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第105期報告書
第105期報告書 平成17 年1月1日から 平成17 年12月31日まで 株主のみなさまへ 目次 株主のみなさまへ ………………………………………1 第105期定時株主総会招集ご通知添付書類 営業報告書 ……………………………………………2 連結貸借対照表 ……………………………………28 連結損益計算書 ……………………………………29 連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本 ……32 連結計算書類に係る監査役会の監査報告書 謄本 ……33 貸借対照表 …………………………………………34 損益計算書 …………………………………………36 利益処分案 …………………………………………39 会計監査人の監査報告書 謄本 ……………………40 監査役会の監査報告書 謄本 ………………………41 ご参考 株式のご案内 表紙写真のご説明 キヤノン 左上 米国ニューヨークで開催されたCanon エキスポ EXPO 2005 株主のみなさまには、ますますご清栄のこととお喜び申 しあげます。 さて、第 105期(平成 17年 1月 1日から平成 17年 12月 31 日まで)報告書をご高覧願うにあたりまして、ごあいさつ 申しあげます。 当期の経済環境は、不透明な中東情勢や原油価格の高騰 などの懸念材料があったものの、世界的に総じて安定的に 推移しました。 当社グループは、2001年よりスタートした「グローバル 優良企業グループ構想フェーズ蠡(2001年∼2005年)」の 最終年度を迎えた当期も、開発、生産、販売の各分野にお いて様々な業務革新に取り組んでまいりました。これが奏 効し、前期に引き続き、連結・単独ともに売上、利益面で 史上最高記録を更新し、上記計画を成功裡に締めくくるこ とができました。 配当金につきましては、中間期は1株につき32円50銭と させていただきましたが、当社グループの業績を勘案し、 期末は67円50銭(通期で1株につき100円、前期と比べ35 円の増配)とすることを第 105期定時株主総会でご提案申 しあげ、株主のみなさまの日頃のご支援にお応えしたいと 存じます。 当社は、今期、新たな5ヵ年計画「グローバル優良企業グ ループ構想フェーズ蠱(2006年∼2010年)」をスタートさ せました。これまで築いてまいりました堅固な利益体質を 維持しながら、新たな事業領域を創出し、当社グループの 健全なる拡大を図ってまいる所存です。 株主のみなさまにおかれましては、一層のご支援ご鞭撻 を賜りますようお願い申しあげます。 左下 大分キヤノン株式会社におけるデジタル一眼レフカメラ のセル生産 キャド 右上 3D-CADシステムを利用した金型の設計 右下 平成18年3月 代表取締役社長 家庭でも気軽に楽しめるデジタルカメラからのダイレク トプリント 1 第105期定時株主総会招集ご通知添付書類 営業報告書(平成17年1月1日から平成17年12月31日まで) 1. 営業の概況 (1)企業集団の営業の経過および成果 ■ 営業の全般的状況 当期の内外の経済を概観しますと、米国経済は、原油価 格高騰や大型ハリケーンの影響が懸念されたものの、企業 技術とインフラの充実により開発のレベルアップとスピー ドアップを更に図り、その内製化にも取り組みました。ま た、調達革新活動として、取引先の集約化による効率的な 部品調達体制の構築を図りました。これらの諸活動により、 原材料価格が高騰したにもかかわらず、所期のコストダウ ンを成し遂げることができました。 業績の改善や良好な家計所得を背景に、堅調な拡大が続き 一方、開発・生産拠点のインフラ整備にも取り組みまし ました。欧州経済は、個人消費の停滞が続く中、外需の拡 た。当期は、当社本社に最先端の研究設備を備えた先端技 大に支えられ、緩やかな景気回復を示しました。アジア経 術研究棟を竣工したほか、インクジェットプリンタの開発 済は、中国が引き続き高い経済成長を維持し、これに牽引 のため矢向事業所(川崎市)を開設し、取手事業所(取手 され他の諸国も景気拡大が続きました。一方、わが国経済 市)にオフィスイメージング機器の新工場を建設するなど、 は、企業収益の改善により、設備投資や個人消費が増加し、 研究開発、生産体制の基盤を一層充実させました。 緩やかな景気回復が続きました。為替相場は、米国ドル、 ユーロに対し、通期では、前期と比べ円安で推移しました。 販売面では、サプライチェーンマネジメントの徹底によ り更なる効率化に努めたほか、ソリューションビジネスを 関連市場の状況につきましては、デジタルカメラの需要 積極的に展開し、新たな市場の拡大を図りました。 は引き続き拡大し、とりわけ一眼レフタイプの需要が急速 に増大しました。ネットワーク複合機やプリンタなどのコ なお、 9月および 10月には、当社グループが目指す事業 ンピュータ周辺機器は、国内外でカラー機に対する需要が の方向性を示すことを目的に、ニューヨーク、パリおよび 高まる一方で、価格競争がますます激化し、低価格帯製品 東京で「Canon EXPO 2005」を開催し、ディスプレイ事業 への需要のシフトが続きました。半導体用露光装置は、需 参入に向けて開発中の各ディスプレイ製品やその他の様々 要の停滞が続きましたが、大型液晶テレビの市場が活況を な次世代製品の試作品を展示し、好評を博しました。 呈する中で、液晶用露光装置の需要は堅調に推移しました。 キ ヤ ノ ン エキスポ 以上のような取り組みの結果、当社グループは、前期に このような経営環境の下、当社グループは、「グローバル 引き続き、好業績を挙げることができました。当期の連結 優良企業グループ構想フェーズ蠡(2001年∼2005年)」の 売上高は3兆7,542億円(前期比8.3%増)、連結税引前当期 最終年度を迎え、その総仕上げとして、全社員一丸となっ 純利益は6,120億円(前期比10.8%増)、連結当期純利益は て様々な業務革新に取り組みました。 3,841 億円(前期比 11.9% 増)、また、単独売上高は 2 兆 4,815 億円(前期比 8.9% 増)、単独経常利益は 4,407 億円 開発、生産面では、グループを挙げて、開発革新、生産 (前期比11.2%増)、単独当期純利益は2,893億円(前期比 革新活動を一層深化させ、付加価値の高い製品をいち早く 16.1%増)となり、売上高、利益とも過去最高額を達成す 開発し、継続的にコストダウンが図られる体制作りに注力 ることができました。 いたしました。とりわけ、「試作レス」の実現を目指して、 測定や解析、シミュレーション技術の強化に努めたほか、 製品の差別化を決定付けるキーコンポーネントについて、 2 3 売上高(連結) 売上高(単独) 億円 地域別売上高の構成(億円) 億円 40,000 40,000 37,542 35,000 連結 34,679 その他 31,981 30,000 単独 35,000 その他 5,708 30,000 米州 8,521 30.5% 24,815 15,000 15,000 17,074 10,000 10,000 3,673 8,562 20,237 34.3% 国内 国内 22,784 20,000 20,000 17.0% 11,459 25,000 25,000 4,213 米州 15.2% 29,075 29,401 14.8% 22.8% 17,890 欧州 欧州 11,813 8,408 31.5% 33.9% 5,000 5,000 0 101 102 103 104 105 期 税引前当期純利益(連結) 億円 0 101 102 103 104 105 期 経常利益(単独) ■ 営業の部門別状況 億円 7,000 7,000 部門別売上高の状況(連結) 6,000 6,000 6,120 部門 5,521 5,000 4,407 4,000 3,963 3,300 3,000 前期比増減率(%) 25,024 4.8 オフィスイメージング機器 11,532 2.9 コンピュータ周辺機器 12,449 8.3 1,043 △10.9 カメラ 8,792 15.2 光学機器およびその他 3,726 17.6 37,542 8.3 事務機 4,482 4,000 売上高 (億円) 5,000 3,000 3,206 ビジネス情報機器 2,815 2,000 2,409 2,000 2,111 1,000 1,000 合計 0 101 102 103 104 105 期 当期純利益(連結) 0 101 102 103 104 105 期 当期純利益(単独) 億円 億円 4,000 部門別売上高の状況(単独) 4,000 3,841 3,500 注. 「事務機」部門の「ビジネス情報機器」につきましては、当社単独の売上は ありません。 部門 3,500 売上高 (億円) 前期比増減率(%) 3,433 3,000 事務機 3,000 2,893 2,757 2,500 オフィスイメージング機器 2,500 2,493 2,000 コンピュータ周辺機器 1,500 1,000 1,000 500 500 7.8 5,093 1.7 10,856 11.0 2,287 2,000 1,907 1,500 1,675 15,949 1,441 カメラ 6,631 9.7 光学機器およびその他 2,235 14.8 24,815 8.9 合計 391 0 101 102 103 104 105 4 期 0 101 102 103 104 105 期 5 売上高の推移 ●事務機部門 連結 オフィスイメージング機器部門 期 当部門の製品市場は、国内外におけるカラー機の需要増 大により、全体として好調に推移したものの、製品価格が 著しく下落するなど、競争が激化しました。 イ メ ー ジ ラ ン ナ ー デジタルネットワーク複合機軋imageRUNNERシリーズ軛 のオフィス向けカラー機では、機能拡張を可能とするプラッ 101 102 10,688 103 10,820 104 11,210 105 ミ ー プ 11,532 0 トフォーム軋MEAP軛を搭載したカラー対応高速機の新製 品 軋iR C6870/C5870 シリーズ軛 の 販 売 を 国 内 で 開 始 し 、 10,067 2,000 4,000 8,000 10,000 12,000 億円 6,000 8,000 10,000 12,000 億円 単独 拡販に努めました。また、画像処理能力を向上させた 期 軋新 カ ラ ー iR コ ン ト ロ ー ラ軛 を 搭 載 し た 中 速 機 の 新 製 品 101 4,534 軋i R C 3 1 7 0 / C 2 5 7 0 シ リ ー ズ軛 が 好 調 な 販 売 を 示 し 、 102 4,558 軋iR C3220/C2620 シ リ ー ズ軛の 販 売 も 引 き 続 き 堅 調 に 103 推移しました。一方、オフィス向けモノクロ機では、上期に 104 5,009 導 入 し た 高 速 複 合 機 の 新 製 品 軋iR6570/5570シリーズ軛 105 5,093 に続き、大量出力に応える生産性と信頼性の向上を実現 6,000 4,759 0 2,000 4,000 した高速機 軋iR7105シリーズ軛 などを国内で発売し、また 価格競争力に優れ、ネットワーク機能を高めた普及機 「 i R 2 0 2 0 / 2 0 1 6 」 を 海 外 市 場 に 投 入 す る な ど 、 低速 機から高速機までのラインアップを刷新しました。更 に 、 前 年 発 売 の 軋iR4570/3570/2870/2270シ リ ー ズ軛 などの中速機も販売を伸ばしたため、堅調な販売を維持する ことができました。 ソリューションビジネスでは、軋MEAP軛の活用やソフト イ メ ー ジ ウ ェ ア ウェア商品群軋imageWAREシリーズ軛の更なる充実などに より、顧客の業務効率化に向けた提案に積極的に取り組み、 iR C6870N 軋新カラーiRコントローラ軛と 軋MEAP軛 を搭載したカラー複合機 軋imageRUNNERシリーズ軛の販売増加に寄与しました。 Satera MF5750 あらゆる業務を効率化するハイ コ ス ト パ フ ォ ー マ ン ス A4 モノクロ複合機 個人・小規模事業者向け分野では、デジタル複合機、カ ラー機へのシフトが進む中、引き続き、国内外において、 サ テ ラ モノクロ機「 Satera MF5750/5730」、「 Satera MF3110」 や世界初のA4対応カラー機「Satera MF8170」の拡販に努 めました。 これらの結果、当部門の連結売上高は前期比 2.9% 増、 単独売上高は前期比 1.7% 増となりました。 6 iR7105i プロフェッショナルの高度なニーズ に応える高速デジタル複合機 7 コンピュータ周辺機器部門 売上高の推移 インクジェットプリンタにつきましては、単機能機から 複合機へのシフトが進む中、依然として競合他社との厳し い価格・スペック競争によるシェア争いが続きました。こ のような中、当社は、インクジェットプリンタに搭載され ファイン 連結 期 101 10,253 102 10,184 るキヤノン独自の高密度プリントヘッド技術軋FINE軛を進化 103 させ、最小1ピコリットル、最高9,600×2,400dpiの高解像 104 度を実現し、より高品位な写真印刷を可能にしました。複 105 10,893 11,499 12,449 0 合機では、大型カラー液晶を備えたフラッグシップモデル 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 億円 12,000 14,000 億円 ピクサス 「PIXUS MP950」からスタンダードモデル「PIXUS MP500」、 エントリーモデル「PIXUS MP170」まで、ラインアップの 単独 期 拡充を図りました。また、単機能機でも、美しさ、速さ、 101 保存性を更に高めた「PIXUS iP7500」や高画質と機能性を 102 両立させた高性能スタンダード機「 PIXUS iP4200」など、 103 充実した製品群を市場に投入した結果、インクジェットプ 104 リンタの販売台数を伸ばすことができました。 105 レーザビームプリンタにつきましては、 OEM製品では、 8,342 8,827 9,201 9,783 10,856 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 モノクロ機、カラー機ともに低価格機へのシフトが進む中、 需要拡大により販売台数が大幅に増加し、売上は堅調に推 移しました。自社ブランド製品では、モノクロ機において A4機「 Satera LBP3000」、「 Satera LBP3210」を発売し、 CanoScan LiDE 500FV 解像度2,400dpi、独自の3wayポジション を実現したスタイリッシュCISスキャナ 需要が拡大しているカラー機では、上期発売の高速A3対応 機「Satera LBP5900/5600」に続き、高速・小型のタンデ ムエンジン搭載のA4普及機「Satera LBP5000」を下期に発 売するなど、ラインアップを強化しました。また、機能拡 ライト 張システム軋MEAP-Lite軛を 併 せ て 市 場 投 入 し 、 ソ リ ュ ー ションビジネスの推進による差別化と拡販に努めました。 キヤノスキャン ライド イメージスキャナでは、新製品「CanoScan LiDE 500FV」 を発売し、高いシェアを維持したものの、複合機へのシフ PIXUS MP500 2.5型液晶搭載のスタンダード トが続く中売上は減少しました。インクジェットファクシ オールインワンプリンタ ミリでは、大型液晶パネルを搭載した軋PLシリーズ軛が市場 で好評を博しました。 これらの結果、当部門の連結売上高は前期比 8.3% 増、 単独売上高は前期比 11.0% 増となりました。 8 Satera LBP5600 コンパクト&ハイコストパフォーマンス のカラーA3レーザビームプリンタ 9 ビジネス情報機器部門 売上高の推移 キヤノン電子株式会社が取り扱う業務用ドキュメントス キャナにつきましては、文書管理に関わる様々な法規制が 制定されたことに伴い、文書の電子化への注目度が高まり、 需要が更に拡大しました。このような環境の下、販売が ス キ ャ ナ 好調の 軋DR Scanner シリーズ軛 に、新製品として普及機 「DR-2580C/2050C」や高速の「DR-7580」、「DR-5010C」 を加え、最上位機種の「 DR-9080C」と併せて拡販に努め るとともに、米国で好調の小切手スキャナにおいても新製 連結 期 101 1,961 102 1,471 103 1,235 104 1,171 105 1,043 0 500 1,000 1,500 2,000 億円 品「CR-55」を投入した結果、売上は順調に伸びました。 キヤノン電産香港有限公司が取り扱う電卓では、日本国 LS-120TKRW 業界初のカードリーダー・ライター 機能付きテンキー電卓 内において業界初のカードリーダー・ライター機能付きテ ンキー電卓を発売するなど新製品攻勢をかけたほか、米国 においては印字機能付き電卓が引き続き好評を博しており、 また欧州においても販売体制を強化し拡販に努めました。 しかしながら、市場規模が縮小傾向にあり、売上は横ばい となりました。一方、同社が日本市場向けに取り扱う電子 ワードタンク 辞書につきましては、中国語学習者向け「wordtank V80」 や、高校生向け「wordtank V30」が好調な販売を維持した ほか、後継モデルで学習コンテンツを大幅に強化した 「wordtank V35」を新規投入した結果、売上は増加しまし た。 wordtank V35 豊富な教科に対応した受験生向け 電子辞書 キヤノン販売株式会社が取り扱うサーバーおよびパーソ ナルコンピュータでは、市場の需要が引き続き堅調に推移 したものの、同社がソリューションビジネスへのシフトを 一層推進し、単品での販売を抑制したため、売上は減少し ました。 これらの結果、当部門の連結売上高は前期比10.9%減と なりました。なお、当部門につきましては、当社単独の売 上はありません。 DR-2050C 設置場所を選ばないコンパクトカラー シートフィードスキャナ 10 11 売上高の推移 ●カメラ部門 連結 デジタルカメラにつきましては、需要拡大が著しい一眼 レフタイプにおいて、小型・軽量できわめて高い携帯性・ イオス キ ス デジタル 期 101 機動性を実現した「EOS Kiss Digital N」を発売し、好評を 102 博しました。また、新開発の 35mmフルサイズ、約 1,280 103 シ ー モ ス 万画素 CMOS センサーを搭載したハイアマ機「 EOS 5D 」、 104 超高速・高画質を実現したフラッグシップモデル 105 3,813 4,857 6,535 7,631 8,792 マ ー ク 「 EOS-1D Mark蠡 N」を発売し、前年発売の「 EOS 20D」 と併せ拡販に努めた結果、一眼レフタイプの売上は大きく 増加しました。これに伴い、 EF レンズシリーズの販売も 0 一方、コンパクトタイプのデジタルカメラでは、豊富な 4,000 6,000 8,000 10,000 億円 8,000 10,000 億円 単独 期 101 非常に好調でした。 2,000 2,699 102 3,464 パワーショット ラインアップで様々な撮影スタイルに応える 軋PowerShot 103 シリーズ軛で、「PowerShot S80」、「PowerShot A620」な 104 ど7機種、またスタイリッシュでコンパクトなデザインが特 105 4,863 6,045 6,631 イクシ 徴の 軋IXY DIGITAL シリーズ軛 では、「 IXY DIGITAL 700 」、 0 2,000 4,000 6,000 「IXY DIGITAL 60」など6機種の新製品を発売し、売上は順 SELPHY CP600 IXY DIGITAL 55 5メガピクセルCCD搭載コンパクト デジタルカメラと 軋DIGIC 蠡軛 搭載 調に拡大しました。 セルフィー また、コンパクトフォトプリンタでは、昇華型軋SELPHY ディジック シリーズ軛 において、映像エンジン 軋DIGIC 蠡軛 を搭載し更 コンパクトフォトプリンタ なる高速・高画質を実現した「SELPHY CP600」をはじめ3 機種の新製品を市場投入しました。 デジタルビデオカメラでは、4メガピクセルのMiniDV機 「IXY DV M5」に加え、HD高画質の「XL H1」やDVDモデ ルの「 DC20 」などの新製品を投入し、 MiniDV から HDV 、 DVDへと記録方式の幅を広げ、製品ラインアップを強化し ました。 他方、銀塩カメラにつきましては、新製品を発売し、拡 販に努めましたが、デジタルカメラへのシフトが更に進み、 DC20 売上は減少しました。 曲線フォルムとスリムサイズを特長と した2メガピクセルDVDビデオカメラ エイシス このほか、新光学エンジン 軋AISYS軛 を搭載し、高解像 度・高輝度と小型・低価格を両立させた液晶プロジェクター 「パワープロジェクター SX50」の拡販にも努めました。 これらの結果、当部門の連結売上高は前期比 15.2%増、 単独売上高は前期比9.7%増となりました。 12 EOS Kiss Digital N 高画質と使いやすさを小型・軽量 ボディに凝縮した普及型デジタル 一眼レフカメラ 13 ●光学機器およびその他の部門 売上高の推移 連結 半導体用露光装置につきましては、市場全体の出荷数量 期 が下降傾向にある中、当社では、積極的な設備投資を行う 101 半導体メーカーに対する KrF露光装置、i線露光装置の販売 102 が 堅 調 に 推 移 し 、 新 製 品 と し て 投 入 し た KrF 露 光 装 置 103 「FPA-6000ES6a」、i線露光装置「FPA-5500iZa」の拡販に 104 努めました。しかしながら、市場での厳しい価格競争が 105 続き、売上は減少しました。 液晶用露光装置につきましては、液晶パネルの需要が引 き続き好調であり、パネルメーカーによる生産設備への投 2,201 2,498 3,168 3,726 0 1,000 2,000 3,000 4,000 億円 3,000 4,000 億円 単独 期 資が継続的に行われる中、当社の第 6 世代液晶用露光装置 101 「MPA-8000」、第7世代液晶用露光装置「MPA-8500」が好 102 調に推移しました。また、急速な価格低下に伴う液晶テレ 103 ビの需要増大などを背景に、液晶テレビ用のパネルメー 104 カーが、パネルの大型化と低価格化を狙って積極的な新規 105 投資を進めたことに対応して、第 8 世代液晶用露光装置 2,981 1,498 1,038 1,414 1,947 2,235 0 1,000 2,000 「MPA-8800」を市場投入しました。これらにより、液晶用 露光装置の売上は大幅に伸びました。 放送局用テレビレンズにつきましては、ポータブルタイ CXDI-40EG 使いやすさと機密性を向上させた大画面、 薄型医療用 X 線デジタルカメラ プのHDTVカメラ用レンズ「HJ17e×7.6B」やSDTVカメラ 用レンズ「YJ20×8.5B」などの新製品の拡販に努めました。 中でも欧州市場において、HDTVカメラ対応のズームレンズ の売上が順調に伸びました。 医療機器につきましては、独自の平面X線センサーを搭 載 し た X 線 デ ジ タ ル カ メ ラ 軋C X D I シ リ ー ズ軛 の 新 製 品 「 CXDI-40EG」を投入し売上が順調に伸びたほか、眼科機 器では、成人病予防検診制度が世界的に広まる中で、当社 YJ20×8.5B 広角化と軽量化を実現したポータブル タイプのTVカメラ用ズームレンズ のデジタル無散瞳眼底カメラ「CR-DGi」の販売も好調に推 移しました。 これらの結果、当部門の連結売上高は前期比 17.6%増、 単独売上高は前期比14.8%増となりました。 MPA-8500CF 第7世代基板サイズ1,870ミリ×2,200ミリ に対応したカラーフィルター基板露光装置 14 15 (2)企業集団の対処すべき課題 ■ 企業集団の設備投資の状況 当社グループにおいて当期中に実施しました設備投資の 当社グループは、「グローバル優良企業グループ構想 総額は、3,838億円(うち当社2,718億円)であり、主要な フェーズ蠢(1996年∼2000年)/フェーズ蠡(2001年∼ ものは次のとおりであります。 2005年)」において、全体最適を追求し、売上よりも利益 を優先する方針を掲げ、選択と集中を推し進めるとともに、 当期中に完成した主要設備 製品のデジタル化が進行する中、製品競争力の強化に取り ● 当社本社 組み、高収益体質を築いてまいりました。 先端技術研究棟新設(本社部門) 所在地/東京都大田区 完成年月/平成17年7月 当社グループを取り巻くこれからの経営環境につきまし ては、世界経済の安定成長が見込まれる中、経済のグロー バル化が進むとともに、ネットワークのブロードバンド化 ● 大分キヤノン株式会社 カメラ工場棟/物流棟新設(カメラ部門) 所在地/大分県大分市 完成年月/平成17年4月 ※当社から同社へ貸与 も一段と進展し、デジタルイメージングのビジネス領域が 飛躍的に拡大していくものと思われます。 このような状況をビジネスチャンスととらえ、当社グルー プは、これまで培ってきた事業、技術、人材、財務力など の経営基盤を活用して、更に健全なる拡大を図ることが ● 当社宇都宮工場 工場棟新設(カメラ部門) できるよう、挑戦を続けてまいります。そのために、新た 所在地/栃木県宇都宮市 完成年月/平成17年11月 ● 当社取手事業所 な5ヵ年計画「グローバル優良企業グループ構想フェーズ蠱 (2006年∼2010年)」を策定いたしました。 その重点戦略は、まず、現行主力事業の圧倒的世界No.1 工場棟新設(事務機部門) 所在地/茨城県取手市 完成年月/平成17年7月 を実現するとともに、大型新規事業であるディスプレイ事 業を立ち上げることであります。次に、生産性の高い自動 機の導入推進などにより日本におけるものづくりを見直し、 国際競争力を維持できる新生産方式を確立してまいります。 当期継続中の主要設備の新設・拡充 また、多角化により業容を拡大し、日本、米州、欧州を軸 ● 当社矢向事業所 研究開発棟新設(事務機部門) 所在地/神奈川県川崎市 とする世界三極体制を確立していくほか、次世代事業ドメ インを策定し、それに必要な技術の蓄積を図ってまいりま す。更に、これらの永続的企業改革を推進していくため強 ● 当社平塚事業所 研究開発拠点新設(本社部門) 所在地/神奈川県平 い人材の育成にも注力いたします。 市 当社は、これらの重点戦略を強力に推し進めることによ り、永遠に繁栄し続けることのできる経営体制を構築し、 ● 当社本社 研究開発棟新設(本社部門) 所在地/東京都大田区 真のグローバルエクセレントカンパニーの実現を目指して まいる所存です。 ● 当社生産技術新拠点 用地(本社部門) 所在地/神奈川県川崎市 16 17 (3)企業集団および当社の営業成績および財産の 状況の推移 ■ 連結 第101期 第102期 第103期 第104期 第105期 平成13.1.1∼平成13.12.31 平成14.1.1∼平成14.12.31 平成15.1.1∼平成15.12.31 平成16.1.1∼平成16.12.31 平成17.1.1∼平成17.12.31 29,075 29,401 31,981 34,679 37,542 税引前当期純利益(億円) 2,815 3,300 4,482 5,521 6,120 当期純利益(億円) 1,675 1,907 2,757 3,433 3,841 基本的1株当たり当期純利益(円) 191.29 217.56 313.81 387.80 432.94 総資産(億円) 28,447 29,427 31,821 35,870 40,436 (億円) 純資産(株主資本) 14,584 15,919 18,655 22,099 26,047 区分 売上高(億円) 注1. 当社は米国会計基準に基づき連結財務諸表を作成しております。 2. 基本的1株当たり当期純利益は、期中平均発行済株式総数に基づき算出し ております。 ■ 単独 第101期 第102期 第103期 第104期 第105期 平成13.1.1∼平成13.12.31 平成14.1.1∼平成14.12.31 平成15.1.1∼平成15.12.31 平成16.1.1∼平成16.12.31 平成17.1.1∼平成17.12.31 17,074 17,890 20,237 22,784 24,815 2,111 2,409 3,206 3,963 4,407 391 1,441 2,287 2,493 2,893 44.71 164.46 260.03 281.30 325.83 総資産(億円) 16,580 18,481 20,593 23,848 26,528 純資産(株主資本) (億円) 11,184 12,353 14,442 16,514 18,754 区分 売上高(億円) 経常利益(億円) 当期純利益(億円) 1株当たり当期純利益(円) 注1. 1株当たり当期純利益は、期中平均発行済株式総数に基づき算出しており ます。ただし、自己株式数を発行済株式総数から控除し、また、第103期 より利益処分案における取締役賞与金の額を当期純利益の額から控除して 算出しております。 2. 第101期において当期純利益および1株当たり当期純利益が著しく少額と なっているのは、会計基準の変更による退職年金積立不足分の一括償却等 によるものであります。 18 3. 第103期において当期純利益および1株当たり当期純利益が第102期より著し く増加しているのは、厚生年金基金代行返上益が含まれていることによるも のであります。 19 2. 会社の概況 ■ 海外の主要拠点 (以下の事項は特に記載がない限り、平成17年12月31日現在の状況であります。 ) 名称〔所在地〕 (1)企業集団の主要な事業内容 当社グループは次の製品の製造販売をいたしております。 部門 主要製品 オフィスイメージング機器 デジタル複合機、複写機、レーザファクシミリ コンピュータ周辺機器 レーザビームプリンタ、インクジェットプリンタ、イン クジェット複合機/ファクシミリ、イメージスキャナ コンピュータ、ドキュメントスキャナ、マイクロフィ ルム機器、ハンディターミナル、電卓、電子辞書 カメラ 光学機器 およびその他 販売会社 Canon Development Americas, Inc.〔米国〕 Canon U.S.A., Inc.〔米国〕 Canon Technology Europe Ltd. Canon Canada, Inc.〔カナダ〕 〔英国〕 事務機 ビジネス情報機器 開発会社 デジタルカメラ、銀塩カメラ、デジタルビデオカメ Canon Research Centre France S.A.S.〔フランス〕 Canon Latin America, Inc.〔米国〕 Canon Information Systems Research Australia Pty. Ltd. Canon Europa N.V.〔オランダ〕 〔オーストラリア〕 生産会社 Canon (UK) Ltd.〔英国〕 Canon Virginia, Inc.〔米国〕 Canon France S.A.S.〔フランス〕 ラ、交換レンズ、液晶プロジェクター Canon Deutschland GmbH Canon Giessen GmbH〔ドイツ〕 〔ドイツ〕 半導体用露光装置、液晶用露光装置、放送局用テレ Canon North-East Oy Canon Bretagne S.A.S.〔フランス〕 〔フィンランド〕 ビレンズ、眼科機器、X線機器、医療画像記録機器 キヤノン大連事務機有限公司〔中国〕 キヤノン珠海有限公司〔中国〕 (2)企業集団の主要拠点 キヤノン(中山)事務機有限公司 〔中国〕 ■ 国内の主要拠点 キヤノン(蘇州)有限公司〔中国〕 名称〔所在地〕 キヤノン株式会社 生産会社 本社〔東京都〕 キヤノン化成株式会社〔茨城県〕 綾瀬事業所〔神奈川県〕 長浜キヤノン株式会社〔滋賀県〕 平塚事業所〔神奈川県〕 福島キヤノン株式会社〔福島県〕 阿見事業所〔茨城県〕 大分キヤノン株式会社〔大分県〕 光学技術研究所〔栃木県〕 販売会社 取手事業所〔茨城県〕 キヤノン販売株式会社〔東京都〕 小杉事業所〔神奈川県〕 キヤノンソフトウェア株式会社〔東京都〕 富士裾野リサーチパーク〔静岡県〕 開発・生産・販売会社 矢向事業所〔神奈川県〕 キヤノン電子株式会社〔埼玉県〕 玉川事業所〔神奈川県〕 キヤノンファインテック株式会社〔茨城県〕 宇都宮工場〔栃木県〕 キヤノンマシナリー株式会社〔滋賀県〕 台湾キヤノン股 有限公司〔台湾〕 Canon Hi-Tech (Thailand) Ltd. 〔タイ〕 Canon Vietnam Co., Ltd. 〔ベトナム〕 Canon Opto (Malaysia) Sdn.Bhd. 〔マレーシア〕 キヤノン(中国)有限公司〔中国〕 Canon Hongkong Co., Ltd. 〔香港〕 Canon Singapore Pte. Ltd. 〔シンガポール〕 Canon Australia Pty. Ltd. 〔オーストラリア〕 Canon do Brasil Indústria e Comércio Limitada〔ブラジル〕 Canon Chile, S.A.〔チリ〕 Canon South Africa Pty. Ltd. 〔南アフリカ〕 開発・生産・販売会社 キヤノン電産香港有限公司〔香港〕 宇都宮光学機器事業所〔栃木県〕 ニスカ株式会社〔山梨県〕 キヤノンアネルバ株式会社〔東京都〕 20 21 (3)当社の株式および転換社債の状況 所有者別の株式保有状況 株主数(名) 区分 ■ 株式の状況 会社が発行する株式の総数 2,000,000,000株 発行済株式総数、資本金、株主数 区分 前期末現在 当期中の増減 発行済株式総数 887,977,251株 資本金 173,864,347,825円 株主数 49,483名 当期末現在 765,528株 888,742,779株 573,380,472円 174,437,728,297円 27,525名 77,008名 注. 当期中の発行済株式総数および資本金の増加は、転換社債の株式への転換 によるものであります。 保有株式数(株) 金融機関 332 330,019,835 証券会社 60 22,288,903 989 29,400,666 外国法人等 1,164 454,120,742 個人その他 74,462 51,766,951 1 1,145,682 77,008 888,742,779 その他の国内法人 自己株式 合計 出資比率 大株主(上位10名) 株主名 当社への出資状況 当社の当該大株主への出資状況 外国法人等 37.2% 51.1% 持株数(千株) 出資比率(%) 持株数(千株) 出資比率(%) 個人その他 5.8% 証券会社 2.5% 第一生命保険相互会社 59,090 6.6 − − モクスレイ. アンド. カンパニー 49,388 5.6 − − 日本トラスティ・サービス信託 銀行株式会社(信託口) 48,360 5.4 − − 日本マスタートラスト信託 銀行株式会社(信託口) 39,888 4.5 − − その他の国内法人 3.3% 自己株式 0.1% ■ 転換社債の状況 発行総額 転換社債残高 銘柄 ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505103 24,740 2.8 − − ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 21,629 2.4 − − 野村證券株式会社 19,735 2.2 − − 株式会社みずほコーポレート銀行 18,946 2.1 − − ザ チェース マンハッタン バンク エヌエイ ロンドン 18,653 2.1 − − 株式会社損害保険ジャパン 15,273 1.7 − − (百万円) (百万円) 2008年満期第3回無担保転換社債 注1. 株式会社みずほコーポレート銀行は、上記のほかに、当社株式5,136千株を退 職給付信託に係わる信託財産として設定しております。 2. 当社は、株式会社損害保険ジャパン株式6,263千株(出資比率0.6%)を、退 職給付信託に係わる信託財産として設定しております。 22 金融機関 40,000 649 転換率 (%) 98.4 (4)当社の自己株式の取得、処分等および保有 当期中の取得 株式数 株式数 154百万円 1,345株 普通株式 26,160株 当期中の処分 取得価額総額 処分価額総額 普通株式 当期末現在 普通株式 8百万円 1,145,682株 注1. 当期中の自己株式の取得および処分は、それぞれ単元未満株式の買取りお よび売渡しによるものであります。 2. 当期中に株式失効手続をした自己株式はありません。 3. 前期末現在の自己株式の数は普通株式1,120,867株であります。 23 (5)企業集団の従業員の状況 ■ 企業結合の経過 1. 当社は、高度な真空技術を有するアネルバ株式会社の全株式 を取得し、平成17年9月30日付けで当社の子法人等といた しました。同社は、平成17年10月1日付けでその商号を ■ 連結 従業員数 前期末比増減 115,583名 7,326名増 キヤノンアネルバ株式会社に変更しました。 2. 当社は、高度な自動化技術を有するNECマシナリー株式会社 (地域別内訳) (大阪証券取引所市場第二部上場)の株式を公開買付けに 米州 欧州 国内 その他 より取得し、平成17年10月19日付けで当社の子法人等と 9,938名 10,922名 48,637名 46,086名 いたしました。同 社 は 、平成 17 年 12 月 17 日付 け で そ の 注. 従業員数は、就業人員(非常勤者を除く)数としております。 ■ 単独 商号をキヤノンマシナリー株式会社に変更しました。 ■ 企業結合の成果 従業員数 前期末比増減 平均年令 平均勤続年数 19,707名 235名増 39.4歳 16.6年 注1. 従業員数は、就業人員(非常勤者を除く)数としております。 2. 従業員数には、関係会社等への出向者(2,060名)は含まれておりません。 ■ 重要な子法人等の状況 資本金 当社の議決権 主要な事業内容 (百万円) 比率(%) キヤノン販売株式会社 73,303 キヤノン電子株式会社 4,969 54.2 ユニットの製造販売 キヤノンファインテック株式会社 3,451 58.5 品等の製造販売 キヤノンソフトウェア株式会社 1,348 57.7 販売 キヤノンマシナリー株式会社 2,582 67.3 化装置の製造販売 ニスカ株式会社 2,102 OA機器および光学計測機器等の 51.1 製造販売 Canon U.S.A., Inc. Canon Europa N.V. 204,355 (千米ドル) 290,600 (千ユーロ) 連結決算の概要は18、19ページに記載のとおりであります。 (7)当社の主要な借入先 借入先 (6)企業結合の状況 会社名 当期の連結子法人等は200社、持分法適用会社は13社であり、 51.1 事務機、カメラ等の国内販売 情報関連機器、カメラ用精密機構 借入金残高 借入先が有する当社の株式数 出資比率 大分キヤノン株式会社 103億円 − − キヤノンセミコンダクター エクィップメント株式会社 51億円 − − 注. 当社子法人等の大分キヤノン株式会社およびキヤノンセミコンダクター エクィップメント株式会社からの借入金は、グループ資金運用の効率化 のため、当該子法人等の余剰資金を当社にて一括運用していることによ るものであります。 プリンタ、事務機周辺機器、化成 コンピュータソフトウェアの開発 半導体製造装置、自動化・省力 100.0 事務機、カメラ等の米州地域販売 100.0 事務機、カメラ等の欧州地域販売 注1. キヤノン販売株式会社およびキヤノンファインテック株式会社における当 社の議決権比率は、当社子法人等が有する議決権数も合わせて算出してお ります。 2. キヤノンソフトウェア株式会社およびニスカ株式会社における当社の議決 権比率は、当社子法人等が有する議決権数によるものであります。 3. キヤノンマシナリー株式会社における当社の議決権比率は、平成17年10 月31日現在の議決権数に基づき算出しております。 24 25 (8)当社の取締役および監査役 地位 氏名 担当または主な職業 (9)当社の会計監査人に支払うべき報酬等の額 当社および当社子法人等が当社の会計監査人(新日本監 査法人 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日比谷国際 代表取締役社長 御手洗冨士夫 専務取締役 山 下 征 雄 人事本部長 専務取締役 田 中 稔 三 経理本部長 専務取締役 内 田 恒 二 イメージコミュニケーション事業本部長 常務取締役 江 村 祐 輔 グローバル環境推進本部長 常務取締役 田 中 信 義 知的財産法務本部長 常務取締役 市 川 潤 二 光学機器事業本部長 常務取締役 鶴 岡 一 Canon Europa N.V. 社長 常務取締役 諸 江 昭 彦 総務本部長 常務取締役 渡 部 國 男 企画本部長 常務取締役 山 本 碩 生産本部長 常務取締役 足 達 洋 六 Canon U.S.A., Inc. 社長 常務取締役 三 橋 康 夫 周辺機器事業本部長 取締役 清 水 勝 一 インクジェット事業本部長 取締役 番 場 僚 一 Canon U.S.A., Inc. 執行副社長 取締役 岩 下 知 徳 イメージコミュニケーション事業本部副事業本部長 取締役 本 間 利 夫 Lプリンタ事業推進本部長 取締役 今飯田 生産本部副本部長 取締役 大 澤 正 宏 取締役 山 取締役 鵜 澤 俊 一 SED株式会社代表取締役社長 取締役 中 岡 正 喜 映像事務機事業本部長 取締役 小 松 利 行 先端技術研究本部長、コアテクノロジー開発本部長 取締役 松 本 繁 幸 デバイス開発本部長 取締役 本 田 晴 久 化成品事業本部長 滋 啓二郎 常勤監査役 橋 輝 臣 常勤監査役 永 田 邦 博 監査役 大 江 忠 監査役 吉 澤 哲 生 ビル)に支払うべき報酬等の額は以下のとおりです。 漓当社および子法人等が会計監査人に支払うべき報酬等 の合計額 752百万円 滷上記漓の合計額のうち、公認会計士法第 2 条第 1 項の 監査証明業務の対価として支払うべき報酬等の合計額 323百万円 澆上記滷の合計額のうち、当社が会計監査人に支払うべ き報酬等の額 114百万円 注. 当社と会計監査人との間の監査契約において、株式会社の監査等に関する 商法の特例に関する法律に基づく監査と証券取引法に基づく監査の監査報 酬の額を区分しておりませんので、澆の金額はこれらの合計額を記載して おります。 3. 決算期後に生じた企業集団の状況に関 する重要な事実 特に記載すべき事項はありません。 調達本部長 情報通信システム本部長 弁護士 注1. 取締役 内田欽也、相馬郁夫の両氏は、平成17年3月30日開催の第104期定 時株主総会終結の時をもって、任期満了により退任いたしました。 2. 監査役 大江 忠、吉澤哲生の両氏は、株式会社の監査等に関する商法の特 例に関する法律第18条第1項に定める社外監査役であります。 3. 平成18年1月1日現在の取締役 今飯田 滋、鵜澤俊一、小松利行の3氏の担 当または主な職業は以下のとおりです。 取締役 今飯田 滋 キヤノンアネルバ株式会社取締役 取締役 鵜 澤 俊 一 コアテクノロジー開発本部長 取締役 小 松 利 行 先端技術研究本部長 26 支払額 注. 本営業報告書中に記載の金額は、表示単位未満の端数を 四捨五入しております。ただし、1株当たり当期純利益 については小数点以下第3位を四捨五入しております。 また、株式数については、表示単位未満の端数を切り捨 てております。 27 連結貸借対照表 連結損益計算書 平成17年12月31日現在 平成17年1月1日から平成17年12月31日まで ■資産の部 単位:百万円 科目 単位:百万円 前期 (ご参考) 科目 2,232,152 887,774 1,554 602,790 489,128 250,906 1,354,869 14,567 97,461 961,714 281,127 売上高 固定資産 長期債権 投資 有形固定資産 その他の資産 2,458,569 1,004,953 172 689,427 510,195 253,822 1,584,984 14,122 104,486 1,148,821 317,555 資産合計 4,043,553 3,587,021 流動資産 現金及び現金同等物 有価証券 売上債権 たな卸資産 前払費用及びその他の流動資産 当期 当期 売上原価 売上総利益 販売費及び一般管理費 営業利益 営業外収益及び費用 受取利息及び配当金 支払利息 その他−純額 科目 流動負債 短期借入金及び1年以内に返済する長期債務 買入債務 未払法人税等 未払費用 その他の流動負債 固定負債 長期債務 未払退職及び年金費用 その他の固定負債 負債合計 少数株主持分 単位:百万円 当期 1,078,628 5,059 505,126 110,844 248,205 209,394 159,907 27,082 80,430 52,395 1,238,535 200,336 前期 (ご参考) 983,165 9,879 465,396 105,565 205,296 197,029 207,166 28,651 132,522 45,993 1,190,331 186,794 3,754,191 3,467,853 1,935,148 1,754,510 1,819,043 1,713,343 1,236,000 1,169,550 583,043 543,793 28,961 8,323 14,252 7,118 △1,741 △2,756 16,450 3,961 612,004 552,116 法人税等 212,785 194,014 少数株主持分損益控除前純利益 399,219 358,102 15,123 14,758 384,096 343,344 432.94円 432.55円 387.80円 386.78円 税引前当期純利益 ■負債、少数株主持分及び資本の部 前期 (ご参考) 少数株主持分損益 当期純利益 注. 1株当たり当期純利益 基本的 希薄化後 契約債務及び偶発債務 174,438 173,864 資本金 (2,000,000,000) (2,000,000,000) (授権株式数) (単位:株) (発行済株式総数) (単位:株) (888,742,779) (887,977,251) 資本合計 403,246 401,773 2,060,620 1,740,834 42,331 41,200 2,018,289 1,699,634 △28,212 △101,312 △5,410 △5,263 (1,145,682) (1,120,867) 2,604,682 2,209,896 負債、少数株主持分及び資本合計 4,043,553 資本剰余金 利益剰余金 利益準備金 その他の利益剰余金 その他の包括利益(損失)累計額 自己株式 (自己株式数) (単位:株) 3,587,021 【連結貸借対照表関係注記】 11,728百万円 1. 貸倒引当金 1,272,163百万円 2. 有形固定資産の減価償却累計額 3. その他の包括利益(損失)累計額には、為替換算調整額、未実現有価証券 評価損益、金融派生商品損益、最低年金債務調整額が含まれています。 有形固定資産 7,423百万円 4. 担保に供している資産 38,550百万円 5. 従業員及び関係会社等の銀行借入に対する保証債務 28 29 【連結計算書類作成のための基本となる事項】 <重要な会計方針> 8. 長期性資産の減損 基準書 144 号「長期性資産の減損又は処分の会計処理」に準拠し、 1. 連結計算書類の作成基準 有形固定資産や償却対象の無形資産などの長期性資産は、帳簿価額 当社の連結計算書類は、商法施行規則第179条第1項の規定により、 が回収できないという事象や状況の変化が生じた場合に、減損に関 米国で一般に公正妥当と認められた会計基準による用語、様式及び する検討を実施しております。帳簿価額が将来見積キャッシュ・フ 作成方法に準拠して作成しております。ただし、同項の規定に準拠 ローを上回っていた場合には、帳簿価額が公正価値を超過する金額 して、米国において一般に公正妥当と認められた会計基準により要 について減損を認識しております。 請される記載及び注記の一部を省略しております。 2. 現金同等物 9. 引当金の計上基準 (貸倒引当金) 取得日から3ヶ月以内に満期となる流動性の高い短期金融資産を現金 売上債権・貸付金等の貸倒損失に備えるため、一般債権については 同等物としております。 貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回 収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。 3. 外貨換算 外貨建資産及び負債は、決算日の為替レートにより換算し、換算差 (退職給付引当金) 額は損益として処理しています。なお、海外子会社の資産及び負債 基準書第87号「年金に関する事業主の会計」に準拠し、従業員の退 は決算日の為替レートにより換算し、収益又は費用は期中平均レー 職給付に備えるため、当期末における退職給付債務及び年金資産の トにより換算し、換算差額はその他の包括利益(損失)として計上 公正価値に基づき計上しております。なお、退職給付引当金が、累 しております。 積給付債務(=退職給付債務から将来の昇給分を控除した債務)と 年金資産の公正価値の差額より不足する金額については、最低年金 4. たな卸資産の評価方法及び評価基準 債務調整額として追加計上しております。 たな卸資産は低価法により評価しております。原価は、主として国 未認識過去勤務債務については、従業員の平均残存勤務年数で定額 内では平均法により、また海外では先入先出法により算出しており 償却しております。 ます。 未認識の年金数理上の純損失については、回廊(=退職給付債務と 5. 有価証券の評価方法及び評価基準 年金資産の公正価値のいずれか大きい方の10%)を超える部分につ いて、従業員の平均残存勤務年数で、定額償却しております。 米国財務会計基準審議会基準書(以下、「基準書」)第115号「特定 の負債証券及び持分証券への投資の会計」を適用しております。 10. 1株当たり当期純利益 満期保有目的有価証券…償却原価法 基本的1株当たり当期純利益は、普通株主に帰属する当期純利益を加 売却可能有価証券…決算日の市場価格等に基づく時価法(評価差 重平均発行済普通株式数で割ることによって計算しております。希 額は全部資本直入法により処理し、売却原価は移動平均法により 薄化後1株当たり当期純利益は潜在的な希薄化効果を加味しており、 算定しております。 ) すべての転換社債は年初に、又は期中に発行された場合は発行時に、 6. 有形固定資産の減価償却方法…主として定率法 すべて転換されたものとみなして計算しております。 7. のれん及びその他の無形資産 基準書第142号「のれん及びその他の無形資産」に準拠し、のれん 及び耐用年数が確定できない無形資産について、償却を行わずに少 なくとも年に一度、減損テストを実施しております。 耐用年数が見積り可能な無形資産について、見積耐用年数で定額償 却しております。なお、ソフトウェアは3年から5年で定額償却して おります。 30 31 連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本 連結計算書類に係る監査役会の監査報告書 謄本 独立監査人の監査報告書 連結計算書類に係る監査報告書 平成18年1月26日 キヤノン株式会社 当監査役会は、平成17年1月1日から平成17年12月31日までの、 取締役会 御中 第105期営業年度の連結計算書類(連結貸借対照表及び連結損益 計算書)に関して、各監査役から監査の方法及び結果の報告を受 新日本監査法人 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 渋谷 道夫 賤 け、協議の上、本監査報告書を作成し、以下のとおり報告いたし 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 小島 秀雄 賤 ます。 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 和田 栄一 賤 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 宗像雄一郎 賤 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 田中 宏和 賤 1. 監査役の監査の方法の概要 各監査役は、監査役会が定めた監査の方針、業務の分担等に 従い、連結計算書類について取締役等及び会計監査人から報告 当監査法人は、「株式会社の監査等に関する商法の特例に関する 法律」第19条の2第3項の規定に基づき、キヤノン株式会社の平成 17年1月1日から平成17年12月31日までの第105期営業年度の連 結計算書類、すなわち、連結貸借対照表及び連結損益計算書につ いて監査を行った。この連結計算書類の作成責任は経営者にあり、 及び説明を受け、監査いたしました。 2. 監査の結果 会計監査人 新日本監査法人の監査の方法及び結果は相当であ ると認めます。 当監査法人の責任は独立の立場から連結計算書類に対する意見を 表明することにある。 平成18年1月27日 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監 査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に 連結計算書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証 を得ることを求めている。監査は、試査を基礎として行われ、経 営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって 行われた見積りの評価も含め全体としての連結計算書類の表示を 検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意 キヤノン株式会社 監査役会 常勤監査役 橋 輝臣 賤 常勤監査役 永田 邦博 賤 監査役 大江 忠 賤 監査役 吉澤 哲生 賤 (注)監査役大江忠及び監査役吉澤哲生は、株式会社の監査等に関する商 法の特例に関する法律第18条第1項に定める社外監査役であります。 見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。なお、この 監査は、当監査法人が必要と認めて実施した子会社又は連結子会 社に対する監査手続を含んでいる。 監査の結果、当監査法人は、上記の連結計算書類が、法令及び 定款に従いキヤノン株式会社及びその連結子法人等から成る企業 集団の財産及び損益の状態を正しく示しているものと認める。 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法 の規定により記載すべき利害関係はない。 なお、当監査法人は、会社に対し、監査証明との同時提供が認 められる公認会計士法第2条第2項の業務を継続的に行っている。 以 上 32 33 貸借対照表 平成17年12月31日現在 ■資産の部 科目 当期 前期 (ご参考) 流動資産 現金及び預金 受取手形 売掛金 有価証券 製品 仕掛品 原材料及び貯蔵品 繰延税金資産 短期貸付金 その他 貸倒引当金 1,460,882 261,680 277,707 568,270 − 108,311 77,630 3,758 24,372 25,584 113,953 △383 1,366,343 294,479 236,935 503,361 132 110,265 86,707 3,342 24,956 10,334 98,705 △2,873 固定資産 有形固定資産 建物及び構築物 機械装置 車両運搬具 工具器具及び什器備品 土地 建設仮勘定 無形固定資産 工業所有権 施設利用権 ソフトウェア 投資その他の資産 投資有価証券 関係会社株式及び出資金 長期貸付金 長期前払費用 繰延税金資産 差入保証金 その他 貸倒引当金 1,191,965 713,960 358,845 145,319 323 51,282 110,448 47,743 27,123 705 1,015 25,403 450,882 34,153 335,424 5,907 10,361 60,699 2,371 2,064 △97 1,018,460 569,392 252,720 108,439 382 45,194 96,875 65,782 19,834 481 443 18,910 429,234 37,139 308,453 5,513 11,063 62,421 2,888 1,854 △97 2,652,847 2,384,803 資産合計 34 単位:百万円 注1. 関係会社に対する短期金銭債権 943,938百万円 関係会社に対する長期金銭債権 5,906百万円 関係会社に対する短期金銭債務 320,956百万円 2. 有形固定資産の減価償却累計額 690,581百万円 ■負債及び資本の部 科目 単位:百万円 当期 前期 (ご参考) ●負債の部 流動負債 支払手形 買掛金 短期借入金 未払金 未払費用 未払法人税等 預り金 賞与引当金 その他 固定負債 転換社債 退職給付引当金 役員退職慰労引当金 負債合計 699,131 2,337 361,038 33,159 112,812 80,591 84,172 8,871 4,759 11,392 637,853 20,558 308,707 37,732 92,402 57,031 81,387 9,019 4,677 26,340 78,283 649 76,386 1,248 95,543 1,796 92,595 1,152 777,414 733,396 ●資本の部 174,438 173,864 資本剰余金 資本準備金 その他資本剰余金 自己株式処分差益 利益剰余金 利益準備金 特別償却準備金 固定資産圧縮積立金 別途積立金 当期未処分利益 株式等評価差額金 自己株式 305,966 305,965 1 1 1,393,662 22,114 13,337 5 1,068,828 289,378 6,777 △5,410 305,392 305,392 − − 1,168,877 22,114 9,071 7 889,828 247,857 8,537 △5,263 資本合計 1,875,433 1,651,407 負債及び資本合計 2,652,847 2,384,803 資本金 3. 偶発債務 保証債務高 4. 商法施行規則第124条第3号に規定する純資産額 29,937百万円 6,561百万円 35 損益計算書 平成17年1月1日から平成17年12月31日まで 単位:百万円 科目 当期 経 ●営業損益の部 常 営業収益 損 売上高 益 の 営業費用 部 売上原価 販売費及び一般管理費 営業利益 ●営業外損益の部 営業外収益 受取利息 受取配当金 受取賃貸料 特許権収入 雑収益 営業外費用 支払利息 貸与資産減価償却費 たな卸資産廃却及び評価損 為替差損 雑損失 経常利益 <重要な会計方針> 前期 (ご参考) 1. 有価証券の評価基準及び評価方法 2,481,481 2,481,481 2,064,964 1,571,561 493,403 2,278,374 2,278,374 1,895,090 1,433,570 461,520 416,517 383,284 73,929 1,034 9,945 30,346 20,924 11,680 49,735 57 27,892 6,667 8,122 6,997 59,326 554 12,631 13,622 22,357 10,162 46,360 106 12,003 10,248 15,832 8,171 440,711 396,250 9,324 37 9,277 10 10,281 7,417 2,864 7,026 12 3,571 3,443 17,453 7,000 10,453 (1) 子会社株式及び関連会社株式…移動平均法による原価法 (2) その他有価証券 ・時価のあるもの…期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差 額は全部資本直入法により処理し、売却原価は移動平均法によ り算定) ・時価のないもの…移動平均法による原価法 2. たな卸資産の評価基準及び評価方法 (1) 製品・仕掛品…総平均法による原価法 (2) 原材料・貯蔵品…移動平均法による原価法 3. 固定資産の減価償却方法 (1) 有形固定資産…定率法。尚、耐用年数及び残存価額については、 法人税法に規定する方法と同一の基準によっております。但し、 平成10年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)に ついては、定額法によっております。 (2) 無形固定資産…定額法。尚、耐用年数については、法人税法に規 定する方法と同一の基準によっております。但し、市場販売目的 ソフトウェアについては関連製品の販売計画等を勘案した見積販 売可能期間に基づく定額法、自社利用ソフトウェアについては社 内における利用可能期間に基づく定額法によっております。 特 別 損 益 の 部 特別利益 固定資産売却益 投資有価証券売却益 関係会社株式売却益 特別損失 固定資産売廃却損 減損損失 4. 繰延資産の処理方法 支出時の経費として処理しております。 5. 引当金の計上基準 (1) 貸倒引当金…債権の貸倒れによる損失に備えるため、回収不能見 込額を計上しております。 ・一般債権…貸倒実績率法によっております。 税引前当期純利益 439,754 385,823 法人税、住民税及び事業税 法人税等調整額 146,981 3,479 139,908 △3,336 (2) 賞与引当金…従業員に対する賞与の支出に備えるため、支給見込 当期純利益 289,294 249,251 (3) 退職給付引当金…従業員の退職給付に備えるため、当期末におけ 28,919 28,835 − 22,277 22,160 1,511 る退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、当期において発 289,378 247,857 前期繰越利益 中間配当額 自己株式処分差損 当期未処分利益 ・貸倒懸念債権及び破産更生債権…財務内容評価法によっております。 額に基づき計上しております。 生していると認められる額を計上しております。過去勤務債務及 び数理計算上の差異は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間 による定額法により費用処理することとしております。 (4) 役員退職慰労引当金…役員の退職慰労金の支出に備えるため、 注1. 関係会社との取引高 売上高 2,389,590百万円 仕入高 1,414,934百万円 営業取引以外の取引高 2. 1株当たり当期純利益 36 61,991百万円 内部規程に基づく期末要支給額を計上しております。尚、この 引当金は、商法施行規則第43条に規定する引当金であります。 325円83銭 37 利益処分案 単位:円 摘要 当期 前期(ご参考) 289,378,124,390 247,857,017,254 3,955,809,414 2,342,492,741 1,435,709 1,927,572 293,335,369,513 250,201,437,567 6. ヘッジ会計の方法 (1) ヘッジ会計の方法…繰延ヘッジ処理を適用しております。 当期未処分利益 (2) ヘッジ手段とヘッジ対象 特別償却準備金取崩額 ・ヘッジ手段…デリバティブ取引(為替予約取引) ・ヘッジ対象…予定取引に係る外貨建売上債権等 (3) ヘッジ方針…当社は、内部規程に基づき、為替変動リスクを回避 固定資産圧縮積立金取崩額 計 これを次のとおり処分いたします。 することを目的として、デリバティブ取引を実施しております。 尚、デリバティブ取引は実需の範囲で行っており、投機目的で行 うことはありません。 (4) ヘッジの有効性評価の方法…為替予約取引については、ヘッジ方 針に基づき、同一通貨で同一時期の為替予約を締結しているため、 その後の為替相場の変動による相関関係が確保されておりますの で、その判定をもって有効性の判定に代えております。 7. 消費税等の処理方法 税抜方式によっております。 利益配当金 59,912,804,048 (1株につき67円50銭) 取締役賞与金 特別償却準備金 固定資産圧縮積立金 別途積立金 計 次期繰越利益 35,474,255,360 (1株につき40円) 222,500,000 6,918,315,732 697,098,786 181,100,000,000 248,850,718,566 199,500,000 6,608,833,916 − 179,000,000,000 221,282,589,276 44,484,650,947 28,918,848,291 注1. 平成17年8月26日に28,834,938,990円(1株につき32円50銭)の中間配 (外形標準課税制度) 「地方税法等の一部を改正する法律」(平成15年法律第9号)が平成15 当を実施いたしました。 注2. その他資本剰余金の全額は、次期に繰り越すことといたします。 年3月31日に公布され、平成16年4月1日以後に開始する事業年度より 外形標準課税制度が導入されたことに伴い、当期より「法人事業税にお ける外形標準課税部分の損益計算書上の表示についての実務上の取扱 い」(平成16年2月13日 企業会計基準委員会 実務対応報告第12号) に従い法人事業税の付加価値割及び資本割3,152百万円を販売費及び一 般管理費に計上しております。 38 39 会計監査人の監査報告書 謄本 独立監査人の監査報告書 平成18年1月26日 キヤノン株式会社 取締役会 御中 新日本監査法人 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 渋谷 道夫 賤 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 小島 秀雄 賤 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 和田 栄一 賤 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 宗像雄一郎 賤 指 定 社 員 業務執行社員 公認会計士 田中 宏和 賤 当監査法人は、「株式会社の監査等に関する商法の特例に関する 法律」第2条第1項の規定に基づき、キヤノン株式会社の平成17年 1月1日から平成17年12年31日までの第105期営業年度の計算書 類、すなわち、貸借対照表、損益計算書、営業報告書(会計に関 する部分に限る。)及び利益処分案並びに附属明細書(会計に関す る部分に限る。)について監査を行った。なお、営業報告書及び附 属明細書について監査の対象とした会計に関する部分は、営業報 告書及び附属明細書に記載されている事項のうち会計帳簿の記録 に基づく記載部分である。この計算書類及び附属明細書の作成責 任は経営者にあり、当監査法人の責任は独立の立場から計算書類 及び附属明細書に対する意見を表明することにある。 当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監 査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に 計算書類及び附属明細書に重要な虚偽の表示がないかどうかの合 理的な保証を得ることを求めている。監査は、試査を基礎として 行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営 者によって行われた見積りの評価も含め全体としての計算書類及 び附属明細書の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、 監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断し ている。なお、この監査は、当監査法人が必要と認めて実施した 子会社に対する監査手続を含んでいる。 監査の結果、当監査法人の意見は次のとおりである。 (1)貸借対照表及び損益計算書は、法令及び定款に従い会社の財産 及び損益の状況を正しく示しているものと認める。 (2)営業報告書(会計に関する部分に限る。)は、法令及び定款に 従い会社の状況を正しく示しているものと認める。 (3)利益処分案は、法令及び定款に適合しているものと認める。 (4)附属明細書(会計に関する部分に限る。)について、商法の規 定により指摘すべき事項はない。 会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法 の規定により記載すべき利害関係はない。 なお、当監査法人は、会社に対し、監査証明との同時提供が認 められる公認会計士法第2条第2項の業務を継続的に行っている。 以 上 監査役会の監査報告書 謄本 監査報告書 当監査役会は、平成17年1月1日から平成17年12月31日までの、 第105期営業年度の取締役の職務の執行に関して、各監査役から 監査の方法及び結果の報告を受け、協議の上、本監査報告書を作 成し、以下のとおり報告いたします。 1. 監査役の監査の方法の概要 各監査役は、監査役会が定めた監査の方針、業務の分担等に 従い、取締役会その他重要な会議に出席するほか、取締役等か らその職務の執行状況を聴取し、重要な決裁書類等を閲覧し、 本社及び主要な事業所において業務及び財産の状況を調査し、 必要に応じて子会社に対し営業の報告を求めました。また、会 計監査人から報告及び説明を受け、計算書類及び附属明細書に つき検討を加えました。 取締役の競業取引、取締役と会社間の利益相反取引、会社が 行った無償の利益供与、子会社又は株主との通例的でない取引、 並びに自己株式の取得及び処分等に関しては、上記の監査の方 法のほか、必要に応じて取締役等に対し報告を求め、詳細に調 査いたしました。 2. 監査の結果 (1)会計監査人 新日本監査法人の監査の方法及び結果は相当で あると認めます。 (2)営業報告書は、法令及び定款に従い、会社の状況を正しく 示しているものと認めます。 (3)利益処分に関する議案は、会社財産の状況その他の事情に 照らし指摘すべき事項は認められません。 (4)附属明細書は、記載すべき事項を正しく示しており、指摘 すべき事項は認められません。 (5)取締役の職務遂行に関しては、子会社に関する職務を含め、 不正の行為又は法令若しくは定款に違反する重大な事実は 認められません。 なお、取締役の競業取引、取締役と会社間の利益相反取 引、会社が行った無償の利益供与、子会社又は株主との通 例的でない取引並びに自己株式の取得及び処分等について も取締役の義務違反は認められません。 平成18年1月27日 キヤノン株式会社 監査役会 常勤監査役 橋 輝臣 賤 常勤監査役 永田 邦博 賤 監査役 大江 忠 賤 監査役 吉澤 哲生 賤 (注)監査役大江忠及び監査役吉澤哲生は、株式会社の監査等に関する商 法の特例に関する法律第18条第1項に定める社外監査役であります。 以上が第105期定時株主総会招集ご通知添付書類であります。 40 41 株式のご案内 決算期 毎年12月31日 定時株主総会 毎年3月 上記基準日 毎年12月31日 中間配当のための一定の日 毎年6月30日 名義書換代理人 東京都中央区八重洲一丁目2番1号 みずほ信託銀行株式会社 事務取扱場所 みずほ信託銀行株式会社 本店証券代行部 お問合せ先・郵便物送付先 〒135-8722 東京都江東区佐賀一丁目17番7号 みずほ信託銀行株式会社 証券代行部 電話 0120-288-324(フリーダイヤル) 取次所 みずほ信託銀行株式会社 全国各支店 みずほインベスターズ証券株式会社 本店および全国各支店 1単元の株式の数 100株 公告掲載新聞 東京都において発行する日本経済新聞 上場証券取引所 東京・大阪・名古屋・福岡・札幌 ニューヨーク・フランクフルト 株券発行手数料 新券交付1枚につき印紙税相当額 本社 〒146-8501 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 電話(03)3758-2111(代表) インターネット ホームページ キヤノン株式会社 canon.jp Canon Worldwide Network www.canon.com