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インベスターズ・デー 2005 グローバル・マーケッツ部門 資料

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インベスターズ・デー 2005 グローバル・マーケッツ部門 資料
Global Markets
グローバル・マーケッツ部門
2005年12月8日
野村ホールディングス株式会社
執行役 グローバル・マーケッツ部門担当
揚村 康男
本資料は、12月8日のInvestors Dayでのプレゼンテーション内容をまとめたものです。
日時:
12月8日(木) 14時
会場:
野村證券株式会社 本社講堂
発表者: 執行役 グローバル・マーケッツ部門担当 揚村 康男
本資料は、今後の経営戦略に関する情報の提供を目的としたもので
あり、当社が発行する有価証券の投資勧誘を目的としたものではありません。
本資料に掲載されています事項は、資料作成時点における当社の見解であり、その情報の正確性およ
び完全性を保証または約束するものではなく、今後、予告なしに変更されることがあります。本資料は、
2005年12月8日現在のデータに基づき作成されております。なお、本資料で使用するデータ及び表現等の
欠落・誤謬等につきましてはその責を負いかねますのでご了承ください。
本資料は将来の予測等に関する情報を含む場合がありますが、これらの情報はあくまで当社の予測であ
り、その時々の状況により変更を余儀なくされることがあります。なお、変更があった場合でも当社は本資
料を改訂する義務を負いかねますのでご了承ください。
本資料のいかなる部分も一切の権利は野村ホールディングス株式会社に帰属しており、電子的または機
械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようお願いいたします。
0
本資料は、今後の経営戦略に関する情報の提供を目的としたものであり、当社が発行する有価証券の投
資勧誘を目的としたものではありません。本資料に含まれる連結財務情報は、監査対象外のものが含まれ
ております。本資料に掲載されています事項は、資料作成時点における当社の見解であり、その情報の正
確性および完全性を保証または約束するものではなく、今後、予告なしに変更されることがあります。本資
料は、2005年12月8日現在のデータに基づき作成されております。なお、本資料で使用するデータ及び表現
等の欠落・誤謬等につきましてはその責を負いかねますのでご了承ください。本資料は将来の予測等に関
する情報を含む場合がありますが、これらの情報はあくまで当社の予測であり、その時々の状況により変更
を余儀なくされることがあります。なお、変更があった場合でも当社は本資料を改訂する義務を負いかねま
すのでご了承ください。本資料のいかなる部分も一切の権利は野村ホールディングス株式会社に帰属して
おり、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないよ
うお願いいたします。
1
1
II 部門概要
●
当社における役割
II
II 課題と取り組み
●
収益源の多様化と新たな収益エンジンの確立
●
ローン関連ビジネス
●
エクイティ・デリバティブ・ビジネス
●
アセット・ファイナンス・ビジネス
2
グローバル・マーケッツ部門担当の揚村でございます。
本日は、15分ほど皆様のお時間を頂き、グローバル・マーケッツ部門の概略と戦略、そして、今後につい
てご説明いたします。
2
I. 部門概要
3
当社における役割
グローバル・マーケッツ部門
グローバル・フィクスト・インカム
国内営業部門
商品(株式・債券・
商品(株式・債券・
私募商品・ローン・
私募商品・ローン・
不動産関連)等
不動産関連)等
アセット・ファイナンス
引受
引受
z 諸法人
z 地域金融機関
グローバル・エクイティ
グローバル・シンジケート
z リテール顧客
顧客ニーズ
顧客ニーズ
グローバル・マーケッツ部門
商品(株式・債券・
商品(株式・債券・
デリバティブ・
デリバティブ・
証券化商品)等
証券化商品)等
z 内外機関投資家
金融技術による
金融技術による
ソリューション提供
ソリューション提供
グローバル・インベストメント・
グローバル・インベストメント・
バンキング部門
バンキング部門
4
では、はじめに当部門の概要について、説明いたします。
グローバル・マーケッツ部門の役割は、国内外機関投資家や、国内営業部門に商品を提供することです。
当社の最大の強みは、国内外に強固な顧客基盤を築いていることであり、これによりお客様のニーズを
常に把握することができるということです。当社は既に国内外で様々なプロダクトラインを立ち上げてきて
いますが、内外の投資家が現在どのような商品を求めているのかを把握し、そのニーズに合わせた商品
を内外のプロダクトラインにおいて迅速に開発し、提供することが可能となっています。
また、今年1月に発行したドイツ復興金融公庫による国内リテールを対象とした外株交換債約11億ユーロ
や、双日やACCESSの大型MPO案件など、強固な法人ネットワークを持つグローバル・インベストメント・
バンキング部門との協働により国内外のお客様に対し新たな形でのソリューションを提供しています。
4
II. 課題と取り組み
5
収益源の多様化と新たな収益エンジンの確立
(億円)
4,000
3,500
費用
税前利益
その他収益
エクイティ関連収益
フィクスト・インカム関連収益
グローバル・マーケッツ部門の課題
収益源の多様化
3,000
z 既存ビジネスの拡張
z 新たな収益エンジンの確立
2,500
2,000
課題に向けた取り組み
1,500
1,000
新たな収益エンジンの確立
z ローン関連ビジネス
z エクイティ・デリバティブ・ビジネス
500
0
-500
FY02.3 FY03.3 FY04.3 FY05.3
1Q
2Q
FY06.3(年率換算)
z アセット・ファイナンス・ビジネス
注:2004年4月の組織変更により、フィクスト・インカムとエクイティおよびインベストメント・バンキングの一部が統合され、
グローバル・マーケッツが設立されました。
6
次に、グローバル・マーケッツ部門のこれまでの業績を振り返りながら、当部門の課題とこれからの取り
組みについて説明いたします。スライドの左側のグラフは、当部門におけるビジネスライン別収益、費
用、並びに税前利益の推移を表しています。今年度のみ四半期ベースの金額を年率換算しています。
グローバル・マーケッツ部門では、この数年間、マーケット環境の変化に応じて、収益エンジンとなるビ
ジネスが変化してきました。2002年3月期までは「株式のブロック・トレード」、2003年3月期からは「外債
ビジネス」の貢献が大きく、最近では「仕組み債」や「MPO」が主な収益エンジンとなっています。
直近第2Qではトレーディング環境の改善により、税前利益の水準は巡航速度に戻してきていますが、
今後収益の継続的な拡大を目指していくためには、既存ビジネスの拡張に加え、常に新たな収益エン
ジンの確立を図り、収益源を多様化させることが必要であり、課題であると認識しています。
そして、この課題の解決のために、当部門ではローン関連ビジネス、エクイティ・デリバティブ・ビジネス、
アセット・ファイナンス・ビジネス、の3つの重点分野への投資を行っております。この先行投資について
は、現在経費の増加として現れてきていますが、将来にわたる成長分野への投資であり、今後はこの
果実の回収を進め、収益の拡大につなげて参ります。
それでは、これら戦略ビジネスの現状並びに今後の取り組みにつき説明いたします。
6
ローン関連ビジネス
ローン取扱額
(億円)
2,500
当社の強み
z 地域金融機関とのネットワーク
z デリバティブ・トレーディング力
z クレジット分析能力
2,000
1,500
ローン・マーケットへの応用
1,000
z 仕組ローン
z ノンリコース・ローン
z 今後の取り組み
z ローンのセカンダリー・トレーディング
z LBOファイナンス
500
0
1Q
2Q
3Q
4Q
FY05.3
1Q
2Q
FY06.3
7
始めに、ローン関連ビジネスです。
スライドは、当社ローン取扱額の推移を示していますが、地域金融機関の預貸ギャップ115兆円に着目
した、仕組ローンとノンリコース・ローンを起点とすることで、順調に拡大しています。昨年度第2四半期
にスタートしたこのビジネスは、ローン累計取扱額で約5,000億円となりました。
仕組ローンにつきましては、全国に張り巡らされた「地域金融機関とのネットワーク」、並びに仕組債ビ
ジネスで培ってきた「デリバティブ・トレーディングのノウハウ」を活用することにより競争力あるビジネス
展開ができています。
また資産の流動化が進む中、国内のノンリコース・ローン市場は拡大していますが、債券ビジネスにお
ける高度なクレジット分析能力を活かしたプライシング力、並びに、地域金融機関に大都市圏の優良案
件を提供できるという点で、当社は事業拡大が見込めると考えています。
社債マーケットの約10倍程度あると言われているローン・マーケットにおいては、まだまだビジネスの領
域を広げていくことは可能であり、ローンのセカンダリー・トレーディングやLBOファイナンスなどを含め、
ローン関連ビジネスを拡大させていきたいと考えており、収益への貢献度も大きく伸びてくるものと期待
しています。
7
エクイティ・デリバティブ・ビジネス
欧州エクイティ・デリバティブ
エクイティ・デリバティブ取引額
(億円)
5,000
プレーン商品提供開始
z 今年度1Qより欧州投資家に本格化
付加価値商品ラインナップの拡充
4,000
z ファンド・デリバティブ上半期実績
15件、6.12億ユーロ
日本への商品提供開始
3,000
z ファンド・デリバティブ内包の元本確保型商品販売
国内エクイティ・デリバティブ
2,000
エクイティ系仕組債の販売強化
z 仕組債の上半期実績
7,100億円(金利・為替系)
800億円(エクイティ系)
1,000
0
1Q
2Q
3Q
FY05.3
4Q
1Q
2Q
FY06.3
販路の拡充
グローバル・カバレッジ体制の構築
8
次に、エクイティ・デリバティブ・ビジネスです。
スライドを見ていただくと分かります様に、当社のエクイティ・デリバティブ取引額は今年度第一四半期
以降、大きく伸びています。
これは昨年、欧州において採用したエクイティ・デリバティブ・チームのビジネスが立ち上がってきたこと
を反映したものです。ただ、これまではプレーンなデリバティブ商品の割合が大きく、収益面での貢献度
は限定的でしたが、現在ファンド・デリバティブなどの高付加価値商品の取扱いを拡充しており、日本へ
の商品提供も開始しています。
国内では日本株を原資産としたエクイティ系仕組債の販売を強化しています。デリバティブのトレーディ
ング力に加え、金利・為替系仕組債の販売で築いた国内富裕層に対するネットワークが当社の競争力
の源泉です。足元のエクイティ系仕組債の組成実績を見ていると、このような当社の強みが発揮されつ
つあるのではないかという印象を強くしています。
また、欧州エクイティ・デリバティブ・チームの組成商品のアジア・中東など欧州域外での販売や、国内
エクイティ系仕組債の海外販売など、グローバル・カバレッジ体制の構築を進めています。
これらの施策を通じて先行投資の早期回収を図り、エクイティ・デリバティブ・ビジネスを収益エンジンの
一つにしたいと考えています。
8
アセット・ファイナンス・ビジネス
アセット・ファイナンス取扱額
(億円)
コンデュイット型
8,000
ノン・コンデュイット型
コンデュイット型
7,000
米国証券化ビジネス
z CMBS、RMBS
6,000
ノン・コンデュイット型
5,000
欧州アセット・ファイナンス・グループ
4,000
z 資産流動化の「One Stop Shop」
3,000
z 今年度の主要案件
z
2,000
ドイツ外食企業に対するアクイジション・
ファイナンスの提供(05年8月)
国内アセット・ファイナンス
1,000
z 今年度の主要案件
0
1Q
2Q
3Q
FY05.3
4Q
1Q
2Q
z
西武百貨店池袋店の証券化における
リファイナンス・パッケージ(05年8月)
FY06.3
9
最後に、アセット・ファイナンス・ビジネスです。
スライドは、当社のアセット・ファイナンス関連ビジネスのグローバルな取扱額です。
コンデュイット型とありますのは、CMBSなど、複数のローンをプーリングし、一定期間積み上げた後、証
券化等で売却していくビジネス形態を指します。このビジネスは2001年に米国でCMBSビジネスを積極
化して以来、金額が順調に拡大しており、今後も証券化の回転率を高め、収益の拡大を目指していきま
す。
次にノン・コンデュイット型とありますのは、欧州で展開する資産流動化における様々なファイナンス手
段を提供するビジネスや、国内における証券化のアドバイザリー業務を指します。
2002年に立ち上げた欧州アセット・ファイナンス・グループは、設立以来、不動産をはじめとする約27億
ドルの様々な資産流動化を手掛けてきました。例えば、今年8月のドイツ外食企業買収に関わるアクイ
ジション・ファイナンス案件では、シニア、シニア・メザニン及びジュニア・メザニンからなるローンの組成
に加え、エクイティの一部を引受けるなど、「ワン・ストップ・ショップ」として競争力のあるソリューションを
提供しました。
この「ワン・ストップ・ショップ」のビジネス・モデルは実績が積み上がっており、このようなビジネスの経
験とノウハウを当社のコンペティティブ・エッジとして、これに国内でのオリジネーション能力、販売力を
結び付け、アセット・ファイナンス・ビジネスの拡大を図っていきたいと考えています。
9
終わりに
グローバル・マーケッツ部門の課題
収益源の多様化
z 既存ビジネスの拡張
z 新たな収益エンジンの確立
国内ビジネス環境
z 金融機関の資産流動化
z 公的金融機関の統合
当社の強みである
市場型クレジット・マーケットの拡大
課題に向けた取り組み
新たな収益エンジンの確立
z ローン関連ビジネス
z エクイティ・デリバティブ・ビジネス
z アセット・ファイナンス・ビジネス
グローバル・マーケッツ部門に
おける海外ビジネス
z 国内投資家への商品供給
z 収益源多様化のための投資
継続的な収益拡大を目指した
先行投資からの果実享受へ
10
以上、簡単ではありますが、グローバル・マーケッツ部門の課題と取り組みについて説明しました。最後
に二点付け加えたいと思います。
当部門が今後、収益を拡大する上で必要なのは既存ビジネスの拡張と新たな収益エンジンの確立と申
し上げましたが、1点目として、まず既存ビジネスの拡張について触れたいと思います。先程の国内営業
部門のプレゼンテーションでもお話したように、当社は新たな目標として顧客資産100兆円を掲げていま
す。この目標の達成には、現在当部門の収益の柱ともなっている外債や仕組債のように、顧客ニーズを
捉えた主力商品の拡充が重要となり、商品供給基地としての当部門の役割は大きいと認識しています。
グローバルマーケッツ部門では、第2四半期からNZ$建て債の取り扱いを開始するなど、引き続きコアで
ある金利、為替、クレジットを基にした魅力ある商品群の組成・供給体制の整備を進めており、その成果
は今後当社の顧客資産の拡大に伴い当部門の収益水準の上昇につながってくると考えております。
2点目として、新たな収益エンジンの確立について2つの観点で補足させていただきます。
1つは国内のビジネス環境という観点です。皆様ご存知のとおり、金融機関の資産流動化の流れが加速
され、国内金融市場は銀行主導型から市場型へと移行が進んできており、この流れに変化はないものと
思われます。また、政策金融改革や財投改革により、今後、公的金融機関の資産の売却や証券化、ある
いはローンのアレンジのニーズも拡大してくるものと考えられます。この様に、今まで流動性の無かった
不動産やローンが証券化等により流動性がつくことで潜在力の大きなマーケットが拡大すると見込まれ
ます。当社の強みは「市場型クレジット・マーケット」におけるノウハウです。今後、当社のノウハウが十分
に発揮できるものと考えています。
もうひとつは、当部門の海外ビジネスの観点です。当社は2000年頃から国内外の金利差に着目し、イン
ターナショナル・マーケットである欧州を商品基地として、外債や仕組債を引受け、国内投資家に販売す
るビジネス・モデルを確立し、順調に拡大してきました。2002年には欧州のアセット・ファイナンス・ビジネ
スを立ち上げました。そして、昨年からは、欧州中心にエクイティ・デリバティブ・ビジネスへの投資を始め
ています。エクイティやヘッジ・ファンドのリターンを求める投資家が国内中心に増えてきており、この分野
での当社の商品開発力を高めるべく、エクイティ・デリバティブ・マーケットの中心である欧州での投資を
決めました。現状、先行投資の段階にありますが実績も着実に伸びてきており、既存ビジネスの拡張に
加え、こうした新たな収益エンジン確立に向けた投資が収益面で貢献するのも間近だと確信しておりま
す。ご清聴ありがとうございました。
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