...

LT5502 - RSSI付き400MHz直交IF復調器

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

LT5502 - RSSI付き400MHz直交IF復調器
LT5502
RSSI 付き400MHz 直交
IF 復調器
特長
n
n
n
n
n
n
n
n
n
n
概要
1.8V ∼ 5.25V の単一電源
IF 周波数範囲:70MHz ∼ 400MHz
IFリミッタ利得:84dB
RSSIリニア範囲:90dB
7.7MHzローパス出力フィルタ
ベースバンドI/Q 振幅不均衡:<0.7dB
ノイズ・フィギュア:4dB
低消費電流:25mA
スタンバイ時に出力をバイアスシャットダウン電流:1µA
24ピン細型 SSOP パッケージ
LT®5502は70MHz ∼ 400MHzモノリシック集積化直交 IF 復
調器です。このデバイスは、IFリミッタ、直交ダウン・ミキサ、内
蔵ローパス・フィルタ、2 分周LO バッファで構成されています。
LT5502は1.8V ∼ 5.25Vの単 一 電 源 電 圧でIおよび Q ベー
スバンド信号の復調を行うためのすべての構成ブロックを備
えています。IFリミッタは小信号利得が 84dBで、90dBを超
えるリニア範囲をもつRSSI(receive signal strength indicator)
を搭 載しています。入力換 算のノイズ・スペクトル密 度は
1.45nV/ Hzで、入力が 50Ωソースで終端されている場合に
4dBのノイズ・フィギュアに相当します。ローパス出力フィルタ
は、復調されたI/Q ベースバンド信号のアンチエイリアシング
およびパルス成形フィルタとして機能します。これらのフィルタ
の3dBカットオフ周波数はおよそ7.7MHzです。ミキサに直交
ローカル発振器(LO)信号を供給するためには、VCO 周波数
が所要の動作周波数の2 倍であることが必要です。I/Q出力
がベースバンド・チップにAC 結合されると、スタンバイ・モー
ド時に消費電流が低減され、受信モードへの高速過渡応答
を実現します。
アプリケーション
n
n
n
IEEE802.11
高速ワイヤレスLAN
ワイヤレス・ローカル・ループ
L、LTCおよび LTはリニアテクノロジー社の商標です。
標準的応用例
I/Q 出力振幅、RSSI 出力とIF 入力電力
2V
C3
22nF
R1
240Ω
IF +
1200
VCC
IF –
90°
2XLO +
2XLO
INPUT
IOUT+
QOUT+
÷2
0°
2XLO –
ENABLE
EN
IOUT–
LT5502
GND
BASEBAND
DIFFERENTIAL
I/Q OUTPUTS
–
QOUT
RSSI
C4
1.8pF
5502 TA01a
1.2
1000
1.0
800
0.8
600
0.6
400
0.4
200
–85
–70
–55
–40
–25
–10
IF INPUT POWER (dBm)
5
RSSI OUTPUT (V)
IF
INPUT
C1
1nF
DIFFERENTIAL OUTPUT SWING (mVP-P)
C2
1µF
0.2
5502 TA01b
5502f
1
LT5502
絶対最大定格
パッケージ/発注情報
(Note 1)
ORDER PART
NUMBER
TOP VIEW
電源電圧............................................................................. 5.5V
LO 入力電力 .................................................................... 10dBm
IF 入力電力...................................................................... 10dBm
動作周囲
温度(Note 2)....................................................... –40°C ~ 85°C
保存温度範囲.................................................... –65°C ~ 150°C
リード温度(半田付け、10 秒)..........................................300°C
全てのピンで超えてはならない電圧 ...................................VCC
+
1
24 QOUT+
IOUT–
2
23 QOUT–
GND
3
22 VCC
IOUT
VCC
4
21 GND
GND
5
20 GND
IF +
6
19 2XLO+
–
7
18 2XLO –
GND
8
17 VCC
GND
9
16 VCC
IF
EN 10
15 RSSI
STBY 11
14 GND
IFt + 12
LT5502EGN
13 IFt –
GN PACKAGE
24-LEAD NARROW PLASTIC SSOP
TJMAX = 150°C, θJA = 85°C/W
さらに広い動作温度範囲で規定されるデバイスについては、弊社または弊社代理店にお問い
合わせください。
電気的特性
注記がない限り、VCC = 3V、f2XLO = 570MHz、P2XLO = –10dBm、fIF = 280MHz、PIF = –50dBm、TA = 25 C。
(Note 3)
SYMBOL
PARAMETER
CONDITIONS
MIN
TYP
MAX
UNITS
IF 入力
fIF
Frequency Range
3dB Limiting Sensitivity
Noise Figure
Terminated 50Ω Source
DC Common Mode Voltage
70 to 400
MHz
–79
dBm
4
dB
2.6
V
復調器のI/Q 出力
I/Q Output Voltage Swing
Differential
850
I/Q Amplitude Mismatch
0.1
I/Q Phase Mismatch
Output Driving Capability
mVP-P
0.7
0.6
Differential; CMAX = 10pF
DEG
1.5
DC Common Mode Voltage
dB
kΩ
1.84
V
RSSI
Linear Dynamic Range (Note 4)
±3dB Linearity Error
Output Impedance
90
dB
3.8
kΩ
Output Voltage
Input = –70dBm
0.27
0.41
0.54
V
Output Voltage
Input = 0dBm
0.8
1.01
1.2
V
Output Voltage Slope
Input from –70dBm to 0dBm
8.7
Linearity Error
Input from –70dBm to 0dBm
1
mV/dB
dB
ベースバンド・ローパスフィルタ
3dB Cutoff Frequency
7.7
MHz
Group Delay Ripple
16.4
ns
5502f
2
LT5502
電気的特性
注記がない限り、VCC = 3V、f2XLO = 570MHz、P2XLO = –10dBm、fIF = 280MHz、PIF = –50dBm、TA = 25 C。
(Note 3)
SYMBOL
PARAMETER
CONDITIONS
MIN
TYP
MAX
UNITS
2XLO
f2XLO
Frequency Range
P2XLO
Input Power
140 to 800
–20
MHz
–5
DC Common Mode Voltage
dBm
2.6
V
Power Supply
Supply Voltage
VCC
1.8
5.25
V
ICC
Supply Current
EN = High
25
32
mA
IOFF
Shutdown Current
EN = Low; Standby = Low
1
100
µA
Standby Mode Current
EN = Low; Standby = High
2.6
3.5
mA
Note 1: 絶対最大定格は、それを超えるとデバイスの寿命に悪影響を与える恐れがある値。
Note 3: テストは図 3に示されている構成設定で行われる。
Note 2: –40°C ~ 85°Cの温度範囲での仕様は、設計、特性評価および統計学的なプロセス・コ
ントロールとの相関で確認されている。
Note 4: IF 入力のテストは、図 1に示されている構成設定で行われる。
標準的性能特性 (Note 3)
TA = 85°C
32
SUPPLY CURRENT (mA)
1200
I/Q 出力振幅とIF 入力電力
1200
fIF = 280MHz
TA = 85°C
TA = 25°C
24
TA = –40°C
20
2.5
3.5
4.5
SUPPLY VOLTAGE (V)
5.5
5502 G01
TA = 25°C
800
TA = –40°C
600
400
1.8
VCC = 3V
fIF = 280MHz
1000
1000
28
16
1.8
I/Q 出力振幅と温度
DIFFERENTIAL OUTPUT SWING (mVP-P)
消費電流と温度
DIFFERENTIAL OUTPUT SWING (mVP-P)
36
2.5
3.5
4.5
SUPPLY VOLTAGE (V)
5.5
5502 G02
TA = 85°C
TA = 25°C
800
600
TA = –40°C
400
200
–85
–70
–55 –40
–25
–10
IF INPUT POWER (dBm)
5
5502 G03
5502f
3
LT5502
標準的性能特性 (Note 3)
I/Q 出力振幅とIF 入力電力
1.2
VCC = 3V
TA = 25°C
fIF = 280MHz
600
TA = 85°C
TA = –40°C
0.6
TA = 25°C
–40
–25
–10
IF INPUT POWER (dBm)
0.2
–85
5
–70
–55
–40
–25
–10
IF INPUT POWER (dBm)
5502 G04
–73
fIF = 280MHz
TA = 25°C
INPUT SENSITIVITY (dBm)
RSSI OUTPUT (V)
0.8
VCC = 3V
0.6
VCC = 5.5V
VCC = 1.8V
0.4
0.2
–85
–70
–55
–40
–25
–10
IF INPUT POWER (dBm)
–75
TA = 85°C
–77
TA = 25°C
–79
TA = –40°C
–81
2.5
3.5
4.5
SUPPLY VOLTAGE (V)
GROUP DELAY (ns)
–15
–20
TA = –40°C
5
TA = –40°C
–35
TA = 85°C
80
65
TA = 25°C
50
35
0
4
8
16
12
BASEBAND FREQUENCY (MHz)
20
5502 G10
TA = 85°C
–79
TA = –40°C
TA = 25°C
–82
70 100
150 200 250 300
IF FREQUENCY (MHz)
350
20
LPF 周波数応答とVCC
400
110
VCC = 1.8V, 3V, 5.5V
TA = 25°C
0
–25
–30
VCC = 3V
5502 G09
LPF 群遅延とベースバンド周波数
VCC = 3V
5
–76
–85
5.5
95
TA = 25°C
–55 –40
–25
–10
IF INPUT POWER (dBm)
–5
90
–10
–15
70
–20
–25
GROUP DELAY (ns)
GAIN RESPONSE (dB)
110
TA = 85°C
–10
–70
5502 G08
VCC = 3V
–5
fIF = 400MHz
IF 入力感度とIF 周波数
–73
fIF = 280MHz
–83
1.8
5
LPF 周波数応答と
ベースバンド周波数
0
0.6
5502 G06
IF 入力感度と温度
5502 G07
5
fIF = 70MHz
5502 G05
RSSI 出力電圧とVCC
1.0
fIF = 280MHz
0.8
0.2
–85
5
GAIN RESPONSE (dB)
1.2
VCC = 3V
TA = 25°C
0.4
0.4
–55
RSSI 出力電圧とIF 周波数
1.0
0.8
fIF = 400MHz
–70
VCC = 3V
fIF = 280MHz
RSSI OUTPUT (V)
800
200
–85
1.2
1.0
fIF = 70MHz
400
RSSI 出力と温度
INPUT SENSITIVITY (dBm)
1000
RSSI OUTPUT (V)
DIFFERENTIAL OUTPUT SWING (mVP-P)
1200
50
–30
0
4
8
12
16
BASEBAND FREQUENCY (MHz)
20
5502 G11
–35
0
4
8
16
12
BASEBAND FREQUENCY (MHz)
30
20
5502 G12
5502f
4
LT5502
ピン機能
の静止電圧にバイアスします。入力電圧が 0.7V ∼グランドの
とき、スタンバイ・モードの回路はオフします。
+
IOUT(ピン1)
: Iチャネルのベースバンド正出力ピン。DC バイ
アス電圧はVCC – 1.16Vです。このピンはグランドに短絡しな
いでください。
+
IFt(ピン12)
:正の段間 IFピン。DC バイアス電圧はVCC –
0.25Vです。
–
IOUT(ピン2)
:Iチャネルのベースバンド負入力ピン。DC バイ
アス電圧はVCC – 1.16Vです。このピンはグランドに短絡しな
いでください。
–
IFt(ピン13)
:負の段間 IFピン。DC バイアス電圧はVCC –
0.25Vです。
GND(ピン3、5、8、9、14、20、21)
:グランド・ピン。
RSSI(ピン15)
:RSSI出力ピン。
VCC( ピン4、16、17、22)
:電 源ピン。このピンは1000pFと
0.1μFのコンデンサを使ってデカップリングします。
–
2XLO(ピン18)
:負のキャリア入力ピン。この入力信号の周波
数は、復調器の所期のLO 周波数の2 倍にする必要がありま
す。DC バイアス電圧はVCC – 0.4Vです。
+
IF(ピン6)
:正のIF 入力ピン。DC バイアス電圧はVCC – 0.4V
です。
+
2XLO(ピン19)
:正のキャリア入力ピン。この入力信号の周波
数は、復調器の所期のLO 周波数の2 倍にする必要がありま
す。DC バイアス電圧はVCC – 0.4Vです。
–
IF(ピン7)
:負のIF 入力ピン。DC バイアス電圧はVCC – 0.4V
です。
EN(ピン10)
:イネーブル・ピン入力電圧が 0.9V ∼ VCC のとき
回路は完全にオンします。入力電圧が 0.7V ∼グランドのとき、
スタンバイ・モードに関係した回路部分を除いて、回路はオフ
します。
STBY
(ピン11)
:スタンバイ・ピン。入力電圧が 0.9V ∼ VCC の
とき、スタンバイ・モードの回路がオンし、I/Q バッファを所期
–
QOUT(ピン23)
:Qチャネルのベースバンド負出力ピン。DC バ
イアス電圧はVCC – 1.16Vです。このピンはグランドに短絡し
ないでください。
+
QOUT(ピン24)
:Qチャネルのベースバンド正出力ピン。DC バ
イアス電圧はVCC – 1.16Vです。このピンはグランドに短絡し
ないでください。
ブロック図
IF +
6
IF –
7
IFt+
IFt–
12
13
I-MIXER
LPF
1 IOUT+
1
LIMITER
2
LIMITER
1
LO
BUFFERS
DIVIDE 2
0°/90°
2 IOUT–
LPF
24 QOUT+
1
RSSI
23 QOUT–
Q-MIXER
BIAS
15
RSSI
19
2XLO +
18
2XLO –
10
EN
5502 BD
5502f
5
LT5502
アプリケーション情報
LT5502は以下のブロックで構成されています。IFリミッタ、I/Q
復調器、直交 LOキャリア・ジェネレータ、内蔵ローパス・フィル
タ
(LPF)、およびバイアス回路。
IF 信号はIFリミッタの入力に与えられます。振幅制限された
IF 信号は次に、2 分割回路で発生させた直交 LOキャリアを
使って、I/Q ベースバンド信号に復調されます。復調したI/Q
信号は5 次のLPFを通過し、
出力ドライバでバッファされます。
IFリミッタ
IFリミッタの小信号利得は84dBで、周波数範囲は70MHz ∼
400MHzです。IFリミッタは、カスケード接続された2 段のIF
アンプ /リミッタで構成されています。最初の段の差動出力は
2 番目の段の差動入力に内部で接続されています。少数の外
部部品を使って、それら
(ピン12とピン13)
の間に段間フィル
タを設けることができます。図 3に示されているような、L1と
C8による簡単な並列 LCタンク回路にすることができます。内
部のDCオフセット・キャンセル回路の最適動作のため、22nF
のブロッキング・コンデンサ
(C19)
が使われています。差動構
成にしたIF 入力はIFリミッタへの2XLO 信号の結合に対して
耐性が高いので、最良のレシーバ感度を得るにはIF 入力を
差動構成にすることを推奨します。そうしないと、IF 入力に現
れる2XLO 干渉が IFリミッタを飽和させ、必要なIF 信号の利
得が減少することがあります。それに応じてレシーバの3dB 入
力リミッティング感度が影響を受けます。段間バンドパス・フィ
ルタは、2XLOのフィードスルーおよびレシーバのノイズ帯域
幅を最小に抑えます。したがって、
レシーバの入力感度を改善
することができます。段間フィルタがないと、最初の段によって
増幅された広帯域ノイズによって2 番目の段が制限されます。
この場合のノイズ帯域幅は最大 500MHzにすることができま
す。入力を200Ωで終端したとき、3dBリミッティング感度は、
280MHzのIF周波数で約–79dBmです。差動IF入力のインピー
ダンスは2.2kΩです。したがって、図 3に示されているように、
R3には240Ωの抵抗が使われています。帯域幅が 50MHzの
バンドパス・フィルタを使うと、入力感度が –86dBmに改善さ
れます。
図1に示されているように、
3個のディスクリート素子を使った、
シングルエンドから差動への狭帯域変換回路で、1:4のIF 入
力トランスを置き換えることもできます。それらの公称値を表 1
に示します。PCBの寄生要素のため、それらの値を補償する
必要があります。この場合のレシーバの入力感度は、段間の
フィルタリングがなくても、–85dBmに改善されます。整合回路
は基本的には2 次バンドパス・フィルタです。したがって、フロ
ントエンドのチャネル選択フィルタの要件も緩和することがで
きます。
MATCHING NETWORK
CS1
3.3pF
IF
INPUT
C5
22nF
TO IF +
CS2
3.3pF
LSH
120nH
TO IF –
5502 F01
図 1.IF 入力の 280MHzでの整合ネットワーク
表 1.整合回路の部品 LSH、CS1 および CS2 の値
fIF(MHz)
LSH(nH)
CS1/CS2(pF)
70
642
13.7
100
422
9.6
150
256
6.4
200
176
4.8
250
130
3.8
300
101
3.2
350
80.4
2.7
400
66.0
2.4
もっと低い入力感度で十分なアプリケーションでは、単純に
IF 入力の片方を50Ω 抵抗でAC 終端し、他方をグランドに
AC 接続にすることができます。この場合、入力レシーバの感
度は280MHzで約 –76dBmです。
5502f
6
LT5502
アプリケーション情報
受信信号強度インジケータ
(RSSI)はIFリミッタに組み込ま
れています。入力IF 信号はIF 入力電力に比例した電流出力
で検出されます。カスケード接続されたIFアンプ /リミッタの
2つの段の電流出力が合算され、RSSI 電圧に変換されます。
RSSI出力は90dBの優れたリニア範囲を備えています。入力
IF 電力に対するRSSIの出力電圧の特性は、温度およびプロ
セスの変動の影響を受けません。公称出力インピーダンスは
約 3.8kΩです。RSSIの電圧リップルを減らすには、外部にコン
デンサC7 が必要です。その値は次式を使って求めることがで
きます。
C7 ≥
は7.7MHzで、群遅延リップルは16.4nsです。I/Q 差動出力の
出力ドライブ能力は10pFの最大負荷容量で1.5kΩです。出力
は内部でVCC –1.16Vにバイアスされています。Iチャネルまた
はQチャネルの簡略出力回路図を図 2に示します。
VCC
I-CHANNEL
(OR Q-CHANNEL):
DIFFERENTIAL
SIGNALS FROM LPF
1
F
760π • fIF
+
–
I/Q 復調器
直交復調器は二重平衡ミキサで、IFリミッタからの振幅制限
されたIF 信号をI/Q ベースバンド信号にダウン変換します。
直交 LOキャリアは、内部直交 LOキャリア・ジェネレータから
得られます。差動 I/Q ベースバンド信号の公称出力電圧は約
850mVP-P です。これらの大きさは十分整合しており、位相は
90 離れています。
直交 LO キャリア・ジェネレータ
直交LOキャリア・ジェネレータは2分割回路およびLOバッファ
で構成されています。所期のLOキャリアの2 倍の周波数の入
力信号(2XLO)
が、2 分割回路のクロックとして使われ、復調
器のための直交 LOキャリアを発生します。出力はバッファさ
れ、ダウンコンバーティング・ミキサをドライブします。完全差
動の手法により、直交 LOキャリアは十分整合します。
内蔵ローパス・フィルタ
IチャネルとQチャネルの両方のダウン変換されたベースバン
ド出力をフィルタするのに、5 次の内蔵ローパス・フィルタが使
われています。それらは、アンチエイリアシング・フィルタおよび
パルス成形フィルタとして機能します。I/Qフィルタは、利得応
答および群遅延が十分整合しています。3dBコーナー周波数
IOUT+
(OR QOUT+)
IOUT–
(OR QOUT–)
200µA
+
–
200µA
5502 F02
図 2.Iチャネル
(または Qチャネル)
の出力の
簡略回路図
I/Q ベースバンド出力は、ベースバンド・デバイスの入力に直接
DC 結合することができます。大きなカップリング・コンデンサ
を使ったAC 結合のアプリケーションでは、STBYピンを使っ
て、はるかに小さな電流で出力を所期の静止電圧に予めバイ
アスしておくことができます。このモードでは2.6mAしか流れ
ません。ENピンが次にオンするとき、大きなカップリング・コン
デンサの充電または放電による長い時定数を要することなく、
デバイスは短時間で通常動作モードに切り替わります。ENピ
ンとSTBYピンのロジックを表 2に示します。通常動作モード
とスタンバイ・モードの両方で、最大放電電流は約 200µA、最
大充電電流は10mAを超えます。
表 2.各動作モードの設定
EN
“L”
“L”
“H”
STBY
説明
“L”
シャットダウン・モード
“L”または“H”
通常動作モード
“H”
スタンバイ・モード
5502f
7
LT5502
標準的応用例
IOUT+
R8
51.1k
J2
IOUT
R7
49.9
7
C13
1µF
U2
LT1809CS
6
–
4
R10
5.11k
J1
IFIN
+
T1
JTX-4-10T
6
1
R3
240Ω
C12
1.8pF
3
VCC2
C24
10µF
C10
1µF
2
R6
2.55k C11
1µF
R2
20k
R1
20k
C20
1µF
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
IOUT+
IOUT–
C14
1µF
C2
1nF
3
2
R12
C15 2.55k
1µF
U1
LT5502
GND
VCC
GND
IF +
IF –
GND
GND
EN
STBY
IFt +
R15
51.1k
R14
51.1k
VCC1
÷2
QOUT+
QOUT–
VCC
GND
GND
2XLO+
2XLO –
VCC
VCC
RSSI
GND
IFt –
24
23
22
21
20
19
18
17
16
15
14
13
+
7
U3
LT1809CS
–
R16
49.9
R4
240Ω
RSSI
C4
1nF
QOUT
R13
5.11k
T2
JTX-4-10T
C18
1µF
J3
4
C16
1.8pF
C3
1nF
C17
1µF
6
J4
2XLO
6
1
4:1
MINI-CIRCUIT
C7
1.8pF
L1
C8
SW1
C25
10µF
C1
1µF
C5
22nF
C23
1µF
QOUT+ QOUT–
VCC2
C9
1µF
R9
51.1k
1:4
MINI-CIRCUIT
1 = EN
2 = STBY
IOUT–
IF INTERSTAGE R17
OPTIONAL CIRCUIT
C19
22nF
5502 F02
図 3.I/Q 出力バッファ付き評価回路の回路図
5502f
8
LT5502
標準的応用例
図 4.評価用ボードの部品側シルクスクリーン
図 5.評価用ボードの部品側レイアウト
5502f
9
LT5502
標準的応用例
図 6.評価用ボードの底面側シルクスクリーン
図 7.評価用ボードの底面側レイアウト
5502f
10
LT5502
パッケージ
注記がない限り、寸法はインチ
(ミリメートル)
GN パッケージ
24ピン・プラスチックSSOP(細型 0.150)
(LTC DWG # 05-08-1641)
0.337 – 0.344*
(8.560 – 8.738)
24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 1413
0.229 – 0.244
(5.817 – 6.198)
0.150 – 0.157**
(3.810 – 3.988)
1
0.015 0.004
×45°
(0.38 0.10)
0.007 – 0.0098
(0.178 – 0.249)
0.033
(0.838)
REF
2 3
4
5 6
7
8
0.053 – 0.068
(1.351 – 1.727)
9 10 11 12
0.004 – 0.0098
(0.102 – 0.249)
0° – 8° TYP
0.016 – 0.050
(0.406 – 1.270)
* 寸法にはモールドのバリを含まない。
モールドのバリは各サイドで0.006(0.152mm)
を超えないこと
** 寸法にはリード間のバリを含まない。
リード間のバリは各サイドで0.010(0.254mm)
を超えないこと
0.008 – 0.012
(0.203 – 0.305)
0.0250
(0.635)
BSC
GN24 (SSOP) 1098
5502f
リニアテクノロジー・コーポレーションがここで提供する情報は正確かつ信頼できるものと考えておりますが、その使用に関する責務は
一切負いません。また、ここに記載された回路結線と既存特許とのいかなる関連についても一切関知いたしません。なお、日本語の資料は
あくまでも参考資料です。訂正、変更、改版に追従していない場合があります。最終的な確認は必ず最新の英語版データシートでお願いいたします。
11
LT5502
標準的応用例
例:2.4GHz ∼ 2.5GHzレシーバ・アプリケーション
(RX IF = 280MHz)
2V
100pF
0.1µF
12
RX INPUT:
2.4GHz TO
2.5GHz
280MHz IF
SAW BP
FILTER
3.3pF
RX
FRONT END
1st LO,
2.12GHz
TO 2.22GHz
VCC 4,16,17,22
13
I
1 OUTPUTS
2
I MIXER
22nF
6
7
LIMITER
1
LIMITER
2
0°
LO
BUFFER
90°
LPF
Q MIXER
LPF
120nH
MAIN
SYNTHESIZER
3.3pF
RSSI 15
18
3,5,8,9,
14,20,21
1nF
A/D
11
10
19
1nF
1.8pF
IF
SYNTHESIZER
BUFFER
STBY
EN
LT5502
A/D
BUFFER
Q
24 OUTPUTS
23
f/2
BASEBAND
PROCESSOR
2.7pF
30nH
2nd LO,
560MHz
200Ω
30nH
2.7pF
5502 TA02
5502f
12
リニアテクノロジー株式会社
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-6紀尾井町パークビル8F
TEL 03-5226-7291 ● FAX 03-5226-0268 ● www.linear-tech.co.jp
5502f LT/TP 0101 • PRINTED IN JAPAN
 LINEAR TECHNOLOGY CORPORATION 2001
Fly UP