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複合ワークロードおよび サーバー共有のリソース管理の事例
Oracleホワイト・ペーパー 2011年6月 複合ワークロードおよび サーバー共有のリソース管理の事例 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 はじめに ......................................................................... 1 オラクルのハードウェア・プラットフォームと仮想化テクノロジー ...................... 4 オラクルによる理想的な統合プラットフォームの提供 ............................... 4 エンタープライズ・サーバー .................................................... 8 Oracle Solarisオペレーティング・システム ....................................... 9 リソース管理の事例 .............................................................. 10 アプリケーション 1:Siebel Financial Services ................................. 10 アプリケーション 2:PeopleSoft Human Capital Management ....................... 14 仮説統合シナリオの実装のサンプル ............................................. 19 参考資料 ........................................................................ 47 謝辞 ............................................................................ 48 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 はじめに サーバー上のアプリケーション・ワークロードは、システムの効率を上げるためにバランスを取る 必要があります。仮想環境や統合環境を含むあらゆる環境で、予想どおりのパフォーマンスとサー ビス・レベルを達成するには、きめ細かいリソース管理が欠かせません。リソース管理が適切に行 われていないと、ワークロードの不適切な上昇により処理が中断し、優先順位が高いジョブに不要 な遅延が発生する可能性があります。 また、効率的なリソース管理により、組織はサーバー統合による節約が可能になります。サーバー 統合は、データセンター内の利用率の低いサーバーにかかる不要なコストを削減することで投資収 益率(ROI)を最大化する、効果的な方法の1つです。リソース管理を導入すると、異なるワークロー ドへリソースを制御しながら割り当てることができます。1つのOSプロセスと1つのアクティブ・デー タベース・セッションが、基本的なワークロード単位の例になります。 本書は4部で構成されるシリーズの第4部です。ここでは、サーバー統合に適した、オラクルが提供 するさまざまな仮想化テクノロジーやハードウェア・プラットフォームについて説明します。例を 用 い て リ ソ ー ス 管 理 の 仮 定 の 事 例 を 説 明 し 、 Oracle Solaris Resource Manager お よ び Oracle Database Resource Managerの異なる機能を示します。 Oracle Solaris Resource ManagerおよびOracle Database Resource Managerについて、および統合 環境でシステム・リソースを効果的に管理するためにこれらを使用する方法について詳しくは、本 シリーズの他のドキュメントを参照してください。 第1部:『Oracle SolarisとOracle Databaseでのリソース管理の概要』 第2部:『Oracle Solaris Resource Managerを使用した効率的なリソース管理』 第3部:『Oracle Database Resource Managerを使用した効率的なリソース管理』 本書の対象読者は、Oracle Solarisのシステム管理者およびOracleデータベースの管理者です。簡 略化するために、仮想プロセッサやハードウェア・スレッドを指す用語として、略語"CPU"が多くの 個所で使用されています。 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 オラクルのハードウェア・プラットフォームと仮想化テクノロジー さまざまな理由から、ワークロードごとに1つの専用システムというのが従来のITのアプローチでし た。しかし、このようなアプローチは、データセンターおよびサーバー・ファームにおけるハード ウェア資産のオーバープロビジョニングと利用率の低下を招きました。また、過去数年にわたって 多数のデータセンターが急激に拡大したことにより、消費電力と炭酸ガス放出レベルに対する世界 的な懸念が生じました。現在、データセンターの所有者は、経済、環境、および政治的な理由によ り、データセンターの消費電力を削減することをかつてないほど迫られています。 サーバー利用率を向上させ、データセンターのフットプリントと消費電力を削減するためのもっと も効果的な方法の1つは、仮想化や他の方法を用いて、複数のワークロードを少数の物理サーバーに 統合することです。洗練されたテクノロジーの広範な可用性や、オペレーティング・システム、デー タベース管理システム、および他のソフトウェアに組み込まれたさまざまな機能により、統合仮想 環境においても品質保証契約(SLA)と呼ばれる必要なパフォーマンスのレベルを達成できます。 SLAは、通常は顧客とサービス・プロバイダという2つのパーティ間の交渉により設定されるアグリー メントです。企業レベルのSLAでは、システム・マネージャがサービス・プロバイダ、エンドユーザー が顧客に相当します。サービス・プロバイダおよび顧客は、混合ワークロードに対するユーザー指 向の観点から必要なサービス・レベルを定めるSLAを設定します。たとえば、SLAでは、"ピーク時に 最大250の同時ユーザーがいる価格設定処理トランザクションで80パーセンタイルの応答時間を5秒 未満とする"というように記述されます。 クラウド・コンピューティングなどの統合環境やWebホスティング環境では、SLAを維持して準拠し、 予測可能なサービス・レベルを顧客に提供することが非常に重要です。 オラクルによる理想的な統合プラットフォームの提供 Oracle Corporationは、サーバー、ストレージ、およびデスクトップ仮想化のためのハードウェア およびソフトウェア・テクノロジーの豊富なセットにより、強力な統合プラットフォームを提供し ます。これらを個別に、またはまとめて使用することで、ITコストを削減し、運用インフラストラ クチャの簡便性を向上できます。これらのテクノロジーにより、統合の基礎となるいくつかの形態 のパーティション化が提供されます。このドキュメントでは、エンタープライズ・クラスのサーバー の仮想化、つまりサーバー仮想化に重点を置いて説明します。 サーバー仮想化 サーバー仮想化テクノロジーは、組織がシステム上のアプリケーション間に管理とリソースの境界 を作成してパフォーマンス要件およびセキュリティ要件を満たすように支援することにより、統合 戦略を強化します。 4 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 動的ドメイン オラクルのSun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーでは、動的ドメイン・テクノロジーを利用 できます。これによって、ワークロードを分離する目的で、1台のシステムを電気的に分離された複 数のパーティションに分割できます。各ドメインは、それぞれ独自のOracle Solarisのインスタン スを実行します。これらのインスタンスは、同じバージョンである必要はありません。ハードウェ ア障害およびソフトウェア障害は1つのドメイン内に封じ込められるため、可用性が向上し、複数の アプリケーションを同時に実行する、信頼性が高くセキュアなプラットフォームが確立されます。 動的再構成テクノロジーにより、ハードウェア・コンポーネントを追加、削除、修正、アップグレー ド、または動的再構成する際の停止時間が減少あるいは解消されます。 動的ドメインを、単独またはOracle Solaris Containersとともに使用することにより、ハードウェ アベースとソフトウェアベースのシステム仮想化を柔軟かつ強力に組み合わせることができます。 Oracle VM Oracle VMは、仮想環境の作成および管理を簡素化するために連携する製品ファミリです。Oracle VM は、Oracle VM Server、およびブラウザベースの管理コンソールである統合されたOracle VM Manager で構成され、エンタープライズ全体のサーバー上で稼働する仮想サーバー・プールの作成と管理を 簡素化します。 Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアのパーティション化およびサーバー仮想化テクノロジーであるOracle VM Server for SPARC(旧Logical Domains)は、sun4vアーキテクチャに基づいたOracleサーバー向けに構築されま した。Oracle VM Server for SPARCは、独立したOracle Solarisインスタンスを実行し、広範囲に わたる仮想化デバイスを含む完全な仮想マシンを提供します。 オラクルのSun SPARC Enterprise Tシリーズ・サーバーは、論理ドメインを通じて、無料で組込み の仮想化を提供します。論理ドメインは、物理サーバー内に独自のOracle Solaris OS、ハードウェ ア・リソース、およびIDを持つ個別の論理グループです。論理ドメインはそれぞれ独立して作成、 破棄、再構成、および再起動できるため、サーバーで電源を入れ直す必要がありません。 Oracle VM Server for x86 Oracle VM Server for x86は、無料でダウンロードでき、x86システムおよびx64システム上で稼働 する仮想サーバー・プールの作成および管理のための直感的なグラフィカル・インタフェースを提 供します。この仮想化ソフトウェアは、オラクルやオラクル以外のアプリケーション、およびOracle Solaris、Linux、Microsoft Windowsをゲスト・オペレーティング・システムとして完全にサポート します。Oracle Database、Oracle Fusion Middleware、Oracle Applications Unlimited、Oracle Linux を含む広範囲にわたるオラクル製品が、Oracle VM Server for x86で認定されています。 5 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 Oracle Enterprise Manager Oracle Enterprise Managerは、1つの製品から仮想マシン、オペレーティング・システム、および アプリケーション・ソフトウェア(該当する場合)を管理するための包括的な管理ソリューション を提供します。Oracle VM Management Packは、最大の効率性を実現するために、仮想インフラスト ラクチャおよび物理インフラストラクチャに対して、統合された詳細なシステム状態およびパ フォーマンスの監視、構成管理、およびライフサイクルの自動化を提供します。 Oracle VM Manager Oracle VM Managerは、Oracle VM環境を作成および管理するための、豊富な機能を備えたグラフィ カル・インタフェースを提供します。Oracle VM Managerを使用すると、管理者はリソース・プール 間のロードバランシングを実行し、サーバー停止時間に関連する停止を自動的に減少あるいは解消 できます。 Oracle VMテンプレート Oracle VMテンプレートは、事前インストールおよび事前構成されたソフトウェア・イメージを提供 することによって、ソフトウェアの迅速なデプロイを容易にします。テンプレートは、Oracle DatabaseやOracle Fusion Middlewareなどの多数のおもなオラクル製品向けにダウンロードして利 用できます。 Oracle Solaris Containers Oracle Solaris Containersは、Oracle Solaris 10オペレーティング・システムの中核を占め、ソ フトウェアで定義された境界を使用して、個々のアプリケーション向けに分離された多数のセキュ アな実行環境をプロビジョニングします。すべてのコンテナが1つのOracle Solarisカーネルで実行 されるため、統合サーバー内のシステム・リソース全体をきめ細かに制御できるようになります。 さらに、各アプリケーションをそれぞれ個別に管理できます。 Oracle Solarisコンテナは、リソース・プールにバインドされたOracle Solarisゾーンです。リソー ス・プールとは、CPUやメモリなどのシステム・リソースのサブセットを所有する論理エンティティ です。Oracle Solarisのリソース管理機能を使用すると、システム管理者は、リソース・プールを 作成し、1つのコンテナ内の複数アプリケーションへのリソースの割当て、または特定のコンテナへ のリソースの割当ておよび分離が可能になります。 旧バージョンのOracle Solaris 8およびOracle Solaris 9オペレーティング・システム上で稼働す るアプリケーションはOracle Solaris 10上のコンテナで実行できるため、組織は既存のアプリケー ションへの投資に影響を与えることなく、最新のハードウェアおよびオペレーティング・システム の技術を利用できます。 オラクルのSun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーはOracle Solaris Containersを動的ドメイ ンでサポートし、オラクルのSun SPARC Enterprise Tシリーズ・サーバーはOracle VM Server for SPARC テクノロジーをサポートします。 Oracle Solaris Containersは、Oracle Solaris 10に統合されています。したがって、Oracle Solaris 10の顧客は、コンテナ・パーティション化テクノロジーを追加コストなしですぐに利用でき、SPARC、 x86およびx64システム上の複数のワークロードを統合できます。 6 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 ストレージ仮想化 オラクルによる以下のストレージ仮想化テクノロジーにより、組織では冗長データの除去、帯域幅 要件の削減、柔軟性の向上、および既存のインフラストラクチャの有効活用が可能になり、空間、 電力、および冷却要件を軽減できます。 Oracle Solaris ZFSは、ファイル・システムを物理ストレージから分離することにより、ストレー ジ・デバイス利用の効率性を向上させます。必要に応じて、ストレージ・リソースの共有プールか ら自動的に領域を割り当てることにより、ZFSはストレージ管理を簡素化します。無料のボリュー ム管理機能がOracle Solaris 10に統合されています。 Oracle Exadata Storage Serverは、何十ギガバイトものRAW I/O帯域幅によって卓越したI/Oパ フォーマンスを提供できるため、ストレージ統合に理想的です。組込みのI/Oリソース・マネージャ を使用することでI/Oスケジューリングを実行でき、Exadataストレージ・セル内のI/Oデバイスを ビジーかつ効率的に維持できます。 Network File System(NFS)は、異機種システム間のデータおよびプログラムの透過的な共有を可 能にし、物理ロケーションに関係なくファイルにアクセスできるようにします。 Oracle Database 11g Direct NFS Clientは、Oracle DatabaseソフトウェアのNFSクライアント機 能を統合します。この統合を通じて、優れたパフォーマンスを提供するようにOracle Databaseと NFSサーバー間のI/Oパスが最適化されます。さらに、Direct NFS Clientにより、異なるデータベー ス・ワークロードに対するNFSクライアント構成のパフォーマンスの最適化が簡素化され、多くの 場合は自動化されます。 Oracle Automatic Storage Managementは、Oracle Database 10gに統合されており、すべてのサー バーおよびストレージ・プラットフォーム間で一貫した簡潔なストレージ管理インタフェースをリ リースして提供し、管理の柔軟性および効率性を向上させることができます。 デスクトップ仮想化 オラクルは、従来のデスクトップ・コンピューティングの限界を超える、以下の一連のクライアン トベースおよびサーバーベースのデスクトップ仮想化ソリューションを提供し、いつでもどこでも、 どんなデバイスからもITリソースへ安全にアクセスできるようにします。 Sun Ray Clientsは、サーバー・ホスティング型の仮想デスクトップの表示に適しています。Sun Ray Clientsは、費用対効果に優れた高機能の代替シン・クライアントをデスクトップやラップトップ・ コンピュータに提供し、従来のデスクトップのデプロイに関連した多数の問題を軽減します。パー ツを移動させたり、ローカル・オペレーティング・システムを管理したりする必要はありません。 Oracle VM VirtualBoxは、クライアント・システムに複数のオペレーティング環境を同時に実行さ せることにより、システムの柔軟性と利用率を最大化します。 7 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 Oracle Virtual Desktop Infrastructureは、仮想デスクトップ・イメージを標準化して組織全体 で使用できるようにすることで、ITスタッフによる個々のデスクトップ・オペレーティング・シス テムの管理に関連したオーバーヘッドを削減できます。ユーザーは、多数の異なるクライアント・ デバイスやロケーションから、同じデスクトップ環境へ柔軟にアクセスできます。 Oracle Secure Global Desktopにより、Windows PC、Mac OS Xシステム、Oracle Solarisワークス テーション、Linux PC、シン・クライアントなどのさまざまなクライアントから、一元化されたサー バー・ホスティング型のWindows、UNIX、メインフレーム、およびミッドレンジ・アプリケーショ ンに安全にアクセスできます。 エンタープライズ・サーバー オラクルのSPARCおよびx64サーバーは、信頼性、可用性、保守性、優れたスケーラビリティと価格 性能比、効率的な電力および冷却コスト、そして仮想化および統合において、広範な製品を提供し ます。 Sun SPARC Enterprise Tシリーズ・サーバー オラクルのSun SPARC Enterprise Tシリーズ・サーバーは、組込みのハードウェア仮想化機能を提 供して、優れたスループット・パフォーマンスを実現する、環境面で効率の良いサーバーです。Tシ リーズ・システムのマルチスレッド・プロセッサには、チップ・マルチプロセッサ(CMP)と1チッ プのハードウェア・マルチスレッドの両方の技術が含まれています。プロセッサごとに複数のコア を持ち、コアごとに複数のスレッドを持つCMPにより、サイクルごとに処理される命令が改善されま す。これらのシステムにはOracle VM Server for SPARCのテクノロジーが組み込まれており、オペ レーティング・システム・インスタンス間を完全に分離するための個々のCPUスレッドを含む、ハー ドウェア・リソースのパーティション化が可能です。 組込みの暗号化アクセラレーション、浮動小数点ユニット(FPU) 、I/O、統合された10ギガビット・ イーサネット(10GbE)、電力消費と放熱量の少ない環境に配慮したサーバー設計、および無料の組 込み仮想化テクノロジーと組み合わせることで、Sun SPARC Enterprise Tシリーズ・サーバーの部 品数は減り、信頼性とセキュリティ、およびSPARC v9仕様との互換性は向上しています。さらに、 より多くのユーザー、アプリケーション、ワークロードに対応でき、サーバーとワークロードの統 合に理想的な原動力となっています。 Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバー SPARC64プロセッサを搭載するオラクルのSun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、高い信頼 性、可用性、および保守性(RAS) 、ならびに垂直方向の優れたスケーラビリティを提供します。Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、動的ドメインと呼ばれる組込み仮想化機能を提供しま す。このテクノロジーにより、管理者は電気的に障害分離されたドメインに、システムをハードウェ ア境界に沿ってパーティション化できます。 これらの強力なサーバーには、自動システム・リカバリ(ASR)、ストレージ・サブシステムおよび ネットワークへのオプションのマルチパス・サポート、ホットスワップ対応電源など、多数のおも なRAS機能が含まれています。 8 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 強力なRAS機能と組み合わさった動的再構成テクノロジーを使用して、システムをサブボード・レベ ルのドメインにパーティション化する機能、およびハードウェア・リソースを各ドメインにオンデ マンドで割当てまたは再割当てする機能により、このシステムは、アプリケーションの統合とリソー スの最適な仮想化と利用のために適しています。ミッションクリティカルなワークロード、大規模 な単一インスタンスのデータベース、統合プロジェクトなどは、Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・ サーバーからメリットを得られるワークロードの良い例です。 Sun x64サーバー オラクルのSun x64サーバーは、32ビットおよび64ビットのオペレーティング・システムとアプリケー ションを変更することなく実行します。Sun x64サーバーおよびブレード・システムは、インテルや AMDのエンタープライズ・クラスのプロセッサで構築され、多数の既存のワークロードを1つのサー バーへ統合する際に必要なパフォーマンスおよびメモリ容量を提供するように設計されています。 Oracle VM Server for x86、Xen、Microsoft Virtual Server、VMware Infrastructureなどの仮想 マシン・モニターを使用してハードウェアを仮想化し、1台のサーバー上で複数のオペレーティン グ・システムを実行できます。たとえば、Oracle VM Server for x86を実行する1つのシステムで、 Oracle Solaris、Linux、およびMicrosoft Windowsオペレーティング・システムを含む複数のゲス ト・オペレーティング・システムをサポートできます。 Oracle Enterprise Manager Ops Center Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、データセンターのライフサイクル管理ツールで、Webブ ラウザから1つまたは複数のデータセンターの資産を検索、プロビジョニング、パッチ適用、管理、 および監視する機能を提供します。リモート管理機能は、可用性と利用率を向上させ、停止時間を 最小化するように設計されています。 Webコンソールには、物理システム(x86およびSPARC) 、オペレーティング・システム、Oracle Solaris Containers、および論理ドメインを含むデータセンター・リソースの統合されたビューが表示されま す。 Oracle Solarisオペレーティング・システム Oracle Solarisは、ソフトウェアのもっとも重要な部分で、前述した仮想化テクノロジーの大部分 が組み込まれています。Oracle Solaris ZFS、Oracle Solaris Containers、リソース・マネージャ、 論理ドメイン・マネージャなどのテクノロジーは、Oracle Solaris上で実行されます。 コストの削減、システム管理の簡素化、高いサービス・レベルの維持などの、厳しいビジネス要件 および技術要件に直面するお客様にとって、Oracle Solarisは理想的な選択肢となります。革新的 な組込み機能により、業界をリードする信頼性、可用性、および保守性が実現します。 9 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 リソース管理の事例 この事例では、オラクルの仮想化テクノロジーとOracle SolarisおよびOracle Databaseに組み込ま れたリソース管理機能を使用して、複数のアプリケーションとデータベースを1台のサーバーに統合 する方法について説明します。ここで説明する構成は、統合環境向けにオラクルが推奨する構成と は異なります。目標は、例を用いてさまざまなリソース管理機能を示すことです。ここで示す例は、 完全にデモンストレーションを目的としています。 Oracle SolarisおよびOracle Databaseのリソース管理機能の概要については、このシリーズの第1 部『Oracle SolarisとOracle Databaseでのリソース管理の概要』を参照することをお薦めします。 この事例では、架空の組織が、オラクルのSiebel Financial Services、オラクルのPeopleSoft Human Capital Managementアプリケーション、および該当するデータベースを1台のオラクルのSun SPARC Enterprise T5240サーバーに統合すると仮定します。このサーバーには、 2つの8 コア 1.6GHz UltraSPARC T2 Plusプロセッサ(128の仮想プロセッサ)および64GBの物理メモリが搭載されています。 エンタープライズ・アプリケーションのワークロードの特徴については、既存のハードウェア構成 と推奨されるハードウェア構成と一緒に、後述する一連の表で簡単に説明します。 アプリケーション 1:Siebel Financial Services 表1は、架空の組織でデプロイされるアプリケーション・モジュールの特徴を示しています。 表1:デプロイされるSiebel Financial Servicesのモジュールとその動作 アプリケーション・モジュール 特徴 Siebel Financial Services eSales 40%以下の最大 CPU 使用率で中程度の負荷 Siebel Financial Services Call Center Oracle Database for Siebel Financial Services およそ 25%の最大 CPU 使用率で中程度の負荷 10 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 表2は、既存のハードウェア構成と推奨されるハードウェア構成を示したものです。 表2:Siebel Financial Servicesにデプロイされているハードウェア構成および推奨されるハードウェア構成 デプロイ済みのハードウェア 1台のオラクルのSun SPARC Enterprise T5220 推奨されるハードウェア オラクルのSun SPARC Enterprise T5220サーバー1台とSun SPARC Enterprise M3000サー バー1台を、Sun SPARC Enterprise T5240サーバー1台と交換 サーバー上のSiebel Financial Services アプリケーション・モジュール: コアの数:8 仮想CPUの数(vCPU):64 RAM:32GB Siebel Financial Servicesアプリケーション・モジュール: コアの数:6 コアの数:4 vCPUの数:8 vCPUの数:8 RAM:16GBをアプリケーション・サーバーと共有 アプリケーション・サーバー向けのリソース割当て: コアの数:5 Oracle Database for Siebel Financial Services: RAM:16GB Webサーバー向けのリソース割当て: コアの数:1 1台のSun SPARC Enterprise M3000サーバー上の 仮想CPUの数:48 vCPUの数:40 RAM:16GBをWebサーバーと共有 Oracle Database for Siebel Financial Services: RAM:32GB コアの数:2 vCPUの数:16 RAM:16GB 表3に、リソース使用率を向上させるために推奨される仮想化オプションを示します。 表3:Siebel Financial Services向け仮想化の選択 層 推奨される仮想化オプション Web ホスト OS(Oracle Solaris 10)のグローバル・ゾーン アプリケーション ホスト OS(Oracle Solaris 10)の下で稼働するローカル・ゾーン(コンテナ) データベース ホストOS(Oracle Solaris 10)の下で稼働するゲスト(論理)ドメイン 必要とされるOS:メモリの動的再構成(DR)機能のためのOracle Solaris 10 9/10 Oracle Database内のインスタンス 11 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 表4は、パフォーマンスと全体のリソース使用率とのバランスを取るために考案されたリソース管理 計画です。 表4:Siebel Financial Services向けのリソース管理要件 層 Oracle Solaris Resource Manager 物理メモリの使用を4GBに制限 プロセスごとの軽量プロセス(LWP)を1200に制限 Oracle Solarisゾーン・テクノロジーを使用してWebサー Oracle Database Resource Manager 該当なし Web バーとアプリケーション・サーバーを分離 アプリケーション 該当なし アプリケーション・サーバーをホストするゾーンへ40 vCPUを割当て 表5および表6に示す要件のためのリソース・プラン 共有メモリ・セグメントの最大サイズをデフォルト値か を実装 ら増量 データベース こ の 環 境 は 別 の Oracle Database イ ン ス タ ン ス フェアシェア・スケジューラ(FSS)の (PeopleSoft HCM向け)によって共有されるため、 スケジューリング・クラスでデータベースを実行 このインスタンスのvCPUの数を16に制限 表5および表6は、Oracle Databaseのリソース・プランとして実装される、データベースのリソース 消費の上限を示したものです。ウェイトが同じデータベース・ユーザーは、同じ優先順位になりま す。ウェイトの値が高いということは、優先順位が高いことを意味します。 注:DOP=並列度、IOPS=1秒当たりのI/O操作の数、UNL=無制限 12 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 表5:Siebelデータベース・リソース消費の制限 ユーザー・グループ ウェイト CPU リソースの割当て アクティブな セッション数 DOP 最大実行時間 (CPU タイム) 経営陣 100 部門マネージャおよび地域マネージャ 75 UNL UNL 8 10 分 各事業部門マネージャ、販売/コール・センター担当者 50 25% UNL 4 5分 スーパーバイザ 25 15% 10 2 3分 スタッフ 10 10% 5 2 2分 その他 5 5% 3 2 90 秒 UNL 表6:Siebelデータベース・リソース消費の制限(続き) ユーザー・グループ UNDO I/O 帯域幅 IOPS 経営陣 最大アイドル時間 上限超過の場合のアクション UNL 部門マネージャおよび地域マネージャ 10GB UNL UNL UNL 次のレベルへダウングレード 各事業部門マネージャ、販売/コール・センター担当者 5GB 5GB 10000 60 分 次のレベルへダウングレード スーパーバイザ 2GB 4GB 8000 30 分 問合せを取消し スタッフ 1GB 2GB 5000 15 分 セッションを停止 512MB 1GB 4000 10 分 セッションを停止 その他 2番目のエンタープライズ・アプリケーションであるPeopleSoft Human Capital Managementのワーク ロードの特徴については、既存のハードウェア構成と推奨されるハードウェア構成と一緒に、後述す る一連の表で簡単に説明します。 13 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 アプリケーション 2:PeopleSoft Human Capital Management 表7は、デプロイされるアプリケーション・モジュールの特徴を示しています。 表7:デプロイされるPeopleSoft Human Capital Managementのモジュールとその動作 アプリケーション・モジュール 特徴 日中は最大で30%を超えないCPU使用率で中程度の負荷 午後10時以降は平均で2%未満のCPU使用率でほぼ静か 月2回の給与処理 15日に1回、午後10時以降の数時間のみ平均CPU使用率は約50%(プロセス・スケジューラおよびデータベースのCPU PeopleSoft Human Resources PeopleSoft Payroll for North America Oracle Database for PeopleSoft HCM アクティビティを含む)で非常に高い負荷 その他の日はCPU消費量はゼロに近くほぼアイドル状態 日中は最大で15%を超えないCPU使用率で中程度の負荷 給与処理以外の日は、午後10時以降は平均で2%未満のCPU使用率でほぼ低い負荷 15日に1回の給与処理中は、午後10時以降の数時間のみ平均CPU使用率は約50%(プロセス・スケジューラおよびデー タベースのCPUアクティビティを含む)で非常に高い負荷 14 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 表8は、既存のハードウェア構成と推奨されるハードウェア構成を示したものです。 表8:PeopleSoft HCMにデプロイされているハードウェア構成および推奨されるハードウェア構成 デプロイ済みのハードウェア 推奨されるハードウェア 給与処理がない場合 コアの数:6 vCPU の数:48 RAM:16GB Webサーバー コアの数:1 vCPU の数:8 Sun SPARC Enterprise T5220 サーバー1 台 (Web サーバーおよびアプリケーション・サーバー) 上の PeopleSoft HCM モジュール: コアの数:8 vCPU の数:64 RAM:32GB RAM:16GB をアプリケーション・サーバーと共有 アプリケーション・サーバー コアの数:5 vCPU の数:40 RAM:16GB を Web サーバーと共有 給与処理がある場合 コアの数:2 vCPU の数:16 RAM:16GB Webサーバー コアの数:1vCPU の数:8RAM:8GB をアプリケーション・サーバーと共有 アプリケーション・サーバー コアの数:1 vCPU の数:8 RAM:8GB を Web サーバーと共有 給与処理がない場合 コアの数:2 vCPU の数:16 RAM:16GB Oracle Database for PeopleSoft HCM コアの数:2 vCPU の数:16 RAM:16GB オラクルの Sun SPARC Enterprise M4000 サーバー1 台 上に Oracle Database for PeopleSoft HCM および PeopleSoft HCM Process Scheduler コアの数:8vCPU の数:16 RAM:32GB プロセッサ・タイプ: SPARC64 VI デュアル・コア・プロセッサ プロセス・スケジューラ コアの数:0 vCPU の数:0 RAM:0GB 給与処理がある場合 コアの数:6 vCPU の数:48 RAM:24GB Oracle Database for PeopleSoft HCM コアの数:5 vCPU の数:40 RAM:16GB プロセス・スケジューラ コアの数:1 vCPU の数:8 RAM:8GB 15 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 表9に、リソース使用率の向上のために推奨される仮想化オプションを示します。 表9:PeopleSoft HCM向け仮想化の選択 層 推奨される仮想化オプション メモリのDR機能のためにOracle Solaris 10 9/10を実行するゲスト(論理)ドメイン グローバル・ゾーンのリソース・プール(プロセッサ・セット、プロジェクト) メモリのDR機能のためにOracle Solaris 10 9/10を実行するゲスト(論理)ドメイン グローバル・ゾーンのリソース・プールなし メモリのDR機能のためにOracle Solaris 10 9/10を実行するゲスト(論理)ドメイン Oracle Database内のインスタンス Web アプリケーション データベース 16 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 表10は、パフォーマンスと全体のリソース使用率とのバランスを取るために考案されたリソース管 理計画を示したものです。 表10:PeopleSoft HCM向けのリソース管理要件 層 Oracle Solaris Resource Manager Oracle Database Resource Manager Web vCPU の数を 8 までに制限 該当なし 最大メッセージ・キューIDを256まで増量 給与処理中は、32のvCPUと8GBのメモリを、このドメインから Oracle Database for PeopleSoft HCMおよびPeopleSoft Process アプリケーション 該当なし Schedulerが実行されている他のゲスト・ドメインへ動的に移動 制御ドメインのcrontabエントリを使用し、給与処理の前後に CPUおよびメモリ割当てを動的に変更 共有メモリ・セグメントの最大サイズをデフォルト値から増量 データベースをフェアシェア・スケジューラ(FSS)のスケジュー れるため、このインスタンスのvCPUの数を16に 制限 リング・クラスで実行 データベース 給与処理中に、上位のOracleシャドウ・プロセスを1:1の方法で 給与処理の完了後、32のvCPUと8GBのメモリを移動元のゲスト・ ドメインへ動的に移動 インスタンス・ケージング機能を有効化するた め、デフォルトの保守計画を有効化 vCPUにバインドしてパフォーマンスを向上 この環境は別のOracle Database インスタンス (Siebel Financial Services向け)によって共有さ Oracle Schedulerを使用し、CPU_COUNTを給与 処理中に16から40に増加させ、処理完了後に16 に戻すようにジョブをスケジューリング プロセッサ・セットを使用し、メモリ使用を4GBまで、vCPUの数 プロセス・スケジューラ 該当なし を8までに制限 17 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 図1は、考察している仮説の統合シナリオを図で表示したものです。 図1:架空の組織の既存のハードウェア構成と推奨されるハードウェア構成 18 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 図2は、給与処理の前後のCPUおよびメモリ・リソースの動的再構成を図で表示したものです。 図2:PeopleSoftの給与処理環境で推奨される動的再構成 仮説統合シナリオの実装のサンプル 以下のセクションでは、前述した統合シナリオの実装の詳細を説明します。読者が理解しやすいよ うに、例には多数のコメントが含まれています。 タスク1 Oracle Database向けにゲスト・ドメインを作成 Oracle Solarisのシステム管理者として、ホスト・オペレーティング・システム環境(制御ドメイ ン)で以下を実行します。これらの例は、Oracle VM for SPARCソフトウェアがホスト・オペレーティ ング・システムのグローバル・ゾーンにすでにインストールされていることを前提としています。 19 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 20 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 21 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 22 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 23 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク2 PeopleSoft HCM Application向けにゲスト・ドメインを作成 Oracle Solarisのシステム管理者として、ホスト・オペレーティング・システム環境の制御ドメイ ンで以下を実行します。この論理ドメインにより、PeopleSoft Webおよびアプリケーション・サー バー・ドメインが実行されます。 24 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク3 Siebel Financial Services Application向けにOracle Solaris Containerを作成 Oracle Solarisのシステム管理者として、ホスト・オペレーティング・システム環境のグローバル・ ゾーンで以下を実行します。このコンテナにより、Siebelアプリケーション・サーバーが実行されま す。 25 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 26 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク4 Siebel Web Serverリソースを制限 Oracle Solarisのシステム管理者として、ホスト・オペレーティング・システム環境のグローバル・ ゾーンで以下を実行します。 27 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク5 Oracle Databaseゲスト・ドメインにおけるOracle Solarisリソース管理を有効化 Oracle Solarisのシステム管理者として、Oracle Database向けに作成されたゲスト・ドメインのグ ローバル・ゾーンで以下を実行します。 28 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 29 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 30 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク6 Oracle Databaseゲスト・ドメインにおけるOracle Databaseリソース管理を有効化 Oracleデータベース管理者として、Oracle Database向けに作成されたゲスト・ドメインのグローバ ル・ゾーンで以下を実行します。 31 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 32 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 33 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 34 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 35 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 36 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 37 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク7 Siebel Financial Services向けにOracle Databaseのインスタンス・ケージングを有効化 Oracleデータベース管理者として、Oracle Database向けに作成されたゲスト・ドメインのグローバ ル・ゾーンで以下を実行します。 38 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク8 PeopleSoft HCMゲスト・ドメインのOracle Solarisリソース管理を有効化 Oracle Solarisのシステム管理者として、PeopleSoft HCMアプリケーション向けに作成されたゲス ト・ドメインのグローバル・ゾーンで以下を実行します。 39 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 40 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク9 PeopleSoft HCM Database向けにインスタンス・ケージングを有効化 Oracleデータベース管理者として、Oracle Database向けに作成されたゲスト・ドメインのグローバ ル・ゾーンで以下を実行します。 41 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク10 PeopleSoftプロセス・スケジューラ向けにOracle Solarisリソース管理を有効化 Oracle Solarisのシステム管理者として、Oracle Database向けに作成されたゲスト・ドメインのグ ローバル・ゾーンで以下を実行します。 42 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 43 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 タスク11 PeopleSoftの給与処理向けにCPUおよびメモリ・リソースの動的再構成を有効化 Oracle Solarisシステム管理者およびOracleデータベース管理者として、ホスト・オペレーティン グ・システムのグローバル・ゾーンとOracle Databaseゲスト・ドメインのグローバル・ゾーンで以 下を実行します。 44 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 45 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 46 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 参考資料 次に、このドキュメントで参照した参考資料を示します。 このシリーズの第1部『Oracle SolarisとOracle Databaseでのリソース管理の概要』: http://www.oracle.com/technetwork/jp/articles/servers-storage-admin/o11-054-intro-rm-419 298-ja.pdf このシリーズの第2部『Oracle Solaris Resource Managerを使用した効率的なリソース管理』: http://www.oracle.com/technetwork/jp/articles/servers-storage-admin/o11-055-solaris-rm-4 19384-ja.pdf このシリーズの第3部『Oracle Database Resource Managerを使用した効率的なリソース管理』: http://www.oracle.com/technetwork/jp/articles/servers-storage-admin/o11-056-oracledb-rm-4193 80-ja.pdf 『Oracle Database 11g Direct NFS Client』: http://otndnld.oracle.co.jp/products/database/oracle11g/pdf/directnfsclient_11gr1_twp. pdf Oracle VM Server for x86: http://www.oracle.com/jp/technologies/virtualization/oraclevm/index.html その他のリソース: 『Zones and Containers FAQ:Resource Management, Performance』: http://hub.opensolaris.org/bin/view/Community+Group+zones/faq#HSection3ResourceManagem entPerformance Solaris Internals:Solaris 10 and OpenSolaris Kernel Architecture (second edition) by Richard McDougall and Jim Mauro (ISBN-13:978-0131482098): http://www.amazon.com/gp/product/0131482092/ Resource Management by Richard McDougall, Adrian Cockcroft, Enrique Vargas, Evert Hoodendoorn, and Tom Bialaski (ISBN-13:978-0130258557): http://www.amazon.co.uk/Resource-Management-Blueprints-Richard-McDougall/dp/0130258555 47 複合ワークロードおよびサーバー共有のリソース管理の事例 謝辞 本書の作成にあたり、次のOracle Corporationの従業員に多大なご協力をいただきました。深く感 謝いたします。 Allan Packer、Ritu Kamboj、Yousuf Mohammed、Gia-Khanh Nguyen、Burt Clouse、John Snyder、 Kevin Thuan Thai、Sumanta Chatterjee、Uday Shetty、Divyen Patel、Sujeet Vasudevan、Jennifer Glore、Dennis Peng 48 複合ワークロードおよび サーバー共有のリソース管理の事例 Copyright © 2011, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.本文書は情報提供のみを目的として提供されており、ここに記載される内容は予 告なく変更されることがあります。本文書は一切間違いがないことを保証するものではなく、さらに、口述による明示または法律による黙示を 2011年6月、リビジョン1.0 問わず、特定の目的に対する商品性もしくは適合性についての黙示的な保証を含み、いかなる他の保証や条件も提供するものではありません。 著者:Giri Mandalika オラクル社は本文書に関するいかなる法的責任も明確に否認し、本文書によって直接的または間接的に確立される契約義務はないものとします。 本文書はオラクル社の書面による許可を前もって得ることなく、いかなる目的のためにも、電子または印刷を含むいかなる形式や手段によって Oracle Corporation も再作成または送信することはできません。 World Headquarters 500 Oracle Parkway OracleおよびJavaはOracleおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称はそれぞれの会社の商標です。 Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. AMD、Opteron、AMDロゴおよびAMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devicesの商標または登録商標です。IntelおよびIntel XeonはIntel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARC商標はライセンスに基づいて使用されるSPARC International, Inc.の商標または登録商 海外からのお問い合わせ窓口: 電話:+1.650.506.7000 ファクシミリ:+1.650.506.7200 oracle.com 標です。UNIXはX/Open Company, Ltd.によってライセンス提供された登録商標です。0410