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- 20 - 1−① メダカの生態 生活史 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 産卵・生息

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- 20 - 1−① メダカの生態 生活史 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 産卵・生息
1−①
メダカの生態
○生活史
1
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12
産卵・生息場所
産卵期
水草など
仔 魚
稚 魚
未成魚
平野部の湖沼、水
田周辺の水路、た
め池、河川の淵な
ど
成
○特
2
魚
1∼2年
性
分
布
・日本では本州以南に分布(右図)
食
性
・稚魚はプランクトン類を摂餌
・成魚は雑食性で、イトミミズ、水生昆虫、動・植物プランクトンを摂餌
繁
殖
・緩流域、止水域の藻や水草に産卵、5∼6月、9∼10月がピーク
・ピーク時はほぼ毎日10∼20個産卵
・10日前後でふ化
配慮のポイント
・産卵場所である水田への遡上を妨害しないよう、水路の流速・落差に注意が
必要
・産卵・休息場所として藻や水草などの植生が必要
・遊泳速度が遅いので、年間を通じて浅く緩やかな流速が必要
・高温、低温、塩分、汚濁などに比較的強いが、農薬、化学肥料には弱い
・日当たりの良好な水辺を好む
RDBカテゴリー
・絶滅危惧Ⅱ類(VU)
その他
・稚魚は、3∼5ヶ月で成魚となり、寿命は1∼2年
・成魚の体長は、20∼35mm
・水温13℃以下になると活動が鈍り、冬期はあまり活動しない
- 20 -
メダカの分布図
出典:環境庁第4回自然環境保全基礎調査
メ ダ カ の 生 活 史(例)
田で成長し、稲刈
り前の落水までに
水路へ移動する。
- 21 -
1−②
ギンブナの生態
○生活史
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産卵期
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12
産卵・生息場所
水草、ヨシの茎など
仔魚
河川の中・下流域、
池、湖沼、水田・周
辺水路
稚魚・未成魚
成魚
○特
性
分
布
・北海道、本州、四国、九州、琉球列島の全域に分布(右図)
食
性
・雑食性で、底生動物、付着藻類、動物プランクトンなどを食べる
繁
殖
・春になると河川本流や湖沼などの深場から群をなして浅場に移動し、河川支
流やこれに通じる細流、水田などに入って産卵
・主に水草やヨシの茎など水面近くのものに産卵
・卵は直径約1.4mmの球形で粘着卵
・一週間程度でふ化
配慮のポイント
・生息場となる流れの緩い淵や淀みなどの緩流域を残す必要
・河川に流入する水路などに入るため、連続性を分断しない配慮が必要
・産卵には淵やその周辺に繁茂するヨシやフサモなどの植物が必要
・産卵期の工事による濁水の流入は、粘着卵の酸欠を起こす可能性があるため、
濁り防止に対する注意が必要
RDBカテゴリー
・該当なし
その他
・成魚の体長は250mm程度
ギンブナの分布図
出典:環境庁第4回自然環境保全基礎調査
- 22 -
1−③
タモロコの生態
○生活史
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産卵・生息場所
用水路や水田などの砂
底部、水草の根など
産卵期
仔魚
河川の中・下流域、
池、湖沼、水田・周
辺水路
稚魚・未成魚
成魚
○特
性
分
布
・静岡・新潟以西の本州、四国に天然分布し、近年
布を広げている(右図)
は関東・東北地方にも分
食
性
・大型の水生昆虫や、ユスリカ幼虫、イトミミズ、ヨシノボリの幼魚などのほ
かクロモなどの水草も引きちぎって食べる
・人工湖などではミジンコなどの浮遊物質を食べる
繁
殖
・細流、用水路、水田などの水草や抽水植物の根などに産卵
・直径1.1∼1.3mmの球形沈性粘着卵、不透明な淡黄色
・5∼8日でふ化
配慮のポイント
・環境変化に対する適応性強
・富栄養化等による水質悪化に対する耐性弱
・水生植物や藻の中で生息するため、そのような環境の保全が必要
・産卵時には、流れの穏やかな淵的環境が必要
RDBカテゴリー
・該当なし
その他
・成魚の体長は100mm程度
タモロコの分布図
出典:環境庁第4回自然環境保全基礎調査
- 23 -
1−④
ヨシノボリ類の生態
○生活史
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産卵・生息場所
産卵期
仔魚
海・湖
稚魚
海→河川
未成魚
成魚
2年
トウヨシノボリ
○特
性
分
布
・北海道を除く日本各地に分布(右図)
食
性
・雑食性で、付着藻類小型の水生昆虫を主に食べる
繁
殖
・5∼7月に河岸の砂で埋まった石の下面に産卵
・卵は長径が1.8∼3.0mm、短径が0.6∼0.9mmの長円形
・水温20∼22℃では約84時間でふ化
・ふ化まで雄が新鮮な水を送って、死んだ卵を取り除くなど保護
配慮のポイント
・川と海を往復するため、河川を横断する工作物には適切な魚道が必要
・河床にヨシノボリが産卵床として利用可能な大きさの石礫が必要
RDBカテゴリー
・該当なし
その他
・成魚の体長は70mm程度
・ふ化した仔魚は直ちに海に下って数ヶ月を過ごし、全長15∼20mm程度に
成長して河川を遡上
- 24 -
中流域、平瀬
1−⑤
ヤリタナゴの生態
○生活史
1
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12
産卵・生息場所
えら
産卵期
二枚貝の鰓の中
仔魚
河川の下流、湖
沼、用水路など
稚魚・未成魚
成魚
○特
約2年
性
分
布
・本州、四国および九州北部に分布(右図)
食
性
・稚魚は動・植物プランクトンを食べる
・成魚は水草に付着する動・植物、特に付着藻類を飽食し、死んだ水草の破片
も食べる
繁
殖
・細流、用水路、緩流域の二枚貝の鰓葉内に産卵
・卵は紡錘形で2.3∼3.6mm×1.4∼1.6mmで粘着性は弱い
・4日でふ化し、ふ化後25日前後まで二枚貝の鰓葉内で過ごす
さいよう
配慮のポイント
・産卵床および前期仔魚の生育場となる二枚貝を保護するため、砂礫底、良好
な水質および貝の幼生の宿主となる魚の存在が必要
・河川本流につながる用水路や湖沼などに多く生息するため、河川本流と周辺
水域との連続性を絶やさない配慮が必要
RDBカテゴリー
・該当なし
その他
・成魚の体長は100mm程度
・二枚貝の幼生は、親と同じ形になるまで、20日間程度ヨシノボリやオイカ
ワなどの魚類に寄生
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ヤリタナゴの分布図
出典:環境庁第4回自然環境保全基礎調査
1−⑥
ドジョウの生態
○生活史
1
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12
産卵・生息場所
産卵期
水草、水田の泥上
仔魚・稚魚
静水域、水田など
未成魚
静水域、水田、河川
の緩流域
成魚
○特
9
最大17年
性
分
布
・ほぼ日本全国に分布、ただし北海道と琉球列島のものは移植の可能性が高い
(右図)
食
性
・後期仔魚は泥底で底生藻類と小型半底生浮遊動物を摂餌する
・21mm以下の稚魚は小甲殻類、50∼70mmでは甲殻類のほかイトミミズ、
70∼89mmでは動物以外に珪藻、植物の茎・根・種子などを雑食し、90
mm以上では動物餌料が減る
繁
殖
・産卵場所は水田、側溝、岸辺の浅いところで、細流の水草の合田、水田の刈
り株、水田の泥上を産卵床とする
・卵は直径1.1∼1.5mmの球形で5千∼3万粒
・20∼54時間でふ化
配慮のポイント
・流れの速い水路や高い落差があると産卵場への遡上が阻害される
・泥底に潜って冬眠するため、泥底の場を確保する必要がある
・ほ場整備に伴う用水路の改修などに影響を受けやすい
RDBカテゴリー
・該当なし
その他
・成魚の体長は、雄は120mm、雌は180mm程度
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ドジョウの分布図
出典:環境庁第4回自然環境保全基礎調査
1−⑦
ナマズの生態
○生活史
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産卵期
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産卵・生息場所
水面の藻や水草
仔魚
河川の中・下流域、
湖沼、水田・周辺水
路
稚魚・未成魚
成魚
○特
性
分
布
・日本各地に分布する(右図)
食
性
・稚魚は半底生性の浮遊動物や小型の底性動物を食べる
・成魚は小魚、カエル、甲殻類、貝類を食べる(肉食性)
繁
殖
・小川、池、沼、水田、用水路の水面に浮いている藻や水草に産卵
・卵はほぼ球形で直径1.6∼2.0mm、黄緑色の粘着卵
・8∼10日でふ化
・産卵期には梅雨時の真夜中に水田や用水路に群をなして集まる
配慮のポイント
・産卵床としての藻や水草が必要
・産卵場である小川、水田までのアクセスに配慮する必要がある
・昼間の隠れ場としての淵、木陰、浮石などが必要で、平坦で開けたところに
は生息できない
RDBカテゴリー
・該当なし
その他
ナマズの分布図
出典:環境庁第4回自然環境保全基礎調査
・成魚の体長は600mm程度
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