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ISSCC2009:東京工業大学 藤井研究室 修士2年 須田

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ISSCC2009:東京工業大学 藤井研究室 修士2年 須田
ISSCC 2009 参加レポート
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ISSCC 2009 参加レポート
東京工業大学 理工学研究科 電子物理工学専攻
藤井研究室 修士2年 須田 悟史
2/8∼2/12にマリオットホテルで開催されたISSCC2009の中の2/9∼2/11のセッションに参加させて頂きました。今年は例年よりも人数が少なかったそうなのです
が、それでもものすごい数の人が参加しており、規模の大きさを実感しました。会場のマリオットホテルは高級感あふれる巨大なホテルでした。開催前日にホテル
の下見に行った際に、朝から晩まで一日中リハーサルを行っていることには非常に驚きました。またregistrationを行った際にテクニカルペーパーを受け取ったので
すが、1件あたりのページが少ないのにとても分厚いのが印象的でした。
以下に参加したセッションを記します。
2/9
"Imagers"
"High-Speed Data Converters"
"PLL,Optical,DSL"
2/10
"Data Converter Techniques"
"RF Building Blocks"
"High-Speed and mm-Wave Circuits"
"Analog Techniques"
2/11
"PLLs and Clocks"
"mm-Wave Circuits"
セッションは5∼7つ同時に行われる中から、自分の興味あるセッションを自由に選んで参加する形式でした。なお途中退席は自由だったので、私は自分の興味あ
る分野や自分の知っている方の発表やauthorに有名な方の名が入っている発表をチェックし、さまざまなセッションを渡り歩きました。入室する度に入口の係員から
発表の採点用紙を渡されましたが、発表内容を理解することもたいしてできなかった私は採点することはありませんでした。
発表は企業や共同研究のものが目立ち、"A 10b 500MHz 55mW 90nm ADC"や "A 43.7mW 96GHz PLL in 65nm CMOS"など性能を前面に押し出したタイトルが多
く見につきました。タイトルからどんな内容か分からないですが、前者はパイプライン型ADCの補正技術、後者はクロスカップル型VCOとインジェクションロック型分
周器を用いて構成したPLLについてのお話でした。そのほかに"RF Building Blocks"で聴講した、LNAなしで構成した受信機についての発表である"A 0.2-to2.0GHz 65nm CMOS Receiver Without LNA Achieving >11dBm IIP3 and <6.5dB NF"など思いもよらない発表もあり、とても興味深かったです。デバイスプロセスは
大抵45∼90nmのもので、私が試作や設計に用いたことのある0.18umのプロセスは全然目につきませんでした。また発表中は英語が聞き取れず(特にイタリア人の
方の英語は全然聞き取れませんでした)内容が理解できないため、論文やスライド中の文章を必死に追うのに苦労しました。しかし中には、英語力のない私でもス
ライドの絵をみただけで言いたいことが伝わってくるような発表もあり、発表者のプレゼンテーションのレベルが高いことを実感しました。
全体的には自分の英語力不足と回路の知識不足を実感した3日間でした。今後再びISSCCに参加する機会が与えられたならば、そのときは今回よりも内容を理解
できるようになりたいと思います。
図3:入り口の幕
図1:宿泊したルノワールホテル
図2:会場となったマリオットホテル
次にISSCC以外のサンフランシスコでの体験も簡単に記しておきたいと思います。
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サンフランシスコの治安の悪さを実感しました。特に奇妙な叫び声やパ トカーのサイレンの音は一日中聞こえた気がします。宿泊したルノワール ホテルは古
いホテルだったので外の音が室内まで洩れて来て、真夜中も うるさく寝るのも一苦労でした。
市内は坂道だらけでした。坂というより、壁のように感じるものも多かっ たです。坂道をあがると丘のように辺りの景色がよく見渡せたことが心 に残っていま
す。
海辺ではカモメ、町中では鳩が多く、時々雨のように糞を降 らせてきました。そのためカモメや鳩が飛んでいるときは極力注意する必要がありました。
店はファーストフード店を除き、午後6∼7時で閉店のものが多く、日曜日はほぼ定休日でした。また食事の量が多く、昼食を食べたあと夜になってもお腹が空
かないこともありました。味の方も残念な思いをした料理が多かったですが、フィッシャーマンズワーフで食べたカニとクラムチャウダーは絶品でした。
晴れていたかと思うと急にどしゃ降りになったり、すぐに雨が降り止ん だりして天気がとても変わりやすかったです。寒さは日本と同じくらい でしたが、あまり
乾燥していなかったように感じました。天気予報 での最高気温が高かったため、私は薄着を持っていったのですが、結局寒くて ずっとジャケットを来ていまし
た。
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2009/03/25
ISSCC 2009 参加レポート
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図4:坂の上からの眺望
図6:カニ
図5:壁のような坂
図7:クラムチャウダー
図8:カモメ
最後に、このような貴重な機会をくださいました演算増幅器設計コンテスト事務局関係者の皆様、協賛企業の皆様、現地でお世話になった皆様に深く感謝致しま
す。
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2009/03/25
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