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中東欧ミニ情報 <防寒事情>

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中東欧ミニ情報 <防寒事情>
中東欧ミニ情報
<防寒事情>
ポーランド
8 月末から秋風
地球温暖化のせいか、最近のポーランドの冬は比較的温かくなった。気温がマイナス 15∼20 度まで
下がることはほとんどなくなった。ワルシャワに限っていえば、雪も少なくなった。それでもやはり、
日本や西欧から来る人にとってポーランドの冬は厳しいかもしれない。10 月半ば頃まで暖かいこともあ
るが、たいてい 8 月下旬頃に秋風が吹き始め、コートが必要になってくる。それも薄手のものではなく、
日本の真冬用のコートが必要だ。風の強い日などは帽子も着用した方がよい。マフラーも必需品である。
雪が降り出したら道で滑らないよう、安定のよい靴を履く。冬の靴はファッションで選ぶより、防寒
を考えて選んだ方がよい。冬になるとロングブーツやショートブーツなど各種の冬靴が売り出される。
男性用にはかかとを包みこむ長さのビジネスブーツもある。
冬場は室内の暖房が行き届いて十分暖かいため、厚手の下着着用はお勧めしない。セーターやジャケ
ット、コートで調整する。
衣料はノーブランド物なら日本より安く購入できる。Galeria Centrum(ガレリア・ツェントルム;
マルシャウコフスカ通り 104/122)や Galeria
Mokotow(ガレリア・モコトゥフ;ヴォウォスカ通り
12)のような大規模店に行けば、1 軒ですべてのアイテムを揃えることができる。
チェコ
ダウンジャケットが人気
地球温暖化の影響もあってか、チェコでは最近、真冬でも氷点下 20 度以下の厳寒などということは、
山地を除けば稀になってきた。それでもやはり北国には違いないので、それなりの防寒装備が必用であ
る。冬のオーバー、手袋、マフラー、ブーツはもちろんのこと、帽子も耳まで隠れる暖かいものを用意
したい。
ただし、どこも集中暖房で、部屋や公共交通機関のなかは常に温かい。チェコの家庭や会社では、真
冬でも部屋のなかでは半袖という服装がごく普通である。下着などをあまり厚手のものにすると汗をか
き、外で冷えるということになってしまう。下に温かいものを着るよりも、室内で脱げるように上にセ
ーターなどを重ね着するほうが合理的である。
防寒具で人気のあるのは、ダウン・ジャケット(あるいはダウン・コート)で価格は 3,000 コルナ程
度(約 9,000 円)。またフォーマルな冬物オーバーの価格は、日本と変わらない(元共産国であること
から、チェコでは何でも安いと考えている方が多いと思うが、一般的に衣類は比較的高い)。ブーツも、
現地入りしてから買う方が多いが、外見だけでなく、雪道を歩くことを考慮し滑りにくいものを選ぶ必
用がある。こちらのほうの値段は、2,000∼3,000 コルナ(約 6,000∼9,000 円)程度。いずれも2月頃
の冬物バーゲン期まで待てば、これが半額ほどになる。
ハンガリー
スキーウェアも立派な街着
中東欧ミニ情報
2001 年 9 月
ブタペストの冬は、曇天が続くことはなく、時折青空が望めるときもある。雪はさほど降らない。特
に寒さが厳しくなる 1 月は、防寒用の帽子や風除けフード、手袋は必携だ。また足元も石畳の街を歩い
ているとつま先がジンジン痛んでくる。
こんな寒い冬の服装だが、年配者に多く見られるのは、伝統的な冬の装いといわれる毛皮のコートに
帽子だ。筆者は毛皮の帽子→酷寒→ロシアと連想してしまうが、ロシアほど寒くない当地でもよく利用
されている。
このほか、女性や子供たちのなかには、スキーウェアと思われるつなぎ型コスチュームで、青空市場
などに姿を見せる人たちがいる。機能的で温かいスキーウェアの街着は、実利主義のハンガリー人の気
質にかなった選択だ。なお、当国は平原の国で、スキーゲレンデは皆無に等しい。
他方、酷寒のなか、野外作業をする男たちが、小さなグラスになみなみと注がれたアルコール度数 40%
前後の蒸留酒「パーリンカ」をぐっとあおり、仕事に出かけるのは伝統的なスタイル。また、クリスマ
ス・シーズンなどに見られるシナモンの入ったホットワインや焼き栗も寒空では体を温めるに役立つ。
ルーマニア
自分自身が医者
冬の防寒はまず衣服からはじまる。毛皮か羊毛の帽子、マフラー、皮や羊毛のオーバー、羊毛の靴下、
防水・防雪靴、手袋などが必要である。靴は氷雪の上で滑らないものが良い。オーバーは 170 ドル前後、
良い靴は 100 ドル前後する。
風を予防する簡単な方法は、常識的なことであるが寒い時に薄着をしない、風呂やシャワーの後に
濡れた髪のまま外出しないことなどである
通常ルーマニア人は、風邪あるいはインフルエンザは自分で対処し医者には行かない。理由は医者の
費用が高いためである。人々は、医者にかかる 1 回の費用で薬が買え、治療は自宅でできると考えてい
る。つまり、医者の役割は自分でもできると思っている。抗生物質は医者の処方箋により購入するが、
国産が2ドル、輸入品は 10∼15 ドルである。予防接種は、国産が 5 ドル、輸入品が 7 ドルかかる。
当地の伝統的な風邪の治療方法は、高熱時には酢を染み込ませた靴下を履く、アルコールに漬けたシ
ャツで身体を包む、呼吸がつらい時には熱い塩を胸に置く、シナの木の花や葉から作る自家製の熱いお
茶やミントティー、熱い赤ワインを飲むことなどである。
通常るのはフランスのルノーで、トルコ生産の低価格車を売り出し、市場シェアを
前年比約8倍に拡大した。輸入車トップ5の販売台数、代表車種、価格例は以下のとおり。
① ルノー 4,430 台(メガーヌ、3万マルク)
② フォルクスワーゲン 1,764 台(パサート、4 万 5,000 マルク)
③ シュコダ 1,693 台(オクタビア、3 万 5,000 マルク)
④ フィアット 977 台(プント、2万 5,000 マルク)
⑤ プジョー 861 台(プジョー206、2万 5,000 マルク)
ちなみに、国産車の値段は、ダチアが 4,500 ドル(新型車)、大宇は Tico から Leganz
まで、5,500 ドルから2万ドルほどである。
中東欧ミニ情報
2001 年 9 月
ガソリン価格は、1リットル、1 万 3,600 レイ(約 0.5 ドル)で、ルーマニアの平均月収(約 100 ド
ル、1 ドル=約2万 6,000 レイ)からみると高い。強制保険は年額 20∼80 ドルで、年初に一括払いする
と 10%割引になる。任意保険は(年額)3,000 ドル前後と高い。
バルト3国
帽子、マフラー、手袋は必需品
ラトビア:厳冬期の気温は、マイナス 20 度以下になることはあるが、通常はマイナス 10 度くらいであ
る。ラトビア人は、それほど寒くない日でも、気温の急変に備えてマフラー、手袋、帽子をしっかり着
込む。もちろん雪は降る。しかし、幹線道路やリガ市街の道路はよく除雪され、雪で交通が途絶するこ
とはほとんどない。冬にラトビアを訪問する場合の服装は、マフラー、手袋、帽子それに日本で着てい
たコートで十分であろう。靴はゴム底のものが必須である。
リトアニア:冬期にしばしばマイナス 10 度程度まで下がるリトアニアでも、帽子、マフラー、手袋が
外出の際の防寒 3 点セットである。マフラーは、防寒のため首にぐるぐる巻きにする。帽子は、旧ソ連
時代からの伝統で毛皮の帽子が多いが、最近では有名スポーツメーカーの毛糸の帽子をかぶる若者も増
えてきている。マフラー、帽子、手袋を使用しても、寒さに耐えられない人の中には、朝からウォッカ
で体を温めている人もいる。
エストニア:内陸部は気温の変化が激しく、気温が前日と 20 度以上違うことがある。自治体予算の関
係からか、エストニアでは除雪が速やかに行われないことが多く、靴は厚めの滑らないブーツが必需品
である。また車は、リモコンで暖房を入れられる機能を備えておくと、寒い車のなかで震えなくてすむ。
中東欧ミニ情報
2001 年 9 月
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