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12月17日(水)

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12月17日(水)
平成26年12月17日
第 4 回 瑞 浪 市 議 会 定 例 会 会 議 録 ( 第 3 号 )
議 事 日 程 (第1号)
平成26年12月17日(水曜日)午前9時 開議
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 市政一般質問
================================================================
本日の会議に付した事件
第1 会議録署名議員の指名
第2 市政一般質問
================================================================
出席議員(16名)
1番
井 澤 康 樹
2番
成 瀬 徳 夫
3番
伊 藤 隆 義
4番
榛 葉 利 広
5番
熊 谷 隆 男
6番
石 川 文 俊
7番
加 藤 輔 之
8番
大 島 正 弘
9番
水 野 和 昭
10番
金 津 正 彦
11番
熊 澤 清 和
12番
舘 林 辰 郎
13番
山 田 実 三
14番
柴 田 増 三
15番
成 重 隆 志
16番
臼 井 重 喜
================================================================
欠席議員(なし)
================================================================
説明のため出席した者の職、氏名
市
長
水 野 光 二
副
総 務 部 長
水 野
正
まちづくり推進部長
渡 邉 俊 美
民 生 部 長
伊 藤 明 芳
民 生 部 次 長
正 村 京 司
経 済 部 長
遠 藤 三知郎
経 済 部 次 長
棚 橋 武 己
建 設 部 長
石 田 智 久
建 設 部 次 長
大 山 一 男
会 計 管 理 者
鈴 木 康 晴
消
長
有 我 俊 春
総 務 課 長
加 藤 誠 二
秘 書 課 長
正 村 和 英
教
平 林 道 博
教育委員会事務局長
伊 藤 正 徳
教育委員会事務局次長
小 栗
茂
企画政策課長
小 栗 英 雄
税 務 課 長
宮 本 朗 光
市 民 課 長
小木曽 松 枝
市民協働課長
鈴 木 創 造
生活安全課長
北 山 卓 見
高齢福祉課長
南 波
昇
保険年金課長
伊 藤 和 久
健康づくり課長
成 瀬 良 美
農 林 課 長
景 山 博 之
育
長
-47-
市
防
長
勝
康 弘
商 工 課 長
成 瀬
篤
環 境 課 長
市 川 靖 則
クリーンセンター所長
横 田 洋 介
土 木 課 長
木 村 伸 哉
都市計画課長
草 野 順 一
浄化センター所長
山 内 雅 彦
教育総務課長
酒 井 浩 二
社会教育課長
土 屋 泰次郎
スポーツ文化課長
工 藤 将 哉
学校給食センター所長
土 本 典 史
選挙管理委員会書記長補佐
日比野 茂 雄
消防総務課長
小 倉 秀 亀
警 防 課 長
足 立 憲 二
予 防 課 長
大 津 英 夫
消 防 署 長
小木曽 一 喜
================================================================
職務のため出席した事務局職員
議会事務局長
可 知 勝 宏
事務局総務課長
奥 村 勝 彦
書
加 藤 百合子
書
奥 村 香 織
記
記
================================================================
-48-
午前9時00分 開議
○議長(山田実三君)
皆さん、おはようございます。
今期、最後の一般質問。きょう、あすということですけど、8名の方を予定しております。本日
は5名を予定しておりますので、よろしくお願いします。
それでは、ただ今から本日の会議を開きます。
本日の日程は、お手元に配付してあります議事日程のとおりでございます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
初めに、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、議長において4番 榛葉利広君と5番 熊谷隆男君の2名を指名いた
します。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
これより、日程第2、市政一般質問を行います。
一般質問につきましては、通告制を採用しており、発言は通告順に議長の許可を得て行います。
質問、答弁時間を合わせて60分以内とし、質問は原則として、各標題の要旨ごとに一問一答式で
行い、一要旨が終了後、次の要旨に移行してください。
以上、ご協力をお願いします。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
初めに、2番 成瀬徳夫君。
〔2番 成瀬徳夫 登壇〕
○2番(成瀬徳夫君)
皆さん、おはようございます。
議席番号2番 新政みずなみの成瀬徳夫と申します。
一般質問はいつも緊張しておりますが、今回はトップバッターということで非常に緊張しており
ます。
議長のお許しをいただきましたので、今回は標題2件の質問をいたしますので、よろしくお願い
いたします。
11月22日土曜日の午後10時過ぎに発生した長野県北部の地震で、白馬村では27棟が全壊するなど、
大きな被害が出ました。被災された方々には、心からお見舞いを申し上げます。
しかし、この地震で幸いにして犠牲者が一人も出なかったことは、「絆」の一言に尽きます。
午後10時という時間帯においての停電は、山間部では真っ暗の状態となります。
暗やみの中、地域住民の手で救出作業が行われました。地震発生から30分ほどで、地域住民の手
-49-
で住民を次々と救出され、犠牲者が一人も出なかったと聞きます。
これは住民の強い結びつきと、自治会組織の中で作成された「災害時、住民支え合いマップ」が
役に立ち、自助や共助での対応ができたからだと私は思います。
個人情報がとやかく言われる中、コミュニティーの結びつき、近所付き合いの大切さ、自助、共
助で行動できる制度が減災につながることを思い知らされました。
災害範囲は確かに小さかったかもしれませんが、広域な大規模災害においても、今後、小規模コ
ミュニティーの構築による防災組織の見直しが必要ではないでしょうか。
話は変わりますが、11月29日土曜日に明世学区青少年育成町民会議で「中学生と語る会」が開催
され、「中学生として地域のためにできること」をテーマに中学生と語り合える機会を得ました。
瑞陵中学校の3年生14名が参加してくれました。
14名は、明世小学校区の中学生ですが、瑞陵中学校となると明世学区の思いが薄れてきているよ
うな気がいたします。
そのせいかもしれませんが、語り合いの中で、「中学生と大人とのかかわり合いが薄れている」
と中学生から意見がありました。
また、中学生から「積極的にかかわりあえる場所と機会をつくることの大切さが必要ではない
か」と、大人へのアドバイスがありました。
このアドバイスに地方創生のヒントがあるかもしれません。
瑞浪市の人口減少の現状を話したところ、ある生徒からは「人口減少の現状を初めて知った」、
「自分たちも何とかしなければという意識を持った」という意見もありました。
去る11月21日、地方創生の実現に向けて関連法案2案が参議院で可決され、成立いたしました。
各自治体は、今後、地方が主体となっていかなければなりません。
大人から子どもまで、一人一人が危機意識を持って、地方創生、人口減少問題に取り組む必要が
あると思います。
前置きはほどほどにして、本題の質問に入ります。
それでは、最初に標題1、国民健康保険料の賦課についてを質問させていただきます。
自分が会社勤めをしているときには、毎月の給与明細において当たり前のように差し引かれてい
た社会保険料に健康保険料が含まれておりましたが、何の疑いも持たずに40年間を過ごしてまいり
ました。
定年退職をしますと、国民健康保険に加入しなければなりません。
なぜか年金生活となりますと、国民健康保険の必要性と保険料の仕組みが気になって仕方ありま
せん。
国民健康保険料の賦課総額の按分方法として、3方式があるようでございます。
4方式は4項目で按分されておるようでございます。1つは所得割総額。これは45%あるんだそ
うです。2は資産割総額10%、3番目に均等割総額30%、4番目に世帯割総額15%の4項目で按分
されておって、4方式と申すものでございます。
-50-
また、3方式は、項目が3項目ありまして、先ほどの所得割総額50%と均等割総額35%、世帯割
総額15%の3項目で按分されて、この中には資産割総額の項目は入っておりません。この3方式も
あります。
もう一つ、2方式というのがありまして、これは所得割総額と均等割総額の2項目で、50%、
50%で按分されているということでございます。
この国民健康保険の保険料の賦課方式は、国市町村によって異なります。
瑞浪市は4方式を採用しているが、どのような経緯で採用しているのかをお伺いいたします。
要旨ア、本市の国民健康保険料の賦課方法はどのようか。民生部長、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
民生部長 伊藤明芳君。
○民生部長(伊藤明芳君)
おはようございます。それでは、標題1、国民健康保険料の賦課について、要旨ア、本市の国民
健康保険料の賦課方法はどのようかについてお答えをさせていただきます。
本市の国民健康保険料につきましては、世帯の加入者の所得に応じて賦課される所得割、加入者
の資産に応じて賦課される資産割、世帯の加入者数に応じて賦課される被保険者均等割、それと一
世帯ごとに賦課される世帯別均等割の4つで構成される4方式で賦課をしており、昭和34年の瑞浪
市国民健康保険制度発足当時からこの方法がとられております。
保険料の賦課配分につきましては、その年に必要とされる保険料総額の45%を所得割、10%を資
産割、30%を被保険者均等割、15%を世帯別均等割として賦課しており、所得割と資産割は応能割
と呼ばれ、個人の負担能力に応じて賦課をし、均等割と平等割につきましては応益割と呼ばれ、受
益者負担の考えから賦課をしておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ありがとうございました。一応、瑞浪市はやはり4方式を採用しているということでありました。
それでは、次に移ります。
要旨アで申しました国民健康保険料の基礎賦課総額の按分方法は、各市町村によって異なります
ので、お伺いします。
近隣市ではどのような按分方法を採用しているのか。また、3方式を採用している市町村は、い
つごろからどのような経緯で採用しているのかを調査したことはありますか。民生部長にお伺いい
たします。
○議長(山田実三君)
民生部長 伊藤明芳君。
○民生部長(伊藤明芳君)
それでは、要旨イ、近隣市の賦課方法はどのようかについてお答えします。
-51-
東濃5市の賦課方法につきましては、各市とも国民健康保険制度発足当時から4方式で賦課をさ
れております。
県内21市では、岐阜市と本巣市、可児市の3市が、町村では神戸町、輪之内町、大野町、東白川
村の4町村の7市町村が所得割、均等割、平等割で賦課をする3方式をとっており、残りの市町村
につきましてはすべて4方式を採用されております。
資産割を廃止された理由につきましては確認ができておりませんが、岐阜市では平成25年度から
資産割を廃止され、可児市では3方式を市制発足当時から採用されております。
また、本巣市は平成16年度に4町村が合併したときから、この3方式を採用されております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
まあ、そういう3方式を採用されている市町村があるということで、これは合併等によって、ど
うも賦課方法を変えておるという状況でございます。
再質問なんですけども、全国的には按分方法3方式を使用している市町村はどれぐらいあるのか
わかりますか。
○議長(山田実三君)
民生部長 伊藤明芳君。
○民生部長(伊藤明芳君)
平成25年度の国保中央会の統計によりますと、全国で3方式を採用されている自治体は498自治
体となっております。全体の28.9%でございます。
なお、3方式を採用された経緯につきましては確認ができませんので、よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ありがとうございました。30%弱の市町村が3方式をもう採用し始めているというところでござ
います。ありがとうございます。
次の要旨ウに移ります。
要旨アで話しましたように、按分方法の4方式では、所得割総額、資産割総額、均等割総額、世
帯割総額の4通りの項目があります。
要旨ウでは、この中の資産割についてお伺いをいたします。
資産割は、世帯に属する被保険者に係る固定資産税額に資産割率を掛けて、保険料を割り出す方
法です。
瑞浪市に世帯がある方は、市内に所有している資産の固定資産税額を対象にして保険料を割り出
しておるようでございます。
-52-
固定資産税額は、各市町村において資産の持ち主を対象に固定資産税が決まるのですから、瑞浪
市に世帯がある方がほかの市町村に資産を持っておられる場合は、この固定資産税額は瑞浪市では
わからないわけです。
このように、他府県、他市町村に資産があった場合の対応はどのようになっているのか、民生部
長にお伺いをいたします。
要旨ウ、賦課方法の資産割に対する本市の見解はどのようか。
○議長(山田実三君)
民生部長 伊藤明芳君。
○民生部長(伊藤明芳君)
それでは、要旨ウ、賦課方法の資産割に対する本市の見解はどのようかについてお答えします。
国民健康保険料の算定にあたりましては、応能割の一部として、所得割を補完するために資産割
を賦課するもので、固定資産税は所得割のように景気に左右されないため、資産割保険料につきま
しても均等割、平等割と同様に安定的な財源として捉えております。
しかし、市外に資産を所有しておられる場合には、厚生労働省の通知により、賦課を要しない扱
いとなっております。
国民健康保険の被保険者につきましては、かつては自営業者や農林水産業の方が大半であり、そ
の対象の固定資産も事業用のものが多かったと考えられますが、現在の国民健康保険の加入状況を
見てみますと、農業者約1%、自営業者10%、年金受給者・無職者の方が53%、パート等被雇用者
の方が36%で、無職者や低所得者の方が多く加入されるようになってきており、固定資産も居住用
資産が多くを占めているものと考えられ、加入者の構成が大きく変化しているものと感じておりま
す。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
やはり非常に固定資産税に対する考え方というのが、ここでわかってくるような気がいたします。
ありがとうございました。
標題1の最後の要旨に移ります。
資産割は、被保険者が他市や他県に固定資産がある場合は、今言われましたように対象外でござ
います。
極端な例を申しますと、被保険者が瑞浪市の賃貸住宅で生活をしていて、東京の六本木に資産が
あった場合は、瑞浪市ではその人の固定資産税はわからないわけなので、保険料の資産割は対象外
であるということでございます。
また、国民健康保険者は、同じ市町村に住んでいて同じ資産を有しているサラリーマンなどの、
健康保険加入者と格差があるように思われるなど不公平感を感じ、気になるところでございます。
-53-
時代の流れにより、高齢化社会となり、所得がなく年金だけで生活している人にも資産割は賦課
されます。
このような低所得者層には大きな負担となっております。
資産割廃止の理由といたしまして、いろいろ項目がありますけども、2、3挙げさせていただき
ます。
収益を生んでいない固定資産税への賦課に対する抵抗感が非常に強いということがあります。
固定資産税と重複課税との捉え方が非常に強いという考え方もあります。
後期高齢者医療保険料及び介護保険料等には資産割はなく、ほかの保険料と不均衡感があるとい
うこともあります。
このような廃止の理由を挙げて、廃止をしている市町村があるようでございます。
だからと言って、資産割をなくしてしまえば、問題が解決するという簡単な問題ではありません。
資産割をなくすと所得割の率が増加するなど、さまざまな問題が発生いたします。
このような問題がある国民健康保険料の賦課に対して、国民健康保険の広域化が論議されるよう
になってまいりました。
よって、市町村国民健康保険制度の広域化に向けた環境整備が必要な時期ではないかと思われま
す。
瑞浪市としては、どのような方向性であるか、水野市長にお伺いいたします。
要旨エ、国民健康保険料の賦課方式を改める時期ではないか。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
おはようございます。それでは、成瀬議員ご質問の要旨エ、国民健康保険料の賦課方式を改める
時期ではないかについてお答えさせていただきます。
国民健康保険制度につきましては、昨年8月の社会保障制度改革国民会議の報告書で、平成29年
度を目途に、市町村などから都道府県単位の広域化に移行することとし、このことに関する社会保
障制度改革の道筋を示しましたプログラム法案も既に成立しておるところでございます。
国民健康保険の広域化に関しましては、県内市町村を対象とした、最近行いましたアンケートの
中で、賦課方式に関する項目においては、25の市町村から賦課方式の統一などを検討事項としてあ
げておられます。
私としましても、保険者が広域化さたとき、同一保険者内で異なる賦課方式を持つことは不自然
でありまして、賦課方式の統一につきましては、重要な研究課題であるという認識を持っておりま
す。
このことから、今後も情報収集に努めながら、広域化を見据えまして、保険料の賦課方式を検討
していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上で答弁とさせていただきます。
-54-
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
今、市長が賦課方法をまたいろいろ検討されるということを、私も肝に銘じておきます。
それでは、次の標題に移ります。
市道橋についてでございます。
公共施設の管理において、市道の橋についてお伺いをいたします。
平成22年度に市内の市道にかかる橋梁についての点検が実施されております。
これによりますと、瑞浪市が管理する橋は、339の橋があるようでございます。
この339の橋のうち、橋の長さが15メートル以上の橋梁73橋と、橋の長さが15メートル未満で日
常点検が困難な橋13橋が、平成22年度に点検をされているようです。
その橋梁の種類は、コンクリート橋が62%で、コンクリート橋にはプレキャストコンクリートと
いう橋梁があります。これが5橋あります。鉄筋コンクリートでつくった橋が48橋あるようでござ
います。残りの38%が鉄骨の鋼橋梁であります。33橋となっております。
竣工年が確認できる橋梁のうち、橋が竣工して50年以上の橋は、4橋あるようでございます。
全体の31%の橋梁が、1970年代前半に集中して建設されておるようでございます。
点検の結果は、ホームページに載っておりますけども、健全度5、健全な橋ですけども、これは
たった1橋でございます。健全度4、経過観察、ほぼ健全というのが25橋。健全度3、補修開始、
劣化損傷が中ぐらいのものが36橋。健全度2、直ちに補修開始、劣化損傷大というのが23橋ありま
す。健全度1、機能停止の恐れがある橋が1橋あります。
このような点検結果をどのように受けとめているのか、建設部長にお伺いいたします。
要旨ア、平成22年度に実施した市内の橋梁の点検結果はどのようか。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
建設部長 石田智久君。
○建設部長(石田智久君)
おはようございます。それでは、標題2、市道橋について、要旨ア、平成22年度に実施した市内
の橋梁の点検結果はどのようかについてお答えします。
今、成瀬議員が述べられましたように、平成22年度に市が管理します339橋のうち、橋長15メー
トル以上の73橋と、橋長15メートル未満でも河床から桁下まで4メートル以上あるなど、日常点検
が困難な橋梁13橋の86橋について、「岐阜県の橋梁点検マニュアル」に基づいて点検を実施しまし
た。
この点検は、橋梁各部位、主桁、床版、排水装置、伸縮装置、支承、下部工等の損傷が橋の構造
体の安定性へどれくらい影響するかを健全度で評価したものです。
健全度1は機能停止の恐れ、2は直ちに補修実施、3は補修開始、4は経過観察、5は健全の5
段階で、橋梁の状態をあらわしたものです。
-55-
その評価結果につきましては、先ほどおっしゃいましたように、健全度1が1橋、2が23橋、3
が36橋、4が25橋、5が1橋でありました。
評価結果につきましては、各部位の一番悪い健全度をそのまま採用しておるところでございます。
以上、答弁といたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ホームページに載っておるような結果だと私は思っております。また、部長もそのようなことを
申されました。
再質問でございますけども、健全度1の機能停止の恐れがある橋梁が1橋、健全度2の劣化損傷
が大で直ちに補修が必要な橋が23橋あるが、防災上、どの橋か市民に周知をする必要がありません
か。どうでしょうか。
○議長(山田実三君)
建設部長 石田智久君。
○建設部長(石田智久君)
健全度1の結果となりました1橋は、日吉町松野の「鬼岩橋」であります。橋梁長寿命化修繕計
画では架け替えとしており、これまでに関係地区代表者に架け替え予定であることをお伝えしてお
ります。
現在、当該橋梁につきましては、車両の通行制限を実施する準備を行っており、架け替えまでの
間、歩行者専用とします。
今後の予定につきましては、平成27年度に測量調査設計を行い、平成28年度に架け替えを実施す
ることを考えています。
健全度2の23橋は、すぐさま落橋等の致命的な状態ではありませんが、それぞれ補修、耐震補強、
架け替え等の対策を行うこととしております。補修としては、支承、伸縮装置の取替え、塗装等を、
耐震補強としては落橋防止装置の設置や橋脚補強等を考えております。
以上、答弁といたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
まあ、健全度1の橋の名前を教えていただきましたけども、23橋の橋も公表していただければあ
りがたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
要旨イに移ります。
平成22年度に実施された橋梁の点検結果のうち、健全度1の機能停止の恐れがある橋が1橋、健
全度2の劣化損傷が大で直ちに補修が必要な橋が23橋あるとの結果が出ております。公共施設等総
合管理計画の一環として対策が必要不可欠であります。
-56-
瑞浪市は、生活基盤の安全・安心の基盤整備として「橋梁長寿命化修繕計画」を策定して、修繕
が進めらています。
市民は、「橋梁長寿命化修繕計画」は、具体的にどのようになっているのかわかりません。
また、「橋梁長寿命化修繕」の優先順位など、どのように進められているのかを建設部長にお伺
いいたします。
要旨イ、橋梁長寿命化修繕計画はどのようか。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
建設部長 石田智久君。
○建設部長(石田智久君)
それでは、要旨イ、橋梁長寿命化修繕計画はどのようかについてお答えします。
本市では、点検により橋梁の状態を把握することで、予防的な補修や計画的な架け替えを行い、
橋梁の長寿命化と修繕、架け替えに要する費用の縮減や平準化を図りつつ、重要な道路ネットワー
クの安全性、信頼性を確保していくために「橋梁長寿命化修繕計画」を平成23年度に策定しました。
また、橋梁の維持管理に関しまして、これまでの「事後保全型管理」から、「予防保全型管理」
へと方向転換を行っています。
この計画では、対策費用の縮減や平準化のため、実施の優先順位を定めています。順位づけは健
全度のほか、供用年数や主要道路を構成する橋梁であるか、第三者被害をもたらす恐れのある跨線
橋・跨道橋であるか等により設定しています。そのため、健全度が低くても、対策優先順位が上位
となっていない場合もあります。
平成24年度より、現在までに5橋の修繕及び耐震補強を完了、または一部終えています。
なお、架け替え計画のある橋梁につきましては、現時点では事業年度は確定しておりませんので、
よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
ありがとうございました。順次、そのような計画で進めていっていただきたいと思います。よろ
しくお願いいたします。
次に移ります。
市道松坂・益見線というのがあります。これは土岐川に架かる土岐橋についてでございますけど
も、益見線の土岐川に架かる土岐橋についてお伺いいたします。
土岐橋は、点検調査の結果、昭和5年竣工の鉄筋コンクリート橋だそうでございます。完成後、
84年という年月が経過をしております。
一般的にコンクリートは、コンクリート打設後4週間で設計の強度が出てまいります。
また、コンクリートは、50年間は少しずつでありますが強度がふえ続けると言われております。
コンクリートのボリュームにもよりますが、50年を経過すると一定の強度となり、強度がますこ
-57-
とはないそうでございます。少しずつではありますが、表面からの劣化があらわれ始めます。
この84年という年月が経過している土岐橋を通行されている方々は、どのような気持ちで通行さ
れているかと考えますと、多分、土岐川の増水時、橋が流されはしないか心配しながら通行されて
おるのではないでしょうか。また、地震時に落橋するのではないかなど、安全上、危険な橋と思わ
れているのではないでしょうか。
この土岐橋の対策として、長寿命修繕をして対応しているのか、または架け替えの対応をしてい
くのか。架け替えとなるといろいろ難しい問題があると思います。早期に対応する必要があるので
はないでしょうか。
土岐町栄町、益見町の方々をはじめとする市民の生活道路の一部の橋です。また、瑞浪高校、中
京高校の通学路でもあります。
市民からは、早期架け替えの要望があると聞いております。
土岐橋についての計画はどのようであるか、建設部長にお伺いいたします。よろしくお願いしま
す。
○議長(山田実三君)
建設部長 石田智久君。
○建設部長(石田智久君)
それでは、要旨ウ、土岐橋についてはどのようかについてお答えします。
ご紹介にありましたように、土岐橋は昭和5年、84年前になりますが、竣工しました橋長80.8メ
ートル、車道幅員5.5メートル、7径間の橋梁です。
また、歩道部は、昭和46年に竣工した同じ橋長で、幅員2.5メートルの4径間の歩道橋です。
橋梁点検結果では、コンクリートが脆弱化している等、健全度は2であり、橋梁長寿命化修繕計
画では架け替えとしています。
従前から申し上げておりますが、架け替えには多大な費用が必要ですので、岐阜県が河川改修事
業を実施される際に合併施工とすることにより、費用の縮減を図ることとしています。
現在、県とは現状と同規模の橋として設計協議を行っていますが、橋面が現在より高くなるため、
取り付け道路をどのようにするかなど、課題も山積しています。
なお、架け替え時期については、土岐川河川改修の事業主体である岐阜県から、大正堰工区が完
成後に土岐橋工区に着手する予定と聞いていますので、それにあわせての施工となります。
以上、答弁といたします。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
まあ、やっぱり計画的に進められつつあるということで認識しておってよろしいですね。わかり
ました。
最後の要旨に移ります。
-58-
安心・安全なまちづくりには、生活に必要な道路など、ハード面でのインフラ整備は欠かせませ
ん。
防災面からも、公共施設等の総合管理計画に沿って、計画的に修繕や改修を進めなければならな
い時代でございます。
先ほどから申しております橋梁点検結果による橋梁長寿命化計画は、必ず行っていかなければな
りません。
橋梁には、上下水道管や下水道管が併設されている場合が多々あります。
豪雨災害、地震災害では、上水道管や下水道管が併設されている橋梁が被害に遭わない対策が必
要かと考えます。
必ず来る「南海トラフ巨大地震」など、地震に備えた防災対策を行政として進めなければなりま
せん。
要旨エ、橋梁の点検結果、修繕計画をどのように受け止めているか、水野市長にお伺いいたしま
す。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、成瀬議員ご質問の要旨エ、橋梁の点検結果、修繕計画をどのように受け止めているか
についてお答えさせていただきます。
第6次瑞浪市総合計画では、災害に強い都市基盤の整備を目指しております。
このため、将来にわたる安全・安心のためにも、「橋梁長寿命化修繕計画」に基づく橋梁の耐震
補強、補修を計画的に進めなければならないと考えております。
その中で、架け替えが必要な橋梁につきましては、市の事業費負担軽減と手戻りがないように、
県事業との合併施工により順次実施していきたいと考えております。現時点では、土岐橋以外につ
きましては見通しが立っておりません。
しかし、今後も引き続き河川改修事業を県に要望し、橋梁架け替え実施に努めていきたいと考え
ております。
また、橋梁以外の重要構造物、法面等においても、順次点検を実施しまして、その結果により対
応を行っていきたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
2番 成瀬徳夫君。
○2番(成瀬徳夫君)
市長じきじきにそのような考え方を持って進められるということでございます。ありがとうござ
います。
以上で、私の今期最後の一般質問を終わりますが、執行部の方々のご協力ありがとうございまし
-59-
た。
また、先輩議員の方々によるご指導、ご鞭撻に感謝を申し上げますとともに、厚く御礼を申し上
げます。
ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、成瀬徳夫君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
次に、16番 臼井重喜君。
〔16番 臼井重喜 登壇〕
○16番(臼井重喜君)
皆さん、おはようございます。ご苦労様でございます。
それでは、標題に基づきまして3点、一般質問をさせていただきます。
本年、複数の団体が人口予測を発表されました。その数値が驚くべき数字であったことから、ち
またの関心事となりました。
また、本年が第6次瑞浪市総合計画の初年度ということもあって、目標人口と実際の人口推移と
の乖離をどのように是正されるのかも興味のあるところでありました。
6月には人口増加策、9月には人口減少防止策について一般質問をさせていただきました。
幾つかの人口増加策が打ち出され、大変喜んでいるところであります。
ただ、打ち出された政策が人口増、あるいは人口減少防止策としてどのように機能し、実際の数
値の変化としてあらわれ、実績とならないと意味がありません。
そこで、幾つかの現実的な数値を検証し、また、政策で見込まれる数値も予測しながら、とりあ
えず執行部と議会双方の共通認識としたいと思っています。
そこで、標題1、人口の推移について質問をいたします。
要旨ア、本年4月以降現在までの人口推移をどのように捉えているか、お伺いいたします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
おはようございます。それでは、標題1、人口の推移について、要旨ア、本年4月以降現在まで
の人口推移をどのように捉えているかについてお答えいたします。
本年4月1日現在の市の住民基本台帳人口は3万9,414人、12月1日現在の同人口につきまして
は3万9,357人で、この9カ月間の増減につきましては、57人の減少となっております。
これを異動事由別に見ますと、自然動態では出生が185人、死亡が305人で120人の減、社会動態
では転入が909人、転出等が846人で63人の増となっております。
以上のことから、ことし4月から9月の市の人口の推移は、死亡者数が出生者数を上回ったこと
-60-
により減少となっておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁といたします。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
ありがとうございました。私の予想では、12月時点でマイナス200人から300人ぐらいになるかな
と思っていましたが、57人の減少はありがたいです。
実は、私も当然、事前にチェックをいたしました。57人の減少は、ここ数年、毎年の人口減少
300人から500人からすると余りにも少ないので、その内容を精査いたしました。
4月からの社会動態、すなわち転出入の数値を精査いたしましたところ、そこでわかったことは、
4月からの異動には学校の入学や会社の異動で転入者はふえ、その数字が加算されています。しか
し、3月に転出した実績が12月までの数字に含まれていないということで、そこで過去数年の3月
の転出の平均をとってみますと、およそ300人です。
私の質問が1月から12月とすればよかったんですが、4月からということでお話ししましたこと
から、今のような結果をご報告いただいたと思いますが、それを12月までのマイナス57人を加えて
みますと、マイナス約350人ほどになります。ここ数年の人口減少の実績と酷似します。その数字
で来年の4月1日の人口を予想しますと、恐らく3万9,000人前後となると思います。
6月議会でも申し上げたように、目標人口と推計人口の差が約4,000人としますと、10年間で毎
年400人ずつ増加させる必要があるわけですが、来年の4月からは1,000人の増加を希求することに
なると思います。
このことを執行部も議員も、お互いに現実として受けとめ、まずは共通認識としたいと思います。
それでは、要旨イに移りたいと思います。
冒頭に申し上げましたように、人口増加策、人口減少防止策をご用意いただきました。その上で
お伺いいたします。
人口増加策・人口減少防止策で、今後どのように人口が推移していくとお考えでしょうか。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
おはようございます。それでは、要旨イ、人口増加策・人口減少防止策で、今後どのように人口
が推移すると考えるかについてお答えいたします。
市では、第6次瑞浪市総合計画の基本構想に、このまま人口減少が続くと平成35年までに3万
5,900人まで減少すると見込んでおります。
少子化対策による出生率の向上や、健康事業の延命対策、定住促進対策など、人口減少対策を総
合的かつ重点的に展開し、平成35年度における目標人口を4万人と掲げました。
この目標達成のため、本年10月より人口増加策・人口減少防止策として、空き家・空き地バンク
-61-
事業、空き家等改修補助金交付事業、移住定住情報発信事業、婚活支援交付金交付事業の4事業を
スタートしました。また、平成27年1月より移住定住促進奨励金交付事業も開始いたします。
これら事業は、本市の人口動態を分析する中で、社会動態に注目し、特に住宅取得に係る事業を
手厚くすることで、住み続けている人への支援も行い、転入促進と転出防止をねらいとするもので
す。
こうした人口減少対策を積極的に進める中、議員ご質問の今後どのように人口が推移すると見込
んでいるかにつきましては、総合計画に掲げる人口目標を達成するように努めていくべきものであ
ると考えております。
人口減少問題は、本市のみならず国においても重要課題と位置づけられ、国は「まち・ひと・し
ごと創生法」を施行し、同創生本部を設置いたしました。創生本部は「まち・ひと・しごと総合戦
略」を策定いたしますが、県におきましても国の総合戦略に基づき、県の総合戦略を策定いたしま
す。
本市におきましても、国及び県の総合戦略に従って、第6次瑞浪市総合計画に掲げた人口目標を
基本に、本市の人口ビジョンや総合戦略の策定を進めることにしておりますので、よろしくお願い
いたします。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
ありがとうございました。正直言って、ご答弁が少し具体性に欠けるので、再質問がしにくいの
ですが、私の質問の趣旨は、空き家・空き地バンク事業、空き地等改修補助金交付事業、あるいは
移住定住情報発信事業、婚活事業等々、こういったそれぞれ用意いただいた人口増加策・人口減少
防止策などで、どの程度の人口が増加するのかお聞きしたかったわけであります。
個々の事業による人口増加を、正直予測しづらかったかもしれませんが、本市からこれらの事業
をして移住していただけることを期待したいと思っております。
話を少し変えますが、随分前、今から40年ぐらい前ですか。ニュータウンという言葉がちまたで
話されることがありましたが、皆さんも多分ニュータウンはご存知かと思います。そういう言葉を。
日本列島が好景気に沸いていた時代に、ニュータウンは農村から都市に流入する膨大な人数の受け
皿として、国家的戦略のもとに1950年代から計画され、建設されたものであります。
当時の東京都、大阪府、あるいは住宅都市整備公団等々が事業主体となり、東京圏は多摩ニュー
タウン、関西では千里ニュータウン、そして、中部圏には春日井市の高蔵寺ニュータウンの開発を
進め、当時はすばらしい未来都市を予想していました。
高蔵寺ニュータウンは、開発面積702ヘクタール、目標人口8万1,000人の大プロジェクトとして
建設されました。都心までの距離20キロ、所要時間30分と好条件の場所であり、その高蔵寺ニュー
タウンの現状の入居率はどの程度と思われますかという質問をしたかったんですが、まあ僕のほう
-62-
で調べました。
実は、高蔵寺ニュータウンは15年ほど前から人口が減り始め、現在の入居率は約56%です。これ
は2013年4月1日現在ということでありますが。そして、高齢化率が26.13%であります。
現在の高蔵寺ニュータウンの最大の課題は、人口減少なんです。ニュータウン内で組織がつくら
れて、人口増加策を打ち出しておられますが、やはりなかなか成果が出ておりません。もうお気づ
きと思いますが、都心にわずか30分のところでもこのありさまですから、瑞浪市で大きな成果を期
待することはなかなか難しいと思っています。
これも執行部と議員の共通の認識として、相互に確認いたしたいと思います。
もし、何かご意見があれば伺いますが。
○議長(山田実三君)
臼井議員、それ要旨はどこですか。
○16番(臼井重喜君)
今、要旨はイについてのところで、今、僕がお話しした内容について。なければいいです。なけ
ればいいです。
それでは、次に移ります。
要旨ウ、周辺部と中心部の今後の人口推移をどのように考えるかをお伺いいたします。
○議長(山田実三君)
総務部長 水野 正君。
○総務部長(水野 正君)
要旨ウ、周辺部と中心部の今後の人口推移をどのように考えるかについてお答えいたします。
平成17年と平成26年の10月1日現在の各地区の人口を比較いたしますと、瑞浪地区、明世地区で
人口が増加、土岐地区、稲津町、陶町、釜戸町、大湫町、日吉町で人口が減少しております。
なお、土岐地区の減少につきましては、学園台、益見町で人口が増加となっておりますので、土
岐地区の周辺部で減少していると考えております。
今後の人口の推移につきましては、周辺地域では自然及び社会動態とも増加は見込めず、人口の
減少の傾向が続くものと考えます。
また、都市基盤が整理された中心部周辺では、住環境、利便性もよく、自然及び社会動態とも人
口は維持、または微増の傾向で進むものと考えております。
こうしたことを踏まえまして、また、人口問題を大きな課題と捉えまして、その対策として第6
次瑞浪市総合計画にまちづくりの重点戦略「3プラス1」を位置づけております。
重点戦略に掲げました施策を積極的に展開し、目標人口を達成できるよう努力してまいりますの
で、よろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
-63-
○16番(臼井重喜君)
人口が減少しますと、周辺から中心部に人が集まるという傾向があります。そこで、公共施設を
統廃合すると、その傾向にさらに拍車がかかります。ますます周辺部に住みにくくなるわけであり
ます。
急速に周辺部の人口が減少し、中心部に集まってきていることも共通の認識として確認したいと
思います。
それでは、次に、標題2、東濃5市の企業進出の動きと今後の展開について、お伺いいたします。
要旨ア、東濃5市の雇用50人以上企業の過去5年間の進出実績はどのようか。
○議長(山田実三君)
経済部長 遠藤三知郎君。
○経済部長(遠藤三知郎君)
おはようございます。それでは、標題2、東濃5市の企業進出の動きと今後の展開について、要
旨ア、東濃5市の雇用50人以上企業の過去5年間の進出実績はどのようかについてお答えします。
現時点で、多治見市が2件、土岐市が5件、恵那市が0件、中津川市が2件と聞いております。
本市については、工場や商業店舗等、数社の進出がありましたが、雇用が50人を超える企業はあ
りませんでした。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
そうですか。土岐市さんは実績が少しほかの市より多いようですが。
平成23年3月の岐阜県商工労働部の東海環状自動車道東回りルート開通調査報告で、平成17年度
に東海環状道路東回りが完成後、東濃地域には企業立地が進みましたと述べておられます。
平成17年までは、中濃地区が最も工業用地面積が多かったのですが、開通と同時に状況が変わっ
た経緯があります。これはちょっと参考で聞いておいてください。
それでは、要旨イ、東濃5市の雇用50人以上企業の今後の進出予定はどのようか、お伺いいたし
ます。
○議長(山田実三君)
経済部長 遠藤三知郎君。
○経済部長(遠藤三知郎君)
要旨イ、東濃5市の雇用50人以上企業の今後の進出予定はどのようかについてお答えします。
東濃5市のうち、各自治体で把握している雇用50人以上の企業の今後の進出予定は、土岐市が2
件、恵那市が1件と聞いております。
本市では、商業施設1件の進出予定があります。
以上で答弁とさせていただきます。
-64-
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
過去5年、そして、今後と調べても、なかなか数字がご紹介できるような状況でないのは残念な
ことですが、瑞浪に来てくれる企業が一つでもあるといいですよね。
まあ、他市とどこが違うんでしょうか。これも執行部と議会の共通の認識として理解したいと思
います。
次に、要旨ウ、名古屋を中心とした中部経済圏の今後発展が期待される分野をどのように捉えて
いるか、お伺いいたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、臼井議員ご質問の要旨ウ、名古屋を中心とした中部経済圏の今後発展が期待される分
野をどのように捉えているかについてお答えさせていただきます。
岐阜県が、平成26年3月に策定しました「岐阜県成長・雇用戦略」では、航空宇宙、医療福祉機
器、医薬品、食料品、次世代エネルギーの5分野を岐阜県の成長分野と位置づけまして、重点的に
企業の集積並びに規模拡大を図ることとしております。
また、中部経済連合会が平成23年に策定しました中部地域の新産業構造ビジョンでは、5つの次
世代リーディング産業といたしまして、次世代自動車産業、航空宇宙産業、低炭素・資源リサイク
ル産業、長寿ヘルスケア産業、観光産業が提案されております。
その他の東海地域の県や市の産業ビジョンでも、航空宇宙、健康・医療、環境、先端技術、観光
に関係する産業が成長分野として挙げられておりまして、名古屋を中心とした中部経済圏という枠
組みでは、これらの産業が成長分野であると捉えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
ありがとうございました。実は、私もちょっと調べてみました。中部経済産業局がことし4月、
中部地域における次世代産業分野への新規参入にかかわる企業の実態把握及び参入可能性調査、結
果とポイントでは、今、市長もおっしゃいましたように、1つ、次世代自動車関連、2つ、航空宇
宙関連、3つ、環境エネルギー関連、4つ、新ヘルスケア、5つ目がその他次世代分野として次世
代住宅関連、クリエイティブ産業、観光、農林水産業の産業化などを挙げておられます。
残念ですが、陶磁器がその分野に挙がってないです。陶磁器に次ぐ産業の育成も心がけるべき課
題と思っています。
複合型産業構造を求める中で、次世代の発展が期待されるシーズを模索することが大切ではない
-65-
かと思っております。
そこで、要旨エ、中部経済圏の発展分野との接点をどのように考えているか、お伺いいたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、臼井議員ご質問の要旨エ、中部経済圏の発展分野との接点をどのように考えているか
についてお答えさせていただきます。
中部経済圏の発展分野の一つと捉えられております航空宇宙産業では、平成23年12月に愛知県及
び岐阜県の10地区が、国際戦略総合特別区域のアジア№1航空宇宙産業クラスター形成特区に指定
されておりまして、平成25年10月の2次指定では、本市も特区に指定されました。本市での指定は、
株式会社瑞浪精機の工場で、今後、同社が航空宇宙産業の一翼を担われることを期待しておるとこ
ろでございます。
また、リニア中央新幹線建設を視野に入れ、東海環状自動車道、中央自動車道及びリニア中央新
幹線が交差する地域を「東濃クロスエリア」と位置づけて、重点的な工場誘致を進めるため、県と
関係市町村で東濃クロスエリア企業誘致プロジェクト推進協議会が平成26年7月に組織をされてお
ります。このような機会を活用し、将来をにらんだ企業誘致活動として、成長分野との接点を図る
よう努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
そうですか。特区を活用するという方法も全国的に正直、行われております。
まあ、いろんな特区がありまして、ここの地域に合った特区を選べばいいわけであります。どぶ
ろく特区とかいうのもあるようですが、いろいろ全国を見てみますと、そういった特区を活用した
動きがあることも、私も承知いたしております。
今、市長にご紹介いただきました東濃クロスエリア企業誘致プロジェクト推進協議会で、検討さ
れておる内容をもしご紹介いただければ、少し教えていただきたいと思います。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
済みません。今、手元に詳細な資料がございませんので、後ほどまた答弁させていただきます。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
後ほどで結構ですので、よろしくお願いします。どのような方向性でご検討をされるかというこ
とも、私たちも知っておく必要があるかと思いますので、よろしくお願いします。
-66-
私どもは2年ほど前から、大川工業団地予定地に企業誘致を進めるため、各方面にパンフレット
を配布し、説明に歩いています。今までに50カ所以上行きましたでしょうか。そういった努力もあ
って、この夏、ある仲介者から東京の企業が約1万坪の用地を探しているという連絡をいただきま
した。平成28年度操業予定の自動車部品工場で、工場を2棟建設し、従業員200人程度とのことで
ありました。ただ、複数の業者にお願いしているともつけ加えられました。
早速、予定地を紹介すべく、資料を集め送致いたしました。
当初予算、用地代を含め5億円とのことであり、実際にどの程度造成にかかるか見積もりするこ
とといたし、岐阜市の業者にお願いいたしました。
この業者は、開発行為の申請書を提出してから許可が出るまでに最低でも1年かかるので、工事
期間がないとのことで見積もりまで至りませんでした。そこで、別の業者に中津川市から来ていた
だき、見積もりをお願いいたしました。関係書類を見せ、現場を紹介しました。造成はできないこ
とはないが、開発行為の許可を得るのに最低でも1年から2年かかると。市が事業主体となってい
ただければ、ことのほか早くできるがいかがなものかと言われました。今すぐ即答ができませんの
で、お茶を濁しておきましたが、そうこうしている間に中津川市でも候補地があって、そことの引
き合いになっていることがわかってまいりまして、早くしなければと焦る中で連絡があり、どうも
中津川市に決まってしまったようだとのことであって、いろいろ聞いてみますと、事業費は1億
3,000万円とのことでありました。
平場に一部、山林をとり込むことで1万3,000坪を確保できるとのことでありました。
この種のお話を紹介する中で、市長のお考えになっておる要旨オ、企業誘致するための用地の確
保どのように考えるかをお伺いいたします。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、臼井議員ご質問の要旨オ、企業誘致するための用地の確保をどのように考えるかにつ
いてお答えさせていただきます。
企業誘致をするために、あらかじめ用地を整備しておく手法は、進出企業のスケジュールやニー
ズに合致すれば、速やかに企業立地の実現ができる場合もございます。一方、整備した用地の売却
が進まないリスクを避けるためには、進出企業の計画に応じましたオーダーメード方式で用地整備
を行う手法もございます。
いずれにしましても、今後、企業誘致を進めるためには、一定規模の用地を確保するための可能
性を探ってまいりたいと思いますし、スポット的な用地の確保や遊休地の活用などで工業用地を確
保するなど、リスクと効果のバランスを考慮しながら、企業の立地情勢に応じた用地確保に努めて
いきたいと考えております。
県からもいろいろ情報をいただいておるんですけど、大変やはりリニアが将来来るということも
ございますし、いろいろな要素でこの東濃地域のポテンシャルは高いと。しかし、今、県が手持ち
-67-
で持っておる用地の手持ちも、本当に今ない状態でありますから、瑞浪市としても紹介できる用地
があったらぜひ県のほうへ教えてほしいと。そうすれば、全国へ県も発信しますよというような話
もいただいておりますので、今やはり、この東濃地域に企業誘致のチャンスは来ておるわけですけ
れども、いかんせん瑞浪市だけじゃなく、まあ中津川市から多治見市にかけましても、やっぱりそ
れなりの用地が今ないと、手持ちがないというのが現状かなと思いますので、多治見市も土岐市も
恵那市も、新たな工業用地、企業誘致の用地の調査設計に今入ろうとしてみえるわけでございます
けれども、瑞浪市としても大規模な用地の確保ということは難しい部分がありますけれども、中規
模ですとか、今、市内にある遊休地をやはり紹介していきたいと思っておりますので、よろしくお
願いします。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
ただ今、紹介をいただきましたレディーメードとオーダーメード方式があることは、私も承知し
ております。
ただ、前の髙嶋市長といろいろ一生懸命瑞浪クリエイション・パークをつくるときにお話を伺っ
たわけですが、当初は髙嶋市長も、実はオーダーメードを望んでおられたんです。が、途中からレ
ディーメードに切り替えられました。
なぜかと言えば、企業は経済の流れに左右されますことから、事業拡大や建築のタイミングを常
にはかっておみえになります。あるとき、ある企業が瑞浪市に進出したいということをおっしゃい
まして、そこでどこか適地はないかと探し、ある場所を予定地として選択し、進出企業に紹介をさ
せていただきました。現場に赴き、山を指さし、「ここが予定地です。どうぞご希望のように造成
してください」と話されました。
その企業の方がおっしゃったのは、あすにも始業したい企業にとって、開発行為の申請、用地買
収から造成までせよと言われても、事実上なかなか不可能である。企業は波に乗りおくれると。何
が残るかというと、用地や建物も残りますが、借金が残るわけであります。と言われたそうであり
ます。
そこで、オーダーメードからレディーメードに切り替えられ、クリエイション・パークの造成に
つながったわけであります。
よく言われるのは、塩漬けの心配でありますが、まあそれもありますが、今は先ほど市長もおっ
しゃったように、大きな風が吹き始めています。国の重点施策の一つとして地方創生がうたわれ、
都市からの企業誘致、本社機能の移転などのチャンスもふえています。
この市特有のリニアの事業開始等、今後、追い風が続くでしょう。この風をうまく捉えて飛躍す
るには、やはりまとまった土地が不可欠ではないでしょうか。
県のデータバンクを見てみますと、関テクノパーク、グリーンテクノ御嵩、土岐アクアシルバー、
まあ瑞浪市のクリエイション・パークも載っておりますが、これら造成地はしばらく売れなかった
-68-
ことも事実あったわけですが、ここに来てほとんど完売しております。今の状況は、どっちかと言
うとつくれば売れるというのがこの地域の状況ではないでしょうか。
後ほど、熊谷議員もどうも反対のご意見のようで、ご質問をされるようですが、ぜひ熊谷議員の
ご意見も伺ってみたいと思います。
私も実は企業誘致、あるいは工業団地の造成には長いことかかわっておりまして、その中で苦労
話やどうしたらいいかということもある程度わかっておるつもりで、市長に一般質問をさせていた
だいております。
冒頭に確認しましたように、第6次瑞浪市総合計画からして、人口をふやさなければなりません。
私たちがつくった計画です。ベッドタウンとしての役割を期待し、人口増につなげようとすること
も確かに一法でしょうが、先ほどご紹介申し上げた高蔵寺ニュータウンの現状からして、残念なが
ら多くは期待できないと思います。
また、6月以来、幾つかの人口増加、人口減少防止策を事業化いただきましたが、この種の事業
も瑞浪の独占事業ではありません。同じように人口減少に悩む自治体は、人口増加策として同様の
事業を事業化するでしょう。
話は少し変わりますが、大和総研がこの11月20日に発表した人口減少時代の地方創生のかぎは、
雇用創出という報告があります。その中に、次のようにまとめられています。紹介いたします。
「地方の人口減少の主な要因は、若者層の都会への流出であり、それがさらに自然減をもたらし
ている。また、若年層の地方圏から大都市圏への人口移動は相対的に良好な雇用機会を求めて引き
起こされている。地方の人口減少を食いとめるには、地方の雇用機会を増加させることが重要であ
る。また、近年の高学歴化により、若年層の求める職種が知的集約型にシフトしていると考えられ
る。雇用創出を考えるにあたっては、この点もポイントとなる」と結論づけています。
私は個人的には10年ほど前から雇用創出を訴え続けてきておりますが、雇用をつくり、人がそこ
に住んでいただけることで、そこに住む人々が抱える各種課題の解決に少なからずつながるからで
あります。
大きな人口増を期待しようとすれば、市独自の他と差別化できる政策を積極的に打っていかなけ
ればなりません。
そこで質問ですが、要旨カ、市としての今後の積極的な企業誘致策はどのようか、お伺いいたし
ます。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、臼井議員ご質問の要旨カ、市としての今後の積極的な企業誘致策はどのようかについ
てお答えさせていただきますけど、先ほども答弁させていただきましたように、企業誘致はもちろ
ん最重点課題でございますけれども、やっぱりその用地の確保、それから、受け皿があって、そし
て企業誘致という順序になっているかと思いますので、まず一番の最善策は用地をどういう形で市
-69-
内の中で確保するかということが、一つ前提でありまして、積極的な企業誘致がそこにつながって
いくのではないのかなと思っておりますけれども、市の企業立地を促進する施策のうち、大きな規
模の企業立地を直接支援する制度といたしましては、企業立地に対する奨励金制度があります。こ
の奨励金制度は、他の自治体の制度と比べても遜色のない支援内容でありまして、企業誘致と公益
のバランスがとれた水準になると考えております。
今後、リニア中央新幹線の整備を視野に入れたこの地域への企業の進出意欲がますます高まるこ
とが想定されます。このような状況を受けまして、現在、県では国に対しさらなる企業立地等を促
進するための優遇税制創設の働きかけもされておりまして、市といたしましても、県の企業誘致課
や土地開発公社との連携を深める中で、企業立地促進のために奨励金制度を充実、また新たな支援
制度の創設ができるよう、情報収集にも今後ますます努めていきたいと思いますけれども、合わせ
て、やはり用地の確保も大きな課題であると思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
ありがとうございます。まあ、税制上の優遇措置や制度設計の新設も結構ですが、1市が有効な
制度をつくれば、すぐほかの市もまねします。期待したいお話は、市の職員がどのようにかかわり、
誘致に積極的になるかの姿勢を伺いたかったわけであります。
先ほど、あちこち行きましたというお話を紹介させていただきましたが、市によっては金融機関
や不動産業者との共同事業、あるいは専門の課、専門の係の新設、また、ある市に赴いたときは、
職員が企業回りをしているというお話も伺いましたし、インターネットで盛んに宣伝しているとこ
ろもありました。それから、資金繰りまで入り込んで手当をするという、そこまで進んだ市もあり
ました。やはり事業を進めようとすると、なかなか進まないですね。
幾つかの障壁を乗り越えないと、事業が進まないということがあります。まずは市が率先して、
突破口を開いていただけるといいんではないかなと、そんな思いがいたしております。
まあ、県や国の優遇措置をうまく活用するのは、これ当然なことでありますし、どこの市もやり
ます。
そういう中で、独自の動きをつくって、ぜひ積極的に誘致に努めていただけることをお願いした
いと思います。
それでは、標題3に移ります。
○議長(山田実三君)
臼井議員、ちょっと待ってください。
先ほど、臼井議員が標題2の要旨エで再質問されましたけども、東濃クロスエリア関連のご質問
がありましたけども、市の直接の事務ではありませんので、本会議での再質問とはせず、担当課よ
り個別にご報告を願うということで取り扱わせていただきますので、よろしくお願いします。
○16番(臼井重喜君)
-70-
結構ですよ、それで。
○議長(山田実三君)
では、続けてください。
○16番(臼井重喜君)
標題3に移ります。
きなぁた瑞浪は、平成25年に黒字化して、順調に推移していると思っています。
ただ、加工食品を見てみますと、商品の裏面の商品表示には、他市、他県のものが多いように思
います。きなぁた瑞浪は地産地消市場で、スーパーや量販店とは少し異なっているはずです。
そこで質問ですが、要旨ア、きなぁた瑞浪での農産物加工品の全販売額の割合とその販売額、地
元農産加工品の割合とその金額は如何ほどか。お伺いいたします。
○議長(山田実三君)
経済部次長 棚橋武己君。
○経済部次長(棚橋武己君)
おはようございます。標題3、農産物加工事業の育成について、要旨ア、きなぁた瑞浪での農産
物加工品の全販売額の割合とその販売額、地元農産物加工品の割合とその金額は如何ほどかについ
てお答えします。
きなぁた瑞浪におきます平成25年度農産物加工品の全販売額に占める割合は約11%、農産物加工
品の販売額は約3,900万円です。
また、市内農産物加工品の割合は約39.6%で、販売額は1,548万円です。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
ありがとうございました。数値を見ただけではちょっと少ないですね。まあ、地産地消市場であ
る以上は、その割合をやはり高める必要があると思います。
そこで質問ですが、要旨イですが、小規模な農産物加工場建設の支援はできないかということで
あります。
市内には空き家・空き店舗がたくさんございます。この空き家・空き店舗を何とか活用するため
に、そして、この空き家・空き店舗で生産されたものをできれば、きなぁた瑞浪で売っていただけ
ればと、そんなことをイメージしておるわけですが、空き店舗を加工場に加工するためには、通常
3点保健所から指摘がありまして、1つは床がコンクリート、排水がきちっとしておるということ
です。それから、2つ目が2カ所の水道。1つは手洗い、1つはシンク。それから、3つ目がトイ
レです。さらに、ところによっては付け加えられるのが、天井の有無です。天井はきちっとしなけ
ればいけないということです。この4点が、加工場の最低限必要な条件なわけです。この4点を空
き家・空き店舗で満たそうとすると、やはり資金が要るということであります。
-71-
そこで要旨イ、小規模な農産加工場建設の支援はできないか、お伺いいたします。
○議長(山田実三君)
経済部次長 棚橋武己君。
○経済部次長(棚橋武己君)
要旨イ、小規模な農産物加工場建設の支援はできないかについてお答えします。
瑞浪市農産物等直売施設「きなぁた瑞浪」は、農業振興、高齢者の福祉増進、観光拠点等、地域
の活性化のため平成24年6月にオープンしました。
オープン直後から売り上げは順調に推移し、現在、出荷者の全会員数も約260名を超え、市内で
も約170名以上の出荷者が野菜や農産物加工品を出荷してみえます。
今後もきなぁた瑞浪の売上額を伸ばし、効率のよい経営を行っていくために、総菜、カット野菜
など、加工により付加価値を高めて販売することも重要な戦略であるとともに、売れ残り野菜など、
出荷者の引き取り量を減らすことで負担軽減にもつながります。
そのために、出荷者が運営する農産物の加工施設は必要であります。市も「岐阜県元気な園芸特
産産地育成対策事業」による上乗せ補助を行っており、朝市等、産地活性化タイプの加工施設の機
械等の導入にあたって、一体的に整備することが必要不可欠な軽微な設備や、機械等の設置工事の
一部について支援の対象としておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁といたします。
○議長(山田実三君)
16番 臼井重喜君。
○16番(臼井重喜君)
ありがとうございました。そういう事業があるということがわかりました。
まあ、加工場となれば、当然、什器類、あるいは製造機械も必要となってきますことから、今ご
紹介いただいた事業は使わせていただきたいと思いますが、先ほどお話をさせていただきましたよ
うに、空き家・空き店舗などを利用し、農産物の加工場につくりかえる費用としては、必ずしも十
分ではないかなという気がしております。中身も、正直、私も見させていただきました。重機を先
に入れても、工場のほうができ上がってなければ動かせないわけでありますので、やはり先に建物
をつくる工夫をしなければいけない、そういう思いがいたしております。
方法は今の紹介していただいたものだけではなくて、いろんな方法があると思います。国の農林
水産省のホームページなんかを見ますと、随分いろいろ出ておるようですので、そちらのほうも使
わせていただくつもりでおりますし、最近は農協だとか金融機関が結構支援をしてくれる道筋があ
りますので、そちらのほうも有効に使わせてもらおうとは思っております。
1つでも2つでも、そういう制度をうまく活用して、空き家・空き店舗を工場に切りかえていっ
て、そして、それをきなぁたに持ち込もうかなと、そんな思いでおります。
きょう、質問させていただいた人口の推移、ずっと説明をさせていただきました。その中で、人
口増加策の定住促進で、地域に移住していただいても、仕事がなければ生活ができません。家を用
-72-
意した、土地を用意しただけでは何ともなりませんので、移住とセットで職も考えてあげる必要が
あるかと思っています。
小さな工場でも、まとまれば大きな力になります。
ご意見を十分伺わせていただきましたので、参考にさせていただきながら、次のステップに移っ
ていければと思っております。
今後の、まあ何年になるかわかりませんが、3年、5年の間に人口の増加策、あるいは雇用の創
出策を早急に実施することで、瑞浪市の夢や、あるいは冒頭に申し上げた4万人の人口の目標達成
のために、少しつながるのではないかなと、そんな思いがいたしておりますので、今後ともどうぞ
よろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、臼井重喜君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
ここで、暫時休憩をします。
休憩時間は、10時45分までといたします。
午前10時25分 休憩
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------午前10時45分 再開
○議長(山田実三君)
それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
○議長(山田実三君)
次に、6番 石川文俊君。
〔6番 石川文俊 登壇〕
○6番(石川文俊君)
こんにちはというような時間になってきましたが、微妙な時間の持ち分で、3番目というのはな
かなか時間の配分が難しいかなというようなことを思っております。
少々、ちょっと声がかれているような気もします。聞き苦しいこともあるかと思いますが、よろ
しくお願いいたします。
新政みずなみの石川でございます。よろしくお願いいたします。
2期、8年間、議員を務めさせていただいております。この8年間の間に、きょうを入れて20回
目の一般質問となるわけなんですが、20回の一般質問をずっと、過去をたどってみますと、その奥
が市民の安全・安心、そして、総合的な社会福祉の充実というようなことを主なテーマとしてさま
ざまな質問をし、また、時には提案もしてまいりました。
防災情報伝達手段として、携帯電話のメール配信をしたらどうかというような質問をさせていた
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だいたこともあります。現在、「絆メール」という形で実現されておりますが、そのほかにもAE
Dの増設配備、これは私の質問では当時6基であったAEDが、現在55カ所、60基になっておりま
す。
また、防災倉庫の増設、これも当時6カ所しかなかったものが、26カ所。
そして、防災士の育成という意味では、当時2名しか防災士の方がみえず、またその防災士の資
格をとるにも1人6万円という多額な費用がかかると。もう少しこういったものを市が負担するな
りして、防災士の数をふやすことはできないかというようなことで、現在80名の方が防災士の資格
をとって活躍してみえます。
また、学校の安全・安心対策として、不法侵入者の取り締まり等、警戒するという意味でも、防
犯カメラ等の設置はできないかというようなことも提案してきたわけなんですが、現在、市内の全
幼児園、小中学校に防犯カメラの設置がされております。
まあ、ほかにも自治会への加入問題、あるいは環境問題など、さまざまなやりとりをしてきたわ
けなんですが、そういった答弁の中で、おおよそよく入っていた言葉というのが、「協働」と言う
ような言葉を常に答弁の中で聞いていたような気がいたします。
この協働という言葉なんですが、この協働はともに協力し合って働くという、地位を用いた協働
でありますが、これまで私も特にこの協働という言葉に対して男性、女性と言うような認識はなか
ったわけでありますが、ことし2月に「第2次みずなみ男女共同参画プラン」というものが策定さ
れました。これに伴い、改めてやはりここで「男女共同」、ここで言う共同がいわゆる男女の人権
の尊重、平等という共同であるわけなんです。
ということに焦点を当てて、今回の質問をさせていただいております。
まあ、タイミングよくと言いますか、市役所1階ロビーに、現在、人権書道コンテストというこ
とで小学生の皆さんが書いた人権の書が展示してありました。なかなか立派な文字が書いてあるな
というふうに関心して見てきたわけなんですが、そこに人権尊重、そして、平等、自由というよう
な文字が、なかなか達筆な文字で書かれておりました。
今から10年前、2004年、平成16年に「第1次みずなみ男女共同参画プラン」というものが策定さ
れ、ことしの3月でその10年間のプランが終了することに伴い、今回「第2次みずなみ男女共同参
画プラン」が策定されたというふうに認識しております。
以後、同じような言葉が続きますので、第1次プラン、第2次プラン、というふうに略させて発
言させていただきますので、そこら辺のことも執行部の皆さん方ご承知の上、よろしくお願いいた
します。
市長は、この第2次みずなみ男女共同参画プラン、しっかりと冊子ができておるわけですが、こ
の中の市長の一番最初の冒頭に、初めにというところに市長のお言葉が書いてあるわけなんですが、
この中で第2次プランについて、第6次瑞浪市総合計画では「幸せ実感都市みずなみ~共に暮らし、
共に育ち、共に創る~」を目指す都市像と掲げています。そのキーワードとも言える「共に」の考
え方は、まさに男女共同参画社会の理念そのものとおっしゃっておられます。
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そして、本プランの推進にあたっては、市民や事業者、また各種団体の皆様と共に考え、共に取
り組んでいくことが何よりも大切と考えているということでありました。
そこで、この本プランに対する基礎的な認識と取り組み状況、またそういったことに対するお考
え等々をお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
標題1、みずなみ男女共同参画プランについてであります。
1999年、平成11年、国は「男女共同参画社会基本法」を定めました。その前文、概略ですが簡単
にお話ししますと、「我が国、日本国憲法において個人の尊重と平等がうたわれておると。男女平
等に向けたさまざまな取り組みの一層の努力が必要とされており、少子高齢化の進展、その他、社
会経済情勢の急速な変化に対応していく上で、男女共同参画社会の実現は我が国社会を決定する最
重要課題と位置づけております。そして、ここに男女共同参画社会の形成についての基本理念を明
らかにし、その方向を示す」としてあります。
そこで、要旨アに入らせていただきますが、男女共同参画社会基本法による基本理念とは何かを
お伺いいたします。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、標題1、みずなみ男女共同参画プランについて、要旨ア、男女共同参画社会基本法に
よる基本理念とは何かについてお答えいたします。
先ほど議員がおっしゃいましたけども、平成11年6月に公布、施行されました「男女共同参画社
会基本法」では、男女共同参画社会実現のための基本理念として、5本の柱を掲げています。
1本目の柱は「男女の人権の尊重」で、主な内容は、男女の個人としての尊厳を重んじ、差別を
なくし、一人の人間として能力を発揮する機会を確保すること。
2本目は「社会における制度又は慣行についての配慮」で、固定的な役割分担意識を解消するこ
と。
3本目は「政策等の立案及び決定への共同参画」で、男女が社会の対等なパートナーとして、あ
らゆる分野で方針の決定に参画できる機会を確保すること。
4本目は「家庭生活における活動と他の活動の両立」で、男女が対等な家族の構成員として互い
に協力し、社会の支援を受け、家族としての役割を果たしながら、仕事や学習、地域活動などがで
きるようにすること。
5本目は「国際的協調」で、男女共同参画づくりのために国際社会とともに歩むことが、主な内
容となっております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
-75-
ありがとうございました。5つの基本理念というものを今ご説明していただきました。その理念
をしっかり踏まえてのことかと思います。
同基本法によると、基本法第9条に地方公共団体の責務というものがうたってありますが、そこ
に区域の特性に応じた施策の設定が明記されております。それに基づいて本プランが設定されたと
思うわけでございますが、その策定の経緯についてお伺いしたいと思います。
要旨イ、本市におけるプラン策定の経緯はどのようか、お願いいたします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
要旨イ、本市におけるプラン策定の経緯はどのようかについてお答えいたします。
「男女共同参画社会基本法」よって、各地方自治体は基本理念にのっとり、男女共同参画社会を
推進するために、国の施策に準じた施策及びその地域の特性に応じた施策を策定し、実施する責務
を有することとなりました。
本市でも平成16年3月、「男女ともに個性が尊重されて多様な生き方ができ、また、あらゆる分
野に平等に参画できる社会の実現」を目指して、何をどのように取り組むのかを具体的に示し、施
策を総合的かつ効果的に推進するために、「男女の人権の尊重」などの6つの基本目標を柱とした
「みずなみ男女共同参画プラン」を策定いたしました。
プランの策定にあたっては、国の施策に準じながらも、本市の実情にあった内容とするため、市
民意識調査の実施の他、各地区代表や有識者、公募委員等からなる「男女共同参画懇話会」に意見
を伺うなど、市民意識の取り組みに努めました。
第1次プランの計画期間は、平成16年度から平成25年度の10年間で、後期5年間の開始時には若
干の見直しを加えた後期プランを策定いたしました。
現在は、平成26年2月に策定されました第2次プランに基づき、取り組みを進めているところで
ございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
平成16年に策定された第1次プラン、これは基本方針というものが6つの柱で成り立っていると
いうようなことでございました。
平成25年、先ほど冒頭に申しましたように、このプランが終了するに伴って、現在、第2次プラ
ンに基づいて策定されております、実行されているというふうに思っておりますが、要旨ウに入り
ますが、第1次プランは10年間、6つの基本方針に基づいて行われたこのプラン、評価と分析はど
のようであったかということをお聞きしたいと思います。お願いいたします。
○議長(山田実三君)
-76-
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、要旨ウ、第1次プランの評価と分析はどのようであったかについてお答えいたします。
平成21年度から平成25年度を計画期間とする第1次プラン、後期になりますけども、の評価と分
析につきましては、第2次プラン策定の基礎資料となることから、平成24年度に施策ごとの評価、
分析を行い、男女共同参画懇話会への報告、意見の聴取などを経て、平成25年4月に男女共同参画
プラン推進会議において確定いたしました。
第1次プラン、後期に掲げた72施策中、「今後、取り組みの拡大が必要」と評価されたものが9
施策あり、主なものは、防災分野や自治会役員等、これまで女性の参画が少なかった分野への参画
促進に関する施策や、子育て支援に関する施策などです。また、第2次プランに継承されず、廃止
になった施策は3つで、市のレベルで施策を展開していくことが困難なものなどです。「今後も継
続して取り組みを進めていくことが必要」と評価・分析された残りの60施策につきましては、「第
2次みずなみ男女共同参画プラン」に継承され、現在もその推進に努めておるところでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
第1次プランの後期計画のほうで、平成24年に市民意識調査というのをされたというふうに思っ
ております。
まあ、こういった市民の意識調査を参考にして、第2次プランのほうも策定されたというふうに
思うわけですが、ただ今の答弁の中で、第1次プランにおいては拡充するプランもあったが、中に
は廃止する施策もあったというようなことでありました。
この市民意識調査などを参考にしてつくられた第2次プランの基本理念、こういったものはどの
ようなものか。また、先ほども話がありましたが、第1次プランでは6つの基本目標というものが
定められていたわけですが、今回の第2次プランでは3つに簡素化されております。
そこら辺も含めて、要旨エに入りますが、第2次プランの概要はどのようなものか、ご説明して
いただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、要旨エ、第2次プランの概要はどのようなものかについてお答えいたします。
第2次プランは、国の「第3次男女共同参画基本計画」を骨子に、第1次プランの理念や方針、
継続・拡大が必要と評価された施策等を継承し、さらに社会情勢の変化などによって生じた新たな
課題や本市の現状に即した取り組みを加えて、平成26年2月に策定されました。
プランの基本目標は3つあり、1つ目が「『人権が尊重されるまちみずなみ』の実現」で、「人
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権擁護」や「配偶者等からの暴力防止」などに関する施策を展開していきます。
2つ目は「あらゆる分野における男女共同参画の推進」で、「政策・方針等の決定における男女
共同参画の推進」などの課題に対する施策に取り組みます。
3つ目は「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現」で、「働く場におけるワー
ク・ライフ・バランスの推進」などの課題に関する施策を展開してまいります。
第2次プランの計画期間は、平成26年度から平成35年度までの10年間で、前期5年の終了時には、
進捗状況や平成29年度に実施予定の市民意識調査の結果を踏まえて、見直しを行う予定でございま
す。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
ありがとうございました。平成26年から平成35年までの10年間が第2次プランということで、今、
部長が答弁されたように、基本目標が3つに簡素化されておりました。「人権が尊重されるまちみ
ずなみ」、そして、「あらゆる分野における男女共同参画の推進」、あるいは「仕事と生活の調和
(ワーク・ライフ・バランス)の実現」というようなことで、この3つに凝縮され、細部にわたっ
てはかなり多くの施策がそれぞれに企画されておるというふうに思っております。
非常に重要なことで、冒頭に言いましたように、国としてはこうしたものを最重要課題と捉えて
いるというふうにうたっておるように、今の世の中で推進していくためには男女共同参画というの
は非常に大事なことであるというふうに思っております。
また、あらゆる分野における男女の共同参画の推進、そういった意味でも、こういったものが広
く市民に周知されていかなければ、なかなかこのプランというものが、絵に描いた餅と言いますか、
せっかくこれほど立派なものができているにもかかわらず、多くの市民にやはりしっかりと基本理
念というものを含めて認識していただかなければ、この基本目標の3つをなし遂げていかないので
はないかというふうに思っているわけなんですが、冒頭に申しました基本法によりますと、男女共
同参画社会基本法の第16条、ここに基本理念に関する国民の理解を深めるよう適切な措置を講じな
ければならないとしてあるわけです。
第1次プランの10年間、この10年間で行政のほうは一体どのような広報をなされてきたのでしょ
うか。広く市民の皆さん方に理解されているというふうに思ってみえるのか。私は個人的には、な
かなかこの参画プランそのものが、男女平等ということは昔から言われてきましたので、男女平等
だと、そういった意味では市民の皆さん方の理解を得られているかもしれませんが、このプランそ
のもの、そして、このプランの基本理念そのものが本当に市民に広く理解されているのかというと、
甚だ疑問を感じるわけであります。
私のある町内の役員会などで、男女共同参画プランという言葉を一つ発したときに、「それ何で
すか」という言葉が即座に返ってきました。そんなことは今まで聞いたことがないというようなこ
-78-
とが、それはまあすべての人がそう言われたわけじゃないです、そこにたまたま見えた一人の方が
言われたわけなんですが、そういったようなものもあります。
そして、先ほど申した平成24年の男女共同参画に関する市民の意識調査、この中にもそういった
ことが市民の意見として載っているわけです。委員になって初めてこんなプランがあることを知っ
たとか、もっとPRするべきではないかというような意識もしっかりと載ってますので、当然、行
政の方、部長、その中のことを十分承知の上のことかと思うんですが、やはりこの10年間のPRと
いうのが私は不足していたのではないかというような思いを持って、要旨オに入るわけなんですが、
第2次プラン、本当に今までの10年間の広報活動をどのようにしてきたかということにあわせて、
第2次プランを今後どのように市民に周知していくのか、そして、理解してもらうようにされてい
くのかという部分について、要旨オでお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、要旨オ、第2次プランは市民に理解されているのかについてお答えいたします。
本市では、男女共同参画の必要性とプランの概要について、市民に正しく理解していただけるよ
う啓発に努めております。
今年度4月15日号の「広報みずなみ」で、男女共同参画の意義やプランの概要を紹介し、続く5
月1日号ではプランの概要版リーフレットを折り込み、全戸に配布いたしました。
この概要版リーフレットは、イラストや図表などをふんだんに盛り込み、説明を短い会話形式に
するなど、見やすさ、わかりやすさ、親しみやすさを追求し、子どもから大人まで幅広い年齢層の
市民に男女共同参画についての理解を深めていただくよう作成したもので、男女共同参画に関する
市民向けの学習会のほか、中京学院大学での消費生活講座や交通安全女性委嘱式、人権施策推進ネ
ットワーク会議など、さまざまな機会に配布し、周知に努めております。
また、各地区選出委員からなる男女共同参画社会推進委員会では、第2次プランや男女共同参画
について学び、理解を深めるとともに、市民向けの学習会や講演会を開催するなど、男女共同参画
に関する気づきや学びを契機に開けていくために活動を行っております。
今後も、第2次プランの周知と推進に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
ありがとうございました。ただ今、部長の答弁の中にあった概要版を配布したというのは、恐ら
くこの概要版のことかというふうに思っております。広報に折り込んで、こういった概要版をしっ
かりと配布して、市民の皆さん方にしっかり読んでいただく、そして、理解していただくというよ
うなことが大切かと思っております。
-79-
また、そのほかにも各種学習会、後援会などを開いているというようなことで、私もそういった
講演会、学習会に参加したこともありますが、なかなか感じとして、そこに女性の参加者が余り多
くなかったような印象も受けております。そういった場にどんどんやはり女性の方に参加していた
だいて、どういう意図を持ってこの講演会が開かれているかということをしっかりと理解していた
だかないといけないと。そこでやっている学習会の内容そのものに皆さんが集中してしまって、そ
のバックにある男女共同参画プラン、これに基づいてやっているんだよということをなかなか理解
してみえないのではないかというような印象を受けましたので、申し添えておきます。
次の要旨に入りたいと思いますが、数値指標1、目標というものが、第2次男女共同参画プラン
にうたってあります。
数値資料一覧、これを見ますと、3つの基本目標ごとに細かく数値目標が定められているわけな
んですが、1の人権が尊重されるまちという部分では、社会全体について男女が平等だと感じてい
る人の割合というものが現状は21.2%、このプランが終了する平成35年には30%に持っていきたい
と。また、社会通念、慣習、しきたりについて男女が平等だと感じている人の割合が、現在は
17.3%。この目標、25%に持っていきたいというような目標値が書いてあるわけなんですが、この
目標値は、部長はどのようにお考えか知りませんが、私が見る限り、低くはありませんか。3分の
1弱の方に認識してもらうというような目標値なんですよ。今後10年間かかって。
私はもう少しこの目標値というものをもう少し上げて、そこに至らぬまでも、高い目標に向かっ
てしっかりと前進していくということが、こういったプランの推進には大きく役立っていくのでは
ないか。手の届く目標値を掲げていても、なかなか十分なプランの推進にはなっていかないような
気がするんです。どんな人でも、我々のレスポンスを知っている人間でも、自分の目標というのは
遠く及ばないようなところに掲げているものです。遠く及ばないと言っても、私は剣道で日本一に
なるなんていう目標を掲げているわけではありませんが、せめて瑞浪市内では一番強くなりたいな
というような、かなわぬまでにしてもですよ、そんな目標値を掲げながらふだん稽古しているわけ
ですが、やはりそういった全く手の届かないような数値じゃなくて、もっともっともう少し努力す
れば何とかなるんじゃないかというような数値を持っていく。その数値が25%とか30%では、私は
少しこの数値目標値が低いのではないか。それも2年後、3年後の話じゃないですよ。10年後の目
標値ですからね。もう少しここら辺を上げていってもいいんじゃないかというように思うわけです。
もう一つ、基本目標、あらゆる分野における男女共同。この部分において、区長に占める女性の
割合。皆さん方はどの程度認識してみえるか知りませんが、おおよそ私の知る範囲内では瑞浪市内
に女性の区長さんはみえないかなというふうに認識しております。たまたまお父さんが受けたんだ
けど、仕事の都合で出られないからといって、代役でやってみえる女性の区長さんはみえるかもし
れませんが、この区長に占める女性の割合というのが現状値、平成24年なんですが、0.9%。この
目標を10年後、平成35年には10%にしようというような目標値が定められております。
まあ、この数字に関して、本当に町内の役員会、区の役員会では、なかなか女性の進出が難しい
部分があるわけなんです。班長さんあたりだと、旦那さんが仕事が遅いからお母さんをかわりに出
-80-
してくれというようなことで、女性の参加があるわけなんですが、区のいわゆる役員、3役ともな
ると、なかなかうちの町内においても、過去においても、女性の役員さんというのはみえませんで
した。そのぐらい、これはお父さん、あんたのやる仕事だよ。いわゆる男の仕事だというような認
識がまだまだ深いのではないかというようなことを思うわけなんです。
その反面、基本目標の3、仕事と生活の調和という部分、ここに掲げてある市の男性職員におけ
る妻の出産に伴う休暇の取得率、この目標値が100%であげてあるんですよね。
もう一つ、市男性職員における妻の産前産後の子ども教育のための休暇の取得率、これも目標値
が100%なんです。
決して悪いことではないと思います。こういったことをどんどん、どこかの自治体では市長が率
先して育児休暇をとったというようなお話も聞いておりますが、こういったものをどんどんとって
いくべきで、この目標値の100%が決して否定するわけではない、私としてはこういうことが大切
だというふうに思うわけなんですけど、こういう部分でしっかり100%の目標値を立てておいて、
先ほどの社会全体の男女平等と感じる人の割合が25%とか30%に低く設定してあるというのがいか
がなものかというようなことを申し伝えて、要旨カに入らせていただきますが、第2次プランにお
ける数値目標の目標値の根拠は、一体何をもってこのような数値を出されたのかということをお聞
きしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、要旨カ、第2次プランにおける数値指標の目標値の根拠は何かについてお答えいたし
ます。
第2次プランにより実効性のあるアクション・プランとするため、今回、初めて3つの基本目標
の課題ごとに具体的な数値指標を設定いたしました。
目標値の根拠は指標によってさまざまで、例えば「区長に占める女性の割合」などは、国の第3
次計画の成果目標と同じ数値でございます。
また、「社会全体について、男女が平等だと感じている人の割合」など、市民意識調査の結果を
目標値としている項目は、5年ごとに実施している過去3回の市民意識調査の結果の推移などに基
づき、設定されています。
なお、数値指標一覧に掲載されている目標値は、計画期間中、毎年、進捗状況確認を行っており
ます。
また、議員がご指摘されました目標値の低いものにつきましては、後期プランにおいて見直す作
業もしますので、よろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
-81-
○6番(石川文俊君)
ありがとうございました。国の目標値、あるいは市民意識調査の結果に基づいてこういった数字
を出されているということであります。また、当然、5年ごとの見直し等々もあるかと思いますの
で、目標値の低いものについては、しっかりと実情に合った目標値に修正していただければいいか
なというようなことを思うわけです。
ここで再質問をちょっとお願いしたいんですが、ここの基本目標の2、あらゆる分野における男
女共同参画の推進という部分で、市の職員の係長以上の役職者に占める女性の割合というようなも
のがうたってあるわけなんですが、まずその前に、本市における職員の男女の割合というものは今
現在どのようなものか、ちょっとお知らせ願えばと思います。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、平成26年4月1日時点での数字ですけども、本市の職員が395名、うち女性は143名で、
女性の占める割合は36.2%でございます。
ただ、一般行政職員に限った場合は、職員数が184名、うち女性が46名で、女性の割合は25%で
ございます。
以上です。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
ありがとうございました。全職員395人の中では女性の方が占める割合が36.2%というようなこ
とかと思います。
一般行政職においては、少し数字が少ないようですが、25%の女性の人の割合かと思います。
まあ、職員の採用にあたって、男性だから、女性だからというような当然、差別があって採用さ
れていることはないかと思います。一般職、技能職等々においても女性特有の職はあるかと思いま
すので、そういった部分で女性の割合が多い部分もあるかと思います。
もう一つ、第1次プラン、まあ10年間策定して、当然こういったような女性の進出という部分で、
女性の役職者の登用というものは10年間積極的に推進されてきたいというふうには思っておるわけ
なんですが、女性の管理職への登用率というものはどのようなものであるのか、また、瑞浪市だけ
ではなく近隣市、特に東濃、本市を含めて5市の中における状況等々を、わかる範囲内で結構です
ので、少し教えていただければと思います。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
まず、最初に過去10年間になりますけども、管理職への女性の登用率でございますけども、平成
-82-
17年度から今年度までの管理職における女性の人数は、年平均で9.6名で、割合では平均で17.9%
になっております。
このうち係長以上の職員に対象を広げた場合でございますけども、女性の人数が年平均37.3名で、
平均割合が24.4%でございます。なお、この2年間では、40名を超えておりまして、女性の比率は
約30%となっております。
また、近隣市の状況でございますけども、これは内閣府の男女共同参画局が行った調査でござい
ますけども、平成26年4月1日時点での東濃西部3市における管理職全体のうちに、一般行政職員
における管理職に占める女性の割合について報告させていただきます。
まず、管理職全体についてですけども、瑞浪市は管理職54名のうち女性は10名で、女性の占める
割合は18.5%です。多治見市が、81名中15名で、割合が18.5%。これは瑞浪市と同率です。土岐市
が、125名中38名で、割合は30.4%となっております。
以上でございます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
ありがとうございました。多治見市に比べて、多治見市は瑞浪市と同じような数値かと思います
が、土岐市が30.5%とかなり高いような数字かと思います。予想していたより、かなり登用率、パ
ーセントは高いかというようなことも思っております。
先日の新聞で、「女性幹部30%実現厳しく」というようなことで、数値目標を定めてあるとした
のが、全都道府県のうち25都道府県であり、このうちの目標のほとんどが2020年に指導的地位に占
める女性の割合を30%にするとの政府方針を下回るペースとなっておるというような新聞報道がな
されておりました。
ちなみに現状では、女性管理職、課長級以上の割合は、都道府県庁が平均6.8%というような数
字が報道されておりました。
瑞浪市の女性の職員は本当に優秀な職員が多いというふうに思っております。今後とも、どんど
ん積極的に女性の皆さん方の管理職への登用等を進めていっていただきたいというふうに思ってお
りますので、よろしくお願いいたします。
冒頭に紹介したように、男女共同参画プランも市長のお言葉として、プランの推進にあたり、こ
の中にも市長のお言葉として事業者の皆さんとともに取り組むことが大切であるというようなこと
がうたってあるわけであります。
この男女共同参画プランにも、事業者への働きかけということがしっかりとうたってあります。
「少子高齢化が進み、労働人口が減少していく社会の中で、雇用の場における女性の活躍はますま
す期待されています。仕事と家庭を両立させ、長く勤められるようにすることや、男女平等な職場
環境、風土をつくることなど、事業者の理解と取り組みが求められる事項について、働きかけを行
います」ということがはっきりうたってあるわけなんです。
-83-
具体的に、事業者の働きかけというのはどのようになされてきたのか、そして、また今後なされ
ていくのか、要旨キであります。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、要旨キ、事業者への働きかけは具体的にどのようになされるのかについてお答えいた
します。
第2次プランでは、「仕事と生活の調査(ワーク・ライフ・バランス)の実現」を基本目標の一
つに掲げており、その実現にあたっては事業者の意識改革や取り組みが大変重要でございます。
そこで、第2次プランの計画期間がスタートした今年度は、瑞浪商工会議所に働きかけを行い、
商工会議所ニュース5月1日号に啓発記事を掲載していただきました。5月28日には商工会議所常
議員会において、「企業は人なり!ワーク・ライフ・バランスのすすめ」と題しまして、プレゼン
テーションを行いました。
商工会議所でも、少子高齢化による労働力人口の減少等の要因から、経済産業分野における女性
の参画の必要性を強く認識しているということでしたので、今後も商工会議所にご協力いただき、
事業者への働きかけを継続していきたいと思っております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
本当に私も長年サラリーマンをやってきましたけど、各職場における、ましてや瑞浪市のような
地場産業社会における女性の占める割合というのは非常に大きいわけなんですが、やはりどうして
もそこで正規職員ということではなく、パート職員が多い、また、仕事柄なかなか厳しい職場環境
もあるかと思います。そういった中で、やはり男女共同参画を進めていく上では、事業者さんその
ものにしっかりとこういった参画プランの基本理念というものを理解していただくということが必
要なことではないかというふうに思っています。従業員の皆さん方を集めていただいて、こういっ
たプランの推進というものをしっかりPRしていただいて、社会における、事業所における雇用に
おいても、しっかりと男女を同じように、しっかりと対応していただけるようにお願いしていただ
きたいというふうに思っています。よろしくお願いいたします。
最後の要旨に入るわけですが、要旨ク、今後このプランを推進していくために、どのような課題
があるかというようなことでございます。くどいようですが、本当に大切なプラン、しっかりとこ
ういったプランを推進していくことが今後の瑞浪市にとっても大切なことであるというふうに思っ
ておりますので、そのためには、今現在どのような課題があるのか、どのような課題を認識してみ
えるのか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
-84-
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、要旨ク、今後プランを推進していくための課題はどのようかについてお答えいたしま
す。
平成24年度に実施した市民意識調査の結果から、「男性は仕事、女性は家庭」、「役職は男性、
実務は女性」などの「性別による固定的な役割分担意識」が、いまだに家庭や地域、職場などに根
強く残っていること、また、それを前提とした社会制度や社会構造が、男女共同参画の推進を阻む
要因と考えている人が大変多いことがわかりました。
しかし、これらの課題は、日本社会全体の課題でもあるため、本市の取り組みだけで解消できる
ものではありません。また、長年にわたり培われた社会通念や習慣、しきたりの解消には時間もか
かります。
男女共同参画に向けての取り組みの成果は、すぐに数値や実感としてあらわれるものではありま
せん。しかし、第1回市民意識調査が行われた平成14年度と平成24年度を比較しますと、「男女平
等」と感じている人の割合は、あらゆる分野で増加していることから、今後もプランに基づき、取
り組みを続けていくことが重要だと考えております。
国、県、市、それぞれの役割に応じた施策を複層的に展開していくことが、男女共同参画社会の
実現につながると考え、市民や事業者の皆様と共に取り組みを進めてまいりたいと思います。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
6番 石川文俊君。
○6番(石川文俊君)
ありがとうございました。今、部長が言われたように、さまざまな課題があるかと思います。私
もこの男女共同参画、市民意識調査というものを、この部分をすべて読み切ったわけじゃないんで
すが、ところどころかいつまんで見ますに、男女共同参画という部分については、まだまだ若い方
は割とそういう認識が高く、家事分担等、育児分担等もやってみえるように思います。学校訪問、
授業参観等々、運動会、いろんなものを見ても、若いお父さん方は自分が育ったころと違って、本
当に積極的に今現在、参加してみえると思うんです。どちらかというと高齢者の方が、年配の方が
まだまだ男の仕事、女の仕事というものをしっかりと自分自身の中で区分けしてみえるのではない
かというようなことを感じます。
また、もう一つ、女性の方の意識改革のほうが、もっともっと進めていくべきではないかと。女
性がこれはあんたの仕事だよ、男の仕事だよというような、まだまだ先ほど言った自治会の役員さ
んの件にしても、まだ女性の方の意識のほうが、悪いという意味じゃなくて、意識が低いのではな
いかというようなふうに思っています。
まあ、この意識調査の中で、男女共同参画社会に関する施策について、この社会の実現に向け今
後どのようなことに力を入れるべきかと思いますかという部分で、女性の就業、再就職の支援、働
-85-
く女性への支援というものが一番多いわけなんです。その次に多いのが、子育てや介護等、サービ
スの充実。働くための子育て支援の充実を望んでみえるわけなんですね。これは男女ともですが、
特に女性の方は仕事が、もっともっと働く場所が欲しいと。そして、働くためには子育て支援をも
っと充実させてほしいというようなことをうたってみえるんですが、その反面、地域活動への参加
の支障となる、何を理由に地域に参加できないかということの一番が、男女ともに仕事が忙しいか
ら地域の行事に参加できないということをうたってます。片や仕事が欲しい、もっと子育て支援を
してほしい、私たちはもっと男女共同参画プランにのっとって仕事をしたい、働きたいということ
を要望しながら、働いているから地域の仕事には、地域活動への参加はなかなか難しいというよう
なことを言ってみえるわけなんです。
そういうことを考えますと、男女共同を進めることで、本当にさまざまな課題、時には今言った
ような矛盾も出てくるんではないかというふうに思っております。
しかし、この男女共同参画について、この10年間近く一般質問をされた方は、この標題で一般質
問をされた方はないような気がしておるんですが、こういった私のきょうの一般質問を契機に、
「第2次みずなみ男女共同参画プラン」が本当に広く認識され、その基本理念というものが広く市
民の皆さん方に理解されることによって、「幸せ実感都市みずなみ」のますますの発展に寄与でき
れば幸いに思います。ありがとうございました。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、石川文俊君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
ここで、暫時休憩をします。
休憩時間は午後1時までとします。
午前11時32分 休憩
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------午後1時00分 再開
○議長(山田実三君)
それでは、休憩前に引き続き、会議を開きます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
次に、5番 熊谷隆男君。
〔5番 熊谷隆男 登壇〕
○5番(熊谷隆男君)
皆さん、こんにちは。
私もちょっとのどの調子が悪いんですが、これは先の衆議院選挙と言いたいところですけども、
-86-
バサラカーニバルで、先ほど話も出てましたけども、焼きいもを呼び込むのに張り上げたもんです
から、ちょっとかれておりまして聞こえにくいかもしれませんけども、お許しください。
新政みずなみ、熊谷です。
議長のお許しを得まして、通告に従い、一般質問を始めます。
ことしの9月議会で、成重議員が一般質問をされました。その中で、市長に問われたわけですけ
ども、「市長2期目の市政運営を進めてきた中で、新たに生じた課題は何か」という問いをされま
した。
市長が、「3つの課題がある。人口減少問題と企業誘致、そして、まちづくり基本条例」と。
今回はこの3つの課題に関する質問を行います。
その中で、人口減少問題については、今、日本全体で取り組まなければならない大きな社会問題
となっています。
また、私自身も移住定住という、「移住促進」ということで、これまでにも一般質問でさせてい
ただいておりますので、残る2つの課題、「まちづくり基本条例」と「企業誘致」。まあ、これも
人口減少問題にかかわる課題でありますので、この2つについて重点的に行いたいと思います。
標題1に入ります。自治会とまちづくり推進組織について。
「まちづくり基本条例」(案)は、10月の全員協議会の折に配付されて、私らも一読をいたしま
した。
また、パブリックコメントにおいては、11月4日から12月3日までの1カ月間も行われました。
その「まちづくり基本条例」(案)の第3章 まちづくりを担う主体、第1節 市民等、第2款
多様な担い手、そこに第7条で自治会、第8条でまちづくり推進組織、第9条で子ども及び若者、
第10条で市民活動団体、この4つを担い手として挙げてあります。
その中の「自治会とまちづくり推進組織」は、既に各地域に存在し、既にその活動は継続的に行
われています。
これは私の思いでありますけども、自説でありますけども、「自治会」というものは恐らく江戸
時代の「五人組」の制度が起源ではないかなと。それが戦前、「町内会」となり、それで戦後にな
って「自治会」となったと、そういう経緯ではないかなと思っています。もう全国どこにでもある、
歴史ある組織であります。
片や「まちづくり推進組織」は、皆さんのご承知のとおり、瑞浪市内旧小学校区8つの地域にで
きたのは、つい最近、つい数年前のことでございます。
「まちづくり基本条例」(案)では、ともに条文の中で、「多様な担い手によるまちづくりの中
心的な役割を果たす組織」と。これは両方の自治会についても、まちづくり推進組織についてもそ
ういう捉え方でうたってあります。
「まちづくりにおける担い手の両輪」と言ってしまえば、本当に聞こえのいい話なんですが、う
まくかみ合わないと真っすぐに進まないという思いがあります。
そこで、渡邉まちづくり推進部長にお聞きしたいと思います。要旨ア、自治会とまちづくり推進
-87-
組織の果たすべき役割や目的はどのようか。よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、熊谷議員ご質問の標題1、自治会とまちづくり推進組織について、要旨ア、自治会と
まちづくり推進組織の果たすべき役割や目的はどのようかについてお答えいたします。
まず、自治会もまちづくり推進組織も目的は同じで、住みよい地域づくりのためのコミュニティ
ー形成が目的であると認識しております。
自治会は、地縁による組織で、住民の生活に最も密着した自治組織であります。自治会の役割は、
具体的には、お祭りの行事など地域の親睦に関する事業の実施、地域の道路、防犯灯、ごみ集積場
などの維持管理など、地域環境の維持や整備、広報みずなみなど各種行政情報の配布や行政への要
望事項の取りまとめなど、行政との協働といった役割があります。
一方、まちづくり推進組織は、地域の課題は地域で解決するという住民意識をつくり出していく
ことが必要であること、また、従来の自治会活動ではカバーし切れない課題がふえてきたことから、
旧小学校区に設立された住民主体の自治組織です。まちづくり推進組織は、長期的な視点に立ち、
それぞれの地域で必要とされる事業を実施する役割を担っていただいております。
市では現在、まちづくり条例審議会を設置し、まちづくり基本条例策定に向けた作業を行ってお
ります。条例案の中では、市民主体のまちづくりを進めるために、自治会及びまちづくり推進組織
を中心的な役割を果たす組織と位置づけております。
自治会もまちづくり推進組織も、目的は同様ですが、その役割や機能が異なりますので、お互い
に連携しながら活動をしていただきたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
第8条のまちづくり推進組織のところで、逐条解説の中に、自治会の役員はおおむね1年とされ
ているところが多いので、地域の課題解決を継続的に行うのは困難になってきている。そうしたこ
とから、まちづくり推進組織が立ち上がったということがあります。
地域の課題とは何か。
大きく捉えれば「地域の安心・安全の確保」であったり、また、「地域の活性化」、ひいては人
口減少問題につながるというふうに思っています。
市街地のまちづくりと人口減少が著しい地域のまちづくりでは、課題が異なることは明らかです
が、それをどのように把握しているか。答えられることであれば、その対応もどうしているかとい
うことも含めて、要旨イを引き続き、まちづくり推進部長にお聞きしたいと思いますので、よろし
くお願いいたします。
-88-
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、要旨イ、各地区のまちづくり推進組織が継続的に取り組まなければならない課題をど
のように把握しているかについてお答えいたします。
本市では、まちづくり推進組織に対して「夢づくり地域交付金事業」制度により、地域課題の解
消のための支援を行っております。制度開始よりこれまでの7年間に実施されてきている事業の傾
向を見ますと、環境美化、地域住民の交流のための地域振興事業、安心・安全な暮らしのための防
災防犯に関心があり、課題として取り組んでおられるとみえます。
また、各地区のまちづくり事業に参加した際や、夢づくり地域交付金事業審査会では、委員の皆
さんから「まちづくり推進組織の役員が固定化しており、もっと広く住民に浸透しないものだろう
か」という意見があり、多くの住民を巻き込んだ事業を展開していくことも継続的に取り組まなけ
ればならない課題の一つであると認識しております。
このようなことから、各地区共通の課題として、組織の構成員の固定化、後継者の育成、事業に
対する視点・発想の固定化、活動に関する住民への認知などが挙げられます。
また、これらの課題解決のために、市として取り組まなければならない施策としましては、各地
区共通の課題として挙げた組織の構成員の固定化、後継者の育成、事業に対する視点・発想の固定
化、活動に関する住民への認知などの対策としまして、「夢づくりチャレンジ研究室」の設置を考
えております。この研究室は、18歳から30歳までの市民から応募したボランティアを募集しまして、
同じく30歳未満の市職員にも公募を行い、同じ立場で1グループ6人による数グループの研究室を
立ち上げ、若者の発想で各地区のまちづくり推進組織や市への事業提案をしてもらおうというもの
です。事業が採択された場合、各地区のまちづくり推進組織と一緒になって事業の実施に携わって
もらいます。
このようなことを通して、市の将来を担う若者にもまちづくりに関心を持ってもらい、スキルア
ップを図り、後継者の育成にもつなげていきたいと考えております。
この研究室は、平成27年度から設置する予定ですが、若者への広報がカギとなりますので、市内
はもちろん、周辺地域の大学や若者が集まるところにもPRをしていきたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
今、初めて聞いたんですけども、「夢づくりチャレンジ研究室」ですか、確かにこれは市街地で
も、また周辺地域でも若者に入っていただくということは、本当に大きな一つの悩みでありますの
で、実現して、有効であるということを期待したいと思います。
次に、自治会についてお聞きしたいと思います。
-89-
辞書によると、自治会とは、その地域内での住民の親睦、共通の利益の促進、地域自治のための
地縁団体とあります。
逐条解説には、「自治会」はおおむね地区区長会が区からなり、区は組からなり、組は班から成
り立っていると。古くから小さな単位の地域に根づいた組織だと。古くからある組織だからこそ、
現代に適応し得ない課題があるのではないかなと。
また、区長会はどうしても慣習的な行事であるとか、固定した役割ということが古くからありま
すので、それに忙殺されて、地域の課題解消になかなか手がつかない。苦慮しているところが多い
のではないかなという、そんな思いから、要旨ウ、各地区の自治会における課題をどのように把握
しているか、渡邉部長、お願いいたします。
○議長(山田実三君)
まちづくり推進部長 渡邉俊美君。
○まちづくり推進部長(渡邉俊美君)
それでは、要旨ウ、各地区の自治会における課題をどのように把握しているかについてお答えい
たします。
全国的な傾向ですけども、年々、自治会加入率が低下しており、大きな課題であると考えており
ます。
本市では、平成11年度には80.98%だった加入率は、平成26年度には71.56%になっており、この
15年間で9.42ポイント低下しております。この要因は、外国人、アパート住まいの人口増加や世帯
分離などが挙げられますが、自治会の加入率低下は自治会活動に直接影響するものであり、引き続
き重点的に取り組まなければならない課題だと認識しております。
また、人口減少、高齢化などにより、小規模な自治会では運営が難しくなっていることもあり、
課題であると考えております。
本市には、現在110の自治会がありますが、最も大きな自治会は土岐地区の益見区で378世帯、最
も小さな自治会は日吉町の松野区で5世帯です。松野区以外にも十数世帯の小規模な自治体は8団
体あります。このような状況で、小規模な自治会においては「区長などの各種役員の担い手が少な
くなってきており、さまざまな役員を兼任しなければならなく、大変負担が大きい」、「区の行事
に人が集まらない」など、これまでできていた地域活動が難しくなってきていることが挙げられま
す。
自治会は、住民の生活に最も密着した自治組織であり、この機能が損なわれることは、住民の生
活や市のまちづくりにとっても大きな影響があることから、行政の側でも自治会の加入促進や自治
会機能の強化に努めてまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
-90-
まあ、前段の加入率の問題は大きな問題でありますけども、活動において、後半に出てきました
世帯数の問題、区の割り振りというものがもう長年ずっと続いているわけですけども、それによる
弊害というものが随分地域においてはあるのではないかなということを思います。
また、逆に言うと、役割自体は変わらないので、その地区の区の中から市に対して、例えば体育
委員であるとかどうだというような、区長はもちろんそうですけども、いろんな役割が果たせられ
るところはいいんですけども、そういうところは非常に難しいのではないかなという思いがありま
す。
ともにまちづくりを担う組織であり、ともに地域の課題解消を進める組織でありながら、そのま
ちづくり推進組織と自治会の関係は、実にあいまいなものではないかなと。
そうした観点から、自治会についてもお詳しいと思われますので、副市長にお聞きしたいと思い
ます。要旨エになりますけども、自治会とまちづくり推進組織の関係・位置付けをどのように把握
しているか、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
副市長 勝 康弘君。
○副市長(勝 康弘君)
失礼します。それでは、熊谷議員ご質問の要旨エ、自治会とまちづくり推進組織の関係・位置付
けをどのように把握しているかについてお答えします。
先ほど、部長が答弁をいたしました。かなりダブる部分があるんじゃないかなとは思いますけれ
ども、よろしくお願いいたします。
繰り返しになりますが、自治会もまちづくり推進組織も目的は同じということで、住みよい地域
づくりのためのコミュニティ形成が目的であるというふうに考えております。
自治会は、議員もおっしゃったように、地縁に基づき、地域住民の皆さんによって組織された自
治組織でございます。しかしながら、自治会の長の任期は1年、長くて2年という短いこともあり
まして、長期的な視点に立った課題解決や地域の活性化の取り組みまではなかなか手が回らないと
いった状況の中で、そのことを推進するための組織が必要ではないかということから、地区区長会
の単位ごとにまちづくり推進組織を立ち上げていただきました。
このようなことから、自治会とまちづくり推進組織は、それぞれ役割は異なりますが、住みよい
地域づくりのためのコミュニティ形成という目的に向かって、「車の両輪」として活動していただ
いております。ただし、自治会とまちづくり推進組織のそれぞれの地域において、地域の事情に応
じた役割分担をされておりますので、例えば人口の少ない大湫地区だとか、逆に多い瑞浪地区、土
岐地区といったところでは、仕組みや役割も違っております。自治会もまちづくり推進組織も住民
主体の組織ですから、それぞれ主体的にそのあり方を決めていただくことが基本でありますが、行
政といたしましても、各地区のまちづくり、コミュニティ形成が円滑に進められるよう、できる限
りの支援をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
-91-
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
今の答弁で、役割分担がなされているというように承ったわけですけども、先ほど部長の答弁の
中には、まちづくりのほうとしては役員の固定化というものが。逆に区長会のほうは、1年を周期
として人が変わってしまうと。
自治会のほうは、選出するのに実に義務的で、逆に言うと、どこどこから何人は出てくださいよ
という、こういう呼び込みをして、区長会というものが形成されていくわけですけども、班の代表、
区の代表と、こうなっていくわけですけども、逆にまちづくり推進組織の場合はそういうことに関
係なく、その団体に参加するのは自由であるし、呼び込みも、呼び込みというもの失礼かもしれま
せんけど、入っていただくのも、これ各地区で区から区単位で出してもらってる地域もあるかと思
いますけども、おおむね自由で、なかなかそして更新しない。固定化するということを最初に言わ
れていたわけですけども、そういうことである。課題として大きなところはそこにあるんじゃない
かなと。
本当はお互いに、区長会の足りないところをまちづくりが補完する、まちづくりの困っていると
ころを自治会が補完するというような関係が一番望ましくて、推進するのに一番いいんじゃないか
なと。
例えば、人を選ぶ場合、やっぱりまちづくりの場合でも各地域から平たく出てきてもらって形成
されるのが、本当はその地域を網羅する意味ではいいんではないか。また、区長会のほうで言えば、
逆に言うと、区でいただいた課題で、これはまちづくりに頼むべきことではないかなということは、
逆にまちづくりのほうにお願いすると。相互のそういった関係が非常に重要ではないかなと。円滑
に進める意味では大きいのではないかなと。
この逐条解説の中にも、「まちづくり推進組織の活動は、特に自治会との連携が重要となりま
す」と。これは明らかにわかっていることであるなということを、今くどくどと言ってるようなと
ころがあるわけですけども、そういう意味で要旨オに入りますけども、自治会とまちづくり推進組
織の連携をさらに促進するための施策はあるか、副市長にお聞きします。
○議長(山田実三君)
副市長 勝 康弘君。
○副市長(勝 康弘君)
それでは、要旨オ、自治会とまちづくり推進組織の連携をさらに促進するための施策はあるかに
ついてお答えいたします。
自治会とまちづくり推進組織、本当にくどくなってしまうんですけれども、やはり持っている役
割は地域住民の住みよい暮らしということで、同じだというふうに考えております。
自治会は、活動範囲がそれぞれ、おっしゃるように、区や組が中心となって、身近な生活環境の
維持や近所づき合いの発展という範囲であり、より範囲を広げた横断的な活動については、まちづ
くり推進組織が行っていただいているということから、役割分担して線を引いてしまうことよりも、
-92-
やはり常日ごろから両者の連携、ネットワークの構築が大事だというふうに考えております。
まちづくり推進組織の事業には、現在も内容によって自治会の参画が多く必要な事業もございま
す。防災訓練、防災運動会などは、かなり自治会に参画をしていただくことが必要だというふうに
思っております。
また、ほかの団体にも参加していただかなければならないという事業もありますので、夢づくり
地域交付金制度では、交付金事業を始める前に、地域全体としてどのように事業を実施していくの
か、まちづくり推進組織から区長会のほうにご相談をしていただくという制度設計をしております。
地域の事業の円滑な実施や課題の解決には、自治会とまちづくり推進組織が連携を図っていただ
くことが必要であるというふうに考えております。
今、市が考えております今後の具体的な施策についてですが、先ほど部長から「夢づくりチャレ
ンジ研究室」という話がありましたけれども、これも一つの施策として来年度から立ち上げていき
たいというふうに考えております。
この事業は、やはり若者の視点から地区の課題解決や活性化の取り組み、あるいは自治会とまち
づくり推進組織の連携強化の取り組みなど、提案をしていただけるのではないか。また、さらには
この若者たちがまちづくりに参画していただけないかというようなことも期待しておるところでご
ざいます。
また、現在、総務省の「集落支援員制度」の導入も検討しております。この制度は、自治体が地
域に詳しく、集落対策の推進に関するノウハウを有した人材を「集落支援員」として委嘱し、集落
の状況把握や各地区の高齢者の見守り、空き家・空き地の状況報告など、地域の課題に沿った事務
を行っていただくものであります。この集落支援員に自治会、まちづくり推進組織の事務を請け負
っていただくことも可能ではないかというふうに考えております。
いずれにしましても、繰り返しになりますが、各地区の自治会とまちづくり推進組織のあり方は、
各地区が主体となって連携し、ネットワークの構築を図っていただき、市は各地区の事情をよくお
聞きし、それぞれの事情に合った支援をしてまいりたいと考えておりますので、議員におかれまし
ても、そうした視点においてご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、答弁とさせ
ていただきます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
これこそ本当に各地区で違うので、一概に言えないことであるんですけども、自治会で1年の単
位で新しい区長さんになる。そうすると、まちづくりとの関係というものが認知されていない。そ
うすると、ましてや自分の地域から誰もまちづくりをやってないと、その区の中でですね。そんな
ようなことが起こると、全く別の次元の話になってしまうと。やっぱり今の話で言えば、各地に任
せて、各地でそういう連携をとってくれというように聞こえるわけですけども、やはり機会として
は区長会とまちづくりと、逆に言うと、話し合いの場なり、意見を交換する場というのは、自分た
-93-
ちでなかなか言い出せない。どっちが言い出したということもできないので、その辺のサポートは
やっぱり行政がして、手助けをしないと、なかなか難しいんじゃないか。どうしてもそこにあつれ
きができたようなときには、なかなか1年間うまくいかなくなってしまうということがある。人が
変わるということは、逆に言うと、その人の個性で動いてしまうというような部分もあるので、区
長会なんかでも。やはり僕は、当初からやっぱり理解していただくという手法は、行政のほうでサ
ポートしていただきたいというふうに、これはまあお願いのようなことであります。
市長も答弁の中で、まちづくり基本条例制定だけではだめですよと。これを機会に市民参加を進
めますよということも言ってみえますので、市民参加を促す意味でもそういう機会をつくっていた
だけるとありがたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、次へ行きます。
標題2に入ります。企業誘致についてでありますけども、午前中に臼井議員からも言われて、全
く違う意見のような話でしたけども、思いとしましては、自分としては工場の誘致を言うわけでは
なくて、企業の誘致をという意味合いの話になります。
平成19年3月議会、私が議員になって初めての議会でありました。そのときに髙嶋市長に、平成
19年における3つの課題、その3つの課題を質問されたのは、奇しくもその前年に水野市長が議員
のときにされた質問の中で答えられたことになるわけですけど、その3つの課題というのが、「地
域経済の活性化」、「中学校の再編」、そして、「合併」と。
このときの「地域経済の活性化」というのは、今でいう意味合いが違ってました。地場産業の単
一産業である焼き物だけで、この地域の経済を支えていくのは難しい。複合型産業を目指すのであ
ると。当時においては、企業誘致は地域経済の活性化というものが主な目的でありました。
では、現在はどうなのか。
市の税収にもつながる「経済の活性化」なのか。雇用、定住にもつながる「人口減少対策」なの
か、それとも、両者、「両方」を求めるべき大きなことであるのか。そんな思いから、冒頭ではあ
りますけども、要旨ア、企業誘致の主な目的はどのようか、市長にお伺いしたいと思います。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、熊谷議員ご質問の標題2、企業誘致について、要旨ア、企業誘致の主な目的はどのよ
うかについてお答えさせていただきますけれども、基本的なお答えになりますけれども、企業誘致
の目的としましては、まずやはり雇用機会の創出、そして、地域産業の振興、それと地域経済の活
性化、それと、やはり企業に来ていただきますと財政基盤の強化などにもつながっていくわけです
ので、まあこの辺のところが目的でありますから、この中のどれが一番大事かというふうに求めら
れても、やっぱりそれぞれ必要なものではないのかなと。また、企業誘致することになりまして、
それぞれの効果があらわれるのではないかなと思っております。
さらにこういうことをつなげますと、今お話もありましたように、本市の課題であります人口減
-94-
少対策、ある意味では人口をふやすことにもつながる施策になっていくわけでございますので、市
といたしましては、企業誘致ということは最重要課題の施策であるというふうに、私も考えておる
ところでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
その雇用ということで言うと、最初に言った企業誘致ということでなくて、工場誘致という意味
合いが強くなるんだということの意味でお聞きしとるようなところもあるわけですけども、僕が企
業人であるとしたら、その地域でどうしてそこへ進出するかと言えば、いろんな要件が出てくるか
というふうに思いますけども、やはり用地は確かですし、まあ水であるとか、環境だとか、そうい
うこともありますけども、やっぱり労働力、そして、優秀な人材がそろうかどうか。そういうこと
の地域であるかということがあると思うんですよね。
それを自分のところが出ていったから、ほかから来るんだという意識で出るのではなくて、ここ
はやっぱりそうした労働力が、人材が得られる地域であるという認識のもとで進出してくるのでは
ないかなという思いがあります。
それは、こっちが望むことと向こうが望むことがちょっとかみ合わないんだということを思うわ
けですけども、ここでやっぱり瑞浪市として考えられることは、瑞浪市のある程度のメニューを明
らかにしないと、まるっきり、先ほど臼井議員の話の中にも企業回りをしているというような話も
出ましたけども、やはり提示するのにそのメニューは、実際どんなことにおいても必要ではないか
なというふうに思います。
そういうことをも含めてお聞きしたいと思います。経済部長にお聞きします。要旨イ、企業の瑞
浪進出を促すためのメリット(瑞浪の魅力)をどのように把握しているか。よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
経済部長 遠藤三知郎君。
○経済部長(遠藤三知郎君)
失礼します。それでは、要旨イ、企業の瑞浪進出を促すためのメリット(瑞浪の魅力)をどのよ
うに把握しているかについてお答えします。
この地域は、地価が比較的安価であること、それと議員もご指摘になりましたけど、優秀な労働
力があること、気候が比較的穏やかで安定していること、物づくりの拠点であり、大消費地でもあ
る愛知県に近いことなどから、工業立地としての評価は以前からされてきておりました。
また、最近では内陸部に位置し、地盤が強固で地震災害に強いこと、市内では幼児園から高校、
大学までの教育環境も整い、優良住宅地も数多くあること、さらには東海環状自動車道や中央自動
車道等を利用した、複数の物流ルートが使える広域交通アクセス網が整備されていることも評価さ
れている要因と認識しております。
今後、リニア中央新幹線や瑞浪恵那道路の整備が見込まれることなどが、企業立地にとって新た
-95-
な魅力になるものと期待しております。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
余りにも多く出されたので、余りメモがとれなかったんですけども、それではお聞きします。再
質問になりますけども、もうそれは瑞浪ということのくくりじゃなくて、この近隣自治体から見て
もというようにもとれるわけですけども、近隣の自治体に比べても、なお特筆すべき瑞浪の優位な
点というのは把握してみえるのでしょうか。
○議長(山田実三君)
経済部長 遠藤三知郎君。
○経済部長(遠藤三知郎君)
まあ、東濃は一つということで、クロスエリアという位置づけを県のほうもされております。私
どもも優良な住宅地等に関しては、瑞浪がすぐれている点だと理解しておりますので、強調すべき
点を強調しながら、全国的な視点で東濃に企業誘致を図りたいと考えておりますので、よろしくお
願いします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
僕は、瑞浪で文化の面であるとかいう部分ですね、中山道であるとかそういったもの、教育であ
るというような部分というのが抜けておったんやないかなと。学校の話が出ましたけども、そのよ
うなことも思ったんですけども、次へ行きますけども、水野市長は冒頭でも言いました9月議会の
答弁の中で、リニアや瑞浪恵那道路を「本市の将来にとって大きな転換期となる重要な事業であ
る」と。新丸山ダムが入らなかったのがちょっと悔しいなと思って聞いたわけでありますけども。
また、瑞浪のポテンシャルを上げる上でも、企業誘致が重要であるとも述べられています。
どちらの事業も、もう10年以上先の完成の話です。新丸山ダムにとっても、やっぱり14、5年か
かる話になるんです。そういうものの完成を予定しているものに対して、現代の企業がそのことを
見越して、この瑞浪というところに食指が動くのかと、注目をするのかということで、そこの点で
次に聞きたいわけですけども、どういった、それがいつごろなのか。もう今からそういう話で、企
業はもうという話なのか、もう一つは、どういった企業が、それじゃあそのリニア、瑞浪恵那道路
というものに関心を持って動くのかというようなことも含めまして、要旨ウでありますけども、リ
ニアや瑞浪恵那道路の利活用を目的とした企業の進出をどのように推測しているか、経済部長、よ
ろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
経済部長 遠藤三知郎君。
-96-
○経済部長(遠藤三知郎君)
熊谷議員ご質問の要旨ウ、リニアや瑞浪恵那道路の利活用を目的とした企業の進出をどのように
推測しているかについてお答えします。
現状では、岐阜県と関係市町で組織されておりますリニア新幹線活用戦略研究会の研究に基づき、
ことし3月に「岐阜県リニア中央新幹線活用戦略」が策定されました。
この活用戦略の中では、産業振興戦略として重点的に展開する5つの施策のうち、特に企業誘致
に関する施策として次の3つが掲げられています。
1つ目が、リニア岐阜県駅周辺への企業の業務機能・本社機能の誘致。
2つ目が、東海環状自動車道、中央自動車道及びリニア中央新幹線が交差する地域を「東濃クロ
スエリア」と位置づけた、重点的な工場の誘致。
3つ目として、車両基地関連企業の集積やリニア中央新幹線の技術に関連する大学や研究施設の
誘致です。
当然、瑞浪恵那道路も企業誘致を図るためのインフラ整備の一翼を担うものでありまして、中央
自動車道の補完としての国道のバイパス機能の強化、さらにはリニア岐阜県駅への交通アクセスの
よさにもつながりますので、企業の進出を促す要因の一つであるものと考えております。
リニア中央新幹線の開業が予定されている2027年は、13年後です。この地域への企業進出には、
今後さまざまな経済動向の影響が考えられますが、基本的にはこのリニア活用戦略に掲げられてお
ります企業等の進出が推測されますので、本市もこれにのっとり、積極的に誘致に努めていきたい
と考えております。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
もう一つお聞きしたかった、いつごろになるか。いつごろになるかというのは、もうそれを目指
して既にそういう引き合いがあるのか、そういうことではなくて、まだ今後の、5年後なのか、そ
ういう意味合いで捉えておるのか、どういうところかちょっと、その辺も含めてお聞きしたつもり
でありますけども、いかがでしょうか。
○議長(山田実三君)
経済部長 遠藤三知郎君。
○経済部長(遠藤三知郎君)
熊谷議員のお聞きになりたい時期のことに関しては、情報的にはつかんでおりません。ただ、県
にも引き合いはたくさん来ておるという情報は聞いておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
-97-
もう一つお聞きしたいんですが、その工事期間まで10年なり12年ずっとあるわけですけども、そ
の間に工事は行われて、市内どこもが動くわけですけども、それによる経済効果というのか、影響
というのか、本市には何分かあるのでしょうか。
○議長(山田実三君)
経済部長 遠藤三知郎君。
○経済部長(遠藤三知郎君)
13年後と先ほど申しましたが、その間に動くことの一つとしては、先ほどのリニア活用戦略の中
の、県のあと2つ言及しませんでしたが、1つには建設段階での経済波及効果というものを県は考
えております。これは、県内企業の受注だとか、県の県産材の活用とか、そういうことがうたわれ
ております。もう1つは、その中でも建設廃土等の活用ということも中にはうたい込まれておりま
すので、建設時の経済的な効果は当然、予想されることでありますので、ご理解をいただきたいと
思います。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
去る11月18日に、新政みずなみの会派視察研修で東京に参りました。そこで、内閣府のまち・ひ
と・しごと創生本部事務局の参事官補佐さんから、地方創生についての説明と研修を受けました。
現在の経済情勢や社会状況から、これまでの工業団地のような企業誘致は難しくなるのではない
かと。本社企業を有した企業の進出でないと、地域としてのメリットは失われるのではないか。
そうしたことから、国はワンストップ型の支援体制ということで、それを一つのパッケージにす
るんだということでの計画でありますけども、提示されました。
その政策パッケージの中で、地方に仕事をつくり、安心して働けるようにするという中で、5つ
のことが挙がっています。
1つは、地域経済雇用戦略の企画、実施体制の整備。
2つ目が、大都市から地方への人材還流システムの構築。
そして、ここですけども、3番目に、地域を支える個別産業分野戦略の推進ということで、1に
サービス産業、2に農林水産業、3に観光の振興及び地域資源の活用とあります。
4番目が、これも大事なことですが、個人事業者等による創造を通じた地域における新たなビジ
ネスの創造。
5つ目が、地域における国際競争論の強化という、ここで示してあるということが、これは地域
経済の活性化、人口減少対策における企業誘致というものの新しい方向性に大きなヒントがあるの
ではないかなというふうに思います。
特に、3番目に挙げました農林水産業、観光の振興、地域資源の活用といったところは、新たな
企業に対する地元の、地域の魅力を、そうした形もあるぞということの提示を一つ受けているよう
な思いがするわけであります。
-98-
そこで、最後の要旨になりますけども、要旨エ、市長にお伺いしたいと思います。長い文章なの
で、よろしくお願いいたします。
はい、それじゃあ読みましょうか。要旨エ、土地の面積や交通の利便性などを要件とする従来の
用地整備先行型の誘致ではなく、本市の環境や地域性・地理的要件などに適合する企業のリサーチ
を先行して進めるべきではないか、ということです。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
それでは、熊谷議員ご質問の要旨エ、土地の面積や交通の利便性などを要件とする従来の用地整
備先行型の誘致ではなく、本市の環境や地域性・地理的要件などに適合する企業のリサーチを先行
して進めるべきではないかについてお答えさせていただきます。
企業立地の受け皿としての工業団地の開発の手法ですけれども、用地を先行取得して造成してか
ら、準備をしてから企業誘致を行う方法があります。また、進出企業の意向に合わせて開発を行う
オーダーメイド方式の工業用地の確保ということもあるわけですし、また、用地の確保を先行させ、
なおかつ企業の要望に応じて造成をするというような方法もあるわけでございますけれども、それ
ぞれの手法ごとに、土地の確保や諸手続、造成手法など、企業立地に至るまでの時間的制約や開発
に伴うリスクもあるわけでございまして、それぞれメリット、デメリットがあるわけでございます。
進出する企業側から見ますと、熊谷議員も指摘していただいているように、やっぱり用地の面積、
価格、アクセスの手段、これを重視される企業もあるでしょう。また、業種によっては用地の選定
にあたって、環境ですとか地域性ですとか、地理的な要件ですとか、ロケーションですとか、歴
史・文化ということも考慮する、重視する事業所もあるのではないのかなというふうに思います。
例えば、本市の場合ですと、数多くのゴルフの立地がされておりますけれども、これはやはり本
市の地形や気象などが、地理的要件としてゴルフ場に適していたということもあって、13ものゴル
フ場を誘致でき、ゴルフの町みずなみとして今、全国に発信をできているのもこういうことかなと
いうふうに思います。
先ほど、臼井議員のところでもちょっとお答えしたんですけど、今、県といたしましては、関係
の市町村で「東濃クロスエリア企業誘致プロジェクト推進協議会」が平成26年4月、ことしの4月
に組織されましたと答弁をさせていただきましたけど、これに引き続きまして、県では、リニア中
央新幹線開通を見据えた産業振興策を図るために、今月24日にリニア沿線の市町や商工会議所、民
間の企業など、まあ銀行なども含めて、を入れた新たな「東濃クロスエリア企業誘致戦略推進協議
会」を立ち上げまして、より具体的な施策をここで協議し、展開していこうというような今、準備
に入っていただいております。
現状では、東濃エリア全般を見ても、新たな企業進出に対応できる用地の確保は難しいと言われ
ております。
本市といたしましても、受け皿をやはりしっかり準備する中で、企業のそれぞれのニーズ、お考
-99-
え方に合ったような形で、やはりそれぞれの企業にアタックしてまいりたいというふうに考えてお
ります。
今後、市内でも一定規模の用地を確保するため、遊休地の検討や中規模程度の工場用地の開発な
どにも努めていきたいと思いますし、県の東京事務所や企業誘致課、県土地開発公社などと連携を
図る中で、本市の環境や地域性、地理的要件などに適合する企業リサーチをすることによりまして、
新たな企業誘致を進めてまいりたいと考えております。
今回の標題が「企業誘致」ということになっておりましたので、私は言っています。もちろん、
企業にも来ていただかないといかんですけれども、やっぱりさっき部長が言いましたように、東濃
エリアは一つということでありますから、必ずしも瑞浪に企業がなくても、近隣の企業にお勤めし
ていただくということも、一つの瑞浪の活性化につながる。要は、家族、人の誘致、瑞浪には優良
宅地がたくさんございますので、この優良宅地をもっともっと流動化するような施策も今ちょっと
考えておりますけれども、ぜひそういうこともやる中で、この東濃地域にお勤めになる従業員の
方々、社員の方々が住むなら瑞浪でと、家を建てるなら瑞浪でと思っていただけるような戦略も、
私は東濃5市の中では瑞浪が一番いい環境にあるのではないのかなと思っておりますので、よろし
くお願いいたします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
定住促進のときにも思うわけですけども、かつては近隣自治体と主立って同じ施策をというイメ
ージがあったものが、もうここのところへ来て、土岐市も恵那市も、多治見市もライバルだと。逆
に言うと、違いをつくらなきゃいけない。自分のところの特色を出さないという方向の中で、クロ
スエリアという言葉が出て、広域ということの意味合いで捉えると、確かにそれはそうですけど、
そのクロスエリアの中でもいいとこがいいとこを取っていっちゃうということになれば、それは意
味があるのかなという思いはあります。
それで、再質問になりますけども、もう一つ、先ほど話が出ました起業ということですね。その
地域における起業支援ということで、本市には新たな事業チャレンジ支援補助事業というのがもう
行われているわけですけども、これも起業に対する支援でありますけども、さっきもちょこっと言
いましたけども、農業であるとか、それから観光であるとか、文化であるとか、そういうもののメ
リットに対して、それは起業というのかどうかわかりませんけども、仮に言うと資金の支援ばかり
ではなくて、ノウハウなり何なりというものの、形としたものもできるかと思いますけども、その
起業に対することについての市長のご見解をお聞きしたいというふうに思いますけども、いかがで
しょうか。
○議長(山田実三君)
市長 水野光二君。
○市長(水野光二君)
-100-
熊谷議員のおっしゃるとおりでありまして、ただ財政的な支援さえすれば企業が新しく、新しい
事業を始めていただけるのかということは、やはり難しい部分がありますので、財政的な支援もし
ますけれども、それぞれ意欲のある方々が新たな事業を始められる。もしくは、全くお勤めだった
方が独立して、自分の会社をつくりたい、そういういろいろなケースがあるかと思いますけど、そ
ういうことに対しても、今でもご相談に応じて、諸手続の指導、お手伝いもさせていただいており
ますし、特に今、瑞浪市は商工会議所と大変すごく協調した、連携がとれておりますので、商工会
議所ともしっかり関係を密にしまして、情報交換をしまして、市と、また商工会議所のお力をお借
りしながら、何とか瑞浪市内の商工業の皆さんのやはり発展に努めていきたいと、これは考えてお
るところでございます。
農業に関しましても、やはり瑞浪のこの地形というのは農業にかつて適していたわけでございま
して、例えば朝市があって、そこでせり市が行われていた時代があるわけですので、野菜づくりに
は適した地形、気候であるわけでございますから、やはり農業で事業を起こしたい、そういう方々
に対しての支援として、やっぱり物流の拠点、販売の拠点として、きなぁた瑞浪もそういう意味で
つくらせていただいたわけですから、6次産業化をやられる新しいそういう起業家を迎え入れて、
そこでできた加工品ですとか生産品は、きなぁたを中心に全国へ売っていただくということも体制
はできておりますから、これをどう活用するか。それはこれからやっぱりそういう方々を、意欲の
ある方々をどう瑞浪市が誘致できるか、支援できるかではないのかなと思っておりますので、よろ
しくお願いします。
○議長(山田実三君)
5番 熊谷隆男君。
○5番(熊谷隆男君)
もう本当に根本をただすと人口減少問題に行き着いてしまうんですけども、やっぱりどうしても
役所というものは縦割りのイメージがあって、それが定住促進と企業誘致では全く違うところが扱
う。でも、元をただしていくと、人口減少問題というものにつながっているんだという意識がない
と、なかなかこの単独だけのことの事業だけがひとり歩きしてしまうということを非常に、最近思
うわけですけども、その辺も含めて、総括するマネジャーというのか、コーディネーターというの
か、そういう役割というものがしっかり機能するような施策をとっていただきたいということをお
願いしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、熊谷隆男君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
次に、1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
皆さん、こんにちは。
-101-
議長より発言の許可がおりましたので、これより通告に従い一般質問をさせていただきます。
議席番号1番 民主党再生クラブの井澤康樹です。
私は、来年の2月に行われます瑞浪市の市議会議員選挙に際して出馬をせず、出身の地元、水の
木区在住の26歳の男性を後継者とすることとしましたので、今回が最後の一般質問となります。
もちろん、幾ら若い候補者と言っても、当選しなければ仕方ありませんし、瑞浪市始まって以来
の一番若い候補者として育ててまいりたいと思っております。
本市は、今年度、市制60周年を迎えまして、恐らくこの26歳の若者なら、これからも60年が経過
して、きっと本市の変貌ぶりをそのときにでも語ってくれるのではないかと大変期待している次第
であります。
何より、議員は引き際が大事であります。いかにして若手に渡していくのか、先輩議員の皆様も
ぜひ、どうかご勘考されるようご助言申し上げる次第であります。
さりとて、やっと議会基本条例が成立し、議員が行政チェックをすること、また、議員が常に政
策提言をすることなどが理解されたわけですから、新人とベテランが行政を攻めて市民を守ってい
ただき、チーム瑞浪としてポスター公営費を私的製作分と区別できる、倫理性を持った形で、この
場にそろっていただきますようにお願いする次第であります。
質問席に座らせていただきます。
〔1番 井澤康樹 登壇〕
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
それでは、本論に入りますが、その前に、私の前に登壇されました熊谷議員から、たくさんエー
ルを送っていただきまして、まことにありがとうございます。
水野市長の合併の話があったということ。本当にありがたいと思います。髙嶋市長を含めてです
ね。
それから、文化と教育が今こそ必要だという、私のこれからのテーマを2つ、その必要性を認め
ていただきまして、前段でお話しいただきましたことを心より感謝申し上げる次第であります。
標題1、「文化のまち」といわれるために必要なものについてを、最初にお聞きします。
私は、平成3年から美濃源氏フォーラムを始めましたので、いよいよ来年25周年となります。
この間、美濃源氏土岐一族の歴史検証と、その歴史を活かしたまちづくりを行い、当時の社会教
育委員を拝命し、また、岐阜県の生涯学習事例発表事業の指定を受けたことなども、私はその使命
を感じて継続してきたことが、その25年の遠因となった次第であります。
高校を卒業以降は歴史など興味がなく、ましてや、クラシック音楽やジャズに琵琶演奏、これも
全く門外漢でした。
歴史資料の解読や、禅寺での座禅、古田織部の武家茶道にと、高校時代に摂取できなかったビタ
ミンを、今さらながら25年かかって取り入れてきた思いであります。
-102-
これはまさに、室町時代に美濃全域だけでなく、尾張や伊勢志摩までもが支配地として、「文化
のまち」をつくってきた美濃源氏土岐一族の約250年間を再検討するものでありました。
おかげさまで、美濃源氏フォーラムを行ったことが契機となり、「美濃源氏七夕祭り」と改称さ
れ、また、バサラ大名精神を生かすようにとの提言により、バサラ瑞浪とか、この間も行われまし
たバサラカーニバルとなったことなど、ましてや世界の日野皓正さんにも参加いただき行っている
「土岐英史ざ・無礼講ジャズライブ」などは、近隣の音楽ファンにも垂涎の音楽事業となってまい
りました。
それから、伊藤律氏のシンポジウムや研究会に際しても、今まで本市が手をこまねいてきたこの
問題を取り上げたものですから、「文化性の高さ」を評価いただく機会が大変ふえてきたようであ
ります。
文化論をどの角度から議論すればよいか、難しいように思われるかもしれませんが、もし平成3
年のバブル経済が破綻する前から、余力を残して持っているうちに着手していれば、現在、岐阜県
内41市町村で40番という市民所得に陥っていなかったのではと考えております。
もともと、文化は地域によって人々の土着の暮らしと、歴史と風土によって形成されるものです
から、いかに地場産業であった「陶磁器業界」の果たした役割がよきにつけ、悪しきにつけ、大き
な影響を与えたと思います。
なぜこれほど陶磁器が生産されていても、家庭の食卓から一般の飲食店においても、こだわりを
持った食器の使用が余りなされてこなかったか。
平安時代から続く陶磁器文化といいながら、業界の美濃焼やみずなみ焼の使用条例で縛るほど各
家庭へ啓蒙せねばならなかったそのわけを、我々は再考せねばならないと思います。
そこで、教育委員会の事業を総括することとして、今回、質問するわけですが、ややもすると、
学校教育を担当される先生方で、社会教育や家庭教育、地域教育までをも管理統括するわけであり
まして、ましてや予算の絞られた現状で妙案を起草し実現してゆく難しさは、理解できないことは
ありません。
しかし、本市が再び歴史のひのき舞台に登場するためには、避けて通れない作業であるはずです。
特に、これからの要旨の件については、民間の指定管理者でもなく、イベントの興業者でもなく、
人件費などの必要経費による管理者事業ですから、どの水準までが適正化であるか、トップの判断
だけで左右されるわけです。基本的にコスト意識であるとか、原価率といった視点に立ちうるかど
うかという議論です。
まず、ことしの議会報告会で出された意見で、化石博物館は2,500万円でリフォームされました
が、もっと入場者をふやせないかということが、消防の防災センターのときにも出されました。化
石博物館は昭和49年、ピークが10万2,000人という一番最高であったわけですけども、それ以後、
だんだん減ってきた中で、今現在、平成25年度が3万4,000人ほどと。一番少ないときには2万
6,000人というところまで落ちてますが、こういったことからすると、大体ピークの3分の1にな
ってしまっている。
-103-
そして、陶磁器資料館も、本年はアメリカ輸出された時代を振り返るよい企画展ではありました
し、陶磁器資料館ですと一番ピークで、平成6年が3万4,000人台、現在が6,300人ほどといった、
5分の1になっているという状況。
そして、市之瀬廣太記念美術館も300点ほどの所蔵品を順次紹介され、本年も地元の作家特集と
しても企画をしておみえになりますけども、ピークの3万2,000人ほどの平成6年あたりから、や
はり4分の1ほどの7,500人ほどに落ちている。
そして、また最後に4館のうちの1つでありますが、以上3館については、きょうもたくさん新
聞報道の方が来ていますけども、新聞記事でも事業も紹介されましたが、地球回廊については余り
マスコミでは紹介されていないような気がいたしました。
ちなみに、地球回廊も平成5年の6万7,000人をピークに、ここはよく頑張ってますが、昨年が
3万1,000人台ということで、約半分という形であります。
そこで、要旨ア、市民公園内の文化施設4館を市民が一年に一度鑑賞するような事業を行っては
どうか。
これは私も先ほど教えてもらったんですけども、明世地区におかれては、全区民対象のそういっ
た事業を4館の中で考えているということを先ほど教えてもらったところなんですけども、この全
市民対象として、せっかくこれだけのすばらしい施設があるわけですので、一年に一度は何かしか
の来場して鑑賞する。そして、親戚の方々をお呼びする。そして、知人の方にもぜひ紹介をすると
いう、そんなような形の中で、このすばらしい施設をもっと使ってほしいという、議会報告会での
意見を代表して質問をさせていただきます。伊藤教育委員会事務局長にお尋ねしたいと思います。
よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 伊藤正徳君。
○教育委員会事務局長(伊藤正徳君)
それでは、失礼いたします。井澤議員ご質問の標題1、「文化のまち」といわれるために必要な
ものについて、要旨ア、市民公園内の文化施設4館を市民が一年に一度鑑賞するような事業を行っ
てはどうかについてお答えいたします。
本市では、市民の皆さんが気軽に来館していただけるような試みとして、2つの無料開放日を設
けております。
1つ目は、今年度新たな試みといたしまして、5月3日から5日までの間、開催いたしました
「こいのぼり祭り」で、市制60周年記念としまして無料開放を実施いたしました。来館者は、期間
中、4館合計で前年同期と比較いたしまして、2倍以上となる延べ約1万2,000人の来客がござい
ました。
2つ目は、「おもしろ科学館」の開催期間3日間と、11月3日の文化の日に無料開放を実施いた
しました。期間中、4館合計で延べ約2,200人の来館者がございました。
また、化石博物館につきましては、井澤議員からご紹介いただきましたように、本年9月に展示
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室を全面的に改修いたしまして、展示がより見やすくなりましたので、ホームページや広報みずな
み10月15日号などで、その周知にも努めているところでございます。
議員ご提案の市民が鑑賞する事業につきましては、本年実施しました2回の無料開放日の継続実
施や、その他特別展・企画展の充実、広報などによる周知など、市民の皆様にご来場いただけるよ
う今後も取り組んでまいりたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
まあ、従来から行われている無料開放日にプラスということではあるんですけども、問題はやは
り文化性を高めるという中で、美術館へ行くというそのこととか、陶磁器文化ということの中で、
陶磁器資料館へ行くとか、そういう中で、ましてや自分たちの2,300年前とか、1,300年前というよ
うな話の中でのこの化石博物館へ行って学習するという、そういうことが、果たして今、学校を終
えた我々成人が、どこまでそこに通って勉強しようとしてるのかという、そこが果たして今、私た
ちが「文化のまち」をつくっていかなければならない、熊谷議員が言われましたけども、「文化の
まち」をつくらなきゃいけないという、そこへのアプローチとしてあるこの4館をどれだけ利用す
ることができるかということだというふうにして、まずは一つ考えるべきだろうと思います。
ですから、問題は中身で行っている企画展、それをどういうものを行えばインパクトが出るのか。
毎年、企画展はそれなりに考えられるんでしょうけども、例えばこの間も新聞で出ました。瑞浪産
のコハクが喜界島で発見されたとか、それから同じことは既に鳥取県の青谷上寺地遺跡で出てると
か、そういうことのものを一つまた取り上げて、そこからもお借りする中で、なるべくやはりどう
マスコミの方にそれを発信することができるかというもの、そして、それを市報、広報だけではな
くて、若い人たちへもそれをどう、学校も通じてPRするかというところ。いずれにしましても、
その目標値が掲げてあるのは、確かに第6次瑞浪市総合計画の中では出ておりますけども、何とか
この地域のところの、はたから見た場合に、この瑞浪の今も出てますけども、そういうものがそろ
っていて、市立の博物館でそれだけの人数をまだ呼び込んでいるというところでさえも驚きの声が
あるんですが、さらにそれが毎年、その今の人口の瑞浪市民が、例えば半分ぐらいは毎年そこを見
てるという、そのぐらいの土地になっていくことが、これからの定住化の問題、外からの問題にか
かわってくると思いますので、ぜひもっと高いところで企画を考えてほしいなと思うところであり
ます。
それから、次に、瑞浪市民はよく本を読んで勉強していると言えるのでしょうか。
もちろん、インターネットでも本を買える時代ですので、新刊も古本も容易に手に入れることは
できますが、税金で購入し拡充している市民図書館の利用度を高めること、これが市民の文化性を
高めるもう一つのことであると思いますし、それが何より必要だと私は思います。
読書会なんていうことは、本来もっとされなきゃいけない。個人だけではなくて、集まってわざ
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わざ本を読むという、こういった習慣さえも余り一般のものは行っておりません。
そんな中、図書館は知の蔵であり、情報の交流施設でもあります。それからまた、過去から未来
へつなぐタイムトンネルでもあります。
そこで、要旨イ、市民図書館カードを全市民に配布して、更に読書活動を推進したらどうか。あ
わせて、また伊藤教育委員会事務局長にお尋ねいたします。
○議長(山田実三君)
教育委員会事務局長 伊藤正徳君。
○教育委員会事務局長(伊藤正徳君)
それでは、議員ご質問の要旨イ、市民図書館カードを全市民に配布して、更に読書活動を推進し
たらどうかについてお答えいたします。
市民図書館では、市民などが図書の貸し出しを利用する場合、窓口で利用カード交付申請書の提
出を受けまして、利用カードを交付し、次回からの利用時にその利用カードの提示により貸し出し
を行っております。
この利用カードの登録状況につきましては、市外在住者を含めまして、平成25年度末で約2万人
でございます。そのうち約6,500人が利用され、貸出冊数は約20万5,000冊、利用者1人当たり平均
で年間約31冊の利用がございました。
議員ご提案の利用カードの配布につきましては、図書館システムに氏名、住所、生年月日などの
個人情報を入力する必要がございまして、一斉に市民に配布することは現時点では考えておりませ
ん。
現在、市民図書館では、年間を通じまして親子対象行事や一般成人向けの古典・文学講座、ホー
ムコンサートなどの行事を開催して、新たな利用者の開拓を図っております。
例えば、保健センターで実施されます4カ月児健康診査にあわせまして、乳児に絵本を贈呈する
ブックスタート事業がございますが、その際に対象者に市民図書館の利用案内と利用カード発行の
申込用紙の配布を行っております。また、毎月の新着図書やリクエスト本などを随時、釜戸、陶、
大湫にございます図書館分室へ配布を行ったり、高齢者への図書の宅配活動など、市民が読書に興
味を持っていただけるような取り組みを行っております。
今後も市民図書館が実施する講座やイベントなどの機会を利用しまして、図書館の利用案内や利
用カード発行申込用紙の配布など、新たな図書館利用者の拡大につなげてまいりたいと考えており
ます。どうぞよろしくお願いいたします。
以上、答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
ありがとうございました。登録は約2万人、そして、利用者は6,500人でありますので、人口の
半分の方は持っていると。そして、利用は6分の1の方が利用しているという状況だということで
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あります。
これを高めることが、地域の文化性が高まるという論点の中で、一番最後のほうにそういった法
則を、カードなんかも配って登録してくださいというようなことを進めるというようなことをおっ
しゃっていただきましたが、ぜひそれを積極的に進めていただきたいと思います。
やはりこの後の標題2の形になってくるんですけども、基本的に教育とか文化とかいうところの、
目に見える形のものをどこから吸収するかということでありますので、ここのところがほかの地域
よりも高い、そして、そういう学習するという、勉強するという風土になっていくための一番の拠
点であるというところから、今、特にまた指定管理という形で出してるだけに、ここのところのあ
たりはやはり毎年の中で当然、評価はされるでしょうけども、注文としてはとにかく出していきた
いと思います。よろしくお願いします。
例えば、今、消防団の関係で割引制度とか、それから、この間も行政視察で富士宮市に行きまし
たときに「健康マイレージカード」、そのことにおいて、それで飲食店で割り引きを受けられると
いう、こういったこともありました。
ですから、年間に冊数をどれだけ借りて勉強してるという人に対しては、例えば今の消防団と同
じように、飲食店の割り引きができるとか、何かいろんな方策はあるかと思うんです。そこをまだ
やりようはあるかなと思いますので、その辺も一遍、兼ね合わせて考えてもらえたらなと思うとこ
ろであります。
さて、文化施設であるので、採算は二の次という割に、だったらその施設がどれほど市民に利用
されているかを考えるべきとの論点でありましたが、それなら事業収入を得ることができるにもか
かわらず、その対応が進んでいるかをお聞きしたいと思います。
総合文化センターには、中央公民館機能や社会教育機能も当然ある中で、貸館事業としての機能
も併設されているわけでありまして、全館フルに使用していただくとどれほどの売り上げが可能で
あるのか。また、せめて人件費などの経費を吸収するためには、最低限どれほどの回転率が必要な
のか。民間が想定している経営手法で運営ができないかを問いたいと思うわけであります。
当然、前回この問題につきましては、指定管理とか文化振興事業団ということにかかわってくる
ときのためにということを前提としてのお話はしましたが、まさにこの貸館事業としての見解を、
要旨ウとしまして、総合文化センターの貸館事業に対する見解はどのようか、平林教育長にお伺い
いたします。お願いします。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
失礼します。要旨ウ、総合文化センターの貸館事業に対する見解はどのようかについてお答えし
ます。
「瑞浪市総合文化センター」という名称は、正式には「瑞浪市中央公民館」と「瑞浪市民図書
館」とを総称した名称です。中央公民館を指して「総合文化センター」と呼ぶことが多いですが、
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この施設の性格は、「公立」の公民館です。
社会教育法第20条は、公民館の目的を「住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に
関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の
振興、社会福祉の増進に寄与する」と定めております。したがって、公民館事業の評価につきまし
ては、「教育、学術、文化などの事業を通して、どのように市民の教養の向上や文化的な成熟が図
れたか」ということが基本です。
また、社会教育法第23条には、「公民館の運営方針」として、「公民館は営利を目的として事業
を行ってはならない」ことが明記されています。さらに、瑞浪市公民館の設置及び管理に関する条
例第10条では、「業として映画、演劇、演芸、音楽、スポーツまたは見せ物を多人数に見せ、又は
聞かせるための興行」については、利用を許可してはならないと定められています。
つまり、中央公民館は営利目的での事業を自身では行ってはいけないし、営利目的の興行をする
ものに公民館を貸してはいけないということになっています。
中央公民館は、貸館というような事業は持っておらず、「損益分岐点」を算出したり、「赤字・
黒字」を論じたりすることは、公民館事業とは本来なじまないものと考えます。
ちなみに、「多治見市文化会館」、「土岐市文化プラザ」、「恵那文化センター」、「中津川文
化会館」は、いずれも社会教育法に基づく「公民館」ではありません。したがって、自身が営利を
目的に事業を行うこともできますし、営利を目的とした興行事業者に施設を貸し出すこともできま
す。
ご理解をお願いします。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
今言われましたように、貸館事業という観点からすると、営利を目的とする事業は使用料が倍に
なるんですね。減免をしているところは、例えば半分であるとか、まあ2割引きだという形の設定
になっているわけですけども、実際には営利関係者には倍で貸すということもあるはずですけども、
再質問ですがいかがでしょうか。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
中央公民館につきましては、営利目的の事業をするものに対して公民館を貸してはいけないとい
うことが原則になっていますので、基本的に営利を目的とした事業者に対しては貸し出しをしてい
ないということになっています。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
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中央公民館としてではなくて、総合文化センターのそれ以外の部屋を借りますよね。例えば、ホ
ールを借りますよね。それから、講堂を借りますよね。そこが、例えば営利業者がそこでものを販
売するという、例えばストレッチだとか教室と言いがてら、その今の話、要するにそういう、もの
をやっている例があるかなと思うんですけども、いかがでしょうか。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
事業者に貸し出しをしていることはありますが、その事業者が営利を最終的な目的として事業を
行っていないと考えています。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
そうすると、今の中で、貸館事業、営利事業者には貸してないと。要するに、規約にはあるけど
も、その今の倍になりますよということでの適用はなされてないということでよろしいでしょうか。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
営利を主目的とはしていないけれども、営利をする事業者に対しては2倍で貸しているというこ
とです。
○1番(井澤康樹君)
そういうことですね。わかりました。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
というふうにして、貸館を貸してる場合もあるということだけ確認できたので、ありがたいです。
問題は、そういう人たちにも貸してるわけですか、実際には。貸してるわけですね。そういう方
にも貸してる。貸してないわけではない。だから、営利を目的とした事業ではないけども、営利目
的とする会社とか法人とかにも当然貸しているということでありますので、その中の内容が営利の
事業かどうかという問題かと思いますが。
いずれにしましても、実際にはいろんな諸団体が貸してほしいということで、貸館としての部屋
をお貸ししてみえるはずであります。そうですね。
まあ、そこだけ確認させていただきます。よろしくお願いします。
中津川市は、例えば今の話、営利と言われましたけど、例えば中津川市で映画を見る会というの
があります。市民の方々が映画館がないからということで、自分たちで映画を見たい。だから自主
的なサークルをつくって、そして、その映画を見るのを文化会館を使ってやるとかという。そうい
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う営利目的ではない、NPOも含めてですね、まちづくりも含めて、自分たちで、自主グループで
そういった場所を使ってやりたいと、そういった方々があったりします。当然、そうなると、まあ
これは年会費なんかをとって、自主グループの中で毎月何を見ようかということを考えて、大ホー
ルなりを使う、講堂なりを使うという、こういう作業になるわけですけども、これを文化協会をは
じめ、諸団体とのワークショップの中で、たくさん市民に使ってほしい。今、あいてる日程がある
とするならば、その日程の中であいてれば、市民活動がたくさんそれに参加してもらいたいという
ふうにして私は思うんですけども、教育長、いかがでしょうか。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
あいているホールを使ってくださることについては、大賛成です。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
あいているホールがあったときは、たくさん市民が使うようにどのようにするかを、ぜひ皆さん
で工夫していっていただきたいと思います。
次に、標題2、本市の教育について、お聞きしたいと思います。
まず、教育というものがどのようにして推移してきたか、それは言うまでもなく、中世以降の足
利学校をはじめとする学校教育なのですが、これには藩校への変遷もする中で、人材をいかに養成
するかが地域の課題でありました。
その教育にはお金が必要でありますから、経済を回してつくり、それを人材づくりとして投下し
ていくベースが築かれたわけであります。
そのせいで、岐阜県内においては江戸時代、岐阜市の加納藩や大垣市の戸田藩、羽島市の高須藩、
山県市の高富藩、郡上市の青山藩、恵那市の岩村藩や中津川市の苗木藩などといったその中の藩に
藩校がつくられ、現在の状況を考えれば、岐阜県内での先進市と変貌したといっても過言ではない
と私は思います。
まず、江戸時代が終わり、明治、大正の後に、昭和の大合併により多くの自治体が新市となりま
したが、いち早く市制を引いた行政順は特化してきています。
そこでお聞きします。
本市には当然、藩校がなく、寺子屋では読み書き・そろばんが主体であり、その後に藩校では漢
学、算学、洋学、医学、天文学、皇学などの学問など、いろんなものを吸収して勉強しています。
今で言えば寺子屋の初等教育と藩校の高等教育の差がありました。
つきましては、要旨ア、本市には江戸時代に藩校がなく寺子屋だけであったが、その影響は現在
まで残ったと考えるか、小栗教育委員会事務局次長にお聞きします。
○議長(山田実三君)
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教育委員会事務局次長 小栗 茂君。
○教育委員会事務局次長(小栗 茂君)
議員ご質問の標題2、将来の本市の教育について、要旨ア、本市には江戸時代に藩校がなく寺子
屋だけであったが、その影響は現在まで残ったと考えるかについてお答えいたします。
「瑞浪市史 歴史編」によりますと、江戸時代、本市内には藩校はありませんでした。寺子屋に
ついては、農閑期に村の有力農民の子どもを中心として各村に開かれていたと記録があります。寺
子屋の開業数が多い順に、日吉村11、釜戸村6つ、寺河戸村、土岐村、山田村にそれぞれ3つ、小
田村、小里村、萩原村、大湫村、猿爪村にそれぞれ2つ、また、月吉村、戸狩村、大川村、水上村
にそれぞれ1つ、合計40もの寺子屋が開業していたとの記録がございます。
我が国は、この江戸時代より後に、明治6年の学制、戦後の教育改革、その後も10年から20年の
スパンで教育改革がなされてまいりました。それに伴って、本市の教育も改革・改善を積み重ねて
きております。
この140年以上の歩みの中で、本市の教育は国の政治、経済、社会、そして、国際情勢の影響を
受けながら、大きく変動してまいりました。
議員ご質問の江戸時代の教育が色濃く残っているかどうかについては、判断いたしかねるところ
でございます。江戸時代に藩校がなく寺子屋だけであったことの影響が、現在まで残っているのか
判断することはできません。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
私は正確に歴史を認めるべきだと思います。
藩校と寺子屋の違いは現代まで続いている。なぜなら、当時の教育の成果と効果であり、教育者
が教育者を認めねば、逆説的に教育者を否定することになるわけですから。
その中で、地域をつくる教育をテーゼとして掲げるべきというのが私の持論であり、本市の特色
化である、それは250年続く美濃源氏の歴史が証明していると思います。
つい先日、パキスタンのマララ・ユスフザイさんがノーベル平和賞を受賞され、そのスピーチ
「終わりにしましょう」が世界を感動に包みました。
「空っぽの教室、失われた子ども時代、活かされなかった可能性、これらを私たちで終わりにし
ましょう。少年や少女が子ども時代を工場で過ごすのは、終わりにしましょう。少女が児童婚を強
いられるのは、終わりにしましょう。純真な子どもが戦争で命を落とすのは、終わりにしましょう。
子どもが学校に行けない状況は、終わりにしましょう。終わりにすることを始めましょう。私たち
で終わりにしましょう。」という、すばらしいスピーチでありましたが、残念ながら昨日パキスタ
ンでは学校が襲撃され、141名の生徒が亡くなったということでありまして、心より哀悼の誠をさ
さげたいと思います。
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まさに教育の原点を見る思いでしたけども、なぜ教育は必要かというのは、今の私たちの中では
風土として当たり前になっていますが、もう一度原点から考えていく、そういった時代が今、私は
来ている。熊谷議員にも言っていただきました。ありがとうございます。
次に、来年度から始まりかけた道徳教育について伺います。
恐らく、国は平準化したカリキュラムの中で道徳を出してくるものと思いますが、当然、風土と
文化の違いによる独自の道徳論もあってしかるべきであり、中国の偉人のごとく、孔子、孟子、老
子など、そういった人たちがここから排出されれば、この地域独自性を発揮することも地域力醸成
となるとは思われませんでしょうか。
そこで、八徳の里見八犬伝ではありませんが、八徳よりも多様の十三徳を挙げてみてはと思うと
ころです。
「仁、義、礼、智、信、忠、孝、悌、知、徳、勇、忍、畏」。
仁は思いやりや慈しみ、義は人道に従うこと、礼は人の踏み行うべき道に従うこと、智は物事を
知りわきまえていること、信は言葉でうそを言わないこと、忠は心の中に偽りがないこと、孝は相
手を思いはかること、悌は兄弟仲がよいこと、知は学び身に備えること、徳は均整のとれた精神の
あり方、勇は何事にも恐れないこと、忍はどんな逆境にも耐え得ること、畏は思慮、分別にすぐれ
ていること。
これらは、国は地域をつくっていくリーダーに持ってもらいたい十三徳であり、ぜひとも本市か
らの総理大臣誕生を夢見たいものでありますし、せめて岐阜県知事が排出されることも、16世紀に
美濃源氏土岐一族以後の悲願でもありますから。いかがでしょうか。
要旨イ、「十三徳」を活かした「教育のまち」を目指してはどうか。平林教育長にお聞きします。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
要旨イ、「十三徳」を活かした「教育のまち」を目指してはどうかについてお答えします。
フランスの詩人ルイ・アラゴンは、「教えるとは未来を共に語ること。学ぶとは、誠実を胸に刻
むこと」という言葉を残しています。子どもたちや市民の教育に携わる私たちは、「皆で未来を共
に語り合っていく」ことがとても大切なことに思います。
議員からは、十三徳の提案がありましたが、これからの瑞浪市の教育を考えていく上で、道徳教
育も含めまして、その羅針盤となるのは「瑞浪市教育振興基本計画」として、ことし4月に策定し
ました「みずなみ教育プラン」です。
この「教育プラン」は、瑞浪市が平成26年度を初年度として10年間のスパンで取り組む「第6次
瑞浪市総合計画」における教育分野の個別計画として位置づいています。
「みずなみ教育プラン」は、道徳教育も含めまして、これからの瑞浪市の教育の羅針盤となるよ
う、次のような点に留意して作成しました。
1つ目、改正教育基本法に示された新しい教育の理念を踏まえること。2つ目、瑞浪市の教育の
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現状を分析し、成果と課題を明確にすること。3つ目、教育文化団体や市民アンケートの声を大切
にすること。などです。
12人の教育振興計画策定委員の皆さんに知恵を寄せ合っていただき、骨太で瑞浪市らしい振興計
画ができたと自負しております。
この「みずなみ教育プラン」の基本理念は、「夢・生きがい・誇りを育む瑞浪の教育」です。2
つのキーワードがあります。
1つは「夢」です。子どもたちをはじめ、市民の皆さんが「夢」を持って生きていくまちを目指
します。「自分の夢に挑戦していきたい」、「地域や人のために役立ちたい」など、高い志や夢を
持った人を育てます。
2つ目は「誇り」です。子どもたちをはじめ、市民の皆さんが「誇り」を持って生きていくまち
を目指します。自分やふるさと瑞浪に対して自信と誇りを持って生きていく人を育てていきます。
「十三徳」ではなく、「夢と誇りに結ぶ教育のまち瑞浪市」を目指して、全力で努力する所存で
す。ご理解とご協力をお願いします。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
平林教育長、最後の答弁ありがとうございました。
特色ですね。今言われるのは、よく承知はしておりますが、これから外に向かって、先ほども熊
谷議員が言われましたけども、それぞれの地域間競争をして地域間で生き残りを図るという中で、
うちの教育はという、これがほかの地域の教育との差別化という中を言うと、教育関係者は、それ
を私の言うことはなかなか聞いてはいただけませんが、私は特化したものを、やはり持っていくべ
きだというのが持論でありまして、それを位置づけていくことが、500年前とか600年前に立ち返る
ことだというところまで、私は自分では考えているつもりであります。
また、教育委員会の抱える問題を解決するのは、当然、教育長だけではなくて教育委員のみなさ
の仕事でしょうし、何よりも水野市長の課題であると思いますので、これをどのようにさらに高め
るか。教育委員会のあり方が、来年以降、教育長の選出にあたっても大きく変わってくるというわ
けですので、今後、本当に頑張ってもらいたいなと思うところであります。
さて、いよいよ私の時間が終わりに近づきましたので、最後の発言とします。
私は市会議員として4年間にわたり発言いたしましたが、24年間に及ぶ私なりの歴史教育に基づ
く未来を指し示したつもりであります。
昭和38年に父が市会議員となり、24年間で経験した政治センスを参考にしての活動をしたつもり
であります。
私は常々、「歴史は未来だ」と言い続けておりますが、必ずや東濃地域全域の広域でまとまる時
代が来ると思います。それは1,400年ほど前の平安時代は、木曾谷までが土岐郡であった。それを
これから再現していくということであります。
-113-
当時、まだ恵那郡はなくて、土岐郡の中の恵那の里があるだけで、木曾谷から尾張までの境すべ
てが土岐郡だった。それが恵那の里に人がふえたことによって、そこに初めて郡が立ち、土岐郡と
恵那郡が分かれたと。私はその恵那郡が初めてできたことによって、土が分かれた。だから、土岐
という字になったというふうにして、私は思っていますけども、そのような形で土岐郡というのが
ずっと続いてきましたが、それがご存知のように平成16年1月25日の合併意向調査で、賛成すれば
1つの市になるところが、結局、住民の反対が多く、そのときに土岐郡笠原町は残っておりました
が、その後、多治見市と合併して土岐郡は消滅しております。
現在残っているのは、土岐市がその土岐を残していますし、それから、瑞浪市の土岐町が明治か
らできた名前ではありますが、土岐でつながっているという。まさに1,400年ほどの土岐郡という
ものが、今、そんな形で現在まで残ってきているということであります。
そして、約60年前。昭和29年に瑞浪市が、昭和30年に今の土岐市が誕生したということで、現在
60周年の市制記念を行っておりますけども、そのところをもう一度一つにする。そこから、もう一
度全体の土岐郡を考えていくという道筋をしないと、全体を、東濃全域をという時代までは、まだ
ずっと先であろうというふうに思います。
そのため、私は市会議員選挙にはもう出ませんけども、「瑞浪市と土岐市の合併を考える会」を
塚本俊一土岐市議会議員と共同にて発足しましたところ、土岐市経済界からは積極的な発言が寄せ
られておりますし、また、他市とはいえ、多治見市の牛込進さんが個人として後見人にもなってい
ただき、名前は出しても構わないということまで言っていただきましたので、そういった形の中で、
今、瑞浪市の本市の経済界や市民の皆さんにもご理解をいただいてまいりますが、水野市長をはじ
めとして、市会議員の選挙に出られる候補者の皆さんにもぜひご賛同を賜りますよう、お願いいた
します。
特に、牛込さんの提唱で始まりました、現在「首都機能移転研究会」というものがございます。
これは多治見市、土岐市、瑞浪市の政治経済のリーダーの方が集まって行っており、先日も牛込さ
んから、きょうも何度か出ました。東濃地域を政治経済の首都機能ではなくて、以前は国会を移転
させようという、そういう政治の中枢を持ってくるという首都機能移転というのが言われたわけで
すけども、今、きょうも出ておるんですけども、本省機能をこの東濃に移す。そして、10万人の雇
用を発生させるという、そういったことをこの地盤の安定した、そしてまた土岐源氏の地という、
その地を使ってということまで牛込さんから提唱がなされまして、それに賛同して私たちも今、活
動をし始めたところであります。
せめて本市と土岐市の合併により、今までお話ししておりますけども、公共料金を下げてほしい。
きょうも国民健康保険の良質な問題が出ました。それから、地域の自治区に、きょうも出ましたま
ちづくりの話。各地域自治区に予算権を持たせてほしい。自発的なまちづくりは、国から県、県か
ら市、市から地域へ1,000万円単位の予算を渡すような形に変えていってほしいと。そして、何よ
りも行政改革の中で、議員の数、そして、特別報酬である市長、教育長、副市長、議長、副議長
等々、そういった方々が少なくなる分、市民の方の公共料金が下がるといったこともぜひ考えてい
-114-
ただきたいということを掲げて、今のこの合併の運動を始めようとしているところであります。
先日、多治見市にディズニーパレードが参りました。実は、あれはディズニーマウンテンという、
ディズニーランド、ディズニーシーではなくて、このエリアにディズニーマウンテンをつくるとい
うそういった計画が、50万坪、5,000億円で動き始めるばっかりだったそうですが、残念なことに
と言いますか、東京オリンピックが決まったことにより、ディズニーはその5,000億円は今現在の
ディズニーランド、そして、そのディズニーシーの拡充というところに使うことになり、この地域
にディズニーマウンテンが50万坪、5,000億円でつくられる話が一応流れたわけであります。
そんなこともあり、そのパレードだけでもせめて多治見でということで来たというのが、これを
阿知波吉信さんから教えてもらったところですけども、そのようなものがこの首都機能移転である
とか、リニア中央新幹線のこの東濃の駅ということを前提とした中で、ダイナミズムに動いていく。
そのために、今、この瑞浪市がこのままの状況の中で行くよりも、私は土岐市と一緒になって進め
るべきだということで考えております。
今お話ししていることも、この4年間、市会議員をさせていただいた中で、市民の方からいろい
ろ寄せられた意見をまとめますと、公共料金が高い、まちづくりの夢づくり地域交付金もいいけど
も、もっと自由に使える、そして、長期的な視野に立った予算のあり方ということ、ましてや、議
員の数が多いというようなことも含めて、こういったことを一体的に考えるものだろうということ
で、今、そういった運動を始めているところであります。
まさに土岐市との合併を契機として、60年ぶりの新しい市に変わることで、閉塞した時代状況か
らの脱出につなげていこうではありませんか。
これを実現するために、私は退路は断ちましたので、「やると言ったら絶対やる」、「心中して
でもやる」。統一地方選挙に出られる水野市長や市議会議員の皆様にこの私の思いをお伝えして、
これで幕を引かせていただきました。
○議長(山田実三君)
井澤議員。要旨ウはよろしいですか。
○1番(井澤康樹君)
済みませんでした。要旨ウがありました。
それでは、要旨ウ、全国でも有数な「文教のまち」となるために何が必要と考えるか、平林教育
長、よろしくお願いします。
○議長(山田実三君)
教育長 平林道博君。
○教育長(平林道博君)
要旨ウ、全国でも有数な「文教のまち」となるために何が必要と考えるかについてお答えします。
「教育に王道なし」。
これからの瑞浪の教育を進めていく上で、近道はありませんし、特効薬もありません。
要旨イで述べましたように、今後10年の瑞浪教育の方向をデザインした「みずなみ教育プラン」
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を高く掲げ、その実現に向けて着実な取り組みを一歩ずつ進めていくことが何より大切と考えます。
「みずなみ教育プラン」は、「夢・生きがい・誇りを育む教育」という基本理念のもと、5つの
基本目標と23個の施策を定めています。そして、23個の施策それぞれについて、具体的な「施策の
目標」と「主な取り組み」を示しています。
こうした基本目標や施策の目標、取り組みの一つ一つを確実にやり遂げ、具体的な成果をつくり
出していくことが今、教育委員会に強く求められています。
かつて先輩から、瑞浪市の教育は「しとしと降り続く雨のような教育だ」と教わりました。激し
さはない。派手さもない。しかし、じわじわと地中深くまでしみ込んでいく教育だというのです。
子どもや市民と向き合いながら、誠実に着実に、「夢・生きがい・誇り」を育む瑞浪の教育を、
子どもや市民の心の奥深くしみ込ませていく所存です。ご理解をお願いします。
○議長(山田実三君)
1番 井澤康樹君。
○1番(井澤康樹君)
済みません。失礼しました。
私は冒頭から話しましたように、もともと文化も教育も1500年代の16世紀まで、この地域には高
らかに育んだものがある。しかし、それは1600年以後、江戸時代に残念ながら細かく分地され、そ
して、そこから始まった影響が私は今でも残っていると思いますし、きょうの新聞にも出てました
が、なぜ岐阜県から総理大臣が出ないのかと。総理大臣が出ればいいというものではないかもしれ
ませんが、文学者は出るが、政治家の主根の、特に総理大臣になる人はいなかったと。
この地域を何とか今の3万9,000人台から4万人を、必ず10年たってもキープされるということ
を保障していただいていると思いますが、万一、これが3万5,900人、4,000人減る、そして、可能
性消滅都市と言われた2040年の2万9,500人に向かっていっているこの流れをとめられるように、
私もこの登壇をしない形で一生懸命に取り組んでまいろうと思いますけども、ぜひどこまで覚えて
おいていただけるかわかりませんが、4年間、大分うるさく言ったなということだけ、ぜひ胸に刻
んでいただけたらありがたいなと思います。
大変、4年間お世話になりまして、まだありますが、一般質問で御礼とします。ありがとうござ
いました。(拍手)
○議長(山田実三君)
以上で、井澤康樹君の質問を終わります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------○議長(山田実三君)
ここでお諮りします。
本日の会議はこのあたりでとどめ、延会にいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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異議なしと認めます。
したがって、本日はこれをもって延会とすることに決しました。
あす18日は、午前9時から本会議を再開しますので、定刻までにご参集願います。
ご苦労様でした。
午後2時50分 延会
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地 方 自 治法 第 12 3 条第 2 項 の規 定 によ り 、こ こ に 署名 す る 。
議
長
山 田 実 三
署 名 議 員
榛 葉 利 広
署 名 議 員
熊 谷 隆 男
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