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「リサーチ・アドミニストレータを育成・確保するシステムの整備
九州工業大学 リサーチ・アドミニストレーターシンポジウム 「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」の 概況とイノベーション創出に向けたURAへの期待 2013年1月16日 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課 大学技術移転推進室 工藤 雄之 (本稿は、必ずしも組織を代表しない個人の見解を含むものです。) リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備 背 景 我が国の大学等では、研究開発内容について一定の理解を有しつつ、 研究資金の調達・管理、知財の管理・活用等を行う人材が十分ではない ため、研究者に研究活動以外の業務で過度の負担が生じている状況に ある。 教育、社会サービス、管理運営等に関する活動 リサーチ・アドミニストレーター(URA) 大学等において、研究資金の調達・管理、 知財の管理・活用等を総合的にマネジメント できる研究開発に知見のある人材 を育成・確保する全国的なシステムを整備する とともに、専門性の高い職種として定着を図る。 2002年 研究に関する活動 1,346 650 1,041 2008年 298 823 539 451 569 教員の活動別年間平均職務時間(科学技術政策研究所 2011.12) 概 要 ① スキル標準の策定、研修・教育プログラムの整備など、リサーチ・アドミニストレーターを育成し、定着させる全国的なシステムを整備 ② 研究開発に知見のある人材を大学等がリサーチ・アドミニストレーターとして活用・育成することを支援 目 ①研究者の研究活動 活性化のための環境 整備 ②研究開発マネジメント の強化による研究推 進体制の充実強化 ③科学技術人材の キャリアパスの多様化 リサーチ・アドミニストレーターの業務 ○シニア・リサーチ・アドミニストレーター リサーチ・アドミニストレーター組織の統括、大型 研究プログラムの主体的な運営・進行管理等 ○リサーチ・アドミニストレーター 研究開発や産学連携の複数プロジェクトに係る申 請、競争的資金等の企画・情報収集・申請、採択 後の運営・進行管理、情報収集、交渉等 展 開 制度化 的 H23 ① 研ト 究す 環る 境仕 整組 備み をの サ整 ポ備 ー ② 大研 学究 等環 に境 お整 け備 る H24 H25 スキル標準の作成を大学に委託 H27 H28 ※1 H23スタート 【東京大学、東京農工大学、金沢大学、名古屋大学、京都大学】 【早稲田大学】 ◆研修・教育プログラムの整備 スキル標準を活用した全国的な研修・教育プログラムを作成・実施 協力 H26 【東京大学】 ◆スキル標準の策定 活用 定 着 活用 協力 ※2 H24スタート 世界的研究拠点整備 【北海道大学、筑波大学、大阪大学、九州大学】 専門分野強化 【新潟大学、山口大学、東京女子医科大学】 地域貢献・産学官連携強化【福井大学、信州大学、九州工業大学】 ◆リサーチ・アドミニストレーションシステムの整備 リサーチ・アドミニストレーターを配置し、リサーチ・アドミニスト レーションシステムを整備 【5機関※1】 ※シニアURAの配置が含まれている場合は、審査を経て、 4,5年度目にも継続できる取扱いを予定 ◆リサーチ・アドミニストレーションシステムの整備 【10機関※2】 1 URA配置支援補助金の公募(平成24年度公募要領より抜粋) (H24公募のポイント) ○ 支援対象 10機関程度 ○ 応募対象(事業タイプ):①「世界的研究拠点整備」、②「専門分野強化」、③「地域貢献・産学官連携強化」 (①4機関程度、②及び③で合わせて6機関程度) ○ 1機関当たり 「世界的研究拠点整備」:8人程度を基準とし、6人以上~10人程度 「専門分野強化」、「地域貢献・産学官連携強化」:6人程度を基準とし、5人以上~7人程度 ○ 主な実施条件 <実施機関、実施体制等について> ・URA組織体制(全体)において、本事業の補助金により雇用するURA以外に、大学等で独自に雇用するURAを配置する こと。 ・補助事業で整備したURA組織体制について、補助事業期間終了後も、大学等独自の経費により維持すること。 ・大学等の中長期的な構想における研究推進体制・機能の高度化・効率化に向けた将来構想を踏まえたURA組織体制(全 体)の整備構想とそのうち補助事業によるURA組織体制・機能の整備構想が整っていること。 ・URAとして雇用する者の職務環境等の整備に関する構想が整っていること。 <本事業の補助金により大学等で雇用するURAについて> ・ 「URAとしての職務」に専念させるとともに専従させる必要があること。 ・ 本補助金により配置支援を受けるURAの雇用形態は、原則として「いわゆる常勤雇用」とすること。 <その他> ・ 補助事業期間中の各種調査や補助事業期間終了後の追跡調査を予定。 2 リサーチ・アドミニストレーター施策の当面の取組と将来像(イメージ) ◇スキル標準の策定 - リサーチ・アドミニストレーターのスキル標準を策定 全国レベルで構築が必 要と考えられる機能 ◇研修・教育プログラムの整備 -スキル標準を活用しつつ全国的な研修・教育プログラムを 作成・実施 フ ィ ー ド バ ッ ク ◇研究開発マネジメント人材養成プログラムの 開発 - 大学院研究科において、シニア・リサーチ・アドミニ ストレーター等研究開発マネジメント人材養成プログ ラムを開発 ◇全国ネットワークの構築 - リサーチ・アドミニストレーターの全国ネットワーク を構築 - リサーチ・アドミニストレーターの資格制度・人材 供給システム等に向けた検討 能力・レベル認定機能 - 段階に応じて求められるスキルを身につけ ているか試験し、リサーチ・アドミニストレー ターとしての能力・レベルを認定 研修機能 - 全国的な研修によりリサーチ・アドミニスト レーターとしての能力向上を支援 交流機能 - 全国のリサーチ・アドミニストレーターの交 流・情報交換の場を提供 ◇リサーチ・アドミニストレーションシステムの整備 - リサーチ・アドミニストレーターを配置し、リサーチ・アドミニ ストレーションシステムを整備 3 URAシステム整備についての現状(参考情報)① ※本年、「平成23年度 大学等における産学連携等実施状況について」の関連調査として、「リサーチ・アドミニ ストレーターの整備状況等について」の作成協力を要請。 ※「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」事業開始年度における整備状況であるため 現時点では参考程度であると考えるが、今後、経年変化等の状況を確認していきたい。 【調査に当たっての条件 設定(調査票より抜粋)】 4 URAシステム整備についての現状(参考情報)② 【調査結果の例】 ○「URAとして配置」と整理する者が「いる」と回答した機関数 ○「URAとして配置」と整理する者の内訳 50機関 ①→URA配置支援補助金雇用のURA ②→独自経費雇用URAであり、URA業務に専念 専従 ③→独自経費雇用URAであり、エフォートの半分 以上をURA業務に従事している ※①~③のうち、60%程度はURA業務に専念専従している者であると考えられる。 ○「URAとして配置」と整理する者の性別、年齢構成 この条件設定におけ る男女比は、概ね2:1 程度である。 この条件設定におけ る年齢構成としては、 調査時点では約65% が40歳代以下で構成 されている。 5 URAシステム整備についての現状(参考情報)③ 【調査結果の例】 ○ 「URAとして配置」と整理する者の職務従事状況 この条件設定では、プレ・アワード、ポ スト・アワードの双方を担当するURA が多い。 プレ・アワード業務: ・ 学内研究者の研究領域や学内研究施設等の把握 ・ 企業、独法、国等のニーズや研究資金等の把握 ・ 研究者とともに、研究プロジェクトを企画 ・ 研究計画等に関して、関係法令等に合致しているか精査 ・ 研究プロジェクト案についての提案・交渉 等 ポスト・アワード業務: ・ 研究プロジェクトの実施に必要な人員・組織体制の整備 ・ 研究プロジェクトの会計、財務、設備管理 ・ ニーズや関係法令等に合致した研究プロジェクトの進捗 管理 ・ 特許申請等の研究成果のまとめ、活用促進 等 6 URAシステム整備についての現状(参考情報)④ 【調査結果の例】 ○ 「URAとして配置」と整理する者の前職 所属機関別では大学等及び民間企業等が、職種別では事務系職員が多い。 7 URAシステム整備についての現状(参考情報)⑤ 【調査結果の例】 ○ 「URAとして配置」と整理する者の前職 ①→URA配置支援補助金雇用のURA ②→独自経費雇用URAであり、URA業務に専念 専従 ③→独自経費雇用URAであり、エフォートの半分 以上をURA業務に従事している ①~③で分類した場合、 ①においては、大学等の教育・研究職の比率が高い。 ②においては、大学等及び民間企業から概ね同率で、 教育・研究職または事務系職員からの転入者が概 ね同率で存在する。 ③においては、大学等出身の事務系職員の比率が高 い。 8 日本再生を牽引するセンター・オブ・イノベーション (Center of Innovation (COI) )の構築 平成25年度概算要求額 :11,000百万円(新規) ~既存分野・組織の壁を取り払い、研究開発の「死の谷」を克服する、世界と戦える大規模産学連携研究開発拠点を構築・運営~ 課 題 日本再生を牽引する異分野融合型イノベーション拠点の構築・運営 ○真に革新的なイノベーションを妨げる既存の分野・組織の壁 ○研究開発の「死の谷」の存在 ・政府予算の減少、事業化に関する民間のリスク回避の顕著化 → 研究開発の成果を事業化に生かせない。 概 要 ◆革新的なイノベーションの創造 ◆「死の谷」の克服 日本再生戦略(平成24年7月31日閣議決定)の重点施策: 基礎研究から実用化までのイノベーションの強化 1.世界と戦う異分野統合型イノベーション拠点の支援 ◆革新的なイノベーションの創造 ・異分野融合・新領域創出を推進する仕 大規模かつ国際的な 異分野融合型イノベーション拠点の構築・運営 組み 基盤 (研究機器) 知識生産の動向を俯瞰し、取り組むべき課 題を明確に提示 ◆「死の谷」の克服 ・トップサイエンスの成果を切れ目無く 拠点(大規模型):4拠点 異分野統合型 テーマによる 研究開発 ※ 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)2,115百万円 システム (体制の整備) 人材 実用化まで一気通貫で実現する仕組み 革新的な課題設定、出口目標の明確化。産 学共同で優秀な若手人材が活躍・成長できる 魅力的な拠点の形成 ・民間資金の呼び込み 産学共同研究を大規模化・集中投資(政府 による支援施策の戦略性強化) →企業もリスクをとって投資しやすくする 世界と戦える大規模産学連携研究開発拠点 (COI)に対して、研究開発、施設設備、 人材、を集中投資。 【プラットフォームの構築】 先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業 350百万円 ※ ・最先端研究設備の産学共同チームによる活用 ・テーマに最適な研究プラットフォームの構築 拠点(フォーカス型) :8拠点 【実用化に向けた産学共同開発】 センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム 5,200百万円 ※ ・複数の産学の研究グループの参画による異分野統 合型テーマと出口に向けた目標設定 ・産学マッチングファンドにより、テーマに最適な資金拠出 形態の研究開発を推進 ・産業界(技術課題)と研究者(科学) の間の「すりあわせ」を行うコーディ ネート機能 ・若手人材・グローバル人材の活用 2.最適な支援の組み合わせによる拠点形成 一体的支援 文科省・JSTの集中的支援による国際 的イノベーション拠点の構築・運営 ・融合領域 【対象】世界と戦える大規模産学連携研究開発拠点 ○ 革新的な課題設定の下で異分野を統合する拠点 ○ 先端大型研究基盤の下で異分野を統合する拠点 【新たな体制の整備】 大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業 1,935百万円 ・新たな分野融合を生み出す拠点を構築 ・多様なシーズ・ニーズの探索・調査等のマネジメント ・研究をサポートする人材を拠点に結集 【イノベーション人材の養成】 イノベーション人材養成プロジェクト 700百万円 ・ポスドク等の研究開発プロジェクトへの参画支援 【国際人材の育成】 頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外交流推進 事業 700百万円 ・海外の優秀な人材の招へい・派遣 【個別成果の展開】 戦略的創造研究推進事業(イノベーション研究) 等 9 ※事業全体のうちCOI対応分(概算要求額全体の一部) 大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業 平成25年度概算要求額:1,935百万円(新規) 12拠点(センター・オブ・イノベーション(COI)構想との連携) 日本再生戦略(平成24年7月31日閣議決定)の重点施策:基礎研究から実用化までのイノベーションの強化 ● 拠点大学等に多様な関係者による「COIインテリジェンス協議会(仮称)」を設置し、COIを構成する研究プロジェクトの戦略等を策定・運営。 ● イノベーション・プロデューサーのもと、シーズ・ニーズ探索等各フェーズにおいて活躍する若手・女性コーディネーター等による高度コーディネート活動チームを形成。 ● 多様な関係者の知見を導入することにより、COIにおける研究テーマの探索及び調査研究等の実施により、研究開発フェーズにつなぐ実行計画を策定。 ● ビジネスにつながる新価値・市場創造を継続的に生み出すシステムを構築する。 COIインテリジェンス協議会(仮称) 拠 点 大 学 等 COI拠点の運営協議会、多様な知見等を結集し企画の立案・統括 ・拠点運営費(人件費等) ・調査研究費 等 イノベーション・プロデューサーによる運営統括・マネジメント 学 協力 高度コーディ ネート活動 チーム 産 中核企業 官等 その他 大学執行部 経営部門 研究開発独法 金融 産学連携本部長 事業化・マーケ ティング部門 地方公共団体 商社等 第三セクター シンクタンク等 コーディネーター等 理工系、医薬系 研究者 研究部門 NPO ・COI拠点の運営支援等の本部機能 人社系(経、商、 ・研究戦略・企画のグランドデザイン策定 法、文等)研究者 ・シーズ・ニーズ探索範囲の拡大 若手・女性 コーディネーター ポ イ ン ト 大学等 拠点に設定さ れた分野等に 応じて複数 プロジェクトを運営 学 学 産 目指す方向性:シーズ・ニーズのマッチングの場イメージ図 ◎新価値・市場創造 ◎事業化を見据えた非顕在化シーズ・ ニーズの発掘 ◎社会的課題への対応 企業 地方 ベン 自治体 人社系 チャー 研究者 金融 独法 NPO 学 産 産 官等 官等 官等 その他 その他 その他 これまでの自然科学系研究 者と企業を中心とした産学 官連携から、研究開発独法、 金融機関・商社や人社系研 究者、地方自治体、NPO など連携範囲を広げること により、シーズ・ニーズの 密度・圧力を高め、マッチ ングの確率を上げる。 シーズ・ニーズの密度・圧力を高める ★COI 拠点における戦略的研究開発を非顕在化シーズ・ニーズのマッチングにより実現 ★学内資源を総動員(大学執行部・人社系研究者等の参画、施設・先端設備等を提供) ★調査研究(市場調査等)・コンセプトの実証研究等の実施による実行計画の策定 ★若手・女性等、多様なコーディネーターをチームとして活用し異分野融合へ誘導 ★イノベーション・プロデューサー(科学技術、社会的課題、経済等に知見を有し、 潜在ニーズ・課題の洗い出し等を主導)による事業全体の運営統括・マネジメント 社会実装 に向けた出口の明確化 調査研究等 「新価値・市場創造シーズ・ニーズ」、 「事業化を見込めるシーズ・ニーズ」、 研究開発フェーズにつなぐ実行計画の策定 ◇産学官連携本部等既存組織に蓄積された高度専門ノウハウの活用 ・運営枠組・ルール等構築、プロジェクト形成等の支援 ・研究者集積・産学官連携活動参加のためのインセンティブ導入 ・知財戦略、国際連携等の専門人材の共有・活用 ・人材育成・移転機能等の新たな産学官連携手法の構築 等 「社会的な課題解決のためのシーズ・ニーズ」 各種研究開発ミッションに展開 新産業創出 研究開発フェーズにおける民間資金・ 政府大型研究資金等との連携(投資の集中) 企業・金融 JST・NEDO等 (民間資本・資金) (研究資金等) 新市場開拓 その他 競争的資金等 新ビジネス・ モデル創出 国際標準 10 社会的な課題解決 COIインテリジェンス協議会(事務局機能を含む)の主な機能等(イメージ) ※異分野融合を促進するCOI拠点の運営のため、拠点の活動の一体的なマネジメント体制の構築、多様な知見の活用 による非顕在化シーズ・ニーズの探索等、新たなシステムを導入し、大学等における産学官連携活動を高度化 プロジェクトの横断的マネジメント 【】 ○COI拠点としての基本戦略の策定 ○拠点で実施されるプロジェクトのマネジメント (人員、予算、施設利用等) ○研究戦略等に基づくプロジェクトの運営管理、 資源配分(ファンディングプログラム等)の 最適化 ○研究チーム・企業の追加・改廃、研究期間の 変更などフレキシブルに実施できる新たな管理 システムの構築 研究企画の立案 【研究 ○調査研究等を踏まえた研究開発フェーズ につなぐ実行計画(ロードマップ)の策定 調査研究等 ○市場性、競争性、開発動向等の 調査研究 ○コンセプトの実証研究 ○研究開発影響要因の検証 ○非顕在シーズ・ニーズの探索 など 高度コーディ ネート活動 チーム活用 これらの機能等につい て、一体的・総合的に 取り組む 産業財産権等のマネジメント 】 産学官連携の効果的 手法等を結集し、研 究開発推進を最適化 イメージ 意匠権 新規発 明特許 ○企業との共同研究など、各種研究開発 ミッションへの展開 周辺特許 (模倣対策等) など 革新的イノベーションへとつながるシーズ・ニーズの探索を含め、 拠点の活動を一体的にマネジメントする体制の構築が必要不可欠 →インテリジェンス協議会の導入により一体的総合的取組を実現 →新たなシステム構築による大学等の産学官連携活動の高度化 ○知的財産戦略の検討、知 的財産の管理・活用 ○知財ポートフォリオの構築、 研究開発へのフィードバック など 既存特許 模倣を許さない 高機密技術 (非特許化) 産学官連携の研究開発の強力な推進、革 新的なイノベーションの創出を可能に 11 海外の大規模研究開発拠点の例 スタンフォード大学 統合システムセンター(CIS) IMEC Center for Integrated Systems, Stanford University Interuniversity Microelectronics Center ○1980年設立。 ○米国の、ナノテクノロジー、コンピュータサイエンス分野の重要な拠 点のひとつ。 ○70名を超す兼任の教授・准教授から成る。 ○元々、日本の産学官連携システムに倣い産学共同研究センターとし て設立された。 ○1984年、ベルギーのフランダース地方政府が設立。 ○マイクロエレクトロニクス、ナノテクノロジー、情報通信システムの設計 手法と設計技術において産業界が必要とする時期よりも3年から10年 先行する研究開発を行うことをミッションとする。 ○企業からの研究資金が約8割を占める。 ○スタッフは約2,000人。 DOE エネルギー・イノベーション・ハブ Energy Innovation Hub ○2010年開始。 ○米国エネルギー省(DOE)の取組。 ○基礎研究から実用化まで産学官のトップレベルの研 究者による研究コンソーシアム。 ○1プロジェクト当たり年間約2,500万ドルを5年間支援。 DOE エネルギー先端研究計画局(ARPA-E) MINATEC Micro and Nanotechnology Innovation Campus ○2006年、フランスの国立電子情報技術研究所(LETI)と国立工科大学 グルノーブル校の一部をフレーム化して開設。 ○マイクロ・ナノテクノロジー分野における世界的研究開発拠点。 ○研究費の7割以上を企業が拠出している。 ○研究者2,400名、学生1,200名、技術移転の専門家600名。 Advanced Research Projects Agency-Energy ○2009年に誕生した、米国エネルギー省(DOE)のエネル ギー先端研究計画局。 ○ハイリスク・ハイリターンのエネルギー分野の先端研究へ 資金拠出するファンディングエージェンシー。 ○バイオ燃料やバッテリー、スマートグリッドやソーラーと いった分野に1プロジェクト当たり年間約50~1,000万ドル を1~3年支援。 12 イノベーション創出に向けた様々な支援業務のイメージ図 イノベーション創出のためには特長や強み等に応じて、コーディネーター、URA、事務職員等の協働による支援が必要 ・・・主に研究支援のための業務 ・・・主に産学官連携に係る業務 学外 イベント出展・発表 シーズ集作成 ウェブ掲載 守秘義務契約 共同研究・受託研究契約 ニーズ調査のため企業探索 企業訪問 共同出願契約 MTA ビジネスモデル提言 発明相談 研究開発プロジェクト支援 政策情報等の 調査分析 研究力分析 学内 特許調査 特許出願 研究プロジェクト実施 のための対外折衝・調整 販路開拓 倫理・コンプライアンス 関連業務 特許中間処理 企業連携関連業務 イベント開催関連業務 研究プロジェクト企画立案支援 各種連携支援 研究体制整備支援 申請資料作成支援 外部資金情報収集 研究開発戦略構築 金融連携 ライセンス契約 シーズ探索 市場動向調査・分析 オープンイノベーション参画 ベンチャー企業化支援 シーズPRのための企業訪問 プロジェクトの予算管理 関連の共同研究、知財の整理 研究プロジェクト実施 のための対外折衝・調整 研究力強化支援 研究プロジェクト企画 のための内部折衝活動 プロジェクトの調整・管理 外国人招聘関連業務 広報関連業務 プロジェクト評価 対応関連業務 報告書作成業務 安全管理関連業務 研究機関としての 発信力強化推進 13 以下参考資料 14 地域資源等を活用した産学連携による 国際科学イノベーション拠点整備事業 平成24年度補正予算案:500億円 大学等の研究ポテンシャルや地域資源等を柔軟に活用し、新たな産業や雇用を創出するため、企業だけでは実現できな い革新的なイノベーションを産学官連携で連続的に創出し、日本経済を再生に導く研究開発を推進することが重要である。 本事業は、産学官が人材、設備、知財を一つ屋根の下で共有して革新的課題の研究開発に取り組む「場」を構築するこ とで、イノベーション創出を促進する。 将来的な社会的ニーズに基づく革新的な研究開発課題が設定さ れているかなど、テーマの革新性や産学官連携体制などの要件を 満たす機関(大学等や科学技術関連法人)が「場」を構築するこ とでリスクの高い領域における民間の研究開発意欲を引き出す。 拠点の要件(例) ◇産学官が一つ屋根の下で研究し、知識・人材が行き来する拠点 ◇異分野が一つ屋根の下で研究し、交流・融合が行われる拠点 ◇我が国の先端研究施設とのネットワークを構築し、我が国の科学技 術力をフル活用する拠点 ◇将来の社会的ニーズに基づく課題を解決するための革新的なイノ ベーションを創出する拠点 ◇地域資源等の活用により、我が国全体に裨益する成果をもたらす拠点 産 学 官 【支援内容】 ◇産学官共同設備機器、施設の整備 ◇高度研究施設とのネットワーク構築 計10拠点程度 産学官のオープンイノベーションや分野融合研究を促進 「場」を起点とした官民の科学技術イノベーションによる経済再生 15 産学共同の研究開発促進のための大学及び研究開発法人に対する出資 平成24年度補正予算案:1800億円 <目的> 成長による富の創出のため、大学や法人による、研究開発成果の事業化・実用化に向けた官民共同 の研究開発を推進する。 <内容> 国が大学や独法(科学技術振興機構(JST))に出資し、研究成果を経済再生に活用するとともに、 利潤に応じて国庫納付を行う。 国 ( 政 府 ) リターン 出資等 中核となる国立大学・独法(JST) リターン 研究開発 支援等 リターン 研 究 推 進 ・ 事 業 化 インフラ、エネルギー、再生医療などの実用化、事業化に近い案件について、大 学と企業との共同研究による事業化や、全国の大学の技術を用いた事業化開発を 支援 16 ご清聴ありがとうございました お役立ちサイト: <産学官連携推進委員会> http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu16/001/index.htm <文部科学省平成25年度予算関係> http://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/h25/1325576.htm <ポータルサイト「産学官の道しるべ」> http://www.sangakukan.jp/ <全国コーディネート活動ネットワークサイト> http://www.sangakukanrenkei.jp/f/ <研究施設共用総合ナビゲーションサイト> http://kyoyonavi.mext.go.jp/ <リサーチ・アドミニストレーター> http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/ura/index.htm 17