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1 別紙 仕様書 1. 件名 電子応募受付システムの開発要件定義支援業務

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1 別紙 仕様書 1. 件名 電子応募受付システムの開発要件定義支援業務
別紙
仕様書
1.
件名
電子応募受付システムの開発要件定義支援業務
2.
目的
国立研究開発法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」という)
では、日本最大級の公的研究開発マネジメント機関として、経済産業行政の一翼を担
い、エネルギー・環境問題の解決及び産業技術力の強化の二つのミッションに取り組
んでいる。機構では国際水準に即した目標を有する「世界に通用する、世界最先端の
技術開発マネジメント機関」を目標に定めた第3期中期計画を推進中であり、プロジ
ェクト管理・評価体制の強化に取り組んでいる。
NEDO では、公募事業に対してより多くの研究者や実施者からの応募を求めるととも
に、優秀な提案をよりスムーズに採択、推進するための取り組みを検討している。そ
れらの公募事業に関して、応募から採択、推進に至る NEDO 及び申請者の業務を効率化
する仕組みとして、公募事業管理システムの構築を計画しており、本業務ではその内
の電子応募受付システムの開発要件定義等に関する支援業務を実施するものである。
3.
公募事業管理システムの開発全体における本業務の範囲
開発全体における本業務の範囲を図 1 要件定義の範囲に示す。
公募事業管理システムは、NEDO が行う公募事業に対して、その募集・応募から提案
内容の事前評価、審査・採択までの業務を電子化し、従来は紙媒体等で行われ、煩雑
化していた業務の効率化を図るものである。
事前評価回収システム(既存)は、NEDO の公募事業の採択候補を選定する審査委員
会の前に行う書面審査(事前評価)を実施するためのシステムであり、インターネット
による事前評価情報入力及び評価結果管理機能並びに事前評価者の個人情報(保有技
術、業務経歴、住所、口座番号等)管理機能等を持つシステムである。
(1) 支援業務の範囲
NEDO で構築を計画している公募事業管理システムのサブシステムである電子応募受
付システムについて、開発要件定義の支援を行うもの。要件の検討にあたっては、NEDO
が指定するシステム基盤環境(クラウド環境サーバー)上にプロトタイプを構築し、
その試行運用結果を踏まえて要件の具体化や網羅的な要件の洗い出しを行う。要件定
義の範囲は、電子応募受付システムにおける申請者(大学等の研究機関や一般企業)
へのインターネットを介した情報公開と電子申請による応募及び事前評価回収システ
1
ム(既存)への提案内容を含めた公募情報、事前評価結果等の連携を範囲とする。
要件定義の範囲
申請者
公募事業管理システム(新規開発)
② 電子応募
④ PDF変換
③ 本人確認
⑤ PDF確認
電子応募受付
サブシステム
事業管理
サブシステム
事業内容
レビュードキュメント
ダウンロード
(セキュアPDF)
① 事業登録
⑥ 審査・採択
⑨ 評価確認
事業内容
インターネット
事前評価者
NEDO職員
事前評価
回収システム
(既存)
⑧ 評価登録
評価者
評価内容
応募内容
応募内容
CSV
PDF
応募内容
応募内容
評価結果
図 1
関連システム
事業内容
関連システム
PDF
要件定義の範囲
(2) プロトタイプを用いた要件検証
要件定義では、プロトタイプを用いた要件の検証を行う。プロトタイプは一旦、ベ
ースプログラムを構築したうえで NEDO と内容確認を行い、その結果を反映する作業を
繰り返すことにより、本格開発に必要な要件の確認を実施する。開発したプロトタイ
プは限定した公募案件で試行運用を実施することで検証を行う。
4.
開発の背景
現在、NEDO では数多くの研究開発等の事業に対して公募を行っている。公募は事業
の概要、応募方法、説明会の有無等を NEDO ホームページ(http://www.nedo.go.jp/)
に掲載し募集を行っている。申請者が応募する際は、文部科学省が運営している府省
共通研究開発管理システム(e-Rad)を活用しつつ、NEDO の窓口へ直接、申請書類を郵
送等により送付することとしている。そのため、現在の応募方法では紙媒体での提案
書の提出となっており、事業者の利便性の観点と NEDO 内で行われる審査プロセス等の
事務手続きに多くの負担が生じており、極めて非効率な状態である。また、公募事業
に関する情報は、NEDO のプロジェクト管理、評価等を行う関連システムとの情報共有
が不可欠であることから、電子化や業務プロセスに見直しの余地がある。
2
5.
業務内容
業務の内容は以下のとおりとする。なお、詳細な内容については、プロジェクト開始時
に双方で合意するプロジェクト計画書によるものとする。
(1) 要件定義業務
① 開発ニーズの把握
要件定義では、電子応募受付システムに関する主たる要件に対して、NEDO や申請
者の詳細なニーズを検討し、実現すべき機能の把握に努める。主たる要件について、
以下に示す。
(ア) 公募事業のインターネットを介した公開
一般の企業や研究機関から、インターネットを活用して効率的に公募事業の
内容を参照するために求められる Web サイト等の要件確認を行う。
(イ) 一般の企業や研究機関からの電子申請型での応募
一般の企業や研究機関がインターネットを用いた電子申請型で応募を行うに
あたり、簡便性や信頼性を考慮した実現方法について要件確認を行う。
(ウ) 提案書等の適切な PDF 変換
応募時に申請者(一般の企業や研究機関等)が登録する提案書等の電子デー
タの形式は、NEDO 内での取り扱いを効率化するために PDF に統一することを検
討している。そのため、申請者自身の操作により提案書等を適切な PDF 形式に
変換し、申請者が変換結果を確認した後に申請完了となる方法について要件確
認を行う。
(エ) 公募採択の結果や応募状況の確認
申請者の応募内容に対する確認について求められる要件確認を行う。例えば、
自身の応募に対する採択結果の確認や応募の取り消し、応募内容の修正等。
(オ) 公募事業及び応募内容等の事前評価回収システムへの連携
公募事業や応募内容等を NEDO の事前評価回収システム(既存)へ連携可能な
形式、フォーマットにてデータを提供すること。
② プロトタイプ構築と試行運用
5.(1)①の要件定義に基づいたプロトタイプを構築する。構築したプロトタイプは
案件や利用者を限定して、インターネット上で試行運用を行うこと。
3
(ア) システム構成
プロトタイプ構築で使用するソフトウェア及びバージョンは、事前に NEDO
と調整のうえ、了承を得ること。なお、想定するソフトウェアについて「表 1
ソフトウェア一覧」に示す。
表 1
ソフトウェア一覧
カテゴリ
名称
Web サーバ
Apache
AP サーバ
Tomcat
DB サーバ
PostgreSQL
開発言語
JAVA、JSP 等
(イ) セキュリティ
インターネットで試行運用を行うにあたり、構築したプロトタイプにおける
セキュリティ対策の実施有無及び妥当性の確認を行い、NEDO へ報告のうえ、了
承を得ること。
(ウ) クラウド環境
試行運用にあたっては NEDO が指定するクラウド環境の領域を使用すること。
クラウド環境へのプロトタイプの構築においては、NEDO の既存システムを含む
他の業務へ影響を与えないように構築すること。
(2) プロジェクト管理
① プロジェクト計画書の作成
受託者は、本契約の実施に係る以下の項目を含むプロジェクト計画書を作成し、
NEDO の了承を得ること。なお、プロジェクト進行中に変更が生じた場合は、NEDO
の了承を得たうえでプロジェクト計画書を改訂すること。
表 2
プロジェクト計画書の記載事項
記載項目
体制と役割
概要
本プロジェクトの推進体制を記載する。各工程
で体制が異なる場合は、工程毎に記載する。
スケジュール
マイルストーンやイベント、各作業工程の実施
期間等を WBS(レベル 1)程度の粒度で記載
する。
4
成果物
各作業タスクの成果物を記載する。また、プロ
ジェクト管理で作成されるドキュメント類も
成果物に含む。
制約条件及び前提条件
プロジェクト推進において考慮すべき、制約条
件や前提状況を記載する。
文書管理要領
成果物を含むプロジェクトで作成された文書
又は受領文書の管理方法を定める。
情報セキュリティ対策要領
情報取り扱いや作業環境におけるルール等の
セキュリティ対策を定める。当資料には以下の
事項を含めること。
進捗管理要領
1
体制
2
情報資産の取扱い
3
プロジェクト開始前のセキュリティ対策
4
プロジェクト期間中のセキュリティ対策
5
プロジェクト終了時のセキュリティ対策
6
物理的セキュリティ
7
技術的セキュリティ
8
緊急時の対策
9
遵守状況の点検と見直し
作業タスクの進捗管理方法を定める。作業タス
クは WBS(レベル 3)程度の粒度で抽出し、
各々の進捗を管理する。
品質管理要領
設計や製造、試験等の各工程における品質管理
の方法や指標を定める。
課題・問題管理要領
課題や問題についてその発生から解決に至る
状況を適切に管理し、早期解決に導くためのプ
ロセスを定める。
リスク管理要領
予測されるリスクの抽出と監視・コントロー
ル、ヘッジ方針等に関する管理方法を定める。
変更管理要領
プロジェクト推進中に生じる仕様等の変更に
対して、柔軟かつ早急に対応するためのルール
や仕組みを定める。
構成管理要領
ドキュメントやプログラム等のプロジェクト
資産に対する構成管理方法(ツールやルール)
を定める。
5
コミュニケーション管理要領
会議体やエスカレーションルール、緊急時連絡
網等の立案と運営について定める。
プロジェクト計画の改定手順
プロジェクト計画の改定方法、承認等について
定める。
② 進捗管理
進捗管理は、プロジェクト計画書に基づき、各タスクの状況把握及びスケジュー
ル管理を行うことを目的とし、以下に示す業務内容を実施すること。
(ア) 本契約における進捗管理表を作成し、これに基づいた進捗管理を行うこと。
(イ) 定例会議時及び NEDO から指示があった場合は、プロジェクト管理報告書(マ
スタスケジュール、進捗管理報告書、WBS、課題・問題管理、リスク管理、
変更管理、品質管理等)を用いて、その時点における進捗状況を NEDO に報
告すること。
③ 課題管理
課題管理は、プロジェクト遂行上様々な局面で発生する各種課題について、課題
の認識、対策の検討及び報告のプロセスを明確にし、各課題を解決することを目的
とする。以下に示す業務内容を実施すること。
(ア) 課題管理にあたり、課題内容、影響度、優先度、発生日、担当者、対応策、
対応状況、対応結果、解決日等の内容を一元管理すること。また、その他必
要と考えられる項目についても管理すること。
(イ) 定期的に定例会議等を開催し、NEDO に状況の報告を行うこと。
(ウ) 積極的に課題の早期発見に努め、迅速にその解決を行うこと。
(エ) 重大な課題が発生した場合には、速やかに NEDO に報告し、対応策について
協議を行い解決すること。
④ リスク管理
リスク管理は、各作業工程における目標の達成に対するリスクを最小限にするこ
とを目的とし、以下に示す業務内容を実施すること。
6
(ア) 技術的観点、進捗的観点、人員的観点等の事項について、類似案件における
経験等を活かして、プロジェクトの遂行に影響を与えるリスクを識別し、そ
の発生要因、影響度及び発生確率を整理すること。また、影響度及び発生確
率に基づきリスクの優先度を決定し、それに応じた対策を行うこと。
(イ) 5.(2)④(ア)で整理した各内容について監視・評価し、その結果を NEDO に報
告すること。
(ウ) リスクを顕在化させないための対応策(対応手順、体制等)を策定しこれを
実施すること。
(3) 会議体
① 各工程において双方が参加する会議(キックオフ、要件定義終了判定会議)
を実施する。また、プロジェクトの進捗、品質、課題、リスク等の確認及び
協議のために 1 週間又は 2 週間に 1 回程度の頻度で定例会議を開催すること。
なお、受託者が必要と判断し、NEDO が認めた場合、個別課題ごとの検討会
を実施すること。
② 議事録の作成
前項の各会議開催後、3 営業日以内に議事録を作成し、NEDO に提出し、了
承を得ること。
③ プロジェクト管理報告書の作成
実施する作業内容について、プロジェクト管理報告書を作成し、NEDO に提
出し、了承を得ること。
(4) 調整事項
受託者が、事前評価回収システム(既存)等、他の事業者との調整が必要と判断
した場合は、NEDO にその旨を連絡すること。NEDO は受託者の連絡を受けて、他の事
業者と受託者が打ち合わせを行う機会を設ける。なお、受託者は当該打ち合わせに
際し、資料等の作成について NEDO より依頼があった場合はこれを引き受けること。
6.
報告書
(1) 報告内容
受託者は、
「表 3 報告書内容一覧」に示す内容を含めた報告書を委託期間内に NEDO
へ提出し、了承を得ること。
7
表 3
報告書内容一覧
項目
内容
要件定義書
要件定義に関する資料
要件定義内容について記す。
業務フロー図
WFA(業務流れ図)等を用いて業務
の担当や手順を記す。
機能一覧及び概要
機能及びその概要を記す。
画面一覧及び概要
画面及びその概要を記す。
帳票一覧及び概要
帳票及びその概要を記す。
インターフェース一
外部システムとのインターフェー
覧及び概要
ス及びその概要を記す。
データ概要設計
データベースに保持すべきデータ
項目や項目間のリレーションを記
す。
プロジェクト管理に係るドキュメント
各種会議体資料や議事録などのプ
ロジェクト管理に係る資料
プロトタイプ構築及び試
ソースプログラム
要件の検証のために構築したプロ
行運用
ロードモジュール
トタイプのプログラムの資産
試行運用結果報告書
プロトタイプ試行運用の結果報告
資料(アクセス数や試行運用後の
課題等)
(2) 報告方法
① 全ての報告書は、書面及び電子媒体を各 1 部納入すること。
② 全ての報告書は、日本語で記載すること。ただし、固有名詞については日本
語以外での記載も可とする。また、専門用語には説明を付すこと。
③ 書面は A4 判又は A3 判(A3 判を用いる場合は、織り込んで A4 判に収まる形
態)とすること。
④ 電子媒体に保存するデータの形式は、PDF 形式又は Microsoft
Office2013
で扱える形式とすること。
(3) 提出場所
〒212-8554
神奈川県川崎市幸区大宮町 1310 番 ミューザ川崎セントラルタワー
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 システム業務部
8
7.
業務スケジュール
(1) 2 月 10 日:
公募開始
(2) 2 月 25 日:
公募締切(提案書提出期限)
(3) 3 月上旬(予定):
採択先決定
(4) 3 月中旬(予定):
実施計画書提出期限
(5) 3 月下旬(予定):
契約締結
8.
予算額
16 百万円未満(税込)
9.
委託期間
NEDO が指定する日から平成 28 年 7 月 29 日(金)まで
10. 業務に係る契約
本業務は、NEDO が定めた「調査委託契約標準契約書」、
「調査委託契約約款」及び
他に定める特別約款に準ずるものとする。
特に本業務を通じて知り得た情報に関しては守秘義務を負うこととし、別途「秘密
情報の取扱いに関する覚書」を取り交わすこととする。
11. その他
(1) 本業務にて生成される著作物の著作権及び所有権は NEDO の帰属するものとし、
受託者は著作物及びこれに類するものについて、著作者人格権を行使しないもの
とする。
(2) 仕様にない事項又は仕様について生じた疑義については、NEDO と協議のうえ解
決すること。
以上
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