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次世代への 懸け橋となる 人材を育む - Saudi Culture Japan

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次世代への 懸け橋となる 人材を育む - Saudi Culture Japan
∼次世代への
懸け橋となる
人材を育む∼
二聖モスクの守護者
アブドッラー・ビン・アブドゥルアジーズ・アル・サウード国王
ルネッサンスは、希望から始まり、新しい発想となり、やがて
明確な目標になる。
我々は、目標を達成する能力を持っている。
成功や目標の達成は、一日あるいは一夜では為し得ないもので
ある。
継続的な努力やそれに誠実に打ち込むことで、より良い未来の
ための計画の策定に積極的に参加して役割を果たすのである。
サウジアラビア
●国名: サウジアラビア王国
(Kingdom of Saudi Arabia)
●面積: 215万平方キロメートル(日本の約5.7倍)
アラビア半島の大部分を占め、紅海、アラビア湾に面しています。中東地域に
おいては最大級の面積を誇ります。
●人口: 2,713万人(うち外国人843万人)
●首都: リヤード ●民族: アラブ人 ●言語: アラビア語(公用語)、英語
●宗教: イスラーム教 ●国祭日: 9月23日(建国記念日)
●通貨: サウジ・リヤル(SAR)
サウジアラビア王国について
ナーイフ皇太子
建国の父アブドルアジーズ初代国王
アブドッラー国王
国旗
イスラーム教を表す緑の地に、「アッラーの
他に神はなし。ムハンマドはアッラーの使徒
である」という信仰告白をデザイン化した文
字が書かれています。剣は正義と、その正義
を守る力強い信仰を表しています。
国章
交差した二本の剣は力と忍耐を表し、椰子の
木は生命力、生長、繁栄を象徴しています。
4
サウジアラビアの戦略的重要性
伝統ある若き近代国家 サウジアラビア
世界の中でなぜサウジアラビアが戦略的に重要であるか、それには3つの要素があ
ります。
はじめに「イスラーム教の二大聖地であるマッカとマディーナを擁する」ことが
挙げられます。
イスラーム教はサウジアラビアより広まったと目され、それによりイスラーム世
界の中心としての存在感をもち、巡礼月には毎年300万人以上、年間では約1,300万人
もの方が巡礼に訪れます。
また世界中のイスラーム教徒がマッカに向って毎日5回の祈りを捧げ、精神的にも
サウジアラビアとの繋がりがあるのです。
次に世界最大の石油埋蔵量と石油輸出能力を有することが挙げられます。
今日に至るまでサウジアラビアは安定的なエネルギー供給に寄与しており、世界
経済の発展に多大なる貢献をしてきた事実が大いなる注目を集めるところなのです。
最後にアラブ・イスラーム世界の政治分野においてのリーダー的存在であること
が挙げられます。
現在G20において、唯一のアラブ諸国であることがそれを証明していると言えます。
そのサウジアラビアがなぜ、人材開発に注力するのでしょうか。
それは現在国庫収入の約8割を石油収入に依存しており、石油価格の変動が経済に
大きく影響してしまう現状があります。
現状の石油依存経済からの脱却を図るため工業化を推進することとし、日本をは
じめ多くの外国企業と共同で数々のプロジェクトを実施するに至りました。
すなわち、それらの担い手である優秀な人材が必要なのです。
5
堅調なサウジアラビア経済
下記のグラフが示すとおり、近年サウジアラビアは非常に高い経済成長率にて発
展を遂げています。
アラブ諸国におけるGDPの約30%を占めており、アラブ諸国の中で最大の経済力
を保持しています。
主要各国の2010年実質GDP成長率
%
12
サウジアラビア実質GDP成長率
10.4
10
8.8
2008年
2009年
2010年
8
6
4.0
4
3.8
3.7
3.0
2.1
2
0
1.5
中国
インド
日本
サウジ
ドイツ
出所:The World Bank Data
ヤンブー工業都市
6
米国
英国
フランス
4.2%
0.2%
3.8%
サウジアラビア・日本 両国の経済関係
両国間には1955年に外交関係が樹立され、政府レベルの良好な関係は順調に強化さ
れてきました。1975年には両国政府間に経済・技術協力協定が結ばれ、これに基づい
て1976年に設置された合同委員会では、継続的に経済・エネルギー・文化など幅広い分
野における両国関係を討議してきました。
1997年には両国関係の強化を目的とした「21世紀に向けた包括的パートナーシップ」
構想が日本側から提案され、サウジアラビアはそれに賛同しました。この構想は翌
1998年のアブドッラー皇太子(現国王)訪日の際に「日本・サウジアラビア協力アジェ
ンダ」として正式調印され、2003年にジェッダに開設された「自動車整備技術者訓練
所」等の両国官民合同プロジェクトとして具体化されています。
日本からサウジアラビアへの投資は大型プロジェクトが多く、過去投資額は米国に
次いで第二位でしたが、2006年の35億米ドルの投資額はサウジアラビアへの海外投資
の19%を占め、最大の投資国となりました。一方、サウジアラビアからも、日本の石
油会社に資本参加するという例もあります。
他にも「日本が原油の約28%をもサウジアラビアから輸入しており、サウジアラビ
アが日本にとって最大の原油供給国である」こと、また「サウジアラビアにとって日
本は第二の経済貿易相手国である」ことを見ると、経済分野においてサウジアラビア
と日本は非常に素晴らしく強い結びつきがあると言えるのではないでしょうか。
そしてこれからは、経済分野だけにとどまらず民間レベルにおいても、また教育・
文化・人材交流などにおいても同じような強い結びつきをもつことができれば、両国
は更なる発展を遂げることができることでしょう。
日本の対相手国貿易
貿易額(2010年確定値)
日本の輸出 67兆3,966億円
日本の輸入 60兆7,650億円
主要品目
•日本の輸出 機械機器(自動車、電気機器
など)
、金属品(鉄鋼など)
、化学製品(プ
ラスチック、有機化合物など)
•日本の輸入 鉱物性燃料(原油、液化天然
ガスなど)、機械機器、化学製品
原油輸入
•日本は輸入原油の28.8%をサウジアラビア
から輸入しており(2010年)、サウジアラ
ビアは日本にとって最大の原油供給国です。
7
サウジアラビア・日本 両国の政治関係
1938年にサウジアラビアの駐英公使が東京モスクの開堂記念式典に出席するため
日本を訪問したことが、日本とサウジアラビアの外交的な接触の始まりでした。翌
1939年には、在エジプト日本大使館の公使が日本の外交官として初めてサウジアラ
ビアを訪問し、外交・経済関係を樹立するために交渉を始め、リヤードでアブドゥ
ルアジーズ国王に拝謁しました。
その後1953年に日本の経済使節団がサウジアラビアを訪れ、1955年に両国の外交
関係が正式に樹立されました。そして1958年には東京にサウジアラビア王国大使館
が、1960年にジェッダに日本大使館がそれぞれ設立されました。
日本・サウジアラビア両国の友好・親善関係促進のため、要人の交互訪問も活発
に行われています。1960年のスルターン交通相の訪日を皮切りに両国要人の相互訪
問が始まり、1971年にはファイサル国王、1998年にはアブドッラー皇太子(現国王)、
サルマーン殿下、2006年にはスルターン皇太子の訪日が実現しました。そのほか多
くのサウジアラビアの閣僚も日本を訪れています。
ハーリド国王陛下と明仁皇太子殿下(当時) 1981年
ファイサル国王陛下と昭和天皇陛下 1971年 東京
村山首相(当時)、ファハド国王と会談 1995年 ジェッダ/サラーム宮殿
8
一方、日本からは1981年に皇太子殿下ご夫妻(現天皇・皇后両陛下)、1994年には
現皇太子殿下がそれぞれサウジアラビアを訪問されています。また日本の総理大臣、
外務大臣、文部大臣など閣僚も訪問しています。1973年のオイルショック以降は両
国要人の往来が活発化し、両国の関係強化を促進しました。
文化関係の交流では、1985年より始まった日・GCC間青年交流により双方の青年
団が交換訪問し、1993年にはキング・サウード大学言語翻訳研究所内に日本語学科
が創設されました。また国際交流基金が日本語教育の専門家を派遣しました。
さらに2005年は日本・サウジアラビア外交関係樹立50周年にあたり各種文化事業
を実施し、2007年4月より、アブドッラー国王奨学金プログラムにもとづくサウジア
ラビア留学生の日本への派遣が開始されました。
このような両国の要人交流や文化的交流を通じ、経済・政治関係が一層強化され
るとともに教育、環境、スポーツ、文化など多くの分野における協力関係も推進さ
れており、今後は両国の友好・親善関係がさらに発展することが期待されています。
アブドッラー皇太子殿下(当時)と天皇陛下 1998年 東京
スルターン皇太子殿下(当時)と天皇陛下および徳仁皇太子殿
下 2006年
内務大臣ナーイフ殿下と中曽根総理大臣(当時) 1987年
リヤード州知事サルマーン殿下と天皇皇后両陛下 1998年
9
留学生受け入れは、国と国との
パートナーシップ構築の実行段階
近年サウジアラビアからの留学生が急速に増えてきており、2012年現在では約450
名以上の学生達が日本で学んでいます。
日本で学んでいる留学生達は、将来的にサウジアラビアと日本との懸け橋となり、
両国関係の更なる発展において非常に重要な役割を果してほしいという大きな期待
がかけられています。
在日サウジアラビア人数
その他
10%
学生
(大学・
大学院)
90%
10
アブドッラー国王
奨学金プログラム及び
日本・サウジアラビア
の大学間協力
アブドッラー国王奨学金プログラムは世
界最大規模の国費留学生プログラムです。
サウジアラビアの人材開発への寄与、また全世界における技術・ノウハウの吸収
を目的とし、2005 年にアブドッラー国王奨学金プログラムがスタートしました。
アブドッラー国王奨学金プログラムにより、多くのサウジアラビア留学生が米国・
カナダ・オーストラリア・フランス・ドイツなどに留学し、現在に至るまで 7 万人
もの留学生が全世界に派遣されてきました。
また近年では日本をはじめアジア諸国との関係に力を置くことを目的とし、2008
年に日本・韓国・中国・インドネシア・マレーシアに文化部が新設されたのです。
その目的は留学生の受け入れだけには留まらず、各国とサウジアラビアの大学と
の友好関係の構築やサウジアラビアの文化を広めることなど多岐に亘っての文化的・
教育的活動が行われています。
留学生受け入れのメリット
◆高等教育機関へのメリット
•学内の国際化を推進、国際力強化と共に国際的評価も向上します。
•他国への知的貢献により、国内外でのイメージアップが期待できます。
•教育研究活動が活性化され、さらなる充実が望めます。
•留学生や留学生派遣元の大学とのパイプができ、国際的学術ネットワークが確立で
きます。
•少子化問題を抱える日本において定員割れの補充ができ、経営の安定化が図れます。
◆日本人学生へのメリット
•国際社会に通用する学識ある市民になるために必要な知識と理解を身に付けること
ができます。
•国際的視野を有した探求心の獲得と異文化コミュニケーション技能の習得・習熟が
望めます。
•国際社会への参加と責任ある行動に関する資質の涵養が期待できます。
•留学生とのコミュニケーションを通して、語学力の向上が望めます。
•学内の活動を留学生と共に行うことで、将来にも繋がる人的ネットワークが確立で
きます。
•外国を知ることで、自分の母国への理解が深まります。
•遠くの国の人々と接することで正しい理解と判断力を身につけることができます。
12
日本における
アブドッラー国王奨学金プログラム
利用合計学生数変遷
人
450
400
350
430
300
250
320
200
270
150
170
100
200
50
0
20
2006 年
2007 年
2008 年
2009 年
2010 年
2011 年
主要国における2009年前半のアブドッラー国王
奨学金留学生の増加率
2009年前半のデータによると、日本へのアブドッラー国王奨学金留学生の増加率
は日本は一番高く、それは日本への注目度を表わしているといえます。
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13
アブドッラー国王奨学金プログラムによる
徹底したサポート体制
以下の点において、サポートします。
•進学前に、最大二年間、日本で準備期間(日本語の習得、
理系科目の強化)
•大学入学後の補講費用全額負担
•学費全額負担
•生活費、家族手当支給
•勉強・学習に関するアドバイス、相談などメンタル面の
サポート
科学技術・経営経済用語辞典、分野別単
語集など書籍の出版も行っており、両辞
典・単語集を合わせると合計約1万4000も
の単語をアラビア語・日本語・英語で収録
しています。オンライン検索も可能となっ
ており、学生の学習環境の整備に努めてい
ます
14
なぜ日本が選ばれるのか
日本で学ぶサウジアラビアからの留学生は2002年時には20名程度でしたが、2010
年には約300名と10倍以上に増加しています。サウジアラビア人留学生の声からその
理由がわかるのではないでしょうか。
◇:私たちが日本留学を選択した理由
◆:日本での生活において感じたこと
ラヒフ・マダさん
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科環境研究系)
◇建築を専攻する者として私は、日本の建築が耐久性のある様式を取
り入れていることに注目しており、それが研究の場として日本を選ん
だ主な理由です。ほかにもいろいろと理由はありますが、様々な宗教
や文化を尊重している点などは重要でした。
◆日本へ来た当初は、文化に適応することにくわえ、日本語の学習と
理解が私の直面した最大の困難でした。日本で私は様々なことに驚き
ましたが、たとえば、食堂で皆で食事をすると各自が等しく食事分の対価を支払うというのは、
特に友人同士の間でよく見られる現象でしたが、サウジアラビア王国での習慣と比較して驚か
されました。また、日本ではいまだに不思議に思うことも沢山ありますが、その一つとして電
車内での光景があります。日本人の乗客の中には車内で深い眠りについている人たちがいます
が、目的の駅に着くと途端に目覚めて降りていきます。日本の人は、高い地位にあってもたい
へん謙虚です。例えば、学校の前では先生方や校長先生までが定期的に清掃を行う光景が見ら
れます。今でも忘れ難い日本での出来事のひとつです。
アザーリー・フレンバーンさん
(熊本大学大学院 生命科学研究部先端生命医療科学部門
脳・神経学講座 神経分化学分野)
◇日本は学術とテクノロジー分野における主導国のひとつとみなさ
れ、日本の産業はその品質の確かさをもって世界中に広まっています。
この様に発展しながらも日本は、祖先から伝えられた伝統と習慣を守
り、また、アニメーションを通じて世界にその個性を印象付けていま
す。それに家族も私の選択を支持し励ましてくれました。他の国なら
ともかく、日本の大学を卒業したサウジアラビアの女学生は珍しいと家族も思っています。
◆言葉の問題もあり、サウジアラビアとは習慣が違うので、最初は大変でした。でもすぐ馴染
めました。規則正しい生活を送っていますし、日本の人は真面目で、時間を守り、やるべきこ
とはきちんとこなします。日本での研究活動は学生自身が主体的に行うもので、どうやって情
報を探し当てるか、それをどう適用するか、同僚たちとどのように議論するかなどを学びます。
15
ザキー・ハカミさん
(東北大学大学院 歯学研究科)
◇日本はとても発展した国であり、高いレベルの教育と研究水準を
持っています。そこに非常に強い興味をもち、日本に留学することを
決めました。また日本は歯学の分野、特に私の専門である歯科矯正学
において多くの新しいことを導入し、多数の技術革新をもたらしまし
た。特筆すべきなのは、歯科矯正患者の治療における治療期間の短縮
などといった技術向上で、私の研究心はそこに惹かれました。
◆世界のどの国にも良い面、悪い面があるとは思いますが、日本の良いところは悪い面を大き
く上回ると思います。学習環境は非常に整っており、またとても安全で平和な国であり、人々
は優しく協力的です。全体の環境が整備されており、私は自分の研究に打ち込むことができます。
悪い面は、文化や社会生活が少し異なることですが、それらは日本であることの意義でありま
すし、時間がたてば環境に慣れて順応できると思います。
アルグネイル・ファハドさん
(早稲田大学大学院 国際情報通信研究科)
◇幼少のころからテクノロジーへの憧れがあり、日本へ行くことは夢
でした。おかげさまで、リヤードの高校卒業後、1997年に日本で日
本語を学び、大学で教育を受ける奨学金を得ることができました。
◆東京に到着した時、そのテクノロジーの最先端ぶりに圧倒されまし
た。それから、人々が互いに尊重し合い、謙虚で、仕事や時間に正確
なのを好ましく思いました。他にも沢山のことに感心したのですが、
中でも次のような点があげられます:
人間として祖国を愛しそのために自己犠牲をいとわない、仕事を神聖なものとみなしている、
チャレンジ精神と強い意志、集団で仕事をこなしていく力、自分の属す組織に忠実であること、
学術研究と学術エリート育成への関心が高い、人間の頭脳と熟練した職人の技を極限まで活用
する、研究センターや大学に世界のレベルを上回る高水準の学術エリートが大勢いる。
これらが動機となり、卒業後6年経って博士課程に進む機会を得た際、研究完成の場として
私は再び日本を選択しました。この国の人々のことを更に学び、アッラーがお許しになるなら
ば将来自分の祖国のために働く時に両国の懸け橋となることを希望しています。
アムル・マッダーフさん
(大阪大学大学院 情報科学研究科情報システム工学専攻)
◇小さいころからロボットや電子機器が大好きでした。私は日本発祥
の世界ロボットコンテストにサウジアラビア代表団長として参加する
機会を得たのですが、その時に日本の技術力、関心の高さ、完璧な構
成力などに圧倒されました。そして日本のいくつかの大学からこちら
へ来て共同研究をしようという誘いをもらっていました。私が修士な
らびに博士課程の研究を修了するために日本を選んだ動機は以上のよ
うなことによります。
◆「世界知的所有権機関」の年次統計によれば、昨年の日本による発明は82,317件にのぼり、
平均すれば5秒に1件発明が行われていることになります。日本はこの様な成果を出す先進国で
ありながら、その伝統と遺産、独自の民族・宗教的機関などを保持しています。そういった日
本の国のあり方は、イスラームを国の法として奉じ、アラビア語を母語とするわたしたちの目
指すところです。
16
表彰式&就職インターンシップ
◆表彰式
学業で優秀な成績を修めた学生や積極的に文化・交流活動を行っている学生、そ
の他、優れた研究業績を残したと認められた学生を対象に、サウジアラビア王国大
使館文化部では、定期的にサウジアラビア留学生を表彰する場を設けています。
◆サウジアラビア留学生の採用&インターンシップ
学習環境の整備以外にも、将来的に両国の懸け橋となる人材育成、サウダイゼー
ションに貢献すべく、日本企業におけるインターンシップの機会を設けるなどの取
り組みも行っています。インターンシップの目的は、実際の業務に関わるだけでは
なく、社会人としてのマナーを学び、将来に活かすことです。株式会社日立製作所
やアズビル株式会社では日本の大学で学んでいるサウジアラビア留学生をインター
ンシップ生として受け入れています。また、いすゞ自動車株式会社は「いすゞモーター
スサウジアラビア」の設立を受け、今後、日本の大学を卒業するサウジアラビア留
学生を積極的に採用していきたいとの方針で会社説明会を実施しました。その他に
も、多数のサウジアラビアの機関が、サウジアラビア留学生獲得の動きを見せてい
ます。勉強だけではなく、就職の機会も得られるよう、今後もこのような活動が広
まることを期待します。
17
サウジアラビアと日本の学術・文化的取り組みの
ご紹介
◆◇サウジアラビア高等教育省、文部科学省と覚書を締結
2010年7月に、サウジアラビア王国高等教育省と日本の文部科学省との間に「教育
と科学についての協力に関する覚書」
が結ばれました。アルアンカリー高等教育大臣、
川端文部科学大臣(当時)らのご臨席のもと、和やかな雰囲気の中、調印が執り行わ
れました。
◆◇学長会議の開催
2010年7月に第一回サウジアラビア・
日本 大学学長会議が開催され、サウジア
ラビア側から6、日本側から24の大学が
参加しました。第二回会議は2011年の4
月にサウジアラビアのリヤードで開催さ
れ、サウジアラビア側から20、日本側か
ら12の大学が参加しました。会議では、
教育や技術・学術交流などのテーマに基
づいた発表や意見・情報の交換が行われ
ました。
今後も実質的な協力プログラムを行うと同時に、このような全体会議の場を設け
ていきたいと考えております。
◆◇サウジアラビアと日本の大学間共同プロジェクト・協力協定に
ついて
サウジアラビア王国大使館文化部ではサウジアラビアの大学と日本の大学間の協
定の締結や、共催ワークショップ・共同研究の調整など、橋渡し役として両国間の
学術交流にも積極的に貢献しています。
両国の大学間には多くの協力協定や覚書が締結されており、数多くの試みが実施
18
されています。例えば、東京大学とウンム・アルクラー大学のクラウド・マネジメ
ントの研究や筑波大学とアルジョウフ大学の生命環境科学研究科との交流に関する
プロジェクト、東海大学によるエッファト大学への工学・IT分野での講師派遣、名
古屋商科大学とプリンス・スルターン大学の交換留学プログラム、東海大学とキン
グ・アブドゥルアジーズ大学の無人ソーラー飛行機研究プロジェクトや東京大学と
キング・ファハド石油鉱物大学、イマーム大学と同志社大学、北海道大学とキング・
アブドゥルアジーズ大学との共催シンポジウム・ワークショップなどのプログラム
が実施されています。
◆◇産学連携
近年、産学連携の動きが盛んになっています。一例をご紹介いたしますと、横河
電気株式会社はサウジアラビアのダハラーンにあるテクノバレーにR&Dセンターを
設立しておられますし、日揮株式会社および千代田化工建設株式会社はサウジアラ
ビアの理工系大学である、キング・ファハド石油鉱物大学の学生を対象に研修を行っ
ています。また、財団法人国際石油交流センター(JCCP)は、キング・ファハド石
油鉱物大学との共同研究を1980年代より開始しておられます。また、2012年2月に開
催された日本・サウジアラビア産業協力フォーラムにて、東京大学とアブドゥッラー
国王原子力・再生可能エネルギー都市の間に太陽光発電技術の共同開発に関する協
定が締結されました。また、京都大学とキング・ファハド石油鉱物大学およびアラ
ムコの三者間でも強力協定を結ぶべく、進めておられます。その他、リヤードテク
ノバレー(キング・サウード大学)やジェッダテクノバレー(キング・アブドゥル
アジーズ大学)では、日本の大学および企業との協力関係を深めるべく、積極的に
活動しています。今後もこのような活動が更に広まることを祈ると共に、私共でも
できる限りの協力をさせていただく所存です。
◆
◇高等教育フェア・会議
サウジアラビア高等教育省が主催する国際高等教育フェア・会議(IECHE)は、
国内外の高等教育機関を紹介する国際的なイベントとなることを目的に、2010年よ
り毎年行われ、全世界から約350の機関が参加しています。また、知識の共有やグロー
バルな知識基盤社会の形成を目指したパートナーシップを構築するため、同様の研
19
究目的を持つ世界各国の主要な研究機関に対し橋渡しの場も提供します。フェアで
は、参加大学や学部が出展ブースにてそれぞれの大学に関する情報を紹介するほか、
フェアと同時開催される国際会議では参加者による講演も行われます。
過去の参加機関(日本)
(サウジアラビアを訪問した大学を含む) 順不同
• 東京大学
• 京都大学
• 大阪大学
• 名古屋大学
• 東北大学
• 筑波大学
• 北海道大学
• 東京工業大学
• 岡山大学
• 早稲田大学
• 東海大学
• 関西学院大学
• 立命館大学
• 上智大学
• 日本工業大学
• 名古屋商科大学
• 松本歯科大学
• 大阪工業大学
• 拓殖大学
• 東京・大阪日本語教育センター(JASSO)
• 千駄ヶ谷日本語学校
• 江戸カルチャー日本語学校
• エール学院
• メリック日本語学校
• 国書日本語学校
20
<訪日した大学の例> 順不同
• ウンム・アルクラー大学
• イマーム・ムハンマド・ビン・サウード・
イスラーム大学
• キング・サウード大学
• キング・アブドゥルアジーズ大学
• キング・ファイサル大学
• キング・ファハド石油鉱物大学
• ジャーザーン大学
• アルジョウフ大学
• タブーク大学
• 北部国境大学
• ダンマーム大学
• サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ大学
• シャグラー大学
• アルマジュマア大学
• アブドラ国王科学・技術大学
• プリンス・スルターン大学
• プリンス・ムハンマド・ビン・ファハド大学
• エッファト女子大学
サウジアラビアの
大学の発展
アラブ世界の大学ランキングにおける
サウジアラビアの大学の存在感
ウェボメトリックスのアラブ世界の大学ランキング
Top Arab World
CONTINENT
RANK
UNIVERSITY
1
King Saud University
2
King Fahd University of Petroleum and Minerals
3
King Abdulaziz University
4
Umm Al-Qura University
5
Imam Muhammad bin Saud University
6
American University in Beirut
7
An-Najah National University
8
Cairo University
9
King Faisal University
10
American University in Cairo
July 2011
COUNTRY
Saudi Arabia
Saudi Arabia
Saudi Arabia
Saudi Arabia
Saudi Arabia
Lebanon
Palestine
Egypt
Saudi Arabia
Egypt
WORLD
RANK
186
302
790
955
1,000
1,138
1,193
1,219
1,256
1,357
出典:“Webometrics Ranking of World Universities”
2011年のWebometrics大学ランキングのアラブ世界のランキングにおい
て、Top10に選出された大学のうち半数以上がサウジアラビアの大学と
なっています。
22
The QS University Ranking 2011
CONTINENT
RANK
ARAB WORLD UNIVERSITY
COUNTRY
1
King Saud University
キング・サウード大学
Saudi Arabia
2
King Fahd University of Petroleum and Minerals
キング・ファハド石油鉱物大学
Saudi Arabia
3
American University of Beirut
ベイルート・アメリカン大学
Lebanon
4
United Arab Emirates University
UAE大学
UAE
5
King Abdulaziz University
キング・アブドゥルアジーズ大学
Saudi Arabia
6
Sultan Qaboos University
スルターン・カーブース大学
Oman
7
King Khalid University
キング・ハーリド大学
Saudi Arabia
8
King Faisal University
キング・ファイサル大学
Saudi Arabia
8
Umm Al-Qura University
ウンム・アルクラー大学
Saudi Arabia
9
Cairo University
カイロ大学
Egypt
9
Al-Imam Muhammad Ibn Saud Islamic University
イマーム・ムハンマド・ビン・サウード・イスラーム大学
Saudi Arabia
9
American University in Cairo
カイロ・アメリカン大学
Egypt
WORLD
RANK
200
221
300 =
338
370
377
451-500
501-550
501-550
501-550
551-600
551-600
2011年のQS世界の大学ランキングにおいてTop 600の中にアラブ世界から12
大学が選出されました。そのうち7大学がサウジアラビアの大学でした。また
Shanghaiランキング2011においてはアラブ世界から3校がランクインし、内2校
はサウジアラビアのキング・サウード大学 King Abdullah University for Science & Technology
とキング・ファハド石油鉱物大学となって
います。
これらサウジアラビアの多数の大学がラン
クインするという実績は、サウジアラビアが
教育に投資していることの成果であると言
えます。
23
人材開発に傾注するサウジアラビア
サウジアラビアは莫大な投資により、世界最高水準の教育を実施しています。
そのことは教育への支出が対GDP比において、OECD各国平均5%・日本においては
3.5%であるのに対して、サウジアラビアでは6.8%(2004年)であることが示しており、
毎年276億リヤル(73億6千万ドル)もの投資を教育・人材育成に対して行っています。
2000-2007年の教育に
おける公費負担
(政府支出総額に占める割合)
%
30
27.6
25
20
16.1
15.3
13.7
15
12.9
12.5
10.7
10.6
9.7
10
9.5
9.2
5
サウジアラビアでは、公費のうち27.6%
が教育費となっています。
ア
本
リ
イ
タ
ド
日
イ
ツ
ス
ン
ド
ラ
ン
イ
フ
国
英
ア
国
シ
ロ
米
国
韓
国
中
サ
ア ウジ
ラ
ビ
ア
0
出所:Human Development Report 2009
急増する国立大学の数
2002年
6年間で
約3倍
8
25
2009年
0
University of Jazan
24
20
(国立大学数)
40
University of Najran
サウジアラビア 国立大学リスト
大学名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
Al-Imam Muhammad Ibn Saud Islamic University
イマーム・ムハンマド・ビン・サウード・イスラーム大学
Islamic University in Madinah
メディナ・イスラーム大学
Jazan University
ジャーザーン大学
King Abdulaziz University
キング・アブドゥルアジーズ大学
King Abdullah University of Science and Technology
アブドラ国王科学・技術大学
King Fahd University of Petroleum and Minerals
キング・ファハド石油鉱物大学
King Faisal University
キング・ファイサル大学
King Saud bin Abdulaziz University for Health Sciences
キング・サウード・ビン・アブドゥルアジーズ健康科学大学
King Saud University
キング・サウード大学
Najran University
ナジュラーン大学
Qassim University
カスィーム大学
Taibah University
タイバ大学
Umm Al-Qura University
ウンム・アルクラー大学
University of Ha'il
ハーイル大学
King Khalid University
キング・ハーリド大学
Taif University
ターイフ大学
Al-Jouf University
アルジョウフ大学
Al-Baha University
アルバーハ大学
University of Tabuk
タブーク大学
Northern Border University
北部国境大学
Princess Nour Bint Abdulrahman University
プリンセス・ヌーラ・ビントゥ・アブドゥルラハマーン大学
Dammam University
ダンマーム大学
Salman bin Abdulaziz University
サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ大学
Shaqra University
シャグラー大学
Al-Mujmaa University
アルマジュマア大学
URL
http://www.imamu.edu.sa/sites/en/Pages/default.aspx
http://www.iu.edu.sa/en/Pages/default.aspx
http://www.jazanu.edu.sa/sites/en/Pages/Default.aspx
http://www.kau.edu.sa/home_ENGLISH.aspx
http://www.kaust.edu.sa/
http://www.kfupm.edu.sa/default.aspx
http://www.kfu.edu.sa/en/pages/home.aspx
http://www.ksau-hs.edu.sa/English/Pages/default.aspx
http://ksu.edu.sa/Pages/default.aspx
http://www.nu.edu.sa/gui/Default.aspx
http://www.qu.edu.sa/SitePages/home.aspx
http://www.taibahu.edu.sa/cms/default.aspx?ln=en
http://uqu.edu.sa/english
http://www.uoh.edu.sa/
http://portal.kku.edu.sa/KKU_Website/english/index.htm
http://web.tu.edu.sa/tu/en.html
http://www.ju.edu.sa/en/Pages/default.aspx
http://portal.bu.edu.sa/web/guest
http://www.ut.edu.sa/en/web/guest/tabukportal
http://nbu.sa/#Top
http://www.pnu.edu.sa/en/Default.aspx
http://www.ud.edu.sa/web/en
http://www.sau.edu.sa/web/en:
http://su.edu.sa/English/Pages/default.aspx
http://www.mu.edu.sa/en
サウジアラビア 私立大学リスト
1
2
3
4
5
6
7
Prince Sultan University
プリンス・スルターン大学
Prince Mohammad Bin Fahd University
プリンス・ムハンマド・ビン・ファハド大学
Arab Open University
アラブオープン大学
Alfaisal University
アル・ファイサル大学
Dar Al Uloom University
ダールルウルーム大学
Al Yamamah University
ヤマーマ大学
Effat University
エッファト女子大学
http://www.psu.edu.sa/colleges/psu/
http://www.pmu.edu.sa/v4/default.asp
http://www.arabou.org.sa/
http://www.alfaisal.edu/
http://www.dau.edu.sa/
http://www.yu.edu.sa/sites/en/Pages/Default.aspx
http://www.effatuniversity.edu.sa/
25
サウジアラビアにおける
Center of Excellence(研究拠点)のご紹介
Center of Excellence(COE)とは、
「創造性豊かな世界の最先端の学術研究を推進する卓越した研究拠点」の事を指し、
国の支援に基づき特定分野の高度研究を重点的に推進するために築かれた研究拠点
をこのように呼びます。
サウジアラビアには下記の通り多岐に亘るCenter of Excellenceが設立され、日々
研究が進められています。
研究拠点名(COE)
材料工学に関する研究拠点
ゲノム医学研究に関する研究拠点
石油精製・石油化学に関する研究拠点
ナツメヤシの木および果実に関する
研究拠点
バイオテクノロジーに関する研究拠点
環境学に関する研究拠点
再生可能エネルギーに関する
研究拠点
ハッジ(大巡礼)・ウムラ(小巡礼)
に関する研究拠点
理数教育開発に関する研究拠点
腐食に関する研究拠点
時事問題におけるイスラーム法に
関する研究拠点
脱塩技術研究に関する研究拠点
骨粗鬆症に関する研究拠点
情報保護に関する研究拠点
26
所属大学名
King Saud University
キング・サウード大学
http://ksu.edu.sa/Pages/default.aspx
King Abdulaziz University
キング・アブドゥルアジーズ大学
http://www.kau.edu.sa/home_ENGLISH.aspx
King Fahd University of Petroleum and Minerals
キング・ファハド石油鉱物大学
http://www.kfupm.edu.sa/default.aspx
King Faisal University
キング・ファイサル大学
http://www.kfu.edu.sa/en/pages/home.aspx
King Saud University
キング・サウード大学
http://ksu.edu.sa/Pages/default.aspx
King Abdulaziz University
キング・アブドゥルアジーズ大学
http://www.kau.edu.sa/home_ENGLISH.aspx
King Fahd University of Petroleum and Minerals
キング・ファハド石油鉱物大学
http://www.kfupm.edu.sa/default.aspx
Umm Al-Qura University
ウンム・アルクラー大学
http://uqu.edu.sa/english
King Saud University
キング・サウード大学
http://ksu.edu.sa/Pages/default.aspx
King Fahd University of Petroleum and Minerals
キング・ファハド石油鉱物大学
http://www.kfupm.edu.sa/default.aspx
Al-Imam Muhammad Ibn Saud Islamic University
イマーム・ムハンマド・ビン・サウード・イスラーム大学
http://www.imamu.edu.sa/sites/en/Pages/default.aspx
King Abdulaziz University
キング・アブドゥルアジーズ大学
http://www.kau.edu.sa/home_ENGLISH.aspx
King Abdulaziz University
キング・アブドゥルアジーズ大学
http://www.kau.edu.sa/home_ENGLISH.aspx
King Saud University
キング・サウード大学
http://ksu.edu.sa/Pages/default.aspx
文化アタッシェからのご挨拶
サウジアラビアの本当の宝物は、石油でも天然
ガスでもなく、人材です。
近年、サウジアラビアでは国を挙げて科学技術
分野の強化、人材の育成に取り組んでいます。明
治維新の際、日本では人材育成に力が注がれまし
たが、日本が歩んだような道を、現在サウジアラ
ビアが歩んでいます。その例として、2005年に本
国政府により新たな奨学金制度である「アブドラ
国王奨学金プログラム」が開始され、毎年多くの
サウジアラビア人学生がこの奨学金プログラムを利用して来日しています。
その他にも、大学間の学術協力はもちろんのこと、共催ワークショップ・
シンポジウムの開催や、産学連携の取り組みも数多く実施されるようにな
りました。いくつかの日本の企業では、サウジアラビア留学生にインター
ンシップの機会を設けておられますし、採用に関しても積極的に動いてお
られます。
現在まで、日本とサウジアラビアの協力の下、多くの石油化学、プラント、
工業をテーマにした合弁企業が設立されてきましたが、今後は石油・自動
車に加えて、文化・教育・科学技術をテーマにした協力が必要だと思われ
ます。日本とサウジアラビアの大学、および企業間の協力、技術交流が両
国にとって必要だと思われます。
今後も、私共サウジアラビア王国大使館 文化部では、日本の各大学・研
究機関・企業との人材開発や知的交流をテーマとした協力関係の実現に貢
献して参りたいと思います。留学生の受入れや学術協力、ワークショップ、
シンポジウム、共同R&D、トレーニングプログラム、MOUやプロジェクト
ベースでの協力、契約などと言った様々なアプローチから、日本とサウジ
アラビアの戦略的パートナーシップの構築にお役にたてれば幸いです。
日本とサウジアラビアの関係が今後、ますます発展し、いっそう強化さ
れることを心から祈念いたします。
サウジアラビア王国大使館 文化部 文化アタッシェ
Dr. Eng. イサム・ブカーリ
27
サウジアラビア王国大使館 文化部
【お問い合わせ窓口】
サウジアラビア王国大使館 文化部 住所:164-0011 東京都中野区中央2-37-3 中野旭ビル
電話:03-5348-3011
FAX:03-5348-3012
URL: http://www.saudiculture.jp
E-mail: [email protected]
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