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静岡県監査委員告示第2号 地方自治法(昭和22年法律第67号)第199条第12項の規定により監査の結果に基づいて措置を講じた旨の 通知があったので、次のとおり公表する。 平成25年2月1日 静岡県監査委員 富 永 久 雄 静岡県監査委員 青 木 清 高 静岡県監査委員 伊 藤 育 子 静岡県監査委員 三ッ谷 金 秋 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 人事課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 コンプライアンスの徹底 3 内 容 平成 23 年度に執行した入札に関し、企業局職員が官製談合防止法等違反の容 疑で起訴されました。同職員が行っていた業務の類似業務は、県のさまざまな 部署で共通して行われているもので、同じようなリスクを内包しています。職 員に対しコンプライアンス意識を徹底するとともに、制度運用面についても見 直すべきところは見直し、県民の信頼回復に向けて最善の努力を図ってくださ い。 【措置の内容】 職員のコンプライアンス意識を徹底する取組として、7月に、全出先機関の事業課長や班長など を対象に、外部講師による「コンプライアンス特別研修」を県内 10 箇所で実施し、コンプライアン ス担当者研修と合わせて 1,333 人が受講しました。 また、所属のトップの危機管理意識が重要であることから、10 月に、全出先機関の所長など 89 人に対して、外部講師による「リスクマネジメント研修」を4回実施しました。 さらに、11 月には、臨時にコンプライアンス推進旬間(11 月 21 日から 11 月 30 日まで)を設定 し、職場ミーティングを実施して、公務員としての原点、初心に立ち返る取組を行いました。 一方、入札・契約制度については、関係部局において、制限付き一般競争入札や多様な発注方式 の検討など運用面の見直しに取組んでいるところです。 今後とも、こういった取り組みを通じて職員のコンプライアンス意識の一層の向上を図るととも に、不祥事を許さないという職場風土の醸成を図り、不祥事の再発防止に努めていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 福利厚生課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 行政財産使用料の督促手続の遅延 3 内 容 平成 23 年度のもくせい会館使用料収入について、督促状の発行が遅れ、納期 限から納入まで約5ヶ月もかかっていた。 【措置の内容】 監査結果について課内に周知徹底するとともに、適正な会計処理について注意喚起を図りまし た。 また、本件判明後、再発防止に向け調定後に納期日が到来したものについては必ず財務会計シス テムで収入未済一覧表を確認することとしており、未納入が確認されたものについては電話等によ る督促を行い、納期限から 20 日以内に納入させています。 今後とも、督促手続の遅延などを起こさないよう、財務規則等を遵守し、迅速な事務処理に努め ます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 税務課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 個人県民税の実効性のある徴収対策の推進 3 内 個人県民税の実収入未済額は県全体の実収入未済額の7割を占めています。 容 平成 23 年度の均等割・所得割の収入率は 89.0%と、前年度と比べて 0.1 ポイ ント改善していますが、全国的には依然最下位グループにあると思われます。 昨年度から進めている市町における特別徴収の徹底に向けた取組や、今年度 新たに開始した職員の市町への短期派遣、各市町における数値目標の設定等を 始めとした取組により、収入率の向上に努めてください。 【措置の内容】 個人県民税(均等割・所得割)(以下「個人県民税」という。)は、平成 19 年度に行われた国か ら地方への税源移譲に伴い収入未済額の増加と収入率の低下が続いてきました。 しかし、個人県民税の収入未済額は、平成 22 年度の 157 億5千万円をピークに平成 23 年度は 142 億円へと減少に転じ、また、平成 23 年度の収入率は、前年度比 0.1 ポイント向上しました。 個人県民税及び個人市町村民税(合わせて「個人住民税」という。)の収入未済額の縮減及び収 入率の向上は、県及び市町に共通する喫緊の課題です。このため、これまでに、市町と協働して次 のような施策を講じてきたところであり、今後とも、更に連携を強化して個人県民税の収入未済額 の縮減と収入率の向上に取り組んでいきます。 第一に、平成 20 年度には、財務事務所ごとに県と市町による「個人住民税対策協議会」を設立 し、その活動を通じて、市町とともに税収確保に向けた取組を進めています。 第二に、平成 21 年度には、県、市町及び静岡地方税滞納整理機構で「地方税徴収対策ワーキング グループ」を設置し、平成 24 年度(下田財務事務所管内の1市5町は平成 23 年度)から県内全ての 市町で個人住民税の特別徴収義務者の指定を推進することとしました。この取組を開始した結果、 平成 24 年度の給与所得者に占める特別徴収による納税義務者数は平成 23 年度の 71.6%から 82.5% に 10.9 ポイント増加しました。これを税額ベースでみると、平成 23 年度の 82.1%から 90.5%に 8.4 ポイント増加したことになります。こうした効果を更に高めるため、今後とも、特別徴収義務 者の指定を推進する取組を継続していきます。 第三に、平成 23 年度には、自治局とともに副知事を本部長、各市町の副市長・副町長等を本部員 とする「静岡県個人住民税徴収対策本部会議」を設置しました。その中で、市町が個人住民税の収 入率に関する数値目標を設定し、その達成に向けて県と市町が連携して「滞納整理強化月間」を設 定するなど徴収対策を強化しているところです。 第四に、平成 22 年度から、県と市町との徴収職員の人事交流を実施し、市町における徴収力向上 のための支援を行ってきましたが、更に市町への支援を強化するため、平成 24 年度には、税務課内 に「個人住民税対策室長」及び「個人住民税対策班」を設置し、市町に対して、市町職員の身分を 併任した県職員の短期派遣を行い、市町の税の徴収力向上に向けた取組を開始し、12 市町を対象に 職員の短期派遣を実施しており、来年度以降もこの取組を継続する予定です。 このほか、財務事務所において、地方税法第 48 条の規定に基づく県の直接徴収を拡大することな どにより市町の収入率向上を目指しています。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 自治財政課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 個人県民税の実効性のある徴収対策の推進 3 内 個人県民税の実収入未済額は県全体の実収入未済額の7割を占めています。 容 平成 23 年度の均等割・所得割の収入率は 89.0%と、前年度と比べて 0.1 ポイ ント改善していますが、全国的には依然最下位グループにあると思われます。 昨年度から進めている市町における特別徴収の徹底に向けた取組や、今年度 新たに開始した職員の市町への短期派遣、各市町における数値目標の設定等を 始めとした取組により、収入率の向上に努めてください。 【措置の内容】 各市町が個人県民税と個人市町村民税を併せ課税・徴収を行っている個人住民税は、平成 19 年度 に行われた国から地方への税源移譲に伴い、収入未済額の増加と収入率の低下が続いてきました。 個人住民税の収入未済額は、平成 22 年度の 387 億6千万円(うち個人県民税 157 億5千万円)が 平成 23 年度には 357 億7千万円(うち個人県民税 142 億円)に減少し、また、平成 23 年度の収入 率は個人県民税で前年度比 0.1 ポイント、個人市町村民税で 0.4 ポイントそれぞれ向上しました。 この個人住民税の収入未済額の縮減及び収入率の向上は、自主財源の確実な確保と税の公平性の 確保の必要性から、県及び市町に共通する喫緊の課題となっています。 このため、市町村税の適正な課税・徴収に関する支援を行う当課としては、これまでも、財務事 務所ごとに設立されている「個人住民税対策協議会」や県、市町、静岡地方税滞納整理機構により 設置した「地方税徴収対策ワーキンググループ」に参画し、県と市町が協働して実施する税収確保 あるいは個人住民税の特別徴収義務者の指定に向けた取組を進めてきました。 平成 23 年度には、税務課とともに、副知事を本部長、各市町の副市長・副町長等を本部員とする 「静岡県個人住民税徴収対策本部会議」を設置し、次のような取組を進めているところであり、今 後とも、各構成員間の連絡調整を密にし、さらなる連携強化を図って、個人住民税の収入未済額の 縮減と収入率の向上に努めていきます。 第一に、平成 24 年度より、特別徴収義務者の指定を県内全ての市町において推進した結果、 特別徴収義務者数が前年度比 34.3%増加するなどの成果が得られたところであり、引き続き指定の 徹底に取り組むとともに、滞納が発生した事業者に対する早期対応を図っています。 第二に、全市町が個人市町村民税の収入率に関する数値目標を掲げ、県全体の達成目標として税 源移譲前の平成 18 年度収入率を 0.4 ポイント上回る 91.5%と設定し、その達成に向けて適切な進 捗管理を行い、今後の方策の検討に生かしていくこととしています。 第三に、11 月、12 月の2か月間を「滞納整理強化月間」とし、積極的な広報及び財産の差押え等 の滞納処分の強化に全県的に取り組んでいるところです。 このほか、税務事務実践研修会の開催や徴収体制に関するヒアリング調査の実施を通じて、各市 町の収入率の向上のために必要な情報提供や助言に努めています。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 広報課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 支出負担行為伺の遅延 3 内 容 平成 23 年度フジドリームエアラインズ機内誌への広告掲載料の支出負担行為 伺が遅延していた。 【措置の内容】 支出負担行為伺の遅延を防止するため、次の措置をとりました。 ① 広報課の会計事務を行う全職員に改めて財務会計研修システムの履行を指示し、事務手続きの 再点検・再確認を実施しました。 ② 各班長に班の責任者としてのチェックを徹底し、課長及び課長代理は再度点検を行い、財務規 則等の一層の遵守に努めます。 ③ 支出負担行為の執行では、事業の執行計画を十分確認した上で見積書を徴収し、支出負担行為 伺を起案するよう課内に周知徹底しました。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 政策監(ユニバーサルデザイン担当)、 住まいづくり課、公営住宅課、 平成 24 年9月 27 日 廃棄物リサイクル課 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 東日本大震災を受けた施策の推進 3 内 容 東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理は、全国的な課題となって います。県内市町が受入処理するに当たっては、放射線量の測定や受入できな い廃棄物の混入防止を徹底するなど、受入市町や住民の安全・安心の確保を図 ってください。 また、東日本大震災発災後、多数の被災者を受け入れてきましたが、平成 24 年8月末現在も 1,300 人余の被災者を県内に受け入れています。今後も、避難 生活の長期化を見据え、被災者ニーズの把握や市町等関係機関と連携して、被 災者への支援に努めてください。 【措置の内容】 災害廃棄物の放射線量等については、全ての試験焼却において県及び国の基準を満たしているこ とを確認し、本格受入れにおいても、処理計画に基づき受入れから処理までの各段階において測定 を行い、受入基準を満たしているかどうかの確認を徹底します。 受入れできない廃棄物の混入については、事故発生時、速やかに職員を派遣して現地確認及び原 因調査を行い、搬出元の岩手県から再発防止策を確認いたしました。 さらに、本格受入れ時には、防止策が確実に実施されるよう、県として専任の監視員を配置し、 コンテナへの積込時等におけるチェックを行い混入防止の徹底を図ります。 また、放射線量等測定データなど全ての情報をホームページなどで積極的に提供して受入市町や 住民の安全、安心の確保を図ります。 また、被災者支援については、避難生活の長期化を踏まえ、避難者の生活状況や、どのような支 援を希望しているか等を確認するため、本県に避難している全世帯を対象にアンケートを実施し、 平成 24 年9月 27 日に結果を公表しました。アンケートの結果、今後も何らかの支援を希望する方 が過半数を超えているほか、必要とする支援の内容も、住宅をはじめ、復興や生活に関する情報提 供、被災時の居住地への交通費補助、交流事業への参加等、多様化していることが分かりました。 必要とする支援策として最も要望の多かった住宅支援に関しては、東日本大震災に係る応急仮設 住宅の供与期間を1年間延長し、最大3年間とする旨の国の通知等を踏まえ、県では、民間借上住 宅及び県営住宅の供与期間を1年間延長することとしました。民間借上住宅及び県営住宅の入居者 には、既に、契約期間が延長される旨通知したところであり、また、民間借上住宅については、現 在すべての契約の変更を行っているところです。 これまでも被災県や市町と連携して、避難者への情報提供に努めてきたところですが、今後も、 復興情報をはじめ、健康・医療等に関する情報を提供するほか、県社会福祉協議会やNPO等と連 携し、避難者相互の交流会を開催するなど、関係機関の協力を得て支援策を実施していきます。 震災から1年半が経過し、避難者一人ひとりの生活状況に応じて、求める支援の内容も多様化し てきていることから、今回のアンケートの結果について、関係部局をはじめ、被災県や市町、社会 福祉協議会とも情報を共有したところであり、今後も、関係機関と連携を図り、避難者の意向を踏 まえた支援に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 男女共同参画課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 行政財産使用許可の手続漏れ 3 内 容 静岡県男女共同参画センターの指定管理者が指定管理業務以外の業務で施設 を使用していたが、行政財産使用許可をしていなかった。 【措置の内容】 指定管理者に対し、業務内容及び使用場所について確認し、行政財産使用許可の手続きを行いま した。 今後、行政財産の管理に当たっては、財産規則等を遵守し、適正な管理に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 公営住宅課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 業務委託契約の変更契約の未実施 3 内 容 平成 23 年度県営住宅太陽光発電設備設置改修工事設計業務委託の施工箇所変 更のための変更契約が未実施であった。 【措置の内容】 施工箇所を変更した際に、延べ面積が同等であり変更した場合の契約金額に変更がないことか ら、変更契約が未実施であったものです。 今後は、再発防止のため変更指示時においてチェックリストなどによる確認を行うとともに、財 務規則等を遵守し、適正な事務処理に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 環境ふれあい課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 行政財産使用許可の遅延 3 内 容 県営林内に設置されていた風力賦存量調査機器の一部であるパンザマストの 行政財産使用許可の事務処理が約 10 ヶ月遅延していた。 【措置の内容】 本件の事務処理の遅延については、出先農林事務所経由で提出された申請書について速やかに事 務処理を行わなかったことが原因です。このため、事務処理の処理経過を担当同士でのメールのや り取りで行うのではなく、文書にて照会するなど情報の共有化の徹底と行政財産事務の再チェック を行いました。今後は財産規則等を遵守し、速やかな事務処理に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 観光振興課、空港利用政策課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 観光誘客の推進と空港の利活用促進 3 内 東日本大震災の影響を受けて緊急誘客や韓国ブロガー招聘による観光誘客な 容 どの取り組みを実施していますが、特に韓国からの宿泊客数の落ち込みが大き く、回復が遅れています。 今後も引続き、富士山静岡空港を利活用した海外・国内各地からの誘客に努 めてください。 【措置の内容】 平成 24 年度の組織改編により、観光・空港振興局を新設し、インバウンドとアウトバウンドの両 面から富士山静岡空港の利活用促進のための取組を実施するとともに、関係部局との連携を一層強 化しています。 また、大震災後の旅行需要回復を更に力強いものとするため、富士山静岡空港の就航先でのキャ ンペーン、本県の知名度を高めるための広報活動や、旅行会社に対する旅行商品の造成の働き掛け など、国内外から多くの観光客に訪れていただけるよう取組を進めております。 特に回復が遅れている韓国に対しては、平成 24 年9月に、知事自らが航空会社に出向き、トップ セールスを行うとともに、現地旅行会社が参加する商談会を開催しており、今後も積極的に事業を 展開してまいります。 監 査 対 象 機 関 空港利用政策課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 支出負担行為伺の遅延 3 内 容 平成 23 年度富士山静岡空港PR看板補修業務などの支出負担行為伺が遅延し ていた。 【措置の内容】 再発を防止するため、所属長から会計事務の適正処理の徹底について文書で周知するとともに、 各班内において事務の執行管理を徹底するよう申し合わせ、適正な事務処理の徹底を図りました。 今後も財務規則を遵守し、適正な事務処理に努めてまいります。 監 査 対 象 機 関 地域福祉課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 生活保護制度の適正な実施 3 内 容 生活保護の被保護人員及び被保護世帯数の増加率は全国の増加率を大きく上 回る中で、生活保護の実施機関(政令市を除く 21 福祉事務所及び3健康福祉セ ンター)に対する県の指導監査において、被保護世帯から抽出した監査対象の うち、市部で 36.5%、郡部で 57.3%が文書指導指示を受けています。生活保護 費の不正受給も急増しているので、生活保護の実施機関と協力して、不正受給 対策とともに生活保護制度の適正な実施及び自立助長に対する指導に努めてく ださい。 【措置の内容】 生活保護費の不正受給額が増加したことを受け、平成 24 年8月9日に県内実施機関を対象に「生 活保護不正受給対策会議」を開催し、実施機関相互の意見交換及び効果的な対策について検討しま した。また、収入申告を徹底するため、実施機関が被保護者に対して「収入申告義務」を説明した ことと、その内容を被保護者が理解したことを書面で確認し合うという取組を進めました。 被保護者の自立支援については、これまでも生活指導や就労支援に取り組んできましたが、これ に加え、平成 24 年度は被保護世帯の子どもに対する学習支援に取り組みました。 生活保護制度の適正な実施及び被保護者の自立助長に向けた支援については、今後とも、生活保 護法施行事務監査や研修会などの場において、実施機関への指導に取り組んでいきます。 監 査 対 象 機 関 地域医療課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 支出負担行為伺の遅延 3 内 容 平成 23 年度へき地医療支援機構運営業務委託などの支出負担行為伺が遅延し ていた。 【措置の内容】 へき地医療支援機構運営業務については、県立総合病院と委託契約を結び、へき地の病院や診療 所の医療提供体制の支援を企画・検討・実施するものであるが、県及び病院において、業務の引継 ぎ、手続きの進捗状況の把握が適切に行われていなかったことから遅延した。 再発防止のため、事業実施の際には、委託契約事務が適切に処理されていることを双方の組織で 確認する体制や複数の職員によるチェック体制の強化を図り、今後、支出負担行為伺の作成に遅延 がないよう徹底し、財務規則を遵守し適正な執行に努めます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 医師・看護師確保対策の推進 3 内 容 医師確保を一元的かつ専門的に推進する「ふじのくに地域医療支援センタ ー」の設置や看護師の就業相談等を行うナースバンク事業等の実施など、医師 や看護師が県内に就職し、定着するための様々な対策を講じていますが、平成 22 年度において「人口 10 万人当たりの医師の数」が全国平均 219 人に対して 本県は 182.8 人と少なく、看護師も平成 22 年度策定の「第七次看護職員需給見 通し」において不足が見込まれているので、医療関係者等と連携して一層の確 保対策の強化に努めてください。 【措置の内容】 医師確保対策については、「ふじのくに地域医療支援センター」において、県内の医療関係者等 の協力を得て、世代別(高校生・医学生・研修医)の対策として、高校生には、将来の医師を目指 してもらうための「こころざし育成セミナー」の実施、医学生には、医学修学研修資金の貸与及び 臨床研修病院群による合同説明会の開催、研修医には、専門医資格取得のための「静岡県専門医研 修ネットワークプログラム」の提供などを積極的に推進していきます。 看護師確保対策については、県内の看護師養成施設の新卒者の県内就業促進を図るとともに、県 看護協会や医療機関との連携をより密にし、新人看護職員研修の普及推進やナースセンターでの潜 在看護師再就業支援のほか、教育担当者等の指導者の養成など、看護師の就業・定着と質の向上を 図っていきます。 監 査 対 象 機 関 疾病対策課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 支出負担行為伺の遅延 3 内 容 平成 23 年度肝炎に係る医療受給者別一覧表データ作成業務委託などの支出負 担行為伺が遅延していた。 【措置の内容】 再発防止のため、会計事務の手引き等を参考に、適切な負担行為時期の確認、複数名によるチェ ック体制の強化などにより、支出負担行為伺の作成に遅延がないよう徹底し、財務規則を遵守し適 正な執行に努めます。 監 査 対 象 機 関 健康増進課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 特定健診・特定保健指導の推進 3 内 容 平成 20 年度から特定健診・特定保健指導が実施されていますが、受診率・実 施率の平成 23 年度実績は前年度実績を上回ったものの、目標は達していませ ん。市町が実施するがん検診と医療保険者が実施する特定健診との同時実施促 進のための体制整備や受診率が低い被扶養者や国保の被保険者に対する普及啓 発など市町や医療関係者と連携し、受診率・実施率の向上に努めてください。 【措置の内容】 特定健診・特定保健指導の実施率が各医療保険者が定めた目標率に達していない理由として、健 診体制整備が不十分であったことや受診期間・場所が限られていたこと、被扶養者に対する周知が 十分でなかったこと、がん検診と同時に受診できないことなどが挙げられます。 このため県では、平成 22 年度に、がん検診と特定健診の同時実施促進モデル構築事業を実施し、 同時実施の取組を広げるべく、事例案として取りまとめ、市町等に情報提供しました。 また、平成 24 年度から「健康マイレージ」制度を実施している市町に対する支援を実施し、健診 の受診促進に繋がる仕組みづくりを支えていきます。 更に、全国健康保険協会静岡支部と特定健診・がん検診の受診促進の取組促進を含む「覚書」を 締結し、協力体制の構築を図っていきます。 本県では今後も、いつでも、どこでも、誰でも受診できるための体制整備を目標に、受診促進キ ャンペーンの展開など、企業の協力も得ながら、市町及び医療保険者と連携した積極的な啓発活動 を展開し、受診率の向上を図っていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 富士健康福祉センター 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 自立支援医療費(育成医療)の認定誤り 3 内 容 自立支援医療費(育成医療)の認定で自己負担額上限額の算定を誤り、受給 者に対する自己負担額の追徴や返還が生じていた。 【措置の内容】 平成 23 年 12 月から平成 24 年2月にかけて、該当する受給者宅を訪問し、認定誤りについて謝罪 のうえ、誤りに至った事情を説明するとともに、正しい自己負担額を記載した受給者証を交付しま した。 また、認定誤りにより生じた受給者の過払分の返還と不足分の追加徴収については、平成 24 年2 月末までに完了しました。 再発防止については、ダブルチェックが十分機能するよう課内研修を実施するとともに、こども 未来局こども家庭課が平成 24 年2月に作成した「自立支援医療(育成医療)支給認定事務の手引 き」に沿った事務処理を徹底し、医療費申請に係る事務処理の誤りが発生しないようにしました。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 公務中における交通加害事故の発生 3 内 容 平成 23 年度に1件、24 年度に1件連続して通勤途上での交通加害事故が発 生していた。 【措置の内容】 交通事故防止については、富士警察署交通課職員を講師とした「富士地域県職員交通安全研修 会」や「セーフティチャレンジ 150 ラリー」への全職員参加により、職員の意識啓発を行っていま す。 また、こうした中で交通加害事故が発生したことを受け、新たに「交通事故防止対策会議」を設 置しました。この会議において、交通安全標語を各課で作成したり、富士・富士宮両管内の警察署 から入手した交通事故発生情報をもとに、より安全な運行ルートの検証を協議するなど、職員の交 通安全意識の更なる向上を図り、交通事故の防止の徹底に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 浜松学園 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 不適切な債権管理 3 内 容 平成 23 年6月に発生した事故による加害者の公用車修理代が未納であった が、督促状を発行しておらず、債権管理簿にも催告の記載をしていなかった。 【措置の内容】 未記載であった債権管理簿の催告状況欄については、直ちに記載しました。また、未発送であっ た督促状は平成 24 年8月9日付で発行しました。 今後は、静岡県財産規則等関係規則について職員に再度徹底し、適切な債権管理に努めていきま す。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 マーケティング推進課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 本県農産物等の販路開拓と信頼回復に向けた取組 3 内 震災後、本県農産物等の輸入規制強化措置は現在も多くの国・地域でとられ 容 ているほか、一部農産物等には、出荷の自粛や風評被害とみられる事例も見受 けられます。今後も、放射性物質の検査情報の迅速かつ的確な発信に努めると ともに、関係団体と連携して、国内外の消費者に向けた安心・安全のPRに努 め、本県の優れた農産物等の販路開拓とイメージアップに努めてください。 【措置の内容】 県では、平成 24 年度内に県内産の農産物等、合計 46 品目 318 検体の放射性物質の検査を順次実 施するとともに、こうした取組を県のホームページや様々な広報媒体を通じて情報発信し、国内外 に本県農産物等が安心・安全であることを伝えています。 また、関係団体と協力して、量販店等での農産物のPRを行うほか、首都圏におけるトップセー ルスや大規模商談会への出展を通じて、本県の優れた農産物等の積極的な販路開拓とイメージアッ プに努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 茶業農産課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 本県農産物等の販路開拓と信頼回復に向けた取組 3 内 震災後、本県農産物等の輸入規制強化措置は現在も多くの国・地域でとられ 容 ているほか、一部農産物等には、出荷の自粛や風評被害と見られる事例も見受 けられます。今後も、放射性物質の検査情報の迅速かつ的確な発信に努めると ともに、関係団体と連携して、国内外の消費者に向けた安心・安全のPRに努 め、本県の優れた農産物等の販路開拓とイメージアップに努めてください。 【措置の内容】 県では、昨年度に引き続き、県内の主要な 19 産地について一番茶、二番茶及び秋冬番茶でモニタ リング検査を実施し、安全性を確認して、その結果を県ホームページで日本語、英語で公表してい ます。 また、県茶業会議所等の関係団体と連携し、東京、大阪等を中心に、量販店や茶専門店等への訪 問や、静岡茶PRイベント等の開催、新聞全国紙への静岡茶PR広告の掲載などの取組を通じて、 安全・安心についての情報と合わせ、静岡茶の新たな取組や機能性などの情報を発信し、消費者の 安心と信頼の回復に取り組んでいます。 さらに、浙江省において「静岡県・浙江省 2012 緑茶博覧会」を開催し、産業、文化、学術の多彩 なプログラムを通じて、海外に向けての情報発信も積極的に行いました。 今後も、平成 24 年 11 月に実施する「第 66 回全国お茶まつり」の開催や、大消費地でのPRイベ ントの実施、県内での継続的な静岡茶PRキャンペーンの展開等に取り組み、静岡茶の販路開拓と イメージアップ、信頼の回復に努めていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 雇用推進課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 雇用対策の推進 3 内 県内における雇用情勢は緩やかな改善傾向にある中で、一部業種や中小企業 容 で人材不足が発生しています。今後も、静岡新卒者就職応援本部をはじめとす る、国、民間団体、教育機関等との連携を通じ、雇用の創出とミスマッチ解消 に努めてください。 【措置の内容】 雇用のミスマッチの解消を図るため、就職面接会の開催、企業見学会及び首都圏の学生を対象に 県内地域企業を見学するバスツアーを実施し、学生が直接、地域企業の魅力に触れる機会の拡大に 積極的に取り組むとともに、求職者を人手不足である福祉・介護分野へ誘導するため、福祉・介護 分野就業セミナーを開催しています。 また、今年度は、新たに県内学生を対象とした地域企業魅力発見バスツアーの開催に加え、地域 企業就職情報誌の作成やビジネスマッチングフェアにおける、就活セミナーの同時開催により、学 生に対し地域企業の情報を提供する機会を拡充しています。 さらに、県では全庁をあげて平成 25 年度までに3万人の新たな雇用の創造を目指す「静岡県雇用 創造アクションプラン」を平成 24 年1月に策定したところであり、新たな雇用の場の創出と雇用の 場への人材の供給に取り組んでいます。 今後とも、産業界、労働界、教育界、国、市町など関係機関と連携・協力して、雇用の創出とミ スマッチ解消に努めていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 水産資源課 平成 24 年 9 月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 電気料の過少払い 3 内 容 いとう漁業協同組合に支払った漁業取締船あまぎ連絡事務所の平成 22 年2月 から 23 年 12 月分の電気使用料が過少であった。 【措置の内容】 今回の事案は、職員が電気メーターを確認する際、小数点の位置を誤認し、桁を誤って報告した ことから生じたものです。 誤認判明後、すぐに漁協に対し過少払いに至った経緯を説明するとともに、差額の支払いを完了 したところです。 誤認判明以降は、メーターを確認する際には、必ず複数の職員が確認するとともに、メーター読 み取り時の数値が分かる写真を添付して別の職員が書類確認するなど、二重のチェックを行うよう 業務を改善しました。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 新産業集積課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 会計書類の紛失 3 内 容 平成 23 年度に実施した5件の委託業務と補助事業の支出負担行為伺などの会 計書類を紛失していた。 【措置の内容】 会計書類が紛失したことを受け、会計指導課及び出納審査課と協議し、支出等の処理が終了して いないものについては、財務会計システムにおいて紛失までの処理が正常に行われていることを確 認した後、その後の処理を通常通り行い、正当な債主に対し支出しました。支出が終わっていたも のについては、同様の確認を行い、正当な債主に支出されていることを確認しました。 今後は、回議する際、紐やダブルクリップ等で書類を固定していない担当者に対し、書類がばら ばらになって紛失する可能性があるため必ず固定などの処理をすることや、書類の収納場所を必ず 決め、使用して処理が終わるたびに中身を確認した上で必ず所定の位置に戻すことを徹底するとと もに、随時班長等による書類の確認を行い、使用・保管する書類に対する意識を高め、課全体でチ ェック・確認する体制を整え、再発防止に努めます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 中小企業の成長産業分野への参入促進 3 内 震災や円高の影響などにより、製造業を中心に県内の中小企業は依然として 容 厳しい状況にあることから、今後も、産学官との連携により、次世代自動車、 新エネルギー、医療・福祉機器など新たな事業分野への参入を促進する取組を 進めてください。特に、中小企業成長基盤強化事業、静岡新産業集積クラスタ ー推進事業においては、参入の支援・相談、新製品の研究開発のみならず、販 路開拓も含め総合的に製品の事業化に努めてください。 【措置の内容】 県では、平成 21 年度から「中小企業成長基盤強化事業」を実施し、優れたものづくりの技術を活 用して、今後の成長が期待される環境、医療・福祉機器、ロボット、航空宇宙、光技術分野などに 挑戦しようとする中小企業に対し、技術相談会の開催による参入の機会の提供や研究開発費の助成 など、積極的な支援に努めています。 特に、環境分野については、平成 22 年度から中小企業の環境分野への進出を促進する「環境産業 創出事業」を開始し、重点的に取り組むとともに、23 年度の6月補正予算に「新エネルギー活用研 究開発事業費助成」を計上し、県内企業や大学等が連携して取り組む新エネルギーを活用した新技 術・新製品等の研究開発に対する支援を創設し、中小企業の新エネルギー分野への更なる参入の促 進に取り組みました。 平成 24 年度には、これらの事業を中小企業成長基盤強化事業に統合し、技術の普及啓発から、研 究開発成果の製品化と販路開拓といった切れ目のない支援により、新たな成長分野への中小企業の 進出促進に努めてきました。 一方、ファルマバレー、フーズ・サイエンスヒルズ及びフォトンの3つの産業集積プロジェクト を推進する静岡新産業集積クラスターについては、それぞれのプロジェクトの連携のもと、地域の 産学官連携による国の大型研究開発事業の獲得と実施による成果の事業化や、販路開拓などを「静 岡新産業集積クラスター推進事業」により総合的に支援してきました。 今年度、中小企業成長基盤強化事業につきまして終期がきたことから、それぞれの事業の成果等 を検証するとともに、中小企業にとってより使いやすい制度となるよう事業内容を整理・統合し、 相談から研究開発、販路開拓といった切れ目ない支援により中小企業の成長分野への参入を支援し ていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 富士農林事務所 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 職員による窃盗事件の発生 3 内 容 平成 24 年6月、富士農林事務所の職員がスーパーで食料品を盗み現行犯逮捕 された。 【措置の内容】 当事務所職員が起こした窃盗事件発生後、本人に対し、所長から公務員としての自覚を強く持つ ように、厳しく指導したところです。 さらに、全職員に対しても、所長から綱紀の保持とコンプライアンスの徹底について訓示すると ともに、二度とこのような事態が生じることのないよう、より一層、職員一人ひとりが責任ある言 動、行動を取るよう強く指導しました。 また、毎月開催される「課長連絡会議」においても、コンプライアンスに関する意見交換を行う とともに、各課長等からそれぞれの課員に対して、職員一人ひとりがコンプライアンスに基づく責 任ある言動、行動を取り、県民の信頼回復につなげていくよう、引き続きコンプライアンスの重要 性を再認識させ、再発防止に努めていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 中遠農林事務所 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 公務中における交通加害事故の発生 3 内 平成 23 年度に2件、24 年度に1件、公務中や通勤途上で交通加害事故が発 容 生していた。 【措置の内容】 職員の交通事故を防止するため、各部署で毎朝の交通安全標語の唱和、西部出納室主催による交 通安全講習会の実施、「セーフティチャレンジ150」への職員全員参加により交通安全意識の高 揚を図るとともに、出張時には、交通安全宣言表への交通安全宣言の記入や事務所名のステッカー を公用車へ貼付けるなど、職員の安全運転意識の喚起に努めています。また、毎月部課長会を開催 して職員への注意喚起を行うなど、事故防止に努めてきました。 しかしながら、本年度も昨年度に続いて交通事故が発生したことを重く受け止め、臨時に一般社 団法人日本自動車連盟静岡支部による事務所独自の交通安全講習会、各執務室に交通事故ゼロボー ドを設置し事故防止の意識を啓発するための見える化を行い、更なる交通安全意識の向上に向け取 り組んでいます。 今後も、職場内の交通事故防止に向け、職員一体となり、引き続き交通安全に努めていきます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 建設工事の不適切な工期設定 3 内 容 平成 22 年度の農道整備工事で発注の時期が当初の予定より遅れているにもか かわらず、年度内の実施不可能な工期を設定して発注されていた。 【措置の内容】 当該工事は、地元との残土協議が遅延したことや、事業執行管理が徹底されなかったことによ り、年度内の工事完了が見込めない工期期間設定の発注となりました。 今回の監査結果を受けて、事業執行管理を徹底し、適切な工期で工事発注することを周知すると ともに、工事担当課が週1回実施している段取りミーティングにおいて、事業執行状況を課員で情 報共有し、今後発注するものについては、工事内容、発注予定時期、工期設定等の妥当性を組織的 に確認することにしました。 また、今後は、可能な限り早期の工事発注に努め、年度内に適切な工期が設定できない場合は、 早めに本庁と協議して繰越手続を取るなど、不適切な工期設定の契約とならないよう、財務規則等 を遵守して適正な契約を行い再発防止に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 総務監、経理監、 道路保全課、河川砂防管理課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 占用料等徴収誤りに関する防止対策の徹底 3 内 容 占用料等の徴収誤りについては、平成 20 年度に再発防止策がまとめられ、そ の後過年度分についても継続的な調査が行われています。この結果、毎年度、 過去の誤った処理などによる徴収誤りや新たな誤りの事例が各事務所で判明し ております。今後とも、徴収誤りの防止対策の徹底に努めてください。 【措置の内容】 占用料等の徴収誤りについては、平成 20 年度に実施した再発防止の検討結果に基づき、マニュア ルの改善やチェック体制の見直し、職員研修の充実を図るとともに、本庁の職員が各出先事務所に 行き、申請書等の事務の執行状況や占用料等の賦課徴収状況等を確認する「事務執行状況調査」を 実施しています。 また、年度当初に、占用料等の適切な事務処理の指導や誤りやすい事例等の紹介など、さまざま に工夫した研修を実施することで、職員のスキルアップを図っています。 さらに、平成 23 年度からは、事務の進捗状況の管理等、事務所全体でどのような事務の執行体制 を整えているか等を確認する「事務執行体制調査」を実施し、誤徴収の発生が担当者だけでなく、 組織的な原因がないかも確認しながら、再発防止に取り組んでいます。 これらの取組により、従来多く見られた期間計算の誤りがなくなるとともに、平成 24 年度以降、 占用料の徴収誤りが著しく減少するなど、一定の効果は現れていますが、まだ、過去に処理した案 件等においては、徴収誤りが散発的に判明していることから、今後も本庁各局・出先機関が連携し て適正な事務の執行に努めるとともに、徴収誤りが判明した場合は迅速な対応に努めていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 経理監 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 公務外における交通違反(著しい速度超過)の発生 3 内 容 平成 24 年6月に交通基盤部管理局の職員による公務外での交通違反(著しい 速度超過)が発生していた。 【措置の内容】 交通安全対策については、機会あるごとに交通三悪撲滅や交通事故の防止等の注意喚起を行うと ともに、「セーフティチャレンジラリー150」への全職員参加、交通安全ハンドブックの携行等によ り、職員一人ひとりの交通安全意識の啓発に努めています。 こうした中で、職員による交通違反が発生したことを受け、すぐに全職員に対して再発防止を促 すとともに、各職員に対し「コンプライアンス面談」を実施し、各所属長から、直接、注意喚起を 行いました。 今後も、常に職員の交通安全への意識を高めるとともに、職場内の交通安全対策の徹底に努め、 再発防止に取り組みます。 監 査 対 象 機 関 河川海岸整備課、土木防災課、 港湾整備課、漁港整備課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 津波対策の推進 3 内 県では、東日本大震災による津波被害の状況を踏まえて、津波対策を短期的 容 対策と中長期的対策に分け再検討を行っています。短期的な対策はもちろんの こと、今後策定される第四次被害想定を見据え、中長期的対策について、関係 機関と連携を図りつつ津波から県民を守るための可能な限りの津波対策を講じ てください。 【措置の内容】 津波対策については、平成 23 年9月、第四次被害想定が策定されるまでの間に実施できる当面の 短期的対策として「ふじのくに津波対策アクションプログラム(短期対策編)」を策定しました。 このプログラムに基づき、馬込川の堤防嵩上げの前倒しや、勝間田川、殿田川の津波対策水門の今 年度中の整備等を進めるとともに、港湾・漁港施設においても、清水港、御前崎港、網代漁港等の 防潮堤・胸壁等の着実な整備や、松崎港、妻良漁港等の胸壁への避難用階段・はしごの設置、沼津 港、静浦漁港等における水門・陸閘の自動化等の一元管理等、着実に対策を進めています。 また、現在策定中の第四次被害想定の作業と並行して、本県で過去約 100 年~150 年の周期で繰 り返し発生している津波のデータ等を調査・分析することで、河川・海岸堤防や港湾・漁港海岸の 防潮堤等の施設高の見直しを行っていくとともに、第四次被害想定の策定後速やかに、必要な施設 整備を進められるよう、現在、対策が必要と考えられる区域を選定し、事前の測量・調査に着手し ております。 今後は、これらの測量・調査結果を踏まえ、新たに策定する地震対策・津波対策アクションプロ グラムに具体的な整備計画を取りまとめ、国や隣県、ソフト対策を講じる沿岸市町とも連携を図 り、最大級の津波からも県民の命を守るため、減災に繋がる津波対策を講じてまいります。 さらに、施設高を上回る津波が襲来した場合においても、住民の避難時間をできる限り長く確保 し、安全な場所へ避難できるよう、施設が破壊されず、その効果が粘り強く発揮されるような構造 的な強化策についても検討を行っていきます。 監 査 対 象 機 関 砂防課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 土砂災害危険箇所における災害予防策の推進 3 内 県では増加する土砂災害の危険から県民の生命、財産を守るため、土砂災害 容 防止施設の整備、土砂災害警戒区域の指定といった、ハード、ソフトの両面か ら対策に取り組んでいるところですが、対策を必要とすべき箇所はまだ数多く あります。今後とも、関係各部や関係機関と連携し、地元の理解を得ながら、 土砂災害防止施設の整備と土砂災害警戒区域の指定の推進を図るとともに、的 確な情報の提供や市町の取組みへの積極的な支援を図るなど土砂災害の予防策 の推進に努めてください。 【措置の内容】 土砂災害危険箇所におけるハード対策では、優先度が高く重点的に整備すべき箇所について、社 会資本整備重点計画(平成 20 年度から平成 24 年度)に位置づけ、計画的な事業推進を図っていま す。 ソフト対策においても、土砂災害警戒区域等の指定箇所について市町と調整を図りつつ、指定作 業の平準化も踏まえた上で、効率的な区域指定を進めています。 また、警戒情報についても、市町が行う土砂災害に対する避難勧告や住民の警戒避難の判断に役 立つ「土砂災害警戒情報」や、ホームページでの「土砂災害警戒情報補足情報」などの提供を行っ ており、平成 23 年度は 11 回延べ 61 市町に、平成 24 年度は 10 月末までに8回延べ 53 市町に発表 し、的確な警戒を促しています。 なお、市町が区域指定箇所において作成し配布する「土砂災害ハザードマップ」については、デ ータ提供などの支援を継続して実施しています。 今後とも、関係部局や関係市町と連携し、ハード、ソフト両面による総合的な土砂災害対策に取 り組んでまいります。 監 査 対 象 機 関 公園緑地課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 業務委託の不適切な契約手続 3 内 容 平成 22 年度草薙総合運動場硬式野球場外野スタンド改築工事実施設計業務委 託の契約で不適切な履行期限を設定して入札を行い、開札前の審査が不十分で あったことなどから落札者の決定を 16 日間保留していた。また、契約図書に約 款が添付されていなかった。 【措置の内容】 契約関係職員に対し、財務規則等を遵守するとともに、事業の執行管理を徹底することにより、 適正な工期を確保した計画的な発注を行うよう指導しました。 また、工事発注前に事業進捗事前ヒアリングを実施することにより、工期等の発注内容を組織的 に確認する体制の確保を図るとともに、コンプライアンス意見交換会及び所属内の各会議等を通じ て定期的な注意喚起を図り、適正な契約事務の徹底に努めていきます。 監 査 対 象 機 関 農地計画課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 支出負担行為伺の遅延 3 内 容 平成 23 年度第1回ふじのくにの農山村づくり有識者会議速記料などの支出負 担行為伺が遅延していた。 【措置の内容】 契約担当職員に対し、財務規則等を遵守するよう指導するとともに、会計事務研修に参加させ、 会計事務処理の手続きや財務規則等の知識の向上を図りました。 今後は、会計事務に関する財務規則等の確認の徹底を通じて職員の知識の更なる向上を図るとと もに、担当職員のみでなく、班単位で、想定される契約の年間スケジュールの進捗管理を行い、時 間的な余裕をもった書類の作成と相互確認ができる体制を整えることにより、再発防止に努めま す。 監 査 対 象 機 関 農地保全課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 支出負担行為伺の遅延 3 内 容 平成 23 年度美しい邑づくりパートナーシップ全国交流会基調講演通訳費など の支出負担行為伺が遅延していた。 【措置の内容】 契約担当職員に対し、財務規則等を遵守するよう指導するとともに、会計事務研修に参加させ、 会計事務処理の手続きや財務規則等の知識の向上を図りました。 今後は、会計事務に関する財務規則等の確認の徹底を通じて職員の知識の更なる向上を図るとと もに、担当職員のみでなく、班単位で、想定される契約の年間スケジュールの進捗管理を行い、時 間的な余裕をもった書類の作成と相互確認ができる体制を整えることにより、再発防止に努めま す。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 委託業務の完了検査の遅延 3 内 容 平成 23 年度緊急雇用創出事業農業用ため池保全基礎調査委託の完了検査の時 期が遅延していた。 【措置の内容】 契約担当職員に対しては、関係法令等を遵守するよう指導するとともに、会計事務研修に参加さ せ、会計事務処理の手続きや財務規則等の知識の向上を図りました。 今後は、関係法令の確認の徹底を通じて、職員の知識の更なる向上を図るとともに、担当職員の みでなく、班単位で、法令等の知識を確認し、年間スケジュールの進捗管理を行うなど、早期の事 務着手とチェックができる体制を整えることにより、再発防止に努めます。 監 査 対 象 機 関 富士土木事務所 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 河川占用料等の徴収誤り 3 内 容 平成 19 年度から 23 年度の河川占用料の徴収に誤りがあり、過徴収や徴収不 足が生じていた。また、平成 22 年度の道路占用料の徴収に誤りがあり、徴収不 足が生じていた。 【措置の内容】 徴収誤りが判明した占用料については、占用者に報告・謝罪するとともに、平成 24 年3月末まで に追加徴収及び還付の処理を完了しました。 河川占用料の徴収誤りの再発防止策として、地理情報システムを活用した占用場所の確認を徹底 するとともに、占用許可決裁時にチェックリストを活用し、単価表・算定根拠・取扱通知等の資料 添付により、担当課と総務課の複数職員がチェックできる体制を確立しました。 また、道路占用料の徴収誤りの原因となった優遇措置については、適用が平成 23 年度で終了しま したので、平成 24 年度の算定に当たっては、優遇措置の適用がないことの確認を行いました。 今後も引き続き、上記の再発防止策を確実に履行し、適正な事務の執行に努めます。 監 査 対 象 機 関 袋井土木事務所 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 道路占用料等の徴収誤り 3 内 容 平成 19 年度から 22 年度の道路占用料の徴収に誤りがあり、徴収不足が生じ ていた。また、平成 19 年度から 20 年度までの河川占用料の徴収に誤りがあ り、徴収不足が生じていた。 【措置の内容】 徴収誤りが判明した占用料については、占用者に報告・謝罪するとともに、平成 24 年3月末まで に追加徴収の処理を完了しました。 再発防止策として、関係職員に対する制度熟知のための研修機会を充実するとともに、占用許可 決裁時にチェックリストを活用し、単価表・算定根拠・取扱通知等の資料添付により、担当課と総 務課の複数職員がチェックできる体制を確立しました。 なお、道路占用料の徴収誤りの原因となった優遇措置については、適用が平成 23 年度で終了しま したので、平成 24 年度の算定に当たっては、優遇措置の適用がないことの確認を行いました。 今後も引き続き、上記の再発防止策を確実に履行し、適正な事務の執行に努めます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 建設工事現場における第三者事故の発生 3 内 容 平成 23 年度の道路整備事業などの建設工事現場で物損事故が1件、負傷事故 が2件発生していた。 【措置の内容】 当事務所の課長以上の職員及び検査監を委員とする「建設工事等安全管理推進委員会」を開催 し、原因把握と再発防止の措置について検討の上、それぞれ必要な対応を講じました。 物損事故については、その原因である仮設構造物の補強策を講じさせるとともに、安全管理の徹 底のため、事業者における安全教育を強化するよう指導を行いました。 2件の負傷事故については、第三者の工事現場への立ち入り禁止処置の徹底や、交通誘導員によ る自転車・歩行者の安全誘導を指示するとともに、再発防止のための安全管理の徹底について文書 による注意を行いました。 また、事務所監督員・工事受注者それぞれの安全管理意識を向上させるため、第三者事故防止に 向けた安全対策の徹底について、事務所職員・工事受注者・建設業協会及び建設事業組合に対し文 書による注意喚起を行いました。 今後とも、監督・検査業務や安全パトロールなどを通じて、事故の原因となる事象に対して安全 対策を講じるよう指導し、再発防止に努めていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 清水港管理局 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 未納債権の不適切な管理 3 内 容 平成 18 年度プレジャーボート係留施設使用料の未納分について、差押えなど の滞納処分を行わず、債権が時効により消滅していた。 【措置の内容】 平成 24 年2月、改めて全ての未納債権を確認し、他に時効により消滅した債権がないことを確認 しました。 時効による債権消滅が発生した原因が、複数の未納債権を持つ同一債権者について、債権ごとの 時効消滅日の確認が不十分であったことによることから、今後は、未納債権を債権ごとの一覧管理 とすることで、各債権の時効消滅日を明示するよう改めるとともに、未納債権の繰越調定時に、当 該未納債権一覧表を複数の職員が確認することで、再発防止を図り、適正な債権管理に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 危機政策課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 不適切な調定事務 3 内 他自治体の東日本大震災の災害支援ヘリコプターへの燃料給油に対する求償 容 の調定が遅延するなど、調定事務が不適切であった。 【措置の内容】 指示の件については、調定事務を担当した者が、会計事務の知識が不足していたことに加え、東 日本大震災の被災地支援の事務が重なり、調定事務が滞るとともに調定後の納付の確認等が十分に 行われなかったものである。 今後は、調定事務において、速やかな起案を行うとともに、納付確認を徹底するなど債権管理に 万全を期すよう課内に周知して再発の防止に努めていきます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 第4次地震被害想定の円滑な策定 3 内 県では、第4次地震被害想定の策定作業を進めていますが、同想定は、県の 容 みならず県内市町が今後地震対策を進めていく上で基本となるものであり、早 急な策定が望まれています。 策定に当たっては、近いうちに発生が予想されている東海地震に加えて南海 トラフ巨大地震等の情報を取り込むなど、国との情報交換を密にし、円滑に策 定作業が進むよう努めてください。 【措置の内容】 県の第4次地震被害想定は、国が発表した最大クラスの地震・津波と100~150年の周期で 繰り返し発生している地震・津波の双方について被害を推計する予定であり、国から提供を受ける 地震や津波の断層モデルのほか、地形や地盤の基本的なデータに、各市町から提供を受けた詳細な 建物データなどを加えて使用することにより、国による想定と整合を図りながら、本県の実情を的 確に反映した被害想定を策定します。 なお、早急な策定が必要であると考えており、従来どおり平成25年6月頃に開催する予定の県 防災会議において公表するとともに、平成 25 年2月頃に中間報告を行いたいと考えています。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 危機情報課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 自主防災組織で活躍できる人材の養成 3 内 自主防災組織は、災害時において地域の共助の拠点となる組織ですが、役員 容 の高齢化や日中における担い手不足等が課題となっています。このため県で は、自主防災組織の中心となるリーダーを養成していますが、受講者が男性に 偏っているようです。住民の半数は女性であり、女性のリーダーの養成にも努 めるようにしてください。 【措置の内容】 今年度、静岡県地震防災センターでは、自主防災組織等で活動する女性リーダーを育成するた め、県民防災講座「地域防災に女性の視点を」を開講し、また静岡大学との連携プロジェクト「地 域に暮らす多様な人々の視点を活かして地域の防災力を高めよう」などの取組を行っています。し かしながら、自主防災組織における女性リーダーは少ない現状があるので、他の人材育成研修につ いても、市町や女性団体などと連携して、女性の受講者を増やす取組を強化します。また、各地域 の危機管理局とも連携して、危機管理局が行う地域防災活動出前講座に女性が多く受講できるよう 広報活動を行っていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 危機対策課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 防災訓練での新たな取組 3 内 東日本大震災を受けて、米軍の参加など防災訓練において新しい動きが出て 容 います。米軍や自衛隊と十分に訓練を行っておくことは、発災時に円滑に支援 を受けるためにも有益であると思われるので、積極的に推進してください。 また、昨年度の津波避難訓練では課題が明らかになり、その対策について検 討が開始されていますが、要援護者の避難への対応など、訓練を積み重ねるこ とで初めて成果を得られるものもあると思われます。さまざまな訓練を実施 し、発災時に円滑な避難ができるよう努めてください 【措置の内容】 今後も米軍や自衛隊等と訓練等を通じて連携を深めていきます。 また、津波避難については、引き続きさまざまな訓練を積み重ね、発災時の速やかな避難が可能 となるよう、努めていきます。 監 査 対 象 機 関 消防保安課 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 支出負担行為伺の遅延 3 内 容 平成 23 年度消防防災ヘリコプター燃料移管業務の支出負担行為伺が遅延して いた。 【措置の内容】 会計処理にあたっては、適正な時期に支出負担行為伺を作成するようチェックリストを作成し、 相互確認をするよう関係職員に徹底を図りました。 今後とも、静岡県財務規則を遵守し、適正に会計処理を行うよう取り組みます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 原子力安全対策課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 浜岡原子力発電所の安全確保 3 内 容 県では、津波対策工事の進捗の確認など、浜岡原子力発電所の安全確保に努 めていますが、南海トラフの被害想定など、次々に新しい情報が提供されてい ます。それらの情報を的確に取り込み、引き続き、浜岡原子力発電所の安全確 保に努めてください。 【措置の内容】 南海トラフの巨大地震による津波高や地震動に対応した安全対策の実施、原子力規制委員会が定 める新たな安全基準の動向やその対応などについて、情報収集に努め、機会あるごとに、中部電力 にはその確実な対応を要請し、国に厳正な評価、確認を求めていきます。 また、県防災・原子力学術会議の意見を伺い、県としても検証を行います。こうしたことを通じ て、今後とも、浜岡原子力発電所の安全が確保されるよう努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 会計管理課(東部出納室) 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 職員による通勤手当の不正受給 3 内 容 東部出納室の職員は平成 21 年 12 月から 23 年9月までバスや電車を使用する 通勤届を提出していたが、自家用車で通勤し通勤手当の差額を不正に受給して いた。 【措置の内容】 本件、事実判明後、当該職員からは平成 23 年 11 月1日までに不正受給額を全額返還させまし た。また、育児休業などで勤務していない職員を除き出納局全職員を対象に通勤の状況を確認する とともに、改めて、出納局内の各所属に対し、服務規律の厳正な保持について指示、徹底を図りま した。 なお、経営管理部及び出納局では、平成 24 年6月から、知事部局の全職員を対象に通勤手当要件 の具備及び通勤手当の額が適正であるかどうかの確認を実施しています。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 集中化推進課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 検討 2 件 名 通勤手当の支給認定について 3 内 容 通勤手当の距離の認定で起点と終点が同一であるのに通勤距離が1年間で 1.1km も違う事例がありましたが、距離認定時に証拠書類が添付されておら ず、書類も残されていないため、事後の検証が困難です。ついては、通勤距 離の認定の際に証拠書類の添付と保存について検討を求めます。 【措置の内容】 これまで、通勤手当の距離の認定は、距離の測定結果のみを認定簿に記載していましたが、平成 25 年度の認定分から、事後の検証が可能となるよう電子地図ソフトによる測定結果画面を印刷して 証拠書類として認定簿に添付し、そのデータも保存します。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 経営課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 不祥事再発防止への取組 3 内 容 西部事務所が平成 23 年 11 月に執行した設備点検業務委託の指名競争入札に 関し、同事務所職員が特定の指名業者に設計金額を漏えいし、同社に落札させ たとして、平成 24 年4月 28 日、偽計入札妨害及び官製談合防止法違反の容疑 で逮捕され、5月 18 日に起訴されました。 「不祥事件再発防止対策検討委員会」を設け原因究明、再発防止策の検討を 行っていますが、策定した再発防止策等を確実に実施することにより、二度と このような不祥事が起きないよう、再発防止に努めてください。 【措置の内容】 職員が逮捕された当日、緊急に幹部職員による所属長会議を招集し、企業局長からコンプライア ンス保持の徹底と原因の究明、現時点で直ちに実施できる対策の着実な実施を指示しました。直ち に実施した対策は次のとおりです。 ・直属の管理監督職員による相談体制の確立 ・コンプライアンス推進月間の取組の前倒し ・個別面談の実施 ・コンプライアンス研修の恒常化 その後、原因究明と再発防止対策を検討するため、局内に「不祥事件再発防止対策検討委員会」 を設置し、職員の意識や入札・契約制度、業務の執行方法等について改善を図るよう対策をまとめ、 平成 24 年 12 月に公表しました。 今後、二度と県民の信頼を損なうような不祥事を起こさないよう、着実に再発防止対策を実施 し、信頼回復に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 企業局東部事務所 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 行政財産使用料の徴収誤り 3 内 容 平成 18 年度の行政財産使用料を算定する際、行政財産使用料規程にはない 激変緩和措置を行い徴収不足が発生するなど、使用料の徴収誤りが発生してい た。 【措置の内容】 過不足が判明した使用料については、対象者に報告及び謝罪をするとともに、徴収不足について は納付のお願いをし、過徴収については還付の手続きをとりました。 再発防止策として、法令遵守の徹底を図るために、継続的に課長会議等を通じた意識啓発に努め ることとしました。また、行政財産使用許可の決裁過程で、使用料の算出基礎が使用料条例に基づ き適正に算出されているか等を担当者以外でもチェックできる体制を整えることや、使用料の明細 を使用者と相互確認すること等の対策を実施するとともに、担当職員を行政財産使用許可事務研修 会に参加させました。 今後は、徴収誤りが生じないよう、法令等に則した適正な事務の執行に努めます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 公務中における交通加害事故の発生 3 内 容 平成 23 年度に2件、公務中や通勤途上で交通加害事故が発生していた。 【措置の内容】 交通安全対策のため、事務所の取組として、「交通安全五則」の掲示、交通安全標語の作成、課 長会議での交通安全パンフレット等の配布、交通安全講習会の受講、定時退庁日の交通安全メール の送付等により、日ごろから職員一人ひとりの交通安全意識の啓発に努めています。 こうした中で、職員による交通加害事故が発生したことを受け、直ちに課長会議を開催し、交通 安全の徹底を確認するとともに、所長から全職員に対してメールでの注意喚起を行いました。ま た、再度、全職員を対象とした交通安全講習会を開催し交通安全意識の向上を図りました。 今後も、常に職員の交通安全への意識を高めるとともに、職場内の交通安全対策の徹底に努め、 再発防止に取り組みます。 監 査 対 象 機 関 企業局西部事務所 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 職員による設計金額漏洩事件の発生 3 内 容 企業局西部事務所の職員は、平成 23 年度の寺谷受変電設備点検委託の指名競 争入札で特定の業者に設計金額を漏らし落札させていた。 【措置の内容】 事件を受けて、全職員に対してコンプライアンス研修、個別面談及び意見交換会を実施し、県職 員たる自覚を持ち、県政に対する信用を失墜するような行為を二度と起こさないよう、職員の綱紀 の厳正保持について注意喚起を行うとともに、不祥事件再発防止対策検討委員会に所長及び総務課 長が参加し、事件の発生原因の分析や今後の再発防止策の検討について積極的に意見交換を行いま した。 また、入札に関する書類の保管場所に施錠し情報管理の徹底を図るとともに、部外者の入室時に は許可書の提示を求める等、業者との接触を必要最低限にするための対策を実施しています。 今後とも、より一層の規範意識の高揚と法令遵守の徹底に取り組んでいきます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 行政財産使用料の徴収誤り 3 内 容 平成 19 年度から平成 23 年度の土地の使用料の算定をする際、固定資産評価 額ではなく課税標準額を用いるなど算定処理を誤り、使用料に徴収不足が発生 していた。 【措置の内容】 調定誤りによる徴収不足が判明した使用料については、対象者に報告及び謝罪をするとともに、 納付をお願いしました。 再発防止策として、行政財産使用許可の決裁過程で、使用料の算出基礎が使用料条例に基づき適 正に算出されているか等を担当者以外でもチェックできる体制を整えることや、使用料の明細を使 用者と相互確認すること等の対策を実施するとともに、担当職員を行政財産使用許可事務研修会に 参加させました。 今後は、調定誤りが生じないよう、法令等に則した適正な事務の執行に努めます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 物品購入伺の不適切な記載 3 内 物品購入伺に記載された購入物品の内訳の一部に品名、数量がまとめて記載 容 されているものがあり、購入内容が不明確のままで決裁されているものがあっ た。 【措置の内容】 法令遵守の徹底を図るために、課長会議や会計事務に関する意見交換会を通じて意識啓発に努め ることとしました。また、事務処理に間違いの発生しやすい年度当初等に課全体で書類のチェック を徹底するよう指示しました。 今後は、法令等に則した適正な事務の執行に努めます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 郵券の不適切な管理 3 内 榛南出張所に郵券類等受払簿に記載されていない切手を貼付した封筒が存在 容 していた。 【措置の内容】 指示の対象となった郵券については、会計法令等に則して直ちに処理しました。 再発防止策として、職員の法令遵守意識の徹底を図るために、課長会議等を通じて意識啓発の実 施に努めるとともに、管理されていない郵券が発生しないよう、職員へ注意喚起を行いました。 今後は、法令等に則した適正な事務の執行に努めます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 前金払伺の未作成 3 内 容 平成 23 年度のポンプ場建設工事の実施に伴う土地を購入する際、購入費の前 金払いをするための前金払伺を作成していなかった。 【措置の内容】 全職員を対象としたコンプライアンスに関する意見交換会を開催し、その中で企業局会計規程の 遵守についても周知徹底を図りました。 今後は、法令等に則した適正な事務の執行に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 がんセンター局 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 公務中における交通加害事故の多発 3 内 平成 22 年度に6件、23 年度に5件と通勤途上で交通加害事故が多発してい 容 た。 【措置の内容】 がんセンター局内の各部内の会議や打合せにおいて、交通事故防止について職員を指導するとと もに、職員が毎日使用する「電子カルテ」のトップページに注意喚起文を掲示し、職員の交通安全 意識の向上及び交通安全の徹底を呼び掛けることにより、交通事故防止の徹底を図りました。 また、平成 24 年 12 月3日には、交通安全の重要性について職員の認識を深めるため、沼津警察 署交通第一課の職員を講師に迎え、職員を対象とした交通安全講習会を開催しました。 さらに、大型連休、年末年始及び交通安全県民運動時等においては、交通安全意識の徹底に関す る通知文や随時の注意喚起文を電子カルテ掲示板に掲示し、継続的に職員への注意喚起を行ってい ます。 今後とも、県民の信頼を損なうことがないよう、一層の交通安全意識の向上を図り、交通事故の 防止について徹底します。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 教育総務課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 非常勤職員の不適切な労務管理 3 内 容 任用した非常勤職員に規則や要綱で定められた1日7時間45分を超えて勤務さ せた上、深夜勤務を命じながら基本報酬の加算を行っていなかった。 【措置の内容】 1日7時間45分を越えた勤務及び深夜勤務に係る基本報酬の加算について、過去に遡って平成24年 11月9日に追給しました。 なお、より適切な労務管理を行うため、新たに「静岡県教育委員会事務局技能専門員身分等取扱要 綱」を制定しました。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 教育総務課 学校人事課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 不祥事根絶への取組 3 内 容 不祥事根絶に向けて多角的な取組を行っていますが、教職員によるわいせつ事 件、窃盗などの不祥事が依然として発生しています。 個々の教職員の問題とせず、学校や教育委員会全体の問題として捉え、不祥事 を許さない組織風土を作るなど、これまで以上に実効性のある対策を推進してく ださい。 【措置の内容】 不祥事根絶に向けて、今年度は下記のように取り組んでいます。 ① 平成 24 年3月 19 日付け通知で、各学校に対して不祥事根絶に関する計画立案の指示をしま した。その中の柱として、温かく風通しのよい学校風土の醸成につなげるため、校内におけ る「あいさつプラス一言運動」の推進を指示しました。各学校独自の取組については、各学 期ごと、どのような内容で行うかの計画を立案し、それに沿った研修が現在進行中です。 ② 県立学校の新任常勤講師に対して、勤務初日の4月2日に勤務服務に関する研修会を実施し ました。また、県立高等学校の常勤講師に対しては5月に、県立特別支援学校の常勤講師に 対しては7月に研修会を行い、勤務服務について講義を行いました。 ③ 新規採用教員に対して、5月の初任者研修において「適正な会計処理と勤務服務」と題する 講義を行い、教育公務員が守るべき義務と教員に必要な心構えについて説明しました。 ④ 平成24年5月から6月上旬にかけて、教育長等が県内全県立学校を訪問し、校長等と懇談を 行い、各学校の不祥事根絶に向けた取組の状況や、職員の実態などを把握しました。 ⑤ 県立学校の副校長を対象に、5月23日、25日に校内コンプライアンス担当者研修会を実施 し、3月に配布した報告書の説明や委員会の役割の説明などを行いました。 ⑥ 各学校から、「グループワークを行う際に使用できる事例が必要」という要望に応えるた め、事例に特化した形の別冊資料を作成し、平成 24 年5月 25 日に各学校に配布しました。 ⑦ 6月を「不祥事根絶推進月間」として、特に重点的な取組をするよう各学校に依頼すると ともに、事務局において各学校の特色ある取組をまとめ、各学校へフィードバックしまし た。 ⑧ 平成24年8月~9月にかけて県内全公立学校の相談員を対象とした研修会を6回に分けて実 施しました。人権意識の高揚につながるメニューの他に相談スキルに係るメニューも取り入 れて実施しました。 ⑨ 各学校の1学期の取組について、報告のとりまとめを行い、その結果を9月に各学校にフィ ードバックしました。今後の取組について、県内の他校の取組を知ることにより、自校のよ り実効性の高い取組につなげることを期待しています。 ⑩ 9月に開催された都市教育委員長研修会において、「不祥事根絶に向けて(報告)」「信頼 にこたえる ~不祥事根絶のために~」等をもとに、教育委員長へ説明し、県の取組の周知 と市町での取組の充実を図りました。 ⑪ 県内の職員にこれまでの教職経験の中から、教職の素晴らしさの再認識や使命感の高揚につ ながる内容を執筆してもらい、機関紙「Eジャーナル」各月上旬号に掲載しています。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 教育政策課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 校務用1人1台パソコンの利活用の促進 3 内 平成 22 年度までに県立学校の教職員に1人1台パソコンが配備されました 容 が、各学校や教職員により、利活用の状況はまちまちです。 導入の目的である学校における事務・校務の効率化、教育の質の向上に向け て、研修の実施など円滑に利活用できる環境の整備を図ってください。 【措置の内容】 校務用1人1台パソコンは、校務の効率化や教職員の多忙化解消により、教員の授業準備時間や生 徒への指導時間を確保し、授業の質の向上や生徒に対する指導の充実など教育の質の向上を図ること を目的に配備しています。 教育総合ネットワークシステムにおける、校務用1人1台パソコンの利活用状況については、各学 校の規模や経営形態の違いにより、利活用の状況の違いがあったため、グループウェアやオフィスソ フト等の研修会や学校への訪問研修を実施することで、掲示板等による情報共有が朝の打合せ等で利 活用されるなど、着実に定着は進んでいます。 今後も、全ての学校で事務・校務の効率化、教育の質の向上が図られるよう、各種研修の充実やグ ループウェアを活用した業務システムの提供、ヘルプデスク等によるサポートの充実により、円滑に 利活用できる環境の整備を図っていきます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 学校教育課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 不適切に管理された預金 3 内 容 長期にわたり不適切に管理された預金口座の存在が判明した。 【措置の内容】 県が実行委員会に委託し、実行委員会が預金口座で管理し実施した事業の残金と推定された 2,248,043 円(解約時預金利息含む)については、8月8日の時点で県の雑収入としました。 一方、県が予算化して実施した事業とは確認できなかった431,072円(解約時預金利息含む)につ いては、調査を継続してまいりましたが事業の特定には至りませんでした。しかし、県が管理してい た口座であることから、12月11日に県の雑収入としました。 当該事案は、平成10年度及び11年度に実施された事業の残金ですが、県教育委員会では、平成12年 度から、実行委員会形式での事業執行の事務処理の適正な会計処理の確保のため、事業実施の意思決 定、事業計画・事業報告、支出負担行為・契約等の際の事前チェック体制を整備・強化しておりま す。 今後は、可能な限り県予算に計上するとともに、やむを得ず実行委員会形式で実施する場合には、 既定のチェック体制に則った事務処理を徹底する等、適切な会計処理に努めてまいります。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 業務委託の変更計画書等の未徴収 3 内 容 平成 23 年度中学生職場体験学習の受入企業実態調査業務委託の実施変更計画 書と雇用変更計画書が未提出のまま変更契約がされていた。 【措置の内容】 1回目の前金払いの際に、委託業者から雇用確認資料として「健康保険・厚生年金保険資格取得確 認および標準報酬決定通知書」を提出してもらったところ、6名採用中1名の雇用ができなかったこ とが判明したため、電話での聞き取りのみで事実確認を行い、変更契約したものです。 今後は、契約書の規定に基づいた書類の提出を徹底させるとともに、課内でも、職員間で相互確認 し、再発防止に努めてまいります。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 高等学校入学者選抜における学力検査等の不適切な取扱い 3 内 容 平成24年度公立高校学校入学者選抜の国語の学力検査の際、検査開始前の注意 事項に解答を求めている漢字を板書していた。また、検査終了後に公表した国語 の学力検査の正答・正答例の一部を訂正していた。 【措置の内容】 解答を求めている漢字を板書していたことにつきましては、平成24年12月6日に、各県立高等学校 の副校長を参集しての入学者選抜説明会を開催し、監督業務にあたり不用な板書をしない等、細心の 注意を払って実施することを、校内で徹底するよう改めて注意喚起を行いました。 また、正答・正答例を訂正していたことにつきましては、入試問題を作成するにあたり、より多く の参考資料等の確認をするなどして、正答・正答例を含め、より厳密な問題作成に取り組んでいると ころです。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 児童生徒の窃盗及びいじめ根絶の取組 3 複数の県立高等学校において多数の生徒が関与したり、内容が悪質な窃盗事案 内 容 が発生しています。 「きまりを守る子ども育成協議会」による対策の検討など、生徒の規範意識の 向上に向けた取組により、高校生の窃盗の根絶に努めてください。 また、いじめが社会問題化する中で、県内でもいじめ事案が認知されており、 児童生徒千人当たりの認知件数は、全国平均より多い状況となっています。 市町教育委員会と連携し、いじめ対策マニュアルの作成などにより、児童生徒 のいじめ根絶に努めてください。 【措置の内容】 平成25年2月に「きまりを守る子ども育成協議会」から、児童生徒の規範意識の醸成に関する提言 が出される予定であり、県教育委員会では、今後その提言に対する具体的な取り組みを検討していき ます。 高校生の窃盗の根絶につきましては、各県立高校の生徒指導担当教員を対象にした、生徒指導地区 研究協議会を、各地区年複数回開催し、万引き防止をテーマに情報交換や対策等について取組を行っ ております。 また、いじめ問題に対する取組につきましては、「(仮称)静岡県いじめ対応マニュアル」を作成 しているところであり、平成25年1月に県内全市町教育委員会に配布する予定です。 市町教育委員会では、そのマニュアルを実態に合わせ調整しながら、公立幼・小・中学校に配布し て、できることから取り組んでいきます。 また、私立学校においても公立学校同様に配布し、活用について働きかけていきます。 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 特別支援教育の充実 3 内 容 特別支援学校については、早急に対策が必要な地区では計画に基づき整備が進 んでいますが、児童生徒数の増加は続いており、施設の狭隘化が進んでいます。 特別支援教育を必要とする児童生徒数の推移を見守りながら、そのニーズに応 じた教育環境の整備に努めてください。 【措置の内容】 知的障害特別支援学校における学校の大規模化・狭隘化の解消や通学負担の軽減、そして障害の重 度・重複化や施設老朽化の進む肢体不自由特別支援学校への対応等について、平成 23 年3月に策定 した「静岡県立特別支援学校施設整備計画」に基づき、整備を進めてまいります。 また、計画策定5年後(平成 27 年)の中間見直しを含め、生徒数の推移等、各特別支援学校の状況 把握を進める中で、必要な教育環境の整備に努めてまいります。 監 査 対 象 機 社会教育課 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 検討 2 件 名 地域における通学合宿推進事業の執行方法の見直しについて 3 内 「地域における通学合宿推進事業」の補助金の交付事務を「地域教育力再生プ 容 ラン運営協議会」に委託していますが、この協議会には専任職員がおらず、社会 教育課の職員がすべて事務処理を行っています。ついては、今後、事業を直営と するなど事業の執行方法の見直しについて検討を求めます。 【措置の内容】 「地域における通学合宿推進事業」の補助金交付事務の実施方法を見直し、平成25年度から県が直 接実施団体に補助金を交付するよう、要綱の改正等所要の手続きを進めてまいります。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 文化財保護課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 業務委託の不適切な契約事務手続 3 内 平成 23 年度「ふじのくに」文化財レスキューマップ製作のための調査集計業 容 務委託の完了検査復命書が作成されておらず、検査合格通知書も未作成で通知さ れていなかった。 【措置の内容】 完了検査復命書及び検査合格通知書の作成を、十分な確認をすることなく不要と判断して処理をし ていました。 今後は、財務規則や契約書に基づく適正な処理を徹底するととともに、複数の職員による確認を 行うなどチェック体制の強化を図り、再発防止に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 富士高等学校 平成 24 年 9 月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 公務中における交通加害事故の発生 3 内 容 平成 22 年度から 24 年度に各年度に 1 件、通勤途上で交通加害事故が連続して 発生していた。 【措置の内容】 毎月の定例職員会議で、必ず校長や副校長から交通安全について訓示し、繰り返し注意を喚起し ました。 平成24年7月23日(月)に、副校長が教職員を対象に交通安全研修を行い、交通事故多発警報の 発令、具体的な事故の事例、加害者の処分について講話をしました。 また、平成 24 年 12 月4日(火)に、富士警察署交通課警部補を講師に招き、教職員を対象に 交通事故の現状、発生原因、飲酒運転発生事例と処分について講話を聴き、事故のDVD視聴や 被害者の体験談等により交通安全意識の啓発を行いました。 その他週に3回実施される職員朝礼において、機会を捉えて副校長から事故情報の提供、交通安 全ニュースの配布、交通安全キャンペーンの周知などを行い、繰り返し交通安全の意識啓発の働き かけを行いました。 今後とも、継続して交通加害事故撲滅に取組みます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 総務部会計課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 支出負担行為伺及び支払いの遅延 3 内 平成 23 年度の交通信号機改良工事などの支出負担行為伺が遅延しており、支 容 払いも遅延していた。 【措置の内容】 1 執行及び管理体制の強化 平成 24 年4月1日付けで、会計課に交通安全施設担当の課長補佐を新規配置し、執行及び管理体 制を強化しました。 2 チェック体制の確立 業務主管課の執行依頼から入札等の執行、支出負担行為伺の決裁、発注、支払いまで一連の進捗状 況を明らかにする「業務進捗状況確認票」を新たに作成し、幹部職員が随時進捗状況を確認するなど のチェック体制を確立しました。 3 適正な会計経理に関する再教養等 ・ 平成 24 年3月、監査室長から全課員に対し、基本に従った手続きの実施等、適正な会計事務に 関する教養を実施しました。 ・ 平成 24 年4月及び9月の幹部会議において、監査室管理官から課長補佐等の幹部職員に対し、 幹部による業務管理の重要性等、適正経理の確保のための指導教養を実施しました。 ・ 平成 24 年4月、5月及び 10 月、他部局で発生した不適切な会計経理等の事例及び未然防止のた めの留意事項等について、教養資料を作成し課員等へ周知しました。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 警務部監察課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 不祥事根絶への取組 3 内 警察署長による署員不祥事の隠蔽などコンプライアンスの欠如に起因する不祥 容 事が、引き続き多発しています。 警察職員としての誇りと使命感を喚起するとともに、組織における規範意識の 高揚を図り、コンプライアンスの徹底により、県民の信頼回復に努めてくださ い。 【措置の内容】 非違事案防止対策の柱である誇りと使命感を喚起する職務倫理教養、実効ある業務管理、身上把握 指導の更なる徹底に加え、組織内のコミュニケーションを活発化させ、職員の士気を高めつつ規範意 識の高揚を図り、「県民のための警察」、「自浄機能の強化」、「説明と受容」の3点を中心とした「警察 改革の精神」を職員一人一人に浸透させるための取組を推進し、非違事案の再発防止に努めます。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 生活安全部生活経済課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 郵券類受払簿残高の誤り 3 内 郵券払出しの際、受払簿への記載が一部漏れており、郵券の現在高と郵券類受 容 払簿の残高が一致していなかった。 【措置の内容】 郵券類をはじめ、公有財産の管理についての教養を全課員に実施するとともに、6月25日から全て の郵券の現在高と郵券類受払簿の残高の照合を勤務終了前に複数人で実施しています。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 刑事部科学捜査研究所 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 警察行政職員による県迷惑防止条例違反事件の発生 3 内 平成 24 年4月、科学捜査研究所の警察行政職員は、飲食店で女性客の髪の毛 容 を背後から舐めるなど県迷惑防止条例違反の被疑者として逮捕された。 【措置の内容】 1 行為者に対する厳正な処分 行為者に対して、平成 24 年6月 22 日付けで懲戒処分(減給 100 分の 10 1 月)を執行しました。 2 再発防止対策 (1) 発生当日、全所員に対し所長訓示を実施、職務倫理意識の再認識を徹底しました。 (2) 全体教養日において副所長が職務倫理及び非違事案防止に関する教養を実施しました。 (3) 各科ごと各種非違事案を題材とした小グループ検討会を実施しました。 (4) 所長による個人面接を行い、身上把握に努めるとともに職務倫理指導を実施しました。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 交通部交通企画課 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 意見 2 件 名 交通事故防止対策の推進 3 内 容 全国的に交通事故が減少傾向にある中で、本県は平成 22 年、23 年と連続して 交通事故発生件数が前年よりも増加しています。 高齢者事故防止対策、飲酒運転根絶対策などを重点に講じていますが、交通事 故防止対策をより一層推進するよう努めてください。 【措置の内容】 平成23年中は、交通事故死者数こそ164人と昭和28年以降最少となりましたが、発生件数は37,238 件と前年に比べ487件増加しました。 発生件数増加の要因については、 ○ 高齢者事故、自動二輪車事故の増加 ○ 全事故に占める構成率の最も高い追突事故の増加 ○ 年当初において積雪等の影響により凍結した道路での事故が多発 したことなどが挙げられます。 これらの事故の増加要因のうち、高齢化に伴い増加傾向にある高齢者事故の防止対策を最重点対策 に位置付け、高齢歩行者対策として、 ○ 自発光式反射材の着用促進 ○ 夕暮れ時における街頭活動の強化 ○ ドライバーに対する歩行者保護意識の醸成 ○ 参加・体験・実践型の交通安全教育の推進 ○ 「歩行者妨害」等交通指導取締りの強化 を推進しています。 さらに、高齢運転者対策として、 ○ 加齢に伴う身体能力の低下を自覚する参加・体験・実践型の交通安全講習会の開催 ○ 運転免許証自主返納制度の周知 ○ 信号灯機のLED化や交通規制標識の大型化・高輝度化など交通安全施設の整備 を推進しています。 このほか、交通事故の発生実態に合わせて隣接署等との連携による横断的な活動を強化推進してい るほか、本年の交通事故の特徴である高齢者を中心とした道路横断中の歩行者が被害者となる交通事 故を抑止するため、県、市町をはじめ関係各機関・団体と連携して「自発光式反射材」の着用促進を 継続的に推進しています。 監 査 対 象 機 関 警備部機動隊 監 査 結 果 報 告 年 月 日 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指摘 2 件 名 警察官による窃盗事件の発生 3 内 容 機動隊の巡査は、平成 23 年5月から 12 月に機動隊独身寮で現金などを盗み書 類送致された。 【措置の内容】 1 行為者に対する厳正な処分 行為者に対して、平成 24 年3月 21 日付けで懲戒処分(停職6か月)を執行しました。 2 再発防止対策 (1) 緊急幹部会議を開催し、各幹部に対し事案概要を説明するとともに、身上把握の徹底等を指示し ました。 (2) 全体教養日や朝礼等を通じて、全隊員に対し非違事案発生における影響等再発防止に向けた指導 教養を実施しました。 (3) 全隊員を対象とした個人面接を随時実施し、身上把握に努めるとともに、非違事案防止検討会 (小隊別)を開催しました。 (4) 寮生活における規律確保のため、幹部による生活指導を積極的に行うよう指導するとともに、寮 生に対しては、外出時の施錠の徹底のほか寮生活での問題等について、報告・連絡・相談を積極的 に行うよう指導しました。 監 査 対 象 機 関 監 査 結 果 報 告 年 月 日 静岡南警察署 平成 24 年9月 27 日 【監査の結果】 1 監査結果の区分 指示 2 件 名 公務中における交通加害事故の発生 3 内 容 平成 23 年度に2件、公務中で警察官の交通加害事故が発生していた。 【措置の内容】 1 事故起因者に対する措置 (1) 事故発生後速やかに副署長、警務課長及び地域課長が交通事故防止教養を実施し、具体的な安全 運転の徹底を指示しました。 (2) 事故起因者による交通安全会会報の号外を作成させ、模範運転の徹底を図りました。 2 所属としての事故防止措置 (1) 緊急の交通安全会を開催して、事故防止対策を検討し、全署員に指導教養を実施しました。 (2) 毎朝の署員朝会及び地域配置時等において、具体的な事例に基づく継続した教養に努めていると ともに、公用車を使用する際は幹部からの安全運転の指示、声かけを実施しています。