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格安航空会社(LCC)
<経済用語解説> ちょっと教えて! 現代のキーワード 格安航空会社(LCC) 低運賃を武器に世界 130 社が航空事業を展開 日本にも本格的に乗り入れ 格安航空会社(Low Cost Carrier:略称 LCC)とは、低コスト運営・低価格運賃が特徴 の航空会社のことで、サウスウエスト航空(米国)、ライアンエアー(アイルランド)、イ ージージェット(英国)をはじめ世界約 130 社がサービスを展開しています。世界的な航 空規制緩和を背景に勢力を拡大、供給座席シェア(全世界)は 2001 年の約 8%から 2009 年には約 22%に伸びたと見られます。2008 年度から国土交通省が国際航空運賃を原則自由 化したことで、日本への LCC 乗り入れが本格化しました。 LCC のコスト削減の姿勢は徹底しています。就航路線の絞込み、使用機種の統一、使用 料が安い LCC 専用ターミナルの利用、機内食など機内サービス有料化、インターネットな どによる航空券直販などです。大手航空会社に比べると運賃は安いのですが、シートが狭 い、機内食がまずい、機内販売にやたらに熱心、空港ターミナルビルから遠く離れた場所 で降ろされ、炎天下荷物を引きずり延々と歩く羽目になった、などの体験談も聞かれます。 一方、LCC には地域活性化の期待も寄せられています。格安チケット登場で、これまで 海外旅行に縁のなかった層の訪日も予想されることから、地方空港の LCC 誘致合戦が激化 しています。 東レ経営研究所「ちょっと教えて! 現代のキーワード」