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株式会社ポリフォニー・デジタル

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株式会社ポリフォニー・デジタル
Cisco Unified Computing System 導入事例
株式会社ポリフォニー ・ デジタル
東京スタジオの移転を機にサーバ システムを Cisco UCS に更改し、
仮想化のメリット、管理ツールの扱いやすさを改めて実感
新設した福岡アトリエにも導入して業務継続性の向上を図る
導入ソリューション
Cisco Unified Computing System
(Cisco UCS)B シリーズ ブレードサーバ
Cisco UCS 6100 シリーズ ファブリック
インターコネクト
Cisco UCS Manager
導入前の課題、検討事案
ゲームタイトルの開発などを手がけるポリフォニー ・ デジタルは、
パフォーマンス
の高いサーバ システムを運用することで、膨大なデータを扱う日々の作業効率
の向上を図ってきた。
東京スタジオの移転を機にシステムの更改を進めることに
いっそ
なった同社は、
シスコの Cisco Unified Computing System を採用し、
うのパフォーマンス向上と運用管理の負担削減を達成。
事業継続性を高めるべ
く新設した福岡アトリエにも導入し、Cisco UCS Manager によるリモート管理
で 2 拠点 64 ブレードのシステムを円滑に運用している。
導入のきっかけ―東京スタジオの移転を機にサーバ システムの更改を計画
・ハードウェアの世代が新しい、よりパ
ゲームタイトル開発を手がけているポリフォニー ・ デジタルでは、東京スタジオの移転を機に
フォーマンスの高いサーバ システムに
サーバ システムを更改し、より高いパフォーマンスと運用性を実現したいと考えていた。シス
よって作業効率を高めたいと考えてい
コのサーバ ソリューション Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)を採用し、新設
た。
・ネットワークの設定、仮想マシンの作
成など、業務に関わる運用をより簡便
にして、3 名体制の管理スタッフの負
担を削減したいと考えていた。
・事業継続性向上のため新設したシス
テムも東京からリモート管理し、2 拠
点のシステム運用をトータルに効率化
したいと考えていた。
した福岡アトリエにも機材を振り分けて 2 拠点体制とすることで、業務継続性の向上も図って
いる。
シスコを選んだ理由―導入時のコスト、パフォーマンス、優れた管理ツールを評価
今回、シスコを選んだ理由としては、
・ハードウェアの世代が新しく、高いパフォーマンスを得られるシステムであること
・管理ツールの Cisco UCS Manager が扱いやすく、運用管理の効率化に期待できたこと
・構築ベンダーからの見積もりで、十分納得できる導入コストだと判断したこと
などが挙げられる。
導入効果
導入プロセス―東京の機材を福岡にも振り分け、リモートで稼動チェックを実施
・ブレード型の Cisco UCS B シリーズ
を実施。Cisco UCS Manager でシステム全体の状態を視覚的に把握でき、作業は半日で完了。
東京スタジオに導入予定の機材の一部を福岡に回し、リモートによる構築支援と稼動チェック
により、高効率、高パフォーマンスのシ
ステムを構築している。
・Cisco UCS Manager により、
ネット
ワーク設定、仮想マシン作成など一連
の作業が非常に効率化され、大幅な
負担削減を実現した。
・Cisco UCS Manager によって構成
コンポーネントをビジュアルで把握し、
リモートでの対応を含め、スピードと
確実性が大きく向上している。
導入効果―安運用管理の負担を大きく削減。仮想化のメリットを実感
・システム全体の運用管理性が向上して負担が減り、各ユーザのフォローに時間を割きやすく
なった。
・仮想マシンの作成が非常に簡単になり、状況に応じた構成を容易に実現できるようになったこ
とで、仮想化環境のメリットを改めて実感している。
・福岡のシステム管理を東京からリモートで行うという目標を達成できている。
今後の展開―アプライアンスの機能をより活用すると共に、効果的な取り組みを継続
・未使用の機能もあり、アプライアンスの実力をさらに発揮させていきたい
・複雑化するネットワーク上の脅威に対応するために、シスコの他のセキュリティ製品との連携
も検討
導入の経緯
東京スタジオの移転を契機に高性能なサーバ システムへの更改を計画
福岡に新設したスタジオにも機材を振り分け、事業継続性の向上も図る
家庭用ゲームコンソールである PlayStation プラットフォームのゲームタイト
ル『グランツーリスモ』シリーズで有名なポリフォニー ・ デジタルは、ゲーム開発における膨
大なデータの保存と処理を行うサーバ システムを適宜更新しており、パフォーマンスとコスト
のバランスを意識しつつ、できるだけ高性能なものを採用することで作業効率の向上に努めて
きた。2011 年初頭に東京スタジオの移転を予定していた同社は、そのタイミングでサーバ シ
株式会社ポリフォニー・デジタル
長谷川 正典 様
ステムを更改すべく各社の製品を検討。ハードウェアの世代や導入時のコストはもとより、仮
想化環境のメリット発揮や、運用管理の負担削減も重視した結果、シスコのサーバ ソリューショ
ンである Cisco Unified Computing System(以下 Cisco UCS)を採用した。
当初、すべての機材を東京スタジオに配置する予定だったが、東日本大震災の影響を受け、事
業継続性の向上を図るべく九州(福岡)に新スタジオの開設を決断。システム構成を一部変更
して、2 拠点での業務体制を整えている。
長谷川正典氏は、シスコを選択した理由について、次のように話す。
「システムとして素晴らしいスペックであることはわかっていたのですが、シスコは価格が高い
と思い込んでいたところがあって、最初は候補から外れていたんです。ユニファイド コンピュー
ティングというコンセプトも、明らかに他のベンダーと違うので、実際どうなのだろうという
不安もありました。
ただ、ベンダーから提示された見積もりが十分に納得できる価格だったので改めて検討を進め
株式会社ポリフォニー・デジタル
青木 泰憲
様
ることになり、最終的に採用に至りました。今では、
Cisco UCS を選んで正解だったと強く思っ
ています。
」
青木泰憲氏は、2 拠点化に伴うシステム構成の変更について、次のように話す。
「はじめは東京スタジオに Cisco UCS B シリーズを 8 シャーシ /64 ブレード構成で入れるこ
とになっていましたが、これを東京に 6 シャーシ /48 ブレード、福岡に 2 シャーシ /16 ブレー
ドと分けることにしました。福岡用にファブリック インターコネクトを 2 台追加して、それ
ぞれでほぼ同じ環境を整えています。」
導入プロセス
福岡のシステム構築を東京からリモートで支援
Cisco UCS Manager で的確かつスピーディな作業が可能に
スタジオを 2 拠点化するという会社としての決断は非常に早く、システム構成
の面でも迅速な対応が必要だったという。運用管理はもともと少人数で行っており、東京と福
岡に分かれての作業は相応に負担が増すものと思っていたが、ここで Cisco UCS ならではの
特長が大きな効果を上げたと青木氏は話す。
「本来、機器のケーブリングなどの指示は事前にドキュメントをまとめて対応すべきものですが、
今回はそこまでの時間的な余裕がありませんでした。しかし、Cisco UCS は、そもそも物理的
にケーブルを接続する箇所が少なく、システムの構成がとてもシンプルなので、10 ヶ所程度
の配線だけですぐ稼動させることができたのです。」
さらに、統合管理ツールの Cisco UCS Manager によって、リモートでの対応が非常に的確か
つスピーディに行えたとのこと。
「稼動させた後のチェックで一部接続が不十分な箇所があり、ブレードが正しく認識されていな
いところがありました。こうした不具合を、Cisco UCS Manager は、画面上ですべて把握で
きます。接続経路やコンポーネントをビジュアル表示で確認しながら作業できるので、東京で
画面を見ながら福岡の担当者に電話で指示を出して、スムーズに解決できました。現場で実機
のケーブルを見ながら作業するよりもわかりやすく、リモート対応であるにも関わらず、非常
に効率よく設置できてよかったです。」
以前利用していたブレード サーバでは Web ベースの管理機能があったが、できることが限ら
れており、作業効率はいまひとつだったという。それだけに、ネットワークにつながっている
システム全体をビジュアルで把握、管理できる Cisco UCS Manager のわかりやすさ、使いや
すさを青木氏は高く評価している。
東京スタジオ
Uplink
(10G 4)
Uplink
(10G 4)
福岡アトリエ
Uplink
(10G 2)
ネットワーク
スイッチ
ネットワーク
ストレージ
(NetApp)
Cisco UCS 6140
ファブリック インターコネクト
Uplink
(10G 2)
ネットワーク
スイッチ
ネットワーク
ストレージ
(NetApp)
Cisco UCS 6120
ファブリック インターコネクト
Cisco UCS 5108
シャーシ 2
Cisco UCS 5108
シャーシ 6
Cisco UCS B200 M2
ブレードサーバ 16
Cisco UCS B200 M2
ブレードサーバ 48
リモートで管理
Cisco
UCS Manager
導入効果∼
今後の展開
管理業務の負担が減り、各ユーザへのフォローが充実
仮想化のメリットを実感できる高効率のシステム構築を達成
今回、Cisco UCS へ移行したことで、システム全体の運用管理にかかる負担
が大きく減り、その分ユーザへのフォローに労力をかけられるようになったと青木氏は話す。
「担当者が私を含め 3 名で、さらに福岡にもスタジオができたので、今までのシステムだった
ら確実に負担は増えていたと思います。業務の中で、各ユーザへの対応が占める割合はかなり
多いので、そちらにより多くの時間を取れるようになったのはなによりです。福岡のシステム
に対しても東京からリモート管理で迅速に対処でき、その点でも業務継続性の向上に貢献して
いるのではないかと思います。」
また、仮想化環境ならでのメリットを実感できるようになり、さまざまな面での効率化にも結
びついているという。
「ブレード サーバで仮想化環境に移行する前は、物理サーバを 200 台ほど使っていて、コンソー
ルを物理結線で直に切り替えて運用していました。それを以前のブレード サーバへ移行したと
きは、必ず Web ベースの管理画面で設定することになり、利便性が損なわれてしまった面が
ありました。仮想マシンの作成も、結局ブレード単位で行うので、仮想化のメリットを実感で
きていなかったんです。
こうした懸念や課題が、Cisco UCS へ移行して一気に解消されました。弊社は業務上扱う
データサイズが大きく、同じ処理能力の仮想マシンを一度に複数作成することが多いのですが、
Cisco UCS では、サービス プロファイルの適用と仮想マシンのコピーで完了するので、本当
にスピーディかつ効率的です。物理サーバの統合も進み、ラックへの集約率が高まって設置ス
ペースに余裕が生まれ、消費電力の削減も図られています。」
長谷川氏も、Cisco UCS にしてよかったと、改めて感じていると話す。
「仮想化の恩恵を本当に受けられるシステムなのだと、正直驚いています。ネットワークも全部
つないでおいて、あとは管理ツールで論理構成を組み替えるだけで状況に応じた最適な環境を
構築できますし、仮想マシンの作成もシンプルかつ簡単です。システム管理に関する実際のオ
ペレーションが、以前では信じられないスピードで進んでいくのを見ると、改めてすごいと思
いますね。」
今後は、ユーザ環境の仮想化が検討課題になると青木氏は話してくれた。
「仮想化によってユーザ環境のセットアップが非常に簡単になるので、ハードウェアの故障など
トラブルが生じてもすぐ対応できるようになるでしょう。OS のバージョンアップといった規模
の大きい作業が発生したとき、今は担当者が手分けして順番に対応していますが、なかなか効率
化が難しい部分です。グラフィックスボードの性能に依存する制作環境は現状から大きく変えら
れませんが、一般的な業務用では仮想化統合率を上げて改善できればよいと思っています。
」
株式会社ポリフォニー・デジタル
所在地
【東京スタジオ】
東京都江東区越中島 1 - 1 - 1 ヤマタネ深川 1 号館 2F
【福岡アトリエ】
福岡市早良区百道浜 2-1-22 福岡 SRP センタービル 5F
設立
1998 年 4 月 2 日
資本金
1,000 万円(2012 年 3 月 31 日現在)
従業員数
約 110 名
株式会社ポリフォニー・デジタルは、株式会社ソニー・
コンピュータエンタテインメントの 100% 出資によるソフ
トウェア開発会社です。
当初はソニー・コンピュータエンタテインメント内の一部
門であった『グランツーリスモ』制作チームが 1998 年
に独立して設立されました。
全世界累計 6,589 万本※ ) を出荷した『グランツーリス
モ』シリーズをはじめ、
『ツーリスト・トロフィー』といっ
たクルマやバイクのゲームを中心に企画・制作していま
す。※ 2011 年 12 月末現在。
©2012 Sony Computer Entertainment Inc.
PlayStation is a registered trademark of Sony Computer Entertainment Inc.
©2012 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
Cisco、Cisco Systems、および Cisco Systems ロゴは、Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。
本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。
「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。
(0809R)
この資料の記載内容は 2012 年 6 月現在のものです。
この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。
お問い合せ
シスコシステムズ合同会社
〒 107-6227 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp
お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター
0120-092-255(フリーコール、携帯電話・PHS 含む)
電話受付時間:平日 10:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00
http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/
0824-1206-01A-F
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