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(第2号) 平成26年9月10日

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(第2号) 平成26年9月10日
議
事
日
程
(第2号)
平成26年9月10日(水)午前10時開議
日程第1
「議案第50号
湖西市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例制定
について」撤回の件
日程第2
平成26年9月湖西市議会定例会議案書の一部訂正について
日程第3
一般質問
質問順序
1.10番
島田
正次
2.4番
吉田
建二
3.5番
加藤
弘己
4.13番
藤井
靖夫
5.3番
渡辺
貢
○本日の会議に付した事件┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄次に掲げるとおり
議事日程に掲げた日程第1から日程第3
議案第71号
湖西市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例制定について
○出席及び欠席議員┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄出席表のとおり
○職務のため議場に出席した事務局職員┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄出席表のとおり
○説明のため出席した者┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄出席表のとおり
41
午前10時00分
○議長(菅本利隆)
いただいた御意見をまとめ、最終案として今年度中
開議
に制定し、見える議会を目指し活動したいと思いま
改めまして皆さん、おはよう
す。
ございます。
本日もたくさんの傍聴の皆さん、お越しいただき
きょうから3日間で15人の議員が一般質問に立ち
まして一般質問が開催できますこと、ありがとうご
ます。防災・減災に関するもの、施設管理に関する
ざいます。感謝を申し上げる次第でございます。
もの、観光に関するもの、地域活性化など幅広い質
問の内容となります。
それでは進めてまいりたいと思います。
最後になりますが、傍聴の皆様方の御意見・御感
ただいまの出席議員は18名であります。定足数に
想などをアンケートの形でお願いしております。よ
達しておりますので、本日の会議を開きます。
次に、副議長より挨拶を申し上げます。15番
ろしくお願いします。本日はありがとうございまし
中
た。
村博行君。
〔副議長
○議長(菅本利隆)
中村博行登壇〕
○副議長(中村博行)
15番
挨拶は終わりました。
本日の議事日程はお手元に配付のとおりでござい
中村博行です。皆さ
ます。
ん、改めましておはようございます。議員を代表し
─────────────────
まして、傍聴の皆様方に一言御挨拶を申し上げます。
○議長(菅本利隆)
本日はお忙しい中、非常に多くの方にお越しいた
日程第1
「議案第50号
湖
だき、まことにありがとうございます。ことしは、
西市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準
ゲリラ豪雨による災害の多い年であるように思いま
を定める条例制定について」撤回の件を議題といた
す。近々では広島市の土砂災害がありました。73名
します。
市長に撤回理由の説明を求めます。市長。
の方がお亡くなりになりました。まだ1名の方が行
〔市長
方不明と聞いております。御冥福と、一日も早く見
三上
元登壇〕
つけ出されることをお祈りいたします。議会としま
○市長(三上
元)
議案第50号
湖西市家庭的保
しても、議員互助会から中日新聞社に依頼しまして、
育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例
義援金を送ったところであります。
制定についてでございますが、議案の内容を再度精
査する必要があると判断させていただきましたので、
議会活動につきましては、西部公民館から始めた
ここに議案の撤回をお願いするものであります。
議会報告会の結果を、議会だよりとホームページで
お知らせをしました。全体では300余名の方の御参
また当条例案について、厳密な精査をした上で再
加をいただきました。まことにありがとうございま
度提出させていただきたいと存じますので、御理解
した。意見交換会では多くの御意見と御要望をいた
賜りますようお願い申し上げます。どうもありがと
だき、ありがとうございました。来年度も報告会を
うございました。
予定しておるところでございます。
○議長(菅本利隆)
説明は終わりました。
次に、議会活性化特別委員会では湖西市議会基本
お諮りいたします。ただいま議題となっておりま
条例素案をまとめました。8月30日に自治会の皆様
す議案の撤回については、これを承認することに御
や各種団体の御参加をいただき、説明会を開催した
異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
ところであります。御協力ありがとうございました。
○議長(菅本利隆)
今も皆様の声を聞きたいと、市内の公共施設、西
御異議ございませんので、こ
れを承認することに決しました。
部公民館、市民活動センター、新居地域センターな
─────────────────
ど9カ所に、基本条例素案と御意見をいただく箱が
置いてあります。備えつけの用紙に記入してお寄せ
○議長(菅本利隆)
ください。締め切りが9月22日となります。お寄せ
市議会定例会議案書の一部訂正についてを行います。
42
日程第2
平成26年9月湖西
いをいたします。
本定例会に提出されております議案第52号及び議
本日の質問順序は、受付順により、1番、島田正
案第58号について、訂正の申し出がありました。市
次君、2番、吉田建二君、3番、加藤弘己君、4番、
長に説明を求めます。市長。
〔市長
○市長(三上
三上
元)
藤井靖夫君、5番、渡辺
元登壇〕
初めに、10番
議案の訂正につきまして御説
れでは10番
明させていただきます。
〔10番
去る9月3日に提出させていただきました議案第
52号
島田正次君、どうぞ。
島田正次登壇〕
10番
島田正次です。
質問に入る前に、市長さん、名札がないですけど
営に関する基準を定める条例制定について及び議案
第58号
島田正次君の発言を許します。そ
○10番(島田正次)
湖西市放課後児童健全育成事業の設備及び運
貢君と決定いたします。
よろしいですか。
字の区域の変更について一部誤りがありま
質問に入る前に一言言わせていただきます。6月
したので、大変申しわけございませんが訂正をお願
議会の一般質問は、消化不良のまま終わってしまい
いするものであります。
初めに議案第52号でございますが、議案書47ペー
ました。また市長は3期目安泰気分でいるのではな
ジ4行目最後の「次とおり」と書いてありますとこ
いかという質問に対しては、この上ない評価をいた
ろ、「の」が抜けておりまして、「次のとおり」に
だいたと思っていると、見当違いも甚だしく、人を
訂正をお願い申し上げます。
ばかにしたように市長は言いました。私にはその場
続きまして議案第58号でございますが、議案書60
にいた部長さんたちの顔があきれ顔に見えたのがと
ページ4行目最初の行、「昭和22年」と書いてあり
ても印象的でした。一応市長は3期確定です。この
ますが、「昭和24年」の誤りでございました。訂正
先何をしなくても任期満了の日は来ます。安泰気分
をお願いするものであります。
に見えるのは、よくやったという評価だなんて、私
も市民も一言も言ってません。
議案の訂正につきましては、以上2カ所につきま
また、市長は都合よく公約という言葉を使います
して、これを御承認賜りますようお願い申し上げま
す。どうもありがとうございました。
が、これまで市長が達成できた公約などないという
○議長(菅本利隆)
のが私の実感です。それどころか手をつけていない
説明は終わりました。
ことだらけという印象です。三上市長に残された月
ただいまの訂正につきまして、これを承認するこ
日は短いが、真剣に市政のことだけ考えてもらいた
とに御異議ございませんか。
いというのが全市民の願いだと思います。それをま
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(菅本利隆)
ず言っておいて質問に入ります。
御異議ございませんので、こ
初めに、市のホームページの私的なブログへのリ
れを承認することに決しました。
ンクについて聞きます。
なお議案書の差しかえにつきましては、各自行っ
少し前まで市のホームページの市政情報、市長挨
ていただきますようによろしくお願いいたします。
拶という項目を開くと、その中に湖西市長
─────────────────
○議長(菅本利隆)
日程第3
三上
元のブログ、外部リンクというボタンがあって、個
一般質問を行いま
人的なブログが開くようになっていましたね。なぜ
す。
か今はそのボタンがなくなっています。
今回、15名の議員の一般質問が通告されておりま
す。一般質問の日程を本日から3日間予定しており
そのブログの中身は市長の肩書を利用した脱原発
ますので、本日5名、12日に5名、16日に5名の一
に関する個人的意見が大半で、市長として、まずは
般質問を行うことといたします。
市民生活をよくしていこうとする意識が感じられる
予定された3日間の日程で全ての一般質問が終え
文章は一切ありません。市のホームページからボタ
られるよう、質問者及び答弁者の御協力を強くお願
ン一つで個人のブログへ直接飛ぶようになっていた
43
のは事実であり、そのことについての市民からの苦
ホームページから飛ぶようにしてはどうかという御
情や、やめさせろという声も聞きました。誰の忠告
意見をいただきました。そこで、待てよと。島田さ
か知りませんが、急に慌てて消したような印象があ
んのような御意見もあるのではないかと思って、ほ
ります。なぜですか。後ろめたいところがあったか
かの市がそのようなことをしているものがあるかど
らですよね。格好つけて脱原発を叫んでいるものの、
うかをちょっと調べたところ、県内にもございます
実は市民のためという信念のかけらもないことを自
し、ほかの県にもありましたので、飛ぶようにして
分で証明させてくれました。都合が悪くなると逃げ
みようというふうにして約3年間が過ぎております。
るのは相変わらず早いです。何でもそのぐらい早く
そうしたところ、島田議員から質問が出ていると
対応してほしいもんだと思います。ブログを個人的
いう話を聞いて、ほかの皆さん方からは何か意見が
にやるのは自由ですが、市のホームページから直接
あるのかなということをちょっと考えたわけでござ
個人のブログに飛ぶのは、どう考えても公私混同だ
いますが、市民の代表である一人の議員さんからこ
と思います。
のような指摘があるのであれば、一回はやめてみよ
またケーブルテレビの撮影も月1回あるようです
うと思いまして、その質問の通告を受けたころに一
が、市長としてコメントすべき湖西市政についての
度やめてみたいと思いました。やめたところ、やめ
発言は薄っぺらで、ほとんどが三上
元個人の思想
ることはないよという意見も実は来るようになりま
であったり、個人として好きな本の宣伝のような内
した。両方の意見を見ながら、リンクについて今ち
容があると聞きます。私物化していると言われても
ょっと考えているさなかでございます。
また原子力発電に関する問題というのは、私が3
仕方がない、行き過ぎたものであると感じている市
民も多いので即刻全てやめてもらいたいと思います。
期目に立候補するときに、これは市長としても重要
これは私だけでなく、市民の声でもあります。
な関心事であり、60キロ離れた位置というのは地元
長期政権はだめだと言って当選したのに、御自身
そのものでありますから、市民の関心事であり市長
が3期目になっててんぐになって感覚が麻痺し、何
の関心事であるというふうに思って発言を続けてお
をやってもいいと思ってる証拠ではないのでしょう
ります。
か。まさか4期目に色気はあるとは夢には思いませ
もう一つ、その原子力発電所の事故の直後、市民
んが、市長はどんな権限で私的なブログと市のホー
アンケートにも市長の脱原発の発言について、どの
ムページをつなげさせていたのか、どんなつもりで
ように思うかという質問をいたしました。4割ほど
やったのか、なぜ慌てて消したのか、教えてくださ
の方々はよくわからないとか判断に迷うとかいう形
い。どうですか、市長。説明できますか。
で回答しておりませんでしたが、回答してくれた方
○議長(菅本利隆)
については約8割方が、市長の意見は妥当だと思う
〔市長
三上
それでは答弁願います。市長。
という意見がアンケートとして出ておりましたので、
元登壇〕
島田議員から、するどい御指
原子力発電所に関する考え方につきましては、立候
摘をいただきまして、率直にお答えを申し上げたい
補のときもこれは市長選挙のテーマの一つであると
と思います。
いうことをはっきり申し上げて立候補し当選してき
○市長(三上
元)
た私であります。
冒頭の名札の件につきましては、本会議でつけた
ときもあったんですが、多くの市長がつけていない
なお原子力発電所の事故があった1年後に、当議
ということから、私はつけるのをやめたという経過
会は浜岡原子力発電所の稼働は県民の同意がない限
がございます。特に強い信念があるわけでも何でも
り認めないという大変強い議決を全員一致でこの議
ありません。
会がしていることを申し添え、私の発言は今後も続
けさせていただくということを申し上げたいと思い
2つ目に私のブログでございますが、これは3年
ます。以上で答弁とさせていただきます。
前からブログを書き始め、そのときに市民の方から
44
○議長(菅本利隆)
10番
島田正次君。
さて、2番目の質問に対してお答えいたします。
○10番(島田正次)
後でその話はゆっくりさせて
観光の発展の点で市を挙げて取り組んだ事例は何
いただきますわ。全部とは言いませんが、三上市長
かという点でございますが、これまで私といたしま
の常識は一般の非常識であることが多いです。
しては、新居地区を中心とした観光に関する活性化
3期目の選挙のときに脱原発を叫んで当選した、
事業を市を挙げて取り組んできたつもりでございま
だから原発を叫ぶのは仕事だというでしょうが、そ
す。湖西市におきましては課の名前は商工労政課に
れは原発問題がたまたまタイミングよく選挙戦略に
なっておりましたが、合併と同時に商工観光課とい
好都合だったからですよね。市長は市民のためにや
う形で市を挙げて取り組もうという形を名前でまず
っているつもりだと格好つけて言っていますが、市
示しました。
民はそう思っていないのだから、市民のためになっ
そして主なものといたしましては、新居関所周辺
ていないということです。私はそう思いますけどね。
整備として桝形広場、電線地中化事業、大御門整備
市長の肩書を自分の主義主張のために利用するの
に向けた準備を着々と進めているほか、バイパス接
は今後一切やめてください。三上
元の常識が一般
続道路の整備、橋梁設備等の現在進行中を含めたハ
の常識でないことに気づけない今の状況は、末期症
ード面の多くの事業、これは新居地区のものがほと
状としか言いようがないと思います。
んどでありまして、それを実行しております。ソフ
次に移ります。
ト面では浜名湖観光圏再認定への活動から、観光み
行政機能の改善について聞きます。内容としては
がき隊、海湖館のカキ小屋、ウエブサイトの充実な
6月議会の続きです。何回でも聞きます。
ど多方面にわたる活動をしているつもりでございま
観光という面では、はっきり新居が主体となって
す。
これから力を入れていかなければならない、市を挙
次に観光業務や文化財業務の担当を支所に移した
げて観光という問題に取り組んでいきたいという平
らどうかという点でありますが、組織機構につきま
成22年12月議会の答弁を意味のあるものにするため
しては平成25年度に大幅な組織の見直しを行い、新
に、課名の変更と観光基本計画の策定以外で市を挙
たに文化課の設置をしたばかりでございます。観光
げて取り組んだ具体的な事例を挙げてください。
業務につきましては、商業、農林水産業ともかかわ
また、これまで私が言い続けてきた小さな変更で
りが深いことや、また新居地区だけでなく環浜名湖
構わないので、観光業務や文化財活用業務の担当を
をターゲットとした広域事業に発展させていく必要
新居支所へ移してやってみる気はありませんかとい
もあり、現時点で観光業務を新居支所に移すという
う2点。
考えはございません。
また平成24年6月議会では、観光基本計画をつく
次に平成24年6月の議会答弁以降、観光施策を展
るので効果的に観光施策を展開するための体制を改
開するために検討した結果はという問題であります
めて検討している最中であるとも言っていました。
が、新居地区には観光につながる文化財を初め、自
観光基本計画も25年3月にできましたので、効果的
然を生かした施設や場所があり、これらの資源を生
に展開するための体制の検討結果を披露願います。
かして効果的な観光施策を推進したいという思いは
○議長(菅本利隆)
私も島田議員と同様であります。また観光施策の展
それでは答弁お願いします。
市長。
○市長(三上
開につきましては、担当部署だけでなく、観光協会
元)
最初の質問の締めくくりに島
や商工会など各種団体との連携も大変重要であると
田議員が、市長の常識は一般市民の非常識という言
考えております。
葉がありました。島田議員の常識は一般の市民の非
そんなことから、現在は組織の見直しを行ってま
常識かもしれないということを申し添えておきたい
だ間もないことから、大きな体制変更については考
と思います。
えておりませんけれども、各種団体との連携を強化
45
する中で観光施策をしっかり進めていきたいと考え
し、いわゆる本庁とのパイプ役となって説明や調整
ております。以上で答弁とさせていただきます。
をする拠点という役割であります。
○議長(菅本利隆)
いかがでしょうか。10番
1つ目の窓口サービスにつきましては、住民基本
島
台帳や戸籍に関する届け出のほか、税務、福祉、保
田正次君。
そういうと思いました。私は
険年金に関するさまざまな届け出、合併前の窓口機
常に新居支所をもっとうまく活用しなければもった
能をおおむね維持しておりまして、多くの住民の
いないと言っています。
方々が現在も利用しておいでになります。
○10番(島田正次)
市長の言うように大幅な変更は毎年するものでな
2つ目の本庁とのパイプ役に関しましては、旧湖
いですが、私が言っているのは大幅でなく、機能さ
西市と新居町の異なる点、例えば自治会の新居地区
せるための小規模な変更いわゆる改善です。改善が
での活動について、あるいは各種団体の編成や存続、
必要なら毎年やるべきだと思います。実際、市民協
また地域固有の伝統、文化、習慣等の違いに対して、
働課については毎年どたばたでころころ変えている
相互理解や情報発信などを通じて、お互いを尊重し
でしょう。これは改善ではないのですか。
ながら一つのまちとしての一体化に貢献してきまし
た。
私が言っている観光業務の件については、平成22
年12月の答弁が全てであると思います。市長は公約
合併5年目となりましたが、2つのまちが一体化
という言葉をよく盾にします。市長の答弁として会
するための移行作業は現在も継続中であると認識し
議録にもしっかり残っている答弁は、選挙公約より
ており、新居支所の果たす役割は重要であると考え
も重い公約だと私は思います。そうでなければ市民
ております。今後は、本来支所でやるべきもの、ま
軽視、議会軽視です。実現できようができまいが、
た支所だからこそできるものを明確にした上で、事
市長なら議会で何を言ってもいいことになってしま
務分掌、体制、人員を精査し、将来の方針を定めて
う。市のリーダーがこれでは子供たちにも示しがつ
まいりたいと思います。
これからも組織編成のたびに新居支所のあり方は
きません。教育上もよろしくないので、自分の答弁
議題に上がると思いますが、余り遠い先のことは発
に責任を持ってください。
言を控えさせていただきます。以上で答弁とさせて
観光業務の件については、あとは実行するだけで
す。また効果的に観光施設を展開するための体制を
いただきます。
検討中であるという答弁からもう2年以上もたって
○議長(菅本利隆)
10番
いますので、まだ検討中であるという答えは通用し
○10番(島田正次)
市長、それ、3の答弁までい
ません。やるという答え以外はあり得ないと私は思
っちゃってるじゃない。こっちが質問しないのに。
いますが、どうですか、市長、お答えください。
今から行きますよ。困りますよ、そりゃ。こっちが
○議長(菅本利隆)
市長。
言わないうちに答えを出すなんて、もってのほかだ
○市長(三上
島田議員にお答えいたします。
と思いますよ。
元)
島田正次君。
新居支所について、多少の改善をしたらいいと、
新居支所の役割の重要性と今後の活用について聞
大幅なものを要求しているものではないがという御
きます。先ほどの質問とも関連しますが、あ、違う
質問をいただきました。
わ。俺も間違っちゃった。もう一回失礼します。
新居支所には2つの目的があると思います。1つ
過去の答弁であっても、本会議のこの場所で答弁
は合併による新居庁舎の廃止に伴い、住民票や戸籍
したことですので、選挙公約よりも重い公約として
関係書類、各種証明書の発行など窓口サービスの利
必ず取り組むべきものと理解しています。ただのほ
便性を低下させないという機能であります。2つ目
ら吹きで終わらないようにお願いします。
は、一つの自治体に移行していくための著しい変化、
次行きます。
特に合併により変化を余儀なくされる側の住民に対
新居支所の役割の重要性と今後の活用について聞
46
きます。先ほどの質問とも関連しますが、合併して
政サービスの内容を考えれば、合併によって既に十
から現在までの事務実績を見ればわかるとおり、新
分合理化されています。これ以上縮小する余地など
居支所は合併後の市民サービスの充実という意味で
ないと私は考えます。
重要な役割を果たし、本庁の事務負担を軽減しなが
では本庁でやっている業務はどうなんですかとい
ら立派に機能しております。合併の前日まで1万
うことです。何か目に見えた合理化をしましたか。
7,000人住民の生活を担っていたんだから当然です。
本来のターゲットは違います。合理化の矛先を新居
しかしどういうつもりだったのか理解できませんが、
地域ばかりに向けるのはおかしいと改めて強く言っ
一方で新居支所は西部公民館並みでいいというよう
ておきます。
それよりもパフォーマンスのためにこれまで市長
な含みを持たせた質問をわざわざする同僚議員がい
たことがとても残念です。新居支所の件については、
がやってきた何の効果もなかった事業の一つ一つを
以前から何度も聞いても具体的な回答が返ってきま
まず検証し、反省し、組みかえや見直しが必要なら
せんが、市長は新居支所の機能を本当はどうしたい
ば実施し、効果がなかったものを一つ一つ整理して
のか、本心を教えてもらいたいと思います。ですよ
いったほうがよっぽどバランスがよくなると思いま
ね、市長、答え出ちゃいましたよね。そうでしょ。
す。残された任期中にやらなければならないのは、
議長、どうすればいいですか、こういうとき。
あなたが市民のためにやっているつもりの脱原発を
○議長(菅本利隆)
叫ぶことではありません。つもりなのはあなただけ
市長、答弁どうしましょう。
で、最優先はまず湖西市役所の行政のことでしょ、
市長。
○市長(三上
元)
市民の日々の暮らしでしょ、と市民は思っています。
何かちょっと手違いがあって、
私がちょっと次の連続してるというような形で行政
それは間違いないということを何度も優しく言って
機構の問題で新居支所までさきに答えてしまいまし
あげているのに、あなたにはそれがわからない。わ
た。恐れ入ります。
かろうともしない。やるべきことは三上市政の無駄
それでどうします、市長。も
だった時間の検証と反省、それだけではないのです
う一回やります。いいですか、もう。もう私はいい
か。また今回も見解の相違といって逃げますか。見
です。
解の相違というなら市長は市民の見解とずれている
○10番(島田正次)
結構です。
ことを証明することになります。パフォーマンス事
それではさきに答弁したとい
業をやめれば、その分節約できる。節約できるお金
うことでよろしいですね。はい、どうぞ、続けてく
を本当に必要なことに使えるようにしていく。それ
ださい。
があなたの市長としての最後の仕事です。市民生活
○市長(三上
元)
○議長(菅本利隆)
市長は、合併直後の新居支所
を放り出して任期満了まで脱原発を叫び続けること
に関する私の質問に対して、市民サービスの全市的
が湖西市長の仕事ではありません。これは間違いな
なバランスを考慮すると言っていました。新居支所
いことです。いいかげんわかってください。この話
がある地域センターも新居支所が管理し、使用停止
をしてると本当に腹が立ちますので、次に移ります。
中の市民会館の代替としても機能しています。もし
公共施設の更新問題について聞きます。施設の更
行政側の都合による単純な数の合理化によって現在
新問題は全国的な問題であります。湖西市でも施設
立派に機能している新居支所の今以上の縮小や廃止
の再配置について検討を始めたようですが、どんな
を考えているとすれば、それによってバランスが崩
方針で検討しているのか、その検討のポイントにつ
れることになり、行政側の傲慢と言われるような結
いて、わかりやすく示してもらいたいと思います。
果になると思います。
また、その進みぐあいもあわせてお願いします。
○10番(島田正次)
よく皆さんは編入合併を理由に新居支所の存在を
ターゲットにしますが、新居の役場でやってきた行
47
○議長(菅本利隆)
答弁願います。市長。
○市長(三上
まず島田議員がおっしゃった
元)
ことで、市長としての仕事をまず行い、全国的な問
業は順調に進んでおります。3月末には報告書がで
題である原発問題については言う必要がないという
き上がる予定でございます。以上で答弁とさせてい
御助言をいただきました。もちろん、そのような御
ただきます。
意見の方が東京都知事の選挙を見ますと13%ぐらい
○議長(菅本利隆)
10番
存在しているというふうに思います。私の発言を聞
○10番(島田正次)
市長、私はね、原発が反対じ
くたびに腹が立つという方が約13%いらっしゃる。
ゃないですよ。原発もやってもいいですけど、市の
そのことはわかっておりますが、87%の方は私の話
仕事をしてからやれと言ってるんです。わかりまし
を聞いて、いや、日本の重大問題であると思って、
たか。
島田正次君。
そのとおりと納得している方が存在しているわけで
次に行きます。
ございます。
既に新聞にも大きく載っております。動き出して
さて、次に公共施設の更新問題でございます。公
いることですが、市民会館だけ特別扱いになってい
共施設の更新問題を考える上で検討いたしましたポ
ると感じているのは私だけでしょうか。特別扱いに
イントは、全庁的な取り組みとするため、庁内の共
すれば、ほかの施設の検討に影響が出ると思います。
通認識が必要であるというふうに考えております。
本当に今の場所でいいのか、1,000人も収容できる
そして公共施設全体の実態を把握し、分析し、現状
ホールがこの市に本当に必要なのか、借地の上に建
と課題を市民の皆様に明らかにしていきたいという
ったままでいいのか、借地料をこのまま払い続ける
作業を今しております。
のか、多額の費用がかかる改修であと何年使えるの
かといろいろと疑問が湧いてきますが、どうでしょ
昨年10月に公表した公共施設白書は、施設の建設
年度、延べ床面積など既存の情報をまとめ、更新に
うか。
かかる概算費用などから今後の公共施設維持管理に
○議長(菅本利隆)
市長。
おける課題などを整理し、概要をまとめたものでご
○市長(三上
今御指摘のようなことを十分
ざいます。
検討し、幾つかの案の中で比較検討した中で、現在
元)
現在作成中の公共施設白書は、主要な公共施設一
の方針を議員全員協議会の場で御説明をして、現在
つ一つについて、その施設の建物の状況、利用の状
の予算を承認していただくという形で市民会館は進
況、維持管理費と人件費等を含めた運営状況を施設
めております。特別というよりも緊急性があるので
診断カルテとして示します。
これに関していろんな施設がある中で先行して行っ
また、10月には公共施設に関する市民アンケート
たものが新居の体育館であり、この市民会館である
の実施を予定しておりまして、公共施設に関する市
というふうに御理解いただきたいと思います。以上
民の声をお聞きする考えでおります。その上で、来
であります。
年3月には施設の性質、機能に着目し、地域分布な
○議長(菅本利隆)
10番
どの状況を整理し、公共施設の適正化へ向けて、基
○10番(島田正次)
何も反対してるわけではあり
本方針素案を示したいと考えております。
ませんよ。もっと考えてやってほしいということを
島田正次君。
言いたいです。
次に検討の進捗状況でありますが、本年5月21日
には秦野市から講師を招き、公共施設更新問題につ
では次行きます。
いて職員研修会を開催し、議員の皆様からも多数の
今後、具体的な全体計画ができると思いますが、
御出席をいただき共通認識を深めたところでござい
見えを張ってもしようがないです。必要な施設を必
ます。現在は施設診断カルテの作成に向け、施設を
要な場所に、適正な機能と規模でつくるようにしな
管理するそれぞれの部署において公共施設の個別調
いといけないと思います。
査シートにより建物状況、利用状況、維持管理費の
次に移ります。
現況調査を行っているところであり、これまでの作
子供たちの携帯電話の使用制限について聞きます。
48
最近では子供たちも当たり前のように携帯電話を持
間で職員数を10%カットすると目標があるようです
つような世の中になっており、また全国的にスマホ
が、今の職員削減計画の根拠を具体的に示してほし
のラインを悪用した詐欺やいじめの問題がマスコミ
いことと、合併して5年目になりますので、ここら
等で騒がれています。愛知県では多くの市が子供た
で数字の見直しをするつもりがあるのか、ないのか、
ちの携帯電話の使用を制限するよう親と申し合わせ
見直すとしたらどういう方針で見直すのか示してく
て、子供たちが問題に巻き込まれないようにする取
ださい。
り組みをしているようです。
○議長(菅本利隆)
答弁願います。市長。
○市長(三上
職員の減少についての御質問
こういった他県の取り組みについて、学校という
元)
小さなくくりの問題ではなく、青少年健全育成の観
をいただきました。職員削減の目標につきましては、
点から、市として取り組む気があるのか、市長に聞
平成22年の新居町との合併以降、10年間で10%の職
きたいと思います。どうぞ、市長。
員数削減を目標としてまいりました。
合併効果、業務の合理化、民営化等による削減数
○議長(菅本利隆)
答弁願います。市長。
○市長(三上
子供たちの携帯電話の件につ
値で、具体的な根拠というよりも、市としての努力
いて御質問をいただきました。6月の定例議会でも
目標を掲げてきたものでございます。現在までは職
教育長が答弁をいたしましたが、子供たちがトラブ
員の努力により目標数値を達成しております。
元)
ルに巻き込まれないようにするためには、使わせな
次に合併後5年になるが、その目標を見直すつも
いではなく、正しい使用方法を家庭が理解し、メリ
りはあるかという点であります。現在は数値目標を
ット、デメリットを正しく子供に伝えることや、親
達成してはおりますが、最近では国、県からの権限
子でスマートフォンや携帯、ゲーム機の使い方につ
移譲や地震対策事業、また介護保険業務など高齢者
いて話し合い、ルールづくりをすることが大切だと
の増加による業務の増大、そして合併当初と業務内
考えております。
容、業務の量ともに状況が変わってきております。
静岡県のPTA連絡協議会では、携帯電話・スマ
さらなる合理化等により努力をしてまいりますが、
ートフォンに関して保護者の責任で取り組む動きが
状況により計画を見直す必要が生じる可能性がある
始まりました。市のPTA連絡協議会でも取り組む
かと思います。
動きがあるというふうに伺っておりますので、保護
市民生活の低下にならないように、また他の市町
者の方々の今後の活動を見守りたいと思います。以
村との比較で人件費の比率が増大しないようにとい
上で答弁とさせていただきます。
う観点を含めて、定員管理に努めてまいりたいと思
○議長(菅本利隆)
10番
います。ただし、これからの老齢者人口が多くなる
○10番(島田正次)
スマホの問題はまた市長、い
ということを考えますと、税収減を考慮に置きなが
ろいろ教えます。私の教え子もいろいろお金を取ら
ら考えざるを得ませんので、定員を縮小という大き
れたり、いろんな変なメールが来たり、困ってる教
な方向に関しては余り変わらないだろうと思ってお
え子も大勢いますので、またいろいろ教えますので、
ります。以上でございます。
私は詳しいので、スマホは。
○議長(菅本利隆)
10番
○10番(島田正次)
市長は、市民サービスの低下
島田正次君。
脱原発ばかり叫ぶより、こういう問題について時
島田正次君。
間を使うほうがよっぽど市長として立派だと思いま
を招かないことを前提にして目標を立てているのか、
すし、市民のためになると私は思います。興味がな
不審に思えてなりません。私には単純に数の削減と
いことでも市長としては知らなければいけないこと
いう自分の実績とするための、三上は人件費を減ら
ですので、よく勉強してください。
しました、よくやったでしょう、偉いでしょうとい
次行きます。
うパフォーマンスにしか映りません。むやみに今の
職員数減の目標値について聞きます。合併後10年
目標数値に向かって行けば、確実にサービス低下に
49
つながってしまいます。サービスの内容にもよりま
うに錯覚し、無駄に時間を使い、結果が伴わず、市
すが、機械的に数を減らすことの欠点について検証
のためには何もできない市長もいる。やっているこ
してあるのでしょうか。本当は人手不足なのに、む
と、動くポイント、全てが的外れです。新居中学校
やみに減らすことだけ追いかけているのではないか
の渡り廊下の耐震工事や津波避難デッキの建設に関
と不安です。あなたの持論や満足なんて関係ありま
して、市長が脱原発運動に駆け回っている間にタイ
せん。市民の満足度が重要です。
ミングを逃し、結果として実質数千万円も余分に税
金を使わなければならなくなりました。結局市長が
いろいろと言ってきましたが、ごちゃごちゃへ理
屈を聞いても時間がもったいないのでまとめさせて
脱原発を叫び回るほど市は損をするということです。
いただきます。
わかりますか、市長。あなたがどう考えようと、何
を言おうと、結果はそういうことです。
例えば子育て支援については、お金を配ることが
サービスだと思っている市長は、お金をもらえる人
結局、私が言いたいことは、すごく基本的で簡単
は喜んでいるからいいじゃないか、ほかの市より多
なことです。市長はまず日々の今の目に前の市民生
く出しているのがすばらしい、ほかにやっていない
活のために働くもの。それもできないのに湖西市長
からすばらしい、勝手な解釈をして勝手に自分で評
の肩書を使って脱原発を偉そうに叫ぶな。市民生活
価をします。あげくの果てには高い評価を受けたと
をあずかる市長として、自分のやってきたことの検
まで、とんでもない話です。評価は市民がするもの
証と反省をしろ。無駄遣いをやめろ。この3点です。
です。湖西市のようにやっていない市がないのは、
単純なことです。市長という肩書を利用して、好
効果がないことがわかっているから無駄なお金は使
きなことを言う前に、まず市長として本来やるべき
わないということではないのですか。私はそう思い
ことをしっかりやってください。日々の市政運営を
ます。
しっかりやっていれば、こんなことを言わずに済む
上乗せ手当のばらまきは選挙戦略としては十分な
のに、頑固にへ理屈をこね回すだけで、結果を出せ
効果があったようですが、湖西市のために効果があ
ないから毎回同じことを言われるのです。くどいよ
ったかどうかはわからず、だらだらと現在に至って
うですが、残り少ない任期はこのまま脱原発だけ叫
います。この効果を確かめずに、任期が終わってし
んで終わろうとしているようにしか見えない。だか
まえば、いい市長だったと一部の人たちに思われて
ら安泰気分でいると言ったのです。それは私の評価
終われます。あなたと一部の人たちはそれでよいか
です。高い評価どころか、最低の評価です。
もしれませんが、そのほかの多くの市民は税金を払
まさかと思いますが、仮に不幸にも三上市政4期
わされただけで、市政は少しも発展しないまま放り
目になったとしたら、それはもう恐ろしい限りです。
出されてしまいます。
何も変わらない。何も期待できない。3期やっても
市長は当てになりません。当てにならないから頼
何もできないのだから、変わらないどころか、もっ
りになる地元選出の城内代議士のところに我々が直
と悪くなっていくでしょう。この先三上市長に残さ
接相談やお願いに行き、驚くほどその結果が出てい
れた時間は短いですが、支援者だけの話を聞くので
るのが事実です。新所原駅の整備に関しては前倒し
なく、市長らしく市民のために市内を見渡し不満に
でお金がつくようになったり、新居町駅の西の歩道
思っている市民の話もたくさん直接聞いて、しっか
橋の改修についても地元の意向に沿うようになった
り調整してもらわないと、市が潰れてしまいますよ。
のは、三上市長の力ではありません。多忙にもかか
反論はできないと思います。これまでやってきた選
わらず地元民のために泥臭く動いて省庁にかけあっ
挙戦略と同じように、その立派な頭を使って市政を
てくれてる、まさに地元選出の城内先生のおかげで
うまくやってください。それがあなたの仕事です。
す。
最後にここではっきり、この10年の検証と反省をし
ますと宣言してください。どうぞ。
片や数字だけ並べて自分が世論を動かしているよ
50
○議長(菅本利隆)
市長。
○市長(三上
大変するどい御助言をいただ
元)
─────────────────
午前11時15分
きまして、ありがとうございます。
○議長(菅本利隆)
まず第1点、城内衆議院議員は大変すばらしい方
再開
それでは休憩を解いて会議を
再開いたします。
次に4番
で、行動力もあり、しかも世の中のため日本のため
吉田建二君の発言を許します。4番
吉田建二君、どうぞ。
に、外国に行って命を落とすこともまさに決心して
〔4番
行かれる方であり、内政・外交ともにすばらしい方
吉田建二登壇〕
であるということを市民は思っていると思います。
○4番(吉田建二)
そのために圧倒的な形で勝利を選挙ではおさめ、ま
問をいたします。
4番
吉田建二です。一般質
最初に、公共施設整備について質問いたします。
た安倍総理大臣も大変高く評価しているために、今
回外務副大臣になったというふうに思っております。
公共施設の多くは高度経済成長時代を迎えた時期に
この点に関しては島田議員と全く同じ意見でありま
集中的に整備されてきました。これらの施設は私た
して、一つでも島田議員と同じ意見があったことに
ちの生活の質を高め、より文化的な豊かな暮らしを
喜びを感じております。
支えてきてくれました。しかし、これらの施設も時
2つ目に、原発のことばかりやっていて何も行っ
の流れとともに当然のことですが老朽化が進み、公
ていないかのような印象を受けますが、原発の発言
共施設の更新問題が大きな課題として市町村に押し
を続ける以上、まず地元の市政のことについてしな
寄せているのが現状であります。このことは、行政
ければならないというふうに改めて感じている次第
に関係する立場にある私たちは、なおさら強く受け
でございます。多くの時間は費やしておりませんの
とめているところであります。
で、御安心いただきたいと思います。
当市においても、昨年10月に道路や上下水道管な
そしてもう一つ、10年間の反省を踏まえて、あと
どのインフラ施設を除いたいわゆる一般に箱物と言
2年間はしっかり頑張るぞという決心を述べよとい
われる建築物について、用途別にまとめてくれまし
うふうにおっしゃいましたので、まさに私といたし
た。それによると湖西市には公共施設は124施設あ
ましても、あと2年ちょっとしか任期はございませ
り、建物の数は266棟で、面積は23万8,000平米ある
ん。任期のあと2年ちょっとの間で、少しでも島田
ということです。この全てを更新するには約920億
議員のように不満の方が少なくなるような努力をし
円が見込まれ、50年かけて行っても、毎年約18億
ていきたいと思っております。ありがとうございま
4,000万が必要になるとの試算を提示していますが、
した。
現在のような厳しい財政状況の中、財源を捻出する
○議長(菅本利隆)
10番
島田正次君。
○10番(島田正次)
ぜひ頑張ってください。やっ
しかし、現在の公共施設にふぐあいが生じ、手を
ていない、できないから口うるさく言うだけで、市
かけなければならない状態になった場合には、補修
長が憎くて言っているのではありません。市民が言
をするのか、廃止をするのか、あるいは別の施設と
いたいことを私が代弁しているだけです。最後の仕
統廃合を行い複合施設として建てかえるのか、規模
事としてしっかりやってください。以上で一般質問
を縮小して建てかえるのか、いろいろな選択肢の中
を終わります。ありがとうございました。
から十分に研究と検討を重ね、方向を定めていかな
○議長(菅本利隆)
ければなりません。
以上で、10番
ことは不可能に近いものを感じます。
島田正次君の
一般質問を終わります。
そのときの基礎資料となるのが施設白書でありま
ここで暫時休憩といたします。再開を11時15分と
す。施設の規模や構造だけではなく、利用状況や維
させていただきます。
午前11時01分
持管理経費、また地域における防災上の位置づけな
休憩
ど多くの情報をまとめ、施設のありのままの姿が見
51
える形になっていることが重要でありまして、この
○4番(吉田建二)
ことは既に皆様が承知されているとおりであります。
そして現在、個別調査中、そして再配置計画はその
当市においても施設白書をつくるために、26年度
後、こういうようなことで今承りました。できるだ
予算に専門機関への作成業務委託費を盛り込んでい
け早くにやってほしいとこういう期待を込めており
ますが、所管課では既に取り組んでいただいてると
ます。
伺っております。
今年度の3月末にまとめる、
それでは施設白書の作成をどちらの業者に委託さ
また職員も課題意識の共有化のために、先進都市
れたか、支障がなければ業者名を教えていただきた
である秦野市から講師を招き、幹部職員のほとんど
いと思いますし、他の市町村の施設白書を作成され
が出席して5月に研修会を開催されており、議員も
た実績を持っておられれば、あわせて紹介いただき
聴講させていただきました。
たいと思います。よろしくお願いします。
そこで、施設白書の早期完成とあわせて市民会館
○議長(菅本利隆)
答弁願います。企画部長。
の早期再開に期待を込めて、具体的に質問させてい
○企画部長(飯田勝義)
ただきます。
ンツ株式会社でございます。他市の実績でございま
最初に公共施設白書の作成状況ですが、公共施設
すが、少し資料を探しますので、お時間をいただき
の再配置計画を含めた公共施設白書の作成スケジュ
たいと思います。
ールはどうなっていますか。また、そのスケジュー
○議長(菅本利隆)
ルの中で現在はどのような位置にあるのかをお尋ね
答弁願います。
いたします。
それでは他市の関係は後ほど
どうぞ、続けてください。
○議長(菅本利隆)
〔企画部長
委託先は中央コンサルタ
○4番(吉田建二)
答弁願います。企画部長。
す。
飯田勝義登壇〕
○企画部長(飯田勝義)
それでは次の質問お願いしま
公共施設白書の作成スケ
本年度委託して作成する施設白書ボリューム2と
ジュールは現在どのような状況にあるかについてで
いうことですけども、この白書の内容はどんな項目
あります。
を含んでいるでしょうか。そこら辺についてお願い
公共施設白書では、主要な公共施設一つ一つにつ
をいたします。
いて、量、サービス、コストはどうなのか、建物状
○議長(菅本利隆)
況、利用状況、維持管理と人件費等を含めた運営状
○企画部長(飯田勝義)
況を、施設診断カルテとして明らかにします。
設白書の内容と作業の進捗状況はについてでありま
その上で施設の性質・機能に着目し、地域分布な
企画部長。
委託して作成する公共施
す。
公共施設白書の内容は、施設の配置状況や設置目
どの状況を整理、分析し、来年3月に適正化への基
的、利用者数、稼働状況、維持管理費用、老朽化等
本方針の素案をまとめたいと考えております。
の現状を用途別、施設別に分析をいたしまして、公
現在は施設カルテをまとめるため、個別施設ごと
共施設のあり方についての課題を明確にいたします。
に調査をしているところであります。
公共施設の再配置までのスケジュールでございま
あわせて、収集した資料に基づき行政の立場によ
すが、まずは本年度中に公共施設白書ボリューム2
らない第三者の立場から、湖西市の人口や面積、財
の策定を目指したいと考えております。個々の施設
政規模などに適した公共施設の配置のあり方を示す
の建てかえや改修年度といった公共施設の再配置計
基本方針の素案を施設白書の中に示したいと考えて
画は、公共施設白書をもとに次の段階で検討したい
おります。
と考えております。以上で答弁を終わります。
○議長(菅本利隆)
4番
作業の進捗状況でありますが、現在は施設診断カ
吉田建二君、いかがで
ルテの作成に向けまして、施設を管理するそれぞれ
しょうか。
の部署におきまして個別施設の現況調査を行ってお
52
るところでありまして、作業は順調に進んでおりま
めていくためには、そういうような組織形態がしっ
す。以上でございます。
かりと申し合わせというか、確認されてるというの
○議長(菅本利隆)
4番
○4番(吉田建二)
順調に進んでるということで
は非常に大事だと思いますが、今の課長の説明でそ
吉田建二君。
の点確認をさせていただきました。
成果品の中に公共施設マネジメント基本指針の素
ありますので、その点については安心をいたしまし
案をまとめると、そこまで持っていきたいとこうい
た。
そして作業を効率的に進めるために所管課は企画
うようなことですが、そのマネジメント基本指針の
政策課が行ってると思いますけども、庁内的に、全
素案の内容は大体こんなところを考えてるよと、何
庁的に取り組んでいるところがあれば、それはどん
かそんな見通しというか、ものがあれば、その点ち
な組織でしょうか。そこら辺について少しお願いを
ょっと御説明をお願いしたいと思います。
いたします。
○議長(菅本利隆)
○議長(菅本利隆)
企画部長。
○企画部長(飯田勝義)
企画部長。
昨年つくりました白書の
対応する組織としまして
ボリューム1ですけども、それは総論としての現況
は、昨年のボリューム1を作成したときから庁内の
と課題をまとめたものです。今回つくろうとしてお
関係する部署、財政課とか契約管財課、建築住宅課、
りますボリューム2がもう一歩踏み込んで、この先
そうしたところの関連する部署を集めたプロジェク
各論になってくるわけですけども、どこの施設をど
トチームの会議を設けて、ずっと現在も進めておる
ういうふうに統廃合するとか、減らしていくとか、
ところでございます。以上です。
そうしたところの各論に行くわけですが、その各論
○議長(菅本利隆)
4番
に行くための根拠を総論としてまとめたいと考えて
○4番(吉田建二)
関係する部署はこことここと
○企画部長(飯田勝義)
吉田建二君。
おるものです。
ここだよ、そしてこんなぐあいにやっていこうとい
根拠なくして各論の議論をいたしますと、総論賛
うような何か内規的なというか、申し合わせ事項と
成各論反対というところのものにすぐなりますので、
いうか、そういうようなものが明確になっておるで
ひとまずは総論としての各論に行くための根拠、そ
しょうか。そこら辺についてはいかがでしょう。確
れをまとめたいというのがボリューム2の狙いでご
認させてください。
ざいます。
○議長(菅本利隆)
市内の総人口はこの先も減っていくと思われます。
企画部長。
プロジェクトチームで昨
それに伴いまして、公共施設の利用者も減っていき
年つくりました公共施設白書ボリューム1のほかに
ます。財政規模も減っていきます。そうしたときに
は、公共施設を誰でも管理点検するための簡易マニ
必要な公共施設の面積なり数なりは、どれだけでし
ュアルを策定しまして、現在配布をして、そのマニ
ょうか。財政規模からはどこまでお金をかけられる
ュアルに基づいた維持管理の点検をしようとしてい
のでしょうか。それらは今の維持管理費用や利用者
るところです。
数と比較してどうなのでしょうか。現在の維持管理
○企画部長(飯田勝義)
申し合わせ等につきましては、今回のボリューム
費や利用者数は、施設診断カルテとしてまとめるべ
2につきまして、どうしたところのどういう項目を
く調査中でございます。公共施設白書ボリューム2
調査してまとめていけば、基本方針を示すことがで
は、箱物公共施設の将来あるべき姿をまとめ、そこ
きるかというところの打ち合わせをした上で、今回
へ行くための基本方針を総論として示すものであり
のボリューム2の作成を委託しておると、そうした
ます。
議員の皆様が言うところの公共施設再配置計画は、
状況の作業をしております。以上です。
○議長(菅本利隆)
4番
○4番(吉田建二)
仕事をスムーズに効率的に進
具体策としての各論でございますので、次のステッ
吉田建二君。
プとなります。そうした手順を踏まないと、この先
53
せっかく公共施設再配置計画をつくりましても総論
ありましたが、読まれましたでしょうか。この報道
賛成各論反対で終わってしまう残念な結果となると
をどのように認識されてるでしょうか。お願いいた
思いますので、現在ボリューム2におきまして基本
します。
方針を示すべく作業をしておるところでございます。
○議長(菅本利隆)
市長。
以上です。
○市長(三上
新聞は拝見いたしました。財
○議長(菅本利隆)
4番
元)
源確保が大丈夫かみたいな新聞記事だったなという
吉田建二君、いかがで
ふうに理解いたしておりますが、財源確保に全力を
しょうか。
今、課長から詳しく説明いた
努めておりますので、ここで大丈夫と言ってしまう
だきました。いわゆる利用状況はどうだとか、それ
のは言い過ぎかもしれませんが、順調に行くものと
に対する維持管理費の状況はどうか、費用対効果と
考えております。以上であります。
いうか、その施設の状況はどうか、そこら辺につい
○議長(菅本利隆)
4番
てしっかりと課題を明確にしてくれるとこういうこ
○4番(吉田建二)
確かに財源は大丈夫かという
とですので、大きな期待を持って今後の推移を見守
ような大変不安を感じるような消極的な表現であり
ってまいりたい、このように思います。
ます。
○4番(吉田建二)
吉田建二君。
次に市民会館の改修計画についてお尋ねをいたし
私はそこら辺について、特に今コメントはなかっ
ます。ことしの3月議会において各常任委員長の代
たですけども、仮に私は現職の担当職員であったな
表質問があり、福祉教育委員長が市民会館の改修計
らば、例えば利用再開の壁、財源の捻出に奮闘中と
画について質問をしております。その質問と答弁の
か、あるいは担当者は中期的事業計画に市民会館の
やりとりの中で、26年度に耐震補強計画を作成し、
改修が割って入り、事業計画の組みかえの検討をし
27年度は実施計画、28年度に着工の予定で、29年に
たいと話すというようなぐあいに、前向きの姿勢を
は利用再開ができると思うと述べられていますが、
示す表現で書いてほしかったと新聞記者に申し入れ
この改修のスケジュールは本年度に入ってから見直
たいと強く思っております。
これは市民への不安を回避させるためのことであ
しをされたのでしょうか。それとも従前どおりでし
ょうか。お尋ねをいたします。
ります。この点について市当局、関係者はどのよう
○議長(菅本利隆)
にお考えになりますか。御意見をお伺いいたします。
それでは答弁をする前に、先
ほど前質問のときに、部長のところ課長と言われた
○議長(菅本利隆)
市長。
んで、そこだけちょっと修正してください。
○市長(三上
気持ちとしては吉田議員のお
○4番(吉田建二)
っしゃるような気持ちで、この表現はいかがかなと
先ほど、部長のところに課長
元)
と私申し上げました。大変失礼いたしました。部長
いうふうに思いましたが、異議申し立てをするとか、
ということで訂正させていただきます。申しわけご
訂正記事を出してくれというほどの問題ではないと
ざいません。
いうふうに思いましたので見過ごしております。以
○議長(菅本利隆)
それでは答弁願います。市長。
上でございます。
○市長(三上
改修のスケジュールは、今吉
○議長(菅本利隆)
4番
田議員がおっしゃったとおりの予定で変更しており
○4番(吉田建二)
そんなに仰々しく考えること
ません。今のところ順調に進んでおると理解してお
はないと思いますけども、やはりこれについては少
ります。以上でございます。
し意識をしてほしいとこんなぐあいに思います。
元)
吉田建二君。
こんなことがありました。市民の方から朝早く電
○議長(菅本利隆)
4番
吉田建二君。
○4番(吉田建二)
従前どおりとこういうことで
話がありまして、けさの新聞を見たか。市民会館の
ございます。2017年度すなわち平成29年度の利用再
再開は計画どおりにはいかず難しいようなことが書
開は難しさがあるようにもとれる新聞報道が8月に
いてあるが、一体いつになったら市民会館は使える
54
ようになるのか。市民会館を修理する予算もないほ
階で、また何人かの意見をいただきましたが、説明
ど市の財政は苦しいのかとのことでございます。
をしますと、特に団体の代表の方にはきちんと説明
また、その記事をまだ自分は読んでないので何と
をいたしましたところ、それぞれの団体の方は御納
も言えないと。後でしっかり新聞記事を読むので、
得いただいた方がほとんどでございましたので、こ
改めてお話ししましょうと言ってその日は電話を切
れでいいだろうなというふうに理解いたしておりま
りました。
す。
それから何日か過ぎたある日、今度は別の方から
あの新聞以降、建てかえのほうがいいという意見
お話があり、同じように新聞をごらんになって市民
がふえたという認識は私のところには来ておりませ
会館の再開時期について心配しておられました。
んので、ちょっと認識が違うような感じでございま
す。以上であります。
そのほか集会のときや人にお会いしたときなどに、
なぜ市民会館の修繕はそんなに時間がかかるのかと
○議長(菅本利隆)
4番
吉田建二君。
聞かれることが時々あります。
○4番(吉田建二)
誰も自分に都合のいい情報は
市民会館は耐震補強をまとめた耐震計画をつくっ
努めて聞くようにするわけですけども、そうでない
て、第三者機関の耐震評価委員会の承認を得た後に
情報はできれば避けて通りたいという心境もありま
初めて工事の実施設計の作成に着手できるために時
す。そういうことで、市長が避けてるというような
間がかかるんですよと説明をいたしますと、改修の
ことを私申し上げるわけではございませんが、市民
場合にはそんなに時間を要するならば、いっそのこ
の声をじかに聞いていくように、できるだけ努力を
と建て直してしまったらどうだとこういう意見も
していただきたいなとこんなぐあいに思います。
時々聞きます。また建て直しが40億円で、改修が16
今年度、地域懇談会は2回開催されましたが、も
億円ということであるならば、改築は新築の40%相
っともっと回数を多くして、じかに市民の声を聞い
当と約半分近くかかるということから、改修は割高
ていただくようにひとつお願いをしたいと思います。
になる。消防本部も近い将来建て直さなければとの
さきの3月議会で常任委員長が推進委員会の立ち
話も聞くし、シルバー人材センターなど各種団体の
上げのことを聞いていますが、答弁では市長や教育
事務所などが入るほかの施設との複合施設として、
長、関係部局による庁内組織を設け、協議を進めて
いっそ建て直したほうがよいではないかと、こうい
いるとのことですが、私は早期の再開を目指し、事
うような意見も聞きます。
業を着実に進めるために、市民を参画させた事業推
進委員会を設置したらと考えます。
建設着手までに手間取っていると、このような意
見は多くなると思います。事実、最近になって、建
現在、市民会館の運営に関し必要な事項について
て直したらどうかとの声も以前より聞くようになり
調査・審議する組織として、市民会館運営委員会が
ました。このような市民の声があるということに関
設置されています。この運営委員会を中心に関係部
して、市長はどう思われますか。
局も加わって、改修事業推進委員会を立ち上げても
○議長(菅本利隆)
市長。
いいと考えます。委員の中には文化協会の関係者を
○市長(三上
最近、建てかえてしまえとい
初め、市民会館をよく利用される団体などの関係者
元)
う声が強くなっているというお言葉がありましたが、
にも入っていただくのがよいと思います。人数が多
市民会館どうしようかということが出たときには、
くなり過ぎないように、運営しやすい人数にまとめ
つくりかえたほうがいいという意見が私のところに
ることも必要だと思います。市民の方の意見を聞き
直接言ってくる方が何人かおりました。それを含め
ながら、事業を推進していくことが大事と考えます。
て幾つかの案を考慮していますと答えて、そのとき
確かに手間はふえます。事務量も多少ふえると思い
は終わりました。その後、改築なんだと。補強でや
ます。しかし、事業は必ず着実に進んでいくと私は
めますと、新築はいたしませんという発表をした段
確信いたします。
55
市民の方を含めた推進委員会を開催します。市民
て、そのとき同時に御意見もお伺いするというよう
の方からは市民の立場から市民会館の再開に寄せる
な形は必要かと思いますので、ちょっと吉田議員の
生の声が述べられると思います。市役所からは法律
提案と違う形かもしれませんが、定期的に報告をし
的な手続や基準をクリアしていくための事務処理状
ていく会及びついでに御意見もお伺いする会を設け
況、財源確保への取り組み状況などを説明していく
ることに関しては、否定できないし、するべきかな
と思います。こうした機会を通して、まず役員が現
というふうに考えております。以上でございます。
状を理解してくれ、地域や団体へ戻ったとき、市が
○議長(菅本利隆)
4番
早期再開を目指して努力している姿勢や市の財政状
○4番(吉田建二)
私は事業推進委員会というよ
況などを市民に語ってくれると思います。委員の方
うなそういう組織をつくると、やはりそこの委員長
は、いわば市の広報スタッフであり、市政の応援者
とか役員の方に報告しなければならない、またそう
でもあります。こうしたことによって、市政に対す
して報告して役員になっていただくと、その方から
る理解者もふえていきますし、協力者もふえていき
はいろいろまた意見を頂戴するとこういうような緊
ます。場合によっては、市民会館再建に向けた新た
張感と責任感があることによって、事務は着々と進
な機運や募金活動が始まるかもわかりません。市民
んでいくと思います。
吉田建二君。
の皆さんのお力をおかりしていきたいと考えます。
やはり定期的に報告会とか意見を聞く会を持たれ
一方、市の職員においても、運営委員である市民
るということであるならば、それに近いものが期待
の方と常に関係する情報を共有していますので、緊
できるかなと思いますけども、定期的が非定期的に
張感があります。内々だけの組織ですと、困難に面
なっていく可能性は多分にあります。したがって、
したときなどはなぜか消極的になりがちですが、こ
そういう組織を持つか持たないか、これは市が取り
れを回避することにもつながります。当市の総合計
組む姿勢を皆さんにお示しする一つの大きなポイン
画の基本は、市民協働でつくる市民が誇れる湖西市
トだと思います。そういう点で組織をつくるという
です。まさに市民協働で市民会館を早期に再開した
のは大変ですけども、一つ一つ着実に進めていくた
いと思います。市民の皆さんのお力をおかりし、市
めには非常に効果があると私は思っております。こ
民協働で事業を進めるためにも、市民を参画させた
の点について、いま一度市長の見解といいますか、
事業推進委員会を設置したらと考えますが、いかが
所見をお伺いいたします。
ですか。市長の所見をお伺いいたします。
○議長(菅本利隆)
市長。
○議長(菅本利隆)
答弁願います。市長。
○市長(三上
趣旨はわかりますが、市民会
○市長(三上
市民を参画させた推進委員会
館運営委員会が存在をしておりまして、これにはよ
元)
元)
を設置してはどうかという御意見をいただきました。
く利用する団体の代表者等で組織されております。
今回のリニューアルの事業推進に当たりまして、
その人たちが大変関心を持っておりますので、その
市民の個人及び団体役員の方からの要望や意見を伺
人たちには定期的な報告がやはり必要だということ
って進めております。今回の市民会館のリニューア
は感じております。そういう意味で新たな委員会で
ルは、耐震補強が主な点で、大幅な機能の強化や変
はないけれども、この運営委員会のメンバーの皆様
更はございませんので、改めて推進委員会設置ある
プラス特に関心のある何人かの方はどうぞ御参加く
いはどのような内容にするのかを意見を聞く会とい
ださいという形で定期的に報告をしていきたいと考
う必要を感じておりませんが、再開するまでに大分
えております。以上でございます。
時間があるということを考えますと、市民会館運営
○議長(菅本利隆)
4番
委員会という会が存在しておりますので、その会の
○4番(吉田建二)
市民会館運営委員会をフルに
メンバーの皆様あるいはそのほか関心のある方どう
活用してというか、そしてやっていきたいというこ
ぞという形で定期的な報告会のようなものを開催し
とですので、それを期待したいと思いますけども、
56
吉田建二君。
私、今この市民会館運営委員会規則を持っておりま
のぐらいの頻度で持たれてるでしょうか。その点に
す。その任務は、市長の諮問に応じ運営に関し必要
ついてお伺いします。
な事項を調査・審議するということでございます。
○議長(菅本利隆)
今回のように市民会館の改修だとか、あるいはどう
○企画部長(飯田勝義)
やって今後やっていこうかとか、こういうような問
は、業者を決めたときの業務委託をする内容確認を
題は少しこのあれよりも逸脱してる。委員の人にし
1回、その後、回数は正確にはあれですけども、数
てみれば、非常に今度は新たな負担になってくるわ
回、営業担当とか作成の主任が見えられまして、ど
けです。それよりも、私はポイント、目的をこうい
ういうところの、施設診断カルテの作成の様式等の
うことで市民会館の再開に向けてやるんですよと、
打ち合わせをした中で、現在施設診断カルテの調査
そういうことでやってほしいというのが私の意図で
をしておるというような状況のところでございます。
すけども、既に2回質問しておりますので、これに
以上です。
ついては質問は差し控えたいと思います。
○議長(菅本利隆)
4番
○議長(菅本利隆)
○4番(吉田建二)
ありがとうございました。で
次に入る前に、企画部長のほ
企画部長。
打ち合わせにつきまして
吉田建二君。
うから発言の要請がありますので、お願いします。
きるだけ連携を密にして、効果的な充実した白書の
企画部長。
作成について努力をお願いしたいと思います。
○企画部長(飯田勝義)
次の質問お願いします。
先ほどの中央コンサルタ
次に、佐吉翁生誕150周年記念事業について質問
ンツ株式会社の実績でございます。
愛知県西尾市の公共施設再配置推進支援業務、こ
をいたします。豊田佐吉翁は慶応3年2月に市内の
れを平成24年度と25年度の2年間。愛知県犬山市の
山口に御誕生され、その御生涯を織機にかかる改良
犬山市公共建築物整備改修計画策定業務、これを平
と発明に尽くされ、自動織機と環状織機の完成を実
成24年度。平成25年度に犬山市公共施設再配置検討
現をされました。産業振興中心に社会に貢献され、
実態調査業務。大阪府八尾市で公共施設の劣化状況
広く人々から尊敬されている佐吉翁は、湖西が生ん
調査及び機能性調査業務、これを平成25年度に受注
だ偉大な発明者であり、湖西市民の誇りでもありま
しておる実績がございます。以上でございます。
す。
○議長(菅本利隆)
4番
その佐吉翁の生誕150年を迎えるに当たり、郷里
吉田建二君、いかがで
である湖西市として記念事業を行うということは意
しょうか。
○4番(吉田建二)
義深いものがあり、何としても記念事業を立派にな
ありがとうございました。西
し遂げたいと願うものであります。
尾市、犬山市、八尾市でそれぞれ実績がある。こう
いうことでございます。この中央コンサルタンツ株
現在、記念事業の企画に御尽力いただいている佐
式会社は場所というんですか、所在地は名古屋です
吉翁生誕150年記念事業企画委員会の委員の方々を
か。その点についてお願いします。
初め、本事業に関係されている皆様に改めて敬意と
○議長(菅本利隆)
感謝を申し上げる次第であります。
企画部長。
○企画部長(飯田勝義)
それでは質問に入ります。
名古屋にございます。静
記念事業企画委員会の性格というか、組織におけ
岡にも営業所が、支社ですか、営業所がございます。
る位置づけは、市長の私的諮問機関でしょうか、そ
以上です。
○議長(菅本利隆)
4番
○4番(吉田建二)
先ほどの庁内のスタッフ、い
れとも執行機関でしょうか。お尋ねをいたします。
吉田建二君。
○議長(菅本利隆)
企画部長。
わゆるプロジェクトチームと、それからこの受託業
○企画部長(飯田勝義)
企画委員会の性格及び位
者、相手からすれば我々は委託先ということになり
置づけについてであります。
企画委員会は、豊田佐吉翁生誕150年記念事業の
ますけども、そことの打合会とか、そういうのはど
57
実施について賛同をいただいた方で組織されており
○議長(菅本利隆)
企画部長。
ます委員会で、記念事業の企画立案及び実施に関し、
○企画部長(飯田勝義)
必要な事項を検討する目的で設置いたしました。し
主要事項はについてであります。
検討を進めてきた内容の
たがいまして法律や条例に基づいた機関ではござい
企画委員会は、本年2月から毎月1回開催されて
ませんが、諮問機関に近い位置づけのものでござい
おり、現在までに7回開催いたしました。当初、市
ます。以上です。
民の方と企画委員会から約70ほどの事業案が提案さ
○議長(菅本利隆)
4番
吉田建二君。
れたわけですが、まず初めにこれらの事業を基幹事
○4番(吉田建二)
了解いたしました。
業・学習体験事業・連携事業・情報発信事業等の目
次に記念事業を行う目的は何でしょうか。またそ
的別に分類をいたしました。その後で各事業案につ
の目的の中でも特に中心になるものはどのようなこ
いて、適合性・市民参加性・難易度・事業効果・経
とでしょうか。お尋ねをいたします。
済性の面から絞り込みを行ってまいりました。
○議長(菅本利隆)
市長。
○市長(三上
目的と核となる事業は何かと
元)
検討を重ねました結果、現在は18事業程度まで絞
り込みを行っております。以上です。
いう御質問をいただきました。
本事業におきましては、郷土の生んだ世界の発明
○議長(菅本利隆)
4番
吉田建二君。
○4番(吉田建二)
70という多くの数が出たけど
王豊田佐吉翁の「障子をあけてみよ、外は広いぞ」
も、それを今18までに絞り込んだ。最終的には幾つ
という言葉にありますように、現状に満足せず、夢
ぐらいまでに絞り込んでいくようにもくろんでるで
に向かって新たな道を切り開いていく精神を、私た
しょうか。それともう一つ、今は検討中だからちょ
ち湖西市民も受け継ぎ、後世に伝えていくことを目
っと公表は差し控えたいということであれば、特に
的と考えております。
私求めませんけども、こんなものとこんなものが今
生誕150年記念事業では、外は広いぞというフレ
のところありますよということで、もしわかれば、
ーズがキーワードとなっており、技術立国日本発祥
非常に皆さんそこら辺気にされてるんではないかな
の地・湖西市を広く内外に知らしめ、湖西市民が描
と思いますので、お話ししていただけたらと思いま
く夢、市民が誇れる湖西市を目指して記念事業に取
す。よろしくお願いします。
り組んでおります。1年間の祭りとしての要素より
○議長(菅本利隆)
も、これを機会に何かを始めるというものを重視し
○企画部長(飯田勝義)
たいと考えて進めております。以上でございます。
でおって、この事業18個を実施する方向で最初の詰
○議長(菅本利隆)
4番
めをしております。多少変わるかもしれませんが、
○4番(吉田建二)
夢に向かって推進する意識を
吉田建二君。
企画部長。
現在、18ほどに絞り込ん
18個の事業で取り組みたいと、そうする予定でおり
市民の皆さんに持っていただく、そういうような機
ます。
会にしたい、また市が内外に向けて発信していくと
どんな事業かというところですが、10月中にまと
こういうようなことでとられてきたり、また何かを
めて11月には皆様のほうへ御報告をする予定でおり
取りかかる、そんな機会にしたい、こういうことで
ますので、具体的な事業の取り組み一つ一つにつき
ございます。この目的をしっかりみんなが共有する
ましてはもう少し待っていただきたいというように
ことが事業の成功に結びついていくとこのように考
思います。以上です。
えます。
○議長(菅本利隆)
4番
○4番(吉田建二)
今11月とおっしゃったですか
それでは、今までにいろいろと検討を進めてこら
吉田建二君。
ね。ちょっと次の質問で言います。
れたと思いますが、その中で主要項目といえばどの
次に今後の事業推進の見通しについてお尋ねをい
ようなことでしょう。そこら辺について答弁をお願
たします。今後進めていこうとしている検討事項の
いいたします。
58
11月中を予定しておるところです。
中で、主なものはどんなようなことでしょうか。ま
それと誰が決めるのかということですが、最終的
たこれからのことについて少し説明をお願いしたい
な決めるといいますか、実施者としては市長が責任
と思います。
○議長(菅本利隆)
をもって実施するということになります。冠事業で
企画部長。
○企画部長(飯田勝義)
他団体が、市の行政以外の団体が実施するものもご
今後におけます検討事項
ざいますが、そうしたものはそこの団体が責任を持
の主なものはについてであります。
って実施するというところになるものでございます。
企画委員会では、現在まで実施事業案の絞り込み
を行ってまいりましたが、現在は委員会内に3つの
以上です。
チームを設置し各事業案の中身について詳細を詰め
○議長(菅本利隆)
4番
ております。
○4番(吉田建二)
10月までにまとめて、そして
吉田建二君。
今後における検討事項の主なものとしましては、
発表していくということですけども、最終決定者は
事業内容、実施団体、実施時期、概算予算等であり
市長ということですけども、そうしますと、この事
ます。以上です。
業企画委員会が事業を決めて、いわば最終的に市長
○議長(菅本利隆)
4番
がそれをよしと、決裁するということですか。そう
吉田建二君、いかがで
すると、要は事業決定はその企画委員会に委ねられ
すか。
今、説明いただいたんですけ
ちゃってて、行政としての意思が反映されないと。
ど、雲をつかむような、少し、感じで、事業内容と
もうそっちはお任せでそっちで計画してればいいよ
か実施団体とか、そういうものをずっと詰めていく
と、こういうことにもちょっととりかねるんですが、
よということですけども、ちょっとわかりにくいと
その点はいかがでしょう。
○4番(吉田建二)
それともうあと一つ、事業を決めていくプロセス
ころがあります。ちょっとそれは次において、次の
の中に、市民の意見や思いを反映させていくような
質問に行きます。
いろいろな記念事業の候補があると、それで今は
機会はあるのでしょうか。それがあるとすれば、い
それを詰めてるということですけども、今後それら
つの時点なんでしょう。もうそこら辺については、
の事業案をまとめていく、そのときのこの事業とこ
非常に私は、この事業を成功させるかどうかという
の事業はこうやってやりますよというその事業の決
ことに大きな要素だと考えますけども、その点につ
定は、どのような手順で行いますか。またそれはい
いての所見をお伺いいたします。
つごろですかということをもう一度確認したいとい
○議長(菅本利隆)
市長。
うことと、その決定をするのはどなたが決定します
○市長(三上
まず、諮問委員会のようなも
か。そこら辺についてお願いをいたします。
のというふうに冒頭に企画部長が発言をしたわけで
○議長(菅本利隆)
ございますが、諮問委員会のようなものである委員
企画部長。
○企画部長(飯田勝義)
元)
会が、まとめるのが11月。委員会としての決定が11
記念事業の決定の手順と
月ということであります。そしてそのときに全員協
決定時期についてであります。
事業の決定手順といたしましては、現在開催して
議会の場で議員さんにもお知らせすることができる
おります各事業ごとの3つのチームに分けたという
と。それを本当に実施するかどうかは予算が伴いま
ことで、そのチームにおきまして事業の詳細を詰め
すので、それを市長としては議会に提案し、予算を
ておりまして、10月までにまとめる予定でございま
伴うものがほとんどでありますので、最後の意思決
す。その結果をもちまして事業案をお示しすること
定者は議会という形になります。以上でございます。
ができると考えております。
○議長(菅本利隆)
ここで、もうしばらくします
決定時期につきましては、11月中を予定、公表時
と12時過ぎますので、この項目が終わるまで続けた
期ですね、皆様にお知らせする時期もあわせまして
いと思いますけど、いかがでしょうか。よろしいで
59
民の皆さんの御意見も聞いていきたいと考えており
すか。
ます。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
それではこの2の2ですね、
ただ、10月までにまとめて11月に発表するという
記念事業の決定のところまでを継続していきたいと
のは、あくまでも委員会の中ではこのようなものに
思います。では4番
吉田建二君。
まとまったんだという意味でございます。以上です。
○4番(吉田建二)
最終的に議会とこういうこと
○議長(菅本利隆)
4番
でお話し、確かに予算を認定するのは議会でござい
○4番(吉田建二)
1つのことについて、2回以
ます。しかしそこに持ってくるまでの間に、要は企
上、3回になってはまずいよというようなその内規
画委員会で企画したものを、もう市の中で例えば部
的なことも承知しておりますので、私はこれ以上申
長会だとか、庁内のそういう検討会とかいうものを
し上げませんけども、意見だけ申し上げます。
○議長(菅本利隆)
吉田建二君。
つくって、そしてそこのところで上がってきた案を
企画委員会の設置要綱を見ていきますと、いわゆ
ある程度吟味する中で、これはどうしようこうしよ
る事業の内容に関すること、またそういうような企
うという中で最終的に決定していくということにな
画についての提案的な、あるいはここのところで決
らないと、市役所としての姿勢というか、市の姿勢
定するというとこまではちょっと読み取りにくいと
がここにお任せ的な、そんな感じになってしまうと
いうことです。
それともうあと一つ、事業を決定していくときに
私は思います。
そういう点において、私は庁内的にどうやってや
市民の思いが反映されないというのは、事業計画だ
っていくか、そしてそのときに市民の皆さんの思い
けが遊離してしまう。いわば浮いてしまうようなそ
とか意見を聞いていくようなシステムなり手順をや
ういうことが心配されます。先ほども言いました。
ってください、どうですかと私は申し上げてるんで
市民協働でつくる市民が誇れる湖西市を目指すとい
す。そこのところをやっていく意思があるのか、そ
うことであるならば、市民の声と知恵を積極的に求
れだからこうだとこうやって消極的に言うか、これ
めてください。市長がおっしゃってるではないです
は大きな課題になると私は思います。その点につい
か、寄附文化と。知恵と力と、それからあと一つ何
て、いま一度お伺いいたします。
ですか、財力も、市民の皆さんの力をかりるんです
○議長(菅本利隆)
市長。
よと。こうやっておっしゃってることと、行ってる
○市長(三上
まず、企画委員会の皆さんが
ことが私は遊離してるように感じます。そうならな
大半はそれぞれの機関から推薦をされた者というメ
いようにひとつお願いをして、この質問に対するこ
ンバーと一部自由参加という形になっておりますの
とは、これは終わります。
で、それぞれの組織の代表として送られた方々は、
○議長(菅本利隆)
その組織の方々の御意見を聞いた中で動いていると
すけどが、ここで暫時休憩とさせていただきます。
いう点がございます。それと、幾つか素案が出てき
再開を13時とさせていただきます。よろしくお願い
たものに関しては、市役所の関連する部門から、二、
します。
元)
それでは質問の途中でありま
午後0時04分
三の部門からそれについて意見を聞いた中で進めて
休憩
─────────────────
いると。
午後1時00分
なお、これは豊田佐吉という大変個人の問題があ
りますので、トヨタの秘書を通じて章一郎名誉会長
○議長(菅本利隆)
や章男社長にもその都度中間報告をするという形で
再開いたします。
再開
それでは休憩を解いて会議を
進めております。そのため、幾つかまとまり次第、
また午後においても傍聴の皆さん、本当にありが
市民の方々に伝えるという点も、場合によっては記
とうございます。時間の許す限り傍聴していただけ
者会見をするなり、幾つかの場でお伝えする中で市
ればありがたいと思います。
60
それでは引き続きまして4番
に、奨学金をもらっている学生たちと一緒に訪問し
吉田建二君の質問
たときに、今度は新しい現教育長と私と二人で150
を行います。どうぞ。
○4番(吉田建二)
周年の企画事業の若干の報告をし、豊田会館につい
それでは最後の項目の質問を
て建てかえますが、場所を変えるということも視野
お願いいたします。
豊田会館は昭和33年にトヨタ自動車工業様から社
に置いておりますがよろしいでしょうかと聞いたと
会教育活動を推進するために活用してほしいと、当
ころ、どうぞ御自由に考えてくださいというお言葉
時の湖西町に寄附をいただいたものであります。以
をいただきました。
早速企画委員会でそれを報告をいたしました。豊
来、各種団体やグループなどの会合や研修などに利
田会館の歴史に触れ、社会教育上の活用を願うとい
用してまいりました。
名称も、湖西文化センター豊田記念会館、また後
う寄附の目的を尊重し、ものづくり・人づくりに寄
には豊田会館と呼ばれ、親しみを持って利用されて
与する新しい豊田会館をつくろうというふうに企画
きました。
委員会でも考えてくれております。技術立国日本の
特に昭和39年から21年余りは、湖西高等女子学園
発祥の地にふさわしい施設の建設を考えようといっ
の学びやとして活用されてまいりました。平成の初
て企画委員会はそのことをこれから真剣に検討に入
期に改装を行い、平成3年からは社会福祉協議会、
ろうといっている次第でございます。
シルバー人材センター、国際交流協会の事務所とし
実施事業の精査が終了する11月ごろから、引き続
て活用し、途中より一部移転しましたが、本年2月
き豊田会館の将来構想について企画委員会で検討し
まで利用しておりました。
てまいる予定になっております。以上で答弁とさせ
ていただきます。
安全確保のために老朽化した建物の利用を停止す
ることは理解できますが、豊田会館は湖西市の文化
○議長(菅本利隆)
4番
吉田建二君。
活動や社会活動の振興に貢献してくれた施設であり
○4番(吉田建二)
ものづくり会館として新しく
ますし、また豊田佐吉翁とゆかりのある湖西市へと
生まれ変わるように検討中だとこういうような答弁
思いを持って寄贈された由緒ある建物であります。
をいただきました。ぜひお願いしたいと思います。
建てかえが困難であるならば、何らかの形で豊田
それにあわせて少し名称のことについて申し上げた
いと思います。
会館の精神と実績を残し伝承していきたいと考えま
浜松市篠原町にある浜松市総合水泳場は、愛称を
すが、いかがですか。市長の所見をお聞きいたしま
トビオといって、正式名称は古橋廣之進記念浜松市
す。
○議長(菅本利隆)
答弁お願いします。市長。
総合水泳場ということです。この命名に当たっては、
○市長(三上
豊田会館について御質問をい
一般から愛称の公募をされたそうです。そして浜松
元)
市出身の古橋廣之進の功績を顕彰するとともに記念
ただきました。
豊田会館は現在、老朽化及び耐震不足により、こ
して命名されたということであります。愛称のトビ
の2月から使用いたしておりません。議員のおっし
オは、古橋選手がフジヤマのトビウオと紹介された
ゃるようにトヨタ自動車から寄附をされ、社会教育
エピソードによることは多くの方が理解できること
に使ってほしいという意向を受けて、市が受け取っ
と思います。
たものでございます。3年前、前の教育長と一緒に
3月に開催した第2回企画委員会の開会の挨拶の
豊田章一郎名誉会長とお会いしたとき、老朽化して
中で市長は、市民会館の改装に合わせ、会館内に佐
いる建物でありますが、取り壊してよろしいでしょ
吉翁の情報発信ができるような提案の検討をお願い
うかという話をしたところ、建物としての価値は特
したいと述べられています。私は大変心強く受けと
にございませんので建てかえて構いませんというお
めると同時にうれしく思いました。ただ挨拶だけに
言葉をいただいた次第であります。そして先日8月
終わらず、市長の熱意で実現していただきたいとこ
61
う思います。
○議長(菅本利隆)
豊田会館は社会教育の推進に役立ててくださいと
次に、5番
言を許します。それでは5番
〔5番
寄附がありました。これに応え、豊田会館は各種団
加藤弘己君の発
加藤弘己君、どうぞ。
加藤弘己登壇〕
体の文化活動、社会教育活動の拠点として利用され
○5番(加藤弘己)
5番
加藤弘己。通告に従い
ました。また社会人がいろいろなことを学ぶ各種学
まして質問に入らせていただきます。
校の学びやとしても貢献しました。そして豊田会館
6月の一般質問で同僚議員が地域包括ケアシステ
は名称も湖西文化センター豊田記念会館と名乗って
ムの体制、人材等の質問がありました。重複すると
いた時代もあります。また社会人を対象とする各種
ころがあるかもしれませんが。主に私は高齢者に関
学校的な運営をしている勤労青少年ホームもやがて
する質問をしますので、よろしくお願いします。
我が国は、戦後の日本経済の発展による生活水準
老朽化の問題が生じてきます。
これらを総合すると、市民会館の名称は豊田佐吉
の向上や医療体制、医療機器の進歩、食生活、住環
記念湖西文化センターと改名し、社会人が学習でき
境などにより長寿をもたらしているとしています。
昨年の日本人の平均寿命が発表されました。男性
る各種学校的な勤労青少年ホームの機能を盛り込み、
リハーサル室を兼ねた会議室や集会室と、800人程
は初めて80歳を上回り、80.21歳と世界で4位、女
度収容の大ホールを備えた施設にすることが考えら
性は86.61歳と2年連続して世界1位を守りました。
れます。仮に150年を記念して行うとなれば、これ
平成26年度版の高齢者白書によれば、総人口は前年
に社会福祉協議会やシルバー人材センター、国際交
度より22万人減、65歳以上の高齢者は111万人増加
流協会、文化協会、体育協会、観光協会など、各種
し、3,190万になったとあります。総人口に占める
団体の事務所などが入居し、一部テナントも設け、
65歳以上の人口の割合は過去最高の25.1%です。我
湖西の物産の展示と販売、また食事ができるような
が国は人口の縮減に伴い世界の前例にない速さで高
施設にすれば、にぎわいと活力の拠点になっていく
齢化が進んでおり、世界でも最高水準の前例にない
と考えられますが、この点についての、先ほどの検
高齢社会を迎えました。湖西市の高齢者の現状も同
討との合作というか、合わせて検討していただくと
じ傾向を示しております。
高齢化現象は今後もさらに続き、団塊の世代、22
いうようなことについて、市長の所見をお尋ねいた
年から24年生まれの方が全て65歳以上になる2015年、
します。
○議長(菅本利隆)
市長。
平成27年には3,395万人となり、その後も増加し、
○市長(三上
吉田議員からそのような御提
平成54年に3,878万人でピークを迎えます。その後
案があったという形を含めて、これから検討してい
は減少に転じますが、高齢化率は上昇します。ちな
きたいと思います。ありがとうございました。
みに25年は全国で25.1%、湖西市では平成26年4月
○議長(菅本利隆)
吉田建二君。時間が来
1日現在で総人口6万1,248人、65歳以上1万4,541
ますので、まとめていただきたいと思います。よろ
人で23.7%です。21%を超えた社会、超高齢社会そ
しくお願いします。
のものです。超高齢社会の到達において、これまで
元)
○4番(吉田建二)
4番
郷土の偉人であり、湖西市民
になかった新たな問題が起こりつつあることも事実
の誇りである豊田佐吉翁の生誕150年を記念するに
です。介護を必要とする高齢者の増加、家族による
ふさわしい、意義ある充実した事業が企画・実行さ
介護の限界、高齢者の医療費の増大という深刻な問
れることを期待し、私の一般質問を終わります。あ
題が出てきました。高齢者としての意識改革、老後
りがとうございました。
への不安、社会への参加、また介護問題への直面等、
○議長(菅本利隆)
以上で、4番
吉田建二君の
さまざまな問題に直面することとなりました。
一般質問を終わります。
そこで、最近マスコミ各方面で徘回老人を報道し
─────────────────
ております。湖西市でも時々湖西警察署より同報無
62
線で徘回老人の行方不明の放送がありますが、見当
ります。それから地域包括支援システムとはいって
識障害等における迷子や到底歩いていきそうもない
も、それを動かす地域の力がなくてはいけないと思
距離を歩いて出かけようとし徘回する高齢者を守る
っております。やはり市民、地域、行政が協働し、
ネットワークについて、どういうふうに湖西市はお
湖西の特徴あるネットワークを推進する施策につい
考えか伺います。
て、どういうふうにこれからやっていこうかなと。
○議長(菅本利隆)
特に湖西市においては協働というようなことを叫ば
それでは答弁願います。健康
れておりますんで、ここら辺についてお聞かせ願い
福祉部長。
〔健康福祉部長
ます。
高柳益彦登壇〕
○健康福祉部長(高柳益彦)
○議長(菅本利隆)
加藤議員にお答えい
健康福祉部長。
たします。徘回する高齢者を守るネットワークにつ
○健康福祉部長(高柳益彦)
26年8月末現在の人
いてであります。
数を調べてきましたところ、高齢者は1万4,745人
とまたさらにふえております。地域における見守り
平成24年度より、配達等で高齢者宅を訪問した際、
異変に気づいた場合にいち早く連絡をいただき必要
まで行政が行うことは、現実不可能です。日常の見
な対応を図るため、新聞販売店、郵便局、コープし
守りは地域で行っていただき、支援が必要な人を専
ずおか、ヤクルト販売店、信金協会等との高齢者安
門職を配置しています地域包括支援センターへつな
心ネットワーク事業の協定を結び、見守りの強化に
ぐという形をとっていただきたいと思います。
高齢者の見守りネットワークは、よく言います自
取り組んでおります。
また社会福祉協議会コーディネートによる地区福
助・共助・公助と。中に介護の世界では、この自助
祉会の見守りネットワークや居場所づくり、そして
と共助の間に互助という言葉を設けておりまして、
いきいきサロンも徘回を防止する見守りの一環であ
この互助が最も大切ということで、こうした地域力
ると考えております。以上でございます。
を生かした顔の見える関係のほうに期待しているも
○議長(菅本利隆)
のでございます。以上です。
5番
加藤弘己君、いかがで
しょうか。
○5番(加藤弘己)
ありがとうございます。いじ
○議長(菅本利隆)
5番
加藤弘己君。
○5番(加藤弘己)
ありがとうございます。互助
めだとかストーカー等は警察との連携が非常に問題
というようなことが加わって、よりきめ細やかにや
があってうまくいってないというのが現状ですが、
っていくというようなことを認識しました。
迷子や徘回については、今聞きますと、それから現
しかしながら、やはり認知症が原因で行方不明に
状見てみますと、比較的よく連携されてるなと認識
なったとして、届け出のあった人の数が全国で1万
しております。
人を超えていることが報道されております。
しかしながら、2020年に認知症の患者は300万人
湖西市において認知症が原因で家族などから警察
に達し、65歳以上の10人に1人、85歳以上で4人に
に捜査願いが出され行方不明になってる例はありま
1人が発症すると予想されております。これは患者
せんか。また遠隔地で保護されるケースはありませ
でありまして、認知症の人はもっと多いわけです。
んでしょうか。そういうときに、GPSの利用なん
認知症ぎみの人はもっと多いわけですけど、患者が
かはどうでしょうか。考えてますでしょうか。
300万人ということでございます。湖西市に当ては
○議長(菅本利隆)
めてみますと、約1,000人以上、1,000人強ですね、
○健康福祉部長(高柳益彦)
の認知症の患者が出ると予想されております。今、
のままや遠隔地保護のケースはございません。今、
高齢者約1万4,600人余りです。ですからやはり高
GPSの関係ですが、GPS機能つきの携帯電話と
齢者ケアの充実というのは、この課題というのは、
いうものは持たせることが難しくて、靴にGPSを
一番大事なのは地域づくりではないかなと考えてお
埋め込んだ例をテレビでも最近放映しておりました。
63
健康福祉部長。
湖西市では行方不明
いずれにしましても、ひとり暮らしを対象とした世
福祉部長。
帯に関して市では対応しておりまして、緊急通報シ
○健康福祉部長(高柳益彦)
ステムにもGPS機能という質問もございましたが、
体制をどのように構築していくかであります。
認知症の方への支援
機能的には持ち合わせておりますが、やはりGPS
認知症を正しく市民に理解してもらうため、認知
につきましては機能は低いこと、あと充電の問題が
症サポーターキャラバンメイトによる認知症サポー
あるということで、今現在導入していない状態でご
ター養成講座や認知症講演会を計画的に行っており
ざいます。以上です。
ます。先ほど申し上げました見守りにつきましては、
○議長(菅本利隆)
5番
○5番(加藤弘己)
わかりました。やはり超高齢
見守りネットワークと居場所づくりを広めてまいり
加藤弘己君。
たいと思います。
化社会に突入した日本では、認知症をめぐっては何
また平成27年度、来年になりますが、地域包括支
らかの形で位置等を検索できる支援制度やサービス
援センターを1カ所増設し、市内4カ所とすること
それから警察、自治体、市民、社会全体での自助、
で相談支援体制の拡充が図れるものと考えておりま
それから共助、それから互助ですか、互助、公助の
す。以上でございます。
連携できる仕組みづくりをつくらなければならない
○議長(菅本利隆)
5番
こと、さらに少子高齢化や財政事情から、共助、公
○5番(加藤弘己)
わかりました。認知症の人は
助の大幅な拡充を期待することは難しいと思います。
精神科の病院や施設を利用せざるを得ないと今まで
ですから自助・互助の果たす役割が大きくなること
疎んじたり拘束するなど、不当な扱いをしてきたこ
を意識した取り組みを十分やっていただきたいと思
ともあります。認知症になっても本人の意思が尊重
います。そこら辺はどうでしょう。
され、できる限り住みなれた地域のよい環境で暮ら
○議長(菅本利隆)
し続けることができる社会の実現を目指していると
健康福祉部長。
○健康福祉部長(高柳益彦)
加藤弘己君。
言われております。
互助ということで、
今先ほど言いました見守りネットワークとか、居場
認知症への理解寸劇で寸劇グループやるまい・や
所づくり的なもの、あといきいきサロンが互助とい
るまいの活動が7月29日の新聞に報道されておりま
うことになると思いますので、そうしたものをまた
した。また他県では集会所カフェとかいろいろなこ
いろいろな全ての地域でやっていただけるような形
とを考えております。
先ほどの寸劇グループのこの活動と市の担当職員
でこちらのほうも支援させていただきたいと思いま
の認知症の人に優しい社会になればというような記
す。以上でございます。
○議長(菅本利隆)
5番
事が載っておりました。この言葉の重さを非常に感
加藤弘己君、いかがで
じております。そしてこのような活動やケアマネジ
しょうか。
○5番(加藤弘己)
ャーやかかりつけ医、居場所づくりの拡充、認知症
わかりました。
それでは次の質問に移らさせていただきます。
ケアパスなどの作成と普及について、どのような状
認知症の早期発見、早期対応、元気なうちから介
況になっているか、お願いいたします。
護予防が必要であると言われております。また認知
○議長(菅本利隆)
症ケアにおいては介護と医療の連携体制の構築が重
○健康福祉部長(高柳益彦)
要でありますが、認知症に関する正しい知識と理解
と理解してもらうため、今ありました寸劇ボランテ
の普及、見守り、相談支援など、地域による認知症
ィア、こちらのほうは平成25年から1年余の時間を
の方への支援体制をどのように構築していくか、湖
かけまして寸劇ボランティアを養成し、見て聞いて
西市の取り組みについて教えていただきたいと思い
わかる認知症という発表に至っております。
認知症のことをもっ
このほか認知症の対策といたしましては、認知症
ます。
○議長(菅本利隆)
健康福祉部長。
ケアパスとして、認知症の対応パンフレットという
それでは答弁願います。健康
64
ものを今後作成していきたいと考えております。以
○5番(加藤弘己)
上でございます。
すが、老人介護を今のまま家族の手に委ねておくこ
○議長(菅本利隆)
5番
加藤弘己君。
○5番(加藤弘己)
わかりました。ぜひこういう
わかります。趣旨はわかりま
とは、現状のままでは問題が非常に多くあります。
やはり先ほども申しましたように、国の方針は在宅
グループを支援していただきたいと思っております。
医療を目指しておりますが、地域ケアが完全に確立
では次の質問に行きます。
されるまで、老人介護、認知症介護の社会化とか家
老人介護、特に認知症患者を今のまま家族の手に
庭からの解放が必要であると考えていますが、どう
委ねておくというのは問題が多いと思います。認知
でしょうか。やはりプロフェッショナルにある程度
症の家族に対しては認知症の知識や介護技術の面だ
任せたほうがよいと思うときもありますけど、そこ
けでなく、精神面も含めたさまざまな支援が必要で
ら辺はどのようにお考えでしょうか。
す。大抵の家族では女性が介護を担うことになりま
○議長(菅本利隆)
す。多くの場合、負担はお嫁さんの肩にかかってき
○健康福祉部長(高柳益彦)
ております。自己主張が強くなったり、甘えが出て、
体制の確保が当然必要なことと考えております。た
変な自尊心がむき出しになってくることもあります。
だし、無理をし過ぎず、ケアマネジャー等を通して
家族に最後をみとられるのが当然というような権利
介護の専門家に任せることがよいのではないかと思
意識が出てきます。介護の社会化は急務だと思いま
います。以上です。
すが、予算の関係でしょうか、政府の基本的な方針
○議長(菅本利隆)
5番
は認知症の人ができる限り住みなれた自宅でと、在
○5番(加藤弘己)
わかりました。特に家庭、認
宅医療ということとありますが、長年の介護に立派
知症の方だけでなく、介護するほうも参ってしまう
なお嫁さんとお見それされますが、体も心も疲れ切
というようなことのないように、行政のほうもシス
って精神的に消耗してしまうこともあります。やは
テムがしっかりなるまで、しっかり見ていっていた
りここら辺は、社会で何とかしないかんと、そうい
だきたいと思います。
健康福祉部長。
まず、家庭内で協力
加藤弘己君。
それでは次の質問に移ります。
うふうに思っております。
そこで質問ですが、認知症の家族に対して認知症
認知症の人や家族に早期にかかわる支援チームを
の知識や介護技術の面でなく、精神面も含めたさま
包括支援センター等に配置し、アセスメント、体調
ざまな支援が重要であると思いますが、どのような
管理、環境改善、家族支援などの初期支援を包括的
支援体制を構築していくか、お考えをお聞かせくだ
集中的に行い、医療と介護が連携して、患者や家族
さい。
の戸別訪問等を行う認知症初期集中支援チームとい
○議長(菅本利隆)
健康福祉部長。
○健康福祉部長(高柳益彦)
うのが各方面に設置されております。この件につい
精神面も含めたさま
て、湖西市の方向をお願いします。
ざまな支援体制の構築についてであります。
○議長(菅本利隆)
湖西市では家族介護支援事業として、認知の高齢
答弁願います。健康福祉部長。
○健康福祉部長(高柳益彦)
者を介護している家族の身体的そして精神的疲労の
認知症初期集中支援
チームの設置の方向性についてであります。
軽減を図るための介護教室や交流事業として平成21
認知症サポーター医である専門医と保健師、介護
年度より市内介護保険事業所の協力を得まして介護
福祉士、精神保健福祉士等、専門職の連携が必要と
者支援教室のほうを実施しております。
なり、人員の確保の点から考えましても、設置は湖
事業の成果に加え、介護保険事業所の資質向上や
西市においては困難かと思います。
市といたしましては、それにかわるものとして認
事業者間の協調性を高める効果も生まれているもの
と思っております。以上でございます。
知症サポーター養成講座受講者の中で御協力が可能
○議長(菅本利隆)
な方に登録をしていただき、認知症支援員として活
5番
加藤弘己君。
65
動してもらえる方策を今後検討していきたいと考え
○議長(菅本利隆)
5番
ております。以上でございます。
○5番(加藤弘己)
湖西市には特別養護老人ホー
○議長(菅本利隆)
ムが4カ所、ショートステイが5カ所、小規模多機
5番
加藤弘己君、いかがで
しょうか。
○5番(加藤弘己)
加藤弘己君。
能ホーム2カ所、グループホーム4カ所があります
わかりました。やはり認知症
が、今後の計画についてお聞かせ願います。学校区
初期集中支援チームというのを調べてみますと、家
単位での介護老人福祉施設の設置計画等がありまし
庭訪問を行い、生活場面での詳細な情報を収集して、
たら教えていただけませんか。
本人や家族に対する初期のアセスメントを実施する
○議長(菅本利隆)
とともに、本人や家族への認知症の症状や病気の進
○健康福祉部長(高柳益彦)
行状況に沿った対応等について説明、初期の在宅で
校区にショートステイとデイサービス等の小規模多
の具体的なケアの提供、家族に対するアドバイスな
機能施設が1カ所整備されまして、それに加えグル
どを行い、一定期間集中的に本人と家族にかかわる
ープホームのほうも併設されます。特養につきまし
ものですというようなことで、結構なものなんです
ては、基本的に30分で駆けつけられる日常生活圏域
けど、やはり組織化すればよいには決まっておりま
の設定という包括支援センターの設置の条件と同じ
すが、やはり財政的、それから人的な理由等ででき
考え方を持っており、そしてあと入所待機者の状況
ない場合、これはもちろん湖西市の場合にも当ては
を勘案した中で整備計画のほうを今後立ててまいり
まると思います。これは先ほど部長のお話のように、
ます。
健康福祉部長。
本年度末、岡崎中学
小規模なネットワーク体制でも、自助・互助・共
先ほど申し上げましたように、来年4月、法改正
助・公助を発揮することで補えることではないかな
もありまして入所者基準も変更されますことから、
と思っていますので、こういうようなことをしっか
今度整備するものにつきましては地域密着型の特別
りやって、認知症のケアパスをつくっていっていた
養護老人ホームになる可能性が高いと考えておりま
だきたいと思っております。
す。以上でございます。
それでは次の質問に移らせていただきます。
○議長(菅本利隆)
5番
加藤弘己君。
介護制度では、できる限り在宅で暮らしていける
○5番(加藤弘己)
ありがとうございます。
ことが目標の一つとなっています。しかしながら家
それでは次の質問に移らせていただきます。
庭の介護力など環境に差があり、誰でも自宅で生活
現在の日本では、核家族化が進み、同時に老老介
できるものではありません。特に認知症の高齢者の
護が進んでいると言われております。老老介護とは、
場合の在宅看護は困難が伴うことも多く、施設を利
その文字どおり、老人が老人を介護するということ
用することも選択肢の一つであります。
です。例えば98歳の母を75歳の娘が介護する親子間
そこで、湖西市における要介護者と特別養護老人
であったり、90歳の夫を88歳の妻が介護する夫婦間
ホームの待機者の最新の状況等をお聞かせ願います。
であったりしますが、介護者の身体的精神的な負担
○議長(菅本利隆)
が問題視されています。介護をする側が高齢である
健康福祉部長。
○健康福祉部長(高柳益彦)
要介護者と特別養護
と、御自身も腰痛や膝痛などが出てくることが多い
老人ホーム待機者の最新の状況についてであります。
と思います。介護をしている最中に自身が転んでし
7月末現在になりますが、要介護者数は1,923人、
まい、自分も歩けなくなってしまった、要支援要介
特養の待機者数は201人であります。
護認定を受け、サービスを通して介護の負担を少し
なお特養入所につきましては、既入所者を除き、
でも軽減することが必要ですが、家庭内のプライバ
来年4月より入所資格が原則要介護3以上に変更さ
シーもあり、第三者が無理に立ち入ることができな
れ、その場合の待機者におきかえますと、待機者は
い問題です。またサービスを希望していても、老人
110人となります。以上でございます。
ホームにあきがなく、待ちの状態でやむなく自宅介
66
護を続けている例も多くあります。
国では療養型病床の廃止削減の政策が進められて
平成24年度高齢者社会白書によりますと、65歳以
おります。病院病床機能の役割を分担し、医療と介
上の高齢者のいる世帯はふえ続けており、平成24年
護の連携を図りながら在宅医療の充実を進めること
度なんですが、世帯数は2,093万世帯であり、全世
で、限りある医療資源を有効に活用していく方向を
帯が4,817万世帯の43.4%を占めております。その
示しております。湖西市ではこれに沿ってどのよう
うち単独世帯が23%、夫婦のみの世帯が30%となっ
にやっているんだというような実態と今後の方向性
ております。また最近7月15日の新聞ですけど、
をお聞かせ願いたいと思います。
51.2%過去最高の、高齢者がいる世帯が51.2%ある
○議長(菅本利隆)
というような報道がありました。ですから、この団
○健康福祉部長(高柳益彦)
塊世代が今後さらに高齢化し、老老介護の世帯が
しました医療・介護総合推進法というものがござい
年々増加していきます。介護の社会化は急務である
ます。その中に医療法関係におきましては、在宅医
が、質の高い介護サービスについて、湖西市として
療の推進、そして介護との連携、また介護保険法関
はどのようにお考えなのか、お聞きします。
係のほうには在宅医療、介護連携の推進と、同じよ
○議長(菅本利隆)
うな言葉が列記されております。医療サイドそして
健康福祉部長。
○健康福祉部長(高柳益彦)
健康福祉部長。
6月18日に成立いた
老老介護世帯の増加
介護保険サイド双方から連携体制を整える必要があ
に伴う質の高い介護サービスについてであります。
り、在宅医療と介護連携に向け、医療機関への理
団塊の世代が75歳以上になる2025年を見据え、医
解・協力を求めるため、この9月の医会の中でもち
療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供
ょっとその辺のお話をさせていただきまして、今後、
される地域包括支援システムについて、湖西市にお
来月10月の医会の中でこちらの話をともに話し合っ
きましては20ページにわたる地域包括ケアシステム
ていきたいと考えております。今後そういう形で定
の構築に向けてを作成いたしまして、湖西市の現状
期的に医会のほうにこういうことを投げかけていき
の取り組みと今後の方向性をまとめ示しているもの
たいと考えております。以上でございます。
があります。
○議長(菅本利隆)
5番
○5番(加藤弘己)
ありがとうございます。
目指すべき地域包括ケアシステムの姿につきまし
加藤弘己君。
ては、人口や医療、そして介護資源の地域差も御理
それでは今度、非婚者の問題についてお聞きした
解していただいた中で今後も先駆的な取り組みのほ
いと思います。非婚者が行うシングル介護の場合、
うをしていきたいと考えております。以上でござい
親に対してどの程度の介護を必要とするかに依存す
ます。
るが、多くの日常の時間を割くことが多く、非婚者
○議長(菅本利隆)
5番
加藤弘己君。
○5番(加藤弘己)
ありがとうございます。やは
十分取れないことになります。そのため介護に時間
り家族がおっても家族の会話から外れてしまって、
を割けるように仕事や勤務先を変えたりするが、こ
一緒にいても自分はいつもひとりぼっちだとか、家
の場合は非婚者の収入が減ってしまいます。家族が
族がぼけてしまって、しっかりしろだとか、そうい
共倒れする危険性や介護疲れによる心中事件もある
うようなことを言ってしまうというようなことがあ
ことから、大きな社会問題となっています。シング
ります。私も近いうちにこういうようになると思う
ル介護をする者、される者、親ともども生活に困窮
んですけど、自分としては物忘れ、ぼけも結構だと
する事態となるため、また金銭問題だけでなく、シ
いうような感じで思っておりますが、ぜひ行政のほ
ングル介護をする非婚者は家事と介護を行うため肉
うもいろいろお助けしていただきたいと思っており
体的及び精神的な疲労をもたらします。
が仕事を持っている場合、その仕事をこなす時間が
ます。
老老介護、シングル介護等、介護にかかわる問題
ではもう一つ、この問題に関してお願いします。
は、今後増加傾向にあると思います。解決方法は複
67
ます。
雑で困難を伴いますが、楽天的な気持ちで持ち出せ
る話題ではありません。やはりケアシステムの充実
それでは次の質問にまいります。
と認知症医療に関する地域連携体制の活性化、在宅
湖西市は毎月1日、健康の日を定め、市民の健康
生活を支えるための地域住民の啓発活動で乗り越え
寿命を延ばそうと取り組んでおりますが、県が算出
なければならないと思いますが、そのところについ
したお達者度では、男女とも35市町村のうちで下位
てはどのように思われますか。
に低迷しております。湖西市での元気で自立して暮
○議長(菅本利隆)
らせる期間を延ばす取り組みの展開を教えていただ
答弁できます。内容の確認で
すか。どうぞ。ポイントをちょっと。
きたいと思います。
○5番(加藤弘己)
○議長(菅本利隆)
今まで老老介護もありました
答弁お願いします。健康福祉
が、シングル介護というのも非常に問題になってお
部長。
りますので、そのためにいろいろな問題が出てきま
○健康福祉部長(高柳益彦)
すけど、そこのところについては老老介護と同じよ
県が算出したお達者度では男女とも35市町のうちで
うな方向だと思いますけど、御意見をお願いします
下位に低迷しているが、湖西市での元気で自立して
ということです。
暮らせる期間を延ばす取り組みの展開についてお答
○議長(菅本利隆)
健康寿命について、
えいたします。
いいですか。それでは健康福
お達者度というものは、65歳から介護を受けたり
祉部長、どうぞ。
市のほうでは、まず
病気で寝たきりになったりせず、自立して生活でき
最初にひとり暮らし関係のほうを一応重点的にやっ
る期間で、県が平成21年から算出しているものでご
てまして、今申し上げました老老介護の関係も当然
ざいます。
○健康福祉部長(高柳益彦)
ありますので、老人と老人ということで80歳以上の
8月26日に平成23年の静岡県市町別お達者度が発
老人が2人で住まれてる方のほうも一応重要視して
表されまして、湖西市は男性が前年と同じ19位、女
ます。それとやはり80歳以上の方と若い世代という
性が前年32位から今回21位となっております。女性
ような形のもありますし、そういうものも全てを優
の伸び率は県内で1位となっている状況でございま
先順位をつけてやらないと、先ほど言ったように市
す。これは介護予防教室の成果及び教室への女性の
のほうで対応できませんので、今現在、ひとり暮ら
参加が多いことが要因であるのではないかと考えて
しの関係は地域包括センターのほうも協力していた
おります。
だいた中でやってますが、名簿自体はそういうもの
健康寿命を延ばすためには、第一は生活習慣病を
も全て、先ほど言ったふたり世帯の家は全て把握し
予防、第二は生涯を通じた健康づくりと考えており
た中で考えてます。あと今言ったシングルといって
ます。
も年齢につきましても今現在は75歳以上を対象に対
昨年度、運動・食生活・社会参加の3つのメニュ
応させていただいてるという優先順位をつけさせて
ーを取り入れたふじ33プログラムを導入し、本年4
いただいてるのが精いっぱいのことでございます。
月から毎月1日をこさい健康の日といたしました。
申しわけございません。
市民が健康を意識し、目標を設けていただけるよう
○議長(菅本利隆)
5番
今現在広報等で毎月PRさせていただいてるところ
加藤弘己君、いかがで
でございます。
すか。
わかりました。いろいろな事
さらに来年度から、こさい健康の日の取り組みや
情があって、なかなかできないというようなことな
ボランティア活動に対してポイントを付与する健康
んですけど、若くて、若いといっても40ぐらいの女
マイレージ事業のほうを導入し、健康寿命を延ばす
性、男性が、結婚もできずにというような場合もあ
ための取り組みをしてまいります。以上でございま
りますので、そこら辺も今後御検討をお願いいたし
す。
○5番(加藤弘己)
68
ます。やはり行政と湖西市のみんなが協力し、先ほ
○議長(菅本利隆)
5番
加藤弘己君。
○5番(加藤弘己)
ふじのくに健康マイレージ事
ど言った助け合いですね、4つの助け合いを十分や
業実施市町村が私が調べたときには15市町村ありま
って、ますます暮らしやすい、自宅で暮らしやすい
した。湖西市はこさい健康の日を定めて運動や食事、
というような方向に持っていったらなと私も認識し
社会参加等の取り組みをしているが、お達者度で下
ておりますので、ぜひ行政のほうも頑張っていただ
位に低迷しているのなら、もう少し早期にマイレー
きたいと思います。
それから、最後なんですけど、社会保障を充実さ
ジ事業を実施する考えはないか、伺います。
○議長(菅本利隆)
せれば税負担が絶対上がります。社会保障は老人の
健康福祉部長。
健康マイレージ事業
ものや年金、介護のことだけだと思われがちなんで
の実施に当たりましては、やはり検討期間と予算が
すけど、やはりそれを支えてるのは、現役の世代で
必要になりますことから、早期実現というのは不可
す。それから今回ここでは触れませんが、子供だと
能であり、現在予定しております来年の5月からに
か現役世代にもメリットのある行政を一生懸命して
したいと考えております。以上でございます。
いただきたいと思います。これで私の質問を終わり
○議長(菅本利隆)
5番
ます。
○5番(加藤弘己)
わかりました。27年5月とい
○健康福祉部長(高柳益彦)
加藤弘己君。
○議長(菅本利隆)
以上で5番
加藤弘己君の一
般質問を終わります。
うのは、そう将来のことでないんで、すぐの時期で
─────────────────
すので、これで結構ではないかなと思います。
○議長(菅本利隆)
それから先ほどいろいろ成果のお話が出ました。
次に、13番
言を許します。それでは13番
成果等いろいろ出てるという話なんですけど、湖西
〔13番
介護予防事業への取り組みというようなことで、静
藤井靖夫君の発
藤井靖夫君。
藤井靖夫登壇〕
岡県は長寿の国で、かなりの水準だというようなこ
○13番(藤井靖夫)
となんですけど、この湖西市はこの取り組みだとか
とおり、3題ほどお願いしております。人口減少問
そういうようなものについて、県下でどのぐらいの
題、それとあとは危機管理の関係で、いわゆる広島
位置してるかと、どのような立場に置かれてるかと
であった土砂災害の関係ですね。最後に広域連携、
いうようなことをお聞かせ願います。
いわゆる三遠南信の関係について質問いたします。
○議長(菅本利隆)
13番
藤井靖夫です。通告の
まず初めに人口減少問題について伺います。人口
健康福祉部長。
23年度、24年度と湖
減少問題については、新聞報道によりますと自治体
西市の取り組みを静岡県の介護予防事業担当者研修
の5割、若年女性が半減です。それで2040年地域崩
会の場で発表してきております。そして本年度も県
壊のおそれというようなセンセーショナルな記事が
から介護予防取り組みにおける連携というものにつ
報道されております。これらの記事によりますと、
いて発表してほしいという依頼がありまして、来週
地方から大都市への人口流出が現在のペースで続き
の16日開催の研修会で活動報告をする予定となって
ますと30年で20代から30代の女性が半分以下になる
おります。
自治体が896市区町村との試算があります。これは
○健康福祉部長(高柳益彦)
また私自身も、県の介護予防市町支援委員会の委
有識者ということで日本創成会議という団体が発表
員を仰せつかっておりまして、県下においてトップ
したところでございますが、この座長の増田寛也さ
クラスの取り組みができていると考えております。
ん、元総務省の人なんですが、この人が記者会見で、
以上でございます。
自治体運営が難しくなり将来消滅する可能性がある
○議長(菅本利隆)
5番
と地域崩壊の危機を指摘しているところです。魅力
加藤弘己君、いかがで
ある地方の拠点都市をつくるといった東京一極集中
しょうか。
○5番(加藤弘己)
の是正や出生率を上げるための対策を提言したとあ
取り組み御苦労さまでござい
69
推移について、どのような分析を、または見解を持
ります。
っているのか、また将来展望についてお伺いします。
また別の新聞報道では、本県の8月1日現在の推
計人口が369万9,527人で、前年度同月と比較すると
よろしくお願いします。
1万8,104人減と、370万人割れに歯どめがかからな
○議長(菅本利隆)
いとの報道がなされているところであります。
部長。
〔企画部長
本県の市町の中で最も人口の増加したのは浜松市
それでは答弁願います。企画
飯田勝義登壇〕
で236人、次いで清水町が66人と続き、最も減った
○企画部長(飯田勝義)
平成20年のリーマンショ
市町は沼津市が119人、次いで本市湖西市が113人だ
ック以降、本市の人口推移について、どのような分
と公表されてるところであります。
析と見解か、将来展望はについてでございます。
こうした中、7月15日の全国自治会では人口減少
本市の3月末時点における全体人口の推移を見ま
問題を国家の基盤を危うくする重大な岐路とした少
すと、平成20年6万3,956人に対しまして、平成26
子化非常事態宣言をまとめて、国が進めようとして
年6万1,248人で、6年間で2,708人が減少しており
います地方人口減少対策や経済活性化に取り組む、
ます。
まち・ひと・しごと創生本部の設置に際して、2015
その内訳でございますが、外国人が1,975人であ
年度予算での十分な財政確保を促しているところで
り、これは平成20年のリーマンショックによる派遣
あります。
社員の雇いどめ及び企業の休業など、雇用の場が減
少したことによる影響が大きいと見込んでおります。
こうした全国的な状況の中で本湖西市の総合計画
に示されている将来人口予測については、住民基本
一方、日本人の人口減少は、死亡者数が出生数を上
台帳とか外国人登録人口、それからコホート要因法
回る自然減が、転出超過による社会減をかなり上回
によって推定すると、平成17年をピークに減少して、
っている状態です。自然減による人口減少は日本国
計画の周期であります平成32年には6万700人にな
全体の傾向であることから、本市の人口減少もしば
ると推計しているところであります。しかしながら、
らく続くと考えられます。
区画整理実施区域内の人口の流入とか、市街化区域
そうしたことから、現状において人口減少に歯ど
内での未利用地の利用の促進、少子化に歯どめをか
めをかけることは容易でないと思いますが、市の総
ける施策、さらには昼間人口と夜間人口の差をでき
力を挙げて人口増加に取り組むものです。また新所
るだけ定住人口に取り込む施策などを推進すること
原駅への投資も人口増加につながってほしいと願う
により、平成32年の人口が6万4,204人まで伸びる
ものであります。以上です。
可能性を秘めてますとあります。
○議長(菅本利隆)
13番
藤井靖夫君、いかがで
しょうか。
この数値、6万4,200人を総合計画の周期である
平成32年の周期の目標として、土地利用施策に加え、
○13番(藤井靖夫)
御答弁ありがとうございまし
住環境を初めとする住みたいと思う魅力の創出に努
た。もろもろの原因があって、それに対して施策を
めることにより、人口増加を図っていますと総合計
講じて人口減少を食いとめようというのはよく理解
画でうたわれているところでありますが、前述のと
できますところですが、いずれにしても減っていく
おり、これは計画とは裏腹に、本市の人口は減少の
ということで、その原因についてはいろいろあろう
一途をたどっているところであります。
かと思いますけどね、高齢社会、死亡とか出生人口
そこでまず初めに質問でありますが、これまで本
の減少とかですね、外国人、または転出とか。そう
市は総合計画においてかくかくの人口増加策を推進
いった生活インフラのものは本市はおくれてると、
したものでありますが、結果として人口減少の一途
そういったことから居住人口が少なくなってるとか
をたどっているのが現状であります。
ね、先ほど言いました雇用の関係、もろもろの人口
の減少の要因があろうかと思いますが、ぜひそうい
そこで、本市の平成20年から本年26年までの人口
70
ったことを含めて、いろいろ施策をお願いしたいと
やりましたと、行政上ね、行政計画としてよくやり
ころです。
ましたというだけで、結果について、例えば人口増
それで次に、行財政改革プラン2013の進捗状況が
加策なら人口増加したらA評価とかB評価というの
公表されてるところであり、この中で人口増加策の
はなるわけなんだけど、何か一生懸命やりましたか
施策として2点が示されています。移住・定住に向
らAだ、Bだという、何かそこら辺がちょっと理解
けた魅力の発信、区画整理事業及び地区計画制度の
できないということですね。その辺の評価の基準が
導入の支援の2点が挙げられているんですね。どの
ちょっと理解できなかったので、ちょっと皮肉っぽ
ような取り組みを行ってきたか、その推進状況及び
く書いてあったんですね。そんなことで、ぜひ結果
総合評価としてのA・B判定がなされてるところで
において、目的、やった目的に対してAなり評価と
ありますが、この判定基準、理由について教えてく
いうものをしてもらいたいなと。自分たちが一生懸
ださい。
命やりましただけでAだ、Bだという、そういう評
○議長(菅本利隆)
価はちょっと理解できないところです。いかがです
答弁願います。企画部長。
○企画部長(飯田勝義)
か。
行財政改革アクションプ
ランの人口増加策としてどのような取り組みをして
○議長(菅本利隆)
企画部長。
いるか、評価の判定理由はについてであります。
○企画部長(飯田勝義)
評価につきましては、目
行財政改革アクションプランの人口増加策として
標を達成できたかというところで判断をしておりま
は、2つの取り組みを挙げました。1つは移住・定
す。その目標の捉え方でございますが、目標は総合
住に向けた魅力の発信であります。企業立地支援、
計画等の事務事業評価等のところが参考になります
就業支援、住宅支援、子育て支援手当、保育園幼稚
けども、目標は成果目標と活動目標の2つに分けて
園就園助成金など、本市の定住施策の情報を取りま
おります。成果目標というのは、今おっしゃられた
とめ、県や財団法人移住・交流推進機構と連携し、
ように結果として人口がふえたかどうか、それが成
移住・定住に向けた情報発信に取り組みました。数
果目標となるものです。活動目標といいますのは、
値目標として、平成25年の人口6万1,486人を維持
事業の取り組みを1年間計画しておりましたものが
することを掲げましたが、平成26年3月末人口は6
取り組めたかどうかというところを活動目標として
万1,248人と減少したため、B評価としたものです。
おりますので、1年ごとの評価としましては活動目
もう一つの区画整理事業及び地区計画制度の導入
標としてA評価、B評価としたところのものでござ
の支援につきましては、市内の未利用地活用のため、
います。以上です。
市街化区域については区画整理事業の導入を検討す
○議長(菅本利隆)
13番
る1地区の地権者に対し、制度説明や可能性調査等
○13番(藤井靖夫)
ありがとうございました。活
の支援を行うなどの取り組みを行いました。市街化
動目標としてのA・Bということで理解しました。
調整区域については地区計画制度の導入について、
ぜひ結果としての成果目標ということでやってもら
2地区の地権者に対し意向確認をしたところでござ
いたいなと思うところです。
藤井靖夫君。
それでは次行きます。
います。アクションプランについては2地区におい
てこれらを行うことを目標としたのに対し、3地区
○議長(菅本利隆)
で行うことができましたので、A評価としたもので
か。
ちょっとお待ちいただけます
途中でございますけどが、ここで暫時休憩といた
ございます。以上です。
○議長(菅本利隆)
13番
○13番(藤井靖夫)
ありがとうございました。こ
します。再開を2時15分とさせていただきます。
藤井靖夫君。
午後2時02分
休憩
─────────────────
の御回答聞いていますと、この評価というものがち
午後2時14分
ょっと私、うんと理解できなかったんですが、よく
71
再開
○議長(菅本利隆)
それでは休憩を解いて会議を
再開いたします。
引き続きまして、13番
藤井靖夫君の発言を許し
13番
藤井靖夫君。
○13番(藤井靖夫)
ありがとうございました。何
かちょっとここでまた一言言いたいけど、ちょっと
ます。どうぞ。
○13番(藤井靖夫)
○議長(菅本利隆)
やめときます。ちょっとイメージ違うもんですから
再度続けさせていただきます。
ね。
それでは4番目として、市としての人口減少への
2番までやりましたので、今度3番目の質問でござ
対応について、全国知事会議での少子化非常事態宣
います。
通告のとおり、全国的に人口減少が進行する中、
言にうたわれてるとおり、いわゆる若い世代が希望
先進施策等により人口の増加をしてる市町もありま
をかなえ、安心して結婚し子育てのできる環境整備
す。そこで本市、今後本市の人口増加策としてどの
に向けて、国や地方はもとより地域社会や企業など
ような施策を計画・推進しようとしてるのか、その
が世代を超えて協力し子育てをともに支え合う社会
将来ビジョンについてお伺いします。簡単で結構で
を築き上げていく手だてを早急に講じなければなら
す。
ないとありますが、こうしたようなことですね。
○議長(菅本利隆)
それでは答弁願います。企画
私の私見でちょっと今答弁もらったところの若干
部長。
○企画部長(飯田勝義)
の疑問点があるのですが、私自身ここの本に書いて
人口増加策をどのように
あったことを読むと、これまで日本の人口について
計画・推進しているのか、将来ビジョンはについて
考えると、江戸時代から明治に至る間、その人口は
であります。
大体3,000万か4,000万ぐらいがずっと継続してその
人口増加策につきましては、行財政改革アクショ
程度の人口だったと。明治維新から産業革命があっ
ンプランとあわせ、定住自立圏共生ビジョンに掲げ
てどんどん生産力が上がって、そうするとだんだん
た計画、事業の推進に努めてまいります。移住・定
1億2,000万まで達してくと、そういうことを考え
住に向けた土地利用の面からの施策といたしまして
ると、やはり産業生産力、それが人口増加の根本で
は、市街化区域内の未利用地の利用促進及び組合区
あるということは基本にあるわけですね。子育てで、
画整理事業への技術支援などが挙げられます。また
子ども手当5,000円やりました、やりましたといっ
市街化調整区域の地区計画制度の活用も有効な手法
ても一遍という話で、一遍昼飯を食いにいくことあ
と考えます。働く場所の維持拡大といたしましては、
るけど5,000円すぐなくなっちゃう。とても子育て
優良企業の誘致及び中小企業への融資の拡大、子育
にはということにならないというね。要は一番大事
て世代への支援策としての各種制度であります。
なことは、地域産業ですね。地域産業の振興と雇用
将来ビジョンでありますが、本市の特徴でありま
の確保、そして安心・安全な社会、こういったもの
す昼間人口と夜間人口の差を定住に取り込むことを
があることによって、人口増が自然となっていくと、
考えますと、ターゲットは本市の事業所に勤務する
そういうのを基本としてね。
方々であると考えます。本市は働く場所としてのイ
そこで最後の質問になるんですが、そういった全
メージが強く、生活を楽しむ場所としてのイメージ
庁的なプロジェクトチームをつくってやる意思はあ
が弱いと感じております。市内の事業所に勤める若
るか、ないか。その辺ちょっとお伺いします。
い世代の方々に、湖西市に住んでもらうのに必要な
○議長(菅本利隆)
答弁願います。市長。
ことは、レジャー施設の充実であると思います。あ
○市長(三上
この9月に総務省からも市長
わせて地域資源や特徴的な施策といった市の魅力的
宛てのアンケートが参りまして、人口増加策につい
な情報を発信していくことで、市外の子育て世代に
てどう考えるかという意見を率直に述べてほしいと
アピールし、定住増加促進につなげてまいりたいと
いうアンケートも来ました。そういう意味では、全
考えておるところです。以上でございます。
日本を挙げての問題になっておりますことから、議
72
元)
員御指摘のようにプロジェクトチームというものの
地181カ所の計183カ所ですね。土砂災害計画区域で
立ち上げ、いわゆる職員だけでなく、議員さんだけ
は131カ所、土砂災害特別警戒区域として124カ所が
でなく、全市民を挙げたこんなみんなで考えましょ
指定されてるところであります。
うという点では、いい御指摘かと思いますので、プ
これまで広島市における記録的な豪雨による甚大
ロジェクトチームの設置はどうかという御意見に対
な土砂災害のほかに、岐阜県の高山市とか京都福知
して、これから直ちにその方向で検討を開始したい
山市とか福岡、北海道の礼文町など、全国的にこう
と思います。以上であります。
したゲリラ豪雨による甚大な被害の多発が想像され
○議長(菅本利隆)
13番
てるところであります。今後これらゲリラ豪雨等に
○13番(藤井靖夫)
ありがとうございました。国
よる甚大な被害は、多発傾向にあると言われている
も挙げてやってるということね。今度は石破さんが
ところであります。そこで、これら広島市等の土砂
担当相になって、もの・ひと・何だか、そういった
災害における貴重な教訓を本市の土砂災害に対する
地方活性化会議かな、担当相というか、そういうの
防災・減災対策に生かしていただきたく、次のこと
になったということで、ぜひそういった新しい国の
について質問いたします。
藤井靖夫君。
組織も変わってきているところですので、当市も頑
1番目としまして、避難・災害情報の確実な早期
張ってやってもらいたいところでございます。ま
伝達についてであります。今回の甚大な被害に至っ
ち・ひと・しごと創生本部ってそこの担当相になっ
た経緯において同報無線による警戒情報、避難勧告
てるね、石破さんがね。そんなことでございますの
等の情報の伝達が、雨戸を閉め切った室内では、記
で、よろしくお願いします。
録的豪雨、落雷・雷鳴の多発、土石流・土砂崩れ等
それでは次行きます。
の騒音により一部に全く聞こえなかったというよう
次は危機管理の関係でございます。広島市におけ
な証言もあります。同報無線の機能がそこで十分に
る記録的豪雨、土砂災害があったわけですが、この
発揮されてなかったということが被害の拡大になっ
教訓について、本市としてどのように対応するのか
たとも言われております。避難・災害情報の確実な
なということで、ちょっと危惧をしたものですから
早期伝達が求められるところであります。
本市は高性能同報無線のスピーカーであるホーン
質問させていただきます。
本年8月19日から20日にかけて広島市で時間雨量
アレイスピーカーに順次切りかえて情報伝達機能の
100ミリを超える局地的な豪雨により土石流とか土
向上に努めてるところでありますが、前記のような
砂崩れとか発生して、死者が73人、行方不明、今1
閉め切った室内でのこういった特殊な環境において
人ということで、そういった大水害が発生してると
は伝達機能が有効に機能するかどうか、そういった
ころです。こうした記録的豪雨による多くの犠牲者
検証がなされているかどうか。また確実な情報伝達
を出した昨年の10月には伊豆大島でも同様な災害が
を行っていく上で、情報伝達手段の多重化、これが
発生しておるところです。これに伴って各皆さんの、
一番求められていることでありますが、これら進捗
犠牲者になられた方々には御冥福をお祈りするとと
状況について市の現況を教えてください。
もに早く復興をお祈りするところでございます。
○議長(菅本利隆)
それでは答弁願います。危機
管理監。
こういったことで新聞とかテレビの報道からもこ
ういった重大な発生に至った経緯において防災・減
○危機管理監(藤田和久)
災害・避難情報の早期
災対策の上で多くの貴重な教訓が言われているとこ
伝達方法の多重化について進捗状況はについてであ
ろであります。
ります。
本市では地震災害を想定して長距離伝播スピーカ
本市においても土砂災害防止法による土砂災害等
のおそれがある危険箇所、場所として県から土砂災
ー、ホーンアレイスピーカーを平成24年度に2カ所、
害危険箇所として土石流の危険箇所2カ所、急傾斜
昨年度5カ所に設置し、本年度は4カ所に設置する
73
予定であり、同報無線設備の耐震化や音声品質の向
○議長(菅本利隆)
上を図っております。あわせて同報無線子局の増設
○危機管理監(藤田和久)
を行っております。
基準・運用は、マニュアルの有無はについてであり
またこれまでにJアラート、全国瞬時警報システ
危機管理監。
避難勧告等発令の判断
ます。
平成20年に発生しました東海豪雨を受けて、湖西
ムの情報を防災ほっとメールに連携させるシステム、
Jアラートの情報を市の公共施設へ配信するIP告
市の避難勧告等の判断・伝達マニュアルは作成済み
知放送システムの整備、自主防災会への衛星携帯電
となっております。
避難勧告発令の判断には、気象庁及び県砂防課の
話の導入などを進めてきております。
御指摘のとおり、特異な環境下では同報無線が聞
システムを活用することとなっておりますが、本年
こえないことが考えられるため、伝達方法の多重化
度より気象台や県と市長とのホットラインが新たに
という観点から、防災ほっとメールの普及・活用や
確保されたことから、判断に必要な情報と助言が、
同報無線デジタル化とあわせ、デジタル波対応の戸
より的確に入手可能な体制になったと考えておりま
別受信機についても開発状況の情報収集に努めてま
す。
いります。以上であります。
気象庁及び県砂防課の情報から、初期段階では避
○議長(菅本利隆)
13番
藤井靖夫君。
難勧告発令対象区域の絞り込みや、地区代表者等へ
○13番(藤井靖夫)
御答弁ありがとうございまし
の事前連絡を行うこととしております。土砂災害警
た。一生懸命やってるということね、それだけは了
戒情報を受信した場合は、市長と対応を協議し、避
解です。ぜひ検証、本当に聞こえるのか聞こえない
難対象地区の決定、地区代表者への連絡、避難勧告
のか、どうなのか。確実性をもってやってもらう。
の発令という手順になります。
やりましただけではなくて、聞こえましたというそ
発令された避難勧告につきましては、同報無線、
ういった結果を確認してから進めてもらうとありが
防災ほっとメールで伝えますほか、市の広報車や消
たいと思います。
防団の地区巡回による広報により対象地区への伝達
次行きます。
を行うこととなります。以上であります。
次が避難勧告・指示の判断基準についてでござい
○議長(菅本利隆)
13番
ます。広島市における記録的豪雨による土砂災害に
○13番(藤井靖夫)
いろいろな広報して安全を期
おける避難勧告は発生から約1時間おくれて発令さ
すということ、ぜひそういった御努力をお願いした
れたことであります。もっと早期に避難勧告が行わ
いと思います。
藤井靖夫君。
れていれば、最小限に抑えられたのではないかと言
それでは次行きます。
われているところです。避難勧告の判断基準につい
3番目に、自助・共助・公助の指導・啓発につい
ては、伊豆大島の事例で被害発生までの避難勧告を
てであります。前記のとおり、今言われたようなこ
出していなかったことなどから甚大な被害になった
とですね、行政による避難・災害情報の早期確実な
ことを鑑みて、内閣府から昨年4月、避難勧告や指
災害情報の避難勧告等の伝達は、これら災害に対す
示を出す際の指針、ガイドラインが改定されて、全
る防災・減災の重要な要件ではありますが、災害発
国の市町村に通知されてるところであります。新指
生は各地区地区によって異なるわけですね。それで
針では気象台などが土砂災害警報を発表した段階で
は単なる行政からの避難勧告の情報だけに頼ること
避難勧告を出すべきだとも言われていますが、本市
は危険であり、防災・減災に十分であるとは言いが
の避難勧告の判断基準・適用はどのようになってる
たいところであります。
か。またその、地震のやつは計画の中に書いてるん
すなわち、みずから何らかの災害発生のおそれや
ですが、土砂災害についてのそういったマニュアル
危険を認知した場合は、行政の避難勧告の発令の有
的なものはあるんですかね。お願いします。
無に関係なく、近隣住民と連携して、直ちに避難の
74
行動を起こすというような、みずからの身はみずか
せていただきます。以上であります。
ら守ると、それから自分たちの地域はみんなで守る
○議長(菅本利隆)
13番
という、いわゆる自助・共助の考え方が特に重要だ
○13番(藤井靖夫)
御答弁ありがとうございまし
と思うところであります。
た。ぜひその自助・共助、この関係は一番重要なこ
藤井靖夫君。
そこで本市において日ごろから地域防災指導員の
とだと思うんですよね。自助・共助というのは、や
協力を得てきめ細かい共助としての市民に対するこ
りましただけでは伝わらないですよね。だからいわ
うした自助・共助の指導・啓発を繰り返して行って
ゆるよく私何度も言うんだけど、リスクコミュニケ
いくことを求められるところです。そこでこれらの
ーションというか、地域の小さい段階で膝を突き合
自助・共助に対する指導・啓発についてどのように
わせてそういったどうするかということ、お互いに
地域防災指導員の協力要請を含めて、どのように行
認識し合う、情報の共有というのは一番大事。ぜひ
ってきたのか、また行おうとしてるのか、これまで
地域防災指導員の方に御協力願って、そういうこと
の取り組みについてお答え願います。
を細かくやっていただくのを望むところです。
○議長(菅本利隆)
それでは次行きます。
危機管理監、どうぞ。
住民への自助・共助に
地質等の基礎調査や地区別土砂災害発生想定の実
ついての指導・啓発を行うべきではについてであり
施及びこれらの情報の共有についてであります。広
ます。
島市における発災現場は、花崗岩の風化したまさ土
○危機管理監(藤田和久)
台風などで予報が活用できる場合と異なり、短時
と呼ばれる水を含むと崩れやすい土質であり、土砂
間に大雨が降る場合におきましては、一人一人の判
崩れや土石流が起こりやすい地質であったことも被
断が重要となります。家庭において身に危険が迫っ
害を拡大した大きな要因だったとも言われておりま
てくることを認識し、どのように避難行動をとれば
す。日ごろから地域における災害に対する地質の特
よいか、みずからが考えて行動することが命を守る
性や土砂災害の発災が想定される総雨量・時間雨量
ことにつながると考えます。
の関係などの情報を地域住民と共有することにより、
これら災害に対する危険性の住民意識の醸成にも必
また日常から飲食料・生活用品の確保や公共イン
要であると考えられるところであります。
フラのサービスが受けられないことを想定し、備え
ておくことが重要だと考えます。あわせて近隣住民
そこで、こうした地域住民との各種災害情報の共
と協働し、災害弱者を助け合うように、みずからの
有の重要性ということの関係において、本市はどの
命はみずから守る、地域の命は地域で守るを目指し、
ような対策を推進してきたのか。例えば地質調査と
みずから考え対応できるよう啓発を行ってまいりま
かですね。このぐらい降ったらこういう発災が起こ
す。
るんだとか、地域住民との共有ですね。そういった
こと、どういうふうな考えでいるのかですね。その
本年度の防災講演会を地域防災訓練を前にした11
月22日の土曜日に開催を予定しております。危機管
辺をお伺いします。
理アドバイザーとしてテレビなどで御活躍されてお
○議長(菅本利隆)
ります山村武彦氏を講師に迎え、「近所の精神につ
○危機管理監(藤田和久)
いて~向こう三軒両隣で助け合う防災対策~」とい
発生想定などの情報を住民と共有したらどうかにつ
う演題で講演をお願いしております。山村講師は、
いてであります。
それでは危機管理監、どうぞ。
地質の特性や土砂災害
自助・共助についての考え方をわかりやすい言葉で
土砂災害の発生しやすさと関係があるとされる地
講演をされるとの定評があり、先日甚大な被害をも
質の情報や土砂災害警戒区域などの土砂災害情報、
たらしました広島市の土砂災害現場も既に確認され
総雨量・時間雨量などの雨量観測情報は、気象庁や
ていると伺っております。市民の皆様方にぜひとも
県のウエブサイトなどで公表されております。
住民説明会で土砂災害区域に指定された理由など
御聴講いただきますよう、この場をかりて御案内さ
75
について、対象となる住民に説明をさせていただき
層の地域連携ビジョンの推進を図っていこうとして
ましたが、これらの情報を地域住民との間で共有す
いるところであります。本年10月27日は、浜松市ア
ることが住民意識の醸成につながるという御提案を
クトシティにおいて三遠南信サミットの開催も予定
いただきましたので、市のウエブサイトからリンク
されてるところです。
そこで、三遠南信地域連携ビジョン推進会議の連
を張るなどの改善を図ってまいりたいと考えており
携事業の中から、三遠南信サミットにおいて重点的
ます。以上であります。
○議長(菅本利隆)
13番
○13番(藤井靖夫)
御答弁ありがとうございまし
に推進するプロジェクトとして次の基本方針の1か
藤井靖夫君。
ら5までが提案されてるところです。
た。大体、災害というのは繰り返されて起こると。
1つ目は中部圏の中核となる地域基盤の形成、2
想定外というの、はやりましたけどね。想定外とい
番目として持続発展的な産業集積の形成、3番目と
うと、まずはあり得ない。想定以上だからあり得な
して塩の道エコミュージアムの形成、4番目として
いということはないけど、ほとんどが繰り返し行う。
中山間地域を生かす流域モデルの形成、5番目とし
だからそうすると過去の資料に基づいて、歴史的な
て広域連携による安全・安心な地域の形成ですね。
ものを考えれば、必ずやその中で該当してくるとい
そういうことが掲げられているんですが、この中で
うことね。その辺の感覚がどうもずれてるような感
本市として特に関係の深いと考えられます事項につ
じがする。だからどれぐらい降ればどんなふうにな
いて、行政としての取り組みをお伺いしたいところ
るかというね。水量、河川もそうなんだけど。例え
です。
ばどこに降るのか、どの辺かということ、そういっ
まず初め、中部圏の中核となる地域基盤の形成プ
たことをやはり行政が考えて、考えるというか想定
ロジェクトについてです。これは仮称ですが浜松三
するのも必要ではないかなと。行政でできなければ
ヶ日・豊橋道路構想の実現についてであります。こ
そういった専門機関もあるもんですから、ぜひそう
の関係については、1番目にありました事業名とし
やってもらいたい。そんなことで、ぜひ本市の防
ましては三河港・御前崎港・中部国際空港・富士山
災・減災対策について御努力を願いたいと思います。
静岡空港の整備と高速道路へのアクセス等の整備促
以上です。
進にかかる国際ゲートウエイ機能の充実ということ
それでは次に、最後の3番目のいわゆる広域連携
です。次に、豊橋・浜松環状道路を形成するネット
行政ということについてお伺いします。今、本市を
ワークの整備の促進ということが2つが挙げられて
含めて、豊橋・浜松・飯田ですね、この三遠南信連
おります。これらプロジェクトの中で本市にとって
携ビジョン推進会議SENA、これは浜松市に事務
最重要課題と考えられます仮称先ほども言いました
局があるんですが、これについて三遠南信250万流
浜松三ヶ日・豊橋道路構想の実現が盛り込まれてお
域都市の創造をテーマに、東三河、遠州地域、南信
るところであります。これら推進していく上で、ど
州地域の県境を越えた地域連携を推進し、一体的な
のような取り組みを行政として考えているか、お伺
圏域の発展を目指して、三遠南信サミットの開催や
いします。
連携ビジョンを定めた重点プロジェクトの推進を図
○議長(菅本利隆)
っているところであります。
○都市整備部長(片山彰宏)
答弁願います。都市整備部長。
仮称浜松三ヶ日・豊
橋道路の実現のための取り組みについてであります。
同推進会議は、7月1日をもって新たに遠州地域
から掛川市、菊川市、御前崎市、牧之原市が、南信
現在の浜松三ヶ日・豊橋道路は、国土交通省の構
州地域から駒ケ根市とか飯島町、中川村、宮田村と
想道路という位置づけのもと、期成同盟会を中心に
か、それぞれの商工会が加わって、35市町村、49商
国へ要望活動を行っているところでございます。今
工会議所・商工会、3つの県、岐阜、静岡、愛知、
までの要望活動につきましては市、県、商工会等の
3県の構成員でこうした新たな体制に移行して、一
レベルで行ってまいりましたが、これからは企業も
76
要望活動に参加していただくことが肝要であると考
次に人材育成の面では、人事が刷新されました職
えておりまして、本年度に入り、名四国道事務所長
業訓練センターを中心として新しいメニューを考案
及び浜松河川国道事務所長を招き、道路ユーザーで
していきたいと考えておりますが、そのほかにも大
ある愛知県と静岡県の県境の付近に所在する7企業
学との連携による最新知識の習得をきっかけに新産
の参加のもと、道路に関する勉強会を開催いたしま
業への展開につながればと期待しております。
した。今後も勉強会を重ね、本道路の必要性を共有
右肩上がりの経済環境のない中で、大胆な施策の
した中で、官と企業を含めた民が連携し、国への要
展開ができないところでありますが、企業からの相
望活動ができるよう新たな取り組みを始めていると
談等、目の前の課題を一つ一つクリアすることによ
ころでございます。以上でございます。
り、企業立地促進基本計画が達成されることが本市
○議長(菅本利隆)
13番
の基本的な取り組み方針であります。以上で答弁と
○13番(藤井靖夫)
御答弁ありがとうございまし
藤井靖夫君。
させていただきます。
た。ぜひ強力に推し進めてもらいたいと思うわけで
○議長(菅本利隆)
13番
藤井靖夫君。
す。
○13番(藤井靖夫)
御答弁ありがとうございまし
それでは次行きます。
た。ぜひ今言われたこと、お願いしたい。先ほども
次2番目に、持続的発展的な産業集積の形成につ
言いましたけど、人口減少はあくまでも市民経済部
いて、情報の共有及び取引の拡大であります。プロ
が所掌する人口対策、市民経済部がやってもらいた
ジェクト事業としては三遠南信ビジネスマッチング
いぐらいですね。雇用という問題、一番重要な要因
の推進と国内外に受けた人材企業誘致の活動促進、
になると思いますんで、ぜひお願いします。
特徴ある産業クラスターづくりと県境を越えた事業
そんなとこで次行きます。
連携が掲げられております。これらプロジェクトの
塩の道エコミュージアムの形成プロジェクトの観
中で本市としての取り組みについてお伺いします。
光情報の発信についてであります。これについては
お願いします。
海外への観光情報の発信と外国客の誘客の促進とい
○議長(菅本利隆)
市民経済部長。
○市民経済部長(岡部眞道)
うことなどが挙げられております。本年8月24日国
市民経済部長よりお
交省の地方の観光地を訪れる外国人旅行者をふやす
答えをいたします。持続的発展的な産業集積の形成
ための地方空港の利用として複数の都道府県を訪問
プロジェクトについての本市の取り組みであります。
する広域観光周遊ルートの創設を決めたとありまし
市では次世代産業創出と海外進出の支援活動を目
た。これについては本市も参加している浜名湖観光
的として、湖西市商工会に湖西市次世代産業コーデ
圏整備計画への活用も考えられますが、この点につ
ィネート事業を委託いたしております。その中のビ
いてはどんなふうな取り組みを考えてますか。
ジネスマッチング事業といたしまして、今年12月に
○議長(菅本利隆)
第2回のNew湖西テクノフェア2014の開催が予定
○市民経済部長(岡部眞道)
されております。出展には市内企業のほか、浜松市
答えをいたします。塩の道エコミュージアム形成プ
や磐田市、さらには東三河や南信州の企業も出展を
ロジェクトについてであります。
市民経済部長。
市民経済部長よりお
表明しており、新たな三遠南信のビジネスマッチン
湖西市が参画をする浜名湖観光圏整備計画が7月
グの機会として大いに期待しているところでありま
4日に国土交通大臣により認定されたところであり
す。
ますが、国の基本方針の中にも外国人観光客の来訪
また二人のコーディネーターの活動を通しまして、
の促進が新たに掲げられたことから、浜名湖観光圏
少しずつではありますが着実に成果が上がってきて
構想においても外国人観光客の受け入れ体制の整備
いるものと考えており、このような地道な活動は今
を目標の一つに掲げました。
後も継続支援してまいりたいと考えております。
東京オリンピック開催を6年後に控え、海外から
77
のお客様も多く来日すると予想されますことから、
長野県南信州の27市町村による三遠南信災害時相互
その前に県及び浜松市と連携し、海外のお客様のも
応援協定において重要な役割を担っていると認識し
てなし体制の整備や広域観光周遊ルートに加えられ
ております。
るよう、国・関係機関に働きかけてまいりたいと考
本市は浜松市、豊橋市、静岡県とそれぞれ消防相
えております。以上で答弁とさせていただきます。
互応援協定を結んでおりますことから、積極的に三
○議長(菅本利隆)
13番
遠南信地域における県境を越えた防災体制の強化に
○13番(藤井靖夫)
御答弁ありがとうございます。
藤井靖夫君。
協力してまいりたいと考えております。また両市の
ぜひそういった方向性、熱意をもって進めてもらい
中間に位置する関係上、災害時に先着応援隊となる
たいと思うところです。
可能性がありますことから、両市への情報提供を担
次に4番目としまして、広域連携による安全・安
う重要な役割とともに、早期の活動をもって被災市
心な地域の形成プロジェクトでございます。これは
町村の実情に合う応援をしていきたいと考えるとこ
医療・防災体制の強化について考えるところです。
ろであります。
このプロジェクトの事業名としましては、医療分野
以上のことからも、藤井議員が言われる正確な情
の県境を越える連携の促進と、それとあと県境を越
報の収集は大変重要なことであると認識しておりま
える防災体制の強化、こういった2つの事業名があ
すので、今後の三遠南信地域連携ビジョン推進会議
りまして、三遠南信地域の連携による安全・安心の
においても、災害時の情報の共有化におけます具体
地域の形成についてはいろんな面から合理性のある
的な施策について検討していただけるよう提案して
連携の取り組みと考えられます。ただ、本市が県境
まいりたいと思うところです。以上でございます。
を越えるという特殊性のある地域条件の中での広域
○議長(菅本利隆)
13番
連携であり、この県境によって各種情報の分断要因
○13番(藤井靖夫)
ありがとうございました。そ
が隘路とならないよう危惧されるところであります。
ういったことで、認識を持ってやってもらうと、本
特に本市は西側に県境を挟んで中核都市の豊橋市
当ありがたいというか、湖西市も存在感も増すでし
藤井靖夫君。
ょうし、そんなことをお願いしたいと思います。
と、東側には政令市の浜松市と隣接するといったよ
うに広域連携の両拠点都市の真ん中にあって、両市
この三遠南信連携ビジョンというか、その推進の
を連携する地理的条件に位置する本市にとっては、
成否は近隣市町の交際、どういう関係が必要かとい
この三遠南信地域の広域連携を推進していくに当た
うとやはり基本的には各市との近隣市町との信頼関
って、本市の果たす役割は多くあると考えられると
係、一番大事なところですね。ぜひそういったこと
ころであります。このことについて、本市はどのよ
から近隣市町との信頼関係を醸成するために頑張っ
うな考えでこの広域連携を取り組んでいこうとして
てもらいたいです。湖西市だけ孤立してしまって何
いるか、お答え願います。
かわけがわからん孤立したようなことになってしま
○議長(菅本利隆)
うと、どこからも情報はないし、それはついていけ
企画部長。
広域連携による安全・安
ない。ぜひそういったことで今後の活躍をお願いし
心な地域の形成プロジェクトにおける県境を越えた
たいと思います。よろしくお願いします。以上で終
連携についてであります。
わります。
○企画部長(飯田勝義)
○議長(菅本利隆)
広域連携における安全・安心な地域の形成は、三
以上で13番
藤井靖夫君の一
般質問を終わります。
遠南信地域連携ビジョンが掲げる5つの重点プロジ
─────────────────
ェクトの1つであり、県境を越えた医療分野と防災
○議長(菅本利隆)
体制の強化が重点事項となっております。
次に、3番
言を許します。それでは3番
議員御指摘のとおり、本市は愛知県との県境に位
〔3番
置しますことから、愛知県東三河、静岡県遠州及び
78
渡辺
貢登壇〕
渡辺
渡辺
貢君の発
貢君、どうぞ。
貢であります。
しております。中小河川も市内各所で決壊し、災害
質問は豪雨災害の備えについて通告をさせていただ
復旧のため土木担当職員を先頭に泊まり込みで測量
きましたが、ただいまの藤井議員の質問・答弁を通
調査や設計書作成に頑張っていた様子が今でも思い
じまして理解できた部分もありますし、もう少し伺
出されます。
○3番(渡辺
貢)
3番
渡辺
当時の隣町、新居町のことはよく知りませんでし
いたいなという部分もありますので、一部は割愛し
たが、今回の地元の山崩れの対応策の参考にと、場
ながら質問をさせていただきたいと思います。
所がすぐ近くですので、新居の大倉戸地区の急傾斜
昨年9月の中旬、台風18号により、この台風は上
陸したのが豊橋付近でしたけれども、列島を縦断す
地崩壊対策事業の現場も確認させていただきました。
る形で各地に豪雨による被害をもたらした台風でご
聞くところによると、この事業も七夕豪雨の対応と
ざいます。私の地元白須賀元町地内の住宅の裏山が
教えていただきました。最近の各地での豪雨がもし
大きく崩れまして、今後の大雨による拡大が懸念さ
も本市でも降ったならば、市内あちこちで災害が発
れる状態となってしまいました。私は住民から連絡
生する危険があるということを改めて思った次第で
を受けまして、直ちに現場を確認の上、担当の建築
あります。
住宅課長及び農林水産課長に対応策の相談に伺いま
七夕豪雨から40年がたちますが、最近本市におい
した。その結果、建築住宅課の所管事務として県当
ても土砂災害警戒区域の指定箇所数が大変ふえてい
局との連絡や現場調査を進めてくださり、現在急傾
ることを、この資料を見まして確認をさせていただ
斜地崩壊対策事業の可能性を把握するための県砂防
きました。これは各地で災害が頻発していることを
課による簡易測量調査を実施していただいておりま
受けまして、国・県の対応に積極的に呼応したもの
す。御尽力くださった担当職員の皆さんに御礼を申
として評価をする次第であります。
今回の広島の災害において、災害危険箇所がなぜ
し上げますとともに、引き続きお力添えをお願いし
指定されていなかったのかが問題となりました。そ
たいと思います。
本日の質問は、こうした土砂崩れ災害にどう備え
の理由として、これは新聞記事ですけれども、警戒
るかについてでございます。土砂災害については先
区域に指定されると、自治体は避難方法を定めた防
ほども話がありましたけれども、伊豆の大島で昨年
災計画の策定を義務づけられ、土砂災害ハザードマ
11月台風26号による大雨により40人近い死者と全半
ップの公表を求められるということで、これはもう
壊86戸、そういうような大きな被害をもたらしたこ
湖西市はしっかりハザードマップ、配られておりま
とはまだ記憶に新しいものがございます。
すけれども、開発や不動産売買が制限され、資産価
本市では幸いなことに昭和49年の七夕豪雨以来、
値が下がるなど、住民に不利益も出る。自治体は慎
雨による大きな災害を経験していませんが、最近の
重にならざるを得ないのが現状だと、これが新聞の
各地におけるすさまじいほどの局所的な短時間集中
記事の言葉であります。
こうした点について、さきに担当大臣が指定を促
豪雨のニュースに接するにつけ、その対応策につい
進させるための法改正を行う旨の意思表示をしてお
て気になっていたところであります。
ります。
その折も折、このたびは広島で大災害が発生して
しまいました。地震・津波対策に気をとられている
前置きが長くなりましたけれども、以上を踏まえ
このごろですけれども、豪雨災害のことも忘れては
まして質問をさせていただきます。通告5項目まと
ならないと改めて教えられたような気がいたします。
めてありますけれども、それぞれ関連がありますの
昭和49年の七夕豪雨では、入出地区の住宅の裏山
で続けて質問をさせていただきます。まとめてお答
えをお願いしたいと思います。
が崩れ、数棟、市全体では24棟が全壊いたしました。
幸い人的被害はありませんでしたけれども、災害救
まずアですけども、指定を通じ自分の家が災害の
助法が適用され、応急仮設住宅も建設されたと記憶
危険があることを強く自覚していただくよい機会だ
79
というふうに思いますけれども、本市においては土
らどうかなというふうに思いますが、いかがでござ
砂災害特別警戒区域、これ説明ではレッドゾーンと
いましょうか。
いうふうに呼んでるそうですけれども、建築物に損
そして最後、オですけれども、先週の金曜日、ご
壊が生じ、住民に著しい危害が生ずるおそれのある
らんになった方、あると思いますけども、豪雨台風
区域、こういう定義ですけども、それはどのような
からどう身を守るかというNHKのスペシャル番組
経緯・手続で湖西市の場合指定をされたのでしょう
がありました。その番組中のアンケートでは、土砂
か。先ほど危機管理監の説明では、指定に際してそ
災害防止法第7条に基づく、先ほどのハザードマッ
れぞれ説明会を開催したよということですけれども、
プですね、ハザードマップを知らないという人が、
まずそれをお伺いします。
番組の中のアンケートで46%の方が知らないという
イとしまして、報道によりますと、広島県では土
ふうに答えておりました。湖西市の場合は一軒ずつ
砂災害の危険地区とされる箇所の37%しか警戒区域
配られておりますので、そんなことはないと思いま
の指定がなされていないということでございますが、
すけれども、番組ではそういう回答がありまして、
我が静岡県の指定率は60から90%と比較的高いとあ
市内の各世帯に配られたものは、津波の浸水区域を
りました。本市においては危険地区と思われるがい
初め土砂災害危険箇所など、わかりやすく表示をさ
まだ指定できてないという箇所が、まだ残されてい
れております。これを配ることだけでも十分に意味、
ないかどうか。そういう点をお伺いしたいと思いま
価値はあると思いますけれども、多額の費用をかけ
す。もしあるとすれば、それはどのような事情なの
て配布した資料として市民にこれをどのように活用
かということを伺います。
してほしいというふうに思っておられるのか。その
ためにどんな手だてを講じていこうとしておられる
3点目ウですけれども、地域防災計画の資料編に
のかお伺いをしたいと思います。
は急傾斜地崩壊危険箇所、それから土砂災害警戒区
域指定箇所が個別に計画をされております。箇所の
ちょっと長々となりまして、質問もたくさんです
指定には崩壊危険箇所、それから警戒区域、特別警
が、関連事項がありますのでまとめてお答えをいた
戒区域の3つに分かれておりますけれども、ハザー
だきたいと思います。よろしくお願いします。
ドマップを見ますと、土砂災害危険箇所もそういう
○議長(菅本利隆)
表示がされております。それぞれ意味するところの
長。
〔副市長
説明をいただくとともに、その上で特別警戒区域
それでは答弁願います。副市
丸谷由行登壇〕
124カ所ということで資料にありますけれども、そ
○副市長(丸谷由行)
渡辺議員の質問にお答えさ
の124カ所の区域内に住宅戸数が一体何戸あるのか、
せていただきます。5点ございましたので、5点あ
それをお尋ねしたいと思います。また対象世帯への
わせて答えさせていただきます。
まず、本市の土砂災害特別警戒区域はどのような
指導は、どのようになされているのかという点をお
経緯・手続で指定をされたのかについてであります。
伺いをします。
エとしまして、先日県庁で土木災害緊急連絡会議
土砂災害警戒区域は平成13年4月に施行されました
が開催されたと。各警戒区域で訓練や防災講座、こ
土砂災害防止法に基づき指定された区域における土
れは今、防災講座は11月にやるよという説明があり
砂災害警戒時の避難体制の整備や一定の開発行為の
ましたけども、防災講座を毎年実施するよう市町へ
制限などのソフト対策を推進することを目的に、静
働きかける。そういう新聞記事でございました。
岡県知事が指定をいたします。
また土砂災害警戒区域の中でも特に建物が破壊さ
土砂災害に関する防災訓練は、局所的なこともあ
って、本市ではこれまでこうした訓練は行ってこな
れ居住者に大きな被害が生じると想定される範囲が、
かったような気がいたします。今後は意識啓発の意
土砂災害特別警戒区域に指定されます。
県は現地調査を実施し、指定予定範囲の住民及び
味からも防災訓練のメニューに入れることも考えた
80
特別警戒区域予定範囲の土地所有者への説明会を開
次にハザードマップはどのように活用しているの
催した後、市長への意見照会を経て指定の告示をい
か、有効活用の考えはについてであります。
たします。
土砂災害ハザードマップのほかに、ことし4月に
当市におきましては平成20年3月に新居地区での
全戸配布しましたハザードマップには浸水深別に色
指定を皮切りに、毎年指定を追加し、現在131カ所
分けした津波浸水域のほかに、土砂災害警戒区域も
の土砂災害警戒区域のうち土砂災害特別警戒区域を
掲載しております。土砂災害対策として市民の皆様
含むものが124カ所ございます。
方に活用していただけるよう、引き続き啓発してま
次に危険区域と思われる未指定の地区はないかに
いる所存でございます。以上、答弁とさせていただ
ついてであります。
きます。
○議長(菅本利隆)
既に市内131カ所が現在土砂災害警戒区域として
3番
渡辺
貢君、いかがで
指定されておりますが、県も一年間に指定できる箇
しょうか。
所に限りがあるため、いまだ未指定の地区があり、
○3番(渡辺
今後も指定を追加する予定であることを確認してお
したけれども、まず私がどうかなと思ったのは、静
ります。
岡県の指定率が60から90%ということだそうですの
次に警戒区域にある住家戸数と対象世帯への指導
貢)
いろいろお答えをいただきま
で、湖西市もそういう率なのかな、だけども湖西市
内容はについてであります。
の場合にはそんなひどい崖のある所はもう指定をさ
現在指定されている警戒区域内の世帯及び住民は、
れて124カ所ですか、それから警戒区域が130幾つと
総数664世帯、1,833人となっております。警戒区域
いうことで、もう大体済んだのかなと思いましたけ
設定時の住民説明会にて、警戒区域を説明するとと
れども、順番から言えばひどいとこからやってくと
もに、土砂災害ハザードマップを各戸に配布してお
いうことなもんですから、あとどの程度あるのかな
ります。そのハザードマップには警戒区域とともに
ということをつかんでいらっしゃるかどうかという
航空写真を載せることにより、区域がイメージしや
のをまず一つ。
すいようになっているほか、土砂災害時、避難所と
それから土砂災害の訓練は今までやったことない
なる学校や集会所等への避難ルートが図示され、日
よということなんですが、最近の事例を見ますと、
ごろからの備えや避難勧告などの情報伝達ルートも
済んでから、災害が起きてからの反省事項というの
図入りで記載されたものになっております。
が結構ありまして、特に、いろいろ申しましたけど
こうした情報提供に加え、避難勧告や避難指示が
も、局所的なんですね、被害に遭う所は。裏に山を
発令された場合、同報無線とメールで情報を伝える
しょっておる住宅ということですので、その方たち
とともに市の広報車と消防団の協力により避難誘導
に認識を強めてもらう。ここ50年あるいは100年、
しますので、その指示に従うよう指導しているとこ
もっと言えば江戸時代からまだ山崩れたことないよ
ろであります。
というようなところも、これはたしか30度以上高さ
次に防災訓練のメニューの追加など今後の意識啓
5メートルでしたかね、こういうところは全部指定
発強化への考えはについてであります。
をする。多分一律にやると思うんですけども、そう
毎年3回実施しております防災訓練は、地震や津
いうことで、今まではよかったけどもということが
波を想定した訓練となっております。また出水期を
あるかなと思いますけども、啓発訓練ですね、これ
迎える前に、土のう積み訓練を主体とした水防訓練
非常に大事だなというふうに思いますので、ぜひ訓
を毎年実施しておりますが、台風や集中豪雨等を想
練、やっていただきたいと思いますけども。
最初申し上げた、あと残りというのはどのぐらい
定した土砂災害に対する訓練は、これまで行ってき
ておりません。湖西市でも土砂災害に備える訓練を
推測されるのかということを。
実施すべく計画してまいります。
○議長(菅本利隆)
81
副市長。
あと残り全体がどのくらい
性のない段階での判断には限界があること。市民の
というのは、議員おっしゃられたように斜度30度の
側からすれば避難勧告等が伝わってもどうしていい
高さ5メートルというのが通常どのぐらいあるかと
かわからない。それから市民みずからが危険性を認
いうことに、またこれからの開発行為でどうなって
識していないこと。それから避難の途上に被災する
いくかということ、全体をなかなか把握することは
事例があること。こういうことが挙げられておりま
できませんけれども、さしずめ、昨年県が調査いた
す。
○副市長(丸谷由行)
最近の土砂災害の事例、伊豆大島、広島、それか
しましたので、それもあわせて都市整備部長に説明
ら北海道の礼文島のいずれも、避難勧告等のタイミ
させます。
○議長(菅本利隆)
ングについての問題点が指摘をされております。
都市整備部長。
○都市整備部長(片山彰宏)
広島市長もこの判断方法を改めなくてはいかんな
それでは私のほうか
ということをおっしゃっておりますし、ことしの4
らお答えさせていただきます。
今後の指定予定箇所でございますけども、今38カ
月に5年ぶりに避難勧告を出す基準、ガイドライン
所残っております。うち32カ所については現地調査
というのが改正をされて、空振りをおそれずに早目
が済んでおりまして、したがいまして早々に平成26
に出すという内容がその改正の趣旨だそうですけど
年度中にできれば指定を行っていきたいという予定
も、この間、先ほど申し上げましたNHKスペシャ
でございます。残りの6カ所につきましても、今後
ルでは、岐阜県の本巣市の事例が出ておりましたけ
県に協力をお願いして、できるだけ早い時期に指定
れども、この話は市の対策本部から自治会を、自治
をしてまいりたいと考えております。以上でござい
会長ですね、これ女性の自治会長が出てましたけど
ます。
も、通じた連絡網で早目に避難をしてほしいと、県
○議長(菅本利隆)
3番
渡辺
のほうで県道とめてしまうよということで、まだ大
貢君、いかがで
したことない段階でもう全員を避難させたというよ
しょうか。
○3番(渡辺
貢)
うな事例がテレビで紹介をされておりました。
ありがとうございました。
藤井議員の質問と重複するかもしれませんけども、
それでは次の質問に入ります。
これは先ほどの藤井議員の質問と重複する部分が
本市の場合避難勧告や避難指示はどのような基準、
あるんですけども、本市の地域防災計画には土砂災
判断のもとに発令をされるのかということと、その
害の場合及び水害・高潮の場合のそれぞれについて、
内容をどうやって伝えようとしておられるのか。こ
避難勧告等の判断、伝達マニュアルが記載されてお
のことについてもこの間の県庁の会議で話し合いが
ります。マニュアルあるよということで先ほどお話
されたというような記事がありましたけれども、防
がありましたけれども、25年3月に作成された防災
災計画も必要に応じて見直しをするというふうに書
計画でございます。そこを読みますと、冒頭次のよ
いてありましたけども、さっき申し上げた、紹介し
うな課題が掲げられております。
た内容含めて、今後どうされようとしているのか、
お伺いをしたいと思います。
避難準備情報、勧告指示を適切なタイミングに対
象地域に発令できないこと。これ課題ですね。それ
○議長(菅本利隆)
それでは答弁願います。危機
から市民への迅速確実な伝達が難しいこと。それか
管理監。
ら避難勧告が伝わっても市民が避難しないこと。こ
○危機管理監(藤田和久)
ういう課題が掲げられております。
象世帯にどのように伝達するのかについてでありま
土砂災害警戒情報は対
す。
このことは、土砂災害、水害のいずれもほぼ同様
な記述になっておりまして、そしてその要因が幾つ
土砂災害警戒情報は、大雨が降り続き土壌に含ま
か挙げられておりますが、例えば行政側の言い分と
れる水分量が基準を超えた場合に、静岡県と静岡地
しては発令の具体的基準がないこと、それから確実
方気象台が土砂災害の危険性が高まった市や町を特
82
定し、首長が避難勧告や避難指示の判断時に活用で
か、そういったようなことをしたといった情報をな
きるよう発表される防災情報であります。
るべく住民に伝えるような形をとりまして、土砂災
土砂災害警戒情報が発表された場合には、テレビ
害警戒情報が出て住民が避難をしなければならない
やラジオのニュースや速報テロップで伝えられるほ
ときに、住民が避難をちゅうちょしないような情報
か、市の同報無線を通じて市民の皆様方に伝達をい
提供を心がけていきたいと考えております。以上、
たしますので、防災ほっとメールに登録をいただい
答弁とさせていただきます。
ている方には、同報無線で放送された内容がメール
○議長(菅本利隆)
でも送信されます。
こで暫時休憩といたします。再開を15時30分とさせ
それでは途中ですけども、こ
ていただきます。
繰り返しになりますが、土砂災害警戒区域内にお
午後3時18分
住いの方に、個別に情報を伝達する方法はありませ
休憩
─────────────────
んので、個人で情報を入手できる方法を市のウエブ
午後3時29分
サイトに掲載するとともに、定期的に周知・広報を
○議長(菅本利隆)
する必要があると考えております。
再開
それでは休憩を解いて会議を
再開いたします。
県の会議で指摘された主な内容、新聞報道等で確
引き続きまして、3番
認しますと、やはり対象となる住民の方にハザード
渡辺
貢君、続けてくだ
マップが配られてないということがかなり大きな問
さい。
題だというふうに聞いてきておりますので、湖西市
○3番(渡辺
の場合には配ってはあるんですけども、それをやは
のことを忘れてしまいましたけれども、要するに危
り定期的に見ていただけるように、先ほど副市長か
険住宅に今いる方、664世帯、1,833人ですかね、こ
らも答弁がありましたが、住民の方々と一緒になっ
の人たちの命を守るためにどうしたらいいかという
た訓練ができるように検討していきたいと考えてお
ことをやはり考えていかなければならないというふ
ります。以上で答弁とさせていただきます。
うに思います。
貢)
水が入りまして、ちょっと先
今までの経験上そんな崩れることはないじゃない
あと、避難勧告や避難指示はどのような基準で発
かという思いがあるとすれば、各地の豪雨を見ます
令するのかについてであります。
先ほど藤井議員の質問の際にお答えさせていただ
と、そんなはずではなかったというようなことにな
きましたが、避難勧告を市長が発令するといった際
りかねないなということを思いますので、先ほども
に、今年度は静岡地方気象台と浜松土木事務所、そ
ありました啓発のための訓練ですね、こういうのを
れから市長との間のホットライン、これ具体的には
ぜひ検討していただきたいと思います。
携帯電話の電話番号の確認ということになりますけ
次に進ませていただきます。
ども、が確保されまして、必要な情報と助言をより
最初に申し上げました白須賀の元町地区のような
的確に入手できるようになりましたので、そういっ
事例が今後も市内の各所で発生する可能性がござい
たようなものも避難勧告指示の判断に生かせるよう
ます。事業の性格上、その事業も相当多額になると
にしてまいります。
いうふうに思います。現行制度では事業規模によっ
それから気象台、県の砂防課の情報からいろいろ
て事業主体や負担の方法も違ってくるというふうに
と判断をするんですけども、大雨警報が発令された
聞いておりますけれども、急傾斜地崩壊対策事業の
段階で県のほうでは自主避難といったものを住民に
取り組みについての市のお考えをお聞かせいただき
呼びかけるように指導しておりますので、雨の降り
たいと思います。あわせて、関連して、これは数日
方などを見ながら、なるべくそういった情報を同報
前の新聞ですけども、崖地建設等危険住宅移転事業、
無線で流すように、また市役所が配備体制を強化し
これ国庫補助金があるそうですけども、そういう新
たとか、あと学校、小・中学校が授業を打ち切ると
聞記事を見ましたけども、本市の場合、どのように
83
なっておるのか、あわせてお伺いをしたいと思いま
めにはぜひ取り組まなければならない仕事だなとい
す。よろしくお願いします。
うふうに思います。
○議長(菅本利隆)
それから移転補助、これは9月8日ですので、お
それでは答弁願います。都市
とといの新聞記事ですね。移転補助、低調だという
整備部長。
まず、急傾斜対策事
そういう見出しの記事がありました。今の交付要綱
業への取り組みに関する市の考え方についてでござ
の説明を聞きますと、利子補給が大体の制度だとい
います。
うことですので、これ、静岡市の例を見るとかなり
○都市整備部長(片山彰宏)
急傾斜地崩壊対策事業、いわゆるハード事業でご
の金額があるようにも思いますけども、こういう制
ざいますけども、この事業は当該急傾斜地の所有者
度もぜひ活用していただくようにお願いをしたいと
等または急傾斜地の崩壊による被害を受けるおそれ
思います。
のある者等が施工することが困難または不適当と認
それでは次に参ります。最後の河川のあれですね。
められる場合に、県または市が急傾斜地崩壊防止工
市内の河川は、いわゆる中小の河川といわれます
二級河川が6本、それからそのほか準用河川が多く
事を行うこととなっております。
よって、今後におきましても急傾斜地崩壊危険区
ありますけれども、地域防災対策の水害・高潮対策
域の指定条件、指定後の対策工事の実施に関連する
のマニュアルには、市内の危険箇所、避難すべき地
地元要望や地権者の同意書など、これらの要件が満
域、避難勧告等の発令基準、地域住民等への伝達方
たされる箇所につきましては県や地元と調整を図り
法などが詳しく記載されております。
質問をしますと、通告内容の回答は地域防災計画
ながら事業に取り組んでいきたいと思います。
次に市のほうのいわゆる補助の関係の御質問をい
の資料編を見てくださいということで足りるんです
ただきました。市のほうにおきましては、湖西市崖
けども、最近の集中豪雨は時間100ミリを超すとい
地近接等危険住宅移転事業費補助金交付要綱という
うことも珍しくないですね、全国の事例を見ますと。
のが設けられてございまして、補助の対象でござい
本市の過去の災害の事例ですと、先ほども話の出た
ますけども、危険住宅の除去等に要する経費、それ
昭和49年の七夕豪雨が最大時間雨量57ミリ、24時間
から危険住宅にかわる住宅の建設または購入に要す
雨量ですと226ですので、24時間雨量はかなりの雨
る資金を銀行その他の金融機関から借りた場合にお
ですが、最大時間雨量57ですので、数字だけ見ると
ける借入金の利子に相当する額の経費、また危険住
大したことないなと、で、あれだけの災害が起きた
宅にかわる住宅の建設または購入に必要な土地の取
ということですが、時間雨量で一番多いのは平成2
得に要する資金を借りた場合における借入金利子に
年の台風20号の際に最大時間雨量64ミリという記録
相当する額の経費、さらに危険住宅にかわる住宅の
があるそうです。これと比較しても1時間100ミリ
建設または購入に必要な土地の敷地造成に要する資
という雨がどんなに恐ろしいものかというふうな想
金を借り入れた場合における借入金利子に相当する
像をいたします。
額の経費、それぞれ限度額が設けてございますけど
そこで質問ですけれども、市内の河川はどの程度
も、これらについて補助金を交付するという要項が
の豪雨に耐えられるものかという、設計基準ですけ
定められているところでございます。以上です。
ども、その点。それから豪雨の際に住宅や道路など
○議長(菅本利隆)
3番
浸水被害の懸念のある場所をどのように想定して、
○3番(渡辺
急傾斜地の取り組みは、地元
その対応策の考えはということで、この点について
要望と地権者の同意が必要ですよということであり
は地域防災計画に箇所ごとに大変詳しく載っており
ますので、件数が重なると、みんなの同意というの
ますので、一応理解できましたけれども、その点に
はなかなか難しいという、その難しさはあるなとい
ついて補足があればお願いをしたいと思います。お
うふうに感じております。でも、危険を除去するた
願いします。
貢)
渡辺
貢君。
84
○議長(菅本利隆)
答弁願います。都市整備部長。
○都市整備部長(片山彰宏)
○都市整備部長(片山彰宏)
準用河川の設計につ
市内の河川はどの程
いての余裕の状況についての御質問でございます。
度の豪雨に耐えられるかについてでございますけど
まず準用河川の設計には、準用河川改修の手引き
も、市内には静岡県が管理する二級河川と市が管理
という本がございまして、それをもとに行っており
する準用河川及び普通河川がございます。設計上の
ます。この中の基準といたしまして、設計に用いた
時間雨量は河川によって異なっておりますけども、
時間雨量で計算した河川断面の護岸上部にさらに60
一例を申し上げますと、県管理の二級河川笠子川は
センチ以上の余裕高の護岸を設けることとされてお
50年に一度起こり得る豪雨、時間雨量で申しますと
ります。これに従って河川改修を実施しております
82ミリ、二級河川今川につきましては30年に一度起
ので、63ミリ以上の雨が降ってもすぐに越流すると
こり得る豪雨、時間雨量で申しますと75ミリに耐え
いうわけではございません。以上でございます。
られるように設計がされております。また市管理河
○議長(菅本利隆)
3番
川につきましてですが、現在改修を行っております
○3番(渡辺
わかりました。それでは最後
準用河川一の宮川及び市役所の東側を流れる準用河
ですが、いわば大雨に対する湖西市の弱点について、
川古見川につきましては、10年に一度起こり得る豪
今後の補強整備、河川とか低地のハード対策はどの
雨、時間雨量で申しますと63ミリに耐えられるよう
ように考えておられるのか、お伺いしたいと思いま
な設計のもと改修を行っております。
す。
次に、豪雨の際、浸水被害の場所をどのように想
貢)
○議長(菅本利隆)
渡辺
貢君。
答弁願います。都市整備部長。
定し対策をするかについてでございますが、市水防
○都市整備部長(片山彰宏)
計画では、市内に設置された気象観測装置が連続総
ついてでございます。
今後の整備の考えに
雨量80ミリ以上かつ時間雨量20ミリを記録した場合
現在、市では吉美地区の一の宮川及び新居地区の
に、水防本部に移行できる配備体制をとることとし
浜名川支川の改修事業を実施しておるところでござ
ております。また時間雨量50ミリ以上を記録した場
います。この河川、両河川でございますけども、一
合や高潮により入出漁港付近、湖西浄化センター付
の宮川につきましては来年度、浜名川支川は今年度
近、鷲津駅北側地区、新居関所北側地区、源太山エ
に事業を完成させたいという予定で進めております。
ボから洲崎橋付近、三ツ谷折地ガード下などの場所
今後につきましては、今後のハード対策でござい
では浸水被害や内水氾濫が発生する可能性があると
ますけども、浜名川本線及び藤ヶ池排水路、岡崎小
想定しておりまして、県や湖西警察署と連携し必要
学校のグラウンドから小俣へ抜けるほうの排水路で
に応じて通行規制などを講じることとしておるとこ
ございます。この排水路がまだ未改修でございます
ろでございます。以上でございます。
ので、これらの改修に手がけていきたいと考えてお
○議長(菅本利隆)
るところでございます。以上です。
3番
渡辺
貢君、いかがで
すか。
○3番(渡辺
○議長(菅本利隆)
貢)
ただいまの答弁ですと、笠子
3番
渡辺
貢君、いかがで
しょうか。
川82ミリ、今川75、一の宮川等市の管理は63ミリと
○3番(渡辺
いうことでしたが、これは設計基準である程度余裕
金がかかるというふうに聞いておりますけども、い
を見てつくられておると思いますけども、これだけ
ざ災害が起こると大変なことになりますので、ぜひ
の雨が降ると危ないぞということになるかと思いま
積極的に予算をつけていただくようお願いをいたし
すが、その余裕の状況ですね、プラスアルファとい
まして、私の質問を終わらせていただきます。あり
いますか、その点ありましたらお答えをお願いしま
がとうございました。
す。
○議長(菅本利隆)
○議長(菅本利隆)
都市整備部長。
貢)
般質問を終わります。
85
河川の改修というのは相当お
以上で3番
渡辺
貢君の一
これをもちまして、本日予定しておりました一般
なお詳細につきましては教育次長から補足説明さ
質問を終わります。
せますので、よろしく御審議賜りますようお願い申
ここで暫時休憩といたします。
午後3時42分
し上げます。
○議長(菅本利隆)
休憩
す。教育次長。
─────────────────
午後3時56分
○議長(菅本利隆)
再開
〔教育次長
○教育次長(落合
それでは休憩を解いて会議を
休憩中に追加議案の提出がありましたので、事務
置づけられました家庭的保育事業等の設備及び運営
議案書の受理につい
に関する基準に関し、必要な事項を定めるものであ
て申し上げます。休憩中に、市長から追加議案1件
ります。
が提出されました。以上で報告を終わります。
第1条は趣旨規定でありまして、この条例は児童
報告は終わりました。
福祉法第34条の16第1項の規定に基づき、家庭的保
お諮りいたします。この際、追加議案を日程に追
育事業等の設備及び運営に関する基準を定めること
加し議題といたしたいと思いますが、これに御異議
を規定するものであります。
ございませんか。
第2条は、この条例における用語の定義を定める
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
ものであります。
異議ありませんので、そのよ
第3条は、この条例で定める基準は家庭的保育事
うに決定いたしました。
業等を利用している乳幼児が、明るく衛生的な環境
─────────────────
○議長(菅本利隆)
日程第4
議案第71号
において心身ともに健やかに育成されることを保障
湖西
するものであることを定めるものであります。
第4条は、市長は家庭的保育事業者等に対し、最
市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を
低基準を超えて、その設備及び運営を向上させるよ
定める条例制定についてを議題といたします。
事務局長に朗読させます。事務局長。
うに勧告することができることを定めるものであり
〔議会事務局長朗読〕
○議長(菅本利隆)
ます。
市長に提案理由の説明を求め
第5条は、家庭的保育事業者等は常にその設備及
ます。市長。
〔市長
○市長(三上
それでは議案第71号の補
新制度において、新たに市町村の認可事業として位
松本裕行登壇〕
○議会事務局長(松本裕行)
○議長(菅本利隆)
進)
進登壇〕
議案第71号につきましては、子ども・子育て支援
局長から報告事項を申し上げます。事務局長。
○議長(菅本利隆)
落合
足説明をさせていただきます。
再開いたします。
〔議会事務局長
教育次長に補足説明を求めま
び運営について向上させる義務を負うことを定める
三上
元)
元登壇〕
ものであります。
第6条は、家庭的保育事業者等から暴力団を排除
議案第71号につきまして御説
することを定めるものであります。
明申し上げます。
子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関す
第7条は、家庭的保育事業者等における保育のあ
る教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律
り方や保育を行う者及び設備等に関する一般原則を
の一部を改正する法律の施行に伴う関係法令の整備
定めるものであります。
等に関する法律の施行に伴い、児童福祉法の一部が
第8条は、保育所等との連携について規定するも
改正され、家庭的保育事業等の設備及び運営に関す
ので、居宅訪問型保育事業を除く家庭的保育事業者
る基準を条例で定めることとされたため、新たに条
等は満3歳以上の児童に対して必要な教育または保
例を制定し、省令と同じ内容を規定するものであり
育が継続的に提供されるよう保育所等の連携施設を
ます。
確保しなければならないことについて定めるもので
86
等に対する対応について定めるものであります。
あります。
第24条は、家庭的保育事業を行う場所及び設備の
第9条は、家庭的保育事業者等が行う非常災害対
基準について定めるものであります。
策を定めるものであります。
第25条は、家庭的保育事業における職員の配置に
第10条は、家庭的保育事業等において利用乳幼児
ついて定めるものであります。
の保育に従事する職員の一般的要件を定めるもので
第26条は、家庭的保育事業の保育時間は1日につ
あります。
き8時間を原則とすることを定めるものであります。
第11条は、家庭的保育事業者等の職員は知識及び
技能の向上等に努める義務を有し、家庭的保育事業
第27条は、家庭的保育事業者は保育所保育指針に
者等はそのための研修の機会を確保する義務を有す
準じて保育を提供することを定めるものであります。
第28条は、家庭的保育事業者と利用乳幼児の保護
ることを定めるものであります。
者との綿密な連絡の必要性について定めるものであ
第12条は、家庭的保育事業所等が他の社会福祉施
ります。
設をあわせて設置するときの設備及び職員の基準を
第29条は、小規模保育事業の区分について定める
定めるものであります。
ものであります。
第13条は、家庭的保育事業者等は利用乳幼児によ
第30条は、小規模保育事業所A型の設備の基準を
って差別的な取り扱いをしてはならないことを定め
定めるものであります。
るものであります。
第31条は、小規模保育事業所A型における保育士
第14条は、家庭的保育事業者等の職員による利用
等職員の配置について定めるものであります。
乳幼児に対する虐待等の行為の禁止について定める
第32条は、小規模保育事業所A型の保育時間、保
ものであります。
育の内容等についての準用規定であります。
第15条は、家庭的保育事業者等の懲戒に関し、そ
第33条は、小規模保育事業所B型における保育士
の権限の濫用の禁止について定めるものであります。
等職員の配置について定めるものであります。
第16条は、家庭的保育事業者等の衛生管理、感染
第34条は、小規模保育事業所B型の保育時間、保
症等の発生や蔓延の防止等の措置を講ずる義務等に
育の内容等についての準用規定であります。
ついて定めるものであります。
第35条は、小規模保育事業所C型の設備の基準を
第17条は、家庭的保育事業者等による食事の提供
定めるものであります。
及び調理方法について定めるものであります。
第36条は、小規模保育事業所C型における家庭的
第18条は、家庭的保育事業者等による食事の提供
保育者等職員の配置について定めるものであります。
の特例について定めるものであります。
第37条は、小規模保育事業所C型の利用定員を定
第19条は、家庭的保育事業者等は利用乳幼児の健
めるものであります。
康診断を行わなければならないこと等を定めるもの
第38条は、小規模保育事業所C型の保育時間、保
であります。
育の内容等についての準用規定であります。
第20条は、家庭的保育事業者等が定めるべき運営
第39条は、居宅訪問型保育事業が提供する保育に
規程の事項について定めるものであります。
ついて定めるものであります。
第21条は、家庭的保育事業所等が備える帳簿につ
第40条は、居宅訪問型保育事業所の設備及び備品
いて定めるものであります。
等について定めるものであります。
第22条は、家庭的保育事業者等の職員の秘密保持
に関する責務及び家庭的保育事業者等が秘密保持に
第41条は、居宅訪問型保育事業において家庭的保
関する措置を講じなければならないことを定めるも
育者1人が保育できる乳幼児は1人と定めるもので
のであります。
あります。
第42条は、居宅訪問型保育事業者はあらかじめ連
第23条は、家庭的保育事業者等の保育に係る苦情
87
携する障害児入所施設等を確保しなければならない
の日から起算して5年を経過する日までの間、家庭
ことを定めるものであります。
的保育事業者及び家庭的保育補助者を保育従事者と
みなすことを定めるものであります。
第43条は、居宅訪問型保育事業の保育時間、保育
附則第5項は、利用定員に関する経過措置を規定
の内容等についての準用規定であります。
第44条は、保育所内保育事業における利用定員数
するもので、小規模保育事業C型にあってはこの条
の区分に応じた乳児または幼児の定員枠について定
例の施行の日から起算して5年を経過する日までの
めるものであります。
間、利用定員は6人以上15人以下とすることを定め
るものであります。
第45条は、保育型事業所内保育事業所の設備の基
以上で補足説明とさせていただきます。ありがと
準について定めるものであります。
うございました。
第46条は、保育所型事業内保育事業所における保
○議長(菅本利隆)
育士等職員の配置について定めるものであります。
〔教育次長
第47条は、保育所型事業所内保育事業における連
落合
○教育次長(落合
携施設の確保の特例について定めるものであります。
訂正してください。
進登壇〕
進)
済みません、訂正のほう
お願いしたいと思います。
第48条は、保育所型事業所内保育事業所の保育時
間、保育の内容等についての準用規定であります。
ただいま説明の中で、第44条のところが本来事業
第49条は、小規模型事業所内保育事業所における
所内保育事業というところ、保育所内と私発言しま
保育士等職員の配置について定めるものであります。
した。訂正します。事業所内保育事業が正しいもの
でございます。
第50条は、小規模型事業所内保育事業所の保育時
間、保育の内容等についての準用規定であります。
それと第45条ですけれども、本来、保育所型と言
続きまして、附則第1項の条例の施行期日は、子
うべきところ、私、保育型と申しました。正しくは
ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教
45条は、保育所型事業所内保育事業所の誤りでござ
育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一
います。よろしくお願いいたします。
それともう一点、済みません。46条でございます。
部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に
関する法律の施行の日からとするものであります。
本来、保育所型事業所内保育事業所というところ、
附則第2項は、食事の提供の経過措置を規定する
私、保育所型事業内保育事業所と申しました。正し
もので、この条例の施行日前に既に保育を行う施設
くは46条は、保育所型事業所内保育事業所でござい
または事業が施行日以後に家庭的保育事業等の認可
ます。申しわけございません。よろしくお願いいた
を受けた場合は、この条例の施行の日から起算して
します。
5年を経過する日までの間は食事、調理設備、調理
○議長(菅本利隆)
説明は終わりました。
議案第71号に対する質疑事項のある方は、9月12
員に係る規定を適用しないことを定めるものであり
日正午までに通告をしていただきたいと思います。
ます。
─────────────────
附則第3項は、連携施設に関する経過措置を規定
するもので、家庭的保育事業者等が連携施設の確保
○議長(菅本利隆)
が著しく困難であって、適切な支援を行うことがで
しました。
以上で本日の日程は終了いた
本日はこれにて散会いたします。大変お疲れさま
きると市が認める場合、この条例の施行の日から起
でございました。
算して5年を経過する日までの間、連携施設の確保
午後4時14分
をしないことができることを定めるものであります。
散会
─────────────────
附則第4項は、小規模保育事業B型に関する経過
措置を規定するもので、小規模保育事業B型及び小
規模型事業所内保育事業において、この条例の施行
88
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