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ミート・ジ・エキスパーツ 昨日 クロスメディア・フォーラム

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ミート・ジ・エキスパーツ 昨日 クロスメディア・フォーラム
第15号 10月27日 水
教育コンテンツ国際コンクール
音と映像を駆使した教育コンテンツが世界中から集まる国際コンクールです。
昨日 クロスメディア・フォーラム
ミート・ジ・エキスパーツ
ディスカッション「最先端メディア、従来のメディア
~教育コンテンツ制作における効果的な利用法~」
写真左から
アヴァ・カーボネン、カッレ・フルスト、
佐藤 隆善
一次審査委員を務めた3人のエキスパートが、得意分野の視点から今年のエントリーの傾向や今後のメディアの方
向性について意見交換を行いました。
アヴァ・カーボネン氏(リール ガールズ メディア/カナダ)は、2008年度「日本賞」文部科学大臣賞受賞(児童向けカ
テゴリーの最優秀コンテンツ)を受賞し、テレビ番組だけでなく、数多くのマルチメディア作品の制作に携わってきまし
た。「今年のエントリーは環境、文化、心の問題など多岐にわたり、審査において私たちは「世界共通のテーマを描き
出した作品か?」、「日本賞の基準である『自己学習による個人の成長、そして個人の資質の向上、そしてよりよい社
会を構築するための展望と共感』をサポートしているか」、また「数多くの国や地域からのエントリー作品を選ぶことを
心がけました」と発言しました。
カッレ・フルスト氏(上海万博、ノルウェー、文化プログラム統括/ノルウェー)は、世界中で子ども番組のワークショップ
を行う傍ら、一次審査で幼児・児童カテゴリーのチームリーダーを務めました。「子ども番組のエントリーはアニメ作品
が多いが、テレビ番組とウェブなど内容を連動させ、新しいメディアの特徴を活かしたコンテンツや、アーカイブを利用
したエントリーが目立ちました」と述べ、「作品を選ぶにあたって、文化的知識と異文化理解が必要です」と振り返りま
最先端メディア、従来のメディア
した。「新しいメディアは教育効果を高めるのか?」の問いに、「今の子どもたちにとって、マルチメディアは与えられた
~教育コンテンツ制作における効果的な利用法~
文化そのものなのです」と意見を述べました。
10/26(金)15:45~17:15
4階正面玄関
ZZZ
新しいメディアテクノロジーが進化し続けるこの時代に、これらの新技術を使った様々な表現方・手段及び従来のメ
教育コンテンツや数々のシリアスゲームのアート・ディレクターを務め、一次審査では生涯・福祉教育カテゴリーのノ
ディアをどのように選択し使い分けていくのか。海外で活躍中の一次審査員たちが、それぞれの得意分野の視点から
ンリニア・アドバイザーを担当した佐藤隆善氏(アプライド・リサーチ・アソシエイツ、バーチャルヒーローズ/アメリカ)
教育コンテンツを作る上での心得&その融合&活用方法についてのディスカッション。
は、一次審査で印象に残った作品の紹介が終わると、「今まではテレビ番組を元に制作されたウェブやゲームのエン
トリーは多くありましたが、今後はノンリニア発のアプローチを期待しています」と、教育コンテンツ、また「日本賞」の
未来について述べました。
「リニアとノンリニアをパッケージにした作品をエントリーする機関が今後も増えると思われますが、一番大切なのは
どのメディアで制作されたかではなく、クオリティです」とアヴァ・カーボネン氏は締めくくりました。
ドラマの鬼才アンジェイ・マレシュカ監督と語る夕べ
ヨーロッパ・ファミリー・シネマの元祖といわれるアンジェイ・マレシュカ氏の作品のうち、数々の受賞歴に輝く
「魔法の木シリーズ」を上映し、彼の番組作りの手法や心得など、その思念についてのトークセッションが
行われました。
なぜ、子ども達のために映画を制作するのでしょうか?
「子どもはもっとも賢い視聴者です。映画は彼らの想像力を広げ、本当に良い作品は一生心に残るからです。」
映画制作に当たって大切にしていることは何ですか?
「子どもたちの『期待』に応えることと、『サプライズ』を用意すること。そして『現実』と『魔法』をうまく組み
合わせること、その2つのバランスが大切です。」
アンジェイ・マレシュカ
キャスティングはどのように行っていますか?
(映画監督/ポーランド)
「オーディションやプロダクションを通さず、子役は『学校』で探します。また、撮影前は約一週間に渡り、ワークショップを通
して、カメラに慣れさせ、可能性を引き出します。最近、男の子は感情を出すことへの恐れがなくなり、良い演技をしてくれま
すが、女の子はメディアの影響で、10歳以上になるとカメラ写りを気にし、表情が硬く、演技がなかなかできません。」
どのようにして子どもたちをうまく導くのかについては、会場内でのワークショップを交えて、身体的表現の大切さとノウハウ
を語りました。
グランプリ「日本賞」は本日発表されます!
クロスカテゴリー(生徒と先生の学びのために)
一次審査を通過したエントリーの中から、「生徒と先生の学びのために」をテー
マに制作された番組を視聴し、それについてモデレーターを中心に意見交換
が行われました。 アイルランド放送協会(RTE)からエントリーされた「ある中学校
の一年」は、アイルランドのとある中等学校を記録したドキュメンタリーです。生
徒や教師は学校で起きる問題に対してどう考えているのか?モデレーターの
ニコラ・デシャン氏(フランス・テレビジョン(FTV)/フランス)は、「教育コンテンツ
は、好奇心・疑問・発見のバランスが大切です。課題を見つけ、自ら学ぶことで
知識が深まります」と意見を述べました。
「最初のレッスン:ホロコースト」(ティーチャーズ TV/イギリス)はロンドン大学教
育研究所の援助で制作されたホロコーストを学ぶための6つの短編集です。第
二次世界大戦中、ドイツでのユダヤ人の扱われ方や戦争について考えさせら
れます。「友だちになるには」(スウェーデン教育放送(UR)/スウェーデン)は仲
モデレーター
間外れにされ、いじめに悩む子どもの問題を、1つのエピソードに2つの異なっ
ニコラ・デシャン
た結末を用意し、難しい問題を分かりやすく解説しています。
(フランス・テレビジョン(FTV)/フランス)
参加者からは、「いじめを解決するには誰がどういった行動をとればいいのかを、教師と一緒に考えることができてとても
よい」という声が出ました。 「問題行動への挑戦」(ティーチャーズ TV/イギリス)は、生徒の問題行動に対して、いかに対
処すべきかを学ぶことができる、教師用ビデオアプリケーションソフトです。モデレーターは、「双方向性を活かしたコンテ
ンツが増えてきました。今後のマルチメディアの動向が楽しみです」と締めくくりました。
•
福祉教育(障害者からの発信)
文化的背景が異なる国々からエントリーされた、障害者の生き方を考えさせる福祉教育番組を視聴し、意見交換が
行われました。「きらっといきる『バリバラ~バリアフリー・バラエティー~』」(日本放送協会(NHK)/日本)は、多くの人
が障害者に対して持っている固定観念、例えば、障害者は常に困難な生活を克服するため必死に戦っている、とい
う先入観などを打ち破り、「笑い」という新しいアプローチを使って作られた番組です。会場からは、「障害者番組に、
『笑い』の要素を取り入れた視点は新しく、一緒に楽しめました」や「あまりにも斬新な切り口で、最初に観たときには
ショックでしたが、理解を深めることができました」などと意見が出ました。
イギリス放送協会(BBC)からエントリーされた「アウチ!」は、記事、インタビュー、映像、伝言板とブログなどを使い、
障害者自身が自分たちについての考え、語るウェブサイトです。「自分でできるよ」(カナダ国立映画制作庁(NFB)/カ
ナダ)は、ダウン症を持つ4人のアーティストの生活を自己描写アニメーションやインタビューで組み合わせて紹介し
ているアニメ・ドキュメンタリー。そして、韓国からエントリーされた「スンイルの物語~私は生きる~」(SBS/韓国)は、
元プロバスケットボールのコーチであるパク・スンイル氏の「ルー・ゲーリック病」との闘病生活と追ったドキュメンタ
リーです。
ZZZ
参加者の声
一次審査委員
高橋 恭子
早稲田大学川口芸術学校
早稲田大学大学院政治研究科
日本
リニア、ノンリニアと、様々な
フォーマットが混在していく中で、
それぞれを違うメディアと捉える
よりも、「幅が広がった」と感じまし
た。どのメディアでも、コンテンツ
のクオリティは重要です。
Hsu Chinyun &
Hsiang Lan Chiu
Hakka Television Station
Aaron Eli Mena Araya
茨城大学 学生
コスタリカ
初日からたくさんの素晴ら
しい作品を拝見しました。
子供に哲学を教える番組
はとても新鮮でした。
Guylaine Maroist
Turbulent-La Ruelle
台湾
カナダ
それぞれの国が独自の
表現方法でコンテンツ
を制作していることを学
びました。素晴らしい経
験でした!
「日本賞」の作品はどれも
素晴らしったです。特に自
分の専門でもある、青少
年向けカテゴリーのコンテ
ンツがよかったです。学ん
だことをカナダでも活かし
ます!
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/index_j.html
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