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環境報告書2012【5.8MB】
究 ガ ラス を究 め 、 ガ ラス を超 え る 。 超 01 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 CONTENTS CONTENTS 02 編集方針 トップメッセージ 03 本報告書は、ステークホルダーの皆さまに、石塚硝子グループがこの 事業概要 04 やすくご紹介し、社会とのコミュニケーションを図ることを目的として発行 会社概要 05 1年間に環境および社会に対して取り組んできたことを、正確かつわかり しています。 ● 対象期間 事 業 ハイライト 2011年度(2011年4月∼2012年3月) を報告対象期間としています。 ガラスびん 07 ハウスウェア/アドバンストガラス 08 ペットボトル用プリフォーム/プラスチック容器 09 キャップ/紙容器 10 石塚硝子株式会社の取り組みを中心に、国内グループ会社の取り組み 海外事業 11 ※記載の対象範囲は以下の基準で区分しています。 研究・技術開発 12 ステークホルダ ーダイアログ 13 一部報告対象期間外の内容を含みます。 ● 発行時期 2012年10月(次回発行は、2013年10月を予定しています) ● 対象組織 も一部報告しています。 石塚硝子(株)、当社:石塚硝子株式会社 石塚硝子グループ:当社および国内グループ会社 限定された範囲である場合は、個別に対象範囲を記載しています。 ● 対象とする読者 顧客、 取引先、 株主・投資家、 地域住民、 行政、 環境保護団体、 学生、 従業員 社会性報告 とその家族の皆さまを読者として想定し編集しています。 社会とのかかわり 15 ● 参考としたガイドライン お客さまとのかかわり 17 しています。 従業員とのかかわり 19 本報告書は、環境省「環境報告ガイドライン」 ( 2012年版)を参考と 環境報告 環境マネジメント 21 環境パフォーマンス 22 コーポレートガバナンス 25 IMS 基本方針・第三者意見 26 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 02 トップメッセージ 「社会・環境報告書2012」を お届けするにあたり、ご挨拶申し上げます。 東日本 大 震 災とその後の原 子 力 発 電 所の事 故から きることが強みであると自負しております。 1 年以上が経過致しました。今現在も復興途上にある 多様な商品はすべてお客さまにご満足いただくことを 被災地の皆さまに対し、心よりお見舞い申し上げると 目標としており、信頼性の高い製品の提供に努めています。 ともに、一日も早い復興をお祈りいたしております。 ガラスびんやペットボトルなどの容器サプライヤーで ある当社は、飲料・食品メーカー各社のお客さまに対し 今回の震災では多くの企業が影響を受け、地域によっ 食品安全に適合した安全な容器を確実にご提供するため ては店頭に商品がならばないという事態に陥りました。 に、食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)の 総合容器メーカーとしての当社は、食料・飲料等をお客 認証に取り組み、2012 年に当社ガラスびんカンパニー さまに安全にお届けするという社会的使命を負っており、 岩倉工場とグループ会社である日本パリソン株式会社 この震災を受けて自らその使命を果たしていくことの重要 性をあらためて認識させられることとなりました。当社で (本 社 工場および 岩倉工場)を対象と した認証を取得しました。 はリスク管理体制の見直しを行ない、管理計画の更なる 強化を図りました。いかなる時においても供給を継続し、 当社グループの社会的責任を果たしてまいる所存です。 当社グループでは、「ガラスを究め、ガラスを超える。」 をコンセプトとしております。 ガラスびん、ガラス食器の製造で培ったガラス技術を 当社グループは、これからも自社 の社会的使命を果たし続けていくこと を肝に銘じ、企業活動に取り組ん でまいる所存です。 本報告書をご高覧いただき、 応用した無機系ガラス抗菌剤等、多様な機能性マテリアル 当社グ ループ の 事 業 活 動、 を開 発し様々な取 引 先さまと商 品 化を進めています。 並びに社会貢献活動、環境 一方で、中身に合わせた適切な容器を求めるお客さまの 関連活動への取り組みにつ 声にお応えし、ペットボトル用プリフォーム、プラスチック いてご 理 解を賜 わりたく存 容器や紙容器に事業領域を拡大させてきました。この じます。また、今後の活動を 他、各種キャップの生産も行なっており、総合容器メーカー より充実させていくために、 としてお客さまに最適な容器をワンパッケージでご提案で 皆さまの忌憚のないご意見 ご感想をお寄せいただければ 深甚でございます。 経営理念 社是 2012年10月 誠実・努力・創造 1.“信用第一”に心がけ、社内外の信頼を得る。 2.“企業は人なり”の理念で、人材の育成に努める。 3.“最高の品質” を求め、絶えず新技術を開発する。 4.“革新と創造”に満ちた永続的発展を続け、社会に貢献する。 03 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 石塚硝子株式会社 代表取締役社長 トップメッセージ・事業概要 事業概要 石塚硝子グループは製品ごとにカンパニー制をとり、 それぞれの領域で最高の品質を提供し、 トップメッセージ・事業概要 また研究開発・技術支援でより多くのお客さまのご満足を実現できるよう努めています。 社会に愛され貢献できる 「ものづくり」企業を目指して 毎日の食卓を彩る様々な容器。普段何気なく使用していますが容器のない生活を想像できるでしょうか。 会社概要 私たち石塚硝子グループは1819年(文政2年)創業以来、190年以上にわたり生活に必要不可欠な容器を提供し 続けてきました。 ガラスびん・ガラス食器・機能性ガラス… 現在では「ガラスを究め、ガラスを超える。」を経営ビジョンとし、 事業ハイライト ガラス製品だけにとどまらずプラスチック容器・紙容器等、移り変わる世の中のニーズを捉えながら 『総合容器メーカー』として皆さまの生活に寄り添っています。 長い歴史と伝統の中で培われた様々な技術を世の中の変化に柔軟に対応させながら、 企業としての社会的責任を果たし、私たちはさらなる飛躍に挑戦していきます。 ステークホルダーダイアログ ガラスびん Glass Bottles ペットボトル用プリフォーム PET Bottles’Preforms ハウスウェア Houseware 社会性報告 研究開発・技術支援 エンジニアリング Engineering 環境報告 Research and Development Technical Support 紙容器 コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 Paper Packages キャップ Caps アドバンストガラス プラスチック容器 Advanced Glass Plastic Containers SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 04 会社概要 石塚硝子グループは、中国の工場と国内7箇所の工場、研究開発センターと抗菌試験所で、 皆さまのくらしに寄り添う製品を生産しています。 また、各国の優れたガラス容器の取り扱い等、グローバルに事業展開し世界にはばたいています。 商 号 本 社 所 在 地 代 表 者 石塚硝子株式会社 資 ISHIZUKA GLASS CO., LTD. 事 本 業 内 金 59億1千万円 容 ガラスびん・ガラス食器・プラスチック容 〒482-8510 器・紙 容 器・セラミックス製 品 の 製 造 販 愛知県岩倉市川井町1880番地 売およびそれらの加工品の製造販売。 代表取締役会長 石塚 芳三 機器、 プラント販売並びにガラスびん・食器 代表取締役社長 山中 昭廣 の製造加工技術指導とデータサービス 創 業 文政2年(1819年)11月 W E B http://www.ishizuka.co.jp 設 立 昭和16年(1941年)4月16日 T E L 0587-37-2111(代表) 場 東京証券取引所、名古屋証券取引所第1部 F A X 0587-66-2668 1,534名(2012年3月現在) E - M A I L 株 式 上 従業員数(連結) [email protected] 全国に広がる 伝統と信頼の石塚ネットワーク 石塚硝子(株)本社・岩倉工場 石塚硝子(株)名古屋支店 日本パリソン(株)岩倉工場 アデリア(株)名古屋支店 石硝運輸(株) 石塚物流サービス (株) (株)髙田製作所 北洋硝子(株) 石塚硝子(株)福崎工場 石塚硝子(株)九州支店 アデリア(株)九州支店 日本パリソン(株)本社・東京工場 石塚硝子(株)東京支店 アデリア(株)本社 ウイストン(株)本社・蟹江工場 石塚硝子(株)姫路工場 久金属工業(株)滋賀工場 石塚硝子(株)大阪支店 アデリア(株)大阪支店 久金属工業(株)本社・大阪工場 05 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 会社概要 トップメッセージ・事業概要 ■ 財務情報 ■ 事業所一覧 売上高は、前期比1.6%増の56,900百万円となりました。 本社・岩倉工場 〒482-8510 愛知県岩倉市川井町1880番地 TEL: 0587-37-2111 FAX: 0587-66-2668 福崎工場 東京支店 〒103-0004 東京都中央区東日本橋2丁目1番5号石塚ビル <ガラスびんカンパニー>TEL: 03-3863-5292 FAX: 03-3863-7332 <ハウスウェアカンパニー>TEL: 03-3863-5294 FAX: 03-3863-7333 <ペーパーパッケージカンパニー>TEL: 03-5823-5382 FAX: 03-3863-7332 町屋テクニカルセンター は597百万円となりました。また、最終損益は、法人税法の改 正による繰延税金資産の取崩などにより412百万円の当期純 損失となりました。 ● 売上高/連結 0 (年度) (百万円) 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 56,900 2011 56,006 2010 54,099 2009 大阪支店 〒532-0003 大阪市淀川区宮原3丁目3番34号新大阪DOIビル <ガラスびんカンパニー>TEL: 06-6150-0300 FAX: 06-6150-0302 <ペーパーパッケージカンパニー>TEL: 06-6398-5515 FAX: 06-6150-0302 〒551-0031 大阪市大正区泉尾5丁目13番11号 <ハウスウェアカンパニー>TEL: 06-6554-8961 FAX: 06-6554-8960 ● 経常利益と当期純利益/連結 -1,500 -1,000 名古屋支店 -500 -412 〒482-8510 愛知県岩倉市川井町1880番地 TEL: 0587-37-3159 FAX: 0587-37-3176 -671 経常利益 当期純利益 (百万円) 0 500 2011年度 1,007 543 0 (年度) 10,000 2010 2009 (百万円) 60,000 70,000 80,000 68,948 18,620 67,123 18,461 68,166 19,203 主要事業別売上高/連結 (百万円) その他 3,657 ガラスびん関連 ハウスウェア関連 33.4% 18,979 6.4% 8,542 15.0% 石塚玻璃(香港) 有限公司 本社 (香港) 総資産 純資産 40,000 50,000 コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 ● 30,000 環境報告 2011 20,000 1,097 社会性報告 総資産・純資産/連結 1,500 597 〒812-0853 福岡市博多区東平尾1丁目17番12号 TEL: 092-621-7732 FAX: 092-621-6137 ● 1,000 2010年度 2009年度 九州支店 石塚玻璃(香港) 有限公司 深圳工場 60,000 ステークホルダーダイアログ 〒116-0002 東京都荒川区荒川7丁目4番3号 TEL: 03-3802-7862 FAX: 03-5850-2511 囲に含めた中国の食器生産子会社の生産性・操業度の低迷に より損失が 増大し、連結の営業利益は611百万円、経常利益 事業ハイライト 〒679-2215 兵庫県神崎郡福崎町西治498番地 TEL: 0790-22-2681 FAX: 0790-22-2575 会社概要 姫路工場 〒672-8079 兵庫県姫路市飾磨区今在家1351番1号 TEL: 079-235-2551 FAX: 079-231-2415 利益面では、売上増と引続きのコスト削減努力により前期並み の経常利益を確保しましたが 、当連結会計年度より連結の範 紙容器関連 8,957 15.7% 56,900 プラスチック容器関連 16,764 29.5% 亞徳利玻璃 (珠海) 有限公司 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 06 究 ガラスを究め、 1819 年、石塚硝子の歴史はガラスびんから始まりました。 その後、ガラスの可能性を追究しながら、ガラス食器、機能性ガラス等の 新しいガラス事業を展開し、みなさんの生活を守り続けてきました。 環境に優しいガラスびん 「ガラスびんは環境に優しい」とよく言われ ガラスびん ますが、その理由は、 『主な原料が天然素材で ある事』と、『ガラスびんの 3R(リデュース・ ガラスびんは透明で密封性に リユース・リサイクル) 』にあります。当社で 優れているため、中身のおいし は特に「リユース」に貢献するリターナブルび さをそのまま閉じ込めて、 「安全」 んを多く生産しています。牛乳、ビール、清酒 「安心」を皆さまにお届けするこ びん等は、何度でも使用できるガラスびんの代 とができます。他の容器に比べ 表です。繰り返し使っても匂いや味が移らない て加飾性や形状の自由度にも ガラスの性質は再使用にぴったり。環境問題が 優れた「表現力」豊かな容器です。 さらに意識されるこれからの時代、私たちは今 後のガラスびんの大活躍を確信しています。 ガラスびんアワード 2011 日本ガラスびん協会が主催する、ガラスびん アワードは 2011 年度で 8 回目を迎えました。 私たちの生活の様々なシーンで使用されるガラ スびんについて、ガラスならではの独特の デザイン性に加え、優れた機能性や環境性 を備えた商品を評価するとともに、各審 査委員の個人賞などを設け多角的、総 合的に優れたガラスびんが表彰されま す。2010 年度に続き、 当社製品として、 宝酒造株式会社の『宝焼酎「JAPAN」 』 『宝焼酎「JAPAN」 〈純金箔入〉 』 『宝焼 酎「JAPAN」 〈DELUXE〉 』が最優秀賞 に選ばれました。 VOICE ガラスびんカンパニー 営業本部 名古屋支店 荒谷 優介 だからガラスびんが好き ガラスびんは、リサイクルの優等生。使用後は、 原料 ( カレット ) となって工場に戻り、再び新し Column 「ガラスびんリサイクル活動の効果」 「 リ サ イ ク ル 」 に よ る「 び ん to び ん 」 は、1 本の ガラスびんに 70%以上のカレット(ガラスびんを細か いびんへと生まれ変わる、リサイクル性にとても く砕いたもの)を使用しているため、天然資源の節約 性・・・熱血野球少年だった僕には最高に魅力的!! 省資源、省エネルギー、地球温暖化の防止等、現代社会 優れた容器です。砕け散っては何度も蘇るその根 石塚硝子の営業マンとして、このガラスびんの魅 力をより多くのお客さまに伝えていきます。 07 「ガラスびんの透明感を生か し つ つ、 日 本 の 伝 統 美 を イ メージさせるデザイン性に 優 れ て い て、 復 興 に 向 か っ て進む今の日本を元気付け る象徴のような商品」とい う今の時流も含めた評価 を い た だ き 受 賞 し ま し た。 や、CO 2 排出量削減に貢献します。また、ごみの削減、 で求められる効果に対応しています。 事業ハイライト トップメッセージ・事業概要 皆さまに愛されて 50 年 易く、皆さまに愛され続けて きたアイテムです。ハンドク 当 社 の ト レ ー ド マ ー ク と も 言 え る、 赤 い ラフト食器や伝統的な津軽び キャップの梅びん。製造・販売を開始して今年 いどろ等、工場生産品だけで で 50 年になります。1962 年より皆さまに愛 なく、お客さまの食 されてきた梅びんの発売 50 周年記念として、 卓を彩る製品を幅 会社概要 ハウスウェア 天然素材から成るガラスの 食器は美しいだけでなく使い 旧タイプの復刻版を発売しました。中身の食品 広く扱っています。 を守るための紫外線低減機能等を持ち、見た目 が同じでも進化しています。レードルで梅酒を 事業ハイライト すくう所作が、昔ながらのゆったりした時間の 流れを感じさせてくれる梅びんで、これからも 皆さまのくらしの中に和みの時間をお届けして いきたいと願っています。 ステークホルダーダイアログ ハウスウェアカンパニー 営業本部 マーケティング部 東京企画グループ 杉本 VOICE 光 ガラス食器の魅力 ガラス食器の魅力は、光を受けたときの美しさです。透明な素材が作り出す光と陰により、器に独自 の美しさが生まれます。私たちは、そんなガラス素材の美しさを活かした、使い易く、多くの人に愛さ れる食器づくりを目指しています。当社の製品をお使いいただく中で、ガラスの魅力に触れて、楽しい 気持ちになっていただければ幸いです。 社会性報告 環境報告 アドバンストガラス 当社ではガラスの持つ可能性を追求し、衣・食・住・情報分野に貢献する機能性ガラスを開発・ 提供しています。中でも無機系ガラス抗菌剤“イオンピュア”は抗菌効果や自由な製品寿命の 安全性の高さが世界への架け橋に 日本発のオンリー技術である無機系抗菌 剤“イオンピュア”。Global Standard 化 を目指し、欧米で販売するための登録許認 可を受けています。世界各国における化学 物質の安全に対する意識は日本以上に高 く、緻密な対応を必要としますが、これを 機に安全性の高い“イオンピュア”を世界 中に広め、「地球に優しい」石塚硝子、機 能材を PR していきます。 コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 設計が特長で、世界中で採用されています。 Column 身近な場所で・・・ イオンピュアは、主に樹脂製 品(例えば、キッチン用品)、砂 場の砂、そして当社のガラスびん の保管時のセパレートシートなど に使用されています。また化粧品 ( 米国製 ) にも使われており、安 全性が非常に高いという特長を 持っています。聞きなれない製品 名ではありますが身近な場所でみ なさんの生活を支えています。今 後もガラス技術の更なる応用を目 指し、新規用途・新規ニーズにも 積極的にトライしていきます。 08 超 ガラスを超える。 ガラスびんという容器を発展させ紙容器、ペットボトルプリフォーム、 プラスチック容器、キャップ等、ガラスを超えた事業を発展させ、 現在は総合容器メーカーとしてその役割を果たしています。 ペットボトル用プリフォーム エコ規格ボトル プリフォームとは、試験管のよう な形をしたペットボトルの原型にな るもの。射出成形機と呼ばれる機械 「エコ規格ボトル」は、植物由来樹脂を使用 でペット樹脂を溶融し高圧で金型へ した環境に配慮したボトルです。サトウキビの 流し込み冷却して形となります。 残糖液(廃糖蜜)を原料に製造される素材を使 プリフォームは1つの形状で様々 用しているため、CO2 削減や化石燃料の節約 な形のペットボトルを作ることが出 に貢献します。高い気密性を誇る他、技術開発 来る優れものです。 により紫外線を 100%カットする事にも成功 しているため、環境に優しいだけでなくサプリ メント、固形剤用の容器として安心してご使用 いただけます。 プラスチック容器 環境への取り組み グループ会社のウイストン 株式会社では、国内で当社のみ プリフォームは従来のペットボトルに対し、 500ml サイズで約 8 倍、2,000ml サイズなら 約 20 倍もの製品を一度に輸送出来ます。輸送 効率アップにより地球温暖化の原因の一つと言 われる温室効果ガスの排出量を大きく削減する ことが可能です。 また、ペット樹脂は元々石油から分離・生成 が保有するインジェクションブ ロー成型機でプラスチック容器 を製造しています。製造される 容器は、寸法精度・製品の光沢感・ コスト面等において、 お客さまより高い評 価をいただいてい ます。 された原料を使用しています。このペット樹脂 をより効率的に使用すべくプリフォーム成形工 程内で発生した端材などを粉砕した「リプロ*」 と呼ばれるものを原料として再利用する等、環 境負荷の軽減に貢献しています。 VOICE ここでもリサイクル 日本パリソン株式会社 開発本部 エンジニアリング部 佐藤 敏夫 5ml の容器から成形可能な新鋭機は、クリーン ルーム対応で高度な品質基準をクリアしています。 また、環境問題にも配慮し、リプロなどを効果的 に活用した製品づくりを積極的に推進しています。 生産設備で環境貢献 !! 新たに導入した最新鋭の射出成形機は 1 回 の成形時間が 10 秒を下回るという高速タイプ です。この能力を最大限に生かすために従来の 設備構成の考え方を大きく転換する必要が有 り、手探りで設備構築を行いました。現在では 最大能力での生産を順調に実施しており高効 率・省エネルギー生産実現し継続しています。 09 Column *リプロとは、成形工程で発生する端材や不良品などを粉砕 して、再び樹脂の原料としたものです。 事業ハイライト トップメッセージ・事業概要 業株式会社のキャップは主に医 薬品、酒類等の容器に使用され て い ま す。 消 費 者 の 皆 さ ま の 会社概要 キャップ グループ会社である久金属工 手に渡るまで、またすべて使い 製品紹介とマーク紹介 終わるまでの間、確かな品質を 与し、最終消費者の皆さまに確かな品質の製品をお届けする責任を担っ 保ち安全に使っていただくため に、キャップは無くて 事業ハイライト 普段目立たないキャップですが、中身の劣化を防ぐことで廃棄物の削減に寄 はならない存在です。 ています。当社はこれからもお客さま、最終消費者の皆さまのために 安全性や機能性に優れたキャップをお届けできるよう品質向上を徹底 ステークホルダーダイアログ し、価値ある製品作りを目指していきます。当社製品には確かな品質 の証として写真のような HISA マークをつけています。 社会性報告 紙容器 石塚硝子の紙容器は再生可能な森林 資源から生産されています。また、生 お客さまのニーズに応える生産体制 産工程のウエイスト(損紙)削減活動 環境報告 への継続的な取り組み 当社福崎工場で牛乳、乳飲料、お茶、果汁等 や紙パックの回収率向 の紙容器を生産しています。最新鋭の 10 色印刷 上 の 啓 発 活 動 な ど、 機を導入し、お客さまからのパッケージデザイ 環境に配慮した事 コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 ンを、すばやく忠実に再現し、市場競争力の高 業を積極的に進め い高品位な印刷を実現しています。また貼り合 ています。 せ工程での微妙な温度管理など、30 年を超える 歴史に培われた確かな技術と最新鋭の自動化設 備で、お客さまのニーズに応える品質とコスト パフォーマンス、そしてタイムリーな供給を実 現しています。 VOICE ペーパーパッケージカンパニー 管理部 業務グループ 生産管理チーム 青木 英也 紙容器の震災支援 東日本大震災により様々な企業が被災し、牛乳等の供給不足が起きました。幸い、当社工場は被災 を免れ、 『牛乳不足に一役買いたい』との思いから多くの関係者と協力し、東日本地域に商品を供給す ることができました。製品の確実な納品は品質の一部であると心に留め、企業市民として責任を果た していきたいと考えています。 10 そして、さらなる可能性の 追求へ 石塚硝子グループはネットワークの総合力と長年培った技術力で世界へ、そして未来に向けて、 ガラスの可能性とお客さまに満足していただける容器を追求し、事業展開を図っています。 海外事業 石塚硝子は、これまで培ってきた すべての英知をもとに、生産、販売、 技術など各分野において世界に展開 貿易業務 していきます。 当社は海外から高級ハン ドメイドガラス食器等をセレクト・輸入し国内のお客さま に提供しています。また、岩倉工場で生産したハウスウェ 中国への進出 アを中心に積極的な海外輸出を図っています。国や地域に グ ロ ー バ ル に 対 応 す る 生 産 体 制 の 構 築 の た め、 2009 年に中国にローコストのガラス食器製造の亞徳 利玻璃(珠海)有限公司(中国広東省珠海市)を設立 よるライフスタイルの違いを見極め、提案型の営業を通じ てパートナーシップを構築することが海外営業にあたって は重要と考えています。 しました。これにより、多品種小ロット生産の当社 岩倉工場(愛知県岩倉市)、ハンドメイド生産を行う 子会社の北洋硝子株式会社(青森県青森市)とあわせ 三極生産体制となりました。 海外技術者交流 当社は創業 190 年を超え、その 間に培った窯炉や金型等世界トッ 海外営業 プクラスのガラス製造技術を保有しています。これらの 技術で世界に貢献するため、社員の受け入れ教育や当社 国々の事情にマッチした“より快適、より衛生的” 指導員の派遣などを通じて新興国を中心とした海外のガ な提案営業を目指し、コミュニケーションを意識した活 ラス製造メーカーに技術支援を行っています。様々な人 動を日々行っています。海外は無限の可能性があるマー と人との交流がイノベーションの契機となっています。 ケットです。先進諸国はもちろん、伸長著しい新興国と のパートナーシップ構築にも動き出しています。海外に 行って、見て・触れて・感じて新しいことをクリエイト し実行する、これが海外営業の醍醐味です。 VOICE アドバンスドガラスカンパニー 営業部 木村 貴 海外営業のおもしろさはここにある。 海外とのビジネスを通じて、多様性の 難しさを感じています。自分の強みである MOR VAN LADEIRA A NADIR FIGUEIREDO IND. E COM. S.A., EMPRESA BRASILEIRA, COMPLETOU 100 ANOS DE FUNDAÇÃO EM 08/2012 E ATUALMENTE EH LIDER NO MERCADO DE ARTIGOS DOMESTICOS NA AMERICA DO SUL. PARTE DO SEU SUCESSO DEVE-SE À ABSORÇÃO DE TECNOLOGIA E DE TODO CONHECIMENTO A D Q U I R I D O AT R AV É S D O CO N T R ATO D E TRANSFERÊNCIA DE ASSISTÊNCIA TÉCNICA QUE MANTÉM COM A ISHIZUKA GLASS DESDE 1986. 語学力とグローバルな思想を武器に、相 良きパートナーとして ケーションを高める 1st step と心得、取 ブラジルに本社を置く企業であり現在南米のガラス食器業界 手の懐奥深くに入り込むことがコミュニ り組んでいます。相手を知るためにいか にして親交を深めるか ! 現在英語のシャレ を勉強中です !! 11 Nadir Figueiredo Plant Director VOICE ナジール社は 2012 年 8 月に創業開始 100 周年を迎える ではトップシェアを維持しています。石塚硝子とは 1986 年 から技術援助契約による交流を継続しており、当社技術者の スキルアップに欠かせないパートナーです。 事業ハイライト 研究開発センター ガラスに関する新規機 トップメッセージ・事業概要 能材の研究開発や製造部 門における技術的問題点 の改良等様々な領域で技 術的な貢献をしています。 研究・ 技術開発 さらに、ガラス機能の応用 製品の開発に加え、未来志向の新技術の創生に も取り組んでいます。省エネが話題となってい 会社概要 る LED 分野の部材においてもガラスの耐熱・耐 2011 年 6 月に、研究開発部 候性を利用し、長寿命化を目指しています。 門と技術・エンジニア部門を集 事業ハイライト 約し、グループ企業全体の研究 抗菌試験所 開発と技術サポートを使命とす る技術本部を設置しました。こ れにより、研究・技術の担い手 抗菌試験所は、2002 年に工業標準化法に となる人財を集約し、効率的か 基づく試験事業者として登録され、2005 年 つスピーディーな研究開発と技 ステークホルダーダイアログ に国際基準に対応する試験事業者として認定 術開発を目指します。 を受けました。抗菌剤メーカーである一方、 第三者試験機関として、公的な証明書も発行 し、 生 活 文 化 の 発 展 に 努 め て い ま す。 抗 菌 試 験 に 加 え、 防 カ ビ 試 験、 防 ダ ニ 試 験 等、 関 連 の 試 験 も ガラスびんは容器として中身を入れ保護 リターナブルびんの軽量化 環境報告 石塚硝子のコーティング技術 社会性報告 実施しています。 リターナブルびんの軽量化にも取り組んでい ます。 リターナブルびん用薄膜コーティングは、 む こ と も 重 要 な 要 素 で す。 ガ ラ ス び ん の 装 びんの外表面を薄膜樹脂コートで覆うことで外 飾 技 術 に は、 色・ 絵 柄 付 け、 ラ ベ ル 貼 り、 表面への加傷を防ぎ、ガラスびんが本来備えて 樹脂フィルム収縮装着、エコフロスト等様々 いる強度を維持することができます。従来はガ な 加 工 法 が あ り ま す。 当 社 で は、 こ れ ら の ラスの厚みで強度を維持していましたが、この 加 工 技 術 に 加 え、 び ん 表 面 の 樹 脂 コ ー テ ィ 技術を利用することにより、リターナブルびん あわせもった技 牛乳びんで従来びんに対し 術開発に取り組 43%の軽量化)が可能とな んでいます。 り ま し た。 既 に 牛 乳 び ん で 軽量びん での圧倒的な軽量化(200ml 従来びん ング等機能性を コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 す る 事 は も ち ろ ん、 消 費 者 の 方 が 見 て 楽 し 広く採用され びんの接触 薄膜コート ガラスびん ガラスびん ています。 薄膜コート 薄膜コートガラスびん断面図 12 ステークホルダーダイアログ 約 200 年に渡る石塚硝子グループの歴史の中で育まれた 企業風土や総合容器メーカーとしての強みを再確認し、 これからの石塚硝子について、各部門の若手社員が語り合いました。 開催日:2012 年 9 月 24 日 開催場所:石塚硝子株式会社 本社 石塚硝子の社会的価値はどんなところ? どんなときに仕事のやりがいを感じる? ■ 五條:当社の容器がインフラの役割を果たしているとこ ■ 梅谷:私は技術本部研究開発センターで開発業務をして ろだと思います。道路は人やものを目的地まで運びます います。まだ商品化されていないものを作っているため、 が、我々は社会において、容器で医薬品や食品を最終的な 今は会社を支えてはいないけれど、将来的にいずれ会社を エンドユーザーまで運ぶというインフラの役割を担ってい 支える商品になるかもしれないものの開発に関わり、生み ます。 出していけるというところにやりがいと責任を感じます。 部署が非常に話をしやすい雰囲気で自由な発想ができるの ■ 梅谷:私は、日常生活に深く関わる身近な製品を通して で、新しい研究をしやすい環境で仕事ができています。 安心・安全をお届けするという責任をおっている部分だと 思います。例えば食品の容器をお届けしているので、容器 ■ 太田:私は営業している上で、提案したデザインがお客 から食の安心・安全を守ることになっています。 さまに受け入れられ、最終的に商品になったものが売れて いくとすごくやりがいがあります。例えば地域のキャラク 13 ■ 大石:有限な材料を使って容器包装を製造する上で、 ターを容器にデザインし、それが特産品として地域の PR それを有効活用しているというところから地球環境保全 につながるというような地域に貢献できる仕事ができると に取り組む会社という一面もあります。 達成感があります。 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 ス テ ー ク ホ ル ダ ー ダ イ アログ ■ 安井:技術を経験してから現場の検査スタッフに配属さ これからの目標は? 直結させられる点だと感じています。昨年は個人の能力の ■ 五條:当社では、常に身近にあるものを作り続けて 190 差を埋め技術を伝承していく必要性に気づき、作業を標準 年以上の歴史があります。まずはこの歴史に一石を積み上 化する仕組みづくりに取り組みました。 げていくことに貢献したいです。社是の「誠実、努力、創 トップメッセージ・事業概要 れたため、自分が培った技術や知識を現場に活かし改善に 造」を大切に仕事をしていきたいですね。 石塚硝子の一員として誇りに思うときは? ■ 梅谷:私は開発者でありながらそれを使う側の立場を意 識する技術者として成長していきたいと思います。また、 でいるのを見つけたときですね。 新しいものを生み出すセンスを磨いていきたいです。 会社概要 ■ 太田:やはりスーパーや百貨店で当社の製品が棚に並ん 事業ハイライト 五條 貴久 研究開発センター ガラス開発グループ 主任 梅谷 奈緒 ガラスびんカンパニー 生産本部 検査グループ 主任 安井 則生 ペーパーパッケージカンパニー 営業部 東京支店 太田 真梨子 ステークホルダーダイアログ 経営企画部 サブリーダー 技術本部 技術部第二グループ 副主幹 大石 英明 とってくださっているのを見るのももちろん嬉しいです いうブランドイメージの定着ができたらいいと思ってい が、その他には食器がレストラン等で大事に永く使われ ます。また、長い伝統のある製造現場では、職人気質が根 ているのを目にするときに非常に誇らしく思います。 付いた古風な一面があるのですが、技術を発展させるため 環境報告 ■ 大石:私は会社について、「容器と言えば石塚硝子」と 社会性報告 ■ 大石:店頭で自分が手がけた製品をユーザーさまが手に に新しさを融合できれば非常におもしろいのではないのか ■ 梅谷:日々の生活の中に自社製品が溶け込んでいる、 と感じています。 ですし、誇らしいことだなと思います。 コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 意識しないでも身の回りに常にあるというのが嬉しいこと ■ 太田:お客さまの中にはペットボトルも紙容器も発注さ れているところもありますので、私はペーパーパッケージ だけでなく総合容器メーカーの営業としてトータルに提案 できるように出来ればいいですね。 石塚硝子の紙容器担当、 ではなく石塚の太田として接してもらえる人財を目指した いです。 ■ 安井:現場の一人ひとりの意識や問題解決能力をあげて いくことが会社の利益に直結すると痛感していますので、 私は現場を活性化させ、 現場とともに自分も成長していく、 そういう人財になりたいと思います。 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 14 社会とのかかわり 社会市民の一員として、様々なステークホルダーの皆さまとも 信頼関係を構築するため、ともにより良い社会構築を推進します。 TOPIC 災害時の対応 事業継続計画と安否確認 当社では、事業継続計画の観点から様々な取り組みを行ってまいりました。地震等の重大災 害発生時にも事業を継続し、お客さまへの責任を果たすために、業務運営に関わる電子情報の 消失保護の観点から社内サーバーの免震化および社外サーバーへのバックアップ体制を整備し ています。また、地震等の発生時に速やかに従業員やその家族の安否を確認する「安否確認サー ビス」を導入し、全社的な訓練を継続的に実施しています。本社機能を有する本社・岩倉工場 では約 140 名の防災隊委員を組織し、消火、被災者救出・支援を想定した総合防災訓練を 毎年実施しています。2012 年度は、2011 年 3 月に発生した東日本大震災を受けて、事業継 続管理という視点を盛り込み、全社的なリスク管理体制の見直しを行いました。東日本大震災 ではサプライチェーンの断絶により最終製品の生産が途絶え、エンドユーザーに対して製品が 供給できない事態が国内で多く発生したことから、ここではこれまでの取り組みに加えて、 「製品の安定供給」のための管理計画の更なる強化を図りました。これにより、当社の生産停 セコム社の「安否確認サービス」の PC 管理画面(写真上)と、 携帯メールのサンプル画像(写真下) 止による飲料・食料の市場への供給途絶を防ぎます。今後は訓練等を通じて更なるブラッシュ・ アップを図り、より実効性のあるものへと改善を図っていきます。 災害時の飲料水提供 大地震などが発生した場合には、本社・岩倉工場の飲料 体制を整えています。大規 水を提供する協定を岩倉市との間で締結しています。 本社・ 模な災害発生時には、岩倉 岩倉工場の飲料水は、工場内で地下水を汲み上げて処理し 市と合同で行っている防災 たものを使用しています。大地震などの発生により市内の 訓練の内容に基づき直接的 水道が使用できない状況に陥ったときには、この飲料水を な災害復旧支援にあたるほか、生活に不可欠な飲料水を 岩倉市に提供します。非常時には停電も予測されるため、 提供することで災害時の市民生活維持に寄与し、地域の 当社では自家発電設備を使用してこの地下水を汲み上げる 復旧活動に貢献していきます。 岩倉市合同防災訓練 愛知県岩倉市では、毎年 8 月の最終日曜日に合同防災 訓練を実施しています。市内の自治体、学校関係者、企業 などが参加し、水難救助、応急救護、火災消火など様々な 訓練が行われます。 岩倉工場は、当社の自衛消防隊と岩倉市消防本部や地域 の消防団の合同放水消火訓練に毎年参加しています。大災 害時には地域と連携して災害対策にあたります。 15 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 岩倉市合同防災訓練 社会性報告 トップメッセージ・事業概要 社会・地域とのコミュニケーション ■ アデリアバーゲンセール来場者数 工場見学 (年度) 各自治体の環境行政担当者や地域の皆さまをはじめ、 小中学生の子供たちの工場見学を受け入れています。 は、身近な製品がどのように作られていくかを実際に目で 見て体感することにより「物の大切さ」を実感してもらっ 11,200 2010 会社概要 中でも地域の小学生のお子さまが多い当社の工場見学で 11,700 2011 13,700 2009 0 5,000 10,000 15,000 (人) 20,000 を通じて、未来を創る子供たちに環境への取り組みの重要 性を引き継いでいきたいと考えています。 500 (年度) 2011 1,000 1,500 1,226 2,000 2,500 3,000 (人) ジャパン・グラスウェア・トレードショー 6月 インテリア・ライフスタイル 6月 テーブルトップショー 34 環境フェア 42 2010 1月 ステークホルダーダイアログ 団体 0 コミュニケーション活動 ハウスウェア新製品展示商談会 ■ 工場見学者数 人数 事業ハイライト ています。またガラスびんの 3 Rについての情報提供等 9月 1,504 2009 74 2,102 0 10 20 30 ※集計範囲は、岩倉工場と姫路工場です 40 50 60 70 80 (団体数) 環境デーなごや2011 10月 環境フェスタ江南2011 11月 いわくら市民ふれ愛まつり 「環境フェア2011」 11月 メッセナゴヤ2011 社会性報告 その他 7月 名証IRエキスポ2011 環境報告 岩倉市立 岩倉南小学校 3 年生の皆さん コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 同校生徒の感想文 メッセナゴヤ 2011 の石塚硝子ブース メッセナゴヤ 2011 の石塚硝子ブース メッセナゴヤ 2011 の石塚硝子ブース メッセナゴヤ 2011 トークセッション 環境フェスタ江南 2011 名証 IR エキスポ 2011 アデリアバーゲンセール 地域の皆さまへの感謝の気持ちを込めて、年に一度開催す る食器の大バーゲン。毎年 1 万人を超える多くの方にお越 しいただき、長年継続しています。バーゲン会場では地域住 民の方による太鼓の演奏や、購入された食器への加工実演等 を行い、積極的に来場者の方との接触を図っています。 このような活動が地域社会の活性化への一助になるよう 今後も継続していきたいと考えています。また、空きびん の回収を行い、ガラスびんのリサイクル活動の普及促進も 行っています。 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 16 お客さまとのかかわり 「お客さまにご満足いただく」を最も大切な目標として常にお客さまの 声に耳を傾け、信頼性の高い製品の提供に努めています。 TOPIC 食品安全マネジメントシステムの認証取得の取り組み 食品を取り巻く安全意識の世界的な高まりにより、全 食品安全方針 世界の食品工場や食品用の容器包装材工場をはじめとする フードチェーンが食品安全マネジメントシステムの導入を 進めています。ガラスびんやペットボトルなどの容器サプ ライヤーである当社としても、飲料・食品メーカーの一部 のお客さまに対し食品安全に適合した安全な容器を確実に ご提供するために、昨年から食品安全マネジメントシステ ム(FSSC22000)の活動に取り組んでいます。当社ガラ スびんカンパニー岩倉工場とグループ会社である日本パリ ソン株式会社(本社工場および岩倉工場)を対象として、 今夏に認証を取得しました。食品安全チームを組織し、食 品安全方針の策定と運用管理、 管理文書体系の継続的な運用に 取り組んでいます。 1.食品容器メーカーとして、お客様に安心してご使 用頂ける「安全な商品」をお届けすることにより、 社会への貢献を致します。 2.FSSC22000 に基づいた食品安全マネジメント システムを構築・維持し、継続的な改善により、 製品の安全性確保に努めます。 3.法令・規制要求事項、及びお客様が求める食品の 安全に関わる要求事項を遵守します。 4.食品安全方針は、全社員に周知徹底し、適切性維 持のために定期的に見直します。 5.食品の安全・安心に関する情報について、法令・ 規制当局、取引先、お客様とのコミュニケーショ ンを行います。 2011 年 6 月 20 日 石塚硝子株式会社 ガラスびんカンパニー社長 執行役員 毛利賢司 検査工程ラインへの入室前に 設置した毛髪・塵埃除去機 検査員を対象とした食品安全 マネジメントに関する教育指 導会 品質サポート体制 ■ 品質サポートシステム体制図 [情報] お客さま ガラスびんカンパニーでは、お客さまからのトラブル情 報を迅速に社内に伝え、的確に対応し、その結果をお客 ます。システムによって管理された情報をカンパニー内の 全部門で共有し、お客さまに安心して製品をお使いいただ けるよう努めています。 システムで一元 管 理 さまにご報告する「品質トラブルシステム」を導入してい [発行] 営業担当 [登録] 品質保証部 [原因・調査・対策] 該当部署 [是正処置] ・対策の実施 ・効果確認 [お客さま報告] 営業・品質管理 ※関係資料登録 [処理完了・集約] 品質保証部(データベース化) 17 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 社会性報告 お客様満足度の向上をめざして 品質向上への取り組み 情報誌の発行 当社グループではお客さまにご満足いただける製品を提 容器サプライヤーの立場でお客さまとのコミュニケー を発行しています。各容器の製造工程の紹介や、旬な商品、 よる品質保証能力の向上に向けた取り組みに加え、工程へ 容器情報をお届けしています。ガラスびん、紙容器、ペット の持ち込み物の制限、扉の二重化、搬送コンベアのカバー、 ボトルに加え、キャップやハウスウェア製品もご紹介して ボトルクリーナーによるび います。 事業ハイライト ションを図るツールとして情報誌「pacomono(パコモノ) 」 びんでは、新検査機の開発・導入や目視検査員認定制度に 会社概要 供するため、日々品質向上に努めています。例えばガラス トップメッセージ・事業概要 高い品質と信頼性の追求 ん内面の工アー洗浄、専門 業者と協同しての防虫活動 などを通じて食品容器とし ての異物混入防止管理に努 ステークホルダーダイアログ めています。 目視検査員認定テスト トレーサビリティ 製品の製造・加工情報を遡って確認できることを「トレー お客さま相談室 ハウスウェアカンパニーでは、 「お客様相談室」を設け、 サビリティ」といいます。 に現品票 ( 製品名、年月日、ロットナンバーを記したラべ 改善点、ご要望等どんなことでも一つひとつ丁寧にお受け ル ) を貼付しています。また、ガラスびんには、びんの底 するよう心がけています。また、インターネットの通販 や裾に生産工場の識別マークと生産年月、金型番号を刻印 サイトではお客さまからのご感想も頂いています。「お客 しています。 さま満足の向上」を基本にこれからもお客さまと工場を 日時までの詳細情報をレーザー印字しているガラス製品 もあります。 環境報告 ご購入に関するご質問、製品・サービスに関する苦情や 社会性報告 当社では製造・加工年月日を箱に印字したり、パレット つなぐ役割を果たしていきます。 http://www.rakuten.co.jp/shopishizuka/ コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 URL ■ 寄せられたお客さまからのお問い合わせとその改善事例 ・よくあるご質問を当社ホームページに掲載し、内容を 充実させました。 ・お客さまからのご要望に応じ、ご希望の商品を通販サイ びん底の刻印 びんの裾の刻印 トでも取り扱えるように商品を追加し、ご希望された お客さまにその販売をご案内するように改善しました。 お客様相談室(0587) 37-2024 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 18 従業員とのかかわり 「企業は人なり」の経営理念に基づき、従業員一人ひとりが その個性と能力を最大限に発揮できる体制整備に取り組んでいます。 人財育成・教育制度 TOPIC 能力開発・教育訓練 ■ 教育訓練体系図 従業員一人ひとりの力を高めていくことは、当社ひい 各種公的資格取得 技能職技能研修 小集団パワーアップ活動 基本方針の一つである「現場力の強化=『人財』の育成」の柱として、 小集団活動を推進しています。当社の小集団活動は QC サークル活動を 基本としており、職場が自ら問題を抽出し、原因を追究し、改善するため の力を養っていく活動です。改善を通じて、社員一人ひとりが成長し、 自らの可能性を引き出す。そしてそのことにより職場が活性化されていく と考えます。今年 7 月「小集団パワーアップ活動」は3年目に入りました。 まだまだ定着化したといえる状況ではありませんが、昨年発足したアドバ イザー会を中心に一歩一歩パワーアップを進めています。 従業員データ VOICE ■ 過去 5 年間の男女比推移 (人) 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 男 753 728 697 819 824 女 77 82 78 92 94 ハウスウェアカンパニー 国際部 貿易グループ 小寺 未華 ※いずれも各年度末の人数です。 ※2010年度よりグループ会社IPIとの合併の為、 人数に大きな変化があります。 ■ 過去 5 年間の新入社員の採用推移 育児休暇を取得して (人) 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 19 総合職 17 11 11 6 7 技能職 13 9 10 12 18 合計 30 21 21 18 25 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 出産に伴い育児休暇制度を利用し、復職後は短時間勤務制度を 活用しています。制度の完備は勿論のこと、周りの社員の理解 と協力に助けられて、妥協なくキャリアを積むことができる 環境を素晴らしく思います。今は限られた業務時間の中で現状 に甘んじることなく、より質の高いパフォーマンスを発輝でき るよう邁進する日々です。 各種講習会・研修会 J-1 新入社員 研修 通信教育・自己啓発学習 J-2 コンプライアンス研修 J-3 企画職 中堅社員 研修 ビジュアル研修︵人権学習︶ 通信教育や自己啓発学習により、一人ひとりのレベル 技能職 一般 職 総合職 その力を還元できる人財の育成に努めています。また、 監督者 研修 技能訓練制度︵生産・技術︶ S-5 社外 研修 共通 メンタルヘルス研修 S-6 S-4 アップに向けて細かくフォローを行っています。 人事 新任管理者 アセスメント 研修 コー チ ン グ 研 修 M-8 企画職 能力開発講座 監督職 企画職 教育訓練を体系化し、個人別の教育計画を定め、社会に 職能別研修 M-10 上級管理職 研修 M-9 (選抜教育) M-7 当社では、階層別研修、職能別研修、全体研修などの 階層別研修 部門別管理者︵スタッフ︶研修 ︵事務・営業・設計・開発︶ が重要です。 資格 等級 考課者 研修 を通じて従業員一人ひとりが変革し、自律していくこと 管理職層 ては社会の発展の鍵を握ります。その為には、能力開発 職階 社会性報告 トップメッセージ・事業概要 安全衛生状況 ワークライフバランスの推進 有給休暇キャンペーンの実施 労働災害の発生状況は、休業災害は少ないものの、件数 は減少傾向に至っていません。災害の発生原因を分析する 2012 年度は有給取得キャンペーンを行い、夏季期間中 に 2 日間の有給休暇を取得するよう社員に促しています。 と人的要因によるものが圧倒的に多く、安全基本活動(指 差呼称・KY・ヒヤリハット)に重点をおいて取り組んで 事を意識し、2012 年度には有給取得率の増加を目標とし 活動の柱であるリスクアセスメントに力を入れ、危険源の ています。今後も社員一人ひとりのワークライフバランス 低減を図っています。労働衛生では、健康診断有所見者へ への意識向上に努め、仕事・プライベート等共に充実した のフォロー、メンタルヘルス対策として各種研修や予防保 時間が過ごせるよう会社全体となって取り組んでいきます。 全に向けた取り組みに力を入れています。 ■ 有給休暇取得率 2010年度 2011年度 21.2% 19.6% 20.4% 労働災害発生状況 ■ 労働災害発生件数 休業災害4日以上 不休業災害 度数率:窯業・土石製品製造業全国平均 (件数) 6 8 10 12 14 度数率:石塚硝子 (株) 0 各種制度支援 2 (年度) 育児休業制度、介護休業制度、再雇用支援制度、各種社 会保険、財形貯蓄制度、社員持株制度、独身寮、保養所、 各種クラブ活動等、当社の福利厚生では各種制度が整って な職場づくりのための制度活用や改善を推進しています。 2 2010 1 2009 1 0 4 0.77 0.49 6 8 0.97 12 13 0.97 7 8 0.83 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 ※厚生労働省統計情報部 (ガラス・同製品製造業)より 社会性報告 います。従業員が仕事と家庭内の両立を図れるよう、快適 2011 ステークホルダーダイアログ 2009年度 事業ハイライト います。また、機械設備の本質安全化に向け、OHSAS の 会社概要 プライベートの充実は仕事のモチベーションへつながる 3.0 (度数率) 労働安全衛生の取り組み 環境・ 安全衛生委員会活動 安全衛生管理体制 しています。 グルー プ会 社 具体的に活動を展開 岩倉事業所 も と で、 各 事 業 所 が 中央スタッフ会議 姫路事業所 する中央管理体制の 中央安全衛生委員会 福崎事業所 グループ会社を統括 安全基本3活動の推進 指差呼称・KY・ヒヤリハット活動の取り組み強化 リフト事故撲滅対策 衛生対策 は、 各 事 業 所 お よ び 月度重点活動項目の設定/年間スケジュールに 基づく活動の具体化/災害の再発防止対策/交 通事故撲滅のための施策/健康衛生に関する 施策および啓発/環境に関する施策および啓発 コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 安全衛生管理体制 環境報告 主な労働安全衛生活動 外部講師によるリフト作業安全講習 社内リフト作業者の認定 (社内免許交付) じん肺対策 じん肺委員会の開催/じん肺教育の実施/ じん肺健診の実施 有機溶剤他 有機溶剤・特化物・鉛教育の実施/ 左記特殊健診の実施/衛生パトロールの実施 健康増進対策 ウォーキングキャンペーンの実施 メンタルヘルス ラインケア研修 ドライバークラブ・ 通災対策 交通講話の実施/シートベルト・自転車ライトの チェック/自動車運転適正検査の実施 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 20 環境マネジメント 事業活動の基本ツールとして経営と一体化したマネジメント活動の推進のために、 環境活動は、IMS 統合マネジメントの一つとしてステップアップします。 TOPIC 環境活動の目標と実績 当社では、IMS(統合マネジメントシステム)方針に基づき、各事業部毎に目標を定め改善活動に取り組んでいます。 環境改善活動においては、効率的なエネルギー利用と CO2 排出量の削減、埋立廃棄物の削減、カレット利用の向上が 大きな課題です。 ○:目標達成 △:目標未達であるが、前年度よりもパフォーマンスの向上が図られた ×:前年度よりもパフォーマンスが悪化した 大分類名 エネルギー CO2排出量 資源 廃棄物 重点活動項目 ガラス生産に関わる エネルギー原単位の 削減 ガラスびん ガラス生産に関わる CO2排出量、並びに 排出量原単位の削減 ガラスびん ガラス食器 ガラス食器 ガラスびん生産における カレット使用率の拡大 埋立廃棄物の削減 2011年度 2010年度 実績値 目標値 実績値 (溶解量) : 1%削減(2010年度比) 10.0 GJ/t 生産エネルギー原単位 (生産量) : 1%削減(2010年度比) 13.9 GJ/t 生産エネルギー原単位 自己評価 10.3 GJ/t 13.6 GJ/t (溶解量) : 1%削減(2010年度比) 19.6 GJ/t 生産エネルギー原単位 (生産量) : 1%削減(2010年度比) 32.2 GJ/t 生産エネルギー原単位 20.5 GJ/t 1.273t-CO2/t C O 2 排 出 量 原 単 位( 溶 解 量 ): 1%削減(2010年度比) 1.299 t-CO2/t 34.1 GJ/t 107 千t-CO2 エネル ギ ー 起 源 C O 2 排 出 量 : 120千t-CO 2以下(2007年度比20%削減) 107 千t-CO2 0.545t-CO2/t 0.531t-CO2/t C O 2 排 出 量 原 単 位( 溶 解 量 ): 1%削減(2010年度比) 71.2% カレット使用率 (総カレット使用量/ガラス溶解量) を72% 68.4% 792t 埋立処分される産業廃棄物の削減 2008年ベース (646t) の維持 308 t ※エネルギーの熱量換算やCO2換算は、国から公表された最新の換算係数を用いて算定しています。 CO2排出量原単位は、エネルギー起源CO2に加え、ガラス原料の熱分解で排出される非エネルギー起源CO2を合わせた量です。 ※対象範囲は、岩倉工場、姫路工場です。 マテリアルバランス I N PUT O UT PUT ガラス原料 (びん、食器用) 主原料 (珪砂、石灰石、 ソーダ灰) 117.6 千t 副原料 原材料 カレット (市中、 ハウス) 王冠材料 特殊ガラス製品原材料 エネルギー 用水 171.3 千t 1.0 千t その他原材料・資材 14.9 千t 購入電力 上水、 工業用水、 地下水 大気系 0.2 千t 36.8 千t 2,140 千GJ 994 千GJ 1,060 千m3 製品 他 輸送 水系 副産物 222.2 千t ガラスびん、 ガラス食器類、 紙容器、 王冠、 抗菌剤など 排ガス 5.8 千t 紙容器原材料 燃料系 (都市ガス、 重油など) 生産 NOx 69 t ばいじん 12 t CO 2 170.8 千t CO 2 13.9 千t 排水 521 千m3 カレット (ハウス) 89.8 千t ガラス原料として循環利用 産業廃棄物、有価物 算定範囲:石塚硝子 (株) の各生産拠点サイト (東京、岩倉、姫路、福崎の4工場) での活動範囲です。グループ会社の生産活動や、営業支店等の業務活動分は除いています。 21 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 607 t SOx 3.2 千t 環境報告 環境パフォーマンス 事業活動に起因する環境負荷を把握し、グループ一丸となって 環境負荷の低減と効率的なものづくりを推進しています。 トップメッセージ・事業概要 環境パフォーマンスデータ エネルギー 節電への取り組み 2011 年度のエネルギーは前年比に対し、単体で 4%増、 東日本大震災を契機とした国内の電力供給不足に対し、 当社グループとしてもその影響を受け節電対策に取り組ん となりました。 でいます。 夏季の昼間時間帯の電力削減 (ピークカット)や、 エネルギーの内訳としては主に都市ガスと購入電力で 万一の電力会社の計画停電に備え、次のような取り組みを 行いました。 構成比は 48%(前年 47%)と増加しました。これは昨 ・自家発電設備の導入(姫路工場、東京工場) 年 12 月にガラス食器用溶解炉(1 基)を重油から都市ガ ・電力デマンド値の監視の強化、高効率照明機器への更新 スへの燃料転換を実施したことによるものです。一方で購 (福崎工場) 入電力はグループ各社全体で取り組んだ節電取り組みもあ ・昼間時の工場用水の供給用ポンプの電源を購入電力から り、前年比で約 1,400 千 kWh の削減となりました。 発電機による電力供給に切り替え(本社・岩倉工場) ・事務・間接部門における空 が増したことによる生産ロスによるものです。 調管理の徹底と照明抑制 ・飲料自動販売機の稼動を半減 ■ 総エネルギー使用量 総エネルギー (単体) 総エネルギー (グループ) ガラスびんエネルギー原単位 (溶解量ベース) 1,000 2,000 3,000 4,000 3,139 2011 1 2 3 4 5 10.0 3,810 6 7 8 10.2 9 10 11 12 13 (GJ/t) 原単位 3千GJ 0.1% 都市ガス 1,877千GJ 48.0% 18千GJ 0.5% 246千GJ 6.3% 0 CO2排出量 (グループ) 50 100 150 (年度) 3,909千GJ 200 171 2011 100 200 総排出量 (千t-CO2) 300 350 545 531 204 162 2009 250 204 170 0 LPG A重油 CO2排出量 (単体) CO2排出量 (びん炉溶解) 原単位 (溶解量ベース) 551 201 300 400 コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 その他 3千GJ 0.1% ■ CO2 排出量 2010 ■ エネルギー種類別内訳(グループ) 灯油 姫路工場に導入した発電設備 環境報告 0 (千GJ) 7,000 10.3 3,900 2,907 2009 6,000 3,909 3,125 2010 5,000 社会性報告 (年度) ステークホルダーダイアログ ・一部の生産ラインの稼働時間や休日のシフト これは多品種生産対応のため、ガラス溶解炉の色替え交換 0 事業ハイライト 全体の 90%以上を占めています。都市ガスのエネルギー ガラスびんのエネルギー原単位は若干悪化しましたが、 会社概要 グループ会社で 0.6%減、グループを含めた全体で 2% 増 500 用水 600 700 原単位(kg-CO2/t) ■ 用水使用量 用水使用量 (単体) 用水使用量 (グループ) 用水使用量原単位 (ガラス溶解量対比) 購入電力 1,762千GJ 45.1% 0 200 400 600 (年度) 2011 2010 (千m3) 使用量 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000 1,060 1,184 1,061 1,186 954 2009 0 1 2 3 4.2 4.1 1,127 4.0 4 5 6 原単位(m3/t) SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 22 廃棄物(副産物排出量) ガラスリサイクル 総排出量はグループ全体で前年比で減少した一方で、当社 ガラスびんのリサイクル施策として、生産工程で発生す 単体としては約 10%増加しました。主な要因は姫路工場 るカレット(ハウスカレット)に加え、市町村で回収され でのガラス搬送工程の清掃を集中的に実施したことに伴う たガラスびんのカレット(市中カレット)をガラス原料と ものです。 して再利用し、資源の有効利用に取り組んでいます。 姫路工場では、当工場の廃棄物の大半を占めるガラスく カレット使用率(ガラス溶解量に対するカレット使用割 ずを委託処理による埋立処分をしておりましたが、再生資 合)は、前年度よりも悪化しました。市中カレットの調達 源を活用した路盤材への有効利用へと処分方法を変更した は依然として厳しい状態であり、当社としてもその調達量 ことで、有効利用率*は大幅に向上しました。 の確保が課題となっています。 *有効利用率は副産物発生量(廃棄物、有価物含む)に対し、有効利用された量(中間処理による ■ ガラスびんのカレット使用率(単体) 減量分を含む)の比率 びん炉 ガラスびん生産量 (仕上量) 0 ■ 廃棄物(副産物排出量)と有効利用率 副産物排出量 (単体) 0 (年度) 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 2011 6,446 2,903 73 2,228 2009 排出量 (t) 7,000 8,000 6,000 3,215 2010 有効利用率 (単体) 副産物排出量 (グループ) 90 6,688 100 (年度) 2011 166 2010 164 2009 166 0 4,677 50 ガラスびん カレット使用率 (溶解量ベース) 生産量 (千t) 150 200 250 300 10 20 30 40 50 60 68.4 71.2 69.0 70 80 ※対象範囲:石塚硝子 (株) 岩倉工場・姫路工場 90 100 使用率 (%) 69 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 有効利用率 (%) 化学物質 ■ 廃棄物(副産物排出量)種類別内訳(グループ) 有価物・有償売却 73 汚泥 10 ガラス、 陶磁器屑 10 廃プラスチック類 4 廃油 その他 1 2 90 100 (%) 2011 年度の法対象届出物質は、前年度に対しニッケル 化合物*1 とメチルナフタレン*2 を追加しました。移動量は、 全て廃棄物処理に伴うものです。 0 10 20 30 40 50 60 70 80 *1:ニッケル化合物は着色用のガラス原料として使用したものです。 *2:メチルナフタレンは A 重油に含有されています。最新の MSDS では1% 以上の含有されて いることが判明したため報告に加えました。 水質 ■ 化学物質 PRTR 法*に基づく届出対象物質の集計(単体) 本社・岩倉工場の排水は、排水処理を経て公共用水域で ある河川に放流しています。また総量規制制度を受けて、 COD、全窒素、全りんの連続測定を行い、適切な排水の 維持管理に努めています。なお、本年度末を目途に既設の 排水処理設備の一部更新を行う計画をしています。 ■ 石塚硝子(株)岩倉工場 排水の水質(平均値) 排水量 (m3/日) pH 1,204 7.3 4.1 5.6 2.4 ■ 石塚硝子(株)岩倉工場 排水の汚濁負荷量(平均値) COD (kg/日) 6.2 23 全窒素 全りん (kg/日) (kg/日) 1.5 <0.1 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 有機スズ化合物 鉛化合物 <0.1 (kg) 取扱量 (kg) 排出量 (kg) 移動量 <0.1 35,000 0 4,742 0 0 640 0 390 2,800 0 3.4 22,000 41 360 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 2,558 68 380 マンガンおよびその化合物 1,100 0 5 64,000 320 0 ニッケル化合物 ホウ素化合物 メチルナフタレン 鉱物油 BOD COD 全窒素 全りん (mg/L) (mg/L) (mg/L) (mg/L) (mg/L) 0.6 物質 六価クロム ※対象工場は、当社の岩倉、姫路、福崎工場です。各サイト内の Gr 会社の取扱量などは除いています。 ※ここに記載した物質は、各工場毎に法に基づき届出対象の取扱量となる化学物質です。但し、 物質毎の集計にあたっては、届出対象量未満の取扱量しかない工場の算定値も含んでいます。 * PRTR 法は、特定化学物質の環境への排出量の把握および管理の改善の促進に関する法律です。 環境報告 大気 土壌汚染対策 2006 年に閉鎖した旧高辻事業所(愛知県名古屋市)の によるもので、法令等による規制値は全てクリアしてい 土壌に関しては、名古屋市の条例に従い、引き続き安全を ます。但し、本社・岩倉工場に設置している排ガス処理 確保するために観測井戸を設けて定期的なモニタリングを 設備(電気集塵機)の集塵能力が一時的に低下したことで、 行い監視を行っています。当初検出された有害物質は全て ばいじん、SOx が増加しました。既に設備対応を終え 基準値内であることを確認しています。 トップメッセージ・事業概要 ばいじん、SOx、NOx の主要な排出源はガラス溶解炉 現在は正常に稼働しています。 ■ ばいじん排出量と原単位(グループ) 0 (年度) 5 10 2011 25 30 0.016 総排出量 (t) 各工場では、毎年定期的に敷地境界の監視測定を行い、 0.006 0 13 管理に努めています。 11 0.005 0.01 0.015 0.02 原単位 (kg/t) 生物多様性への取り組み ■ SOx 排出量と原単位(グループ) びん溶解炉 原単位(溶解量ベース) 食器溶解炉およびその他施設 0 (年度) 100 2011 40 2010 成り立っており、それは同時に事業活動が生態系へマイナ スの影響を与えていることを認識しなければいけないと 0.18 58 0 当社グループの事業活動も生物多様性の恩恵によって 総排出量 (t) 0.19 70 35 2009 200 69 43 考えています。 0.16 0.1 0.2 ガラス原料である珪砂や紙容器の原料である原紙は、 0.3 原単位 (kg/t) 鉱 山や森林への植林活動など生物多様性の損失を防ぐ ■ NOx 排出量と原単位(グループ) 0 (年度) 200 400 2011 490 432 2009 0.5 1.0 800 608 1.5 1,200 さらに容器製造を行う私たちは、同時にサプライヤーの 1,400 総排出量 (t) 2.20 583 534 1,000 立場でもあります。各容器の 3R の推進に寄与する製品開 発や産官民を交えた環境活動を推進していくことも重要な 2.17 責務であるととらえて取り組んでいます。 2.01 2.0 2.5 環境報告 2010 0 600 485 活動に取り組むサプライヤーから調達しています。 びん溶解炉 原単位(溶解量ベース) 食器溶解炉およびその他施設 社会性報告 びん溶解炉 ステークホルダーダイアログ びん溶解炉 事業ハイライト 近隣にご迷惑をかけることのないように、設備などの維持 0.008 1 2009 20 12 2 2010 15 3 騒音・振動 びん溶解炉 原単位(溶解量ベース) 食器溶解炉およびその他施設 会社概要 びん溶解炉 3.0 3.5 原単位 (kg/t) コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 サイト別データ 項目 姫路工場サイト 福崎工場サイト [旧アイピーアイ (株) ] 久金属工業 (株) 各支店・ ウイストン(株) 営業所 [大阪 ・ 滋賀] 計 2,214.5 509.8 1,041.3 95.2 34.4 9.6 4.0 3,908.9 126.5 20 51.7 3.3 1.7 0.3 0.1 203.6 千m3 842.1 122.6 197.0 16.0 4.3 1.7 - 1,184 副産物等排出量 t 2,316 1,945 1,265 559 113 248 - 6,446 副産物有効利用量 t 2,108 1,913 1,164 556 89 248 - 6,079 % 91% 98% 92% 99% 79% 100% - - ばいじん t 11.1 0 1.1 0 0 <0.1 - 12 SOx t 65.9 0 3.4 0 0 <0.1 - 69 NOx t 409.1 0 198.3 0 0 <0.1 - 607.6 CO2 排出量 用水 総使用量 有効利用率 ばい煙 岩倉工場サイト 東京工場サイト [日本パリソン (株)含む][日本パリソン (株)含む] 千t-CO2 エネルギー 総エネルギー 廃棄物 単位 千GJ ※岩 倉 工 場サイト:日本パリソン (株) 岩倉工場分を含むサイト全体の実績値です。 ※久金属工業 (株) : 大阪本社工場分と滋賀工場分を合計した実績値です。 ※東 京 工 場サイト:日本パリソン (株) 東京工場分を含むサイト全体の実績値です。 ※副産物等排出量はハウスカレット発生量を除いています。 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 24 コーポレートガバナンス コーポレートガバナンス(企業統治)の充実を通じて、経営の透明性、 健全性、遵法性を高め、企業価値の向上に努めています。 コーポレートガバナンス 基本的な考え方 CSR( コンプライアンス ) 研修 当社グループは、社是に掲げた「誠実」 ・ 「努力」 ・ 「創造」 2008 年度より毎年実施しているコンプライアンス研修 の精神に基づく経営理念および行動指針を定め、企業活動 は 2011 年度から新たに CSR 研修と名前をかえ、コンプラ のあらゆる面において社会的責任を深く自覚し、グループ イアンスだけにとどまらず CSR 全般についての研修を実施 の業務に従事する全ての者が、法令や社会規範等を遵守し、 しました。延べ 14 回開催し、466 名が受講しました。 皆さまから信頼される企業であり続けるため、コーポレー す べ て オ リ ジ ナ ル の 研 修 で CSR の 基 本 的 な 考 え 方、 トガバナンス、リスク管理、コンプライアンス体制の強化 「コンプライアンスのしおり」を使ったポイントの復習、 コミュニケーションとマネ に努めています。 ジメントについて学習しま した。今後も継続的に研修 コーポレートガバナンス体制 を行いコンプライアンスの 徹底を図っていきます。 当社では、法令、財務、会計などに関する豊富な知識と コンプライアンス研修風景 経験を有する3名の社外監査役を含む4名で監査役会を構成 し、必要に応じて会計監査人から報告を求め、取締役、執行 役員等の職務執行状況に対するチェックを行うなど経営の 「コンプライアンスのしおり」完結 監視機能を果たしています。 また、社長、執行役員、グループ会社トップ等で構成さ 2007 年 9 月に第 1 回を発行してから 2 ヶ月に 1 回の れるリスク管理委員会並びにコンプライアンス委員会を通し ペースで発行してきた「コンプライアンスのしおり」が て、全社的な経営的リスクの把握や分析を行いリスクの低減 2011 年 9 月、最終号を迎えました。 を図るとともに、コンプライアンス経営に努めています。 さらに、業務執行の迅速化および責任の所在の明確化を 図るため、カンパニー制度を導入し、カンパニー社長会等を 通してグループ会社を含めた業務執行状況のチェックととも に内部統制の徹底に努めています。 このしおりは基本的なコンプライアンス事項や実践の仕 方について漫画を使い、わかりやすく解説し、当社グルー プ社員に配布しています。 コンプライアンスは一人ひとりが高い意識を持って主体 的に実践していくことが大切です。今後もこのしおりを活 用してコンプライアンスの啓発を図っていきます。 ■ コーポレートガバナンス体制図 株主総会 監査役会 取締役会 (4名。うち社外 監査役3名) リスク管 理 委員会 会計監査人 社長 カンパニー社長会 業務監査部 カンパニーおよび関連会社 25 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 コンプライアンス 委員会 コ ー ポ レ ー ト ガ バ ナ ン ス ・ IM S 基 本 方 針 ・ 第 三 者 意 見 IMS基本方針 当社が石塚硝子経営理念に則り、IMS(統合マネジメントシステム)を適正に運用するために、 またコンプライアンスを推進し、継続的に 改善することにより発展し続ける企業であるために、品質(Q)、環境(E)および労働安全衛生(O)を含めた基本方針を制定しています。 顧客のニーズを常に理解し、それを当IMSの活動によりお客さまに安心、安全、満足を約束できるよう努力を続ける。(Q) 2 不断の社員教育により、人財の育成、現場力の強化に努める。(Q,E,O) 3 製造、販売、設計・開発をはじめ、全ての活動、サービスにおいて安全衛生を最優先するとともに、環境保全、汚染の防止 および最高の品質の実現に努める。(Q,E,O) 4 当社の活動に適用される法令および当社が同意するその他の要求事項を明確にし順守する。(Q,E,O) 5 地域の環境保全活動に積極的に参加し、地域との共生に努める。(E) 6 IMSが適切かつ有効であることを確認するため、定期的にマネジメントレビューを実施する。(Q,E,O) 7 本基本方針は適用される全ての人々に周知する。(Q,E,O) 8 本基本方針は一般の人々が入手可能とする。(Q,E,O) トップメッセージ・事業概要 1 2011年7月1日発行 山中 昭廣 会社概要 石塚硝子株式会社 代表取締役社長 ■ ISO・OHSAS 認証取得状況 ISO9001 ISO14001 OHSAS18001 石塚硝子(株)本社・岩倉工場認証 2000年 日本パリソン(株)東京工場拡大認証 石塚硝子(株)東京工場拡大認証 日本パリソン(株)東京工場拡大認証 石塚硝子(株)本社・岩倉工場認証 久金属工業(株)滋賀工場認証 石塚硝子(株)東京工場拡大認証 日本パリソン(株)東京工場拡大認証 石塚硝子(株)姫路工場拡大認証 日本パリソン(株)岩倉工場拡大認証 日本パリソン(株)岩倉工場拡大認証 2005年 2004年版移行更新 石塚硝子(株)姫路工場拡大認証 2006年 アイピーアイ (株) (現ペーパーパッケージカンパニー)認証 2001年 2002年 2000年版移行 2003年 日本パリソン(株)岩倉工場拡大認証 久金属工業(株)本社・大阪工場認証 アイピーアイ (株) (現ペーパーパッケージカンパニー)認証 2004年 石塚硝子(株)姫路工場統合 久金属工業(株)滋賀工場認証 石塚硝子(株)びん営業拡大認証 2009年 石塚硝子(株)食器直販部拡大認証 2010年 2008年版移行 ウインストン(株)本社・蟹江工場認証 2011年 石塚硝子(株)福崎工場統合 2007年版へ移行 ウインストン(株)本社・蟹江工場認証 社会性報告 2008年 ステークホルダーダイアログ 1998年 石塚硝子(株)本社・岩倉工場認証 石塚硝子(株)東京工場拡大認証 事業ハイライト 西暦 石塚硝子(株)福崎工場統合 第三者意見 「事業概要」を見ると、ネットワークのイラストが 記載されてい ます。会社名から想像するガラス製品だけではなく、他製品なども 目瞭然で分かるので良いと思います。 貴社の主力製品であるハウスウエア食器の購買・使用層は主に 女性です。市販生活用品の中にはデザインは優れているが、使い勝 手が今ひとつのものがあります。貴社女性社員の経験と智恵を取り 入れれば、使い勝手のよい優れた製品がさらに増えるのではと考え ます。 「ボイス」では、様々な部署で働く社員が仕事内容を紹介してい ます。そこからは一人ひとりの自負と会社と社会への責任感が感 じ取れます。また、ダイアログにおいても若手社員が 将来の夢を 語っており、会社への強い想いを感じられました。 2.社会とのかかわり、環境マネジメントを見て 頻発する災害への対策は自治体だけでなく、企業や個人にも求め られています。災害時における市民の健康・衛生維持には食料とと もに、飲料水の確保も重要な課題です。貴社岩倉工場では地下水 を災害時に市民に提供されるそうです。これは地域住民にとって 非常に心強いことです。 「環境マネジメント」では、作って売るだけでなく、時代が必要と している廃棄物処理など環境負荷も考慮していることがわかるの コーポレートガバナンス・IMS 基本方針・第三者意見 扱っていることや研究開発・技術支援にも力を注いでいることが一 環境報告 1.事業ハイライト、ダイアログを見て で、環境問題に敏感な現代人にとって好感が持てることでしょう。 3.全般的な感想 全体として、記述部分と白紙部分のバランスがよく、適度な色 を配した読みやすい報告書です。記載グラフもシンプルで理解 しやすいです。企 業 利 益だけでなく、廃 棄 物 処 理など環 境への 配 慮といった 社 会 へ の 責 任も重 要 視 する貴 社 の 経 営 理 念 が 伝わってきます。 また、次世代育成支援制度からは社員を大切に する会社であると感じます。 「 企業は人なり」 まさにそれを感じさせ る報告書でした。 2012年10月 南山大学 総合政策学部 総合政策学科 生命科学専攻 准教授 成田 靖子 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2012 26