...

物品販売店舗等における防火安全対策指導要綱 (平成2年 12

by user

on
Category: Documents
14

views

Report

Comments

Transcript

物品販売店舗等における防火安全対策指導要綱 (平成2年 12
○物品販売店舗等における防火安全対策指導要綱
(平成2年 12 月1日 消防長訓(予、査)第 30 号)
最近改正 平成 19 年7月 17 日消防長訓(保)第8号
物品販売店舗等における防火安全対策指導要綱を次のとおり制定する。
物品販売店舗等における防火女全対策指導要綱
(目的)
第1条 この要綱は、防火対象物の構造、可燃物の状況等から、いったん火災が発生した
ならば、煙の急激な充満等により人命危険の増大が予想される百貨店、マーケットその
他の物品販売業を営む店舗又は展示場に対し、スプリンクラー設備の設置その他の防火
安全対策を講じさせ、被害の軽減を図ることを目的とする。
(指導対象物の範囲)
第2条 この要綱に基づき、安全対策を指導する防火対象物は、物品販売店舗等(消防法
施行令(昭和 36 年政令第 37 号。以下「令」という。
)別表第1(4)項に掲げる防火対象
物及び同表(16)項イに掲げる防火対象物に存する同表(4)項に掲げる防火対象物の用途
に供される部分をいう。以下同じ。)で、床面積の合計(令別表第1(16)項イに掲げ
る防火対象物にあっては、当該物品販売店舗等の用途に供する部分の床面積の合計をい
う。)が 1,000 ㎡以上のもの。ただし、令第 12 条の規定が適用されない物品販売店舗等
で、次の各号のいずれかに該当する場合を除く。
(1)
売場、ゲームコーナーその他不特定多数の者が利用する部分(以下「売場等」と
いう。
)が1階にのみ存するもの
(2) 物品販売店舗等の売場等のすべてが金物、貴金属、生鮮食料品等を扱うもの
(3) 3階以上の階に売場等が存しない物品販売店舗等で、1 階(地階が存するものにあ
っては地階及び 1 階)が前号に掲げるもの又は駐車場、倉庫、事務所若しくはこれら
と同等以上に延焼拡大の恐れが少ない用途にのみ供されるもの
2 前項に掲げる物品販売店舗等のうち、この要綱の施行の際、現に存するもの又は現に
工事中のもの(以下「既存対象物」という。)にあっては、この要綱を適用しない。た
だし、この要綱の施行日以後、増築、改築又は用途変更を行うことにより、当該増築、
改築又は用途変更の部分が前項に掲げる物品販売店舗等に該当することとなる場合は、
この限りでない。
(安全対策の指導)
第3条 前条に掲げる物品販売店舗等のうち、令第 12 条の規定が適用されるもの及び前条
第2項ただし書きに該当する既存対象物にあっては、第2号から第6号まで、その他の
ものにあっては、次の各号に掲げる安全対策を指導する。
(1) スプリンクラー設備を令第 12 条の技術上の基準の例により設置すること。ただし、
水源水量は8立方メートル以上、加圧送水装置の吐出量は 450 リットル毎分以上で足
りるものとする。
(2) 自動火災報知設備には有効な非火災報対策を講じること
(3)
最上階に通じる階段のうち1以上のものを屋上に接続するとともに、屋上への出
入口の扉は屋内外から容易に開放できる構造のものとすること
(4)
防災センター(防災設備の管理室)は、避難階又は避難階の直上階若しくは直下
階で消防隊が外部から容易に進入できる位置に設置するとともに、当該部分とその他
の部分とを耐火構造の床若しくは壁又は防火設備(建築基準法(昭和 25 年法律第 201
号。以下「建基法」という。
)第2条第9号の2ロに規定する防火設備をいう。以下
同じ。
)である防火戸で区画(以下「防火区画」という。
)すること
(5)
防火戸及び防火シャッターは、その閉鎖範囲及び閉鎖位置を床面に明示するとと
もに、当該防火戸及び防火シャッターの閉鎖障害となる場所に物品が存置されないよ
うストックエリアを確保すること
(6) 放送設備を令第 24 条の技術上の基準の例により設置すること
(代替的対策)
第4条 前条第1号の規定は、物品販売店舗等が、地階を除く階数が3以上のものにあっ
ては第1号又は第2号に掲げる対策を、地階を除く階数が2以下のものにあっては第3
号又は第4号に掲げる対策をそれぞれ講じた場合は、適用しないものとする。
(1) 地階を除く階数が3以上のものに対する有効な防火防煙対策
ア
パイプシャフト等の防火防煙対策
パイプシャフト、電気配線シャフト等には、各階で耐火構造の床を設け、かつ、
配管等の貫通部は建築基準法施行令(昭和 25 年政令第 338 号。以下「建基令」と
いう。
)第 112 条第 15 項及び同令第 129 条の2の5第1項第7号に準じた区画(以
下「水平区画」という。
)が行われていること
イ
階段等の防火防煙対策
階段、エレベーターシャフト又はエスカレーター(以下「階段等」という。
)は、
次によること
(ア)
階段は、特別避難階段、屋外避難階段、次に掲げる階段又はこれらと同等以
上に排煙上若しくは防煙上有効な階段とすること
a
排煙上有効な階段
「消防法施行規則第4条の2の3並びに第 26 条第2項、第5項第3号ハ及び第
6項第3号の規定に基づき、屋内避難階段等の部分を定める件」(平成 14 年消
防庁告示第7号)に定める部分を有する屋内避難階段又はこれと同等以上の排
煙効果のある階段
b 防煙上有効な階段
階段と屋内とを不燃材料でつくられた前室を通じて連絡する次の構造のもの
(a) 階段及び前室の出入ロに設ける扉は、常時閉鎖式又は随時開くことがで
き、かつ、煙感知器の作動と連動して閉鎖する構造であること
(b)
階段及び前室の出入ロに設ける扉は、直接手で開くことができ、かつ、
自動的に閉鎖する部分を有し、その部分の幅、高さ及び下端の床面からの
高さが、それぞれ 75 センチメートル以上、1.8 メートル以上及び 15 セン
チメートル以下であること
(c) 前室の出入口に設ける扉は、不燃材料で造った扉とすること
(イ)
エレベーターシャフトは、シャフトの前面に前(ア).b.
((b)を除く。
)の規
定の例により前室を設け又はシャフトを経由して煙が上階に拡散することのな
い構造であること
(ウ)
エスカレーターは、当該部分とその他の部分とを耐火構造の床若しくは壁又
は建基令第 112 条第 14 項第2号の規定に準じた防火設備である防火戸で区画
(以下「防火防煙区画」という。
)し、かつ、次のいずれかとすること
a
エスカレーターを設置することにより生じる床の開口部は、一の防火防煙区
画につき1の開口部とすること
b
防火防煙区画に用いるシャッターには、昇降口の付近を除き固定スクリーン
(不燃材料を用いた間仕切壁をいう。)を併設すること
(エ)
前(ア)から(ウ)までの措置を講じられない階段等は、当該階段等と相互に隔っ
た場所に星外避難階段又は避難上有効なバルコニー等が設けられている場合に
限り、階段等の開口部前面に防煙上有効な垂れ壁を設けることで足りるものと
する。
ウ
2以上の避難経路の確保
各階から地上に通じる階段を2以上設け、かつ、2方向避難ができるよう分散し
て配置されていること。ただし、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。
(ア)
階段付近で出火した場合に、いずれの部分からも当該階段付近を経由するこ
となく到達できる場所に、避難上有効なバルコニーが設けられているもの
(イ)
外壁の2面以上が道又は道に通じる幅員4メートル以上の通路に面するもの
で、当該外壁の売場等に面する部分に非常用の進入口又はこれに代わる開口部
が設けられ、かつ、階段付近で出火した場合に、いずれの部分からも当該階段
付近を経由することなく到達できる場所で、売場等と不燃材料の壁及び扉によ
って区画された室に避難器具が設置されているもの
(2) 地階を除く階数が3以上のものに対する消火、排煙設備の充実強化対策
ア
窓等の開口部の設置
次の(ア)又は(イ)によること
(ア) 消防法施行規則(昭和 36 年自治省令第6号。以下「規則」という。)第5条
の2に定める普通階とすること。この場合における開口部の開放方法は、内部
から破壊することなく開放できること
(イ) 排煙設備(建基法の規定より設けられたものを含む。)は、煙感知器の作動と
連動して作動すること
イ
消火設備の設置
屋内消火栓設備(令第 11 条第3項第2号に規定するものに限る。
)を設置し、か
つ、寝具、衣料品等火災発生時に延焼拡大の恐れの大きい売場部分には、スプリク
ラーへッドを屋内消火栓設備の配管を延長して設置すること。ただし、当該スプリ
ンクラーヘッドは、同時に3個以上のヘッドが作動するものとして設置することで
足りるものとする。
(ア) スプリンクラーヘッドは、閉鎖型スプリンクラーヘッドを令第 12 条の技術上
の基準の例により当該部分に設置すること
(イ) 屋内消火建設備の水源水量は、5.2 立方メートル以上とすること
(ウ)
屋内消火栓設備の加圧送水装置は、スプリンクラーヘッドの開放による自動
式起動装置の作動と連動して起動できること
(エ)
屋内消火栓設備の加圧送水装置の吐出量は、300 リットル毎分以上とするこ
と
ウ 2以上の避難経路の確保
各階から地上に通じる階段を2以上設け、かつ、2方向避難ができるよう分散し
て配置されていること。ただし、前号ウ.(イ)の規定に適合するもの又は階段付近
で出火した場合に、いずれの部分からも当該階段付近を経由することなく到達でき
る場所に、避難上有効なバルコニーが設けられ、かつ、1以上の階段を前号イ.(ア)
に定める構造の階段としたものにあっては、この限りでない。
(3) 地階を除く階数が2以下のものに対する有効な防火防煙対策
ア パイプシャフト等の防火防煙措置
パイプシャフト、電気配線シャフト等は、各階において水平区画が行われている
こと
イ
階段等の防火防煙対策
階段等の開口部前面には、防煙上有効な垂れ壁が設けられていること
ウ 2以上の避難経路の確保
各階から地上に通じる階段を2以上設け、かつ、2方向避難ができるよう分散し
て配置されていること。ただし、階段付近で出火した場合に、いずれの部分からも
当該階段付近を経由することなく到達できる場所に、避難上有効なバルコニー又は
消火活動上有効な開口部が設けられているものにあっては、この限りでない。
(4)
地階を除く階数が2以下のものに対する消火設備の充実強化対策第2号イ及び前
号ウの規定の例によること
(同意前の指導)
第5条 消防署長(以下「署長」という。
)は、第2条に定める物品販売店舗等(以下「適
用対象物」という。)の確認申請に当たっての下見依頼があった場合その他適用対象物
の建築計画を知った場合は、適用対象物の関係者に、この要綱の趣旨等を十分説明し、
この要綱に定める対策を講じるよう指導しなければならない。
2 署長は、前項の指導の経過を別記様式の物品販売店舗等指導記録表により記録し、保
管するとともに、適用対象物の確認申請に当たっての下見依頼があった場合は、当該確
認申請書正本裏面の関係機関意見記入欄に、次の例により指導済みの旨を記載のうえ返
付するものとする。
物品販売店舗等における防火安全対策指導要綱に基づく指導済
年
月
日
大阪市○○消防署長
(担当:予防担当 氏名)
3 署長は、第2条第1項ただし書きに該当する物品販売店舗等の確認申請に当たっての
下見依頼があった場合その他建築計画を知った場合は、別記様式の物品販売店舗等指導記
録表に要綱の適用外である旨を記録し、保管するとともに、確認申請書正本裏面の関係機
関意見記入欄に次の例により記載のうえ返付するものとする。
物品販売店舗等における防火安全対策指導要綱の適用外
年
月
日
大阪市
消防署長
(担当:予防担当 氏名)
(同意後の指導)
第6条 署長は、適用対象物の関係者に対し、この要綱に定める安全対策が講じられるよ
う、工事期間中においてもその指導に努めなければならない。
2 署長は、適用対象物の竣工後においても、この要綱に基づき指導した安全対策が有効
に確保されるよう、常にその指導に努めなければならない。
(協議)
第7条 署長は、この要綱の運用について必要と認められるときは、予防部消防設備指導
担当と協議するものとする.
附 則
この要綱は、訓令の日から施行する。
附 則(平 10.9.10 消防長訓(予)129)
この要綱は、訓令の日から施行する。
附 則(平 19.7.19 消防長訓(保)8)
1 この訓令は、訓令の日から施行し、平成 19 年4月1日から適用する。
2 この訓令中、様式に係る改正部分は、当分の間、従前の様式を読み替え使用するもの
とする。
別記様式(第5条関係)
(A4)
署
長
副 署 長
担当司令
担
当
物品販売店舗等指導記録表
起案年月日
年
月
日
決裁年月日
年
月
日
年
月
日物品販売店舗等における防火安全対策指導要綱に基づき
指導した結果は、次のとおりであったので報告します。
名称
対
象
物
位置
地下 地上 塔屋
用途
建面積
㎡
延面積
㎡
階数
構造
物品販売店舗等の床面積の
合計
㎡ 該当階
関係者
指導者
指
(連絡先
導
記
TEL
印
録
―
―
)
Fly UP