要しため,講演テーマを決めて何人かの講師にあたったが,日程等で断られた
経緯があった。来年度に向けては,講師リストが限られているためスムーズに事業
を計画するには幅広い講師リストが必要な感じがした。
取組A:妊娠・出産において母親だけではなく,父親のサポートが必要なことを理
解した生徒が多く,よかった。より多くの生徒に興味関心をもってもらいたい。
取組B:3回も訪問することができ,生徒たちが積極的に楽しんで体験することが
できた。楽器演奏なども披露し,真剣に取り組んでいた。また,子どもの発達の理
解や集団生活での先生方の様子についても知る機会となり,学ぶものが大きかっ
た。
取組C:実際に乳幼児と交流したり,妊婦さんや母親から話を聞くことで,子ども
のかわいらしさや育児の大変さなども知ることができた。
№
15
希
望
校
取組の具体的な内容
成果と課題
取組A:講話
取組B:保育体験
取組D:その他
内容:児童館の子育て支援
事業に参加
施設:登米市登米児童館
対象:『発達と保育』普通
科3年生選択者(28人)
時数:夏休みの行事2時間
(4班編制,各班1回訪
問)
①演題:「乳児の認知発達の
世界~赤ちゃんにできること
できないこと」,講師:尚絅
学院大学人間心理学科 小泉
嘉子氏,対象:1学年(4学
登 級)139人,時数:LHR1
米 h,②演題「妊娠・出産・子育
高 て体験談」,講師:小野寺理
恵(本校教諭),対象:『発
達と保育』普通科・商業科3
年生選択者(28名),時
数:『発達と保育』1h
演題:「性と生について知
ろう!考えよう!」
講師:登米市 市民生活部
健康推進課 地域保健係
助産師 伊藤真理氏
上 対象:1年生(全2学級)
16 沼
60人
高 時数:家庭基礎・総合2h
施設:託児所「ゆりかご」
対象:3学年選択科目「発
達と保育」4名
時数:6h
石
巻
17
北
高
演題:「大切にしたい性と
命」,講師:助産師・NP
O法人ハーティ仙台代表
八幡悦子氏
対象:1学年(5学級)2
00名
時数:LHR1h
施設:石巻市立鹿又保育所
対象:選択科目「発達と保
育」2学年33名
時数:選択科目「発達と保
育」2h
本
18 吉
響
高
演題:「親になるために考
えるべきこと」
講師:内藤久仁子さん(登
米市立佐沼病院 助産師)
対象:2学年(3学級)
120名
時数:LHR2h
保育体験
ア) 家庭クラブ・ボラン
ティアクラブによる保育園
交流
イ)農業科による保育園交
流
①演題:「子どもの発達と親
の発達」,講師:東北大学大
学院教育研究科教授 加藤道
代氏,②演題:「子どもの発
達と関わり方」,講師:心理
カウンセラー 今野廣子氏,
対象:「発達と保育
(あ)(い)(う)」選択者 41名,
時数:発達と保育2h
施設:矢本子育て支援セン
ター「ほっとふる」
対象:「発達と保育(あ)
(い)」選択者 31名
時数:発達と保育2h
東
松
19
島
高
取組C:親・乳幼児との交流
○取組A
1)大学の准教授による講話は,専門的な内容ではあったが「何もできない赤ちゃ
ん」から「赤ちゃんのはたらきかけを親が受けとめてかかわることが大切」という
考え方に変わった,という感想を得られた。
2)体験談の締めくくりで「日々反省と実践の繰り返しで自分が学んでいます」と
お話があり,「子育て・親育ち」の意識を持たせることができた。
○取組C
子育て支援事業への参加だったため,母親が乳幼児にかかわっている姿や児童館職
員の乳幼児への接し方や母親へのアドバイスを実際に見ることができ,子育て支援
事業について理解を深めることができた。
演題:「家族・育児・女性
保護」~青年海外協力隊と
して海外から見た日本~
講師: 青年海外協力隊
(平成22年1次隊)大和
輝子氏
対象:普通科1年,3学年
選択生徒40人
時数:「家庭基礎」・「発
達と保育」2h
内容:親・乳幼児との交流
講師:東松島市在住の親と
その子ども(乳児,幼児)
対象:「発達と保育
(う)」選択者 11名
時数:発達と保育2h
これまで本校としては,家庭クラブや授業の中で取り組んできたが,今年度,こ
のような事業での指定を頂いた。講演については,地域において常に指導している
助産師の方に来て頂いた。この地域は特に10代の妊娠が多いことを知り,また本
校の生徒の家庭の実態は単親家族が多いことが分かった。思春期の性から,親にな
るための知識,生命の大切さ,家族計画など授業ではなかなか触れることのできな
い部分を講演して頂いた。また,妊婦疑似体験を通し命の大切さや妊婦の大変さを
実感できて良かったと思う。2つめの講演は,海外(開発途上国パラグアイ)の家
族・育児・女性保護・社会福祉・保健医療・公衆衛生・女子の雇用問題・社会環境
等,グローバルな視野で我が国と比較した講演で,生徒にとってはとても興味深
く,関心をもてた講演になった。
家庭の教育力が低下している中,生徒が自分自身ライフステージを考えることに
繋がればよい。
講話では,映像,資料等を使用していただき,生徒にも分かりやすく話をしてい
ただいた。多くの生徒が興味を持ち,自分のこととして受け止めていた。今まで保
育人形を抱く機会がなかった生徒は,今回抱いてみて,保育人形の重さ,首がグラ
グラすることにびっくりしていた。
保育所訪問では,子どもたちとのふれあいを楽しみにしている生徒が多く,2時
間という限られた時間の中で一生懸命活動をしていた。訪問を終えて生徒のレポー
トから,「保育士の仕事の大変さ」,「子どもとの係わり方」,「子どもから教え
てもらったこと」など,訪問体験から多くのことを学び,進路を考える上でとても
よい経験につながった。
取組Aにおける生徒の講義での態度や感想から,講義を行って「よかった」と考
える。本校は一年次で「性教育講話」を行っており,話が重複する部分が多かっ
た。また,保健の授業でも触れているものの,実際の現場の映像や画像,実際働い
ている方から聞ける話などは,生徒たちにとって新鮮なものと映ったようである。
さらに「親になるための学習」と考えたときに,「より広い分野で」「より深く」
考えていかなければならないのではないかと考える。講義ではDVDでコンドーム
の付け方の授業の映像があったり,生徒によっては衝撃的な内容の話もあったよう
だ。特に本校生徒は年齢が若いうちに結婚という形をとる生徒が多いので,男女交
際のあり方や性への真摯な態度の育成が大切になってくるものと思われる。
どの取組においても,教科書からでは学べない子育ての具体的な事例や現状を知
る貴重な機会となり,生徒らは多くのことを学ぶことができたようである。また,
普段の学習内容を実際に体験しながら振り返ることができ,生徒らはより理解を深
めているようだった。いずれの講師の方も事後の質問にメールで答えていただくな
ど,非常に高い教育効果を得られたと考える。課題としては,できるだけ多くの生
徒へ実施できるよう,形態を再考していきたい。
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