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Case Study
インターネット・ITサービス Case Study − イシマル お客様導入事例集 − OA・IT機器 西日本工業大学様 おばせキャンパス オフィスプランニング 西日本工業大学は福岡県京都郡苅田町新津に本部を置く私立大学である。 1967年に建学、「人を育て技術を拓く」をモットーに教育を展開している。 福岡県京都郡苅田町 おばせキャンパス(工学部)と北九州市小倉北区 小倉 キャンパス(デザイン学部)の二つのキャンパスがある。 教育方針として専門知識の習得だけでなく教養教育も重視し「幅広く深い 教養に支えられた豊かな人間性と社会人基礎力を身につける」を目的に、地 元企業と共同で取り組みをおこなっている。日産自動車九州との連携学習プ ログラムは経済産業省の「社会人基礎力を育成する授業30選」に選ばれた。 サプライ・ノベルティ 2012年11月、開学45周年記念事業として「おばせキャンパス本館」が竣 工、翌2013年に「おばせキャンパス リニューアル事業」が完了した。 建学の精神を体現した教育環境 新キャンパス什器・備品 オフィスプランニング 西日本工業大学 様 おばせキャンパス:福岡県京都郡 カフェテリア、大講義室、事務室、図書館等が 入る、西日本工業大学様のコア施設「おばせキャ ンパス」は2013年春に竣工。工学部の施設とし てデザインを重視した設計と太陽光発電・自然換 気装置・地中熱ヒートポンプを取り入れた最新の エコキャンパス(環境配慮施設)となっている。 おばせキャンパス周辺には、自動車産業や製造 業など日本の産業を支える企業や工場が集中し、 ものづくり産業の集積地という好立地にある。そ の立地を活かし、地域・行政・企業とのさまざま な共同研究も行われている。向学心を高める理想 的な環境で学ぶことで、人々に驚きと感動を与え 明日の日本を支える心豊かなエンジニアを育成す る。その目的に適した周辺環境がここにはある。 総務施設管理課課長 西頭 都(さいとう かおる) 氏に、おばせキャンパス新築の背景や家具選定時 のポイントについてお話をうかがった。 キャンパス建替えの背景について 「リニューアル前は各種の手続きを行う窓口が分 散し、学生が行き来しなければならない状態でし た。それを改善するために初めは小規模なリニュ ーアル計画でしたが『やるからには』と数多くあ った建物を解体して、統合した施設の建築を行う ことになりました。 また大学の専攻上、デザイン性も重視したいと の思いがあり、学校の意向をよく把握していた国 内有数の大手設計事務所へ設計を依頼しました。 設計の際には本校教授の環境知識も反映していた だき、環境・使いやすさ・デザインを兼ね備えた よりよいキャンパスが実現しました」 使用する家具や備品の選定について 「工学部棟の新築であり、デザイン性や使い勝手 を重視しています。納入前に、ほとんどの家具の 見本を取り寄せて実際の色や形を確認しました。 チェアに至っては多種類を座って体感し、それを 基に選定に選定を重ねています」 こうして選ばれた家具には、西日本工業大学様 のこだわりが伺える。 1階大会議室用に選んだキャスター付テーブル は、固定時に横からキャスターが見えなくなる、 細部の見えかたにもこだわった物の一つである。 ■明るく開放感がある吹き抜けの空間が印象的な建物内観 また、程度のよい既存の備品は再利用(リユ ース)している。特別応接室は既存の大型応接 テーブルを活かすため、それに見合う椅子を厳 選。あたかもセットのような重厚な雰囲気を出 している。 ■ポップな色合いのカフェテリア 撮影:株式会社YAMAGIWA ■既存のテーブルと新規の椅子で構成された特別応接室 いつも、学生たちの楽しい会話が聞こえるギャ ラリー。ここで使用されるチェアは有名なフリッ ツハンセン社(※1)製。背の外側は鏡面仕上げ 内側の座面は艶消しで滑りにくい素材、表裏の コントラストの美しさが際立っている。テーブル も天板が薄くシルエットが美しい。コミュニケー ションが活発になるように、特注の直径1,200m m大型円形テーブルを組み合わせている。 この建物のハイライトは3階の図書館。 思考の収束(まとめる)と発散(ひろげる)をコ ンセプトに、一人で集中できる個人コーナーと、グル ープでの共同学習を行うコモンズスペースの配置を工 夫し、心地よさと学習環境の両立を実現した。 ■コモンズスペース 複数の学生が集まり、議論を深める 学習スタイルを実践するスペース。 ■隣り合う個人用コーナーとコモンズスペース 書籍はインターネットでは得にくい知識が記載 された専門書(開架で約76,500冊)を備え、多 彩な専門書に触れるためのブラウジングコーナー やAV・PCコーナーなどを配置した。 撮影:株式会社YAMAGIWA ■美観と機能が両立したギャラリー カフェテリアは、生徒や職員の交流を楽しく活 発にするため、明るい複数の張地色のチェアを選 択し配色や間接照明にもこだわった。 事務室は、窓口業務とセキュリティを両立させ た特注カウンター、書類の使いやすさを考慮した 収納庫の特注天板など工夫を凝らしている。机も フリーアドレス型でスペースの使用効率が高い。 ■ブラウジングコーナー 本の試し読みをするコーナー。 多様な書籍へのアクセスのしやすさが 重要となる。 ■書架の横に置かれたブラウジングコーナー 書籍を収める書架にはメーカーが耐震強度の計 算を行い、災害時に転倒などがないように対策を 施した。また書架最上部に照明を取付け、書籍の 検索時に背表紙が見やすいよう配慮した。 西頭課長からも「大学・設計事務所・建築会社 などが関わる新築工事にあたり、備品メーカー4 社の提案をまとめ、個別の打合せや工程会議など にも出席し、スケジュール管理やメーカーとの連 絡対応に尽力してもらい非常に助かった。」 「建物引き渡し前の建設会社との調整や納品の管 理も、イシマルが担当することにより学校も建設 会社も安心だった」とのお言葉をいただいた。 ■安全性と使いやすさに配慮した書架 ■当時を語る西頭課長(右)とイシマルの営業担当者(左) 4階のゼミ室は図書館との行き来がしやすく、 豊富な専門書を活用しやすい配置にした。またゼ ミ室はキャスター付テーブルを購入し多様な講義 に対応できるように配慮している。 今回竣工した「おばせキャンパス」は、西日本 工業大学様建学の理念である「人間性に支えられ た高度な工業技術者を広く学術の研鑽を通じて育 成する」を具現化した。しかしこれで完成ではな く、変化する環境に対応するために日々の改善を 行い、教育目標の実現を目指している。 ■多様な講義に対応できるゼミ室 このプロジェクトでイシマルは大学創立時からの 取引を通じて築き上げた信頼を基に、家具・備品の 納入から設置まで、一連の作業と管理を任された。 それぞれのスペースや多様な目的に合う複数のメー カーの製品をまとめることができるマルチベンダー ならではの機能が大学様のお役に立てたようだ。 (※1)フリッツハンセン社 100年以上の歴史を持つデンマークの家具メーカー。 近代的北欧デザインの製品を送り出している 西日本工業大学 おばせキャンパス 所 在 地 福岡県京都郡 設置学科 工学部 総合システム工学科 導入内容 教育施設家具・オフィス家具