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ⅳ)23 年度までに全国調査における「書くこと」「読むこと」の項目に関する平均正答率を
全国平均以上にする。
○「書くこと」「読むこと」の標準化正答率
○「書くこと」「読むこと」の標準化正答率
<全国比>
書くこと(A)
書くこと(B)
書くこと(A)
書くこと(B) <全国比>
(小学校)
(中学校)
読むこと(A)
読むこと(B)
読むこと(A)
読むこと(B)
全国
1.000
0.900
全国
1.007
0.968
0.923
0.914
0.896
0.867
1.000
0.954
0.953
0.947
0.900
0.926
0.948
0.940
0.928
0.904
0.862
0.828
0.948
0.962
0.917
0.949
0.946
0.942
0.918
0.878
0.800
0.800
20年度
(出典:「平成 23 年度
21年度
20年度
22年度
21年度
22年度
教育委員会事務局運営方針」より外部監査人が抜粋)
ⅴ)23 年度までに全国調査の「家で学校の授業の復習をしていますか」の項目について、「し
ている(どちらかといえばしている)」と答える児童・生徒の割合を全国平均以上にする。
○小学校
大阪市
全国
○中学校
(%)
55.0
45.0
35.0
大阪市
全国
(%)
49.6
46.0
43.4
55.0
45.0
40.5
27.0
27.6
29.4
20年度
21年度
22年度
35.3
33.0
30.3
43.5
39.6
35.0
25.0
25.0
0
0
20年度
(出典:「平成 23 年度
21年度
22年度
教育委員会事務局運営方針」より外部監査人が抜粋)
ⅵ)27 年度までに、外国語活動及び理科(観察・実験)の授業について「楽しい(どちらか
といえば楽しい)」と答える児童の割合を 80%以上にする。
2)その他の重点施策
施策
いじめ・不登校・児童虐待等
の防止
[H23 予算額 21 百万円]
[H22 予算額 22 百万円]
食育の推進
取組内容
いじめ・不登校等の課題について、いじめ問題対策推進
会議・不登校対策等プロジェクト会議の開催や、スクール
ソーシャルワーカーの配置・派遣を行うとともに、ネット
上の犯罪被害の防止や情報モラルの向上を図るため、教職
員研修を実施し、生徒への指導を充実する。
また、児童虐待の早期発見と防止に向け、児童虐待防止
支援委員会の開催や、医師、臨床心理士、弁護士等の専門
家チームを学校園へ派遣するほか、教育委員会内に相談窓
口を設置し、社会福祉士が教職員に指導・助言等を行う。
成長期にある児童・生徒が、食に関する正しい知識と望
27
[H23 予算額
[H22 予算額
186 百万円]
187 百万円]
新商業高校の開設準備
[H23 予算額 2,628 百万円]
[H22 予算額 1,081 百万円]
教育コミュニティづくりの推
進
[H23 予算額 232 百万円]
[H22 予算額
78 百万円]
知識創造型図書館の機能充実
[H23 予算額 669 百万円]
[H22 予算額 650 百万円]
(出典:「平成 23 年度
ましい食習慣を発達段階に応じて身に付けることができる
よう、小中一貫した継続性に配慮し、食に関する指導を行
うなど、学校教育全体で食育の推進を図る。
併せて、家庭からの弁当持参への支援を行うとともに、
昼食提供事業が家庭弁当を持参しない場合の選択肢として
定着するよう、献立内容の充実や利用方法の改善を行う。
また、中学校給食の 25 年度中の実施に向け、配膳室の整
備にかかる各中学校の調査や調理業者の調理・配送能力、
衛生管理体制等の調査・検討を行う。
東商業高校、市岡商業高校、天王寺商業高校の 3 校を再
編し、大学や産業界と連携した新しいタイプの商業高校の
開設(24 年 4 月予定)に向け準備を進める。
中学校区に、地域のさまざまな人材や社会資源など、地
域の力を活かして学校教育を充実するしくみ「学校元気ア
ップ地域本部」を設置し、生徒の生活習慣の確立や学力向
上等の学校課題の解消に取り組むことを通じて、家庭や地
域の教育力を生かした学校支援体制を構築する。
小学校区においては、「小学校区教育協議会-はぐくみ
ネット事業-」の取組の充実を支援する。
地域の情報活用基盤として調査相談機能の高度化などに
より市民の利用を促進し、誰もがいつでも情報や知識を活
用して創造性・生産性を高めることができるように支援す
る。
教育委員会事務局運営方針」より外部監査人が抜粋)
・新商業高校(大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校)の概要
学校名
設置学科
学校規模
開設場所
敷地面積
施設概要
開校予定
大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校
グローバルビジネス科
8 クラス/学年(計 24 クラス:収容定員 960 人)
大阪市天王寺区烏ヶ辻 2 丁目
約 18,000 ㎡
校舎棟(ホームルーム、各実習室等)、講堂兼体育館棟
平成 24 年 4 月
28
国際ビジネス社会で活躍する
高度な専門性を備えたビジネススペシャリストの育成
平成24年4月開校予定
大
学
<学部・学科ごとの発展的・応用的専門教育>
◆ 特別プログラムや少人数ゼミによる
ビジネス英語・経営情報・会計学の強化
<高大7年間を見据えた教育>
連携 接続
新校舎完成予想図
産
業
界
<キャリア教育推進プログラム>
◆ 特別講義
◆ フィールドワーク
フ
ロ大
ン阪
テビ
ィジ
アネ
高ス
校
高大接続プログラム(連携大学と共同開発)
◆ 経営リテラシーの育成
◆ 探究型学習による「考える力」の育成
<3つのビジネススキルを獲得>
英語
英語によるコミュニケーション力
情報
コンピュータ・ネットワーク活用力
会計
企業運営のための会計力
実用英語検定2級
全商英語検定1級
ITパスポート
全商情報検定1級
日商簿記検定2級
全商簿記検定1級
<一般教科の充実>
◆ 英語力・国語力の強化
(出典:市教育委員会より提供)
・不登校の取組み
(不登校の定義)
不登校とは、「1 年間に 30 日以上欠席した児童生徒のうち、何らかの心理的、情緒的、身
体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあ
ること(ただし、病気や経済的な理由によるものを除く)」(文部科学省「学校基本調査の手
引」)をいう。
29
(市と全国の不登校率比較)
(出典:「平成 23 年度
教育委員会事務局運営方針バックデータ」大阪市ホーム
ページに平成 22 年度データを加筆)
※市平均には、市立小学校及び中学校の他、市内の小学校、中学校の数値を含む。
(市の取組み)
不登校を生まない学
級・学校づくり
関係機関との連携、校
内体制の構築
相談体制の充実(こど
も相談センター)
教職員研修の実施
・ピアサポート活動等による人間関係の構築
・不登校対策等プロジェクトによる調査研究
・スクールソーシャルワーカーの派遣
・スクールカウンセラーによる専門的な相談
・相談窓口の開設
・通所事業の活用
・いじめ・不登校等の予防に関する研修会の実施
・不登校指導の手引きの各校への配布・ホームページで公開
(校内研修資料)
30
(学校園の取組み)
校内指導体制の確立
指導方法の改善
家庭との連携
別室登校による支援
関係諸機関との連携
・「いじめ・不登校問題対策委員会」を設置し、学校として
組織的な対応を行う。
・不登校の問題について、研修会や事例研究会を通じて全
教職員の共通理解を図る
・全教職員が当該児童生徒と触れ合いを多くするなど、教職
員との関係の改善を図る。
・授業方法の改善、個別の指導など授業がわかるようにする
工夫を行う。
・様々な活動の場面において本人が意欲を持って活動できる
場を用意する。
・友人関係を改善するための指導を行う。
・登校を促すため、電話連絡や家庭訪問を行う。
・継続的な家庭訪問を行い、学習面や生活面での相談等の支
援を行う。
・保護者の協力を求めて、家族関係や家庭生活の改善を図る。
・保健室等の場所に登校させて指導を行う。
・養護教諭等による指導を行う。
・こども相談センターとの連携
・医療機関等との連携
3.学校教育の事業規模
(1)大阪市の学校園の概要
1)校園数及び教職員数
市立校園の平成 23 年 5 月 1 日現在の校園数及び教職員数は以下のとおりである。
区分
校園数
幼稚園
学級数
児童生徒
園児数
教員数
59
211
5,082
329
事務
職員数
養護
職員数
その他
職員数
36
小学校
(4)
299
4,604
118,525
6,541
461
中学校
(1)
130
1,908
56,676
3,813
356
高等学校
22
401
14,520
1,305
119
45
専修学校
1
2
84
7
特別支援学校
9
462
2,002
1,110
37
59
520
7,588
196,889
13,105
973
合計
(5)
(出典:「平成 23 年度
事業概要」大阪市教育委員会より)
※1 学級数には特別支援学級、複式学級を含む
※2 再任用教職員は含まない
※3 休園は校園数に加算しない
※4(
31
)は分校数で別掲
1,363
1
1
264
1,767
(2)学校徴収金会計の概要
1)大阪市の学校徴収金会計
学校徴収金会計基準は、学校徴収金会計の適正かつ効率的な執行を図るため、その取扱方法
と留意点を示すことを目的としている。
学校(幼稚園を含む)は、この基準により学校徴収金会計の取扱いをより厳正に行うととも
に絶えず向上と改善に努めなければならない。
したがって、以下の表に記載されている学校徴収金の取扱いにおいて、学校徴収金会計基準
に準拠しなければならない。
学校徴収金とは、児童、生徒または幼児(以下「生徒等」という。)が、現行制度上私費で
負担することをたてまえとする経費のうち、学校教育活動に直接必要なものとして、また学校
教育活動には直接必要ではないが、これに付随して必要なものとして、校長が生徒等から徴収
する経費をいう。これは、学校教育活動を通じて生徒等に直接還元されるものである。
市の学校徴収金会計の会計区分及びその内容は以下のとおりである。
校 種
小 学 校
会計区分
児 童 費
積 立 金
中 学 校
高等学校
特別支援学校
幼 稚 園
給
生
積
生
積
生
積
食
徒
立
徒
立
徒
立
費
費
金
費
金
費
金
給 食 費
幼 児 費
内 容
図書教材費、実験・実習材料費、校外活動費、ク
ラブ活動費、 視聴覚費、学級活動費、保健費、卒業
諸費、その他諸費
泊をともなう行事(修学旅行、臨海・林間学習、
一泊移住等)ただし、学年毎に会計を分けること。
学校給食費
小学校の「児童費」参照
小学校の「積立金」参照
小学校の「児童費」参照
小学校の「積立金」参照
小学校の「児童費」参照※
泊をともなう行事(修学旅行、臨海・林間学習、
一泊移住等)ただし、学部毎に会計を分けること。
小学校の「給食費」参照
小学校の「児童費」参照
※特別支援学校について、小学部は児童費、中学部・高等部は生徒費、幼稚部は幼児費に区分され、
それぞれ上記に基づいた会計区分となる。
(出典:「学校徴収金会計基準」大阪市教育委員会より)
32
(3)市の学校給食制度
1)給食事業の概要
ⅰ)学校給食の歴史
第 2 次世界大戦後の食糧難による児童の栄養状態の悪化を背景に、戦後中断していた学校
給食の実施の必要性が叫ばれるようになり、アメリカの民間団体から給食用物資寄贈の申し出
があったことも踏まえ、「学校給食実施の普及奨励について」(昭和 21 年 12 月 11 日
文部、
厚生、農林三省次官通達)に基づいて、試験的に東京、神奈川、千葉の 3 都県、児童約 25 万
人に対して、学校給食が再開されることとなった。
その後、昭和 22 年 1 月からの本格的な学校給食再開に伴い、給食実施児童数は年々増加し、
昭和 25 年には児童への普及率が 69%に達するなど、全国的に急速な普及拡大が図られた。
しかし、昭和 26 年のサンフランシスコ講和条約の調印に伴い、学校給食実施の財源となっ
ていたアメリカ政府の援助資金が同年 6 月をもって打ち切られることとなったため、これを
契機として、各地で学校給食費の値上げが行われ、また学校給食を中止する学校も見られる事
態となった。
そのような状況下、学校給食の継続を望む世論を背景に、昭和 29 年 6 月、学校給食法(以
下、「旧学校給食法」という。)が制定され、法制度として学校給食の普及充実が図られるこ
ととなった。
平成 21 年 5 月現在における国公私立学校の学校給食実施率は以下のとおりである。
区
分
小学校
中学校
特別支援学校
夜間定時制高等学校
計
学校総数
(校)
21,884
10,801
1,027
633
34,345
実施率(学校数比、%)
完全給食
補食給食
98.1
0.5
76.2
0.6
86.6
0.1
64.3
22.4
90.3
0.9
計
99.2
85.5
87.8
86.9
94.3
ミルク給食
0.6
8.7
1.2
0.2
3.2
(出典:文部科学省「学校給食実施状況調査」)
ⅱ)学校給食法
①法の目的
旧学校給食法では、第 1 条(この法律の目的)において、学校給食が、「児童及び生徒の
心身の健全な発達に資し、かつ、国民の食生活の改善に寄与するものである」として、法の目
的を「学校給食の普及充実を図ること」としている。旧学校給食法は、上表(学校給食実施
33
率)にも見られるように、学校給食の普及充実という点で、一定の役割を果たしていると言え
る。
しかし、近年、食生活の乱れ、肥満・痩身傾向など、児童・生徒等の健康を取り巻く問題が
深刻化しており、また、食を通じて地域等を理解することや、食文化の継承を図ること、自然
の恵みや勤労の大切さなどを理解することが重要視されている状況を踏まえ、平成 17 年に食
育基本法が、平成 18 年に食育推進基本計画が制定され、学校においても積極的に食育に取り
組んでいくことが重要となっている。
学校給食が学校における食育の推進に大きな役割を果たすことを目的に、平成 20 年 6 月、
学校給食法の大幅な改正が行われ、改正学校給食法第 1 条(この法律の目的)において、学
校給食が、「児童及び生徒の心身の健全な発展に資するものであり、かつ、児童及び生徒の食
に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものである」と規定し、法
の目的として「学校給食の普及充実」に加え、「学校における食育の推進」を明記している。
②実施主体
学校給食法第 4 条は、義務教育諸学校の設置者の任務について規定している。
公立学校であれば、地方公共団体が設置者として学校給食の実施に努めなければならないと
している。
その他、同法第 5 条により、国及び地方公共団体は、学校給食の普及と健全な発達を図る
ように努めなければならないとしている。
③経費負担
学校給食法第 11 条は、経費の負担について規定している。
同法第 1 項において、「学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費並びに学校給
食の運営に要する経費のうち政令で定めるもの」は「設置者の負担」とされており、学校給食
法施行令第 2 条では、「政令で定めるもの」として、「学校給食に従事する職員に要する給
与その他の人件費」(1 号)、及び「学校給食の実施に必要な施設又は設備の修繕費」(2
号)が規定している。
同法第 2 項では、「前項に規定する経費以外の学校給食に要する経費(学校給食費)」は
「保護者の負担」としており、具体的には食材費及びその他の運営経費(光熱水費等)が該当
することになる。
34
ⅲ)調理方式
一般的に給食の調理方式は、以下の 2 種類に大別される。
①単独調理方式
学校ごとに調理場を設ける方式であり、出来たての給食を決められた時間に提供でき、また
児童・生徒が調理場との交流ができるなど、食育の観点からも有効であるとされている。一方、
学校ごとに調理員や調理設備の配置が必要になり、相対的に高コストになるといったデメリッ
トがある。
②共同調理方式
複数の学校の給食をまとめて調理し配送する方式であり、規模のメリットによる運営コスト
の削減を図ることができる。一方、衛生面での事故が起こった場合には被害が拡大する可能性
があり、また都市部では交通渋滞等による配送遅延の可能性が相対的に高まるといったデメリ
ットがある。
ⅳ)市の学校給食
①沿革
実施年
昭和 24 年(1949 年)
昭和 25 年(1950 年)
昭和 34 年(1959 年)
昭和 56 年(1981 年)
昭和 60 年(1985 年)
平成 13 年(2001 年)
平成 15 年(2003 年)
平成 18 年(2006 年)
平成 19 年(2007 年)
学校給食の沿革
国よりユニセフ寄贈物資による完全給食の指定を受け、精
華・北中道・金塚の 3 小学校で給食を開始する。
全市小学校児童を対象に完全給食を開始する。
区献立選定委員会で実施献立を選定する方式とする。
月 1 回の米飯給食を開始する。
週 1 回の米飯給食を開始する。
週 2 回の米飯給食を実施し、無洗米を導入する。
週 3 回の米飯給食を開始する。
区献立選定委員会を廃止し、実施献立方式を導入する。
8 小学校において、調理業務の民間委託をモデル実施する。
35
②概況
a.学校給食の実施状況
平成 22 年 5 月 1 日現在
区分
小学校
特別支援学校
計
学校数(校)
児童数(人)
300
(2)
9
309
(2)
120,943
備考
( )内は、分校で
内数
1,906
122,849
市は小学校及び特別支援学校 309 校で完全給食を実施しており、いずれも単独調理方式を
採用している。標準給食日数として年間 186 日を想定しており、単純計算で年間延べ 2,285
万食が児童等に提供されている。なお、中学校では学校給食を実施していない。
b.学校給食費
学校給食法第 11 条第 2 項に基づき、保護者が負担すべき経費(学校給食費)は以下のとお
りである。
区分
低学年
小学校
中学年
高学年
特別支援学校(中学部)
月額(円)
3,553
3,604
3,655
4,012
市は保護者が負担すべき経費を食材費に限定しており、同条第 1 項が規定する設置者の負
担が義務付けられる経費以外のその他の運営経費についても、設置者である市が負担している。
学校給食費には物価スライド制が導入されており、最近では平成 21 年度に増額改定が行われ
ている。
ⅴ)他市比較
①学校給食費
政令指定都市及び大阪府下中核市における月額給食費と 1 食単価の状況は以下のとおりで
ある。
36
小学校
(平成 22 年 5 月 1 日現在)
区 分
札
幌
仙
千
月額給食費
低学年
中学年
円
年間給食日
高学年
円
円
日
3,650※
193
台
4,000
平均175
葉
(1~3年)3,900※
(4~6年)4,200※
183
3,800
180
さいたま
3,650
円 銭
221.56
円 銭
225.41
高学年
円 銭
229.23
225.00
固定
固定
248.00
266.00
10.4
10.4
14.4
浜
4,000
190
231.58
21.1
相模原市
4,000
180
245.00
21.4
新
潟
4,621
191
266.15
22.4
静
岡
4,075
191
249.00
21.4
浜
松
4,255※
185
253.00
21.4
名 古 屋
3,800
182
229.67
21.4
京
4,300
197
240.10
21.4
3,485
3,570
190
200.00
230.00
21.4
11.4
232.22
220.00
改定時
横
3,400
183
中学年
崎
堺
4,050
低学年
川
都
3,850
1食単価
205.00
240.00
210.00
21.4
17.4
神
戸
3,900
184
233.00
19.4
岡
山
4,464
平均185
241.00
20.4
広
島
3,960
196
北 九 州
3,500
186
206.00
12.4
福
岡
3,500
190
202.63
12.4
大
阪
3,553
3,604
3,655
187
209.00
212.00
215.00
平
均
3,968
3,995
4,021
187
230.15
231.78
233.40
固定
220.00
20.11
21.4
※については、月額給食費を 12 カ月徴収、他は 11 カ月で徴収
(府
下)
(平成 22 年 5 月 1 日現在)
豊
中
3,230
3,260
3,300
184
193.10
194.90
197.29
12.1
高
槻
3,150
3,370
3,560
188
184.31
197.19
208.30
19.4
枚
方
3,600
191
207.33
22.4
東 大 阪
4,000
4,088
4,176
193
228.00
233.00
238.00
平
3,495
3,580
3,659
189
203.19
208.11
212.73
均
37
10.4
保護者負担の学校給食費は、学校給食法上、食材費及びその他の運営経費(光熱水費等)か
らなるが、自治体によって市のように食材費のみを対象とする場合と、一部運営経費を上乗せ
する場合があり、単純な比較は困難である。
なお、市は学校給食費の算定根拠となる食材費に物価スライド制を導入していることから物
価の上昇による食材調達額の上昇は基本的に保護者からの徴収する学校給食費で吸収され、ま
た、天候等の影響による短期的な食材価格の高騰は食材調達を担う財団法人大阪市学校給食協
会(以下「市給食協会」という。)の価格変動準備預金(詳細は、第3.12.(4)2)物
資会計参照)により手当されるため、食材費に関し、保護者に追加負担は生じない仕組みとな
っている。
②給食調理方式と民間委託
政令指定都市における給食調理方式と民間委託の状況は以下のとおりである。
(平成 22 年 5 月 1 日現在)
38
政令指定都市の中でも、早くから政令指定都市に移行し、相対的に人口の多い大都市では単
独調理方式の採用が 100%もしくはそれに近い数値となっている。これは学校単位で給食施設
の整備がいち早く進んだこと、及び人口密集度合いや道路交通の状況が影響しているものと考
えられる。
調理業務の委託化率は、100%の堺市の他、札幌市、続いて北九州市が比較的高い状況にあ
るものの、全体として低位であることが伺える。
2)コスト分析
ⅰ)総額及び 1 食当たりコストの比較
(単位:千円)
費 目
学校給食費
献立作成経費
衛生管理経費
学校費
給食協会運営費交付金
調理業務民間委託費
人件費
給食調理員(市費)
合 計
年間提供食数(千食)
1 食当たりコスト(円)
その他のコスト
教育施設整備費
既設校給食設備費
ドライシステム化推進事業費
平成 20 年度
56,395
2,526
53,868
479,335
344,235
135,100
6,202,336
6,202,336
6,738,067
23
290
平成 21 年度
37,725
1,841
35,884
607,476
310,579
296,897
5,774,593
5,774,593
6,419,795
23
278
平成 22 年度
24,729
2,636
22,092
814,805
302,483
512,322
5,584,969
5,584,969
6,424,504
22
281
35,946
29,143
6,802
54,753
26,412
28,342
37,963
37,963
0
※事務局経費(人件費を含む)の按分計算は困難なため、考慮しない。
※府費職員(栄養教諭等)に係る人件費については、データの入手が困難であること、また市の
財政負担が生じないことから、コスト分析の対象外としている。
※人件費は、給料手当及び法定福利費の合計金額による。
※年間提供食数は、当該年度における児童数×標準給食日数として計算している。
39
ⅱ)食材費を含む 1 食当たりコスト
(単位:千円)
費 目
公費負担合計
食材費
保護者負担分
児童生徒就学費補助金
合 計
1 食当たりコスト(円)
平成 20 年度
6,738,067
5,052,611
3,612,134
1,440,477
11,790,678
508
平成 21 年度
6,419,795
5,074,056
3,733,568
1,340,488
11,493,851
497
平成 22 年度
6,424,504
5,129,541
3,840,920
1,288,621
11,554,046
505
※食材費は市給食協会における学校納付金収入とし、保護者負担分は食材費から児童生徒就学費
補助金を控除して算定している。なお、保護者負担分には、一部教員から徴収した学校給食
費が含まれている。
市の給食調理員の退職後不補充による人件費の減尐とこれに替わる民間委託の推進、児童・
生徒数減尐に伴う児童生徒就学費補助金の減尐等の影響により、1 食当たりコストは減尐傾向
にあることが分かる。なお、平成 22 年度の 1 食当たりコストが平成 21 年度のそれと比べ僅
かに上昇しているのは、児童数が約 1,300 人、年間提供食数が約 241 千食減尐したことによ
り、コスト削減効果が薄れたことに原因があるものと思われる。
ⅲ)学校給食職員数推移
最近 3 年間の学校給食の職種別職員数の推移は以下のとおりである。
(単位:人)
職 種
府費 栄養教諭
栄養教諭(再任用)
学校栄養職員
臨時技師(定数内)
市費 栄養職員
栄養教諭・学校栄養職員等 計
市費 給食調理員
給食調理員(再任用)
給食調理員 計
学校給食関係職員 計
平成 20 年度
30
0
92
11
3
136
903
71
974
1,110
40
平成 21 年度
61
2
63
7
3
136
850
73
923
1,059
平成 22 年度
94
4
27
8
3
136
803
76
879
1,015
4.人事関係
(1)人事制度の概要
1)給与制度
ⅰ)教職員と給与制度の関係
教職員の種類と適用される給与制度の関係は以下のとおりである。
教職員の種類
府費教員
府費職員
適用される給与制度
府条例
市規則
教育委員会規則
市条例
市費教員
市費職員
任命権者
給与支払者
大阪市
大阪府
大阪市
大阪市
大阪市
大阪市
【教職員の種類別内訳】
府費教員
府費職員
市費教員
:
:
:
市費職員
:
小学校、中学校、特別支援学校の教員
事務職員(小学校、中学校、特別支援学校)、栄養職員
大阪市立高等学校、幼稚園等の教員
小学校、中学校の教員(講師のみ)
事務職員(中学校、高等学校、特別支援学校、学校経営管理センター)
養護職員、管理作業員、給食調理員等
ⅱ)条例及び規則上の規定
①府費教職員
府費負担教職員の給与については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和 31 年
法律第 162 号)第 42 条の規定により、大阪府の条例が適用される。
○地方教育行政の組織及び運営に関する法律
(県費負担教職員の給与、勤務時間その他の勤務条件)
第 42 条
県費負担教職員の給与、勤務時間その他の勤務条件については、地方公務員法
第 24 条第 6 項の規定により条例で定めるものとされている事項は、都道府県の条例で定
める。
大阪府の条例については、「職員の給与に関する条例」(昭和 40 年大阪府条例第 35 号)
等において、基本的な事項が規定されており、人事委員会規則で定める事項については、「職
員の給料に関する規則」(昭和 41 年大阪府人事委員会規則第 1 号)等において、規定されて
いる。
41
府費教職員については、市に任命権があるものの、給与を始めとする人事制度全般について
大阪府の条例等に従うことになる。また、給与支払者は大阪府であり、市が財源負担を負うも
のではない。
②市費教員
市費負担教員の給与については、市の条例及び規則が適用される。
市の条例については、「職員の給与に関する条例」(昭和 31 年大阪市条例第 29 号)にお
いて、市費負担教員の給与制度は、府費負担教員に準じて(いわゆる「府並み」原則)、別に
市規則及び教育委員会規則で定めることとされている。
○職員の給与に関する条例
(給料表及び職務の級)
第4条
2
省
略
高等学校・特別支援学校等教育職給料表及び幼稚園・小学校・中学校教育職給料表に
ついては、大阪府教育委員会の管理に属する学校の職員の例に準じて、市規則で定める。
附
6
則
教育委員会所管の学校の職員については、第 5 条第 4 項から‥(省略)‥第 24 条の 2
に規定する事項について、これらの規定にかかわらず、市町村立学校職員給与負担法(昭
和 23 年法律第 135 号)第 1 条及び第 2 条に規定する職員との権衡を考慮して、教育委員
会規則で別段の定めをすることができる。
市規則においては、「教育委員会所管の学校の職員の給料表に関する規則」(昭和 39 年大
阪市規則第 11 号)等により、教育委員会規則においては、「教育委員会所管の学校の教育職
員の給料等の支給方法に関する規則」(平成 7 年大阪市教育委員会規則第 9 号)等により、
基本的な事項が規定されており、その内容は、府費負担教員と同内容になっている。
市費教員については、市に任免権があり、人事制度も市規則等によることになるが、市条例
において、給料表を始めとする人事制度について、府費教員に準ずることが求められており、
実質的に市の独自制度とはなっていない。
42
③市費職員
教員以外の市費職員の給与については、市の条例及び規則が適用される。
技能労務職給料表適用者以外の職員に適用される市の条例及び規則については、「職員の給
与に関する条例」(昭和 31 年大阪市条例第 29 号)において、基本的な事項が規定されてお
り、市規則等で定める事項については、「給料等の支給に関する規則」(昭和 56 年大阪市規
則第 29 号)等において、規定されている。
技能労務職給料表適用者については、「単純な労務に雇用される職員の給与の種類及び基準
に関する条例」(昭和 28 年大阪市条例第 26 号)において、基本的な事項が規定されており、
市規則等で定める事項については、「単純な労務に雇用される職員の給料表に関する規則」
(昭和 40 年大阪市規則第 65 号)等において、規定されている。
市費職員については、学校職員とその他の職員(市教育委員会事務局職員や他局職員等)に
ついて区別はなく、職種に従った給与表が適用される。
ⅲ)給与体系
府費教職員及び市費教員の給与体系は以下のとおりである。
給与
在職中の給与
給 料
諸手当
退職時の給与
43
給料
給料月額
教職調整額
管理職手当
扶養手当
地域手当
住居手当
通勤手当
特殊勤務手当
教員特殊業務手当
夜間教育等勤務手当
定時制教育手当
産業教育手当
時間外勤務手当
休日勤務手当
宿日直手当
管理職員特別勤務手当
義務教育等教員特別手当
期末手当
勤勉手当
退職手当
上表の諸手当のうち、以下の手当については、教員固有の手当となっている。
名 称
教員特殊業務
手当
夜間教育等勤
務手当
概 要
著しく危険、不快、不健康または困
難な勤務その他の著しく特殊な業務
で、給与上特別の考慮を必要とし、
かつ、その特殊性を給料で考慮する
ことが適当でないと認められるもの
に従事する職員(教育職給料表の適
用を受ける職員のうち、教職調整額
の支給を受ける者)に支給する手当
◇支給対象業務
①学校管理下において行う非常災害
時等の緊急業務で、特に定めるもの
②学校行事における引率指導業務で
泊を伴うもの
③対外運動競技等における引率指導
業務で泊を伴うもの
④学校管理下において行う部活動、
補習、講習における指導業務で週休
日等または 4 時間勤務日等に行われ
るもの
⑤入学試験における監督、採点、合
否判定業務で週休日等または 4 時間
勤務日等に行われるもの
夜間学級を置く中学校に勤務する教
員のうち、夜間に勤務することを本
務とする者が、業務に従事したとき
定時制教育手
当
高等学校の夜間定時制課程に本務と
して勤務する教員に対して支給する
手当
産業教育手当
高等学校の工業等に係る産業教育に
従事する教員に支給する手当
義務教育等教
員特別手当
学校園に勤務する教育職員に対して
支給する手当
44
支給要件と支給額
従事日・従事時間に応じ、
①非常災害時
3,200 円、6,400 円
(加算事由に該当した場合は、6,400
円、12,800 円)
①救急業務、補導業務
3,000 円、6,000 円
②③ 3,700 円
④ 2,800 円、3,700 円
⑤ 900 円
①校長、教頭
日額 1,200 円
②上記以外の教員
日額 1,500 円
①校長、教頭
日額 1,200 円
②上記以外の教員
日額 1,500 円
実習を伴う工業に関する科目を主とし
て担当する教諭等及び教諭の職務を補
助する実習助手のうち、一定の要件を
充たすものについて、
①下記以外の教諭等及び実習助手
月額 21,000 円
②定時制教育手当の支給を受ける教諭
等及び実習助手
月額 13,000 円
全教員を対象に、適用される給料表、
級、号級に応じた額として、
①幼稚園、小学校、中学校教員
月額 2,900 円~11,100 円
(ただし、幼稚園教員については 1/2
を乗じた額)
②高等学校教員
月額 2,900 円~11,700 円
教員以外の市費職員の給与体系は以下のとおりである。
給与
在職中の給与
給 料
諸手当
退職時の給与
給料
給料月額
管理職手当
扶養手当
地域手当
住居手当
通勤手当
超過勤務手当
宿日直手当
管理職員特別勤務手当
期末手当
勤勉手当
退職手当
(2)教員の任免等
1)法的根拠
公立学校の教員の採用及び昇任は、選考によるものとされ、その選考は、教員の任命権者で
ある市教育委員会の教育長が行う(教育公務員特例法第 11 条)。任免についても、学校その
他の教育機関の教職員は教育長の推薦により、市教育委員会が行うものとされている(地教行
法」第 34 条)。
学校その他の教育機関の長は、法に特別の定めがある場合を除き、その所属の職員の任免そ
の他の進退に関する意見を任命権者に対して申し出ることができる(地教行法第 36 条)。
2)教員の人事異動
学校その他の教育機関の長には、所属の教職員に関し、人事異動権は法令上存在しない。た
だし、意見の申し出は認められていることから、市では、人事異動を行うに際し、すべての校
園長から「教員の補充に関する校長意見書」、「人事異動に関する校園長意見書」などの書類
を求め、所属教職員に係るヒアリングを実施することにより、校園長の意見を人事異動に反映
できるように努めている。
45
もっとも、校園長が希望する階層の教員や補充教員(講師)の不足、希望とのミスマッチが
生じており、校園長の意見が教員の人事異動に反映され難い環境となっていることは否定でき
ないものと思われる。
(3)福利厚生
1)財団法人大阪市職員互助会
平成 19 年 4 月より、財団法人大阪市職員互助組合、大阪市交通局互助組合、大阪市水道局
互助組合、財団法人大阪市教職員互助組合の 4 つの互助組合を統合し、財団法人大阪市職員
互助会となった。したがって大阪市教育委員会から給与を受ける大阪市立学校の教職員(市教
職員)については、非常勤の者及び臨時に雇用される者を除いて、財団法人大阪市職員互助会
に加入することとなった。
財団法人大阪市職員互助会は、大阪市の事務事業の推進に協力し、市民に対する地方自治の
啓発並びに市民サービスに寄与するとともに、市職員等の福祉の増進と福利厚生の充実により
公務の円滑かつ能率的な運営を確保し、もって大阪市民の福利の増進に寄与する事を目的とし
ている。
役員の選出方法及び平成 23 年 3 月 31 日時点の人員数以下のとおりであり、各役員の任期
は 2 年である。
区分
理事長
副理事長
執行理事
理事
監事
評議員
選出方法
人員数(名)
理事の中から市長が任命
理事の中から理事長が任命
同上
選任側評議員の中から市長が任命、互
選側評議員の互選各 5 名
会員の中から 2 名、学識経験を有する
者の中から 1 名、理事会の同意を得て
理事長が任命
会員の中から市長が任命、会員の互選
各 23 名
計
46
1
2
1
10
うち校園
教職員(名)
1
3
46
2
63
3
平成 22 年度の主な事業実績は以下のとおりである。
・ 大阪市民の福祉及び便益に資する事業
市民の福祉に資する事業として「大阪市音楽団クリスマスコンサート」「ふれあい文楽」
の実施及び市内の母子生活支援への寄附、「光のルネサンス」に参画しイルミネーションの
展示を実施するとともに、職員会館の市民利用をはかり、各種会議、研修会、懇親会などの
市民が集う場の提供を行った。
・ 地方自治の啓発に関する事業
「地方分権シンポジウム」への協賛を実施し、また、市へ「人の都
大阪市」のロゴマー
クの型の寄附を行った。
・ 市が行う福利厚生に関する事務事業の受託
貯金取扱事業、健康増進施設利用助成事業に関する業務を実施した。
・ 市職員等の福利厚生に関する事業
職員の慶弔の際の給付、慰安厚生、遺児育英資金補助、厚生資金貸付、物資斡旋、保険取
扱等を実施した。
2)その他の福利厚生
ⅰ)教職員メンタルヘルスケア
市では、教職員のメンタルヘルス対策にかかる研修や啓発等を実施している。
労働安全衛生法第 70 条 2 に基づく「労働者の心の健康の保持増進のための指針」(平成 18
年 3 月 31 日付け健康保持増進のための針公示第 3 号)を根拠法令とし、具体的に実施してい
る事業は以下のとおりである。
①教職員相談事業(カウンセリングルーム)
全教職員を対象に、学校園に勤務する教職員の悩み、その他一身上の問題について相談に応
じ、その解決に協力することにより教職員の生活の安定と勤労意欲の向上を図る目的で、カウ
ンセリングルームを設置し臨床心理士によるカウンセリングを実施している。平成 22 年度の
実績は新規 17 件、総数 749 件の相談があった。
②ラインケア
市立学校園教職員のうち管理監督者等を対象に、心の健康問題への早期対応、休職者の職場
復帰後の支援等、教職員のメンタルヘルス対策における中心的役割を担う管理監督者の支援を
行う目的で実施されている。ラインケアで実施される事業は以下の 2 つに分けられる。
47
・ 管理職向けメンタルヘルス相談事業
精神科医による相談を実施している。平成 22 年度は 18 件実施した。
・ 管理職向けメンタルヘルス研修
職場におけるコミュニケーション術等のラインケア研修を実施している。平成 22 年度は研
修を 2 回実施し、参加者は合計 455 名であった。
③セルフケア
教職員のこころの健康づくりの一環として、全教職員を対象にストレスへの気づきや対処、
メンタルヘルスに対する正しい理解を目的として、啓発資料「こころのお話」を配布している。
平成 22 年度は 4 回発行した。
④ストレス調査
「大阪市教職員心の健康づくり指針」を策定するにあたり、現時点での教職員のストレス状
況を把握すること、今後の対策の基礎資料とすることを目的として、抽出校の教職員を対象と
してストレス調査を実施した。「職業性ストレス簡易調査票」を用い無作為抽出により 81 校
2,251 名に対しストレス調査を実施し回収率は 1,659 名(73.7%)であった。
⑤学校園職員復職支援事業
「こころの健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」(平成 21 年 3 月 23
日付け厚生労働省改訂)を根拠とし、職員が病気休職から復職する際、職場として支援を行う
ことにより、職員の復職をより円滑かつ安全に進めることを目的として、教員以外の職員のう
ち、「精神及び行動の障害」による休職から復職する全ての者等を対象に実施された。具体的
には復職に向けての自己トレーニングの実施や復職前の産業医との面接等、安全・円滑な復職
を目指し復職に関する支援を実施した。平成 22 年度の産業医面接は 14 回であった。
ⅱ)被服等の貸与
市は、安全・衛生の一環として、大阪市立学校職員被服貸与規則に基づき、教員以外の学校
職員に作業服等を一定の基準により貸与している。具体的には、管理作業員、作業員、電器作
業員、汽かん員及び事故職員補助臨時職員に対して被服を貸与している。
48
ⅲ)健康増進施設利用助成事業
平成 16 年度末より「大阪市福利厚生制度等改革委員会」において、市全体の福利厚生事業
について見直しがなされ、その中で教職員の心身の健康の保持増進を図るための事業として健
康増進施設利用助成事業の必要性が認められ、平成 17 年度より実施している。
健康増進施設利用助成事業は、以下の 2 つの事業を実施している。
・ 節目健康診断
生活習慣病の改善(一次予防)及び疾病の早期発見(二次予防)を目的とした詳細な健康診
断を 40 歳・50 歳の教職員に対して実施している。
・ 健康増進施設(スポーツ施設)利用助成事業
疾病の早期発見・早期治療だけでなく、教職員自身が普段から健康を増進し疾病の発病を予
防する取り組みが重要であることから、健康づくりへの主体的な取組みの支援を目的として、
平成 17 年 8 月 1 日より市費教職員とその扶養家族を対象に実施している。健康増進施設(ス
ポーツ施設)利用助成事業業務については、財団法人大阪市職員互助会に委託している。
ⅳ)教職員住宅
教職員住宅については、市教育委員会所管の学校園に勤務する教職員の福利厚生施設として、
広範囲な地域から優秀な人材を確保するため、主に遠隔地出身者の住宅に困窮する者に使用さ
せることを目的に設置している。
教職員住宅の概要は以下のとおりである。
所在地
建物構造
間取り
居住専用面積
設備
収容人員(室数)
使用料
教職員寮利用率
大阪市住之江区中加賀屋 1-4-20
鉄筋コンクリート 5 階建(昭和 46 年建設)
1 室約 7 畳(フローリング貼)
押入 ユニットバス・トイレ ミニキッチン 下足箱
ベランダ 洗濯機置場(防水パン)
22.05 ㎡
管理人室 事務室 集会室 TV 共同アンテナ(BS 付) 電話回線
教職員 56 名 (56 室)
20,700 円/月 (別途共用部分の電気代 1,300 円/月)
平成 22 年度 47.1%(月平均 26.4/56 室)
市教育委員会としては、教職員の採用の凍結の予定はなく、教職員寮に対する需要は今後と
もあると考えられるが、建物の老朽化の進行、及び時代に合わない設備のため、入居希望者が
減尐しているという現状をふまえ、平成 23 年 3 月 31 日に廃止している。なお、市は当該用
地を同年 10 月 31 日に売却した。
49
5.歳入歳出額
市教育委員会一般会計の決算及び予算(歳入、歳出)は、以下のとおりである。
市教育委員会
一般会計
歳入決算及び予算
(単位:千円)
平成 21 年度決算
平成 22 年度決算
平成 23 年度予算
2,722,835
2,307,890
2,383,746
2,066,676
154,847
171,208
国庫支出金
110,306
1,692,459
1,704,277
府支出金
107,324
107,234
139,850
財産収入
85,787
46,783
40,005
280
9,221
1,390
繰入金
13,188
9,487
10,202
諸収入
339,274
287,859
316,814
22,298,309
10,727,468
25,559,038
7,196,507
3,127,414
1,661,490
府支出金
26,615
12,926
11,406
財産収入
210,230
39,635
28,457
4,426,080
841,692
13,119,266
寄付金
3,134
2,035
1,000
繰入金
10,003,863
6,116,923
9,420,756
諸収入
431,880
586,843
1,316,663
25,021,144
13,035,358
27,942,784
区
分(款)
第
1
部
使用料及び手数料
財産売却代
第
2
国庫支出金
財産売却代
合計
部
50
市教育委員会
一般会計
歳出決算及び予算
(単位:千円)
区
第
分(款)
1
部
平成 22 年度決算
平成 23 年度予算
63,339,666
60,900,741
62,305,217
63,274,575
60,860,963
62,283,647
教育総務費
12,003,938
11,875,449
12,016,650
小学校費
22,767,163
22,071,908
22,534,007
中学校費
8,339,544
7,832,799
8,323,044
15,222,816
14,803,026
14,970,059
特別支援学校費
1,639,960
1,623,874
1,682,422
社会教育費
3,033,389
2,398,128
2,465,692
保健体育費
267,765
255,779
291,773
65,035
28,365
21,570
56
11,413
0
22,835,730
13,406,053
21,429,468
17,887,913
13,403,916
14,280,438
17,887,913
13,403,916
14,280,438
4,947,817
2,137
7,149,030
86,175,396
74,306,794
83,734,685
教育費
高等学校費
総務費
諸支出金
第
平成 21 年度決算
2
部
教育事業費
教育施設設備事
業費
諸支出金
合計
(市教育委員会より提供データを外部監査人が加工)
6.外郭団体の概要
市では、限られた組織・人員と財源のなか、複雑・多様化する市民ニーズに的確に対応する
ため、市が直接事業を実施するよりも一層事業効果が高められる場合や、民間資金の導入や民
間との共同経営によって、より経済的に事業が実施できる場合に、公益法人や株式会社等を設
立して活用してきた。これらの団体は、良質な市民サービスの提供とまちづくりの推進に重要
な役割を果たしている。
市はこれらの団体のうち、出資・出えんの比率や財政支援の有無などを考慮し、特に市が監
理すべき団体を「監理団体」、監理団体以外で本市が 20%以上を出資・出えんしている団体
を「報告団体」、その他の本市の関与が大きい団体を「事業関連団体」とし、これらを「外郭
団体」として位置づけ、必要な指導・調整に努めている。
51
市教委事務局では、財団法人大阪市教育振興公社、財団法人大阪市国際平和センター、及び
財団法人大阪市学校給食協会を所管団体としている。各財団の概要は以下のとおりである。
(1)財団法人大阪市教育振興公社
1)法人の概要
名称
所在地
設立目的
設立年月
財団法人大阪市教育振興公社
大阪市中央区船場中央 4‐1‐10‐203
(船場センタービル 10 号館 2 階)
財団法人大阪市教育振興公社(以下「市教育振興公社」という。)
の事業の目的は、市の幼児教育・学校教育の充実向上、生涯学習の
円滑な実施とその発展、及び人権教育に寄与することにより、市の
教育・文化・体育の向上と振興に協力することである。
昭和 51 年 7 月
2)組織図
(出典:市教育振興公社ホームページ)
52
3)事業の概要
実施事業の内容
事業計算書
(一部抜粋、
単位:千円)
平成 22 年度の主な事業内容は以下のとおりである。
①校園小補修等整備事業
市立学校園の施設・設備小破補修工事、貯水槽等清掃委託事業など
延べ 7,862 件を実施した。
②学校施設・設備補修等事業
学校施設・設備緊急補修等や、学校ガスヒートポンプ空調機管理・
技術指導等を実施した。
③生涯学習等推進事業
学習ルームの運営や大阪市音楽団演奏事業運営、生涯学習自主事
業、クラフトパーク自主事業、こども文化センター自主事業、中央
公会堂運営事業(管理代行)を実施した。
④生涯学習センター事業
総合生涯学習センター、弁天町市民学習センター、阿倍野市民学習
センター、難波市民学習センター、城北市民学習センターの管理代
行を実施した。
⑤出版事業
「教育大阪」の刊行、その他「教育便覧」「新一年生の手引」「の
びのび」の販売、「大阪市 PTA だより」の刊行を実施した。
⑥キッズプラザ事業
⑦クラフトパーク事業(管理代行)
⑧児童いきいき放課後事業
実施校数は 297 校 1 分校、登録児童数は 63,828 人(1 校平均 214
人)であった。
⑨青尐年教育事業
こども文化センターの管理運営代行、体験プログラム等の提供や研
修・啓発事業等の地域こども体験学習事業を実施した。
平成 22 年度
事業活動収支の部
事業活動収入
基本財産運用収入
1,855
特定資産運用収入
1,145
事業収入
5,766,271
校園小補修等整備事業収入
692,989
学校施設・設備補修等事業収入
353,578
生涯学習等推進事業収入
180,055
生涯学習センター事業収入
427,655
出版事業収入
49,159
キッズプラザ事業収入
242,442
クラフトパーク事業収入
205,760
児童いきいき放課後事業収入
3,473,147
青尐年教育事業収入
141,481
補助金収入
139,235
雑収入
31,561
事業活動収入計
5,940,068
事業活動支出
校園小補修等整備事業費
658,997
学校施設・設備補修等事業費
335,751
53
生涯学習等推進事業費
生涯学習センター事業費
出版事業費
キッズプラザ事業費
クラフトパーク事業費
児童いきいき放課後事業費
青尐年教育事業費
管理費支出
事業活動支出計
事業活動収支差額
投資活動収支の部
投資活動収入
敷金返還収入
特定資産取崩収入
投資活動収入計
投資活動支出
特定資産取得支出
固定資産取得支出
投資活動支出計
投資活動収支差額
163,762
366,141
37,809
373,339
192,362
3,462,382
128,288
204,361
5,923,195
16,872
6,634
30,000
36,634
50,522
52,011
102,533
△65,898
(2)財団法人大阪市国際平和センター
1)法人の概要
名称
所在地
設立目的
設立年月
財団法人大阪国際平和センター(ピースおおさか)
大阪市中央区大阪城 2-1
財団法人大阪市国際平和センターは、戦争と平和に関する情報・資
料の収集・保存・展示等の事業を基礎に、平和問題に関する調査研
究・学習・普及等の事業を行うことにより、戦争の悲惨さを次の世
代に伝え、平和の尊さを訴え、平和の首都大阪の実現をめざし、世
界平和に貢献することを目的として、平成元年 7 月に、大阪府・大
阪市の共同出資(各出えん比率 50%)により設立された。
平成元年 7 月
2)組織図
理事会
会長
常務理事
(館長)
理事長
評議員会
(出典:財団法人大阪国際平和センターホームページ)
54
事務局
3)事業の概要
実施事業の内
容
事業計算書
(一部抜粋、
単位:千円)
平成 22 年度の主な事業内容は以下のとおりである。
①展示事業
②企画事業
③その他の事業
④資料の収集・提供
⑤広報・啓発
⑥大阪空襲死没者を追悼し平和を祈念する場の運営
⑦日本平和博物館会議
⑧「ピースおおさか友の会」
平成 22 年度
グッズ等
平和基金
一般会計
販売
特別会計
特別会計
事業活動収入
基本財産運用収入
2,609
0
0
補助金収入
81,827
0
0
会費収入
868
0
0
事業収入
2,885
0
0
雑収入
132
0
0
繰入金収入
0
0
0
平和基金収入
0
403
0
平和基金取崩収入
0
0
0
グッズ等販売事業収
0
0
1,668
入
事業活動収入計
88,323
403
1,669
事業活動支出
事業費支出
23,225
0
0
人件費
13,271
0
0
印刷・出版費
240
0
0
資料収集・制作費
1,585
0
0
常設展示等充実費
8,127
0
0
管理費支出
65,098
0
0
人件費
22,341
0
0
事務費
42,756
0
0
平和基金積立金支出
0
0
0
繰入金支出
0
0
0
企画事業支出
0
1,051
0
グッズ等販売事業費
0
0
1,349
基本金繰入支出
0
0
0
事業活動支出計
88,323
1,051
1,349
事業活動収支差額
0
△648
319
55
合計
2,609
81,827
868
2,885
132
0
403
0
1,668
90,396
23,225
13,271
240
1,585
8,127
65,098
22,341
42,756
0
0
1,051
1,349
0
90,724
△328
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