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IDシステム形V600 ユーザーズマニュアル
IDシステム 形V600 ユーザーズマニュアル インテリジェントフラグ/インテリジェントフラグⅡ アンプ部 形V600-HAR91/-HAR81 形V600-HAM91/-HAM81 形V600-HAR92 センサ部 形V600-HS51 形V600-HS61 形V600-HS63 形V600-HS67 データキャリア 形V600シリーズ カタログ番号 KKLG-001E KKLG-001_表2-3 04.2.13 7:01 PM ページ 1 はじめに オムロン商品をお買い上げいただきありがとうございます。 IDシステム形V600は、当社の高度な技術と豊富な経験により 開発された認識(Identification)システムです。 本ユーザーズマニュアルは、インテリジェントフラグ/インテリジェントフラグⅡの仕様、 取扱方法について解説したものです。 IDシステムを安全に正しく使用していただくために、 ご使用の前に本マニュアルをお読みください。 なお、本マニュアルはいつも手元において使用してください。 ご使用に際してのお願い 次に示すような条件や環境で使用する場合は、定格、機能に対して余裕を持った使い方やフェ ールセイフなどの安全対策へのご配慮をいただくとともに、当社営業担当者までご相談くださ るようお願いいたします。 ①取扱説明書に記載のない条件や環境での使用 ②原子力制御・鉄道・航空・車両・燃焼装置・医療機器・娯楽機械・安全機器などへの使用 ③人命や財産に大きな影響が予測され、特に安全性が要求される用途への使用 安全上のご注意 ●安全に使用していただくための表示と意味について 本書では、形V600を安全に使用していただくために、 注意事項を次のような表示と図記号で示しています。 ここで示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載しています。 必ず守ってください。表示と記号は次のとおりです。 警告 誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される 場合を示します。 ●図記号の説明 ●破裂注意 特定の条件において、破裂の可能性を注意する通告。 お願い (1)本書の内容の一部または全部を、無断で転載・複製することは禁止されています。 (2)装置の運用に際し、ハードウェア・ソフトウェアの仕様・制限を十分ご理解の上、正しくご活用ください。 誤って運用された結果については責任を負いかねます。 IDシステム 形V600 ユーザーズマニュアル インテリジェントフラグ/インテリジェントフラグⅡ 形V600-HAR91/-HAR81(8ビットリード専用タイプ) 形V600-HAM91/-HAM81(8ビット高機能タイプ) 形V600-HAR92(16ビットリード専用タイプ) 警告 メモリS-RAMタイプ データキャリアを分解、加圧 変形、 100℃以上の加熱、焼却はしないでください。 リチウム電池を内蔵しており、 発火、破裂の恐れがあります。 【 目次 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 1 ■■ ■■■ ■■ 目次 第 1 章 特長とシステム構成 1-1 特長…………………………………………………………………………………………………………………… 1-2 商品体系 …………………………………………………………………………………………………………… 1-3 システム構成 ……………………………………………………………………………………………………… 1-4 動作の概要 ………………………………………………………………………………………………………… 1-1 1-2 1-3 1-5 第 2 章 仕様と性能 2-1 アンプ部 …………………………………………………………………………………………………………… 2-1 2-1-1 各部の名称と機能 …………………………………………………………………………………………… 2-1 ■インテリジェントフラグ 形V600- H A R91 (8ビットリード専用タイプ)……………………… 2-1 …………………………… 2-5 ■インテリジェントフラグ 形V600- H A M91 (8ビット高機能タイプ) ■インテリジェントフラグⅡ 形V600- H A R92 (16ビットリード専用タイプ)………………… 2-10 2-1-2 一般仕様 ………………………………………………………………………………………………………… 2-18 2-1-3 入出力仕様 ……………………………………………………………………………………………………… 2-20 2-1-4 外形寸法 ………………………………………………………………………………………………………… 2-24 2-2 センサ部 …………………………………………………………………………………………………………… 2-28 2-2-1 仕様 ……………………………………………………………………………………………………………… 2-28 2-2-2 外形寸法 ………………………………………………………………………………………………………… 2-29 2-3 データキャリア(メモリE E P - ROM(電池レス)タイプ)………………………………………………… 2- 31 2-3-1 仕様、外形寸法…………………………………………………………………………………………………2- 31 2-3-2 メモリマップ…………………………………………………………………………………………………… 2- 36 2-3-3 ライトプロテクト機能 ……………………………………………………………………………………… 2- 37 2-4 データキャリア(メモリS - R A M(電池内蔵)タイプ)……………………………………………………… 2- 38 2-4-1 仕様、外形寸法…………………………………………………………………………………………………2- 38 2-4-2 メモリマップ…………………………………………………………………………………………………… 2- 40 2-4-3 2-4-4 ライトプロテクト機能 ……………………………………………………………………………………… 2- 41 電池寿命 ………………………………………………………………………………………………………… 2- 43 第 3 章 交信仕様 3-1 交信距離 …………………………………………………………………………………………………………… 3-1 3-1-1 交信距離仕様…………………………………………………………………………………………………… 3-1 3-1-2 交信領域図 ……………………………………………………………………………………………………… 3-2 3-2 交信時間 …………………………………………………………………………………………………………… 3- 5 3-2-1 交信時間仕様…………………………………………………………………………………………………… 3- 5 3-2-2 データキャリアの移動速度(コンベア速度)……………………………………………………………… 3- 5 第 4 章 取りつけ 4-1 アンプ部の取りつけ ……………………………………………………………………………………………… 4-1 4-1-1 設置環境について …………………………………………………………………………………………… 4-1 4-1-2 取りつけ方法について ……………………………………………………………………………………… 4-1-3 インターフェースケーブルとの接続 ……………………………………………………………………… 4-1-4 センサ部コネクタの着脱方法 ……………………………………………………………………………… 4-2 センサ部の取りつけ ……………………………………………………………………………………………… 4-2-1 取りつけ方法…………………………………………………………………………………………………… 4-2 4-4 4-5 4-6 4-6 【 目次 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 2 ■■ ■■■ ■■ 目次 4-2-2 周囲金属の影響………………………………………………………………………………………………… 4-8 4-2-3 センサ部間の相互干渉 ……………………………………………………………………………………… 4-10 近接センサとの影響(相互干渉)…………………………………………………………………………… 4-12 4-2-4 4-3 データキャリアの取りつけ ……………………………………………………………………………………… 4-14 4-3-1 メモリE E P - ROM(電池レス) タイプの取りつけ方法 ………………………………………………… 4-14 4-3-2 メモリS - R A M(電池内蔵) タイプの取りつけ方法……………………………………………………… 4-21 第5章 上位機器との通信 5-1 インテリジェントフラグ 形V600- H A R91 (8ビットリード専用タイプ)……………………………… 5-1-1 A U TO(オート) モードによる読み出し…………………………………………………………………… 5-1-2 S Y N C(同期) モードによる読み出し ……………………………………………………………………… 5-2 インテリジェントフラグ 形V600- H A M91 (8ビット高機能タイプ)…………………………………… 5-2-1 A U TO(オート) モードによる読み出し…………………………………………………………………… 5-2-1-1 D A T A(データ) リードモード ………………………………………………………………………… 5-1 5-2 5-2 5-4 5-6 5-6 5-6 5-2-1-2 V E R I F Y(ベリファイ) リードモード ………………………………………………………………… 5-8 5-2-2 S Y N C(同期) モードによる読み出し ……………………………………………………………………… 5-10 5-2-2-1 D A T A(データ) リードモード ………………………………………………………………………… 5-10 5-2-2-2 V E R I F Y(ベリファイ) リードモード ………………………………………………………………… 5-12 5-2-3 A U TO(オート) モードによる書き込み…………………………………………………………………… 5-14 5-2-4 S Y N C(同期) モードによる書き込み ……………………………………………………………………… 5-16 5-3 インテリジェントフラグⅡ 形V600- H A R92 (16ビットリード専用タイプ)………………………… 5-18 5-3-1 モード1 (標準モード)………………………………………………………………………………………… 5-18 5-3-1-1 A U TO(オート) モードによる読み出し ……………………………………………………………… 5-18 5-3-1-2 S Y N C(同期) モードによる読み出し ………………………………………………………………… 5-20 5-3-2 モード2 (省配線モード)……………………………………………………………………………………… 5-22 5-3-2-1 A U TO(オート) モードによる読み出し ……………………………………………………………… 5-22 5-3-2-2 S Y N C(同期) モードによる読み出し ………………………………………………………………… 5-24 5-4 上位機器のサンプルプログラム………………………………………………………………………………… 5-26 第6章 6-1 6-2 センサ部とデータキャリアの耐薬品性 センサ部の耐薬品性 ……………………………………………………………………………………………… 6-1 データキャリアの耐薬品性 ……………………………………………………………………………………… 6-2 付表 付-1 付-2 …………………………………………………………………………………………………付-1 アクセサリ (別売) マニュアルバージョン ………………………………………………………………………………………… 付-2 【 第1章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 第1章 1−1 特長とシステム構成 特長 インテリジェントフラグ/インテリジェントフラグⅡは、メカフラグ、カンバン、および 品質管理、工程管理を革新する D方式の電子式フラグです。 ●センサ感覚ですぐ使える アンプの設定スイッチだけでモード設定、通信設定が簡 ●ラフな設置でOK 。しかもメカ的な寿命・トラブルの 心配は無用 単に行なえ、すぐに使えます。 交信距離は最大100㎜と長距離。 ●少ない投資でより高度なライン構築が可能 従来のセンサのようなシビアな位置決めや相互干渉の心 従来のメカフラグやカンバンでは、機種数分のフラグ 配がなくなります。また、従来のメカフラグのようなシ (ex.256機種なら256種類 / 256枚のフラグ)を準備する必 リンダなどのメカ部がないため、寿命、トラブルの不安 要がありましたが、インテリジェントフラグ / インテリ がありません。 ジェントフラグⅡでは、1個のデータキャリアで約64000 ●省配線モードと出力ラインのパリティチェック機能を 機種の判別ができます。 搭載 ●省スペース化にも貢献 インテリジェントフラグⅡには、 16点の入力ユニット1台 センサ8台∼16台分の働きを1台のリードライトヘッドで で制御ができる「省配線モード」を搭載。また、ケーブル 実現します。フラグやカンバン側もデータキャリアが1 配線上の断線、結線不良などの簡易チェックができるパ 個のため、大幅なスペース化が図れます。 リティチェック出力を装備。 ●従来の Dシステムと組み合わせ可能 形 V 600シリーズのデータキャリアを共通して使えるた め、既存ラインの拡張時などにも採用できます。 1−1 【 第1章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 1−2 商品体系 インテリジェントフラグ / インテリジェントフラグⅡの商品体系は、次のようになっています。 アプリケーションに合わせて最適な商品をご使用いただけます。 オムロン インテリジェントフラグ シリーズ インテリジェントフラグ (8ビットタイプ) 1−2 インテリジェントフラグⅡ (16ビットタイプ) リード専用タイプ 高機能タイプ リード専用タイプ 形V600-HAR91/-HAR81 形V600-HAM91/-HAM81 形 V600- H A R92 HAR91:NPN出力 HAR81:PNP出力 HAM91:NPN出力 HAM81:PNP出力 【 第1章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 1−3 システム構成 インテリジェントフラグ / インテリジェントフラグⅡは、オープンコレクタ方式によるI / O接続により、 P Cや省配線機 器と組み合わせて使うことができます。 また、 アンプ部とセンサ部はワンタッチコネクタ接続、アンプ部とインターフェースケーブルもコネクタ接続が可能で、 最大10 m まで延長することができます。 なおデータキャリアは、形V600シリーズの各タイプが使用できます。 ■インテリジェントフラグ ・形V600-HAR91/-HAR81 ・形V600-HAM91/-HAM81 ・形V600-HAR91/-HAR81 ・形V600-HAM91/-HAM81 PC、 /Oリレーターミナル、B7A、 DeviceNetなど センサコン トローラ PC、 /Oターミナル、B7A、 DeviceNetなど 〈上位〉 センサ部 (ケーブル2m固定) 端子台配線 端子台配線 コネクタ接続 アンプ部 ケーブル0.5m 固定、コネクタ付 ( インター フェース ケーブル ) コネクタ接続 コネクタ接続 電源24V 電源24V 〈アンプ部〉 コネクタ接続 形XG4E-2031 (形V600-HAR91/-HAR81時) 形XG4E-2631 (形V600-HAM91/-HAM81時) コネクタ接続 コネクタ接続 〈センサ部〉 形XG5M-2032-N (形V600-HAR91/-HAR81時) 形XG5M-2632-N (形V600-HAM91/-HAM81時) インターフェースケーブル 2m、5m、10mの3タイプ (最大10m) 形V600-HS51 〈データキャリア〉 形V600-HS61 形V600-HS63 形V600-HS67 空間伝送(交信) 形V600 形V600 -D23P53 -D23P54 形V600 -D23P61 形V600 -D23P66N 形V600 -D23P66SP 形V600 -D23P55 形V600 -D23P72 形V600 -D8KR12 形V600 -D8KR04 形V600 -D23P71 形V600 -D2KR16 1−3 【 第1章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 1−3 システム構成 ■インテリジェントフラグⅡ ・形 V 600- H A R92 <上位> PC、 /Oリレーターミナル、B7A、DeviceNetなど センサ部 (ケーブル2m固定) 端子台配線 コネクタ接続 <インターフェースケーブル> アンプ部 ケーブル0.5m 固定、コネクタ付 ( ) コネクタ接続 <アンプ部> 電源24V コネクタ接続 形X G4E -2631 形 X G5M -2632- N コネクタ接続 <センサ部> インターフェースケーブル 2m、5m、10mの3タイプ (最大10m) 形V600-HS51 形V600-HS61 形V600-HS67 空間伝送 (交信) <データキャリア> 1−4 形V600-HS63 形V600 形V600 -D23P53 -D23P54 形V600 -D23P61 形V600 -D23P66N 形V600 -D23P66SP 形V600 -D23P55 形V600 -D23P72 形V600 -D8KR12 形V600 -D8KR04 形V600 -D23P71 形V600 -D2KR16 【 第1章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 1−4 動作の概要 ① P Cなどの上位機器からアンプ部へデータキャリア内 の情報(8ビット、または16ビット)の読み出し、ある いは書き込みの指示を出します。 ②パレットに装着されたデータキャリアがセンサ部の交 信エリア内に入ると指定されたアドレスの情報 (8ビッ ト、または16ビット)を読み出し、あるいは書き込み をします。 ③情報の読み出し時は、その結果をアンプ部から上位機 器へON / O F F( “1”“ )信号としてパラレル出力しま / 0” す。情報の書き込み時には、正常に書き込み処理が完 了したか否かを上位機器へ出力します。 ④上位機器はその結果を受けてライン制御などを行ない ます。 1−5 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 第2章 2−1 仕様と性能 アンプ部 2−1−1 各部の名称と機能 ■インテリジェントフラグ/形V600-HAR91/-HAR81 (8ビットリード専用タイプ) ●各部の名称 ①アドレス設定スイッチ リードアドレスの設定(0000 H∼00 F F H)H E X(16進) 入力 左側:U P P E R DI GI T(上位桁)設定 例 : アドレス002A Hの場合、 右側:LOWE R DI GI T(下位桁)設定 左側を“2”、右側を “A” にします (通電中の設定変更可能) ( ) ②アクセスモード設定スイッチ データキャリアとの交信モード設定 オートモード / 同期モード (電源立上げ時に1度取込み、通電中変更不可) ③出力時間設定スイッチ 出力時間の設定 10 / 50 / CON T IN UOUS(無限大) (電源立上げ時に1度取込み、通電中変更不可) R U N表示 ◎緑色:電源投入後、常時点灯 (ハード異常時消灯) 通信完了表示(2色 L ED) ◎緑色:正常終了時に点灯 ◎赤色:エラー終了時に点灯 ④データ表示(2色 L ED×8) ◎緑色:リードデータをビット単位で表示 ◎赤色:エラー終了時にエラーコードを点滅表示 注. 下記の設定スイッチは電源立上げ時のみ取込みを実行します。 そのために、通電中の設定変更は不可能です。再設定を行なう場合は一度電源 を切ってから再設定してください。 ・アクセスモード設定スイッチ ・出力時間設定スイッチ No . 名称 ① アドレス設定スイッチ 機能 アドレス (A D D R E SS) の 設定 説明 データキャリアのアクセス対象アドレス(リードするアドレス) を設定します。 左側のスイッチでアドレスの上位桁を、右側のスイッチで下位 桁を設定します。(例.アドレス005B Hのとき、左側を“5”に、 右側を“B”に設定します) 設定できるアドレスは0000H∼00F F Hです。 S - R A Mタイプデータキャリア:0000 H∼00F F H E E P - R OMタイプデータキャリア:0000H∼00F D H ( ) 2−1 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 No . アンプ部 名称 機能 説明 (主に移動中アクセス時に使います) A U TO:オートモード オートモ ー ドとは、形V600-HAR91/-HAR81 の 電 源ON後、常 時 データキャリアとアクセスできる状態にあるモードです。 したがっ て、同期用のトリガは必要なく、データキャリアが交信エリアに入 ると自動的にデータキャリアとアクセスを行ないます。 なお、 リー ドされたデータは、 出力ラインに出力されます。 リードアクセス後、データキャリアが交信エリアに留まった場 合、再度のアクセスは行なわれません。データキャリアが一度 交信エリア外へ出た後、またはIN H IBI T入力にて動作停止、 解除後に、再度オートリード状態に戻ります。 (例)A U TOモード時の使用方法 通信モード (A CC E SS MOD E)の設定 ② アクセスモード設定 スイッチ ③ 出力時間設定スイッチ 2−2 アクセスモードには 「A U TO (オート)モード」と「S Y NC (同期)モード」の2種類があり ます。 出力時間 (OU T P U T T IM E)設定 S Y NC:同期モード(主にデータキャリアを停止させてアクセ スする時に使います) 同期モードでは、形V600-HAR91/-HAR81の電源ON後、トリガ (TRG) 入力待ちの状態になります。 トリガ入力後、直ちに、リードアクセスが行なわれます。その時 データキャリアが交信エリア内にあれば、リードデータをデー タ出力ラインに出力します。データキャリアが交信エリア内に なければ、データキャリア不在エラーとしてエラー出力を出力 時間設定スイッチで設定された時間だけ出力します。なお、エ ラー発生時には、データ出力ラインはすべてO F F( “0” )の状態 となります。 (例)S Y N C(同期)モード時の使用方法 正常終了出力(NOM A L) 、エラー終了出力(E R R)の出力時間を 設定します。なお、CON T IN UOUS(無限大)に設定した場合の 各出力は、オートモード時にはIN H IBI T入力により、同期モー ド時には次のT R G入力により解除されます。 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 名称 No . ④ 機能 リードデータ、 エラーコードの表示 データ表示 (2色L E D×8) アンプ部 説明 リードデータ8ビットを緑色のL E Dで表示します。データ出力 ラインと対応し、次のリードデータに切り換るまで点灯保持し ます。 エラー発生時にエラーコードを赤色のL E Dで点滅表示します。 なお、次の実行まで点滅表示を保持します。 エラーコードについては下表をご参照ください。 エラーコード表 点滅ビット エラー名称 7 ・ハード異常 ・設定スイッチの設定不良 ・過度なノイズなどによるC P U異常 ・電源リセット ・設定スイッチが中間位置になっている ・スイッチの再設定後、電源リセット など 外部入力異常 ・過度なノイズにより入力状態が確定し ・ノイズ環境のチェック(ケーブルの引 ない。 回しなど) ・ R / W切換ライン、データ入力ライン ・プログラムの確認、I / F仕様の確認 が確定していない。 未使用 未使用 3 アドレスエラー データキャリアのメモリエリアを越える 設定アドレスのチェック アドレス設定された。 2 データキャリア不在エラー トリガ入力時データキャリアが交信エリ ・トリガ入力タイミングのチェック ・交信距離などの設置条件のチェック ア内に存在しない。 1 未使用 未使用 0 データキャリア交信エラー データキャリアとの交信が正常に終了し 通過速度、交信距離などの設置条件の なかった。 チェック 6 5、4 エラー内容 エラー発生時の処理 未使用 未使用 2−3 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ●機能説明 形V600-HAR91/-HAR81は、リード専用タイプです。データキャリア内の指定されたアドレスのデータ〈8ビット〉を リードします。リードの方法にはAUTO(オート)モードとSYNC(同期)モードの2種類があり、アクセスモード設定 スイッチにて設定します。 モード A U TO(オート) アドレス設定スイッチ(2桁:00 H∼ F F H)にて設定されたアドレスのデータ〈8ビット〉をデータ キャリアからリードします。 A U TO(オート)モードの場合、データキャリアが交信エリア内に入ると自動的にデータキャ リアとのアクセスを開始します。 データキャリアからリードされたデータは、8点のデータ出力ライン(OD0∼OD7)に出力され ます。なお、データ出力は、次のアクセスで新しいデータ出力がされるまで、保持されます。 8点のデータ出力ラインにデータが出力されてから3 後にNO R M A L出力がONします。 なお、NOR M A L出力は、出力時間設定スイッチで設定された時間だけ出力されます。 前述のようにデータ出力(OD0∼OD7)は、次のアクセスで新しいデータ出力がされるまで保 持されますが、I N H IBI T入力にて、強制的にデータ出力をO F F(オール“0” )することも可能 です。 データキャリアからの読み取りが正常にできなかった場合は、出力時間設定スイッチで設定 された時間だけエラー出力を行ないます。なお、エラー発生時には、データ出力ライン(OD0 ∼OD7) はすべてO F F(オール“0” )します。 S Y NC(同期)モード アドレス設定スイッチ(2桁:00 H∼ F F H)にて設定されたアドレスのデータ〈8ビット〉をデータ キャリアからリードします。 S Y N C(同期モード)の場合、データキャリアが交信エリア内に存在する状態でトリガ入力を ONすることでアクセスを開始します。一般的にトリガ入力には、パレット停止信号などを使 います。 データキャリアからリードされたデータは、8点のデータ出力ライン(OD0∼OD7)に出力され ます。なお、データ出力は次のトリガ入力が入るまで保持されます。 8点のデータ出力ラインにデータが出力されてから3 後にNOR M A L出力がONします。なお、 NO R M A L出力は出力時間設定スイッチで設定された時間だけ出力されます。 データキャリアが、交信エリア内に無い時にトリガ入力がONされた場合には「データキャリ ア不在エラー」となり、エラー出力を出力設定時間設定スイッチで設定された時間だけ出力し ます。なお、エラー発生時にはデータ出力ライン (OD0∼OD7)はすべてO F F(オール “0” )しま す。 2−4 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ■インテリジェントフラグ/形V600-HAM91/-HAM81 (8ビット高機能タイプ) ●各部の名称 ①アドレス設定スイッチ リード / ライトアドレスの設定(0000H∼00F F H)H E X(16進) 入力 左側:U P P E R DI GI T(上位桁)設定 例:アドレス005C Hの場合、 右側:LOWE R DI GI T(下位桁)設定 左側を“5”、右側を “C”にします (通電中の設定変更可能) ( ) ②アクセスモード設定スイッチ データキャリアとの交信モード設定 オートモード / 同期モード (電源立上げ時に1度取込み、 通電中変更不可) ③出力時間設定スイッチ 出力時間の設定 10 / 50 / CON T IN UOUS(無限大) (電源立上げ時に1度取込み、通電中変更不可) ④リードモード設定スイッチ リードモードの設定 データ(D A T A) リード / ベリファイ(V E R I F Y)リード (電源立上げ時に1度取込み、通電中変更不可) ⑤ライトモード設定スイッチ ライトモードの設定 バイト(B Y T E)/ ビットセット (BI T S E T)/ ビットクリア (BI T C L R) (電源立上げ時に1度取込み、通電中変更不可) 通信完了表示(2色L ED) ◎緑色:正常終了時に点灯 ◎赤色:エラー終了時に点灯 データ表示 (2色 L ED×8) ◎緑色:入出力データをビット単位で表示 ◎赤色:エラー終了時にエラーコードを点滅表示 ベリファイリード判定表示(2色L E D) ◎緑色:一致時に点灯 ◎赤色:不一致時に点灯 R U N表示 ◎緑色:電源投入後、常時点灯 (ハード異常時消灯) ⑥リード / ライト表示(2色L E D) ◎緑色:リード処理時に点灯 ◎橙色:ライト処理時に点灯 注. 下記の設定スイッチは電源立上げ時のみ取込みを実行します。 そのために、通電中の設定変更は不可能です。再設定を行なう場合は一度電源 を切ってから再設定してください。 ・アクセスモード設定スイッチ ・出力時間設定スイッチ ・リードモード設定スイッチ ・ライトモード設定スイッチ No . 名称 ① アドレス設定スイッチ 機能 アドレス (A D D R E SS) の 設定 説明 データキャリアのアクセス対象アドレス(リードするアドレス) を設定します。 左側のスイッチでアドレスの上位桁を、右側のスイッチで下位 桁を設定します。(例.アドレス00B9 Hのとき、左側を“B”に、 右側を “9” に設定します) 設定できるアドレスは0000H∼00F F Hです。 S - R A Mタイプデータキャリア:0000 H∼00F F H E E P - R OMタイプデータキャリア:0000H∼00F D H ( ) 2−5 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 No . アンプ部 名称 機能 説明 (主に移動中アクセス時に使います) A U TO:オートモード オートモードとは、形V600-HAM91/-HAM81の電源ON後、常時 データキャリアとアクセスできる状態にあるモードです。した がって、同期用のトリガは必要なく、データキャリアが交信エリア に入ると自動的にデータキャリアとアクセスを行ないます。 リードまたはライトアクセス後、データキャリアが交信エリア 内に留まった場合、 再度のアクセスは行なわれません。データキ ャリアが一度交信エリア外へ出た後またはIN H IBI T入力にて 動作停止、 解除後に、再度データキャリア待ち状態に戻ります。 (例)A U TOモード時の使用方法 通信モード (A CC E SS MOD E)の設定 ② アクセスモード設定 スイッチ アクセスモードには 「A U TO (オート)モード」 と「S Y NC (同期)モード」の2種類があり ます。 S Y NC:同期モード(主にデータキャリアを停止させてアクセ スする時に使います) 同期モードでは、形V600-HAM91/-HAM81の電源ON後、トリガ (TRG)入力待ちの状態になります。トリガ入力後、ただちに、 リードまたはライトアクセスが行なわれます。その時データ キャリアが交信エリア内にあれば、処理結果が出力されます。 データキャリアが交信エリア内になければ、データキャリア不 在エラーとしてエラー出力を出力時間設定スイッチで設定され た時間だけ出力します。なお、エラー発生時には、データ出力ラ インはすべてOFF (“0” )の状態になります。 (例)S Y N C(同期)モード時の使用方法 ③ 出力時間設定スイッチ 出力時間 (OU T P U T T IM E) 設定 正常終了出力(NO R M A L) 、エラー終了出力(E R R)の出力時間 を設定します。なお、CON T IN UOUS(無限大)に設定した場合 の各出力は、オートモード時にはIN H IBI T入力により、同期モー ド時には次のT R G入力により解除されます。 ④ リードモード設定 スイッチ リードモード (R E A D MOD E)の設定 データ(D A T A) リードモード、ベリファイ(V E R I F Y) リード モードの選択をします。 ⑤ ライトモード設定 スイッチ ライトモード (W R I T E MOD E) の設定 バイト(B Y T E)モード、ビットセット(BI T S E T)モード、ビッ トクリア(BI T C L R) モードの選択をします。 2−6 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 ⑥ 機能 名称 No . 説明 リードデータ、ライトデータ、 ベリファイ結果、 エラーコー ドの表示 データ表示 (2色L E D×8) アンプ部 データリードモードの場合 リードデータ8ビットを表示(緑色のL E D)します。データ出力 ラインと対応し、次の実行まで点灯保持します。 ベリファイリードモードの場合 ベリファイリード処理を実行したデータを表示(緑色L E D)し ます。次の実行まで点灯保持します。 ライトモードの場合 ライト処理を実行したデータを実行したデータを表示(緑色L E D)します。 エラー発生時にエラーコードを点滅表示(赤色L E D) します。 次の実行まで点滅保持します。 エラーコードについては下表をご参照ください。 エラーコード表 点滅ビット エラー名称 7 ・ハード異常 ・設定スイッチの設定不良 ・過度なノイズなどによるC P U異常 ・電源リセット ・設定スイッチが中間位置になっている ・スイッチの再設定後、電源リセット など 6 外部入力異常 ・過度なノイズにより入力状態が確定し ・ノイズ環境のチェック(ケーブルの引 回しなど) ない。 ・ R / W切換ライン、データ入力ライン ・プログラムの確認、I / F仕様の確認 が確定していない。 5 未使用 未使用 4 ライトプロテクトエラー ライトプロテクト領域にアドレスが設定 ライトプロテクト領域のチェック、アド された。 レスの変更 3 アドレスエラー データキャリアのメモリエリアを越える 設定アドレスのチェック アドレスが設定された。 2 データキャリア不在エラー トリガ入力時データキャリアが交信エリ ・トリガ入力タイミングのチェック ・交信距離などの設置条件のチェック ア内に存在しない。 1 0 不一致エラー (ライトに限定) データキャリア交信エラー エラー内容 エラー発生時の処理 未使用 ライト処理中のベリファイリードでのエ 通過速度、交信距離などの設置条件の ラー チェック データキャリアとの交信が正常に終了し 通過速度、交信距離などの設置条件の なかった。 チェック 2−7 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 8 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ●機能説明 形V600-HAM91/-HAM81は、リード機能、およびライト機能をもつタイプです。リード機能ではデータキャリア内の指 定されたアドレスのデータ〈8ビット〉をリードするモードと、あらかじめ設定したデータ〈8ビット〉 と実際にリードした データ 〈8ビット〉 とを比較し、一致/不一致の出力をするベリファイ (VERIFY)リードモードを有しています。 また、ライト機能については〈8ビット(1バイト)〉のデータをライトする「バイト(B Y T E)モード」に加え、あるビット のみをセットする( “1”を立てる) 「ビットセット(BIT SE T)モード」 、ある1ビットのみクリアする(“0”にする) 「ビット クリア (BIT C L R) モード」を装備しており、メカフラグの機能によりマッチしています。 機能 モード区分 データ (D A T A) リード モード リード機能 内容 アドレス設定スイッチ(2桁 : 00 H∼ F F H)にて設定されたアドレスのデータ〈8 ビット〉をデータキャリアよりリードします。リードしたデータは、8点のデー タ出力ライン(OD0∼OD7) に出力されます。 データ出力をしてから3 後にNO R M A L信号が立上がります。 出力時間設定スイッチで設定された時間だけ出力されます。 NO R M A L信号は、 データ出力(OD0∼OD7)はS Y NCモードでは次のトリガ入力がONするまで保 持されます。A U TOモードでは次のデータ出力まで保持されますが、IN H IBI T 入力をONすることによってデータ出力をO F Fすることも可能です。 データキャリアからの読み出しが正常にできなかった場合は出力時間設定スイ ッチで設定された時間だけエラー出力を行ないます。 アドレス設定スイッチ(2桁 : 00 H∼F F H) にて設定されたアドレスのデータ 〈8ビ ット〉をデータキャリアよりリードし、比較(ベリファイ)します。リードされ たデータは、8点の入力ライン(ID0∼ID7)のデータと比較され、出力時間設定 スイッチで設定された時間だけ下記ラインに出力されます。 ベリファイ(V E R I F Y) リードモード 一致時 :データ出力ラインビット0(OD0)ON 不一致時:データ出力ラインビット7(OD7)ON (OD1∼OD6は使用しません。) データキャリアからの読み出しが正常にできなかった場合は、出力時間設定ス イッチで設定された時間だけエラー出力を行ないます。 ライト機能 ライト処理 は、データキ ャリアへデ ータが正しく 書き込まれた 事を確認した 後、正常終了 (NORMAL) を出力してい ます。 2−8 バイト (B Y T E) モード バイト(BI T E) モード アドレス設定スイッチ(2桁:00 H∼ F (例) ライトデータとして設定したデータをそ F H)にて設定されたアドレスに、 データキャ データ入力ライン(I D 0 ∼ ID 7)に入 のまま1バイト分(8ビット分) リアへ書き込むモードです。 力されたデータをライトします。 データキャリア ライト完了後、正常終了出力(NOR (現状データ) ライトデータ (データ入力ライン) への書き込み M A L出力)は出力時間設定スイッチ 0 1 1 で設定された時間だけ出力されます。 1 1 1 データキャリアへの書き込みが正常 0 0 0 にできなかった場合は、出力時間設 1 0 0 0 1 1 定スイッチで設定された時間だけエ 1 1 1 ラー出力を行ないます。 0 0 0 ( 1 )( 0 ) 0 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 9 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 機能 モード区分 ビットセット (BI T S E T)モード ライト機能 ライト処理 は、データキ ャリアへデ ータが正しく 書き込まれた 事を確認した 後、正常終了 (NO R M A L) を出力してい ます。 内容 ビットセット (BI T S E T)モード アドレス設定スイッチ(2桁 : 00 H∼ F (例) ライトデータ入力に“1”のビットを設定 F H)にて設定されたアドレスに、 “1”→ “0”にするモードで データ入力ラインでON されたビッ したビットのみ トのみセット( “1”を立てる)します。 す。変更したくないビットは、旧データ がそのまま保持されます。 他のビットは、変更されません。 ビットセット書き ライト完了後、正常終了出力(NOR (現状データ) ビットセットデータ (データ入力ライン) 込み後のデータ M A L出力)は出力時間設定スイッチ 0 1 1 で設定された時間だけ出力されます。 1 0 1 データキャリアへの書き込みが正常 0 0 0 にできなかった場合は、出力時間設 1 0 1 0 1 1 定スイッチで設定された時間だけエ 1 1 1 ラー出力を行ないます。 0 1 1 )( ( 1 1 ビットクリア (BI T C L R)モード アンプ部 ) 1 アドレス設定スイッチ(2桁 : 00 H∼ F (例) ビットクリア (BI T C L R)モード ライトデータ入力に“1”のビットを設定 F H)にて設定されたアドレスに、 “1” → “0”にするモードで データ入力ラインでON されたビッ したビットのみ トのみクリア(“0”にする)します。 す。変更したくないビットは、旧データ がそのまま保持されます。 他のビットは、変更されません。 ビットクリア書き ライト完了後、正常終了出力(NOR (現状データ) ビットセットデータ (データ入力ライン) 込み後のデータ M A L出力)は出力時間設定スイッチ 0 0 0 で設定された時間だけ出力されます。 1 0 1 データキャリアへの書込みが正常に 0 0 0 できなかった場合は出力時間設定ス 1 0 1 0 1 0 イッチで設定された時間だけエラー 1 1 0 出力を行ないます。 0 1 0 ( 1 )( 1 ) 0 注. リードとライトの切換えは、スイッチではなくインターフェースケーブル(インターフェースライン:− のON / O F Fで R / W) 行ないます。 2−9 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 0 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ■インテリジェントフラグⅡ / 形V 600- H A R92 (16ビットリード専用タイプ) ●各部の名称 ①アドレス設定スイッチ リードする先頭アドレスの設定 (0000 H∼00 F F H)H E X(16進) 入力 左側:U P P E R DI GI T(上位桁)設定 例:アドレス003B Hの場合、 右側:LOWE R DI GI T(下位桁)設定 左側を“3”、右側を “B”にします (通電中の設定変更可能) ( ) ②アクセスモード設定スイッチ データキャリアとの交信モード設定 オートモード / 同期モード (電源立上げ時に1度取込み、 通電中変更不可) ③出力オフディレー時間設定スイッチ 出力オフディレー時間の設定 10 / 50 / 500 (電源立上げ時に1度取込み、通電中変更不可) ④出力モード設定スイッチ 出力モード1 / 出力モード2の設定 (電源立上げ時1度に取込み、通電中変更不可) ⑤データ表示(2色 L ED×16) ◎緑色:リードデータをビット単位で表示 ◎赤色:エラー終了時にエラーコードを点滅表示 (0∼7ビットのみ) 通信完了表示(2色 L ED) ◎緑色:正常終了時に点灯 ◎赤色:エラー終了時に点灯 R U N表示 ◎緑色:電源投入後、常時点灯 (ハード異常時消灯) 注.下記の設定スイッチは電源立上げ時のみ取込みを実行します。 そのために、通電中の設定変更は不可能です。再設定を行なう場合は一度電源 を切ってから再設定してください。 ・アクセスモード設定スイッチ ・出力オフディレー時間設定スイッチ ・出力モード設定スイッチ No . 名称 ① アドレス設定スイッチ 機能 アドレス (A D D R E SS) の 設定 説明 データキャリアのアクセス対象16ビット(2バイト)の先頭アド レス(リードする先頭アドレス) を設定します。 (例)アドレス0053 Hと0054 Hの16ビット(2バイト)をリードする 場合には、0053 Hに設定します。 左側のスイッチでアドレスの上位桁を、右側のスイッチで下位 桁を設定します。(例.アドレス0053 Hのとき、左側を“5”に、 右側“3” に設定します) 設定できるアドレスは0000H∼00F F Hです。 S - R A Mタイプデータキャリア:0000 H∼00F F H E E P - R OMタイプデータキャリア:0000H∼00F C H ( 2−10 ) 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 No . 名称 機能 アンプ部 説明 (主に移動中アクセス時に使います) A U TO:オートモード オートモードとは、形 V 600 - H A R 92の電源ON 後、常時デー タキャリアとアクセスできる状態にあるモードです。したがっ て、同期用のトリガ(T R G)は必要なく、データキャリアが交 信エリア内に入ると自動的にデータキャリアとアクセスを行な います。なおリードされたデータは、データ出力ラインに出力 されます。 リードアクセス後、データキャリアが交信エリア内に留まった 場合、再度のアクセスは行なわれません。データキャリアが一 度交信エリア外へ出た後、またはIN H IBI T入力にて動作停止、 解除後に、再度データキャリア待ち状態に戻ります。 (例)A U TOモード時の使用方法 通信モード (A CC E SS MOD E) の設定 ② アクセスモード設定 スイッチ アクセスモードには 「A U TO (オート)モード」 と「S Y NC (同期)モード」の2種類があり ます。 S Y NC:同期モード(主にデータキャリアを停止させてアクセ スする時に使います) 同期モードでは、形 V600 - H A R 92の電源ON後、トリガ(T R G) 入力待ちの状態になります。トリガ入力後、直ちに、 リードアク セスが行なわれます。その時データキャリアが交信エリア内に あれば、リードデータをデータ出力ラインに出力します。デー タキャリアが交信エリア内になければ、データキャリア不在エ ラーとしてエラー出力を出力します。なお、この場合のエラー 出力時間は出力オフディレー時間設定スイッチにて設定された 時間となります。 (例)S Y N C(同期)モード時の使用方法 2−11 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 No . アンプ部 名称 機能 説明 データ出力(OD0∼OD15 / 出力モード1、2時共通) 、正常終了出力 (NOR M A L / 出力モード1時) 、ストローブ出力(S T R B / 出力モー ド2時) 、エラー出力 (E R R / 出力モード1、2時共通) 、パリティチ ェック出力 ( P A R I T Y / 出力モード1、2時共通) の出力オフディレ ー時間を設定します。出力オフディレー時間(タイマ) の起動は、 アクセスモードに関係なく、データキャリアが交信エリアから出 た時点からとなります。なお、 オートモード時のIN H IBI T入力、 同 期モード時は、次のトリガ(T R G)入力により、強制的に出力は 解除されます。 (データキャリアが交信エリア内時、出力オフディ レー時間(タイマ)起動中も出力解除となります。 注.インテリジェントフラグⅡとインテリジェントフラグでは、 出力方式が異なりますのでご注意ください。 ③ 出力オフディレー時間 設定スイッチ ④ 出力モード設定スイッチ 2−12 出力オフディレー時間 (O F F D E L A Y T IM E) の 設定 出力モード (OU T P U T MOD E) の設定 従来のインテリジェントフラグでは、データキャリアから読み出 した情報を出力する際に、出力時間(10 m sec . / 50 m sec . / CON T I を設定する方式を採用しています。そのためデ N UOUSの3通り) ータキャリアが交信領域内にあっても設定した時間だけしか出力 しません。 インテリジェントフラグⅡでは、 データキャリアから読 み出した情報を出力する際に、出力オフディレー時間 (10 m sec./ 50 m sec./ 500 m sec. の3通り) を設定する形になっています。その ためデータキャリアが交信領域内にある場合には、その間出力を 保持しており、交信領域から出た後、設定した出力オフディレー 時間後にO F Fします。 出力モード1 (OU T P U T MOD E1) :標準モード データ出力(OD0∼OD15)16点、正常終了出力(NOR M A L)1 点、およびエラー終了出力 (E R R) 1点を用いて、データのリー ド、通信制御、エラー検知ができるモードです。 また、 パリティ チェック出力(P A R I T Y)1点を接続すれば、上位入力ユニット とアンプ間ケーブルの通信パリティチェックも可能です。なお、 出力モード1では、エラー発生時にエラー終了出力 (E R R)の他、 データ出力 (D0∼D15) に発生したエラーの種類に応じたエラー コードも出力します。 出力モード2 (OU T P U T MOD E2) :省配線モード データ出力(OD0∼OD15)16点だけを用いて、データのリード、 通信制御、およびエラー検知ができるモードです。そのため、 (入力点数16点タイプ) 1台だけ P Cや省配線機器の入力ユニット で16ビット (2バイト)のデータリードの制御が可能です。また、 ストローブ出力(S T R B)1点を用いた交信完了状態チェックや パリティチェック出力(P A R I T Y) 1点によるケーブル通信上の パリティチェックなども組合わせて使用できます。 (例) 「データ出力(OD0∼OD12)13点」+「ストローブ出力(S T R B)1点」+「エラー終了出力(E R R)1点」+「パリティチェッ ク出力( P A R I T Y)1点」の計16点を機器の入力ユニットに 接続して使用することもできます。 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 ⑤ 機能 名称 No . リードデータ、 エラーコードの表示 データ表示 (2色L E D×16) アンプ部 説明 リードデータ16ビットの値をデータ出力ラインと同じタイミン グで表示します(緑色のL E D16個) 。 データ出力ラインは設定した出力オフディレー時間後にすべて “0”になる)しますが、データ表示L E Dは次のリードデー O F F( タに切り換わるまで点灯を保持します。 エラー発生時には、エラーコードをエラー出力ラインと同じタ イミングで点滅表示します(赤色 L E D) 。なお、点滅表示は次 のリード実行まで保持します。 出力モード1の場合、エラーコードに対応したデータ出力が出 力されますが、 と同様に設定した出力オフディレー時間後に すべてO F F(“0”になる)します。エラーコードについては、下 表をご参照ください。 エラーコード表 点滅ビット エラー名称 7 ・ハード異常 ・設定スイッチの設定不良 ・過度なノイズなどによるC P U異常 ・電源リセット ・設定スイッチが中間位置になっている ・スイッチの再設定後、電源リセット など 6 未使用 未使用 5 ハードデータエラー (出力モード2の場合) エラー内容 エラー発生時の処理 未使用 設定したアドレスのデータが “オール0” 、 設定したアドレスのデータキャリアの データ確認 あるいは “オール1” になっている。 未使用 未使用 3 アドレスエラー データキャリアのメモリエリアを越える 設定アドレスのチェック アドレス設定された。 2 データキャリア不在エラー トリガ入力時、データキャリアが交信エ ・トリガ入力タイミングのチェック リア内に存在しない。 ・交信距離などの設置条件のチェック 1 未使用 未使用 0 データキャリア交信エラー データキャリアとの交信が正常に終了し 通過速度、交信距離などの設置条件の なかった。 チェック 4 未使用 未使用 2−13 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ●機能説明 形V600- H A R92は、リード専用タイプです。データキャリア内の指定されたアドレスから16ビット (2バイト)のデータ をリードします。 リードの方法には、「A U TO(オート)モード」と「S Y NC(同期)モード」の2種類があり、アクセスモード設定スイッチに て設定します。また、P Cや省配線機器の入力ユニットが一般的に16点単位であることから、出力モードは標準モード(出 力モード1)に加えて、省配線モード(出力モード2)を搭載し、16点の入力ユニット1台での通信制御ができるようになっ ています。 さらに、アンプ部と上位機器との通信信頼性向上のために、簡易的な断線検知などが可能なパリティチェック出力 ( P A R I T Y) も装備しています。 機能 説明 リードの方法には、A U TO(オート) モードとS Y N C(同期)モードがありますが、基本的には、形V600(設定方法)が、以下のように異なります。 H A R91と同じです。ただし、出力時間の規定 リード機能 また、形 V600 - H A R 91の場合、NO R M A L出力がO F F しても、基本的にデータ出力は、次のリー ドが行われるまで保持されていますが、形V600- H A R92の場合、NO R M A L出力がオフした時点で データ出力も同時にO F F(オール“0” ) します。 形 V600- H A R92は、パリティチェック出力1点を装備しています。これは、上位機器とアンプ部間 のケーブル通信における出力データのパリティチェック結果を出力するものです。パリティチェッ ク出力を活用することでケーブル断線や結線外れなどの簡易チェックができます。 P A R I T Y(パリティ) チェック出力機能 出力データにおいて“1 (ON) ” になっているライン の合計本数が偶数の場合は “O F F”、 奇数の場合には “ON” します。 (例) “1” の本数が8本の時、“O F F”、11本の時 “ON” ( 2−14 ) 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 システム構成例(各モードでの入出力ラインの組合せとその使い方) 入力ライン モード 出力ライン データ出力( OD0∼OD15)…………16点 NO R M A L(正常終了出力)…………1点 出力………………1点 E R R(エラー終了) チェック出力…1点 P A R I T Y(パリティ) 出力モード1 (標準モード) I N H IBI T(オートモード時)/ …………1点 T R G(同期モード時) 出力モード1では、上位機器の入力ユニット(16点タイプ)が2セット、出力ユニッ トが1セット必要となります。 データ出力 (OD0∼OD15)…………16点 出力………………1点 E R R(エラー終了) 出力 ……………1点 S T R B(ストローブ) チェック出力…1点 P A R I T Y(パリティ) データ出力を16点 (16ビット) 使用する場合 ①オートモード使用時 出力モード2 (省配線モード) I N H IBI T(オートモード時)…1点 IN H IBI T入力を使用せず データ出力ライン16点だけ で制御することもできます。 ( ) 上位機器の入力ユニット 1セットと接続するだけでも使用できます。 ”は、通信制御に、 “オール1( F F F F H) ” この場合、データ出力の“オール0(0000H) はエラーコードとして扱うため、データとして使用することはできません。 そのため、使用できるデータは0001H∼F F F E Hです。 2−15 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 モード 入力ライン 出力ライン ②同期モード使用時 …………1点 T R G(同期モード時) 上位機器の入力ユニットのうち、入力ユニット 1セットと接続するだけでも 使用できます。この場合、データ出力の“オール0(0000H) ”は、通信制御に、 “オー ル1( F F F F H) ”はエラーコードとして扱うため、データとして使用することは できません。なお、トリガ用の出力ユニット は必要です。 データ出力を15点 (15ビット) 以下で使用する場合 ①オートモード使用時 (例) データ出力を14点(14ビット) 使用する場合 出力モード2 (省配線モード) I N H IBI T(オートモード時)…1点 IN H IBI T入力を使用しないで 制御することもできます。 ( ) 上位機器の入力ユニット にデータ出力14点、ST R B(スローブ)出力1点、およ び P A R IT Y(パリティ)チェック出力1点の計16点を接続して使用することがで です。 きます。この場合、使用できるデータは “0001H∼3F F F H” ②同期モード使用時 (例) データ出力を13点(13ビット) 使用する場合 …………1点 T R G(同期モード時) 上位機器の入力ユニット にデータ出力13点、ST R B(ストローブ)出力1点、 P A R IT Y(パリティチェック)出力1点およびE R R(エラー終了)出力1点の 計16 点を接続して使用することができます。この場合、使用できるデータは“0001H ∼1F F F H”です。なおトリガ用の出力ユニット は必要です。 2−16 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 <機能一覧表> 形式 機能 情報の 読み出し 情報の 書き込み 8ビット 形V600-HAR91/-HAR81 形V600-HAM91/-HAM81 形V600- H A R92 ● ● (●) 16ビット 8ビット(1バイト)単位 1ビット単位 (ビットセットorビットクリア) 設定情報と読み出し情報とのベリファイ ● ● ● ● データ出力ラインのパリティチェック出力 ● 省配線モード搭載 ● 2−17 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 8 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 2−1−2 一般仕様 ■インテリジェントフラグシリーズ 種類 項目 形式 リード専用タイプ 形V600-HAR91 高機能タイプ 形V600-HAR81 電源電圧 DC24V±10% 消費電流 形V600-HAM91 形V600-HAM81 リップル(p-p)10%含む 130mA以下 入力仕様 トランジスタ出力、または有接点出力 短絡電流:3mA (TYP) (IN端子と0V短絡時) OFF電圧 DC15∼30V ON電圧 DC0∼5V 入力インピーダンス 8.2kΩ 印加電圧 DC30V以下 出力仕様 NPNオープンコレクタ出力 DC30V、20mA (max.) 残留電圧 2V以下 診断機能 絶縁抵抗 耐電圧 振動(耐久) 衝撃(耐久) PNPオープンコレクタ出力 DC30V、20mA (max.) 残留電圧 2V以下 NPNオープンコレクタ出力 DC30V、20mA以下 残留電圧 2V以下 CPU異常、通信異常のチェック ケーブルの端子とケース間 ケーブルの端子とケース間 AC500V 50/60Hz 1min (漏れ電流1mA以下) 10∼150Hz (複振幅0.3㎜) 2 294m/s 50MΩ以上(DC500Vメガにて) 6方向 1掃引8minで4掃引 X、Y、Z 3方向 各3回(上下、左右、前後) 使用周囲温度 −10∼+55℃ (ただし、氷結しないこと) 使用周囲湿度 35∼85%RH (ただし、結露しないこと) 保存周囲温度 −25∼+65℃ 保護構造 IEC規格 IP40 接地 D種接地(従来の第3種接地) 材質 ABS樹脂(ケース) ケーブル長 質量 PNPオープンコレクタ出力 DC30V、20mA (max.) 残留電圧 2V以下 標準0.5m専用コネクタ付 * 約170g *コネクタは防水タイプではありませんのでご注意ください。万一、水などがかかる可能性がある場合は、制御ボックス内に入 れてください。なお、ご使用の際は必ず別売インターフェースケーブルとセットでお使いください。 2−18 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 9 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ■インテリジェントフラグⅡシリーズ 種類 項目 リード専用タイプ 形V600- H A R92 形式 電源電圧 10%含む D C 24V±10% リップル(p - p) 消費電流 130 m A以下 トランジスタ出力 O F F電圧 D C 15∼30V 入力インピーダンス 8. 2kΩ 入力仕様 出力仕様 短絡電流 : 3 m A(T Y P) (IN H IBI T / T R G端子と0V短絡時) ON電圧 D C 0∼5V 印加電圧 DC 30V( m a x . ) D C 30V、20 m A( m a x . ) N P Nオープンコレクタ出力 診断機能 残留電圧 2V以下 C P U異常、通信異常のチェック 絶縁抵抗 ケーブルの端子とケース間 耐電圧 50MΩ以上(D C 500Vメガにて) ケーブルの端子とケース間 振動(耐久) 10∼150 (複振幅1. 5㎜) 1掃引8 m inで4掃引 衝撃 (耐久) 294 m / s 2 1 m in A C 500V 50 / 60 X、Y、Z 3方向 6方向 各3回 (上下、左右、前後) 使用周囲温度 −10∼+55℃ (ただし、氷結しないこと) 使用周囲湿度 35∼85%R H(ただし、結露しないこと) 保存周囲温度 −25∼+65℃ 保護構造 ( I E C60529規格) I P40 接地 D種接地(従来の第3種接地) 材質 (ケース) A BS樹脂 ケーブル長 標準0. 5 m 専用コネクタ付 質量 * 約180g *コネクタは防水タイプではありませんのでご注意ください。万一、水などがかかる可能性がある場合は、制御ボックス内に入 れてください。なお、ご使用の際は必ず別売インターフェースケーブルとセットでお使いください。 ■インターフェースケーブル 対象アンプ部 形V600-HAR91/-HAR81用 (コネクタ : 20ピン) 形V600-HAM91/-HAM81、形V600-HAR92用 (コネクタ : 26ピン) ケーブル長 形式 2m 形V600- A60R 5m 形V600- A61R 10 m 形V600- A62R 2m 形V600- A60M 5m 形V600- A61M 10 m 形V600- A62M 注. 延長ケーブルのコネクタは、防水タイプではありませんのでご注意ください。万一、水などがかかる可能性がある場合は、 制御ボックス内に入れてください。 ケーブルの最大延長距離は10 m です。 2−19 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 0 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 2−1−3 入出力仕様 ■インテリジェントフラグシリーズ 入出力回路図 <形V600-HAR91> <形V600-HAR81> 入力回路 出力回路 入力回路 出力回路 +DC Tr +DC IN 主回路 主回路 8.2kΩ OUT 0V 0V インターフェース部コネクタ形式 形V600- H A R91本体側 カスタマー側 形X G4E -2031:オムロン製 形X G5M -2032- N:オムロン製 注. 上記コネクタは防水タイプではありません。 *形V600- H A R91本体のケーブルは、専用コネクタ付です。 ケ ー ブ ル 長 を 延 長 す る 場 合 に は、 必 ず 専 用 の イ ン タ ー フェースケーブルか、上記コネクタ形XG5M-2032-Nをお使 いください。 コネクタピン配置表 ピン№ 信号名 リード線色 1 0V 青 2 D C 24V 茶 3 I N H IBI T / T R G 赤 オートモード時:動作停止入力、NOR M A L、E R R解除入力 同期モード時 :アクセス開始トリガ入力 4 OD0 緑 リードデータの出力ライン ビット0 5 OD1 黄 リードデータの出力ライン ビット1 6 OD2 白 リードデータの出力ライン ビット2 7 OD3 黒 リードデータの出力ライン ビット3 8 OD4 灰 リードデータの出力ライン ビット4 9 OD5 橙 リードデータの出力ライン ビット5 10 OD6 空 リードデータの出力ライン ビット6 リードデータの出力ライン ビット7 11 OD7 桃 12 NO R M A L 若葉 13 ERR 紫 20 FG シールド 説明 電源入力ライン DC 24V±10% ノーマル出力ライン エラー出力ライン D種接地(従来の第3種接地) 注1.エラー出力のみ“ロー(O F F) アクティヴ” です。電源ONと同時にONします。従って、 通電確認のR U N出力も兼ねています。 2.データ入出力は、ONが “1”、O F Fが “0”です。 3.14∼19ピンは、空きです。 ●コネクタピン配置図 形V600-HAR91/-HAR81本体側のコネクタ形XG4E-2031 のピン番号は右図の通りです。 嵌合部から見た図です。 2−20 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 入出力回路図 <形V600-HAM91> <形V600-HAM81> 入力回路 出力回路 入力回路 出力回路 +DC Tr IN +DC 主回路 主回路 OUT 8.2kΩ 0V 0V インターフェース部コネクタ形式 形V600- H A M91本体側 カスタマー側 形X G4E -2631:オムロン製 形X G5M -2632- N:オムロン製 *形V600- H A M91本体のケーブルは、専用コネクタ付です。 ケーブル長を延長する場合には、必ず専用のインター フェースケーブルか、上記コネクタ形XG5M-2632-Nをお 使いください。 コネクタピン配置表 ピン№ 信号名 リード線色 説明 1 0V 青 電源入力 2 DC 24V 茶 電源入力 3 IN HIBIT / T R G 赤 4 OD0 緑 5 OD1 黄 リードデータ出力ビット1 6 OD2 白 リードデータ出力ビット2 7 OD3 黒 リードデータ出力ビット3 8 OD4 灰 リードデータ出力ビット4 9 インヒビット入力 (A U TO) トリガ入力 (S Y N C) リードデータ出力ビット0 一致出力 (V E R I F Y) OD5 橙 リードデータ出力ビット5 10 OD6 空 リードデータ出力ビット6 11 OD7 桃 リードデータ出力ビット7 不一致出力 (V E R I F Y) リード正常終了出力 12 13 14 NO R M A L ERR ID0 若葉 紫 白/黒 ピン№ 信号名 リード線色 15 ID1 白/赤 16 ID2 白/緑 17 ID3 白/黄 18 ID4 白/茶 19 ID5 白/青 20 ID6 白/橙 21 ID7 灰/黒 説明 ライトデータ入力ビット1 ベリファイデータ入力ビット1( VE RIF Y) ライトデータ入力ビット2 ベリファイデータ入力ビット2( VE RIF Y) ライトデータ入力ビット3 ベリファイデータ入力ビット3( VE RIF Y) ライトデータ入力ビット4 ベリファイデータ入力ビット4( VE RIF Y) ライトデータ入力ビット5 ベリファイデータ入力ビット5( VE RIF Y) ライトデータ入力ビット6 ベリファイデータ入力ビット6( VE RIF Y) ライトデータ入力ビット7 ベリファイデータ入力ビット7( VE RIF Y) リード / ライト切換入力 (OF F(オープン):R、ON:W) 22 − R/W ライト正常終了出力 23 ― 空き エラー出力 ベリファイリード正常終了出力(VE RIF Y) 灰/白 24 ― 空き ライトデータ入力ビット0 25 ― 空き ベリファイデータ入力ビット0( VE RIF Y) 26 FG 注2 シールド D種接地(従来の第3種接地) 注1. ( A U TO):オートモード時、 (S Y N C):同期モード時、 (V E R I F Y) :ベリファイリード時の信号の意味です。 2.エラー出力のみ“ロー(OFF)アクティヴ”です。電源ONと同時にONします。従って、通電確認のRUN出力機能も兼ねています。 3.データ入出力は、ONが“1”、O F Fが“0” です。 ●コネクタピン配置図 形V600-HAM91/-HAM81本体側のコネクタ形XG4E-2631 のピン番号は右図の通りです。 嵌合部から見た図です。 2−21 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ■インテリジェントフラグⅡシリーズ <形V 600- H A R92> 入出力回路図 インターフェース部コネクタ形式 入力回路 形V600- H A R92本体側 カスタマー側 形X G4E -2631:オムロン製 形X G5M -2632- N:オムロン製 出力回路 *形V600- H A R92本体のケーブルは、専用コネクタ付です。 ケーブル長を延長する場合には、必ず専用のインターフェ ースケーブルか、上記コネクタ形X G5M -2632- Nをお使い ください。 コネクタピン配置表 ピン№ 信号名 リード線色 説明 ピン№ 信号名 リード線色 説明 1 0V 青 電源入力 14 OD8 白/黒 リードデータ出力ビット8 2 DC 24V 茶 電源入力 15 OD9 白/赤 リードデータ出力ビット9 3 IN HIBIT / T R G 赤 4 OD0 5 6 インヒビット入力(A U TOモード) 16 OD10 白/緑 リードデータ出力ビット10 トリガ入力 (S Y N Cモード) 17 OD11 白/黄 リードデータ出力ビット11 緑 リードデータ出力ビット0 18 OD12 白/茶 リードデータ出力ビット12 OD1 黄 リードデータ出力ビット1 19 OD13 白/青 リードデータ出力ビット13 OD2 白 リードデータ出力ビット2 20 OD14 白/橙 リードデータ出力ビット14 7 OD3 黒 リードデータ出力ビット3 21 OD15 灰/黒 リードデータ出力ビット15 8 OD4 灰 リードデータ出力ビット4 9 OD5 橙 リードデータ出力ビット5 22 P A RIT Y 灰/白 パリティチェック出力 (偶数時“O F F”、奇数時“ON”) 10 OD6 空 リードデータ出力ビット6 23 ― 空き 11 OD7 桃 リードデータ出力ビット7 24 ― 空き リード正常終了出力(出力モード1) 25 ― 空き ストローブ出力(出力モード2) 26 FG 12 NOR M A L / ST R B 若葉 13 ERR 紫 エラー終了出力 シールド D種接地(従来の第3種接地) 注1 注1.エラー出力のみ“ロー(O F F)アクティヴ” です。電源ONと同時にONします。従って、通電確認のR U N出力機能も兼ねてい ます。 2.データ入出力は、ONが“1”、O F Fが “0”です。 ●コネクタピン配置図 形V600- H A R92本体側のコネクタ形X G4E -2631のピン 番号は右図の通りです。 嵌合部から見た図です。 2−22 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 お願い ●入出力について ●電源電圧について ・データ入出力は、トランジスタがONした時を“1” 、 ・定格電圧範囲を越えて使用しないでください。 “0”としています。 O F Fした時を ・無接点出力をご使用になる場合 以下のいずれかの条件に相当するものは外部入力異 定格電圧範囲以上の電圧を印加したり、交流電源 (A C 100 V)を印加すると破裂したり、焼損したり する恐れがあります。 常が発生する恐れがあり接続できません。 (形V600- ●負荷短絡について H A M91) ・負荷を短絡させないでください。(電源に接続しな ①最大開閉能力 1A以上 いでください。)破裂したり、焼損したりする恐れが ②最小開閉能力 10 m A以上 あります。 ③応答時間(ON→O F F) 3 以上 ●誤配線について 弊社の場合の接続できない機種 ・電源の極性など、誤配線をしないでください。破裂 ・プログラマブルコントローラ 形C V M1シリーズ したり、焼損したりする恐れがあります。 OD219 形C20H / C28H / C40H / C60H ・センサコントローラ 形S3D2シリーズを除くすべての機種 ・有接点出力をご使用になる場合 出力のチャタリング、最小開閉能力にご注意くださ い。 ・出力に誘導負荷など、雑音を発生しやすい電機機器 を接続される場合は、ダイオードを負荷に並列に接 続してください。 ダイオードはカソード側を電源のプラス側に接続し てください。 2−23 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 2−1−4 外形寸法 ■インテリジェントフラグシリーズ <形V600-HAR91/-HAR81> 取りつけ穴加工寸法図 2−24 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 <形V600-HAM91/-HAM81> 取りつけ穴加工寸法図 2−25 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ■インテリジェントフラグⅡシリーズ <形V 600- H A R92> 取りつけ穴加工寸法図 2−26 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 2−1 アンプ部 ■インターフェースケーブル <形V 600- A 6□R(形V 600- H A R91用)> <形V 600- A 6□M(形V 600- H A M91 / - H A R92用)> 形式 L( m ) 形V600- A60R / 60M 2 形V600- A61R / 61M 5 形V600- A62R / 62M 10 2−27 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 8 ■■ ■■■■ ■■ 2−2 センサ部 インテリジェントフラグⅠ/Ⅱに使用できるセンサ部は4タイプです。 アプリケーションに応じて最適なタイプを選定してください。 2−2−1 仕様 形式 形V600-HS51 形V600-HS61 形V600-HS63 形V600-HS67 項目 発振周波数 530k −10∼+60 使用周囲温度 −10∼+70 −25∼+75 保存周囲温度 35∼95%RH 使用周囲湿度 ケーブル端子とケース間 絶縁抵抗 耐電圧 ケーブル端子とケース間 保護構造 50MΩ(DC500Vメガ) AC1,000V 50/60 1分間にて漏れ電流1mA以下 IEC60529規格IP67、JEM規格IP67G 耐振動 複振幅2㎜ 耐久:10∼500 1掃引11minで3掃引 耐衝撃 耐久:981m/s2 3軸方向 各3回 3軸方向、 耐久:10∼2,000 複振幅3㎜ 3軸方向、 1掃引15minで2掃引 耐久:490m/s2 計18回 3軸方向 空間伝送エラー検出 CRC16ビットを双方向に使用(CRC:Cyclic Redundancy Check) 表示灯 ――― 質量 約70g 2−28 計18回 2m(固定)* ケーブル長 *センサ部ケーブルの延長はできません。 各3回 電源表示:緑色 約190g 約540g 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 9 ■■ ■■■■ ■■ 2−2 2−2−2 センサ部 外形寸法 <形V600-HS51> 材質 ケース 黄銅 通信面 A BS樹脂 充填樹脂 エポキシ樹脂 ケーブル P V C(耐油) *コネクタは耐水性・ 耐油性はございません。 <形V600-HS61> 材質 ケース A BS樹脂 充填樹脂 エポキシ樹脂 ケーブル P V C(耐油) *コネクタは耐水性・ 耐油性はございません。 <形V600-HS63> 材質 ケース ABS樹脂 充填樹脂 エポキシ樹脂 ケーブル PVC(耐油) *コネクタは耐水性・ 耐油性はございません。 2−29 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 0 ■■ ■■■■ ■■ 2−2 センサ部 <形V600-HS67> 材質 ケース ABS樹脂 充填樹脂 エポキシ樹脂 ケーブル PVC(耐油) *コネクタは耐水性・ 耐油性はございません。 2−30 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 2−3 データキャリア (メモリEEP - ROM(電池レス)タイプ) 2−3−1 仕様、外形寸法 <形 V 600- D23P71 / 形V 600- D23P72> 項目 形式 形V600- D23P71 形V600- D23P72 メモリ容量 254バイト E E P - R OM(不揮発性メモリ) メモリ種類 10年間 (データ書き込み後10年間保持) データ保持時間 −10∼+40℃で書換え:アドレス毎に30万回 −10∼+70℃で書換え:アドレス毎に10万回 データ書換え回数 空間伝送エラー検出 使用周囲温度 C R C16ビットを双方向に使用(C R C:Cyclic R ed u n d a ncy Check) データ保持 −20∼+110℃ 保存周囲温度 使用周囲湿度 35∼95%R H 保護構造 耐振動 ( I E C60529規格) I P66 耐久10∼2000 複振幅3.0㎜ 耐衝撃 質量 ●形 V 600- D23P71 リード / ライト −10∼+70℃ −20∼+110℃ 加速度300m/s2 X、Y、Z各方向 耐久1000 m / s 2 X、Y、Z各方向3回 30分間 計90分 計18回 約15g 約5g ●形V600-D23P72 材質 ガラスエポキシ樹脂 外装 ポリウレタン樹脂 材質 ポリプロピレン (P P) 樹脂 ●形 V 600- A 84 (専用ホルダ) 2−31 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 2−3 データキャリア(メモリEEP-ROM(電池レス) タイプ) <形V600-D23P66N> 形式 項目 メモリ容量 形V600-D23P66N 254バイト メモリ種類 EEP-ROM(不揮発性メモリ) 10年間(−40∼+110 ) 1年間(−40∼+150 ) データ保持時間 −25∼+85 −25∼+60 −25∼+25 −25∼+ 0 データ書換回数 空間伝送エラー検出 使用周囲温度 CRC16ビットを双方向に使用(CRC:Cyclic Redundancy Check) −20∼+70 交信時 −40∼+150 * 非交信時 35∼95%RH 使用周囲湿度 IP67(IEC60529規格) 、IP67G(JEM1030規格) 保護構造 耐久10∼2000 複振幅1.5㎜ 加速度150m/s2 耐久500m/s2 耐衝撃 X、Y、Z各方向各10回 X、Y、Z各方向3回 掃引時間15分 計18回 約6.5g 質量 *150 の耐熱性に関しては、150 (試験サンプル22ヶで不良0ヶ) * −40∼+150 保存周囲温度 耐振動 で書換え:アドレス毎に10万回 で書換え:アドレス毎に30万回 で書換え:アドレス毎に40万回 で書換え:アドレス毎に80万回 連続放置1,000時間、耐衝撃−10 /150 各30分1,000サイクルの評価試験で確認しています。 ●形V600-D23P66N 取りつけ穴加工寸法 ケース材質 P P S樹脂 ケース材質 P P S樹脂 ●形 V 600- A 86 (アタッチメント) 2−32 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 2−3 データキャリア (メモリEEP-ROM(電池レス) タイプ) <形 V 600- D23P66SP> 項目 形式 形V600- D23P66S P メモリ容量 254バイト メモリ種類 E E P - R OM(不揮発性メモリ) データ保持時間 10年間 (データ書き込み後10年間保持) −20∼+40℃で書換え:アドレス毎に30万回 −20∼+70℃で書換え:アドレス毎に10万回 データ書換え回数 空間伝送エラー検出 使用周囲温度 C R C16ビットを双方向に使用 データ保持 −40∼+110℃ 保存周囲温度 使用周囲湿度 35∼95%R H 保護構造 耐振動 耐衝撃 質量 リード / ライト −20∼+70℃ −40∼+110℃ ( I E C60529規格)/ I P67G( J E M規格) I P67 耐久10∼2000 複振幅3.0㎜ 加速度300m/s2 X、Y、Z各方向 30分 計90分 耐久1000 m / s X、Y、Z各方向3回 計18回 約19g ●形 V 600- D23P66SP 取りつけ穴加工寸法 ケース材質 P F A樹脂 2−33 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 2−3 データキャリア(メモリEEP-ROM(電池レス) タイプ) <形 V 600- D23P61 / 形 V 600- D23P53 / 形 V 600- D23P54> 項目 形式 形V600- D23P61 形V600- D23P54 形V600- D23P53 メモリ容量 254バイト メモリ種類 E E P - R OM(不揮発性メモリ) データ保持時間 10年間 (データ書き込み後10年間保持) データ書換回数 −25∼+40℃で書換え:アドレス毎に30万回 −25∼+70℃で書換え:アドレス毎に10万回 空間伝送エラー検出 C R C16ビットを双方向に使用(C R C:Cyclic R ed u n d a ncy Check) データ保持 −40∼+85℃ 使用周囲温度 35∼95%R H 使用周囲湿度 ( I E C60529規格) 、I P67G( J E M規格) I P67 保護構造 耐振動 耐久10∼2000 複振幅3.0㎜ ●形 V 600- D23P61 2−34 加速度300m/s2 X、Y、Z各方向 30分 計90分 耐久1000 m / s 2 X、Y、Z 各方向3回 計18回 耐衝撃 質量 リード / ライト −25∼+70℃ −40∼+85℃ 保存周囲温度 約5. 8g 約0.4g ●形 V 600- D23P53 ケース材質 A BS樹脂 充填樹脂 エポキシ樹脂 約1. 0g ●形 V 600- D23P54 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 2−3 データキャリア (メモリEEP-ROM(電池レス) タイプ) <形V600-D23P55> 形式 項目 メモリ容量 形V600-D23P55 254バイト メモリ種類 EEP-ROM(不揮発性メモリ) 10年間(−40∼+110 ) 1年間(−40∼+150 ) データ保持時間 −25∼+85 −25∼+60 −25∼+25 −25∼+ 0 データ書換回数 空間伝送エラー検出 使用周囲温度 で書換え:アドレス毎に10万回 で書換え:アドレス毎に30万回 で書換え:アドレス毎に40万回 で書換え:アドレス毎に80万回 CRC16ビットを双方向に使用(CRC:Cyclic Redundancy Check) −25∼+85 交信時 −40∼+150 * 非交信時 * −40∼+150 保存周囲温度 35∼95%RH 使用周囲湿度 IP67(IEC60529規格) 、IP67G(JEM1030規格) 保護構造 耐久10∼2000 耐振動 複振幅1.5㎜ 加速度150m/s2 耐久500m/s2 耐衝撃 X、Y、Z各方向各10回 X、Y、Z各方向3回 掃引時間15分 計18回 約0.6g 質量 *150 の耐熱性に関しては、150 (試験サンプル22ヶで不良0ヶ) 連続放置1,000時間、耐衝撃−10 /150 各30分1,000サイクルの評価試験で確認しています。 ●形V600-D23P55 ケース材質 PPS樹脂 充填樹脂 エポキシ樹脂 2−35 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 6 ■■ ■■■■ ■■ データキャリア(メモリEEP-ROM(電池レス) タイプ) 2−3−2 メモリマップ 0000H 1バイト ライトプロテクト設定エリア ▲ アドレス ▲ 2−3 ▲ 0001H 0002H …………… 00F D(H) ユーザエリア (254バイト) ▲ 0003H ・データキャリアにはメモリとしてE E P - ROMが使用されています。 ・ユーザが使用可能な容量としては、ライトプロテクトエリア アドレス0000Hを含めて、254バイトです。 2−36 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 2−3 2−3−3 データキャリア (メモリEEP-ROM(電池レス) タイプ) ライトプロテクト機能 ライトプロテクト機能は、データキャリアに保存された製品形式や機種などの、大切なデータを不用意な書き込みによ り、消失しないように設けられた保護機能です。 以下の方法でライトプロテクトを設定できます。 ■ライトプロテクト設定方法 データキャリアのアドレス0000 H 番地にライトプロテクト終了アドレスを書き込むと、アドレス0001 H 番地∼(終了アド レス) のエリアがライトプロテクトされます。 ライトプロテクトを行うか行わないかは、アドレス0000 H 番地の最上位ビットで指定します。 ビット 7 6 5 4 3 2 1 終了アドレスの設定可能範囲 00 H、01H∼7F H 0 アドレス 0 0 0 0H 有/無 終了アドレス 従ってアドレス0080 H ∼00F D H までを終了アドレスとし て設定することはできません。終了アドレスを“00 H ”と ライトプロテクト実行ビット 設定するとアドレス0001 H ∼00F D H までがライトプロテ (アドレス0000 H 番地の最上位ビット) クトされます。 1 : ライトプロテクトする(有) 0 : ライトプロテクトしない(無) ■ライトプロテクトの設定例 アドレス0001 H 番地から0012 H 番地までをライトプロテ クトする場合 ビット 7 6 1 0 5 4 3 2 0 1 0 0 1 0 1 0 アドレス 0 0 0 0H 9 2 終了アドレス“00 H ” の場合、アドレス0000 H 番地を除く全てのエリアがライトプロテクトされます。 ビット 7 6 1 0 5 4 3 2 0 0 0 0 1 0 0 0 アドレス 0 0 0 0H 8 0 (終了アドレスを“00 H ” とした例) ■ライトプロテクトの解除方法 一度設定したライトプロテクトを解除する場合、アドレス0000 H 番地の最上位ビットを0に設定してください。ライト プロテクトは解除され、アドレス0000 H 番地に設定されているライトプロテクトエリア指定のデータは無効となります。 《ポイント》 ●アドレス0000 H 番地をライトプロテクトすることはできません。 ●ライトプロテクトの開始アドレスは0001 H 番地固定です。したがって、ライトプロテクトする必要のあるデータ は0001 H 番地からスタートするようにしてください。 2−37 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 8 ■■ ■■■■ ■■ 2−4 2−4−1 データキャリア (メモリS- R A M(電池内蔵)タイプ) 仕様、外形寸法 <形 V 600- D8 K R12 / 13 / 04> 形式 項目 メモリ容量 形V600- D8K R12 形V600- D8K R13 形V600- D8K R04 8Kバイト S - R A M(揮発性メモリ) メモリ種類 電池寿命の表を参照 (2−4−4項) 電池寿命 データ読出/書換回数 無制限(電池寿命まで) 空間伝送エラー検出 C R C 16ビットを双方向に使用(C R C:Cyclic R ed u n d a ncy Check) データ保持 リード / ライト 使用周囲温度 保存周囲温度 −40∼+70℃ 使用周囲湿度 35∼95%R H ( I E C60529規格) 、I P67G( J E M規格) I P67 保護構造 耐振動 耐久10∼500 複振幅2.0㎜ 耐衝撃 質量 −40∼+70℃ −25∼+70℃ 加速度150m/s2 3軸方向 1掃引 約70g ●形 V 600- D8 K R12 約70g 約160g ●形 V 600- D8 K R13 ●形 V 600- D8 K R04 警告 メモリS−R A Mタイプ データキャリアを分解、 加圧変形、100℃以上の加熱、焼却はしないでください。 リチウム電池を内蔵しており、 発火、破裂のおそれがあります。 2−38 11分で3掃引 耐久1, 000 m / s 2 X、Y、Z各方向 3回 ケース材質 A BS樹脂 充填樹脂 エポキシ樹脂 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 3■ 9 ■■ ■■■■ ■■ 2−4 データキャリア (メモリS-RAM(電池内蔵) タイプ) <形 V 600- D2K R16> 項目 メモリ容量 形式 形V600- D2K R16 2Kバイト メモリ種類 電池寿命 S - R A M(揮発性メモリ) 注1 2年 (電池交換可能) データ読出/書換回数 無制限(電池寿命に無関係) 空間伝送エラー検出 C R C16ビットを双方向に使用(C R C:Cyclic R ed u n d a ncy Check) 使用周囲温度 データ保持 −15∼+70℃ リード / ライト 0∼+50℃ 保存周囲温度 −15∼+70℃ 使用周囲湿度 保護構造 35∼85%R H 注2 ( I E C60529規格) I P50 耐久10∼150 耐振動 耐衝撃 複振幅1.5㎜ 加速度100m/s2 X、Y、Z各方向 30分 耐久300 m / s 2 X、Y、Z各方向3回 計18回 質量 約15g 注1.25℃の環境下での電池寿命です。温度と電池寿命との関係は2−4−4項をご参照ください。 交換用電池(C R2016)も用意しております。付−1をご参照ください。 2.付属の電池交換カバーシールを貼り付けた場合です。 ●形 V 600- D2 K R16 ●専用ホルダ(形 V 600- A 81) ケース材質 A BS樹脂 警告 メモリS−R A Mタイプ データキャリアを分解、 加圧変形、100℃以上の加熱、焼却はしないでください。 リチウム電池を内蔵しており、 発火、破裂のおそれがあります。 2−39 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 4■ 0 ■■ ■■■■ ■■ 2−4 データキャリア(メモリS-RAM(電池内蔵) タイプ) 2−4−2 メモリマップ データキャリアのメモリエリアは、最大8Kバイトあります。 1つのアドレスには、1バイト分のデータを書込むことができます。 製造年月管理エリアの内容(メーカ書込み済) ▼ 0000H ▼ ▲ データ ▲ アドレス 0001H 0002H ∼ ビット 7 アドレス 製造年月エリア ライトプロテクト設定エリア 備考 0005H 6 5 4 3 2 1 0000 H 月の10の位 月の1の位 0001 H 年の10の位 年の1の位 0 「年」は西暦表記の下2桁(1996→“96”) 「月」は2桁にて表記(3月→“03”、10月→“10”) 形V600- D2K R16では、出荷時にデータは入っ ∼ ∼ 0006H ていません。 00F F H 2 K バ イ ト ∼ ∼ 0100H このエリアは読出しはできますが書込みはでき 8 K バ イ ト ません。 ∼ ∼ 01F F H 07F F H ∼ ∼ ▼ 1F F F H ▲ ∼ 1バイト ▲ ▲ 下位桁 ▲ ▲ ▲ ▼ 上位桁 ・データキャリアには、メモリとしてS - R A Mが使用されています。したがって、書換え / 読み出し回数に対する制限 はありません。 ・メモリ容量は最大8Kバイトです。 8Kバイトのデータキャリアのアドレス空間 0000H∼1 F F F H 2Kバイトのデータキャリアのアドレス空間 0000H∼07F F H ・メモリの内容は、内蔵のリチウム電池により保持します。 2−40 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 4■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 2−4 2−4−3 データキャリア (メモリS-RAM(電池内蔵) タイプ) ライトプロテクト機能 ライトプロテクト機能はデータキャリアに保存された製品形式や機種などの大切なデータを不用意な書込みにより消失 しないように設けられた保護機能です。 以下の方法でライトプロテクトを設定することができます。 ■ライトプロテクトの設定方法 データキャリアのアドレス0002H∼0005Hの4バイト、ライトプロテクトを行うか行わないかは、アドレス0002Hの最上 位ビットで指定します。 ライトプロテクト実行するとき ビット 7 6 5 4 3 2 1 アドレス H 有/無 0002 開始アドレスの上位2桁 0003 H 開始アドレスの下位2桁 0004 H 終了アドレスの上位2桁 0005 H 終了アドレスの下位2桁 0 ・ライトプロテクト実行ビット (アドレス0002Hの最上位ビット) 1:ライトプロテクトする 0:ライトプロテクトしない。 ・設定可能エリア 開始アドレス:0006H∼1F F F H 終了アドレス:0006H∼1F F F H 2−41 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 4■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 2−4 データキャリア(メモリS-RAM(電池内蔵) タイプ) ■ライトプロテクトの設定例 アドレス0015Hから0120Hまでライトプロテクトする場合(スタートアドレス<エンドアドレス) 0002H 0003H 0004H 0005H ビット 7 6 5 4 3 2 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 8 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 1 0 0000H (H E X) 0 1 0 1 0 0 5 0 0 アドレス 12345678901234567890 12345678901234567890 0015H 12345678901234567890 12345678901234567890 12345678901234567890 12345678901234567890 12345678901234567890 0120H 12345678901234567890 12345678901234567890 12345678901234567890 ∼ アドレス ライトプロテクト領域 1 1 0 0 0 2 1F F F H 0 1バイトのみライトプロテクトする場合 (開始アドレス=終了アドレス) 12345678901234567890 1バイト 12345678901234567890 12345678901234567890 ライトプロテクト領域 開始アドレス、終了アドレスとも同じアドレスを設定 します。 終了アドレスがデータキャリアの最終アドレスを超え る場合 (終了アドレス>1F F F H) データキャリアのメモリエリアは0000 H ∼1 F F F H で 0000H 12345678901234567890 12345678901234567890 12345678901234567890 1F F F H 12345678901234567890 12345678901234567890 12345678901234567890 12345678901234567890 ライトプロテクト領域 すので、1F F F Hまでがライトプロテクトされます。 0000H 12345678901234567890 12345678901234567890 0006H 12345678901234567890 12345678901234567890 12345678901234567890 0006H∼終了アドレスまでと、開始アドレス∼1 F F F H までがライトプロテクトされます。 ■ライトプロテクトの解除方法 一度設定したライトプロテクトを解除する場合、アドレ ス0002H の最上位ビットを0に設定してください。ライ トプロテクトは解除され、アドレス0002H ∼0005H に設 定されている開始アドレス、終了アドレスとも無効とな ります。 2−42 12345678901234567890 12345678901234567890 1F F F H 12345678901234567890 ▲ (開始アドレス>終了アドレスの場合) 終了アドレス ▲ ▲ 開始アドレスが終了アドレスを超える場合 開始アドレス 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 4■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 2−4 2−4−4 データキャリア (メモリS-RAM(電池内蔵) タイプ) 電池寿命 データキャリアはリチウム電池を内蔵しています。下記に各データキャリアの電池寿命と交信バイト数、1日の交信回 数の関係を示します。既存システムと組合せてご使用になる際の参考としてください。 ●形 V 600- D8 K R12 (代表例) ●形 V 600- D8 K R13 (代表例) ●形 V 600- D8 K R04 (代表例) ご使用にあたって ●上記データは、−10∼+55℃の環境下における最悪データです。通常、周囲温度が高いほど、短かくなります。 例)・形V600- D8K R12の場合 周囲金属55℃にて、1回につき40バイトの交信を1日あたり2000回行った場合は8年、1日あたり4500回行っ た場合は5年となります。 ・形V600- D8K R04の場合 周囲金属55℃にて、1回につき200バイトの交信を1日あたり3000回行った場合は8年、1日あたり6500回行っ た場合は5年となります。 ●インテリジェントフラグの場合はオートモード時に、インテリジェントフラグⅡの場合には、オートモード時 ・トリガモード時にかかわらず、データキャリアが交信エリア内に停止し続けると電池寿命を極端に短かくす る場合があります。そのためアンプ部の電源を切るか、IN H IBIT入力をONしてセンサ部の発振を止めてくだ さい。特に、インテリジェントフラグⅡの場合には交信エリア内にデータキャリアが停止し続けた場合、デー タキャリアの所在検知のためにアクセスを繰り返します。そのため交信が終了したらデータキャリアを交信エ リア外に動かすか、あらかじめ消費する電池容量を考慮したシステム設計をお願いします。 ●各データキャリアの内蔵電池消費量について データキャリアが交信エリア内に1日(24時間)停止した場合の内蔵電池の消費量の目安は以下の通りです。 形式 形V600- D8K R12 内蔵電池容量 1, 000mA/h 形V600- D8K R04 1, 900mA/h 1, 900mA/h 電池容量に対する割合 0. 41% 410mA/h 形V600- D8K R13 (形V600- D8K R11) 1日あたりの消費量 ( 1. 68 m A / h 1時間あたり 0. 07 m A / h 0. 168% ) 0. 088% 0. 088% 2−43 【 第2章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 4■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 2−4 データキャリア(メモリS-RAM(電池内蔵) タイプ) ●形 V 600 - D2 K R16 電池寿命は2年間(25℃時)です。なお、これは交信回数、リード / ライトのバイト数に無関係です。 ・電池寿命と温度との関係(代表例) <目安> 温度 1年間の電池 消費率(%) 20 1 30 2 40 4 50 8 60 16 70 32 (例)電池を実装していない状態で 70℃にて保管される場合、 ( 2 年)×(1−0. 32) =1.36年 1年保管後、25℃にて使用さ れる場合は約1年4 か月程度と なります。 (0℃又は50℃付近 で使用される場合は更に寿命 が短かくなります。 ) 上記グラフは、電池実装状態(絶縁シートを取り除いた状態)での値です。 電池を実装していない状態で保管される場合はおよそ右上の表のとおりになります。 お願い ・電池交換時はデータが消えますので、交換前に必ずデータのバックアップをしてください。 ・電池交換後は必ず付属の電池カバーシールを貼り付けてください。I P 50( I E C60529規格)が保証できなくなりま す。 (4−19ページ参照) 2−44 【 第3章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 第3章 交信仕様 3−1 交信距離 センサ部とデータキャリア間の交信距離は、組合せや取付条件によって異なります。ここでは、センサ部とデータキャ リアの推奨する組合せと交信距離仕様について記載します。なお、交信距離は取付条件で異なるため、記載の取付条件 を十分確認してください。 3−1−1 交信距離仕様 データキャリア メモリ EEP-ROM (電池レス) タイプ メモリ S-RAM (電池内蔵) タイプ アンプ部 センサ部 形V600-HAR91/HAM91/HAR92 形V600-HS51 形V600-HS61 形V600-HS63 形V600-HS67 形V600-D23P53 0.5∼3.0㎜ 0. 5∼3.0㎜ ――― ――― 形V600-D23P54 0.5∼5.0㎜ 0. 5∼5.5㎜ ――― ――― 形V600-D23P55 0. 5∼7. 0㎜ 0.5∼7. 0㎜ 0. 5∼9. 5㎜ ――― 形V600-D23P61 0. 5∼8.0㎜ 0. 5∼9.0㎜ 2∼16㎜ ――― 形V600-D23P66N ――― ――― 5∼30㎜ 5∼35㎜ 形V600-D23P66SP ――― ――― 5∼25㎜ 5∼30㎜ 形V600-D23P71 ――― ――― 5∼35㎜ 10∼70㎜ 形V600-D23P72 ――― 0. 5∼18㎜ 5∼35㎜ 10∼50㎜ 形V600-D8KR12 5∼15㎜ 5∼18㎜ 5∼45㎜ 10∼60㎜ 形V600-D8KR13 ――― ――― 10∼30㎜ 10∼40㎜ 形V600-D8KR04 ――― ――― 10∼65㎜ 10∼100㎜ 形V600-D2KR16 ――― ――― 2∼15㎜ ――― 注1.本仕様は、周囲温度、製品ばらつきを考慮した保証値です。 2.リード距離とライト距離は同じです。 3.センサ部設置条件 ・形V600-HS51:鉄に埋め込んだ状態(データキャリアとの軸ズレ±2.0㎜) ・形V600-HS61:センサ部の背面が金属(鉄)のとき(データキャリアとの軸ズレ±2.0㎜) ・形V600-HS63:センサ部の背面が金属(鉄)のとき(データキャリアとの軸ズレ±10.0㎜) ・形V600-HS67:センサ部の背面が金属(鉄)のとき(データキャリアとの軸ズレ±10.0㎜) 4.データキャリア設置条件 ・形V600-D23P53/P54 :鉄に埋め込んだ状態 ・形V600-D23P55/P66N/P66SP/P71/P72 :データキャリアの背面/周辺が樹脂のとき(周辺に金属がないこと。) ・形V600-D23P61 :データキャリアの背面が金属(鉄)のとき ・形V600-D8KR12/13/04 :データキャリアの背面が金属(鉄)のとき ・形V600-D2KR16 :データキャリアを取付ホルダに装着状態で金属(鉄・アルミ)に取りつけたとき 5.取りつけが金属以外の場合も仕様の交信距離を満足します。 6.データキャリアは静止している状態。 3−1 【 第3章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 3−1 交信距離 3−1−2 交信領域図 (代表例) 〈単位:㎜〉 ここではセンサ部をベースとした場合のデータキャリアとの交信領域を示します。 ●センサ部 形V600-HS51と組合せた場合 形V600-HS51&形V600-D23P53 形V600-HS51&形V600-D23P54 形V600-HS51&形V600-D23P55 Y Y 15 X 10 5 ー15 形V600-HS51&形V600-D23P61 形V600-HS51&形V600-D23P66N Y ー10 ー5 0 5 10 15 X 形V600-HS51&形V600-D8KR12 Y 15 X 10 5 ー30 ●センサ部 ー20 ー10 0 10 20 30 X 形V600-HS61と組合せた場合 形V600-HS61&形V600-D23P53 形V600-HS61&形V600-D23P54 形V600-HS61&形V600-D23P55 Y Y 15 X 10 5 ー15 形V600-HS61&形V600-D23P61 3−2 形V600-HS61&形V600-D23P72 ー10 ー5 0 5 10 15 形V600-HS61&形V600-D8KR12 X 【 第3章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 3−1 ●センサ部 交信距離 形V600-HS63と組合せた場合 形V600-HS63&形V600-D23P61 形V600-HS63&形V600-D23P66N 形V600-HS63&形V600-D23P66SP 形V600-HS63&形V600-D23P71 形V600-HS63&形V600-D23P72 形V600-HS63形V600-D8KR12 形V600-HS63&形V600-D8KR13 形V600-HS63&形V600-D2KR16 形V600-HS63&形V600-D8KR04 3−3 【 第3章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 3−1 交信距離 ●センサ部 形V600-HS67と組合せた場合 形V600-HS67&形V600-D23P66N 形V600-HS67&形V600-D23P66SP Y Y Y Y 80 70 形V600-HS67&形V600-D23P71 X 60 50 40 30 20 10 Y Y 100 80 X 60 X 80 60 40 40 20 -80 -70-60 -50 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 X 形V600-HS67&形V600-D23P72 ー80 ー60 ー40 ー20 0 20 20 40 60 80 形V600-HS67&形V600-D8KR12 Y Y Y ー100 ー80 ー60 ー40 ー20 0 20 40 60 80 100 X 形V600-HS67形V600-D8KR13 Y Y 80 100 X Y 80 X 80 60 60 X X 60 40 40 20 20 40 20 ー100 ー80 ー60 ー40 ー20 0 20 40 60 80 100 X 形V600-HS67&形V600-D8KR04 Y Y 120 X 80 40 ー120 3−4 ー80 ー40 0 40 80 120 X ー80 ー60 ー40 ー20 0 20 40 60 80 X ー80 ー60 ー40 ー20 0 20 40 60 80 X 【 第3章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 3−2 交信時間 交信時間とは、センサ部∼データキャリア間の交信に必要な時間です。インテリジェントフラグの場合には、ライト時 が最も長くなります。 3−2−1 交信時間仕様 形V600-HAR91/HAM91 形式 リード ライト データリードモード 機能 ベリファイリードモード デ−タキャリア 種別 3−2−2 形V600-HAR92 バイトモード リード ビットセットモード データリードモード ビットクリアモード EEP-ROMタイプ 75 138 150 77 S-RAMタイプ 60 95 107 62 データキャリアの移動速度(コンベア速度) インテリジェントフラグ / インテリジェントフラグⅡの交信領域と交信時間を把握することによって、ラインにおける データキャリアの移動速度(コンベア速度)を計算することができます。 交信領域内移動距離( x ) データキャリアの移動速度(コンベア速度)=―――――――――――――― 交信時間 (例) 形V600- H A R91 / 形V600- H S63 / 形V600- D8K R04 で データをリードする場合の計算例 75(㎜) 75×10−3 (m) データキャリアの移動速度( m / 分)=――――=―――――――――=75 ( m / 分) −3 60( ) 60×10 × 601 (分) 注1.移動速度は、交信距離Y、および軸ずれなどで変わりますので交信領域図を参照にして、 最も領域が広い部分で使用されることをお奨めします。 2.本計算値は目安です。ご採用にあたっては、事前に実機テストを行ってください。 3.本計算式には交信のエラー処理は含まれておりません。 3−5 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 第4章 取りつけ 4−1 アンプ部の取りつけ 4−1−1 設置環境について ■設置場所 ■盤内の取りつけ位置 インテリジェントフラグ / インテリジェントフラグⅡの アンプ部の使用周囲温度は、−10∼+55℃です。下記項 アンプ部を次のような場所に設置しないでください。 目を守って取りつけてください。 ・周囲温度が−10∼+55℃の範囲を超える場所や温度変 ・通風スペースを十分とってください。特に複数台を並 化が急激で結露するような場所。 ・相対湿度が、35∼85%R Hの範囲を超える場所。 ・腐食性ガス、可燃性ガス、じん埃、塩分、鉄粉のある 場所。 ・本体に直接、振動や衝撃が伝わる場所。 べて収容される場合には、ファンを取りつけて放熱し てください。 ・発熱量の高い機器(ヒータ、トランス、大容量の抵抗 器など)の間近に取りつけないでください。 ・動作線(モータ駆動などの大きな電流が流れる線)をア ・直射日光があたる場所。 ンプ部の近くに配線する場合には、十分にテストを行 ・水、油、薬品など飛沫がある場所。 ない、配線条件に注意して配線してください。 4−1 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 4−1 アンプ部の取りつけ 4−1−2 取りつけ方法について アンプ部は、ねじ止めによる直付けとDINレール取りつけが可能です。 ■直付けの場合 ■D Nレール取りつけの場合 直付けの場合、必ず平ワッシャを使用のうえ、M4のね ① DIN レールに取りつける場合、まず じ(2個)にて取りつけてください。 取りつけ穴加工寸法 ② DINレールから外す場合は、取りつけフックを手前 に引いてください。 〈D Nレール〉 形P F P -100N2 (オムロン製) 〈エンドプレート〉 形P F P - M(オムロン製) 4−2 部をかけ、 方向に押すと装着されます。 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 4−1 ■取りつけ間隔 アンプ部の取りつけ ■接地について アンプ部形V600-HA□91/81/92を複数個並べて取りつけ FGラインは大地接地端子です。大きなノイズが加わる る場合は、本体が発熱しますので、10㎜以上の間隔をあ 環境においてのご使用、またはアンプ部形V600-HA□91 けて取りつけてください。 /92が誤動作するときはD種接地(第3種接地)(接地抵抗 100Ω以下)をしてください。 10mm以上 また、接地線を他の機器と共用したり、建物の梁に接続 しますと、かえって悪影響をうけることがありますので ご注意ください。 アンプ部 アンプ部 オムロン製のDINレール用スペーサを2個以上お使いく 他機器 ださい。(スペーサ1個の幅は5㎜) 〈スペーサ〉 形P F P -S GR D種接地 (従来の第3種接地) アンプ部 D種接地 (従来の第3種接地) 他機器 GR D種接地(従来の第3種接地) ■水や油がかかる場所での設置について アンプ部やインターフェースケーブルとの接続コネクタ は防水仕様ではありません。そのため制御ボックスに収 納してください。 制御ボックスは以下のものを推奨します。 D E A L(摂津金属工業㈱)様製の “コントロールBOX ” 内外電機㈱様製の “Naigai Box” (連絡先) 本社 06-6992-2331 (連絡先) 営業本部 (価格) 200㎜×150㎜×150㎜ (価格) サイズ ¥4, 130∼ 03-3350-0901 サイズ223㎜×130㎜×107㎜ ¥1,380∼ その他に制御ボックスメーカーには、河村電機㈱様、日東工業㈱様、などがあります。 なお、電話番号などは変更になることがありますので、事前にご確認ください。 4−3 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 4−1 アンプ部の取りつけ 4−1−3 インターフェースケーブルとの接続 ■接続方法 アンプ部とインターフェースケーブルとはコネクタ接続 です。アンプ側のコネクタにインターフェースケーブル 側のコネクタを押し込むと左右のロック部にてロックす る構造になっています。 ■インターフェースケーブルの延長 インターフェースケーブルには2 m 、5 m 、10 m の3タイ プがあります。 センサ部 (ケーブル2m固定) コネクタ接続 ケーブルの最大延長距離は10 m です。10 m 以上のケーブ ル延長は誤動作や耐ノイズ性の低下などの原因となりま アンプ部 ケーブル0. 5m 固定、コネクタ付 ( すので、行なわないでください。 ) ■水や油のかかる場所での設置について コネクタ部は防水タイプではありません。万一、水など がかかる可能性がある場合は、制御ボックス内に入れて ください。 コネクタ接続 制御ボックスについては、4−3ページを参照ください。 形 X G4E -2□31 形 X G5M -2□32- N ロック部 インターフェースケーブル 2m、5m、10mの3タイプ (最大10m) 警告 1. 形V600-HA□91/81/92(ケーブル、コネクタを含 む)は、必ず制御ボックス内に入れて使用くださ い。水、油、埃、金属粉、腐食性ガス、有機溶媒 などがかかる場合、製品の誤動作、損傷、または 発火につながる恐れがあります。 2. 形V600-HA□91/81/92のコネクタを、金属に取り つける場合は、短絡防止のため、コネクタと金属 との間に必ず絶縁板(厚さ:1.5㎜以上)を敷いて 使用ください。 4−4 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 4−1 4−1−4 センサ部コネクタの着脱方法 コネクタの黒色部( 部) を持ち、切り込み部を合わせて “カチッ”と音がするまで挿入してください。 なお、センサ部を取り外す場合には、右図の 部を引く センサ部 コネクタ 注1. 挿入の際は 部 部 と外れます。 ず アンプ部の取りつけ 部を押してもロックされませんので必 部のモールド部を持ってください。 2. 取外す場合、必ず 部を持って引き抜いてください。 アンプ 4−5 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 4−2 センサ部の取りつけ 4−2−1 取りつけ方法 <形 V 600- HS51> <形 V 600- HS61> ・形 V 600 - H S51はM12です。金属への埋込み、取りつ ・形V600- H S61はM3ねじ2個で固定してください。 けの際は交信部 (コイル先端部)から±15㎜以上離して ください。 注.リードライトヘッドの先端より周囲金属 が出ないように取りつけてください。 ●取りつけ金具への取りつけ 取りつけ穴加工寸法 注.付属のナット、歯付座金を使用して取りつけ金具にはさ み込むように取りつけてください。なお締め付けトルク の許容値は6N・m です。 4−6 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 4−2 センサ部の取りつけ <形V600-HS63> 形 V 600 - H S63には、専用のナットを付属しています。 そのため表面取りつけと裏面取りつけが簡単にできま す。 表面取りつけ 裏面取りつけ 付属のナットをA部に挿入して取りつけてください。 注.表面取りつけの場合はナットを外してください。 <形V600-HS67> ・形V600-HS67の取りつけは、M4ねじおよびスプリングワッシャで取りつけてください。 締付トルクは、0.7∼1.2N.mです。 ・取り付け方向やデータキャリアとの接近方向に制約はありませんが、 ベルトコンベアなどの移動装置の真近に取りつけられる場合は、衝突に対して特に配慮ください。 100 90±0.2 4-M4 100 90±0.2 4−7 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 8 ■■ ■■■■ ■■ 4−2 センサ部の取りつけ 4−2−2 周囲金属の影響 <形 V 600- HS51> <形 V 600- HS63> センサ部の周辺に、コイル面まで金属がある場合は4−2 センサ部は表面取りつけの他に、衝突防止のため、金属 −1項「取りつけ方法」時の交信距離(3−1−1の交信距離 体への埋め込みもできます。この場合、金属体との距離 仕様) と比べて約30%低下します。 は誤動作を防止するため、30㎜以上離してください。周 囲金属体とセンサ部間が30㎜以下の場合、交信距離が大 幅に低下します。また、高さ方向が本体の高さを越えな いようにしてください。 <単位:㎜> <形 V 600- HS61> センサ部は表面取りつけの他に、衝突防止のため、金属 体への埋込みもできます。この場合、金属体との距離は 誤動作を防止するため、15㎜以上離してください。 また、 高さ方向が本体の高さを超えないように取りつけてくだ さい。 注1.ケーブルの曲げ半径は11㎜以上確保してください。 <単位:㎜> 2.周囲金属体とセンサ部間が30㎜以下の場合、交信 距離が大幅に低下します。 注1. ケーブルの曲げ半径は10㎜以上確保してください。 2. 周囲金属体とセンサ部間が15㎜以下の場合、交信距 離が大幅に低下します。 4−8 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 9 ■■ ■■■■ ■■ 4−2 センサ部の取りつけ <形V600-HS67> センサ部は表面取りつけの他に衝突防止のため、金属体への埋め込みもできます。 この場合、金属体との距離は誤動作を防止するため、50㎜以上離してください。周囲金属体とセンサ部間が50㎜以下の 場合、交信距離が大幅に低下します。 また、高さ方向が本体の高さを越えないようにしてください。 <単位:㎜> 注1.ケーブルの曲げ半径は11㎜以上確保してください。 2.周囲金属体とセンサ部間が50㎜以下の場合、交信 距離が大幅に低下します。 4−9 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 0 ■■ ■■■■ ■■ 4−2 センサ部の取りつけ 4−2−3 センサ部間の相互干渉 複数のセンサ部を使用する場合、相互干渉による誤動作防止のため、それぞれ以下に示す取りつけ間隔を 確保してください。 <形 V 600- HS51> <形 V 600- HS63> ●対向する場合:80㎜以上 ●対向する場合:200㎜以上 ●並置する場合:80㎜以上 ●並置する場合:200㎜以上 <形 V 600- HS61> ●対向する場合:80㎜以上 ●並置する場合:80㎜以上 4−10 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 4−2 センサ部の取りつけ <形V600-HS67> ●対向する場合:650㎜以上(SYNCモード使用時) 900㎜以上(AUTOモード使用時) 650mm以上 (900mm以上) ●並置する場合: 550㎜以上(SYNCモード使用時) 1,200㎜以上(AUTOモード使用時) 550mm以上 (1,200mm以上) 4−11 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 4−2 センサ部の取りつけ 4−2−4 近接センサとの影響 (相互干渉) 形V600シリーズは電磁結合方式(周波数530k )を用いているため、センサ部と近接スイッチなど(400∼600k の発振 周波数をもつセンサ)と近接して配置した場合、近接センサが誤動作する場合があります。そのため、取りつけ、およ びセンサの選定に関しては事前テストなどにより十分な確認を行なってください。 <形 V 600- HS51> <形 V 600- HS63> 近接センサとセンサ部との位置関係により、相互干渉距 以下の取りつけ間隔を確保してください。 離が異なります。以下に示す取りつけ間隔を確保してく ださい。 <形 V 600- HS61> 以下の取りつけ間隔を確保してください。 4−12 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 4−2 センサ部の取りつけ <形V600-HS67> 以下の取りつけ間隔を確保してください。 ●垂直設置する場合/並行設置する場合:400㎜以上 ●対向設置する場合:300㎜以上 300mm以上 近接センサ 形V600-HS67 近接センサ 400mm以上 400mm以上 近接センサ 形V600-HS67 4−13 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 データキャリアの取りつけ 4−3−1 メモリEEP - ROM(電池レス)タイプの取りつけ方法 <形 V 600- D23P71 / 形V 600- D23P72> データキャリアの取りつけは、別売の専用ホルダ (形V600- A84)を使用することをお奨めします。 ■専用ホルダでの取りつけ方法 専用ホルダ(形V600- A84) をパレットやコンテナに取りつけてください。 ●ねじ止めの場合 ●超音波取りつけの場合 M3皿ねじで取りつけてください。締付トルクは、0.3∼ 専用ホルダをプラスチック製のバケットやコンテナに取 0.5N・m です。 りつける場合、超音波溶着することができます。この場 合、1ヶ所あたり数秒で溶着できます。 〈推奨超音波ウェルダー〉 形式 :100 Z-28S - H メーカ:三甲株式会社( TEL06-6862-5132) 注.電話番号は変更になることがありますので事前にご確認 ください。 専用ホルダを取りつけた後、 データキャリアを差し込みます。下図のようにホルダの溝にデータキャリアを差し込み、 最後までスライドさせてください。 4−14 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 データキャリアの取りつけ ■背面金属の影響 データキャリアの背面に金属がある場合は、交信距離が低下します。万一、金属に取りつける場合には必ず非金属(ex . プラスチック、木材など)のスペーサを入れてください。以下にデータキャリア金属面間の距離と交信距離の関係を示 します。 形 V 600- D23P71 形 V 600- D23P72 専用ホルダを使用すればデータキャリア−金属面間の距離を調節できます。下図のように専用ホルダは重ね合わせて使 用できるようになっており、それぞれ向きを逆にして重ねると固定できます。 専用ホルダの厚みは5㎜ / 1枚です。 ■傾きの影響 センサ部とデータキャリアはできるだけ平行になるように取りつけてください。 センサ部とデータキャリアは傾けて取りつけても交信できますが、傾きと交信距離との関係は以下のようになります。 形 V 600- D23P71の傾きによる交信距離の低下率 データキャリアの傾き(θ° ) 形V600- H S63 0 10 20 30 40 0% 1% 3% 6% 10% 形 V 600- D23P72の傾きによる交信距離の低下率 データキャリアの傾き(θ° ) 形V600- H S63 0 10 20 30 40 0% 3% 4% 5% 7% 取りつけ条件:センサ部は背面金属取りつけ データキャリアは背面非金属取りつけ 4−15 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 データキャリアの取りつけ <形V600-D23P66N> ■取りつけ方法 データキャリアは、M3皿ねじにて取りつけてください。 締付トルクは0. 3∼0. 5N・mです。 データキャリアの取りつけ方向、センサ部との移動方向 に制約はありません。 ■背面金属の影響 データキャリアの背面に金属がある場合は、交信距離が低下します。万一、金属に取りつける場合には別売りの専用ア タッチメント(形V600- A86)を使用していただくか、非金属(ex .プラスチック、樹脂など)のスペーサを入れてくださ い。以下にデータキャリア−金属面間の距離と交信距離の関係を示します。 なお、専用アタッチメントの厚みは10㎜で重ね合わせて使うこともできます。。 アタッチメント(形 V 600- A 86) の取りつけ方 形V600-D23P66N 注.取りつけ穴の位置が重なるように方向合わせ をしてください。 ■傾きの影響 センサ部とデータキャリアはできるだけ平行になるように取りつけてください。 センサ部とデータキャリアは傾けて取りつけても交信できますが、傾きと交信距離との関係は以下のようになります。 形 V 600- D23P66の傾きによる交信距離の低下率 データキャリアの傾き (θ° ) 形V600- H S63 0 10 20 30 40 0% 2% 2% 3% 5% 取りつけ条件:センサ部は背面金属取りつけ データキャリアは背面非金属取りつけ 4−16 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 データキャリアの取りつけ <形 V 600- D23P66SP> ■取りつけ方法 データキャリアは、M5ねじ、およびワッシャーにて取 りつけてください。締付トルクは1.2N・m です。 データキャリアの取りつけ方向、センサ部との移動方向 に制約はありません。 ■背面金属の影響 データキャリアの背面に金属がある場合は、交信距離が低下します。万一、金属に取りつける場合には、非金属(ex . プ ラスチック、樹脂など)のスペーサを入れてください。以下にデータキャリア−金属面間の距離と交信距離の関係を示 します。 形 V 600- D23P66SP ■傾きの影響 センサ部とデータキャリアはできるだけ平行になるように取りつけてください。 センサ部とデータキャリアは傾けて取りつけても交信できますが、傾きと交信距離との関係は以下のようになります。 形 V 600- D23P66SPの傾きによる交信距離の低下率 データキャリアの傾き (θ° ) 形V600- H11 0 10 20 30 40 0% 2% 2% 3% 5% 取りつけ条件:センサ部は背面金属取りつけ データキャリアは背面非金属取りつけ 4−17 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 8 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 データキャリアの取りつけ <形 V 600- D23P61> ■取りつけ方法 データキャリアの取りつけは、M3ねじおよびワッシャ にて取りつけてください。締付トルクは0. 3∼0.5N・m です。 データキャリアの取りつけ方向、センサ部との移動方向 に制約はありません。 ■周囲金属の影響 データキャリアの周囲に金属がある場合( なお、 「3−1 交信距離」の仕様は ) には、 の金属表面取りつけに比べて交信距離が約10%低下します。 の金属(鉄)への取りつけの場合です。 金属表面への取りつけ 金属埋め込み取りつけ ■周囲金属の材質による違い 交信距離は周囲金属の材質によっても異なりますのでご 注意ください。 項目 データキャリア形式 形V600- D23P61 鉄 SUS 黄銅 アルミ ニウム 100% 95% 95% 95% 注.背面金属が鉄の場合を100%とする ■傾きの影響 センサ部とデータキャリアはできるだけ平行になるように取りつけてください。 センサ部とデータキャリアは傾けて取りつけても交信できますが、傾きと交信距離との関係は以下のようになります。 形 V 600- D23P61の傾きによる交信距離の低下率 データキャリアの傾き (θ° ) 形V600- H S63 4−18 0 10 20 30 40 0% 5% 14% 23% 100% 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 9 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 <形 V 600- D23P53 / 形V 600- D23P54> データキャリアの取りつけ 形V600-D23P54 R0.3以下 形V600-D23P53 R0.2以下 ■取りつけ方法 ・データキャリアの取りつけは、右図の加工寸法をご参 照ください。 ・取りつけにあたっては、2液性のエポキシ系接着剤を +0.1 +0.1 0 φ12.1 0 φ8.1 ご使用ください。 推奨:2液性エポキシ接着剤 5 +0.1 0 6 +0.1 0 (本剤)/ T B2105C(硬化剤) T B2001 スリーボンド製 マーキング面 ・データキャリアはマーキング面が交信面になります。 右図の方向で取りつけてください。 マーキング面 ■周囲金属の材質による違い ・周囲 / 背面金属の材質によっても交信距離が変わりますのでご注意ください。 データキャリア形式 鉄 SUS 黄銅 アルミニウム 形V600- D23P53 (φ8) 項目 100% 70∼80% 55∼70% 55∼70% 形V600- D23P54 (φ12) 100% 85∼90% 80∼85% 80∼85% 注. 周囲背面金属が鉄の場合を100%とする ・周囲や背面が非金属の場合、交信距離は10%以上アップします。 ■傾きの影響 センサ部とデータキャリアはできるだけ平行になるように取りつけてください。 センサ部とデータキャリアは傾けて取りつけても交信できますが、傾きと交信距離との関係は以下のようになります。 形V600-D23P53の傾きによる交信距離の低下率 <形V600- D23P53> 形V600- HS51/ HS61 データキャリアの傾き (θ° ) 0 10 20 30 40 0% 8% 16% 30% 60% 形V600-D23P54の傾きによる交信距離の低下率 <形V600- D23P54> 形V600- HS51/ HS61 データキャリアの傾き ( θ° ) 0 10 20 30 40 0% 4% 8% 16% 30% 4−19 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 0 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 データキャリアの取りつけ <形V600-D23P55> ■取りつけ方法 形V600-D23P55 ・データキャリアの取りつけは、非金属体に右図の加工方法で取りつけてください。 R0.2以下 ・取りつけにあたっては、エポキシ系接着剤をご使用ください。 製品名 メーカー −40∼+70 2液性エポキシ接着剤 2001(本剤)/2105C(硬化剤) (株)スリーボンド −40∼+150 1液性エポキシ接着剤 2285 樹脂等 φ8.1 使用周囲温度 +0.1 0 推奨:ご使用される周囲温度別に、下表に掲げる接着剤をご推奨いたします。 5 +0.1 0 (株)スリーボンド ・データキャリアは、マーキング面が交信面になります。 マーキング面 右図の方向で取りつけてください。 ■周囲金属の影響(参考) マーキング面 データキャリアの周囲に金属がある場合は、交信距離が大幅に低下します。 以下にデータキャリアの周囲が樹脂の場合を100%とした場合の交信特性を示します。 項目 センサ部形式 形V600-HS51 形V600-HS61 鉄 SUS 黄銅 アルミニウム 約40% 約35% 約30% 約30% 約35% 約25% 約20% 約20% ■傾きの影響(参考) センサ部とデータキャリアはできるだけ平行になるように取りつけてください。 センサ部とデータキャリアは傾けて取りつけても交信できますが、傾きと交信距離との関係は以下のようになります。 形V600-D23P55の傾きによる交信距離の低下率 データキャリア データキャリアの傾き(θ°) 0 10 20 30 40 形V600-HS51 0% 10% 20% 30% 50% 形V600-HS61 0% 16% 24% 30% 45% 樹脂 θ センサ部 形V600-HS51 センサ部 形V600-HS61 データキャリア 樹脂 θ 4−20 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 4−3−2 データキャリアの取りつけ メモリS- R A M(電池内蔵)タイプの取りつけ方法 <形 V 600- D8K R12 / 13 / 04> ■取りつけ方法 ・データキャリアの取りつけは、M4ねじ、およびスプリングワッシャにてねじ止めしてください。 締付トルクは0. 7∼1.2N・m です。 ・データキャリアの取りつけ方向、センサ部との移動方向に制約はありません。 ・形 V 600- D8 K R12 ・形 V 600- D8 K R13 ・形 V 600- D8 K R04 4−21 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 データキャリアの取りつけ ■金属部への取りつけ方法 形 V 600- D8 K R12 / 13 形V600- D8K R12、形V600- D8K R13は、表面取りつけの他に金属体への埋込み取りつけも可能ですが、金属の高さ方 向が本体を越えなようにしてください。 ・形 V 600- D8 K R12 ・形 V 600- D8 K R13 形 V 600- D8 K R04 ・形V600- D8K R04は、金属表面取りつけの他に埋込み取りつけができますが、埋込み取りつけの場合、金属体との距 離 xによって交信距離が大幅に変わるのでご注意ください。 ●センサ部形 V 600- HS63との組み合せ ■傾きの影響 センサ部とデータキャリアは、下図のようにθが10°以下になるように取りつけてください。 4−22 【 第4章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 4−3 データキャリアの取りつけ <形 V 600- D2K R16> ■取りつけ方法 取りつけにあたっては別売の専用ホルダ(形V600- A81)を使用してください。 まず、専用ホルダをM3皿ねじで最低2カ所をねじ止めしてください。締付トルクは0.3∼0.5N・m です。 データキャリアはこの専用ホルダに手ではめ込んでください。 データキャリアの背面に、付属の電池交換カバーシールを必ず貼り付けてください。電池交換カバーシールがないと、 保護構造I P50が保証されません。 カバーシール ■金属部への取りつけ方法 金属埋込み取りつけ、金属表面取りつけが可能です。下図のように取りつければ、交信距離に変化はありません。 埋込み取りつけ 表面取りつけ 注. 専用ホルダをご使用の場合、9㎜以下になります。 ■傾きの影響 センサ部とデータキャリアは、下図のようにθが10°以下となるように取りつけてください。 4−23 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 第5章 上位機器との通信 インテリジェントフラグ/インテリジェントフラグⅡは、PC、I/Oリレーターミナル、形B7Aシリーズ、および DeviceNetなどの上位機器と接続して使用することができます。本章では、これらの上位機器と接続し、通信する際の 動作について機種別にタイムチャートと動作概要示します。本章に示すタイムチャートに従がい、上位機器の通信プロ グラムを作成してください。 形状 インテリジェントフラグ 形V600-HAR91/-HAR81 (8ビットリード専用タイプ) 動作内容 ページ A U TO(オート)モードによる読み出し 5−2 S Y N C(同期)モードによる読み出し 5−4 D A T A(データ)リード 5−6 V E R I F Y(ベリファイ)リード 5−8 A U TO(モード)モードによる 読み出し D A T A(データ)リード 5−10 V E R I F Y(ベリファイ)リード 5−12 S Y N C(同期)モードによる読み出し インテリジェントフラグ 形V600-HAM91/-HAM81 (8ビット高機能タイプ) B Y T E(バイト)モード A U TO(オート)モードによる 書き込み モード BI T S E T(ビットセット) 5−14 BI T C L R(ビットクリア)モード B Y T E(バイト)モード S Y N C(同期)モードによる 書き込み モード BI T S E T(ビットセット) 5−16 BI T C L R(ビットクリア)モード モードによる A U TO(オート) 読み出し 5−18 モードによる S Y NC(同期) 読み出し 5−22 モードによる A U TO(オート) 読み出し 5−22 モードによる S Y NC(同期) 読み出し 5−24 モード1 (標準モード) インテリジェントフラグⅡ 形V600-HAR92 (16ビットリード専用タイプ) モード2 (省配線モード) 5−1 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 5−1 インテリジェントフラグ 形V600-HAR□1(8ビットリード専用タイプ) 5−1−1 (オート) モードによる読み出し A U TO ■A U TO (オート) モード時の使用方法 ■タイミングチャート 5−2 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 5−1 インテリジェントフラグ 形V600-HAR□1 (8ビットリード専用タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源ONと同時にデータキャリア待ち状態になりま A U TO(オート)モード時のエラーは、一般的に移動速度が速 す。 すぎてアクセス中に交信エリアからデータキャリアが出てし データキャリアが交信エリア内に入るとアクセスを開始し まった場合などに発生します。 データの読み出しをします。 エラーが発生すると、エラー出力が、 出力時間設定スイッチ で設定された時間(t )だけ、ONします 読み出したデータをデータ出力ライン〈OD0∼OD7:8点〉 (エラー出力はロー に出力します。この時、データ表示用L E Dも点灯します。 アクティヴで、R U N出力も兼ねています)。 注.エラー出力は、設定時間内であってもIN H IBI T入力ON データ出力ラインへデータを出力して、3 後にノーマル出 により、無条件に解除されます。∞(無限大)設定時も同 力がONします。ノーマル出力は、出力時間設定スイッチで 様です。 設定された時間(t )だけONします。 注.ノーマル出力は、設定時間内であってもIN H IBI T 入力 なお、エラー発生時には、データ出力ライン〈OD0∼OD7: 8点〉 は同時にすべて“0 (O F F) ”になります。 ONにより、無条件に解除されます。∞(無限大)設定時 も同様です。 データ出力は、次のデータが出力されるまで保時されます。 ただし、IN H IBI T 入力やエラー発生により無条件に“オー ル0 (O F F)” となります。 お願い IN H IBIT入力は、20 以上必要です。 リードデータ出力の取り込みは、ノーマル出力(NO R M A L)ONにより行なってください。 オートモード時に、データキャリアが交信エリア内に停止し続けた場合、電池寿命を極端に短くします。その ため、データキャリアが交信エリア内に停止し続ける場合には、データ出力の取り込み後にIN H IBI T入力をON して、センサ部の発振を止めるようにしてください。 5−3 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 5−1 インテリジェントフラグ 形V600-HAR□1 (8ビットリード専用タイプ) 5−1−2 SY NC(同期)モードによる読み出し ■SY NC(同期) モード時の使用方法 ■タイミングチャート 5−4 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 5−1 インテリジェントフラグ 形V600-HAR□1 (8ビットリード専用タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源ONします。 S Y NC(同期)モード時のエラーは、一般的にデータキャリア データキャリアが交信エリア内に存在する状態でトリガ入 が交信エリア内に存在しないで状態で、トリガ入力をONした 場合などに発生します。 力をONします。(トリガ入力は10 以上です。 ) トリガ入力ONにより、データキャリアとのアクセスを開始 交信エリア外でトリガ入力をONした時、データキャリア不 し、データの読み出しをします。 在を認知します。 読み出したデータをデータ出力ライン〈OD0∼OD7:8点〉 エラー出力を出力時間設定スイッチで設定した時間( t )だ に出力します。この時、データ表示用L E Dも点灯します。 け、ON します。(エラー出力はローアクディヴで、 R U N 出力も兼ねています。) データ出力ラインへデータ出力して、3 後にノーマル出力 がONします。ノーマル出力は、出力時間設定スイッチで設 また、データ出力ライン〈OD0∼OD7:8点〉は同時にすべ 定された時間(t )だけONします。 て“0(O F F) ”になります。この時、エラー表示灯(赤色)がON し、データ表示L E Dは、エラーコードを赤色で点滅表示し データ出力は、次のデータが出力されるまで保時されます。 ます。 なお、点滅表示は次のアクセス時に解除されます。 お願い トリガ (T R G) 入力は、10 以上必要です。 リードデータ出力の取り込みは、ノーマル出力(NO R M A L)ONにより行なってください。 出力時間設定を∞(無限大)に設定した時は、ノーマル出力やエラー出力は次のトリガ入力がONするまで保時さ れます。 5−5 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 5−2−1 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) (オート) モードによる読み出し A U TO 、 A U TO(オート)モードによる読み出しには、①8ビットのデータを読み出し、出力する「D A T A(データ)リードモード」 ②あらかじめ設定した8ビットデータと実際にデータキャリアから読み出したデータとのベリファイ結果を出力する 「V E R I F Y(ベリファイ)リードモード」、の2つがあります。 5−2−1−1 リードモード D A T A(データ) ■タイミングチャート 5−6 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源ONします。 A U TO(オート)モード時のエラーは、一般的に移動速度が速 〉にし すぎてアクセス中に交信エリアからデータキャリアが出てし W / R 切換入力ラインを R e a d Mode〈O F F(オープン) ます。 まった場合などに発生します。 注.W / R切換入力ラインを切換えた時の取り込み時間は、5 エラーが発生すると、エラー出力が出力時間設定スイッチ で設定された時間(t )だけ、ONします(エラー出力は、ロー 以上必要です。 アクティヴで、R U N出力も兼ねています)。 IN H IBI T入力ラインをO F F(オープン)状態にします。 注.エラー出力は、設定時間内であっても、IN H IBI T 入力 データ入力ライン〈ID0∼I D7:8点〉のデータは、無視する ためデータ設定は必要ありません。 ONにより、無条件に解除されます。∞(無限大)設定時 も同様です。 A U TO(オート)モードでは、電源ONと同時にデータキャ また、エラー発生と同時にデータ出力ライン 〈OD0∼ リア待ち状態になっています。 ”になります。この時、エラー データキャリアが交信エリア内に入るとアクセスを開始し、 OD7:8点〉がすべて“0(O F F) 表示灯(赤色)がONし、データ表示 L E Dはエラーコードを データの読み出しをします。 赤色で点滅表示します。 読み出したデータをデータ出力ライン〈OD0∼OD7:8点〉 なお、点滅表示は次のアクセス時に解除されます。 に出力します。この時データ表示用L E Dも点灯します。 データ出力ラインへデータ出力して、3 後にノーマル出力 がONします。ノーマル出力は、出力時間設定スイッチで設 定された時間(t )だけONします。 注.ノーマル出力は、設定時間内であっても、IN H IBI T 入 力ONにより、無条件に解除されます。∞(無限大)設定 時間も同様です。 データ出力は、次のデータが出力されるまで保時されます。 ただし、IN H IBI T入力やエラー発生により、無条件に“オー ル0 (O F F)” となります。 お願い W / R切換入力ラインを切換えた時には、5 以上待ってから、次の処理を開始してください。 IN H IBIT入力は、20 以上必要です。 リードデータ出力の取り込みは、ノーマル出力(NO R M A L)ONにより行なってください。 オートモード時にデータキャリアが交信エリア内に停止し続けた場合、電池寿命を極端に短くします。そのた め、データキャリアが交信エリア内に停止し続ける場合には、データ出力の取り込み後にIN H IBIT入力をON して、センサ部の発振を止めるようにしてください。 5−7 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 8 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 5−2−1−2 リードモード V E R F Y(ベリファイ) ■タイミングチャート 5−8 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 9 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源をONします。 〉にし W / R 切換入力ラインを R e a d Mode〈O F F(オープン) ます。 注.W / R切換入力ラインを切換えた時の取り込み時間は、5 以上必要です。 IN H IBI T入力ラインをO F F(オープン)状態にします。 データ入力ライン〈ID0∼I D7:8点〉にベリファイ基準デー タを入力します。 (例) 55Hのとき A U TO(オート)モード時のエラーは、一般的に移動速度が速 すぎて、アクセス中に交信エリアからデータキャリアが出て しまった場合などに発生します。 エラーが発生すると、エラー出力が出力時間設定スイッチ で設定された時間 (t ) だけONします。 (エラー出力は、 ローアクティヴでR U N出力も兼ねています。 ) 注.エラー出力は、設定時間内であってもIN H IBI T入力ON により、無条件に解除されます。∞(無限大)設定時も同 様です。 またこの時、データ表示L E Dもすべて“0 (O F F) ” になります。 エラー発生時には、データ出力ライン〈OD0∼OD7:8点〉 がすべて“0(O F F) ”になります。(V E R I F Y(ベリファイ) リードモードでは、エラーの有無にかかわらずOD1∼OD6 は常時 “0 (O F F) ”です。) また、 エラー発生時には、エラー表示灯(赤色) がONし、デー タ表示L E Dはエラーコードの赤色点滅表示となります。 なお、点滅表示は次のアクセス時に解除されます。 ID7 ID6 I D5 ID4 ID3 I D2 ID1 ID0 0 1 0 1 0 1 0 1 (ON) (ON) (ON) (ON) (O F F) (O F F) (OF F) (O F F) この時、データ表示L E Dは、前回の基準データを表示した ままになっています。 A U TO(オート)モードでは、電源ONと同時にデータキャ リア待ち状態になっています。 データキャリアが交信エリア内に入るとアクセスを開始し、 データの読み出しをします。また、アクセス時に、データ 表示L E Dは、その時点のベリファイ基準データの表示に変 わります。 読み出したデータとアクセス時点のベリファイ基準データ とをアンプ内で自動的に比較し、一致した場合には、デー タ出力ラインのOD0:1点がONします。この時、ベリファ イリード判定表示L E Dも緑色(OK) が表示します。 万一、不一致であれば、データ出力ラインのOD7:1点がON し、ベリファイリード判定表示L E Dは赤色(N G)が点灯し ます。 また、いずれの場合もデータ出力ラインのOD1∼OD6は、 常時O F F状態です。 データ出力ラインへ出力して、3 後にノーマル出力がON します。ノーマル出力は出力時間設定スイッチで設定され た(t )だけONします。 注.ノーマル出力は、設定時間内であっても、IN H IBI T 入 力ONにより、無条件に解除されます。∞(無限大)設定 時も同様です。 リードモードにおいては、データ出 V E R I F Y(ベリファイ) 力は、ノーマル出力と同時にO F F します。また、I N H IBI T 入力やエラー発生により、無条件に“0(O F F) ”となります。 また表示L E Dもすべて “0 (O F F)” になります。 お願い W / R切換入力ラインを切換えた時には、5 以上待ってから、次の処理を開始してください。 IN H IBIT入力は、20 以上必要です。 データ入力ラインの切換えは、データキャリアとアクセスする10 以上前に行ないデータを確定しておいてく ださい。 データ出力の取り込みは、ノーマル出力(NO R M A L)ONにより行なってください。 オートモード時にデータキャリアが交信エリア内に停止し続けた場合、電池寿命を極端に短くします。そのた め、データキャリアが交信エリア内に停止し続ける場合には、データ出力の取り込み後にIN H IBIT入力をON して、センサ部の発振を止めるようにしてください。 5−9 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 0 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 5−2−2 SY NC(同期)モードによる読み出し S Y NC(同期)モードによる読み出しには、A U TO(オート)モードと同様に①D A T A(データ)リードモード、 ②V E R I F Y(ベリファイ)リードモードの2つがあります。 5−2−2−1 リードモード D A T A(データ) ■タイミングチャート 5−10 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源をONします。 S Y NC(同期)モード時のエラーは、一般的にデータキャリア 〉にし が交信エリア内に存在しない状態でトリガ入力をONした場合 W / R 切換入力ラインを R e a d Mode〈O F F(オープン) ます。 などに発生します。 (注)W / R切換入力ラインを切換えた時の取り込み時間は、 交信エリア外でトリガ入力をONした時、データキャリア不 5 以上必要です。 在を認知します。 データ入力ライン〈ID0∼I D7:8点〉のデータは無視するた エラー出力を出力時間設定スイッチで設定された時間(t ) め、データの指定は必要ありません。 だけON します。(エラー出力は、ローアクティヴで R U N データキャリアが交信エリア内に存在する状態でトリガ入 出力も兼ねています。) 力をONします。(トリガ入力は、10 以上必要です。 ) また、データ出力ライン〈OD0∼OD7:8点〉は同時にすべて “0(O F F) ”になります。この時、エラー表示灯(赤色)がON トリガ入力ONにより、データキャリアとのアクセスを開始 し、データ表示L E Dは、発生したエラーに対応するエラー し、データの読み出しをします。 コードを赤色で点滅表示します。なお、点滅表示は次のア 読み出したデータをデータ出力ライン〈OD0∼OD7:8点〉 クセス時に解除されます。 に出力します。この時データ表示L E Dも点灯します。 データ出力ラインへ出力して、3 後にノーマル出力がON します。ノーマル出力は、出力時間設定スイッチで設定さ れた時間 (t ) だけONします。 データ出力は、次のデータが出力されるまで保持されます。 お願い トリガ (T R G) 入力は10 以上必要です。 データ出力の取り込みは、ノーマル出力(NO R M A L)ONにより行なってください。 なお、出力時間設定スイッチが∞(無限大)に設定された時には、ノーマル出力やエラー出力は、次のトリガ入 力がONするまで保持されます。 W / R切換入力ラインを切換えた時には、5 以上待ってから次の処理を開始してください。 5−11 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 5−2−2−2 リードモード V E R F Y(ベリファイ) ■タイミングチャート 5−12 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源をONします。 〉にし W / R 切換入力ラインを R e a d Mode〈O F F(オープン) ます。 注.W / R切換入力ラインを切換えた時の取り込み時間は、5 以上必要です。 データ入力ライン〈ID0∼I D7:8点〉にベリファイ基準デー タを入力します。 (例)A A Hのとき S Y NC(同期)モード時のエラーは、一般的にデータキャリア が交信エリア内に存在しない状態でトリガ入力をONした場合 などに発生します。 交信エリア外でトリガ入力をONした時、データキャリア不 在を認知します。 エラー出力を出力時間設定スイッチで設定された時間(t ) だけON します。(エラー出力は、ローアクティヴで R U N 出力も兼ねています) エラー発生時には、データ出力ライン〈OD0 ∼OD7:8点〉 がすべて“0(O F F)”になります。(V E R I F Y(ベリファイ) リードモードでは、エラーの有無にかかわらずOD1∼OD6 は常時 “0 (O F F) ”です) また、エラー発生時には、エラー表示灯(赤色)がONし、デー タ表示 L E Dはエラーコードの赤色点滅表示となります。な お、点滅表示は次のアクセス時に解除されます。 ID7 ID6 ID5 ID4 ID3 ID2 ID1 ID0 1 0 1 0 1 0 1 0 (ON) (ON) (ON) (ON) (O F F) (O F F) (O F F) (O F F) この時データ表示L E Dは、前回の基準データを表示したま まになっています。 データキャリアが交信エリア内に存在する状態でトリガ入 力をONします。(トリガ入力は、10 以上必要です。 ) トリガ入力ONにより、データキャリアとのアクセスを開始 し、データの読み出しをします。 またアクセス時に、データ表示L E Dは、その時点のベリファ イ基準データの表示に変わります。 読み出したデータとアクセス時点のベリファイ基準データ とをアンプ内で自動的に比較し、一致した場合には、デー タ出力ラインのOD0:1点がONします。この時、ベリファ イリード判定表示L E Dも緑色(OK) が表示します。 万一、不一致であれば、データ出力ラインのOD7:1点がON し、ベリファイリード判定表示L E Dは赤色(N G)が点灯し ます。 また、いずれの場合もデータ出力ラインのOD1∼OD6は、 常時O F F状態です。 データ出力ラインへ出力して、3 後にノーマル出力がON します。ノーマル出力は、出力時間設定スイッチで設定さ れた時間 (t ) だけONします。 注.ノーマル出力は、設定時間内であっても、IN H IBI T 入 力ONにより、無条件に解除されます。∞(無限大)設定 時も同様です。 リードモードにおいては、データ出 V E R I F Y(ベリファイ) 力は、ノーマル出力と同時にO F F します。また、I N H IBI T 入力やエラー発生により、無条件に“0(O F F) ”となります。 また表示L E Dもすべて “0 (O F F)” になります。 お願い トリガ (T R G) 入力は10 以上必要です。 データ入力ラインの切換は、データキャリアとアクセスする10 以上前(ex . トリガ入力ONの10 以上前)に行 ないデータを確定しておいてください。 データ出力の取り込みは、ノーマル出力(NO R M A L)ONにより行なってください。 なお、出力時間設定スイッチが∞(無限大)に設定された時にはノーマル出力やエラー出力は、次のトリガ入力 がONするまで保持されます。 W / R切換入力ラインを切換えた時には、5 以上待ってから次の処理を開始してください。 5−13 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 5−2−3 (オート) モードによる書き込み A U TO (1バイト)のデータを書き込む 「B Y T E(バイト)モード」、②8ビッ A U TO(オート)モードによる書き込みには、①8ビット トのうち、ある特定ビットのみに“1”をたてる「BI T SE T(ビットセット)モード」 、③8ビットのうち、ある特定ビット のみを“0”にする「BIT C L R(ビットクリア)モード」の3つがあります。これらのモードにおける基本的なタイムチャー トは同様であるため、ここでは 「B Y T E(バイト)モード」を代表例として示します。 ■タイミングチャート (例. 「 B Y T E(バイト) モード」 ) 5−14 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 〉か A U TO(オート)モード時のエラーは、一般的に移動速度が速 W / R 切換入力ラインを R e a d Model〈O F F(オープン) すぎて、アクセス中に交信エリアからデータキャリアが出て らW r ite Mode〈ON〉 に切換えます。 しまった場合などに発生します。 注.W / R切換入力ラインを切換えた時の取り込み時間は5 以上必要です。 エラーが発生するとエラー出力が出力時間設定スイッチで 設定された時間(t )だけONします(エラー出力はローアク IN H IBI T入力ラインをO F F(オープン)状態にします。 ティヴでR U N出力を兼ねています) 。 データ入力ライン〈ID0∼ ID7:8点〉にライトデータを入力 注.エラー出力は設定時間内であっても、IN H IBI T 入力ON します。この時データ表示L E Dは、前回のリードデータを により、無条件に解除されます。∞(無限大)設定時も同 表示したままになっています。 様です。 A U TO(オート)モードではすでにデータキャリア待ち状態 エラー発生時には、データ出力ライン〈OD0∼OD7:8点〉 となっています。 はすべて “0 (O F F) ”になります。 データキャリアが交信エリア内に入るとアクセスを開始し、 また、エラー発生時には、エラー表示灯(赤色)がONし、デー データの書き込みをします。 タ表示L E Dはエラーコードの赤色点滅表示となります。な また、アクセス時にデータ表示L E Dはその時点でのライト お、点滅表示は、次のアクセス時に解除されます。 データの表示にかわります。 この時、データ出力ライン〈OD0 ∼OD7:8点〉 はすべて“0 (O F F)” になります。 書き込みが完了した時点でノーマル出力がONします。ノー マル出力は出力時間設定スイッチで設定された時間(t )だ けONします。 注.ノーマル出力は、設定時間内であってもIN H IBI T 入力 ONにより、無条件に解除されます。∞(無限大)設定時 も同様です。また、IN H IBI T 入力ONによりデータ出力 ラインやデータ表示L E Dは、すべて“0(O F F) ”になりま す。 お願い W / R切換入力ラインを切換えた時には、5 以上待ってから次の処理を開始してください。 IN H IBIT入力は20 以上必要です。 データ入力ラインの切換えは、データキャリアとアクセスする10 以上前に行ない、データを確定しておいて ください。 オートモード時に、データキャリアが交信エリア内に停止し続けた場合、電池寿命を極端に短くします。その ため、データキャリアが交信エリア内に停止し続ける場合には、データ出力の取り込み後にIN H IBI T入力をON して、センサ部の発振を止めるようにしてください。 5−15 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 5−2−4 SY NC(同期)モードによる書き込み S Y NC(同期)モードによる書き込みには、A U TO(オート)モードと同様に①「B Y T E(バイト)モード」、②「BIT SE T (ビットセット)モード」、③「BIT C L R(ビットクリア)モード」の3つがあります。これらのモードにおける基本的なタ イムチャートは同様であるため、ここでは 「B Y T E(バイト)モード」を代表例として示します。 ■タイミングチャート 5−16 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 5−2 インテリジェントフラグ 形V600-HAM□1 (8ビット高機能タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 〉か W / R 切換入力ラインを R e a d Model〈O F F(オープン) らW r ite Mode〈ON〉 に切換えます。 注.W / R切換入力ラインを切換えた時の取り込み時間は5 以上必要です。 データ入力ライン〈ID0∼I D7:8点〉にライトデータを入力 します。この時データ表示L E Dは、前回のリードデータを 表示したままになっています。 データキャリアが交信エリア内に存在する状態でトリガ入 力をONします (トリガ入力は、10 以上必要です)。 トリガ入力ONにより、データキャリアとのアクセスを開始 し、データの書き込みをします。また、アクセス時にデー タ表示L E Dはその時点でのライトデータの表示にかわりま す。この時データ出力ライン〈OD0∼OD7 : 8点〉はすべて “0 (O F F)”になります。 書き込みが完了した時点でノーマル出力がONします。ノー マル出力は出力時間設定スイッチで設定された時間(t )だ けONします。 S Y NC(同期)モード時のエラーは、一般的にデータキャリア が交信エリア内に存在しない状態でトリガ入力をONした場合 やアクセス中にデータキャリアが交信エリア外へ出た場合な どに発生します。 交信エリア外でトリガ入力をONした時、データキャリアの 不在を認知します。 エラー出力を出力時間設定スイッチで設定した時間(t )だ けONします。(エラー出力は、ローラアクティヴで R U N出 力も兼ねています。 注.エラー出力は設定時間内であってもIN H IBI T入力ONに より無条件に解除されます。∞(無限大) 設定時も同様で す。 エラー発生時には、データ出力ライン〈OD0∼OD7 : 8点〉 はすべて “0 (O F F) ”になります。 また、エラー発生時には、エラー表示灯(赤色)がONし、デー タ表示L E Dはエラーコードの赤色点滅表示となります。な お、点滅表示は、次のアクセス時に解除されます。 お願い トリガ (T R G) 入力は、10 以上必要です。 W / R切換入力ラインを切換えた時には、5 以上待ってから次の処理を開始してください。 データ入力ラインの切換えは、データキャリアとアクセスする10 以上前に行ない、データを確定しておいて ください。 出力時間設定を∞(無限大)に設定した時は、ノーマル出力やエラー出力は次のトリガ入力がONするまで保持さ れます。 5−17 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 8 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 インテリジェントフラグⅡ 形V600- H A R92(16ビットリード専用タイプ) 5−3−1 モード1 (標準モード) モード1 (標準モード)での読み出しには、①A U TO(オート)モード、②S Y NC(同期)モードの2つがあります。 インテリジェントフラグⅡは、インテリジェントフラグシリーズと次の点が異なっているため、上位機器の通信プログ ラムを作成される時にはご注意ください。 〈インテリジェントフラグⅡの特長〉 ①出力オフディレー時間設定 データキャリアが交信エリアから外に出た時点から出力オフディレータイマが起動し、設定時間後にデータ出力、ノー マル出力、エラー出力、およびパリティチェック出力がすべて“0(O F F)”になります。 ②エラーコード出力 エラーが発生した場合、データ出力ライン 〈OD0∼OD15〉に発生するエラーに対応するエラーコードを出力します。 ③パリティチェック出力 データ出力ライン〈OD0∼OD15〉に出力されるデータの垂直パリティを検出し、出力します。例えば、データ出力ラ インのデータで“1”になっている(“ON”している)データ数が偶数時にはパリティチェック出力はO F F、奇数時には ONします。 5−3−1−1 (オート)モードによる読み出し A U TO ■タイミングチャート 5−18 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 1■ 9 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 インテリジェントフラグⅡ 形V-600HAR92 (16ビットリード専用タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源ONと同時にデータキャリア待ち状態になりま A U TO(オート)モード時のエラーは、一般的に移動速度が速 す。初期状態ではデータ出力ライン〈OD0∼OD15:16点〉 すぎて、アクセス中に交信エリアからデータキャリアが出て はすべて “0 (O F F)”です。 しまった場合などに発生します。 データキャリアが交信エリア内に入るとアクセスを開始し、 エラーが発生するとそのエラーに対応したエラーコードを データの読み出しをします。 データ出力ラインに出力します。 読み出したデータをデータ出力ライン 〈OD0∼OD15:16点〉 エラーコードの出力と同時にデータ表示L E Dはエラーコー に出力します。この時、データ表示L E Dも点灯します。 ドを点滅表示(赤色) します。 データ出力と同時に、パリティ出力ライン 〈 P A R I T Y:1点〉 また、パリティチェック出力はエラーコード出力が1点だけ にデータ出力ラインの垂直パリティ値が出力されます。例え “1 (ON)” になります。 ONしているために、 ばデータ出力ラインの中でONしている( “1”になっている) データ出力ラインやパリティチェック出力ラインに出力し 出力ラインの数が偶数の場合にはパリティチェック出力ラ て3 後にエラー出力がONします。エラー出力も交信エリ インはO F F( “0”) し、奇数の場合にはON( “1”) します。 ア外にデータキャリアが出た時点からの出力オフディレー 時間(t )だけONします。ただし、アクセス中に交信エリ データ出力ラインへデータを出力して、3 後にノーマル出 力がONします。 アから出た場合には、アクセス後t だけONします(エラー 出力は、ローアクティヴでR U N出力を兼ねています) 。 データキャリアが交信エリア内に存在する間はデータ出力 ライン、パリティチェック出力ライン、およびノーマル出 出力オフディレー時間(t )後、データ出力、パリティチェ 力ラインの出力が保持されます。 ック出力、およびエラー出力はすべてO F F( “0” )になりま す。 データキャリアが交信エリア外に出た時点で出力オフディ 注.出力オフディレータイマ起動中であってもIN H IBI T 入 レータイマが起動します。出力オフディレー時間設定スイッ 力ONにより各出力は無条件に解除され “オール0 (O F F) ” チで設定された時間(t )後にデータ出力ライン、パリティ となります。 チェック出力ライン、およびノーマル出力ラインの出力は データ表示L E Dは次のアクセスが開始されるまで保持され すべてO F F( “0”) になります。 ます。ただし、IN H IBI T 入力ONにより無条件に解除され 注1.データ出力、パリティチェック出力、およびノーマル ます (消灯します)。 出力は、データキャリアが交信エリア内に存在したり、 出力オフディレータイマ起動中であってもIN H IBI T入 力ONにより無条件に解除され“オール0(O F F) ”となり ます。 2.出力オフディレータイマ起動中に再度データキャリア が交信エリア内に入った場合、各出力状態は解除され、 新たなアクセスに対応した出力をします。 データ表示L E Dは、次のアクセスが開始されるまで、出力 保持されます。ただし、IN H IBI T 入力ONにより無条件に 解除されます(消灯します) 。 お願い IN H IBIT入力は、20 以上必要です。 データ出力などの取り込みは、ノーマル出力(NO R M A L)ONにより行なってください。 オートモード時に、データキャリアが交信エリア内に停止し続けた場合、電池寿命を極端に短くします。その ため、データキャリアが交信エリア内に停止し続ける場合には、データ出力の取り込み後にIN H IBI T入力をON して、センサ部の発振を止めるようにしてください。 5−19 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 0 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 インテリジェントフラグⅡ 形V600-HAR92 (16ビットリード専用タイプ) 5−3−1−2 SY NC(同期) モードによる読み出し ■タイミングチャート 5−20 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 インテリジェントフラグⅡ 形V-600HAR92 (16ビットリード専用タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源をONします。 データキャリアが交信エリア内に存在する状態でトリガ入 力をONします (トリガ入力は10 以上必要です)。 トリガ入力ONによりデータキャリアとのアクセスを開始 し、データの読み出しをします。 読み出したデータをデータ出力ライン 〈OD0∼OD15:16点〉 に出力します。この時、データ表示L E Dも点灯します。 データ出力と同時に、パリティチェック出力ライン〈P A R I T Y : 1点〉にデータ出力ラインの垂直パリティ値が出力さ れます。 データ出力ラインへデータを出力して、3 後にノーマル出 力がONします。 データキャリアが交信エリア内に存在する間はデータ出力 ライン、パリティチェック出力ライン、およびノーマル出 力ラインの出力が保持されます。 データキャリアが交信エリア外に出た時点で出力オフディ レータイマが起動します。出力オフディレー時間設定スイッ チで設定された時間(t )後にデータ出力ライン、パリティ チェック出力ライン、およびノーマル出力ラインの出力は すべてO F F( “0”) になります。 注.出力オフディレータイマ起動中に再度データキャリアが 交信エリア内に入った場合、各出力状態は解除され、新 たなアクセスに対応した出力をします。 データ表示L E Dは、次のアクセスが開始されるまで、出力 保持されます。 S Y NC(同期)モード時のエラーは、一般的にデータキャリア が交信エリア内に存在しない状態でトリガ入力をONした場合 やアクセス中にデータキャリアが交信エリア外へ出てしまっ た場合などに発生します。 交信エリア外でトリガ入力をONした時、データキャリアの 不在を認知します。 エラーに対応したエラーコードをデータ出力ラインに出力 します。この時データ表示 L E Dはエラーコードを点滅表示 (赤色)します。 また、 パリティチェック出力が同時にONします (エラーコー ド出力は1点しかONしないため、パリティチェック出力は “1(ON) ” になります)。 データ出力ラインやパリティチェック出力ラインに出力し て3 後にエラー出力がONします。エラー出力も交信エリ ア外にデータキャリアが出た時点からの出力オフディレー 時間(t )だけONします。ただし、アクセス中に交信エリ アから出た場合は、アクセス後t だけONします(エラー出 力は、ローアクティヴでR U N出力を兼ねています)。 出力オフディレー時間(t )後、 データ出力、パリティチェ ック出力、およびエラー出力はすべてO F F( “0” )になりま す。 注. 出力オフディレータイマ起動中であっても次のトリガ入 力ONにより各出力は無条件に解除され “オール0 (O F F) ” となります。 データ表示L E Dは次のアクセスが開始されるまで保持され ます。ただし、次のトリガ入力ONにより無条件に解除され ます。 お願い トリガ入力(T R G)は、10 以上必要です。 データ出力などの取り込みは、ノーマル出力(NO R M A L)ONにより行なってください。 データキャリアが交信エリア内に停止し続けた場合、電池寿命を極端に短かくします。そのためデータキャリ アが交信エリア内に停止し続けるようなアプリケーションでのご使用は避けてください。 5−21 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 インテリジェントフラグⅡ 形V600-HAR92 (16ビットリード専用タイプ) 5−3−2 モード2 (省配線モード) モード2 (省配線モード)での読み出しには、①A U TO(オート)モード、②S Y NC(同期) モードの 2 つがあります。 モード2(省配線モード)の特長としては、データ出力ライン〈OD0∼OD15:16点〉だけで上位機器との通信ができるこ とが挙げられます。 また、扱う情報が14ビットでよい場合などはデータ出力ラインを16点使用せずにストローブ出力〈ST R B:1点〉、エラー 出力 〈E R R:1点〉 の合計2点と、データ出力ライン14点を使用して通信制御をすることもできます。 次ページ以降のタイミングチャートに示すようにデータ出力ライン16点以外の入、出力ラインも常時アクティヴ状態に なっているため、配線や上位通信プログラム上でアプリケーションに最適な組合せをすることができます。 5−3−2−1 (モード)による読み出し A U TO ■タイミングチャート 5−22 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 インテリジェントフラグⅡ 形V-600HAR92 (16ビットリード専用タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源ONと同時にデータキャリア待ち状態になりま A U TO(オート)モード時のエラーは、一般的に移動速度が速 す。初期状態ではデータ出力ライン〈OD0∼OD15:16点〉 すぎて、アクセス中に交信エリアからデータキャリアが出て しまった場合などに発生します。 はすべて “0 (O F F)”です。 データキャリアが交信エリア内に入るとアクセスを開始し、 エラーが発生すると、データ出力ラインはすべてON( “1”) データの読み出しをします。 します。 読み出したデータをデータ出力ライン 〈OD0∼OD15:16点〉 データ出力ラインがすべてONすると同時にデータ表示L E に出力します。この時、データ表示L E Dも点灯します。 Dは、発生したエラーコードに対応する点滅表示(赤色)を します。なお、データ表示L E Dは次のアクセスが開始され データキャリアが交信エリア外に出た時点で出力オフディ るまで出力保持されますが、IN H IBI T 入力ONにより無条 レータイマが起動します。出力オフディレー時間設定スイッ 件に解除されます。 チで設定された時間(t )後にデータ出力ラインの出力はす べてO F F(“0”) になります。 データキャリアが交信エリア外に出た時点で、出力オフディ 注1.データ出力は、データキャリアが交信エリア内に存在 レータイマが起動し、出力オフディレー時間設定スイッチ したり、出力オフディレータイマ起動中であっても で設定された時間(t )後にデータ出力ラインの出力はすべ てO F F( “0” )になります。ただし、アクセス中にデータキャ IN H IBI T 入力ON により解除され“オール0(O F F)”と リアが交信エリア外に出た場合のエラーなどにおいては、 なります。 アクセス完了時点からt 後に出力がすべてO F F(“0” )にな 2.出力オフディレータイマ起動中に再度データキャリア ります。 が交信エリア内に入った場合、データ出力はO F F(“0” ) し、新たなアクセスに対応した出力をします。 パリティチェック出力ライン〈P A R I T Y :1点〉は、データ データ表示L E Dは、次のアクセスが開始されるまで出力保 出力と同時に出力されます。なお、エラー発生時にはデー 持されます。ただし、I N H IBI T 入力ONにより無条件に解 タ出力がすべてON( “1”)しているため、パリティチェック 除されます。 出力ラインはO F F( “0” ) になります。 パリティチェック出力ライン〈 P A R I T Y:1点〉はデータ出 データ出力ラインへデータを出力して3 後にストローブ出 力と同時に出力されます。 力ライン〈S T R B:1点〉とエラー出力ライン〈E R R:1点〉が データ出力ラインへデータを出力して3 後にストローブ出 ONします。これらの出力はデータキャリアが交信エリア外 に出た時点から起動するオフディレータイマで設定された 力ライン〈S T R B:1点〉がONします。ストローブ出力ライ 時間(t )後にO F F( ンは、データキャリアが交信エリア外に出た時点から起動 “0”) します (エラー出力はローアクティ する出力オフディレータイマによりt 後に自動的にO F F ヴで R U N出力も兼ねています)。ただし、アクセス中に、 データキャリアが交信エリア外に出た場合などのエラーに (“0” )します。 おいては、アクセス完了時点からt 後に出力がO F F( 注.パリティチェック出力やストローブ出力もデータ出力と “0” ) 同様にIN H IBI T入力ONにより解除されます。 になります。 注.出力オフディレータイマ起動中であってもIN H IBI T 入 力ONにより各出力は無条件に解除され、“オール0(O F ”となります。 F) お願い データ出力ライン〈OD0∼OD15:16点〉だけで通信制御する場合、データの“オール1 (ON) ”、および“オール0 (O F F)” はデータとしては使用できませんのでご注意ください。 モード2(省配線モード)ではエラー発生時にエラーコード出力はできませんのでご注意ください(エラー発生時 には、“オール1(ON) ”となります) 。ただし、データ表示L E Dは発生したエラーに対するエラーコードを点滅 表示 (赤色) します。 ストローブ出力(ST R B)を使用する場合、データ出力などの取り込みは、ストローブ出力ONにより行なってく ださい。 ストローブ出力を使用せずにデータ出力ラインだけで通信制御する場合には、例えば一定時間のタイマをプログ ラムに組み込み、各データ出力ラインの状態を一定時間ごとに確認し、その時の出力の状態が、 “オール0(O F F)”、 または “オール1 (ON)” 以下の時、データとして取り込むようにしてください。 オートモード時に、データキャリアが交信エリア内に停止し続けた場合、電池寿命を極端に短くします。その ため、データキャリアが交信エリア内に停止し続ける場合には、データ出力の取り込み後にIN H IBI T入力をON して、センサ部の発振を止めるようにしてください。 5−23 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 インテリジェントフラグⅡ 形V600-HAR92 (16ビットリード専用タイプ) 5−3−2−2 SY NC(同期) モードによる読み出し ■タイミングチャート 5−24 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 インテリジェントフラグⅡ 形V-600HAR92 (16ビットリード専用タイプ) 〈解説〉 正常時 エラー時 本体の電源をONします。初期状態では、データ出力ライン 〈OD0∼OD15:16点〉 はすべて “0 (O F F) ”です。 データキャリアが交信エリア内に存在する状態でトリガ入 力をONします (トリガ入力は10 以上必要です)。 トリガ入力ONによりデータキャリアとのアクセスを開始 し、データの読み出しをします。 読み出したデータをデータ出力ライン 〈OD0∼OD15:16点〉 に出力します。この時、データ表示L E Dも点灯します。 データキャリアが交信エリア外に出た時点で出力オフディ レータイマが起動します。出力オフディレー時間設定スイッ チで設定された時間(t )後にデータ出力ラインの出力はす べてO F F(“0”) になります。 注.出力オフディレータイマ起動中に再度トリガ入力がON した場合、データ出力はO F F(“0”)し、新たなアクセス に対応した出力をします。 データ表示L E Dは、次のアクセスが開始されるまで、出力 保持されます。 パリティチェック出力ライン〈 P A R I T Y:1点〉はデータ出 力と同時に出力されます。なお、O F F のタイミングはデー タ出力と同じです。 データチェック出力ラインへデータを出力して3 後にスト ローブ出力ライン〈S T R B:1点〉がONします。ストローブ 出力ラインは、データキャリアが交信エリア外に出た時点 から起動する出力オフディレータイマによりt 後に自動的 O F F(“0”)します。 S Y NC(同期)モード時のエラーは、一般的にデータキャリア が交信エリア内に存在しない状態でトリガ入力をONしたり、 交信中にエリア外にデータキャリアが交信エリア外へ出てし まった場合などに発生します。 交信エリア外でトリガ入力をONした時、データキャリアの 不在を認知します。 データ出力ラインがすべてON( “1” )すると同時に、 データ表 示 L E Dは、発生したエラーコードに対応する点滅表示(赤 色)をします。データ表示 L E Dは、次のアクセスが開始さ れるまで保持されます。 エラーが発生してから、出力オフディレータイマが起動し “0”) になります。 t 後にデータ出力ラインはすべてO F F( パリティチェック出力ライン 〈 P A R I T Y:1点〉は、データ出 力と同時に出力されます。なお、エラー発生時は、データ 出力ラインはすべてON( “1” )であるため、パリティチェッ ク出力ラインはO F F( “0” )となります。 データ出力ラインにデータ出力してから3 後にストローブ 出力ラインとエラー出力ラインがONします。 これらの出力は、データ出力ラインと同様にエラーが発生 してからt 後にO F F(“0” )します(エラー出力はローアク ティヴでR U N出力も兼ねています) 注.出力オフディレータイマ起動中であっても次のトリガ入 力により各出力は無条件に解除され、“オール0(O F F) ” となります。 お願い トリガ入力( T R G )は、10 以上必要です。 データ出力ライン〈OD0∼OD15:16点〉だけで通信制御する場合、データの“オール1 (ON) ”、および “オール0 (O F F) ” はデータとしては使用できませんのでご注意ください。 モード2(省配線モード)では、エラー発生時にエラーコードは出力できませんのでご注意ください(エラー発生 時には、“オール1(ON) ”となります)。ただし、データ表示L E Dは発生したエラーに対するエラーコードに対 するエラーコードを点滅表示(赤色)します。 ストローブ出力(ST R B)を使用する場合、データ出力などの取り込みは、ストローブ出力ONにより行なってく ださい。 ストローブ出力を使用せずにデータ出力ラインだけで通信制御する場合には、例えばトリガ入力ON後に一定時 間のタイマをプログラムに組み込み、各データ出力ラインの状態を確認し、その時の出力の状態が “オール0 (O F F) ” 、または“オール1(ON)” 以外の時、データとして取り込むようにしてください。 データキャリアが交信エリア内に停止し続けた場合、電池寿命を極端に短かくします。そのため、データキャ リアが交信エリア内に停止し続けるようなアプリケーションでのご使用は避けてください。 5−25 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 5−4 上位機器のサンプルプログラム ■サンプルプログラム (その1) ここでは、センサなどを用いた外部SWによりデータキャリアのデータを読み出し、各ビットに割り付けられた機種の 出力 (接点) をONするようなプログラム例を示します。 10001 00105 外部SW トリガ入力 00100 NOR M A L出力 D FU 20000 20000 NOR M A L出力の立ち上がりを検出する 0000 機種1 0001 機種2 0002 機種3 ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ 0014 ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ 機種15 0015 機種16 END ■サンプルプログラム (その2) ここでは、パリティチェック出力を使用して断線検知を行なうようなプログラム例を示します。 10001 00105 外部SW トリガ入力 00100 NOR M A L出力 D FU 20000 NOR M A L出力の立ち上がりを検出する。 20000 “1” )の数を求める BCN T データ出力ラインにおけるON( # 0001 000 D0000 00102 パリティチェック出力 パリティチェック出力とデータ出力ラインの合計17本のうち、 NC している数を求める(偶数:正常、奇数:異常) D0000 ON(“1”) 上で求めた和の奇数 / 偶数判定を行なう ASR D0000 20001 断線検出 25504 キャリーフラブ 20001 00100 NOR M A L出力 10005 断線検出 (奇数ならば断線あり) ケーブル断線検出 (断線表示を行なう) 10005 5−26 【 第五章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 2■ 7 ■■ ■■■■ ■■ 5−3 上位機器のサンプルプログラム ■サンプルプログラム (その3) ここでは、モード2(省配線モード)を用いたプログラム例を示します。オートモード時にデータキャリアから16ビット のデータを読み出し、そのデータをD M00001に取り込み、正常完了接点(02101)をONします。万一、通信異常が発生 した場合には、異常完了接点(02100)がONするようなプログラムです。 00000∼00015:データ出力 00000 データ1 D FU 02000 データ1∼16のうち、いずれかのデータの立上りを検出 00001 データ2 00002 データ3 00003 データ4 ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ 00014 データ15 00015 データ16 02000 02002 02001 / 02001 T MH 000 #0001 いずれかのデータの立上りを検出した後、 データが安定するまで10 間待つ T M000 CM P データ出力1∼16が “オール1” かを判断 000 #F F F F 25506 02100 25506 02101 データ出力が“オール1” であれば異常完了接点をON / データ出力が“オール1” でなければ正常完了接点をON MOV データをD M0000に転送 000 D M0000 02002 通信完了接点をON END 5−27 【 第6章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 1 ■■ ■■■■ ■■ 第6章 センサ部とデータキャリアの耐薬品性 6−1 センサ部の耐薬品性 <形 V 600- HS51 / 61 / 63> ケース材質には、A BS樹脂を使用しており、充填樹脂にはエポキシ樹脂を使用しています。下表を参考にしてA BS樹 脂、エポキシ樹脂に影響のある薬品を避けてください。 ただし、防爆用途では使用できません。 ●変形、クラックなどが発生する薬品 A BS樹脂 エポキシ樹脂 トリクレン、アセトン、キシレン、トルエン、ガソリン、クレ 王水、クロム酸、硫酸(90% R T) 、硝酸(60% R T) 、液体アン ゾール、塩化メチレン、フェノール、ミクロヘキサノン、王水、 モニア、アセトン、塩化メチレン、フェノール クロム酸、硫酸(90% R T) 、メチルエチルケトン、アニリン、 ニトロベンゼン、モノクロルベンゼン、ピリジン、硝酸(60% R T)、ギ酸(80%R T) ●変色、膨潤などの可能性がある薬品 A BS樹脂 エポキシ樹脂 硫酸(10% R T) 、硝酸(10% R T) 、塩酸(30% R T) 、酢酸(50% 塩酸、アルコール、フレオン、水酸化ナトリウム、過酸化水 素、ベンジン、硫酸(10% R T)、硝酸(10% R T) 、リン酸(85% R T)、ショウ酸、水酸化カルシウム、ベンゼン、クレゾール、 アルコール、ミクロヘキサノン、トルエン、キシレン、ベンジ R T)、液体アンモニア ン、グリース ●影響のない薬品 A BS樹脂 エポキシ樹脂 アンモニア、灯油、鉱油、現像液、ユシローケンS50、ケミク アンモニア、塩酸(10% R T)、水酸化カリウム、石油、ガソリ ールZ、ベロシティ№3、ユシローケンE E E -30Y、石油、グリ ン、ユシローケンS50、ケミクールZ、ベロシティ№3、ユシロ ース酢酸、ショウ酸、水酸化カルシウム、リン酸(30% R T) 、 ーケンE E E -30Y 塩酸(10%R T)、水酸化カリウム 注.上記の試験は室温(23℃)での結果です。高温時、低温時については、室温(23℃)で影響ない薬品においても、影響 がでる場合がありますので、事前に十分な確認を行ってください。 6−1 【 第6章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 2 ■■ ■■■■ ■■ 6−2 データキャリアの耐薬品性 <形V600-D23P61/53/54(メモリEEP-ROMタイプ)> <形V600-D8KR12/13/04(メモリS-RAMタイプ)> ケース材質にはA BS樹脂を使用しており、充填樹脂にはエポキシ樹脂を使用しています。下表を参考にしてA BS樹脂、 エポキシ樹脂に影響のある薬品を避けてください。 ●変形、クラックなどが発生する薬品 エポキシ樹脂 A BS樹脂 トリクレン、アセトン、キシレン、トルエン、ガソリン、クレ 王水、クロム酸、硫酸(90% R T) 、硝酸(60% R T) 、液体アン ゾール、塩化メチレン、フェノール、ミクロヘキサノン、王水、 モニア、アセトン、塩化メチレン、フェノール クロム酸、硫酸(90% R T) 、メチルエチルケトン、アニリン、 ニトロベンゼン、モノクロルベンゼン、ピリジン、硝酸(60% R T)、ギ酸(80%R T) ●変色、膨潤などの可能性がある薬品 エポキシ樹脂 A BS樹脂 硫酸(10% R T) 、硝酸(10% R T) 、塩酸(30% R T) 、酢酸(50% 塩酸、アルコール、フレオン、水酸化ナトリウム、過酸化水 素、ベンジン、硫酸(10% R T)、硝酸(10% R T) 、リン酸(85% R T)、ショウ酸、水酸化カルシウム、ベンゼン、クレゾール、 アルコール、ミクロヘキサノン、トルエン、キシレン、ベンジ R T)、液体アンモニア ン、グリース ●影響のない薬品 エポキシ樹脂 A BS樹脂 アンモニア、灯油、鉱油、現像液、ユシローケンS50、ケミク アンモニア、塩酸(10% R T)、水酸化カリウム、石油、ガソリ ールZ、ベロシティ№3、ユシローケンE E E -30Y、石油、グリ ン、ユシローケンS50、ケミクールZ、ベロシティ№3、ユシロ ース、酢酸、ショウ酸、水酸化カルシウム、リン酸(30%RT) 、 ーケンE E E -30Y 塩酸(10%R T)、水酸化カリウム 注.上記の試験は室温(23℃)での結果です。高温時、低温時については、室温(23℃)で影響ない薬品においても、影響 がでる場合がありますので、事前に十分な確認を行ってください。 お願い 形V600- D23P71 / P72には耐薬品性、耐油性がありませんので、薬品、油のかかる場所で使用しないでください。 6−2 【 第6章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 3 ■■ ■■■■ ■■ 6−2 データキャリアの耐薬品性 <対象機種> 形V600-D23P55 ケース材質にはPPS樹脂を使用しており、充填樹脂にはエポキシ樹脂を使用しています。 下表を参考にしてPPS樹脂、エポキシ樹脂に影響のある薬品を避けてください。 ●変形、クラックなどが発生する薬品 エポキシ樹脂 PPS樹脂 王水 王水、クロム酸、硫酸 (90%RT) 、硝酸 (60%RT)、 液体アンモニア、アセトン、塩化メチレン、フェノール ●変色、膨潤などの可能性がある薬品 エポキシ樹脂 PPS樹脂 硝酸(60%RT) 硫酸(10%RT) 、硝酸(10%RT) 、濃塩酸、酢酸(50%RT) 、 ショウ酸、水酸化カルシウム、ベンゼン、クレゾール、 アルコール、ミクロヘキサノン、トルエン、キシレン、 ベンジン、グリース ●影響のない薬品 PPS樹脂 エポキシ樹脂 塩酸 (37%RT) 、硫酸 (98%RT) 、硝酸 (40%RT) 、 アンモニア、塩酸 (10%RT) 、水酸化カリウム、石油、 弗化水素水 (40%RT) 、クロム酸 (40%RT) 、 ガソリン、ユシローケンS50、ケミクールZ、 過酸化水素水 (28%RT) 、NaOH水溶液(60%RT) 、 ベロシティNo.3、ユシローケンEEE-30Y、 アンモニア水 (28%RT) 、塩化ナトリウム (10%RT) 、 メチルエチルケトン、水酸化ナトリウム (10%RT) 炭酸ナトリウム(20%RT) 、次亜塩素酸ナトリウム溶液、 フェノール水溶液(5%RT) 、氷酢酸、酢酸、オレイン酸、 メチルアルコール(95%RT) 、エチルアルコール(95%RT) 、 酢酸エチル、セバシン酸、2-エチルヘキシル、アセトン、 ジエチルエーテル、n-ヘプタン、 2,2,4トリメチルペンタン、ベンゼン、トルエン、 アニリン、鉱物油、ガソリン、絶縁油、 ジクロルエチレン、四塩化炭素 注.上記の試験は室温(23℃)での結果です。高温時、低温時については、室温(23℃)で影響ない薬品においても、影響 のでる場合がありますので、事前に十分な確認を行ってください。 6−3 【 第6章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 4 ■■ ■■■■ ■■ 6−2 データキャリアの耐薬品性 <形V600-D23P66N/-A86> 材質はP P S樹脂を使用しています。下表を参考にしてP P S樹脂に影響のある薬品を避けてください。 室温 90℃ 塩酸 薬品名 37% A A 次亜塩素酸ナトリウム溶液 10% A A フェノール水溶液 硫酸 98% A B 氷酢酸 50% A A 30% A A 3% A A メチルアルコール 60% B C エチルアルコール 40% A B 酢酸エチル 硝酸 薬品名 室温 90℃ A A A A A A 酢酸 A A オレイン酸 A A 95% A A 95% A A A A 5% 10% A A セバシン酸 2-エチルヘキシル A A 40% A A アセトン A A クロム酸 40% A A ジエチルエーテル A A 過酸化水素水 28% A B n -ヘプタン A A 3% A A 2、 2、 4トリメチルペンタン A A N aOH水溶液 60% A A ベンゼン A A 10% A A トリエン A A 1% A A アニリン A A アンモニア水 28% A B 鉱物油 A A 10% A B ガソリン A A 塩化ナトリウム 10% A A 絶縁油 A A 炭酸ナトリウム 20% A A ジクロルエチレン A A 2% A A 四塩化炭素 A A 弗化水素水 A:影響なし B:変色、膨潤などの可能性あり C:変形、クラックなどの発生あり 注. 本一覧表は、 P P S樹脂を室温および90℃の各薬品に放置した時の変化の度合いを示しています。なお、本一覧表に示す薬品 の種類 / 濃度や温度条件と異なる場合には、実際に使用される際に必ず、事前にテストをしてください。 6−4 【 第6章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 5 ■■ ■■■■ ■■ 6−2 データキャリアの耐薬品性 <形 V 600- D23P66SP> 外装にP F Aを採用しています。ご使用にあたっては以下の資料を参考にして特性などをご確認ください。 ■ふっ素樹脂 「P F A 」 の耐薬品性について (参考) P F A : Tet r af luorethy lene- Per f luoroal ky lviny lethei r copol y mer 四ふっ化エチレン-パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体 ふっ素樹脂P F Aはほとんどの化学薬品に不活性です。 、および一部のハロゲン誘導体にのみ反応します。 ただし、溶融状態のアルカリ金属、高温高圧下のF (ふっ素) 2 通常よく用いられている有機、無機の化学薬品に浸漬、さらした場合のテスト結果を以下に示します。このテストは圧 縮成形によるテストピース(1.3㎜厚み)を所定温度で薬品に1週間(168時間)浸漬し、薬品から取り出してすぐ、重量変 化、引張強さ、伸びの残存値を測定したもので、 引張強さの15%以内の変化、伸びの10%以内の変化、重量増加の0.5%未 満の変化であれば、実用上問題ないと考えます。 トリクロロ酢酸、トリ- n -ブチルフォスフェート、パークロロエチレン、四塩化炭素など、樹脂表面をよく濡らす液体 に高温下で接触させた場合に、吸収による重量増加が生じやすく、引張特性も低下する傾向にあります。しかし、薬品 や溶剤を吸収した場合でも、分子構造の変化は生じません。ただし、薬品を吸収した状態で温度変化や圧力変化、また は機械的にダメージをあたえた場合は、吸収された薬品が P F A内で膨張、収縮を繰り返し、クラックや水膨れなどの 構造上のトラブルを発生させることがあり得ます。しかし、これはいかなるプラスチックでも起こる現象です。 ●無機化合物 ●有機化合物 残存特性 (%) 試験温度 (℃) 引張強さ 伸び 重量増加 (%) 濃塩酸 120 98 100 0.0 濃硫酸 120 95 98 0.0 ふっ酸 (60%) 23 99 99 発煙硫酸 23 95 96 王水 120 99 クロム酸 (50%) 120 濃硝酸 残存特性(%) 試験温度 (℃) 引張強さ 伸び 重量増加 (%) 水酢酸 118 95 100 0. 4 無水酢酸 139 91 99 0. 3 0.0 トリクロロ酢酸 196 90 100 2. 2 0.0 イソオクタン 99 94 100 0. 7 100 0.0 ナフサ 100 91 100 0. 5 93 97 0.0 鉱油 180 87 95 0. 0 120 95 98 0.0 トルエン 110 88 100 0. 7 発煙硝酸 23 99 99 0.0 o -クレゾール 191 92 96 0. 2 濃アンモニア水 66 98 100 0.0 ニトロベンゼン 210 90 100 0. 7 カ性ソーダ (50%) 120 93 99 0.4 ベンジルアルコール 205 93 99 0. 3 過酸化水素 (30%) 23 93 95 0.0 アニリン 185 94 100 0. 3 臭素 23 99 100 0.5 n -ブチルアミン 78 86 97 0. 4 塩素 120 92 100 0.5 エチレンジアミン 117 96 100 0. 1 塩化鉄 (25%) 100 93 98 0.0 テトラヒドフラン 66 88 100 0. 7 塩化亜鉛 (25%) 100 96 100 0.0 ベンズアルデヒド 179 90 99 0. 5 塩化スルフリル 69 83 100 2.7 シクロヘキサノン 156 92 100 0. 4 クロロスルフォン酸 151 91 100 0.0 メチルエチルケトン 80 90 100 0. 4 濃りん酸 100 93 100 0.0 アセトフェノン 202 90 100 0. 6 ジメチルフタレート 200 98 100 0. 3 n -ブチルアセテート 125 93 100 0. 5 トリ- n -ブチルフォスフェート 200 91 100 2. 0 メチレンクロライド 40 94 100 0. 8 パークロロエチレン 121 86 100 2. 0 薬品名 薬品名 77 87 100 2. 3 ジメチルフォルムアミド 154 96 100 0. 2 ジメチルスルフォキサイド 189 95 100 0. 1 ジオキサン 101 92 100 0. 6 四塩化炭素 参考文献:里川孝臣氏編「ふっ素樹脂ハンドブック」 (日刊工業新聞社) 6−5 【 第6章 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 6 ■■ ■■■■ ■■ 6−2 データキャリアの耐薬品性 ■データキャリアからの析出物質について (参考) P F A を浸透して薬品が内蔵データキャリアに浸漬した 場合にはデータキャリアからイオンなどが析出すること があります。 ●イオンクロマト分析結果 これは内蔵データキャリアを水中で加熱浸漬(100℃、 16時間) し、抽出されるイオンを分析するものです。 ・抽出イオン(含有量) C − …0.5p . p . m . 、N a +…10p . p . m . 、 N H 4+ …11p . p . m . 、K +…1.0p . p . m . ● CP発光分光分析結果 これは、データキャリア(形V600- D23 P 66S P)を薬液 に入れ、 P F A を通して析出する物質を調べるもので す。方法としては P F Aを浸透しやすい濃塩酸(100%) 80℃にデータキャリアを300時間浸漬させた後、析出 物質を分析するものです。 ・析出物質(濃度) Si…700n g / 、S…1000n g / 、C a…30n g / お願い 「耐薬品性」や「析出物質」についてはあくまで参考であり、温度や薬品濃度などの条件が異なれば、変化率や析出 量なども異なります。 そのため、実際に使用される際には、必ず事前にテストを実施し、問題がないかを確認してください。 6−6 【 付表 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 1 ■■ ■■■ ■■ 付表 付−1 アクセサリ(別売) 名称 / 形状 仕様 形式 備考 形V600- D23P71 形V600- D23P72 の2タイプに使用できます。 形V600- A84 専用ホルダをプラスチック製のバ ケットやコンテナに取りつける場 合、ねじ止め以外に超音波溶着す ることもできます。 (プラスチックウエルダー形式: 100 Z-28S - H、 メーカ:三甲株式会社 TEL06-6862-5132)* またホルダを数枚重ね合わせるこ とで、背面からの距離を確保する スペーサの役割も果たします。 形V600-D23P66N専用 形V600- A86 専用ホルダ アタッチメント 専用ホルダ リチウム電池(C R2016) 形V600- D2K R16専用 形V600- A81 M3皿ねじで固定 (最低2ヶ所) 形V600- A82 市販品 形C R2016 電池交換カバー シール添付 形V600- D2K R16専用 *電話番号は変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。 付−1 【 付表 】 P■ A■ G■ E0 0■ 0■ 2 ■■ ■■■ ■■ 付−2 マニュアルバージョン カタログ番号 KKLG−001E 改訂記号 増刷・改訂履歴 1996年 4月 1999年 7月 2000年 10月 ① 増刷記号 改訂内容 ① 初版 B ⑧ SI単位表示に移行 C ⑨ 用語見直し 形V600-HS67、形V600-D23P55/66Nの追加 2002年 9月 D ① 形V600-HAR81、形V600-HAM81の追加 2004年 2月 E ① 軽微修正 付−2 備考 KKLG-001_表2-3 04.2.13 7:01 PM ページ 2 保証内容 1.保証期間 納入しました商品の保証期間は、ご指定場所に納入後1年間と致します。 2.保証範囲 上記保証期間中に当社側の責により故障を生じた場合は、その商品の故障部分の交換または 修理を、その商品のご購入あるいは納入場所において無償で行わせていただきます。 ただし、次に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させていただきます。 ①本仕様・取扱説明書または別途取り交わした仕様書などにて確認された以外の不適当な 条件・環境・取扱い並びに使用による場合 ②故障の原因が納入品以外の事由による場合 ③当社以外による改造または修理による場合 ④商品本来の使い方以外の使用による場合 ⑤当社出荷当時の科学・技術の水準では予見できなかった事由による場合 ⑥その他、天災、災害など当社側の責ではない原因による場合 なお、ここで言う保証は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発さ れる損害はご容赦いただきます。 3.サービスの範囲 納入品の価格には、技術者派遣などのサービス費用は含んでおりません。 ご要望により、別途ご相談させていただきます。 以上の内容は、日本国内での取引および使用を前提としております。 日本以外での取引および使用に関しては、別途当社営業担当者までご相談ください。 総合B ● 本誌に記載されているアプリケーション事例は参考用ですので、 ご採用に際しては機器・装置の機能や安全性をご確認の上、ご使用ください。 ● 本誌に記載のない条件や環境での使用、 および原子力制御・鉄道・航空・車両・燃焼装置・医 療 機 器 ・娯 楽 機 械 ・安 全 機 器、その他 人 命や財産に大きな影響が予測されるなど、 特に安 全 性が 要 求される用 途への 使 用をご検 討 の 場 合は、定 格 ・ 性 能に対し余 裕を持った使い方やフェールセイフ等 の 安 全 対 策へのご配 慮をいただくとともに、当 社 営 業 担当者までご相談いただき仕様書等による確認をお願いします。 営業統轄事業部 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー14F(〒141-0032) ●営業にご用の方も、技術お問い合わせの方も、 フリーコールにお電話ください。 音声ガイダンスが流れますので、案内に従って操作ください。 クイック オムロン 0120-919-066 携帯電話・PHS等移動通信からのお電話は、 お手数ですが、 TEL 055-982-5015(通話料がかかります)へおかけください。 【技術のお問い合わせ時間】 ■営業時間:9:00∼12:00/13:00∼19:00 (土・日・祝祭日は9:00∼12:00/13:00∼17:00) ■営 業 日:年末年始を除く 【営業のお問い合わせ時間】 ■営業時間:9:00∼12:00/13:00∼17:30(土・日・祝祭日は休業) ■営 業 日:土・日・祝祭日/春期・夏期・年末年始休暇を除く インターネット情報サービス オムロン制御機器/オムロンFA機器の最新情報がご覧いただけます。 Industrial Webホームページ http://www.fa.omron.co.jp/ 標準在庫機種の緊急ご購入の際にご利用ください。 コンタクトセンタ TEL:03-5825-2324 http://www.omron24.co.jp/ オムロン商品のご用命は ●FAXによるお問い合わせは下記をご利用ください。 テクニカルセンタ お客様相談室 FAX 055-982-5051 ●インターネットによるお問い合わせは下記をご利用ください。 http://www.fa.omron.co.jp/support/ ●その他のお問い合わせ先 納期・価格・修理・サンプル・承認図は貴社のお取引先、 または貴社担当オムロン営業員にご相談ください。 カタログ番号 M KKLG-001E 2004年2月現在 ①ZP○ C OMRON Corporation 1996 All Rights Reserved. ○ お断りなく仕様などを変更することがありますのでご了承ください