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第1回 静岡市保健所運営協議会
平成 25 年度 静岡市保健所運営協議会 会議録 1 日時 平成 26 年 1 月 22 日(水) 2 場所 城東保健福祉エリア 3 委員 午後 7 時~午後 9 時 保健福祉複合棟 3 階 第 1・2 研修室 【出席委員 14 名】 松永元良委員(委員長)、松久充子委員(副委員長)、小澤照雄委員、 高尾和秀委員、吉岡優子委員、柴田昭委員、山田有仁委員、武田惠子委員、 今泉勝子委員、坂田勝委員、滝公江委員、渡邉八彌委員、望月正司委員、 長谷川喜代美委員 【欠席委員 2 名】 日野昌徳委員、島本光臣委員 4 事務局 加治保健所長 (保健予防課) 田形参与兼課長、杉山参事兼統括主幹 大輪参事兼統括主幹、松田統括副主幹 (生活衛生課) 前林課長、片山統括主幹、勝山統括主幹 (食品衛生課) 鈴木課長、永井参事兼統括主幹、岩崎主査 (精神保健福祉課) 原田課長、佐藤参事兼統括主幹、片井統括主幹 (保健所清水支所) 杉山支所長、高野参事兼統括主幹 5 傍聴者 なし 6 議題 (1) 委員長・副委員長の選任について (2) 平成 24 年度事業報告 (3) 平成 25 年度上半期事業報告 (4) その他 ① 風しん任意予防接種の補助について ② レプトスピラ症(人獣共通感染症)について ③ 店頭販売によるカラーコンタクトレンズについて 7 会議内容(概要) (司会) 皆様こんばんは。本日はお忙しいところをお集まりいただきまして、誠にありが とうございます。それでは定刻となりましたので、只今から、「静岡市保健所運営協議 会」を開催させていただきます。 1 / 12 私は、本日の司会進行を担当します保健予防課の杉山と申します。どうぞ、よろし くお願いいたします。ここで資料確認をさせていただきます。委嘱状につきましては お名前等のご確認をお願いします。次第(片面 1 ページ)、資料(両面 11 ページ) 、な おこの資料の中で平成 24 年度主要事業の概要の各項目の数値でカッコ内の数値は平成 25 年 9 月末までの実績の数値が記載されています。次に当日追加資料(片面 1 ページ)、 本年度の「保健所あんない」の冊子(両面 24 ページ)と座席表です。不足等ございま したら事務局にお申し付けください。 それでは、開会にあたりまして、加治保健所長からご挨拶申し上げます。 (所長) 皆さん今晩は。日頃から私どもの保健所行政にご理解ご協力を賜りまして、誠に ありがとうございます。また、本日、本協議会に、ご多忙の中ご出席をいただきました ことを、併せてお礼申し上げます。 この協議会は、静岡市の地域保健及び保健所の運営に関して、皆様方のご審議を賜る 会でございます。皆様には 2 年の任期で委員をお願いし、その間、種々ご意見等をいた だき、保健所運営に生かしてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 現在、保健所は保健予防課、生活衛生課、食品衛生課、精神保健福祉課及び清水支所 の 5 課体制により、市民の皆様に対して様々な保健衛生事業を実施して、行政サービス 向上のために職員一丸となって努めているところでございます。 昨年から今年にかけましては、予防接種法の改正、子宮頸がんワクチンの勧奨と、そ のあとの積極的勧奨の中止、風しん任意予防接種の補助の取り組み、直近ですと、冷凍 食品への農薬混入など、私たちの生活に直結した事件や問題が日々発生し、現在もその 処理や対策が継続して行われています。 本日は、これらの問題の対応を含めまして、各課の取り組み状況等についてご報告を 申し上げます。 いずれにいたしましても、市民の皆様の健康の安全・安心を守るためには今日ご出席 の皆様方のご理解、ご協力が欠かせません。 皆様方から率直なご意見、ご助言を頂いて、保健所のより良い運営に努めてまいりた いと思っております。どうぞ、本日は、御熱心な討論を頂ければと思っておりますので、 よろしくお願い申し上げます。 甚だ簡単ではございますが、挨拶とさせていただきます。 (司会) ありがとうございました。次に、会議の開会に先立ちまして、委員の皆様に委嘱 状を交付させていただきます。本来であれば、おひとりずつ交付させていただくところ でございますが、皆様にはお忙しい中をお集まりいただいており、またご審議に十分な 時間をいただきたいと思いますので、机の上に予め委嘱状を用意させていただきました ので、失礼ではございますが、個別の交付に代えさせていただきたく、ご了承ください。 皆様には、静岡市保健所運営協議会委員として、平成 27 年 6 月 30 日までの 2 年間ご 支援をいただきたく存じますので、よろしくお願いいたします。 ここで、本日は、新たな任期での初めての協議会でございますので、先に委員の皆様 2 / 12 から自己紹介をお願いしたいと思います。所属、お名前等、簡単で結構でございますの で、お席の順に、松久委員から よろしくお願いいたします。 (出席委員) - 委員自己紹介 - (司会) ありがとうございました。尚、本日は庵原医師会の日野委員、公的病院協議会の 島本委員は所用のためご欠席でございます。それでは、引き続きまして、本日出席して おります保健所職員の紹介をさせていただきます。順に自己紹介の形で、所属、職名、 氏名をお願いします。 (事務局職員) - 職員自己紹介 - (司会) 以上でございます。よろしくお願いいたします。それでは、議事に入らせていた だきます。尚、議事録作成のため録音をさせていただきますので、よろしくお願いいた します。議題 1「委員長、副委員長の選任について」でございます。委員長、副委員長 は委員の互選で決定することとなっております。委員の皆様からのご発言をお願いいた します。 (山田委員) 委員長、副委員長は、保健衛生行政に精通されている方が適任であると考え ますので、委員長には清水医師会の松永様を、副委員長には静岡医師会の松久様を推薦 いたします。 (司会) 只今、山田委員よりご推薦のご発言がありましたが、皆様いかがでしょうか? (出席委員) 「異議なし」発言 (司会) ご賛同の方は、拍手をお願いいたします。 (出席委員) - 拍手 - (司会) 只今、ご出席の皆様から、委員長には松永様を、副委員長には松久様を、とのご 推薦がございましたが、松永様、松久様お引き受けいただけますでしょうか。 (松永委員・松久委員) 「了解」の発言 (司会) ありがとうございます。それでは、松永委員長、松久副委員長に決定いたしまし た。規定によりまして、委員長には議事の議長を務めていただくことになっております ので、以後の進行をお願いいたします。 3 / 12 (議長) - 松永委員は議長席に移動 - それでは会議の進行をさせていただきます。まず、本日の傍聴希望者はいらっしゃい ますか?事務局、いかがですか? (事務局) 本日の傍聴希望者はおりません。 (議長) それでは、議事を進めさせていただきます。議題 2「平成 24 年度事業報告」と 議題 3「平成 25 年度上半期事業報告」を一括して事務局から説明をお願いします。 (事務局) - 順次資料に沿って各課説明 - (議長) 只今の事務局からの説明につきまして、ご質問等がございましたらお願いします。 (松久委員) 災害時の対策についてですが、実際に学校に行ってみると災害時用のトイレ はどうなっているのか非常に疑問に思っているのですが、これは保健所の担当でしょう か? (生活衛生課長) ご質問にありましたトイレとか自家発電機等は防災対策課、若しくは地 区防災会の備蓄品です。ここでは、災害時の応急手当のためのガーゼや医薬品などの医 療用資器材のことです。 (松久委員) わかりました。たぶん、今のトイレの量では必ず災害時には感染症が蔓延し てしまう量しかないので、保健所からもぜひ担当課に一言話をしていただきたい。 (議長) 今のことはすごく大切なことなので担当課に話をしておいていただけますでしょ うか。他にご質問はありますでしょうか。 (松久委員) 精神障害者の方の中には病院で一生を生活されている方がいますが、その中 には進行性の視覚障害者の方がいます。その方には手帳を交付していて、それによるト イレや食事介助などの自立支援をしていかないといけないと思っていますが、制度とし て支援の手がありながら、実際には病院に支援に入っていけないのが実態としてありま す。精神障害者の権利として、精神障害に係る支援のほかの支援が必要になったとき、 どのように複合していくのか伺いたい。 (精神障害者福祉課長) 自立支援給付の関連になると思いますが、障害者総合支援法は、 今年から三障害と難病なども対象となっております。精神保健福祉課と保健所清水支所 では、精神障害の方を対象としておりますが、障害者福祉課では、知的障害の方、身体 障害の方について支援をしております。重複障害の方についても、全体の生活状況を調 査させていただきまして、その方にどんな支援が必要かということで、精神障害による 4 / 12 ものと視覚障害によるものと併せてサービスを支給できることとなりますので、この制 度自体は在宅の方を対象としております。退院され自宅で生活をされるときに障害によ る支援が必要であるということであれば、各区の相談支援事業者、生活支援課、また保 健所の精神保健福祉課、保健所清水支所が相談の窓口となりますので、相談に来ていた だき、どのような生活の不自由さがあるのかお聞きしながら、生活の自立を支援する形 でのサービス提供を検討させていただくこととなります。なかなか精神障害の方はサー ビスの利用をご自分から話しに来ることが難しい方もいらっしゃいますので、関係機関 や病院の方から相談に行ってくるように促していただくことも実際には必要になると 思います。精神障害者の方は年々サービス利用が増えてきております。この法律は平成 18 年に始まったばかりですので、まだまだサービスの利用につながらない方もおみえ になると思いますので、是非そういった方々には相談に行ってくるようにといろいろな ところでお勧めしていただければと思います。 (松久委員) 今の質問は、入院をされている方で、どのように支援の手を差し伸べようと しても病院の方で断わられてしまう実態があります。ほかの障がいがある場合にどのよ うにしているのかと、保健所からきっちり話をしていただかないと、病院の窓口の壁は 非常にきびしいと思いますので、よろしくお願いします。 (精神保健福祉課長) 入院中に病院での支援ということでしょうか? (松久委員) その方は精神科病院に入院している方です。もうほとんど見えなくなってい て、そこで歩行はどうするのか、ご飯を食べるにはどうするのかなど、その場に行って 教えればできるのですが、そういう支援員が県から出るのですが、病院側の壁があって その支援員が入ることができない。 (精神保健福祉課長) 精神科病院に入院することができないのですか? (松久委員) 重複障害の入院中の患者を助けに行くことができない。 (精神保健福祉課長) ヘルパーが病院の中に入って支援することが出来ないということで すか? (松久委員) 県から出るのは歩行訓練士などの視覚障害者支援員です。ネックになってい るのは精神科の病院の壁で、自分で訴えることができないので、何とかしてあげたいけ れども、何とかしてあげることができない。それは精神科病院が拒否するからであって、 そのことについて措置をとっている行政からの指導が必要ではないかと思います。 (精神保健福祉課長) ご質問の意味がわかりました。視覚障害の支援の具体的な内容など 確認をし、担当課と相談をして精神保健福祉法に基づく精神科病院の実地指導も行って 5 / 12 おりますので、併せて検討したいと思います。 (松久委員) 次にひきこもりや自殺防止について取り組んでいらっしゃるということです けれど、これは成人だけということでしょうか。ひきこもりというと中学生とかが不登 校から始まってひきこもりとなるケースや、発達障害の方が不登校の延長としてひきこ もりとなったり、中には小学生から自殺企図があったり、中学生になると自傷他傷がで てきたり、どこからが保健所の管轄となっているのか、ひきこもりの成人は保健所が担 当するのか、どのようなシステムとなっているのか教えてもらいたい。 (精神保健福祉課長) ひきこもりに関しては、今年度子ども未来局の「子ども若者相談セ ンター」がご相談を受ける形となっております。年齢的には 40 歳まで相談対象として、 今年度からスタートしており相談件数も増えているようです。当課では自殺対策という ことで、自殺予防に努めておりますけれども、具体的な支援に関しては、適切な窓口を ご紹介する形になります。ひきこもりと言いました場合、あきらかに精神疾患が原因で、 精神症状としてそのような状態になるという場合は、当課の相談事業として支援を行っ ております。先ほどのご報告のなかでは触れませんでしたが、7 ページの(3)の「受診 援助の実施」というものがありますけれども、精神障害がありながら未治療や治療の中 断の方への受診勧奨ということで当課が実施している内容になります。 (松久委員) 大人の発達障害はどうなのでしょうか? (精神保健福祉課長) 発達障害者は「発達障害者支援センターきらり」がありますので、 そちらでご相談を受けていると思います。年齢的に大人の場合、その状態像によっては、 関係機関と協力をしながら、当課でも関わっているケースもあります。 (松久委員) 「きらり」は、初診患者は以前から就学前しか受けません。そして、小学校 入学と同時にすべてを放出して終わってしまいます。ですので、人数もすごくわずかし か診れていませんし、市が支援してやっていることも存じていますが、「きらり」の収 容人数だけではとてもおさまりきれず、溢れているし、小学校に入ってからでは診ても らえない、ましてや中学になって不登校になってから発見されている子どもたちの行き 場所はないということは、お伝えしたいと思います。 (議長) ありがとうございました。今、市の方からもいろいろと詳しく説明をいただいた のですれけど、実際に市民の方がどこに相談に行ったらいいのか、市役所に行っても、 保健所に行ってもわかりやすくしてもらうことも大事ですので、そのようなことでも皆 様からご意見がありましたらおっしゃっていただければと思います。それでは、今の議 題 2 と議題 3 については、その他に皆様からご質問等はありますでしょうか? (滝委員) 子どものいじめのことと、近所の認知症の方についての相談はどこにいったら 6 / 12 いいのでしょうか? (精神保健福祉課長) 直接の担当課ではないので正確ではないかもしれませんが、高齢者 の認知症のご相談については、各区の高齢介護課や保健福祉センターでも相談にのって くれると思います。子どものいじめのことですが、学校や教育委員会、そして先ほど紹 介いたしました「子ども若者相談センター」でも受けておりますので、ご相談いただけ ればと思います。 (議長) よろしいでしょうか?他にご質問はありますでしょうか? (山田委員) 災害時のことですが。獣医師会では被災動物の同行避難を推進したいと考え てガイドライン等を作っています。これは質問というよりもお願いですが、被災があっ たときに動物を飼っている人は避難施設に一緒に連れて行きたいと思っているのです が、その中で排せつ物の問題とか衛生問題が当然関わってきますし、動物たちの鳴き声 の問題など様々な問題はあると思いますが、例えば避難訓練をやった時に、「うちの地 域では動物は入れない。これが決まりだ。 」と言われてしまう地域もあると聞いており ます。このように最初の入口のところでシャットアウトしてしまう地域もあります。そ のようなことに対して、また同行避難についてもですが、保健所はどのように対応して いくのか。また、この様なことについて少しでも啓蒙していく予定があるのかお聞きし たい。 (議長) 災害対策の委員会では、ペット対策の役割を担っている方もいらっしゃると思い ますが、それは保健所ではなくて他の部署でしたでしょうか?確かちゃんとそういった 話もしていると思うのですけれども。 (生活衛生課長) 同じ保健衛生部内ですけれども、動物指導センターが葵区の産女と清水 庁舎の 2 階にございます。こちらで災害時の動物の処遇等を災害時の体制の中で考えて いると思いますので、申し訳ございませんが、こちらでは担当をしていませんので、そ ちらでお話をしていただければと思います。 (山田委員) わかりました。今、動物指導センターと獣医師会と協働して動物の災害時の 対応について取り組んでおり、よく協議をしております。ここでは、保健所でもそのよ うな認識があるのかお聞きしたかったので、質問をさせていただきました。 (議長) また、そちらで進めていっていただければと思いますし、困ることがあれば、こ の場で言っていただいて結構ですので、よろしくお願いします。 それでは、この件は以上とさせていただき、次に議題 4 について、事務局からの説明 をお願いします。 7 / 12 (事務局) 委員から事前に質問、照会事項等をいただいておりますので、これについて、 担当課からお答えさせていただきます。まず、保健予防課から「風しん任意予防接種の 補助」についてと「レプトスピラ(人獣共通感染症)の発生状況」について、お答えさ せていただきます。 (保健予防課) 「風しん任意予防接種の補助」について説明させていただきます。 皆様ご存じのとおり、風しんの感染者が平成 25 年は 14,000 件以上と、昨年度と比べ 非常に多く報告されました。この患者の報告数が増えたことで、静岡市においても 7 月 10 日から風しん予防接種に対するワクチン接種費用の補助をしているところです。 14,000 件の患者数の内訳といたしましては、概ね男性が 11,000 件、女性が 3,000 件で ございます。事前にいただいたご質問の感染予防という観点から言いますと、成年男子 を対象ということになりますが、国及び市といたしましては、風しんの患者そのものよ りも、風しんが妊婦に感染して、その風しんが胎児に感染して先天性の障がいのある赤 ちゃんが生まれてくることを防ぐことを主眼におきまして、妊娠を希望する女性、若し くは妊娠初期の妊婦と同居している家族を対象として、今年度いっぱい 3 月 31 日まで の期限を設けまして風しん予防接種の補助をしているところでございます。妊娠をされ る前に女性がワクチン接種をしていただいて抗体をもっていれば、先天性風しん症候群 自体を防げると考えておりまして、静岡市では抗体検査を事前にしていただいて抗体が 無い方を対象にワクチン接種をしていただくことにしましたので、まずは検査を受けて いただくことを新聞、テレビ、広報紙等いろいろな媒体を通じて広報させていただいて いるところです。1 月 16 日までで受け付けた申請件数は 381 件で、成年女性の人数の 割合からしても、市が予算として組んだ人数からしても少ない数となっておりますので、 今後もPRをして受けていただければと考えております。次に先天性の風しん症候群の 発生件数ですが、全国で 31 件の報告があります。例年 0~4 件程度の報告数なので、例 年と比べ多い報告がされています。ちなみに静岡県と静岡市では 0 件で発生の報告はあ りません。説明は以上でございます。 (議長) 只今の説明につきまして、ご質問等ございましたらお願いします (松久委員) 先週の段階で今回の流行による先天性風しん症候群のベビーは 38 人という 報告が出ておりました。先進国で先天性風しん症候群の子どもがもうほとんど生まれて いないのが実際でして、我が国だけが 38 人もの子どもが生まれてきて、障がい、例え ば視力が無いわけで、その子どもたちをどれだけの社会福祉で支えていかなければなら ないのか、その子の不幸もそうですが、予算予算と言うのならその予算の方がよっぽど 大変なわけで、実際に予防できる、もう先天性風しん症候群は撲滅しなければいけない というのが、われわれ医師の考え方でございます。風しんと麻しんの輸出国だと先進国 から揶揄されているのが日本の実情だということを申し上げたいし、これは静岡市だけ で何とかできるものではないかもしれませんが、先ほどの予防接種の対象が妊娠を希望 している女性ということでしたが、希望していなくても妊娠するかもしれないですし、 8 / 12 同居している男性家族といいますが、同居していなくても妊娠させるわけです。それか ら、そうでなくても、外を歩いているだけで、隣の男性が罹っていればうつるわけです から、それは世代全部をきちっと予防接種しなければ、先天性風しん症候群の不幸な子 どもたちを撲滅することはできないので、是非、今後も市も含めてですが努力をお願い したいと思っています。 (議長) なかなか成人男子には響かないことが多いのですけれども、是非、皆様からもい いアイディアがあれば、これは是非、撲滅をしていきたいと思いますし、わりあいスポ ーツ界の若い男性が静岡市には大勢集まりますから、Jリーグのような場で撲滅キャン ペーンをやったり、糖尿病に関しては糖尿病デイにエスパルスが協力してキャンペーン 等の企画をやっていますから、出来るだけお金がかからず、それで広く広まるようなも のをうまく見つけてやっていただければいいと思いますので、よろしくお願いします。 それでは、次をお願いします。 (保健予防課) 「レプトスピラ(人獣共通感染症)の発生状況」について、説明させてい ただきます。 静岡市では、平成 17 年に 2 件届け出がありましたが、それ以降は、本日まで届出は 出ておりません。県内ですと、2008 年から見ますと、浜松市で 2008 年に 1 件、2013 年 に 1 件、出ておりまして、浜松市に確認してみたところ、2008 年のものは今いる担当 ではわからないということでしたけれど、2013 年の感染例については、トライアスロ ンの練習中に感染した方で、どうも台風の後で汚れた川で練習中に感染したもので、ト ライアスロンの選手は参加の前に毛を剃る習慣があるそうで、そこでできた小さな傷か ら川の汚れた水によって感染したのではないかという事情であったと確認しています。 もともと人獣共通感染症は動物からもらってしまうことをしばしば懸念されるところ でありますけれども、県内ではそのような事例はなくて、ただ平成 17 年に 2 件発生し た事例については、当時、げっ歯類のハムスターとかモモンガとかの野生動物を現地で 買ってきて直接業者に十分な監視もなく販売することがあって、それを取り扱っている 業者が感染した事例でして、それ以外では特に発生しておりません。以上でございます。 (議長) ありがとうございます。ご質問された方から何かございますか。 (山田委員) ありがとうございました。とても参考になりました。実は静岡市といいます か、この中部地区で昨年秋にレプトスピラが犬で 4 頭ほど感染の届出がありまして、ほ ぼ亡くなってはいますが、人ではどうだろうと思いまして質問しました。動物からうつ ったというよりも、そういった土壌とか環境とかにより、レプトスピラが蔓延するのも 困るなという懸念もありまして、質問させていただきました。今、人にはこうやってう つるのだなってことを教えていただいて非常に参考になりました。ありがとうございま した。 9 / 12 (議長) 日本では沖縄ですかね割と出るのは。ヤンバルクイナがいる山の方の川をカヌー で行くとそこでなる方がたまにいます。あとは熱い国ですかね。熱帯とか亜熱帯とかに 多いのですけれども、実は私は症例をまだ見たことがありませんが、症状は典型的なワ イル病みたいです。 それでは、もう一つのカラーコンタクトについて説明をお願いします。 (生活衛生課) 「店頭販売によるカラーコンタクトレンズ」について、生活衛生課から説 明させていただきます。 非常に難しいところもありますが、個人の意見としては、以前、カラーコンタクトレ ンズは雑品であって、雑品を目に入れるなんてとんでもないことをよくやるなと思いま すが、行政としては、雑品を売ってはならないという基準もないし、雑品を買った人が それを目に入れてはならないという基準もなく、行政でいけないと言うこともできず、 自己責任ということでございます。以前は雑品だったものが高度管理医療機器になった という規制が加わったにも関わらず、そのような被害が無くならないということになる と国の方も考えていただいて、要処方箋医療機器のような扱いにしていただくことが良 いのではないかなと思います。ただ現状は、高度管理医療機器は薬事法の許可の基準を 満たせば販売できますし、医師の受診が無い者への販売が規制されているわけではない ものですから、国の 24 年 7 月の通知を販売店に提示する、実際にこれも送ってありま すが、それを基に医師の受診を勧めるようにしてくださいという指導しかできないのが 現状でございます。それについては、立ち入り検査で随時、そのような指導は行ってお りますし、実際、私も検査に行ったときに確認しましたが、店側もかなり確認はしてい るようですが、ただ、あまりしつこく勧めると次から来なくなってしまうこともあり、 非常に販売店の方も苦慮しているという話を伺っております。 次に薬事法の届け出とは異なる使用期間が伝えられていることと、未承認レンズのこ とについてですが、薬事法では製造業者住所、氏名ですとか必要な表示をしなければな らないということが義務付けられておりまして、その表示がなされていないものは表示 違反品ということで流通しないはずです。例えば明日が賞味期限のパンを売るにあたっ て「このパンの賞味期限は明後日までですよ。 」と言えば買う人はちょっとエッと思っ て買わないと思うのですが。 (議長) この部分については、質問された松久委員からもう少し伺ってみましょう。 (松久委員) 実際にインターネット上で調べると、例えば 2 週間で使い捨てと記載されて いるにも関わらず、店頭で販売する際に、 「3 か月使えるよ。 」とか「1 年使えるよ。 」と か言って販売している。これは記載と違う内容で販売しているわけですから、違法では ないかということです。カラーコンタクトレンズは、現在、承認されている物だけでも 290 何品目ありますが、実際に流通しているものを見ると、「あれっ。ちょっと違うの ではないか?」と言う物が紛れています。今流入しているものの中には既に韓国では販 売禁止になっている物があります。色素を注して金属アレルギーを起こすから危ないと 10 / 12 いう物が大量に日本でどんどん売られています。今の日本のカラーコンタクトの販売状 況は非常に危険です。実際に使って色落ちしているものは完全に金属アレルギーになり ます。実際そのような物がある。いくら許可されているといっても、実際、健康被害が 出ているので、この場でお伝えします。 (生活衛生課) わかりました。国内で流通しているものは基本的に正規品でございます。 未承認品というのはおそらく個人輸入したような物でございます。それで、「これはコ ンタクトレンズだ。」と使っている方は思うかもしれませんが、例えば正規に日本の業 者が輸入して日本でそれを医療機器あるいは医薬品として認められている物であって も、個人で輸入した物は未承認品です。そのことをよく理解されていないのではないか なと思います。 「同じコンタクトレンズじゃん」 、あるいは「同じクスリじゃん」という 感じで、たぶん安易に使われているのではないかと思います。それで、未承認品につき ましては必要な表示が当然ございません。一番簡単な見分け方は、薬事法に直接の容器 包装に必要なことを書きなさいという規定がありますので、先生がおっしゃった韓国の 輸入品であればハングルしか書いていない。これは明らかな未承認品です。もしそれを 患者さんから見つけたら「こんな物、使ってはダメだよ」とおっしゃってもちろん構わ ないと思います。もしそれが正規で輸入された物であれば必ずそこに日本語の輸入元と かの表示が書かれていなければ流通できません。なぜならばハングルの商品を見てもど う使ったらいいのかわかりません。ワインでも必ず日本語のシールが貼ってあります。 あれはシールが貼ってなければ食品衛生法で売ってはいけないワインということです。 このように簡単に容器をみれば未承認品はわかります。おそらく未承認と言う物はその ような物だと思います。国内で承認されている物は表示がちゃんとされていて、それは 薬事法の規格にあった承認をうけた物ですから、その場合、被害があった場合は救済基 金の対象になりますけれども、個人輸入したものでどんな被害があっても、それは救済 の対象にはなりません。それで私たちの立ち入りのときは、陳列品だけではなくて、当 然、バックヤードの貯蔵品の表示なども確認して、店舗で未承認が売られていないか、 表示違反品が置かれていないかをチエックしております。未だかつて担当からは、その ような商品が、どこそこの販売店にあったという報告は受けておりません。 (松久委員) 使用期間、期限が間違った、違うことばで売られている物があったときは、 報告させていただきます。 (生活衛生課) たぶんそれは開封後とかではないですかね。ケースには何月何日までと表 示があると思いますが。 (松久委員) 使用期間は、それを開けてから使おうが使うまいが 2 週間で捨てるという規 定です。しかし、2 週間の規定で売られている物を、「3 か月大丈夫だよ。 」と「1 年大 丈夫だよ。 」と口頭で伝えられて使われていることがあります。 11 / 12 (生活衛生課) その辺はちょっと確認してみないとわからないのですが、一つの物がどの くらい使えるかということが製造承認の内容に入っているかどうかですね。 (松久委員) 商品名を見てインターネットでメーカーのサイトを調べると違うんですね。 その場合「あなた間違っていますよ。」と私はそれを伝えるのですが、それを販売して いる人の責任はどうなっているのかと思ったところです。 (生活衛生課) 「このコンタクトは何日間使えますよ。」という承認を受けているのなら ば、それが例えば 2 週間ならば、それを 3 か月、1 年と言って売っていれば違反になり ますが、果たしてコンタクトレンズの製造承認の項目、確かに材質とか色々ありますけ れども、個々のコンタクトレンズの商品に対して何週間用とそこまであるかわかりませ んが、あれば先生がおっしゃる通りですが、承認内容にそこまでなければ、ただ宣伝で 言うのと違うということだけなので、そこまで私どもは指導できないし、取り締まりは できないことになります。 (松久委員) コンタクトについては、承認を受ける際に、それも決められておりますので、 是非、今度見に行かれる時はそこも確認するようお願いします。 (議長) これに関しては、眼科の先生から色々な情報を提供してもらいながら検討してい ただければと思います。被害者がいるのですから、それを何とかしないといけないと思 います。しかし、このことは、なかなか静岡市だけで解決する問題ではないと思います。 薬のネット販売とかでも、これはちょっとどうなのかなというものがありますから、み なさん心配して不安をもっていらっしゃると思いますので、よろしくお願いします。 それでは他にもご質問があるかもしれませんが、今日はここで会議を終了させていた だきたいと思います。今日は色々と活発な議論をいただきまして、非常に有意義だった と思います。どうもありがとうございました。 (司会) どうもありがとうございました。松永委員長、議事進行ありがとうございました。 委員の皆様には会議のスムーズな進行と活発なご意見をいただきまして、ありがとうご ざいました。 以上をもちまして、平成 25 年度静岡市保健所運営協議会を閉会とさせていただきま す。皆様、お疲れ様でございました。ありがとうございました。 以上 12 / 12