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まえがき / 学生諸君へ / CONTENTS / Chapter1
まえがき 時事問題を風化させないための努力 「爆弾のかわりに教科書を投下していたら、地雷のかわりに麦を植えていた ら、アフガニスタンはこうはならなかったはずだ」 ーモフセン・マフマルバフ 戦争で親を失い、飢えや地雷を踏んで死んでゆく子供たちを目の当たりにしたイラン の映画監督、マフマルバフ氏はこう訴えている。バーミヤンの遺跡が破壊された時、メ ディアは貴重な世界遺産が破壊されたことには意見しても、冷戦構造のはざまで何十年 も続いた内戦で 250 万人もの人々が死に、その背後で女性や子供たちが死の影におびえ ながら生きていることは伝えなかった。9.11 テロの報復に伴うアメリカの戦争で世界に 知られるところとなった彼らの存在は、問題が何も解決していないのに早くも忘れ去ら れようとしている。アフガニスタンだけではない。世界中でメディアが刻々と伝える紛 争や事件は、鮮度が落ちると消費の名の下に次々と上書きされ、その背後で助けを求め る人々はいとも簡単に忘れ去られてゆく。問題を風化させないための努力が必要である。 豊かな国日本に住む私たちはこれらの問題にどう向き合えばよいのだろうか。 本テキストでは、国内の問題を扱う記事、世界の問題を扱う記事それぞれ 6 編ずつを 厳選した。新聞記事を通じて、私たちが住む日本についての理解を深めつつ、世界の出 来事に目を向け、自らの位置を確認し世界との距離を測ることで、問題の構造を理解す ることを目的としている。日本の学生用に書き下ろしはせず、新聞記事の息づかい、筆 者が主張する論点を原文のまま伝えることにこだわった。難しくとも学生には、報道記 事を原文で読むことで、日本に向けられた世界のまなざしを、また今世界で何が問題に なっているのかを直接感じ取って欲しい。また各記事を現時点で起こっている出来事と 比較することで、紛争や事件が突発的に起こるのではなくその背景が隠れていること、 そして今起きている出来事が新たな問題への引き金となりうるのに、ニュース記事とし て簡単に消費され消えてゆく危険性について、学生同士で話し合い、クリティカルな思 考を鍛えて欲しい。 英語の習得にはスキル上達のための訓練に加えて、好奇心が重要である。ハリー・ポ ッターは一気に読み通せて内容を理解することができても、同じ長さの交通規則を読ん で内容を頭に入れることに苦痛を感じる人は少なくないはずである。先を知りたい、内 容を理解したいという好奇心をかき立てられてはじめて「練習」が知(血)となり肉と なるはずである。本書の 12 の記事はそういった意味でどれも興味深い読み応えのある記 事ばかりである。エクササイズの助けを借りて原文を読み解き、理解する楽しみを、他 の学生と問題を分かち合う楽しみをぜひ味わって頂きたい。 ペン(=記事の持つ力)は武器よりも強し−マフマルバフ氏は、テントの中で震えなが ら難民の子供たちが教科書を読んでいるのを見つけ、そこに一筋の希望を見た。このテ キストに収録された記事をきっかけに世界で起こる出来事についての関心が深まり、同 時に英語の習得に一役買うことができれば幸いである。 岩政 伸治 1 学生諸君へ Step by step one goes a long way! 英語の効果的習得には「繰り返し読む、聴く、音読そして運用」が肝心。ただし漫然と 繰り返すのではなく、以下のように力点を置いて学習します。 本文を読む。初めは全体を読みます。タイトル、第一段落、各段落の冒頭の 1 ∼ 2 文などに特に注意して目を通し、何についての話かを推測します。このように大意 だけをざっと読み取る読み方をスキミングといいます。その後でいくつかの語句を辞書 で調べて、より明確に内容がつかめるようにしてみてください。意味を推理することも 大切です。 1 意味が明らかになったら、本文を何度も音読してください。可能な限り英語の書かれ ている順序で理解するようにします。理解しづらいときは、日本語の回路とは違う英語 特有の語順・回路なので、そこはゆっくり自分に言い聞かせるように読み、後に徐々に スピードをつけながら理解できるようにしていきます。何度も繰り返しながら、英語の 回路を頭の中にこしらえてください。長い主語(部)や関係詞節・形容詞句・前置詞を 伴うフレーズなどがまとまりを持って理解できることが大切です。 長い文で一度に意味の理解が困難なところは、一時的に斜線(/スラッシュ/)などをつ けて区切り、理解する分量を減らし分りやすくします。例えば In the thirty years / ←following Indian independence / ←in 1947, // the greatest empire ^ the world had ever known // came to an end / with unprecedented speed, // as one colony after another was given / its freedom. (/ は弱い切れ目、// は強い切れ目、^ は関係代名詞目的格(that)の省略を示す) 「30 年で / ←インド独立以後 / ← 1947 年の // 世界が知っていた^ 大英帝国は // 終焉 を迎えた / 前例のない速さで // 植民地が次々と与えられる中 / 自由を」 そして何度も音読を重ね、筆者の論理、さらには息遣いさえ感じとれるようにしてください。 2 文法の知識が十分でなく、文章を読むのに必要な語彙や経験が不十分な場合は、 1 をすることが難しいかもしれません。その場合は授業のあと、何度も音読。 文の意味を事細かに書かないで、要所だけメモを残します。全訳は日本語の頭が 動いてしまい、せっかくの英語を身につけるという目的が果たされないことにな ります。勿論、部分的にある語句のうまい訳し方に出会った場合はメモをします。 3 4 全体の流れを理解するために、段落ごとの小見出しをつけたり、段落中で欠かせ ないキーワードに丸をつけたりしてみることは、思考を整理する上で必要でしょ う。ただし余り頻繁にして英語を読むのことの障害にならないように。 2 ▼練習問題に関して▼▼▼ 1 2 [Vocabulary] 本文中で特に重要な語句のマッチング。もし知らないものがあれ ば辞書で語句・例文を調べ、運用できる状態にしておきます。 [Listening](練習問題 1)CD を聞いても慣れていないと、数語のフレーズでもな かなか頭に残らないことがあります。しかしあきらめないで徐々に一時的に音声記 憶ができるようにしていきます。出来上がった文章でも何度も音読し、よどみなくいえ るようにしておくことが大切です。記憶に残る量は語数というよりも、所要時間とリズ ムや抑揚によって決まるものなので、やや速めに読みながら口についていえるようにな れば一時記憶も向上するはずです。この問題に限らず、本文の 1 ∼ 2 の段落を音読練習 する際にもこの方法を応用して記憶をアップさせるよう努めて下さい。 [Comprehension](練習問題 2)本文に改めて目を通しながら根拠となる文・語 句をなるべく素速く見つけてください。このように必要な情報を探して読む方法を スキャニングといいます。この場合は目で読むことになります。 3 [Dialogue](練習問題 3)本書の特徴の一つで、CD を利用して話し言葉の英語を 聞き取り、理解するのが目的です。全体を流して何についての話かをつかんでくだ さい。文が完全に分らなくても強く言われている言葉に注意して、話の内容を推測する ことが大切です。そのあとで空所を注意して聞き取ってください。 CD には模範的な音源がありますから、繰り返し聞いてください。本文を見ながら CD 4 の音を追う。これをアイ・シャドウイングといいます。何度も繰り返して慣れたら、CD のみの音から反復できるかをやってみてください。この方法をシャドウイングと言いま す。慣れるまではどちらかの話者の部分のみをシャドウイングしてみてもよいでしょう。 聞き取りが十分出来ない場合は授業で空所が分ったあと同じことをやりつづけ、英語 の耳を鍛え上げてください。聞き取ることができる語句の単位は 1 ∼ 2 語、 2 ∼ 3 語、 3 ∼ 5 語と徐々でもいいのです。 また CD は練習問題1の聞き取りにも役立ちますし、また練習問題5のディスカッショ ンのときに話の運び方としても応用できます。 5 [Useful Expressions](練習問題 4)文法・語法・慣用表現などを核にした、暗 誦例文として使ってください。大切な文法知識が復習できたら、1 語 2 語変えて自 分の英語を作って見るといいでしょう。使う文脈を思い浮かべながら、その場面に自分 を置いてブレーン・ストーミングしておくといざというときに役立つものです。 [Topics for Discussion](練習問題 5)パートナーやグループで意見を交換し合っ てください。自分の思うことを一つの文でよいから、はっきり述べましょう。そし て少なくとも一つは理由を言うようにしてください。パートナーは相手の理由がはっき 6 りわからなければ、 Why? の意識を忘れず、尋ねましょう。 さらに慣れたら、自分の考えていることを述べ、対話の環境を用意しつつ、相手の感 想や意見を引き出してみましょう。いわば初歩的なインタヴューと思ってください。練 3 習問題 3 の会話の運びが参考になると思います。 トピックとして挙げられていることは勿論限られたものですから、その他に人間、社 会や文化、世界に対して関心を持って、日本語の新聞・雑誌、その他の本でも、あるい はテレビ・ラジオのニュース、インターネットでもいい、情報を仕入れてください。 自分の意見を言うことをおそれないで。そのために自分を磨くことを忘れないでくだ さい。またいろいろな情報を基に、自分が「おかしい、疑問だ」と思うところは安易に 捨てないで、批判的に考えてみましょう。 ▼辞書・文法書に関して▼▼▼ 辞書は大いに使う。語法、つまり動詞などの使い方が指摘してあり、尚且つ例文がし っかりついているものが適当。文法事項は、高校の文法で十分ですが、自信がない人は 一冊ぐらい文法書を持っていてもいいでしょう。最近は見やすく分りやくい復習用の文 法書が各社から出版されています。将来 TOEIC や TOEFL を受ける必要のある人も、リ スニングは勿論ですが、高校程度の文法は基本的に必要。詳しくは担当の先生に尋ねて ください。 4 CONTENTS Domestic Issues 1. Ishigaki: A Model for Japan [外国人が見たもう 1 つの世界] / 7 2. Confronting Marital Violence Behind the Shoji Screen [家庭内暴力と戦う日本女性] /13 3. Cultural exchange is a form of national security [変わりつつある日韓関係] /18 4. Japan must lead way in conservation and recycling [環境保護とリサイクル] /23 5. Lawmakers turned off by bureaucrats’ birth-promotion moves [少子化対策] /28 6. Everything under the sun at Tokyo lost-and-found [豊かな日本の遺失物] /32 World Issues 7. The tragedy of the world’ s child soldiers [戦場の子供たち] /36 8. Americans and Guns [アメリカ人と銃] /42 9. Muslim Mind, Female Body [イスラムの心・女性の身体] /47 10. Iranian Director scoffs at scandal, focuses on Afghan misery [アフガニスタンの窮状] /52 11. Police Moves on L.A. Teen Not ‘Reasonable’-Expert [アメリカ人に於ける人種差別] /56 12. The bombs that keep on killing [不発弾とイラクの戦後] /62 5 ●英文記事提供 Chapter 1 Chapter 2 Chapter 3 Chapter 4 Chapter 5 Chapter 6 Chapter 7 Chapter 8 Chapter 9 Chapter 10 Chapter 11 Chapter 12 6 Shukan ST, July 4, 2003 Los Angeles Times, Feb. 11, 2002 The Asahi Shimbun, April 5, 2002 The Asahi Shimbun, July 4, 2003 The Asahi Shimbun, May 30, 2003 Japan Times, July 9, 2003 Los Angeles Times, Feb. 19, 2002 Newsweek, June 3, 2002 Time, March 10, 2003 Herald Asahi, Jan. 19, 2002 Reuters, July 14, 2003 Time, May 12, 2003 Chapter 1 [ 外国人が見たもう 1 つの世界 ] Ishigaki: a Model for Japan かつてアメリカの占領地であった石垣島への旅−そこ で出会った人々や風土がもつ自らの文化や伝統への誇 りを感じた著者は、 「真の国際化」とは何かを現代の日 本に問いかける。ここでは触れていないが、世界有数 の珊瑚礁があり、絶滅危惧種のウミガメが訪れる南の 楽園が、空港建設に揺れている現実も合わせて石垣島 に注目してみよう。 C WWFジャパン/安村茂樹 WWFは世界最大規模の国際自然保護NGO。 写真のアオウミガメは石垣島の白保で撮影 I Vocabulary 以下にあげた単語の意味に近いものを右から選びなさい。 (1) vital (2) retain (3) occupation (4) compassion (5) attempt (a) the act of taking possession and control of an area (b) full of life and vigor (c) sorrow or pity for another (d) to make an effort (e) to keep in possession had the good fortune, in early June, to travel to Ishigaki, more than 2,000 kilometers from Tokyo. The rainy season was still upon the island, though this did not seem to deter the intrepid tourists in their heavily logoed T-shirts and shorts. (Ishigaki draws 600,000 tourists a year, the vast majority of them Japanese.) This was not my first time on the island, which is one of a group of islands known as the Yaeyama Islands. I spent a month on the Yaeyamas at the end of 1977, traveling around from Taketomi to Iriomote and the somewhat remote Hatoma. What I found on this trip, however, was a Japan that is not only vital, beautiful and unspoiled, but one that seems to have genuinely retained certain values that most of the country has long ago forfeited. It may come as a surprise to you that 7 5 10 5 10 15 20 25 30 35 40 the people of Yaeyama do not consider themselves Okinawans. They are Yaeyamans. When they travel to Naha, they say they are“going to Okinawa.” Needless to say, the people of both Yaeyama and Okinawa see themselves as being very different from the Japanese, whom they usually refer to as being natives of Yamato or naichi, which here means“mainland.” Yaeyamans are, in fact, a mixture of a number of nationalities: Japanese, Ryukyu, Chinese and perhaps even Polynesian. In their look, manner, demeanor and attitudes, you can see that they have a more relaxed and open view to life than you find up north. I have always been impressed by their unabashed pride in their unique culture, as it is represented in their food, dance, and fabrics, in particular. They need not justify their preferences or attempt to explain them away in the face of the American-style pseudointernalization that has overtaken most of the rest of Japan. There is no McDonald’ s on Ishigaki, nor is there a Starbucks. And as one old resident told me,“Even after years of American occupation, we are still the worst speakers of English in Japan. That’ s an achievement!” It is the fabric design that one finds most stunning. The minsah weaving is Ishigaki’ s traditional art, with its 8 symbolic 5-4 pattern that means itsu no yo made, or “forever and ever.”The jofu weave is exquisite and sophisticated, often using banana leaf and linen, as well as cotton. This fabric was originally woven in and around Ishigaki and sent up to the Okinawan court. But perhaps the most striking thing about Ishigaki is the consideration and compassion of its inhabitants. Three American fliers were captured and killed there in April 1945. Many years later, the people of the island erected a huge peace monument in their honor, inviting the families of the fliers to Ishigaki to attend the C 沖縄県庁 u n v e i l i n g ceremony. It would be nice to see other countries express the sentiments of regret in this way. As I walked along the lovely beaches in the rain, leaned against the tropical trees that cover the island, spoke with Yaeyamans who would rather have their natural tranquility than a host of garish hotels, it struck me that true internationalization of customs and ideas begins at home. A healthy pride in your own culture combined with an honest compassion may be just what is needed more than ever in today’ s Japan. By Roger Pulvers (Shukan ST, July 4, 2003) ▼ NOTES ■deter 思いとどまらせる ■Taketomi/Iriomote/Hatoma 竹富 島/西表島/鳩間島:それぞれ石垣島 と同じく八重山諸島のひとつ ■forfeit 失う ■It may come as. . . ∼ということに なるかもしれない ■Yamato or naichi 本土の人 ■demeanor ふるまい、物腰 ■up north (島より)北の方 ■unabashed 気後れしない、平気な ■explain. . . away うまく釈明する ■pseudo- にせの、似非 ■stunning すばらしい 1 Listening (1) ( ■minsah weaving みんさー織 ■5-4 pattern 5つと4つの組み合わ せが交互に織られている模様 ■itsu no yo made 「いつ(5)の世 (4)までも末永く一緒に」この模様 が織られた帯を婚約のしるしとして女 性が男性に贈る風習があった ■jofu weave 八重山上布(芋麻糸で織 り出す麻織物) ■in their honor ∼に敬意を表して ■the unveiling ceremony 除幕式 ■a host of 多数の ■garish けばけばしい 今から読み上げる5つの文章を聞き取り、本文の 内容に一致していればカッコ内にT、一致しなけ ればFを入れなさい。 ) . (2) ( (3) ( (4) ( . . ) ) ) . (5) ( ) . 2 Comprehension 以下の質問に英語で答えなさい。センテンスで答 えること。 (1) What did the author find on his trip to Ishigaki? (2) According to the author, what is the most striking thing about Ishigaki? (3) According to the author, what is needed in today’ s Japan? 9 Chapter 1 3 Dialogue Toshi: Ken: Toshi: Ken: Toshi: Ken: Toshi: Ken: Toshi: Ken: Toshi: Ken: 以下の会話文を聞き、空欄をうめ、質問に答えな さい。 Have you ever been to the Yaeyama Islands? No I haven’ t. Those are the islands near Okinawa, right? That’ s right. I’ m planning to 1 during 2 this summer vacation. ? 3 That sounds like fun. . But what are the Yaeyama Islands like, anyway? The islands are wonderful. You can still find a lot of traditional culture over there. Really! It’ s always 4 places where traditions are still kept alive. It’ s like living in the old days again. Yes, the Yaeyamans 5 . In fact, there aren’ t even many western things over there. For example, 6 or Starbucks coffee shops. Wait, no Starbucks! Nope. Not one shop. Are you serious?! I think I’ m having second thoughts. 7 Don’ t be silly. , you will see how pleasant it is without all the big stores and hotels of the big city. Hmm. Well. . . OK. If you say so. QUESTIONS (1) In Yaeyama, what will they expect to find? (2) In Yaeyama, will they be able to find many western things, like McDonald’ s or Starbucks? (3) Why was Ken having second thoughts? 10 4 Useful Expressions 日本語を参考にして英文を完成し、暗記しなさい。 (1) 彼は駅への道を教えてくれただけでなく、そこに連れて行ってくれた。 [ the station / only / he / did / to / the / not / but / way / tell ] he took me there. (2) 彼が来週中国に引越すということにあなたは驚くかも知れない。 [ moving / come / as / it / surprise / to / may / a / that / he / is / you / China / to ] next week. (3) 他の国々の文化を知ることは、世界の平和のために必要なことである。 [ about / order / the culture / of / other / knowledge / countries / is / needed / is / what / in ] for world peace. 5 Topics for Discussion 次のテーマについてよく考え、話し合いなさい。 (1) Do you think Yaeyama is a model for Japan? (2) What is “true internationalization?” Present your opinion. 11 Chapter 1