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連合ニュース285号(2015.3.5)

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連合ニュース285号(2015.3.5)
れんごうYAMANASHI No,285
(1)
日本労働組合総連合会
山梨県連合会(略称 連合山梨)
No,285 2015.3.5
ストップ・ザ・格差社会! すべての働く
者の連帯で「安心社会」を切り拓こう!
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WED
2015春季生活闘争
春闘セミナー&闘争開始宣言集会を開催
月例賃金にこだわる闘いを!
2015年2月4日(水)、ベルクラシック甲府において2015春闘の
勝利に向けて約150名の参加で標記セミナー及び闘争開始宣言集会
を開催しました。
中 澤 会 長 の 挨 拶 の 後、日 本 総 研 副 理 事 長 の 湯 元 健 治 さ ん か ら
「2015春季生活闘争の情勢と課題」と題し、グローバルな視点から
みた日本経済の現状などを交えたうえで、特に賃金引上げの重要性
についてわかりやすく説明を頂きました。
その後、田草川執行委員(運輸労連委員長)から闘争開始宣言(案)が読みあげられ、満場一致の拍手で承認、中
小共闘センター齊藤議長により春闘勝利に向けた団結ガンバローを行って閉会となりました。
働く者の雇用と生活を取り巻く状況は、所得の低迷や格差が拡大の一途をたどっており、歯止めがかかっていな
いうえに、生活保護世帯は全国で217万人を突破、非正規労働者は2,000万人を超え過去最高を更新しています。
2014年度の企業業績見通しは、輸出型産業を中心に過去最高益を記録する企業が増加する一方で、内需型や中
小企業では引き続き厳しい業績が続いています。
われわれ連合山梨に結集するすべての構成組織は、月例賃金にこだわる闘いを進め、定昇・賃金維持相当分(約
2%)確保し、さらにベア2%以上の賃上げをめざしていくとともに、労働者派遣法など労働者保護ルール改悪を
何としても阻止し、公正な社会の実現に引き続き全力で闘っていきましょう。
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MON
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24
経済4団体 労働局に対して要請書を提出
TUE
山梨の経済の復興を目指し、政労使での協力と定期的な情報交換実施を目指す事を確認
連合山梨は、
「STOP THE格差社会!すべての働く者の連帯で安心社会を拓こう」をスローガンに掲げ、現在
「2015春季生活闘争」と「2015政策・制度の取り組み」を運動の両輪として取り組みを進めています。
そこで、2月23日(月)には県内経済4団体、2月24日(火)には山梨労働局に対して5項目の要請書を提出し、
連合の求める希望と安心の社会づくりへの理解、及び格差是正と景気の底上げによる経済の活性化とデフレ脱却を
求めるとともに、実現に向けて政労使すべての関係者が役割を発揮することが重要であるとの申し入れを行いました。
【申し入れ項目】
① 震災からの復興・再生、山梨での生活者に
対する雇用確保と生活再建
② 総労働時間短縮・育児介護と仕事の両立
ワーク・ライフ・バランス実現の取り組み
③ ワークルール、労働関係法令遵守の取り組み
④ 正規・非正規及び男女における労働条件格
差是正の取り組み
⑤ 社会保険からの脱退阻止
経済4団体へ要請
山梨労働局へ要請
〒400-0858 山梨県甲府市相生2丁目7-17 労農福祉センター内 TEL.055-228-0050 FAX.055-222-1189
URL. http://yamanashi.jtuc-rengo.jp/ E-mail. [email protected]
発行人 萩 原 雄 二
れんごうYAMANASHI No,285
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23∼ 27
MON
FRI
「労働者保護ルールの改悪」阻止に向け
政策制度実現行動を実施!
2月23日(月)∼ 27日(金)労働者保護ルール改悪阻止など政策
制度要求実現をめざして、構成組織と地域協議会による県内街宣
行動を実施しました。23日(月)には、甲府駅において「労働者保
護ルールの改悪」阻止に向けてビラ・ティッシュの配布行動を実施
し、通勤者に『改悪阻止』を訴えました。
2月13日(金)、労働政策審議会(厚生労働省に設置されている
審議会)は、労働組合の反対にもかかわらず「高度プロフェッショ
ナル制度」
(いわゆる残業代ゼロ法案)の創設について取りまとめ
たことは大きな問題であり、連合山梨は連合の方針に沿い、今後
も必要な対応を強力に行って参ります。
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24 質の高い公共サービスと労働組合の役割に関する国際シンポジウム
TUE
公契約条例制定の必要性を訴え!
公務職場への労働基本権の
回復を訴える古賀連合会長
2
26
THU
2月24日(火)、東京・品川において連合主催の「質の高い公共
サービスと労働組合の役割に関する国際シンポジウム」が開催さ
れ連合山梨官公部門連絡会も参加しました。
基調講演では、宮本太郎中央大学法学部教授が「公契約条例」制
定の必要性を訴えました。続くパネルディスカッションでは、カ
ナダ公務員組合(CUPE)調査研究員のキース・レイノルズ氏、イ
ギリス労働組合会議(TUC)公共サービス担当のマット・ダイクス
氏も加わり、
「より質の高い公共サービス」について議論が交わさ
れました。
各国の事例も交え、ユーザーの視点に立つこと、官民一体と
なって同じ方向を向くことの重要性が語られました。
官公部門連絡会 事務局長 近藤 秀明 労働者・県民の健康を守る研修会
睡眠不足がヒューマンエラーも引き起こす!
2月26日(木)午後2時から、ぴゅあ総合において山梨産業保健
総合支援センター、山梨県、山梨労働局が主催、連合山梨後援の
標記研修会が、各企業の産業医・保健師など約50名の参加で開催
されました。講師は、東日本大震災時に東京電力福島第一・第二
原子力発電所の産業医として活動された順天堂大学大学院医学研
究科・谷川教授でした。
今回の研修では、特に「睡眠の重要性」を取り上げ、長時間労働
をはじめ、単に睡眠不足という個人の認識以外にも、TVやスマホ等の多種多様なメディアや情報の錯綜するな
か、社会全体として睡眠時間が大幅に減少している傾向にあること。また同時にその事が身体の循環器系や脳疾患
等の疾病を引き起こしていること、さらには「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」といった、睡眠中に呼吸が止まった
り、止まりかけたりする状態が断続的に繰り返される病気も取り上げ、睡眠中も熟睡できない事で、日中も本人が
気付かない眠気や集中力の欠如により、ある意味飲酒したと同様な判断の遅れや誤りが、大きなヒューマンエラー
を引き起こすことが紹介されました。
また、東日本大震災時に産業医として経験したことを現場視点から紹介され、東京電力福島第一・第二発電所で
働く労働者が受けている「トラウマ」や「精神的」なケアの取り組みを紹介し、私たち一人ひとりがその事を理解す
る重要性を訴えられました。
れんごうYAMANASHI No,285
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12 ∼ 14
全国一斉
パート・派遣・契約社員の 労働相談駆け込みダイヤル
THU
SAT
の事例から
2月の全国一斉労働相談ダイヤルは、2015春季生活闘争中の取り組みと連動したもので、正社員だけで
なくパート・派遣社員・契約社員・公務の臨時・非常勤職員など「非正規雇用」で働く人たちの雇用や処遇
に焦点を当て「パート・派遣・契約社員の、労働相談駆け込みダイヤル」を統一テーマに、2月12日(木)
∼ 14日(土)に実施しました。
この期間中に労働政策審議会がまとめた、高収入の専門職労働者の時間規制を外し、働いた時間ではな
く成果で賃金が決まる制度についてマスコミ報道されました。契約社員の方から賃金も低いのに残業代が
ゼロになってしまうのか、内容を教えてほしいとの問い合わせがあり、高収入の専門職労働者に限定とは
いえ、多様な働き方の労働者が将来に不安を感じていることの一端が窺えます。
そうした内容も含め、今回の相談件数は9件・(正規4人・非正規4人・その他1人)であり、賃金関係、
雇用関係、労働時間関係、保険関係など、幅広い相談内容でありました。。
以下に相談事例を簡単に紹介いたします。
相談事例 <パート・女性・60歳代>
1年契約・週5日・6時間勤務で働いているが、会社に都合の良い扱いをされている。シフト勤
務制で決められているにもかかわらず、前日に勤務時間の変更、公休日に急に出てくれ、仕事が
なくなると欠勤扱いにされてしまう。しかも私たちパートだけがそうした扱いであり、生活の予
定も立てられない。社員やほかのアルバイトはシフトどおりで、なぜかパートだけ差別されてい
る。次の契約更新の時にどのように注意して契約をしたらよいか。
アドバイザー 小沢 政人 2
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FRI
2015連合関東ブロック政策担当者会議を山梨にて開催
2月20日(金)、笛吹市において連合本部及び関東8県の政策担
当者による会議が開催されました。
連合は、2015年度活動計画に基づき、
「2016 ∼ 2017年度政
策・制度要求と提言」を策定していくこととしています。巨大与党
による政治状況の下で、政策実現力を高め、政府が進めようとし
ている労働者保護ルールの改悪などを阻止していくことなどが重
要です。そして、私たちの活動をより多くの国民の理解と共感を
得ていくことをめざして、大衆行動など社会的なうねりを作り出
す必要があります。
今後は、政策課題ごとに設置される本部政策委員会や政策担当
者会議において検討を重ね、構成組織や地方連合会におけるアンケートを実施のうえ、それを反映し6月3日中央
委員会での決定をめざしていくことになります。
法律相談 &「心のケア」カウンセリング のお知らせ
法 律 相 談
4 月 15日(水)
5 月 13日(水)
4 月 14日(火)
5 月 12日(火)
6 月 17日(水)
相談時間/15:30∼17:30(相談時間は1人30分無料)
「心の
「 心の ケア 」
カウンセリング
6月 9
日(火)
カウンセリング時間/18:30∼20:30(カウンセリング時間は1人50分無料)
お申込み やまなし勤労者サポートセンター(担当・西澤まで) お問合せ TEL 055-228-0050 FAX 055-222-1189
れんごうYAMANASHI No,285
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山梨高退連合
1
30
FRI
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新年互礼会 & 屋内研修会
& 屋内研修会 10
TUE
山梨高退連合は、1月30日(金)岡島ローヤル会館で、2015年度第1回幹事会および新年互礼
会を開催しました。幹事会では昨年末の衆院選、1月の知事選・甲府市長選などの選挙闘争報
告が行われ、続いて開催された互礼会には多く
の参加がありました。さらに今年は、山梨高退
連合としても統一地方選勝利をめざし、さらに
組織拡大も進めていくこととなります。
長久保会長
ま た、 2月10日(火)、 2015屋 内 研 修 会 を
「振込詐欺と交通事故防止」と題して、山梨県立図書館に74名の参
加で開催しました。講師の甲府警察署生活安全課・交通課の方から
は、山梨県内の振込詐欺と高齢者の交通事故の被害状況、様々な手
口の具体的な紹介等、日頃の家庭内でのコミュニケーションや親子同士の連
絡体制の重要性などを紹介いただきました。
ワンポイント労働法解説
厚生労働省は、1月23日付けで、
「マタニティハラスメントに関する
通達」を出しました。通達の内容は、
「妊娠に伴う降格に関する最高裁
判決(2014年10月23日)」を踏まえた内容となっており、
「妊娠や出産、育休の取得から近い時期に企業が解雇や降格
などをすることは、自由な意思に基づく労働者の承諾か、特段の事情の存在がない限り、原則として男女雇用機会均等
法や育児介護休業法などで禁止する不利益取り扱いにあたる」という明確な判断基準を示したものとなっています。
下記に概要を記載します。
妊娠・出産等を理由とする不利益取扱いに関する解釈通達について
雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)第9条第3項や
育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)第10条等では、
妊娠・出産、育児休業等を「理由として」解雇等の不利益取扱いを行うことを禁止している。
【2014年10月23日の最高裁判所判決のポイント】
妊娠中の軽易業務への転換を「契機として」降格処分を行った場合
男女雇用機会均等法に違反(妊娠中の軽易業務への転換を「理由として」降格したと解される)
例外①
〇降格することなく軽易業務に転換させることに業務上の必要性から支障がある場合であって、
〇その必要性の内容・程度、降格による有利・不利な影響の内容・程度に照らして均等法の趣旨・目的に実質
的に反しないと認められる特段の事情が存在するとき
例外②
〇軽易業務への転換や降格により受ける有利・不利な影響、降格により受ける不利な影響の内容や程度、事
業主による説明の内容等の経緯や労働者の意向等に照らして、労働者の自由な意思に基づいて降格を承
諾したものと認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在するとき
違反には当たらない
原則
【解釈通達(雇用均等・児童家庭局長)のポイント】
妊娠・出産、育児休業を「契機として」不利益取扱いを行った場合 ※「契機として」は基本的に時間的に近接しているか否かで判断
原則
男女雇用機会均等法、育児・介護休業法に違反
(妊娠・出産、育児休業等を「理由として」不利益取扱いを行ったと解される)
〇業務上の必要性から支障があるため当該不利益取扱いを行わざるを得ない場合において、
〇その業務上の必要性の内容や程度が、法の規定の趣旨に実質的に反しないものと認められるほどに、当
該不利益取扱いにより受ける影響の内容や程度を上回ると認められる特段の事情が存在するとき
例外②
〇契機とした事由又は当該取扱いにより受ける有利な影響が存在し、かつ、当該労働者が当該取扱いに同
意している場合において、
〇有利な影響の内容や程度が当該取扱いによる不利な影響の内容や程度を上回り、事業主から適切に説明
がなされる等、一般的な労働者であれば同意するような合理的な理由が客観的に存在するとき
違反には当たらない
例外①
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