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basICColor DeviL
マニュアル
basICColor DeviL
...because it simply works!
目次
1. このマニュアルについて..................................................................... 5
1.1. インストールとライセンス供与...........................................................5
2.2. 規定.......................................................................................................5
2. 基本機能............................................................................................ 7
3. デバイスリンクプロファイリング.......................................................10
3.1 ボタン:デバイスリンクプロファイリング.........................................12
3.1.1 レンダリングタブ...................................................................................14
3.1.2「アディショナル」
タブ...........................................................................19
3.1.3「ブラック生成」
....................................................................................24
3.2 プロファイル計算オプション............................................................33
3.3 マルチカラーからマルチカラーデバイスリンクの作成..................35
4. インキ削減プロファイリング............................................................37
4.1 アドバンス設定..................................................................................39
4.1.1 選択領域「方法」.................................................................................39
4.1.2 選択領域「総インキ量」
.......................................................................41
4.1.3 選択領域「インキ削減」
.......................................................................42
4.1.4 選択領域「アディショナル」.................................................................43
4.2 プロファイル作成...............................................................................46
2
basICColor DeviL
...because it simply works!
5. デバイスリンク編集..........................................................................48
5.1 ボタン:デバイスリンク編集..............................................................50
6. マルチカラープロファイリング.........................................................54
6.1 設定.....................................................................................................55
6.1.1 全般........................................................................................................56
6.1.2 測定プロセス........................................................................................60
6.1.3 最初の印刷階調をシミュレートするハイライトオプション.............64
6.1.4 ブラック生成.........................................................................................66
7. 画像変換..........................................................................................72
8. プロファイルインスペクター.............................................................75
8.1 プロファイル選択...............................................................................76
8.1.1 フィルタ..................................................................................................76
8.1.2 プロファイルリスト...............................................................................77
8.1.3 実行ボタン............................................................................................78
8.2 メインエリアの機能...........................................................................79
8.2.1 全般........................................................................................................79
8.2.2 カーブ....................................................................................................80
8.2.3 ガマット..................................................................................................82
8.2.4 色材........................................................................................................85
8.2.5 ワークフロー.........................................................................................86
9. プロセス一覧...................................................................................88
10. 製品情報basICColor DeviL.....................................................91
3
1章
このマニュアル
について
basICColor DeviL
...because it simply works!
1. このマニュアルについて
1.1. インストールとライセンス供与
インストールとライセンスについては、別のマニュアルを参照し
てください。
「JA - basICColor Licensing.pdf」
1.2 規定
より良い理解のために、異なるGUI要素について、一貫したス
タイルに固執しようとしています。
basICColor 製品は、
イタリック体です。
ツールは、
ボルド体です。
<ボタン>、<タブ>、<チェックボックス>、<プルダウンメニュー
> と<ラジオボタン>
は、
ボルド体で山括弧。
ウィンドウの“名前”やウィンドウと他の要素は、
引用です。
ヒント、秘訣、警告とリンクは、ボルドイタリック体です。
5
2章
基本機能
basICColor DeviL
...because it simply works!
2. 基本機能
ア プ リ ケ ー シ ョン の メ イン ウ ィンド ウ を 開 くた め に
b a s I C C o l o r D e v i L を 起 動します。左 側 の 各 ボタン
が、basICColor DeviLの各モジュールを開くためのもので
す。
basICColor DeviL の七つの基本モジュールは、
•デバイスリンクプロファイリング
•インキ削減プロファイリング
•デバイスリンク編集
•マルチカラープロファイリング
7
basICColor DeviL
...because it simply works!
•画像変換
•プロファイルインスペクター
•プロセス一覧
それぞれのアイコンをクリックして、各モジュールに入ります。
各機能の詳細な使い方は、
このマニュアルの各モジュールの
章を参照してください。
8
3章
デバイスリンク プロファイリング
basICColor DeviL
...because it simply works!
3. デバイスリンクプロファイリング
デバイスリンクプロファイルの基本的な仕事は、一つの色空
間から別の色空間にカラーデータを変換することです。
「通常
の」ICCベースの色変換との主な違いは、
プロファイル接続空
間(PCS;普通これはXYZかLabです)
が「省略されて」、色値
がソース色空間からデスティネーション色空間に直接翻訳さ
れることです。
この方法の利点は、
ソース色空間の一定のパラメータが、
デス
ティネーション色空間へ、変化しないで最適化して
(例えば、
ブラック群)転送できることです。特に、特定の出力色空間のた
めに準備され、
すでに仕上がっているデータが、別のプリント
方法で使われる時です。
10
basICColor DeviL
...because it simply works!
その結果は、通常のICC変換よりかなり良くなります。
デバイスリンクプロファイルの不利な点は、それが、
いつも一
定の規則に従って働く、二つの色空間の固定された組み合わ
せであることです。もし、
ソース色空間が、選ばれたデスティネ
ーション色空間と異なっているなら、新しいデバイスリンクプ
ロファイルは絶対に必要です。
もし、分解が他の基準(例えば、
異なるレンダリングインテント)
に基づく必要があるならば、
同
じことがあてはまります。
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3.1. ボタン:デバイスリンクプロファイリング
basICColor DeviL を開始すると、モジュール「デバイスリン
クプロファリング」が開きます。
このウィンドウで、以下を設定
できます。
ソースプロファイル:変換のソースプロファイル
ターゲットプロファイル:変換のターゲットプロファイル
設定:プリセット又は保存されている構成の一つを、
プルダウ
ンメニューから選択できます。
これらの構成は、
プロファイリン
グに関する様々なオプションと設定を組み合わせています。独
自の設定を作成し編集するためには、
<カスタマイズ>ボタン
をクリックします。
一番上の
「設定」
プルダウンメニューで、
あらかじめ選択した設
定を見ることができます。.
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...because it simply works!
もし、
パラメータの一つを変更し、独自の名前を付けたいなら、
<改名>ボタンをクリックし、名前を入力してください。
<削除
>ボタンは、設定を警告なく消去します。
basICColor DeviL
のデフォルトの 設定は削除できません。
<レンダリング>、
<アディショナル>と<ブラック生成>タブ
で、設定をさらに修正できます。
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3.1.1. レンダリングタブ
全てのデバイスリンクプロファイルは、厳密に一つのレンダリ
ングインテントを含んでいます。標準のレンダリングインテン
ト - 「知覚的」、
「相対色彩的」、
「彩度保持」、
「絶対色彩的」
- に加えて、basICColor DeviL は、
さらに五つの方法を提
供します。その方法は、
また組み合わせることができます。
その
結果、特定の応用のために、
レンダリングを個別に仕立てるこ
とができます。
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•標準圧縮:ほとんどの応用に適している標準の方法です。
ニュートラル階調は、相対色彩的法によって変換されま
す。
もし、用いている印刷用紙の紙白が、基準よりかなり
黄色いなら、
グレイ軸は、紙白によってより黄色く見えま
す。.
•ブラック補償:この方法は、主としてアドビ製品でおなじ
みの、
ブラックポイント補償法を伴う相対色彩的と一致
しています。印刷システムのCMYKデータを変換する時
に、
ハイライトとシャドウの画像精細度が維持され、高彩
度色エリアの精細度損失が避けられます。ニュートラル
階調は相対色彩的法によって変換されます。
•動的圧縮:この方法は、
ソース色空間をターゲット色空間
と比較し、
ガマット範囲外を最小にする圧縮を生成しま
す。
この状況で、彩度を犠牲にして、明るさとオリジナルの
色空間の精細度は、最大の可能な範囲で保持されます。
「標準圧縮」
と同様に、変換のグレイ軸は、
ターゲットの
紙白に相対的です。
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•絶対圧縮:カラーレンダリングに関して、
この方法は、絶
対色彩的インテントで、画像精細度のいかなる損失をも
避けるのに適しているハイライトとシャドウのコントラス
ト範囲と連動しています。
ニュートラルカラーのレンダリ
ングは、
さらに、
ハイライトの紙色シミュレーションではな
くて、絶対色彩的レンダリングに相当します。
•最小圧縮:このレンダリングインテントは、色空間をで
きるだけ絶対色彩的に描画し、
ブラックとホワイトポイ
ント近くを補償するだけです。
これは、画像精細度を保
ち、ホワイトをシミュレートしないで、最大の濃度を達成
します。例えばデジタル印刷機で、ISO Coated V2や
GRACol2006 Coated1v2のような印刷標準に、
非常
に正確なレンダリングをしたいなら、
このレンダリングイ
ンテントを選択します。ICC互換のソフトウェアで、特別
なbasICColorレンダリングインテントによって作成され
たプリンタプロファイルを使うなら、
「知覚的」
レンダリン
グインテントを選択してください。
メモ:ターゲット色空間は、細部と色度の損失を避けるため
に、できれば、
シミュレートした色空間より大きいかほぼ同等
のサイズであるべきなのを覚えておいてください。大きい色空
間から小さい色空間への変換では、もしソース色空間のグレ
イバランスを維持したいなら、
「絶対色彩的」
レンダリングイン
テントを使います。
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basICColor DeviL
...because it simply works!
さらなるオプション:
•前述のbasICColorのレンダリング法の二つが好ましい
ならば、異なる度合いで、
それらを併合することができま
す。例えば、
「標準圧縮」
(第1の選択、左)
と
「絶対圧縮」
(
第4の選択、右)
の組合せを使い、
そして、
<併合>スライ
ダーを75に設定したなら、
ファイルを変換する時に、二つ
のレンダリング法の対応する割合がデバイスリンクプロ
ファイルで使われます。
この例では、
グレイ軸が、
ハイライ
トでの紙色シミュレーションはなく、
ハイライトとシャドウ
でコントラスト範囲が同時に適合して、紙色に75%適合
していることを意味します。
•<色度>スライダーは、高彩度カラーの色度を、-20と
+20の間の範囲で、減少させたり増加させたりするのに
使うことができます。色度の変更は、
グレイ軸の近くに影
響はありません。
メモ:我々は、色度の効果を、慎重に中くらいに保っています。
しかしながら、色度を増加する時、その設定が、高彩度のカラ
ーで画像精細度の損失を起こさないか、また、例えば肌の階
調に過度に影響しないかを確認する必要があります。
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補正プロファイル:補正プロファイルは、
デバイスリンクプロフ
ァイルか抽象プロファイルです。
それは、
ターゲットとなってい
る色空間の変換に修正が必要な場合に使用します。補正プロ
ファイルの使用は、特別な場合であって、通常は
「なし」
オプシ
ョンを選択すべきです。
メモ:前述のように、補正プロファイルの選択は、特別な場合
です。デバイスリンク編集モジュールでなされた補正を、補正
プロファイルは、デバイスリンクプロファイルを作成するため
に利用することができます。例えば、
これは、一定の色空間の
選択的な補正、
または最初に印刷された階調の設定であるか
もしれません。デバイスリンクプロファイルや抽象プロファイル
の形での補正プロファイルは、
ソースプロファイルをターゲッ
トプロファイルと結合した後に含まれます。
「デバイスリンク編
集」の章で、補正デバイスリンクプロファイルの作成についても
っと読んでください。
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3.1.2.「アディショナル」
タブ
アディショナルは、特別な色をターゲットにした色変換に使う
ことができます。
もし、
ソースとターゲットの色が同じであるな
ら、色はリニアライズされます。
もし、色空間が異なっているな
ら、
それらは最適化され適用されます。
アディショナルは、色の
特別な特性を確実に保持します。basICColor最適化技術は、
入力色の特性(例えば、一次色のひとつのカラーチャンネルを
使うことや、
二次色の二つのカラーチャンネルを使うこと)
を得
ますが、色のエラーを最小にするために最適な組み合わせを
計算します。
色空間の組み合わせによって、
デバイスリンクプロファイルを
作成する時に使用するアディショナルを変更します。
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アディショナルは、計算されている最良の色の一致を提供する
色値によって、basICColor最適化技術を用いてバックグラウ
ンドで計算されます。
もし、
アディショナルとして<二次色+K>
オプションがオンであるなら、
それによって影響される他の全
てのオプションもまた自動的にオンになります。結果として、
グ
レイ、100%ブラック、一次色+K、一次色、二次色の純度は、
デバイスリンクプロファイル内で保持されます。
もし、
<一次色
+K>を選択すると、全ての一次色、
グレイ、100%ブラックの
純度が保持されます。
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basICColor DeviL
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更なる設定オプション、
<ソースプロファイルへのTVIの適用
> が、CMYK からCMYK へのデバイスリンクプロファイルの
ために、
<一次色>の下に追加されました。
このオプションは、
もし、一次色のトーンバリューインクリースを正確に保持した
いなら重要です。一つの応用は、特別な印刷標準によって印刷
したいが、異なった用紙、
また異なったトーンバリューインクリ
ースをもつ目的のために用いられるプロファイルを使用する状
況でしょう。
新しいオプションを用いて作成したデバイスリンク
プロファイルは、必要とする印刷標準に
(ソースプロファイルか
ら)正確に対応する方法で、
トーンバリューインクリースを補正
します。
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アディショナルの自動計算
デバイスリンクプロファイルを作成する時に、正しいアディショ
ナルを選択することは、
それ自体アートです。
もし、正しい選択
をするならば、例えば、刷り重ねている状況の印刷における、
最適化された色の動きと同様に、正確な色相で、
きれいで、彩
度の高い色を得るのに頼ることができます。
デバイスリンクプ
ロファイルを作成する時、
<アディショナル>タブは、それゆ
え、選択したソースとターゲットプロファイルについての、
アデ
ィショナルにおける最も適切な設定の自動計算のために、オ
プションを含むように拡張されました。
これは、色純度の保存
について、経験値だけでなくカラーレンダリング、色差、
および
デバイスの色差に関連する様々な計算の組み合わせを生み出
します。新しい機能を生かすために、
<自動>モードを選択し
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basICColor DeviL
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ます。短時間の計算の後、
自動的に決定されたアディショナル
はグレイアウトされます。
グレイアウトされないアディショナル
は、計算に含められず、手動でアクティブにするか、非アクティ
ブにすることができます。
この新しいオプションは、正しいアデ
ィショナルの選択をもっと簡単にします。
メモ:前もって良い選択をするために、デバイスリンクプロファ
イルを作成する時のデフォルト設定として、アディショナルの
<自動>計算を選択することを推奨します。もし、自分でアデ
ィショナルを設定したいなら、あるいは、自動的に決定した設
定を変えたいなら、モードを<手動>に切り替えてください。
も
し、既に、
アディショナルを手動で選択しているか、ダイアログ
の上部のデバイスリンクプリセットを選んでいるなら、その時
は、
<自動>に切り替えてください。設定は、
<自動>機能の設
定に上書きされます。
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basICColor DeviL
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3.1.3.「ブラック生成」
タブ
入力領域:
「ブラック生成」
「ブラック生成」は、
ターゲット色空間内でブラックを生成す
る方法を定めます。
マルチカラーモード
マルチカラー測定データが、
プリンタプロファイリングモジュ
ールにロードされる、
あるいは、
マルチカラーターゲットプロフ
ァイルがデバイスリンクプロファイリングモジュールにロード
されるとすぐに、四つの新しいマルチカラーモードが有効にな
ります。
これらのモードで、個別の分解で、
カラーがどのように
構築されるか決定します。
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メモ:マルチカラーの機能を使うには、
マルチカラーライセンス
が必要です。
•デフォルト設定は、
ストロングモードです。多くの特色が、
計算に入れられ、
特色チャンネルが、
測定データを利用し
て前もって計算されます。
これは、印刷で、特色チャンネル
と高彩度色をストロングに使うことになります。
その方法
の不利な点は、CMY分解がデータセットに依存して滑ら
かでなくなり得ることです。
•もし、特にスムーズで調和している分解をしたいなら、
ス
ムーズモードを選択してください。測定データセットに依
存して、
より少ない特色が生成されます。色は、ストロン
グ法よりも彩度が低い結果となります。
•希薄インキ法は、
パッケージ市場で特に関心があります。
なぜなら、
この場合、色分解はできるだけ多くの特色を維
持し、通常の色は必要がないなら少なくします。
さらに、3
色での最良の場合には、
ブラックの構築は、
僅かな色だけ
でなされます。特色は、
またグレイバランスでも計算され
得ます。
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basICColor DeviL
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メモ:ストロング法とスムーズ法とは異なり、小数色法で
は、basICColor DeviL が値を自動計算するので、
「ブラック
生成」
と
「ブラックポイント」を変えることができません。そのた
め、調整オプションはグレイアウトしています。
•四番目の方法CMYKのみの使用では、
マルチカラープリ
ンタプロファイルかデバイスリンクプロファイルが、必要
な数のチャンネル
(例えば7チャンネル)
を生成して作成
されますが、CMYまたはCMYKのみから作られます。
メモ:パッケージ印刷は、マルチカラー色空間に変換されま
すが、CMYK画像と方向量が、調整された最小のCMYK値
で、特色はなしで確立されることが必要です。そのようなシナ
リオにおいて、PDFの中でデバイスNスポットカラーとして定
義するものだけが、大きいマルチカラー色空間に変換されま
す。
このワークフローは、basICColor colorserver gHOST
によって、PDFデータの特色変換が後に続くので、
「CMYKの
みの使用」法によって、CMYKを保持しながら、basICColor
DeviL で作成されたマルチカラーデバイスリンクプロファイル
への分解を用いることにより可能です。
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basICColor DeviL
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プルダウンメニューの<モード>で、
ターゲット色空間におけ
るブラックの生成方法を定義できます。
•ターゲットプロファイルは、
ターゲットプロファイルから
の分解を使います。
•UCR、GCR、MinK、MaxKは、
プロファイル分解から独
立した新しい分解を生成します。
•分解保持は、色変換の間、CMYとブラックで構成するグ
レイの比率を保持します。
•ブラック保持は、入力ブラック値をリニアライズし、保持
します。CMYのみが変わります。
•インキ削減は、
インキを削減するために、CMY色材をブ
ラックに置き換えます。
このオプションは、別のライセンス
が必要です。
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basICColor DeviL
...because it simply works!
•<0%ブラック保持>オプションは、分解保持モードが選
択されている時に有効です。
それは、
ブラックがないソー
ス色空間からの色について、
ブラックチャンネルの作成を
防ぎます。
これは、オーバープリントを維持するために重
要です。
•<シャドウ拡張>オプションは、分解保持モードが選択
されている時に有効です。
この賢い
「ブラック生成」
オプシ
ョンは、暗部における細部の損失と低い濃度を防ぎます。
メモ:特に二つのCMYK色空間の間で変換する際、分解保
持モードは、決定的に重要です。なぜなら、それは、色変換の
間、CMYとブラックで構成するグレイの比率を保持するから
です。
シャドウ拡張オプションは、分解保持モードを選択する
時、常にオンにすべきです。
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basICColor DeviL
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•もし、分解保持モードを選択するなら、常に<シャドウ拡
張>オプションをクリックすべきです。
GCRオプションは、GCR量、
ブラック開始点およびブラック
の幅の設定を含みます。
•GCR量は、CMY部分をどれだけブラックで置き換える
かを定めます。0で、
シャドウエリアに大きく影響する非常
に軽いGCRを用います。100では、明るい色から暗い色
のエリアまでブラックを使う強いGCRを用います。
•ブラック開始点は、
ブラックの生成を開始する点を定め
ます。
もし、C、M、Yの最小値が、制限値を越えるなら、
ブ
ラックが生成されます。
•ブラックの幅は、
ブラックを生成するニュートラルエリア
の外側の範囲を定めます。値を低くするほど、
ニュートラ
ルエリアの外側で、
より少ないブラックが生成されます。.
ブラックコントロール範囲
ブラックコントロール範囲は、
ブラックに交わる計算での限
界を定めます。
もし、
ブラックが制限を越えるなら、CMY色材
は修正されず、
ブラックのみがリニアに加えられます。
ブラック
は、与えられた限界まで計算されます。
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basICColor DeviL
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0%の値は、CMY色材のみが変換され、
ブラックはリニアライ
ズされるだけです。
プルーフでの使用例は、制限が100%に設
定されることを意味している、正確な絶対色彩的な一致を必
要とします。他のほとんどの場合には、暗部でスムーズな転移
にするために、80%の制限が良い値です。
ブラックコントロール範囲は、
自動のチェックボックスを使っ
て、
自動的に決定することができます。
ブラックポイント
ブラックポイントは、
プロファイル中で最も暗い色値です。– そ
れは、
また、普通最大の色量の点でもあります。
ブラックポイン
トを定める異なったモードの選択ができ、そのモードは後の
段階で変えることもできます。
•自動は、最適なブラックポイントを計算します。入力した
最大インキと最大ブラック値を、越えることはできない
が、可能ならより低い値に変更できる最大の境界として
採用されます。
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basICColor DeviL
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•バランスCMYは、
ブラックポイントをニュートラルに保ち
ます。必要なら、印刷条件によって、最大インキを減らすこ
とができます。最大ブラックは、
そのサブストレートにおい
て理想値に設定すべきです。
これらの値は、正確にプロフ
ァイル中に入ります。
•カスタムの効果は、ブラックポイントを、カスタム領域
に、CMYK値としてあらかじめ定められることです、そこ
では、最大インキは自動的に再計算されます。
•ターゲットプロファイルを選択すると、basICColor
DeviL は、選択したターゲットプロファイル中の最大イン
キと最大ブラック値を、
自動的に適用します。
プロファイ
ル中で使われているブラックポイントが、
カスタム領域に
CMYK値として表示されます、Lab値は、
その下に表示さ
れます。Lab値は、入力したブラックポイントの影響を確
認する助けになります。例えば、
もし、最大インキを非常
に多く減らしたなら、印刷では、
シャドウはより明るくなり
ます。
これは、
より高いL*によって示され、多くの場合に望
ましくありません。
メモ:最大インキと最大ブラックをターゲットプロファイルか
ら抽出するために、
「ブラックポイント」モードとして、最初に
<ターゲットプロファイル>を選択し、それから<バランス
CMY>に切り替えます、それで、basICColor DeviL が、可能
で最良なニュートラルブラックポイントを計算します。
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basICColor DeviL
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「ブラックポイント」
<自動>モードは、今は以前とは異なっ
て作用します。
<自動>モードは、400%と300%の間で、最良
の総インキ量と最大ブラックを自動計算します。300%未満で
は、総インキ量は、
カラフルな三次色で、
ガマット制限を防止す
るために、
もはや変化しません。
自動モードで総インキ量を計
算させるためには、単純にスライダーを最大へドラッグします。
短時間の計算後に、求めた値が表示されます。
メモ:<自動>モードは、
ちょうどニュートラルCMYモードのよ
うに、300%未満に作用します。
もし、総インキ量で300%より
も小さい値が必要なら、手動で入力します。
•値の範囲:0-400%を越えない最大階調の合計をタイプ
するために、入力領域かスライダー<最大インキ>を使
います。
マルチカラープロファイルを使う時も、総インキ量
は、400%を越えることはできません。
•ブラックインキの分解を定めた最大値(値の範囲0-100
%)
を入力するために、領域またはスライダー<最大ブラッ
ク>を使います。
32
basICColor DeviL
...because it simply works!
3.2.プロファイルの計算オプション
デバイスリンク編集、
インキ削減、
プリンタプロファイリングの
プロファイル作成ページは、基本的に同じ操作です。時々、
モ
ジュールによっては、異なった操作が有効になります。
• ICCデバイスリンクプロファイルの名前を指定します。
• プロファイルのフォーマットを指定します。仕様v2に従う
ICCフォーマットを基本設定として推奨します。
しかしなが
ら、
より新しいICC v4フォーマットを選ぶこともできます。
こ
の場合、
プログラムが、
このフォーマットを正しくサポートし
ているか確認しなければなりません。
メモ:ICC v4フォーマットのプロファイルは、basICColor 製
品では、一貫して正しく使われます。
33
basICColor DeviL
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• <大>設定は、
プロファイルサイズにおいて、
良い選択で
す。
サイズで、
プロファイル中のグリッドポイントの数を指
定します。
このオプションで、
プロファイル生成に必要なデ
ィスク空き容量を決定できます。小さいプロファイルは、
テスト目的でのみ使うべきです。非常に大きいプロファイ
ルは、
いつも有利というわけではなく、
メモして扱うべき
です。
•プロファイルの詳細なPDFレポートを得るために、
<プロ
ファイルレポート作成>オプションをオンにすることを推
奨します。
この方法は、
プロファイル品質についての良い
概要を得ます。
保存パス・デバイスリンクプロファ
イル
Macでは、
デバイスリンクプロファイルは、
アドミニストレーターでログインしている
なら、
自動的に/Library/ColorSync/
Profiles/フォルダに保存されます。他方、
ユーザーの場合は、/.../Profilesフォルダ
(Users/<user>/ Library/ColorSync/
Profiles/です。
ウィンドウズでは、プロファ
イルは Colorsフォルダにインストールさ
れます。
•もし、
<プレビュープロファイル保存>をオンにすると、
選択したデバイスリンクの組み合わせが、
デバイスリンク
プロファイル自体のみならず、Photoshopでソフトプルー
フプロファイルとして使うことのできる、ICCプロファイル
を生成するためにも使われます。
このオプションは、デバ
イスリンクプロファイリングとマルチカラープロファイリ
ングモジュールの中でのみ有効です。
メモ:プレビュープロファイルは、
ソフトプルーフィングにおいて
のみ適しています。
• <保存>をクリックすると、
basICColor DeviL は、自動的
にデバイスリンクプロファイルを作成します。
34
basICColor DeviL
...because it simply works!
3.3 マルチカラーからマルチカラーへのデバイスリ
ンクの作成
デバイスリンクプロファイリングモジュールでは、
マルチカラー
からマルチカラーへのデバイスリンクプロファイルを作成する
ことができます。他の全てのデバイスリンクのように、
レンダリ
ングインテント、
アディショナル、
ブラック生成の全てのオプシ
ョンを使えます。7チャンネルまでのマルチカラーソースプロフ
ァイルがサポートされています。
ソースプロファイルとターゲッ
トプロファイルは、CMYK+付加チャンネルの必要があること
に注意してください。最初の4チャンネルのCMYKカラーの組
み合わせがないものはサポートされていません
メモ:この新しい機能を使うには、
マルチカラーとデバイスリン
クのライセンスが必要です。
プロファイル生成において使いたいかもしれないアディショナ
ルは、
マルチカラープロファイルのCMYK成分にのみ適用さ
れます。
しかしながら、
もし、
CMY一次色、
またはレッド、
グリー
ン、
ブルーの二次色の純度を保持できないなら、追加するマル
チカラーチャンネルが、分解の多彩さに加わるので、
アディシ
ョナルは適用されません。
35
4章
インキ削減プロファイリング
basICColor DeviL
...because it simply works!
4. インキ削減プロファイリング
デバイスリンクプロファイルの一つの重要な応用は、
目視の色
の印象を維持しながら、
インキを削減することです。今日、
イン
キ削減プロファイリング
(あるいは、時々 インキ最適化として
参照される)
は、標準化したオフセット、
グラビア、新聞印刷で、
インキを削減し、品質を拡張するための一般的な応用です。
ラ
ージフォーマットプリントのその応用は、
比較的新しいですが、
インキ消費のコストを下げることで評価されるべきです。
メモ:インキ削減モジュールは、インキ削減プロファイルを作
成するためにライセンスされねばなりません。
37
basICColor DeviL
...because it simply works!
basICColor DeviL の左側のタスクメニュー中の<インキ削
減>ボタンをクリックして、インキ削減プロファイリングを開
きます。
•インキ削減モジュールで、
インキを削減することを応用す
るために、
<プリンタプロファイル>を選択します。
•設定の下で、
インキ削減計算のためにあらかじめ定めら
れている設定を選択します。
•もし、必要なら、
<カスタマイズ>をクリックして、
プロフ
ァイルのために設定を変更します。
( 4.1章のアドバンス
設定を参照)
•<次へ>ボタンをクリックして、保存ダイアログに進みま
す。
•デバイスリンクプロファイルを作成します。
38
basICColor DeviL
...because it simply works!
4.1 アドバンス設定
アドバンス設定をするために、
インキ削減プロファイリングの
メインウィンドウで<カスタマイズ>ボタンをクリックしてくだ
さい。
4.1.1 選択領域:
「方法」
インキ削減デバイスリンクプロファイルの、
インキを削減する
ための基本設定とアルゴリズムを指定する、四つの異なった
方法があります。選択した方法に依存して、
アディショナルの
ために異なった規則が有効です。
1.) 標準法
<標準>法を使う時、有効な唯一のオプションは、僅かから
強いまでの範囲がある、
インキを削減するためのスライダーで
す。
39
basICColor DeviL
...because it simply works!
2.) アドバンス法
もし、
<アドバンス>の下の手動方法を選択すると、追加して
<ブラック開始点>と<ブラック幅>を、指定することができ
ます。
3.) 最大法
<最大>は、
目視の色の印象と最大の色彩的精度を保ちなが
ら、最大の削減を達成するインキ削減の度合いを選択します。
しかしながら、
アディショナルを変えることは可能です。
4.) エクストリーム法
<エクストリーム>法は、最高に可能なインキ削減の度合い
を達成しますが、
カラーレンダリングで変化が起き得ます。加
えるに、
アディショナルをコントロールすることに唯一限界が
あります。
40
basICColor DeviL
...because it simply works!
4.1.2 選択領域:
「総インキ量」
インキ削減プロファイルで、望みのトーンバリューの限界を設
定するために、
「総インキ量」
を使います。
インキ削減プロファイ
ルを使って変換されたプリントデータは、
この総インキ量に制
限されます。最大ブラック値は、
コントロールされ、
自動的に設
定されます。
プロファイルから採用される総インキ量と最大ブラック値が、
<カスタム>設定として手動で定めるか、自動計算(<自動
>設定)
されるかを指定するために、
<モード>を使うことが
できます。選択した方法によって、最大ブラック値、総インキ量
(TAC)、最も暗いL*値が計算され、短時間で情報欄に表示さ
れます。
この情報から、例えば、総インキ量を減らすことが、
シャ
ドウを明るくすることになるのかどうか、推測することができま
す。明るくなることは、L*値の増加で示されます。
メモ:ほとんどの場合、
<自動>モードは、最良の結果を生じま
す。もし、
プリンタプロファイルが許すなら、
このモードは、重要
なL*値の増加なしで、総インキ量をわずかに減じる計算をしま
す。
41
basICColor DeviL
...because it simply works!
<最大>または<エクストリーム>インキ削減法と、総インキ
量の実質的な減少が同時に、全く同じLab測定マッピングを、
制限された範囲に可能にします。
4.1.3 選択領域:
「インキ削減」
<インキ削減>スライダーは、
インキ削減の度合いを調整しま
す。
スライダーは、
<標準>と<アドバンス>法で、有効です。
<ブラック開始点>と<ブラック幅>は、
<標準>法でのみ調
整することができます。
<ブラック開始点>は、
どの点でブラッ
クインキがC、M、Y色材に加えられるべきかを定めます。
ブラ
ックの追加は、
しばしば、
ざらついて見え、特にパステル調の色
合いと肌色階調、
そして明るいグレイ階調で画素化されます。
それゆえ、
ブラックは、色材と関連して、大きい開始点で加えら
れなければなりません。他方、小さい開始点でブラックを加え
ることは、
グレイ軸の色再現を安定にし、
インキ消費が減りま
す。低い値は、高い値よりも、
より早いブラック開始点を意味し
ます。
42
basICColor DeviL
...because it simply works!
<ブラック幅>スライダーは、色材にどの度合いでブラックを
加えるかを決定します。低い値は、主にグレイ軸の周り
(スリム
ブラック)
に、影響を与えます。高い値は、幅広いブラックを作
成し、色の付いたカラーエリアに影響します。
幅広いブラックで、合計インキ消費を減少し、印刷を安定にす
ることができます。
しかしながら、色(例えば肌色階調)
は、
グレ
イの色合いのようになる傾向と、
そして/または、
ブラックの画
像点が表れる可能性があります。
4.1.4 選択領域:
「アディショナル」
「アディショナル」は、インキ削減プロファイルの特別な特性
を保持することを確実にします。
<0%ブラック保持>オプションは、
オリジナル中の、
ブラック
がなくてCMYからなるエリアが、
インキ削減機能を適用した
後に、変化しないことを確実にします。
これは、特にCMYイン
キでオーバープリントする時に重要です。
DeviL 4の新しい機能の一つが、
<二次色保持>オプション
です。
クリックすると、200%未満の暗いカラーでTACの減少
があるにもかかわらず、減少のない高彩度の二次色を得られ
ます。
43
basICColor DeviL
...because it simply works!
もし、
このオプションが使われないなら、200%未満の
TACにおいて、
レッド、グリーン、
ブルーのような二次色
は、望ましくない減少になるでしょう。 新聞印刷のような
生産環境では、
しばしば、高彩度のレッド、
グリーン、
ブル
ーの色に影響しないで、TACを180%さらには140%ま
で減少する必要があります。
<肌色階調保持>を選択することによって、肌色階調が
インキ削減から除外されるように指定します。特に、粗い
スクリーンでの印刷手段(例えば、低解像度のラージフ
ォーマットインクジェットシステム、新聞印刷、
フレキソや
グラビア印刷のような網点が無くなる問題に影響する印
刷プロセス)
において、
これは、
目視がグレイ化し、粗い肌
色階調になる強烈な効果を中和する一つの方法です。
<カスタム>の下で、最適化されていない個別のCMYK
色値を指定します。
これらは、例えば、指定の色の構築
や、不変でなければならないコーポレートアイデンティテ
ィを含むことができます。独自の色を入力できるウィンド
ウを開くために、
<編集>をクリックします。
44
basICColor DeviL
...because it simply works!
カスタムアディショナル
インキ削減最適化によって影響されない個別のCMYK色値
を入力します。
これらは、例えば、
カスタムの構築や、不変でな
ければならないコーポレートアイデンティティを含むことがで
きます。
1. 新しい領域を作るために、
<新規>を選択します。
2.値の下にインキ削減最適化から除外するCMYK値を入力
します。
オプションとして、色に名前を適用します。
3. 必要なだけの色を入力します。
4. 色を考慮に入れるか入れないかを示すために、
<有効>
チェックボックスを使います。
5.カスタマイズした値を確定するのに、
<OK>をクリック
します。.
6.<カスタム>の隣のチェックボックスがオンになっている
か確認します。
45
basICColor DeviL
...because it simply works!
4.2 プロファイル作成
一旦、設定でのすべての調整をしたら、
インキ削減プロファイ
ルを作成できます。
プロファイルに名前を付けることができる
ウィンドウを開くために、
<次へ>ボタンをクリックします。
メモ:プロファイル計算オプションの詳細な情報について
は、3.2章を参照してください。
46
5章
デバイスリンク
編集
basICColor DeviL
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5. デバイスリンク編集
デバイスリンク編集モジュールは、非常に強力で、多才なツー
ルです。
•編集することによって、例えば、RGBからCMYKへの変
換など、独自のガマットマッピングを作成します。
•計算したデバイスリンクを、優秀に調整します。
•basICColor DeviL で補正プロファイルとして使うこと
ができる、階調補正や選択的色補正を作成します。
•特定の色合いや見え方を作る抽象ICCプロファイルを作
成します。
•最初の印刷階調を定めます。それから、
この階調補正を
例えば、
フレキソ印刷で使うために、
デバイスリンクへ転
写します。
•どのツールの色変換も記録し、ICC互換のワークフロー
の中で、高精度にそれを再現できる標準ICCデバイスリン
クプロファイルとして保存します。
basICColor DeviLが、EditTargetsフォルダに供給して
いるのは、CMYK、RGB、Lab、
グレイの色空間のための四つ
の異なったTIFFファイルです。basICColor DeviL 中のデバ
イスリンク編集モジュールと関連して、CMYK、RGB、
グレイ
編集ターゲットを、
デバイスリンクプロファイル中のどの種類
の色変換を表すのにも使うことができます。
48
basICColor DeviL
...because it simply works!
Lab編集ターゲットは、抽象プロファイルを作成することを可
能にします。basICColor DeviL が編集するチャートの上の
左側の角は、
グレイ軸、全ての純色、混合色を含む代表的な色
のパッチを含みます。
メモ:バージョン3以降、basICColor DeviL
は、Photoshop PSD フォーマットをサポートしています、そ
して、デバイスリンク編集経由で一次色+K(二つのカラーチ
ャンネル)
と二次色+K(三つのカラーチャンネル)
を編集する
ことができます。
basICColor DeviL が、識別カラーパッチによって、元の編集
チャートを特定するので、変換した編集チャートの色空間は、
関係ありません。basICColor DeviL は、色変換も、例えば
RGBからグレイ、
グレイからRGB、RGBからCMYKなど色空
間の変更を含むデバイスリンクプロファイルに変換できます。
云うまでもなく、単に色空間の変更がない(例えば、抽象プロ
ファイル作成中のCMYK からCMYK 、LabからLab )色補
正を含むデバイスリンクプロファイルも作成できます。
49
basICColor DeviL
...because it simply works!
5.1 ボタン:デバイスリンク編集
画像編集プログラム(例えば、Adobe Photoshop)中で、
編集するため、
または、色変換のソースとして使いたい色空間
で、basICColor DeviL 編集チャートの一つを開きます。
デバイスリンクプロファイル中で、求めるどんな色変換、例
えば全体的な色補正と選択的な色補正、を表現するため
に、basICColor DeviL 編集チャートは、 最初にアプリケー
ションプログラム中でこの色変換を行わなければなりません。
それから、basICColor DeviL のデバイスリンク編集モジュ
ールで、新しい名前で保存された修正済み編集チャートをド
ラッグ&ドロップするか、または<編集テストチャートの選
択...>ボタンで開きます。
デバイスリンクプロファイルの
「PSID」
タグ
デバイスリンクプロファイルは、定義したソー
ス(例えば、
グレイ、RGB、CMYK色空間)から
ターゲットプロファイルへの目的に合った色
変換を行います。ICC標準内で、
デバイスリン
クプロファイルが計算したソースとターゲッ
ト色空間に関する情報を保存しているデバイ
スリンクプロファイル内で、
「プロファイル連
続識別子」
-略してPSIDタグ-を用いる可
能性があります。basICColor gHOST は、
ド
キュメント色空間とターゲットの下で、
プロフ
ァイルを自動的に設定することで、PSID タグ
を読むことができます。
ICCデバイスリンクプロファイルを編集チャー
トから作成する時、
この情報は、
しばしば
「失
われます、
それで、2プルダウンメニューで、
ソ
ースとデスティネーション色空間のために、
相当するICCプロファイルを選択することが
できます。
ロード
(編集)
したターゲットを、
サイズに合わせるというメニ
ュー操作と能力は、basICColor DeviL 内で、
より簡単にデー
50
basICColor DeviL
...because it simply works!
タを解析する助けになります。
すべての設定オプションは、
より
簡単な取扱いのために、一つのウィンドウ内に明確に整列さ
れます。元のチャートと編集済チャートは、共有領域に表示さ
れます。加えて、選択したパッチが、別の領域に強調表示され
ます、
それで、編集をより簡単に目視確認できます。純化した色
の中で、選択されたオプションによって影響を受ける全てのパ
ッチは、赤枠で囲まれているので、
すぐに、
これらの設定による
効果を評価できます。
51
basICColor DeviL
...because it simply works!
また、
デバイスリンクを計算する時、
デバイスリンク編集モジュ
ールには、
プロファイルレポートを作成するオプションもあり
ます。
-basICColor DeviL の統合化したプロファイルマネー
ジャーの別の利点。
メモ:プロファイル計算オプションについての詳細な情報
は、3.2章を参照してください。
52
6章
マルチカラー プロファイリング
basICColor DeviL
...because it simply works!
6. マルチカラープロファイリング
マルチカラープロファイリングモジュールは、ICC標準に合う
ターゲットプロファイルを作成するのに強力なツールです。
RGBとCMYKターゲットプロファイルを生成する次の、
このモ
ジュールの別の主なタスクは、
マルチカラープロファイルを構
築することです。
マルチカラーは、印刷システムが四つより多い
色で作業することを意味します。
basICColor DeviL によって
サポートされるカラーチャンネルの最大数は、七つの一次色
です。
54
basICColor DeviL
...because it simply works!
6.1 設定
一旦、
ターゲットを選択したら、何の基準をプロファイルに適
用するのか、
プルダウンメニューの<設定>を選びます。
さらな
る調整なしで優秀な結果を与える、全ての一次色システムの
ためのデフォルト設定が既にあります。
もし、独自の設定を定義したいなら、
<カスタム>をクリックし
て、
プロファイル作成で、最終結果に適切な調整をすることの
できるアドバンスメニューを開きます。
55
basICColor DeviL
...because it simply works!
6.1.1 全般
<全般>タブで、
プロファイル生成のための全般設定を選択し
ます。
知覚的レンダリング
手元のタスクによっては、
ガマットマッピングの異なったバー
ジョンを使うことは意味があります。
プリンタプロファイリング
において、
知覚的指向のレンダリング法に関連して、
「知覚的レ
ンダリング」
の下に、
四つの異なった方法を提供しています
•標準圧縮:ほとんどのアプリケーションに適している標準
方法です。
ニュートラル階調は、相対色彩的方法によって
変換されます。
56
basICColor DeviL
...because it simply works!
もし、印刷メディアの紙白が基準よりかなり黄色いものを
用いていたなら、
グレイ軸は、紙白によってもっと黄色く
見えます。
•ブラックポイント補償:この方法は、
アドビ製品でなじみ
のあるブラックポイント補償がついた、主として相対色彩
的に相当します。印刷システムで、CMYKデータを変換す
る時、ハイライトとシャドウでの画像の鮮明度は保持さ
れ、
高彩度色エリアでの鮮明度の損失は避けられます。
ニ
ュートラル階調は、相対色彩的方法によって変換されま
す。
•絶対圧縮:この方法は、画像鮮明度の損失を避けるため
に適用しているハイライトとシャドウにおける絶対色彩的
インテント、
コントラスト範囲と連動します。
ニュートラル
カラーのレンダリングは、同様に、絶対色彩的レンダリン
グと一致し、
ハイライトの紙色シミュレーションはありま
せん。
•最小圧縮:このレンダリングインテントは、
ブラックとホ
ワイトポイントに近いところのみ、絶対色彩的再現と補
償を行います。
これは、最大ブラックポイントに達し、ホ
ワイトをシミュレートしないことを意味します。もし、デ
ジタル印刷で、印刷標準、例えば、ISO Coated V2や
57
basICColor DeviL
...because it simply works!
GRACoL2006 Coated1v2に非常に近い再現をした
いなら、
このレンダリングインテントを使います。
もし、別
のICC準拠のソフトウェアで、特別なbasICColorレンダ
リングインテントで生成したプリンタプロファイルを使い
たいなら、単純に知覚的レンダリングインテントを選択し
ます。
メモ:絶対色彩的レンダリングインテントと同様に、構造と細
部の損失を避けるために、
ターゲット色空間は、確実により大
きいか少なくとも同じサイズでなければなりません。大きい色
空間から小さい色空間への色変換において、
もし、
ソース色空
間のグレイバランスを維持したいなら、替わりに<絶対圧縮>
を使います。
これらの方法で、全色空間のレンダリングに影響を与え、必要
に応じて、個別にレンダリングインテントを調整することがで
きます。
58
basICColor DeviL
...because it simply works!
色度
<色度>スライダーは、指定の色空間内で、色度を上げたり下
げたりするために使います。
この方法で、例えば、高彩度のガマ
ット内のカラーと肌色階調をもっと強くすることができ、他方、
グレイ軸は安定したままになります。
<色度>スライダーは、-20と+20の間の範囲で、高彩度色の
色度を上げたり下げたりするために使うことができます。
メモ:我々は、色度の効果を、故意に中くらいに保っています。
しかしながら、色度を上げる時は、設定が、高彩度色で画像鮮
明度の損失を与えることがなく、
また、例えば、肌色階調に過
度に影響を及ぼさないことを確認します。
59
basICColor DeviL
...because it simply works!
6.1.2 測定プロセス
「測定プロセス」は、追加された主要な新しい機能の一つで
す。
それは、改良された<蛍光増白剤補償>、
<測定補正>機
能と
「観察条件」
の仕様をかなり含みます。
蛍光増白剤補償
スペクトル測定値で作業する時、<蛍光増白剤補償>機能
は、蛍光増白剤を含んでいる用紙のための最適な補正を実行
できます。その場合と対照的に、色彩的データ
(LAB測定の
み)
を使う時、
この補償は、例えば、
DeviL が実際に用紙の色
を青色の用紙ではなくて、蛍光増白剤として認識した場合に
実行されるだけです。言い換えると、DeviL は、
それが本当に
必要であるならば、補正を実行するだけです。
しかし、他のソ
リューションとは異なり、補償は、
この場合常に適用されます
が、上記の青色の用紙を使う時でも、純粋なLAB測定値で働
きます。
60
basICColor DeviL
...because it simply works!
推奨:可能な時はいつでも、
スペクトル測定値で作業してくだ
さい。
特に、ISO 3664:2009による観察条件の変更の結果、用紙
中の蛍光増白剤がもっと強く励起され、測定方法M0に基づく
測定器を使用する時、少しだけ補正が必要であることを意味
しています。
メモ:もし、用紙中の蛍光増白剤の影響の補正を目的にし
たいなら、basICColor DeviLによるプロファイル作成の
前に、basICColor IMProve測定値最適化ソフトウェアを
使います。一旦、蛍光増白剤の補償のために、basICColor
I M P r o v e を使ったなら、二 重 の 補 償 を避 けるために
basICColor DeviLの関連するチェックボックスをオフにしま
す。
測定値補正
<測定値補正>機能の目的は、
プロセス中のプリント特性を
変化させることなく、測定エラーを検出し、除去することです。
一般的なテストチャート、例えば、ECI2002やIT8.7/4テスト
チャートに存在する重複測定は、均一な印刷特性を検出する
ことについて、
さらに考慮され、
インテリジェントな補正に含ま
れています。重複パッチの除去やスムージングのような測定デ
ータの最適化をさらに進めるには、別のツールbasICColor
IMProve で行うことができます。
61
basICColor DeviL
...because it simply works!
推奨:測定プロセスは、
よりスムーズであるという点で、
よりよ
いプリンタプロファイルを最終的に作るので、自身の測定のた
めのデフォルト設定として推薦できます。
しかし、既にスムーズ
になっている測定値(例えば、FOGRA39L測定値)で作業す
る時、オプションはオフにすべきです。
観察条件
プリンタプロファイルは、一般的にD50「観察条件」
で作成さ
れます。
しかしながら、手元のタスクが、
白熱灯の光(おおまか
にはA光源に相当)
で照明されたギャラリーで写真をセットア
ップすることであるならば、
あるいは、照明条件が最適以外の
何か
(例えば蛍光の光)
である展示会での陳列であるならば、
プロファイルを作成する時に、照明条件を考慮に入れること
ができます。
前もって定められた三つの観察条件の一つを選択することも
できるし、測定済の観察条件を手動で、
ケルビン値または、
よ
り良いXYZ値の形式で、入力することもできます。
62
basICColor DeviL
...because it simply works!
ことを簡単にするために、basICColor DeviLがファイルか
らホワイトポイントを抽出し、値を表示するための値領域上
に、測定された光源の測定ファイルをドラッグできます。そ
れから、DeviLは、
プリントが、選択した観察条件の下で、標
準D50観察条件の下と同じに見えるように、
プリンタプロフ
ァイルを計算するのに、
この情報を使います。
これに関連し
て、CIECAM02でお馴染みの色順応が適用されます。他のソ
リューションと対照的に、
スペクトル測定値は不要です。
もし、テストチャートのスペクトル測定値と、観察条件の光
源スペクトル測定値で作業するなら、basICColor DeviL
は、CIECAM02に応じた違った形で、通例の色順応の代わり
にスペクトルカラーモデルを使います。CIECAM02による色
順応は、
もし、観察条件として光源スペクトル測定値が提供さ
れず、
および/または、
テストチャートのスペクトル測定値が有
効でないなら、CIECAM02に応じた色の順応化が使われる
だけです。光源スペクトル測定値を選択するために、選択部の
新しい放射領域を使います。
そして、続くダイアログで測定フ
ァイルを選択します、
あるいは、単に測定ファイルを選択部に
ドラッグします。
63
basICColor DeviL
...because it simply works!
メモ:basICColor DeviL は、選択した観察条件を含む最後
の設定を記憶しています。
もし、新しいプロファイルを作成して
いるなら、選択した「観察条件」領域が、ICCプロファイルのア
プリケーションの目標に従っているか確認します。もし、特定
の観察条件を必要でないなら、常にデフォルトのD50登録を
選択します。
6.1.3 最初の印刷階調をシミュレートするハイライ
トオプション
フレキソ印刷では、最初の印刷階調は、高いトーンバリューイ
ンクリースであるのが普通です。加えるに、非常に明るいエリ
アで-指定のパーセンテージに達するまで-全くトーンバリ
ューがないことが、
しばしば起こります。プルーフアプリケーシ
ョンにおいては、最終の印刷プロセスの全ての特性をシミュレ
ートすることが本質です。
DeviL 4で、
マルチカラープロファイ
リング(<全般>タブ)
とまたデバイスリンクプロファイリング
(<アディショナル>タブ)
のために、
「ハイライト」オプション
を追加しました。
これらのオプションで、
プルーフ
(ハードコピープルーフかソフト
プルーフ) のためにプロファイルを適用する時、最初の印刷階
調が、何%で目視できるかを定められます。
こうして、
プルーフ
が最終印刷を反映することを保証できます。例えば、最初の印
64
basICColor DeviL
...because it simply works!
刷階調を3%と定めるならば、
プロファイル
(BtoA LUT)
の分
解方向において、それより低い全てのトーンバリューが、定め
た値まで増加し、正しく印刷することができることを確実にし
ます。紙白は触れられませんが、最初の印刷階調のために入力
した値で、開始するように非常に低い値が設定されます。.
メモ:デフォルト設定は、
プロファイルのハイライト領域で、
「通
常」のプロファイリングの振る舞いになります。
どんな印刷プロ
セスにおいても、最初の印刷階調の特別な扱いを要求されな
いプロファイリングで、それを使ってください。
デバイスリンクプロファイリングモジュールで、
「ハイライト」オ
プションを、
<アディショナル>タブの中に見つけられます。デ
バイスリンクが、
プルーフのためか、生産のためかを、
プルダウ
ンメニューで定め、それに応じて選択します。
65
basICColor DeviL
...because it simply works!
6.1.4 ブラック生成
<ブラック生成>タブは、
ターゲット色空間におけるブラック
の生成方法を定めます。
モードプルダウンメニューで以下を選択できます。
•自動:測定データに依存して、
中程度の強いGCR法を選
択します。.
•UCR:ブラック開始点とブラック幅を定めます。
•GCR:さらに、GCR量を定めることを可能にします。
•MinK:少しだけブラックを使い、CMYの最大量を使う
分解になります。
66
basICColor DeviL
...because it simply works!
•MaxK:可能な最大量のブラックを使い、非常に少ない
CMYの量を使う分解になります。
GCRオプションは、GCR量、
ブラック開始点、
ブラック幅のた
めの設定を含みます。
•GCR量は、CMY部分をどれだけブラックで置き換える
かを定めます。0で、
シャドウエリアに多く影響する非常に
軽いGCRを用います。100で、明るいから暗い色のエリア
までブラックを使う強いGCRを用います。
•ブラック開始点は、
ブラックを生成する開始点を定めま
す。
もし、C、M、Yの最小が制限を越えるなら、
ブラックを
生成します。
•ブラック幅は、ブラックを生成するニュートラルエリアの
外側を定めます。値が低いほど、
ニュートラルエリアの外
側により少ないブラックを生成します。
67
basICColor DeviL
...because it simply works!
ブラックポイント
ブラックポイントは、
プロファイル中で最も暗い色値です。-
それはまた、通常、色の最大量の点です。
ブラックポイントを定
める異なったモードを選択でき、
また、
モードは後の段階で変
更できます。
自動は、測定データに基づく最良のブラックポイント
(暗
くてニュートラル)
を見つけます。提示している最大インキ
と最大ブラックは、
できれば下まわることができる最大値
と考えてください。
バランスCMYは、
ブラックポイントをニュートラルに維持
します。印刷条件に従って、最大インキを定めます。最大
ブラックは、使っているサブストレートにおいて理想値に
設定されるべきです。両方の値は、
プリンタプロファイル
に正確に取り入れられます。
68
basICColor DeviL
...because it simply works!
カスタムの効果は、
カスタム領域でブラックポイントにつ
いて、CMYK値を事前に定めることで、
その後、最大イン
キが自動的に再計算されます。
メモ: 例えば、
もし、最大インキ値を変更したら、表示している
Lab値は、
ブラックポイント
(プロファイル中で最も暗い値)の
影響を評価するのに、特に役に立ちます。
より小さいL*値は、
よ
り深いブラックです。
•値の範囲:0-400%の範囲を越えてはいけない最大階調
値の合計を入力するのに、入力領域か<最大インキ>ス
ライダーを使います。
マルチカラープロファイルを使う時
も、総インキ量は、400%を超えてはいけません。
•ブラックインキの最大を定める分解を入力するために、
入力領域か<最大ブラック>スライダーを使います。
(値
の範囲:0-100%)
•もし、
ブラックポイント計算がカスタムに設定されている
なら、最大インキ値と独立してブラックポイントをコント
ロールできます。
トナー式のデジタルプリンタは、純ブラッ
ク、
すなわちCMYK=0/0/0/100で、最大の濃さになり
ます。
これらの印刷システムにおいては、
最適なブラックレ
ンダリングを得るために、
カスタムテキスト領域にこの値
を入力すべきです。
しかし、
また、
この設定で、最大の二次
色と色があるシャドウを印刷するために、
この時点で、手
動で入力できる、
より高い最大インキレベルが必要です。
69
basICColor DeviL
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「100%ブラック」
チェックボックス
例えば、
もし、
<100%ブラック>オプションを選択すると、純
ブラックテキストが、CMYKプロファイルで変換されて、
4色で
印刷され、
その結果、
テキストがにじんで見えることを避けられ
ます。
これは、
オフィス文書の場合によくあります。
<100%ブ
ラック>オプションは、0-0-0 のRGB値を0-0-0-100(即ち
100% ブラック)
に変換します。
「純グレイ」
チェックボックス
<純グレイ>オプションの助けで、CMYKプリンタプロファイ
ル中のグレイバランスは、
ブラックインキだけから成ります。
し
かしながら、
これは、印刷システムが、ハイライトからシャドウ
まで、非常にニュートラルなブラックである場合にのみ意味が
あります。RGBプリンタプロファイルでは、
<純グレイ>の効
果は、
グレイバランスが等量のカラーから成るということです。
例えば、RGBコントロールインクシステムの場合に、非常に有
用なオプションであることの立証です。
70
7章
画像変換
basICColor DeviL
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7. 画像変換
basICColor DeviL は、PSD, TIFFとJPEGファイルをICC
デバイスプロファイルとデバイスリンクプロファイルを使って
変換します。
この機能は、一般的なアプリケーションプログラ
ムが、
しばしば全てのタイプのデバイスリンク(即ち、RGBから
CMYK)やマルチカラープロファイルをサポートしないので、
プロファイル品質を画像上で確認するのに非常に役に立ちま
す。
メモ:デモ-デバイスリンクプロファイル
もし、DeviL のトライアルライセンス(デモライセンス)を使
っているのなら、
アプリケーションは、他のプログラム(即ち
Phtoshop)
でのさらなる評価のために、
デモプロファイルで
の画像の変換を許します。
画像変換は、
コード化したり、basICColor
DeviL デモ版で作成したデモプロファイル
をサポートしています。
この方法で、画像を変
換する時、
コード化やデモプロファイルから
でもプロファイル品質を評価することができ
ます。他のアプリケーションで、正しく表示す
るために、basICColor DeviL は、
コード化
あるいはデモプロファイルをデコードし、
より
小さいグリッドサイズで、変換画像に埋め込
まれます。
メモ:しかしながら、
このプロファイルを生
産目的で使うことはできません、
なぜなら、
プロファイル品質は低下しています。
この理
由で、
プロファイルは、
ファイル名中にLOW
QUALITY VERSION FOR DEMO ONLY
とマークしています 。
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basICColor DeviL
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色が変換された画像(TIFF、JPEGまたはPSD)
を選択した後
に、可能なプロファイルを埋め込んだ画像との両方のプレビュ
ーを表示します。
通常のソースとターゲットによるICC変換か、デバイスリンク
変換のどちらかを適用することを選択できます。埋め込まれた
プロファイルの情報によって、
このプロファイルを<ソースプロ
ファイル>として選択すべきことが分かります。
デバイスリンク
変換をしたいなら、
デバイスリンクにはどのソースプロファイル
がなければならないか分かります。
ソースからターゲットプロファイルへの通常のICC変換では、
変換におけるレンダリングインテントを指定できます。一般的
な四つのICCレンダリングインテントの他に、五番目のオプシ
ョンブラックポイント補償が有効です。
メモ:それは、
また、
アドビPhotoshopで知られている追加の
ブラック補償付きの相対色彩的インテントです。
保存パス-デモ-デバイスリンクプロファイル
Macでは、
デモデバイスリンクプロフ
ァイルは、
自動的に /Uses/ Shared/
basICColor /Demo-Profiles/に保存さ
れます。ウィンドウズOSでは、
プロファイ
ルは、C:\Documents and Settings \
All Users \Documents\basICColor\
Demo-Profiles\ フォルダにインストール
されます。
デバイスリンク変換を動作させたいですか?ただ、
<ソースプ
ロファイル>のプルダウンメニューから、望むデバイスリンクプ
ロファイルを選択するだけです。
ターゲットプロファイルやレン
ダリングインテントの選択のような、他のオプションはもはや
必要ありません。
これらのオプションは、
それに応じてオフにな
ります。
73
8章
プロファイル インスペクター
basICColor DeviL
...because it simply works!
8. プロファイルインスペクター
プロファイルインスペクターは、 basICColor DeviL 4の新
しい機能です。今、
basICColor DeviL の作業環境を残す必
要はなしに、
プロファイルを管理し、分類し、解析し、比較し、
適用することができます。
プロファイルインスペクターのメイ
ンウィンドウは、
あなたのPCで有効なプロファイルを全て表示
します。全ての分類したプロファイル
(デバイスリンクとマルチ
カラープロファイルを含む)
を扱うことができ、
それゆえ、
プロ
ファイルインスペクターを、全てのカラーマネジメントの要望
に対して、究極のツールにします。
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basICColor DeviL
...because it simply works!
<全般>, <カーブ>, <ガマット>, <色材> 、
<ワークフロ
ー>のタブで、様々な機能にアクセスできます。
さらには、
プロ
ファイル品質をプロファイルレポートの助けで確認できます。
8.1 プロファイルの選択
プロファイルインスペクターウィンドウの左側は、三つのエリ
アに分かれています:
8.1.1 フィルタ
「プロファイルリスト」から、様々なパラメータで、プロファ
イルを分けることができます。
<デバイスクラス>で、
「任意」、
「入力」、「出力」、
「 モニタ」、
「 デバイスリンク」、
「 色空間」、
「
抽象」、
「 名前付け」に分けられます。<DCS>と<PCS>
は、
「 任意」、
「 CMYK」、
「 RGB」、
「 グレイ」、
「 N-カラー」、
「2,3,4,5,6,7,8,9..15-カラー」、
「 XYZ or Lab」、
「 Lab」、
「XYZ」
に分けられます。
これは、例えば、与えられた色空間の
プロファイルだけを見たい場合に、役に立ちます。
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basICColor DeviL
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さらに、
<検索>機能を使って、
プロファイル中のテキストにつ
いて、個別に検索できます。
「なし」
を選択して検索したり、
ある
いは、「名前」、「制作者」、「製造者」、「日付」に対して検索でき
ます。
これは、例えば、
ある日に作成されたプロファイルを、全
て表示したい場合に役立ちます。
全てのフィルタと検索項目は、相当する<反転>チェックボッ
クスをクリックして、逆にすることができます。
8.1.2 プロファイルリスト
リストは、
自動的に更新されます
(開始時だけでなく、
プログラ
ムを前面に持ってくる毎に)
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basICColor DeviL
...because it simply works!
プロファイルを右クリックすると、 そのプロファイルに応じて、
次に選択できるオプションのリストであるコンテキストメニュ
ーを表示します。
もし、有効なライセンスによって、
プログラムを起動させたな
ら、
プロファイルレポートの生成、
プレビュープロファイルの
保存、
グレイプロファイルの保存の三つの領域が有効になり
ます。
8.1.3 実行ボタン
•<削除>:選択したプロファイルを削除します。
•<基準として設定>:選択したプロファイルを、他のプロ
ファイルとの比較のために基準として設定します。
•<開く>:プログラムに対応しているデフォルトシステ
ムで、ICCプロファイルを開きます。Macでは、選択し
たプロファイルの個別のフラグとテーブルを表示する
ColorSync Utility が立ち上がります。
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8.2 メインエリアの機能
プロファイルインスペクターのメインウィンドウの一番上に
は、次のオプションを与える五つのタブがあります:
8.2.1 全般
全般タブは、三つの区分に分かれています。記述(ここは、
プロ
ファイルの新しい内部名を定義できます。別のプロファイルを
選択するために、選択画面へ戻る時、
自動的に保存されます)
、著作権(該当するプロファイルの
「編集できない」著作権)
と
ヘッダー(プロファイルヘッダーから全ての関連する領域を表
示)。
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basICColor DeviL
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8.2.2 カーブ
<カーブ>は、
プルダウンメニューからの選択に従って、適切
なデバイスリンク...またはデバイスプロファイル...に対応する
カーブ を表示します。
デバイスリンクプロファイルにおけるチ
ャンネルの純度を表示できます。
プリンタプロファイルで、グ
レイバランスにおけるカ-ブに加えて、他の多くのカーブと色
空間ビューがあります。
プロファイルの特性の概要を得るため
に、
そのあたりで遊んでみてください。次にモニタープロファイ
ルで、表示のために、他のカーブがプルダウンメニューで提供
されています。
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basICColor DeviL
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プロファイルインスペクターの特別な機能は、
プロファイル中
の異なったレンダリングインテントについて、
プリンタプロファ
イルのグレイバランスを表示する能力です。例えば、
ブラックポ
イント補償がある相対色彩的レンダリングインテントでの変
換で、
グレイバランスを見ることができます。
(ここでの表示:ブラックポイント補償がある相対色彩的レン
ダリングインテントを使った時のCMYKプリンタプロファイル
のグレイバランス。)
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8.2.4 ガマット
ガマットタブは、2D...か、
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あるいは3D...を表示します。
...選択したプロファイルの表示。
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basICColor DeviL
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表示は、選択した変換タイプによって、変化します。
サンプル画像機能は、画像(TIFF、JPEG、PSDファイルがサポ
ートされています)
だけではなくて、
ロードされているテキスト
ファイルとしてのデータも対象です。
測定された画像または色値が、必要なプリンタガマット内にあ
るかどうか、
そして、使われたレンダリングインテントが表示で
きるかどうかを、点の位置ですばやく検出できます。
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basICColor DeviL
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8.2.4 色材
<色材>タブは、
(もし、
マルチカラープロファイルおよびMC
デバイスリンクが有効なら)
プロファイルのカラーテーブル
(色
材)
を表示します。
名前とLab値は、
いずれも編集と保存ができます。各行の右端
にある小さいカラーボックスは、常に現在のLab値を表示して
います。
加えて、新しいテーブルを作成したり、以前に作成したテーブ
ルをロードできます。
メモ:プリンタプロファイルでは、一つだけのカラーテーブルが
あり、DLでは、二つまでのカラーテーブル(MCからMCへの
DLの場合)があります。
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basICColor DeviL
...because it simply works!
8.2.5 ワークフロー
カラーサーバーbasICColor gHOST のユーザーとして、
あ
なたは、
プロファイルインスペクターの<ワークフロー>タブ
をきっと評価します。
<ワークフロー>タブは、
自動的に、
ソー
スとデスティネーションプロファイルを、デバイスリンクプロ
ファイルの構成に設定し、
プロファイルにPDF/X情報を入れ
ます。basICColor gHOST は、
ロードしたデバイスリンクか
ら、PDF-X情報だけでなく、
ソースとデスティネーションプロフ
ァイルについての情報を自動的に読み、それを構成に適用し
ます。
もし、
デフォルトプロファイルがあるか、
または、
この情報
がデバイスリンクプロファイルに保存されるなら、
これ
は動作します。
これは、basICColorデバイスリンクパック内で
既になされています。
<ワークフロー>タブで、生成したプロフ
ァイルに情報を入力するオプションがあります。そのため、他
の製造者のプロファイルを、basICColor gHOST ワークフ
ローにおいて、最適化することができます。
86
9章
プロセス一覧
basICColor DeviL
...because it simply works!
9. プロセス一覧
プロセス一覧は、
すべてのユーザーに、作成したプロファイル
の追跡とプロファイルの計算を並行して行い、
その間に、
より
一層のプロファイルを準備できるようにします。
バッチ処理を使用する利点
最初のプロファイルを計算している間、追加するプロファイル
を準備できます。
そして、後で計算されます。全てのプロファイ
ルは、
プロセス一覧にリストされ、次々と計算されます。
これ
は、一つのプロファイルが計算されるまで、次のものに取り組
むのを待つ必要を省きます。
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basICColor DeviL
...because it simply works!
プロセス一覧ウィンドウの上部で、
プロファイルを速く取り扱
うための、
いくつかのツールを見ることができます。
プロファイ
ル計算の開始と停止や、
プロファイルの削除。
さらに、PDFやXMLレポートを作成でき、
プレビュープロファ
イルを作成でき、
あるいは、
プロファイルインスペクターやファ
イルマネージャーでプロファイルを明らかにできます。
89
10章
製品情報
basICColor
DeviL
basICColor DeviL
...because it simply works!
10. 製品情報 basICColor DeviL
ソフトウェア- Copyright © 2007-2015 basICColor GmbH.
All rights reserved.
マニュアル - Copyright © 2015 basICColor GmbH.
本書に記載した情報は、参考用に提供するものです。
その内容は予告なく変
更されることがあり、basICColor GmbHによるコミットメントを表すもの
ではありません。basICColor GmbHは、本書に不正確な箇所や誤りがあ
ってもその責任を負いません。本書のいかなる箇所も、basICColor GmbH
の書面による明示的許可なしに、
これを複製、転送、転写、翻訳することを禁
じます。.
商標情報
basICColorとFingerprintは、basICColor GmbHの登録商標です。
そ
の他の商標や登録商標はすべて、
それぞれの保有者(Apple、Adobe、XRite、
コニカミノルタ、ColorPartner、Barbieri)の財産です。
これらの商標
への言及は、説明目的のみであり、第三者の権利を侵害しようとする意図は
ありません。
翻訳:宇野則彦、郡元太
May 2015
91
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