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46.菅沼・阿部(亨)研究室
研究スタッフ 教 授: 菅沼 拓夫 准教授: 阿部 亨 研究員: 和泉 諭 研究目的 プライバシー保護 緊急時通信 省電力 情報流通 ディジタルデバイド解消 利用者 今日の大規模でかつ複雑な情報通 信システムを、人々が日常生活の中 で効果的に活用できるようにするた めには、利用者中心設計の考え方を 越えた新しい設計パ ラダイムに基づ くシステム構成論が必要です。本研 究室では、人と社会・環境・ITを構 成する多様な主体が高度に相互連携 する新たなコミュニケーション環境 の実現を目指し、人間調和型情報通 信システムの構成論の確立に向けた 研究開発を進めています。 主な研究テーマ 1. 現実空間と仮想空間の感覚的 融合技術 アプリ ケーション 見守り 支援 研究活動 支援 コミュニティ 活動支援 災害時 支援 グリーン ICT ・・・ 人間調和型 アプリケーション 社会的知識 多元情報通信基盤技術 ミドル ウェア マルチエージェント,モバイルネットワーク管理, 利用者指向センサネットワーク,現実/仮想空間融合, 知識処理,マルチメディア情報の知的処理 環境情報 ネット ワーク コアネットワーク ユビキタスネットワーク デバイス・ センサ 車 情報家電 携帯電話 センサ 小型PC 人間調和型情報通信システムのアーキテクチャ <提案方式> <従来方式> 仮想空間 ネットワーク 仮想空間 サイズ,構成,配置, 挙動等が同一 現実空間 ネットワーク 現実空間の 利用者 現実空間とインターネット上の仮 仮想空間の利用者 ・両空間の利用者間で空間を共有 想空間を感覚的に融合するインタラ (ネットワークを介し,アバタと ・空間を共有している感覚をより高める して仮想空間を利用する人) ⇒対向する空間の利用者の存在感を強化 クション技術に関する研究を行って ⇒コミュニケーションの促進を実現 います。具体的には、現実空間と同 現実空間と仮想空間の感覚的融合技術の概念 一のモデルを仮想空 間上に構成し、 様々な気象条件や住民視点での街中 現実空間の人と同期して動く特殊な 仮想空間 現実空間 ウォークスルーによる危険個所の確認 アバタ(シンビオント)を介して、現 実空間の人と仮想空間の利用者のコ アバタ ミュニケーションを促進する手法を オブジェクト 提案しています。また、相互の空間 背景を除去し HMD に表示 ユーザ の存在感を強化させる「共生感提供 機能」、およびタウンマネージメン トへの応用などの研究開発を進めて 共生感提供機能の例 タウンマネージメント支援 います。 (SymbioGlass) への応用 仮想空間の 利用者 菅沼・阿部(亨) 研究室 www.ci.cc.tohoku.ac.jp 2. 次世代ユビキタスネットワーク監視・管理技術 ネットワーク管理技術を応用して、スマートタップ等の特別な機器を用いずに ネットワーク全体を省電力化する「次世代グリーン指向ネットワーク管理技術」 を研究開発しています。本技術の実装・実現により、ネットワークシステム当た り、10∼30%の消費電力の削減を目指しています。また、本研究開発成果の国際 標準化を目指し、あらゆる機器の消費電力の状況を収集するグリーン指向管理情 報ベース(G-MIB) をインターネット技術標準化団体(IETF)に提案しています。 さらに、災害時においても残存機器内から情報を迅速に回復できるしなやかな ストレージ基盤技術の実現に向けて、ネットワークの利用状況や災害のリスクに 応じて動的に通信回線を制御するスマートルーティングの研究開発を行っていま す。スマートルーティングにより安全な場所へ効率的かつ高速にデータを転送す ることが可能となります。 スマートルーティングの概要 次世代ユビキタスネットワーク管理フレームワーク 消費電力推定技術の実験結果 スマートルーティングの可視化ツールの実行例 3. 多元情報に基づく現実空間の認識/理解 多元情報に基づいた現実空間を認識 /理解に関し、様々なアプローチを用 いた研究を進めています。 例えば、カメラで撮影した映像を階 層的に解析(映像から個々の人物領域 を抽出→各人物領域で各部位を特定→ 前腕とその周辺領域を決定)し、前腕 とその周辺の状態から人物と物体の関 係を推定することで、複数の人物が存 在する状況でも、様々なインタラク ション(人物が物体を掴む、離す、動 かす等)を安定に検出する手法を提案 しています。 菅沼・阿部(亨) 研究室 Step 1 個々の人物領域を抽出 Step 2 人物の各部位を特定 Step 3 前腕周辺の領域を決定 Step 4 前腕の状態からインタラクションを検出 Interaction Detection 映像の階層的解析による人物と物体の インタラクション検出 www.ci.cc.tohoku.ac.jp