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COBOL資産を活用した 植田アルマイト工業基幹システム
COBOL資産を活用した 植田アルマイト工業 基幹システム マイグレーション事例 2006年7月21日 富士通西日本アプリケーションズ カスタマーサービス部 井上 浩行 会社紹介 株式会社富士通関西システムズ 設 立 1981年6月 事業内容 コンサルティング・システム構築・運用に関する各種サービスの提供 およびコンピュータ・ソフトウェア関連商品の販売 資本金 4億円(2005年12月末現在) 従業員数 907名(2006年4月現在) 本社所在 〒540-8514 大阪市中央区城見2-2-6富士通関西システムラボラトリ URL http://jp.fujitsu.com/group/fks/ 富士通西日本アプリケーションズ株式会社 設 立 2002年4月 事業内容 ・ 地域企業に密着したシステム構築・運用に関する各種サービスの提供 (フィールドサポート、コールセンタ、オンサイトサポート) ・ 24時間365日サービスを提供するアウトソーシング事業 URL http://jp.fujitsu.com/group/fks/fnap 2006/9/1 リニューアル予定 1 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 植田アルマイト工業株式会社 企業概要 植田アルマイト工業株式会社 本社 創業 設立 業務内容 資本金 従業員数 URL UEDA ANODIZING INDUSTRY COMPANY, LIMITED 〒599-8102 大阪府堺市石原町1丁103番地 1948年6月15日 1950年1月21日 アルミニウム、マグネシウムの高性能・高機能表面処理加工 電気導電性に優れた皮膜 ユニマイト 、 耐磨耗性に優れた皮膜 ケプラコート など 7,200万円 170名 http://www.uedaalmite.co.jp 三重工場、硬質工場 硬質工場 本社工場 2 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 従来のシステムの課題 z オフコン 営業・生産管理システム の情報の有効活用が困難 z 取引先ビジネス対応に限界(データ連携・情報公開) z エンドユーザによる複雑な機能要求 z オフコンの更改時期 z システム技術/ノウハウの閉塞感(スキル継承が困難) 3 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 新システムの考え方 目的 z 情報活用、ビジネス展開を考慮したオープンシステムの採用 z 情報分析・共有の効率化を考慮したデータベースの構築 z 最新ネットワークインフラの整備 z 従来システムと同等の信頼性、可用性の確保 z 24時間操業に支障のない更改 z 迫るオフコン更改時期 z パッケージ適用が困難 z 既存オフコン資産に蓄積された業務スキルと実績 COBOL資産を活用し、効率的に新システム構築 オープンシステムCOBOLで開発スキルの継承と発展が可能 4 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 新システムの考え方 目的 z 情報活用、ビジネス展開を考慮したオープンシステムの採用 z 情報分析・共有の効率化を考慮したデータベースの構築 z 最新ネットワークインフラの整備 z 従来システムと同等の信頼性、可用性の確保 z 24時間操業に支障のない更改 z 迫るオフコン更改時期 z パッケージ適用が困難 z 既存オフコン資産に蓄積された業務スキルと実績 三重工場 営業・生産管理システムのマイグレーションから開始 一次(05年) 三重工場、二次(07年) 本社工場 5 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 以前のシステム構成 本社工場 お得意先 加入回線 三重工場 オフコン GRANPOWER6000 オフコン PRIMERGY6000 128Kbps 事務・営業 制御機器 64Kbps 制御機器 製造部・切断ライン 硬質工場 製造部 切断ライン 6 製造部 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 営業・生産管理業務とは 得意先 加工品材 料 加工品 材料 加工品 材料 シー ーケ ケン ンサ サー ー シ 入荷 荷 入 材料 完成品 加工完成品 枠 枠 付 付 倉庫 7 枠 枠 外 外 検 検 査 査 加工 完成品 包 包 装 装 な な ど ど 倉庫 出 出 荷 荷 加工 完成品 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 従来のアプリケーション構成と規模 COBOL アプリ メニュー RS232C会話サービス 非同期通信 非同期通信 RDB COBOL アプリ ライン制御機器 検査機器 オフコン端末 オフコン(富士通Kシリーズ) 制御機器 ジョブ制御 エミュレータ画面 簡易言語 印刷制御 8 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 従来のアプリケーション構成と規模 業務処理本数 •営業管理 •生産管理 •資材管理 •液管理 •勤怠管理 種別 業務メニュー ジョブ制御プログラム COBOLプログラム 簡易言語(入力) 簡易言語(作表) ファイル 三重工場 本社工場 40 85 90 150 250 380 2 2 15 20 150 280 注1) 資材管理、液管理、勤怠管理は独立業務であり、個別に更改方法を検討 9 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 マイグレーションの考え方 既存COBOL資産の移行 既存資産、開発スキルを有効活用するため、 オープンCOBOL開発環境を利用 シーケンサ等RS232Cインタフェース の移行 既存COBOL資源を活かし、RS232Cと ソケット会話の通信インターフェースに移行 オープンシステムにおける信頼性、 可用性、保守性の確保 クラスタシステムの導入 通信系機能の移行 JCA通信パッケージを適用 運用管理系機能の移行 運用管理製品、ウィルス対策ソフトを適用 10 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 新アプリケーション構成 オフコン端末 オフコン(富士通Kシリーズ) メニュー ジョブ制御 簡易言語 COBOL アプリ RS232C 会話サービス 非同期通信 RDB 非同期通信 COBOL アプリ ライン制御機器 検査機器 制御機器 エミュレータ画面 印刷制御 Windows 2003 Microsoft Cluster Server 変換機 COBOL アプリ 連携 Web メニュー 連携 TCP/IP COBOL COBOL 非同期通信 PowerRDBconnector Oracle 10g COBOL アプリ COBOL アプリ WWWブラウザ NetCOBOL 11 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 既存COBOL資産の移行方式 オフコン Windows 業務メニュー メニューランチャーアプリで、HTMLメニューに変更 ジョブ制御プログラム COBOLプログラムに変換し、バッチファイルと連携 画面 移行 COBOLプログラム ・ 基本ロジックはそのまま利用 ・ PowerRDBconnectorで、ファイルアクセスも READ/ WRITE文のまま利用 ・ オフコン固有のシステムサブルーチンは変換 ・ RS232Cの接続は、電文フォーマット・シーケンスを 変更せず、TCP/IPソケット通信でそのまま利用 ・ COBOLプログラム間通信は、同様の通信方法に移行 そのまま利用。更に、Web運用可 帳票/オーバレイ そのまま利用。更に、Web運用で手元印刷可 データ(ファイル) ・レコードCOPY集はCOBOLでそのまま利用 ・データをCSV化して、Oracleへ移入 12 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 業務メニューの生成 製品名:WebMJlauncher メニューランチャープログラム(サーブレット)により実現 オフコン運用と同様なインタラクティブなバッチ処理メッセージを実現 業務認証 DB 業務メニューを階層構造的にEXCELで記述 メニュー記 述 メニュー記述 .CSV .CSV CSVのメニュー記述を読込み、 ブラウザ上に業務メニューを表示 13 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 ジョブ制御プログラム バッチファイル + COBOLプログラムに変換 バッチプログラム rem ********************** rem* 作業フォルダ作成 * rem ********************** mkdir %TMPDIR% rem ********************** rem * 作業ファイル定義 * rem ********************** COBOLプログラム 抽出条件入力COBOL CALL 抽出条件入力 if 処理結果判定 : : CALL 抽出処理 if 処理結果判定 Set WKFILE01=%TMPDIR%¥WKFILE01 Set WKFILE02=%TMPDIR%¥WKFILE02 : : : : rem ****************** rem * 処理実行 * rem ****************** start /W CLM001.EXE %1 %2 %3 rem ********************** rem * 作業フォルダ削除 * rem ********************** rmdir /S /Q %TMPDIR% rem ********************** : CALL ソート処理 if 処理結果判定 : : : CALL 印刷処理 if 処理結果判定 抽出処理COBOL ソート処理COBOL コマンドの プログラム作成 印刷COBOL : : EXIT PROGRAM. 14 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 オフコンDBからOracleへ移行 PowerRDBconnector COBOLプログラムの移行率向上(READ/WRITEでアクセス) READ INFILE NEXT END GO TO INFILE-READ-EXIT END-READ. *># READ INFILE NEXT END *># GO TO INFILE-READ-EXIT *># END-READ *===================================== * カーソルをOPENします *===================================== EXEC SQL OPEN CUR1 END-EXEC. SET カーソルオープン TO TRUE. *===================================== * カーソルを用いて順にデータ取り出します。 *===================================== P-FETCH. EXEC SQL FETCH CUR1 INTO :INFILE END-EXEC READ命令のPowerRDBconnector使用時の書き換え例 PERFORM TEST BEFORE UNTIL SQLSTATE = "02000" READ INFILE NEXT END PERFORM HENSYU-RTN GO TO INFILE-READ-EXIT EXEC SQL FETCH CUR1 INTO :INFILE END-EXEC END-READ. END-PERFORM 3行 100行 ・・・ 変更箇所なし 3行 15 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 COBOLプログラム 従来のオフコンCOBOL RS232Cサブルーチン による読込処理 007930* 007940* 007950* 007980* 007990 008000 008010 008020 008030 RS232Cインタフェースの移行 **************************** * RS232C READ * **************************** MOVE MOVE CALL MOVE "RD" SPACE "XRS23SUB TO PRA232C-KINOMEI. TO PRA232C-SYUBETU. USING PRA232C-BLOK PRA232C-REC. PRA232C-OUTDATA TO KURN30-DATA. 連携項目部分に 変更なし オープンCOBOLでの C言語ソケット通信 サブルーチンによる 読込処理 007930* **************************** 007940* * RS232C READ * 007950* **************************** 007980* 007990 MOVE "RD" TO PRA232C-KINOMEI. 008000 MOVE SPACE TO PRA232C-SYUBETU. CALL "X080SUB" WITH STDCALL LINKAGE USING PRA232C-BLOK PRA232C-REC. 008030 MOVE PRA232C-OUTDATA TO KURN30-DATA. 16 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 COBOLプログラム 従来のオフコンCOBOL 非同期通信定義 による読込処理 COBOLプログラム間非同期通信の移行 000000*<< VLD代替処理対応 >> 000100 READ LDKNS010 000200 IF FL-STATUS 000300 MOVE 000400 END-IF. NEXT. NOT = 1 "00" TO SWT-TOB データ項目部分は そのまま使用 オープンCOBOLでの 非同期通信 サブルーチンによる 読込処理 000000*<< VLD代替処理対応 >> 000100 INITIALIZE VLD_PARA. 000200 MOVE "R" 000300 CALL "VLD010R" 000400 000500 000600 000700 MOVE IF RTN_STATUS FL-STATUS MOVE TO PRC_STR. USING VLD_PARA DATA−REC. TO FL-STATUS. NOT = "00" 1 TO SWT-TOB END-IF. 17 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 画面 オフコン画面をそのまま移行し、Web運用を実現 Windowsサーバ サー ーバ バ サ WWW WWW NetCOBOL NetCOBOL COBOL COBOL プログラム プログラム 画面定義 WWWブラウザ 18 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 帳票・オーバレイ オフコン帳票・オーバレイをそのまま移行し、クライアン印刷、 サーバ印刷運用を実現 Windowsサーバ サーバ WWW Interstage 帳票のプレビュー、 クライアント印刷 Print Manager WWWブラウザ NetCOBOL COBOL プログラム 帳票 オーバレイ 定義 Interstage Print Managerで、印刷ジャムなどでの再印刷および印刷先の変更が可能 19 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 クラスタシステム 信頼性 工場の24時間操業に支障を起こさない信頼性(MTBF)を確保すること 可用性 工場の24時間操業に支障を起こさない稼働率を確保すること 現マシンと同等以上の稼働率を確保すること 保守性 修理は可能な限り,サービスを閉塞せず行うこと(極力メンテ日を利用) 保全性 電源断時,無停電電源装置により処理中ジョブを終了後,シャットダウンさせること 本社 オフコン PRIMERGY6000 三重工場 PRIMERGY TX200 Windowsサーバ 共有ディスク ETERNUS3000 ストレージ 20 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 クラスタシステム フェールオーバ対応ソフト以外での対策 稼動系異常時のフェールオーバで対策必須 - 常時起動が必要な業務ジョブ(サービス) - さらに周辺機器と常時TCP/IPセッション接続しているもの プロトコル変換器 RS232C接続機器 切断 TCP/IPセッション TCP/IPセッション 不要なものを停止・切断 必要なものを起動・接続 JOB1 JOB1 JOB2 JOB3 ジョブ稼動監視 DB ストレージ ETERNUS 稼動系 JOB2 JOB3 ジョブ稼動監視 待機系 21 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 開発スケジュール 2005 4 5 6 7 2006 8 9 10 12 1 2 3 4 本 稼 動 変換・開発 インフラ整備 運用テスト 検証準備 調査・移行設計 検証支援 稼動資産整理 富士通 検証 お客様 22 11 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 新システムの実績、効果 z 工場基幹業務データはすべてオープンDB化 新たな情報活用・情報分析へのビジネス展開に向け、 多様なチャネルへの第一歩を踏み出せた - データ容量制限からの開放 - オープン開発スキルを適材適所に活用可能に z 業務ロジック(COBOLプログラム)の流用率は94% z クラスタサーバ構成により、オフコン運用時の連続運転に迫る 信頼性・可用性を確保 23 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 新システムの実績、効果 z 今後の予定 2006年 硬質工場 サブシステム開発 2007年∼ 本社工場 基幹システムマイグレーション 新ネットワーク構築 情報分析系システム構築 今後も、お客様サービスの向上、経営管理の充実を 支えるシステム基盤へ展開・発展 24 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006 25 All Rights Reserved, Copyright FUJITSU LIMITED 2006