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古河委員提出資料 当社におけるグローバル化とイノベーションの状況

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古河委員提出資料 当社におけるグローバル化とイノベーションの状況
当社におけるグローバル化と
イノベーションの状況について
2008年3月12日
日本ゼオンのご紹介
概要
設立: 1950年4月12日
資本金:242億円(2007年3月末連結)
売上高:2,816億円(2006年度連結)
従業員 2,972名(2007年3月末連結)
事業内容
単位:億円
連結売上高
エラストマー素材事業
合成ゴム、合成ラテックス、化成品
連結営業利益
3,500
350
3,000
300
2,500
250
2,000
200
1,500
150
1,000
100
50
500
その他事業
営業利益
合成香料、有機合成薬品、
電子材料、トナー関連製品、
シクロオレフィンポリマー樹脂、
シクロオレフィンポリマー成型品
売上高
高機能材料事業
連結業績推移
0
0
2004年度
2005年度
2006年度
22
セグメント別の内訳
売上高構成比
(2006年度)
その他
21%
エラストマー
素材
62%
営業利益構成比
(2006年度)
その他
3%
高機能材料
32%
エラストマー
素材
65%
高機能材料
17%
33
日本ゼオンの主な製品と用途
COP(シクロオレフィンポリマー)
ZEONEX®・ZEONOR®
ゼットポール (耐油性特殊ゴム)
自動車のエンジン周りには多くの耐油性特殊ゴムが使われています。
ゼオンは世界№1のシェアを有しており、かつ日米欧三極で生産体
制を確立しています。
環境ホルモンを一切溶出しない極めて安全性の高いプラスチックです。
焼却しても有害物質が一切出ず、またリサイクルも可能です。
この特性を活かしてカメラやOA機器、液晶などの光学部品用途、
シリンジ・PTP等の医療用途、食器類、自動車ランプなど様々な分野で
使用されています。
ゼオローラ
半導体製造用エッチング・ガスですが、大気寿命が
約1年と他のガスに比べ非常に短いので、地球の
温暖化防止に貢献しています。
米国環境保護庁から成層圏オゾン層保護賞を授与
されました。
光学製品
(導光板・拡散板・光学フィルム・レンズ・プリズム)
熱可塑性高機能透明樹脂であるシクロオレフィンポリマー(商品名ゼオネックス・
ゼオノア)は、優れた光学特性や低吸湿性などの特徴を生かし、光学レンズ・プリ
ズム、LCD導光板、光学フィルムをはじめ多くの用途に利用されています。
青葉アルコール
青葉の香りのする合成香料です。
香粧品や食品フレーバーとして使われ
ています。全世界で圧倒的なシェアを
占めています。
重合法トナー
懸濁重合法で製造したプリンター
用のトナーです。
世界で初めてゼオンが企業化
しました。
DCPD(ジシクロペンタジエン)−RIM
浄化槽やユニットバスなど大型背品をDCPD−
RIM法で成型。世界最大、唯一のメーカーです。
44
グローバル拠点
ZEON Chemicals Europe Ltd.
ZEON Europe GmbH
ZEON France S.A.
済新株式会社
ZEON Italia S.r.l.
ZEON Chemicals L.P.
ZEON Chemicals L.P. Kentucky Plant
ZEON Chemicals L.P. R&D Center
Suzhou Rui Hong Electronic Chemical Co., Ltd.
瑞翁化工(上海)有限公司
瑞翁貿易(上海)有限公司
泉瑞股分有限公司
ZEON Chemicals Inc. Texas Plant
ZEON Chemical L.P. Mississippi Plant
ZEON Europe GmbH Spain Office
ZEON Polymix (Guangzhou) Co., Ltd.
ZEON Chemicals (Thailand) Co. Ltd.
ZEON Advznced Plymix Co., Ltd.
ZEON Asia Pte Ltd.
Lam Seng Tokyo Zairyo ZEON Sdn. Bhd.
ZEON do Brasil Ltda
国内主要拠点
日本ゼオン高岡工場
日本ゼオン水島工場
日本ゼオン徳山工場
日本ゼオン本社
日本ゼオン総合開発センター
日本ゼオン川崎工場
55
エラストマー素材事業
化成品
18%
ラテ ッ クス
11%
ゴム
71%
(2006年度売上高)
66
合成ゴム事業の例
1.タイヤ用途(汎用ゴム)
グローバル化の例①:
タイヤ輸出増加(国内市場の成熟)
(従来)
1/3が国内で新車に
1/3が国内でリプレースに
1/3が海外に輸出
自動車タイヤ・チューブ出荷実績
(千本)
輸出
国内
1 4 0 ,0 0 0
1 2 0 ,0 0 0
1 0 0 ,0 0 0
8 0 ,0 0 0
輸出比率が
40%に上昇
6 0 ,0 0 0
4 0 ,0 0 0
2 0 ,0 0 0
イノベーションの例①:
ゴム対する要求品質の変化
0
2001 2002 2003 2004 2005 2006
(出典:JATMAより)
原油高騰、炭酸ガス削減
例)欧州のアウトバーン用の低燃費高性能タイヤ
汎用ゴムは合成ゴム各社とも品番共通の品揃えだったが、
シリカタイヤ(低燃費タイヤ)への対応によって独自性が出てきた
77
汎用ゴムの歴史的背景
第二次世界大戦当時、日本に天然ゴム生産地を
押さえられたアメリカは、国家的バックアップで
合成ゴムの工業化を実現した。
さらに戦時協力体制下で合成ゴム製造各社に品番
を共通化させ、同じ仕様の合成ゴムを生産させた。
その品揃えが今もグローバルスタンダードとして残っ
ている。
例)乳化重合固形油展SBR 1712
当社は『Nipol 1712』、
世界では10社以上が『●●1712』として生産
88
合成ゴム事業の例
2.自動車部品用途(特殊ゴム)
グローバル化の例②:商流の変化
国内:国内工場では未だ系列取引
海外:海外工場では幅広く系列を越えてグローバル化
※当初は日系自動車メーカーに呼ばれて進出するが、徐々にBig3や、
系列を越えた日系自動車メーカーにも販売を始めている
イノベーション例の②:技術の変化
環境課題
炭酸ガス削減
原油高騰
技術の方向性
低燃費
求められる機能
ディーゼル普及
代替燃料
耐アルコール
混合ガソリン性
アルコール燃料
バイオディーゼル
耐バイオ
ディーゼル性
耐熱性
「顧客の顧客」(当社にとっては自動車メーカー)との対話で技術の方向性
を確認し、研究開発のスピードを上げる
『ロードマップ型研究』
99
その他
イノベーションの例③:競争力強化
1.『プロセスイノベーション』による生産性向上
2.『生産革新』による安定・安全生産の実現
3.コンビナート全体での競争力強化
4.『業務革新』によるホワイトカラーの生産性向上
グローバル化の例③:海外拠点への展開
1.国内工場をマザー工場化して上記の成果を展開
※ BB化の観点から真の中心は日本に置く
10
10
合成ゴム原料の有効利用からの新事業展開
原原 油油
エチレン(C2)
ナフサ
プロピレン(C3)
用 途
BD
ブタジエン
IPM
イソプレン・モノマー
ハイボイル・モノマー
タイヤ・自動車部品
L X
塗工紙・手袋
I R
タイヤ
SIS
PDR
CPR
トラフィックペイント
粘着剤
塗料 インキ
合併浄化槽
住宅設備部材
DCPD
RIM
ジシクロペンタジエン
COP
レンズ・プリズム
導光板・光学フィルム
LFA
香水・食品添加剤
ブチン-2
他
大型
成型 高機能材料事業
GPI
C5留分
H B
S R
事 業
エラストマー素材事業
GPB
C4留分
PVC事業撤退
経営戦略と研究開発戦略の一体化によって加速
11
11
高機能材料事業
高機能
樹脂
51%
高機能
ケミ カル
49%
(2006年度売上高)
12
12
環 境
・技術革新のスピードが非常に速まっている。
・課題の難易度が高まり、素材単独の性能だけ
では解決できない。
当社一社の研究開発では到底対応できない。
官学・異業種・異分野との連携の重要性が増し
ている。
13
13
高機能材料事業の例
イノベーションの例④:製品開発の進め方
1.素材(ポリマー)開発は当社が進め、用途開発は産官学
連携等から最適なパートナー・体制を選択
例)COP樹脂とその用途展開
①レンズ用途は樹脂売りに徹し、開発は顧客
②フィルムは産官学連携でスピードアップ
③拡散板は産官学連携でのスピードアップに加え、光学性能を発現させる特殊な
凹凸を自社開発
2.装置メーカーと連携して開発・販売
例)ゼオローラ(エッチングガス)
①当社製品を使用する装置との組み合わせで性能を最適化する
②ポイントの性能(フロン代替による環境対応)は産官学連携でスピードアップ
3.自社で開発し自社で販売
例)合成香料
1,2については知的財産権確保に課題あり
14
14
以
上
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