Comments
Description
Transcript
KCとWSで構築した 自動組版システムによる コスト削減実績
2016年7月1日 パナソニック システムネットワークス株式会社 オフィスプロダクツ事業部 前田 保 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 1 福岡県筑紫野市在住 55歳 血液型:B型 1985年九州松下電器(当時)に入社し、現在に至る ソフト開発・商品企画部門等を経て、2011年に取説開発部門 へ異動 制作プロセスの見直しによる業務効率化を推進 自動組版システムの運用管理と制作実務を実践 →システム仕様を把握し、多くの課題を抽出 2014年1月より、次期自動組版システムの調査を開始 2015年1月より、KC/WSシステムの導入推進 現在は、システム管理、取説内製指導、制作会社との調整など を担当 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 2 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 3 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 4 下記の取説を制作 PBX(電話交換機) IP電話(PBX子機) A4複合機 イメージスキャナー © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 5 旧システムの概要、課題 制作システムの課題 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 6 【コスト】商品カテゴリごとに 別仕様のため、追加開発 費はそれぞれ必要 【コスト】独自仕様のため、VerUp費用は全額負担 翻訳メモリ データ TM 1 【操作性】 エディター 反応速度が (ブラウザ上) 遅い。 起動に10分 コンテンツ コンテンツ コンテンツ 管理ソフト 管理ソフト 管理ソフト (ブック指向) (ブック指向) (ブック指向) 組版エンジン 英文 訳文 翻訳支援 ソフト SS 1 TM 2 【基本仕様】 独自仕様で、相 互参照できない TM 3 スタイル SS 2 シート SS 3 PDF 【基本仕様】商品カテゴリごとに内部タグが 別仕様のため、データ互換性がない © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 7 解りやすさ改善 操作手順の箇所で機能も説明 ひとつの操作手順が、数ページに渡って説明されている 操作手順が3~4階層になる箇所がある →トピック指向ライティング(DITA)の導入を機に改善 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 8 新システムの調査、概要 導入スケジュール、 導入体制、 新システム vs 旧システム 開発投資抑制 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 9 「汎用」システムを組み合わせて、自動組版システムを構築する ネット検索で、DITAの存在を知る DITA-CCMSと、連携可能な翻訳支援ツールを調査 DITAコンソーシアムに入会し、業界動向や製品を調査 DITAユーザー交流会に毎月参加して、課題を解決 [KCとWSを選定した理由] ① 多言語版取説の制作に適している ② 導入企業が多い ③ 国内で導入実績がある ④ 国内にサポート拠点がある © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 10 【コスト】高機能な汎用システムのため、追加開発が不要 【操作性】反応速度が速い →入力編集工数削減 翻訳メモリ データ TM 1 Knowledge Center 英文 World Server 訳文 oXygen スタイルシート 組版エンジン 最新版で高速 PDF TM 2 【基本仕様】 標準仕様で、相 互参照できる TM 3 SS 【基本仕様】内部タグ、スタイルシートの一 本化により、トピックを再利用できる © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 11 導入後半年で本運用開始 おもなイベント システム構築 スタイルシート 取説制作 2014/12 SDLライセンス契約 2015/ 1 設計開発着手 2 3 サーバー構築 4 翻訳メモリ変換 5 6 本運用開始 7 β版完成 制作開始 サーバー仕様強化 8 取説第1号完成 9 チューニング 10 取説第2号完成 11 12 (ほぼ)完成 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 12 PSN(弊社) 仕様検討・決定、システム評価・管理、旧システムの翻訳メモリをTMX変換 SDLジャパン株式会社 プロフェッショナルサービス、トレーニング、導入サポート(WS) 丸星株式会社 導入サポート(KC)、スタイルシート設計、旧システムのデータ変換&リライト アンテナハウス株式会社 スタイルシート開発 PSN-SSJC(システムソリューションジャパン社) サーバー構築、運用 Amazon Web Services, Inc. クラウドサービス © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 13 DITA導入に伴い、制作会社も変更 旧システム 新システム ブック指向 トピック指向 商品カテゴリ別 統一 翻訳メモリ 商品カテゴリ別 (独自フォーマット) 統一 (TMX) エディター ブラウザ上で動作 Windowsアプリ CMS基本設計 内部タグ、スタイルシート © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 14 入力編集プロセスの改善、成果 翻訳プロセスの改善、成果 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 15 DITA導入により、旧版データの複製が不要に エディター等の高速化・高機能化により、入力編集作業が効率化 旧システムの場合 旧版データの複製 イラスト等のアップロード 入力編集 校正(目視チェック) 新システムの場合 丸一日かかる (2万ページの取説) ― エディターが 遅い。 起動に10分 工数大 複製不要 イラスト等のアップロード 入力編集 校正(差分PDFチェック) 納品 納品 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 快適 正確で 速い PDF出力 が速い 16 旧システムの場合 新システム では不要 仮翻訳 複数訳文から一つを選択 イラスト修正 が必要 翻訳(本文、イラスト) 校正(目視チェック) 納品 工数大 ワークフローとメールで進捗管理 制作会社が進捗管理 ワークフロー機能とメール機能により、進捗管理を自動化 QAチェック・PDF差分チェックにより、目視での翻訳校正時間削減 執筆ルール(イラスト内に英文を含めない等)の作成・徹底 新システムの場合 仮翻訳 翻訳(本文) イラスト内 に英文なし 翻訳会社 校正(QAチェック、目視チェック) 校正(PDF差分チェック) © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 制作会社 納品 17 品質 コスト コスト削減が見込める海外での制作拠点探し 旧システムから翻訳版取説データを移行するときの翻訳メモリのメンテ費用 納期 DITAの特性を活かした解りやすい取説づくり。 機能説明と操作手順の書き分け。操作手順は10ステップ以内など。 製品特有の取説制作ノウハウ蓄積 (例)翻訳が必要なバリアブル、翻訳してはいけないバリアブル ピーク期でも制作日程を確保できる体制構築 制作 内製工数短縮のための、ノウハウ蓄積 © Panasonic System Networks Co., Ltd. 2016 18