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S-8437/8438 シリーズ
目 次 製 造 中 止 品 お よび 廃 止 品 特 長・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 用 途・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ブロック図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ピン配置図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 絶対最大定格・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 電気的特性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 測定回路・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 動作説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 外付けの部品の選定・・・・・・・・・・・・ 5 標準回路・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 応用回路例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 設計上の注意事項・・・・・・・・・・・・・・ 9 諸特性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 外形寸法図・テーピング仕様・・・・ 14 Rev. 2.0 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438 シリーズ 長 ■ 用 ・ 低消費電流 動作時 : 13 μ A typ. (S-8437AF) ・ ページャ, 電卓, 電子手帳, リモコン等の携帯 携帯機器用電源 廃 パワーオフ時 : 0.1 μ A max. (S-8437AF) ・ 出力電圧の精度が高い 途 止 ■ 特 品 S-8437/8438 シリーズは, 基準電圧源, CR 発振回路, パワーMOS FET, 誤 差増幅器等で構成された CMOS 反転型スイッチングレギュレータです。 S-8437AF は, 出力電圧が内部で固定されており, コイル, ダイオード とコンデンサを外付けするだけでパワーオフ機能を持った反転型スイ ッチングレギュレータを構成できます。S-8438AF は, 上記の他に抵抗 を 2 本外付けすることにより, 出力電圧を任意に設定することができ ます。小型 5 ピンパッケージで外付け部品も少なく, かつ低消費電流の ため, 携帯機器の電源部に最適です。 : −5 V±3.5% (S-8437AF) ・ LCD, アナログ回路用定電圧電源 ・ S-8438AF では 2 本の外付け抵抗により任意に電圧設定可 ・ コードレス電話, 携帯電話等の通信機器用電源 よび ・ CR 発振回路内蔵 発振周波数 : 50 kHz typ. ・ パワーMOS FET 内蔵 ・ SOT-89-5 パッケージ お ■ ブロック図 (1) S-8437AF (2) S-8438AF -VOUT CONT VIN 品 VIN CONT M1 M1 ON/OFF + 発振回路 基準電圧回路 造 基準電圧回路 VSS 製 - R2 発振回路 VFB + 制御回路 - 中 制御回路 止 R1 VREF VSS 図1 ■ ピン配置図 表1 Top view 5 4 端子番号 S-8437 1 CONT 2 3 4 1 2 3 5 S-8438 機 能 外部インダクタ接続端子 VSS グランド端子 ON/OFF VFB ON/OFF : パワーオフ端子 VFB : フィードバック電圧入力端子 -VOUT VREF -VOUT : 負出力電圧端子 VREF : 基準電圧出力端子 VIN 正電源端子 図2 セイコーインスツルメンツ株式会社 1 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ ■ 絶対最大定格 表2 (特記なき場合 : Ta=25°C) 目 記号 適用端子 VIN Vterm −VOUT ICONT PD Topr Tstg 定 格 単位 13 VSS−0.3∼VIN+0.3 VIN ≦20−│−VOUT│ 700 500 −40∼+85 −40∼+125 VFB, ON/OFF ■ 電気的特性 S-8437AF-ZA-X 止 1. V V V mA mW °C °C 品 項 入力電源電圧 入力端子電圧 出力端子電圧 CONT出力電流 許容損失 動作周囲温度 保存温度 表3 項 目 記号 Min. Typ. Max. 2 ¾ 10 −VOUT VIN=5 V, IOUT=10 mA 入力安定度 ΔVOUT1 VIN=3∼10 V, IOUT=10 mA ¾ 35 負荷安定度 ΔVOUT2 VIN=5 V, IOUT=10 μA∼15 mA ¾ 20 出力電圧温度係数 ΔVOUT ΔTa Ta=−40°C∼+85°C ¾ ±0.38 よび VIN 出力電圧** 単位 測定 回路 V 1 V 1 160 mV 1 100 mV 1 ¾ mV/°C 1 VIN=5 V, VOUT=−7 V ¾ 13 28 μA 2 ISSS VIN=5 V, ON/OFF=“L” ¾ ¾ 0.1 μA 2 発振周波数 fOSC VIN=5 V 30 50 70 kHz ¾ スイッチング電流 ISW VIN=5 V, CONT=4 V ¾ 150 ¾ mA ¾ パワーオフ入力端子の VSH VIN=5 V, ON/OFF=“H” 2.4 ¾ ¾ V 2 VSL VIN=5 V, ON/OFF=“L” ¾ ¾ 0.4 V 2 VOUTOFF VIN=5 V, ON/OFF=“L” RL=100 Ω ¾ ¾ 0.1 V 1 止 中 定格の10 Vに加えて, さらに次式を満足すること : VIN ≦20−│−VOUT│ 外付け部品 コイル: スミダ電機製: RCH654-101K (100 μH) 相当品 ダイオード: 新電元製: D1NS4 相当品 尚上記以外の出力電圧値をご希望の場合は, 弊社 営業部まで お問い合わせください。 製 S-8438AF-ZB-X 造 * ** 品 ISS パワーオフ時消費電流 お -4.825 -5.000 -5.175 消費電流 ワーオフ時の 出力電圧 項 目 表4 (特記なき場合 : Ta=25°C) 記号 条 件 Min. Typ. Max. 単位 測定 回路 入力電圧* VIN 2 ¾ 10 V 3 入力安定度 ΔVOUT1 VIN=3∼10 V, VOUT=-5 V IOUT=10 mA ¾ 35 160 mV 3 負荷安定度 ΔVOUT2 VIN=5 V, VOUT=-5 V IOUT=10 μA∼15 mA ¾ 20 100 mV 3 基準電圧 基準電圧温度係数 2 件 入力電圧* 入力電圧 2. 条 廃 (特記なき場合 : Ta=25°C) VREF ΔVREF ΔTa VIN=5 V 1.176 1.200 1.224 V 4 Ta=-40°C ∼+85°C ¾ ±0.07 ¾ mV/°C 4 消費電流 ISS VIN=5 V, VFB=-0.3 V ¾ 9 19 μA 4 発振周波数 fOSC VIN=5 V 30 50 70 kHz ¾ ¾ スイッチング電流 ISW VIN=5 V, CONT=4 V * 定格の10 Vに加えて, さらに次式を満足すること : VIN ≦20−│−VOUT│ 150 ¾ mA ¾ セイコーインスツルメンツ株式会社 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ ■ 測定回路 1 -VOUT VIN + 22μF - CONT - S-8437AF ON/OFF V + 22μF 100μH SS V 2 -VOUT S-8437AF ON/OFF -7 V * VSS * ISSS測定時はオープンにして下さい 止 A 品 VIN ※入力側にコンデンサを接続しないで下さい 3 VREF - VFB S-8438AF CONT VIN 22μF VSS R1=417 kΩ, R2=100 kΩ 220 pF よび + R1 廃 R2 + 22μF 4 VIN VFB A 品 S-8438AF VSS V お 100μH VREF -0.3 V ※入力側にコンデンサを接続しないで下さい 図3 中 止 V ■ 動作説明 造 S-8437/8438 シリーズは, パワーMOS FET (M1), CR 発振回路等で構成されています。 M1 は CR 発振回路で ON, OFF されます。M1 が ON の時 (tON), エネルギーはインダクタ (L) に蓄えられ, M1 が OFF する (tOFF) と 製 蓄積されたエネルギーがダイオードを通して−VOUT のコンデンサ (COUT) に供給されます。 CR 発振回路 : 内蔵のコンデンサ, 抵抗による発振周波数 50 kHz typ. の CR 発振回路が搭載されています。 基準電圧回路 : 1.2 V±2%の基準電圧出力が得られます。 パワーMOS FET (M1) : S-8437/8438 シリーズは, 大容量の Pch パワーMOS FET でスイッチングトランジスタを構成しています。 MOS FET は, バイポーラトランジスタに比較して, 高速スイッチングが可能であり, ゲートの充放電電流 だけでドライブできます。そのため, スイッチング損失が少なく, 低消費電力な高効率 DC-DC コンバー タが実現できます。 パワーオフ端子 (S-8437AF のみ) : パワーオフ端子を“L”または“H”にすることにより, 基準電圧回路及び CR 発振回路の停止または起動 を行なうことができます。入力電圧レベルは, TTL レベル (“L” : 0.4 V max., “H” : 2.4 V min.) を 満足しています。 セイコーインスツルメンツ株式会社 3 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ 表5 ON/OFF 動 作 内 容 “L” 発振が停止すると同時に, 全ての回路電流が切断される。(0.1 μA max.) “H” 反転昇圧動作 【注意】 パワーオフ端子はフローティング状態で使用しないで下さい。 以下に反転型スイッチングレギュレータの基本式を示します。 M1がONした瞬間のA点の電圧 (Lに流れる電流ILはゼロです) : VA=VIN−VS .......................... (1) A点 VIN ILの時間による変化 : L VIN−VS VL = ............... (2) L L OSC COUT 図4 反転型スイッチングレギュレータ ・ t ............... (3) よび VIN−VS IL= L + -VOUT 廃 上式の積分 (IL) : Di - 止 IL = dt 品 M1 (VS : M1の非飽和電圧) このILはtON時に流れ, この時間はOSCの発振周波数によって決められます。 tON後のピーク電流 (IPK) : ・ tON ............ (4) お VIN−VS IPK= L この時のLに貯えられるエネルギは1/2・L (IPK)2で表わされます。 品 次にM1がOFFするとLに蓄積されていたエネルギはグランド → コンデンサ → ダイオード (Di) を通して放出されると同時に, 逆起電圧 (VL) が発生します。 止 VL は : VL=−(VOUT+VD) ...................... (5) 中 (VD : ダイオードDiの順方向電圧) tOFFの時にコンデンサを通して−VOUTへ流れる電流 (IL)の時間による変化 : 製 上式の積分 : VL VOUT+VD = .............. (6) L L 造 IL = dt VOUT+VD IL=IPK− L ・ t ......... (7) tONのとき, エネルギはLに蓄積されVOUTへは転送されません。−VOUTから出力電流 (IOUT) をとるときは, コンデンサ (COUT) のエネ ルギが使用されます。その結果COUTの端子電圧は減少し, この電圧はtON後が最も低くなります。M1がOFFするとLに蓄積されたエネ ルギはダイオードを通してCOUTに転送され, COUTの端子電圧は急激に上昇します。そしてVOUTは時間関数なので, ダイオードを介し てVOUTへ流れる電流と一定出力電流IOUTが一致したときにVOUTは最高値 (リップル電圧 ; VPP)を示します。 次にこのリップル電圧値を導出します。 4 セイコーインスツルメンツ株式会社 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ tON直後からVOUTが最高レベルに達するまでの時間をt1としたときのIOUT : VOUT+VD IOUT=IPK− L ∴ ・ t1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (8) L t1= (IPK−IOUT) ・ VOUT+VD ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (9) tOFF時にはIL=0 (インダクタのエネルギがすべて放出されたとき) なので (7) 式より : L VOUT+VD tOFF = ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (10) IPK 品 (10) 式を (9) 式に代入すると IOUT t1=tOFF− IPK t1の間にCOUTに充電される電荷量△Q1は : 0 t1 VOUT+VD IOUTdt=IPK ・∫ dt− 0 L t1 ・∫ tdt 0 廃 t1 △Q1 = ∫ 止 ・ tOFF ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (11) よび VOUT+VD 1 =IPK・t1− ・ t12 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (12) L 2 (9) 式に(12) 式を代入すると : 1 △Q1=IPK− 2 IPK+IOUT (IPK−IOUT) ・ t1= ・ t1 ・・・・・・・・・・・・ (13) 2 COUT 1 = ・ COUT t1の間に消費されるIOUTを考慮すると : △Q1 = COUT 1 COUT IPK+IOUT IOUT・t1 ・ ・ t1− ・・・・・・・・ (15) 2 COUT 止 VPP = IPK+IOUT ・ t1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ (14) 2 品 △Q1 VPP = お △Q1によって上昇する電圧 (VPP) は : (15) 式に (11) 式を代入すると : 造 中 tOFF (IPK−IOUT)2 VPP = ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (16) 2IPK COUT ■ 外付け部品の選定 製 1. インダクタ インダクタの直流抵抗による損失を少なくするために, 直流抵抗のできるだけ小さいもの (1 Ω未満) を選定してください。 インダクタンス値は目的に応じて選定値を変えてください。 出力電圧 (−VOUT) の平均値を一定にするためには, 出力電流 (IOUT) に相当する分のエネルギをインダクタから供給する必 要があります。IOUTに必要な電荷量はIOUT× (tON+tOFF) です。インダクタはtOFFのときにしかエネルギを供給できないので, こ の間の電荷量は(7)式を0→tOFFで積分して IPK 2 ・ tOFFとなります。したがって, IPK ・ tOFF=IOUT× (tON+tOFF) .................................. (17) 2 tON+tOFF ∴ IPK=2 ・ ・ IOUT............................... (18) tOFF セイコーインスツルメンツ株式会社 5 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ OSCの発振デューティ比が50%で, tON=tOFFのときにはIPK=4・IOUTになるので, IOUTの4倍のIPK電流がトランジスタ (M1) に流れる ことになります。このIPKはM1トランジスタの特性 (700 mA max.) により限界があります。 S-8437/8438シリーズでは, 39 μH∼820 μHのインダクタンス値を推奨します。 L値の小さなインダクタを選定すると, IPKは大きくなりIOUTも大きくなります。最低動作電圧は低くなりますが, 効率も悪化し ます。その様子を図5∼7に示します。 L値の大きなインダクタを選定すると, IPKは小さくなりIOUTも小さくなります。インダクタに蓄えられるエネルギは1/2・L ・ (IPK)2なので, Lが大きくなってもIPKが2乗で減少するのでエネルギは減少します。その結果, 低い電圧での昇圧が困難となり, 最低動作入力電圧が高くなります。しかし, IPKが小さくなった分だけLおよびM1トランジスタでの直流抵抗損失が小さくなり 品 効率は良くなります。また (16) 式からわかるようにIPKを減少させることにより, リップル電圧も小さくできます。図8∼10 にL値とコンデンサ容量を変えた時の出力電圧波形を示します。 気飽和を起こす電流値) になる材質のコアを使用してください。 100 条件 : S-8437AF −VOUT=−5 V コイル : RCH654(スミダ電機) ダイオード : D1NS4(新電元) VIN=10 V 60 40 よび IOUT (max) (mA) VIN=5 V 廃 80 VIN=3 V 20 0 10 100 止 【注意】 IPKを大きくしすぎるとコアの材質によっては磁気飽和を起こして, ICを破壊することがあります。Isat>IPK (Isat: 磁 1000 L (μH) −6 品 止 L=47 μH −8 −10 中 IOUT (max) (mA) 70 60 50 40 30 20 10 0 お 図5 インダクタンス値 - 最大出力電流* −12 条件 : S-8438AF VIN=5 V R2=100 kΩ固定 R1=0.6∼1.5 MΩ可変 コイル : RCH654(スミダ電機) ダイオード : D1NS4(新電元) L=100 μH L=470 μH −14 −VOUT (V) 造 図6 出力電圧 - 最大出力電流* 100 条件 : S-8437AF VIN=5 V IOUT=10 mA コイル : RCH654(スミダ電機) ダイオード : D1NS4(新電元) 製 80 電力効率 (%) 60 40 20 0 10 100 L (μH) 1000 図7 インダクタンス値 - 電力効率 * 6 最大出力電流 (IOUT(max)) とは, 出力電流(IOUT)が10 μAの時の出力電圧値 (−VOUT1) よりも325 mV低い出力電圧値 (−VOUT2) が得 られる時の出力電流 (IOUT) と定義する。 セイコーインスツルメンツ株式会社 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ 2. ダイオード S-8437/8438シリーズに外付けするダイオードは次の条件を満足するものを使用してください。 · 順方向電圧が低いこと (VF<0.3 V) · スイッチング速度が低いこと (500 ns max.) · 逆方向耐圧がVIN+ │−VOUT│ 以上であること · 電流定格がIPK以上であること 3. コンデンサ (CIN, COUT) 品 入力側コンデンサ (CIN) は, 電源インピーダンスを低下させ, また入力電流を平均化し効率を良くすることができます。CIN 値は使用電源のインピーダンスによって, 選定してください。ただし, コンデンサ値は10 μF min. です。 止 出力側コンデンサ(COUT) は, リップル電圧の平滑用なので, ESR (Equivalent Series Resistance) の小さな, 大容量のコン デンサを選定してください。コンデンサ値を大きくすれば (16) 式からわかるように, リップル電圧を小さくできます(図8 ∼10参照)。 ただし, コンデンサ値は22 μF min. です。特に, 低温特性やリーク電流特性等に優れたタンタル電解コンデン (a) COUT=22 μF, L=100 μH Ta=25°C 廃 サや有機半導体コンデンサの使用を推奨します。 よび 条件 VIN=5 V IOUT=10 mA コイル : RCH654-101K(100 μH) 出力 (50 mV/div) お −5 V t (500 μs/div) 品 図8 造 製 条件 VIN=5 V IOUT=10 mA コイル : RCH654-101K(100 μH) 中 出力 (50 mV/div) −5 V Ta=25°C 止 (b) COUT=47 μF, L=100 μH t (500 μs/div) 図9 (c) COUT=22 μF, L=470 μH Ta=25°C 条件 VIN=5 V IOUT=10 mA コイル : RCH654-471K(470 μH) 出力 (50 mV/div) −5 V t (100 μs/div) 図10 セイコーインスツルメンツ株式会社 7 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ ■ 標準回路 1. S-8437AF -VOUT VIN + 22 μF ON - S-8437AF ON/OFF OFF -VOUT CONT - 22 μF + VSS 100 μH 品 図11 R2 R1 - S-8438AF CONT 22μF VSS 応用回路例 品 ■ + 電圧検出 回路 製 造 中 - 止 VIN 8 -VOUT - 22 + 100μH −VOUT=− R1 R2 ×1.2 V お 図12 220 pF よび + VIN VFB 417 kΩ 廃 100 kΩ VREF 止 2. S-8438AF CONT LCD用電源 VOUT S-8437AF + ON/OFF VSS CE マイコン 図13 消費電流を低減させる場合 セイコーインスツルメンツ株式会社 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ ■ 設計上の注意事項 600 S-8437/8438シリーズ共通 · 外付けのコンデンサ, ダイオード, コイル等はできるだけICの近くに実 装し, 直流抵抗を少なくするようにレイアウトして下さい。 · S-8437/8438シリーズは短絡保護, 過熱保護等の保護回路は搭載していま せんので, 短絡や放熱は設計時に充分考慮してください。参考までに図14 に周囲温度による未実装時のパッケージ許容損失を示します。 2. 許 400 容 損 失 200 PD (mW) 0 50 100 150 周囲温度 Ta (°C) S-8437AF 図14 パッケージ許容損失 (未実装時) · ON/OFF端子をVIN端子に接続する時は, VIN端子の電圧変動が, ON/OFF端子 も低くなるとパワーオフがかかり, 出力電圧が下がります。その場合は, よび 廃 ON/OFF端子に図15のようなフィルタ回路を挿入してください。 止 のVSLレベルよりも高いことを確認して下さい。電圧変動がVSLレベルより 3. 0 品 1. S-8438AF + - VIN ON/OFF S-8437AF VSS 図15 製 造 中 止 品 お · 2本の抵抗を外付けして使用する時は, ノイズの混入を抑えるために, できるだけコイル及びCONT端子から離して実装してくだ さい。特にVFB端子にノイズが混入すると, 入力安定度が悪化します。 · その時の抵抗の値は次のとおりにしてください。 R1 : 2 MΩ以下 R2 : 10∼500 kΩ · R1抵抗と並列にコンデンサを付加すると, 入力安定度が良くなる事があります(特にVIN≧7 VでIOUT≧20 mAのアプリケーション)。 コンデンサ値(CC)は, R1 ・ CC@4 μs になるようにしてください。 セイコーインスツルメンツ株式会社 9 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ ■ 諸特性 1. 2. パワーオフ端子入力電圧 (VSH, VSL) - 周囲温度 (Ta) 動作時消費電流 (ISS) - 周囲温度 (Ta) VIN=5 V, VFB=−0.1 V 20 15 ISS (μA) VSH, VSL (V) 10 5 VIN=5 V 1.6 1.4 1.2 VSH 1.0 0.8 VSL 0.6 0.4 0 50 0 −50 100 Ta=25°C 2.0 VSH 1.5 VSH, VSL (V) 1.0 fOSC (kHz) よび VSL 0.5 2 4 6 8 10 お VIN (V) 5. 発振周波数のデューティ - 周囲温度 (Ta) 品 60 50 止 Duty (%) 40 20 −50 中 30 0 0 50 100 fOSC (kHz) 45 40 35 30 25 20 0 2 造 0 2 4 6 8 Ta=25°C 10 12 14 VIN (V) 10 4 6 8 VIN (V) 製 Duty (%) 100 Ta=25°C 55 50 発振周波数のデューティー - 入力電圧 (VIN) 80 75 70 65 60 55 50 45 40 35 50 Ta (°C) Ta (°C) 7. VIN=5 V 6. 発振周波数 (fOSC) - 入力電圧 (VIN) VIN=5 V 70 70 60 50 40 30 20 10 0 −50 止 4. 発振周波数 (fOSC) - 周囲温度 (Ta) 廃 3. パワーオフ端子入力電圧 (VSH, VSL) - 入力電圧 (VIN) 0 100 Ta (°C) Ta (°C) 0.0 50 品 0 −50 セイコーインスツルメンツ株式会社 10 12 14 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ 8. 出力電圧 (−VOUT) - 出力電流 (IOUT) 8.1 Ta=−40°C −5.5 −VOUT (V) コイル : RCH654-101K (100 μH) スミダ電機製 −5.0 VIN=10 V VIN=5 V −4.5 0.1 1 品 VIN=3 V 10 100 8.2 止 IOUT (mA) Ta=25°C −5.0 −4.5 0.1 お 1 Ta=85°C VIN=5 V VIN=3 V 10 100 止 −5.5 VIN=10 V VIN=5 V 中 −VOUT (V) −5.0 IOUT (mA) VIN=10 V 品 8.3 よび −VOUT (V) 廃 −5.5 最大出力電流 (IOUT (max) 製 9. 造 −4.5 0.1 VIN=3 V 1 10 100 ) - 周囲温度 (Ta) −VOUT=−5 V 100 A A 50 A B B VIN=3 V B B A 0 -50 コイル : RCH654 (スミダ電機) VIN=5 V B IOUT (max) (mA) IOUT (mA) A 0 A : L=47 (μH) B : L=100 (μH) B A 50 100 Ta (°C) セイコーインスツルメンツ株式会社 11 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ 10.1 ) - 出力電圧 (−VOUT) (S-8438AFのみ) (max) R2=100 kΩ, R1=0.6∼1.5 MΩ, VIN=20V−│−VOUT │ L=47, 100 μH (RCH654), Ta=25°C コイル特性 100 IOUT (max) (mA) L=47 μH L=100 μH 50 0 -5 -10 -15 品 10. 最大出力電流 (IOUT -20 温度特性 100 よび IOUT (max) (mA) Ta=−40°C Ta=25°C Ta=85°C 50 0 -5 廃 R2=100 kΩ, R1=0.6∼1.5 MΩ VIN=20V−│−VOUT │ , L=47 μH (RCH654) -10 -15 お 10.2 止 −VOUT (V) -20 −VOUT (V) ) - インダクタンス値 (L) (S-8438AF) 50 VIN=3 V 製 0 10 11.2 R2=100 kΩ R1=417 kΩ VIN=3, 5, 10 (V), −VOUT=−5 V, Ta=25°C VIN=10 V VIN=5 V 造 IOUT (max) (mA) 止 スミダ電機製 RCH654シリーズ 100 中 11.1 (max) 品 11. 最大出力電流* (IOUT 100 L (μH) 1000 TDK製 チップコイル NLC453232シリーズ 100 VIN=10 V IOUT (max) (mA) 50 R2=100 kΩ R1=417 kΩ VIN=3, 5, 10 (V), −VOUT=−5 V, Ta=25°C VIN=5 V VIN=3 V 0 10 12 100 L (μH) 1000 セイコーインスツルメンツ株式会社 反転型スイッチングレギュレータ S-8437/8438シリーズ 12. 過渡応答特性 12.1 VINステップ応答特性 (VIN=0«5 V) Ta=25°C 条件 IOUT=10 mA COUT=22 μF コイル : RCH654-101K ダイオード : D1NS4 入力 GND (5V/div) GND 品 出力 (2V/div) 止 t (10 ms/div) 12.2 VINステップ応答特性 (VIN=0«10 V) 廃 Ta=25°C よび 入力 GND (5V/div) 条件 IOUT=10 mA COUT=22 μF コイル : RCH654-101K ダイオード : D1NS4 GND お 出力 (2V/div) t (10 ms/div) 品 パワーオフ端子によるステップ応答特性 (ON/OFF=0«5 V) GND 12.4 製 造 出力 (2V/div) 止 GND ON/OFF入力 (5V/div) Ta=25°C 中 12.3 条件 VIN=5 V IOUT=10 mA COUT=22 μF コイル : RCH654-101K ダイオード : D1NS4 t (10 ms/div) 出力電流変動応答特性 (IOUT=10 μA«15 mA) Ta=25°C 10 μA 出力電流 15 mA 条件 VIN=5 V COUT=22 μF コイル : RCH654-101K ダイオード : D1NS4 GND 出力 (2V/div) t (10 ms/div) セイコーインスツルメンツ株式会社 13 UP005-A 990531 SOT-89-5 mm 4.5±0.1 1.5±0.1 2 3 止 1 品 1.6±0.2 1.5±0.1 1.5±0.1 0.4±0.1 0.3 45 お 0.4±0.1 よび 廃 0.4±0.05 ø1.5 +0.1 -0 10 製 ø1.5 +0.1 -0 造 2.0±0.05 5 max. 40±0.2) 中 4.0±0.1( 止 品 0.45±0.1 8.0±0.1 3 max. 0.3±0.05 2.0±0.1 4.75±0.1 ø21±0.5 ø13±0.2 2±0.2 8437 SOT-89-5 4 2 製 造 中 止 品 お よび 1 廃 止 品 5 3 990603 品 止 廃 よび お 品 止 中 造 製 ● 本資料の内容は、製品の改良に伴い、予告なく変更することがあります。 ● 本資料に記載されている図面等の第三者の工業所有権に起因する諸問題については弊社はその責任を負いかねます。 また、応用回路例は製品の代表的な応用を説明するものであり、量産設計を保証するものではありません。 ● 本資料に掲載されている製品が、外国為替及び外国貿易管理法に定める戦略物資 (又は役務) に該当する場合は、同 法に基づく日本国政府の輸出許可が必要です。 ● 本資料の内容を弊社に断ることなしに、記載または、複製など他の目的で使用することは堅くお断りします。 ● 本資料に記載されている製品は、弊社の書面による許可なくしては、健康機器、医療機器、防災機器、ガス関連機器、 車両機器、航空機器、及び車載機器等、人体に影響を及ぼす機器または装置の部品として使用することはできません。