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For the year ended April 30, 2001 伊藤園プロフィール 伊藤園は、日本の伝統飲料である緑茶の製造及び販売を主たる目的として 1966 年 8 月に創業いたしました。 以来、 「緑茶リーフ」のトップメーカーとして経営の基盤を着実に築き上げる一方、お 客様のニーズに素早く対応したさまざまな新製品の開発にも積極的に取り組んでまいり ました。 1979 年には日本で初めて中国土産畜産進出口総公司と「ウーロン茶」の輸入代理店 契約を締結し、多様化した日本の食生活にも今やすっかり定着した「ウーロン茶リー フ」を全国に広めました。その後、飲料マーケットに参入し、1981 年には世界初の「缶 入りウーロン茶」の開発に成功、それまで存在しなかった無糖飲料マーケットを創造し ました。さらに、1985 年には技術的に不可能とさえ言われた「缶入り緑茶」の製品化 にも成功し、現在、世界の三大茶(緑茶、ウーロン茶、紅茶)はもとより、野菜・果実 飲料、コーヒー飲料など豊富な製品ラインアップを持つ総合飲料メーカーとして、創業 以来連続増収を続けております。 この間、1992 年に株式の店頭公開を果たし、1996 年 9 月には東京証券取引所市場第 二部に上場、さらに 1998 年 10 月には市場第一部へ指定されました。現在は 2002 年 4 月期までの中期計画達成を目指し、 さらなる飛躍へ向け全社一丸となって努力を続けて いるところです。 目次 連結財務ハイライト .................................................................................... 1 マネジメントメッセージ ............................................................................. 2 環境対策と研究開発 .................................................................................. 10 部門別事業概況(茶葉(リーフ)部門/日本茶飲料部門)............................ 14 部門別事業概況(中国茶飲料部門/野菜・果実飲料部門)........................ 15 部門別事業概況(コーヒー飲料部門/紅茶飲料・その他部門)................. 16 マーケットデータ ...................................................................................... 17 財務データ(収益性・成長性).................................................................. 18 財務データ(効率性・安全性).................................................................. 20 財務データ(投資指標)............................................................................. 22 最近 6 年間の連結財務諸表(連結貸借対照表).......................................... 24 最近 6 年間の連結財務諸表(連結損益計算書).......................................... 26 最近 6 年間の連結財務諸表(連結キャッシュ・フロー計算書)................. 27 財務ハイライト ......................................................................................... 28 セグメントデータ ...................................................................................... 29 最近 6 年間の財務諸表(貸借対照表)........................................................ 30 最近 6 年間の財務諸表(損益計算書)........................................................ 32 最近 6 年間の財務諸表(キャッシュ・フロー計算書)............................... 33 グループ会社情報 ...................................................................................... 34 伊藤園のあゆみ ......................................................................................... 35 株式情報 .................................................................................................... 36 38 コーポレートデータ/役員リスト ............................................................. 37 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ■連結財務ハイライト■ Consolidated Financial Data (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 売上高 Net Sales 2001.4 00-01 増減率(%) 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 121,607 137,320 156,557 173,966 192,709 10.8 0.3 茶葉(リーフ)関連事業 Tea Leaves 24,680 26,208 27,994 28,196 28,275 飲料(ドリンク)関連事業 Beverages 95,207 109,319 126,696 141,898 161,092 13.5 その他の事業 Others 1,719 1,791 1,866 3,871 3,341 –13.7 営業利益 Operating Income 7,369 9,064 12,568 14,266 15,666 9.8 経常利益 Ordinary Income 6,679 8,262 11,668 13,790 15,068 9.3 当期純利益 Net Income 2,433 3,405 5,325 6,530 8,017 22.8 設備投資額 Capital Expenditure 819 1,852 1,377 2,636 1,839 –30.2 — — 1,012 1,109 1,087 –2.0 1,098 1,057 1,128 1,095 1,182 7.9 1株当たり当期純利益(円) Earnings per Share (Yen) 58.81 79.26 117.44 143.18 175.79 22.8 潜在株式調整後 Diluted Net Income 1株当たり当期純利益(円) per Share (Yen) 52.68 74.23 — — — ― グロス・キャッシュ・フロー Gross Cash Flow 3,531 4,462 6,453 7,625 9,199 20.6 株主資本 Total Stockholders’ Equity 25,003 34,841 39,801 40,783 47,310 16.0 Total Assets 70,545 77,233 83,806 82,386 91,645 11.2 株主資本当期純利益率(ROE) (%) Return on Equity 10.0 11.4 14.3 16.2 18.2 ― 総資産当期純利益率 (ROA) (%) Return on Assets 3.4 4.6 6.6 7.9 9.2 ― 研究開発費 R&D Expenses (1) 減価償却費 Depreciation and Amortization (2) (3) 総資産 (4) (5) (1) 研究開発費については、新会計基準に則り、3期分の記載となっております。(2)潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1999年4月期に転換社債が全額転換されたため、以降記載 しておりません。(3)グロス・キャッシュ・フロー=当期純利益+減価償却費 (4)株主資本当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均株主資本×100 (5) 総資産当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均総資産×100 (6) 本書における記載金額については、百万円未満を切り捨てて表示しております。 売上高 当期純利益 Net Sales Net Income (百万円/¥ millions) (百万円/¥ millions) 200,000 10,000 150,000 7,500 100,000 5,000 50,000 2,500 0 ’97 ’98 ’99 2000 0 2001 ’97 ’99 2000 グロス・キャッシュ・フロー 株主資本 Gross Cash Flow Total Stockholders’ Equity 60,000 7,500 45,000 5,000 30,000 2,500 15,000 ’97 ’98 ’99 2001 (百万円/¥ millions) (百万円/¥ millions) 10,000 0 ’98 2000 0 2001 1 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ’97 ’98 ’99 2000 2001 ■ マネジメントメッセージ ■ シュ・フローが 56 億 6 千 9 百万円(前期比 21 億 8 千 ○ 万円減) 、投資活動によるキャッシュ・フローがマイ ナス 19 億 9 千 9 百万円(前期比 7 億 6 百万円増) 、財 ○ 務活動によるキャッシュ・フローがマイナス 42 億 3 千 7 百万円(前期比 3 億 8 千 7 百万円減)となりまし ○ た。 ○ 取り巻く経営環境は総じて厳しい状況下にございま ○ ○ に下半期にはデフレ傾向が顕在化するなど、企業を ○ ○ 及び海外輸出が低調のまま推移したことに加え、特 ○ ○ 金融緩和政策等が実施されましたものの、個人消費 ○ ○ 2000 年度における日本経済は、一連の経済対策や ○ ○ ○ Ⅰ 当期の営業環境と業績 ○ 2000 年度の緑茶の国内生産状況につきましては、 ○ 8 万 9 千 3 百トン(前年比 0.9%増)と微増にとどま ○ 一方需要面におきましては、緑茶成分の効能につ ○ へ高まるとともに、緑茶の健康・薬理的効用の期待 ○ ○ ○ ○ ローの状況につきましては、営業活動によるキャッ 追求したうえで、地域ごとに異なるお客様の嗜好に ○ ○ と、順調に推移いたしました。連結キャッシュ・フ 造・物流にいたるまで徹底的にこだわり、高品質を ○ ○ 連結当期利益は80 億1 千7 百万円(前期比22.8%増) このような環境のなかで、当社は原料選定から製 ○ ○ 連結経常利益は150億6千8百万円(前期比9.3%増) 、 加の要因としてあげられます。 ○ ○ 連結売上高は 1,927 億 9 百万円(前期比 10.8%増) 、 リンク用や加工原料用としての利用が新たな需要増 ○ ○ 5 月 1 日から 2001 年 4 月 30 日まで)の業績は、 が一層深まっており、特に通常のリーフ用の他、ド ○ ○ このような状況のなかで、2001 年 4 月期(2000 年 ○ ○ 勢について、一層の強化が求められております。 いての研究が進み、消費者の関心が自然・健康志向 ○ ○ 管理と安全性、企業の環境保全に関する取り組み姿 ○ ○ しております。また、食品、飲料製品に対する品質 りました。 ○ ○ 下圧力を背景として、販売面での競争がさらに激化 ○ ○ を牽引したものの、長引く個人消費の低迷や価格低 <茶葉(リーフ)関連事業> ○ ○ する無糖飲料、並びに小型ペットボトル製品が成長 Ⅱ 事業別の業績概況 ○ ○ 食品飲料業界におきましても、茶系飲料を中心と ○ ○ ○ した。 沿った製品の提供を行ってまいりました。また、前 2 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 と、積極的に新製品の開発に取り組みました。 ○ ○ ○ 年度全面リニューアルし個別ブランドとして販売強 日本茶飲料につきましては、No. 1ブランド「お∼ ○ ○ 化いたしました麦茶製品が引き続き好調であったこ いお茶」に、 本格的なホット対応のペットボトルを投 ○ ○ ○ とに加え、簡便性を訴求したティーバッグ等の製品 入しました。さらに、季節限定で「お∼いお茶 新茶」 ○ ○ が伸長いたしました。 を発売するなど、多様化するお客様の嗜好に対応し ○ ○ ○ この結果、茶葉(リーフ)関連事業の売上高は282 た製品づくりを行い、ブランド力の一層の強化を ○ ○ ○ 億 7 千 5 百円(前期比 0.3%増)となりました。 図った結果、売上高は 783 億 6 千 8 百万円(前期比 ○ ○ <飲料(ドリンク)関連事業> 16.4%増)と大幅増収となりました。また、 「香り薫る ○ ○ 2000 年度の清涼飲料市場は、無糖飲料、とりわけ むぎ茶」「金の烏龍茶」「充実野菜」の各個別ブランドに ○ ○ ○ 緑茶飲料が健康志向を背景に急拡大しましたが、夏 つきましても、積極的な宣伝効果と、健康嗜好を背 ○ ○ 場が記録的な猛暑であったにもかかわらず市場全体 景に大幅に伸長いたしました。 ○ ○ ○ としては、前年をわずかに上回った程度に終わりま この結果、飲料(ドリンク)関連事業の売上高は ○ ○ した。ただし、小型ペットボトル製品が引き続き好 1 千 610 億 9 千 2 百万円(前期比 13.5%増)となりま ○ ○ ○ 調であることに加え、大型容器につきましては、量 した。 ○ <その他の事業> その他の事業におきましては、売上高 33 億 4 千 1 百万円(前期比 13.7%減)となりました。 ○ しい」をコンセプトに、 トータルマーケティングのも ○ ○ 当社は、 「自然、健康、安全、良いデザイン、おい ○ ○ 要が拡大し、新たな市場の広がりも見られました。 ○ ○ ○ 販店等での積極販売にも後押しされ、家庭内での需 ◆ 連結売上高の内訳 (単位:百万円) 2000 年4月期 金 額 茶葉(リーフ)関連事業 緑 茶 ウ ー ロ ン 茶 そ の 他 茶 葉 ( リ ー フ ) 関 連 事 業 計 飲料(ドリンク)関連事業 日 本 茶 中 国 茶 野 菜 果 実 コ ー ヒ ー 紅 茶 炭 酸 そ の 他 飲 料 ( ド リ ン ク ) 関 連 事 業 計 そ の 他 の 事 業 合 計 2001 年4月期 金 額 対前年比増減率 % 24,205 1,779 2,211 28,196 23,532 2,013 2,729 28,275 67,325 15,146 24,074 9,880 11,816 4,768 2,342 6,544 141,898 3,871 173,966 78,368 17,425 28,134 9,686 13,567 4,647 2,434 6,828 161,092 3,341 192,709 3 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 –2.8 13.2 23.4 0.3 16.4 15.0 16.9 –2.0 14.8 –2.5 4.0 4.3 13.5 –13.7 10.8 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 体の増加額 407 億円を大きく上回る 552 億円となり その時点での市場規模は現在のコーヒー飲料市場に 相当する約 9,000 億円以上と考えております。 ◆ カテゴリー別飲料化比率 清涼飲料市場におけるカテゴリー別増減(2000年/1999年) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ました。 約 30%まで上昇する可能性があると予測しており、 ○ 2000 年の緑茶飲料市場の増加額は、清涼飲料市場全 ○ 入などにより拡大してまいりました。その結果、 の飲料化比率はコーヒーの飲料化比率と同程度の ○ 2000 年におきましても、緑茶飲料市場は他社の参 (億円) 600 こうした要因から、当社といたしましては、緑茶 ○ ○ Ⅲ 緑茶飲料市場の成長性 ○ ○ ○ 552 1997 年 4.7% 54.6% 40.4% 28.4% 1998 年 5.7% 49.5% 38.3% 29.3% 1999 年 6.6% 50.2% 37.5% 30.0% 2000 年 9.6% 49.5% 34.6% 30.4% 飲料容量(Kl) 飲料化比率= × 100 飲料容量(Kl)+リーフ容量換算(Kl) ○ ○ ○ 緑茶飲料へシフト 407 緑茶 ウーロン茶 紅茶 コーヒー ○ 300 -300 ○ ○ ○ 緑茶飲料 市場 7,000 5,742 6,000 5,000 ○ (単位:億円) 8,000 ○ ス 果 紅 炭 ポ 実 茶 酸 ー ツ ド リ ン ク 9,844 ○ ミ ネ ラ ル ウ ォ ー タ ー ○ 緑 そ 野 混 コ 麦 ウ 茶 の 菜 合 ー 茶 ー 他 茶 ヒ ロ ー ン 茶 (億円) コーヒー 10,000 飲料市場 9,223億円 9,000 ○ 市 場 全 体 各市場の 2000年実績 ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 緑茶飲料化比率の進展に伴う緑茶飲料市場規模 によって、緑茶飲料は日常生活のさまざまなシーン で愛飲されるようになりました。また、高齢化に 1,461 2,473 3,052 1,000 505 588 663 754 1,146 5.7 6.6 9.6 10.9 17 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2,171 1,619 (飲料化比率) 20 ○ ○ ○ 0 1,780 当社売上試算 (飲料化比率 17%以上は 市場の31% として計算) 資料:伊藤園 年度:1∼12月 ○ ○ 30 (%) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ おります。 紅茶 飲料市場 1,755億円 2,000 Ⅳ 伊藤園の緑茶飲料市場での強さ このように、緑茶飲料市場はこれからさらに大き く成長することが予測されております。そのなかに あって当社は、原料調達、製造技術、ブランドとい う 3 つの重要なポイントで独自の強さを持っており ます。 ① 原料の調達 緑茶という農産物を飲料にするためには、品質を 高めるとともにその味を均一に保つ必要性から、そ れに見合う多くの原料茶が不可欠となります。当社 は、緑茶のトップメーカーとして国内荒茶生産量の 約18%を取り扱うとともに、長年にわたって築き上 ○ 伴って一人当たりの緑茶消費量の増加も見込まれて ○ の一方で、生活スタイルの変化や健康志向の高まり ○ された割合)が依然として低い水準にあります。そ ○ 本国内の緑茶の総消費量のうちドリンク原料に使用 ○ ウーロン茶、紅茶と比較して緑茶の飲料化比率(日 ○ 飲料年間消費量はまだ少なく、しかもコーヒーや ○ しかし、世界と比較して日本人の一人当たり有価 3,682 4,000 ウーロン茶 飲料市場 1,952億円 3,000 2000年 実績 ○ 対前年増減額 407 552 192 94 24 17 15 2 –6 –7 –99 –102 –272 ○ 2000 年 35,287 2,171 2,512 1,456 1,745 9,223 342 1,952 977 2,193 4,474 1,755 6,489 ○ 1999 年 34,880 1,619 2,320 1,362 1,721 9,206 327 1,950 983 2,200 4,573 1,857 6,761 ○ 市場全体 緑茶 その他 野菜 混合茶 コーヒー 麦茶 ウーロン茶 ミネラルウォーター スポーツドリンク 果実 紅茶 炭酸 げてまいりました生産者との信頼関係や生産技術、 4 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ○ これによって従来は不可能とされていた緑茶の缶飲 料化を世界で初めて可能にいたしました。 二つ目は、 ペットボトルに最適な製法で、すでに特許を取得し ている「ナチュラル・クリアー製法」とさらに現在 はそれを改良した「新ナチュラル・クリアー製法」な ○ 生産者に対して栽培方法や加工方法等の指導を行っ ○ ○ などに新しいシステムによる原料生産拠点を確保し、 ○ ○ 対応するため、オーストラリア、鹿児島県、宮崎県 ○ ○ 持っております。さらに、将来の原料茶の需要増に ○ ○ 原料調達力によって、極めて強力な競争優位性を どさまざまな技術を開発しております。そうした技 術は茶葉だけで味作りを行うことを可能にし、その 優位性は揺るぎないものとなっております。こうし ○ 価で安定的に確保することができ、市場での競争力 ○ ○ こうした取り組みによって、高品質の原料茶を安 ○ ○ ○ ております。 た高い製造技術は、創業時から緑茶を取り扱ってき た長い経験に基づく技術の蓄積と、中央研究所にお ける科学的な研究成果に裏付けられております。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ をより一層高めております。 オリを 取り除く 珪藻土 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 原液 ○ ○ オーストラリアの茶畑 ○ 透過液 ○ 年度:当社取扱量 5 ∼ 4 月、その他 1 ∼ 12 月 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 珪藻土(自然物質)の拡大写真 ○ ○ 来、 清涼飲料市場に新しい市場を開拓いたしました。 その後も、ペットボトル入り緑茶の製造に成功した である酸素を完全にシャットアウトする技術で、 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 場を創造するという精神は今日まで脈々と引き継が ○ ○ ロ−製法」であります。これは、緑茶の酸化の原因 ○ しております。まず「T-N(ティー&ナチュラル)ブ のペットボトルを本格的に投入するなど、当社の市 れております。 ○ 入れる生産技術ですが、ここでも独自の技術を確立 り、2000年10月には技術的に難しかったホット対応 ○ そして、次に重要になるのは缶やペットボトルに ○ ○ 社では真似ができないものであります。 り緑茶の製品化を世界で初めて1985年に成功して以 ○ ○ ○ これは、リーフとはまったく異なる技術であり、他 ③ ブランド 当社は、それまで不可能と言われてきました缶入 ○ たって、独自のブレンド技術を確立しております。 ナチュラル・クリアー製法 …1996年特許取得 ○ ○ 缶入りやペットボトル入りの製品を開発するに当 ○ るためにブレンド技術が必要となります。当社は、 ○ ② 製造技術 緑茶飲料においては、その味作りと味を均一にす ○ ○ ○ ○ 資料:農林水産省、日本茶業中央会、伊藤園 ○ 2000年 トン 対前年増減率 89,300 0.9% 14,328 18.9% – 9.4% 684 101,380 2.6% 16,463 15.5% 9.6% ○ 1999年 トン 対前年増減率 88,500 7.1% 12,047 88.3% 755 15.8% 98,800 0.0% 14,254 15.9% 6.6% ○ 荒茶生産量 輸入量 輸出量 国内消費量 当社取扱量 飲料化比率 1998年 トン 82,600 6,399 652 98,800 12,298 5.7% ○ ○ ◆ 緑茶原料の現況 5 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ○ 当社の販売方法 ○ 茶飲料をお届けし続けております。また、消費者の ○ を作り上げることにより、消費者の皆様に本物の緑 ○ ○ 味作りにおきましても、緑茶そのものの美味しさ ○ 本物の緑茶でお応えしていることが当社への大きな (小売店への直接販売) ○ 信頼感となり、大きなご支持につながっているもの ○ ○ ○ さまざまなニーズに対して常に真正面から取り組み、 ○ ○ ルートセールス ○ ○ 拡販を行い、ブランドの育成を行ってまいります。 ○ ○ したさまざまな提案等により、 今後とも総力を挙げた ○ ○ 販売におきましても、 飲料シーンの多様化にマッチ ○ ○ ○ と確信しております。 茶 葉 卸 茶・飲料メーカー 直 営 店(専 門 店) ○ 輸 出 商 社 このルートセールスによって、消費者の皆様のニー ズや市場動向などをスピーディーかつ的確に把握す ○ ることが可能です。このルートセールスは当社の基 盤であり、今後もさらに強化していくとともに、消 費者の皆様のニーズに常に応えられるよう、バラン ○ スのとれた販売ルートを確立してまいります。 また、営業拠点につきましても、利益重視の営業 展開を基本としております。そのため、初年度から ○ 必ず黒字になるよう計画的に出店するとともに、自 ら設定した目標数値の実行度合いで評価される管理 システムによって、明確でかつ全体の方向性と合致 ○ ○ ていただける製品を提供することができます。 ○ ○ けております。これによって、常にお客様に満足し ○ ○ 客様のニーズを会社に提案する「VOICE」制度を設 ○ ○ ます。そして、これらを支え実現させるために、お ○ ○ ン(生存領域)に合致したもののみを開発しており ○ ○ いデザイン、おいしい」を掲げ、この 5 つのドメイ ○ ○ らに製品コンセプトとして「自然、健康、安全、良 ○ ○ を常に持ってマーケティングを行っております。さ ○ ○ が今でも何を不満に思っているか」という問題意識 ○ ○ 第一は独自の「製品開発」で、 「Still Now −お客様 ○ ○ ○ 機能しているためです。 アマーケティングなどを積極的に展開しております。 ○ ○ は、各分野における 5 つの基本戦略がバランス良く ○ ○ 益性を持続しております。これを可能にしているの ○ ○ らびに営業利益成長率は 18.9%で、高い成長性と収 ○ ○ 当社の直近5年間平均の売上高成長率は12.2%、な 消 費 者 ○ ○ ○ Ⅴ 基本戦略 当 社 一 般 小 売 店 コンビニエンスストア スーパーマーケット 百 貨 店 問 屋 等 自 動 販 売 機 ○ ○ ○ ピーディーかつ的確な経営改善を図っております。 ○ ○ ○ 拠点別月次決算とそれに基づいた検討会によってス 第三は飲料部門における「委託生産方式」で、こ ○ ○ ○ 4,322 ○ 2001 年 4 月期 代表的製品 カテキンウォーター カプチーノ デミタスコーヒー ブルーベリーヨーグルト風味 ホット用ペットお∼いお茶 緑茶、 お∼いお茶 新茶 ○ 件数 2,665 2,855 3,474 4,149 の「ファブレス(fabricationless) :製造部門を持たな い」方式によって設備投資リスクが極めて低く抑え られているほか、市場環境の変化に迅速かつきめ細 ○ 点や自動販売機の全国的拡充、地域に密着したエリ 全国を 5 つのブロックに分け、できる限り生産と消 ○ ○ トセールス」と呼ばれる独自の販売体制で、営業拠 かく対応できるような体制になっております。また ○ ○ 第二は、生産と小売りをダイレクトに結ぶ「ルー ○ ○ ○ ○ 1997 年 4 月期 1998 年 4 月期 1999 年 4 月期 2000 年 4 月期 する経営になっております。さらに各拠点は、毎月 ○ ◆ VOICE 提案件数 費を近づけることにより物流費を削減しております。 6 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ケ所」の実績を残しております。また、直近 5 年間 でも 12.5%の平均成長率で売上高を伸ばすなど、目 標の実現に向けて着実に前進しております。 Ⅶ 海外戦略 緑茶が第二次世界大戦以前には米国で一般的に知 られた飲料であったことや、緑茶にはカテキン、テ アニン(アミノ酸) 、サポニン、フラボノイドなどの 有効成分が豊富に含まれていること、世界的な健康 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 円、総資産当期純利益率(ROA)9.0%、営業拠点170 志向の高まりなどを考えれば、 当社におきましても、 欧米市場が海外戦略の重要なテーマのひとつになっ ておりました。 ○ ○ ○ ○ ○ 茶の有効成分の分析や効能メカニズムの解析を加速 ○ ○ 段階に進展しております。また、中央研究所でも緑 ○ ○ 人体に対する安全性の確認試験も終了し、現在第二 ○ ○ 茶の癌予防効果に関する臨床試験も支援しており、 ○ ○ あるM.D.アンダーソンガンセンターが行っている緑 ○ ○ す。その一環として、米国における癌研究の権威で ○ ○ で、製品開発を支える数々の研究が行われておりま ○ 第四は中央研究所を核とする高度な 「研究開発力」 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 生産物流ブロック体制 ○ 米国に設立した連結子会社ITO EN (North America) INC. の入居しているビル ○ ○ ドの強化ならびに全体の売上高増加にもつながって 業を続けておりましたが、2001 年 5 月 10 日に米国本 土としては初めての連結子会社「ITO EN (North America) INC.」を設立いたしました。設立にあたりま ○ ○ ○ おります。 すでに米国のハワイ州には連結子会社を設立して事 ○ ○ 大きく伸ばすとともに、 「伊藤園」という総称ブラン ○ ○ こうした個別ブランドの確立は、その商品の売上を ○ ○ といった個別ブランドを積極的に強化しております。 ○ ○ 烏龍茶』 『花々緑茶 ジャスミン』 『香り薫るむぎ茶』 ○ ○ ブランドに加えて、 『お∼いお茶』 『充実野菜』 『金の ○ ○ 第五は「ブランド戦略」で、 『伊藤園』という総称 ○ ○ ○ させております。 の結果、 米国社会における本格的な健康志向の高まり のなかで当社の飲料事業が十分受け入れられると判断 ○ ○ したもので、大きな期待をかけております。特に緑茶 市場は昨年の伸び率が約37%(伊藤園調べ)になるな ど、急激に拡大しており、緑茶の需要が本格的に始 ○ すでに、2001 年 4 月期におきまして売上高 1,902 億 ○ ○ 営業拠点230ケ所」という目標を設定しております。 ○ 上高 2,600 億円、総資産当期純利益率(ROA)9.0%、 ○ ○ 当社は、単独の中期計画として「2005 年 4 月期売 ○ ○ ○ ○ Ⅵ 中期計画 しては 2000 年 6 月から徹底した市場調査を行い、そ 7 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ○ ○ 重要事項を協議・決定し、取締役会および社長を補 佐する目的で経営執行会議を設定しております。ま 委員会(長期経営計画、環境、物流システム改善、情 境が変化していくなかで、今日的課題を早期に解決 できるよう、経営管理組織の整備・拡充に努めてお ○ ○ ○ ○ プを合わせたアンテナ・ショップを秋に開店する予 ○ ○ 茶を提供する和食主体のレストランとティーショッ 事項を経営執行会議に上程することにより、経営環 ○ ○ 市場の開拓と浸透を目的として、食文化としての緑 ます。各委員会がそれぞれの調査・報告・改善提案 ○ ニューヨーク市マディソン・アベニューに、新たな 報改善、厚生年金基金制度改善等)を設置しており ○ ○ 今後の展開といたしましては、情報発信地である ○ ○ ○ 製品も開発し販売してまいります。 のほか、各本部・部署を越えて組織される 14 の専門 ○ ○ 力と技術力を生かして、 現地の方々の嗜好に合わせた ○ 図ってまいります。また同時に、当社の高い製品開発 た、経営執行会議の下部組織として、経営計画会議 ○ ○ 茶を紹介し普及させ、 「ITO EN」ブランドの確立を ○ ○ らえて、 当社は緑茶のトップメーカーとして本物の緑 ○ ○ まったことを示していると考えられます。 この機をと ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 月末時点において、当月の損益計算書概要が把握で きるシステムが確立されていることにより、経営陣 ○ 49,220 82,146 131,365 1,064,504 ○ 38,320 57,307 95,626 1,010,925 経営の早期チェック機能といたしましては、毎月 がいち早く、直近の経営成績を把握し、次月以降の ○ 1999-2000 年 ○ 1998-1999 年 単位: 千ドル 対前年 増減率 28.4% 43.3% 37.4% 5.3% ○ ◆ 米国茶系市場 緑茶ドリンク 緑茶リーフ 緑茶市場 茶系市場 ります。 ○ ○ 定です。 戦略の見直しを図っております。グループの経営執 資料:AC Nielsen、伊藤園 注1:年度 8 月 26 日∼翌年 8 月 25 日 組 織 図 Ⅷ 経営理念とコーポレートガバナンス 株主総会 当社は 1966 年の創業以来、 「お客様第一主義」を 経営の基本方針として、お客様のニーズに対応した 独自の製品開発と、よりお客様に密着した販売・ 監査役会 取締役会 監査役 代表取締役会長 サービス網の拡充に努めてまいりました。当社が考 える 「お客様」とは、消費者の皆様、株主の皆様を はじめ、販売先や仕入先、金融機関など当社とかか わりを持たれるすべての方々で、その「お客様」と 代表取締役社長 の「接点」を大切にすることこそ、最良の経営につ ながるものと確信しております。 経営執行会議 当社は、最高意思決定機関として取締役会を月 1 専門委員会 回開催するほか、取締役会が決議した経営基本方針 各部門 に基づき全般的執行方針を確立するため、業務上の 8 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 1999 年 1 月に東京証券取引所から、経営情報を適切 ○ ○ ○ 行に関しましては、関係会社報告会を適時開催し、 に開示し株主向け資料も充実している企業として ○ ○ 経営面のチェックおよび速やかな意思決定を行って 1998年度決算のディスクロージャー表彰企業に選定 ○ ○ ○ おります。 されました。 ○ ○ 昨今、事業会社を取り巻く経営環境は大きく変化 財務面におきましては、強固なバランスシートと ○ ○ ○ しており、説明責任に基づくタイムリーなディスク 高いキャッシュ・フローを目標とし、資本の充実と ○ ○ ロージャーの重要性はますます高まってきていると 資産効率の向上の両面を意識した取り組みを行って ○ ○ ○ 認識しております。当社といたしましては、 「お客様 まいります。 ○ ○ 第一主義」の基本方針に基づき、速やかで的確な経 今後とも株主ならびに投資家の皆様とのより親密な ○ ○ ○ 営情報の開示等により、株主および投資家の皆様か コミュニケーションを図るべく、 引き続きタイムリー ○ ○ らの声を経営に反映できる体制を築き上げてまいり で公正かつ的確なIR(インベスターリレーションズ) ○ ○ ○ ○ ます。 活動を積極的に展開してまいります。 ○ ○ Ⅸ 株主への利益還元に関する基本方針 皆様におかれましては、変わらぬご支援、ご指導 ○ ○ ○ 当社は、常に株主の皆様への安定配当を継続し利 を賜りますようお願い申し上げます。 ○ ○ 益還元を行うことを最重要課題として、不透明な経 ○ ○ ○ 済動向にあっても業績に裏付けされた成果の配当を ○ ○ 行うことを基本姿勢としております。当期の配当金 ○ ○ ○ につきましては 40 円といたしました。その結果、当 ○ ○ 期の配当性向は23.2%、株主資本配当率は4.1%とな ○ ○ ○ りました。なお、株主資本利益率は2.2 ポイント上昇 ○ ○ し 17.7%となりました。 ○ ○ ○ 今後も目標達成に向けて全力を尽くすとともに、 ○ ○ 伊藤園グループ全体としても各企業の役割を明確に ○ ○ ○ して統廃合などを行い、経営資源の有効活用による ○ ○ 経営基盤の強化や経営の効率化を図り、収益力を高 ○ ○ ○ ○ めてまいります。 ○ ○ Ⅹ ディスクロージャーの充実 ○ ○ ○ 財務内容をはじめとする経営状況の開示につきま ○ ○ しては、一層の充実を図ってまいります。当社は ○ ○ ○ 1998 年 4 月期決算から決算短信にもキャッシュ・フ ○ ○ ロー計算書を添付しているほか、日本国内のみなら ○ ○ ○ ず海外でも投資家向けの説明会を開催し、経営方針 を説明しております。 こうした取り組みが評価され、 9 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 会」を設置して、実務的な立場から問題点の抽出と 対策を行うことができる全社的な体制を構築してお ○ ります。 また、2000 年12 月には、環境保全活動を組織的か ○ つ継続的に推進するために、環境マネジメントシス テムの国際規格 ISO14001 を茶の総合メーカーとし ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ そこからは具体的な成果も生まれています。 ○ ○ に、それに向けた積極的な活動を展開しており、 ○ ○ のために当社は、全社的な体制を構築するととも ○ ○ 境保全と研究開発への取り組みが不可欠です。そ ○ ○ 21 世紀に成長する企業となるためには、地球環 ○ ■ 環境対策と研究開発 ■ ては日本で初めて取得いたしました。取得したのは 当社の主力茶葉生産工場である静岡相良工場と中央 ○ 研究所で、取得に当たっては、マネジメントシステ ムを構築するだけでなく、それを通じて社員一人ひ ○ とりが環境意識を深めることを目指しました。2000年 5 月にキックオフを行い、社内の環境委員会を中心 ○ に社員独自でマネジメントシステムを構築し、取り 組みを推進してまいりました。その結果、約半年後 ○ の 2000 年 12 月に、株式会社日本環境認証機構から 国際規格 ISO14001 の認証を受けることができまし ○ た。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 委員会」 「本社部門環境委員会」 「営業部門環境委員 ○ ○ するとともに、その下部組織として「生産部門環境 ○ ○ 当社はすでに 1998 年 5 月に「環境委員会」を設立 ○ ○ えたことを意味していると考えております。 ○ ○ 産業構造の変革を推進しなければならない時代を迎 ○ ○ 企業にとって、循環型社会をひとつのキーワードに ○ ○ 向けた本格的な取り組みを始めました。このことは ○ ○ 社会形成推進基本法」を制定し、循環型社会実現に ○ ○ そうした反省に立って、国は 2000 年 5 月に「循環型 ○ ○ ものにかかわるさまざまな問題を引き起こしました。 ○ ○ 汚濁などの自然環境破壊、ひいては生物の存続その ○ ○ 繰り返し、それは、地球温暖化現象、酸性雨や水質 ○ ○ きました。同時に大量生産、大量消費、大量廃棄を ○ ○ 20世紀において人類は飛躍的な経済発展を遂げて ○ ○ ○ ● 環境対策 ○ ISO14001 認証登録証 こうした全社を挙げた地球環境問題への取り組み ○ 環境方針 た、さまざまな実績を生み出してきております。 ○ ○ 計画 は、生産活動においても、次の 3 事例をはじめとし ○ 経営者層による見直し ○ ○ ○ ○ ○ ○ 継続的改善 まずひとつは、静岡・相良工場の生産工程で排出 される産業廃棄物・副産物を 100%再資源化するこ ○ 環境マネジメントシステムの概念図 ○ ○ ○ ○ 実施および運用 ○ ○ 点検および是正措置 とができました。産業廃棄物・副産物の再資源化率 10 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ○ ○ 2000 年 4 月期に比べ、電力で 2%、石油等の化石燃 料で 11%、LPG(天然ガス)で 3%、紙で 11%削減 ○ することを目標に取り組んでまいります。 ④ 化学物質使用量の削減 ○ 2005 年 4 月期までに、生産量当たりの使用量を、 ○ し、廃棄物の圧縮容量を約50%に圧縮するようにし ○ ○ 化を効率的に進めるために、廃棄物圧縮装置を導入 ○ ○ 再資源化を達成したものであります。また、再資源 ○ ○ 別排出の徹底や処理方法の改善などにより 100%の ○ ○ は1998年にはわずか47%に過ぎませんでしたが、分 2000 年 4 月期に比べ 6%削減することを目標に取り ○ 組んでまいります。 このように、地球環境にかかわる一企業として、 ○ 積極的に環境問題に取り組んでまいります。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ● 研究開発 当社の研究開発部門としては中央研究所と開発部 ○ 門があります。中央研究所は、健康維持に必要な食 品や素材の研究開発、最新の製造加工技術の確立や ○ 実用化、茶葉の効果や効能の裏付け、安全試験など の有効成分利用研究、技術開発研究などの中長期の ○ 課題を研究開発しております。開発部門では、主に 飲食料の新製品の開発および既存製品の改良などの ○ 短期の製造技術、農業技術の研究開発に取り組んで ○ にダイオキシンが発生する恐れがあるため、PET 系 ○ ○ 素系樹脂フィルムを使用しておりましたが、焼却時 ○ ○ 止いたしました。これまで茶葉製品の包装材には塩 ○ ○ 三つ目に、包装材焼却時のダイオキシン発生を防 ○ ○ ために、 その情報提供も合わせて行ってまいります。 ○ ○ 境保全型農業技術の動向を的確に把握していただく ○ ○ であります。また、急ピッチで研究が進んでいる環 ○ ○ 作業効率や肥料農薬使用の改善を指導するシステム ○ ○ 培管理記録書」を作成していただき、それをもとに、 ○ ○ であります。まず、契約している茶生産農家に「栽 ○ ○ 段階から環境対策に取り組むことを目的としたもの ○ ○ 指導システムを確立いたしました。これは原料茶の ○ ○ 二つ目に、茶生産農家に対する環境保全のための ○ ○ ○ ました。 おります。 ○ ○ こうした実績を踏まえながら、今後も次のような ○ ○ ○ 樹脂フィルムに切り替えております。 ○ ○ ○ 究所の事業活動で排出される廃棄物の 100%再資源 ○ ○ 2005 年 4 月期までに、静岡相良工場および中央研 ○ ○ ① 事業活動で排出するすべての廃棄物の再資源化 ○ ○ ○ テーマに取り組んでまいります。 ○ ○ ○ 化を目標に取り組んでまいります。 ○ 「原料」 「資材」ごとに自社基準の環境負荷項目を ○ ○ ○ ② 環境負荷に配慮した製品設計・開発 ○ ○ 中央研究所 ○ 設定し、マネジメントプログラムに沿って環境負荷 こうした研究開発テーマのなかでも、特に緑茶の ○ ○ ○ の低減を推進してまいります。 有効成分の機能に関する研究については早い時期か ら取り組んでまいりました。 ○ ○ 2005 年 4 月期までに、生産量当たりの使用量を ○ ○ ○ ③ エネルギー・資源使用量の削減 11 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ○ ○ 茶系飲料の残渣(茶殻)を飼料化する調整・貯蔵技術 農林水産省草地試験場および中央農業試験場 ○ (現・独立行政法人農業技術研究機構)と共同で行っ たもので、茶系飲料残渣(茶殻)を飼料化するため ○ の調整・貯蔵技術の開発に成功しました。この研究 は、水分を多く含んだ牧草やトウモロコシ等の作物 ○ を飼料貯蔵容器(サイロ)に密閉して乳酸菌の力を 巧みに利用する貯蔵飼料「サイレージ」の発酵原理 ○ を応用したもので、食品産業廃棄物である茶系残渣 (茶殻)を飼料化することによって、未利用飼料資源 ○ の有効活用にもつながっております。また、環境保 ○ する安全性の確認試験も終了し、現在第二段階に進 ○ ○ 床実験を支援しております。この実験は、人体に対 ○ ○ センターが行っている緑茶の癌予防効果に関する臨 ○ ○ 究の権威であるテキサス大学M.D.アンダーソンガン ○ ○ カテキンの有効性の検証として、米国における癌研 ○ ○ と共同で研究開発に取り組んでおります。 海外では、 ○ ○ 性の防止の研究を行っているほか、複数の研究機関 ○ ○ 性痴呆症防止の研究を、神戸大学とダイオキシン毒 ○ ○ 国内では、東京都神経科学研究所とテアニンの老人 ○ ○ 海外を含めた研究機関との提携も行っております。 ○ ○ また、こうした研究においては、社内のみならず 全や資源循環型の畜産を進めるためにも極めて有用 な技術であると考えております。さらに、このサイ レージを家畜に与えたところ、排泄物中に腸内善玉 である乳酸菌が増加し、大腸菌やブドウ球菌等が減 少するという動物腸内改善効果が認められておりま す。 茶カテキン類の肥満抑制効果の研究 肥満は、食事に起因する糖質や脂質の過剰摂取に より、脂肪細胞内に中性脂肪を蓄積することで生じ ます。そこで、緑茶成分である茶カテキンの肥満に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 展しております。 対する影響を調べた結果、茶カテキン類が肥満に関 ○ ○ ○ M.D. アンダーソンガンセンター 与する脂肪細胞内のグルコース輸送を抑制し、肥満 抑制効果を示す結果が得られました。さらに、緑茶 ○ ○ 2001 年 4 月期 1,087 百万円 138 人 に含まれる 8 種類のカテキンのうち、ガレート基の ○ 2000 年 4 月期 1,109 百万円 128 人 付いたカテキン類に効果が高いことが分かり、茶カ テキンが脂肪の減少に関連していることが明らかに ○ なりました。現代の日本において、糖尿病や心臓病 ○ ○ ○ などの生活習慣病はますます重要なテーマとなって きており、その改善の一助になるべく、今後この研 ○ ○ ○ た。 ○ ○ 万円で、次のような研究成果を得ることができまし ○ ○ 20001年4月期の研究開発費の総額は10億8千7百 ○ ○ ○ ○ 研究開発費 研究人員数 ○ ○ ○ ◆ 研究開発費および研究人員 究をさらに進めてまいります。 12 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ○ ③ 農業技術開発研究 ○ ○ そのほか、 次のような研究にも取り組んでおります。 当社の製品に適した原料茶を安定的に確保するた めに、栽培方法、摘採方法などの農業技術に関する 研究や、 産地の開発に関する活動を行っております。 ○ すでに、オーストラリアにおきまして独自に大規模 茶園の開発に取り組んでいる一方、国内におきまし ○ ており、飲食料への利用のみならず、他の分野での ○ ○ に、これから得た新しい物質の用途開発研究を進め ○ ○ 的な科学技術の観点から検証する研究を行うととも ○ ○ ○ 永年飲み続けられてきた茶葉成分の有効性を現代 ○ ○ ○ ① 茶葉の有効成分利用研究 ても鹿児島県において成功しているほか、1 月に宮 崎県都城農協との間で茶産地育成事業に関する協定 を締結し、研究成果を着々と実現化しております。 また、茶葉以外にも環境体制のある優良品種の芝の 開発も推進しております。 ◆ 研究成果 項目 2001 年 4 月末現在 特許(出願中含む) 緑茶に関する研究開発 (原料茶、緑茶飲料) 26 件 薬理効果•効能に関する研究開発 (癌予防、老人性痴呆症防止) 71 件 茶の他の利用に関する研究開発 (洗口液、抗菌材料等) 16 件 その他の飲料に関する研究開発 (麦茶、烏龍茶、果実・野菜ジュース) 25 件 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 製品開発にも成果を挙げております。 ○ ○ 研究データの解析 ○ ○ その他 31 件 合 計 169 件 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ する各種試験研究を継続的に行っております。 ○ ○ の加工、調合処方、製造技術、品質維持・向上に関 ○ ○ 新製品の開発、既存製品の改良のために、原材料 ○ ○ ○ ② 技術開発研究 新製品開発 13 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ■部門別事業概況■ *売上高については’ 97年’98年’ 99年は単独決算、 ’ 00年’01年は連結決算での記載となっております。 日本茶飲料部門 ○ ○ ○ ○ 茶葉(リーフ)部門 (%) 28,000 40 21,000 30 14,000 20 (2001年4月期) ○ (百万円/¥ millions) ○ ○ 売上高構成比 (百万円/¥ millions) (%) 80,000 40 60,000 30 40,000 20 20,000 10 ○ ○ ○ ○ 14.7% ○ ○ ○ (2001年4月期) 売上高5年間推移 売上高構成比推移 ○ ○ 売上高5年間推移 売上高構成比推移 売上高構成比 7,000 ○ ○ 10 ○ ○ 40.7% ’98 ’99 2000 2001 0 0 ○ ’97 ’97 ’98 ’99 2000 2001 0 いたりませんでした。また飲料と統一ブランドにした 麦茶が、積極的な販売活動に支えられて引き続き大幅 な売上増になりました。特にその簡便性と経済性から ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ られるように本物志向に支えられて、ティーバッグを ○ ○ ウーロン茶も、中国茶の専門店が増えてきたことに見 ○ ○ 大容量のティーバッグが大きく伸長しました。さらに ○ あり、当社の緑茶茶葉の売上を大きく伸ばすまでには ○ の増加にもかかわらず、パック茶の需要は停滞傾向に ○ 費行動のシフトおよび消費低迷が影響し、緑茶総需要 ○ に努めました。しかし一方で、ペット・缶飲料への消 ○ や季節限定の産地元詰め直送茶の改良など新製品開発 ○ 『お∼いお茶』シリーズなど主力ブランドの販売強化 ○ 茶の持つ薬理的効能への期待がますます高まるなか、 ○ しては、緑茶成分の効能に関する研究が一層進み、緑 ○ 増の 282 億 7 千 5 百万円となりました。緑茶におきま ○ 茶葉(リーフ)部門の当期売上高は、前期比 0.3% ○ ○ ○ ○ ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ はじめ順調に拡大しました。 日本茶飲料部門の当期売上高は、前期比16.4%増の 783 億 6 千 8 百万円と大きく伸長しました。緑茶飲料 に対する消費者の嗜好の高まりを受け、当社では多様 なニーズに応えるべく製品ラインアップを図りまし た。本格的ホット対応ペットボトル緑茶は、緑茶の本 来のおいしさとその利便性とが相まって売上に大きく 寄与し、緑茶飲料の歴史にパイオニアの伊藤園がまた 新しいページを開きました。さらに、100%使用の玉 露を低温で長時間抽出することによって濃厚な旨みと 甘い香りを引き出した『お∼いお茶 旨味仕立て』や、 新茶特有のさわやかな鮮度感を大切にして、かつ止渇 性が高く季節感のある『お∼いお茶 新茶』などを新た に発売し好評を得ております。また容器別の売上高を 見ますと 500ml だけでなく、より小型の 350ml や大型 容器の 2L などが大きく伸長しました。これは屋外の みならず家庭内での飲用など飲料シーンが広がったた めと思われます。またリーフとブランドを統一した麦 茶飲料は、引き続き堅調に売上高を伸ばしました。 ○ ・テトラお∼いお茶緑茶250mlスリム ・ペットお∼いお茶旨味仕立て350ml ・ペットお∼いお茶緑茶2L ○ ・ホット用ペットお∼いお茶緑茶 345ml ・ペットお∼いお茶緑茶 350ml ・ペットお∼いお茶新茶 500ml ・缶お∼いお茶緑茶 A ・ペットお∼いお茶緑茶 500ml ・缶お∼いお茶緑茶 S ・缶お∼いお茶玉露 S ○ ・お∼いお茶緑茶カップ用 20 パック ・お∼いお茶さらさら緑茶 40g ・味の太鼓判特上蒸し緑茶 ・ペットお∼いお茶淡々玄米茶 500ml ・ペット香り薫るむぎ茶 500ml ・ペット香り薫るむぎ茶 2L ○ ・お∼いお茶一茶摘み緑茶 ・味わい豊かなお茶めがみ ・お∼いお茶宇治抹茶入り玄米茶 ・ペットお∼いお茶一番茶使用ほうじ茶 500ml ○ ・香り薫るむぎ茶 TB54 袋両用 ・ウーロン茶 TB50 パック + 増量 4 パック入り 14 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ○ 野菜・果実飲料部門 ○ 売上高構成比 40 (2001年4月期) ○ (%) 20,000 ○ (百万円/¥ millions) 売上高5年間推移 売上高構成比推移 果実 (百万円/¥ millions) 野菜 (%) 40,000 40 30,000 30 20,000 20 10,000 10 15,000 5.0% 20 5,000 10 14.6% ’98 ’99 2000 2001 0 野菜 0 ○ ’97 ’97 ’98 ’99 2000 2001 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 野菜・果実飲料部門の当期売上高は前期比11.4%増 の 378 億 2 千万円となりました。そのうち野菜飲料は 前期比 16.9%増の 281 億 3 千 4 百万円、果実飲料は前 期比 2.0%減の 96 億 8 千 6 百万円となりました。野菜 飲料は健康を背景として着実に拡大しており、 特に当 社が開発したニンジンベースの野菜飲料は成長著しい ものがあります。 そのなかでメインブランドの 『充実野菜』 は砂糖、食塩、着色料を一斉使用せず、自然の栄養そ のままに野菜不足をお手軽に解消できる栄養補給飲料 として、売上高が前期比 21.9%増の 196 億 8 千 9 百万 円と大きく伸長しました。さらに、モロヘイヤなど 11 種 類の緑黄色野菜を果実で生かした『緑の野菜』も引き続き ご好評いただきました。果実飲料では 2001 年 2 月に発売 しました『完熟つぶつぶみかん』 、 『完熟みつみつりんご』 が、コンビニエンスストアを中心に好調な売れ行きと なり、 『ブルーベリーヨーグルト風味』も引き続き着 実に売上を伸ばしました。 ○ ○ ・ペット充実野菜緑黄色野菜ミックス 930g ○ ・缶ナチュラルランドベジタブルミックスアップル&キャロットベース ○ ・テトラ金の烏龍茶かがやき 250ml スリム ・ペット金の烏龍茶かがやき500ml ・缶金の烏龍茶かがやきA ・紙缶こどもげんき充実野菜 125g ・缶充実野菜緑黄色野菜ミックス S ・缶毎日いきいき緑の野菜モロヘイヤ&果実ミックス S ・缶旬野菜 S ・ペット健康野菜青汁 900g ○ ・缶ウーロン茶 S ・缶烏龍茶鉄観音入り A ・ペットウーロン茶鉄観音入り 2L ・缶まるごと 2 本しぼったキャロット 100%S ・缶熟トマト S ・ペット夏々果実ミックスグァバ 500g ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 中国茶飲料部門におきましては、成熟期に入ったと 言われて久しいウーロン茶に復活の兆しが見えてきま した。当社においてもこの機をとらえて、積極的な拡 販活動を行いました。その結果、同部門の当期売上高 は 4 期ぶりに増加に転じ前期比 15.0%増の 174 億 2 千 5百万円となりました。 『金の烏龍茶』ではこだわりの 原料を絶妙にブレンドし、伊藤園独自の製法「黄金抽 出」により、香りと味わいを格段に向上させることが できました。さらにデザインを変更して新たな消費者 層の開拓に努めた結果、当期売上高が前期比38.5%増 の73億円9百万円と大きく伸長しました。 『金の烏龍茶』 においては、今後もその高品質を消費者の方々に、理解し ていただけるよう拡販してまいります。 『ジャスミン茶』 は容器のバリエーションを広げるとともに、2001 年 3 月より『花々緑茶 ジャスミン』としてブランドを一新 し、より一層親しみやすくしました。中国における 「ジャスミン茶」需要はウーロン茶よりはるかに多く、 日本における潜在的需要は非常に高いと考えられ、今 後さらなる拡大を図ってまいります。 ○ ○ ○ ○ 0 ○ ○ ○ 9.0% ○ ○ ○ 10,000 ○ ○ ○ 30 果実 ○ ○ ○ (2001年4月期) ○ 売上高5年間推移 売上高構成比推移 売上高構成比 ○ ○ ○ ○ 中国茶飲料部門 ・缶完熟みつみつりんご 90%A ・缶いきいきすこやかブルーベリーヨーグルト風味 S ・ペット金の烏龍茶かがやき 2L ・ペット金の烏龍茶かがやき 340ml ・テトラ花々緑茶ジャスミン 250ml スリム ・ペット花々緑茶ジャスミン 2L ・缶花々緑茶ジャスミン A ・ペット花々緑茶ジャスミン 500ml ・ペット花々緑茶ジャスミン 340ml 15 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ・ペット充実野菜緑黄色野菜ミックス 350g ○ 紅茶飲料・その他部門 16,000 40 12,000 30 8,000 20 4,000 10 売上高5年間推移 売上高構成比推移 ○ ○ (%) 売上高構成比 (2001年4月期) (百万円/¥ millions) (%) 20,000 40 15,000 30 10,000 20 5,000 10 ○ ○ ○ 9.0 % ○ ○ ○ ○ ○ 7.0 % ○ ○ ○ (2001年4月期) (百万円/¥ millions) ○ 売上高5年間推移 売上高構成比推移 売上高構成比 ○ ○ ○ ○ コーヒー飲料部門 ’98 ’99 2000 2001 0 ○ 0 ○ ’97 ’97 ’98 ’99 2000 2001 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 紅茶飲料・その他部門の当期売上高は、前期比1.6% 減の 172 億 5 千 2 百万円となりました。紅茶飲料部門 はアッサム紅茶と牛乳が味わい深い『ミルクティー』 や、4 月に発売しましたベルガモットの香りが楽しめ る『アールグレイ』が小型ペット容器の手軽さも受け 順調に推移しておりますが、市場自体の縮小もあり前 期比 2.5%減の 46 億 4 千 7 百万円となりました。炭酸 飲料部門は PET500ml 容器の『天然水サイダー』を投 入して堅調に推移しましたが、その後の炭酸飲料市場 全体の大幅な落ち込みもあり前期比 4.0%増の 24 億 3 千 4 百万円となりました。その他飲料部門は、2 月に しそのエキスにりんご果汁を加えて飲みやすくリ ニューアルした『しその潤い』が、しそがアレルギー や花粉症に対してその症状の改善が報告されるなど注 目されたこともあり花粉の季節には大変なご好評をい ただきました。その結果、機能性健康飲料を中心とす るその他飲料部門は、前期比 4.3%増の 68 億 2 千 8 百 万円となりました。機能性健康飲料は今後有望な市場 として、当社の研究開発の成果を新製品に生かしてま いります。 ○ ・缶ドリップコーヒープレミアムモカ S ・缶カプチーノ S ・テトラミルクコーヒー 250ml スリム ○ ・ペットアイスコーヒー微糖 275g ・缶ドリップコーヒー S ・テトラドリップコーヒー 200ml スリム ・缶しゃきっ粒コーンポタージュ S ・缶抹茶ミルク練り製法 S ・缶おいしい栄養活かすバナナ 225g ・缶天然水サイダー A ・ペットジューシービタミン C1500mg 500ml ・缶知性美水カテキンウォーター A ○ ・缶ドリップコーヒー水出しブラック無糖 S ・缶セミブラックコーヒー S ・ペット毎日いきいきりんご酢効果 350g ・ペット涼果梅しそ 500ml ・ペットしその潤い 350ml ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ コーヒー飲料部門の当期売上高は、前期比14.8%増 の 135 億 6 千 7 百万円となりました。コーヒー飲料市 場の 2000 年の成長率は 0.2%の伸びにとどまり、各社 が激しくシェアを奪い合うなか、当社は広告宣伝に頼 ることなく、品質にこだわる製品作りや品揃えの強 化、さらには自動販売機の設置台数の増加等により市 場を大きく上回る伸びを達成することができました。 濃厚な味わいを実現した『デミタスコーヒー』や香り高 い『カプチーノ』が主力製品として引き続き大きく伸び たことに加え、 味わいをバランスよく引き出した 『ドリッ プコーヒー』 、モカを 100%使用した『プレミアムモカ』 、 甘さを程よく抑えた『セミブラック』 、ミルクで香りを 引き出した『ミルクコーヒー』も引き続き好調に推移 しました。さらに 11 月より販売した『カフェラッテ』 は、 香ばしい濃厚タイプのコーヒーにたっぷりのミルク をマッチングさせたことによりご好評を得、 主力製品ま でに成長しました。また4月に発売しました低温抽出で コーヒー本来の香りを実現した『アイスコーヒー』 が、小型ペット容器の手軽さも受け順調に推移してお ります。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 0 ・缶フレッシュフルレモンティー A ・ペットアイスティーアールグレイ 280g ・缶デミタスコーヒー S ・缶ミルクコーヒー A ・缶カフェラッテミルク&エスプレッソ S ・缶牛乳で仕上げたミルクティー A 16 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ○ ■マーケットデータ■ ○ 国内茶葉生産量 ○ Domestic Tea Leaf Production Capacity (出荷金額:億円/departures of products: 100 million yen) ○ 清涼飲料市場 Beverage Market (トン/tons) 100,000 ○ ○ ○ ○ 40,000 75,000 ○ ○ ○ 30,000 50,000 ○ ○ ○ ○ 20,000 25,000 ○ ○ ○ 10,000 0 ○ 0 ’98 ’99 2000 ○ ’97 ’96 ’97 ’98 ’99 2000 ○ ’96 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 日本茶飲料 ウーロン茶飲料 コーヒー飲料 野菜・果実飲料 紅茶飲料 炭酸飲料 その他 ウーロン茶飲料市場 ○ 日本茶飲料市場 Oolong Tea Beverage Market ○ ○ Japanese Tea Beverage Market (万ケース/10 thousand cases) ○ (万ケース/10 thousand cases) 16,000 ○ ○ ○ 24,000 12,000 ○ ○ ○ ○ 18,000 8,000 ○ ○ ○ 12,000 ○ 4,000 ○ ○ ○ 6,000 s 0 ○ ’96 ’97 ’98 ’99 2000 暦 年 ’96 ○ 0 1996 1997 ’97 ’98 1998 ’99 1999 2000 2000 清涼飲料市場 Beverage Market(出荷金額:億円・対前年増減率/ departures of products: 100 million yen, percentage change) 日本茶(緑茶・麦茶・混合茶) ウーロン茶 コーヒ− 野菜・果実 紅茶 炭酸 その他 Japanese Tea Beverages Oolong Tea Beverages Coffee Beverages Fruit and Vegetable Beverages Black Tea Beverages Carbonated Beverages Other Beverages 2,438 2,400 8,555 4,829 1,870 7,101 4,619 合計 Total 31,812 s暦 年 22.7% –2.9 1.4 –6.6 18.0 –1.1 10.7 2,968 2,193 8,556 4,522 1,995 7,015 4,958 2.6% 32,207 21.8% –8.6 0.0 –6.3 6.7 –1.2 7.3 3,439 15.9% 1,922 –12.3 9,070 6.0 5,498 21.6 2,071 3.8 6,570 –6.3 5,212 5.1 1.2% 333,782 3,667 6.6% 1,950 1.4 9,206 1.5 5,935 8.0 1,857 –10.3 6,761 2.9 5,503 5.6 4.9% 34,880 4,258* 1,952* 9,223* 5,929* 1,755* 6,489* 5,681* 16.1% 0.1 0.2 –0.1 –5.5 –4.0 3.2 3.2% 335,287* 1.2% 1996 1997 1998 1999 2000 国内茶葉生産量(tons) Domestic Tea Leaf Production Capacity 88,700 91,200 82,600 88,500 89,300 日本茶飲料市場 (緑茶・麦茶・混合茶) (万ケース/ 10 thousand cases) 13,567 15,622 17,620 18,478 22,044* 12,960 12,430 12,630 12,780* Japanese Tea Beverage Market ウーロン茶飲料市場 (万ケース/ 10 thousand cases) 13,140 Oolong Tea Beverage Market * は予測値 伊藤園調べ 17 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ■ 財務データ(収益性・成長性)■ 経常利益・売上高経常利益率 12 12,000 9 8,000 6 4,000 3 ○ (%) 16,000 8 12,000 6 8,000 4 4,000 2 0 ○ 2001 0 ’97 ○ 2000 営業利益率 連結 単独 ’98 経常利益 連結 単独 ’99 2000 0 2001 経常利益率 連結 単独 ○ 売上原価・売上原価率 Net Income & Return on Sales Cost of Sales & Ratio of Cost of Sales ○ 当期純利益・売上高当期純利益率 ○ ○ 営業利益 連結 単独 ’99 ○ ’98 ○ ’97 ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 16,000 (百万円/¥ millions) ○ (%) ○ (百万円/¥ millions) Ordinary Income & Ordinary Profit Ratio ○ ○ ○ 営業利益・売上高営業利益率 Operating Income & Operating Profit Ratio 6,000 3 4,000 2 2,000 1 (百万円/¥ millions) (%) 100,000 80 75,000 60 50,000 40 25,000 20 ’98 ’99 2000 2001 0 0 ’97 ’98 ’99 2000 2001 0 ○ 当期純利益率 連結 単独 売上原価 連結 単独 売上原価率 連結 単独 ○ 当期利益 連結 単独 ○ ○ ’97 ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 4 ○ (%) ○ (百万円/¥ millions) 8,000 (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 営業利益 Operating Income 売上高営業利益率(%) Operating Profit Ratio (%) 経常利益 Ordinary Income 売上高経常利益率(%) Ordinary Profit Ratio (%) 当期純利益 Net Income 売上高当期純利益率(%) Return on Sales (%) 売上原価 Cost of Sales 売上原価率(%) Ratio of Cost of Sales (%) 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated 18 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 7,369 7,235 6.1 6.1 6,679 6,565 5.5 5.5 2,433 2,441 2.0 2.1 68,306 66,752 56.2 56.2 9,064 8,923 6.6 6.6 8,262 8,166 6.0 6.1 3,405 3,117 2.5 2.3 75,276 73,834 54.8 54.8 12,568 12,507 8.0 8.1 11,668 11,677 7.5 7.6 5,325 5,444 3.4 3.5 83,225 81,883 53.2 53.2 14,266 13,788 8.2 8.0 13,790 13,317 7.9 7.8 6,530 6,320 3.8 3.7 90,593 89,739 52.1 52.3 15,666 15,185 8.1 8.0 15,068 14,598 7.8 7.7 8,017 7,852 4.2 4.1 98,171 97,292 50.9 51.1 ○ ○ ○ (%) ○ (%) 営業利益成長率 Operating Income Compound Growth Rate ○ 売上高成長率 Sales Compound Growth Rate 40 ○ ○ ○ 20 30 ○ ○ ○ ○ 15 20 ○ ○ ○ 10 10 連結 ○ ○ 0 ○ 昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年 単独 昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年 連結 単独 ○ ○ ○ 0 ○ ○ ○ ○ 5 グロス・キャッシュ・フロー成長率 ○ 経常利益成長率 Gross Cash Flow Compound Growth Rate ○ ○ Ordinary Income Compound Growth Rate (%) ○ (%) 40 ○ ○ ○ 40 30 ○ ○ ○ ○ 30 20 ○ ○ ○ 20 10 単独 ○ ○ 0 昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年 連結 単独 ○ 連結 ○ 昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年 ○ 0 ○ ○ ○ ○ 10 s 対象期間 売上高成長率(%) 昨年対比 過去 2 年 過去 3 年 過去 4 年 過去 5 年 連結 単独 営業利益成長率(%) Operating Income Compound Growth Rate (%) 連結 単独 経常利益成長率(%) Ordinary Income Compound Growth Rate (%) 連結 単独 グロス・キャッシュ・フロー成長率(%) Gross Cash Flow Compound Growth Rate (%) 連結 単独 Sales Compound Growth Rate (%) Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated 19 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 10.8 10.8 9.8 10.1 9.3 9.6 20.6 22.4 10.9 11.2 11.6 10.2 13.6 11.8 19.4 17.8 12.0 12.2 20.0 19.4 22.2 21.4 27.3 30.3 12.2 12.5 20.7 20.4 22.6 22.1 27.0 27.2 12.2 12.5 18.9 18.7 20.4 20.1 19.7 19.9 ■ 財務データ(効率性・安全性)■ たな卸資産・たな卸資産回転率 ○ ○ 総資産・使用総資本回転率 Inventories & Inventory Turnover ○ Total Assets & Asset Turnover 2.4 75,000 1.8 50,000 1.2 25,000 0.6 (百万円/¥ millions) 20,000 (回/times) 16 15,000 12 10,000 8 5,000 4 ’98 ’99 2000 2001 0 0 ’97 ’98 ’99 2000 2001 0 ○ ’97 ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 100,000 ○ (回/times) ○ (百万円/¥ millions) たな卸資産 連結 単独 ○ ○ 使用総資本 連結 回転率 単独 たな卸資産 連結 回転率 単独 ○ ○ 総資産 連結 単独 流動資産・流動比率 ○ ○ 株主資本・株主資本比率 Current Assets & Current Ratio ○ Total Stockholders’ Equity & Equity Ratio 36,000 39 24,000 26 12,000 13 (百万円/¥ millions) (%) 60,000 200 45,000 150 30,000 100 15,000 50 株主資本 連結 単独 2001 株主資本 連結 比率 単独 0 0 ’97 ○ 2000 ○ ’99 ○ ’98 ○ ’97 ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 52 ○ (%) ○ (百万円/¥ millions) 48,000 ’98 流動資産 連結 単独 ’99 2000 2001 0 流動比率 連結 単独 (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 総資産 Total Assets 使用総資本回転率(回) Asset Turnover (times) たな卸資産 Inventories たな卸資産回転率(回) Inventory Turnover (times) 株主資本 Total Stockholders’ Equity 株主資本比率(%) Equity Ratio (%) 流動資産 Current Assets 流動比率(%) Current Ratio (%) 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated 20 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 70,545 70,168 1.7 1.7 11,932 11,182 11.4 11.9 25,003 25,012 35.4 35.6 38,720 37,933 113.5 111.6 77,233 76,583 1.9 1.8 11,860 11,103 11.5 12.1 34,841 34,559 45.1 45.1 45,419 44,287 118.4 116.2 83,806 83,599 1.9 1.9 12,830 12,234 12.7 13.2 39,801 39,945 47.5 47.8 50,409 49,918 162.7 162.5 82,386 82,680 2.1 2.1 12,865 12,328 13.5 14.0 40,783 41,458 49.5 50.1 50,013 49,177 174.2 172.6 91,645 91,539 2.2 2.2 17,427 16,806 12.7 13.1 47,310 47,491 51.6 51.9 58,395 57,193 175.7 172.9 ○ 負債総額・負債自己資本比率 Total Liabilities & Debt/Equity Ratio ○ Interest Coverage Ratio ○ インタレスト・カバレッジ・レシオ (百万円 /¥ millions) ○ (倍/times) (%) 60,000 200 ○ ○ ○ ○ 100 45,000 150 30,000 100 15,000 50 ○ ○ ○ 75 ○ ○ ○ ○ 50 ○ ○ ○ 25 0 ’98 ’99 2000 2001 ’97 ’98 ’99 2000 2001 0 ○ ’97 ○ ○ 0 連結 負債総額 連結 単独 負債自己 連結 資本率 単独 (百万円 /¥ millions) ○ 1,200 2,100 900 1,400 600 700 300 1,600 1,200 800 400 ’98 ’99 2000 0 2001 0 ’97 ’98 ’99 2000 2001 ○ ’97 ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2,800 ○ ○ (百万円 /¥ millions) 研究開発費 R&D Expenses ○ 設備投資額・減価償却費 Capital Expenditure & Depreciation and Amortization ○ ○ ○ ○ ○ 単独 連結 単独 ○ 減価 償却費 ○ 連結 単独 連結 単独 ○ 設備 投資額 (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)Interest Coverage Ratio (times) 負債総額 Total Liabilities 負債自己資本比率(%) Debt/Equity Ratio (%) 設備投資額 Capital Expenditure 減価償却費 Depreciation and Amortization 研究開発費 R&D Expenses 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated ※研究開発費については、新会計基準に則り、3期分の記載となっております。 21 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 21.0 20.7 45,542 45,155 182.1 180.5 819 613 1,098 952 ― ― 36.7 36.3 42,392 42,023 121.7 121.6 1,852 1,678 1,057 890 ― ― 45.3 45.3 43,938 43,654 110.4 109.3 1,377 1,167 1,128 954 1,012 1,012 66.2 90.4 63.9 87.8 41,536 44,282 41,222 44,048 101.8 93.6 99.4 92.8 2,636 1,839 2,514 1,655 1,095 1,182 928 1,021 1,109 1,087 1,109 1,087 ○ ○ 1株当たり当期純利益(EPS) (%) (円 /¥ ) ○ 株主資本当期純利益率(ROE)・総資産当期純利益率(ROA) ○ ■ 財務デ ー タ (投資指標)■ 200 ○ ○ ○ 20 150 ○ ○ ○ ○ 15 100 ○ ○ ○ 10 50 2001 総資産 連結 当期純利益率 単独 0 ○ 2000 ’97 ’98 ’99 2000 2001 連結 単独 ○ 1株当たり株主資本(BPS) (円 /¥ ) (円 /¥ ) ○ ○ 1株当たりキャッシュ・フロー(CFPS) ○ ○ ○ 株主資本 連結 当期純利益率 単独 ’99 ○ ’98 ○ ’97 ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ 5 1,000 ○ ○ ○ 200 750 ○ ○ ○ ○ 150 500 ○ ○ ○ 100 250 ○ ○ ○ ○ 50 ’98 ’99 2000 2001 0 ’97 ’98 ’99 2000 2001 ○ 連結 単独 ○ 連結 単独 ○ ○ ’97 ○ ○ 0 (単位:円/ ¥) s 決算年月 株主資本当期純利益率(ROE) (%) Return on Equity (%) 総資産当期純利益率(ROA) (%) Return on Assets (%) 1株当たり当期純利益(EPS)Earnings per Share 1株当たりキャッシュ・フロー(CFPS)Cash Flow per Share 1株当たり株主資本(BPS)Book Value per Share 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated 22 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 10.0 10.0 3.4 3.5 58.81 59.01 85.34 82.03 604.28 604.49 11.4 10.5 4.6 4.2 79.26 72.55 103.87 93.28 776.28 770.00 14.3 14.6 6.6 6.8 117.44 120.07 142.33 141.11 872.71 875.87 16.2 18.2 15.5 17.7 7.9 9.2 7.6 9.0 143.18 175.79 138.59 172.18 167.21 201.71 158.95 194.59 894.25 1,037.37 909.06 1,041.33 ○ PER・PCFR・PBR Compound Growth Rate ○ (倍/times) ○ EPS成長率・CFPS成長率・BPS成長率 80 ○ ○ ○ 40 ○ (%) 60 ○ ○ ○ ○ 30 40 ○ ○ ○ 20 20 BPS成長率 連結 単独 ○ ○ ○ CFPS成長率 連結 単独 0 ’97 ’98 PER 連結 単独 ’99 2000 PCFR 連結 単独 2001 PBR 連結 単独 ○ ○ EPS成長率 連結 単独 ○ 昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年 ○ 0 ○ ○ ○ ○ 10 株主資本配当率(DOE) ○ ○ 1株当たり配当金・配当性向 (%) 60 30 45 20 30 10 15 8 6 4 2 2000 2001 0 0 ’97 ’98 ’99 2000 2001 配当性向 ○ 1株当たり配当金 ’99 ○ ’98 ○ ’97 ○ 0 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 40 ○ (%) ○ (円/¥) ○ Cash Dividends per Share & Payout Ratio s 対象期間 EPS 成長率(%) EPS Compound Growth Rate (%) CFPS 成長率(%) CFPS Compound Growth Rate (%) BPS 成長率(%) BPS Compound Growth Rate (%) s 決算年月 株価収益率(PER)(倍) Price Earnings Ratio (times) 株価キャッシュ・フロー倍率(PCFR) (倍) Price Cash Flow Ratio (times) 株価純資産倍率(PBR)(倍) Price Book Value Ratio (times) 1株当たり配当金(円) 配当性向(%) Cash Dividends per Share (¥) Payout Ratio (%) 株主資本配当率(DOE) (%) Dividends on Equity (%) 昨年対比 過去 2 年 過去 3 年 過去 4 年 過去 5 年 22.8 22.3 30.4 31.5 21.6 24.2 19.7 33.4 30.7 21.8 20.6 19.0 24.8 24.0 17.4 22.4 17.4 27.8 24.1 17.5 16.0 9.0 10.1 14.5 12.5 14.6 9.0 10.6 14.6 12.6 連結 単独 連結 単独 連結 単独 Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated 連結 単独 連結 単独 連結 単独 単独 単独 Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Consolidated Non-Consolidated Non-Consolidated Non-Consolidated 1997.4 40.6 40.5 28.0 29.1 4.0 4.0 30 50.8 1998.4 48.8 53.3 37.3 41.5 4.8 5.0 30 43.2 1999.4 70.2 68.6 57.9 58.4 9.4 9.4 35 29.3 単独 Non-Consolidated 5.0 3.9 4.0 23 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 2000.4 2001.4 74.7 43.0 77.2 43.8 64.0 37.4 67.3 38.8 12.0 7.3 11.8 7.3 35 40 25.3 23.2 3.9 4.1 ■ 最近 6 年間の連結財務諸表 ■ 連結貸借対照表 Consolidated Balance Sheets (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 資産の部 ASSETS 流動資産 Current Assets 1996.4 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 37,022 38,720 45,419 50,409 50,013 58,395 8,488 7,404 12,513 16,403 17,078 16,350 14,499 12,245 14,028 13,522 13,847 16,480 348 621 198 — — — 現金及び預金 Cash and Deposits 受取手形及び売掛金 Notes and Accounts Receivable—Trade 有価証券 Marketable Securities たな卸資産 Inventories 9,433 11,932 11,860 12,830 12,865 17,427 未収入金 Accounts Receivable–Other 3,953 5,943 5,965 6,647 4,943 6,396 繰延税金資産 Deferred Income Taxes — 252 468 503 589 834 その他 Others 417 428 511 638 727 964 貸倒引当金 Allowance for Doubtful Accounts –117 –108 –125 –137 –40 –57 33,296 31,490 31,594 32,919 32,372 33,249 22,052 21,961 22,976 23,311 19,717 20,604 8,935 8,720 8,679 8,587 10,093 9,962 11,972 12,008 13,068 13,056 8,107 8,110 5 19 35 431 0 1,078 1,139 1,213 1,193 1,235 1,517 1,452 305 289 296 356 889 976 固定資産 Fixed Assets 有形固定資産 Property, Plant and Equipment 建物及び構築物 Buildings and Structures 土地 Land 建設仮勘定 Construction in Progress その他 Others 無形固定資産 Intangible Assets 営業権 Goodwill 77 67 68 59 51 57 ソフトウエア Softwaer — — — — 558 622 連結調整勘定 Consolidation Difference — — — 4 — — その他 Others 227 221 227 292 278 296 Investments and Other Assets 10,939 9,239 8,321 9,251 11,765 11,669 投資有価証券 Investments in Securities 5,545 3,977 2,872 2,765 2,684 2,324 長期前払費用 Long-term Prepaid Expenses 624 410 426 398 81 92 敷金・保証金 Deposits Received 1,951 2,062 2,252 2,533 2,717 2,914 繰延税金資産 Deferred Income Taxes — — 9 470 1,239 1,207 再評価に係る 繰延税金資産 Deferred Income Taxes Related to Revaluated Land — — — — 2,179 2,179 その他 Others 2,840 2,800 2,774 3,087 2,906 3,030 貸倒引当金 Allowance for Doubtful Accounts –22 –11 –13 –5 –43 –79 533 335 219 477 — — 70,853 70,545 77,233 83,806 82,386 91,645 投資その他の資産 為替換算調整勘定 Foreign Statements Translation Adjustments 資産合計 Total Assets 24 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 負債の部 LIABILITIES 流動負債 Current Liabilities 2001.4 1996.4 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 29,190 34,111 38,355 30,975 28,711 33,227 19,044 17,781 18,362 16,216 14,936 19,901 1,190 支払手形及び買掛金 Notes and Accounts Payable 短期借入金 Short-term Borrowings 1年以内償還予定転換社債 Convertible Bonds due within One Year 未払法人税等 Income Taxes Payable 未払事業税等 Enterprise Taxes Payable 562 308 775 — — — 未払消費税等 Consumption Taxes Payable 309 383 883 724 748 689 未払費用 Accrued Expenses 3,096 3,627 5,100 5,193 4,816 5,218 賞与引当金 Accrued Bonuses 1,313 1,413 1,594 1,777 1,889 2,004 その他 Others 380 316 582 536 292 319 11,054 固定負債 2,500 4,605 6,645 2,670 2,790 — 4,666 1,730 — — — 1,983 1,009 2,679 3,857 3,238 3,904 Non-current Liabilities 17,755 11,317 3,923 12,962 12,825 転換社債 Convertible Bonds 9,798 5,125 — — — — 長期借入金 Long-term Debt 7,360 5,425 3,105 11,435 9,295 8,255 退職給与引当金 Retirement Benefits for Employees 112 128 141 381 2,406 — 退職給付引当金 Retirement Benefits for Employees — — — — — 1,622 316 475 651 868 1,086 1,138 — 135 — — — — — — — — 9 7 167 28 26 278 27 30 112 113 113 — — — 47,058 45,542 42,392 43,938 41,536 44,282 — — — 66 65 52 繰延税金負債 Retirement Benefits for Directors and Statutory Auditors Deferred Income Taxes 連結調整勘定 Consolidation Difference その他 Others 役員退職慰労引当金 少数株主持分 Minority Interests 負債合計 Total Liabilities 少数株主持分 MINORITY INTERESTS 資本の部 STOCKHOLDERS’ EQUITY 資本金 Common Stock 7,929 7,933 11,789 12,655 12,655 12,655 資本準備金 Additional Paid-In Capital 8,276 8,280 12,136 13,002 13,002 13,002 再評価差額金 Revaluation Differential — — — — –3,034 –3,034 連結剰余金 Consolidated Retained Earnings — — — 14,144 18,894 25,244 利益準備金 Legal Reserve — その他の剰余金 Retained Earnings 389 520 650 — — 7,201 8,272 10,266 — — — その他有価証券評価差額金 Revaluation Difference of Other Marketable Securities — — — — — –161 自己株式 Treasury Stock –2 –2 –2 –0 –0 –1 為替換算調整勘定 Foreign Statements Translation Adjustments — — — — –733 –393 資本合計 Total Stockholders’ Equity 23,794 25,003 34,841 39,801 40,783 47,310 負債、少数株主持分 Total Liabilities, Minority Interests — — — 83,806 82,386 91,645 70,853 70,545 77,233 — — — 及び資本合計 負債・資本合計 and Stockholders’ Equity Total Liabilities and Stockholders’ Equity 25 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 連結損益計算書 Consolidated Statements of Income (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 1996.4 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 108,216 60,545 121,607 68,306 137,320 75,276 156,557 83,225 173,966 90,593 192,709 98,171 41,082 45,931 52,979 60,763 69,106 78,871 6,588 7,369 9,064 12,568 14,266 15,666 278 126 151 916 400 425 — 90 244 112 132 934 356 417 — 161 297 122 174 1,099 250 412 — 436 305 88 217 1,205 279 673 0 252 233 68 165 709 216 322 — 170 286 79 206 883 174 513 — 195 5,950 6,679 8,262 11,668 13,790 15,068 47 37 0 9 191 6 52 0 12 — 0 12 1,784 8 1,635 — 4 0 0 3 1,290 27 1,133 3 354 13 317 24 1,021 62 72 13 99 — 0 98 2,007 21 102 0 8 — — 8 231 95 101 0 — — — 211 1,509 — 123 118 118 118 12 — — — — 495 — — 10 21 6 47 361 35 税金等調整前当期純利益 Income before Income Taxes and Other Adjustments 5,806 法人税及び住民税 Income Taxes-Current 3,100 法人税、住民税及び事業税 Income Taxes-Current and Enterprise Tax — –19 法人税等調整額 Income Taxes-Deferred 少数株主利益又は少数株主損失 Minority Interests in Net Income 11 4,907 2,440 — 27 6 — — 2,433 6,976 3,853 — –285 5 2 — 3,405 11,001 — 6,190 –513 –1 — — 5,325 11,882 — 6,225 –872 0 — — 6,530 14,845 — 6,903 –75 0 — — 8,017 売上高 売上原価 販売費及び一般管理費 営業利益 Net Sales Cost of Sales Selling, General and Administrative Expenses Operating Income 営業外収益 Non-operating Income 受取利息及び配当金 Interest and Dividend Income その他の営業外収益 Others 営業外費用 Non-operating Expenses 支払利息 Interest Expenses たな卸資産廃棄損 Loss on Disposal of Obsolete Inventories 持分法による投資損失 Loss from Equity Method Applied その他の営業外費用 Others 経常利益 Ordinary Income 特別利益 固定資産売却益 投資有価証券売却益 その他の特別利益 特別損失 固定資産除却損 投資有価証券評価損 投資有価証券売却損 退職給与引当金 過年度分繰入額 Extraordinary Income Gain on Sales of Fixed Assets Gain on Sales of Investments in Securities Others Extraordinary Expenses for Doubtful Accounts Loss on Sales and Disposal of Fixed Assets Loss on Revaluation of Investments in Securities Loss on Sales of Investments in Securities 役員退職慰労引当金 過年度分繰入額 厚生年金基金 過去勤務費用償却 その他の特別損失 持分法による投資利益 Retirement Benefits Costs for Employees-Prior Years Retirement Benefits for Directors and Statutory Auditors-Prior Years Amortization of Prior Service Pension Costs Others Income from Equity Method Applied — 為替換算調整勘定(加算) Foreign Statements Translation Adjustments 24 当期純利益 Net Income 2,738 26 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 連結キャッシュ・フロー計算書 Consolidated Cash Flow Statements (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 Ⅰ . 営業活動によるキャッシュ・フロー 税金等調整前当期純利益 為替差益 減価償却費 有価証券・投資有価証券売却益 有価証券・投資有価証券評価損 有価証券・投資有価証券売却損 ゴルフ会員権評価損 厚生年金基金過去勤務費用償却 貸倒引当金の増加・減少額 賞与引当金の増加額 退職給与引当金の増加額 退職給付引当金の減少額 役員退職慰労引当金の増加額 受取利息及び受取配当金 支払利息 役員賞与の支払額 売上債権の増加額 たな卸資産の増加額 その他の流動資産の増加・減少額 その他の固定資産の増加額 仕入債務の増加・減少額 未払消費税等の増加・減少額 その他の流動負債の増加・減少額 その他の営業活動による純増減額 小 計 利息及び配当金の受取額 利息の支払額 法人税等の支払額 営業活動によるキャッシュ・フロー Ⅱ . 投資活動によるキャッシュ・フロー 定期預金の預入による支出 定期預金の払戻による収入 有価証券・投資有価証券の取得による支出 有価証券・投資有価証券の売却による収入 有形固定資産・無形固定資産及び 長期前払費用の取得による支出 ゴルフ会員権・その他投資の取得による支出 その他の投資活動による純増減額 投資活動によるキャッシュ・フロー Ⅲ. 財務活動によるキャッシュ・フロー 短期借入金の純増減額 長期借入金借入による収入 長期借入金返済による支出 配当金の支払額 その他の財務活動による純増減額 財務活動によるキャッシュ・フロー Ⅳ.現金及び現金同等物に係る換算差額 Ⅴ.現金及び現金同等物の増加額 Ⅵ.現金及び現金同等物の期首残高 Ⅶ.現金及び現金同等物の期末残高 (注記事項) Cash Flows from Operating Activities: Income before Income Taxes and Other Adjustments Foreign Exchange Gain Depreciation and Amortization Gain on Sales of Investments in Securities Loss on Revaluation of Investments in Securities Loss on Sales of Investments in Securities Loss on Devaluation of Golf Membership Amortization of Prior Service Pension Costs Allowance for Doubtful Accounts Accrued Bonuses Retirement Benefits for Employees Retirement Benefits for Employees Retirement Benefits for Directors and Statutory Auditors Interests and Dividends Income Interest Expenses Bonuses Paid to Directors and Statutory Corporate Auditors Notes and Accounts Receivable-Trade Inventories Other Current Assets Other Non-Current Assets Notes and Accounts Payable Income Taxes Payable Other Current Liabilities Others Sub Total Interests and Dividends Income Received in Cash Interest Expenses Paid in Cash Income Paid in Cash Net Cash Provided by Operating Activities Cash Flows from Investing Activities: Cash Payment to Time Deposits Cash Return from Time Deposits Acquisition of Investments in Securities Sales of Investments in Securities Acquisition of Assets and Long-Term Prepaid Expenses Acquisition of Golf Memberships and Other Investments Others Net Cash Used in Investing Activities Cash Flows from Financing Activities: Net Decrease in Short-Term Borrowings Proceeds from Long-Term Debt Repayment of Long-Term Debt Dividends Paid Others Net Cash (Used in) Provided by Financing Activities Translation Losses to Cash and Cash Equivalents Net Increase in Cash and Cash Equivalents Cash and Cash Equivalents at Beginning of Year Cash and Cash Equivalents at End of Year 1999.4 2000.4 2001.4 11,001 — 1,128 –318 72 13 — 495 3 183 239 — 216 –88 279 –69 491 –1,001 –818 –141 –2,142 –159 –188 –13 9,184 91 –286 –5,788 3,200 11,882 — 1,095 0 102 0 361 — –58 111 2,025 — 218 –68 216 –71 –293 –30 1,615 –120 –1,327 20 –620 –218 14,841 69 –212 –6,849 7,849 14,845 –10 1,182 — 101 0 22 — 45 114 — –783 52 –79 174 –71 –2,614 –4,532 –1,682 –166 4,955 –59 428 79 12,000 79 –172 –6,238 5,669 –1,408 1,909 –1,344 1,871 — 554 –22 0 — 234 –18 0 –1,698 –3,053 –2,125 –465 –277 46 –1,088 91 –2,706 –87 –3 –1,450 12,050 –6,245 –2,030 2 2,327 –17 4,421 11,159 15,581 380 — –2,520 –1,710 0 –3,849 –30 1,263 15,581 16,844 –1,999 –500 — –2,140 –1,596 –0 –4,237 74 –493 16,844 16,350 Notes to Condidated Statements of Cash Flows 1.転換社債の株式転換額 Conversion of Convertible Bonds into Common Stock 1,730 — — 2.資金の範囲 Breakdown of Cash and Cash Equivalents 手許現金、要求払預金及び取得日から 3ヵ月以内に満期の到来する流動性の高い、容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について 僅少なリスクしか負わない短期投資を計上しております。 現金及び預金 Cash and Deposits 16,403 17,078 16,350 –822 –234 預け入れ期間が3ヶ月を超える定期預金 Deposits with Maturities More Than Three Months — 現金及び現金同等物の期末残高 Cash and Cash Equivalents at End of Year 15,581 16,844 16,350 なお、上記の連結キャッシュ・フロー計算書は、「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準」に基づき作成しております。 27 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ■財務ハイライト■ Non-Consolidated Financial Data (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 売上高 Net Sales 2001.4 00-01 増減率(%) 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 118,819 134,655 153,957 171,628 190,242 10.8 24,328 25,761 27,555 27,877 28,035 0.6 茶葉部門 Tea Leaves 日本茶飲料部門 Japanese Tea Beverages 34,536 45,443 57,198 67,108 78,107 16.4 中国茶飲料部門 Chinese Tea Beverages 16,789 16,588 15,045 15,028 17,257 14.8 野菜・果実飲料部門 Fruit and Vegetable Beverages 25,158 26,111 30,585 33,285 37,105 11.5 コーヒー飲料部門 Coffee Beverages 紅茶飲料・その他部門 Black Tea Beverages and Others 7,062 8,338 10,706 11,596 13,316 14.8 10,944 12,411 12,865 16,732 16,421 –1.9 営業利益 Operating Income 7,235 8,923 12,507 13,788 15,185 10.1 経常利益 Ordinary Income 6,565 8,166 11,677 13,317 14,598 9.6 当期純利益 Net Income 2,441 3,117 5,444 6,320 7,852 24.2 設備投資額 Capital Expenditure 613 1,678 1,167 2,514 1,655 –34.2 — — 1,012 1,109 1,087 –2.0 952 890 954 928 1,021 10.0 1株当たり当期純利益(円) Earnings per Share (Yen) 59.01 72.55 120.07 138.59 172.18 24.2 潜在株式調整後 Diluted Net Income 1株当たり当期純利益(円) per Share (Yen) 52.86 67.93 — — — ― 研究開発費 R&D Expenses (1) 減価償却費 Depreciation and Amortization (2) グロス・キャッシュ・フロー Gross Cash Flow 3,394 4,007 6,398 7,248 8,874 22.4 株主資本 Total Stockholders’ Equity 25,012 34,559 39,945 41,458 47,491 14.6 Total Assets 70,168 76,583 83,599 82,680 91,539 10.7 10.0 10.5 14.6 15.5 17.7 ― 3.5 4.2 6.8 7.6 9.0 ― (3) 総資産 株主資本当期純利益率(ROE) (%) Return on Equity 総資産当期純利益率 (ROA) (%) Return on Assets (4) (5) (1) (2) 研究開発費については、新会計基準に則り、3期分の記載となっております。 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1999年4月期に転換社債が全額転換されたため、以降記載 しておりません。(3)グロス・キャッシュ・フロー=当期純利益+減価償却費 (4)株主資本当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均株主資本×100 (5) 総資産当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均総資産×100 (6)本書における記載金額については、百万円未満を切り捨てて表示しております。 売上高 当期純利益 Net Sales Net Income (百万円/¥ millions) (百万円/¥ millions) 200,000 8,000 150,000 6,000 100,000 4,000 50,000 2,000 0 ’97 ’98 ’99 2000 0 2001 ’97 ’99 2000 グロス・キャッシュ・フロー 株主資本 Gross Cash Flow Total Stockholders’ Equity 48,000 7,500 36,000 5,000 24,000 2,500 12,000 ’97 ’98 ’99 2001 (百万円/¥ millions) (百万円/¥ millions) 10,000 0 ’98 2000 0 2001 28 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ’97 ’98 ’99 2000 2001 ■セグメントデータ■ ■製品別売上高構成比(2001年4月期) Sales by Product ■地区別売上高構成比(2001年4月期) 0.6% 1.1% ■業態別売上高構成比(2001年4月期) Sales by Business Category Sales by Region 5.4% 5.1% 2.0% 14.7% 3.4% 1.3% 2.3% 12.1% 1.0% 12.3% 7.0% 4.7% 7.0% 8.1% 2.1% 1.4% 91.0% 13.4% 14.8% 茶葉 /Tea Leaves 55.9% 9.1% 飲料 /Beverages 緑茶 コーヒー飲料 日本茶飲料 /Japanese Tea Beverages /Coffee Beverages /Green Tea ウーロン茶 /Oolong Tea 中国茶飲料 紅茶飲料 野菜飲料 炭酸飲料 その他 /Others 商品 /Products 東北北海道 /Tohoku/Hokkaido 関東/Kanto 関西/Kansai /Chinese Tea Beverages /Black Tea Beverages その他 9.6% 大卸/Large wholesalers ルート/Route スーパー 直営店/Directly managed wholesalers /Supermarkets コンビニエンスストア/Convenience stores 問屋/Wholesalers 自動販売機/Vending machines 一般/General 百貨店/Department stores 中部/Chubu 中国四国 /Chugoku/Shikoku 九州/Kyushu /Vegetable Beverages /Carbonated Beverages /Other Leaves 27.6% 19.4% 41.0% 83.6% 18.5% 13.8% 果実飲料 /Fruit Beverages その他飲料 /Other Beverages 自動販売機設置台数 営業拠点数 従業員数 Vending Machine Installation Sales Offices Employees (拠点/offices) (台/units) 80,000 (人/people) 180 70,000 4,000 150 3,200 60,000 120 50,000 2,400 40,000 90 30,000 1,600 60 20,000 0 800 30 10,000 ’97 ’98 ’99 2000 2001 0 ’97 ’98 ’99 s 決算年月 自動販売機設置台数(台) Vending Machine Installation (units) 営業拠点数(拠点) Number of Sales Offices (offices) 従業員数(人) Number of Employees (people) 0 2000 2001 ’97 ’98 ’99 2000 2001 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 37,862 45,070 52,044 61,075 70,930 113 127 142 156 170 2,703 2,974 3,253 3,521 3,703 29 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ■ 最近 6 年間の財務諸表 ■ 貸借対照表 Non-Consolidated Balance Sheets (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 資産の部 ASSETS 流動資産 Current Assets 1996.4 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 36,350 37,933 44,287 49,918 49,177 57,193 現金及び預金 Cash and Deposits 7,905 6,901 11,959 15,676 16,294 15,516 受取手形 Notes Receivable—Trade 2,978 2,184 2,828 1,953 785 2,103 売掛金 Accounts Receivable—Trade 11,192 9,777 10,962 11,343 12,807 14,041 有価証券 Marketable Securities 92 303 — — — — 自己株式 Treasury Stock 2 2 2 0 0 1 たな卸資産 Inventories 8,851 11,182 11,103 12,234 12,328 16,806 未収入金 Accounts Receivable–Other 4,037 6,026 6,004 6,665 5,128 6,504 関係会社短期貸付金 Advances or Loans to Subsidiaries 1,024 1,251 1,085 1,075 635 555 繰延税金資産 Deferred Income Taxes — — — 472 541 786 その他 Others 386 415 468 606 689 934 貸倒引当金 Allowance for Doubtful Accounts –120 –111 –127 –109 –34 –56 33,993 32,234 32,296 33,681 33,503 34,346 20,172 20,031 21,005 21,410 17,885 18,644 7,828 7,661 7,551 7,479 9,051 8,841 11,630 11,667 12,715 12,718 7,749 7,753 5 — — 411 — 1,047 707 702 738 800 1,084 1,002 65 71 76 159 707 769 固定資産 Fixed Assets 有形固定資産 Property, Plant and Equipment 建物及び構築物 Buildings and Structures 土地 Land 建設仮勘定 Construction in Progress その他 Others 無形固定資産 Intangible Assets 投資その他の資産 Investments and Other Assets 13,755 12,131 11,214 12,111 14,909 14,932 投資有価証券 Investments in Securities 5,514 3,948 2,843 2,737 2,657 2,305 関係会社株式・出資金 Investments in Subsidiaries 3,151 3,186 3,230 3,351 3,621 3,769 敷金・保証金 Deposits Received 1,942 2,055 2,244 2,515 2,696 2,892 繰延税金資産 Deferred Income Taxes — — — 320 1,063 1,035 再評価に係る 繰延税金資産 Deferred Income Taxes Related to Revaluated Land — — — — 2,179 2,179 その他 Others 3,156 2,953 2,908 3,189 2,734 2,827 貸倒引当金 Allowance for Doubtful Accounts –9 –11 –12 –4 –43 –77 70,343 70,168 76,583 83,599 82,680 91,539 資産合計 Total Assets 30 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 1996.4 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 負債の部 LIABILITIES 流動負債 Current Liabilities 28,754 33,987 38,115 30,717 28,496 33,079 支払手形 Notes Payable 4,064 — — — — — 買掛金 Accounts Payable 14,768 17,883 18,409 16,269 14,657 19,434 短期借入金 Short-term Borrowings 2,500 4,605 6,645 2,670 2,790 1,190 1年以内償還予定転換社債 Convertible Bonds due within One Year — 4,666 1,730 — — — 未払法人税等 Income Taxes Payable 1,943 981 2,615 3,809 2,984 3,777 未払事業税等 Enterprise Taxes Payable 551 300 757 — — — 未払消費税等 Consumption Taxes Payable 306 369 852 700 696 676 未払費用 Accrued Expenses 2,999 3,545 5,002 5,068 5,262 5,757 賞与引当金 Accrued Bonuses 1,262 1,361 1,538 1,723 1,822 1,939 その他 Others 358 274 564 475 282 303 Non-current Liabilities 17,742 11,167 3,908 12,936 12,726 10,969 転換社債 Convertible Bonds 9,798 5,125 — — — — 長期借入金 Long-term Debt 7,360 5,425 3,105 11,435 9,295 8,255 長期未払金 Long-term Accounts Payables 154 — — 252 — — 退職給与引当金 Retirement Benefits for Employees 99 113 125 354 2,334 — 退職給付引当金 Retirement Benefits for Employees — — — — — 1,551 役員退職慰労引当金 Retirement Benefits for Directors and Statutory Auditors 316 475 651 868 1,070 1,134 その他 Others 12 28 26 25 26 28 46,497 45,155 42,023 43,654 41,222 44,048 固定負債 負債合計 Total Liabilities 資本の部 STOCKHOLDERS’ EQUITY 資本金 Common Stock 7,929 7,933 11,789 12,655 12,655 12,655 資本準備金 Additional Paid-In Capital 8,276 8,280 12,136 13,002 13,002 13,002 利益準備金 Legal Reserve 379 508 637 850 1,030 1,210 再評価差額金 Revaluation Differential — — — — –3,034 –3,034 剰余金 Retained Earnings 7,260 8,290 9,995 13,436 17,804 23,819 任意積立金 General Reserve 4,017 5,240 6,128 7,249 10,542 14,896 当期未処分利益 Unappropriated Retained Earnings 3,242 3,049 3,866 6,187 7,262 8,922 (2,657) (2,441) (3,117) (5,444) (6,320) (7,852) — — — — — –161 (うち当期純利益) (Including Net Income for the year) その他有価証券評価差額金 Revaluation Diffirence of Other Marketable Securities 資本合計 Total Stockholders’ Equity 23,846 25,012 34,559 39,945 41,458 47,491 負債・資本合計 Total Liabilities and Stockholders’ Equity 70,343 70,168 76,583 83,599 82,680 91,539 31 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 損益計算書 Non-Consolidated Statements of Income (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 売上高 売上原価 1996.4 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 105,619 59,125 118,819 66,752 134,655 73,834 153,957 81,883 171,628 89,739 190,242 97,292 40,047 6,446 44,831 7,235 51,898 8,923 59,566 12,507 68,101 13,788 77,764 15,185 291 165 126 901 400 421 80 255 139 115 924 356 412 155 310 158 151 1,067 250 389 427 328 146 181 1,157 279 664 214 211 74 137 682 217 313 151 284 104 179 871 174 507 189 販売費及び一般管理費 営業利益 Net Sales Cost of Sales Selling, General and Administrative Expenses Operating Income 営業外収益 受取利息及び配当金 その他の営業外収益 営業外費用 支払利息 たな卸資産廃棄損 その他の営業外費用 Non-operating Income Interest and Dividend Income Others Non-operating Expenses Interest Expenses Loss on Disposal of Obsolete Inventories Others 経常利益 Ordinary Income 5,836 6,565 8,166 11,677 13,317 14,598 特別利益 固定資産売却益 投資有価証券売却益 その他の特別利益 特別損失 固定資産除却損 投資有価証券評価損 投資有価証券売却損 ゴルフ会員権評価損 退職給与引当金 過年度分繰入額 Extraordinary Income 45 Gain on Sales of Fixed Assets 37 Gain on Sales of Investments in Securities 0 Others 8 Extraordinary Expenses for Doubtful Accounts 190 Loss on Sales and Disposal of Fixed Assets 4 Loss on Revaluation of Investments in Securities 52 Loss on Sales of Investments in Securities 0 Loss on Devaluation of Golf Memberships — 11 — 0 11 1,782 8 1,634 — — 1 — 0 1 1,284 23 1,132 3 — 336 0 317 19 946 57 72 13 — 77 0 0 77 1,950 14 102 0 355 2 — — 2 187 62 93 0 19 — — — 188 1,478 — 123 118 118 118 — — — 10 — 20 — 6 495 — — — — 12 役員退職慰労引当金 過年度分繰入額 厚生年金基金 過去勤務費用償却 その他の特別損失 Retirement Benefits Costs for Employees-Prior Years Retirement Benefits for Directors and Statutory Auditors-Prior Years Amortization of Prior Service Pension Costs Others 税引前当期純利益 Income before Income Taxes 5,691 4,795 6,882 11,068 11,444 14,413 法人税及び住民税 Income Taxes-Current 3,034 2,353 3,765 — — — — — — 6,112 5,935 6,661 –812 –100 法人税、住民税及び事業税 Income Taxes-Current and Enterprise Tax — — — –489 2,657 2,441 3,117 5,444 6,320 7,852 585 608 749 823 1,819 1,947 — — — 303 — — 税効果会計適用に伴う Reversal of Reserves for Future 固定資産圧縮積立金取崩額 Deferred Income Taxes Related to Fixed Assets — — — 368 — — 中間配当額 — — — 684 798 798 — — — 68 79 79 3,242 3,049 3,866 6,187 7,262 8,922 法人税等調整額 Income Taxes-Deferred 当期純利益 Net Income 前期繰越利益 Retained Earnings Brought Forward 過年度分税効果調整額 Adjustment of Occured Income Taxes Mid-term Dividends 中間配当に伴う利益準備金積立額 Retained Reserves for Mid-term Dividends 当期未処分利益 Unappropriated Retained Earnings 32 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 キャッシュ・フロー計算書 Non-Consolidated Cash Flow Statements (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 Ⅰ . 営業活動によるキャッシュ・フロー 税引前当期純利益 減価償却費 為替差益 固定資産売却益 有価証券・投資有価証券売却益 固定資産除却損 有価証券・投資有価証券評価損 有価証券・投資有価証券売却損 ゴルフ会員権評価損 ゴルフ会員権売却損 厚生年金基金過去勤務費用償却 貸倒引当金の増加・減少額 賞与引当金の増加額 退職給与引当金の増加額 退職給付引当金の減少額 役員退職慰労引当金の増加額 受取利息及び受取配当金 支払利息 役員賞与の支払額 売上債権の増加・減少額 たな卸資産の増加額 その他の流動資産の増加額 その他の固定資産の増加額 仕入債務の増加・減少額 未払消費税等の減少額 その他の流動負債の増加・減少額 その他の固定負債の増加・減少額 小 計 利息及び配当金の受取額 利息の支払額 法人税等の支払額 営業活動によるキャッシュ・フロー Ⅱ . 投資活動によるキャッシュ・フロー 定期預金の預入による支出 定期預金の払戻による収入 有価証券・投資有価証券の取得による支出 有価証券・投資有価証券の売却による収入 有形固定資産・無形固定資産及び 長期前払費用の取得による支出 有形固定資産・無形固定資産及び 長期前払費用の売却による収入 関係会社株式・出資金の取得による支出 長期貸付金の純増加額 関係会社貸付金の純減少額 ゴルフ会員権・その他投資の取得による支出 ゴルフ会員権・その他投資の売却等による収入 投資活動によるキャッシュ・フロー Ⅲ . 財務活動によるキャッシュ・フロー 短期借入金の純増減額 長期借入金の借入による収入 長期借入金の返済による支出 配当金の支払額 その他の財務活動による純増減額 財務活動によるキャッシュ・フロー Ⅳ.現金及び現金同等物に係る換算差額 Ⅴ.現金及び現金同等物の増加・減少額 Ⅵ.現金及び現金同等物の期首残高 Ⅶ.現金及び現金同等物の期末残高 1999.4 2000.4 2001.4 11,068 954 — –0 Gain on Sales of Investments in Securities –318 11,444 928 — — Loss on Disposal of Fixed Assets Loss on Revaluation of Investments in Securities Loss on Sales of Investments in Securities Loss on Devaluation of Golf Membership Loss on Sale of Golf Membership Amortization of Prior Service Pension Costs Allowance for Doubtful Accounts Accrued Bonuses Retirement Benefits for Employees Retirement Benefits for Employees Retirement Benefits for Directors and Statutory Auditors Interests and Dividends Income Interest Expenses Bonuses Paid to Directors and Statutory Corporate Auditors Notes and Accounts Receivable-Trade Inventories Other Current Assets Other Non-Current Assets Notes and Accounts Payable Income Taxes Payable Other Current Liabilities Other Non-Current Liabilities Sub Total Interests and Dividends Income Received in Cash Interest Expenses Paid in Cash Income Paid in Cash Net Cash Provided by Operating Activities Cash Flows from Investing Activities: Cash Payment to Time Deposits Cash Return from Time Deposits Acquisition of Investments in Securities Sales of Investments in Securities Acquisition of Assets and Long-Term Prepaid Expenses 57 72 13 — — 495 –26 185 228 — 216 –146 279 14 102 0 355 — — –36 98 1,980 — 202 –74 217 –1,130 –798 –127 –2,139 –151 –263 1,448 –97 –1,612 –3 0 0 8,900 150 –286 –5,675 3,088 14,262 75 –212 –6,761 7,363 14,413 1,021 –10 — — 62 93 0 19 1 — 50 117 — –783 64 –104 174 –62 –2,552 –4,478 –1,621 –207 4,776 –20 516 2 11,473 104 –172 –5,868 5,536 –810 1,400 –1,344 1,680 –1,477 — 500 –22 0 –2,929 Cash Flows from Operating Activities: Income before Income Taxes Depreciation and Amortization Foreign Exchange Gain Gain on Sales of Fixed Assets –63 494 0 –62 –296 –93 –252 — — –18 0 –1,918 Sales of Assets,and Long-Term Prepaid Expenses Acquisition of Investments in Affiliates Long-term Loans Collection of Loans to Affiliates Acquisition of Golf Memberships and Other Investments Sales of Golf Memberships and Other Investments Net Cash Used in Investing Activities Cash Flows from Financing Activities: Net Decrease in Short-Term Borrowings 0 29 0 –120 –270 — 10 –465 16 –1,109 — 440 –276 12 –2,515 –147 –9 –1,450 Proceeds from Long-Term Debt 12,050 500 — –2,520 –1,710 0 –3,729 — 1,118 15,176 16,294 Repayment of Long-Term Debt Dividends Paid Others Net Cash (Used in) Provided by Financing Activities Effect of Exchanges on cash and cash equivalents Net Increase in Cash and Cash Equivalents Cash and Cash Equivalents at Beginning of Year Cash and Cash Equivalents at End of Year –6,245 –2,030 2 2,327 — 4,307 10,869 15,176 80 –75 1 –2,088 –500 — –2,140 –1,596 –0 –4,237 10 –778 16,294 15,516 (注記事項) Notes to Condidated Statements of Cash Flows 1. 転換社債の株式転換額 Conversion of Convertible Bonds into Common Stock 1,730 — — 2. 資金の範囲 Breakdown of Cash and Cash Equivalents 手許現金、要求払預金及び取得日から 3ヵ月以内に満期の到来する流動性の高い、容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について 僅少なリスクしか負わない短期投資を計上しております。 現金及び預金 Cash and Deposits 15,676 16,294 15,516 –500 預け入れ期間が3ヶ月を超える定期預金 Deposits with Maturities More Than Three Months — — 現金及び現金同等物の期末残高 Cash and Cash Equivalents at End of Year 15,176 16,294 15,516 なお、上記のキャッシュ・フロー計算書は、「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準」に基づき作成しております。 33 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ■グループ会社情報■ 商号 : ITOEN(USA) INC. 事業内容 : 飲料・食品の製造・販売 所在地 : アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市 設立年月日: 1987 年 7 月 7 日 資本金 : 21,500 千 US$ 決算期 :4月 商号 : 伊藤園産業 株式会社 事業内容 : 茶類の製造・販売及び貨物運送取扱事業 所在地 : 東京都渋谷区本町 3-47-10 設立年月日: 1981 年 5 月 11 日 資本金 : 300 百万円 決算期 :4月 商号 :ITO EN (North America) INC. 事業内容 :緑茶・飲料製品の製造・販売及び アンテナショップの経営 所在地 :アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市 設立年月日:2001 年 5 月 10 日 資本金 :6,000 千 US$ 決算期 :4 月 商号 : 株式会社 沖縄伊藤園 事業内容 : 飲料・茶葉の販売 所在地 : 沖縄県浦添市字前田 1569-2 設立年月日: 1981 年 8 月 10 日 資本金 : 10 百万円 決算期 :4月 商号 事業内容 所在地 設立年月日 資本金 決算期 ○ ○ ○ ○ ○ 商号 事業内容 所在地 設立年月日 資本金 決算期 商号 : 株式会社 伊藤園関西茶業 事業内容 : 緑茶・麦茶・進物用製品の製造・販売 所在地 : 三重県四日市市西坂部町 2819 設立年月日: 1976 年 4 月 2 日 資本金 : 10 百万円 決算期 :4月 : : : : : : ○ ○ : : : : : : 寧波舜伊茶業有限公司 中国産の日本向け緑茶の製造・輸出 中華人民共和国浙江省餘姚市 1994 年 9 月 13 日 900 千 US$ 12 月 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 福建新烏龍飲料有限公司 本場ウーロン茶の日本への輸出 中華人民共和国福建省福州 1998 年 2 月 25 日 3,600 千元 12 月 商号 : ITO EN AUSTRALIA PTY.LIMITED 事業内容 : 緑茶の製造・販売 所在地 : オーストラリア ビクトリア州 設立年月日: 1994 年 9 月 9 日 資本金 : 6,800 千 A$ 決算期 :4月 34 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ■ 伊藤園のあゆみ ■ 1966【8 月】 1968【2 月】 1969【5 月】 1971【7 月】 1972【2 月】 1974【5 月】 1977【6 月】 1979【8 月】 月】 1981【2 【9 月】 1982【9 月】 1985【2 月】 月】 1986【2 【9 月】 1987【7 月】 月】 1988【2 【3 月】 【12 1989 月】 月】 1992【5 【8 月】 【2 月】 1993【12 月】 【4 月】 1994【6 月】 伊藤園の前身であるフロンティア製茶株式会社を静岡県静岡市に設立。 茶業界にルートセールスの新風を巻き起こす。スーパーマー ケットへの販路拡大で一挙に業績を拡大する。 営業支店第1号として、神奈川県横浜市に「神奈川支店」 (現横浜緑支店)を開設。 商号を「株式会社伊藤園」に変更。 業界初のお茶のテレビCMを放映。島田正吾氏をキャラクター 東京都新宿区に本社事務所を移転。 に起用した「お∼いお茶」のセリフは、全国に広まる。 スイス・インダストリアル・ゲゼルシャフト社製の高速自動包装機を導入。 茶葉鮮度保持のための真空パック技術を開発。 静岡県榛原郡相良町に「静岡相良工場」を建設。生産体制を集約化。 直営専門店「茶十徳」第 1 号店を、神奈川県横浜市にオープン。専門店展開を開始。 日本人の健康志向を見抜き、ウーロン茶の一大ブームを巻き起 こす。 中国土産畜産進出口総公司と日本で初めてウーロン茶の輸入代理店契約を締結。 ウーロン茶の販売を開始。 「缶入りウーロン茶」を開発、販売開始。飲料市場に本格参入。 スリランカ直輸入の紅茶を販売開始。 有機肥料による緑茶栽培技術を確立。包装茶に初めて賞味期限を表示したこと でも話題となる。 「缶入り緑茶」の開発に成功。 「缶入り緑茶」が日本経済新聞社の「日経年間優秀製品賞」を受賞。 静岡相良工場内に最新鋭設備を導入した「中央研究所」を新設。 「缶入りウーロン茶」が大ヒット。無糖飲料市場のパイオニア 米国ハワイ州に海外進出の布石となる「ITOEN(USA) INC.」を設立。 として注目を浴びる。 兵庫県神戸市に「関西本部ビル」と「神戸流通センター」を新設。 ウーロン茶を日本に広めた功績で、中国茶葉進出口公司より表彰。 缶緑茶のレトルト臭の脱臭技術により、 (社)日本缶詰協会より逸見(へんみ)賞を受賞。 株式を店頭公開。 東京都渋谷区へ本社事務所を移転。 静岡相良工場内にコーヒー培煎加工工場が完成。 1億 4,000 万スイス・フランのスイス・フラン建転換社債を発行。 「缶入り緑茶」の開発で科学技術庁長官賞を受賞。 それまで不可能とさえ言われていた緑茶の缶飲料化を「T − N 1億スイス・フランのスイス・フラン建転換社債を発行。 【9 月】オーストラリアに「ITO EN AUSTRALIA PTY.LIMITED」を設立。 中国に合弁会社「寧波舜伊茶業有限公司」を設立。 (ティー&ナチュラル)ブロー」と呼ばれる独自の技術で可能 にする。日本茶飲料の新たな市場を開拓。 1995【10 月】 1996【4 月】 第二回「ラジオたんぱ店頭株式ブルーチップ賞」優秀賞を受賞。 福島県福島市に緑茶包装工場を新設。 搾りたてジュースといれたてコーヒーの店「ナチュラルステーション」第 1 号店 を新宿にオープン。 【7 月】緑茶ペットボトルの抽出法「ナチュラル・クリアー製法」により特許取得。 【9 月】東京証券取引所市場第二部に上場。 【11 月】緑茶飲料開発の功績により、「農林水産大臣賞」を受賞。 1997 【9 月】 1998【10 月】 1999【1 月】 2000【12 月】 2001【5月】 FDA(米国食品医療品局)の承認を受け、テキサス大学 M. D. アンダーソンガ ンセンターの臨床試験に協力。 東京証券取引所市場第一部に指定。 東京証券取引所より「ディスクロージャー表彰企業」に選定。 静岡相良工場および中央研究所において、ISO14001 の認証を取得。 研究開発体制の中心拠点として、お茶の有効成分の利用、その 米国本土に連結子会社「ITO EN (North America) INC.」を設立。 他の食品や素材の研究開発、製造加工技術の確立など、幅広い 【6 月】静岡相良工場内に「中央研究所新研究棟」を増設。 研究を開始。 35 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 ■ 株式情報 ■ ■株式数推移 Stock Market (単位:千株/ thousands of shares) s 決算年月 発行済株式総数 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 41,378 44,882 45,606 45,606 45,606 Total Number of Outstanding Shares ■資本金の推移 Capitalization (単位:百万円/ ¥ millions) s 決算年月 増資額 Capital Increases 増資後資本金 Capitalization after Increases 1997.4 1998.4 1999.4 2000.4 2001.4 3 3,856 865 — — 7,933 11,789 12,655 12,655 12,655 ■所有者別単位株主数・比率 Stockholders / Percentage of Total Shares s 決算年月 1999.4 (人) 個人その他 Private Investments and Others 金融機関 Financial Institutions 証券会社 Securities Firms 3,915 (人) (%) 83.3 5,444 83 2001.4 2000.4 (%) 1.8 118 (人) 86.9 10,560 92.9 1.9 121 1.1 26 0.5 32 0.5 28 0.2 その他の国内法人 Domestic Companies 532 11.3 513 8.2 506 4.5 外国法人等 Foreign Companies etc. 145 3.1 158 2.5 152 1.3 合計 Total 4,701 100.0 6,265 1.3 0.2 1.1 (%) 4.5 92.9 100.0 11,367 100.0 (2001 年4月期) ■所有者別単位持株数・比率 Stock Breakdown by Holders / Percentage of Total Shares s 決算年月 個人その他 Private Investments and Others 金融機関 Financial Institutions 証券会社 Securities Firms 2000.4 (百株) (%) (百株) (%) 99,607 21.8 87,818 19.3 95,029 20.8 132,186 29.0 144,597 31.7 140,209 30.8 720 その他の国内法人 Domestic Companies 外国法人等 Foreign Companies etc. 合計 Total 2001.4 1999.4 0.2 1,048 11.0 (百株) (%) 0.2 1,867 37.0 0.4 165,337 36.3 167,147 36.7 168,887 37.0 58,147 12.7 55,393 12.1 50,013 11.0 455,997 100.0 456,003 100.0 456,005 100.0 20.8 30.8 0.4 (2001 年4月期) ■株価チャート Stock Price (円/¥) 15,000 株価/Stock Price 株出来高/Stock Turnover 10,000 (千株/thousands of shares) 8,000 6,000 5,000 4,000 0 2,000 0 99/2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 00/1 2 3 4 5 6 7 *出来高は、立会内取引と立会外取引等の合計です。 36 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 8 9 10 11 12 01/1 2 3 4 5 6 コーポレートデータ ■社名 株式会社 伊藤園 ■本社住所 東京都渋谷区本町3丁目47番10号 電話:03(5371)7111 ■営業拠点(170) 北海道地区(9)/北東北地区(7)/南東北地区(9)/上越地区(7)/ 埼玉地区(7)/栃木地区(5)/茨城地区(6)/千葉地区(8)/東東京 地区(7)/南東京地区(7)/北東京地区(7)/西東京地区(10)/南関 東地区(11)/静岡地区(7)/中部地区(10)/京滋北陸地区(7)/東 近畿地区(8)/西近畿地区(5)/兵庫地区(7)/中国地区(9)/四国地 区(4)/九州地区(13) ■生産工場(4)・研究所(1) 直営店(125) ■設立 1966年(昭和41年)8月 ■資本金 12,655,340,000円 (2001年4月30日現在) ■発行済株式総数 45,606,190株 (2001年4月30日現在) ■株主数 11,379名 (2001年4月30日現在) ■上場証券取引所名 東京証券取引所 市場第一部 ■監査法人 朝日監査法人 ■主要取引銀行 あさひ銀行、大和銀行、日本興業銀行、第一勧業銀行 ■名義書換代理人 中央三井信託銀行 証券代行部 ■問い合わせ先 広報部 TEL:03(5371)7185 FAX:03(5371)7184 ■インターネットホームページ http://www.itoen.co.jp 役員リスト 本庄正則 本庄八郎 荻田 築 江島祥仁 小田順一 橋本俊治 本庄大介 下田 淨 青木茂雄 早坂 功 木村吉久 斎藤昭一 小林義雄 社 三雄 伊藤 弘 渡辺 實 三國 薫 山崎英雄 中村安隆 代表取締役会長 代表取締役社長 取締役副社長 取締役副社長 取締役副社長 取締役副社長 専務取締役 専務取締役 常務取締役 常務取締役 常務取締役 常務取締役 常務取締役 常務取締役 常務取締役 常務取締役 取締役 取締役 取締役 川相貴由 取締役 取締役 取締役 常勤監査役 常勤監査役 常勤監査役 監査役 辻田忠治 森 泰男 岡村利昭 宮崎晃一 高澤嘉昭 第一営業本部長 第二営業本部長 人事総務本部・財務経理本部統轄 生産本部長 第三営業本部長 特販営業本部長 業態開発担当 第一営業本部副本部長兼広域量販一部長 第二営業本部副本部長 第一営業本部副本部長 第三営業本部副本部長 マーケティング部長 人事総務本部長 財務経理本部長 専門店担当 第一営業本部広域量販二部担当 第二営業本部神奈川東・神奈川西・静岡地区・ 神奈川百貨店担当 広報部長 第一広域法人営業部長 中部地区営業部長 37 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 株式会社 〒151-8550 東京都渋谷区本町3丁目47番10号 39 伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001 Recycled Paper Printed in Japan