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輝く高齢者

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輝く高齢者
(5)
第 1471 号
景観整備
巡り合わせに感謝
しん ゆう かい
生涯現役
森遊会 芹澤郁夫さん(76 歳)、洋子さん(79 歳)
メッセージボックスに寄せられた声
「植物の維持など大
変かと思いますが、
見ることができて
よかったです。残
してくれてありが
とうございます。
」
「月に一度は必ず来ています。素晴らし
いところですね。また来月、孫と来ま
す。
」
2014 年に開催されたいちはらアート
×ミックスの作品の一つ、月崎駅前にあ
る森ラジオ ステーションを維持管理して
いるボランティア団体『森遊会』
。芹澤さ
ん夫妻は、同会の一員として小屋を覆う
苔・山野草の手入れや周辺の草刈り・清
掃などの作業を行っています。
森遊会を立ち上げたきっかけは、趣味
や町会の活動などで日々過ごす中、市か
ら森ラジオ ステーションの制作補助と会期中の管理の依頼を月崎町会が引き
受けたこと。当初、アート×ミックス終了後に取り壊される予定だった同所
ですが、郁夫さんは「活動を通じ、多くの人と出会うことで何とも言えない
心地良い喜びをたくさん経験させてもらい、何とか存続できないかと仲間と
話し合いました」と森ラジオ ステーションの維持・管理を市に申し出ました。
いちはらアート×ミックスから約 2 年、同所は神秘的な佇まいから映画や
テレビでも度々取り上げられています。同所には観光目的だけでなく、仕事
で落ち込んでいる人や受験勉強の疲れを癒すために訪れる人もいるそうです。
『無理せず・元気に・楽しく』をモットーにしている芹澤さん夫妻。
「さま
ざまな巡り合いを生んでくれ、自分の元気の源である森ラジオ ステーション
には本当に感謝しています」と話してくれました。同所での思い出と意見箱
のメッセージを胸に刻みながら、これからも仲間と活動を続けます。
里山でつなぐ地域の絆
き
どうぼう
く
ら
ぶ
地域活性化
喜動房倶楽部 山田勝義さん(74 歳)
平成 28 年 9 月 1 日
高
齢
く
者
輝
9 月 19 日は敬老の日。超高齢社会を迎え、市内
では約 4 人に 1 人が 65 歳以上の高齢者となってい
ます。活力ある市原市であるためには、高齢者が生
き生きと生活することが必要不可欠。市内で活躍す
る高齢者を紹介します。
10 年後には約 3 人に 1 人が高齢者
平成 28 年 8 月 1 日現在、市内の 65 歳以上の人口は約 74,000 人
で高齢化率は 26.5%となっています。平成 37 年には 84,000 人を超え、
高齢化率は 32.3%になると推計しています。
働けるうちはいつまでも仕事をしたい
定年退職する年齢は人によって異なりますが、平成 25 年度に 60
歳以上の男女を対象に行われた内閣府の『高齢者の地域社会への参
加に関する意識調査』によれば、働けるうちはいつまでも仕事をし
たいと思う人が 3 割弱を占め、最も多くなっています。市原市シル
バー人材センターでは高齢者の希望に応じて、働きやすく簡単な就
労の機会を確保し、それぞれの能力を生かした仕事や様々な社会参
加活動を援助しています。
老人福祉センターや老人クラブの活用
同調査によると、社会参加活動に参加したいと思っている人は7
割を超え、体操やゲートボールなどの健康・スポーツ活動を行いた
い人が 44.7%、俳句や詩吟などの趣味活動を行いたい人が 26.3%の
順に多くなっています。市では、市内 5 カ所で老人福祉センターを
運営し、茶の湯教室やヨガ・将棋教室などを開催しており、誰でも
参加が可能です。また、老人クラブでは、生きがい・健康づくりや
社会参加活動などを行っています。同クラブは概ね 60 歳以上を対象
に、地域単位などで設立され、教養の向上やレクリエーション、健
康の増進などを目的に活動しています。同クラブへの加入を希望す
る人は、市原市老人クラブ連合会へ問い合わせてください。
(4)
就労
『仕事』で世の中とつながる
ひ ろ み ち
市原市シルバー人材センター 大川博道さん(71 歳)
「お客様が喜んでくれることこそが一番のやりがいです」満面の笑みでそう語っ
てくれたのは、シルバー人材センターで働き始めて 10 年の大川博通さん。以前勤
めていた工場を退職した後「前職を生かすより、まっさらな気持ちで新しい仕事
に取り組みたかった」という大川さんは、自宅のふすまの張り替えをきっかけに、
シルバー人材センターで開催されていたふすまの張り替え講習会に参加し、同セ
ンターの存在を知りました。
ふすまや障子の張り替えを行う会員は 10 人。作業をするときは 4、5 人単位で
行います。
「張り替えの仕事がもちろん一番大事ですが、お客様との何気ないコミ
ュニケーションも大事にしています」
高齢になっても元気に活動できる秘
訣は、好きなことをやること。旅行が
趣味の大川さんは、同センターで収入
を得ることで旅行を最大限に楽しんで
います。
今日も大川さんはお客様から預かっ
たふすまを届けるときのことを想像し
ながら張り替えにいそしんでいます。
「ふすまがきれいになって、部屋が明
るくなったよ。ありがとう」
6人で添える人生の彩り
市原市シルバー人材センター だいまる
大丸かつ子さん(82 歳)
シルバー人材センター
会員登録説明会を開催
まだ働きたい方、生涯現役でい
たい方、培った経験・技術を生か
したい方を待っています。
日時 9 月 21 日㈬午前 10 時
会場 市原市シルバー人材センター
(姉崎 883-1)
内容 入会方法や具体的な仕事の
説明など
対象 60 歳以上
費用 無料
申込方法 当日直接会場へ
いつも利用している五井駅の西口。ふと足を
「かき氷はいかがですかー」日曜日、小湊鉄道の里見駅には威勢のいい声が響いていま
止めて見ると、マリーゴールドとサルビアの花 問合先 同センター☎ 3551、
した。途中停車したトロッコ列車の乗客は、駅構内でお弁当やかき氷を購入し、引き続き
高齢者支援課☎㉓ 9814
がきれいに咲いています。この花壇を手入れし
『木
列車の旅を楽しみます。ここで活動しているのは喜動房倶楽部の皆さん。昔の字である
ているのが大丸かつ子さん。
戸房』の周辺に住んでいる人が集まって倶楽部を立ち上げました。山田さんは当初から在
「友達を作りたかったんですよ。ずっと家にいても、ただのおばあさんになっちゃ
籍するメンバー。駅喫茶などで取り上げられることの多い同倶楽部を裏から支えています。
うでしょう」友達ができるか不安はなかっ
「話をするのはあまり得意ではありませんが、野菜を育てたり、自分ができることで倶楽
たか聞いたところ「みんなで同じ仕事に向
部の役に立つことをするよう心掛けています」と話
かって作業をしてコミュニケーションを取っていれば、自然と仲良くなれま
してくれました。
すよ」ニッと笑って答えてくれました。花の手入れをする 6 人のグループは
地域に根ざした活動を続けており、安くて人気の
大の仲良し。毎年旅行は欠かさず、昨年は山梨へ桃狩りに行きました。仕事
ある野菜の直売所に出品してくれる農家の人も多く
と遊びのめりはりを大事にしているそうです。
なりました。また、里見駅に隣接する建物は、小湊鉄道が喜動房倶楽部のために
「いつも通るたびにきれいに花を咲かせてくれてありがとう」と声をかけ
と建てました。これも地域に根ざし愛されている証拠です。
てくれる方は高齢者が多いとのこと。11 月には 5 色のパンジーに植え替えら
同倶楽部は各自で出資し合って立ち上げ、1 日活動するごとに手間賃を渡してい
れる五井駅の西口。毎日利用している人は、少し足を止めて見てみませんか?
高齢者支援課☎㉓ 9814
ます。利益を出すという組織としての明確な目標が、メンバーのやる気を引き出
問合先
しています。
市原市老人クラブ連合会☎㉔ 3331
「ついつい動いてしまう」という山田さんの
家の周りは花であふれ、水やりにかかる時間
はなんと2時間。この時期は夕方に咲き、甘
ふさ ほ
保子さん(77
歳)
いちはらファミリー・サポート・センター協力会員 芦澤喜
穂さん(73 歳)
かずさのくに国府探検会 前田房
い匂いを放つタマノカンザシがお気に入りと
のこと。土・日曜日や祝日に里見駅で活動し いちはらファミリー・サポート・センター(以下、ファミサポ)は、事前に研修
市内初の観光ボランティアガイドとして、これまで 1,000 人以上を案内している『かずさのくに国府探検会』会長の
ている喜動房倶楽部。休日にはトロッコ列車 を受けた協力会員の自宅などで、子育て支援が必要な家庭の子どもを預かるなど、
前田房穂さん。退職後に、
いつか観光ボランティアガイドを行いたいと考えていました。転機が訪れたのは 69 歳のとき。
に乗って訪れてみてはいかがでしょうか。
胃がんを発症し、胃の 3 分の 2 を切除することになりました。ふさぎ込んでしまってはだめだと、会を立ち上げるた
住民同士で子育てを支え合う事業です。芦澤さんは、子育ての援助を行う協力会員
めに一念発起。始めた当初、ガイドの依頼者は 8 割が市外の人でしたが、活動を続けるうちに市内の人も興味を持っ
となっています。現在預かっている子どもは、母親がパート勤務の間、芦澤さんの
てくれるようになり、今では市内からの申し込みが約半分になりました。
自宅で読書や工作をしたり、図書館や公園に行ったりして過ごします。
「子どもの創
「上総国分寺跡の七重の塔が建っていたとされる礎石は、約 1,300 年前に鋸山から持ってきたといわれています。さ
作話は、自分の画一的な考えを飛び越えてきて、いつも驚かされます」子どもと接
て、どうやって持ってきたのでしょうか」と問いかけを交えながら、同会の山
することが楽しいのはもちろんのこと、自分の体調などに合わせて子どもを預かれ
本勝彦さんと共に、聞き手をぐいぐいと歴史の浪漫へ引き込んでいきます。市
ることも、会員を続けられる理由だと話しま
やなぎだてしんじ
原市には上総国の中心である国府があったと
す。
柳楯神事特別ツアーを開催
いわれていますが、その場所は未だ明らかに
「家族以外の人に見てもらうことで、子ども
千葉県の無形民俗文化財に指定されている『柳楯神
なっていません。「市原にある素 晴 ら し い 歴
は自分の気持ちや意見をコントロールできる
事』は、飯香岡八幡宮の秋季大祭に行われる中心的神
史の宝を、市民だけでなく日本中に知ってほ
ようになります。お母さんが不安でも、意外と子どもはよそではしっかりしてい
小湊鉄道 里見駅の声
事であり、現在のみこしの原型とも考えられています。
しい」と話す前田さん。今日も市内を歩きな
ますよ」芦澤さんも子育てを経験した母親。子育て経験の良かった部分も後悔し
小湊鉄道株式会社
日時 9 月 17 日㈯午後 2 時
がら、ガイドを続けています。
長倉国男さん、酒巻文之さん
ている部分も活動に生きています。一定の距離感を持つことで伸び伸びと子ども
集合場所 光善寺
「喜動房倶楽部は昔から愛されています。
を見られ、次に来るときは何をしようかと考えるのが楽しみとのこと。今日は庭
内容 かずさのくに国府探検会が『柳楯神事』を案内
里見駅を中心に観光客を呼び込み、清掃活
で芋虫を発見しましたが、次回は何を見つけられるのか楽しみです。
ガイド依頼者の声
しながら、光善寺から五所公民館まで歩く。
動も行っていただき、とても助かっていま
袖ケ浦市立長浦小学校 6 年生 田中智彩さん、結彩さん
ファミサポ利用者の声
費用 無料
す。平日に運行するトロッコ列車では倶楽
「上総国の国府がまだ見つかっていないことを知り、夏休みの宿題の調べ学習と
4月から子どもが小学校に入学するのに合わせ、ファミサポを利用し始めました。パート勤務のため、月に数回
申込方法 9 月 16 日㈮までにかずさのくに国府探検会
部の活動がなく、里見駅も静かで寂しく感
して、ガイドをお願いしました。未だに国府の区画溝が残っているところや、こ
かつ短時間でも依頼ができ、また学校のない夏休みには預ける日数を増やすことができるファミサポはとても助か
へ電話かファクス、e メールで申し込む。
じることもあります。これからも南市原を
れからも国府の解明につながるものが見つかる可能性があることにびっくり!少
ります。最初は不安がありましたが、2回目からは子どもが行くのを楽しみにしていたので安心しました。家庭菜
申込・問合先 同会・前田 ☎・℻㉑ 8088、
一緒に盛り上げていきたいと思っています」
し難しかったけど、調べ学習の役に立ちました。」
園の話など、自宅では経験できないことを学んでくるのも、とてもうれしく思っています。
[email protected]
あ ざ
子どもは究極のクリエイター
き
ほ
こ
子育て
まぼろしの『上総国府』を浪漫チックに案内
ち
さ
ゆ
い
歴史
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