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[1] 開祭 2016 年5月29日 キリストの聖体主日礼拝をはじめます。 入祭

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[1] 開祭 2016 年5月29日 キリストの聖体主日礼拝をはじめます。 入祭
[1] 開祭
2016 年5月29日 キリストの聖体主日礼拝をはじめます。
しばらく間をおいてから入祭唱を唱(とな)えます。
入祭唱
主はよい麦を人々に与え、岩の蜜で養ってくださる。
† 主イエス・キリストよ、おいでください。
弟子たちの中に立ち、復活のみ姿を現されたように、わたしたちのうちにもお臨みく
ださい。
懺悔と赦しの祈り しばらく自らを省みた後で唱えます。
全能の神に告白します。わたしは、思い、ことば、行ない、怠りによってたびたび罪
を犯しました。全能の神がわたしたちを憐れみ、罪をゆるし、永遠のいのちに導いて
くださいますように。アーメン
あわれみの賛歌 ♪(キリエ)
ひとりで礼拝しているときは、先唱だけを歌います。
先唱 キリエ・エレイソン
後唱 キリエ・エレイソン
先唱 クリステ・エレイソン
後唱 クリステ・エレイソン
先唱 キリエ・エレイソン
後唱 キリエ・エレイソン
栄光の賛歌 ♪(グロリア)
いと高きところには神に栄光、地にはみ心にかなう人びとに平和がありますように。
全能の父、天の王、主なる神よ、主を拝み、主に感謝し、主の栄光をほめたたえます。
父のひとり子、主イエス・キリスト、世の罪を除く神の子羊、主なる神よ、わたした
ちに憐れみをお与えください。
父の右に座しておられる主よ、わたしたちの祈りを受け入れてください。
イエス・キリストよ、主のみ聖、主のみ王、主のみ聖霊とともに、父なる神の栄光の
うちに、最も高くおられます アーメン
集会祈願
恵み豊かな父よ、あなたは、みことばと聖霊を世に遣わし、神のいのちの神秘を示し
てくださいました。唯一の神を礼拝するわたしたちが、三位の栄光をたたえることが
できますように。御子キリストは、その死を記念するとうとい秘蹟を教会に残してく
ださいました。主のからだを受け、救いの力にあずかるわたしたちが、主の死を告げ
知らせることができますように。
聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられるみ子、わ
たしたちの主†イエス・キリストによって。アーメン
[2] ことばの典礼 最初に第一朗読 ○○○ ○章○節からといって読み始めます。本文の( )は聖書の接続詞、代名詞を補うための
ことばですので、音読します。本文の冒頭の数字○○:○○は文章番号ですので読みません。
第一朗読 創世記 14:18-20
(その日)いと高き神の祭司であったサレムの王メルキゼデクは、パンとぶどう酒を
持って来た。彼はアブラムを祝福して言った。
「天地の造り主、いと高き神に
アブラムは祝福されますように。
敵をあなたの手に渡された
いと高き神がたたえられますように。」
アブラムはすべての物の十分の一を彼に贈った
朗読の終わりは次のように唱える。
第一朗読を終わります。
第二朗読 ○○○ ○章○節からといって読み始める。
第二朗読 コリントの信徒への手紙 一 11:23-26
(皆さん)わたしがあなたがたに伝えたことは、わたし自身、主から受けたものです。
すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りをささげてそれを
裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのよ
うに行いなさい」と言われました。また、食事の後で、杯も同じようにして、「この
杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念と
してこのように行いなさい」と言われました。だから、あなたがたは、このパンを食
べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。
朗読の終わりは次のように唱える。
第二朗読を終わります。
福音朗読
ルカによる福音9章11節以下に記された主イエス・キリストの福音。
利き腕の指を額・口・左肩・右肩の順番におく。
主に栄光。 主に栄光がありますように。
(そのとき、イエスは群衆に)神の国について語り、治療の必要な人々をいやしてお
られた。日が傾きかけたので、十二人はそばに来てイエスに言った。「群衆を解散さ
せてください。そうすれば、周りの村や里へ行って宿をとり、食べ物を見つけるで
しょう。わたしたちはこんな人里離れた所にいるのです。」しかし、イエスは言われ
た。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。」彼らは言った。「わたしたちには
パン五つと魚二匹しかありません、このすべての人々のために、わたしたちが食べ物
を買いに行かないかぎり。」というのは、男が五千人ほどいたからである。イエスは
弟子たちに、「人々を五十人ぐらいずつ組にして座らせなさい」と言われた。弟子た
ちは、そのようにして皆を座らせた。すると、イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、
天を仰いで、それらのために賛美の祈りを唱え、裂いて弟子たちに渡しては群衆に配
らせた。すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二籠
もあった。
朗読の終わりは次のように唱える。
主に感謝。 主に感謝します。
説教
説教は黙読でもかまいません。何人かで礼拝していれば、一人が音読します。
2016.5.22 キリストの聖体主日
五千人に食べ物を与える
ルカによる福音書 9:11b-17
ほんとか嘘かはわからないのですが、日本人は傘好きなんだそうです。その証拠に世
界の人たちは日本人ほど傘を持っていないという話を聞いたことがあります。いぜん
わたしがお店をやっていたとき、雨の日に傘をささずに来店したお客さんがいました。
どうして傘をささないのかと聞いたところ、自分の国(彼はオーストラリア出身)ではたい
ていの人は傘をささないという答えを聞いて、なるほど日本と世界は違うんだと合点
したことがあります。
「自家用車から共同所有=カーシェアリング」というニュースを耳にしました。道路
にはクルマがあふれていますが、住宅街では駐車場に止まったままの車も目に付きま
す。なんかうまい工夫をして一台の車を複数の人が必要に応じて不便なく使えるよう
にしようという試みがあるという記事でした。作る側にとっては生産台数に直接響き、
売り上げも落ちるので聞き捨てならない話かと思いきや、大手自動車会社が積極的に
生き残りをかけて研究開発しているということでした。傘のはなしをしたのは、傘ぐ
らい自己所有はやめて共同所有というか、誰でも必要なときに使っていいような仕組
みを考えて実現できればいいなと考えたことがあったからです。もちろん自転車もそ
うなればいいのになと思いました。One for all,all for one じゃありませんが、一本
の傘はみんなのために、一台の自転車もみんなのために、という感じです。
さて、灰の水曜日から聖霊降臨の主日まで 3 ヶ月以上にわたって過ごしてきた四旬
節・復活節もきょうのキリストの聖体の祝日をもっておしまいになります。きょう朗
読した「5 つのパンと 2 匹の魚で 5,000 人以上の人が満腹した物語」は奇跡物語と呼
ばれています。もし自動運転技術と斬新なカーシェアリングシステムが完成すれば、
5 台の自転車と 2 台のクルマで 5000 家族がなに不自由なく移動できるかもしれませ
ん。将来この仕組みが実現するとしたらいまのわたしたちからすれば奇跡物語のよう
に思えます。
そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ」イエ
スは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。ルカ 4:3-4
イエスは宣教活動を開始するに当たって悪魔の誘惑を受けました。三つの誘惑のうち
の一つがこれです。いわずもがなですが 5000 人のパンの奇跡ではイエスは石をパン
に変えたとは証言されていません。
すると、イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで、それらのために賛美の祈りを唱え、
裂いて弟子たちに渡しては群衆に配らせた。すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの
屑を集めると、十二籠もあった。ルカ 9:16-17
イエスが賛美と祈りを唱えてパンを裂いて弟子たちに渡したことによってパンは増え
たと記録されています。けっして石からパンを造りだしたわけではない、イエスは悪
魔の誘惑には乗らなかった、つまり、この奇跡は悪魔の望む奇跡ではなかったのだと
理解できます。イエスは悪魔の誘惑に負けない、そんなあたりまえのことをいうなと
叱られそうですが石がパンに変わったわけではない、賛美と祈りをもってイエスが裂
くパンが弟子たちの配膳によってすべての人を満腹させたということです。でね、わ
たしが気になるのは石をパンに変える技術というものがあって、わたしたちはそれを
奇跡と賞賛し、ありがたがっているのではないか、ということです。もっと言ってし
まえば、信仰もなにか技術のようなもので、それは石をパンに変えること、だと信じ
てしまってはいないかということです。
まえにも話したことがありますが、わたしの叔母は目が悪く、いまではほとんど見え
ません。でもかかりつけの医者は冗談半分に京都の大学の先生のところに行けば見え
るようになるよといいます。万能細胞で角膜移植するという治療法のことをいってい
るようですが、叔母は即座に断ったといいます。もし、わたしが叔母にイエスさまが
泥を目に塗ったら見えるようになるかも、といっても叔母は No というだろうな。(余
談ですが中国では豚の角膜を人間に移植する技術が開発されているというテレビニュースを見ました)
イエスがこの人たちに食べ物を与えなさいといったら、弟子たちは言い訳をはじめま
す。パンを買いにいかなければ、買うお金がなければ、パン屋が開いていなけれ
ば・・・。ほんとうに理屈と膏薬はどこへでもつきます。あるときイエスは隣人とは誰
かと問い質すファリサイ人にたとえ話をされました。追いはぎに襲われて瀕死の重傷
をおった旅人を助けるサマリア人のたとえ話です。(ルカ 10:25-37)これは困っている
人がいたら見て見ぬ振りをするのではなく助けるのだ、という教えでした。腹をすか
せている人がいたら満腹してもらう、単純に考えるとあたりまえの話になります。た
だイエスのとられた方法が常人離れしたやり方でした。
石をパンに変えているのか、それともイエスが裂くパンが人々を満腹させるのかをギ
リギリのところまで考えてみると、見分けることはやさしいことではありません。だ
とすれば、わたしたちが聖餐式でいただくキリストのからだのパンも受け止め方しだ
いで石からのものになったり、天からのものになったりするでしょう。
一人ひとりがこころ穏やかにキリストの聖体を受け取ることができますように。
-----------------------------------共同祈願
いのちの源である神をたたえ、感謝のうちに祈りましょう。
・主の食卓に招かれ、キリストのいのちに養われるわたしたちが感謝のうちに、
あなたのいつくしみをあかししていくことができますように。
・現代の人々が心に感じている飢えや渇きを顧みてください。一人ひとりに注
がれている聖霊の息吹に目覚め、深く満たされますように。
・(あなたに必要な祈りを追加してお祈りしてください)
神はゆたかないのちを与えてくださる。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン
使徒信条
わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。
また、その独り子、わたしたちの主イエス・キリストを信じます。
主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ(ここで礼をする)ポンテオ・ピラトのも
とで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人の
うちからよみがえり、天に昇られました。
そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死ん
だ人とを審くために来られます。
また、聖霊を信じます。†聖なる共同の公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえ
り、永遠の命を信じます アーメン
[3] 感謝の典礼(にうつります)
・聖餐をおこなわない場合は以下を省略して[4]の「主の祈り」をおこなう。
・聖餐のパンとぶどう酒は、ここでテーブルのうえにおく。 しばらく黙想する。
叙唱
聖なる父よ、主の晩さんを祝うわたしたちは、あなたの限りないいつくしみをたたえ、
感謝の祈りをささげます。永遠の祭司キリストは、ご自分を救いのいけにえとしてあ
なたにささげ、唯一永遠の奉献を全うされました。キリストのことばにしたがってわ
たしたちはその記念を行い、いのちのパンと救いの杯を受けて、主が来られるまでそ
の死を告げ知らせます。神の威光をあがめ、権能を敬うすべての天使とともに、わた
したちもあなたの栄光を終わりなくほめ歌います。
感謝の賛歌 ♪(サンクトゥス)
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の神 主の栄光は天地に満つ い
と高きところにホサナ
ほめたたえよ 主のみ名によって こられる方を いと高きところにホサナ
奉献文
天の父よ、救い主、み子イエス・キリストによってわたしたちの感謝・賛美をお受け
ください。わたしたちはみ子の模範にならい、そのみ定めに従ってこの式典を行いま
す。どうかみ言葉と聖霊により、主の賜物であるこのパンとぶどう酒を祝し、聖とし
て、わたしたちのために主イエス・キリストの†尊い体と血にしてください。
以下は黙読する。二人以上で礼拝している時は一人が音読する。
主は渡される夜、パンを取り、感謝してこれを裂き、弟子たちに与えて仰せになりま
した。「取って食べなさい。これはあなたがたのために与えるわたしの体です。わた
しを記念するためにこのように行いなさい」
☆合掌して深く礼をする。すこし間をおく。
また食事ののち、杯を取り、感謝して彼らに与えて仰せになりました。「皆、この杯
から飲みなさい。これは罪の赦しを得させるようにと、あなたがたおよび多くの人の
ために流すわたしの新しい契約の血です。飲むたびにわたしの記念としてこのように
行いなさい」
☆合掌して深く礼をする。すこし間をおいて歌う。
♪ キリストは死に /キリストはよみがえり /キリストは再び来られます
記念唱
以下は途中まで黙読し、黒文字の部分から音読する。これも二人以上で礼拝している時は一人がグレーの部分も音読す
る。
わたしたちはいま、主イエスの死と復活の記念を行い、ここであなたに奉仕できるこ
とを感謝し、いのちのパンと救いの杯をささげます。キリストの体と血にともにあず
かるわたしたちが、聖霊によって一つに結ばれますように。世界に広がるあなたの教
会を思い起こし、全教会を愛の完成に導いてください。
復活の希望をもって眠りについたわたしたちの兄弟とすべての死者を心に留め、あ
なたの光の中に受け入れてください。なお、わたしたちをあわれみ、永遠のいのちに
あずからせてください。み子イエス・キリストを通してあなたをほめたたえることが
できますように。
キリストによって キリストとともに†キリストのうちに、聖霊の交わりの中で、全能
の神、父であるあなたに。
(ここから音読)
わたしたちのうちに働く力によって、わたしたちが求めまた思うところの一切を、は
るかに超えてかなえてくださることができる方に、教会により、またキリスト・イエ
スによって、栄光が世々に限りなくありますように。アーメン
[4] 交わりの儀式
主の祈り 天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国が来ますように。
みこころが天に行なわれるとおり地にも行なわれますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。わたしたちの罪をおゆるしくださ
い。わたしたちも人をゆるします。わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救い
ください。
†国と力と栄光は、限りなくあなたのものです。アーメン
聖餐を行わない時は以下を省略して〔感謝祈願〕の II の祈りを唱え閉祭へと進む。
☆ここでパンを裂くときは次のようにいう。
わたしたちがパンを裂くとき
キリストの体にあずかります。
パンが一つであるから
わたしたちは多くいてもひとつの体です。
拝領唱(ヨハネ 6:54)
以下は黙読する。二人以上で礼拝している時は一人が音読する。
わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む人はわたしにとどまり、わたしもその人のうち
にとどまる。
平和の賛歌 ♪(アニュス・デイ)
世の罪を除く神の小羊よ、憐れみをお与えください
世の罪を除く神の小羊よ、主の平安をお与えください
拝領 テーブルまたは祭壇に近づき、ひざまづく。
(沈黙のまま祈る)「キリストの体が永遠のいのちの糧になりますように。」
十字を切り、アーメンと唱えてパンを頂く。
(沈黙のまま祈る)「キリストの血が永遠のいのちの糧になりますように。」
十字を切り、アーメンと唱えてぶどう酒を頂く。
拝領後は着席し、沈黙のうちにしばらく祈る。
拝領祈願 信じる者の力である神よ。御子キリストのとうといからだと血をいただいたわたした
ちを、約束された永遠のいのちにあずからせてください。
わたしたちの主†イエス・キリストによって。アーメン
[5] 閉祭
祝祷 黙読でも音読でもかまいません。
†父と子と聖霊なる全能の神の恵みが、常にわたしたちとともにありますように。 アーメン
派遣の唱和
主の日の礼拝を終わります。行きましょう、主の平和のうちに。
主の平和がありますように。アーメン
これで礼拝は終わりです。しばらく黙想したのち、礼拝のために準備したものを片付けます。
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