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YDA148(D-510)
YDA148 D-510 STEREO 5W-15W DIGITAL AUDIO POWER AMPLIFIER ■ 概要 YDA148(D-510)は、最大出力 15W×2ch の高効率デジタルオーディオパワーアンプ IC です。YDA148 は、パルス出力信号の歪みやノイズ混入を低減してスピーカーを直接駆動する「ピュアパルスダ イレクトスピーカードライブ回路」を搭載し、同クラスのデジタルアンプ IC としては最高水準の 低歪率特性と低ノイズ特性を実現しています。また、フィルターレス対応のため、使用条件によ って外付け部品点数を少なく抑えた回路設計が可能です。YDA148 は、ヤマハ独自のデジタルアン プ技術により開発したパワーリミット機能、ノンクリップ機能、DRC(ダイナミック レンジ コン トロール)機能を内蔵しています。YDA148 は、スピーカー出力端子の過電流保護機能、IC 内部の 高温保護機能、低電源電圧誤動作防止機能を備えています。 ■ 特徴 ・動作電源電圧範囲 PVDD: 8.0V~16.5V ・瞬間最大出力 15 W×2ch (VDDP=15V, RL=8Ω, THD+N=10%) ・連続最大出力 15 W*1×2ch (VDDP=15V, RL=8Ω, THD+N=10%, Ta=70℃) ・歪率(THD+N) 0.01 % (VDDP=12V, RL=8Ω, Po=0.1W, 1kHz) ・残留ノイズ 48μVrms (VDDP=12V, GAIN[1:0]=L,L, NCDRC[1:0]=L,L) ・効率 91 % (VDDP=12V, RL=8Ω) ・S/N 比 105 dB (VDDP=12V, GAIN[1:0]=L,L, NCDRC[1:0]=L,L) ・チャンネル分離比 -80 dB (VDDP=12V, GAIN[1:0]=L,L, NCDRC[1:0]=L,L) ・PSRR 60dB (VDDP=12V,Vripple=100mV, 1kHz, GAIN[1:0]=L,L, NCDRC[1:0]=L,L) ・ノンクリップ機能/DRC 機能(切り替え可能) ・パワーリミット機能 ・クロック外部同期機能 ・クロック出力によるマスター/スレーブ同期機能 ・過電流保護機能、高温保護機能、低電源電圧誤動作防止機能、DC 検知機能 ・SLEEPN端子によるスリープ機能、MUTEN 端子による出力ミュート機能 ・ステレオ/モノラル切り替え機能 ・スプレッドクロック機能 ・ポップノイズ低減機能 ・パッケージ 鉛フリー 32 ピン プラスチック QFN (ステージ露出) :YDA148-QZ 注) *1: 弊社基板実装条件に基づく値 (P.27 注) *2 参照) YDA148 カタログ CATALOG No. LSI-3DA148A70 2014.8 ■ 端子配置図 GAIN1 GAIN0 NCDRC1 NCDRC0 CKIN CKOUT MUTEN PROTN SLEEPN 25 24 23 22 21 20 19 18 17 端子配置図 30 12 OUTPR OUTPL 31 11 OUTPR PVDDPL 32 10 PVDDPR 9 OUTPL PLIMIT PVSSR 8 13 AVSS 29 7 PVSSL INRP OUTMR 6 14 INRM 28 5 OUTML VREF OUTMR 4 15 INLM 27 3 OUTML INLP PVDDMR 2 16 AVDD 26 1 PVDDML PVDDREG ■ YDA148 <32 ピン QFN Top View> 3DA148A70 2 ■ 端子機能 ■ YDA148 端子機能 No. 名称*4) I/O*1),*2),*3) 機能 1 PVDDREG PVDD 電源 レギュレータ用電源端子 2 AVDD OA 3.3V レギュレータ出力端子 3 INLP IA アナログ入力端子(Lch+) 4 INLM IA アナログ入力端子(Lch-) 5 VREF OA レファレンス電圧出力端子 6 INRM IA アナログ入力端子(Rch-) 7 INRP IA アナログ入力端子(Rch+) 8 AVSS GND アナログ用グランド端子 9 PLIMIT IA パワーリミット設定端子 10 PVDDPR PVDD 電源 デジタルアンプ出力用電源端子(Rch+) 11 OUTPR O デジタルアンプ出力端子(Rch+) 12 OUTPR O デジタルアンプ出力端子(Rch+) 13 PVSSR GND デジタルアンプ出力用グランド端子(Rch) 14 OUTMR O デジタルアンプ出力端子(Rch-) 15 OUTMR O デジタルアンプ出力端子(Rch-) 16 PVDDMR PVDD 電源 デジタルアンプ出力用電源端子(Rch-) 17 SLEEPN I スリープ制御端子*5) 18 PROTN O/D エラーフラグ出力端子 19 MUTEN I ミュート制御端子 20 CKOUT O 同期用クロック出力端子 21 CKIN I 外部クロック入力端子 22 NCDRC0 I ノンクリップ/DRC1/DRC2 モード選択端子 0 23 NCDRC1 I ノンクリップ/DRC1/DRC2 モード選択端子 1 24 GAIN0 I GAIN 設定端子 0 25 GAIN1 I GAIN 設定端子 1 26 PVDDML PVDD 電源 デジタルアンプ出力用電源端子(Lch-) 27 OUTML O デジタルアンプ出力端子(Lch-) 28 OUTML O デジタルアンプ出力端子(Lch-) 29 PVSSL GND デジタルアンプ出力用グランド端子(Lch) 30 OUTPL O デジタルアンプ出力端子(Lch+) 31 OUTPL O デジタルアンプ出力端子(Lch+) 32 PVDDPL PVDD 電源 デジタルアンプ出力用電源端子(Lch+) (注)*1:入力端子、O:出力端子、A:アナログ端子、O/D:オープンドレイン出力端子 (注)*2:PVDD 電源は基板上でショートしてください。 (注)*3:GND は基板上でショートしてください。 (注)*4:同一端子名の出力端子(OUTPR、OUTMR、OUTPL、OUTML)はそれぞれ基板上でショートして ください。 (注)*5:SLEEPN 端子の H レベルを印加するのに AVDD 端子を使用しないでください。 SLEEPN 端子を H とすることで AVDD 端子が立ち上がるため、AVDD 端子を H レベルとして使 用すると起動しません。 3DA148A70 3 ■ ブロック図 ■ YDA148 ブロック図 3DA148A70 4 ■ 動作機能説明 ■ YDA148 動作機能説明 ● デジタルアンプ機能 YDA148 は、アナログ入力、PWM パルス出力の最大出力 15W×2ch のデジタルアンプを内蔵しています。 「ピュアパルスダイレクトスピーカードライブ回路」の採用により、PWM パルス出力信号の歪みやノ イズ混入を低減しています。 ・デジタルアンプゲイン デジタルアンプのトータルゲインは、動作モードによって下表のとおりとなります。 NCDRC1 L L H H 3DA148A70 NCDRC0 GAIN1 GAIN0 トータルゲイン L L L H H L H L H +22dB +28dB +34dB +16dB ノーマルモード ノンクリップ:OFF DRC:OFF H L L H H L H L H +34dB +40dB +46dB +28dB ノンクリップモード L L L H H L H L H +34dB +40dB +46dB +28dB DRC1 モード H L L H H L H L H +34dB +40dB +46dB +28dB DRC2 モード 5 動作モード ■ 動作機能説明 YDA148 ・オーディオ信号入力 差動入力の場合には、DC カットコンデンサ(CIN)を介して、Lch の場合は INLP, INLM 端子から、Rch の場合は INRP, INRM 端子から入力してください。 シングル入力の場合には、DC カットコンデンサ(CIN)を介して、Lch の場合は INLP 端子から、Rch の場合は INRP 端子から入力してください。この時 INLM, INRM 端子は、同じ値の DC カットコンデ ンサ(CIN)を介して AVSS に接続してください。 ポップノイズ低減のため、差動入力信号源のインピーダンスを揃えてください。また、10kΩ以下 としてください。 (使用温度範囲で 1.5μF 以下になるよう DC カットコンデンサ(CIN)の容量は 1μF としてください。 にしてください。 ) (ご注意) 、スリープ状態でオーディオ信号を入力するとアナログ(INLP 電源遮断状態( PVDD 電源 < VHUVLL ) / INLM / INRP / INRM)端子の保護回路を通して、YDA148 のグランドから前段デバイス方向に電流 が流れる可能性があります。電源遮断状態( PVDD 電源 < VHUVLL )、スリープ状態ではオーディオ信 号の入力を止めてください。 ・入力インピーダンス 入力インピーダンス(ZIN)はゲイン設定にかかわらず、18.8kΩです。 ・レファレンス電圧出力機能 レファレンス電圧出力端子(VREF)には、AVDD 端子電圧の 1/2 の電圧が出力されます。 電圧安定化のために、0.1μF のコンデンサを接続してください。 3DA148A70 6 ■ 動作機能説明 YDA148 ・最大出力 YDA148 は負荷インピーダンス、電源電圧に応じて以下のような最大出力となります。 瞬間最大出力 15W×2ch (VDDP=15V, RL=8Ω, THD+N=10%) 連続最大出力 15W×2ch (VDDP=15V, RL=8Ω, THD+N=10%, Ta=70℃) 瞬間最大出力とは、損失による発熱を別途考慮することにより可能となる最大の出力を意味します。 連続最大出力とは、指定の温度において、サイン波連続出力にて Tjmax=150℃を超えない最大の出 力を意味します。なお、この値は、P.27 注) *2 の弊社基板実装条件に基づく値です。 これ以外の設定において可能となる連続最大出力は、 「代表的アナログ特性」の Power Dissipation vs Output Power のグラフ(P.31)と、「電気的特性」の許容損失(P.27)より換算できます。 3DA148A70 7 ■ 動作機能説明 YDA148 ● 制御機能 ・出力パワーリミット機能 出力がクリップする電圧を設定する機能です。この時、出力がクリップする電圧をパワーリミット 値(VPL)と定義します。この機能を使用することにより、最大出力電力を制限すると同時に、IC 内部の温度上昇を抑えることができます。出力パワーリミット値は、PLIMIT 端子に印加される電圧 (分圧抵抗 1,2)によって設定されます。なお、電源投入中の PLIMIT 端子電圧の変更は禁止です。 AVDD 分圧 抵抗R1 PLIMIT 分圧 抵抗R2 AVSS <PLIMIT 端子設定回路> 分圧抵抗 1、分圧抵抗 2 の抵抗比(R2/(R1+R2))と 10%歪み時の出力パワーは次項の関係になってい ます。AVDD の内部ばらつきによって、MIN、MAX の間で変動する場合がありますので、ばらつきを 考慮の上、抵抗部品を決定してください。次項における設定値はステレオ/モノラル共通です。 PLIMIT 抵抗 R1、R2 は以下のように設定してください。 R1+R2=500kΩ以下 R1//R2=50kΩ~70kΩ (R1//R2 は R1 と R2 の並列抵抗) 例 1:4Ω max30W(8Ω max15W)に設定する場合 R1=220k+4.7k、R2=75k 例 2:8Ω min10W に設定する場合 R1=200k、R2=75k+1.5k ※ 出力パワーリミットの最小値制限 出力パワーリミット値の最小値は、抵抗分圧比 0.45 で決まる値に制限されています。 抵抗分圧比を 0.45 以上に設定しても出力パワーリミット値はそれ以下には設定できません。 3DA148A70 8 ■ 動作機能説明 YDA148 ※ 出力パワーリミット機能の解除 PLIMIT 端子を 0V とする(分圧比 0)ことで、パワーリミットがかからないようにすることが できます。ただし、下記機能をご使用される場合は、パワーリミット値を設定する必要があり ます。 ・ ノンクリップ機能 (ノンクリップ/DRC 機能 P.10) ・ DRC 機能 (ノンクリップ/DRC 機能 P.10) ・ 高温保護機能の“1)高温パワーリミッタ状態” (高温保護機能 P.19) 各機能とパワーリミット値の関係につきましては各機能の項目をご参照ください。 拡大図 PLIMIT分圧抵抗比 vs 10%歪時の出力パワー(4Ω) PLIMIT分圧抵抗比 vs 10%歪時の出力パワー(4Ω) 35 10 Typ MIN MAX Typ MIN MAX 9 8 25 10%歪時の出力パワー[W] 10%歪時の出力パワー[W] 30 20 15 10 7 6 5 4 3 2 5 1 0.500 PLIMIT分圧抵抗比 vs 10%歪時の出力パワー(8Ω) PLIMIT分圧抵抗比 vs 10%歪時の出力パワー(8Ω) 10 18 16 Typ MIN MAX 9 Typ MIN MAX 8 10%歪時の出力パワー[W] 14 12 10 8 6 4 7 6 5 4 3 PLIMIT分圧抵抗比 0.450 0.400 0.250 0.450 0.400 0.350 0.300 0.250 0 0.200 1 0 0.350 2 2 0.300 PLIMIT分圧抵抗比 PLIMIT分圧抵抗比 vs 10%歪時の出力パワー(16Ω) PLIMIT分圧抵抗比 vs 10%歪時の出力パワー(16Ω) 9 5 4 10%歪時の出力パワー[W] 7 Typ MIN MAX 4.5 Typ MIN MAX 8 6 5 4 3 2 3.5 3 2.5 2 1.5 PLIMIT分圧抵抗比 3DA148A70 PLIMIT分圧抵抗比 9 0.450 0.400 0.250 0.450 0.400 0.350 0.300 0 0.250 0 0.200 0.5 0.300 1 1 0.350 10%歪時の出力パワー[W] 0.450 PLIMIT分圧抵抗比 PLIMIT分圧抵抗比 10%歪時の出力パワー[W] 0.400 0.300 0.500 0.450 0.400 0.350 0.300 0.250 0.200 0.350 0 0 ■ 動作機能説明 YDA148 ・ノンクリップ/DRC 機能 PWM アンプへの入力レベルを検知してゲインを変更し、クリップを抑えながら平均出力レベルを上 げる機能です。NCDRC[1:0]端子を組み合わせて以下のようにモードを設定します。 NCDRC1 NCDRC0 モード L L H H L H L H ノンクリップ&DRC モード OFF ノンクリップモード DRC1 モード DRC2 モード ノンクリップモードでは、ゲインが 12dB 上がります。出力のピーク電圧がパワーリミット値とな るようにゲインを自動調整します。 ゲインの最大減衰量は-12dB です。 アタックタイムは 0sec です。 減衰量-12dB から 0dB までのリリースタイムは 7.7sec(typ)です。 DRC1 モードでは、ゲインが 12dB 上がります。パワーリミット値から-12dB の出力範囲(入力範囲 では-24dB)で、dB で 1/2 となる圧縮動作が行われます(Dynamic Range Compression)。アタック タイムは 0sec です。減衰量-12dB から 0dB までのリリースタイムは 3.9sec(typ)です。 DRC2 モードでは、ゲインが 12dB 上がります。DRC1 と同様な圧縮動作ですが、パワーリミット動作 が行われません。PLIMIT 端子は DRC 動作点の設定にお使いいただけます。そのため最大出力に関わ らずゲインカーブの設定が可能で、小出力から DRC を効かせることができます。 NCDRC[1:0]端子の切り替えは、下記のいずれかの状態で行なってください。 ・PVDD 電源投入前(PVDD 電源起動しきい値電圧(VHUVLH)以下) ・SLEEPN=L 上記以外の動作状態で切り替えるとポップノイズが発生する場合があります。 3DA148A70 10 ■ 動作機能説明 YDA148 パワーリミットが掛 かっている状態 パワーリミット値(VPL) 出力電圧[dB] OFF NCDRC[1:0]=00 0 入力電圧[dB] <ノンクリップ/DRC ゲインカーブ(OFF)> パワーリミットが掛 かっている状態 パワーリミット値(VPL) ノンクリップ NCDRC[1:0]=01 出力電圧[dB] OFF NCDRC[1:0]=00 入力電圧[dB] -12 0 <ノンクリップ/DRC ゲインカーブ(ノンクリップ)> 3DA148A70 11 ■ 動作機能説明 YDA148 パワーリミットが掛 かっている状態 パワーリミット値(VPL) DRC1 NCDRC[1:0]=10 OFF NCDRC[1:0]=00 出力電圧[dB] VPL - 12dB -24 0 入力電圧[dB] <ノンクリップ/DRC ゲインカーブ(DRC1)> パワーリミット値を 超えてもパワーリミ ットがかからない パワーリミット値(VPL) DRC2 NCDRC[1:0]=11 OFF NCDRC[1:0]=00 出力電圧[dB] VPL - 12dB -24 入力電圧[dB] <ノンクリップ/DRC ゲインカーブ(DRC2)> 3DA148A70 12 0 ■ 動作機能説明 YDA148 ・スリープ機能 SLEEPN 端子を L とした時、YDA148 はスリープモードとなります。スリープモードでは、全ての回 路機能を停止し、消費電流を最小(ISLEEP)にします。 スリープモードに移行する際に何らかの保護モードとなっている場合、これらの保護モードは解除 され、PROTN 端子出力は Hi-Z となります。 デジタルアンプ出力は Weak Low(高抵抗で接地された状態)となります。 AVDD 出力と VREF 出力はプルダウンされます。 PVDDREG 端子電圧が、低電圧誤動作防止解除しきい値電圧(VHUVLH)以上の状態で SLEEPN 端子を L から H とした場合、スリープモードが解除されスリープ復帰時間(tWU)の後に通常動作状態となり ます。 ・ミュート機能 MUTEN 端子を L とした時、YDA148 はミュートモードとなります。ミュートモードでは、デジタルア ンプ出力は Weak Low(高抵抗で接地された状態)となります。 PVDDREG 端子電圧が、低電圧誤動作防止解除しきい値電圧(VHUVLH)以上の状態且つ SLEEPN 端子=H の状態で MUTEN 端子を L から H とした場合、ミュートモードが解除されミュート復帰時間(tMRCV) の後に通常動作状態となります。 ・クロックコントロール機能 CKIN 端子の設定によって、クロックモードは下記の通りとなります。 CKIN端子設定 L固定 H固定 クロック入力 モード CKOUT 内部クロックモード 内部クロック出力(周波数:fCK) 内部クロック(スプレッド 内部クロック(スプレッドクロック)出力 クロック)モード (周波数:fCK) 外部クロックモード CKIN入力のバッファ出力(周波数:fCKIN) CKIN 端子を L または H 固定とした場合、 内部クロックモードとなり、内部でクロックを生成します。 また、CKIN 端子を H 固定とした場合、スプレッドクロック機能が働き、EMI の低減をします。 CKIN 端子に外部からクロックを入力する場合、クロックの周波数は fCKIN としてください。 CKIN 端子は無接続状態で使用しないでください。 3DA148A70 13 ■ 動作機能説明 YDA148 ・ステレオ/モノラル切り替え機能 Rch 側の入力端子である INRP,INRM 端子を AVDD に接続した場合、YDA148 はモノラルモードになり ます。 モノラルモードでは、Lch 側の入力端子である INPL,INML 端子に入力された信号が、Lch 側と Rch 側のデジタルアンプから出力されます。 モノラルモードでは、OUTPL と OUTPR、OUTML と OUTMR を接続することによって、並列動作が可能で す。 接続については、項目“アプリケーション回路例”の「モノラル動作・単体使用例」(P.23)を参照 ください。 ステレオ/モノラルの切り替えは、下記の状態で行なってください。 ・PVDD 電源投入前(PVDD 電源 遮断しきい値電圧以下) (ご注意) モノラルモードで使用する場合、静電ノイズ耐性が低いため、静電ノイズの印加によって動作が停 止することがあります。モノラルモードで使用する場合は、弊社営業担当までお問い合わせくださ い。 ・デジタルアンプポップノイズ低減機能 出力オフセット電圧を最小にすることによって、電源起動時、電源遮断時、パワーダウン時、パワー ダウン解除時などのポップノイズを低減しています。 ・マルチチップ同期機能 外部クロック同期機能とクロック出力機能があり、マスター/スレーブ接続することでキャリアク ロックの同期をとることができます。 マルチチップで同期させて使用する場合は、1つの YDA148 をマスターとして使用し、もう1つの YDA148 をスレーブとして使用します。この時、マスター側の YDA148 の CKOUT 端子とスレーブ側の CKIN 端子を接続してください。 3チップ(マスター/スレーブ 1/スレーブ 2)で同期をとる場合は、スレーブ1側の YDA148 の CKOUT 端子とスレーブ2側の CKIN 端子を接続してください。 接続については、項目“アプリケーション回路例”の「MASTER-SLAVE 動作使用例」(P.25-26)を 参照ください。このとき、PVDD 電源はすべて基板上でショート(同一電源)してください。 3DA148A70 14 ■ 動作機能説明 YDA148 ・起動シーケンス、遮断シーケンス VDDP PVDD AVDD VHUVLH VDDA tWU OUTPL/OUTPR OUTML/OUTMR デジタルアンプ出力 <電源起動シーケンス> VDDP PVDD VHUVLH VDDA AVDD OUTPL /OUTPR OUTML /OUTMR デジタルアンプ出力 デジタルアンプ出力停止 <電源遮断シーケンス> 3DA148A70 15 ■ 動作機能説明 YDA148 SLEEPN VIH_SLPN AVDD tWU OUTPL /OUTPR OUTML /OUTMR デジタルアンプ出力 <スリープ状態からの起動シーケンス> SLEEPN VIL_SLPN AVDD OUTPL /OUTPR OUTML /OUTMR デジタルアンプ出力停止 デジタルアンプ出力 <スリープ状態への以降シーケンス> ● レギュレータ出力 SLEEPN 端子が H の時、YDA148 は AVDD 端子に VDDA を出力します。安定化のため、AVDD 端子に は 1μF~4.7μF のコンデンサを接続してください。 (バラツキ、温度変化を含めて 0.8μF 以 上を確保してください。 ) AVDD 出力は、YDA148 以外では使用しないでください。YDA148 の周辺回路で AVDD を使用する 場合、AVDD から取り出せる最大電流は IDDA としてください。 3DA148A70 16 ■ 動作機能説明 YDA148 ● LC フィルター YDA148 は、スピーカーが有するインダクタンスのみで無音時のスピーカー損失を十分低減させる変 調方式を採用しており、LC フィルターを介すことなくスピーカーに接続することができます。 LC フィルターを接続する場合は、以下に示した LC フィルター回路をご使用ください。この時、ス ピーカーのインピーダンスにあわせて、以下のような定数としてください。この定数を使用するこ とで、カットオフ周波数 50kHz 程度、Q=0.7 程度の低域透過フィルターとすることができます。 LC フィルター定数 RL L1 C1 C2 4Ω 8Ω 10μH 22μH 0.33μF 0.22μF 0.22μF 0.1μF L1 L1 L1 C2 L1 RL C1 C2 RL C1 C2 C2 <LC フィルター回路(ステレオ)> <LC フィルター回路(モノラル)> ※LC フィルターをご使用の場合で、スピーカーを接続しない可能性がある場合、オーディオ入力信 号帯域を 20kHz 以下としてください。帯域制限ができない場合、スピーカーを取り外す時は SLEEPN 端子=L または MUTEN 端子=L とするか、あるいは電源(PVDD)を切ってください。 ● スピーカーインダクタンス LC フィルターを使わずにスピーカーをデジタルアンプ出力端子に直結する場合、またはフェライト ビーズ等の EMI 対策部品の後にスピーカーをつなげる場合(フィルターレス) 、スピーカーのスイッ チング周波数(fCKIN または fCK)付近でのインダクタンスが 20μH 以上のスピーカーをご使用くだ さい。20μH 以下の場合、スピーカーと本デバイスの損失が大きくなることがあります。 3DA148A70 17 ■ 動作機能説明 YDA148 ● 保護機能 YDA148 は、デジタルアンプの保護機能として、過電流保護機能、高温保護機能、低電圧誤動作防止 機能、DC 検知機能を内蔵しています。 PROTN端子 出力 PROTN端子 ラッチ デジタルアンプ 出力の状態 過電流保護機能 Low 有 WL*1) 高温保護機能 (高温パワーリミッタ状態) - 無 パワーリミット (-6dB) 高温保護機能 (高温遮断状態) Low 無 WL*1) (Hi-Z) - WL*1) Low 有 WL*1) 保護機能 低電圧誤動作防止機能 DC検出機能 保護モードの解除 SLEEPN端子=L、または PVDD電源の遮断 SLEEPN端子=L、または PVDD電源の遮断、または 温度低下 SLEEPN端子=L、または PVDD電源の遮断、または 温度低下 - SLEEPN端子=L、または PVDD電源の遮断 *1:WL=Weak Low(高抵抗で接地された状態) PROTN 端子出力を外部回路でプルアップさせる場合は、以下のようにしてください。 1)PVDD 電源-GND 間を抵抗分圧した電位にプルアップさせます。 PROTN 端子が H 出力(Hi-Z)時、3.3V 以下となるように、下記の計算式を参考にして抵抗の定数を 設定します。 2.0V≦(R2 / (R1 + R2)) × VDDP ≦ 3.3V ただし R1>100kΩ、10kΩ<R2<100kΩ 2)3.3V 以下の外部供給電圧源に対してプルアップさせます。 プルアップ抵抗 R3 は、40kΩ<R3<200kΩ(推奨 47kΩ)としてください。 いずれの場合も、PROTN 端子が L を出力している時に、0.4mA 以上の電流が流れ込まないよう設 定します。 <PROTN 端子プルアップ処理 1(PVDD 電源にプルアップする場合)> 3DA148A70 18 ■ 動作機能説明 YDA148 VCC(3.3V) R3 PROTN Error Flag <PROTN 端子プルアップ処理 2(3.3V 電源にプルアップする場合)> ※ PROTN 端子と SLEEPN 端子を接続して自動復帰設定にする場合には、VCC は AVDD とは別電源にして ください。 ※ VCC を AVDD とする場合には、電源起動シーケンス(P.15-16)をご参照ください。 ・デジタルアンプの過電流保護機能 デジタルアンプ出力端子の短絡(地絡,天絡,端子間ショート)を検出して、過電流保護モードにす る機能です。 過電流保護モードでは、PROTN 端子に L を出力し、出力端子が Weak Low(高抵抗で接地された状態) となります。 過電流保護モードは、電源を遮断するか、SLEEPN 端子を一旦 L とすることで解除できます。 また、PROTN 端子と SLEEPN 端子を外部で接続した場合、自動復帰モードとなり、過電流を検知して 過電流保護モードになっても、 過電流保護モードは解除され、 PROTN 端子出力は L から Hi-Z となり、 (自動復帰機能) 一定の待機時間(tWU)の後に通常動作状態となります。 、10A(typ,VDDP=15V)です。 端子間ショートの検知電流値は、8A(typ,VDDP=12V) ・高温保護機能 YDA148 自身が異常に高温になったことを検出して、高温保護モードにする機能です。 高温保護モードでは、IC の温度状態によって下記の2段階で動作します。 1)高温パワーリミッタ状態 YDA148 の温度が上昇し 155℃(typ)に達すると高温パワーリミッタ状態となり、パワーリミッ ト値を 6dB 下げデジタルアンプの出力を制限することで、IC の温度低下を試みるようになりま す。これによって、YDA148 自身の温度が低下し 130℃(typ)を下回ると、自動的に高温パワー リミッタ状態が解除され、パワーリミット値が元の設定値に戻ります。 高温パワーリミッタ状態では、PROTN 端子に影響を及ぼしません。 3DA148A70 19 ■ 動作機能説明 YDA148 2)高温遮断状態 高温パワーリミッタ状態になっても IC の温度がさらに上昇し 165℃(typ)に達すると、高温 遮断状態となります。高温遮断状態では、PROTN 端子に L を出力し、デジタルアンプ出力端子 が Weak Low(高抵抗で接地された状態)となります。 これによって、YDA148 自身の温度が低下し 130℃(typ)を下回ると、自動的に高温遮断状態は 解除されます。 PROTN 端子と SLEEPN 端子を外部で接続した場合、異常高温を検出して高温遮断状態になっても、 高温遮断状態は解除され、PROTN 端子出力は L から Hi-Z となり、一定の待機時間(tWU)の後 に YDA148 の温度が十分に低下していれば、通常動作状態となります。 (自動復帰機能) YDA148 の温度が十分に低下していない場合は、再び高温保護モードになります。 ・低電圧誤動作防止機能 PVDDREG 端子の電源電圧が異常に低下した場合、低電圧保護モードにする機能です。 低電圧保護モードでは、 デジタルアンプ出力端子が Weak Low(高抵抗で接地された状態)となります。 PVDDREG 端子の電源電圧が、PVDD 電源 遮断しきい値電圧(VHUVLL)を下回った場合に、低電圧保護モー ドになります。 PVDDREG 端子の電源電圧が、 PVDD 電源 起動しきい値電圧 (VHUVLH)を上回った場合に、 低電圧保護モードを解除し、一定の待機時間 (tWU)の後に通常動作状態となります。 ・DC 検知機能 デジタルアンプからDC信号が継続して出力された場合、デジタルアンプ出力に接続されたスピー カーを保護するための機能です。 MUTEN 端子=L の場合、DC 検知機能はディセーブルされます。 デジタルアンプ出力に、継続して一定時間(tDCDET)、一定レベル(VDCDET)以上の電圧が出力された場合、 DC 検知モードとなり、PROTN 端子に L を出力しデジタルアンプ出力端子が Weak Low(高抵抗で接地 された状態)となります。 一度 DC 検知モードになると、DC 出力状態が解除されても PROTN 端子は L 出力を保持します。DC 検 知モードは、電源を遮断するか SLEEPN 端子を一旦 L とすることで解除できます。 PROTN 端子と SLEEPN 端子を外部で接続した場合、DC 状態を検知して DC 保護モードになっても、DC 保護モードは解除され、PROTN 端子出力は L から Hi-Z となり、一定の待機時間(tWU)の後に通常動 作状態となります。 (自動復帰機能) 3DA148A70 20 ■ アプリケーション回路例 ■ YDA148 アプリケーション回路例 (ご注意) ・PVDDPL-PVSSL, PVDDML-PVSSL, PVDDPR-PVSSR, PVDDMR-PVSSR のパスコンは 1μF のセラミックコ ンデンサをご使用ください。できる限りそれぞれの端子の直近に実装してください。 ・入力端子より前段のインピーダンスは 10kΩ以下としてください。 ・PROTN 端子=H 時に電圧が 2.0V~3.3V、及び PROTN 端子=L 時に流れる電流が 0.4mA 以下となるよ うに、抵抗の定数を設定してください。 ・PLIMIT 端子の設定については、P.8-9 をご参照ください。 ・PROTN 端子のプルアップ抵抗については、P.18-19 をご参照ください。 <ステレオ動作・単体使用例(差動入力、外部クロック動作)> VDDP VSSP VDDP 220uF PVDDML OUTML OUTML PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 1uF 0.1uF Rch Input- PVSSL Lch Input- 1uF 1uF OUTPL PVDDPL Lch Input+ 1uF OUTPL VDDP 0.1uF VDDP 1uF 1uF Rch Input+ External Clock VREF CKIN CKOUT (open) INRP MUTEN Mute Control AVSS PROTN SLEEPN OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR 1uF VDDP PVDDMR PLIMIT 3DA148A70 Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select INRM 1uF VSSA Gain Select 1uF VSSP 21 VDDP VCC Sleep Control Error Flag ■ アプリケーション回路例 YDA148 <ステレオ動作・単体使用例(シングル入力、外部クロック動作)> VDDP VSSP VDDP 220uF PVDDML OUTML OUTML Lch Input+ PVSSL 1uF 1uF OUTPL PVDDPL 1uF OUTPL VDDP 0.1uF VDDP 1uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 Gain Select Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select 1uF 0.1uF 1uF Rch Input+ External Clock VREF CKIN INRM CKOUT (open) INRP MUTEN Mute Control AVSS PROTN 1uF 1uF OUTMR OUTMR PVSSR OUTPR OUTPR PVDDPR VSSA VCC Sleep Control SLEEPN Error Flag PVDDMR PLIMIT 1uF VDDP VDDP VSSP <ステレオ動作・単体使用例(差動入力、入力信号レベル外部設定、外部クロック動作)> VDDP VSSP VDDP 220uF GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 1uF Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select External Clock VREF CKIN CKOUT (open) INRP MUTEN Mute Control AVSS PROTN 1uF OUTMR PVSSR 1uF VSSP 22 OUTMR OUTPR OUTPR 1uF VDDP PVDDMR SLEEPN PVDDPR VSSA Gain Select INRM PLIMIT 3DA148A70 PVDDML OUTML OUTML Rch Input+ PVDDREG 1uF 0.1uF Rch Input- PVSSL Lch Input- 1uF 1uF OUTPL PVDDPL Lch Input+ 1uF OUTPL VDDP 0.1uF VDDP 1uF VDDP VCC Sleep Control Error Flag ■ アプリケーション回路例 YDA148 <ステレオ動作・単体使用例(シングル入力、入力信号レベル外部設定、外部クロック動作)> VDDP VSSP VDDP 220uF PVDDML OUTML OUTML 1uF PVSSL 1uF OUTPL 0.1uF 1uF OUTPL PVDDPL VDDP Lch Input+ VDDP 1uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 Gain Select Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select 1uF 0.1uF 1uF Rch Input+ External Clock VREF CKIN INRM CKOUT (open) INRP MUTEN Mute Control AVSS PROTN 1uF VCC 1uF OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR VSSA Error Flag Sleep Control SLEEPN PVDDMR PLIMIT 1uF VDDP VDDP VSSP <モノラル動作・単体使用例(差動入力、外部クロック動作)> VDDP VSSP VDDP VDDP 1uF 220uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select External Clock VREF CKIN CKOUT (open) INRP MUTEN Mute Control AVSS PROTN OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR 1uF PVDDMR SLEEPN VDDP 3DA148A70 Gain Select INRM PLIMIT VSSA PVDDML 0.1uF OUTML 1uF PVSSL Lch Input- 1uF OUTML Lch Input+ 1uF OUTPL 0.1uF OUTPL PVDDPL VDDP 1uF 1uF VSSP 23 VDDP VCC Sleep Control Error Flag ■ アプリケーション回路例 YDA148 <ステレオ動作・単体使用例(差動入力、内部クロック動作)> VDDP VSSP VDDP 220uF PVDDML OUTML PVSSL PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 Gain Select Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select 1uF 0.1uF Rch Input- OUTML Lch Input- 1uF OUTPL Lch Input+ 1uF OUTPL PVDDPL VDDP 0.1uF VDDP 1uF 1uF 1uF Rch Input+ AVSS VREF CKIN INRM CKOUT (open) INRP MUTEN Mute Control AVSS PROTN 1uF PLIMIT 1uF OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR VSSA VCC Error Flag Sleep Control PVDDMR SLEEPN 1uF VDDP VDDP VSSP <ステレオ動作・単体使用例(差動入力、外部クロック動作、自動復帰設定)> VDDP VSSP VDDP 220uF PVDDML OUTML OUTML PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 1uF 0.1uF Rch Input- PVSSL Lch Input- 1uF 1uF OUTPL PVDDPL Lch Input+ 1uF OUTPL VDDP 0.1uF VDDP 1uF 1uF Rch Input+ Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select External Clock VREF CKIN INRM CKOUT (open) INRP MUTEN Mute Control 1uF AVSS VDDP PROTN OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR PVDDMR SLEEPN PLIMIT VSSA Gain Select VSSP 1uF VDDP 3DA148A70 1uF VSSP 24 VDDP ■ アプリケーション回路例 YDA148 <MASTER-SLAVE 動作使用例(差動入力、外部クロック動作)> VDDP VSSP VDDP 220uF 0.1uF Rch Input- 1uF Rch Input+ 1uF PVDDML 1uF OUTML Lch Input- 1uF OUTML Lch Input+ 1uF PVSSL 0.1uF 1uF OUTPL PVDDPL VDDP OUTPL Master VDDP 1uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 VREF CKIN INRM CKOUT INRP MUTEN AVSS PROTN 1uF OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR VSSA Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select External Clock Mute Control VCC Sleep Control Error Flag PVDDMR SLEEPN PLIMIT Gain Select 1uF VDDP VDDP VSSP VDDP VSSP VDDP 220uF 1uF Rch Input1uF PVDDML 0.1uF Rch Input+ OUTML 1uF OUTML Lch InputLch Input+ 1uF PVSSL 0.1uF 1uF 1uF OUTPL PVDDPL VDDP OUTPL Slave1 VDDP 1uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLM NCDRC1 INLP NCDRC0 VREF CKIN INRP CKOUT INRM MUTEN AVSS PROTN PLIMIT 1uF OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR VSSA Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select Mute Control VCC Sleep Control Error Flag PVDDMR SLEEPN Gain Select 1uF VDDP VDDP VSSP VDDP VSSP VDDP 220uF 0.1uF Rch Input+ 1uF Rch Input1uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLM NCDRC1 INLP NCDRC0 Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select VREF CKIN CKOUT (open) INRM MUTEN Mute Control AVSS PROTN OUTMR PVSSR 25 OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR 1uF PVDDMR SLEEPN VDDP 3DA148A70 Gain Select INRP PLIMIT VSSA PVDDML 1uF OUTML 1uF OUTML Lch InputLch Input+ 1uF PVSSL 0.1uF 1uF OUTPL PVDDPL VDDP OUTPL Slave2 VDDP 1uF 1uF VSSP VDDP VCC Sleep Control Error Flag ■ アプリケーション回路例 YDA148 <MASTER-SLAVE 動作使用例(差動入力、外部クロック動作、自動復帰設定)> VDDP VSSP VDDP 220uF 0.1uF Rch Input- 1uF Rch Input+ 1uF PVDDML 1uF OUTML Lch Input- 1uF OUTML Lch Input+ 1uF PVSSL 0.1uF 1uF OUTPL PVDDPL VDDP OUTPL Master VDDP 1uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLP NCDRC1 INLM NCDRC0 VREF CKIN INRM CKOUT INRP MUTEN AVSS PROTN Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select External Clock Mute Control OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR 1uF PVDDMR SLEEPN PLIMIT VSSA Gain Select 1uF VDDP VDDP VSSP VDDP VSSP VDDP 220uF Rch Input+ 1uF Rch Input1uF PVDDML 0.1uF OUTML 1uF OUTML Lch InputLch Input+ 1uF PVSSL 0.1uF 1uF 1uF OUTPL PVDDPL VDDP OUTPL Slave1 VDDP 1uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLM NCDRC1 INLP NCDRC0 VREF CKIN INRP CKOUT INRM MUTEN AVSS PROTN Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select Mute Control OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR 1uF PVDDMR SLEEPN PLIMIT VSSA Gain Select 1uF VDDP VDDP VSSP VDDP VSSP VDDP 220uF 0.1uF Rch Input+ 1uF Rch Input1uF PVDDML 1uF OUTML Lch Input+ OUTML Lch Input- 1uF PVSSL 0.1uF 1uF 1uF OUTPL PVDDPL VDDP OUTPL Slave2 VDDP 1uF PVDDREG GAIN1 AVDD GAIN0 INLM NCDRC1 INLP NCDRC0 Non-Clip/DRC1/DRC2 mode select VREF CKIN INRP CKOUT (open) INRM MUTEN Mute Control VDDP PROTN AVSS SLEEPN OUTMR PVSSR OUTMR OUTPR OUTPR PVDDPR PVDDMR PLIMIT VSSA Gain Select VSSP 1uF VDDP 3DA148A70 1uF VSSP 26 VDDP ■ 電気的特性 ■ YDA148 電気的特性 ● 絶対最大定格 *1) 項目 記号 最小 最大 単位 電源端子(PVDD)電圧範囲 入力端子電圧範囲 PROTN 端子電圧範囲 許容損失 4 層基板 許容損失 許容損失 QFN32 許容損失 2 層基板 許容損失 許容損失 VDDP -0.3 20 V VIN -0.3 4 V VPROTN -0.3 4 V *2) (Ta=25℃) 6.03 W PD25 *2) (Ta=70℃) PD70 3.86 W *2) (Ta=85℃) PD85 3.14 W *3) (Ta=25℃) PD25 2.84 W *3) (Ta=70℃) PD70 1.82 W *3) (Ta=85℃) PD85 1.48 W 接合温度 Tjmax 150 ºC 保存温度 TSTG -40 150 ºC 注) *1:絶対最大定格とは、信頼性や寿命を保証するため超えてはならない定格値で、瞬時たりとも 超えて使用すると、デバイスが直ちに破壊、もしくは信頼性を著しく劣化させる恐れがあり ます。 注) *2:以下の基板実装条件に基づく値 基板層:4 層(FR-4)、基板サイズ:136 [mm] × 85 [mm]、基板銅箔厚:35 [μm] 配線密度: 377%、露出ステージ:基板に半田付け、 放熱用スルーホール:露出ステージ直下から、内層(VSS 面) 、B 面に対して 9 個(3x3) 注) *3:以下の基板実装条件に基づく値 基板層:2 層(FR-4)、基板サイズ:136 [mm] × 85 [mm]、基板銅箔厚:35 [μm] 配線密度: 185%、露出ステージ:基板に半田付け、 放熱用スルーホール:露出ステージ直下から、B 面に対して 9 個(3x3) ● 推奨動作条件 項目 記号 最小 標準 電源電圧 (PVDD) VDDP 8 デジタル端子*4) H レベル入力電圧 VIN 2.52 3.3 SLEEPN 端子 H レベル入力電圧 VIN 2.0 3.3 動作周囲温度 TA -40 25 スピーカーインピーダンス (ステレオ) RL 7.2 8 *5) スピーカーインピーダンス (モノラル) RL 3.6 4 注) 推奨動作条件以外の条件では使用しないでください。 注) *4:MUTEN, CKIN, NCDRC0, NCDRC1, GAIN0, GAIN1(CMOS I/F)端子に適用。 注) *5:OUTPL と OUTPR、OUTML と OUTMR を接続して使用する場合 3DA148A70 27 最大 単位 16.5 3.6 3.6 85 - V V V ºC Ω Ω ■ 電気的特性 YDA148 ● 直流特性 (特記無き場合 VSS = 0V, VDDP = 8V~16.5V, TA = -40℃~85℃, CKIN=1MHz) 項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位 PVDD 端子 起動しきい値電圧 VHUVLH - - 6.5 - V PVDD 端子 遮断しきい値電圧 VHUVLL - - 6.0 - V DC 検知電圧 VDCDET VDDP=15V - 4 - V tDCDET - - 0.5 - s DC 検知時間 *6) H レベル入力電圧 VIH - 2.52 - - V *6) L レベル入力電圧 VIL - - - 0.9 V RIN_D - 3.3 - - MΩ SLEEPN 端子 H レベル入力電圧 VIH_SLPN - 2.0 - - V SLEEPN 端子 L レベル入力電圧 VIL_SLPN - - - 0.8 V SLEEPN 端子 入力インピーダンス RIN_ - 3.3 - - MΩ デジタル端子 デジタル端子 デジタル端子*6)入力インピーダンス SLPN CKOUT 端子 L レベル出力電圧 VOL IOH=4mA - - 0.4 V CKOUT 端子 H レベル出力電圧 VOH IOL=-4mA 2.4 - - V PROTN 端子 出力電圧 VOL IOL=0.4mA - - 0.4 V - 18.8 - kΩ INLP, INLM, INRP, INRM 端子 入力インピーダンス RIN AVDD 端子 出力電圧 VDDA - 3.0 3.3 3.6 V AVDD 端子 出力電流 IDDA - - - 1 mA VREF 端子 出力電圧 VREF - - VDDA/2 - V PVDD 消費電流 IDDP VDDP=12V, 無負荷 - 32 - mA ISLEEP VDDP =12V, TA = 25℃ - 20 - μA ミュート時(MUTEN=L) PVDD 消費電流 IMUTE VDDP =12V, TA = 25℃ - 16 - mA 無信号入力時 PVDD 消費電流 INOSIG VDDP =12V, TA = 25℃ - 32 - mA パワーダウン時(SLEEPN=L) PVDD 消費電流 注) *6:MUTEN, CKIN, NCDRC0, NCDRC1, GAIN0, GAIN1(CMOS I/F)端子に適用。 ● 交流特性 (特記無き場合 VSS = 0V, VDDP = 8V~16.5V, TA = -40℃~85℃, CKIN=1MHz) 項目 CKIN 入力周波数 CKIN 入力デューティ 自励クロック周波数 スリープ復帰時間 ミュート復帰時間 3DA148A70 記号 最小 標準 最大 単位 fCKIN DTCKEXT fCK tWU tMRCV 0.9 40 - 1.0 1.0 1 - 1.1 60 1.5 1 MHz % MHz s ms 28 ■ 電気的特性 YDA148 ● アナログ特性 (特記無き場合 VSS = 0V, VDDP = 12V, TA = 25℃, GAIN[1:0]=L,L, NCDRC[1:0]=L,L, CKIN= L*7)) 項目 記号 最大 単位 THD+N RL=8Ω, Po=0.1W 0.01 % THD+N RL=8Ω, Po=0.2W 0.16 % 瞬間最大出力 (モノラル) Po 電圧利得 AV THD+N=10% THD+N=10% THD+N=10% THD+N=10% 標準 W W W W dB dB dB dB Po RL=8Ω, VDDP=12V, RL=8Ω, VDDP=15V, RL=4Ω, VDDP=12V, RL=4Ω, VDDP=15V, GAIN[1:0]=L,L GAIN[1:0]=L,H GAIN[1:0]=H,L GAIN[1:0]=H,H 最小 10 15 19 30 22 28 34 16 瞬間最大出力 (ステレオ) 全高調波歪率 (ステレオ) (BW::20kHz) 全高調波歪率 (モノラル) (BW::20kHz) 信号雑音比 (ステレオ) (BW:20kHz A-Filter) 信号雑音比 (モノラル) (BW:20kHz A-Filter) 残留ノイズ (ステレオ) (BW:20kHz A-Filter) 残留ノイズ (モノラル) (BW:20kHz A-Filter) チャンネル分離比 電源除去比 (ステレオ) (PVDD 印加) 電源除去比 (モノラル) (PVDD 印加) 同相信号除去比 (ステレオ) 同相信号除去比 (モノラル) 最大効率 (ステレオ) 条件 SNR RL=8Ω, GAIN[1:0]=H,H 105 dB SNR RL=4Ω, GAIN[1:0]=H,H 105 dB Vn RL=8Ω, GAIN[1:0]=H,H 48 μVrms Vn RL=4Ω, GAIN[1:0]=H,H 48 μVrms CS 1kHz 80 dB PSRR Vripple=100m, f=1kHz 60 dB PSRR Vripple=100m, f=1kHz 60 dB CMRR f=1kHz 41 dB CMRR f=1kHz 41 dB η RL=8Ω 91 % RL=4Ω 93 % 最大効率 (モノラル) η RL=8Ω 93 % *8) 出力オフセット電圧 (ステレオ) |Vo| 5 15 mV *8) 出力オフセット電圧 (モノラル) |Vo| 5 15 mV 20Hz -1 0 1 dB 周波数特性 fRES 20kHz -1 0 1 dB 注) 全てのアナログ特性は、弊社評価環境を使用して得られた値です。パターンレイアウト等によって は、特性が変わる可能性があります。 出力負荷として、8Ωまたは 4Ωの抵抗と 30μH のコイルを直列に接続して測定しています。 注) *7:外部クロックモード、および内部クロック(スプレッドクロックモード)でも同じスペック となります。 注) *8:オフセット電圧は、標準値をσ、最大値を 3σとして標記しています。 3DA148A70 29 ■ 電気的特性 YDA148 ● 代表的な特性例 (特記無き場合 VSS=0V, VDDP=12V, TA=25℃, GAIN[1:0]=L,L, NCDRC[1:0]=L,L, CKIN=1MHz) POWER vs THD+N (YDA148, RL=8Ω) (Freq=1kHz, with 20kHz filter) 100.00% Lch Rch 1.00% 0.01% 0.0001 0.001 0.1 1 Power [W] 10 0.01% 0.0001 0.001 100 0.10% 1000 10000 FREQ [Hz] Efficiency [%] 30 20 10 Lch Rch 0 100 1000 FREQ [Hz] 10 100 10000 Lch Rch 10 100000 Frequency Responce (YDA148) 10 0.1 1 Power [W] 0 -20 -40 -60 -80 -100 -120 -140 -160 Noise Level [dBV] 1.00% 0.01% 100 0.01 Noise FFT (YDA148) Lch Rch 10.00% THD+N 0.01 FREQ vs THD+N (YDA148) (Po=0.1W with 20kHz filter) 100.00% Gain [dBV] 1.00% 0.10% 0.10% 100000 100 1000 Freq [Hz] 10000 100000 Power vs Efficiency (YDA148,PVDD=12V) 100 95 90 85 80 75 70 65 60 8Ω 55 50 0 2 4 6 8 10 Power [W] PVDD VS Max-Power (YDA148 mono) PVDD VS Max-Power (YDA148 stereo) 45 25 40 35 Max Power [W] 8Ω THD+N=1% 8Ω THD+N=10% 20 Max Power [W] Mono 10.00% THD+N 10.00% THD+N 100.00% POWER vs THD+N (YDA148, RL=4Ω) (Freq=1kHz, with 20kHz filter) 15 10 4Ω THD+N=1% 4Ω THD+N=10% 30 25 20 15 10 5 5 0 0 5 3DA148A70 10 PVDD [V] 15 20 30 5 10 PVDD [V] 15 20 ■ 電気的特性 YDA148 Power Dissipation vs Output Power (YDA148 stereo) 6 12V_8Ω_25℃ 12V_8Ω_70℃ Power Dissipation [W] Power Dissipation [W] 6 Power Dissipation vs Output Power (YDA148 stereo) 4 2 0 4 2 0 0 2 4 6 8 10 12 14 Output Power [W] 16 18 20 0 Power Dissipation vs Output Power (YDA148 mono) 3 2 1 2 4 6 8 10 12 14 Output Power [W] 16 18 20 Power Dissipation vs Output Power (YDA148 mono) 6 12V 8Ω 25℃ 15V 8Ω 25℃ 12V 8Ω 70℃ 15V 8Ω 70℃ Power Dissipation [W] Power Dissipation [W] 15V_8Ω_25℃ 15V_8Ω_70℃ 12V 4Ω 25℃ 15V 4Ω 25℃ 12V 4Ω 70℃ 15V 4Ω 70℃ 5 4 3 2 1 0 0 0 3DA148A70 5 10 15 Output Power [W] 20 31 0 5 10 15 Output Power [W] 20 25 ■ パッケージ外形図 ■ YDA148 パッケージ外形図 注) 1. 表面実装LSIは、 保管条件、 および、 半田付けについての特別な配慮が必要です。 2. 組立工場により、 寸法や形状などが異なる場合があります。 詳しくはヤマハ代理店までお問い合わせください。 Note: 1. Special attention needs to be paid to the storage conditions and soldering method of the surface mount IC. 2. Dimension, form, etc. may differ depending on assembly plants. For details, please contact your local Yamaha agent. 3DA148A70 32 YDA148 安全上のご注意とお願い 警告 禁止 禁止 禁止 ! 指示 絶対最大定格を超えて使用しないでください。絶対最大定格を超えると破壊、損傷および劣化の原因となり、 破裂・燃焼を起こし、火災の原因となることや、傷害を負うことがあります。 デバイスの逆差し、差し違い、または電源のプラスとマイナスの逆接続はしないでください。電圧や消費電 力が絶対最大定格を超え、破壊、損傷および劣化の原因になるだけでなく、破裂・燃焼により傷害を負うこ とがあります。なお、逆差しおよび差し違いのままで通電したことのあるデバイスは使用しないでください。 端子間の短絡をしないでください。特に、高電圧端子と低電圧端子等の異なる電源端子が短絡した場合、発 煙・発火・破裂の危険があります。 スピーカーから発音させるデバイスにおいては、デバイスの誤作動や故障によりスピーカーへの異常出力が 発生した場合の製品、システム設計における安全対策をお願いします。スピーカーは振動板の振動に伴う空 気流動でボイスコイル部の熱を放熱します。デバイスの故障等により、DC 信号(数 Hz 程度以下)が入力され ると放熱性が急激に低下し、たとえ定格入力以下で使用していても、ボイスコイルの断線、スピーカーの発 煙、発火につながる場合があります。 注意 禁止 ! 指示 ! 指示 ! 指示 ! 指示 ! 指示 ! 指示 ! 指示 ! 指示 ! 指示 当社製品が発煙・発火したことによる延焼を防ぐために、また、周辺の影響により当社製品が発煙・発火し ないように、燃焼体、発火物、引火物の近くでは使用しないでください。 一般に半導体製品は誤作動したり、経年変化、劣化等により故障したりすることがあります。製品の誤作動 や故障により、生命・身体・財産が侵害されることのないように、製品やシステムの安全設計、用途に応じ たフェイルセーフなどの対策をお願いします。 デバイスに内蔵された DSP が、外乱等によって誤動作し、突然最大振幅波形が出力され、後続するヘッドフ ォンや外部アンプが損傷したり、耳が損傷を受けたりする可能性があります。デバイスの誤作動や故障に対 し、製品、システム設計における安全対策をお願いします。 半導体デバイスは、不燃性ではありませんので、過電流の発生や故障の場合に発煙・発火する場合がありま す。 動作時または故障時にも過電流が流れ続けないよう、過電流防止等の安全設計をお願いします。 デバイスに内蔵された保護回路が正常に動作しなかった場合を想定しての安全対策をお願いします。デバイ スに内蔵された、過電流保護回路、高温保護回路は使用方法や状況により、正常に動作しなかったり、動作 する前にデバイスが破壊したりすることがあります。 安定した電源を使用してください。電源が不安定な場合、保護機能が動作せず、デバイスが破壊することが あります。また、デバイスの破壊により、傷害を負ったり発煙・発火に至ったりすることがあります。 実装したデバイスの端子上に、外部から導電性物質 (金属ピンなど) が落下して、ショート状態になること のないように配慮した筐体設計をしてください。また、破裂・燃焼によって発生する飛散物による傷害を負 うことがないように飛散防止などを考慮した設計をしてください。 デバイスは動作時、発熱により高温になる場合があります。動作時のデバイスに直接触れると火傷をする場 合がありますので、注意してください。 一般に半導体製品は、静電気により特性劣化や破壊を起こす場合があります。デバイスの取り扱い時には静 電気に注意してください。 WLCSP パッケージの製品は、遮光状態で使用してください。 WLCSP パッケージの製品は、構造上、シリコンウエハが露出しているため、太陽光等の光が当たると光電効果 により内部で電荷が発生し、デバイスが正常動作しない場合(リーク電流増大等)があります。 v05 3DA148A70 33 YDA148 jC02