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トータル・コミュニケーション・サービス

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トータル・コミュニケーション・サービス
ト ー タ ル・コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン・サ ー ビ ス
22
事業概要
ン・サービス」を提 供するために、国内外のネットワークの整
備にも努めています。国 内においては、主に全 国 広 告 主の地
当社グループは、
「トータル・コミュニケーション・サービス」
域 会 社や地 方の主 要 企 業へのサービスに対 応する地 域 電 通
の提 供を通じて、広 告 主であるクライアント、メディア・コン
5 社 、および 各 地の中堅 企 業 向けにサービスを提 供するアド
テンツ、そして生 活 者という 3 者を結び 付ける役 割を担って
電通 4 社などがあります。
います。当社グループが 有する、国 内における圧 倒 的な競 争
また、2002 年 3 月 31 日現在、当社グループの海外ネットワー
優 位 性 、幅 広いコミュニケーション領 域とそれぞれにおける
クは、連 結 子 会 社 32 社および 関 連 会 社 10 社から成り、海 外
高 度な 専 門 性 、そして、それをまとめ上げる統 合力は、他に
にお けるクライアント・サ ー ビ スを 提 供 しています。また 、
比類ないものといえます。当社グループは、
「トータル・コミュ
2 0 0 2 年 9 月、B c o m 3 グ ル ープとピュブリシス・グ ル ープの
ニケーション・サービス」によって 3 者それぞれに新たな価 値
統 合に伴い、当社グループはピュブリシス・グループと戦 略
を創造し、常にさらなる需要を生み出す「価値創造パートナー」
的アライアンスを結 成しました。今 後 は同 社ネットワークを
でありたいと考えています。
通じて米州、欧州およびオセアニアにおけるクライアント・サー
「トータル・コミュニケーション・サービス」を提 供するため、
ビスを行ってまいります。アジアにおいては、独自系ネットワー
当社グループはマスメディア広 告サービスのほか、あらゆる
クのほか、ヤング・アンド・ルビカムとの合 弁 会 社、電 通ヤン
コミュニケーション領 域をカバ ーしています。多 岐 にわたる
グ・アンド・ルビカム株 式 会 社 のネットワークも展 開してい
事 業をひとつの企 業グループに内包し、シナジ ーを生み出す
ます。
ビジネスモデルによって、高い収 益 性を確 保しています。
当社グループのサービス区分は、以下のとおりです。
マスメディア広 告
● ● セールスプロモーション
ニューメディア・サービス
● イベント
● ● その他の広 告サービス:ブランド・コンサルティング、エン
タテインメントおよびスポーツマーケティング、パブリック・
リレーションズ/パブリック・アフェアーズ、ダイレクト・マー
ケティング、マーケット・リサーチ、e-ソリューション・サー
ビスを含む
グループ内において高 度な「トータル・コミュニケーション・
サービス」をワンストップで提 供できる点が、当社グループの
大きな 特 徴のひとつでもあります。当社グル ープでは、買 収
ではなく内部 成 長によって、サービス領 域の多 様 化と地 域 的
拡 大を図ってきました。
サービス領 域 の 多 様 化として、最 近では 広 告 周 辺 領 域であ
るマー ケティング 専 門サービスや e - ソリューション・サービ
スへの 取り組 みがあります。規 制 緩 和 による市 場 拡 大 が 見
込まれる薬品・医療用品分野への対応として、当社内にメディ
カル・コミュニケーション室を設 置したほか、株 式 会 社 電 通
国際情報サービス、株式会社電通テックや株式会社サイバー・
コミュニケーションズなどを中心に e-ソリューション・サービ
ス領 域の拡 充に努めています。また、メディア・コンテンツ領
域においては、強力なセールス力や実 績を背 景としたスポー
ツマー ケティング 領 域 への取り組み、優 良なメディア・コン
テンツ制 作 会 社 への出 資 等 を積 極 的 に行 い、優 良コンテン
ツの獲得に取り組んでいます。
グループを通じて同様の高品質な「トータル・コミュニケーショ
23
マスメディア広 告
メディア・プランニング
当社グループは、マー ケティングおよびブランド戦 略 提 案に
当社グループは、マスメディア広 告サービスとして、主に広 告
基づき、広告主の予算やスケジュールの条件のもとでターゲッ
の企 画立案、制 作およびテレビ、新 聞、雑 誌、ラジ オという 4
ト市 場に広 告メッセージを伝 達するために最も効 果 的なマス
つのマスメディアに広 告 を掲 載・放 送するサービスを行って
メディアの組み合わせを提案します。このメディア・プランは、
います。
使 用するメディア、媒 体 名 、広 告 枠 、出 稿 の 頻 度・時 期・地
域といった要 素を中心に構 成されます。当社においては、
「コ
クリエーティブ
ンタクト・ポイント™・マネジメント」をはじめとするさまざま
当社グループは、優れた市 場 調 査、分 析 能力およびプランニ
な独自のメソッドを活用し、統合的なプランニングを行います。
ング 能力によって、市 場 動 向、競 合 要 因、消 費 者 動 向を明ら
また、メディア・プラン立案の際は、マルチメディア・オプティ
かにし、広 告 主にとって最 適のター ゲットとなる消 費 者 、広
マイザ ー「 DiaLog (ダイアログ)」等の支 援システムを活 用
告メッセージを決めていきます。当社グループのクリエーティ
します。
「 DiaLog 」は、詳細なメディア接触データを利用して、
ブ部門は、アートディレクター、CMプランナー、コピーライター
インタラクティブ・メディアを含めた複 数メディアの最 適ミッ
および その他 の専 門 職 種など、2,000 名を超える優れたクリ
クスプランの開発を支援します。また、広告がブランド認知や
エーティブ・スタッフで 構 成され 、それぞれが 広 告 主 やプラ
売 上に及ぼす効 果を当社 独自のトラッキング・デ ータに基づ
ンニング・スタッフと緊 密に連 携しながら、広 告の基 本 的な
き分析するツール「 Ad Flash 」も活用しています。
「 DiaLog 」
コンセプトやアイデアを生み出しています。また、マスメディ
および「 Ad Flash 」等のシステム群を駆使した戦略的メディ
ア広告のプランニングのほか、コーポレート・アイデンティティ、
ア・プランニング は、クライアントの広 告 投 資 の効 果 を最 大
パッケージ・デザインなどのクリエーティブ・サービスも提供
化させ、広 告 活 動のアカウンタビリティを向 上させるのに役
しています。
立ちます。
R
R
R
R
R
24
マスメディア広 告の取 扱 高
各 表 示 年 3 月期
( 十億円 )
1,600
1,298
1 ,2 1 6
1,173
1,200
テレビ 40.7%
800
2002
400
クリエーティブ 8.0%
ラジオ 1.8%
雑誌 4.1%
新聞 13.3%
0
2000
2001
2002
取 扱 高 全 体 に占める割 合
メディア・バイイング
当社グループは 広 告の掲 載・放 送 に必 要な広 告 枠 を購 入し
ます。当 社 のメディア・コンテンツ本 部 には 多くの部 署 が 設
置され、それぞれの部 署が国内の主 要 媒 体 社を担当していま
す。各 部 署は、それぞれが 担当する媒 体 社との緊 密な関 係と
詳 細 な 情 報 を活 かしな がら、広 告 主のニ ーズに見 合った広
告 枠 を購 入します。長 年にわたる番 組 編 成への貢 献の結 果 、
当 社グル ープは 多くの人 気 テレビ 番 組 における広 告 枠 セー
ルスの中心的な役 割を果たしています。
さらに、広 告 主と媒 体 社を結び 付け、両 者のパートナーとし
ての役 割を果たすた め、新しい 番 組 や企 画 を 媒 体 社に 提 案
する一方、広 告 主 を媒 体 社に紹 介することもあります。また、
後の販 売を目的に、あらかじめ広 告 枠 を確 保する場 合もあり
ます。
25
行き過ぎた失敗より、あきらめた後悔のほうが後に残る。
The regret of not going lasts longer than the failure of going too far.
32
「電通フォーラム 2001」ポスターより
セールスプロモーション
近 年 、企 業 においては、消 費 者 の 継 続 的 な 需 要を確 実 に取
り込むことを目的にしたリテンション・マーケティングへのニー
当社グループのセールスプロモーションは、消費者と広告メッ
ズが 高まっています。このため、ポイント・コレクションや会
セージの接 点をとらえる「コンタクト・ポイント™・マネジメ
員 組 織 型プログラムなどを実 施するケースが 増 加しており、
ント」など独自のメソッドを活 用し、マスメディアによる広 告
当社グループでは、グループ内にカスタマー・コンタクト・セ
コミュニケーションとの 連 動を主 眼とした「 統 合 的 なプラン
ンターを設 置し、こうしたサービスへの対 応を図っています。
ニング 」を行っています。商 品 情 報 やキャンペ ーン情 報と消
また、当社グループは、デジタル情報技術の発展によってセー
費 者 の 接 触 機 会をいかに効 果 的・効 率 的 に高めるかという
ルスプロモ ーション活 動 の 役 割 や 手 法 にもさまざまな 変 化
観 点から、以下の業 務を組み合わせ、具 体 的なキャンペーン
がもたらされると予 想し、積 極 的に布石を打っています。さら
をトータルに企 画、提 案、実 施します。
に、近 年のインターネットや携 帯 電 話などのデジタル・モバ
● ポスター、カタログなどの販 促ツール企画・製 作
イル機 器の飛 躍 的な普 及はキャンペーン・プランニングにも
● 展 示 会の出展ブ ース、POP 、プレミアムなどの企 画 提 案お
さまざまな影響をもたらしており、携帯電話を使った独自のキャ
よび製 作
ンペーン・メソッドである「デジモーション™」など、さまざま
● 商 品サンプリング
なメソッド開 発にも取り組んでいます。
● 販 促イベント
● 販 売マニュアル作 成
● 屋 外 広 告、交 通 広 告
27
セールスプロモーションの取 扱 高
各 表 示 年 3 月期
( 十億円 )
200
154
8.7%
155
147
150
100
2002
50
0
2000
2001
2002
取 扱 高 全 体 に占 め る 割 合
ニューメディア
● 2002 年 4 月、当社はソニーグループのハウス・エージェン
シーであった株 式 会 社フロンテッジの株 式 40% を取 得し
当社グループは、ニューメディアにおいても地 上 波テレビ放
ました。同 社は、ソニー 株 式 会 社が 持つブロードバンドの
送と同様に、草 創 期から主 導 権を確 保すべく、積 極 的なマー
技 術力およびソニーグル ープ 企 業 が 持つ 豊 富 なコンテン
ケティング活 動を行っています。
ツと、当 社 のマー ケティング・コミュニケーションの 専 門
能力を組み合わせ、ブロードバンドを活用したインタラクティ
インターネット
ブ・マーケティング事業に取り組みます。
当社グループでは、インターネットに関するさまざまなコミュ
また、当社グループでは、パソコンによるインターネットに加
ニケーション・サービスを提 供しています。
え、2000 年よりモバイル・インターネットを利 用したさまざ
インタラクティブ・ブランディング
まなコミュニケーション・サービスを展 開しています。さらに、
● バナー広告、オプトインメール、ネット上でのプロモーショ
モバイル・インターネットを活用したマーケティングを促 進・
ン・イベント等、インターネット広 告のプランニングと制作
発 展させるため、通 信 事 業 者との 合 弁で 関 連 会 社を設 立し
ウェブサイトのデザイン、クライアントの PR 活動、セールス
ました。
プロモーション、CRM 、電 子 商 取引に関するコンサルテー
● ● ● 2000 年 6 月、世界に先 駆けて、株 式 会 社 NTTドコモとの合
弁で i モード広告専門メディア・レップ「株式会社ディーツー
ション
また、インター ネットを活 用したマー ケティングを促 進・発
展させるため、この数 年 間で、多くの子 会 社および 関 連 会 社
コミュニケーションズ」を設立しました。
● 2 0 0 1 年 7 月、当社 関 連 会 社の株 式 会 社サイバ ー・コミュ
ニケーションズとジェイフォン株 式 会 社との合 弁で、J スカ
を設立しました。
1996 年 6 月、日本 初のオンライン広 告 専 門メディア・レッ
イ広告専門メディア・レップ「株式会社ジャパン・モバイル・
プ「株 式 会 社サイバー・コミュニケーションズ」を設立しま
コミュニケーションズ」を設立しました。
● した。同 社は、代 表 的なインターネット・メディア・レップ
としての地 位を築いています。
28
ニューメディアの取 扱 高
各 表 示 年 3 月期
( 十億円 )
25
25
1.4%
20
20
15
2002
10
10
5
0
2000
2001
2002
取 扱 高 全 体 に占 め る 割 合
イベント
デジタル衛 星 放 送
当社グループは、視 聴 者との双 方 向コミュニケーションを可
能とするデジ タル衛 星 放 送 の 広 告 制 作 および出 稿を扱って
当社グループは、1970 年に大 阪で 開 催された日本 万 国 博 覧
います。また、デジタル衛 星テレビ は地上波テレビに比べ、は
会のプロモーション活 動に携わって以来、公 共 的なイベント、
るかに多くのチャンネルを有するため、広 告の効 率 性と選 択
企 業のイベント、展 示 会、会 議 等のプロモーションおよび 運
性が格段に高まると考えています。そのような考えのもと、当
営に積 極 的 にかか わってまいりました。近 年では、1998 年リ
社グループは、BS デジタル放 送の特 性を活かした「アドジグ
スボン国 際 博 覧 会や 2 0 0 0 年 ハノーバー 万 国 博 覧 会 など に
ソー 」を開 発しました。これは、地 区 別に配 信する広 告の制
おいて、日本パビリオンでのイベント運営にかかわっています。
作および供 給、広 告から発 生したレスポンスの集 積を行うシ
さらに、2001 年に開催された東京モーターショー、ジャパン・
ステムで、レスポンス・データは広 告 主にフィードバックされ
エキスポおよびインターネット博 覧 会などにおいても大きな
R
ます。
役割 を果たしました。
一 方 、当社 は B S デジタル 放 送による広 告を取り扱うだ けで
当社が提供するイベントのサービスは、次のとおりです。
なく、この新しいメディアの成 長を支 援しています。2002 年
● 3 月 31 日現 在 、当社 は主 要 地 上 波 放 送 局が 新たに開 設した
● BS デジタル放 送 会 社 5 社 等に合 計 約 95 億 円を投 資し、これ
● らの 会 社 の 少 数 株 主となっています。また、デジタル 衛 星 放
● 送 の需 要を促 進するた め、普 及 促 進 キャンペ ーンを積 極 的
これらのサービスを通じて、当社はメッセージを伝える新た
に展 開しています。
な媒 体を広 告 主に提 供するだけでなく、従 来のマーケティン
イベントおよびコンベンションの企画およびプロデュース
パビリオンおよびブースの施工
展示会等における映像展示物の制作
イベント・スタッフの管理
グ活動では得られない収益機会を生み出しています。
29
イベントの取 扱 高
各 表 示 年 3 月期
( 十億円 )
40
1.6%
32
28
30
26
20
2002
10
0
2000
2001
2002
取 扱 高 全 体 に占 め る 割 合
エンタテインメントおよびスポーツマーケティング
その他の広告サービス
当社グループは、他の世 界 的 な広 告グループと比 較して、よ
ブランド・コンサルティング
り広 範 なエンタテインメントおよびスポ ーツマー ケティング
当社グループは、高度化するブランド・マネジメントへのニー
活 動 を 行っています。具 体 的には、スポンサーシップ、放 映
ズに対応すべく、当社内にブランド・クリエーション・センター
権またはその他 諸 権 利の販 売・仲 介をはじめ、映 画、スポー
を設 立しました。ここでは、ブランド戦 略 構 築 のための 強 力
ツ・イベント、ポピュラー音 楽およびその他エンタテインメン
な分 析・プランニング・メソッドの開 発を進め、それを活用し
ト系のメディア・コンテンツの制 作・マーケティングです。当
て専 門 知 識を持ったコンサルタントが、クライアントのブラン
社グル ープは、案 件を精 選 した 上で、プロジェクトごとに当
ドおよび事業戦略にかかわる幅広いサービスを行っています。
社 グル ープ 独 自または 他 社と共 同して作 業 を行っています。
当社が独自に開 発した「ブランドマイスター 」は、ブランド構
また、これらのコンテンツは、関 連 諸 権 利 の販 売・仲 介 から
R
築、ブランド・マネジメントに活用される一連のシステム群で、
収 入を 得るのみならず、広 告マー ケティング・サービスの 需
当社グループのコミュニケーションに関する専 門 知 識を含む
要を生み出す基 盤となります。その結 果、当社グループは、単
多 様なプログラムやデータベースで構 成されています。
に 広 告 需 要 に 対 応するだけで なく、広 告 需 要 を自ら創 造し、
また、当社はブランド戦 略で高い評 価を得ている米 国のコン
広告主に広告機会を提供することができるのです。
サルティング 会 社プロフェット社の株 式 約 30% を取 得し、こ
日本のアニメーションは世界 的にもたいへん人 気を集めるコ
の 領 域 の 課 題 解 決 力の 強 化を図りました。今 後アジア太 平
ンテンツのひとつですが、当社グループでは、アニメーション
洋 地 域 においては 共 同 事 業 展 開を進め、欧 米 においては日
への製 作 投 資や放 映 権 販 売 、アニメーション製 作 会 社 への
系クライアントのグロー バル・ブランド構 築ニーズに対 応し
投 資 などにも積 極 的 に取り組んでいます。当 社グル ープは、
てまいります。
広く絶 賛されたアニメーション映 画『 千と千 尋 の 神 隠し』の
製作、マーケティングおよび協賛活動に携わっています。この
作 品は、2002 年 4 月現 在 、301 億 円の国 内 興 行 収 入をもた
30
その他の広 告サービスの取 扱 高
各 表 示 年 3 月期
( 十億円 )
92
100
5.2%
85
75
66
50
2002
25
0
2000
2001
2002
取 扱 高 全 体 に占 め る 割 合
らし、邦 画の国 内 興 行 成 績 記 録を塗り替えました。
『 千と千
ルドカップ中継にあたって放送された広告枠の買い切りを行っ
尋の神 隠し』は、ウォルト・ディズニー 社の子 会 社を通じて海
たほか、2 0 0 1 年 世 界 陸 上カナダ・エドモントン大 会 におい
外にも配 給されています。当社グループは、同 作 品に携わっ
ては国 内 放 映 権の仲 介を行い、韓 国・釜山での 2002 年アジ
たことにより、映 画にかかわる広 告 売 上のみならず、国 内 外
ア競 技 大 会においては当社 が 独占的マー ケティング 権を獲
での配 給 収 入の配当、ビデオの売 上 、ライセンス料などの収
得しました。当社 が 携わる今 後のスポーツ・イベントは次の
益を上げています。また、同様の方法でアニメーション映画『も
とおりです。
ののけ姫』も手 掛けました。当社は、日本における外 国 映 画・
● テレビ番 組のテレビ放 映 権 販 売 最 大 手の株 式 会 社 東 北 新 社
日本における独占販 売 権と、アジア、オセアニアにおける
と共同で、
『シックス・センス』
『ピーター・パン』
『ノートルダ
ムの鐘』などの劇 場 公 開 新 作 映 画 、テレビドラマ・シリーズ、
2006FIFA ワールドカップ™に関するスポンサーシップの
非独占販売権
EURO2004(ポルトガルで開催されるサッカー欧州選手権)
● アニメ作品を対象とした日本での独占放映権購入契約をウォ
に関するスポンサーシップの日本における独占販 売 権と中
ルト・ディズニー 社と締 結しました。今 後は、株 式 会 社 東 北
国における非独占販売権
新 社と協力しながら、ハリウッド・メジャーを中心とした海 外
● IAAFワールド陸 上 競 技シリーズ( 2003 年世界 陸 上パリ大
のコンテンツ制 作・販 売 会 社との 関 係 を強 化するとともに、
会 、2 0 0 5 年 世 界 陸 上 ヘ ルシンキ 大 会 を 含 む )に 関 する
コンテンツの国 内 販 売チャネルの拡 大に努めていきます。当
2009 年までの独占的マーケティング 権とヨーロッパ地 域
社グループは、デジタル衛星放送やブロードバンド・インター
外の独占放映権
ネットのような新しいメディアの登場や放送技術の進展によっ
てコンテンツへのニーズが高まると予想しています。
また、最 近ではハリウッドにおけるプロダクト・プレースメン
ト大 手のノーム・マーシャル&アソシエイツ社との業 務 提 携
を発 表しました。今 後 、日系 広 告 主のハリウッド映 画 へのプ
ロダクト・プレースメントもより積 極 的に手 掛けていきます。
当社グループは、オリンピック、FIFAワールドカップ、日本で
開 催される公 式 戦を含むメジャーリーグ・ベースボール、欧
州 のサッカーリーグ 等 のスポ ーツ・イベントに関して、スポ
ンサーシップ、ライセンシング 、放 映 権およびその他 諸 権 利
の日本 国内でのマネジメントおよび営 業 活 動を長 年にわたっ
て 担 当してま いりました 。特 に 、オリンピックに つ い て は
1964 年の東 京オリンピックでプロモーション活 動を支 援し
て以来の歴 史があります。1984 年のロサンゼルスオリンピッ
ク以降は、オリンピックのマーケティング活動およびオフィシャ
ル・スポンサー開拓に積極的に関与しており、2000 年シドニー
オリンピック、2002 年ソルトレーク冬季オリンピックをはじめ、
すべてのオリンピックでスポ ーツマーケティングに携 わって
います。
当社グループは、スポーツマーケティング・サービスにより、
スポンサーシップ、ライセンシング、放 映 権の販 売・仲 介、大
会 会 場におけるイベント企 画およびイベントのプロモーショ
ンに関 連したコミュニケーション・サービス等 、広 範 囲のビ
ジネスチャンスを国内外で得ています。また、イベントの放 送
に絡めて広 告 主が自社 製 品やサービスを広 告 展 開する機 会
も生まれます。近 年の代 表 的なスポーツマーケティングの例
としては、日韓共同で開催された 2002FIFAワールドカップ™
において、当社グループはオフィシャル・スポンサーシップお
よび 国 内ライセンス権の取り扱い、国 内 放 映 権の仲 介、ワー
31
2002 FIFAワールドカップ ™
パブリック・リレーションズ/パブリック・アフェアーズ
者 デ ータベ ース「 D - C A M P 」や、デモグラフィック特 性や購
当社グループは、消 費 者に対するコミュニケーション活 動や
買 行 動 、消 費 者 嗜 好 などのデ ータを集 積し、高 度 な 分 析 を
メディア・リレーションズで培ったノウハウを利用して、広 告
可 能とするインターネット調 査システム「電 通 R ネット 」をは
主とステークホルダ ー 、すなわち消 費 者 、従 業 員、株 主 ・ 投
じめとする、独自のシステムや手 法の開 発にも力を入れてい
資 家、取引先、行 政、地 域 社 会、さらにはマスメディア、オピ
ます。当社グル ープは広 告 主ブランドを競 合ブランドに対し
ニオンリーダ ーなど幅 広い利 害 関 係 者との良好な 関 係を確
て優 位なものとするために、これらの調 査から得られたイン
立するための情 報を発 信し、広 告 主 企 業に対してステークホ
サイトを広 告プランニングに活用しています。また、当社は最
ルダ ーが抱いている評 価やイメージを経 営にフィードバック
近 、消 費 者 研 究 センター を設 立し、消 費 者 関 連 デ ータに基
するパブリック・リレーションズ 業 務を行っています。特に近
づいた分 析、予 測を行っています。さらに、当社ではシニア市
年は、株式上場、企業買収・合併、海外進出、工場移転、トッ
場など特 定 市 場に関するインサイトを活 用した、さまざまな
R
プ交 代、さらには事 故 ・ 不 祥 事 等の緊 急 事 態など、高 度な知
企画提案も行っています。
識・経 験と判 断を求められるケースが 増えており、それらを
当社グループでは、こうした調 査を当社グループ内外向けに
解 決するためのコンサルティングとコミュニケーション活 動
行いますが、クライアントの要請に応じて調査を実施する場合、
支援サービスへのニーズが高まっています。また、当社グルー
継続的な市場調査が必要なクライアントに対しては特別チー
プは広告主の活動に対して公共の理解と同意を促すパブリッ
ムを編 成して業 務にあたっています。調 査の実 施は、株 式 会
ク・アクセプタンス・サービスも行っています。例えば 、クラ
社電通リサーチが担当します。
イアントが 工 場 の 建 設 を計 画している場 合 、近 隣 地 域 の同
意と承 認を得るための対 応 策を助 言します。
e-ソリューション・サービス
さらに、大 規 模なイベントの企 画および 実 施 、メディア対 応
当社グループは、最先端の技術に基づいた CRM(カスタマー・
に関する長 年の経 験に基づき、1998 年 長 野オリンピックの
リレーションシップ・マネジメント)および e - ビジネス・コン
誘 致 活 動を支 援しました。
サルティングの提 供を積 極 的に行っています。システムに関
するノウハウと市 場および消 費 者に関する知 識とを結び付け
ダイレクト・マーケティング
ることによって、クライアントの事 業 戦 略の開 発や、システム
ダイレクト・マーケティング 領 域では、ダイレクトメール、電
基 盤およびウェブサイトの設 計、事 業 活 動を通じて蓄 積され
子メール広告、テレマーケティング、データベース・マーケティ
た消費者データの分析などを支援しています。
ングに関する提 案およびサービスの提 供を行っています。
これらの e-ソリューション・サービスは、当社のインタラクティ
当社グループのダイレクト・マーケティングにおける主 要な
ブ・コミュニケーション局、株式会社電通国際情報サービス、
実 績 のひとつに、ダイレクト・レスポンス・マネジメント・シ
株 式 会 社 電 通 テックおよび 株 式 会 社 電 通ワンダ ーマン( 旧
ステム「 D-CARV 」の開 発があります。D-CARV は、電 話や
株式会社インピリック電通)を通じて提供されています。
インターネットにより消費者のレスポンスを得るために金融・
これまでの主な実績としては、都市銀行のインターネットとデー
小 売 業で 多く用いられています。当システムでは、異 なった
タベースを用いた顧 客 戦 略の開 発 、航 空 会 社の大 規 模な顧
広 告 パターンによる回 答 率を比 較 分 析し、最も有 効 かつ 効
客 管 理システムの開 発と運用、損 害 保 険 会 社のダイレクト事
率的な広告出稿を決定します。D-CARV をマスメディアサー
業 開 発のコンサルテーション、自動 車 会 社のキャンペーンに
ビスと関 連させて利 用することにより、広 告 主と消 費 者の統
連動した顧客データベース開発、化粧品会社の e-ブランディ
合的、双方向かつ個別的コミュニケーションを実現しています。
ング作業などがあります。
R
R
R
マーケット・リサーチ
消 費 者の嗜 好 性やライフスタイルが多 様 化・細 分 化し、市 場
における競争も激化するなか、市場調査によるコンシューマー・
インサイトの 分 析・把 握 はますます 重 要 性 を増しています。
当社グループでは、コンピュータを活用した定量調査や、グルー
プ・インタビュー、フォト・コラージュ等の定 性 調 査などさま
ざまな手 法を取り入れ、その高 度 化を進めています。主に首
都 圏に在 住する 4,800 名の調 査 対 象 者のライフスタイル、購
買行 動 、メディア接 触などを把 握することを可 能とした消 費
33
Fly UP