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第1回(校正中) 教職教養予想問題
平成28年度(平成27年7月実施) 草稿仕上 7/3 沖縄県教員候補者選考試験 一次校正 7/15 二次校正 8/5 印刷 8/15 第1回(校正中) 教職教養予想問題 解答にあたって ー 『教職教養予想問題』を200%活用していただくために 1 本シリーズの予想問題は、沖縄県の過去十数年分の問題を徹底して分析したうえで、作問にあたりました。 2 第一次試験の教職教養対策は、参考書や学習指導要領、『教育小六法』を手元におき、良質な問題を数多くこ なすことが最善の方策です。 3 問題を一度解いた後、多少の日数をおいて、何度も解答を試みて下さい。間違いなく力がついてまいります。 そのため、本問題用紙には、(解答の)「○印」や「メモ書き」は絶対にしないで下さい。 メモ書きは、添付してある「解答・解説」に行ってください。 また、ご自分なりのノートをおつくりすることをお薦め致します。 4 正解の確認は、必ず、「出典」や参考書、『教育小六法』に立ち戻って下さい。単なる「答え合わせ」は禁物で す。特に、誤答の場合は、このことが強く求められます。試験本番までは、「誤答を財産にする」ことです。 5 1回の問題数は、沖縄県の実際と同じく60問題、解答番号 31 ~ 90 に設定してあります。 本番の試験時間は、一般教養30問、教職教養60問、計90問で90分です。1問に要する解答時間は、単純計算で 1分です。問題を数多くこなすことを薦める理由の一つがここにあります。 6 今後40回にわたり、過去の実務経験を踏まえ、「作問者」の立場に立って、作問してまいります。 7 なお、「教職教養」と銘打ってありますが、第21回以降最終回まで、解答番号 86 ~ 90 におい て、沖縄や時事等を中心とした一般教養に関する問題を出題致します。第1回において見本を掲載致します。 第20回までは、適宜、「沖縄の歴史と文化」に関する問題を出題してまいります。 解 答 日 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目 8回目 9回目 10回目 / / / / / / / / / / 正 解 の 数 沖縄教職研究会 教員候補者選考試験 予想問題(第1回) 受験番号 氏 教 大問一 職 教 名 養 日本国憲法(昭和21年11月3日)の条文の正しい組み合わせを下記の選択肢①~⑤から一つ選び、 31 に番号で答えなさい。 ア すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。 イ 国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。 ウ すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。 エ すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、 これを無償とする。 オ 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については、授業料を徴収しない。 31 大問二 ① イ ウ エ ② ウ エ ③ ア エ ④ ア ウ エ ⑤ エ オ 次の文は、ある法令の第9条の条文である。この条文が定められている法令名を下記の選択肢①~⑤から 一つ選び、 32 に番号で答えなさい。また、文中の 33 ~ 34 に適切な語句を下記の語群①~⑤ から一つ選び、番号で答えなさい。 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その 33 の遂行 に努めなければならない。 2 前項の教員については、その 34 の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられると ともに、養成と研修の充実が図られなければならない。 32 ① 日本国憲法 ② 教育基本法 ③ 学校教育法 ④ 教育公務員特例法 ⑤ 地方公務員法 33 ① 職務 ② 本務 ③ 使命 ④ 責務 ⑤ 職責 34 ① 使命と職責 ② 使命と責任 ③ 使命 ④ 職責 ⑤ 使命と職務 大問三 次の文は、学校教育法(昭和22年法律第26号)第11条の条文である。文中の 35 に適切な語句を下 記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 35 は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲 戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。 35 ① 校長 ② 教育委員会 ③ 教師 ④ 校長及び教員 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) ⑤ 教員 - 1 - 大問四 ~ 次の文は、学校教育法施行令(昭和28年政令第340号)第22条の3の条文の一部である。文中の 37 36 に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 法第75条の政令で定める視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者の障害の程度は、次の 表に掲げるとおりとする。 区分 障害の程度 知的障害者 一 知的発達の遅滞があり、他人との意思疎通が困難で 36 を営むのに頻繁に援助を必要と する程度のもの 二 知的発達の遅滞の程度が前号に掲げる程度に達しないもののうち、 37 への適応が著し く困難なもの 36 ① 社会生活 ② 自立活動 ③ 家庭生活 ④ 自立生活 ⑤ 日常生活 37 ① 社会生活 ② 集団 ③ 集団生活 ④ 自立生活 ⑤ 社会 大問五 次の文は、学校教育法施行規則(昭和22年文部令第11号)第66条の条文の一部である。文中の 38 に適切な語句を下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 小学校は、当該小学校の 38 その他の学校運営の状況について、自ら評価を行い、その結果を公表するも のとする。 38 ① 学習指導 大問六 ~ ② 学習活動 ③ 教育計画 ④ 経営方針 ⑤ 教育活動 次の文は、いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)第2条の条文の一部である。文中の エ に適切な語句の組み合わせを下記の選択肢①~⑤から一つ選び、 39 ア に番号で答えなさい。 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と ア にある他の児童等が行う イ 又は ウ のを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が 39 大問七 な オ エ (インターネットを通じて行われるも 苦痛を感じているものをいう。 ① ア=学校内の人的関係 イ=心理的 ウ=身体的 ウ=影響を及ぼす行為 エ=心身の ② ア=一定の人間関係 イ=精神的 ウ=身体的 ウ=攻撃 エ=精神的な ③ ア=一定の人的関係 イ=精神的 ウ=物理的 ウ=攻撃 エ=心身の ④ ア=学校内の人間関係 イ=心理的 ウ=身体的 ウ=影響を及ぼす行為 エ=精神的な ⑤ ア=一定の人的関係 イ=心理的 ウ=物理的 エ=影響を与える行為 エ=心身の 次の文は、学校保健安全法(昭和33年法律第56号)第8条の条文である。文中の を下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 - 2 - 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) 40 に適切な語句 学校においては、児童生徒等の心身の健康に関し、 40 ① 健康診断 大問八 ② 健康相談 40 を行うものとする。 ③ 健康観察 ④ 医療機関等との連携 ⑤ 保健指導 次の文は、教育公務員特例法(昭和24年法律第1号)第22条の条文の一部である。文中の 41 に適 切な語句を下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 教員は、授業に支障のない限り、 41 大問九 ① 校長 41 の承認を受けて、勤務場所を離れて研修を行うことができる。 ② 都道府県教育委員会 ③ 本属長 ④ 任命権者 ⑤ 所属長 次の文は、地方公務員法(昭和25年法律第261号)第40条の条文の一部である。文中の 42 に適切な 語句を下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 任命権者は、職員の執務について定期的に 42 の評定を行い、その評定の結果に応じた措置を講じなけれ ばならない。 42 大問十 ① 勤務実績 ② 勤務態度 ③ 成績評価 ④ 勤務成績 ⑤ 職務 次の文は、発達障害者支援法(平成16年法律第96号)第8条の条文の一部である。文中の 44 43 ~ に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 国及び地方公共団体は、発達障害児がその 44 43 43 に応じ、十分な教育を受けられるようにするため、適切な 、支援体制の整備その他必要な措置を講じるものとする。 ① 発達の段階 ② 障害の状態及び発達の段階 ③ 障害の程度 ④ 障害の状態 ⑤ 発達の段階及び障害の状態 44 大問十一 ① 教育的援助 ② 自立支援 ③ 教育的配慮 ④ 経済的支援 ⑤ 教育的支援 次の各文は、「小学校学習指導要領」(平成20年告示)及び『小学校学習指導要領解説 20年8月)の一部である。文中の 45 ~ 49 総則編』(平成 に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、 番号で答えなさい。 1 国語,生活,音楽,図画工作,家庭及び体育の各教科,外国語活動,また, 45 の第3学年及び第4学 年については,学年の目標及び内容を2学年まとめて示している。 45 ① 算数科 ② 理科 ③ 社会科 ④ 道徳 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) ⑤ 特別活動 - 3 - 2 日ごろから 46 の充実を図り,教師と児童の信頼関係及び児童相互の好ましい人間関係を育てるととも に児童理解を深め,生徒指導の充実を図ること。 46 3 ① 教育活動 ② 特別活動 ③ 学級経営 ④ 教育課程 ⑤ 学級活動 各学校においては,教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い,児童の人 間として調和のとれた育成を目指し,地域や学校の実態及び児童の心身の発達の段階や 47 を十分考慮し て,適切な教育課程を編成するものとし,これらに掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする。 学校の教育活動を進めるに当たっては,各学校において,児童に生きる力をはぐくむことを目指し,創意工夫 を生かした特色ある教育活動を展開する中で,基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用 して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力をはぐくむとともに,主体的に学習に取 り組む態度を養い,個性を生かす教育の充実に努めなければならない。その際,児童の発達の段階を考慮して, 児童の 48 を充実するとともに,家庭との連携を図りながら,児童の 48 が確立するよう配慮しな ければならない。 47 ① 適性 ② 特性 ③ 特質 ④ 特徴 ⑤ 特性等 48 ① 体験活動 ② 言語環境 ③ 学習意欲 ④ 言語活動 ⑤ 表現活動 49 ① 生活習慣 ② 家庭学習 ③ 基本的生活習慣 ④ 食習慣 ⑤ 学習習慣 大問十二 次の各文は、「中学校学習指導要領」(平成20年告示)及び『中学校学習指導要領解説 20年8月)の一部である。文中の 50 ~ 53 総則編』(平成 に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、 番号で答えなさい。 1 生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については, 責任感,連帯感の涵養等に資するものであり,学校教育の一環として, 50 等に親しませ,学習意欲の向上や 51 との関連が図られるよう留意 すること。その際,地域や学校の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団 体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること。 50 ① スポーツや文化 ② 運動や文化・科学 ③ スポーツや文化・科学 ④ 運動や文化、芸術 ⑤ スポーツや文化及び科学 51 2 ① 教育課程 ② 教科指導 ③ 学習活動 ④ 特別活動 ⑤ 教育計画 学校がその目的を達成するためには,家庭や地域の人々とともに生徒を育てていくという視点に立ち,家庭, 地域社会との連携を深め,学校内外を通じた生徒の生活の充実と活性化を図ることが大切である。また,学校, 家庭,地域社会がそれぞれ本来の 52 を発揮し,全体としてバランスのとれた教育が行われることが重要 である。 52 - 4 - ① 役割 ② 教育役割 ③ 責任 ④ 社会的役割 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) ⑤ 教育機能 3 生徒が自らの 53 を考え主体的に進路を選択することができるよう,学校の教育活動全体を通じ,計画 的,組織的な進路指導を行うこと。 53 ① 生き方 大問十三 ② 生き方在り方 ③ 進路 ④ 職業 ⑤ 将来 次の各文は、「高等学校学習指導要領」(平成21年告示)の一部である。文中の 54 ~ 57 に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 1 学校における道徳教育は,生徒が自己探求と自己実現に努め国家・社会の一員としての自覚に基づき行為しう る発達の段階にあることを考慮し人間としての在り方生き方に関する教育を学校の教育活動全体を通じて行うこ とにより,その充実を図るものとし,各教科に属する科目,総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの 54 に応じて,適切な指導を行わなければならない。 道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,人間尊重の精神と 55 に対する畏敬の念を家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かし,豊かな心をもち,伝統と文化 を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛し,個性豊かな文化の創造を図るとともに,公共の精神を 尊び,民主的な社会及び国家の発展に努め,他国を尊重し,国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し未来を 拓く主体性のある日本人を育成するため,その基盤としての道徳性を養うことを目標とする。 道徳教育を進めるに当たっては,特に, 56 を高めるとともに,自他の生命を尊重する精神,自律の精 神及び社会連帯の精神並びに義務を果たし責任を重んずる態度及び人権を尊重し差別のないよりよい社会を実現 しようとする態度を養うための指導が適切に行われるよう配慮しなければならない。 2 54 ① 特質 ② ねらい ③ 目標 ④ 内容 ⑤ 特徴 55 ① 自然 ② 人間 ③ 社会 ④ 生命 ⑤ 国家 56 ① 道徳性 ② 道徳心 ③ 道徳的行動力 ④ 道徳的思考力 ⑤ 道徳的実践力 学校においては,地域や学校の実態等に応じて,就業やボランティアにかかわる 57 の指導を適切に行 うようにし,勤労の尊さや創造することの喜びを体得させ,望ましい勤労観,職業観の育成や社会奉仕の精神の 涵養に資するものとする。 57 ① 体験活動 大問十四 58 1 ② 勤労体験学習 ③ 体験的な学習 ④ 職場体験学習 ⑤ 体験的な活動 次の各文は、「特別支援学校小学部・中学部学習指導要領」(平成21年告示)の一部である。文中の ~ 61 に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 学校がその目的を達成するため,地域や学校の実態等に応じ,家庭や地域の人々の協力を得るなど家庭や地域社 会との連携を深めること。また,学校相互の連携や交流を図ることにも努めること。特に,児童又は生徒の 58 を広めて積極的な態度を養い,社会性や豊かな人間性をはぐくむために,学校の教育活動全体を通じ て,小学校の児童又は中学校の生徒などと交流及び共同学習を 59 に行うとともに,地域の人々などと活 動を共にする機会を積極的に設けること。 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 5 - 58 ① 可能性 ② 良さ 59 ① 継続的,組織的 ③ 体験 ④ 良さや可能性 ② 計画的,組織的 ⑤ 経験 ③ 計画的,意図的 ④ 意図的,組織的 ⑤ 計画的,継続的 2 学校における自立活動の指導は,障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服し,自立し社会参加する 60 を養うため,学校の教育活動全体を通じて適切に行うものとする。特に,自立活動の時間における指 導は,各教科,道徳,外国語活動,総合的な学習の時間及び特別活動と密接な関連を保ち,個々の児童又は生徒の 障害の状態や発達の段階等を的確に把握して,適切な 61 の下に行うよう配慮しなければならない。 60 ① 資質 ② 能力 ③ 素養 ④ 態度 ⑤ 技能 61 ① 支援計画 ② 教育計画 ③ 指導計画 ④ 個別の指導計画 ⑤ 個別の教育支援計画 大問十五 次の文は、「幼稚園教育要領」(平成20年3月)の一部である。文中の 62 ~ 63 に適切 な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 幼児期における教育は,生涯にわたる 62 の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法第 22条に規定する目的を達成するため,幼児期の特性を踏まえ, 63 を通して行うものであることを基本とす る。 62 ① 人間形成 ② 心身の発達 ③ 成長 ④ 個性の伸長 ⑤ 人格形成 63 ① 遊び ② 環境 ③ 人間関係 ④ 集団生活 ⑤ 表現 大問十六 次の各文の 64 ~ 72 に適切な語句や人物をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、 番号で答えなさい。 1 64 は、青年期を「第二の誕生」と呼び、自分はこれからどう生きようか自覚して、とらえ直す時期であ ると述べた。 64 2 ① ゲーテ 65 ② レヴィン ③ エリクソン ④ ルソー ⑤ ホリングワース は、すべての認識の基礎は「直観」であるとし、直観に基づく教育を展開し、頭と心と手の調和的発 達を目指した。 65 3 ① ペスタロッチ 66 66 - 6 - ② ルソー ③ イタール ④ ヘルバルト ⑤ コメニウス は、幼稚園の創始者として知られ、遊戯を中心とし、恩物と呼ばれる遊具・教具を考察した。 ① フレーベル ② ペスタロッチ ③ エレン・ケイ ④ クルプスカヤ 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) ⑤ ピアジェ 4 67 は、「どの教科でも知的性格をそのままに保って、発達のどの段階の子どもにも、効果的に教えるこ とができる」学習法を提唱した。 67 5 ① ブルーム ② デューイ カントは、その著書『 68 ③ キルパトリック ④ ブルーナー ⑤ パーカー 』の中で、「人間は教育によってのみ人間となる」として、人として社会の中 に生きていくためには、文化を伝播する手段である教育が重要な役割を果たすことを説いた。 68 6 ① 一般教育学 69 69 7 ④人間の教育 ⑤ 教育論 という。 ① TAT 70 70 ② 個性処遇交互作用 ③ 特性処遇交互作用 ④ HTP ⑤ 適性処遇交互作用 が豊後国につくった私塾咸宜園は、訓育を重視し、三奪法という能力主義の原則を取り入れた。 ① 中江藤樹 ② 伊藤仁斎 ③ 石田梅岩 ④ 広瀬淡窓 ⑤ 緒方洪庵 数学、歴史などの知識、言語技能の習得など、児童・生徒が教材の内容を習得して知識や技能を獲得することを 教育目的とする考え方を 71 9 ③ 教育学講義 学習者一人一人の特性に応じた指導方法をとることにより、最大の学習成果を上げることができるとする考え方 を 8 ② 教育に関する一考察 71 ① 形式陶冶 という。 ② 形成陶冶 ③ 実務陶冶 ④ 実質陶冶 ⑤ 本質陶冶 「基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特 定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すもの」を、 72 大問十七 つ選び、 ① 発達障害 次の文中の 73 ② ADHD ア ~ 72 ③ アスペルガー症候群 エ という。 ④ 学習障害 ⑤ 高機能自閉症 に入る人名、語句の正しい組み合わせを下記の選択肢①~⑤から一 に番号で答えなさい。 発達を規定する要因として、遺伝を重視した 求めたのに対して、シュテルンの ウ ア や環境を重視した 、ジェンシェンの エ イ のように極端に単一の要因に といった折衷的な考えが唱えられるように なった。 73 ① ア=ワトソン イ=ゲゼル ウ=輻輳説 エ=環境閾値説 ② ア=ゲゼル イ=シュプランガー ウ=環境閾値説 エ=輻輳説 ③ ア=ワトソン イ=シュプランガー ウ=輻輳説 エ=環境閾値説 ④ ア=ゲゼル イ=ワトソン ウ=輻輳説 エ=環境閾値説 ⑤ ア=ワトソン イ=シュプランガー ウ=輻輳説 エ=独立説 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 7 - 大問十八 次の各文は、文部科学省「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価 及び指導要録の改善等について(通知)」(平成22年5月)の一部である。文中の 74 ~ 76 に適切な 語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 学習評価を通じて,学習指導の 74 を見直すことや個に応じた指導の充実を図ること,学校における教育活 動を組織として改善することが重要であること。その上で,新しい学習指導要領の下における学習評価の改善を図っ ていくためには以下の基本的な考え方に沿って学習評価を行うことが必要であること。 【1】きめの細かな指導の充実や児童生徒一人一人の学習の確実な定着を図るため,学習指導要領に示す目標に照 らしてその 75 を評価する,目標に準拠した評価を引き続き着実に実施すること。 【2】新しい学習指導要領の趣旨や改善事項等を 76 において適切に反映すること。 【3】学校や設置者の創意工夫を一層生かすこと。 74 ① 内容 ② 方法 ③ 在り方 ④ 計画 ⑤ 体制 75 ① 習得状況 ② 到達度 ③ 実現状況 ④ 達成状況 ⑤ 達成度 76 ① 学習評価 ② 教育計画 ③ 指導内容 ④ 指導計画 ⑤ 教育活動 大問十九 次の各文は、国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター「生徒指導リーフ14『不登校の予防』」 (平成26年4月)の一部である。文中の 77 ~ 78 に適切な語句をそれぞれ下の選択肢①~⑤から一 つ選び、番号で答えなさい。 そもそも学校というのは、児童生徒が健全に育つことを目的としてつくられた、教育のための機関です。とりわ け、義務教育段階の小中学校については、健全な社会人になる上で必要な基礎的・基本的な資質や能力を育むこと、 それを活かして自らの夢や社会の理想の実現に向かおうとする 77 学校を長期にわたって欠席する児童生徒が多いような場合、学校の を育むことが期待されています。 78 になにがしかの問題が生じている と受けとめていく必要があります。もちろん、社会の変化とともに家庭や地域の教育力の低下が起き、それが問題 を引き起こしている場合も少なくありませんが、そうした事態の変化を前提とした授業や行事の見直しを行うこと が求められています。 77 ① 資質や能力 ② 資質や態度 ③ 意欲や能力 ④ 意欲や資質 ⑤ 意欲や態度 78 ① 教育活動 ② 生徒指導 ③ 在り方 ④ 授業 ⑤ 学習活動 大問二十 次の各文は、文部科学省『教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引』(平成23年8月)の 一部である。文中の 79 ~ 80 に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答 えなさい。 1 近年、心理的ストレスや悩み、いじめ、不登校、精神疾患などメンタルヘルスに関する課題や 79 の増 加など、児童生徒の心身の健康問題が多様化していることや医療の支援を必要とする事例も増えていることから、 養護教諭、学級担任等、学校医、学校歯科医、学校薬剤師等の校内関係者のみならず、地域の関係機関等とも連 携して組織的に健康相談を行うことが必要となっている。 - 8 - 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) 79 2 ① アナフィラキシー ② アレルギー疾患 ③ 肥満 ④ 拒食症 ⑤ ネット依存 健康相談は、児童生徒の発達に即して一緒に心身の健康問題を解決していく過程で、 80 を深め自分自 身で解決しようとする人間的な成長につながることから、健康の保持増進だけでなく教育的な意義が大きく、学 校教育において重要な役割を担っている。 80 ① 自己指導力 大問二十一 ② 自己成長 ③ 健康への志向 ④ 自己認識 ⑤ 自己理解 次の文は、中央教育審議会初等中等教育分科会「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育シス テム構築のための特別支援教育の推進(報告)」(平成24年7月)の一部である。文中の 81 ~ 82 に 適切な語句を下記の選択肢①~⑤から一つ選び、番号で答えなさい。 特別支援教育の推進についての基本的考え方として、第一に、障害のある子どもが、その能力や 81 を最大 限に伸ばし、自立し社会参加することができるよう、医療、保健、福祉、労働等との連携を強化し、社会全体の様々 な機能を活用して、十分な教育が受けられるよう、障害のある子どもの教育の充実を図ることが重要である。なお、 特別支援教育の基本的考え方である、子ども一人一人の 82 を把握し、適切な指導及び必要な支援を行うと いう方法を、障害のある子どものみならず、障害があることが周囲から認識されていないものの学習上又は生活上の 困難のある子どもにも適用して教育を行うことは、様々な形で積極的に社会に参加・貢献する人材を育成することに つながり、社会の潜在的能力を引き出すことになると考える。 81 ① 特性 ② 個性 ③ 特徴 ④ 良さ ⑤ 可能性 82 ① 障害の状態 ② 発達の段階 ③ 実態 ④ 教育的ニーズ ⑤ 学習状況 大問二十二 次の文は、「沖縄県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」(平成25年10月沖縄 県条例第64号)第12条の条文である。文中の 83 に適切な語句をそれぞれ下の選択肢①~⑤から一つ選び、 番号で答えなさい。 校長、教員その他の教育関係職員は、障害のある人に教育を行う場合において、障害のある人に対して、その障 害の状態、その者の教育上必要な支援の内容、地域における教育の体制整備の状況等に応じ、本人に必要と認めら れる適切な 83 83 ① 教育 大問二十三 の 1 84 ~ を受ける機会を与えなければならない。 ② 学習 ③ 授業 ④ 支援 次の各文は、沖縄県教育委員会『わかる授業 Support Guide』(平成25年10月)の一部である。文中 85 に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢から一つ選び、番号で答えなさい。 単元に入る前に、児童生徒の実態を踏まえ、教材と向き合い、 84 ⑤ 指導及び支援 ① B評価 ② 評価規準 ③ 到達目標 84 を設定し、学習内容を焦点化する。 ④ ねらい 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) ⑤ 学習目標 - 9 - 2 単元に入る前に、診断的評価(レディネステスト等)を実施し、児童生徒一人一人の学習の 85 を的確 に把握し支援する。 85 ① 実現状況 ② 達成状況 ③ 定着状況 ④ 学習状況 ⑤ 学力 【一般教養/沖縄・時事】 大問二十四 次の各文の 86 ~ 90 に最も適切な人物をそれぞれ下記の選択肢①~⑤から一つ選び、 番号で答えなさい。 1 琉球を統一した尚巴志の居城とされる城跡で、平成25年に国の史跡に指定されたのは ① 佐敷城跡 2 ② 座喜味城跡 ③ 中城城跡 ④ 浦添城跡 3 ② 程順則 ③ 鄭秉哲 ④ 牧志朝忠 87 ② ワシントン条約 ③ ラムサール条約 である ⑤ 蔡温 国際結婚が破綻した夫婦間で子どもの奪い合いが起きた際の対処を定めた条約は ① バンコク条約 である。 ⑤ 島添大里城跡 琉球王府の三司官として植林を奨励し、治水・灌漑工事などに尽力したのは ① 羽地朝秀 86 88 である。 ④ マーストリヒト条約 ⑤ ハーグ条約 4 速さ10m/sで進んでいた自動車が一定の加速度で速さを増し、3.0秒後に16m/sの速さになった。このと きの加速度の大きさは、 89 5 ① 1.0 89 m/s ② 2.0 地震についての説明で適当でないものは である。 ③ 3.0 90 ④ 3.0 である。 ① 最初に到達する波をP波、遅れて後に到達する波をS波という。 ② P波とS波の到着時刻の差が大きいほど、震源地は近い。 ③ エネルギーの大きさは、S波よりもP波が大きい。 ④ S波は固体だけしか伝わらないが、P波は固体も液体も伝わる。 ⑤ P波は縦波であるのに対して、S波は横波である。 - 10 - ⑤ 5.0 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) 教職教養予想問題(第1回) 解答・解説 正答一覧 31 ④ 41 ③ 51 ① 61 ③ 71 ④ 81 ⑤ 32 ② 42 ④ 52 ⑤ 62 ⑤ 72 ④ 82 ④ 33 ⑤ 43 ④ 53 ① 63 ② 73 ④ 83 ⑤ 34 ① 44 ⑤ 54 ① 64 ④ 74 ③ 84 ② 35 ④ 45 ③ 55 ④ 65 ① 75 ③ 85 ③ 36 ⑤ 46 ③ 56 ⑤ 66 ① 76 ① 86 ① 37 ① 47 ② 57 ③ 67 ④ 77 ⑤ 87 ⑤ 38 ⑤ 48 ④ 58 ⑤ 68 ③ 78 ③ 88 ⑤ 39 ⑤ 49 ⑤ 59 ② 69 ⑤ 79 ② 89 ② 40 ② 50 ⑤ 60 ① 70 ④ 80 ⑤ 90 ③ 解説 ○教育法規の問題を解くにあたって ー お願いしたいこと 沖縄県の教員採用試験の教育法規に関する問題は、条文を示し、その条文の空欄に適切な語句を5つの選択肢か ら選ぶ(又は、組み合わせる)方法です。 このことを踏まえ、これから40回にわたってお届けする問題を解くにあたっては、出題された条文を一字一句、 「かみしめるように」読んで下さい。どんなに間違っても、「流し読み」することのないようにして下さい。 例えば、教育基本法の前文について、 我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界 の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。 これを、鉛筆で確認しながら、つぎのように読み込んでいく(上の一文から以下の12の設問を想定する)。。 ① 我々日本国民は、 ② たゆまぬ努力によって ③ 築いてきた ④ 民主的で ⑤ 文化的な ⑥ 国家を ⑦ 更に発展させるとともに、 ⑧ 世界の平和と ⑨ 人類の福祉の ⑩ 向上に 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 11 - ⑪ 貢献することを ⑫ 願うものである。 また、正答を確認するその都度、原典に立ち戻って下さい。一日一日、お手元の『教育小六法』が手あかに染ま るようにして下さい。 ※ 解説の文中、「過去に出題あり」(類似表現含む。)とは、沖縄県教育採用試験のことをさす。 次回以降、同じ。 大問一 31 ④ ア ウ エ 大問一は、日本国憲法の条文を選択する問題。 出題する側は、受験者が戸惑うような問題を出すのが常識。 ア~エの条文の出典を確認しよう(必ず、手元の『教育小六法』で確認すること。以下、同じ。) ア 第 条 第 項 イ 第 条 第 項 ウ 第 条 第 項 エ 第 条 第 項 オ 第 条 第 項 上記のほか、次の条文についても確認しておこう。 ・教育基本法第4条 ・学校教育法第6条、第16条、第17条、第19条 ○憲法の条文か、法律の条文かー見分け方① ○憲法の場合 ・すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。 (憲法第26条①) ・すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育 は、これを無償とする。(憲法第26条②) ○法律の場合 詳細な規定を別の法律に委ねる場合、「別に」と付ける。(憲法の場合は付けない) ・国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。 (教基法第5条①) ・学校においては、別に法律で定めるところにより、幼児、児童、生徒及び学生並びに職員の健康の保持増進を 図るため、健康診断を行い、その他その保健に必要な措置を講じなければならない。(学校法第12条) 日本国憲法からの過去の出題は次のとおり(平成15年度以降。以下、同じ。)。 ・平成25年度 31 ② 人類普遍(前文) ・平成25年度 32 ④ 詔勅(前文) ・平成26年度 31 ② 能力(第26条第1項) - 12 - 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) 大問二 32 ② 教育基本法 33 ⑤ 職責 34 ① 使命と職責 大問二は、教育基本法第9条。「教員」。 過去に出題あり(教育基本法第9条からの出題のこと。以下、同じ)。 ・平成21年度 74 ① 職責(第1項) ・平成21年度 75 ② 使命と職責(第2項) 大問三 35 ④ 校長及び教員 大問三は、学校教育法第11条。「児童・生徒等の懲戒」。 過去に出題あり。 ・平成19年度 70 ④ 体罰 大問四 36 ⑤ 日常生活 37 ① 社会生活 大問四は、学校教育法施行令第22条の3。「障害の程度」。 過去に出題あり。 ・平成22年度 47 ④ 0.3未満(視覚障害者) ・同 48 ③ 60デシベル(聴覚障害者) ・同 49 ② 意思疎通(知的障害者) ・同 50 ⑤ 補装具(肢体不自由者) ・同 51 ① 医療(病弱者) ・平成25年度 43 ③ 意思疎通(知的障害者) ・同 44 ① 社会生活(知的障害者) 大問五 38 ⑤ 教育活動 大問五は、学校教育法施行規則第66条第1項。「学校運営自己評価と結果公表義務」。 学校評価の方法には、次の3種類がある。 ① 自己評価 ② 学校関係者評価 ③ 第三者評価 なお、文部科学省「学校評価ガイドライン」も要熟読(別途、送付済)。 大問六 39 ⑤ ア=一定の人的関係 イ=心理的 ウ=物理的 エ=影響を与える行為 エ=心身の 大問六は、いじめ防止対策推進法第2条。「定義」。 同法は、平成25年に成立、施行されたばかりの法律。 いじめの定義について、いじめ防止対策推進法と文部科学省の定義を確認しよう。 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 13 - ○「いじめ」の定義 ー いじめ防止対策推進法と文部科学省 ○いじめ防止対策推進法 この法律において「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童 等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて 行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。 ○文部科学省「生徒指導上の諸問題に関する調査」 本調査において、個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじ められた児童生徒の立場に立って行うものとする。 「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことによ り、精神的な苦痛を感じているもの。」とする。 なお、起こった場所は学校の内外を問わない。 この「いじめ」の中には、犯罪行為として取り扱われるべきと認められ、早期に警察に相談することが重要 なものや、児童生徒の生命、身体又は財産に重大な被害が生じるような、直ちに警察に通報することが必要な ものが含まれる。これらについては早期に警察に相談・通報の上、警察と連携した対応を取ることが必要であ る。 (注1)「いじめられた児童生徒の立場に立って」とは、いじめられたとする児童生徒の気持ちを重視すると いうことである。 (注2)「一定の人間関係のある者」とは、例えば、同じ学校・学級や部活動の者、当該児童生徒が関わって いる仲間や集団(グループ)など、当該児童生徒と何らかの人間関係のある者を指す。 (注3)「攻撃」とは、「仲間はずれ」や「集団による無視」など直接的にかかわるものではないが、心理的 な圧迫などで相手に苦痛を与えるものも含む。 (注4)「物理的な攻撃」とは、身体的な攻撃のほか、金品をたかられたり、隠されたりすることなどを意味 する。 加害者 行為 苦痛の内容 いじめ防止対策推進法 一定の人的関係 心理的又は物理的な影響を与える行為 (インターネット含む) 心身の苦痛 文部科学省 一定の人間関係 心理的・物理的な攻撃 精神的な苦痛 大問七 40 ② 健康相談 大問七は、学校保健安全法第8条。「健康相談」。 学校保健安全法は、保健と安全の面から、学校教育を支える法令。 平成21年4月1日に施行された学校保健安全法(旧法=学校保健法)において、健康観察、健康相談、保健指導、医 療機関等との連携などが新たに位置付けられた。 学校保健安全法からの過去の出題は次のとおり。 ・平成24年度 34 ① 通学(第27条) ・平成26年度 37 ③ 保健管理(第1条) ・同 38 ⑤ 安全管理(同) - 14 - 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) 大問八 41 ③ 本属長 大問八は、教育公務員特例法第22条第2項。「研修の機会」。 「本属長」とは、教育公務員の所属先の長のこと。一般の感覚では「校長」であるが、 「園長」 「学長」のように、 「校 長」ではない長があるため、本属長としてある。 教育公務員法からの過去の出題は次のとおり(平成15年度以降)。 ・平成15年度 55 ⑤ 職務(現行の第23条第1項/改正前の出題) ・同 56 ④ 実践的な研修(同) ・平成17年度 73 ① 研修(現行の第22条第2項/改正前の出題) ・同 74 ② 資質(現行の第24条第1項/改正前の出題) ・平成18年度 75 ④ 実践的(現行の第23条第1項/改正前の出題) ・同 76 ① 任命権者(現行の第23条第2項/改正前の出題) ・平成19年度 74 ⑤ 本務(第17条第1項) ・同 75 ④ 職責(第21条第1項) ・同 76 ① 授業(第22条第2項) ・平成22年度 77 ② 不適切(第22条の2第1項) ・同 78 ④ 主幹教諭(第27条第1項) ・平成23年度 40 ⑤ 職責(第21条第1項) ・平成26年度 39 ① 任命権者(第22条第3項) 大問九 42 ④ 勤務成績 大問九は、地方公務員法第40条第1項。「勤務成績の評定」。 地方公務員法からの過去の出題は次のとおり。 ・平成15年度 54 ② 信用(第33条) ・平成16年度 86 ④ 注意力(第35条) ・同 87 ⑤ 職務(第35条) ・同 88 ③ 信用(第33条) ・同 89 ⑤ 秘密(第34条第1項) ・平成17年度 75 ③ 信用(第33条) ・同 76 ② 秘密(第34条第1項) ・平成18年度 72 ② 職全体(第33条) ・同 73 ④ 勤務時間(第35条) ・同 74 ① 職務(第35条) ・平成19年度 77 ① 利益(第30条) ・同 78 ⑤ 勤務成績(第37条) ・平成20年度 76 ⑤ 非行(第29条第1項第三号) ・平成22年度 79 ④ 職全体(第33条) ・同 80 ⑤ 職(第34条第1項) ・平成23年度 41 ① 全体の奉仕者(第29条第1項第三号) ・平成24年度 39 ⑤ 地方公務員法(第28条第1項/法令の選択) ・同 40 ④ 勤務実績(第28条第1項第一号/組み合わせ) ・同 40 ④ 心身の故障(第28条第1項第二号/組み合わせ) ・同 40 ④ 適格性(第28条第1項第三号/組み合わせ) 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 15 - ・同 40 ④ 戒告(第29条第1項/組み合わせ) ・同 40 ④ 非行(第29条第1項第三号/組み合わせ) 大問十 43 ④ 障害の状態 44 ⑤ 教育的支援 大問十は、発達障害者支援法第8条第1項。「教育」。 発達障害者支援法からの過去の出題は次のとおり。 ・平成23年度 44 ⑤ アスペルガー症候群(第2条第1項) ・同 45 ② 広汎性発達(同) ・同 46 ⑤ 学習(同) ・同 47 ① 低年齢(同) ・平成24年度 41 ⑤ 社会生活(第2条第3項) ・同 42 ④ 教育的(同) ・平成26年度 43 ① 心理機能(第1条) ・同 44 ③ 就労の支援(同) ・同 45 ⑤ 福祉(同) 大問十一 大問十一は、「小学校学習指導要領」及び『小学校学習指導要領解説 ○学習指導要領の問題を解くにあたって ー 総則編』。 お願いしたいこと 「教育法規問題を解くにあたってーお願いしたこと」に同じ。 正答を確認するその都度、必ず、原典に立ち戻ること。 45 ③ 社会科 小問1は、第1章第4の1(2)の解説((『解説』48頁)。「学年の目標及び内容を2学年まとめて示した教科等の 指導計画」。 関連して、第1章第2の4(「学年の目標及び内容をまとめて示した教科の内容の取扱い」)についても確認すること。 学年の目標及び内容を2学年まとめて示した教科等をまとめる。 中学校、高等学校を受験する者は、小学校学習指導要領で確認しておこう。 ○学年の目標及び内容を2学年まとめた示した教科等(小学校) 学年の目標及び内容を2学年まとめて示した教科等 教科 ①国語,②社会,③生活,④音楽,⑤図画工作,⑥家庭,⑦体育 教科以外 ⑧外国語活動,⑨特別活動〔学級活動〕,⑩道徳(内容) - 16 - 社会 ー 〔第3学年・第4学年〕 生活 ー 〔第1学年・第2学年〕 国・音・図工・家・体 ー 〔第1学年・第2学年〕〔第3学年・第4学年〕〔第5学年・第6学年〕 外国語活動 ー 〔第5学年・第6学年〕 特別活動〔学級活動〕 ー 〔第1学年・第2学年〕〔第3学年・第4学年〕〔第5学年・第6学年〕 道徳(内容) ー 〔第1学年・第2学年〕〔第3学年・第4学年〕〔第5学年・第6学年〕 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) 過去に出題あり。 ・平成26年度 46 50 ① 段階的 ③ 学級経営 小問2は、第1章第4の2(3)。「学級経営と生徒指導の充実」。 なお、中学校学習指導要領「第1章第4の2(3)」との記述の違いを確認すること。 過去に出題あり。 ・平成23年度 52 47 ② 特性 48 ④ 言語活動 49 ⑤ 学習習慣 ② 学級経営 小問3は、第1章第1の1。「教育課程編成の原則」。 47 (②特性)について、中学校、高等学校、特支では、「特性等」になっている。 ○「特性」か「特性等」か ー 小学校と中・高との違い 能力・適性,興味・関心,性格などの個人の属性を「特性」とし,進路や学習経験などそれ以外の事情と併せ 「特性等」としている。 (『高等学校学習指導要領解説 総則編』(17頁) 過去に出題あり。 ・平成24年度 43 ② 特性 ・同 44 ④ 学習習慣 大問十二 大問十二は、「中学校学習指導要領」及び『中学校学習指導要領解説 50 ⑤ スポーツや文化及び科学 51 ① 教育課程 総則編』。 小問1は、第1章第4の2(13)。「部活動の意義と留意点等」。 過去に出題あり。 ・平成23年度 57 ⑤ 部活動 ・同 58 ① 学校教育 ・平成25年度 50 ④ 学習意欲の向上 ・同 51 ③ 地域の人々 52 ⑤ 教育機能 小問2は、第1章第4の2(14)の解説(『解説』73頁)。「学校や地域社会との連携及び学校相互の連携や交流」。 過去に出題あり。 ・平成24年度 49 ⑤ 共同学習 ・同 50 ③ 高齢者 53 ① 生き方 小問2は、第1章第4の2(4)。「進路指導の充実」。 関連して、高等学校学習指導要領第1章第5款の5の(4)(「進路指導の充実」)も熟読。 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 17 - ○進路指導の充実 ○中学校学習指導要領 第1章第4の2(4) 生徒が自らの生き方を考え主体的に進路を選択することができるよう,学校の教育活動全体を通じ,計画的, 組織的な進路指導を行うこと。 ○高等学校学習指導要領 第1章第5款の5の(4) 生徒が自己の在り方生き方を考え,主体的に進路を選択することができるよう,学校の教育活動全体を通じ, 計画的,組織的な進路指導を行い,キャリア教育を推進すること。 大問十三 大問十三は、「高等学校学習指導要領」。 54 ① 特質 55 ④ 生命 56 ⑤ 道徳的実践力 小問1は、第1章第1款の2。「道徳教育」。 過去に出題あり。 ・平成23年度 59 ① 自己探求 ・同 60 ③ 在り方生き方 ・平成25年度 53 ② 環境の保全 ・同 54 ① 道徳的実践力 ・平成26年度 58 ④ 道徳的実践力 57 ③ 体験的な学習 小問2は、第1章第1款の4。「就業やボランティアにかかわる体験的な学習の指導」。 この項は、教育課程編成の一般方針において小学校、中学校と大きく異なるところ。 過去に出題あり。 ・平成24年度 54 ③ ボランティア ・同 55 ② 創造すること 大問十四 大問十四は、「特別支援学校小学部・中学部学習指導要領」。 58 ⑤ 経験 59 ② 計画的,組織的 小問1は、第1章第2節第4の1(6)。「家庭や地域社会との連携並びに学校相互の連携や交流及び共同学習」。 過去に出題あり。 ・平成26年度 79 ② 協力 ・同 80 ③ 経験 ・同 81 ⑤ 社会性 60 ① 資質 61 ③ 指導計画 小問2は、第1章第2節第1の4。「自立活動の指導」。 過去に出題あり。 ・平成23年度 - 18 - 62 ③ 改善・克服 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) ・同 63 ① 障害の状態 ・同 64 ④ 指導計画 大問十五 62 ⑤ 人格形成 63 ② 環境 大問十五は、「幼稚園教育要領」。 引用は、第1章第1「幼稚園教育の基本」。 ○幼稚園教育要領 第1章第1 幼稚園教育の基本 幼児期における教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法第22 条に規定する目的を達成するため,幼児期の特性を踏まえ,環境を通して行うものであることを基本とする。 大問十六 大問十六は、一問一答。 64 ④ ルソー 青年期(思春期)を「第二の誕生」と呼んだのは、ルソー。ルソーはその著書『エミール』で、「われわれは、いわ ばこの世に二度生まれる。一度目は生きるために、二度目は存在するために。」 シュプランガーも、青年期を「第二の誕生」と呼んだ。 ①ゲーテは、青年期の時期を「疾風怒濤の時代」と呼んでいる(より正確には、ゲーテらが活躍したドイツにおける 文芸改革の時代を「疾風怒濤の時代」という)。 ②レヴィンは、青年期の時期を「境界人」(マージナル=マン)と呼んだ。 ③エリクソンは、人間の発達段階の視点から、青年期を「自我同一性(アイデンティティ)を確立する時期」と呼ん だ(より正確には、8段階に分けた発達段階のうち青年期は、「自我同一性の確立 対 自我同一性の拡散」)。 ⑤ホリングワースは、青年期の課題として「心理的離乳」つまり親からの自立をあげた。 ○青年期をこう呼んだ ゲーテ 「疾風怒濤の時代」(ゲーテらが活躍した時代) ホール 「疾風怒濤の時期」 ルソー 「第二の誕生」 シュプランガー 「第二の誕生」 レヴィン 「境界人」(マージナル=マン) エリクソン 「自我同一性(アイデンティティ)を確立する時期」(自我同一性 エリクソン 「モラトリアム」(アイデンティティの確立を先延ばしすること) ホリングワース 「心理的離乳」(親からの自立) 65 VS 自我同一性の拡散) ① ペスタロッチ 「直観」「頭・心・手」は、①ペスタロッチのキーワード。ペスタロッチが学習の基礎としたのは「直観」(ひらめき の「直感」ではなく、観ることで理解するという意味)。具体的な実物やものごとの現象を子どもに直接示したり、触 れさせることによって、理解や体験を得られるような指導を行うこと。「実物教授」ともいう。 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 19 - 直観教育は、コメニウス、ルソーらを先駆として、ペタロッチによって展開、提唱された。 直観教育とともに、文中の「頭と心と手の調和的発達」を唱えたのは、①ペスタロッチ ②ルソーも、当時ヨーロッパで主流であった暗記主義の教授法に疑問をもち、直観教育を提唱している。 ③イタールは、「アヴェロンの野生児」。 ④ヘルバルトは、段階教授法の先駆者。 ⑤コメニウスも、直観教育の先駆者とも言うべき人物で、ペスタロッチよりも100年近く、時代がさかのぼる。世界 最初の絵入り教科書であるコメニウスの著『世界図絵』は、直観教育を推進するための教材。文中の「頭と心と手の調 和的発達」により、コメニウスではなくペスタロッチ。 66 ① フレーベル 設問文中の「幼稚園の創始者」「恩物」(おんぶつ)は、フレーベルのキーワード。主著は、『人間の教育』。 ②ペスタロッチは、教育の目的を知、徳、体の調和的発達に求め、直観教授の重要性を主張。 ③エレン・ケイは、徹底した児童中心主義を唱えた。 ④クルプスカヤは、旧ソ連の指導者レーニンの妻で、総合技術教育(ポリテフニズム)を確立。 ⑤ピアジェは、幼児の自己中心性、アニミズムなどを唱えた人物。認知(思考)の発達段階説でも有名。 67 ④ ブルーナー 設問文の中、「どの教科でも知的性格をそのままに保って、発達のどの段階の子どもにも、効果的に教えることがで きる」は、ブルーナーがその著書『教育の過程』で打ち出した仮説。その学習指導法が発見学習。 ①ブルームは、完全習得学習。目標を明確に示し、3評価(診断的評価・形成的評価・総括的評価)を駆使すること により、学習者の90~95%は目標を達成させることができるとした。 ②デューイは、シカゴ大学の実験学校で経験主義に基づく教育実践を行い、問題解決学習を提唱。 ③キルパトリックは、問題解決学習の流れをくむプロジェクト・メソッドの開発者。 ⑤パーカーは、コア・カリキュラムを実践に移したバージニア・プランの推進者。 68 ③ 教育学講義 カントの著作は、『教育学講義』。「人間は教育によってのみ人間となる」「人間は教育されなければならない唯一の被 造物である」は、教員採用試験にも頻出。 ①『一般教育学』は、教育学の目的を倫理学に、その方法を心理学に求めたヘルバルトの著書。 ②『教育に関する一考察』(『教育論』)は、ロックの著作。「健全な肉体に宿る健全な精神」は、この著書にある。 ④『人間の教育』は、フレーベルの著作。幼稚園の創始者、恩物(教育用玩具)などでも教員採用試験に頻出する。 ⑤『教育論』は、 『教育に関する一考察』 (『教育に関する若干の考察』もあり)とも和訳されており、ロックの著作。 69 ⑤ 適性処遇交互作用 適性処遇交互作用は、ATIともいう。「すぐれた教授法(学習指導法)は、すべての子どもに相通ずる」ことを否 定し、一人一人の特性に応じが教授法を採用すべきだという考え方。今日でいう「個に応じた指導」の原型か。 ①TATは、主題統覚検査などと和訳された性格診断テスト。曖昧な絵を見せ、どう解釈するかによって被験者の性 格を読み取ろうとする。 ④HTPは、HTPテストのこと。家・木・人を描いてもらい、描画完成後に行った多様な質問に対する解答の中か ら、被験者の性格を読み取ろうとする。 ②、③のような用語はない。 70 ④ 広瀬淡窓 豊後国は今の大分県。彼が設立した私塾咸宜園(かんぎえん)は身分、男女の分け隔てなく、入塾を認めた。江戸時 代、日本最大の私塾に成長した。「咸宜」とは「みなよろし」という意味。全寮制。 - 20 - 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) 近世の私塾を中心にした日本の教育機関をまとめる。 大学(大学寮) (だいがく・りょう) 大宝律令(701)により中央に設けられた貴族の子弟を対象とした教育機関 国学(こくがく) 大学(大学寮)に対し、地方の郡司を対照したとした教育機関 別曹(大学別曹)(べっそう) 9世紀以降、有力貴族が子弟のために設立した教育機関 芸亭(うんてい) 石上宅嗣 我が国最初の公開図書館 綜芸種智院(しゅげいしゅちいん) 空海 庶民を対象とした我が国最初の学校 金沢文庫(かなざわぶんこ) 北条実時 中世の代表的な教育機関 足利学校(あしかががっこう) 上杉憲実 藤樹書院(とうじゅしょいん) 中江藤樹 近江 陽明学 『翁問答』 古義堂(こぎどう) 伊藤仁斎 京都 古学(堀川学派) 『童子問』 蘐園塾(けんえんじゅく) 荻生徂徠 江戸 朱子学 咸宜園(かんぎえん) 広瀬淡窓 豊後 儒学、江戸時代最大の塾 松下村塾(しょうかそんじゅく) 吉田松陰 萩 明治維新に関わった人材排出 鈴屋(すずのや) 本居宣長 伊勢 国学 鳴滝塾(なるたきじゅく) シーボルト 長崎 学塾兼診療所 適塾(てきじゅく) 緒方洪庵 大阪 医学、洋学。門人に福沢諭吉 71 『古事記伝』 ④ 実質陶冶 「陶冶」(とうや)には、実質陶冶と形式陶冶がある。 知識、言語技能のそのものの習得などを重視するのが実質陶冶、記憶力、思考力、想像力などの育成を重視するのが 形式陶冶。 72 ④ 学習障害 設問文は、学習障害(LD)のこと。 ①発達障害 自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障 害その他これに類する脳機能の障害であって その症状が通常低年齢において発現する ものとして政令で定めるもの。 ②ADHD 注意欠陥多動性障害という。年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝 動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすも の。7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経に何らかの要因による機能不全があ ると考えられている。 ③アスペルガー症候群 発達障害(LD)の一つ。知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉 の発達の遅れを伴わないもの。 ④学習障害(LD) 基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又 は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すも 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 21 - の。感覚障害、精神遅滞、重度の情緒障害などによってもたらされるものではなく、中 枢神経系の機能障害によるものと考えられている。 ⑤高機能自閉症 3歳位までに現れ,他人との社会的関係の形成の困難さ,言葉の発達の遅れ,興味や 関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち,知 的発達の遅れを伴わないものをいう。また,中枢神経系に何らかの要因による機能不全 があると推定される。 大問十七 73 ④ ア=ゲゼル イ=ワトソン ウ=輻輳説 エ=環境閾値説 大問十七は、発達を規定する要因についての諸学説。 発達に遺伝と環境がどのように関与しているかという考え方について、改めて整理しておこう。 遺伝か環境か ワトソン 環境優位説 人は環境や学習(経験)によってつくられる ゲゼル 遺伝優位説 ある時期(レディネス)が来ると、訓練を受けなくても同じ 行動がとれる(一卵性双生児の階段の昇り降りの実験) シュテルン 遺伝も環境も 輻輳説 ルクセンブルガー ジェンセン 遺伝要因と環境要因が加算的に作用する 機能、特性により、遺伝と環境の関与する割合が異なる 環境閾値説 遺伝的素質を持ってしても、ある特性が発現(開花)するた めには、一定の環境の水準(閾値)が必要である 県内外の教員採用試験を精査してみても、発達に関する考え方については、上の5人(特に設問の4人)に絞られる。 大問十八 74 ③ 在り方 75 ③ 実現状況 76 ① 学習評価 大問十八は、文部科学省「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要 録の改善等について(通知)」(平成22年5月)からの出題。 新しい学習指導要領に基づく学習評価を実施するにあたり、文部科学省が全国の都道府県教委等に出した通知であ る。学習評価に関する基本的な考え方がコンパクトにまとめられている。 大問十九 77 ⑤ 意欲や態度 78 ③ 在り方 大問十九は、国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター「生徒指導リーフ」からの出題。 出典は、『leaf 14 不登校の予防』(平成26年4月)。 大問二十 79 ② アレルギー疾患 80 ⑤ 自己理解 大問二十は、文部科学省『教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引』(平成23年8月)からの出題。 - 22 - 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) 設問の引用は、「2 健康相談と保健指導の重要性と法的根拠 (1)健康相談の重要性」(1~2頁)。 大問二十一 81 ⑤ 可能性 82 ④ 教育的ニーズ 大問二十一は、中央教育審議会初等中等教育分科会「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築の ための特別支援教育の推進(報告)」(平成24年7月)からの出題。 引用は、「1.共生社会の形成に向けて ○2 (2)インクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進 インクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」。 81 (⑤可能性)に関して、小中高等学校と特別支援が項の学習指導要領の記述の違いを確認しよう。 ○「可能性」-指導の評価と改善(学習指導要領) ○小中高等学校 (11) 児童のよい点や進歩の状況などを積極的に評価するとともに,指導の過程や成果を評価し,指導の改善を行 い学習意欲の向上に生かすようにすること。(小学校を例に。第1章第4の2(11)) ○特別支援学校 (12)児童又は生徒のよい点や可能性,進歩の状況などを積極的に評価するとともに,指導の過程や成果を評価し, 指導の改善を行い学習意欲の向上に生かすようにすること。(第1章第2節第4の2(12)) 大問二十二 83 ⑤ 指導及び支援 大問二十二は、平成25年10月に公布され、平成26年4月1日に施行された「沖縄県障害のある人もない人も共に暮 らしやすい社会づくり条例」(いわゆる「共生社会条例」)からの出題。 引用は、第12条。「教育における機会の付与」。 大問二十三 84 ② 評価規準 85 ③ 定着状況 大問二十三は、沖縄県教委『わかる授業 Support Guide』(平成25年10月)からの出題。 同冊子は、『「確かな学力の向上」支援プラン』の改訂版として,「わかる授業」の構築による「確かな学力」の向上 (施策の中核)の充実を具体的に推進するための手引き書。平成25年10月に刊行されたばかり。 引用は、「徹底事項」(1頁)。 【一般教養/沖縄・時事】 解答番号 86 ~ 90 は、沖縄・時事を中心とした一般教養の問題。 第20回までは「沖縄の歴史と文化」に関する問題、第21回以降最終回までは、さらに時事を中心とした一般教養の 問題を追加致します。 大問二十四 86 ① 佐敷城跡 佐敷城跡(さしきじょうあと)は,琉球を統一した尚巴志(第一尚氏)の居城とされる城跡で, 「佐敷上グスク」 (さ しき うぃぐすく)がその中核。平成25年6月21日の文化審議会の答申を経て国の史跡に指定された。 『中山世譜』『球陽』によれば,父・思紹より佐敷按司の地位を譲られ,15世紀初頭に中山を攻め落としたことを皮 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 23 - 切りに,北山を滅ぼし,南山を平定して,沖縄島で最初の統一王朝を樹立した。 ②座喜味城は、護佐丸が築いた城。世界遺産の一つ。 ③中城城跡は、阿麻和利に対する備えとして座喜味城から移った護佐丸によって増築された。世界遺産の一つ。 ④浦添城は、首里城以前の中山(ちゅうざん)王の居城。佐敷の按司(あじ)であった尚巴志は、1406年に中山を滅 ぼして父(尚思紹)を中山の王位につけ、自らは北山、南山の征伐に力を注ぎ、1422年に北山、1429年に南山を滅ぼし て三山を統一した。この頃の王の居城は浦添城。三山統一後、首里城に移った。 ⑤島添大里城は、尚巴志が攻略し、三山統一の拠点とした城。平成25年1月に国の史跡に指定された。 87 ⑤ 蔡温 琉球王府時代の「植林」「治水治山」「灌漑工事」は、蔡温(さいおん ①羽地朝秀(はねじ 具志頭親方ともいう)。 ちょうしゅう)は、琉球国王の摂政で『中山世監』を編纂。向象賢(しょう・しょうけん)と もいう。 ②程順則(てい じゅんそく)は、名護親方ともいう。中国へ留学、後道徳の教科書として使われる『六諭衍義』を 持ち帰った。 ③鄭秉哲 (てい へいてつ)は、中国へ留学、帰国後、『琉球国旧記』『中山世譜』附巻の編集を行う。『球陽』の編纂 にも携わる。 ④牧志朝忠(まきし 88 ちょうちゅう)は、琉球王府の通訳。 ⑤ ハーグ条約 国際結婚が破綻した夫婦間で子どもの奪い合いが起きた際の対処を定めた条約を、ハーグ条約という。正式名称は、 国際的な子の奪取の民事面に関する条約。ハーグは、条約が採択されたオランダの地名。 日本は2013年(平成25)5月に国会で承認された。条約では、連れ出された子どもは、元の居住国に戻すことが原則。 ①バンコク条約は、東南アジア非核地帯条約。 ②ワシントン条約は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約。 ③ラムサール条約は、特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約。 沖縄県では①漫湖、②慶良間諸島海域、③名蔵アンパル、④久米島の渓流・湿地に続き、平成24年7月、宮古島の ⑤与縄湾が登録された。 ④マーストリヒト条約は、EU(欧州連合)の創設を定めた条約。 89 ② 2.0m/s 平成22年度の実際の問題である 21 。 「速さ」というのは、単純に考えて、1秒間に移動した距離のことで、m/s(毎秒メートル)で表す(m=距離、 s=時間)。設問の事例でいうと、「10m/s」というのは、1秒間に10m進む(移動する)速さである。 「加速度」というのは、1秒間あたりに速さがどのように変化したか(速さの変化量)のことで、m/s (毎秒毎 秒メートル)で表される。 設問は、3秒間かかって、速さが6m/s(16m/sー10m/s)変化している。 すなわち、 加速度(m/s ) = 速さの変化量(m/s) かかった時間(s) (加速度の単位m/s 設問の値を代入すると、 16ー10 3 = 2 正解は、2.0m/s 【重力加速度 = 物体の自由落下】 - 24 - 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) は、この式から導き出される) よく引き合いに出されるものに、物体を自由に落下させたときの問題がある。 高い位置からボールをそのまま手から話すと、速度を増しながら落ちていく。重力によるものである。 この加速度を、重力加速度という。9.8m/s であることがわかっている。つまり1秒間あたり、9.8m/s速 くなりながら落下していく。 速さは、どんどん速くなっていく。 ただし、重力加速度(1秒間あたりの速度の変化量)は、不変である(9.8m/s )。 ○過去問 ー 物理の領域 沖縄県の教員採用試験の「一般教養」で毎年、物理、化学、生物、地学の各領域からそれぞれ1~2問程度の出 題がある。お気づきのとおり、ほとんど基礎的な問題である。 平成26年度 交流で電流の変化が1秒間に繰り返す回数 21 音の伝わる速さを応用して雷ー観測者までの距離を求める問題 平成25年度 重力を求める式を選ぶ問題 21 火力発電で関係のないエネルギーを選ぶ問題 平成24年度 仕事率の簡単な計算 21 22 核分裂(原子力発電所)のしくみ (仕事の意味がわかればすぐ解ける問題) 23 エネルギーの単位の記号を選ぶ問題 20 沖縄県(西日本)の電気の周波数についての問題 21 平成22年度 加速度の簡単な計算 平成21年度 ドップラー効果を答える問題 平成20年度 電気の抵抗値の簡単な計算 平成19年度 小中学校で出てくる「距離=速さ×時間」の公式に数値をあてはめる計算 平成18年度 なし 90 ③ 21 22 (仕事率の意味・単位がわかればすぐ解ける問題) 力(ニュートン)の簡単な計算 平成23年度 22 (加速度の意味がわかれば解ける問題) 22 22 20 「エネルギーの大きさは、S波よりもP波が大きい。」が誤り。 地震の時、「最初の波(Primary wave)」を「P波」、「2番目の波(Secondary wave」)を「S波」という。 S波はエネルギーが大きく、被害も大きくなる。 気象庁の緊急地震速報は、速度の速いP波を観測し、S波の到着を予測する。 沖縄 教職研 究会 ・28教職教 養予 想問 題(第 1回 ) - 25 -