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For the year ended April 30, 2001
伊藤園プロフィール
伊藤園は、日本の伝統飲料である緑茶の製造及び販売を主たる目的として 1966 年 8
月に創業いたしました。
以来、
「緑茶リーフ」のトップメーカーとして経営の基盤を着実に築き上げる一方、お
客様のニーズに素早く対応したさまざまな新製品の開発にも積極的に取り組んでまいり
ました。
1979 年には日本で初めて中国土産畜産進出口総公司と「ウーロン茶」の輸入代理店
契約を締結し、多様化した日本の食生活にも今やすっかり定着した「ウーロン茶リー
フ」を全国に広めました。その後、飲料マーケットに参入し、1981 年には世界初の「缶
入りウーロン茶」の開発に成功、それまで存在しなかった無糖飲料マーケットを創造し
ました。さらに、1985 年には技術的に不可能とさえ言われた「缶入り緑茶」の製品化
にも成功し、現在、世界の三大茶(緑茶、ウーロン茶、紅茶)はもとより、野菜・果実
飲料、コーヒー飲料など豊富な製品ラインアップを持つ総合飲料メーカーとして、創業
以来連続増収を続けております。
この間、1992 年に株式の店頭公開を果たし、1996 年 9 月には東京証券取引所市場第
二部に上場、さらに 1998 年 10 月には市場第一部へ指定されました。現在は 2002 年 4
月期までの中期計画達成を目指し、
さらなる飛躍へ向け全社一丸となって努力を続けて
いるところです。
目次
連結財務ハイライト .................................................................................... 1
マネジメントメッセージ ............................................................................. 2
環境対策と研究開発 .................................................................................. 10
部門別事業概況(茶葉(リーフ)部門/日本茶飲料部門)............................ 14
部門別事業概況(中国茶飲料部門/野菜・果実飲料部門)........................ 15
部門別事業概況(コーヒー飲料部門/紅茶飲料・その他部門)................. 16
マーケットデータ ...................................................................................... 17
財務データ(収益性・成長性).................................................................. 18
財務データ(効率性・安全性).................................................................. 20
財務データ(投資指標)............................................................................. 22
最近 6 年間の連結財務諸表(連結貸借対照表).......................................... 24
最近 6 年間の連結財務諸表(連結損益計算書).......................................... 26
最近 6 年間の連結財務諸表(連結キャッシュ・フロー計算書)................. 27
財務ハイライト ......................................................................................... 28
セグメントデータ ...................................................................................... 29
最近 6 年間の財務諸表(貸借対照表)........................................................ 30
最近 6 年間の財務諸表(損益計算書)........................................................ 32
最近 6 年間の財務諸表(キャッシュ・フロー計算書)............................... 33
グループ会社情報 ...................................................................................... 34
伊藤園のあゆみ ......................................................................................... 35
株式情報 .................................................................................................... 36
38
コーポレートデータ/役員リスト
............................................................. 37
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
■連結財務ハイライト■
Consolidated Financial Data
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
売上高
Net Sales
2001.4 00-01 増減率(%)
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
121,607
137,320
156,557
173,966
192,709
10.8
0.3
茶葉(リーフ)関連事業
Tea Leaves
24,680
26,208
27,994
28,196
28,275
飲料(ドリンク)関連事業
Beverages
95,207
109,319
126,696
141,898
161,092
13.5
その他の事業
Others
1,719
1,791
1,866
3,871
3,341
–13.7
営業利益
Operating Income
7,369
9,064
12,568
14,266
15,666
9.8
経常利益
Ordinary Income
6,679
8,262
11,668
13,790
15,068
9.3
当期純利益
Net Income
2,433
3,405
5,325
6,530
8,017
22.8
設備投資額
Capital Expenditure
819
1,852
1,377
2,636
1,839
–30.2
—
—
1,012
1,109
1,087
–2.0
1,098
1,057
1,128
1,095
1,182
7.9
1株当たり当期純利益(円) Earnings per Share (Yen)
58.81
79.26
117.44
143.18
175.79
22.8
潜在株式調整後
Diluted Net Income
1株当たり当期純利益(円) per Share (Yen)
52.68
74.23
—
—
—
―
グロス・キャッシュ・フロー
Gross Cash Flow
3,531
4,462
6,453
7,625
9,199
20.6
株主資本
Total Stockholders’ Equity
25,003
34,841
39,801
40,783
47,310
16.0
Total Assets
70,545
77,233
83,806
82,386
91,645
11.2
株主資本当期純利益率(ROE)
(%) Return on Equity
10.0
11.4
14.3
16.2
18.2
―
総資産当期純利益率 (ROA)
(%) Return on Assets
3.4
4.6
6.6
7.9
9.2
―
研究開発費
R&D Expenses
(1)
減価償却費
Depreciation and Amortization
(2)
(3)
総資産
(4)
(5)
(1)
研究開発費については、新会計基準に則り、3期分の記載となっております。(2)潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1999年4月期に転換社債が全額転換されたため、以降記載
しておりません。(3)グロス・キャッシュ・フロー=当期純利益+減価償却費 (4)株主資本当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均株主資本×100 (5)
総資産当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均総資産×100 (6) 本書における記載金額については、百万円未満を切り捨てて表示しております。
売上高
当期純利益
Net Sales
Net Income
(百万円/¥ millions)
(百万円/¥ millions)
200,000
10,000
150,000
7,500
100,000
5,000
50,000
2,500
0
’97
’98
’99
2000
0
2001
’97
’99
2000
グロス・キャッシュ・フロー
株主資本
Gross Cash Flow
Total Stockholders’ Equity
60,000
7,500
45,000
5,000
30,000
2,500
15,000
’97
’98
’99
2001
(百万円/¥ millions)
(百万円/¥ millions)
10,000
0
’98
2000
0
2001
1
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
’97
’98
’99
2000
2001
■ マネジメントメッセージ ■
シュ・フローが 56 億 6 千 9 百万円(前期比 21 億 8 千
○
万円減)
、投資活動によるキャッシュ・フローがマイ
ナス 19 億 9 千 9 百万円(前期比 7 億 6 百万円増)
、財
○
務活動によるキャッシュ・フローがマイナス 42 億 3
千 7 百万円(前期比 3 億 8 千 7 百万円減)となりまし
○
た。
○
取り巻く経営環境は総じて厳しい状況下にございま
○
○
に下半期にはデフレ傾向が顕在化するなど、企業を
○
○
及び海外輸出が低調のまま推移したことに加え、特
○
○
金融緩和政策等が実施されましたものの、個人消費
○
○
2000 年度における日本経済は、一連の経済対策や
○
○
○
Ⅰ 当期の営業環境と業績
○
2000 年度の緑茶の国内生産状況につきましては、
○
8 万 9 千 3 百トン(前年比 0.9%増)と微増にとどま
○
一方需要面におきましては、緑茶成分の効能につ
○
へ高まるとともに、緑茶の健康・薬理的効用の期待
○
○
○
○
ローの状況につきましては、営業活動によるキャッ
追求したうえで、地域ごとに異なるお客様の嗜好に
○
○
と、順調に推移いたしました。連結キャッシュ・フ
造・物流にいたるまで徹底的にこだわり、高品質を
○
○
連結当期利益は80 億1 千7 百万円(前期比22.8%増)
このような環境のなかで、当社は原料選定から製
○
○
連結経常利益は150億6千8百万円(前期比9.3%増)
、
加の要因としてあげられます。
○
○
連結売上高は 1,927 億 9 百万円(前期比 10.8%増)
、
リンク用や加工原料用としての利用が新たな需要増
○
○
5 月 1 日から 2001 年 4 月 30 日まで)の業績は、
が一層深まっており、特に通常のリーフ用の他、ド
○
○
このような状況のなかで、2001 年 4 月期(2000 年
○
○
勢について、一層の強化が求められております。
いての研究が進み、消費者の関心が自然・健康志向
○
○
管理と安全性、企業の環境保全に関する取り組み姿
○
○
しております。また、食品、飲料製品に対する品質
りました。
○
○
下圧力を背景として、販売面での競争がさらに激化
○
○
を牽引したものの、長引く個人消費の低迷や価格低
<茶葉(リーフ)関連事業>
○
○
する無糖飲料、並びに小型ペットボトル製品が成長
Ⅱ 事業別の業績概況
○
○
食品飲料業界におきましても、茶系飲料を中心と
○
○
○
した。
沿った製品の提供を行ってまいりました。また、前
2
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
と、積極的に新製品の開発に取り組みました。
○
○
○
年度全面リニューアルし個別ブランドとして販売強
日本茶飲料につきましては、No. 1ブランド「お∼
○
○
化いたしました麦茶製品が引き続き好調であったこ
いお茶」に、
本格的なホット対応のペットボトルを投
○
○
○
とに加え、簡便性を訴求したティーバッグ等の製品
入しました。さらに、季節限定で「お∼いお茶 新茶」
○
○
が伸長いたしました。
を発売するなど、多様化するお客様の嗜好に対応し
○
○
○
この結果、茶葉(リーフ)関連事業の売上高は282
た製品づくりを行い、ブランド力の一層の強化を
○
○
○
億 7 千 5 百円(前期比 0.3%増)となりました。
図った結果、売上高は 783 億 6 千 8 百万円(前期比
○
○
<飲料(ドリンク)関連事業>
16.4%増)と大幅増収となりました。また、
「香り薫る
○
○
2000 年度の清涼飲料市場は、無糖飲料、とりわけ
むぎ茶」「金の烏龍茶」「充実野菜」の各個別ブランドに
○
○
○
緑茶飲料が健康志向を背景に急拡大しましたが、夏
つきましても、積極的な宣伝効果と、健康嗜好を背
○
○
場が記録的な猛暑であったにもかかわらず市場全体
景に大幅に伸長いたしました。
○
○
○
としては、前年をわずかに上回った程度に終わりま
この結果、飲料(ドリンク)関連事業の売上高は
○
○
した。ただし、小型ペットボトル製品が引き続き好
1 千 610 億 9 千 2 百万円(前期比 13.5%増)となりま
○
○
○
調であることに加え、大型容器につきましては、量
した。
○
<その他の事業>
その他の事業におきましては、売上高 33 億 4 千
1 百万円(前期比 13.7%減)となりました。
○
しい」をコンセプトに、
トータルマーケティングのも
○
○
当社は、
「自然、健康、安全、良いデザイン、おい
○
○
要が拡大し、新たな市場の広がりも見られました。
○
○
○
販店等での積極販売にも後押しされ、家庭内での需
◆ 連結売上高の内訳
(単位:百万円)
2000 年4月期
金 額
茶葉(リーフ)関連事業
緑
茶
ウ
ー
ロ
ン
茶
そ
の
他
茶 葉 ( リ ー フ ) 関 連 事 業 計
飲料(ドリンク)関連事業
日
本
茶
中
国
茶
野
菜
果
実
コ
ー
ヒ
ー
紅
茶
炭
酸
そ
の
他
飲 料 ( ド リ ン ク ) 関 連 事 業 計
そ
の
他
の
事
業
合
計
2001 年4月期
金 額
対前年比増減率
%
24,205
1,779
2,211
28,196
23,532
2,013
2,729
28,275
67,325
15,146
24,074
9,880
11,816
4,768
2,342
6,544
141,898
3,871
173,966
78,368
17,425
28,134
9,686
13,567
4,647
2,434
6,828
161,092
3,341
192,709
3
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
–2.8
13.2
23.4
0.3
16.4
15.0
16.9
–2.0
14.8
–2.5
4.0
4.3
13.5
–13.7
10.8
○
○
○
○
○
○
体の増加額 407 億円を大きく上回る 552 億円となり
その時点での市場規模は現在のコーヒー飲料市場に
相当する約 9,000 億円以上と考えております。
◆ カテゴリー別飲料化比率
清涼飲料市場におけるカテゴリー別増減(2000年/1999年)
○
○
○
○
○
○
ました。
約 30%まで上昇する可能性があると予測しており、
○
2000 年の緑茶飲料市場の増加額は、清涼飲料市場全
○
入などにより拡大してまいりました。その結果、
の飲料化比率はコーヒーの飲料化比率と同程度の
○
2000 年におきましても、緑茶飲料市場は他社の参
(億円)
600
こうした要因から、当社といたしましては、緑茶
○
○
Ⅲ 緑茶飲料市場の成長性
○
○
○
552
1997 年
4.7%
54.6%
40.4%
28.4%
1998 年
5.7%
49.5%
38.3%
29.3%
1999 年
6.6%
50.2%
37.5%
30.0%
2000 年
9.6%
49.5%
34.6%
30.4%
飲料容量(Kl)
飲料化比率= × 100
飲料容量(Kl)+リーフ容量換算(Kl)
○
○
○
緑茶飲料へシフト
407
緑茶
ウーロン茶
紅茶
コーヒー
○
300
-300
○
○
○
緑茶飲料
市場
7,000
5,742
6,000
5,000
○
(単位:億円)
8,000
○
ス 果 紅 炭
ポ 実 茶 酸
ー
ツ
ド
リ
ン
ク
9,844
○
ミ
ネ
ラ
ル
ウ
ォ
ー
タ
ー
○
緑 そ 野 混 コ 麦 ウ
茶 の 菜 合 ー 茶 ー
他
茶 ヒ
ロ
ー
ン
茶
(億円)
コーヒー 10,000
飲料市場
9,223億円 9,000
○
市
場
全
体
各市場の
2000年実績
○
0
○
○
○
○
○
○
○
緑茶飲料化比率の進展に伴う緑茶飲料市場規模
によって、緑茶飲料は日常生活のさまざまなシーン
で愛飲されるようになりました。また、高齢化に
1,461
2,473
3,052
1,000
505
588
663
754
1,146
5.7
6.6
9.6
10.9
17
○
○
○
○
○
○
○
○
2,171
1,619
(飲料化比率)
20
○
○
○
0
1,780
当社売上試算
(飲料化比率
17%以上は
市場の31%
として計算)
資料:伊藤園
年度:1∼12月
○
○
30 (%)
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
おります。
紅茶
飲料市場
1,755億円
2,000
Ⅳ 伊藤園の緑茶飲料市場での強さ
このように、緑茶飲料市場はこれからさらに大き
く成長することが予測されております。そのなかに
あって当社は、原料調達、製造技術、ブランドとい
う 3 つの重要なポイントで独自の強さを持っており
ます。
① 原料の調達
緑茶という農産物を飲料にするためには、品質を
高めるとともにその味を均一に保つ必要性から、そ
れに見合う多くの原料茶が不可欠となります。当社
は、緑茶のトップメーカーとして国内荒茶生産量の
約18%を取り扱うとともに、長年にわたって築き上
○
伴って一人当たりの緑茶消費量の増加も見込まれて
○
の一方で、生活スタイルの変化や健康志向の高まり
○
された割合)が依然として低い水準にあります。そ
○
本国内の緑茶の総消費量のうちドリンク原料に使用
○
ウーロン茶、紅茶と比較して緑茶の飲料化比率(日
○
飲料年間消費量はまだ少なく、しかもコーヒーや
○
しかし、世界と比較して日本人の一人当たり有価
3,682
4,000
ウーロン茶
飲料市場
1,952億円 3,000
2000年 実績
○
対前年増減額
407
552
192
94
24
17
15
2
–6
–7
–99
–102
–272
○
2000 年
35,287
2,171
2,512
1,456
1,745
9,223
342
1,952
977
2,193
4,474
1,755
6,489
○
1999 年
34,880
1,619
2,320
1,362
1,721
9,206
327
1,950
983
2,200
4,573
1,857
6,761
○
市場全体
緑茶
その他
野菜
混合茶
コーヒー
麦茶
ウーロン茶
ミネラルウォーター
スポーツドリンク
果実
紅茶
炭酸
げてまいりました生産者との信頼関係や生産技術、
4
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
○
これによって従来は不可能とされていた緑茶の缶飲
料化を世界で初めて可能にいたしました。
二つ目は、
ペットボトルに最適な製法で、すでに特許を取得し
ている「ナチュラル・クリアー製法」とさらに現在
はそれを改良した「新ナチュラル・クリアー製法」な
○
生産者に対して栽培方法や加工方法等の指導を行っ
○
○
などに新しいシステムによる原料生産拠点を確保し、
○
○
対応するため、オーストラリア、鹿児島県、宮崎県
○
○
持っております。さらに、将来の原料茶の需要増に
○
○
原料調達力によって、極めて強力な競争優位性を
どさまざまな技術を開発しております。そうした技
術は茶葉だけで味作りを行うことを可能にし、その
優位性は揺るぎないものとなっております。こうし
○
価で安定的に確保することができ、市場での競争力
○
○
こうした取り組みによって、高品質の原料茶を安
○
○
○
ております。
た高い製造技術は、創業時から緑茶を取り扱ってき
た長い経験に基づく技術の蓄積と、中央研究所にお
ける科学的な研究成果に裏付けられております。
○
○
○
○
○
○
○
○
をより一層高めております。
オリを
取り除く
珪藻土
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
原液
○
○
オーストラリアの茶畑
○
透過液
○
年度:当社取扱量 5 ∼ 4 月、その他 1 ∼ 12 月
○
○
○
○
○
○
○
○
珪藻土(自然物質)の拡大写真
○
○
来、
清涼飲料市場に新しい市場を開拓いたしました。
その後も、ペットボトル入り緑茶の製造に成功した
である酸素を完全にシャットアウトする技術で、
○
○
○
○
○
○
場を創造するという精神は今日まで脈々と引き継が
○
○
ロ−製法」であります。これは、緑茶の酸化の原因
○
しております。まず「T-N(ティー&ナチュラル)ブ
のペットボトルを本格的に投入するなど、当社の市
れております。
○
入れる生産技術ですが、ここでも独自の技術を確立
り、2000年10月には技術的に難しかったホット対応
○
そして、次に重要になるのは缶やペットボトルに
○
○
社では真似ができないものであります。
り緑茶の製品化を世界で初めて1985年に成功して以
○
○
○
これは、リーフとはまったく異なる技術であり、他
③ ブランド
当社は、それまで不可能と言われてきました缶入
○
たって、独自のブレンド技術を確立しております。
ナチュラル・クリアー製法 …1996年特許取得
○
○
缶入りやペットボトル入りの製品を開発するに当
○
るためにブレンド技術が必要となります。当社は、
○
② 製造技術
緑茶飲料においては、その味作りと味を均一にす
○
○
○
○
資料:農林水産省、日本茶業中央会、伊藤園
○
2000年
トン
対前年増減率
89,300
0.9%
14,328 18.9%
– 9.4%
684
101,380
2.6%
16,463 15.5%
9.6%
○
1999年
トン
対前年増減率
88,500
7.1%
12,047
88.3%
755
15.8%
98,800
0.0%
14,254
15.9%
6.6%
○
荒茶生産量
輸入量
輸出量
国内消費量
当社取扱量
飲料化比率
1998年
トン
82,600
6,399
652
98,800
12,298
5.7%
○
○
◆ 緑茶原料の現況
5
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
○
当社の販売方法
○
茶飲料をお届けし続けております。また、消費者の
○
を作り上げることにより、消費者の皆様に本物の緑
○
○
味作りにおきましても、緑茶そのものの美味しさ
○
本物の緑茶でお応えしていることが当社への大きな
(小売店への直接販売)
○
信頼感となり、大きなご支持につながっているもの
○
○
○
さまざまなニーズに対して常に真正面から取り組み、
○
○
ルートセールス
○
○
拡販を行い、ブランドの育成を行ってまいります。
○
○
したさまざまな提案等により、
今後とも総力を挙げた
○
○
販売におきましても、
飲料シーンの多様化にマッチ
○
○
○
と確信しております。
茶 葉 卸
茶・飲料メーカー
直 営 店(専 門 店)
○
輸 出
商
社
このルートセールスによって、消費者の皆様のニー
ズや市場動向などをスピーディーかつ的確に把握す
○
ることが可能です。このルートセールスは当社の基
盤であり、今後もさらに強化していくとともに、消
費者の皆様のニーズに常に応えられるよう、バラン
○
スのとれた販売ルートを確立してまいります。
また、営業拠点につきましても、利益重視の営業
展開を基本としております。そのため、初年度から
○
必ず黒字になるよう計画的に出店するとともに、自
ら設定した目標数値の実行度合いで評価される管理
システムによって、明確でかつ全体の方向性と合致
○
○
ていただける製品を提供することができます。
○
○
けております。これによって、常にお客様に満足し
○
○
客様のニーズを会社に提案する「VOICE」制度を設
○
○
ます。そして、これらを支え実現させるために、お
○
○
ン(生存領域)に合致したもののみを開発しており
○
○
いデザイン、おいしい」を掲げ、この 5 つのドメイ
○
○
らに製品コンセプトとして「自然、健康、安全、良
○
○
を常に持ってマーケティングを行っております。さ
○
○
が今でも何を不満に思っているか」という問題意識
○
○
第一は独自の「製品開発」で、
「Still Now −お客様
○
○
○
機能しているためです。
アマーケティングなどを積極的に展開しております。
○
○
は、各分野における 5 つの基本戦略がバランス良く
○
○
益性を持続しております。これを可能にしているの
○
○
らびに営業利益成長率は 18.9%で、高い成長性と収
○
○
当社の直近5年間平均の売上高成長率は12.2%、な
消
費
者
○
○
○
Ⅴ 基本戦略
当
社
一 般 小 売 店
コンビニエンスストア
スーパーマーケット
百
貨
店
問
屋
等
自 動 販 売 機
○
○
○
ピーディーかつ的確な経営改善を図っております。
○
○
○
拠点別月次決算とそれに基づいた検討会によってス
第三は飲料部門における「委託生産方式」で、こ
○
○
○
4,322
○
2001 年 4 月期
代表的製品
カテキンウォーター
カプチーノ
デミタスコーヒー
ブルーベリーヨーグルト風味
ホット用ペットお∼いお茶 緑茶、
お∼いお茶 新茶
○
件数
2,665
2,855
3,474
4,149
の「ファブレス(fabricationless)
:製造部門を持たな
い」方式によって設備投資リスクが極めて低く抑え
られているほか、市場環境の変化に迅速かつきめ細
○
点や自動販売機の全国的拡充、地域に密着したエリ
全国を 5 つのブロックに分け、できる限り生産と消
○
○
トセールス」と呼ばれる独自の販売体制で、営業拠
かく対応できるような体制になっております。また
○
○
第二は、生産と小売りをダイレクトに結ぶ「ルー
○
○
○
○
1997 年 4 月期
1998 年 4 月期
1999 年 4 月期
2000 年 4 月期
する経営になっております。さらに各拠点は、毎月
○
◆ VOICE 提案件数
費を近づけることにより物流費を削減しております。
6
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
ケ所」の実績を残しております。また、直近 5 年間
でも 12.5%の平均成長率で売上高を伸ばすなど、目
標の実現に向けて着実に前進しております。
Ⅶ 海外戦略
緑茶が第二次世界大戦以前には米国で一般的に知
られた飲料であったことや、緑茶にはカテキン、テ
アニン(アミノ酸)
、サポニン、フラボノイドなどの
有効成分が豊富に含まれていること、世界的な健康
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
円、総資産当期純利益率(ROA)9.0%、営業拠点170
志向の高まりなどを考えれば、
当社におきましても、
欧米市場が海外戦略の重要なテーマのひとつになっ
ておりました。
○
○
○
○
○
茶の有効成分の分析や効能メカニズムの解析を加速
○
○
段階に進展しております。また、中央研究所でも緑
○
○
人体に対する安全性の確認試験も終了し、現在第二
○
○
茶の癌予防効果に関する臨床試験も支援しており、
○
○
あるM.D.アンダーソンガンセンターが行っている緑
○
○
す。その一環として、米国における癌研究の権威で
○
○
で、製品開発を支える数々の研究が行われておりま
○
第四は中央研究所を核とする高度な
「研究開発力」
○
○
○
○
○
○
生産物流ブロック体制
○
米国に設立した連結子会社ITO EN (North
America) INC. の入居しているビル
○
○
ドの強化ならびに全体の売上高増加にもつながって
業を続けておりましたが、2001 年 5 月 10 日に米国本
土としては初めての連結子会社「ITO EN (North
America) INC.」を設立いたしました。設立にあたりま
○
○
○
おります。
すでに米国のハワイ州には連結子会社を設立して事
○
○
大きく伸ばすとともに、
「伊藤園」という総称ブラン
○
○
こうした個別ブランドの確立は、その商品の売上を
○
○
といった個別ブランドを積極的に強化しております。
○
○
烏龍茶』
『花々緑茶 ジャスミン』
『香り薫るむぎ茶』
○
○
ブランドに加えて、
『お∼いお茶』
『充実野菜』
『金の
○
○
第五は「ブランド戦略」で、
『伊藤園』という総称
○
○
○
させております。
の結果、
米国社会における本格的な健康志向の高まり
のなかで当社の飲料事業が十分受け入れられると判断
○
○
したもので、大きな期待をかけております。特に緑茶
市場は昨年の伸び率が約37%(伊藤園調べ)になるな
ど、急激に拡大しており、緑茶の需要が本格的に始
○
すでに、2001 年 4 月期におきまして売上高 1,902 億
○
○
営業拠点230ケ所」という目標を設定しております。
○
上高 2,600 億円、総資産当期純利益率(ROA)9.0%、
○
○
当社は、単独の中期計画として「2005 年 4 月期売
○
○
○
○
Ⅵ 中期計画
しては 2000 年 6 月から徹底した市場調査を行い、そ
7
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
○
○
重要事項を協議・決定し、取締役会および社長を補
佐する目的で経営執行会議を設定しております。ま
委員会(長期経営計画、環境、物流システム改善、情
境が変化していくなかで、今日的課題を早期に解決
できるよう、経営管理組織の整備・拡充に努めてお
○
○
○
○
プを合わせたアンテナ・ショップを秋に開店する予
○
○
茶を提供する和食主体のレストランとティーショッ
事項を経営執行会議に上程することにより、経営環
○
○
市場の開拓と浸透を目的として、食文化としての緑
ます。各委員会がそれぞれの調査・報告・改善提案
○
ニューヨーク市マディソン・アベニューに、新たな
報改善、厚生年金基金制度改善等)を設置しており
○
○
今後の展開といたしましては、情報発信地である
○
○
○
製品も開発し販売してまいります。
のほか、各本部・部署を越えて組織される 14 の専門
○
○
力と技術力を生かして、
現地の方々の嗜好に合わせた
○
図ってまいります。また同時に、当社の高い製品開発
た、経営執行会議の下部組織として、経営計画会議
○
○
茶を紹介し普及させ、
「ITO EN」ブランドの確立を
○
○
らえて、
当社は緑茶のトップメーカーとして本物の緑
○
○
まったことを示していると考えられます。
この機をと
○
○
○
○
○
○
○
月末時点において、当月の損益計算書概要が把握で
きるシステムが確立されていることにより、経営陣
○
49,220
82,146
131,365
1,064,504
○
38,320
57,307
95,626
1,010,925
経営の早期チェック機能といたしましては、毎月
がいち早く、直近の経営成績を把握し、次月以降の
○
1999-2000 年
○
1998-1999 年
単位: 千ドル
対前年
増減率
28.4%
43.3%
37.4%
5.3%
○
◆ 米国茶系市場
緑茶ドリンク
緑茶リーフ
緑茶市場
茶系市場
ります。
○
○
定です。
戦略の見直しを図っております。グループの経営執
資料:AC Nielsen、伊藤園
注1:年度 8 月 26 日∼翌年 8 月 25 日
組 織 図
Ⅷ 経営理念とコーポレートガバナンス
株主総会
当社は 1966 年の創業以来、
「お客様第一主義」を
経営の基本方針として、お客様のニーズに対応した
独自の製品開発と、よりお客様に密着した販売・
監査役会
取締役会
監査役
代表取締役会長
サービス網の拡充に努めてまいりました。当社が考
える 「お客様」とは、消費者の皆様、株主の皆様を
はじめ、販売先や仕入先、金融機関など当社とかか
わりを持たれるすべての方々で、その「お客様」と
代表取締役社長
の「接点」を大切にすることこそ、最良の経営につ
ながるものと確信しております。
経営執行会議
当社は、最高意思決定機関として取締役会を月 1
専門委員会
回開催するほか、取締役会が決議した経営基本方針
各部門
に基づき全般的執行方針を確立するため、業務上の
8
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
1999 年 1 月に東京証券取引所から、経営情報を適切
○
○
○
行に関しましては、関係会社報告会を適時開催し、
に開示し株主向け資料も充実している企業として
○
○
経営面のチェックおよび速やかな意思決定を行って
1998年度決算のディスクロージャー表彰企業に選定
○
○
○
おります。
されました。
○
○
昨今、事業会社を取り巻く経営環境は大きく変化
財務面におきましては、強固なバランスシートと
○
○
○
しており、説明責任に基づくタイムリーなディスク
高いキャッシュ・フローを目標とし、資本の充実と
○
○
ロージャーの重要性はますます高まってきていると
資産効率の向上の両面を意識した取り組みを行って
○
○
○
認識しております。当社といたしましては、
「お客様
まいります。
○
○
第一主義」の基本方針に基づき、速やかで的確な経
今後とも株主ならびに投資家の皆様とのより親密な
○
○
○
営情報の開示等により、株主および投資家の皆様か
コミュニケーションを図るべく、
引き続きタイムリー
○
○
らの声を経営に反映できる体制を築き上げてまいり
で公正かつ的確なIR(インベスターリレーションズ)
○
○
○
○
ます。
活動を積極的に展開してまいります。
○
○
Ⅸ 株主への利益還元に関する基本方針
皆様におかれましては、変わらぬご支援、ご指導
○
○
○
当社は、常に株主の皆様への安定配当を継続し利
を賜りますようお願い申し上げます。
○
○
益還元を行うことを最重要課題として、不透明な経
○
○
○
済動向にあっても業績に裏付けされた成果の配当を
○
○
行うことを基本姿勢としております。当期の配当金
○
○
○
につきましては 40 円といたしました。その結果、当
○
○
期の配当性向は23.2%、株主資本配当率は4.1%とな
○
○
○
りました。なお、株主資本利益率は2.2 ポイント上昇
○
○
し 17.7%となりました。
○
○
○
今後も目標達成に向けて全力を尽くすとともに、
○
○
伊藤園グループ全体としても各企業の役割を明確に
○
○
○
して統廃合などを行い、経営資源の有効活用による
○
○
経営基盤の強化や経営の効率化を図り、収益力を高
○
○
○
○
めてまいります。
○
○
Ⅹ ディスクロージャーの充実
○
○
○
財務内容をはじめとする経営状況の開示につきま
○
○
しては、一層の充実を図ってまいります。当社は
○
○
○
1998 年 4 月期決算から決算短信にもキャッシュ・フ
○
○
ロー計算書を添付しているほか、日本国内のみなら
○
○
○
ず海外でも投資家向けの説明会を開催し、経営方針
を説明しております。
こうした取り組みが評価され、
9
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
会」を設置して、実務的な立場から問題点の抽出と
対策を行うことができる全社的な体制を構築してお
○
ります。
また、2000 年12 月には、環境保全活動を組織的か
○
つ継続的に推進するために、環境マネジメントシス
テムの国際規格 ISO14001 を茶の総合メーカーとし
○
○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
そこからは具体的な成果も生まれています。
○
○
に、それに向けた積極的な活動を展開しており、
○
○
のために当社は、全社的な体制を構築するととも
○
○
境保全と研究開発への取り組みが不可欠です。そ
○
○
21 世紀に成長する企業となるためには、地球環
○
■ 環境対策と研究開発 ■
ては日本で初めて取得いたしました。取得したのは
当社の主力茶葉生産工場である静岡相良工場と中央
○
研究所で、取得に当たっては、マネジメントシステ
ムを構築するだけでなく、それを通じて社員一人ひ
○
とりが環境意識を深めることを目指しました。2000年
5 月にキックオフを行い、社内の環境委員会を中心
○
に社員独自でマネジメントシステムを構築し、取り
組みを推進してまいりました。その結果、約半年後
○
の 2000 年 12 月に、株式会社日本環境認証機構から
国際規格 ISO14001 の認証を受けることができまし
○
た。
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
委員会」
「本社部門環境委員会」
「営業部門環境委員
○
○
するとともに、その下部組織として「生産部門環境
○
○
当社はすでに 1998 年 5 月に「環境委員会」を設立
○
○
えたことを意味していると考えております。
○
○
産業構造の変革を推進しなければならない時代を迎
○
○
企業にとって、循環型社会をひとつのキーワードに
○
○
向けた本格的な取り組みを始めました。このことは
○
○
社会形成推進基本法」を制定し、循環型社会実現に
○
○
そうした反省に立って、国は 2000 年 5 月に「循環型
○
○
ものにかかわるさまざまな問題を引き起こしました。
○
○
汚濁などの自然環境破壊、ひいては生物の存続その
○
○
繰り返し、それは、地球温暖化現象、酸性雨や水質
○
○
きました。同時に大量生産、大量消費、大量廃棄を
○
○
20世紀において人類は飛躍的な経済発展を遂げて
○
○
○
● 環境対策
○
ISO14001 認証登録証
こうした全社を挙げた地球環境問題への取り組み
○
環境方針
た、さまざまな実績を生み出してきております。
○
○
計画
は、生産活動においても、次の 3 事例をはじめとし
○
経営者層による見直し
○
○
○
○
○
○
継続的改善
まずひとつは、静岡・相良工場の生産工程で排出
される産業廃棄物・副産物を 100%再資源化するこ
○
環境マネジメントシステムの概念図
○
○
○
○
実施および運用
○
○
点検および是正措置
とができました。産業廃棄物・副産物の再資源化率
10
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
○
○
2000 年 4 月期に比べ、電力で 2%、石油等の化石燃
料で 11%、LPG(天然ガス)で 3%、紙で 11%削減
○
することを目標に取り組んでまいります。
④ 化学物質使用量の削減
○
2005 年 4 月期までに、生産量当たりの使用量を、
○
し、廃棄物の圧縮容量を約50%に圧縮するようにし
○
○
化を効率的に進めるために、廃棄物圧縮装置を導入
○
○
再資源化を達成したものであります。また、再資源
○
○
別排出の徹底や処理方法の改善などにより 100%の
○
○
は1998年にはわずか47%に過ぎませんでしたが、分
2000 年 4 月期に比べ 6%削減することを目標に取り
○
組んでまいります。
このように、地球環境にかかわる一企業として、
○
積極的に環境問題に取り組んでまいります。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○
● 研究開発
当社の研究開発部門としては中央研究所と開発部
○
門があります。中央研究所は、健康維持に必要な食
品や素材の研究開発、最新の製造加工技術の確立や
○
実用化、茶葉の効果や効能の裏付け、安全試験など
の有効成分利用研究、技術開発研究などの中長期の
○
課題を研究開発しております。開発部門では、主に
飲食料の新製品の開発および既存製品の改良などの
○
短期の製造技術、農業技術の研究開発に取り組んで
○
にダイオキシンが発生する恐れがあるため、PET 系
○
○
素系樹脂フィルムを使用しておりましたが、焼却時
○
○
止いたしました。これまで茶葉製品の包装材には塩
○
○
三つ目に、包装材焼却時のダイオキシン発生を防
○
○
ために、
その情報提供も合わせて行ってまいります。
○
○
境保全型農業技術の動向を的確に把握していただく
○
○
であります。また、急ピッチで研究が進んでいる環
○
○
作業効率や肥料農薬使用の改善を指導するシステム
○
○
培管理記録書」を作成していただき、それをもとに、
○
○
であります。まず、契約している茶生産農家に「栽
○
○
段階から環境対策に取り組むことを目的としたもの
○
○
指導システムを確立いたしました。これは原料茶の
○
○
二つ目に、茶生産農家に対する環境保全のための
○
○
○
ました。
おります。
○
○
こうした実績を踏まえながら、今後も次のような
○
○
○
樹脂フィルムに切り替えております。
○
○
○
究所の事業活動で排出される廃棄物の 100%再資源
○
○
2005 年 4 月期までに、静岡相良工場および中央研
○
○
① 事業活動で排出するすべての廃棄物の再資源化
○
○
○
テーマに取り組んでまいります。
○
○
○
化を目標に取り組んでまいります。
○
「原料」
「資材」ごとに自社基準の環境負荷項目を
○
○
○
② 環境負荷に配慮した製品設計・開発
○
○
中央研究所
○
設定し、マネジメントプログラムに沿って環境負荷
こうした研究開発テーマのなかでも、特に緑茶の
○
○
○
の低減を推進してまいります。
有効成分の機能に関する研究については早い時期か
ら取り組んでまいりました。
○
○
2005 年 4 月期までに、生産量当たりの使用量を
○
○
○
③ エネルギー・資源使用量の削減
11
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
○
○
茶系飲料の残渣(茶殻)を飼料化する調整・貯蔵技術
農林水産省草地試験場および中央農業試験場
○
(現・独立行政法人農業技術研究機構)と共同で行っ
たもので、茶系飲料残渣(茶殻)を飼料化するため
○
の調整・貯蔵技術の開発に成功しました。この研究
は、水分を多く含んだ牧草やトウモロコシ等の作物
○
を飼料貯蔵容器(サイロ)に密閉して乳酸菌の力を
巧みに利用する貯蔵飼料「サイレージ」の発酵原理
○
を応用したもので、食品産業廃棄物である茶系残渣
(茶殻)を飼料化することによって、未利用飼料資源
○
の有効活用にもつながっております。また、環境保
○
する安全性の確認試験も終了し、現在第二段階に進
○
○
床実験を支援しております。この実験は、人体に対
○
○
センターが行っている緑茶の癌予防効果に関する臨
○
○
究の権威であるテキサス大学M.D.アンダーソンガン
○
○
カテキンの有効性の検証として、米国における癌研
○
○
と共同で研究開発に取り組んでおります。
海外では、
○
○
性の防止の研究を行っているほか、複数の研究機関
○
○
性痴呆症防止の研究を、神戸大学とダイオキシン毒
○
○
国内では、東京都神経科学研究所とテアニンの老人
○
○
海外を含めた研究機関との提携も行っております。
○
○
また、こうした研究においては、社内のみならず
全や資源循環型の畜産を進めるためにも極めて有用
な技術であると考えております。さらに、このサイ
レージを家畜に与えたところ、排泄物中に腸内善玉
である乳酸菌が増加し、大腸菌やブドウ球菌等が減
少するという動物腸内改善効果が認められておりま
す。
茶カテキン類の肥満抑制効果の研究
肥満は、食事に起因する糖質や脂質の過剰摂取に
より、脂肪細胞内に中性脂肪を蓄積することで生じ
ます。そこで、緑茶成分である茶カテキンの肥満に
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
展しております。
対する影響を調べた結果、茶カテキン類が肥満に関
○
○
○
M.D. アンダーソンガンセンター
与する脂肪細胞内のグルコース輸送を抑制し、肥満
抑制効果を示す結果が得られました。さらに、緑茶
○
○
2001 年 4 月期
1,087 百万円
138 人
に含まれる 8 種類のカテキンのうち、ガレート基の
○
2000 年 4 月期
1,109 百万円
128 人
付いたカテキン類に効果が高いことが分かり、茶カ
テキンが脂肪の減少に関連していることが明らかに
○
なりました。現代の日本において、糖尿病や心臓病
○
○
○
などの生活習慣病はますます重要なテーマとなって
きており、その改善の一助になるべく、今後この研
○
○
○
た。
○
○
万円で、次のような研究成果を得ることができまし
○
○
20001年4月期の研究開発費の総額は10億8千7百
○
○
○
○
研究開発費
研究人員数
○
○
○
◆ 研究開発費および研究人員
究をさらに進めてまいります。
12
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
○
③ 農業技術開発研究
○
○
そのほか、
次のような研究にも取り組んでおります。
当社の製品に適した原料茶を安定的に確保するた
めに、栽培方法、摘採方法などの農業技術に関する
研究や、
産地の開発に関する活動を行っております。
○
すでに、オーストラリアにおきまして独自に大規模
茶園の開発に取り組んでいる一方、国内におきまし
○
ており、飲食料への利用のみならず、他の分野での
○
○
に、これから得た新しい物質の用途開発研究を進め
○
○
的な科学技術の観点から検証する研究を行うととも
○
○
○
永年飲み続けられてきた茶葉成分の有効性を現代
○
○
○
① 茶葉の有効成分利用研究
ても鹿児島県において成功しているほか、1 月に宮
崎県都城農協との間で茶産地育成事業に関する協定
を締結し、研究成果を着々と実現化しております。
また、茶葉以外にも環境体制のある優良品種の芝の
開発も推進しております。
◆ 研究成果
項目
2001 年 4 月末現在
特許(出願中含む)
緑茶に関する研究開発
(原料茶、緑茶飲料)
26 件
薬理効果•効能に関する研究開発
(癌予防、老人性痴呆症防止)
71 件
茶の他の利用に関する研究開発
(洗口液、抗菌材料等)
16 件
その他の飲料に関する研究開発
(麦茶、烏龍茶、果実・野菜ジュース)
25 件
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
製品開発にも成果を挙げております。
○
○
研究データの解析
○
○
その他
31 件
合 計
169 件
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
する各種試験研究を継続的に行っております。
○
○
の加工、調合処方、製造技術、品質維持・向上に関
○
○
新製品の開発、既存製品の改良のために、原材料
○
○
○
② 技術開発研究
新製品開発
13
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
■部門別事業概況■
*売上高については’
97年’98年’
99年は単独決算、
’
00年’01年は連結決算での記載となっております。
日本茶飲料部門
○
○
○
○
茶葉(リーフ)部門
(%)
28,000
40
21,000
30
14,000
20
(2001年4月期)
○
(百万円/¥ millions)
○
○
売上高構成比
(百万円/¥ millions)
(%)
80,000
40
60,000
30
40,000
20
20,000
10
○
○
○
○
14.7%
○
○
○
(2001年4月期)
売上高5年間推移 売上高構成比推移
○
○
売上高5年間推移 売上高構成比推移
売上高構成比
7,000
○
○
10
○
○
40.7%
’98
’99 2000 2001
0
0
○
’97
’97
’98
’99 2000 2001
0
いたりませんでした。また飲料と統一ブランドにした
麦茶が、積極的な販売活動に支えられて引き続き大幅
な売上増になりました。特にその簡便性と経済性から
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
られるように本物志向に支えられて、ティーバッグを
○
○
ウーロン茶も、中国茶の専門店が増えてきたことに見
○
○
大容量のティーバッグが大きく伸長しました。さらに
○
あり、当社の緑茶茶葉の売上を大きく伸ばすまでには
○
の増加にもかかわらず、パック茶の需要は停滞傾向に
○
費行動のシフトおよび消費低迷が影響し、緑茶総需要
○
に努めました。しかし一方で、ペット・缶飲料への消
○
や季節限定の産地元詰め直送茶の改良など新製品開発
○
『お∼いお茶』シリーズなど主力ブランドの販売強化
○
茶の持つ薬理的効能への期待がますます高まるなか、
○
しては、緑茶成分の効能に関する研究が一層進み、緑
○
増の 282 億 7 千 5 百万円となりました。緑茶におきま
○
茶葉(リーフ)部門の当期売上高は、前期比 0.3%
○
○
○
○
○
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
はじめ順調に拡大しました。
日本茶飲料部門の当期売上高は、前期比16.4%増の
783 億 6 千 8 百万円と大きく伸長しました。緑茶飲料
に対する消費者の嗜好の高まりを受け、当社では多様
なニーズに応えるべく製品ラインアップを図りまし
た。本格的ホット対応ペットボトル緑茶は、緑茶の本
来のおいしさとその利便性とが相まって売上に大きく
寄与し、緑茶飲料の歴史にパイオニアの伊藤園がまた
新しいページを開きました。さらに、100%使用の玉
露を低温で長時間抽出することによって濃厚な旨みと
甘い香りを引き出した『お∼いお茶 旨味仕立て』や、
新茶特有のさわやかな鮮度感を大切にして、かつ止渇
性が高く季節感のある『お∼いお茶 新茶』などを新た
に発売し好評を得ております。また容器別の売上高を
見ますと 500ml だけでなく、より小型の 350ml や大型
容器の 2L などが大きく伸長しました。これは屋外の
みならず家庭内での飲用など飲料シーンが広がったた
めと思われます。またリーフとブランドを統一した麦
茶飲料は、引き続き堅調に売上高を伸ばしました。
○
・テトラお∼いお茶緑茶250mlスリム ・ペットお∼いお茶旨味仕立て350ml ・ペットお∼いお茶緑茶2L
○
・ホット用ペットお∼いお茶緑茶 345ml ・ペットお∼いお茶緑茶 350ml ・ペットお∼いお茶新茶 500ml
・缶お∼いお茶緑茶 A ・ペットお∼いお茶緑茶 500ml ・缶お∼いお茶緑茶 S ・缶お∼いお茶玉露 S ○
・お∼いお茶緑茶カップ用 20 パック ・お∼いお茶さらさら緑茶 40g ・味の太鼓判特上蒸し緑茶 ・ペットお∼いお茶淡々玄米茶 500ml ・ペット香り薫るむぎ茶 500ml ・ペット香り薫るむぎ茶 2L ○
・お∼いお茶一茶摘み緑茶 ・味わい豊かなお茶めがみ ・お∼いお茶宇治抹茶入り玄米茶 ・ペットお∼いお茶一番茶使用ほうじ茶 500ml
○
・香り薫るむぎ茶 TB54 袋両用 ・ウーロン茶 TB50 パック + 増量 4 パック入り
14
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
○
野菜・果実飲料部門
○
売上高構成比
40
(2001年4月期)
○
(%)
20,000
○
(百万円/¥ millions)
売上高5年間推移 売上高構成比推移
果実
(百万円/¥ millions)
野菜 (%)
40,000
40
30,000
30
20,000
20
10,000
10
15,000
5.0%
20
5,000
10
14.6%
’98
’99 2000 2001
0
野菜
0
○
’97
’97
’98
’99 2000 2001
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
野菜・果実飲料部門の当期売上高は前期比11.4%増
の 378 億 2 千万円となりました。そのうち野菜飲料は
前期比 16.9%増の 281 億 3 千 4 百万円、果実飲料は前
期比 2.0%減の 96 億 8 千 6 百万円となりました。野菜
飲料は健康を背景として着実に拡大しており、
特に当
社が開発したニンジンベースの野菜飲料は成長著しい
ものがあります。
そのなかでメインブランドの
『充実野菜』
は砂糖、食塩、着色料を一斉使用せず、自然の栄養そ
のままに野菜不足をお手軽に解消できる栄養補給飲料
として、売上高が前期比 21.9%増の 196 億 8 千 9 百万
円と大きく伸長しました。さらに、モロヘイヤなど 11 種
類の緑黄色野菜を果実で生かした『緑の野菜』も引き続き
ご好評いただきました。果実飲料では 2001 年 2 月に発売
しました『完熟つぶつぶみかん』
、
『完熟みつみつりんご』
が、コンビニエンスストアを中心に好調な売れ行きと
なり、
『ブルーベリーヨーグルト風味』も引き続き着
実に売上を伸ばしました。
○
○
・ペット充実野菜緑黄色野菜ミックス 930g
○
・缶ナチュラルランドベジタブルミックスアップル&キャロットベース ○
・テトラ金の烏龍茶かがやき 250ml スリム ・ペット金の烏龍茶かがやき500ml ・缶金の烏龍茶かがやきA
・紙缶こどもげんき充実野菜 125g ・缶充実野菜緑黄色野菜ミックス S ・缶毎日いきいき緑の野菜モロヘイヤ&果実ミックス S ・缶旬野菜 S ・ペット健康野菜青汁 900g ○
・缶ウーロン茶 S ・缶烏龍茶鉄観音入り A ・ペットウーロン茶鉄観音入り 2L ・缶まるごと 2 本しぼったキャロット 100%S ・缶熟トマト S ・ペット夏々果実ミックスグァバ 500g
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
中国茶飲料部門におきましては、成熟期に入ったと
言われて久しいウーロン茶に復活の兆しが見えてきま
した。当社においてもこの機をとらえて、積極的な拡
販活動を行いました。その結果、同部門の当期売上高
は 4 期ぶりに増加に転じ前期比 15.0%増の 174 億 2 千
5百万円となりました。
『金の烏龍茶』ではこだわりの
原料を絶妙にブレンドし、伊藤園独自の製法「黄金抽
出」により、香りと味わいを格段に向上させることが
できました。さらにデザインを変更して新たな消費者
層の開拓に努めた結果、当期売上高が前期比38.5%増
の73億円9百万円と大きく伸長しました。
『金の烏龍茶』
においては、今後もその高品質を消費者の方々に、理解し
ていただけるよう拡販してまいります。
『ジャスミン茶』
は容器のバリエーションを広げるとともに、2001 年 3
月より『花々緑茶 ジャスミン』としてブランドを一新
し、より一層親しみやすくしました。中国における
「ジャスミン茶」需要はウーロン茶よりはるかに多く、
日本における潜在的需要は非常に高いと考えられ、今
後さらなる拡大を図ってまいります。
○
○
○
○
0
○
○
○
9.0%
○
○
○
10,000
○
○
○
30
果実
○
○
○
(2001年4月期)
○
売上高5年間推移 売上高構成比推移
売上高構成比
○
○
○
○
中国茶飲料部門
・缶完熟みつみつりんご 90%A ・缶いきいきすこやかブルーベリーヨーグルト風味 S
・ペット金の烏龍茶かがやき 2L ・ペット金の烏龍茶かがやき 340ml ・テトラ花々緑茶ジャスミン 250ml スリム
・ペット花々緑茶ジャスミン 2L ・缶花々緑茶ジャスミン A ・ペット花々緑茶ジャスミン 500ml ・ペット花々緑茶ジャスミン 340ml
15
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
・ペット充実野菜緑黄色野菜ミックス 350g ○
紅茶飲料・その他部門
16,000
40
12,000
30
8,000
20
4,000
10
売上高5年間推移 売上高構成比推移
○
○
(%)
売上高構成比
(2001年4月期)
(百万円/¥ millions)
(%)
20,000
40
15,000
30
10,000
20
5,000
10
○
○
○
9.0
%
○
○
○
○
○
7.0
%
○
○
○
(2001年4月期)
(百万円/¥ millions)
○
売上高5年間推移 売上高構成比推移
売上高構成比
○
○
○
○
コーヒー飲料部門
’98
’99 2000 2001
0
○
0
○
’97
’97
’98
’99 2000 2001
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
紅茶飲料・その他部門の当期売上高は、前期比1.6%
減の 172 億 5 千 2 百万円となりました。紅茶飲料部門
はアッサム紅茶と牛乳が味わい深い『ミルクティー』
や、4 月に発売しましたベルガモットの香りが楽しめ
る『アールグレイ』が小型ペット容器の手軽さも受け
順調に推移しておりますが、市場自体の縮小もあり前
期比 2.5%減の 46 億 4 千 7 百万円となりました。炭酸
飲料部門は PET500ml 容器の『天然水サイダー』を投
入して堅調に推移しましたが、その後の炭酸飲料市場
全体の大幅な落ち込みもあり前期比 4.0%増の 24 億
3 千 4 百万円となりました。その他飲料部門は、2 月に
しそのエキスにりんご果汁を加えて飲みやすくリ
ニューアルした『しその潤い』が、しそがアレルギー
や花粉症に対してその症状の改善が報告されるなど注
目されたこともあり花粉の季節には大変なご好評をい
ただきました。その結果、機能性健康飲料を中心とす
るその他飲料部門は、前期比 4.3%増の 68 億 2 千 8 百
万円となりました。機能性健康飲料は今後有望な市場
として、当社の研究開発の成果を新製品に生かしてま
いります。
○
・缶ドリップコーヒープレミアムモカ S ・缶カプチーノ S ・テトラミルクコーヒー 250ml スリム ○
・ペットアイスコーヒー微糖 275g ・缶ドリップコーヒー S ・テトラドリップコーヒー 200ml スリム ・缶しゃきっ粒コーンポタージュ S ・缶抹茶ミルク練り製法 S ・缶おいしい栄養活かすバナナ 225g ・缶天然水サイダー A ・ペットジューシービタミン C1500mg 500ml ・缶知性美水カテキンウォーター A
○
・缶ドリップコーヒー水出しブラック無糖 S ・缶セミブラックコーヒー S ・ペット毎日いきいきりんご酢効果 350g ・ペット涼果梅しそ 500ml ・ペットしその潤い 350ml ○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
コーヒー飲料部門の当期売上高は、前期比14.8%増
の 135 億 6 千 7 百万円となりました。コーヒー飲料市
場の 2000 年の成長率は 0.2%の伸びにとどまり、各社
が激しくシェアを奪い合うなか、当社は広告宣伝に頼
ることなく、品質にこだわる製品作りや品揃えの強
化、さらには自動販売機の設置台数の増加等により市
場を大きく上回る伸びを達成することができました。
濃厚な味わいを実現した『デミタスコーヒー』や香り高
い『カプチーノ』が主力製品として引き続き大きく伸び
たことに加え、
味わいをバランスよく引き出した
『ドリッ
プコーヒー』
、モカを 100%使用した『プレミアムモカ』
、
甘さを程よく抑えた『セミブラック』
、ミルクで香りを
引き出した『ミルクコーヒー』も引き続き好調に推移
しました。さらに 11 月より販売した『カフェラッテ』
は、
香ばしい濃厚タイプのコーヒーにたっぷりのミルク
をマッチングさせたことによりご好評を得、
主力製品ま
でに成長しました。また4月に発売しました低温抽出で
コーヒー本来の香りを実現した『アイスコーヒー』
が、小型ペット容器の手軽さも受け順調に推移してお
ります。
○
○
○
○
○
○
0
・缶フレッシュフルレモンティー A ・ペットアイスティーアールグレイ 280g ・缶デミタスコーヒー S ・缶ミルクコーヒー A ・缶カフェラッテミルク&エスプレッソ S
・缶牛乳で仕上げたミルクティー A
16
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
○
■マーケットデータ■
○
国内茶葉生産量
○
Domestic Tea Leaf Production Capacity
(出荷金額:億円/departures of products: 100 million yen)
○
清涼飲料市場
Beverage Market
(トン/tons)
100,000
○
○
○
○
40,000
75,000
○
○
○
30,000
50,000
○
○
○
○
20,000
25,000
○
○
○
10,000
0
○
0
’98
’99
2000
○
’97
’96
’97
’98
’99
2000
○
’96
○
○
○
○
○
○
日本茶飲料 ウーロン茶飲料 コーヒー飲料
野菜・果実飲料 紅茶飲料 炭酸飲料 その他
ウーロン茶飲料市場
○
日本茶飲料市場
Oolong Tea Beverage Market
○
○
Japanese Tea Beverage Market
(万ケース/10 thousand cases)
○
(万ケース/10 thousand cases)
16,000
○
○
○
24,000
12,000
○
○
○
○
18,000
8,000
○
○
○
12,000
○
4,000
○
○
○
6,000
s
0
○
’96
’97
’98
’99
2000
暦 年
’96
○
0
1996
1997
’97
’98
1998
’99
1999
2000
2000
清涼飲料市場 Beverage Market(出荷金額:億円・対前年増減率/ departures of products: 100 million yen, percentage change)
日本茶(緑茶・麦茶・混合茶)
ウーロン茶
コーヒ−
野菜・果実
紅茶
炭酸
その他
Japanese Tea Beverages
Oolong Tea Beverages
Coffee Beverages
Fruit and Vegetable Beverages
Black Tea Beverages
Carbonated Beverages
Other Beverages
2,438
2,400
8,555
4,829
1,870
7,101
4,619
合計
Total
31,812
s暦 年
22.7%
–2.9
1.4
–6.6
18.0
–1.1
10.7
2,968
2,193
8,556
4,522
1,995
7,015
4,958
2.6% 32,207
21.8%
–8.6
0.0
–6.3
6.7
–1.2
7.3
3,439 15.9%
1,922 –12.3
9,070 6.0
5,498 21.6
2,071 3.8
6,570 –6.3
5,212 5.1
1.2% 333,782
3,667 6.6%
1,950 1.4
9,206 1.5
5,935 8.0
1,857 –10.3
6,761 2.9
5,503 5.6
4.9% 34,880
4,258*
1,952*
9,223*
5,929*
1,755*
6,489*
5,681*
16.1%
0.1
0.2
–0.1
–5.5
–4.0
3.2
3.2% 335,287*
1.2%
1996
1997
1998
1999
2000
国内茶葉生産量(tons) Domestic Tea Leaf Production Capacity 88,700
91,200
82,600
88,500
89,300
日本茶飲料市場 (緑茶・麦茶・混合茶) (万ケース/ 10 thousand cases) 13,567
15,622
17,620
18,478
22,044*
12,960
12,430
12,630
12,780*
Japanese Tea Beverage Market
ウーロン茶飲料市場 (万ケース/ 10 thousand cases)
13,140
Oolong Tea Beverage Market
* は予測値
伊藤園調べ
17
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
■ 財務データ(収益性・成長性)■
経常利益・売上高経常利益率
12
12,000
9
8,000
6
4,000
3
○
(%)
16,000
8
12,000
6
8,000
4
4,000
2
0
○
2001
0
’97
○
2000
営業利益率 連結
単独
’98
経常利益 連結
単独
’99
2000
0
2001
経常利益率 連結
単独
○
売上原価・売上原価率
Net Income & Return on Sales
Cost of Sales & Ratio of Cost of Sales
○
当期純利益・売上高当期純利益率
○
○
営業利益 連結
単独
’99
○
’98
○
’97
○
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
16,000
(百万円/¥ millions)
○
(%)
○
(百万円/¥ millions)
Ordinary Income & Ordinary Profit Ratio
○
○
○
営業利益・売上高営業利益率
Operating Income & Operating Profit Ratio
6,000
3
4,000
2
2,000
1
(百万円/¥ millions)
(%)
100,000
80
75,000
60
50,000
40
25,000
20
’98
’99
2000
2001
0
0
’97
’98
’99
2000
2001
0
○
当期純利益率 連結
単独
売上原価 連結
単独
売上原価率 連結
単独
○
当期利益 連結
単独
○
○
’97
○
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
4
○
(%)
○
(百万円/¥ millions)
8,000
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
営業利益
Operating Income
売上高営業利益率(%)
Operating Profit Ratio (%)
経常利益
Ordinary Income
売上高経常利益率(%)
Ordinary Profit Ratio (%)
当期純利益
Net Income
売上高当期純利益率(%) Return on Sales (%)
売上原価
Cost of Sales
売上原価率(%)
Ratio of Cost of Sales (%)
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
18
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4 2001.4
7,369
7,235
6.1
6.1
6,679
6,565
5.5
5.5
2,433
2,441
2.0
2.1
68,306
66,752
56.2
56.2
9,064
8,923
6.6
6.6
8,262
8,166
6.0
6.1
3,405
3,117
2.5
2.3
75,276
73,834
54.8
54.8
12,568
12,507
8.0
8.1
11,668
11,677
7.5
7.6
5,325
5,444
3.4
3.5
83,225
81,883
53.2
53.2
14,266
13,788
8.2
8.0
13,790
13,317
7.9
7.8
6,530
6,320
3.8
3.7
90,593
89,739
52.1
52.3
15,666
15,185
8.1
8.0
15,068
14,598
7.8
7.7
8,017
7,852
4.2
4.1
98,171
97,292
50.9
51.1
○
○
○
(%)
○
(%)
営業利益成長率
Operating Income Compound Growth Rate
○
売上高成長率
Sales Compound Growth Rate
40
○
○
○
20
30
○
○
○
○
15
20
○
○
○
10
10
連結
○
○
0
○
昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年
単独
昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年
連結
単独
○
○
○
0
○
○
○
○
5
グロス・キャッシュ・フロー成長率
○
経常利益成長率
Gross Cash Flow Compound Growth Rate
○
○
Ordinary Income Compound Growth Rate
(%)
○
(%)
40
○
○
○
40
30
○
○
○
○
30
20
○
○
○
20
10
単独
○
○
0
昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年
連結
単独
○
連結
○
昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年
○
0
○
○
○
○
10
s 対象期間
売上高成長率(%)
昨年対比 過去 2 年 過去 3 年 過去 4 年 過去 5 年
連結
単独
営業利益成長率(%)
Operating Income Compound Growth Rate (%) 連結
単独
経常利益成長率(%)
Ordinary Income Compound Growth Rate (%) 連結
単独
グロス・キャッシュ・フロー成長率(%) Gross Cash Flow Compound Growth Rate (%) 連結
単独
Sales Compound Growth Rate (%)
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
19
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
10.8
10.8
9.8
10.1
9.3
9.6
20.6
22.4
10.9
11.2
11.6
10.2
13.6
11.8
19.4
17.8
12.0
12.2
20.0
19.4
22.2
21.4
27.3
30.3
12.2
12.5
20.7
20.4
22.6
22.1
27.0
27.2
12.2
12.5
18.9
18.7
20.4
20.1
19.7
19.9
■ 財務データ(効率性・安全性)■
たな卸資産・たな卸資産回転率
○
○
総資産・使用総資本回転率
Inventories & Inventory Turnover
○
Total Assets & Asset Turnover
2.4
75,000
1.8
50,000
1.2
25,000
0.6
(百万円/¥ millions)
20,000
(回/times)
16
15,000
12
10,000
8
5,000
4
’98
’99
2000
2001
0
0
’97
’98
’99
2000
2001
0
○
’97
○
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
100,000
○
(回/times)
○
(百万円/¥ millions)
たな卸資産 連結
単独
○
○
使用総資本 連結
回転率
単独
たな卸資産 連結
回転率
単独
○
○
総資産 連結
単独
流動資産・流動比率
○
○
株主資本・株主資本比率
Current Assets & Current Ratio
○
Total Stockholders’ Equity & Equity Ratio
36,000
39
24,000
26
12,000
13
(百万円/¥ millions)
(%)
60,000
200
45,000
150
30,000
100
15,000
50
株主資本 連結
単独
2001
株主資本 連結
比率
単独
0
0
’97
○
2000
○
’99
○
’98
○
’97
○
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
52
○
(%)
○
(百万円/¥ millions)
48,000
’98
流動資産 連結
単独
’99
2000
2001
0
流動比率 連結
単独
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
総資産
Total Assets
使用総資本回転率(回)
Asset Turnover (times)
たな卸資産
Inventories
たな卸資産回転率(回)
Inventory Turnover (times)
株主資本
Total Stockholders’ Equity
株主資本比率(%)
Equity Ratio (%)
流動資産
Current Assets
流動比率(%)
Current Ratio (%)
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
20
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4 2001.4
70,545
70,168
1.7
1.7
11,932
11,182
11.4
11.9
25,003
25,012
35.4
35.6
38,720
37,933
113.5
111.6
77,233
76,583
1.9
1.8
11,860
11,103
11.5
12.1
34,841
34,559
45.1
45.1
45,419
44,287
118.4
116.2
83,806
83,599
1.9
1.9
12,830
12,234
12.7
13.2
39,801
39,945
47.5
47.8
50,409
49,918
162.7
162.5
82,386
82,680
2.1
2.1
12,865
12,328
13.5
14.0
40,783
41,458
49.5
50.1
50,013
49,177
174.2
172.6
91,645
91,539
2.2
2.2
17,427
16,806
12.7
13.1
47,310
47,491
51.6
51.9
58,395
57,193
175.7
172.9
○
負債総額・負債自己資本比率
Total Liabilities & Debt/Equity Ratio
○
Interest Coverage Ratio
○
インタレスト・カバレッジ・レシオ
(百万円 /¥ millions)
○
(倍/times)
(%)
60,000
200
○
○
○
○
100
45,000
150
30,000
100
15,000
50
○
○
○
75
○
○
○
○
50
○
○
○
25
0
’98
’99
2000
2001
’97
’98
’99
2000
2001
0
○
’97
○
○
0
連結
負債総額 連結
単独
負債自己 連結
資本率
単独
(百万円 /¥ millions)
○
1,200
2,100
900
1,400
600
700
300
1,600
1,200
800
400
’98
’99
2000
0
2001
0
’97
’98
’99
2000
2001
○
’97
○
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
2,800
○
○
(百万円 /¥ millions)
研究開発費
R&D Expenses
○
設備投資額・減価償却費
Capital Expenditure & Depreciation and Amortization
○
○
○
○
○
単独
連結
単独
○
減価
償却費
○
連結
単独
連結
単独
○
設備
投資額
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)Interest Coverage Ratio (times)
負債総額
Total Liabilities
負債自己資本比率(%)
Debt/Equity Ratio (%)
設備投資額
Capital Expenditure
減価償却費
Depreciation and Amortization
研究開発費
R&D Expenses
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
※研究開発費については、新会計基準に則り、3期分の記載となっております。
21
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4 2001.4
21.0
20.7
45,542
45,155
182.1
180.5
819
613
1,098
952
―
―
36.7
36.3
42,392
42,023
121.7
121.6
1,852
1,678
1,057
890
―
―
45.3
45.3
43,938
43,654
110.4
109.3
1,377
1,167
1,128
954
1,012
1,012
66.2
90.4
63.9
87.8
41,536 44,282
41,222 44,048
101.8
93.6
99.4
92.8
2,636
1,839
2,514
1,655
1,095
1,182
928
1,021
1,109
1,087
1,109
1,087
○
○
1株当たり当期純利益(EPS)
(%)
(円 /¥ )
○
株主資本当期純利益率(ROE)・総資産当期純利益率(ROA)
○
■ 財務デ ー タ (投資指標)■
200
○
○
○
20
150
○
○
○
○
15
100
○
○
○
10
50
2001
総資産
連結
当期純利益率 単独
0
○
2000
’97
’98
’99
2000
2001
連結
単独
○
1株当たり株主資本(BPS)
(円 /¥ )
(円 /¥ )
○
○
1株当たりキャッシュ・フロー(CFPS)
○
○
○
株主資本
連結
当期純利益率 単独
’99
○
’98
○
’97
○
0
○
○
○
○
○
5
1,000
○
○
○
200
750
○
○
○
○
150
500
○
○
○
100
250
○
○
○
○
50
’98
’99
2000
2001
0
’97
’98
’99
2000
2001
○
連結
単独
○
連結
単独
○
○
’97
○
○
0
(単位:円/ ¥)
s 決算年月
株主資本当期純利益率(ROE)
(%) Return on Equity (%)
総資産当期純利益率(ROA)
(%) Return on Assets (%)
1株当たり当期純利益(EPS)Earnings per Share
1株当たりキャッシュ・フロー(CFPS)Cash Flow per Share
1株当たり株主資本(BPS)Book Value per Share
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
連結
単独
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
22
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4 2001.4
10.0
10.0
3.4
3.5
58.81
59.01
85.34
82.03
604.28
604.49
11.4
10.5
4.6
4.2
79.26
72.55
103.87
93.28
776.28
770.00
14.3
14.6
6.6
6.8
117.44
120.07
142.33
141.11
872.71
875.87
16.2
18.2
15.5
17.7
7.9
9.2
7.6
9.0
143.18 175.79
138.59 172.18
167.21 201.71
158.95 194.59
894.25 1,037.37
909.06 1,041.33
○
PER・PCFR・PBR
Compound Growth Rate
○
(倍/times)
○
EPS成長率・CFPS成長率・BPS成長率
80
○
○
○
40
○
(%)
60
○
○
○
○
30
40
○
○
○
20
20
BPS成長率 連結
単独
○
○
○
CFPS成長率 連結
単独
0
’97
’98
PER 連結
単独
’99
2000
PCFR 連結
単独
2001
PBR 連結
単独
○
○
EPS成長率 連結
単独
○
昨年対比 過去2年 過去3年 過去4年 過去5年
○
0
○
○
○
○
10
株主資本配当率(DOE)
○
○
1株当たり配当金・配当性向
(%)
60
30
45
20
30
10
15
8
6
4
2
2000
2001
0
0
’97
’98
’99
2000
2001
配当性向
○
1株当たり配当金
’99
○
’98
○
’97
○
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
40
○
(%)
○
(円/¥)
○
Cash Dividends per Share & Payout Ratio
s 対象期間
EPS 成長率(%)
EPS Compound Growth Rate (%)
CFPS 成長率(%)
CFPS Compound Growth Rate (%)
BPS 成長率(%)
BPS Compound Growth Rate (%)
s 決算年月
株価収益率(PER)(倍) Price Earnings Ratio (times)
株価キャッシュ・フロー倍率(PCFR)
(倍) Price Cash Flow Ratio (times)
株価純資産倍率(PBR)(倍) Price Book Value Ratio (times)
1株当たり配当金(円)
配当性向(%)
Cash Dividends per Share (¥)
Payout Ratio (%)
株主資本配当率(DOE)
(%) Dividends on Equity (%)
昨年対比 過去 2 年 過去 3 年 過去 4 年 過去 5 年
22.8
22.3
30.4
31.5
21.6
24.2
19.7
33.4
30.7
21.8
20.6
19.0
24.8
24.0
17.4
22.4
17.4
27.8
24.1
17.5
16.0
9.0
10.1
14.5
12.5
14.6
9.0
10.6
14.6
12.6
連結
単独
連結
単独
連結
単独
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
連結
単独
連結
単独
連結
単独
単独
単独
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Consolidated
Non-Consolidated
Non-Consolidated
Non-Consolidated
1997.4
40.6
40.5
28.0
29.1
4.0
4.0
30
50.8
1998.4
48.8
53.3
37.3
41.5
4.8
5.0
30
43.2
1999.4
70.2
68.6
57.9
58.4
9.4
9.4
35
29.3
単独
Non-Consolidated
5.0
3.9
4.0
23
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
2000.4 2001.4
74.7
43.0
77.2
43.8
64.0
37.4
67.3
38.8
12.0
7.3
11.8
7.3
35
40
25.3
23.2
3.9
4.1
■ 最近 6 年間の連結財務諸表 ■
連結貸借対照表 Consolidated Balance Sheets
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
資産の部
ASSETS
流動資産
Current Assets
1996.4
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
2001.4
37,022
38,720
45,419
50,409
50,013
58,395
8,488
7,404
12,513
16,403
17,078
16,350
14,499
12,245
14,028
13,522
13,847
16,480
348
621
198
—
—
—
現金及び預金
Cash and Deposits
受取手形及び売掛金
Notes and Accounts Receivable—Trade
有価証券
Marketable Securities
たな卸資産
Inventories
9,433
11,932
11,860
12,830
12,865
17,427
未収入金
Accounts Receivable–Other
3,953
5,943
5,965
6,647
4,943
6,396
繰延税金資産
Deferred Income Taxes
—
252
468
503
589
834
その他
Others
417
428
511
638
727
964
貸倒引当金
Allowance for Doubtful Accounts
–117
–108
–125
–137
–40
–57
33,296
31,490
31,594
32,919
32,372
33,249
22,052
21,961
22,976
23,311
19,717
20,604
8,935
8,720
8,679
8,587
10,093
9,962
11,972
12,008
13,068
13,056
8,107
8,110
5
19
35
431
0
1,078
1,139
1,213
1,193
1,235
1,517
1,452
305
289
296
356
889
976
固定資産
Fixed Assets
有形固定資産
Property, Plant and Equipment
建物及び構築物
Buildings and Structures
土地
Land
建設仮勘定
Construction in Progress
その他
Others
無形固定資産
Intangible Assets
営業権
Goodwill
77
67
68
59
51
57
ソフトウエア
Softwaer
—
—
—
—
558
622
連結調整勘定
Consolidation Difference
—
—
—
4
—
—
その他
Others
227
221
227
292
278
296
Investments and Other Assets
10,939
9,239
8,321
9,251
11,765
11,669
投資有価証券
Investments in Securities
5,545
3,977
2,872
2,765
2,684
2,324
長期前払費用
Long-term Prepaid Expenses
624
410
426
398
81
92
敷金・保証金
Deposits Received
1,951
2,062
2,252
2,533
2,717
2,914
繰延税金資産
Deferred Income Taxes
—
—
9
470
1,239
1,207
再評価に係る
繰延税金資産
Deferred Income Taxes
Related to Revaluated Land
—
—
—
—
2,179
2,179
その他
Others
2,840
2,800
2,774
3,087
2,906
3,030
貸倒引当金
Allowance for Doubtful Accounts
–22
–11
–13
–5
–43
–79
533
335
219
477
—
—
70,853
70,545
77,233
83,806
82,386
91,645
投資その他の資産
為替換算調整勘定
Foreign Statements Translation Adjustments
資産合計
Total Assets
24
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
負債の部
LIABILITIES
流動負債
Current Liabilities
2001.4
1996.4
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
29,190
34,111
38,355
30,975
28,711
33,227
19,044
17,781
18,362
16,216
14,936
19,901
1,190
支払手形及び買掛金
Notes and Accounts Payable
短期借入金
Short-term Borrowings
1年以内償還予定転換社債
Convertible Bonds due within One Year
未払法人税等
Income Taxes Payable
未払事業税等
Enterprise Taxes Payable
562
308
775
—
—
—
未払消費税等
Consumption Taxes Payable
309
383
883
724
748
689
未払費用
Accrued Expenses
3,096
3,627
5,100
5,193
4,816
5,218
賞与引当金
Accrued Bonuses
1,313
1,413
1,594
1,777
1,889
2,004
その他
Others
380
316
582
536
292
319
11,054
固定負債
2,500
4,605
6,645
2,670
2,790
—
4,666
1,730
—
—
—
1,983
1,009
2,679
3,857
3,238
3,904
Non-current Liabilities
17,755
11,317
3,923
12,962
12,825
転換社債
Convertible Bonds
9,798
5,125
—
—
—
—
長期借入金
Long-term Debt
7,360
5,425
3,105
11,435
9,295
8,255
退職給与引当金
Retirement Benefits for Employees
112
128
141
381
2,406
—
退職給付引当金
Retirement Benefits for Employees
—
—
—
—
—
1,622
316
475
651
868
1,086
1,138
—
135
—
—
—
—
—
—
—
—
9
7
167
28
26
278
27
30
112
113
113
—
—
—
47,058
45,542
42,392
43,938
41,536
44,282
—
—
—
66
65
52
繰延税金負債
Retirement Benefits for
Directors and Statutory Auditors
Deferred Income Taxes
連結調整勘定
Consolidation Difference
その他
Others
役員退職慰労引当金
少数株主持分
Minority Interests
負債合計
Total Liabilities
少数株主持分
MINORITY INTERESTS
資本の部
STOCKHOLDERS’ EQUITY
資本金
Common Stock
7,929
7,933
11,789
12,655
12,655
12,655
資本準備金
Additional Paid-In Capital
8,276
8,280
12,136
13,002
13,002
13,002
再評価差額金
Revaluation Differential
—
—
—
—
–3,034
–3,034
連結剰余金
Consolidated Retained Earnings
—
—
—
14,144
18,894
25,244
利益準備金
Legal Reserve
—
その他の剰余金
Retained Earnings
389
520
650
—
—
7,201
8,272
10,266
—
—
—
その他有価証券評価差額金 Revaluation Difference of Other Marketable Securities
—
—
—
—
—
–161
自己株式
Treasury Stock
–2
–2
–2
–0
–0
–1
為替換算調整勘定
Foreign Statements Translation Adjustments
—
—
—
—
–733
–393
資本合計
Total Stockholders’ Equity
23,794
25,003
34,841
39,801
40,783
47,310
負債、少数株主持分
Total Liabilities, Minority Interests
—
—
—
83,806
82,386
91,645
70,853
70,545
77,233
—
—
—
及び資本合計
負債・資本合計
and Stockholders’ Equity
Total Liabilities and Stockholders’ Equity
25
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
連結損益計算書 Consolidated Statements of Income
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
1996.4
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
2001.4
108,216
60,545
121,607
68,306
137,320
75,276
156,557
83,225
173,966
90,593
192,709
98,171
41,082
45,931
52,979
60,763
69,106
78,871
6,588
7,369
9,064
12,568
14,266
15,666
278
126
151
916
400
425
—
90
244
112
132
934
356
417
—
161
297
122
174
1,099
250
412
—
436
305
88
217
1,205
279
673
0
252
233
68
165
709
216
322
—
170
286
79
206
883
174
513
—
195
5,950
6,679
8,262
11,668
13,790
15,068
47
37
0
9
191
6
52
0
12
—
0
12
1,784
8
1,635
—
4
0
0
3
1,290
27
1,133
3
354
13
317
24
1,021
62
72
13
99
—
0
98
2,007
21
102
0
8
—
—
8
231
95
101
0
—
—
—
211
1,509
—
123
118
118
118
12
—
—
—
—
495
—
—
10
21
6
47
361
35
税金等調整前当期純利益 Income before Income Taxes and Other Adjustments 5,806
法人税及び住民税
Income Taxes-Current
3,100
法人税、住民税及び事業税
Income Taxes-Current and Enterprise Tax
—
–19
法人税等調整額
Income Taxes-Deferred
少数株主利益又は少数株主損失
Minority Interests in Net Income
11
4,907
2,440
—
27
6
—
—
2,433
6,976
3,853
—
–285
5
2
—
3,405
11,001
—
6,190
–513
–1
—
—
5,325
11,882
—
6,225
–872
0
—
—
6,530
14,845
—
6,903
–75
0
—
—
8,017
売上高
売上原価
販売費及び一般管理費
営業利益
Net Sales
Cost of Sales
Selling, General and
Administrative Expenses
Operating Income
営業外収益
Non-operating Income
受取利息及び配当金
Interest and Dividend Income
その他の営業外収益
Others
営業外費用
Non-operating Expenses
支払利息
Interest Expenses
たな卸資産廃棄損
Loss on Disposal of Obsolete Inventories
持分法による投資損失
Loss from Equity Method Applied
その他の営業外費用
Others
経常利益
Ordinary Income
特別利益
固定資産売却益
投資有価証券売却益
その他の特別利益
特別損失
固定資産除却損
投資有価証券評価損
投資有価証券売却損
退職給与引当金
過年度分繰入額
Extraordinary Income
Gain on Sales of Fixed Assets
Gain on Sales of Investments in Securities
Others
Extraordinary Expenses for Doubtful Accounts
Loss on Sales and Disposal of Fixed Assets
Loss on Revaluation of Investments in Securities
Loss on Sales of Investments in Securities
役員退職慰労引当金
過年度分繰入額
厚生年金基金
過去勤務費用償却
その他の特別損失
持分法による投資利益
Retirement Benefits Costs for Employees-Prior Years
Retirement Benefits for Directors
and Statutory Auditors-Prior Years
Amortization of Prior Service
Pension Costs
Others
Income from Equity Method Applied
—
為替換算調整勘定(加算) Foreign Statements Translation Adjustments
24
当期純利益
Net Income
2,738
26
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
連結キャッシュ・フロー計算書 Consolidated Cash Flow Statements
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
Ⅰ . 営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益
為替差益
減価償却費
有価証券・投資有価証券売却益
有価証券・投資有価証券評価損
有価証券・投資有価証券売却損
ゴルフ会員権評価損
厚生年金基金過去勤務費用償却
貸倒引当金の増加・減少額
賞与引当金の増加額
退職給与引当金の増加額
退職給付引当金の減少額
役員退職慰労引当金の増加額
受取利息及び受取配当金
支払利息
役員賞与の支払額
売上債権の増加額
たな卸資産の増加額
その他の流動資産の増加・減少額
その他の固定資産の増加額
仕入債務の増加・減少額
未払消費税等の増加・減少額
その他の流動負債の増加・減少額
その他の営業活動による純増減額
小 計
利息及び配当金の受取額
利息の支払額
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー
Ⅱ . 投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出
定期預金の払戻による収入
有価証券・投資有価証券の取得による支出
有価証券・投資有価証券の売却による収入
有形固定資産・無形固定資産及び
長期前払費用の取得による支出
ゴルフ会員権・その他投資の取得による支出
その他の投資活動による純増減額
投資活動によるキャッシュ・フロー
Ⅲ. 財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額
長期借入金借入による収入
長期借入金返済による支出
配当金の支払額
その他の財務活動による純増減額
財務活動によるキャッシュ・フロー
Ⅳ.現金及び現金同等物に係る換算差額
Ⅴ.現金及び現金同等物の増加額
Ⅵ.現金及び現金同等物の期首残高
Ⅶ.現金及び現金同等物の期末残高
(注記事項)
Cash Flows from Operating Activities:
Income before Income Taxes and Other Adjustments
Foreign Exchange Gain
Depreciation and Amortization
Gain on Sales of Investments in Securities
Loss on Revaluation of Investments in Securities
Loss on Sales of Investments in Securities
Loss on Devaluation of Golf Membership
Amortization of Prior Service Pension Costs
Allowance for Doubtful Accounts
Accrued Bonuses
Retirement Benefits for Employees
Retirement Benefits for Employees
Retirement Benefits for Directors and Statutory Auditors
Interests and Dividends Income
Interest Expenses
Bonuses Paid to Directors and Statutory Corporate Auditors
Notes and Accounts Receivable-Trade
Inventories
Other Current Assets
Other Non-Current Assets
Notes and Accounts Payable
Income Taxes Payable
Other Current Liabilities
Others
Sub Total
Interests and Dividends Income Received in Cash
Interest Expenses Paid in Cash
Income Paid in Cash
Net Cash Provided by Operating Activities
Cash Flows from Investing Activities:
Cash Payment to Time Deposits
Cash Return from Time Deposits
Acquisition of Investments in Securities
Sales of Investments in Securities
Acquisition of Assets and Long-Term Prepaid Expenses
Acquisition of Golf Memberships and Other Investments
Others
Net Cash Used in Investing Activities
Cash Flows from Financing Activities:
Net Decrease in Short-Term Borrowings
Proceeds from Long-Term Debt
Repayment of Long-Term Debt
Dividends Paid
Others
Net Cash (Used in) Provided by Financing Activities
Translation Losses to Cash and Cash Equivalents
Net Increase in Cash and Cash Equivalents
Cash and Cash Equivalents at Beginning of Year
Cash and Cash Equivalents at End of Year
1999.4
2000.4
2001.4
11,001
—
1,128
–318
72
13
—
495
3
183
239
—
216
–88
279
–69
491
–1,001
–818
–141
–2,142
–159
–188
–13
9,184
91
–286
–5,788
3,200
11,882
—
1,095
0
102
0
361
—
–58
111
2,025
—
218
–68
216
–71
–293
–30
1,615
–120
–1,327
20
–620
–218
14,841
69
–212
–6,849
7,849
14,845
–10
1,182
—
101
0
22
—
45
114
—
–783
52
–79
174
–71
–2,614
–4,532
–1,682
–166
4,955
–59
428
79
12,000
79
–172
–6,238
5,669
–1,408
1,909
–1,344
1,871
—
554
–22
0
—
234
–18
0
–1,698
–3,053
–2,125
–465
–277
46
–1,088
91
–2,706
–87
–3
–1,450
12,050
–6,245
–2,030
2
2,327
–17
4,421
11,159
15,581
380
—
–2,520
–1,710
0
–3,849
–30
1,263
15,581
16,844
–1,999
–500
—
–2,140
–1,596
–0
–4,237
74
–493
16,844
16,350
Notes to Condidated Statements of Cash Flows
1.転換社債の株式転換額
Conversion of Convertible Bonds into Common Stock
1,730
—
—
2.資金の範囲
Breakdown of Cash and Cash Equivalents
手許現金、要求払預金及び取得日から 3ヵ月以内に満期の到来する流動性の高い、容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について
僅少なリスクしか負わない短期投資を計上しております。
現金及び預金
Cash and Deposits
16,403
17,078
16,350
–822
–234
預け入れ期間が3ヶ月を超える定期預金
Deposits with Maturities More Than Three Months
—
現金及び現金同等物の期末残高
Cash and Cash Equivalents at End of Year
15,581
16,844
16,350
なお、上記の連結キャッシュ・フロー計算書は、「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準」に基づき作成しております。
27
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
■財務ハイライト■
Non-Consolidated Financial Data
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
売上高
Net Sales
2001.4 00-01 増減率(%)
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
118,819
134,655
153,957
171,628
190,242
10.8
24,328
25,761
27,555
27,877
28,035
0.6
茶葉部門
Tea Leaves
日本茶飲料部門
Japanese Tea Beverages
34,536
45,443
57,198
67,108
78,107
16.4
中国茶飲料部門
Chinese Tea Beverages
16,789
16,588
15,045
15,028
17,257
14.8
野菜・果実飲料部門
Fruit and Vegetable Beverages
25,158
26,111
30,585
33,285
37,105
11.5
コーヒー飲料部門
Coffee Beverages
紅茶飲料・その他部門
Black Tea Beverages and Others
7,062
8,338
10,706
11,596
13,316
14.8
10,944
12,411
12,865
16,732
16,421
–1.9
営業利益
Operating Income
7,235
8,923
12,507
13,788
15,185
10.1
経常利益
Ordinary Income
6,565
8,166
11,677
13,317
14,598
9.6
当期純利益
Net Income
2,441
3,117
5,444
6,320
7,852
24.2
設備投資額
Capital Expenditure
613
1,678
1,167
2,514
1,655
–34.2
—
—
1,012
1,109
1,087
–2.0
952
890
954
928
1,021
10.0
1株当たり当期純利益(円) Earnings per Share (Yen)
59.01
72.55
120.07
138.59
172.18
24.2
潜在株式調整後
Diluted Net Income
1株当たり当期純利益(円) per Share (Yen)
52.86
67.93
—
—
—
―
研究開発費
R&D Expenses
(1)
減価償却費
Depreciation and Amortization
(2)
グロス・キャッシュ・フロー
Gross Cash Flow
3,394
4,007
6,398
7,248
8,874
22.4
株主資本
Total Stockholders’ Equity
25,012
34,559
39,945
41,458
47,491
14.6
Total Assets
70,168
76,583
83,599
82,680
91,539
10.7
10.0
10.5
14.6
15.5
17.7
―
3.5
4.2
6.8
7.6
9.0
―
(3)
総資産
株主資本当期純利益率(ROE)
(%)
Return on Equity
総資産当期純利益率 (ROA)
(%)
Return on Assets
(4)
(5)
(1)
(2)
研究開発費については、新会計基準に則り、3期分の記載となっております。 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1999年4月期に転換社債が全額転換されたため、以降記載
しておりません。(3)グロス・キャッシュ・フロー=当期純利益+減価償却費 (4)株主資本当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均株主資本×100 (5)
総資産当期純利益率=当期純利益÷期首・期末平均総資産×100 (6)本書における記載金額については、百万円未満を切り捨てて表示しております。
売上高
当期純利益
Net Sales
Net Income
(百万円/¥ millions)
(百万円/¥ millions)
200,000
8,000
150,000
6,000
100,000
4,000
50,000
2,000
0
’97
’98
’99
2000
0
2001
’97
’99
2000
グロス・キャッシュ・フロー
株主資本
Gross Cash Flow
Total Stockholders’ Equity
48,000
7,500
36,000
5,000
24,000
2,500
12,000
’97
’98
’99
2001
(百万円/¥ millions)
(百万円/¥ millions)
10,000
0
’98
2000
0
2001
28
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
’97
’98
’99
2000
2001
■セグメントデータ■
■製品別売上高構成比(2001年4月期)
Sales by Product
■地区別売上高構成比(2001年4月期)
0.6%
1.1%
■業態別売上高構成比(2001年4月期)
Sales by Business Category
Sales by Region
5.4%
5.1%
2.0%
14.7%
3.4%
1.3%
2.3%
12.1%
1.0%
12.3%
7.0%
4.7%
7.0%
8.1%
2.1%
1.4%
91.0%
13.4%
14.8%
茶葉
/Tea Leaves
55.9%
9.1%
飲料
/Beverages
緑茶
コーヒー飲料
日本茶飲料
/Japanese Tea Beverages /Coffee Beverages
/Green Tea
ウーロン茶
/Oolong Tea
中国茶飲料
紅茶飲料
野菜飲料
炭酸飲料
その他
/Others
商品
/Products
東北北海道
/Tohoku/Hokkaido
関東/Kanto
関西/Kansai
/Chinese Tea Beverages /Black Tea Beverages
その他
9.6%
大卸/Large wholesalers
ルート/Route
スーパー
直営店/Directly managed wholesalers
/Supermarkets
コンビニエンスストア/Convenience stores
問屋/Wholesalers 自動販売機/Vending machines
一般/General 百貨店/Department stores
中部/Chubu
中国四国
/Chugoku/Shikoku
九州/Kyushu
/Vegetable Beverages /Carbonated Beverages
/Other Leaves
27.6%
19.4%
41.0%
83.6%
18.5%
13.8%
果実飲料
/Fruit Beverages
その他飲料
/Other Beverages
自動販売機設置台数
営業拠点数
従業員数
Vending Machine Installation
Sales Offices
Employees
(拠点/offices)
(台/units)
80,000
(人/people)
180
70,000
4,000
150
3,200
60,000
120
50,000
2,400
40,000
90
30,000
1,600
60
20,000
0
800
30
10,000
’97
’98
’99
2000 2001
0
’97
’98
’99
s 決算年月
自動販売機設置台数(台)
Vending Machine Installation (units)
営業拠点数(拠点)
Number of Sales Offices (offices)
従業員数(人)
Number of Employees (people)
0
2000 2001
’97
’98
’99
2000 2001
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
2001.4
37,862
45,070
52,044
61,075
70,930
113
127
142
156
170
2,703
2,974
3,253
3,521
3,703
29
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
■ 最近 6 年間の財務諸表 ■
貸借対照表 Non-Consolidated Balance Sheets
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
資産の部
ASSETS
流動資産
Current Assets
1996.4
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
2001.4
36,350
37,933
44,287
49,918
49,177
57,193
現金及び預金
Cash and Deposits
7,905
6,901
11,959
15,676
16,294
15,516
受取手形
Notes Receivable—Trade
2,978
2,184
2,828
1,953
785
2,103
売掛金
Accounts Receivable—Trade
11,192
9,777
10,962
11,343
12,807
14,041
有価証券
Marketable Securities
92
303
—
—
—
—
自己株式
Treasury Stock
2
2
2
0
0
1
たな卸資産
Inventories
8,851
11,182
11,103
12,234
12,328
16,806
未収入金
Accounts Receivable–Other
4,037
6,026
6,004
6,665
5,128
6,504
関係会社短期貸付金
Advances or Loans to Subsidiaries
1,024
1,251
1,085
1,075
635
555
繰延税金資産
Deferred Income Taxes
—
—
—
472
541
786
その他
Others
386
415
468
606
689
934
貸倒引当金
Allowance for Doubtful Accounts
–120
–111
–127
–109
–34
–56
33,993
32,234
32,296
33,681
33,503
34,346
20,172
20,031
21,005
21,410
17,885
18,644
7,828
7,661
7,551
7,479
9,051
8,841
11,630
11,667
12,715
12,718
7,749
7,753
5
—
—
411
—
1,047
707
702
738
800
1,084
1,002
65
71
76
159
707
769
固定資産
Fixed Assets
有形固定資産
Property, Plant and Equipment
建物及び構築物
Buildings and Structures
土地
Land
建設仮勘定
Construction in Progress
その他
Others
無形固定資産
Intangible Assets
投資その他の資産
Investments and Other Assets
13,755
12,131
11,214
12,111
14,909
14,932
投資有価証券
Investments in Securities
5,514
3,948
2,843
2,737
2,657
2,305
関係会社株式・出資金
Investments in Subsidiaries
3,151
3,186
3,230
3,351
3,621
3,769
敷金・保証金
Deposits Received
1,942
2,055
2,244
2,515
2,696
2,892
繰延税金資産
Deferred Income Taxes
—
—
—
320
1,063
1,035
再評価に係る
繰延税金資産
Deferred Income Taxes
Related to Revaluated Land
—
—
—
—
2,179
2,179
その他
Others
3,156
2,953
2,908
3,189
2,734
2,827
貸倒引当金
Allowance for Doubtful Accounts
–9
–11
–12
–4
–43
–77
70,343
70,168
76,583
83,599
82,680
91,539
資産合計
Total Assets
30
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
1996.4
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
2001.4
負債の部
LIABILITIES
流動負債
Current Liabilities
28,754
33,987
38,115
30,717
28,496
33,079
支払手形
Notes Payable
4,064
—
—
—
—
—
買掛金
Accounts Payable
14,768
17,883
18,409
16,269
14,657
19,434
短期借入金
Short-term Borrowings
2,500
4,605
6,645
2,670
2,790
1,190
1年以内償還予定転換社債
Convertible Bonds due within One Year
—
4,666
1,730
—
—
—
未払法人税等
Income Taxes Payable
1,943
981
2,615
3,809
2,984
3,777
未払事業税等
Enterprise Taxes Payable
551
300
757
—
—
—
未払消費税等
Consumption Taxes Payable
306
369
852
700
696
676
未払費用
Accrued Expenses
2,999
3,545
5,002
5,068
5,262
5,757
賞与引当金
Accrued Bonuses
1,262
1,361
1,538
1,723
1,822
1,939
その他
Others
358
274
564
475
282
303
Non-current Liabilities
17,742
11,167
3,908
12,936
12,726
10,969
転換社債
Convertible Bonds
9,798
5,125
—
—
—
—
長期借入金
Long-term Debt
7,360
5,425
3,105
11,435
9,295
8,255
長期未払金
Long-term Accounts Payables
154
—
—
252
—
—
退職給与引当金
Retirement Benefits for Employees
99
113
125
354
2,334
—
退職給付引当金
Retirement Benefits for Employees
—
—
—
—
—
1,551
役員退職慰労引当金
Retirement Benefits for
Directors and Statutory Auditors
316
475
651
868
1,070
1,134
その他
Others
12
28
26
25
26
28
46,497
45,155
42,023
43,654
41,222
44,048
固定負債
負債合計
Total Liabilities
資本の部
STOCKHOLDERS’ EQUITY
資本金
Common Stock
7,929
7,933
11,789
12,655
12,655
12,655
資本準備金
Additional Paid-In Capital
8,276
8,280
12,136
13,002
13,002
13,002
利益準備金
Legal Reserve
379
508
637
850
1,030
1,210
再評価差額金
Revaluation Differential
—
—
—
—
–3,034
–3,034
剰余金
Retained Earnings
7,260
8,290
9,995
13,436
17,804
23,819
任意積立金
General Reserve
4,017
5,240
6,128
7,249
10,542
14,896
当期未処分利益
Unappropriated Retained Earnings
3,242
3,049
3,866
6,187
7,262
8,922
(2,657)
(2,441)
(3,117)
(5,444)
(6,320)
(7,852)
—
—
—
—
—
–161
(うち当期純利益)
(Including Net Income for the year)
その他有価証券評価差額金
Revaluation Diffirence of Other Marketable Securities
資本合計
Total Stockholders’ Equity
23,846
25,012
34,559
39,945
41,458
47,491
負債・資本合計
Total Liabilities and Stockholders’ Equity
70,343
70,168
76,583
83,599
82,680
91,539
31
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
損益計算書 Non-Consolidated Statements of Income
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
売上高
売上原価
1996.4
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
2001.4
105,619
59,125
118,819
66,752
134,655
73,834
153,957
81,883
171,628
89,739
190,242
97,292
40,047
6,446
44,831
7,235
51,898
8,923
59,566
12,507
68,101
13,788
77,764
15,185
291
165
126
901
400
421
80
255
139
115
924
356
412
155
310
158
151
1,067
250
389
427
328
146
181
1,157
279
664
214
211
74
137
682
217
313
151
284
104
179
871
174
507
189
販売費及び一般管理費
営業利益
Net Sales
Cost of Sales
Selling, General and
Administrative Expenses
Operating Income
営業外収益
受取利息及び配当金
その他の営業外収益
営業外費用
支払利息
たな卸資産廃棄損
その他の営業外費用
Non-operating Income
Interest and Dividend Income
Others
Non-operating Expenses
Interest Expenses
Loss on Disposal of Obsolete Inventories
Others
経常利益
Ordinary Income
5,836
6,565
8,166
11,677
13,317
14,598
特別利益
固定資産売却益
投資有価証券売却益
その他の特別利益
特別損失
固定資産除却損
投資有価証券評価損
投資有価証券売却損
ゴルフ会員権評価損
退職給与引当金
過年度分繰入額
Extraordinary Income
45
Gain on Sales of Fixed Assets
37
Gain on Sales of Investments in Securities
0
Others
8
Extraordinary Expenses for Doubtful Accounts 190
Loss on Sales and Disposal of Fixed Assets
4
Loss on Revaluation of Investments in Securities 52
Loss on Sales of Investments in Securities
0
Loss on Devaluation of Golf Memberships
—
11
—
0
11
1,782
8
1,634
—
—
1
—
0
1
1,284
23
1,132
3
—
336
0
317
19
946
57
72
13
—
77
0
0
77
1,950
14
102
0
355
2
—
—
2
187
62
93
0
19
—
—
—
188
1,478
—
123
118
118
118
—
—
—
10
—
20
—
6
495
—
—
—
—
12
役員退職慰労引当金
過年度分繰入額
厚生年金基金
過去勤務費用償却
その他の特別損失
Retirement Benefits Costs for Employees-Prior Years
Retirement Benefits for Directors
and Statutory Auditors-Prior Years
Amortization of Prior Service
Pension Costs
Others
税引前当期純利益
Income before Income Taxes
5,691
4,795
6,882
11,068
11,444
14,413
法人税及び住民税
Income Taxes-Current
3,034
2,353
3,765
—
—
—
—
—
—
6,112
5,935
6,661
–812
–100
法人税、住民税及び事業税 Income Taxes-Current and Enterprise Tax
—
—
—
–489
2,657
2,441
3,117
5,444
6,320
7,852
585
608
749
823
1,819
1,947
—
—
—
303
—
—
税効果会計適用に伴う
Reversal of Reserves for Future
固定資産圧縮積立金取崩額 Deferred Income Taxes Related to Fixed Assets
—
—
—
368
—
—
中間配当額
—
—
—
684
798
798
—
—
—
68
79
79
3,242
3,049
3,866
6,187
7,262
8,922
法人税等調整額
Income Taxes-Deferred
当期純利益
Net Income
前期繰越利益
Retained Earnings Brought Forward
過年度分税効果調整額
Adjustment of Occured Income Taxes
Mid-term Dividends
中間配当に伴う利益準備金積立額 Retained Reserves for Mid-term Dividends
当期未処分利益
Unappropriated Retained Earnings
32
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
キャッシュ・フロー計算書 Non-Consolidated Cash Flow Statements
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
Ⅰ . 営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前当期純利益
減価償却費
為替差益
固定資産売却益
有価証券・投資有価証券売却益
固定資産除却損
有価証券・投資有価証券評価損
有価証券・投資有価証券売却損
ゴルフ会員権評価損
ゴルフ会員権売却損
厚生年金基金過去勤務費用償却
貸倒引当金の増加・減少額
賞与引当金の増加額
退職給与引当金の増加額
退職給付引当金の減少額
役員退職慰労引当金の増加額
受取利息及び受取配当金
支払利息
役員賞与の支払額
売上債権の増加・減少額
たな卸資産の増加額
その他の流動資産の増加額
その他の固定資産の増加額
仕入債務の増加・減少額
未払消費税等の減少額
その他の流動負債の増加・減少額
その他の固定負債の増加・減少額
小 計 利息及び配当金の受取額
利息の支払額
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー Ⅱ . 投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出
定期預金の払戻による収入
有価証券・投資有価証券の取得による支出
有価証券・投資有価証券の売却による収入
有形固定資産・無形固定資産及び
長期前払費用の取得による支出
有形固定資産・無形固定資産及び
長期前払費用の売却による収入
関係会社株式・出資金の取得による支出
長期貸付金の純増加額
関係会社貸付金の純減少額
ゴルフ会員権・その他投資の取得による支出
ゴルフ会員権・その他投資の売却等による収入
投資活動によるキャッシュ・フロー Ⅲ . 財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額
長期借入金の借入による収入
長期借入金の返済による支出
配当金の支払額
その他の財務活動による純増減額
財務活動によるキャッシュ・フロー Ⅳ.現金及び現金同等物に係る換算差額
Ⅴ.現金及び現金同等物の増加・減少額
Ⅵ.現金及び現金同等物の期首残高
Ⅶ.現金及び現金同等物の期末残高
1999.4
2000.4
2001.4
11,068
954
—
–0
Gain on Sales of Investments in Securities
–318
11,444
928
—
—
Loss on Disposal of Fixed Assets
Loss on Revaluation of Investments in Securities
Loss on Sales of Investments in Securities
Loss on Devaluation of Golf Membership
Loss on Sale of Golf Membership
Amortization of Prior Service Pension Costs
Allowance for Doubtful Accounts
Accrued Bonuses
Retirement Benefits for Employees
Retirement Benefits for Employees
Retirement Benefits for Directors and Statutory Auditors
Interests and Dividends Income
Interest Expenses
Bonuses Paid to Directors and Statutory Corporate Auditors
Notes and Accounts Receivable-Trade
Inventories
Other Current Assets
Other Non-Current Assets
Notes and Accounts Payable
Income Taxes Payable
Other Current Liabilities
Other Non-Current Liabilities
Sub Total
Interests and Dividends Income Received in Cash
Interest Expenses Paid in Cash
Income Paid in Cash
Net Cash Provided by Operating Activities
Cash Flows from Investing Activities:
Cash Payment to Time Deposits
Cash Return from Time Deposits
Acquisition of Investments in Securities
Sales of Investments in Securities
Acquisition of Assets and Long-Term Prepaid Expenses
57
72
13
—
—
495
–26
185
228
—
216
–146
279
14
102
0
355
—
—
–36
98
1,980
—
202
–74
217
–1,130
–798
–127
–2,139
–151
–263
1,448
–97
–1,612
–3
0
0
8,900
150
–286
–5,675
3,088
14,262
75
–212
–6,761
7,363
14,413
1,021
–10
—
—
62
93
0
19
1
—
50
117
—
–783
64
–104
174
–62
–2,552
–4,478
–1,621
–207
4,776
–20
516
2
11,473
104
–172
–5,868
5,536
–810
1,400
–1,344
1,680
–1,477
—
500
–22
0
–2,929
Cash Flows from Operating Activities:
Income before Income Taxes
Depreciation and Amortization
Foreign Exchange Gain
Gain on Sales of Fixed Assets
–63
494
0
–62
–296
–93
–252
—
—
–18
0
–1,918
Sales of Assets,and Long-Term Prepaid Expenses
Acquisition of Investments in Affiliates
Long-term Loans
Collection of Loans to Affiliates
Acquisition of Golf Memberships and Other Investments
Sales of Golf Memberships and Other Investments
Net Cash Used in Investing Activities
Cash Flows from Financing Activities:
Net Decrease in Short-Term Borrowings
0
29
0
–120
–270
—
10
–465
16
–1,109
—
440
–276
12
–2,515
–147
–9
–1,450
Proceeds from Long-Term Debt
12,050
500
—
–2,520
–1,710
0
–3,729
—
1,118
15,176
16,294
Repayment of Long-Term Debt
Dividends Paid
Others
Net Cash (Used in) Provided by Financing Activities
Effect of Exchanges on cash and cash equivalents
Net Increase in Cash and Cash Equivalents
Cash and Cash Equivalents at Beginning of Year
Cash and Cash Equivalents at End of Year
–6,245
–2,030
2
2,327
—
4,307
10,869
15,176
80
–75
1
–2,088
–500
—
–2,140
–1,596
–0
–4,237
10
–778
16,294
15,516
(注記事項)
Notes to Condidated Statements of Cash Flows
1. 転換社債の株式転換額
Conversion of Convertible Bonds into Common Stock
1,730
—
—
2. 資金の範囲
Breakdown of Cash and Cash Equivalents
手許現金、要求払預金及び取得日から 3ヵ月以内に満期の到来する流動性の高い、容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について
僅少なリスクしか負わない短期投資を計上しております。
現金及び預金 Cash and Deposits
15,676
16,294
15,516
–500
預け入れ期間が3ヶ月を超える定期預金 Deposits with Maturities More Than Three Months
—
—
現金及び現金同等物の期末残高
Cash and Cash Equivalents at End of Year
15,176
16,294
15,516
なお、上記のキャッシュ・フロー計算書は、「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準」に基づき作成しております。
33
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
■グループ会社情報■
商号
: ITOEN(USA) INC.
事業内容 : 飲料・食品の製造・販売
所在地
: アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市
設立年月日: 1987 年 7 月 7 日
資本金
: 21,500 千 US$
決算期
:4月
商号
: 伊藤園産業 株式会社
事業内容 : 茶類の製造・販売及び貨物運送取扱事業
所在地
: 東京都渋谷区本町 3-47-10
設立年月日: 1981 年 5 月 11 日
資本金
: 300 百万円
決算期
:4月
商号
:ITO EN (North America) INC.
事業内容 :緑茶・飲料製品の製造・販売及び
アンテナショップの経営
所在地
:アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
設立年月日:2001 年 5 月 10 日
資本金
:6,000 千 US$
決算期
:4 月
商号
: 株式会社 沖縄伊藤園
事業内容 : 飲料・茶葉の販売
所在地
: 沖縄県浦添市字前田 1569-2
設立年月日: 1981 年 8 月 10 日
資本金
: 10 百万円
決算期
:4月
商号
事業内容
所在地
設立年月日
資本金
決算期
○
○
○
○
○
商号
事業内容
所在地
設立年月日
資本金
決算期
商号
: 株式会社 伊藤園関西茶業
事業内容 : 緑茶・麦茶・進物用製品の製造・販売
所在地
: 三重県四日市市西坂部町 2819
設立年月日: 1976 年 4 月 2 日
資本金
: 10 百万円
決算期
:4月
:
:
:
:
:
:
○
○
:
:
:
:
:
:
寧波舜伊茶業有限公司
中国産の日本向け緑茶の製造・輸出
中華人民共和国浙江省餘姚市
1994 年 9 月 13 日
900 千 US$
12 月
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
福建新烏龍飲料有限公司
本場ウーロン茶の日本への輸出
中華人民共和国福建省福州
1998 年 2 月 25 日
3,600 千元
12 月
商号
: ITO EN AUSTRALIA PTY.LIMITED
事業内容 : 緑茶の製造・販売
所在地
: オーストラリア ビクトリア州
設立年月日: 1994 年 9 月 9 日
資本金
: 6,800 千 A$
決算期
:4月
34
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
■ 伊藤園のあゆみ ■
1966【8 月】
1968【2 月】
1969【5 月】
1971【7 月】
1972【2 月】
1974【5 月】
1977【6 月】
1979【8 月】
月】
1981【2
【9 月】
1982【9 月】
1985【2 月】
月】
1986【2
【9 月】
1987【7 月】
月】
1988【2
【3 月】
【12
1989 月】
月】
1992【5
【8 月】
【2 月】
1993【12
月】
【4 月】
1994【6
月】
伊藤園の前身であるフロンティア製茶株式会社を静岡県静岡市に設立。
茶業界にルートセールスの新風を巻き起こす。スーパーマー
ケットへの販路拡大で一挙に業績を拡大する。
営業支店第1号として、神奈川県横浜市に「神奈川支店」
(現横浜緑支店)を開設。
商号を「株式会社伊藤園」に変更。
業界初のお茶のテレビCMを放映。島田正吾氏をキャラクター
東京都新宿区に本社事務所を移転。
に起用した「お∼いお茶」のセリフは、全国に広まる。
スイス・インダストリアル・ゲゼルシャフト社製の高速自動包装機を導入。
茶葉鮮度保持のための真空パック技術を開発。
静岡県榛原郡相良町に「静岡相良工場」を建設。生産体制を集約化。
直営専門店「茶十徳」第 1 号店を、神奈川県横浜市にオープン。専門店展開を開始。
日本人の健康志向を見抜き、ウーロン茶の一大ブームを巻き起
こす。
中国土産畜産進出口総公司と日本で初めてウーロン茶の輸入代理店契約を締結。
ウーロン茶の販売を開始。
「缶入りウーロン茶」を開発、販売開始。飲料市場に本格参入。
スリランカ直輸入の紅茶を販売開始。
有機肥料による緑茶栽培技術を確立。包装茶に初めて賞味期限を表示したこと
でも話題となる。
「缶入り緑茶」の開発に成功。
「缶入り緑茶」が日本経済新聞社の「日経年間優秀製品賞」を受賞。
静岡相良工場内に最新鋭設備を導入した「中央研究所」を新設。
「缶入りウーロン茶」が大ヒット。無糖飲料市場のパイオニア
米国ハワイ州に海外進出の布石となる「ITOEN(USA) INC.」を設立。
として注目を浴びる。
兵庫県神戸市に「関西本部ビル」と「神戸流通センター」を新設。
ウーロン茶を日本に広めた功績で、中国茶葉進出口公司より表彰。
缶緑茶のレトルト臭の脱臭技術により、
(社)日本缶詰協会より逸見(へんみ)賞を受賞。
株式を店頭公開。
東京都渋谷区へ本社事務所を移転。
静岡相良工場内にコーヒー培煎加工工場が完成。
1億 4,000 万スイス・フランのスイス・フラン建転換社債を発行。
「缶入り緑茶」の開発で科学技術庁長官賞を受賞。
それまで不可能とさえ言われていた緑茶の缶飲料化を「T − N
1億スイス・フランのスイス・フラン建転換社債を発行。
【9 月】オーストラリアに「ITO EN AUSTRALIA PTY.LIMITED」を設立。
中国に合弁会社「寧波舜伊茶業有限公司」を設立。
(ティー&ナチュラル)ブロー」と呼ばれる独自の技術で可能
にする。日本茶飲料の新たな市場を開拓。
1995【10 月】
1996【4 月】
第二回「ラジオたんぱ店頭株式ブルーチップ賞」優秀賞を受賞。
福島県福島市に緑茶包装工場を新設。
搾りたてジュースといれたてコーヒーの店「ナチュラルステーション」第 1 号店
を新宿にオープン。
【7 月】緑茶ペットボトルの抽出法「ナチュラル・クリアー製法」により特許取得。
【9 月】東京証券取引所市場第二部に上場。
【11 月】緑茶飲料開発の功績により、「農林水産大臣賞」を受賞。
1997 【9 月】
1998【10 月】
1999【1 月】
2000【12 月】
2001【5月】
FDA(米国食品医療品局)の承認を受け、テキサス大学 M. D. アンダーソンガ
ンセンターの臨床試験に協力。
東京証券取引所市場第一部に指定。
東京証券取引所より「ディスクロージャー表彰企業」に選定。
静岡相良工場および中央研究所において、ISO14001 の認証を取得。
研究開発体制の中心拠点として、お茶の有効成分の利用、その
米国本土に連結子会社「ITO EN (North America) INC.」を設立。
他の食品や素材の研究開発、製造加工技術の確立など、幅広い
【6 月】静岡相良工場内に「中央研究所新研究棟」を増設。
研究を開始。
35
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
■ 株式情報 ■
■株式数推移 Stock Market
(単位:千株/ thousands of shares)
s 決算年月
発行済株式総数
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
2001.4
41,378
44,882
45,606
45,606
45,606
Total Number of Outstanding Shares
■資本金の推移 Capitalization
(単位:百万円/ ¥ millions)
s 決算年月
増資額
Capital Increases
増資後資本金
Capitalization after Increases
1997.4
1998.4
1999.4
2000.4
2001.4
3
3,856
865
—
—
7,933
11,789
12,655
12,655
12,655
■所有者別単位株主数・比率 Stockholders / Percentage of Total Shares
s 決算年月
1999.4
(人)
個人その他
Private Investments and Others
金融機関
Financial Institutions
証券会社
Securities Firms
3,915
(人)
(%)
83.3 5,444
83
2001.4
2000.4
(%)
1.8
118
(人)
86.9
10,560
92.9
1.9
121
1.1
26
0.5
32
0.5
28
0.2
その他の国内法人 Domestic Companies
532
11.3
513
8.2
506
4.5
外国法人等
Foreign Companies etc.
145
3.1
158
2.5
152
1.3
合計
Total
4,701
100.0 6,265
1.3
0.2
1.1
(%)
4.5
92.9
100.0 11,367 100.0
(2001 年4月期)
■所有者別単位持株数・比率 Stock Breakdown by Holders / Percentage of Total Shares
s 決算年月
個人その他
Private Investments and Others
金融機関
Financial Institutions
証券会社
Securities Firms
2000.4
(百株) (%)
(百株) (%)
99,607 21.8
87,818 19.3
95,029 20.8
132,186 29.0
144,597 31.7
140,209 30.8
720
その他の国内法人 Domestic Companies
外国法人等
Foreign Companies etc.
合計
Total
2001.4
1999.4
0.2
1,048
11.0
(百株) (%)
0.2
1,867
37.0
0.4
165,337 36.3
167,147 36.7
168,887 37.0
58,147 12.7
55,393 12.1
50,013 11.0
455,997 100.0
456,003 100.0
456,005 100.0
20.8
30.8
0.4
(2001 年4月期)
■株価チャート Stock Price
(円/¥)
15,000
株価/Stock Price
株出来高/Stock Turnover
10,000
(千株/thousands of shares)
8,000
6,000
5,000
4,000
0
2,000
0
99/2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
00/1
2
3
4
5
6
7
*出来高は、立会内取引と立会外取引等の合計です。
36
伊 藤 園/インベスターズ・ガイド 2001
8
9
10
11
12
01/1
2
3
4
5
6
コーポレートデータ
■社名
株式会社 伊藤園
■本社住所
東京都渋谷区本町3丁目47番10号 電話:03(5371)7111
■営業拠点(170)
北海道地区(9)/北東北地区(7)/南東北地区(9)/上越地区(7)/
埼玉地区(7)/栃木地区(5)/茨城地区(6)/千葉地区(8)/東東京
地区(7)/南東京地区(7)/北東京地区(7)/西東京地区(10)/南関
東地区(11)/静岡地区(7)/中部地区(10)/京滋北陸地区(7)/東
近畿地区(8)/西近畿地区(5)/兵庫地区(7)/中国地区(9)/四国地
区(4)/九州地区(13)
■生産工場(4)・研究所(1)
直営店(125)
■設立
1966年(昭和41年)8月
■資本金
12,655,340,000円 (2001年4月30日現在)
■発行済株式総数
45,606,190株 (2001年4月30日現在)
■株主数
11,379名 (2001年4月30日現在)
■上場証券取引所名
東京証券取引所 市場第一部
■監査法人
朝日監査法人
■主要取引銀行
あさひ銀行、大和銀行、日本興業銀行、第一勧業銀行
■名義書換代理人
中央三井信託銀行 証券代行部
■問い合わせ先
広報部 TEL:03(5371)7185 FAX:03(5371)7184
■インターネットホームページ
http://www.itoen.co.jp
役員リスト
本庄正則
本庄八郎
荻田 築
江島祥仁
小田順一
橋本俊治
本庄大介
下田 淨
青木茂雄
早坂 功
木村吉久
斎藤昭一
小林義雄
社 三雄
伊藤 弘
渡辺 實
三國 薫
山崎英雄
中村安隆
代表取締役会長
代表取締役社長
取締役副社長
取締役副社長
取締役副社長
取締役副社長
専務取締役
専務取締役
常務取締役
常務取締役
常務取締役
常務取締役
常務取締役
常務取締役
常務取締役
常務取締役
取締役
取締役
取締役
川相貴由
取締役
取締役
取締役
常勤監査役
常勤監査役
常勤監査役
監査役
辻田忠治
森 泰男
岡村利昭
宮崎晃一
高澤嘉昭
第一営業本部長
第二営業本部長
人事総務本部・財務経理本部統轄
生産本部長
第三営業本部長
特販営業本部長
業態開発担当
第一営業本部副本部長兼広域量販一部長
第二営業本部副本部長 第一営業本部副本部長
第三営業本部副本部長
マーケティング部長
人事総務本部長
財務経理本部長
専門店担当
第一営業本部広域量販二部担当
第二営業本部神奈川東・神奈川西・静岡地区・
神奈川百貨店担当
広報部長
第一広域法人営業部長
中部地区営業部長
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