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JCS Instrument Document JCS Instrument Document 1 JCS Instrument Document 第1章 親と家族側 第1節 4 か月 周産期情報 家族機能 家族経済状況 家族構成 母親と父親の育児ストレス 母親と父親の体の健康度 母親の精神健康度 母親と父親のしつけ 母親と育児の育児価値観と育児態度 第2節 9 か月 家族機能 家族経済状況 家族構成 母親と父親の育児ストレス 母親と父親の体の健康度 母親の精神健康度 母親と父親のしつけ 母親と父親の育児価値観と育児態度 第3節 18 か月、30 か月、42 か月 家族経済状況 家族構成 母親の育児ストレス ライフイベント 養育環境 第4節 5歳 周産期情報 家族機能 家族経済状況 家族構成 母親と父親の体の健康度 母親のしつけ ライフイベント 母親と父親の生活習慣 2 JCS Instrument Document 住環境 第5節 6歳 家族機能 家族経済状況 家族構成 母親と父親の体の健康度 母親のしつけ ライフイベント 母親と父親の生活習慣 住環境 第6節 7歳 家族機能 家族経済状況 家族構成 養育者の健康とストレス、ライフイベント 母親のしつけ 母親と父親の生活習慣 養育環境 住環境 子ども側 第1節 4 か月、9 か月 子の睡眠・生活習慣 子どもの気質 子どもの発達 第2節 18 か月 子の睡眠・生活習慣 子どもの気質 子どもの発達 自閉傾向 第3節 30 か月 子の睡眠・生活習慣 子どもの気質 子どもの発達 3 JCS Instrument Document 子の行動評価 第4節 42 か月 子の睡眠・生活習慣 子どもの気質 子どもの発達 子の行動評価 子の自己主張・統制力 第5節 5歳 子どもの睡眠・生活習慣 子どもの気質 子どもの発達 子の行動評価 子の自己主張・統制力 第6節 6歳 子どもの睡眠・生活習慣 子どもの気質 子の行動評価 子の自己主張・統制力 第7節 7歳 子どもの睡眠・生活習慣 子どもの発達 子の行動評価 子の自己主張・統制力 第2章 観察調査 Still face かかわり指標 PC 実験 共感性課題 抑制課題 医師観察(5 歳、6 歳、7 歳) 4 JCS Instrument Document 附録 調査票 4 か月(PDF参照) 9 か月(PDF参照) 18 か月 30 か月 42 か月 5歳 6 歳 (水色箇所の月齢は調査票の原典待ち) 7歳 5 JCS Instrument Document 6 第1章 親と家族側 JCS Instrument Document 第1節 4 か月 7 JCS Instrument Document 周産期情報 1.尺度名 周産期情報 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4/18/2005 4 ヶ月質問票より抜粋(定藤) 4/18/2005 酒・タバコ関係は削除(定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 8 JCS Instrument Document 9 家族機能 1.尺度名 家族アプガー(family APGAR) 2.適用(年齢と場所) 養育者(健診ごと) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 5 項目・10 点満点 5.尺度の説明 家族機能評価尺度として Smilkstein が作成。新生児のAPGARスコアと同様、10 点満点で採点さ れる。6 点以下は何らかの家族機能不全が存在すると考えられている。 6.改変事項 日本語化 7.尺度の選択理由 家族機能を測定する非常に簡便でなじみやすい尺度。記入も簡単である。家族機能は子どもの社 会性阻害要因に対する防御因子と考えられる。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 日本語版の使用経験は塩川らの報告あり。 JCS Instrument Document 10 家族経済状況 1.尺度名 職業 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(仕事の種類以下の4項目は,9 ヶ月以後は変化を含めて記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/18/2005 職業質問票を添付 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 母親側項目 職歴,転職回数,仕事の種類,雇用形態,就労時間,無職の理由,出産1年前の就 労状況 父親側項目 職歴,転職回数,仕事の種類,雇用形態,就労時間,無職の理由 6.改変事項 この調査のための オリジナル (職業質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査との 比較を考えるためのカテゴリの改訂を予定。 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のための オリジナル (職業質問票を参照)。ただし,全般に国勢調査(総務省),国民生 活基礎調査(厚労省),21 世紀出生児縦断調査(厚労省)を参考にする。 母親の出産1年前の就労状況は厚労省 21 世紀出生児縦断調査より 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) また単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討 は不可能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 11 1.尺度名 学歴 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋,父母の質問文を統一。 4/18/2005 学歴質問票を添付(定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 母親の学歴 父親の学歴 5.尺度の説明 6.改変事項 この調査のための オリジナル (学歴質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を 参考にする。 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のための オリジナル (学歴質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を 参考にする。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document お母様の最終学歴(卒業した学校、中退は含みません) をお答えください。 □ □中学 □高校 □大学 □大学院 □その他 お父様の最終学歴(卒業した学校、中退は含みません) をお答えください。 □中学 □高校 □大学 □大学院 □その他 □ 12 JCS Instrument Document 13 1.尺度名 収入 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/18/2005 収入質問票を添付(定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 家計の主体 家計収入の合計 6.改変事項 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のためのオリジナル(収入質問票を参照)。収入分布の国民生活基礎調査との照合は行 う。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不 可能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document ご家庭の経済状況についてお伺いします 1 主として家計を支えておられる方はどなたですか。 □お父様が主 □お母様が主 □ご両親同じくらい □ご両親以外 2 去年一年間の、同居されている方(家計をひとつにされている 方の)年収の合計に印を入れてください。 □200 万円未満 □200 万円以上 400 万円未満 □400 万円以上 600 万円未満 □600 万円以上 800 万円未満 □800 万円以上 1000 万円未満 □1000 万円以上 14 □ □ JCS Instrument Document 家族構成 1.尺度名 家族構成 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/17/2005 質問票を添付 (定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 同居者 兄弟 主な養育者 母親の現在の年齢 母親の両親 母親の兄弟 母親の同居 父親の現在の年齢 父親の両親 父親の兄弟 父親の同居 住所地の分類 6.改変事項 7.尺度の選択理由 この調査のための オリジナル (家族構成質問票を参照) 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 15 JCS Instrument Document 16 母親と父親の育児ストレス 1.尺度名 Parenting Stress Scale (PSS) 2.適用(年齢と場所) 4ヶ月、9ヶ月の養育者 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 乳幼児の養育者が育児について感じるストレスを評価する。 6.改変事項 日本語化すみ。 7.尺度の選択理由 養育者の「育児に感じるストレス」を得点化することができ、その他のライフストレスと区別して考える ことができる。育児に特化したストレスが子どもの社会能力の発達に与える影響をみるため。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 名古屋大学で信頼性/妥当性の検討すみ。使用許可必要。使用のためには研究計画を提出す ることが求められる。 JCS Instrument Document 母親と父親の体の健康度 1.尺度名 健康 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 (定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 母親の健康状態 母親の健康上の問題 母親の通院治療の有無 父親の健康状態 父親の健康上の問題 父親の通院治療の有無 6.改変事項 7.尺度の選択理由 親の健康への満足感・健康状態が、育児環境に与える影響は大きいと考えられる。 8.出典 この調査のための オリジナル (健康質問票を参照) 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 17 JCS Instrument Document 1 現在、お母様の健康状態はいかがですか □とてもよい よくない □よい □ふつう 18 □ □よくない □とても 2 現在、お母様に次のような健康上の問題がありますか。(風邪な どの急性疾患をのぞく 複数回答可) □ □呼吸器疾患 □循環器疾患 □消化器疾患 □神経筋疾患 □アレルギー疾患 □精神疾患 □その他の疾患 □原因はわからないが、なんとなくすぐれない。 □問題はない 3 現在、お母様は、定期的に通院して何らかの治療を受けていらっ しゃいますか。 □はい □いいえ 4 お父様の健康状態はいかがですか □とてもよい □よい □ふつう □よくない □ □ JCS Instrument Document 19 □とてもよくない 5 お父様に次のような健康上の問題がありますか。(風邪などの急 性疾患をのぞく 複数回答可) □ □呼吸器疾患 □循環器疾患 □消化器疾患 □神経筋疾患 □アレルギー疾患 □精神疾患 □その他の疾患 □原因はわからないが、なんとなくすぐれない。 □問題はない 6 お父様は、現在定期的に通院して何らかの治療を受けていらっ しゃいますか。 □はい □いいえ □ JCS Instrument Document 20 母親の精神健康度 1.尺度名 GHQ精神健康調査 世界保健機構版 2.適用(年齢と場所) 12歳0ヶ月~成人 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 60項目、30項目、28項目、12項目 5.尺度の説明 精神障害の発見と症状評価のための質問票、 6.改変事項 オリジナル:Goldberg DP(University of Manchester) 日本語版 中川泰彦大坊 郁夫 7.尺度の選択理由 重大な精神疾患の診断を目的とするのではなく「日常生活を健康的に過ごせない」と言う意味での 障害を発見することに意味がある。健康は社会力の上位概念でもある。養育者の健康が育児に及 ぼす影響は大きい。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 60項目(神経症の発見、症状把握に有効)30項目(一般的疾患傾向、身体症状、睡眠障害、社 会的活動障害、不安と気分変調,希死念慮とうつ傾向がわかる。28項目(身体症状、不安と不眠、 社会活動障害、うつ傾向)12項目アメリカ版とイギリス版の翻訳日本語版12項目だけは、市販され ておらず、無償で使用可能。28項目以上は許可は不要であるが、購入が必要50人分1万円 JCS Instrument Document 21 母親と父親のしつけ 1.尺度名 母親のしつけ及び発達期待(柏木) 2.適用(年齢と場所) 3歳から6歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4/14/2005 小椋 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 A介入・干渉・過保護 18 項目 例:夜中、トイレに行く時、一人で行かせる。 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 (各項目により表現は異なる) B.友だち遊びの豊富さ 例:自分の子どもがいじめられても口出ししない。 13 項目 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 C.発達期待(学校関係スキル、従順さ、礼儀、情緒的成熟、自立、社会的スキル、言語的自己主 張) 41 項目 親としていつ頃までにあげられている行動(ex. 大人に手伝ってもらわずに一人で食事ができ る)ができるようになってほしいか(3~4 歳になるまでに、4~5 歳頃までに、6 歳すぎまでに)、選択 する。 6.改変事項 なし 7.尺度の選択理由 子どもの自己の発達は母親のしつけや発達期待の影響を大きくうける。柏木(1988)では母親の 介入・過保護が子どもの自己主張・実現、自己抑制の全ての面でマイナスの働きをしていた。一方 友だち遊び経験の豊富さは子どもの行動の「遅延可能性」とのみ負の相関があり、友だち遊びの 機会を多くもち、家庭外での社会的経験を豊富にもつことが幼稚園での生活の待つこと、ルール に従うといった抑制的な面での発達にはむすびついていなかった。母親の期待と子どもの社会的 行動の発達には大きな関係はなかった(cf.母親の発達期待が高いことは子どもの知的発達を促進 することは東(1981)により明らかにされている)。 本コホート研究の自己制御能力との関係を明らかにする上で、柏木の母親のしつけ質問紙の A. 介入・過保護・干渉の 18 項目を採用することは有効かもしれないが、他の尺度も検討して比較する 必要あり。 8.出典 JCS Instrument Document 22 柏木惠子 1988 幼児期における「自己」の発達 東京大学出版会 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 3歳から6歳児 196 名のデータを収集しているが Psychometric な検討は行っていない。 10. Scoring information A 介入・干渉・過保護 18 項目 いつもする 4 点、たいていそうする 3 点、たいていしない 2 点、全くしない 1 点で scoring し、合計点 を算出する。 JCS Instrument Document 23 母親と父親の育児価値観と育児態度 1.尺度名 養育態度に関する質問項目 2.適用(年齢と場所) 4ヶ月、9ヶ月、18ヶ月、3歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 10 項目程度 5.尺度の説明 親の養育態度、育児上の価値観をたずねる。 6.改変事項 オリジナル 7.尺度の選択理由 親が育児上大切にしているポリシーは育児書に由来するものあるいは文化的な背景をもつ。これら が発達にどのように影響するのかは先行研究がない。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 適切なものがないため、現在市販されている育児書を参考にオリジナルを作成 JCS Instrument Document 第 2 節 9 か月 24 JCS Instrument Document 25 家族機能 1.尺度名 家族アプガー(family APGAR) 2.適用(年齢と場所) 養育者(健診ごと) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 5 項目・10 点満点 5.尺度の説明 家族機能評価尺度として Smilkstein が作成。新生児のAPGARスコアと同様、10 点満点で採点さ れる。6 点以下は何らかの家族機能不全が存在すると考えられている。 6.改変事項 日本語化 7.尺度の選択理由 家族機能を測定する非常に簡便でなじみやすい尺度。記入も簡単である。家族機能は子どもの社 会性阻害要因に対する防御因子と考えられる。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 日本語版の使用経験は塩川らの報告あり。 JCS Instrument Document 26 家族経済状況 1.尺度名 職業 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(仕事の種類以下の4項目は,9 ヶ月以後は変化を含めて記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/18/2005 職業質問票を添付 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 母親側項目 職歴,転職回数,仕事の種類,雇用形態,就労時間,無職の理由,出産1年前の就 労状況 父親側項目 職歴,転職回数,仕事の種類,雇用形態,就労時間,無職の理由 6.改変事項 この調査のための オリジナル (職業質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査との 比較を考えるためのカテゴリの改訂を予定。 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のための オリジナル (職業質問票を参照)。ただし,全般に国勢調査(総務省),国民生 活基礎調査(厚労省),21 世紀出生児縦断調査(厚労省)を参考にする。 母親の出産1年前の就労状況は厚労省 21 世紀出生児縦断調査より 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) また単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討 は不可能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 27 1.尺度名 学歴 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋,父母の質問文を統一。 4/18/2005 学歴質問票を添付(定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 母親の学歴 父親の学歴 5.尺度の説明 6.改変事項 この調査のための オリジナル (学歴質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を 参考にする。 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のための オリジナル (学歴質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を 参考にする。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document お母様の最終学歴(卒業した学校、中退は含みません) をお答えください。 □ □中学 □高校 □大学 □大学院 □その他 お父様の最終学歴(卒業した学校、中退は含みません) をお答えください。 □中学 □高校 □大学 □大学院 □その他 □ 28 JCS Instrument Document 29 1.尺度名 収入 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/18/2005 収入質問票を添付(定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 家計の主体 家計収入の合計 6.改変事項 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のためのオリジナル(収入質問票を参照)。収入分布の国民生活基礎調査との照合は行 う。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不 可能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document ご家庭の経済状況についてお伺いします 1 主として家計を支えておられる方はどなたですか。 □お父様が主 □お母様が主 □ご両親同じくらい □ご両親以外 2 去年一年間の、同居されている方(家計をひとつにされている 方の)年収の合計に印を入れてください。 □200 万円未満 □200 万円以上 400 万円未満 □400 万円以上 600 万円未満 □600 万円以上 800 万円未満 □800 万円以上 1000 万円未満 □1000 万円以上 30 □ □ JCS Instrument Document 家族構成 1.尺度名 家族構成 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/17/2005 質問票を添付 (定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 同居者 兄弟 主な養育者 母親の現在の年齢 母親の両親 母親の兄弟 母親の同居 父親の現在の年齢 父親の両親 父親の兄弟 父親の同居 住所地の分類 6.改変事項 7.尺度の選択理由 この調査のための オリジナル (家族構成質問票を参照) 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 31 JCS Instrument Document 32 母親と父親の育児ストレス 1.尺度名 Parenting Stress Scale (PSS) 2.適用(年齢と場所) 4ヶ月、9ヶ月の養育者 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 乳幼児の養育者が育児について感じるストレスを評価する。 6.改変事項 日本語化すみ。 7.尺度の選択理由 養育者の「育児に感じるストレス」を得点化することができ、その他のライフストレスと区別して考える ことができる。育児に特化したストレスが子どもの社会能力の発達に与える影響をみるため。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 名古屋大学で信頼性/妥当性の検討すみ。使用許可必要。使用のためには研究計画を提出す ることが求められる。 JCS Instrument Document 母親と父親の体の健康度 1.尺度名 健康 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 (定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 母親の健康状態 母親の健康上の問題 母親の通院治療の有無 父親の健康状態 父親の健康上の問題 父親の通院治療の有無 6.改変事項 7.尺度の選択理由 親の健康への満足感・健康状態が、育児環境に与える影響は大きいと考えられる。 8.出典 この調査のための オリジナル (健康質問票を参照) 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 33 JCS Instrument Document 1 現在、お母様の健康状態はいかがですか □とてもよい よくない □よい □ふつう 34 □ □よくない □とても 2 現在、お母様に次のような健康上の問題がありますか。(風邪な どの急性疾患をのぞく 複数回答可) □ □呼吸器疾患 □循環器疾患 □消化器疾患 □神経筋疾患 □アレルギー疾患 □精神疾患 □その他の疾患 □原因はわからないが、なんとなくすぐれない。 □問題はない 3 現在、お母様は、定期的に通院して何らかの治療を受けていらっ しゃいますか。 □はい □いいえ 4 お父様の健康状態はいかがですか □とてもよい □よい □ふつう □よくない □ □ JCS Instrument Document 35 □とてもよくない 5 お父様に次のような健康上の問題がありますか。(風邪などの急 性疾患をのぞく 複数回答可) □ □呼吸器疾患 □循環器疾患 □消化器疾患 □神経筋疾患 □アレルギー疾患 □精神疾患 □その他の疾患 □原因はわからないが、なんとなくすぐれない。 □問題はない 6 お父様は、現在定期的に通院して何らかの治療を受けていらっ しゃいますか。 □はい □いいえ □ JCS Instrument Document 36 母親の精神健康度 1.尺度名 GHQ精神健康調査 世界保健機構版 2.適用(年齢と場所) 12歳0ヶ月~成人 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 60項目、30項目、28項目、12項目 5.尺度の説明 精神障害の発見と症状評価のための質問票、 6.改変事項 オリジナル:Goldberg DP(University of Manchester) 日本語版 中川泰彦大坊 郁夫 7.尺度の選択理由 重大な精神疾患の診断を目的とするのではなく「日常生活を健康的に過ごせない」と言う意味での 障害を発見することに意味がある。健康は社会力の上位概念でもある。養育者の健康が育児に及 ぼす影響は大きい。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 60項目(神経症の発見、症状把握に有効)30項目(一般的疾患傾向、身体症状、睡眠障害、社 会的活動障害、不安と気分変調,希死念慮とうつ傾向がわかる。28項目(身体症状、不安と不眠、 社会活動障害、うつ傾向)12項目アメリカ版とイギリス版の翻訳日本語版12項目だけは、市販され ておらず、無償で使用可能。28項目以上は許可は不要であるが、購入が必要50人分1万円 JCS Instrument Document 37 母親と父親のしつけ 1.尺度名 母親のしつけ及び発達期待(柏木) 2.適用(年齢と場所) 3歳から6歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4/14/2005 小椋 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 A介入・干渉・過保護 18 項目 例:夜中、トイレに行く時、一人で行かせる。 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 (各項目により表現は異なる) B.友だち遊びの豊富さ 例:自分の子どもがいじめられても口出ししない。 13 項目 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 C.発達期待(学校関係スキル、従順さ、礼儀、情緒的成熟、自立、社会的スキル、言語的自己主 張) 41 項目 親としていつ頃までにあげられている行動(ex. 大人に手伝ってもらわずに一人で食事ができ る)ができるようになってほしいか(3~4 歳になるまでに、4~5 歳頃までに、6 歳すぎまでに)、選択 する。 6.改変事項 なし 7.尺度の選択理由 子どもの自己の発達は母親のしつけや発達期待の影響を大きくうける。柏木(1988)では母親の 介入・過保護が子どもの自己主張・実現、自己抑制の全ての面でマイナスの働きをしていた。一方 友だち遊び経験の豊富さは子どもの行動の「遅延可能性」とのみ負の相関があり、友だち遊びの 機会を多くもち、家庭外での社会的経験を豊富にもつことが幼稚園での生活の待つこと、ルール に従うといった抑制的な面での発達にはむすびついていなかった。母親の期待と子どもの社会的 行動の発達には大きな関係はなかった(cf.母親の発達期待が高いことは子どもの知的発達を促進 することは東(1981)により明らかにされている)。 本コホート研究の自己制御能力との関係を明らかにする上で、柏木の母親のしつけ質問紙の A. 介入・過保護・干渉の 18 項目を採用することは有効かもしれないが、他の尺度も検討して比較する 必要あり。 8.出典 JCS Instrument Document 38 柏木惠子 1988 幼児期における「自己」の発達 東京大学出版会 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 3歳から6歳児 196 名のデータを収集しているが Psychometric な検討は行っていない。 10. Scoring information A 介入・干渉・過保護 18 項目 いつもする 4 点、たいていそうする 3 点、たいていしない 2 点、全くしない 1 点で scoring し、合計点 を算出する。 JCS Instrument Document 39 母親と父親の育児価値観と育児態度 1.尺度名 養育態度に関する質問項目 2.適用(年齢と場所) 4ヶ月、9ヶ月、18ヶ月、3歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 10 項目程度 5.尺度の説明 親の養育態度、育児上の価値観をたずねる。 6.改変事項 オリジナル 7.尺度の選択理由 親が育児上大切にしているポリシーは育児書に由来するものあるいは文化的な背景をもつ。これら が発達にどのように影響するのかは先行研究がない。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 適切なものがないため、現在市販されている育児書を参考にオリジナルを作成 JCS Instrument Document 第3節 18 か月 30 か月 42 か月 40 JCS Instrument Document 41 家族経済状況 1.尺度名 職業 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(仕事の種類以下の4項目は,9 ヶ月以後は変化を含めて記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/18/2005 職業質問票を添付 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 母親側項目 職歴,転職回数,仕事の種類,雇用形態,就労時間,無職の理由,出産1年前の就 労状況 父親側項目 職歴,転職回数,仕事の種類,雇用形態,就労時間,無職の理由 6.改変事項 この調査のための オリジナル (職業質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査との 比較を考えるためのカテゴリの改訂を予定。 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のための オリジナル (職業質問票を参照)。ただし,全般に国勢調査(総務省),国民生 活基礎調査(厚労省),21 世紀出生児縦断調査(厚労省)を参考にする。 母親の出産1年前の就労状況は厚労省 21 世紀出生児縦断調査より 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) また単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討 は不可能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 42 1.尺度名 学歴 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋,父母の質問文を統一。 4/18/2005 学歴質問票を添付(定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 母親の学歴 父親の学歴 5.尺度の説明 6.改変事項 この調査のための オリジナル (学歴質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を 参考にする。 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のための オリジナル (学歴質問票を参照)。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を 参考にする。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document お母様の最終学歴(卒業した学校、中退は含みません) をお答えください。 □ □中学 □高校 □大学 □大学院 □その他 お父様の最終学歴(卒業した学校、中退は含みません) をお答えください。 □中学 □高校 □大学 □大学院 □その他 □ 43 JCS Instrument Document 44 1.尺度名 収入 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/18/2005 収入質問票を添付(定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 家計の主体 家計収入の合計 6.改変事項 7.尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられてい る。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8.出典 この調査のためのオリジナル(収入質問票を参照)。収入分布の国民生活基礎調査との照合は行 う。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不 可能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document ご家庭の経済状況についてお伺いします 1 主として家計を支えておられる方はどなたですか。 □お父様が主 □お母様が主 □ご両親同じくらい □ご両親以外 2 去年一年間の、同居されている方(家計をひとつにされている 方の)年収の合計に印を入れてください。 □200 万円未満 □200 万円以上 400 万円未満 □400 万円以上 600 万円未満 □600 万円以上 800 万円未満 □800 万円以上 1000 万円未満 □1000 万円以上 45 □ □ JCS Instrument Document 家族構成 1.尺度名 家族構成 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月(変化があれば、それ以後も記入) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/30/2005 先行研究質問票から抜粋 4/17/2005 質問票を添付 (定藤) 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 同居者 兄弟 主な養育者 母親の現在の年齢 母親の両親 母親の兄弟 母親の同居 父親の現在の年齢 父親の両親 父親の兄弟 父親の同居 住所地の分類 6.改変事項 7.尺度の選択理由 この調査のための オリジナル (家族構成質問票を参照) 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 46 JCS Instrument Document 47 母親の育児ストレス 1.尺度名 daily hassles 質問票 2.適用(年齢と場所) 養育者(健診ごと) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 30 項目、項目数尺度 5.尺度の説明 日常のいらだちごとをみる尺度 6.改変事項 宗像ら 7.尺度の選択理由 ストレスとなる大きなライフイベントよりも日常的ないらだちごとのつみかさねが精神保健上重要と考 えることもできる。子どもの発達への影響をみるため。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 森本らの先行研究あり。 JCS Instrument Document 48 ライフイベント 1.尺度名 ライフイベント質問票 2.適用(年齢と場所) 養育者(健診ごと)および 10 歳以上の学童(健診ごと) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 50 項目、ありなし評価 5.尺度の説明 stressful life event を 50 項目精選した尺度。 6.改変事項 オリジナル 7.尺度の選択理由 ライフイベントを評価する調査票はこれまで存在しないため、オリジナル尺度を作成した。項目ごと の頻度調査と重み付けがなされており、必要に応じて項目数を減らすことが可能。ライフイベントが ストレスとしてどのように子どもに影響するのかをみるために必要。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 項目ごとの頻度調査と重み付けがなされており、必要に応じて項目数を減らすことが可能。 JCS Instrument Document 49 養育環境(原版) 1.尺度名 EES (Evaluation of Environmental Stimulation) 2.適用(年齢と場所) 6 か月、18 か月 郵送 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4/6/2005 定藤 4. 項目 解析用データセット/変数 領域 項目数 評価 人的かかわり 9 1/0 反応性 3 1/0 制限・罰の回避 4 1/0 自主性の尊重 2 1/0 物的かかわり 5 1/0 社会的かかわり 9 1/0 環境整備 4 1/0 社会的サポート 5 1/0 5.尺度の説明 EES(安梅, 1996)は、育児環境評価用質問票である。育児者への子どもへの直接的なかかわりと 子どものために準備されている環境を総合的に把握することを目的としている。EES は、特に育児 者の子どもに対する直接的なかかわりを重視して、物理的な環境を含めて評価する。そのため、 EES は 8 つのカテゴリーにわかれた 40 項目からなり、それぞれ 1/0 で評価される。8 つのカテゴリ ーは以下のとおりである。 (1)バラエティにとんだヒトとのかかわり (2)子どもに対する適切な反応性 (3)不必要な制限・罰の 回避 (4)子どもの年齢相応に自立を促すかかわり (5)物的なかかわり (6)安全な環境の整備 (7) バラエティにとんだ社会的なかかわり (8)社会的サポート。日本版 HOME(Home Observation for Measurement of the Environment score (Bradley and Caldwell, 1988; Bradley, 1994; Caldwell and Bradley,2001))家庭訪問版との高い相関が示されている(安梅, 1994, 安梅ら、1998)。 6.改変事項 なし 7.尺度の選択理由 JCS の主な関心は、日本において、家庭における養育の質が子どもの社会能力へ及ぼす影響で ある。EES は日本の社会文化特性を考慮しつつ、家庭環境を計測する方法として最も広く用いら れている HOME と高い相関をもつ質問票であり、尺度として適切と考えられる。 8.出典 安梅勅江 育児環境の評価法の開発およびその保健福祉学的支援に関する研究-18 か月児の JCS Instrument Document 50 育児環境の把握と支援- 日本保健福祉学会誌 1:13-45, 1994 安梅勅江 少子化時代の子育て支援と育児環境評価 保健・福祉・保育の連携による実証研究 川島書店 東京 1996. 安梅勅江、島田千穂、片山秀史 18 か月児の育児環境評価の関連要因に関する研究 日本公衛誌 44:346-352, 1998. 安梅勅江、上田礼子、平山宗宏 質問紙による家庭養育環境スクリーニングの研究 -HOME に よる HSQ 妥当性の検討-小児保健研究 45:556-560, 1986 Caldwell, B.M. & Bradley, R.H. (2001). Home Observation for Measurement of the Environment. Little Rock, AR; University of Arkansas at Little Rock Bradley, R. H. & Caldwell, B. M. (1988). Using the HOME Inventory to assess the family environment. Pediatric Nursing, 14, 97-102. Bradley, R.H. (1994). The Home Inventory: Review and reflections. In H.W. Reese (Ed.), Advances in child behavior and development Academic Press. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) (Vol. 25, pp. 241-288). Orlando, FL: JCS Instrument Document 第4節 5 歳 51 JCS Instrument Document 52 周産期情報、生育・発達暦、予防接種 1.尺度名 周産期情報、生育・発達暦、予防接種 2.適用(年齢と場所) 5 歳(参加初年度) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 1.分娩予定日:20□□年□□月□□日 2.出産場所:1.病院、2.産婦人科医院、3.助産院、4.自宅または実家、5.その他 3.在胎週数:□□週□□日 4.出生体重:□□□□.□g 5.出生身長:□□□□.□cm 6.出生時の頭囲:□□□□.□cm 7_1.娩出方法:1.帝王切開、2.経膣分娩 7_2.帝王切開の経緯:1.緊急、2.予定 7_3.経膣分娩の形式:1.自然分娩、2.かんし分娩、3.吸引分娩 8.仮死はありましたか。:1.あった、2.なかった、3.わからない 9.帝王切開となった理由。:1 帝王切開はしていない、2.赤ちゃんだけの問題、3.母体だけの問題、 4.赤ちゃんと母体双方の問題 10.黄疸の治療を受けられましたか。(新生児に多い状態で血液中のビリルビンという物質が多くな るため、体全体が黄色くなります。程度に応じて治療します):1.光を当てる治療を受けた(光線 治療)、2.血液を交換した(交換輸血)、3.治療は受けなかった、4.わからない 11.妊娠中にお酒を飲みましたか。:1.全く飲まなかった、2.飲むことがあった およそ 1 週間に□く らい □□□□□□□□□を□□□□ml くらい{アルコール飲料の種類をお書き下さい} 12.妊娠中に喫煙していましたか。:1.全くしていなかった、2.喫煙していた おおよそ一日□□□本 くらい 13.今まで病気や事故をしたことがありますか。:1.ない、2.ある 内容□□□□□□□□□ 14.治療中・経過観察中の病気がありますか。:1.ない、2.ある 内容□□□□□□□□□ 15.予防接種は受けましたか。(あてはまるものすべて):1.ポリオ □回、2BCG、3.三種混合□回、4. 麻疹、5.風疹、6.日脳□回、7.その他、8.何も受けていない 16.右にある発達歴について記入してください。(わからない場合は何も記入しないで下さい):1.首 のすわり □□か月、2.おすわり □□か月、3.歩き始め □□か月、4.初語 □□か月 17.今までに受けた検診にチェックしてください。(※あてはまるものすべて):1.乳健、2.1.6歳児、3. 3歳児、4.その他、5.何も受けていない 18.健診で何か指摘されましたか。1.指摘されていない、2.指摘された いつの健診か □□□□ □□□□□ 指摘内容 □□□□□□□□□ JCS Instrument Document 5.尺度の説明 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 53 JCS Instrument Document 54 「家族アプガ」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 家族アプガー(family APGAR) 2. 適用(年齢と場所) 養育者(5 歳、6 歳、7 歳) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.何か困ったとき家族はあなたの助けになりますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 2.あなたは家族と話し合ったり苦労をかけ合うことに満足していますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつ も 3.あなたがなにか新しいことをしようとしているとき家族は助けになりますか。:1.ない、2.ときどき、3. いつも 4.あなたの感情(怒り、さびしさ、愛など)に家族は応えてくれますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 5.一家だんらんの時間がありますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 5. 尺度の説明 家族機能評価尺度として Smilkstein が作成。新生児のAPGARスコアと同様、10 点満点 で採点される。6 点以下は何らかの家族機能不全が存在すると考えられている。 6. 改変事項 日本語化 7. 尺度の選択理由 家族機能を測定する非常に簡便でなじみやすい尺度。記入も簡単である。家族機能は子 どもの社会性阻害要因に対する防御因子と考えられる。 8. 出典 日本語版の使用経験は塩川らの報告あり。 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 55 「学歴・職歴」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 学歴・職歴 2. 適用(年齢と場所) 5 歳(変化があれば、その後も記入) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 (正式には 50 項目?2010/12/22 田中) 1.お母様の最終学歴(卒業した学校、中退は含みません)をお答え下さい。:1.中学、2.高校、3.専 門学校、4.短大、5.大学、6.大学院、7.その他 2.お父様の最終学歴(卒業した学校、中退は含みません)をお答え下さい。:1.中学、2.高校、3.専 門学校、4.短大、5.大学、6.大学院、7.その他 3.お母様の職歴についてお伺いします。当てはまるものを1つだけ選んでください。:1.最終学校を 卒業或いは退学後、ほとんど仕事(常勤・非常勤職)を続けている。仕事をしない時期はあっても 1ヶ月以内、2.一時仕事を辞めて(1ヶ月以上の)仕事をしない時期があったが、今は仕事につい ている。3.以前、仕事をしていたが、現在はしていない、4.就職したことがない 4.お母様の職歴(転職回数、パートも含む)について、当てはまるものを選んでください。 (出向、派遣による職場異動は転職とみなしません):1.転職 10 回以上、2.転職 5 回以上 10 回未満、3.転職 5 回未満、4.はじめて就職して以来、同一の事業所で勤務している(転職 したことがない、5.就職したことがない 5.お母様の、現在のお仕事の種類について当てはまるものを選んでください。:1.専門的・ 技術的職業従事者、2.管理的職業従事者、3.事務従事者、4.販売従事者、5.サービス職業従 事者、6.保安職業従事者、7.農林漁業作業者、8.運輸・通信従事者、9.生産工程・労務作業 者、10.その他、11.無職 6.現在のお母様のお仕事の雇用形態について当てはまるものを選んでください。:1.常勤、 2.非常勤(パート・アルバイト)、3.自営業・家業、4.その他 7.現在お仕事をお持ちのお母様にお伺いします。労働時間は最近 1 週間では何時間でした か。:1.20 時間未満、2.20 時間以上 30 時間未満、3.30 時間以上 40 時間未満、4.40 時間以 上 60 時間未満、5.60 時間以上、6.育休中 8.現在お仕事をお持ちでないお母様にお伺いします。現在お仕事をしていらっしゃらない理 由について、当てはまるものをお答えください。 :1.自分の病気療養、2.子どもの世話をす るため、3.老人、病人の介護のため、4.通学のため、5.通学準備、資格取得準備のため、 6.失業、7.その他 9.お父様の職歴についてお伺いします。当てはまるものを1つだけ選んでください。:1.最終学校を 卒業或いは退学後、ほとんど仕事(常勤・非常勤職)を続けている。仕事をしない時期はあっても 1ヶ月以内、2.一時仕事を辞めて(1ヶ月以上の)仕事をしない時期があったが、今は仕事につい ている。3.以前、仕事をしていたが、現在はしていない、4.就職したことがない JCS Instrument Document 56 10.お父様の、現在のお仕事の種類について当てはまるものを選んでください。:1.専門的・ 技術的職業従事者、2.管理的職業従事者、3.事務従事者、4.販売従事者、5.サービス職業従 事者、6.保安職業従事者、7.農林漁業作業者、8.運輸・通信従事者、9.生産工程・労務作業 者、10.その他、11.無職 11.現在のお父様のお仕事の雇用形態について当てはまるものを選んでください。 :1.常勤、 2.非常勤(パート・アルバイト)、3.自営業・家業、4.その他 12.現在お仕事をお持ちのお父様にお伺いします。労働時間は最近 1 週間では何時間でした か。:1.20 時間未満、2.20 時間以上 30 時間未満、3.30 時間以上 40 時間未満、4.40 時間以 上 60 時間未満、5.60 時間以上、6.育休中 13.現在お仕事をお持ちでないお父様にお伺いします。現在お仕事をしていらっしゃらない 理由について、当てはまるものをお答えください。 :1.自分の病気療養、2.子どもの世話を するため、3.老人、病人の介護のため、4.通学のため、5.通学準備、資格取得準備のため、 6.失業、7.その他 5. 尺度の説明 6. 改変事項 オリジナル。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を参考にした。 7. 尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられて いる。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8. 出典 この調査のためのオリジナル。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を参考にする。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 57 「収入」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 収入 2. 適用(年齢と場所) 5 歳、6 歳 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.現在、主として家計を支えておられる方はどなたですか。:1.お父様が主、2.お母様が主、3.ご両 親同じくらい、4.ご両親以外 2.去年一年間の、同居されている方(家計をひとつにされている方の)年収の合計に印を入れてく ださい。:1.200 万円未満、2.200 万円以上 400 万円未満、3.400 万円以上 600 万円未満、4.600 万円以上 800 万円未満、5.800 万円以上 1000 万円未満、6.1000 万円以上 5. 尺度の説明 家計の主体 家計収入の合計 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられて いる。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8. 出典 この調査のためのオリジナル。収入分布の国民生活基礎調査との照合は行う。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 家族構成 1 尺度名 家族構成 2 適用(年齢と場所) 5 歳(変更があれば随時) 3 尺度番号と改訂日 4 項目 解析用データセット/変数 省略 5 尺度の説明 同居者 兄弟 主な養育者 母親の現在の年齢 母親の両親 母親の兄弟 母親の同居 父親の現在の年齢 父親の両親 父親の兄弟 父親の同居 6 改変事項 7 尺度の選択理由 この調査のためのオリジナル 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 58 JCS Instrument Document 59 親の健康状態 (050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 親の健康状態 2. 適用(年齢と場所) 養育者(5 歳、6 歳、7 歳) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.現在、お母様の健康状態はいかがですか。 :1.とてもよい、2.よい、3.ふつう、4.よくない、 5.とてもよくない 2.現在、お母様に次のような健康上の問題がありますか。 (風邪などの急性疾患をのぞく 複 数回答可):1.呼吸器疾患、2.循環器疾患、3.消化器疾患、4.神経筋疾患、5.アレルギー疾 患、6.精神疾患、7.その他の疾患、8.原因はわからないが、なんとなくすぐれない。9.問題 はない 3.現在、お母様は、定期的に通院して何らかの治療をうけていらっしゃいますか。 :1.はい、 2.いいえ、3.しばしばそうである 4.現在、お父様の健康状態はいかがですか。 :1.とてもよい、2.よい、3.ふつう、4.よくない、 5.とてもよくない 5.現在、お父様に次のような健康上の問題がありますか。 (風邪などの急性疾患をのぞく 複 数回答可):1.呼吸器疾患、2.循環器疾患、3.消化器疾患、4.神経筋疾患、5.アレルギー疾 患、6.精神疾患、7.その他の疾患、8.原因はわからないが、なんとなくすぐれない。9.問題 はない 6.現在、お父様は、定期的に通院して何らかの治療をうけていらっしゃいますか。 :1.はい、 2.いいえ、3.しばしばそうである 5. 尺度の説明 母親の健康状態 母親の健康上の問題 母親の通院治療の有無 父親の健康状態 父親の健康上の問題 父親の通院治療の有無 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 親の健康への満足感・健康状態が、育児環境に与える影響は大きいと考えられる。 JCS Instrument Document 8. 出典 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 60 JCS Instrument Document 61 「しつけ尺度」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 母親のしつけ及び発達期待(柏木惠子) 2. 適用(年齢と場所) 3 歳から 6 歳 (注:本コホートでは 5 歳、6 歳、7 歳、8 歳) 3. 尺度番号と改定日 4/14/2005 小椋 4. 項目・解析用データセット/変数 1.一人でさせるとおそくなったり、うまくできなかったりする時は手伝ってあげる。:1.いつもそうして いる、2.たいていそうする、3.たいていしない、4.全くしない 2.近くのお店に一人でお使いを頼む。:1.よく頼む、2.時々頼む、3.たまには頼むことがある、4.全く しない 3.どちらかというと、ほめてやるよりも叱ったり注意(小言)したりすることの方が多い。:1.全くそうだ、 2.だいたいそうだ、3.ちがう方だ、4.全く違う(ほめることの方が多い) 4.その日に着る服を自分で決めさせる。(親が選んであげないで):1.必ずそうしている、2.だいたい そうしている、3.大体ちがう、4.全くさせない(親が決めてあげる) 5.子どもがぐずぐずしていたり、まごまごしていたりすると早くするように注意する。(“はやく”と促 す):1.いつもそうする、2.そうすることが多い、3.たまにはそうする、4.全くしない 6.夜中、トイレに行く時、一人で行かせる。:1.いつも、2.たいていは、3.たまには、4.全くしない(必 ず一緒についていってやる) 7.食事の時、魚や肉などを食べやすいように小さく切ってあげる。:1.いつもそうしている、2.たいて いそうする、3.たまに、4.全くしない 8.保育所・幼稚園へもっていくものは、親が点検したり手伝わずに、ひとりで用意させる。:1.必ずい つも、2.たいてい、3.たまに、4.全くちがう(手伝ったり点検してあげる) 9.ちょっとした病気やけがの時にも医者にみてもらうようにしている。:1.必ずそうしている、2.だいた いそうしている、3.あまりそうはしない、4.全くちがう 10.子どもがやりたがることは、少々下手でも(台所や掃除など)あぶなくてもやらせる。:1.いつもそ うする、2.だいたいは、3.たまには、4.全くさせない(あぶないからもっとおおきくなってといったり) 11.お風呂でひとりで体を洗わせる。(髪は洗ってあげるが):1.いつも必らず、2.だいたいは、3.たま には、4.全くさせない(洗ってあげる) 12.子どもが失敗したり、まちがわないように手を貸してあげるようにしている。:1.いつもそうする、2. だいたいはそう、3.たまに、4.全くしない(一人でさせておく) 13.家の中では少々のいたずらをしても叱らない。:1.全く叱らない、2.だいたいは叱らない、3.だい たいは叱る、4.いつも叱る JCS Instrument Document 62 14.ねまきに着がえた時、脱いだ服の始末は一人でさせる。:1.いつも必ず、2.だいたいはさせる、3. たまにはさせる、4.ほとんどさせない 15.食事を全部食べない(遊び出したり、ぐずぐず時間がかかったりして)時、食べさせたり手をかし てあげる。:1.いつもそうしている、2.たいていそうする、3.たまにする、4.全くしない 16.子どもには、少々のけがや危険が起こることは眼をつぶることにしている。:1.全くそうしている、 2.だいたいはそうしている、3.そうはできないことが多い、4.そうはできない 17.お手伝いをさせている。:1.よくさせる、2.時々させる、3.たまにはさせる、4.全くない 18.夜、子どもだけ(きょうだいは一緒でも)で親とは別室で寝る。:1.いつもそう、2.たいていそう、3. だいたいちがう、4.いつもちがう(親と一緒) 5. 尺度の説明 A介入・干渉・過保護 18 項目(これのみ使用) 例:夜中、トイレに行く時、一人で行かせる。 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 (各項目により表現は異なる) B.友だち遊びの豊富さ 13 項目 例:自分の子どもがいじめられても口出ししない。 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 C.発達期待 (学校関係スキル、従順さ、礼儀、情緒的成熟、自立、社会的スキル、言語的自己主張) 41 項目 親としていつ頃までにあげられている行動(ex. 大人に手伝ってもらわずに一人で食事 ができる)ができるようになってほしいか(3~4 歳になるまでに、4~5 歳頃までに、6 歳すぎまでに)、選択する。 6. 改変事項 なし 7. 尺度の選択理由 8. 出典 柏木惠子「子どもの自己の発達」1983 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 「ライフイベント」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 ライフイベント質問票 2. 適用(年齢と場所) 養育者(健診ごと)および 10 歳以上の学童(健診ごと) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 (正式には 50 項目?2010/12/22 田中) 1.この子の仲の良い友達がいなくなった。(引越し、死亡などで):1.あり、2.なし 2.子どもが他人に暴力をふるった。:1.あり、2.なし 3.自分が子どもに対して暴力をふるった。:1.あり、2.なし 4.引越しをした。:1.あり、2.なし 5.家を改築あるいは新築した。(引越しはしていない):1.あり、2.なし 6.家族に新しい大人が加わった.(祖父母など):1.あり、2.なし 7.家族の収入の大幅な減少があった。:1.あり、2.なし 8.父親が家庭にいる時間が増えた。:1.あり、2.なし 9.父親が同じ職場での仕事の内容がかわった。:1.あり、2.なし 10.両親が離婚した。:1.あり、2.なし 11.両親が別居した。:1.あり、2.なし 12.両親の一方または双方が入院した。:1.あり、2.なし 13.両親間の言い争いの回数が増えた。:1.あり、2.なし 14.両親の一方または双方が失業した。:1.あり、2.なし 15.自分が子どもに対して傷つけるようなひどいことを言った。:1.あり、2.なし 16.自分が育児を負担に感じるようになった。:1.あり、2.なし 17.自分がひどく落ち込んだりやる気がないと感じたりするようになった。:1.あり、2.なし 18.自分がひどく取り乱したり混乱したりした。:1.あり、2.なし 19.自然災害の被害をうけた。:1.あり、2.なし 20.この子が外から見てわかる障害・傷を負った。:1.あり、2.なし 21.この子が病気で入院した。:1.あり、2.なし 22.子どもの生命の危険を感じた。:1.あり、2.なし 23.暴力・犯罪の被害にあった。:1.あり、2.なし 24.祖父母の一方あるいは双方が死亡した。:1.あり、2.なし 25.両親の一方または双方が死亡した。:1.あり、2.なし 5. 尺度の説明 stressful life event を 50 項目精選した尺度。 63 JCS Instrument Document 64 6. 改変事項 オリジナル 7. 尺度の選択理由 ライフイベントを評価する調査票はこれまで存在しないため、オリジナル尺度を作成した。 項目ごとの頻度調査と重み付けがなされており、必要に応じて項目数を減らすことが可 能。ライフイベントがストレスとしてどのように子どもに影響するのかをみるために必要。 8. 出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 項目ごとの頻度調査と重み付けがなされており、必要に応じて項目数を減らすことが可能。 JCS Instrument Document 65 「親の生活習慣」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 親の生活習慣 2. 適用(年齢と場所) 5 歳.(変化があれば、その後も記入) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.お母様の就寝時刻や起床時間は規則的ですか。:1.ほぼ一定、2.少し不規則、3.大変不規則 2.お母様はこの 1 ヶ月で何冊本を読まれましたか。:□□□□冊 3.お母様は一日何時間ぐらいテレビやビデオを視聴なさいますか。最近の平日 3 日間と最近の休 日について別々にお答えください。:最近平日 3 日間→平均□□時間、休日→□□時間 4.お父様の就寝時刻や起床時間は規則的ですか。:1.ほぼ一定、2.少し不規則、3.大変不規則 5.お父様はこの 1 ヶ月で何冊本を読まれましたか。:□□□□冊 6.お父様は一日何時間ぐらいテレビやビデオを視聴なさいますか。最近の平日 3 日間と最近の休 日について別々にお答えください。:最近平日 3 日間→平均□□時間、休日→□□時間 7.お父様は子育てに積極的に参加していますか。:1.はい、2.いいえ、3.どちらともいえない 8.最近の 1 週間で子育てに費やした時間は一日平均どのくらいですか。:1.0 分、2.30 分未満、3.1 時間未満、4.1 時間以上 5. 尺度の説明 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 66 住環境 (050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 住環境 2. 適用(年齢と場所) 養育者(5 歳、6 歳、7 歳) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.現在お住まいの地域について次の分類で当てはまるものを1つずつお選びください。:1.大都市 (人口 30 万人以上)、2.小都市、3.町村 2.現在のご自宅に住まわれている期間はどのくらいですか。:1.10 年以上、2.5-9年、3.1-4 年、 4.1年未満 3.お住まいは賃貸ですか、持ち家ですか。:1.持ち家、2.賃貸 4.現在のお住まいは次のどのタイプに当てはまりますか。:1.一戸建て、2.集合住宅の低層階(5 階 未満)、3.集合住宅の高層階(5 階以上 20 階未満)、4.集合住宅の超高層階(20 階以上) 5.現在のお住まいについてどのように感じていらっしゃいますか。:1.手狭だと感じている、2.必要な 広さはある、3.十分なゆとりがある、4.あまり考えたことがない 5. 尺度の説明 地域 居住期間の長さ 高さ 主観的広さ 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 第5節 6 歳 67 JCS Instrument Document 68 「家族アプガ」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 9. 尺度名 家族アプガー(family APGAR) 10. 適用(年齢と場所) 養育者(5 歳、6 歳、7 歳) 11. 尺度番号と改定日 12. 項目・解析用データセット/変数 1.何か困ったとき家族はあなたの助けになりますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 2.あなたは家族と話し合ったり苦労をかけ合うことに満足していますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつ も 3.あなたがなにか新しいことをしようとしているとき家族は助けになりますか。:1.ない、2.ときどき、3. いつも 4.あなたの感情(怒り、さびしさ、愛など)に家族は応えてくれますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 5.一家だんらんの時間がありますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 13. 尺度の説明 家族機能評価尺度として Smilkstein が作成。新生児のAPGARスコアと同様、10 点満点 で採点される。6 点以下は何らかの家族機能不全が存在すると考えられている。 14. 改変事項 日本語化 15. 尺度の選択理由 家族機能を測定する非常に簡便でなじみやすい尺度。記入も簡単である。家族機能は子 どもの社会性阻害要因に対する防御因子と考えられる。 16. 出典 日本語版の使用経験は塩川らの報告あり。 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 69 「職歴」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 5 歳時の「学歴・職歴」の抜粋、改変 2. 適用(年齢と場所) 6 歳(変化があれば、その後も記入) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.お母様の前回調査時以降の職歴についてお伺いします。当てはまるものを1つだけ選んでくだ さい。:1.前回調査時以降、無職の時期はないか、無職の期間は 1 ヶ月以内、2.前回の調査の後、 一時仕事を辞めて1ヶ月以上の無職の時期があったが、今は仕事についている。3.前回調査時 は仕事をしていたが、現在は無職である、4.就職したことがない 2.お母様の、現在のお仕事の種類について当てはまるものを選んでください。:1.専門的・ 技術的職業従事者、2.管理的職業従事者、3.事務従事者、4.販売従事者、5.サービス職業従 事者、6.保安職業従事者、7.農林漁業作業者、8.運輸・通信従事者、9.生産工程・労務作業 者、10.その他、11.無職 3.現在のお母様のお仕事の雇用形態について当てはまるものを選んでください。:1.常勤、 2.非常勤(パート・アルバイト)、3.自営業・家業、4.その他 4.現在お仕事をお持ちのお母様にお伺いします。労働時間は最近 1 週間では何時間でした か。:1.20 時間未満、2.20 時間以上 30 時間未満、3.30 時間以上 40 時間未満、4.40 時間以 上 5.育休中 5.現在お仕事をお持ちでないお母様にお伺いします。現在お仕事をしていらっしゃらない理 由について、当てはまるものをお答えください。 :1.自分の病気療養、2.子どもの世話をす るため、3.老人、病人の介護のため、4.通学のため、5.通学準備、資格取得準備のため、 6.失業、7.その他 6.お父様の昨年の前回調査時以降の職歴についてお伺いします。当てはまるものを1つだけ選ん でください。:1.前回の調査時以降、無職の時期はないか、無職の時期は1ヶ月以内、2.前回調 査の後、一時仕事を辞めて、1ヶ月以上の無職の時期があったが、今は仕事についている。3.仕 事をしていたが、現在無職である、4.就職したことがない 7.お父様の、現在のお仕事の種類について当てはまるものを選んでください。:1.専門的・ 技術的職業従事者、2.管理的職業従事者、3.事務従事者、4.販売従事者、5.サービス職業従 事者、6.保安職業従事者、7.農林漁業作業者、8.運輸・通信従事者、9.生産工程・労務作業 者、10.その他、11.無職 8.現在のお父様のお仕事の雇用形態について当てはまるものを選んでください。:1.常勤、 2.非常勤(パート・アルバイト)、3.自営業・家業、4.その他 9.現在お仕事をお持ちのお父様にお伺いします。労働時間は最近 1 週間では何時間でした JCS Instrument Document 70 か。:1.20 時間未満、2.20 時間以上 30 時間未満、3.30 時間以上 40 時間未満、4.40 時間以 上 5.育休中 10.現在お仕事をお持ちでないお父様にお伺いします。現在お仕事をしていらっしゃらない 理由について、当てはまるものをお答えください。 :1.自分の病気療養、2.子どもの世話を するため、3.老人、病人の介護のため、4.通学のため、5.通学準備、資格取得準備のため、 6.失業、7.その他 5. 尺度の説明 6. 改変事項 オリジナル。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を参考にした。 7. 尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられて いる。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8. 出典 この調査のためのオリジナル。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を参考にする。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 71 「収入」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 9. 尺度名 収入 10. 適用(年齢と場所) 5 歳、6 歳 11. 尺度番号と改定日 12. 項目・解析用データセット/変数 1.現在、主として家計を支えておられる方はどなたですか。:1.お父様が主、2.お母様が主、3.ご両 親同じくらい、4.ご両親以外 2.去年一年間の、同居されている方(家計をひとつにされている方の)年収の合計に印を入れてく ださい。:1.200 万円未満、2.200 万円以上 400 万円未満、3.400 万円以上 600 万円未満、4.600 万円以上 800 万円未満、5.800 万円以上 1000 万円未満、6.1000 万円以上 13. 尺度の説明 家計の主体 家計収入の合計 14. 改変事項 15. 尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられて いる。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 16. 出典 この調査のためのオリジナル。収入分布の国民生活基礎調査との照合は行う。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 家族構成(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1 尺度名 家族構成 2 適用(年齢と場所) 3 尺度番号と改訂日 4 項目 解析用データセット/変数 省略 5 尺度の説明 同居者 兄弟 主な養育者 母親の現在の年齢 母親の両親 母親の兄弟 母親の同居 父親の現在の年齢 父親の両親 父親の兄弟 父親の同居 6 改変事項 7 尺度の選択理由 この調査のためのオリジナル 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 72 JCS Instrument Document 73 親の健康状態 (050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 親の健康状態 2. 適用(年齢と場所) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.現在、お母様の健康状態はいかがですか。 :1.とてもよい、2.よい、3.ふつう、4.よくない、 5.とてもよくない 2.現在、お母様に次のような健康上の問題がありますか。 (風邪などの急性疾患をのぞく 複 数回答可):1.呼吸器疾患、2.循環器疾患、3.消化器疾患、4.神経筋疾患、5.アレルギー疾 患、6.精神疾患、7.その他の疾患、8.原因はわからないが、なんとなくすぐれない。9.問題 はない 3.現在、お母様は、定期的に通院して何らかの治療をうけていらっしゃいますか。 :1.はい、 2.いいえ、 4.現在、お父様の健康状態はいかがですか。 :1.とてもよい、2.よい、3.ふつう、4.よくない、 5.とてもよくない 5.現在、お父様に次のような健康上の問題がありますか。 (風邪などの急性疾患をのぞく 複 数回答可):1.呼吸器疾患、2.循環器疾患、3.消化器疾患、4.神経筋疾患、5.アレルギー疾 患、6.精神疾患、7.その他の疾患、8.原因はわからないが、なんとなくすぐれない。9.問題 はない 6.現在、お父様は、定期的に通院して何らかの治療をうけていらっしゃいますか。 :1.はい、 2.いいえ、 5. 尺度の説明 母親の健康状態 母親の健康上の問題 母親の通院治療の有無 父親の健康状態 父親の健康上の問題 父親の通院治療の有無 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 親の健康への満足感・健康状態が、育児環境に与える影響は大きいと考えられる。 JCS Instrument Document 8. 出典 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 74 JCS Instrument Document 75 「しつけ尺度」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 母親のしつけ及び発達期待(柏木惠子) 2. 適用(年齢と場所) 3 歳から 6 歳 (注:本コホートでは 5 歳、6 歳、7 歳、8 歳) 3. 尺度番号と改定日 4/14/2005 小椋 4. 項目・解析用データセット/変数 1.一人でさせるとおそくなったり、うまくできなかったりする時は手伝ってあげる。:1.いつもそうして いる、2.たいていそうする、3.たいていしない、4.全くしない 2.近くのお店に一人でお使いを頼む。:1.よく頼む、2.時々頼む、3.たまには頼むことがある、4.全く しない 3.どちらかというと、ほめてやるよりも叱ったり注意(小言)したりすることの方が多い。:1.全くそうだ、 2.だいたいそうだ、3.ちがう方だ、4.全く違う(ほめることの方が多い) 4.その日に着る服を自分で決めさせる。(親が選んであげないで):1.必ずそうしている、2.だいたい そうしている、3.大体ちがう、4.全くさせない(親が決めてあげる) 5.子どもがぐずぐずしていたり、まごまごしていたりすると早くするように注意する。(“はやく”と促 す):1.いつもそうする、2.そうすることが多い、3.たまにはそうする、4.全くしない 6.夜中、トイレに行く時、一人で行かせる。:1.いつも、2.たいていは、3.たまには、4.全くしない(必 ず一緒についていってやる) 7.食事の時、魚や肉などを食べやすいように小さく切ってあげる。:1.いつもそうしている、2.たいて いそうする、3.たまに、4.全くしない 8.保育所・幼稚園へもっていくものは、親が点検したり手伝わずに、ひとりで用意させる。:1.必ずい つも、2.たいてい、3.たまに、4.全くちがう(手伝ったり点検してあげる) 9.ちょっとした病気やけがの時にも医者にみてもらうようにしている。:1.必ずそうしている、2.だいた いそうしている、3.あまりそうはしない、4.全くちがう 10.子どもがやりたがることは、少々下手でも(台所や掃除など)あぶなくてもやらせる。:1.いつもそ うする、2.だいたいは、3.たまには、4.全くさせない(あぶないからもっとおおきくなってといったり) 11.お風呂でひとりで体を洗わせる。(髪は洗ってあげるが):1.いつも必らず、2.だいたいは、3.たま には、4.全くさせない(洗ってあげる) 12.子どもが失敗したり、まちがわないように手を貸してあげるようにしている。:1.いつもそうする、2. だいたいはそう、3.たまに、4.全くしない(一人でさせておく) 13.家の中では少々のいたずらをしても叱らない。:1.全く叱らない、2.だいたいは叱らない、3.だい たいは叱る、4.いつも叱る JCS Instrument Document 76 14.ねまきに着がえた時、脱いだ服の始末は一人でさせる。:1.いつも必ず、2.だいたいはさせる、3. たまにはさせる、4.ほとんどさせない 15.食事を全部食べない(遊び出したり、ぐずぐず時間がかかったりして)時、食べさせたり手をかし てあげる。:1.いつもそうしている、2.たいていそうする、3.たまにする、4.全くしない 16.子どもには、少々のけがや危険が起こることは眼をつぶることにしている。:1.全くそうしている、 2.だいたいはそうしている、3.そうはできないことが多い、4.そうはできない 17.お手伝いをさせている。:1.よくさせる、2.時々させる、3.たまにはさせる、4.全くない 18.夜、子どもだけ(きょうだいは一緒でも)で親とは別室で寝る。:1.いつもそう、2.たいていそう、3. だいたいちがう、4.いつもちがう(親と一緒) 5. 尺度の説明 A介入・干渉・過保護 18 項目(これのみ使用) 例:夜中、トイレに行く時、一人で行かせる。 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 (各項目により表現は異なる) B.友だち遊びの豊富さ 13 項目 例:自分の子どもがいじめられても口出ししない。 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 C.発達期待 (学校関係スキル、従順さ、礼儀、情緒的成熟、自立、社会的スキル、言語的自己主張) 41 項目 親としていつ頃までにあげられている行動(ex. 大人に手伝ってもらわずに一人で食事 ができる)ができるようになってほしいか(3~4 歳になるまでに、4~5 歳頃までに、6 歳すぎまでに)、選択する。 6. 改変事項 なし 7. 尺度の選択理由 8. 出典 柏木惠子「子どもの自己の発達」1983 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 「ライフイベント」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 9. 尺度名 ライフイベント質問票 10. 適用(年齢と場所) 養育者(健診ごと)および 10 歳以上の学童(健診ごと) 11. 尺度番号と改定日 12. 項目・解析用データセット/変数 (正式には 50 項目?2010/12/22 田中) 1.この子の仲の良い友達がいなくなった。(引越し、死亡などで):1.あり、2.なし 2.子どもが他人に暴力をふるった。:1.あり、2.なし 3.自分が子どもに対して暴力をふるった。:1.あり、2.なし 4.引越しをした。:1.あり、2.なし 5.家を改築あるいは新築した。(引越しはしていない):1.あり、2.なし 6.家族に新しい大人が加わった.(祖父母など):1.あり、2.なし 7.家族の収入の大幅な減少があった。:1.あり、2.なし 8.父親が家庭にいる時間が増えた。:1.あり、2.なし 9.父親が同じ職場での仕事の内容がかわった。:1.あり、2.なし 10.両親が離婚した。:1.あり、2.なし 11.両親が別居した。:1.あり、2.なし 12.両親の一方または双方が入院した。:1.あり、2.なし 13.両親間の言い争いの回数が増えた。:1.あり、2.なし 14.両親の一方または双方が失業した。:1.あり、2.なし 15.自分が子どもに対して傷つけるようなひどいことを言った。:1.あり、2.なし 16.自分が育児を負担に感じるようになった。:1.あり、2.なし 17.自分がひどく落ち込んだりやる気がないと感じたりするようになった。:1.あり、2.なし 18.自分がひどく取り乱したり混乱したりした。:1.あり、2.なし 19.自然災害の被害をうけた。:1.あり、2.なし 20.この子が外から見てわかる障害・傷を負った。:1.あり、2.なし 21.この子が病気で入院した。:1.あり、2.なし 22.子どもの生命の危険を感じた。:1.あり、2.なし 23.暴力・犯罪の被害にあった。:1.あり、2.なし 24.祖父母の一方あるいは双方が死亡した。:1.あり、2.なし 25.両親の一方または双方が死亡した。:1.あり、2.なし 13. 尺度の説明 stressful life event を 50 項目精選した尺度。 77 JCS Instrument Document 78 14. 改変事項 オリジナル 15. 尺度の選択理由 ライフイベントを評価する調査票はこれまで存在しないため、オリジナル尺度を作成した。 項目ごとの頻度調査と重み付けがなされており、必要に応じて項目数を減らすことが可 能。ライフイベントがストレスとしてどのように子どもに影響するのかをみるために必要。 16. 出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 項目ごとの頻度調査と重み付けがなされており、必要に応じて項目数を減らすことが可能。 JCS Instrument Document 79 「親の生活習慣」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 親の生活習慣 2. 適用(年齢と場所) 5 歳,6 歳 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.お母様の就寝時刻や起床時間は規則的ですか。:1.ほぼ一定、2.少し不規則、3.大変不規則 2.お母様はこの 1 ヶ月で何冊本を読まれましたか。:□□□□冊 3. 【お母様】平日の 1 日で何時間くらいテレビやビデオを視聴なさいますか.最近平日 3 日間の平 均でお答えください。( )時間 4.【お母様】休日の 1 日で何時間くらいテレビやビデオを視聴なさいますか.最近の休日について お答えください。( )時間 5.お父様の就寝時刻や起床時間は規則的ですか。:1.ほぼ一定、2.少し不規則、3.大変不規則 6.お父様はこの 1 ヶ月で何冊本を読まれましたか。:□□□□冊 7. 【お父様】平日の 1 日で何時間くらいテレビやビデオを視聴なさいますか.最近平日 3 日間の平 均でお答えください。( )時間 8.【お父様】休日の 1 日で何時間くらいテレビやビデオを視聴なさいますか.最近の休日について お答えください。( )時間 9.お父様は子育てに積極的に参加していますか。:1.はい、2.いいえ、3.どちらともいえない 10.最近の 1 週間で子育てに費やした時間は一日平均どのくらいですか。:1.0 分、2.30 分未満、3.1 時間未満、4.1 時間以上 5. 尺度の説明 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 80 住環境 (050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 住環境 2. 適用(年齢と場所) 6歳 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.現在お住まいの地域について次の分類で当てはまるものを1つずつお選びください。:1.大都市 (人口 30 万人以上)、2.小都市、3.町村 2.現在のご自宅に住まわれている期間はどのくらいですか。:1.10 年以上、2.5-9年、3.1-4 年、 4.1年未満 3.お住まいは賃貸ですか、持ち家ですか。:1.持ち家、2.賃貸 4.現在のお住まいは次のどのタイプに当てはまりますか。:1.一戸建て、2.集合住宅の低層階(5 階 未満)、3.集合住宅の高層階(5 階以上 20 階未満)、4.集合住宅の超高層階(20 階以上) 5.現在のお住まいについてどのように感じていらっしゃいますか。:1.手狭だと感じている、2.必要な 広さはある、3.十分なゆとりがある、4.あまり考えたことがない 5. 尺度の説明 地域 居住期間の長さ 高さ 主観的広さ 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 第6節 7歳 81 JCS Instrument Document 82 「家族アプガ」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 家族アプガー(family APGAR) 2. 適用(年齢と場所) 養育者(5 歳、6 歳、7 歳) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.何か困ったとき家族はあなたの助けになりますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 2.あなたは家族と話し合ったり苦労をかけ合うことに満足していますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつ も 3.あなたがなにか新しいことをしようとしているとき家族は助けになりますか。:1.ない、2.ときどき、3. いつも 4.あなたの感情(怒り、さびしさ、愛など)に家族は応えてくれますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 5.一家だんらんの時間がありますか。:1.ない、2.ときどき、3.いつも 5. 尺度の説明 家族機能評価尺度として Smilkstein が作成。新生児のAPGARスコアと同様、10 点満点 で採点される。6 点以下は何らかの家族機能不全が存在すると考えられている。 6. 改変事項 日本語化 7. 尺度の選択理由 家族機能を測定する非常に簡便でなじみやすい尺度。記入も簡単である。家族機能は子 どもの社会性阻害要因に対する防御因子と考えられる。 8. 出典 日本語版の使用経験は塩川らの報告あり。 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 83 「職歴」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 5 歳時の「学歴・職歴」の抜粋、改変 2. 適用(年齢と場所) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 第 1 コホート 1.【お母様】前回調査時以降、お仕事や経済状況に変化がありましたか。:1.あった、2.なかった 2.お母様の前回調査時以降の職歴についてお伺いします。当てはまるものを1つだけ選んでくださ い。「その他」は具体的にご記入ください。:1.前回調査時は育休中だったが復職した、2.前回調 査時は仕事をしていたが、現在産休中または育休中である、3. 前回調査時は仕事をしていたが、 現在無職である、4.前回調査以降、仕事を変わった、5.前回調査時は仕事をしていなかったが、 新たに就職した、6.前回調査時は育休中だったが、現在無職である、7.その他( ) 2.【お母様】現在のお仕事の種類について当てはまるものを1 つ選んでください。育休中の 方も、休業中のお仕事についてその種類をお答え下さい。:1.専門的・技術的職業従事者、 2.管理的職業従事者、3.事務従事者、4.販売従事者、5.サービス職業従事者、6.保安職業従 事者、7.農林漁業作業者、8.運輸・通信従事者、9.生産工程・労務作業者、10.その他、11. 無職 3.【お母様】現在お仕事をお持ちの方は、お仕事の雇用形態について当てはまるものを1 つ 選んでください。育休中の方も、休業中のお仕事についてその雇用形態をお答え下さい。: 1.常勤、2.非常勤(パート・アルバイト)、3.自営業・家業、4.その他 4.【お母様】最近 1 週間の労働時間は合計で何時間でしたか。育休中の方は「6.育休中」□ に『✓』をつけて下さい。:1.20 時間未満、2.20 時間以上 30 時間未満、3.30 時間以上 40 時間未満、4.40 時間以上 60 時間未満、5.60 時間以上、65.育休中 5.【お母様】現在、お仕事をお持ちでない方にお伺いします。現在お仕事をしていらっしゃ らない理由について、あてはまるものをすべてお答えください。:1.自分の病気療養、2. 子どもの世話をするため、3.老人、病人の介護のため、4.通学のため、5.通学準備、資格 取得準備のため、6.失業、7.その他 6.【お父様】前回調査以降、お仕事や経済状況に変化がありましたか。 :1.あった、2.なかっ た 7.お父様の前回調査時以降の職歴についてお伺いします。当てはまるものを1つだけ選んでくださ い。「その他」は具体的にご記入ください。:1.前回調査時は育休中だったが復職した、2.前回調 査時は仕事をしていたが、現在産休中または育休中である 3. 前回調査時は仕事をしていたが、 現在無職である、4.前回調査以降、仕事を変わった、5.前回調査時は仕事をしていなかったが、 新たに就職した、6.前回調査時は育休中だったが、現在無職である、7.その他( ) JCS Instrument Document 84 8.【お父様】現在のお仕事の種類について当てはまるものを1 つ選んでください。育休中の 方も、休業中のお仕事についてその種類をお答え下さい。:1.専門的・技術的職業従事者、 2.管理的職業従事者、3.事務従事者、4.販売従事者、5.サービス職業従事者、6.保安職業従 事者、7.農林漁業作業者、8.運輸・通信従事者、9.生産工程・労務作業者、10.その他、11. 無職 8.【お父様】現在お仕事をお持ちの方は、お仕事の雇用形態について当てはまるものを1 つ 選んでください。育休中の方も、休業中のお仕事についてその雇用形態をお答え下さい。: 1.常勤、2.非常勤(パート・アルバイト)、3.自営業・家業、4.その他 9.【お父様】最近 1 週間の労働時間は合計で何時間でしたか。育休中の方は「6.育休中」□ に『✓』をつけて下さい。:1.20 時間未満、2.20 時間以上 30 時間未満、3.30 時間以上 40 時間未満、4.40 時間以上 60 時間未満、5.60 時間以上、65.育休中 10.【お父様】現在、お仕事をお持ちでない方にお伺いします。現在お仕事をしていらっし ゃらない理由について、あてはまるものをすべてお答えください。:1.自分の病気療養、 2.子どもの世話をするため、3.老人、病人の介護のため、4.通学のため、5.通学準備、資格 取得準備のため、6.失業、7.その他 5. 尺度の説明 6. 改変事項 オリジナル。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を参考にした。 7. 尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられて いる。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8. 出典 この調査のためのオリジナル。ただし,国勢調査,国民生活基礎調査を参考にする。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 85 「収入」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 収入 2. 適用(年齢と場所) 5 歳、6 歳 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 第 1 コホート(10 月以降) 1.現在、主として家計を支えておられる方はどなたですか。:1.お父様が主、2.お母様が主、3.ご両 親同じくらい、4.ご両親以外 2.去年一年間の、同居されている方(家計をひとつにされている方の)年収の合計に印を入れてく ださい。:1.200 万円未満、2.200 万円以上 400 万円未満、3.400 万円以上 600 万円未満、4.600 万円以上 800 万円未満、5.800 万円以上 1000 万円未満、6.1000 万円以上 5. 尺度の説明 家計の主体 家計収入の合計 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 親の職業、学歴、収入で計測される SES は、子どもの発達に与える影響が大きいことがしられて いる。 Bornstein MH, Bradley RH, eds (2003) Socioeconomic status, parenting, and child development. New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates. 8. 出典 この調査のためのオリジナル。収入分布の国民生活基礎調査との照合は行う。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 単独項目として用いられる(項目加算による尺度をなさない)ので内的整合性に基づく検討は不可 能である。心理測定論的な信頼性・妥当性に関する検討にはなじまない項目群。 JCS Instrument Document 家族構成(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1 尺度名 家族構成 2 適用(年齢と場所) 3 尺度番号と改訂日 4 項目 解析用データセット/変数 省略 5 尺度の説明 同居者 兄弟 主な養育者 母親の現在の年齢 母親の両親 母親の兄弟 母親の同居 父親の現在の年齢 父親の両親 父親の兄弟 父親の同居 6 改変事項 7 尺度の選択理由 この調査のためのオリジナル 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 86 JCS Instrument Document 87 「養育者の健康とストレス」 1. 尺度名 2. 適用(年齢と場所) 養育者(7 歳) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.あなたはご自分が身体的に健康だと思いますか。:1.思う、2.あまり思わない、3.思わない 2.【2 は問 1 で「2.あまり思わない」、「3.思わない」とお答えの方にお伺いします。】具体的にはどの ようなことが気になりますか。よろしければお書き下さい。 3.あなたはご自身が精神的に健康だと思いますか。:1.思う、2.あまり思わない、3.思わない 4.【4 は問 3 で「2.あまり思わない」、「3.思わない」とお答えの方にお伺いします。】具体的にはどの ようなことが気になりますか。よろしければお書き下さい。 5.あなたは日常生活の中でいらだつことがありますか。:1.ほとんどいつも、2.しばしば(週に3~4 回)、3.たまに(週1に 1~2回)、4.ない 6.【6 は問 5 で「1.ほとんどいつも」、「2.しばしば」、「3.たまに」とお答えの方にお伺いします。】あな たが日常生活でいらだつことはどんなことですか。(あてはまるものすべてをお答え下さい。):1. 仕事のこと、2.育児のこと、3.家族関係のこと、4.経済的なこと、5.家族以外の人間関係のこと、6. その他( ) 5. 尺度の説明 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 88 既往歴・健康状態・ライフイベント 1.尺度名 既往歴・健康状態・ライフイベント 2.適用(年齢と場所) 7歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 (4 項目) 1.この 1 年間に入院や長期の通院を必要とする病気や事故をしましたか?「ある」場合はその内容 をお書きください。(風邪や水ぼうそうなど入院を必要としない程度の感染症や一時的な湿疹・軽 い打撲などは除きます。):1.ない、2.ある ( ) 2.現在,継続的に治療・経過観察している病気がありますか?「ある」場合はその内容もお書きくだ さい。(風邪や湿疹など一時的なものは除きます。):1.ない、2.ある( ) 3.この 1 年間にお子さまにとってストレスになるようなできごとはありましたか?:1.なかった、2.あった 4.(問 3 で「2.あった」とお答えの方に伺います。)それは右のうち、どれにあてはまりますか?:1.家 族の死亡、2.配偶者の死亡、3.転居、4.自分の病気、けが、5.子どもの病気、けが、6.家族構成の 変化(祖父母の同居、弟妹の出生など)、7.離婚、8.家族の病気,けが、9.夫婦間の問題、10.そ の他( ) 5.尺度の説明 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 89 「しつけ尺度」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 母親のしつけ及び発達期待(柏木惠子) 2. 適用(年齢と場所) 3 歳から 6 歳 (注:本コホートでは 5 歳、6 歳、7 歳、8 歳) 3. 尺度番号と改定日 4/14/2005 小椋 4. 項目・解析用データセット/変数 1.一人でさせるとおそくなったり、うまくできなかったりする時は手伝ってあげる。:1.いつもそうして いる、2.たいていそうする、3.たいていしない、4.全くしない 2.近くのお店に一人でお使いを頼む。:1.よく頼む、2.時々頼む、3.たまには頼むことがある、4.全く しない 3.どちらかというと、ほめてやるよりも叱ったり注意(小言)したりすることの方が多い。:1.全くそうだ、 2.だいたいそうだ、3.ちがう方だ、4.全く違う(ほめることの方が多い) 4.その日に着る服を自分で決めさせる。(親が選んであげないで):1.必ずそうしている、2.だいたい そうしている、3.大体ちがう、4.全くさせない(親が決めてあげる) 5.子どもがぐずぐずしていたり、まごまごしていたりすると早くするように注意する。(“はやく”と促 す):1.いつもそうする、2.そうすることが多い、3.たまにはそうする、4.全くしない 6.夜中、トイレに行く時、一人で行かせる。:1.いつも、2.たいていは、3.たまには、4.全くしない(必 ず一緒についていってやる) 7.食事の時、魚や肉などを食べやすいように小さく切ってあげる。:1.いつもそうしている、2.たいて いそうする、3.たまに、4.全くしない 8.保育所・幼稚園へもっていくものは、親が点検したり手伝わずに、ひとりで用意させる。:1.必ずい つも、2.たいてい、3.たまに、4.全くちがう(手伝ったり点検してあげる) 9.ちょっとした病気やけがの時にも医者にみてもらうようにしている。:1.必ずそうしている、2.だいた いそうしている、3.あまりそうはしない、4.全くちがう 10.子どもがやりたがることは、少々下手でも(台所や掃除など)あぶなくてもやらせる。:1.いつもそ うする、2.だいたいは、3.たまには、4.全くさせない(あぶないからもっとおおきくなってといったり) 11.お風呂でひとりで体を洗わせる。(髪は洗ってあげるが):1.いつも必らず、2.だいたいは、3.たま には、4.全くさせない(洗ってあげる) 12.子どもが失敗したり、まちがわないように手を貸してあげるようにしている。:1.いつもそうする、2. だいたいはそう、3.たまに、4.全くしない(一人でさせておく) 13.家の中では少々のいたずらをしても叱らない。:1.全く叱らない、2.だいたいは叱らない、3.だい たいは叱る、4.いつも叱る JCS Instrument Document 90 14.ねまきに着がえた時、脱いだ服の始末は一人でさせる。:1.いつも必ず、2.だいたいはさせる、3. たまにはさせる、4.ほとんどさせない 15.食事を全部食べない(遊び出したり、ぐずぐず時間がかかったりして)時、食べさせたり手をかし てあげる。:1.いつもそうしている、2.たいていそうする、3.たまにする、4.全くしない 16.子どもには、少々のけがや危険が起こることは眼をつぶることにしている。:1.全くそうしている、 2.だいたいはそうしている、3.そうはできないことが多い、4.そうはできない 17.お手伝いをさせている。:1.よくさせる、2.時々させる、3.たまにはさせる、4.全くない 18.夜、子どもだけ(きょうだいは一緒でも)で親とは別室で寝る。:1.いつもそう、2.たいていそう、3. だいたいちがう、4.いつもちがう(親と一緒) 5. 尺度の説明 A介入・干渉・過保護 18 項目(これのみ使用) 例:夜中、トイレに行く時、一人で行かせる。 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 (各項目により表現は異なる) B.友だち遊びの豊富さ 13 項目 例:自分の子どもがいじめられても口出ししない。 いつもする、たいていそうする、たいていしない、全くしないの 4 段階評定 C.発達期待 (学校関係スキル、従順さ、礼儀、情緒的成熟、自立、社会的スキル、言語的自己主張) 41 項目 親としていつ頃までにあげられている行動(ex. 大人に手伝ってもらわずに一人で食事 ができる)ができるようになってほしいか(3~4 歳になるまでに、4~5 歳頃までに、6 歳すぎまでに)、選択する。 6. 改変事項 なし 7. 尺度の選択理由 8. 出典 柏木惠子「子どもの自己の発達」1983 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 91 「親の生活習慣」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 親の生活習慣 2. 適用(年齢と場所) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.お母様の就寝時刻や起床時間は規則的ですか。:1.ほぼ一定、2.少し不規則、3.大変不規則 2.お母様はこの 1 ヶ月で何冊本を読まれましたか。:1.読んでいない、2.1~2冊、3.3~4冊、4.5~ 9冊、5.10冊以上 3.お母様は、平日は、1日あたり平均何時間ぐらいテレビまたはビデオを見ていますか。:1.テレビま たはビデオは見ない、2.30分くらい、3.1時間くらい、4.2時間くらい、5.3時間くらい、6.4時間くら い、7.5 時間以上、8.だいたい一日中つけている 4.お母様は、休日は、1日あたり平均何時間ぐらいテレビまたはビデオを見ていますか。:1.テレビ またはビデオは見ない、2.30分くらい、3.1時間くらい、4.2時間くらい、5.3時間くらい、6.4時間く らい、7.5 時間以上、8.だいたい一日中つけている 5.お父様の就寝時刻や起床時間は規則的ですか。:1.ほぼ一定、2.少し不規則、3.大変不規則 6.お父様はこの 1 ヶ月で何冊本を読まれましたか。:1.読んでいない、2.1~2冊、3.3~4冊、4.5~ 9冊、5.10冊以上 7. お父様は、平日は、1日あたり平均何時間ぐらいテレビまたはビデオを見ていますか。:1.テレビ またはビデオは見ない、2.30分くらい、3.1時間くらい、4.2時間くらい、5.3時間くらい、6.4時間く らい、7.5 時間以上、8.だいたい一日中つけている 8. お父様は、休日は、1日あたり平均何時間ぐらいテレビまたはビデオを見ていますか。:1.テレビ またはビデオは見ない、2.30分くらい、3.1時間くらい、4.2時間くらい、5.3時間くらい、6.4時間く らい、7.5 時間以上、8.だいたい一日中つけている 5. 尺度の説明 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 92 養育環境 1.尺度名 EES (Evaluation of Environmental Stimulation)学童版 2.適用(年齢と場所) 7歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 1. お子さまと一緒に学校の話などをする機会はどのくらいありますか。:1.めったにない、2.週に1 ~2回、3.週に3~4回、4.週に5~6回、5.ほぼ毎日、6.その他( ) 2. お子様と一緒に家事や宿題をする機会はどのくらいありますか。:1.めったにない、2.月に1~ 2回、3.週に1~2回、4.週に3~4回、5.ほぼ毎日、6.その他( ) 3. お子さまと一緒に趣味やスポーツなどをする機会はどのくらいありますか。:1.めったにない、2. 月に1~2回、3.週に1~2回、4.週に3~4回、5.ほぼ毎日、6.その他( ) 4. お子さまと一緒に買い物や図書館などに行く機会はどのくらいありますか。:1.めったにない、2. 月に1~2回、3.週に1~2回、4.週に3~4回、5.ほぼ毎日、6.その他( ) 5. お子さまと博物館、遊園地、旅行などに行く機会はどのくらいありますか。:1.めったにない、2. 年に1回ぐらい、3.半年に1~2回、4.ほぼ毎月、5.ほぼ毎週、6.その他( ) 6. ご家族は友人や親戚と、どの程度の頻度で訪問したりされたりしますか。:1.めったにない、2. 月に1~2回、3.週に1~2回、4.週に3~4回、5.ほぼ毎日、6.その他( ) 7. お父様(お父様がお答えの場合はお母様)は育児にどのくらいの頻度で協力してくれます か。:1.めったにない、2.月に1~2回、3.週に1~2回、4.週に3~4回、5.ほぼ毎日、6.その他 (ひとり親家庭の場合など)( ) 8. ご両親がそろってお子さまと一緒に食卓を囲んで食べるのは何回くらいですか。:1.めったに ない、2.月に1~2回、3.週に1~2回、4.週に3~4回、5.ほぼ毎日、6.その他(ひとり親家庭の 場合など)( ) 9. お子さまがわざと牛乳をこぼしたらどうしますか。(あてはまるものを1つ選んでください。):1.子 どもをたたく、2.口でしかる、3.なんらかの方法で悪いことをわからせる(方法; ねる、5.相手にしない、6.その他( )、4.理由を尋 ) 10. 先週は何回くらいお子さまをたたきましたか。:1.たたかない、2.1~2回位、3.3~4回位、4.5 ~6回位、5.ほぼ毎日、6.その他( ) 11. 夫婦でお子さまの話をする時間はどの程度とれますか。:1.ほとんどとれない、2.月に1回位、3. 週に1~2回位、4.週に3~4回位、5.ほぼ毎日、6.その他(ひとり親家庭の場合など)( ) 12. 子育てについて誰か相談できる人がいますか。:1.いない、2.いる 13. 【13 は問 12 で「2.いる」と答えられた方にお伺いします】それは誰ですか。(あてはまるものすべ てをお答え下さい。):1.配偶者、2.祖父母、3.友人、4.親戚、5.近所の人、6.先生、7.その他 ( )、 JCS Instrument Document 93 5.尺度の説明 EES(安梅, 1996)は、育児環境評価用質問票である。育児者への子どもへの直接的なかかわりと 子どものために準備されている環境を総合的に把握することを目的としている。EES は、特に育児 者の子どもに対する直接的なかかわりを重視して、物理的な環境を含めて評価する。 日本版 HOME(Home Observation for Measurement of the Environment score (Bradley and Caldwell, 1988; Bradley, 1994; Caldwell and Bradley,2001))家庭訪問版との高い相関が示されて いる(安梅, 1994, 安梅ら、1998)。 6.改変事項 本調査にあたり、学童用に変形した。 7.尺度の選択理由 JCS の主な関心は、日本において、家庭における養育の質が子どもの社会能力へ及ぼす影響で ある。EES は日本の社会文化特性を考慮しつつ、家庭環境を計測する方法として最も広く用いら れている HOME と高い相関をもつ質問票であり、尺度として適切と考えられる。 8.出典 安梅勅江 育児環境の評価法の開発およびその保健福祉学的支援に関する研究-18 か月児の 育児環境の把握と支援- 日本保健福祉学会誌 1:13-45, 1994 安梅勅江 少子化時代の子育て支援と育児環境評価 保健・福祉・保育の連携による実証研究 川島書店 東京 1996. 安梅勅江、島田千穂、片山秀史 18 か月児の育児環境評価の関連要因に関する研究 日本公衛誌 44:346-352, 1998. 安梅勅江、上田礼子、平山宗宏 質問紙による家庭養育環境スクリーニングの研究 -HOME に よる HSQ 妥当性の検討-小児保健研究 45:556-560, 1986 Caldwell, B.M. & Bradley, R.H. (2001). Home Observation for Measurement of the Environment. Little Rock, AR; University of Arkansas at Little Rock Bradley, R. H. & Caldwell, B. M. (1988). Using the HOME Inventory to assess the family environment. Pediatric Nursing, 14, 97-102. Bradley, R.H. (1994). The Home Inventory: Review and reflections. In H.W. Reese (Ed.), Advances in child behavior and development Academic Press. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) (Vol. 25, pp. 241-288). Orlando, FL: JCS Instrument Document 94 住環境 (050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 住環境 2. 適用(年齢と場所) 7歳 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.前回の調査以降、お住まいの住居について、変化がありましたか。 :1.あった、2.なかった 2.現在お住まいの地域について次の分類であてはまるものを1つずつお選びください。:1.大都市 (人口 30 万人以上)、2.小都市、3.町村 3.お住まいは賃貸ですか、持ち家ですか。「その他」は具体的にご記入下さい。:1.持ち家、2.賃貸、 3.その他( ) 4.現在のお住まいは次のどのタイプに当てはまりますか。:1.一戸建て、2.集合住宅の低層階(5 階 未満)、3.集合住宅の高層階(5 階以上 20 階未満)、4.集合住宅の超高層階(20 階以上) 5.現在のお住まいについてどのように感じていらっしゃいますか。:1.手狭だと感じている、2.必要な 広さはある、3.十分なゆとりがある、4.あまり考えたことがない 5. 尺度の説明 地域 高さ 主観的広さ 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 第2章 子ども側 95 JCS Instrument Document 第1節 4 か月 9 か月 96 JCS Instrument Document 97 子の睡眠・生活習慣 1.尺度名 Brief Infant Sleep Questionnaire 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月、9 ヶ月、18 ヶ月、2 歳 郵送 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/1/2005 松石・定藤 4. 項目 解析用データセット/変数 nocturnal sleep duration daytime sleep duration number of night wakings duration of wakefulness during the night hours (10 pm to 6 am) nocturnal sleep-onset time (the clock time at which the child falls asleep for the night) settling time (latency to falling asleep for the night) 5.尺度の説明 原版の質問内容は 1) nocturnal sleep duration (between the hours of 7 pm and 7 am); 2) daytime sleep duration (between the hours of 7 am and 7 pm); 3) number of night wakings; 4) duration of wakefulness during the night hours (10 pm to 6 am); 5) nocturnal sleep-onset time (the clock time at which the child falls asleep for the night); 6) settling time (latency to falling asleep for the night); 7) method of falling asleep; 8) location of sleep; 9) preferred body position; 10) age of child; 11) gender of child; 12) birth order; and 13) role of responder (who completed the BISQ). このうちから、1-9 を翻訳した。 A.お子さんはどこで寝ていますか? 1.両親と別の部屋で別のベッド 2.両親と同じ部屋で別のベッド 3.両親と同じベッド 4. 兄弟と同じ部屋 5.その他 B.主にどのような姿勢で眠りますか? 1.仰向け 2.うつぶせ 3.横向き C.夕方7時から朝7時までの間に何時間眠っていますか 時間 分 D.朝7時から夕方7時までに何時間眠りますか? 時間 分 E.夜睡眠中一晩に平均何回目をさましますか? F.一晩平均(夜10時から朝6時までの間)どのくらい目を覚ましていますか? 時間 分 G.夜の寝付き時間は平均どのくらいですか? 時間 分 JCS Instrument Document 98 H.どのような情況で眠りにつきますか? 1.授乳中(食事中) 2.抱っこしているとき 3.布団の中一人で 4.両親の近くの布団で 5. その他 I.平均夜何時頃に寝付きますか? J.貴方のお子さんの睡眠に何か問題があると思いますか? 1.深刻な問題有り 2.やや問題 3.問題なし 6.改変事項 Sadeh (2004)から翻訳。使用許諾を得た。 Avi Sadeh, DSc Department of Psychology, Tel Aviv University, Tel Aviv, 69978, Israel. [email protected] 7.尺度の選択理由 Night waking and related sleep problems have been associated with difficult temperaments and behavior problems among children and with poorer neurobehavioral functioning among older children. Parental stress and psychopathologic conditions have also been linked to sleep problems in early childhood. BISQ は、唯一の標準化された乳幼児用睡眠チェックリストである。 8.出典 Sadeh A (2004) A brief screening questionnaire for infant sleep problems: validation and findings for an internet sample. Pediatrics 113:e570-e577. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) test-retest, ほかの計測(睡眠日誌、ecolog)との直接比較は Sadeh (2004)に記載あり。 JCS Instrument Document 99 子どもの気質 1.尺度名 乳児気質発達質問紙 2.適用(年齢と場所) 4か月、9か月(R-ITQ: Revised Infant Temperament Questionnaire )(Carey & McDevitt, 1978) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 revised 3/10/2005 小椋 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 全部で 42 項目で構成されている。Reactivity(味覚的過敏さ6項目、視覚的・触覚的過敏さ6項 目)、 Negative emotionality 6項目、Self Regulation(フラストレーション耐性6項目、持続性6項 目)、接近・回避6項目、周期の規則性6項目からなる。評定は1.ほとんどそうでない、2.めったにそ うでない、3.どちらかというとそうであることは少ない 4.どちらかというとそうである 5.しばしばそうで ある 6.ほとんどいつもそうである の 6 件法である。 6.改変事項 I-RTQ は本来活動水準、周期の規則性、接近・回避、順応性、注意持続性と固執性、気の散り やすさ、敏感さ、気分の質、反応強度の9尺度、95 項目で構成されている。本研究では Sanson et al.(2004)の気質の構造の考えに依拠して、広範囲の気質次元として Reactivity or Negative emotionality、Self Regulation、Approach-Withdrawal の3つの次元とより限定された気質である周 期の規則性の4次元からなる42項目の尺度を作成した。項目の選択は菅原・島ら(1994)とと Sanson et al.(1987) の研究に基づいて行なった。すなわち、菅原・島ら(1994)が川崎市の 6 か月児 817 名の母親に実施した R-ITQ の因子分析の結果と Sanson et al.(1987)がオーストラリアの 4-8 か 月児 2443 名の母親に実施した R-ITQ の因子分析の結果から因子負荷量の高い項目から本研究 の 4 次元に対応した尺度の項目を選択した。 7.尺度の選択理由 R-ITQ は乳児の気質検査として世界で広く使用されている。しかし、9 次元は独立でないことが指 摘されているため、本 project では、4 次元(そのうち Reactivity と Self Regulation は2つの下位領 域をもつ)を設定し、先行研究の因子分析の結果から項目を選定した。 8.出典 Carey, W.B. & McDevitt, S.C., 1978 Revision of Infant Temperament Questionnaire.Pediatrics, 61, 735-739. Sanson, A. Margot,P. & Garino, E. (1987) The structure of infant temperament questionnaire. Infant Behavior and Development, 10, 97-104. Sanson, A. Hemphill, S. A.& Smart, D.(2004) Connections between temperament and social development: A Review. Social Development, 13, 142-170. 菅原ますみ・島悟・戸田まり・佐藤達哉・北村俊則 1994 乳児期にみられる行動特徴 ―日本語 JCS Instrument Document 100 版 R-ITQ および TTS の検討 教育心理学研究 42, 315-323. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 本 project に使用される尺度についてのサンプル収集はなされておらず、信頼性、妥当性の検討 はなされていない。 10. Scoring information ほとんどそうでない1点、めったにそうでない2点、どちらかというとそうであることは少ない 3 点、ど ちらかというとそうである4点、しばしばそうである 5 点、ほとんどいつもそうである 6 点(逆転項目は 逆)で得点化する。 収集データから因子分析し、新尺度を構成し、各尺度の因子得点を算出する。あるいは新尺度 での各下位尺度の合計得点を算出する。現在のままでの尺度を使用する場合は、各下位尺度毎 の合計点を算出する。 JCS Instrument Document 101 子どもの発達 1.尺度名 KIDS(乳幼児発達スケール) 2.適用(年齢と場所) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4/13/2005 河合 4. 項目 解析用データセット/変数 1)カテゴリー 1.運動/体全体の大きな動き 2.操作/手指などの意図的な動き 3.理解言語/言葉の理解 4.表出言語/話すことのできる言葉 5.概念/状況依存によらない言語的理解 6.対子ども社会性/友だちとの協調行動 7.対成人社会性/大人との関係、特に親子関係 8.しつけ/社会生活における基本的なルール 9.食事/衛生感覚や食事の基本的なルール 2)指標 領域ごとに○の数を集計し、手引きの換算表から発達年齢を求める 5.尺度の説明 0 歳 1 か月~6 歳 11 か月の乳幼児を対象とした、質問紙形式の発達検査。 約 130 項目からなる質問について、保護者など、対象児についてその日頃の行動をよく観察し ている人に乳幼児の日頃の行動に照らして、○×で回答してもらう。 乳幼児の自然な行動全般から発達を捉えることができ、場所・時間の制限を受けずにどこでも短 時間で診断が可能である。 領域別評価の示されない他の知能検査等の補助検査としても活用することができる。 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 財団法人発達科学研究教育センター紀要 「発達研究」6号,1990,147-163 KIDS (乳幼児発達スケール) の開発に関する研究 三宅 和夫 大村 政男 高嶋 正士 山内 茂 橋本 泰子 小林 幹児 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) Screening tests for educational measurement of children. There are many children's development JCS Instrument Document 102 tests. But in Japan, almost all standardized tests were made so many years ago about 20 years that they are no longer accurate. Now, we have made test (KIDS) which are convenient and easy to use, and easily completed by parents. This test (KIDS) was standardized between 1988-1989 using 6000 children aged 0-6. The KIDS can measure 9 areas of development. Physical motor, Manipulation, Receptive Language, Expressive Language, Language Concepts, Social Relationships with children, Social Relationships with Adults, Discipline, and Feeding. Using the 9 areas development, this test produces a clear profile, Developmental Age and Developmental Quantity of each child. The reliable coefficient of this test is .95, and the correlation coefficient between KIDS and the Bienet intelligence test is r=. 856. and between KIDS and WPPSI r=. 653. We have confirmed that KIDS is valuable for diagnosis in clinical case because the child development level in 9 areas can beestablished. 1989 年、全国 38 都道府県の乳幼児約 6,000 名によって標準化された検査。 JCS Instrument Document 第 2 節 18 か月 103 JCS Instrument Document 104 子の睡眠・生活習慣 1.尺度名 Brief Infant Sleep Questionnaire 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月、9 ヶ月、18 ヶ月、2 歳 郵送 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/1/2005 松石・定藤 4. 項目 解析用データセット/変数 nocturnal sleep duration daytime sleep duration number of night wakings duration of wakefulness during the night hours (10 pm to 6 am) nocturnal sleep-onset time (the clock time at which the child falls asleep for the night) settling time (latency to falling asleep for the night) 5.尺度の説明 原版の質問内容は 1) nocturnal sleep duration (between the hours of 7 pm and 7 am); 2) daytime sleep duration (between the hours of 7 am and 7 pm); 3) number of night wakings; 4) duration of wakefulness during the night hours (10 pm to 6 am); 5) nocturnal sleep-onset time (the clock time at which the child falls asleep for the night); 6) settling time (latency to falling asleep for the night); 7) method of falling asleep; 8) location of sleep; 9) preferred body position; 10) age of child; 11) gender of child; 12) birth order; and 13) role of responder (who completed the BISQ). このうちから、1-9 を翻訳した。 A.お子さんはどこで寝ていますか? 1.両親と別の部屋で別のベッド 2.両親と同じ部屋で別のベッド 3.両親と同じベッド 4. 兄弟と同じ部屋 5.その他 B.主にどのような姿勢で眠りますか? 1.仰向け 2.うつぶせ 3.横向き C.夕方7時から朝7時までの間に何時間眠っていますか 時間 分 D.朝7時から夕方7時までに何時間眠りますか? 時間 分 E.夜睡眠中一晩に平均何回目をさましますか? F.一晩平均(夜10時から朝6時までの間)どのくらい目を覚ましていますか? 時間 分 G.夜の寝付き時間は平均どのくらいですか? 時間 分 JCS Instrument Document 105 H.どのような情況で眠りにつきますか? 1.授乳中(食事中) 2.抱っこしているとき 3.布団の中一人で 4.両親の近くの布団で 5. その他 I.平均夜何時頃に寝付きますか? J.貴方のお子さんの睡眠に何か問題があると思いますか? 1.深刻な問題有り 2.やや問題 3.問題なし 6.改変事項 Sadeh (2004)から翻訳。使用許諾を得た。 Avi Sadeh, DSc Department of Psychology, Tel Aviv University, Tel Aviv, 69978, Israel. [email protected] 7.尺度の選択理由 Night waking and related sleep problems have been associated with difficult temperaments and behavior problems among children and with poorer neurobehavioral functioning among older children. Parental stress and psychopathologic conditions have also been linked to sleep problems in early childhood. BISQ は、唯一の標準化された乳幼児用睡眠チェックリストである。 8.出典 Sadeh A (2004) A brief screening questionnaire for infant sleep problems: validation and findings for an internet sample. Pediatrics 113:e570-e577. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) test-retest, ほかの計測(睡眠日誌、ecolog)との直接比較は Sadeh (2004)に記載あり。 JCS Instrument Document 106 子どもの気質 1.尺度名 幼児気質質問紙 (TTS: Toddler Temperament Scale)(Fullard, McDevitt et al., 1984) 2.適用(年齢と場所) 1歳半、(2歳)、3歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 revised 3/10/2005 小椋 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 全部で 42 項目で構成されている。Reactivity(Negative emotionality6項目、過敏さ(視覚的過敏性 6項目、味覚・触覚過敏さ6項目)、Self Regulation(注意持続性・固執性6項目、フラストレーション 耐性6項目)、接近・回避6項目、周期の規則性6項目からなる。評定は1.ほとんどそうでない、2.め ったにそうでない、3.どちらかというとそうであることは少ない 4.どちらかというとそうである 5.しばし ばそうである 6.ほとんどいつもそうである の 6 件法である。 6.改変事項 TTS は本来活動水準、周期の規則性、接近・回避、順応性、注意持続性と固執性、気の散りや すさ、敏感さ、気分の質、反応強度の9尺度、95 項目で構成されている。本研究では Sanson et al.(2004)の気質の構造の考えに依拠して、広範囲の気質次元として Reactivity or Negative emotionality、Self Regulation、Approach-Withdrawal の3つの次元とより限定された気質である周 期の規則性の4次元からなる42項目の尺度を作成した。項目の選択は菅原・島ら(1994)と武井ら (2004)の研究に基づいて行なった。すなわち菅原・島ら(1994)が川崎市の 18 か月児 615 名の母親 に実施した TTS の因子分析の結果と、武井ら(2004)が TTS を含む 5 種類の気質質問紙をもとに作 成した 60 項目について倉敷市の 766 名の母親に実施した因子分析の結果から、因子負荷量の高 い項目から本研究の 4 次元に対応した尺度の項目を選択した。 7.尺度の選択理由 TTS は乳児の気質検査として世界で広く使用されている。しかし、9 次元は独立でないことが指摘 されているため、本 project では、4 次元(そのうち Reactivity と Self Regulation は2つの下位領域 をもつ)を設定し、先行研究の因子分析の結果から項目を選定した。 8.出典 Fullard, W., McDevitt, S.C. & Carey, W.B. 1984 Assessing temperament in one-to three-year-old children. Journal of Pediatric Psychology, 9, 205-217. Sanson, A. Hemphill, S. A.& Smart, D.(2004) Connections between temperament and social development: A Review. Social Development, 13, 142-170. 菅原ますみ・島悟・戸田まり・佐藤達哉・北村俊則 1994 乳児期にみられる行動特徴 ―日本語 版 R-ITQ および TTS の検討 教育心理学研究 42, 315-323. 武井祐子・門田昌子・笹川美奈子 2004 幼児の気質に関する研究 I ―1 歳 6 ヶ月健診用気質質 JCS Instrument Document 107 問紙作成の試み― 日本発達心理学会第 15 回大会発表論文集 34. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 本 project に使用される尺度についてのサンプル収集はなされておらず、信頼性、妥当性の検討 はなされていない。 10. Scoring information ほとんどそうでない1点、めったにそうでない2点、どちらかというとそうであることは少ない 3 点、ど ちらかというとそうである4点、しばしばそうである 5 点、ほとんどいつもそうである 6 点(逆転項目は 逆)で得点化する。 収集データから因子分析し、新尺度を構成し、各尺度の因子得点を算出する。あるいは新尺度 での各下位尺度の合計得点を算出する。現在のままでの尺度を使用する場合は、各下位尺度毎 の合計点を算出する。 JCS Instrument Document 108 子どもの発達 1.尺度名 KIDS(乳幼児発達スケール) 2.適用(年齢と場所) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4/13/2005 河合 4. 項目 解析用データセット/変数 1)カテゴリー 1.運動/体全体の大きな動き 2.操作/手指などの意図的な動き 3.理解言語/言葉の理解 4.表出言語/話すことのできる言葉 5.概念/状況依存によらない言語的理解 6.対子ども社会性/友だちとの協調行動 7.対成人社会性/大人との関係、特に親子関係 8.しつけ/社会生活における基本的なルール 9.食事/衛生感覚や食事の基本的なルール 2)指標 領域ごとに○の数を集計し、手引きの換算表から発達年齢を求める 5.尺度の説明 0 歳 1 か月~6 歳 11 か月の乳幼児を対象とした、質問紙形式の発達検査。 約 130 項目からなる質問について、保護者など、対象児についてその日頃の行動をよく観察し ている人に乳幼児の日頃の行動に照らして、○×で回答してもらう。 乳幼児の自然な行動全般から発達を捉えることができ、場所・時間の制限を受けずにどこでも短 時間で診断が可能である。 領域別評価の示されない他の知能検査等の補助検査としても活用することができる。 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 財団法人発達科学研究教育センター紀要 「発達研究」6号,1990,147-163 KIDS (乳幼児発達スケール) の開発に関する研究 三宅 和夫 大村 政男 高嶋 正士 山内 茂 橋本 泰子 小林 幹児 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) Screening tests for educational measurement of children. There are many children's development JCS Instrument Document 109 tests. But in Japan, almost all standardized tests were made so many years ago about 20 years that they are no longer accurate. Now, we have made test (KIDS) which are convenient and easy to use, and easily completed by parents. This test (KIDS) was standardized between 1988-1989 using 6000 children aged 0-6. The KIDS can measure 9 areas of development. Physical motor, Manipulation, Receptive Language, Expressive Language, Language Concepts, Social Relationships with children, Social Relationships with Adults, Discipline, and Feeding. Using the 9 areas development, this test produces a clear profile, Developmental Age and Developmental Quantity of each child. The reliable coefficient of this test is .95, and the correlation coefficient between KIDS and the Bienet intelligence test is r=. 856. and between KIDS and WPPSI r=. 653. We have confirmed that KIDS is valuable for diagnosis in clinical case because the child development level in 9 areas can beestablished. 1989 年、全国 38 都道府県の乳幼児約 6,000 名によって標準化された検査。 JCS Instrument Document 110 自閉傾向 1.尺度名 高橋/石井のチェックリスト 2.適用(年齢と場所) 4ヶ月、9ヶ月、18ヶ月の養育者 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 15 項目、ありなし評価 5.尺度の説明 自閉症の超早期徴候スクリーニング尺度 6.改変事項 7.尺度の選択理由 自閉症の早期徴候をスクリーニングする簡便な尺度。超早期の社会能力アウトカム評価とその後の 変化をみるための初期設定として使用できるため。 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 臨床的に広く用いられている。知的障害と自閉症を1歳未満で区別可能とされている。 JCS Instrument Document 第 3 節 30 か月 111 JCS Instrument Document 112 子の睡眠・生活習慣 1.尺度名 Brief Infant Sleep Questionnaire 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月、9 ヶ月、18 ヶ月、2 歳 郵送 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/1/2005 松石・定藤 4. 項目 解析用データセット/変数 nocturnal sleep duration daytime sleep duration number of night wakings duration of wakefulness during the night hours (10 pm to 6 am) nocturnal sleep-onset time (the clock time at which the child falls asleep for the night) settling time (latency to falling asleep for the night) 5.尺度の説明 原版の質問内容は 1) nocturnal sleep duration (between the hours of 7 pm and 7 am); 2) daytime sleep duration (between the hours of 7 am and 7 pm); 3) number of night wakings; 4) duration of wakefulness during the night hours (10 pm to 6 am); 5) nocturnal sleep-onset time (the clock time at which the child falls asleep for the night); 6) settling time (latency to falling asleep for the night); 7) method of falling asleep; 8) location of sleep; 9) preferred body position; 10) age of child; 11) gender of child; 12) birth order; and 13) role of responder (who completed the BISQ). このうちから、1-9 を翻訳した。 A.お子さんはどこで寝ていますか? 1.両親と別の部屋で別のベッド 2.両親と同じ部屋で別のベッド 3.両親と同じベッド 4. 兄弟と同じ部屋 5.その他 B.主にどのような姿勢で眠りますか? 1.仰向け 2.うつぶせ 3.横向き C.夕方7時から朝7時までの間に何時間眠っていますか 時間 分 D.朝7時から夕方7時までに何時間眠りますか? 時間 分 E.夜睡眠中一晩に平均何回目をさましますか? F.一晩平均(夜10時から朝6時までの間)どのくらい目を覚ましていますか? 時間 分 G.夜の寝付き時間は平均どのくらいですか? 時間 分 JCS Instrument Document 113 H.どのような情況で眠りにつきますか? 1.授乳中(食事中) 2.抱っこしているとき 3.布団の中一人で 4.両親の近くの布団で 5. その他 I.平均夜何時頃に寝付きますか? J.貴方のお子さんの睡眠に何か問題があると思いますか? 1.深刻な問題有り 2.やや問題 3.問題なし 6.改変事項 Sadeh (2004)から翻訳。使用許諾を得た。 Avi Sadeh, DSc Department of Psychology, Tel Aviv University, Tel Aviv, 69978, Israel. [email protected] 7.尺度の選択理由 Night waking and related sleep problems have been associated with difficult temperaments and behavior problems among children and with poorer neurobehavioral functioning among older children. Parental stress and psychopathologic conditions have also been linked to sleep problems in early childhood. BISQ は、唯一の標準化された乳幼児用睡眠チェックリストである。 8.出典 Sadeh A (2004) A brief screening questionnaire for infant sleep problems: validation and findings for an internet sample. Pediatrics 113:e570-e577. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) test-retest, ほかの計測(睡眠日誌、ecolog)との直接比較は Sadeh (2004)に記載あり。 JCS Instrument Document 114 子どもの気質 1.尺度名 幼児気質質問紙 (TTS: Toddler Temperament Scale)(Fullard, McDevitt et al., 1984) 2.適用(年齢と場所) 1歳半、(2歳)、3歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 revised 3/10/2005 小椋 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 全部で 42 項目で構成されている。Reactivity(Negative emotionality6項目、過敏さ(視覚的過敏性 6項目、味覚・触覚過敏さ6項目)、Self Regulation(注意持続性・固執性6項目、フラストレーション 耐性6項目)、接近・回避6項目、周期の規則性6項目からなる。評定は1.ほとんどそうでない、2.め ったにそうでない、3.どちらかというとそうであることは少ない 4.どちらかというとそうである 5.しばし ばそうである 6.ほとんどいつもそうである の 6 件法である。 6.改変事項 TTS は本来活動水準、周期の規則性、接近・回避、順応性、注意持続性と固執性、気の散りや すさ、敏感さ、気分の質、反応強度の9尺度、95 項目で構成されている。本研究では Sanson et al.(2004)の気質の構造の考えに依拠して、広範囲の気質次元として Reactivity or Negative emotionality、Self Regulation、Approach-Withdrawal の3つの次元とより限定された気質である周 期の規則性の4次元からなる42項目の尺度を作成した。項目の選択は菅原・島ら(1994)と武井ら (2004)の研究に基づいて行なった。すなわち菅原・島ら(1994)が川崎市の 18 か月児 615 名の母親 に実施した TTS の因子分析の結果と、武井ら(2004)が TTS を含む 5 種類の気質質問紙をもとに作 成した 60 項目について倉敷市の 766 名の母親に実施した因子分析の結果から、因子負荷量の高 い項目から本研究の 4 次元に対応した尺度の項目を選択した。 7.尺度の選択理由 TTS は乳児の気質検査として世界で広く使用されている。しかし、9 次元は独立でないことが指摘 されているため、本 project では、4 次元(そのうち Reactivity と Self Regulation は2つの下位領域 をもつ)を設定し、先行研究の因子分析の結果から項目を選定した。 8.出典 Fullard, W., McDevitt, S.C. & Carey, W.B. 1984 Assessing temperament in one-to three-year-old children. Journal of Pediatric Psychology, 9, 205-217. Sanson, A. Hemphill, S. A.& Smart, D.(2004) Connections between temperament and social development: A Review. Social Development, 13, 142-170. 菅原ますみ・島悟・戸田まり・佐藤達哉・北村俊則 1994 乳児期にみられる行動特徴 ―日本語 版 R-ITQ および TTS の検討 教育心理学研究 42, 315-323. 武井祐子・門田昌子・笹川美奈子 2004 幼児の気質に関する研究 I ―1 歳 6 ヶ月健診用気質質 JCS Instrument Document 115 問紙作成の試み― 日本発達心理学会第 15 回大会発表論文集 34. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 本 project に使用される尺度についてのサンプル収集はなされておらず、信頼性、妥当性の検討 はなされていない。 10. Scoring information ほとんどそうでない1点、めったにそうでない2点、どちらかというとそうであることは少ない 3 点、ど ちらかというとそうである4点、しばしばそうである 5 点、ほとんどいつもそうである 6 点(逆転項目は 逆)で得点化する。 収集データから因子分析し、新尺度を構成し、各尺度の因子得点を算出する。あるいは新尺度 での各下位尺度の合計得点を算出する。現在のままでの尺度を使用する場合は、各下位尺度毎 の合計点を算出する。 JCS Instrument Document 116 子どもの発達 1.尺度名 KIDS(乳幼児発達スケール) 2.適用(年齢と場所) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4/13/2005 河合 4. 項目 解析用データセット/変数 1)カテゴリー 1.運動/体全体の大きな動き 2.操作/手指などの意図的な動き 3.理解言語/言葉の理解 4.表出言語/話すことのできる言葉 5.概念/状況依存によらない言語的理解 6.対子ども社会性/友だちとの協調行動 7.対成人社会性/大人との関係、特に親子関係 8.しつけ/社会生活における基本的なルール 9.食事/衛生感覚や食事の基本的なルール 2)指標 領域ごとに○の数を集計し、手引きの換算表から発達年齢を求める 5.尺度の説明 0 歳 1 か月~6 歳 11 か月の乳幼児を対象とした、質問紙形式の発達検査。 約 130 項目からなる質問について、保護者など、対象児についてその日頃の行動をよく観察し ている人に乳幼児の日頃の行動に照らして、○×で回答してもらう。 乳幼児の自然な行動全般から発達を捉えることができ、場所・時間の制限を受けずにどこでも短 時間で診断が可能である。 領域別評価の示されない他の知能検査等の補助検査としても活用することができる。 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 財団法人発達科学研究教育センター紀要 「発達研究」6号,1990,147-163 KIDS (乳幼児発達スケール) の開発に関する研究 三宅 和夫 大村 政男 高嶋 正士 山内 茂 橋本 泰子 小林 幹児 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) Screening tests for educational measurement of children. There are many children's development JCS Instrument Document 117 tests. But in Japan, almost all standardized tests were made so many years ago about 20 years that they are no longer accurate. Now, we have made test (KIDS) which are convenient and easy to use, and easily completed by parents. This test (KIDS) was standardized between 1988-1989 using 6000 children aged 0-6. The KIDS can measure 9 areas of development. Physical motor, Manipulation, Receptive Language, Expressive Language, Language Concepts, Social Relationships with children, Social Relationships with Adults, Discipline, and Feeding. Using the 9 areas development, this test produces a clear profile, Developmental Age and Developmental Quantity of each child. The reliable coefficient of this test is .95, and the correlation coefficient between KIDS and the Bienet intelligence test is r=. 856. and between KIDS and WPPSI r=. 653. We have confirmed that KIDS is valuable for diagnosis in clinical case because the child development level in 9 areas can beestablished. 1989 年、全国 38 都道府県の乳幼児約 6,000 名によって標準化された検査。 JCS Instrument Document 118 子の行動評価 1.尺度名 Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ) 2.適用(年齢と場所) 4-16 歳, 30 か月、42 か月、5-8 歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 1.情緒面 5 項目 2.行為面 5 項目 3.多動 5 項目 4.仲間関係 5 項目 5.向社会性 5 項目 5.尺度の説明 SDQ は,子どもの日常における問題行動,向社会性を測定する指標である.SDQ は信頼性,妥当 性が確立された指標であり,臨床的アセスメントやアウトカム評価,スクリーニング,疫学調査など広 く世界で活用されている.研究者や臨床,教育の専門家のニーズに合わせていくつかのバージョ ンがあるが,本研究では,養育者が子どもの行動を評定する日本語バージョンを用いた. 指標の構成は,情緒面,行為面,多動,仲間関係,向社会性,の 5 領域,各 5 項目の合計 25 項 目である.三件法で評価し,向社会性領域項目は(2.あてはまる,1.まああてはまる,0.あてはまらな い)とし,合計得点が高いほど向社会性が高いことを示している.それ以外の領域の項目は(2.あて はまる,1.まああてはまる,0.あてはまらない)であるが,こちらは合計得点が高いほど,問題行動が 高いことを示している.ただし,これらの領域には「よく考えてから行動することができる」のような逆 転項目が合計 5 つ含まれており,(0.あてはまる,1.まああてはまる,2.あてはまらない)と得点化して いる.各々の領域得点は 0-10 点である.また,情緒面,行為面,多動,仲間関係の項目の得点を 合計したしたものを Total Difficulities とし,その得点は 0-40 点で示される. 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 Goodman R (1997) The Strengths and Difficulties Questionnaire: A Research Note. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 38, 581-586. Goodman R (1999) The extended version of the Strengths and Difficulties Questionnaire as a guide JCS Instrument Document 119 to child psychiatric caseness and consequent burden. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 40,791-801. Goodman R (2001) Psychometric properties of the Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ). Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry, 40, 1337-1345. Goodman, R, Ford, T., Simmons, H., Gatward, R., Meltzer, H. (2003) Using the Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ) to screen for child psychiatric disorders in a community sample. International review of psychiatry,15(1-2), 166-172. JCS Instrument Document 第 4 節 42 か月 120 JCS Instrument Document 121 子の睡眠・生活習慣 1.尺度名 Brief Infant Sleep Questionnaire 2.適用(年齢と場所) 4 ヶ月、9 ヶ月、18 ヶ月、2 歳 郵送 3.尺度番号と改訂日と改訂者 3/1/2005 松石・定藤 4. 項目 解析用データセット/変数 nocturnal sleep duration daytime sleep duration number of night wakings duration of wakefulness during the night hours (10 pm to 6 am) nocturnal sleep-onset time (the clock time at which the child falls asleep for the night) settling time (latency to falling asleep for the night) 5.尺度の説明 原版の質問内容は 1) nocturnal sleep duration (between the hours of 7 pm and 7 am); 2) daytime sleep duration (between the hours of 7 am and 7 pm); 3) number of night wakings; 4) duration of wakefulness during the night hours (10 pm to 6 am); 5) nocturnal sleep-onset time (the clock time at which the child falls asleep for the night); 6) settling time (latency to falling asleep for the night); 7) method of falling asleep; 8) location of sleep; 9) preferred body position; 10) age of child; 11) gender of child; 12) birth order; and 13) role of responder (who completed the BISQ). このうちから、1-9 を翻訳した。 A.お子さんはどこで寝ていますか? 1.両親と別の部屋で別のベッド 2.両親と同じ部屋で別のベッド 3.両親と同じベッド 4. 兄弟と同じ部屋 5.その他 B.主にどのような姿勢で眠りますか? 1.仰向け 2.うつぶせ 3.横向き C.夕方7時から朝7時までの間に何時間眠っていますか 時間 分 D.朝7時から夕方7時までに何時間眠りますか? 時間 分 E.夜睡眠中一晩に平均何回目をさましますか? F.一晩平均(夜10時から朝6時までの間)どのくらい目を覚ましていますか? 時間 分 G.夜の寝付き時間は平均どのくらいですか? 時間 分 JCS Instrument Document 122 H.どのような情況で眠りにつきますか? 1.授乳中(食事中) 2.抱っこしているとき 3.布団の中一人で 4.両親の近くの布団で 5. その他 I.平均夜何時頃に寝付きますか? J.貴方のお子さんの睡眠に何か問題があると思いますか? 1.深刻な問題有り 2.やや問題 3.問題なし 6.改変事項 Sadeh (2004)から翻訳。使用許諾を得た。 Avi Sadeh, DSc Department of Psychology, Tel Aviv University, Tel Aviv, 69978, Israel. [email protected] 7.尺度の選択理由 Night waking and related sleep problems have been associated with difficult temperaments and behavior problems among children and with poorer neurobehavioral functioning among older children. Parental stress and psychopathologic conditions have also been linked to sleep problems in early childhood. BISQ は、唯一の標準化された乳幼児用睡眠チェックリストである。 8.出典 Sadeh A (2004) A brief screening questionnaire for infant sleep problems: validation and findings for an internet sample. Pediatrics 113:e570-e577. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) test-retest, ほかの計測(睡眠日誌、ecolog)との直接比較は Sadeh (2004)に記載あり。 JCS Instrument Document 123 子どもの発達 1.尺度名 KIDS(乳幼児発達スケール) 2.適用(年齢と場所) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4/13/2005 河合 4. 項目 解析用データセット/変数 1)カテゴリー 1.運動/体全体の大きな動き 2.操作/手指などの意図的な動き 3.理解言語/言葉の理解 4.表出言語/話すことのできる言葉 5.概念/状況依存によらない言語的理解 6.対子ども社会性/友だちとの協調行動 7.対成人社会性/大人との関係、特に親子関係 8.しつけ/社会生活における基本的なルール 9.食事/衛生感覚や食事の基本的なルール 2)指標 領域ごとに○の数を集計し、手引きの換算表から発達年齢を求める 5.尺度の説明 0 歳 1 か月~6 歳 11 か月の乳幼児を対象とした、質問紙形式の発達検査。 約 130 項目からなる質問について、保護者など、対象児についてその日頃の行動をよく観察し ている人に乳幼児の日頃の行動に照らして、○×で回答してもらう。 乳幼児の自然な行動全般から発達を捉えることができ、場所・時間の制限を受けずにどこでも短 時間で診断が可能である。 領域別評価の示されない他の知能検査等の補助検査としても活用することができる。 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 財団法人発達科学研究教育センター紀要 「発達研究」6号,1990,147-163 KIDS (乳幼児発達スケール) の開発に関する研究 三宅 和夫 大村 政男 高嶋 正士 山内 茂 橋本 泰子 小林 幹児 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) Screening tests for educational measurement of children. There are many children's development JCS Instrument Document 124 tests. But in Japan, almost all standardized tests were made so many years ago about 20 years that they are no longer accurate. Now, we have made test (KIDS) which are convenient and easy to use, and easily completed by parents. This test (KIDS) was standardized between 1988-1989 using 6000 children aged 0-6. The KIDS can measure 9 areas of development. Physical motor, Manipulation, Receptive Language, Expressive Language, Language Concepts, Social Relationships with children, Social Relationships with Adults, Discipline, and Feeding. Using the 9 areas development, this test produces a clear profile, Developmental Age and Developmental Quantity of each child. The reliable coefficient of this test is .95, and the correlation coefficient between KIDS and the Bienet intelligence test is r=. 856. and between KIDS and WPPSI r=. 653. We have confirmed that KIDS is valuable for diagnosis in clinical case because the child development level in 9 areas can beestablished. 1989 年、全国 38 都道府県の乳幼児約 6,000 名によって標準化された検査。 JCS Instrument Document 125 子の行動評価 1.尺度名 Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ) 2.適用(年齢と場所) 4-16 歳, 30 か月、42 か月、5-8 歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 1.情緒面 5 項目 2.行為面 5 項目 3.多動 5 項目 4.仲間関係 5 項目 5.向社会性 5 項目 5.尺度の説明 SDQ は,子どもの日常における問題行動,向社会性を測定する指標である.SDQ は信頼性,妥当 性が確立された指標であり,臨床的アセスメントやアウトカム評価,スクリーニング,疫学調査など広 く世界で活用されている.研究者や臨床,教育の専門家のニーズに合わせていくつかのバージョ ンがあるが,本研究では,養育者が子どもの行動を評定する日本語バージョンを用いた. 指標の構成は,情緒面,行為面,多動,仲間関係,向社会性,の 5 領域,各 5 項目の合計 25 項 目である.三件法で評価し,向社会性領域項目は(2.あてはまる,1.まああてはまる,0.あてはまらな い)とし,合計得点が高いほど向社会性が高いことを示している.それ以外の領域の項目は(2.あて はまる,1.まああてはまる,0.あてはまらない)であるが,こちらは合計得点が高いほど,問題行動が 高いことを示している.ただし,これらの領域には「よく考えてから行動することができる」のような逆 転項目が合計 5 つ含まれており,(0.あてはまる,1.まああてはまる,2.あてはまらない)と得点化して いる.各々の領域得点は 0-10 点である.また,情緒面,行為面,多動,仲間関係の項目の得点を 合計したしたものを Total Difficulities とし,その得点は 0-40 点で示される. 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 Goodman R (1997) The Strengths and Difficulties Questionnaire: A Research Note. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 38, 581-586. Goodman R (1999) The extended version of the Strengths and Difficulties Questionnaire as a guide JCS Instrument Document 126 to child psychiatric caseness and consequent burden. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 40,791-801. Goodman R (2001) Psychometric properties of the Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ). Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry, 40, 1337-1345. Goodman, R, Ford, T., Simmons, H., Gatward, R., Meltzer, H. (2003) Using the Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ) to screen for child psychiatric disorders in a community sample. International review of psychiatry,15(1-2), 166-172. JCS Instrument Document 127 子の自己主張・統制力 1.尺度名 自己制御能力質問紙 2.適用(年齢と場所) 3 歳、4歳、5歳、6歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 revised 3/10/2005 小椋 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 自己抑制の項目 15 項目と自己主張の項目 14 項目からなる。自己抑制尺度はさらに「欲求不満 耐性」、「遅延可能性」、「根気」の 3 因子から構成されている。自己主張は「正当な主張と「能動性」 の 2 因子から構成されている。評定は「3.非常にそうだ」「2.かなりそうだ」「1ややそうだ」「0 ちが う」の4件法である。 6.改変事項 なし 7.尺度の選択理由 自己制御の概念的定義と項目が明解であり、尺度の信頼性も高いことから採用をした。 8.出典 森下正康, 2000 幼児期の自己制御機能の発達 (1) ―思いやり、攻撃性、親子関係の関連― 和歌山大学教育学部紀要 教育科学 第 50 集 9-24. 森下正康, 2000 幼児期の自己制御機能の発達 (2) ―親子関係と幼稚園での子どもの特徴― 和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 10, 117-128. 森下正康, 2002 幼児期の自己制御機能の発達 (4) ―園と家庭における縦断研究― 和歌山大学教育学部紀要 教育科学 第 52 集 1-12. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 1) 和歌山県内の 3 歳 10 か月から 6 歳 10 か月の母親 316 名(男児 170 名、女児 146 名)を対象 にした。自己抑制尺度の下位因子の α 係数は欲求不満耐性(.972)、遅延可能性(.780)、根気 (.723)で各下位因子には.288-.383 の正の相関があった。自己主張尺度の下位因子の α 係数は 「正当な要求」(.981)と「能動性」(.731)で 2 つの下位因子の相関は.578 であった。 2) 1)の同じサンプルに対して、担任、担任以外の幼稚園教師に評定をもとめた。つまり、1 名の 子どもに対して 3 名の評定者がおり、2 者間の評定の一致度をもとめている。 母親と担任教師との年齢をこみにした評定の相関は自己抑制については.298、自己主張は.437 で あった。担任教師と他教師との評定の相関は自己抑制.497、自己主張.489 であった。 教師間の相関は自己抑制、自己主張とも中程度で、母親と担任の相関は自己抑制については低 かったが、自己主張は中程度であった。 10. Scoring information JCS Instrument Document 128 「非常にそうだ3点」「かなりそうだ2点」「ややそうだ1点」「ちがう0点」(逆転項目は「非常にそうだ0 点」から「ちがう3点」として得点化する。 自己抑制尺度の「欲求不満耐性」、「遅延可能性」、「根気」の 3 因子の各下位尺度の合計点と3 下位尺度合計の自己抑制得点と、自己主張尺度の「正当な主張」と「能動性」の各下位尺度の合 計点と2下位尺度合計の自己主張得点を算出する。 JCS Instrument Document 第5節 5 歳 129 JCS Instrument Document 130 日常生活習慣 1.尺度名 日常生活習慣 2.適用(年齢と場所) 5歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 1.朝起きる時間と夜休む時間をかいてください。:(1.午前・2.午後)□□時頃起きる、(1.午前・2.午 後)□□時頃やすむ 2.偏食、少食、むら食い、間食などの心配がありますか。:1.ある、2.なし 3.便通について心配なことがありますか。:1ある、2.なし 4.歯磨きは大人が仕上げ磨きをしていますか。1.はい、2.ときどき、3.していない 5.入浴はおおよそ何時頃ですか。:(1.午前・2.午後)□□時頃 6.入浴は誰と一緒のことが多いですか。:□□□□□□□□□ 7.お子様は習い事(スポーツや楽器演奏など)をしていますか。:1.いいえ、2.はい おおよそ週に □□時間(複数の場合は合計を記入してください) 8.お子様はお勉強のための塾に通っていますか。(外国語教室も含む):1.いいえ、2.はい おおよ そ週に□□時間(複数の場合には合計を記入して下さい) 9.お子様に本を読んであげることがありますか。:1.いいえ、2.はい おおよそ週に□□日 10.1 日に本を読んであげるのは何分くらいですか。最近一週間のうち、一日あたりの平均時間で お答え下さい。:1.0分、2.10分未満、3.10 分以上 30 分未満、4.30 分以上 11.お子様は、1 日あたり、平均何時間ぐらいテレビまたはビデオを見ていましたか。最近の平均 3 日間の平均でお答え下さい。(お子様のいる部屋でテレビがついている時間をお答え下さい):1. 30 分くらい、2.1時間くらい、3.2時間くらい、4.3時間くらい、5.4時間くらい、6.5時間以上、7.だ いたい一日中つけている、8.テレビまたはビデオは見ない(見せない) 12.お子様はテレビまたはビデオを一人で見ることが多いですか。ご家族と一緒が多いですか。:1. 一人で見ることが多い、2.家族の誰かと一緒が多い、3.見せていない 13.お子様はテレビゲーム、ゲームボーイなどのゲーム類で、一日平均どのくらいの時間遊んでい ますか。最近の平日3日間の平均でお答え下さい。:1.テレビゲームはしない、2.30 分未満、3.30 分くらい、4.1 時間くらい、5.2 時間くらい、6.3 時間以上 5.尺度の説明 6.改変事項 7.尺度の選択理由 JCS Instrument Document 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 131 JCS Instrument Document 132 「気質発達」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 児童気質発達質問紙(BSQ Behavioral Style Questionnaire) 2. 適用(年齢と場所) 5歳 3. 尺度番号と改定日 revised 3/10/2005 小椋 4. 項目・解析用データセット/変数 1.何かしてはいけないことをしていてもやさしく諭せば、いうことを聞く。:1.ほとんどそうではない、2. めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5. しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 2.お話を読んでもらっている時、落ち着きのない態度である。:1.ほとんどそうではない、2.めったに そうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばし ばそうである、6.ほとんどいつもそうである 3.自分と同じ世代の見知らぬ子どもに近づいていける。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそう ではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそ うである、6.ほとんどいつもそうである 4.食事やおやつの時間でない時に、“何か食べたい”と要求する。:1.ほとんどそうではない、2.め ったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.し ばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 5.不機嫌だったり、ご機嫌ななめだったりして、何も積極的にしないような日がある。:1.ほとんどそう ではない、2.めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというと そうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 6.興味のあることだと一つの活動に30分以上集中している。:1.ほとんどそうではない、2.めったに そうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばし ばそうである、6.ほとんどいつもそうである 7.たとえば幼稚園や保育所のような新しい環境では数日たっても相変わらず、心地よくない。:1.ほ とんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちら かというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 8.毎日同じ分量の朝食をとる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかという とそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつも そうである 9.望みがかなえられなかったり、失敗したりすると、(泣いたり、文句を言ったり)はっきりと感情を表 わす。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少 ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである JCS Instrument Document 133 10.きちんと習得してしまうまでは投げ出さずに練習する。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそう ではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそ うである、6.ほとんどいつもそうである 11.家庭や幼稚園・保育所で変わったことが起きると、それに慣れるまである程度の時間が必要で ある。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少な い、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 12.食事の時間がくるころには、おなかがすく。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、 3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6. ほとんどいつもそうである 13.したいことが妨げられたり、欲しいものが手に入れられないと、泣いたり悲しげな声を出したりす る。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、 4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 14.最後まで終えないとその遊びから離れるのを嫌がる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそう ではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそ うである、6.ほとんどいつもそうである 15.新しい状況に慣れるのに時間がかかる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3. どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほ とんどいつもそうである 16.ねている時間は日によって違う。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらか というとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどい つもそうである 17.自分の欲求が受け入れられないと、感情を強くあらわす。:1.ほとんどそうではない、2.めったに そうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばし ばそうである、6.ほとんどいつもそうである 18.待っている間、静かにすわっている。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どち らかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとん どいつもそうである 19.新しい子どもにはじめて出会うと、はにかむ。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、 3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6. ほとんどいつもそうである 20.いつも見ているテレビ番組を見逃すと、ひどく気分が乱れる。:1.ほとんどそうではない、2.めっ たにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.し ばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 21.ちょっところんだり、どこかに身体をぶつけた時でも、動揺したり泣いたりする。:1.ほとんどそうで はない、2.めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそ うである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 22.玩具やゲームで静かに遊ぶ。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかと いうとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつ JCS Instrument Document 134 もそうである 23.知らない子どもが遊んでいるところにはいって一緒に遊ぶ。:1.ほとんどそうではない、2.めった にそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばし ばそうである、6.ほとんどいつもそうである 24.寝床に入ると、すぐに眠る。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかという とそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつも そうである 25.怪我をした時、激しく泣きわめく。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらか というとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどい つもそうである 26.立ち上がって何かしたりせずに、じっと長い(1時間以上の)テレビ番組を見ている。:1.ほとんど そうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかと いうとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 27.はじめての客に対して、ほほえんだり、笑ったりする。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそう ではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそ うである、6.ほとんどいつもそうである 28.就寝時間になると眠くなる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかという とそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつも そうである 29.生活習慣の変化を容易に受け入れる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.ど ちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほと んどいつもそうである 30.テレビを見たり、音楽を聴いたりしている時。おとなしくすわっている。:1.ほとんどそうではない、 2.めったにそうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、 5.しばしばそうである、6.ほとんどいつもそうである 31.見知らぬ人に対し積極的な態度をとる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3. どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほ とんどいつもそうである 32.毎日同じ時刻に排便する。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかという とそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつも そうである 33.あらかじめ決められていたことが変更されるといらつく。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそ うではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしば そうである、6.ほとんどいつもそうである 34.1時間以上、本を読んでいたり、絵を見ていたりする。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそう ではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそ うである、6.ほとんどいつもそうである 35.初めての訪問客を避ける様子をする。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.ど JCS Instrument Document 135 ちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほと んどいつもそうである 36.毎日同じ時間に目がさめる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3.どちらかとい うとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほとんどいつも そうである 37.親に何か言いつけられて遊びが中断するといらいらする。:1.ほとんどそうではない、2.めったに そうではない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばし ばそうである、6.ほとんどいつもそうである 38.遊び友達と言い争いをしても2~3分でやめられる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうで はない、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそう である、6.ほとんどいつもそうである 39.新しい場面においては引っ込み思案になる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではな い、3.どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、 6.ほとんどいつもそうである 40.毎日、夕食では大体同じ分量を食べる。:1.ほとんどそうではない、2.めったにそうではない、3. どちらかというとそうであることは少ない、4.どちらかというとそうである、5.しばしばそうである、6.ほ とんどいつもそうである 5. 尺度の説明 全部で 40 項目で構成されている。Reactivity or Negative emotionality 10 項目、Self Regulation(注意の集中への努力 10 項目)、接近・回避 10 項目、周期の規則性 10 項目からな る。評定は1.ほとんどそうでない、2.めったにそうでない、3.どちらかというとそうであることは少 ない 4.どちらかというとそうである 5.しばしばそうである 6.ほとんどいつもそうである の 6 件 法である。 6. 改変事項 BSQ は本来活動水準、周期の規則性、接近・回避、順応性、注意持続性と固執性、気の散り やすさ、敏感さ、気分の質、反応強度の9尺度、95 項目で構成されている。本研究では Sanson et al.(2004)の気質の構造の考えに依拠して、広範囲の気質次元として Reactivity or Negative emotionality、Self Regulation、Approach-Withdrawal の3つの次元と、より限定された気質であ る周期の規則性の4次元からなる 42 項目の尺度を作成した。項目の選択は Sanson et al.(1994)と Presley et al.(1994)の研究に基づいて行なった。すなわち、Sanson et al.(1994)が CTQ(Childhood Temperament Questionnaire)72 項目をオーストラリアの 3-7 歳児 1366 名の母 親に実施した因子分析の結果と Presley & Martin(1994)が Temperament Assessment Battery for Children (TABC; Martin, 1988)を 1808 名の 3―7 歳(平均 63.9 か月)の米国児の母親に実 施した因子分析の結果から因子負荷量の高い項目から本研究の 4 次元に対応した尺度の項 目を選択した。 JCS Instrument Document 136 7. 尺度の選択理由 BSQ は児童の気質検査として世界で広く使用されている。しかし、9 次元は独立でないことが 指摘されているため、本 project では、4 次元を設定し、先行研究の因子分析の結果から項目 を選定した。 8. 出典 McDevitt,S.C.&Carey,W.B.,Behavioral Style Questionnaire(for 3-7years old children),1975 Presley, R. & Martin, R. 1994 Toward a structure of preschool temperament assessment battery for children. Journal of Personality, 62(3) 415-448. Sanson, A.V., Smart, D.F., Prior, M. Oberklaid, F. & Pedlow, R. 1994 The structure of temperament from age 3 to 7 years: Age, sex, and sociodemographic influences. Merrill-Palmer Quarterly, 40(2), 233-252. Sanson, A.V., Hemphill, S. A.& Smart, D.F. (2004) Connections between temperament and social development: A Review. Social Development, 13, 142-170. 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 本 project に使用される尺度についてのサンプル収集はなされておらず、信頼性、妥当性の検 討はなされていない。 10. Scoring information ほとんどそうでない1点、めったにそうでない2点、どちらかというとそうであることは少ない 3 点、 どちらかというとそうである4点、しばしばそうである 5 点、ほとんどいつもそうである 6 点(逆転項 目は逆)で得点化する。 収集データから因子分析し、新尺度を構成し、各尺度の因子得点を算出する。あるいは新尺 度での各下位尺度の合計得点を算出する。現在のままでの尺度を使用する場合は、各下位 尺度毎の合計点を算出する。 JCS Instrument Document KIDS-C 133 項目 15min(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1 尺度名 KIDS(乳幼児発達スケール) 2 適用(年齢と場所) 5歳 3 尺度番号と改定日 4/13/2005 河合 4 項目 解析用データセット/変数 1.でんぐりがえりができる。 2.すべり台をあお向けになって、すべり降りることができる。 3.転がって動いているボールを捕まえることができる。 4.片足ケンケンができる。 5.20m ぐらいスムーズに全力疾走ができる。 6.片足で 5 秒間くらい立っていられる。(動いてもよい) 7.公園にあるジャングルジムの頂上まで登れる。 8.つま先立ちで後ろに歩くことができる。 9.ブランコに立ち乗りができる。 10.スキップができる。 11.子ども達だけでリレー遊びができる。 12.ボールを 3 回ぐらいドリブルできる。 13.ジャングルジムの中で地面に足をつかずに追いかけっこができる。 14.ブランコを立ち乗りで大きくこぐことができる。 15.一人でなわとびができる。 16.補助輪なしの自転車に乗ることができる。 17.自分でのりをつけて、紙をはる。 18.ハサミで紙を直線に切る。 19.まねて十字が書ける。 20.ハサミで簡単な形を切る。 21.人などを描く。 22.クレヨンで色を使い分けて絵を描く。 23.砂場で砂山にトンネルを通す。 24.自動車、花など思ったものを絵にする。(それらしく見えればよい) 25.20 ピースのジグソーパズルができる。 26.クレヨンと絵の具を使いわける。 27.経験したことを絵にする。(それらしく見えればよい) 28.カセットテープデッキを操作できる。 29.菱形(◇)が書ける。 137 JCS Instrument Document 30.聞いたことを絵にする。(それらしく見えればよい) 31.地図や地球儀に興味を持つ。 32.折り紙で鶴が折れる。 33.友達の名前がわかる。 34.次の品物の用途がすべてわかる(くし・帽子・鏡・カップ・鉛筆) 35.何度も聞いた童話などの一文を覚えている。 36.『おなかがすいたらどうする?』という質問に正しく答える。 37.10 まで数えられる。 38.目と耳は両方ともどんな働きをするかを知っている。 39.歌が 10 曲以上歌える。 40.指の数がいくつあるかを知っている。 41.ひらがなで書かれた自分の名前が読める。 42.わからない字があるとたずねる。 43.なぞなぞ遊びができる。 44.5以下の足し算ができる。(1+1、1+2など) 45.自分の誕生日(生年月日)がわかる。 46.ひらがな 46 字がすべて読める。 47.何月何日かわかる。 48.時計の時刻がわかる。(デジタル表示を除く) 49.同年齢の子どもとふたりで会話ができる。 50.見聞きしたことを親に話す。 51.遊びながらよくしゃべる。 52.絵本を見ながら楽しそうに一人でしゃべる。 53.同年齢の子ども何人かで会話ができる。 54.両親の名前が言える 55.きゃ、きゅ、きょなどはっきりと発音できる。 56.幼児語を使わない。 57.昨日のことの話ができる。 58.自分の発音が間違っていた時、修正できる。 59.しりとり遊びができる。 60.曜日をすべて言える。 61.3つの数字を逆に言える。(295、816 など) 62.絵本の文章をハッキリ声に出して読む。 63.公園へ行く道などを正しく説明できる。 64.早口ことばが言える。 65.『汚い・きれい』がわかる。 66.『良い・悪い』がわかる。 67.『硬い・軟らかい』がわかる。 138 JCS Instrument Document 68.『約束』がわかる。 69.『強い・弱い』がわかる。 70.『勝ち・負け』がわかる。 71.『太い・細い』がわかる。 72.『くやしさ』がわかる。 73.『厚い・薄い』がわかる。 74.『右・左』がわかる。 75.『親切』がわかる。 76.『成功』がわかる。 77.『無駄』がわかる。 78.『勇気』がわかる。 79.『冒険』がわかる。 80.『生活』がわかる。 81.ままごと遊びで何かの役を演じる。 82.テレビの主人公遊びをする。 83.ブランコなど自分から順番を待つ。 84.砂場で 2 人以上の子どもでひとつの山を作る。 85.かくれんぼで、見つからないようにする。 86.グループがひとつになって、ごっこ遊びができる。 87.グループの中で妥協しながら遊ぶ。 88.友達を家に誘う。 89.小さいこの世話をする。 90.おにごっこのルールがわかる。 91.2~3 人でないしょ話をする。 92.紅白の競技で勝敗がわかる。 93.ジャンケンで順番を決める。 94.禁止行為をした子どもに注意する。 95.シール、人形などを友達と交換する。 96.野球遊びなど組織だった遊びをする。 97.自分にできない工作など、親に作れとせがむ。 98.『やってもいい?』と許可を求める。 99.自分が作ったものを見せたがる。 100.ほめられると、もっとほめられようとする。 101.『おもちゃを貸してあげなさい』というと指示に従う。 102.幼稚園や保育園の先生の指示に従う。 103.公園などで知らない人にいたずらを注意されたらすぐにやめる。 104.交差点の信号を見て正しく渡る。 105.親に行き先を言って遊びに行く。 139 JCS Instrument Document 106.『これいくら?』と値段を聞く。 107.買い物でおつりをもらうことができる。 108.イタズラをして叱られると次からやらない。 109.かわいそうな話を聞くと涙ぐむ。 110.初対面の人に自分からあいさつができる。 111.道に迷ったとき、人に道をたずねることができる。 112.自動販売機で飲み物などを自分で買える。 113.自分でパンツを脱いでオシッコをする。 114.ズボン・スカートを自分で脱ぐ。 115.口をすすぐことができる。 116.頭を洗っても泣かない。(シャンプーハット使用を含む) 117.箸が使える。 118.夢中になって遊んでいても『おもらし』はしない。 119.自分からパジャマが着られる。 120.自分で身体を簡単に洗える。 121.ジャンパーなどの上着を自分で着る。 122.自分でトイレに行きほとんど親の手を必要としない。 123.食事の時、親が許可するまで待っていられる。 124.顔を自分で洗う。 125.脱いだ後、服をたためる。 126.自分で大便の後おしりが拭ける。 127.歯みがきを自分からやる。 128.入浴後、身体を自分で拭く。 129.食器を洗い場へ持っていくなど、食事の後片付けを手伝う。 130.寝る前に自分からトイレに行く。 131.自分で頭が洗える。(シャンプーハットの使用を含む) 132.『ここで待っていなさい』と言われたら 15 分ぐらいじっと待てる。 133.毎日決まった時間に寝る。 1)カテゴリー 1.運動/体全体の大きな動き 2.操作/手指などの意図的な動き 3.理解言語/言葉の理解 4.表出言語/話すことのできる言葉 5.概念/状況依存によらない言語的理解 6.対子ども社会性/友だちとの協調行動 7.対成人社会性/大人との関係、特に親子関係 140 JCS Instrument Document 141 8.しつけ/社会生活における基本的なルール 9.食事/衛生感覚や食事の基本的なルール 2)指標 領域ごとに○の数を集計し、手引きの換算表から発達年齢を求める 5 尺度の説明 0 歳 1 か月~6 歳 11 か月の乳幼児を対象とした、質問紙形式の発達検査。 約 130 項目からなる質問について、保護者など、対象児についてその日頃の行動をよく観察し ている人に乳幼児の日頃の行動に照らして、○×で回答してもらう。 乳幼児の自然な行動全般から発達を捉えることができ、場所・時間の制限を受けずにどこでも 短時間で診断が可能である。 領域別評価の示されない他の知能検査等の補助検査としても活用することができる。 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 財団法人発達科学研究教育センター紀要 「発達研究」6号,1990,147-163 KIDS (乳幼児発達 スケール) の開発に関する研究 三宅和夫, 大村政男,高嶋正士,山内茂,橋本泰子,小林幹児 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) Screening tests for educational measurement of children. There are many children's development tests. But in Japan, almost all standardized tests were made so many years ago about 20 years that they are no longer accurate. Now, we have made test (KIDS) which are convenient and easy to use, and easily completed by parents. This test (KIDS) was standardized between 1988-1989 using 6000 children aged 0-6. The KIDS can measure 9 areas of development. Physical motor, Manipulation, Receptive Language, Expressive Language, Language Concepts, Social Relationships with children, Social Relationships with Adults, Discipline, and Feeding. Using the 9 areas development, this test produces a clear profile, Developmental Age and Developmental Quantity of each child. The reliable coefficient of this test is .95, and the correlation coefficient between KIDS and the Bienet intelligence test is r=. 856. and between KIDS and WPPSI r=. 653. We have confirmed that KIDS is valuable for diagnosis in clinical case because the child development level in 9 areas can beestablished. 1989 年、全国 38 都道府県の乳幼児約 6,000 名によって標準化された検査。 JCS Instrument Document 142 「自己主張・統制力尺度」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 自己制御能力質問紙 2. 適用(年齢と場所) 3 歳、4 歳、5 歳、6 歳 (注:本コホートでは 5 歳、6 歳、7 歳、8 歳で使用) 3. 尺度番号と改定日 revised 2/10/2005 小椋 4. 項目・解析用データセット/変数 1.先生や友だちの話をしっかりと聞く。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 2.自分の使いたい遊び道具を、かわりばんこに使える。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 3.難しいことでも、あきらめずにやる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 4.遊んでいるとき、ずるいことをした子に「だめ」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 5.自分の思ったことを、みんなの前でなかなか口に出していえない。:1.非常にそうだ、2.かなりそう だ、3.ややそうだ、4.ちがう 6.面白くなくても、終わりまでだまって人の話を聞く。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 7.遊びの時、自分の順番がくるまで待てる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちが う 8.ちょっと失敗したりうまくいかないと、すぐにあきらめる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.やや そうだ、4.ちがう 9.友だちにいじわるされたり、いやなことをいわれたとき「やめて」という。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 10.人に聞かれたら、はきはき答える。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 11.「してはいけない」といわれたことは、しない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4. ちがう 12.「あとにしなさい」といわれれば待てる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 13.時間がかかっても、最後まで頑張る。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 14.自分の席に座っている子にどいて欲しいとき、「どいて」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、 3.ややそうだ、4.ちがう 15.いやなことを言われたりされたりしたとき、泣いたりだまってしまったりする。:1.非常にそうだ、2. かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 16.人のものを勝手にさわったりつかったりしない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、 JCS Instrument Document 143 4.ちがう 17.欲しいものがすぐ手に入らなくても、がまんできる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 18.けがをしたり、少しぐらい血がでたりしても泣かない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 19.ひどい悪口を言われたり、からかわれたとき、怒る。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 20.進んで手をあげて発表する。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 21.先生が話をしているとき、退屈するとよそ見をしたり、手遊びをする。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 22.遊んでいるとき、きちんとルールを守れる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ち がう 23.やりたくないことでも、やらないといけないときはやる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.やや そうだ、4.ちがう 24.いやなことは、はっきり「いや」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 25.他の人と意見が違っていても自分の意見を言う。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 26.自分の番に誰かが割り込んできたとき、「順番をぬかないで」という。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 27.入りたい遊びに自分から「入れて」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ち がう 28.自分のものをとられたとき「かえして」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4. ちがう 29.してほしいこと、欲しいものをはっきり大人に頼む。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 5. 尺度の説明 自己抑制の項目 15 項目と自己主張の項目 14 項目からなる。自己抑制尺度はさらに「欲求不 満耐性」、「遅延可能性」、「根気」の 3 因子から構成されている。自己主張は「正当な主張と 「能動性」の 2 因子から構成されている。評定は「3.非常にそうだ」「2.かなりそうだ」「1ややそ うだ」「0 ちがう」の4件法である。 6. 改変事項 なし 7. 尺度の選択理由 自己制御の概念的定義と項目が明解であり、尺度の信頼性も高いことから採用をした。 8. 出典 JCS Instrument Document 144 森下正康, 2000 幼児期の自己制御機能の発達 (1) ―思いやり、攻撃性、親子関係の関連― 和歌山大学教育学部紀要 教育科学 第 50 集 9-24. 森下正康, 2000 幼児期の自己制御機能の発達 (2) ―親子関係と幼稚園での子どもの特徴― 和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 10, 117-128. 森下正康, 2002 幼児期の自己制御機能の発達 (4) ―園と家庭における縦断研究― 和歌山大学教育学部紀要 教育科学 第 52 集 1-12. 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 1)和歌山県内の 3 歳 10 か月から 6 歳 10 か月の母親 316 名(男児 170 名、女児 146 名)を対 象にした。自己抑制尺度の下位因子の α 係数は欲求不満耐性(.972)、遅延可能性(.780)、根 気(.723)で各下位因子には.288-.383 の正の相関があった。自己主張尺度の下位因子の α 係 数は「正当な要求」(.981)と「能動性」(.731)で 2 つの下位因子の相関は.578 であった。 2)1)の同じサンプルに対して、担任、担任以外の幼稚園教師に評定をもとめた。つまり、1 名の 子どもに対して 3 名の評定者がおり、2 者間の評定の一致度をもとめている。 母親と担任教師との年齢をこみにした評定の相関は自己抑制については.298、自己主張 は.437 であった。担任教師と他教師との評定の相関は自己抑制.497、自己主張.489 であっ た。 教師間の相関は自己抑制、自己主張とも中程度で、母親と担任の相関は自己抑制について は低かったが、自己主張は中程度であった。 10. Scoring information 「非常にそうだ3点」「かなりそうだ2点」「ややそうだ1点」「ちがう0点」(逆転項目は「非常にそうだ 0点」から「ちがう3点」として得点化する。 自己抑制尺度の「欲求不満耐性」、「遅延可能性」、「根気」の 3 因子の各下位尺度の合計点と3 下位尺度合計の自己抑制得点と、自己主張尺度の「正当な主張」と「能動性」の各下位尺度の合 計点と2下位尺度合計の自己主張得点を算出する。 JCS Instrument Document 第6節 6 歳 145 JCS Instrument Document 146 日常生活習慣 1.尺度名 日常生活習慣 2.適用(年齢と場所) 6歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 第 1 コホート(赤字が 5 歳からの変更項目) 1.朝起きる時間を書いてください。( )時頃起きる 2.夜やすむ時間を書いてください。( )時頃やすむ 3.偏食、少食、むら食い、間食などの心配がありますか。:1.はい、2.いいえ 4.歯磨きは大人が仕上げ磨きをしていますか。1.はい、2.ときどき、3.いいえ 5.便通について心配なことがありますか。:1.はい、2.いいえ 6.入浴はおおよそ何時頃ですか。:□□時頃 7.入浴は誰と一緒のことが多いですか。:□□□□□□□□□ 8.朝ご飯は何時頃ですか。:( )時頃 9.夕ご飯は何時頃ですか。:( )時頃 10.お子様は習い事(スポーツや楽器演奏など)をしていますか。:1.はい、2.いいえ 11.(問 10 で「1.はい」とお答えの場合)習い事は週あたりおおよそ何時間ですか?(複数の場合は 合計を記入してください。):( )時間 12.お子様はお勉強のための塾に通っていますか。(外国語教室も含む):1.はい、2.いいえ おお よそ週に□□時間 13. (問 12で「1.はい」とお答えの場合)通塾は週あたりおおよそ何時間ですか?:( )時間 14.お子様に本を読んであげることがありますか。:1.はい、2.いいえ 15.本を読んであげるのは週のうちおおよそ何日ですか?:( )日 16.1日に本を読んであげるのは何分くらいですか。最近一週間のうち、一日あたりの平均時間で お答え下さい。:1.0分、2.10分未満、3.10 分以上 30 分未満、4.30 分以上 17.お子様は、1 日あたり、平均何時間ぐらいテレビまたはビデオを見ていましたか。最近の平均 3 日間の平均でお答え下さい。(お子様のいる部屋でテレビがついている時間をお答え下さい):2. 30 分くらい、3.1時間くらい、4.2時間くらい、5.3時間くらい、6.4時間くらい、7.5時間以上、8.だ いたい一日中つけている、1.テレビまたはビデオは見ない(見せない) 18.お子様はテレビまたはビデオを一人で見ることが多いですか。ご家族と一緒が多いですか。:1. 一人で見ることが多い、2.家族の誰かと一緒が多い、3.見せていない 19.お子様はテレビゲーム、携帯ゲーム機などのゲーム類で、一日平均どのくらいの時間遊んでい ますか。最近の平日3日間の平均でお答え下さい。:1.テレビゲームはしない、2.30 分未満、3.30 JCS Instrument Document 分くらい、4.1 時間くらい、5.2 時間くらい、6.3 時間以上 5.尺度の説明 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 147 JCS Instrument Document 148 子どもの気質 1. 尺度名 ? 2. 適用(年齢と場所) 6歳 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 1.自由に遊んでいるとき、まわりの友達が困っていても平気でいられます。:1.大いにあてはまる、2. かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 2.ひとりでさびしそうにしている子は、友達が欲しくないのだと思っています。:1.大いにあてはまる、 2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 3.幼稚園で飼っている小動物や昆虫などが傷ついているのを見て、悲しそうにしています。:1.大 いにあてはまる、2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 4.ある歌を聞いたり、歌ったりしているとき、とても楽しそうにしています。:1.大いにあてはまる、2.か なりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 5.体調が悪くて元気のない子を見ると、心配そうにしています。:1.大いにあてはまる、2.かなりあて はまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 6.友達がほめられるのを見て自分もうれしそうにしています。:1.大いにあてはまる、2.かなりあては まる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 7.お弁当を食べきれずに残している子を見て、かわいそうに思っています。:1.大いにあてはまる、 2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 8.友達がにこにこ笑っているのを見て、何となく楽しそうにしています。:1.大いにあてはまる、2.か なりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 9.自分より年下の子が転んだりしていても、助けようとは思っていません。:1.大いにあてはまる、2. かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 10.一緒に遊ぶ友達がいない子を見て、「ひとりぼっちでかわいそうだ」とは思っていません。:1.大 いにあてはまる、2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 11.泣いている子を見て自分なりになぐさめようとしています。:1.大いにあてはまる、2.かなりあては まる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 12.一生懸命作った製作物を壊されてしまい怒っている友達を見て、自分も腹を立てています。:1. 大いにあてはまる、2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 13.絵本などでかわいそうなお話を聞いても、主人公に対して何も感じていません。:1.大いにあて はまる、2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 14.友達がいじめられているのを見て、自分も腹を立てることはありません。:1.大いにあてはまる、2. かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 15.紙芝居がハッピーエンドで終わると、自分のことのように一緒に喜んでいます。:1.大いにあては JCS Instrument Document 149 まる、2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 16.泣いている子を見ると、なんだか自分も悲しそうにしています。:1.大いにあてはまる、2.かなりあ てはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 17.友達や兄弟がなんとなく元気なさそうにしているのを見て、心配そうにしています。:1.大いにあ てはまる、2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 18.自分が使っているおもちゃを友達が欲しそうにしていても、平気でいられます。:1.大いにあては まる、2.かなりあてはまる、3.普通、4.少しあてはまる、5.ない、6.わからない 5. 尺度の説明 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 150 「自己主張・統制力尺度」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 自己制御能力質問紙 2. 適用(年齢と場所) 3 歳、4 歳、5 歳、6 歳 (注:本コホートでは 5 歳、6 歳、7 歳、8 歳で使用) 3. 尺度番号と改定日 revised 2/10/2005 小椋 4. 項目・解析用データセット/変数 第 1 コホート 1.先生や友だちの話をしっかりと聞く。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 2.自分の使いたい遊び道具を、かわりばんこに使える。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 3.難しいことでも、あきらめずにやる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 4.遊んでいるとき、ずるいことをした子に「だめ」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 5.自分の思ったことを、みんなの前でなかなか口に出していえない。:1.非常にそうだ、2.かなりそう だ、3.ややそうだ、4.ちがう 6.面白くなくても、終わりまでだまって人の話を聞く。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 7.遊びの時、自分の順番がくるまで待てる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちが う 8.ちょっと失敗したりうまくいかないと、すぐにあきらめる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.やや そうだ、4.ちがう 9.友だちにいじわるされたり、いやなことをいわれたとき「やめて」という。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 10.人に聞かれたら、はきはき答える。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 11.「してはいけない」といわれたことは、しない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4. ちがう 12.「あとにしなさい」といわれれば待てる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 13.時間がかかっても、最後まで頑張る。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 14.自分の席に座っている子にどいて欲しいとき、「どいて」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、 3.ややそうだ、4.ちがう 15.いやなことを言われたりされたりしたとき、泣いたりだまってしまったりする。:1.非常にそうだ、2. JCS Instrument Document 151 かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 16.人のものを勝手にさわったりつかったりしない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、 4.ちがう 17.欲しいものがすぐ手に入らなくても、がまんできる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 18.けがをしたり、少しぐらい血がでたりしても泣かない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 19.ひどい悪口を言われたり、からかわれたとき、怒る。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 20.進んで手をあげて発表する。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 21.先生が話をしているとき、退屈するとよそ見をしたり、手遊びをする。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 22.遊んでいるとき、きちんとルールを守れる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ち がう 23.やりたくないことでも、やらないといけないときはやる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.やや そうだ、4.ちがう 24.いやなことは、はっきり「いや」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 25.他の人と意見が違っていても自分の意見を言う。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 26.自分の番に誰かが割り込んできたとき、「順番をぬかないで」という。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 27.入りたい遊びに自分から「入れて」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ち がう 28.自分のものをとられたとき「かえして」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4. ちがう 29.してほしいこと、欲しいものをはっきり大人に頼む。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 5. 尺度の説明 自己抑制の項目 15 項目と自己主張の項目 14 項目からなる。自己抑制尺度はさらに「欲求不 満耐性」、「遅延可能性」、「根気」の 3 因子から構成されている。自己主張は「正当な主張と 「能動性」の 2 因子から構成されている。評定は「3.非常にそうだ」「2.かなりそうだ」「1ややそ うだ」「0 ちがう」の4件法である。 6. 改変事項 なし 7. 尺度の選択理由 自己制御の概念的定義と項目が明解であり、尺度の信頼性も高いことから採用をした。 JCS Instrument Document 152 8. 出典 森下正康, 2000 幼児期の自己制御機能の発達 (1) ―思いやり、攻撃性、親子関係の関連― 和歌山大学教育学部紀要 教育科学 第 50 集 9-24. 森下正康, 2000 幼児期の自己制御機能の発達 (2) ―親子関係と幼稚園での子どもの特徴― 和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 10, 117-128. 森下正康, 2002 幼児期の自己制御機能の発達 (4) ―園と家庭における縦断研究― 和歌山大学教育学部紀要 教育科学 第 52 集 1-12. 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 1)和歌山県内の 3 歳 10 か月から 6 歳 10 か月の母親 316 名(男児 170 名、女児 146 名)を対 象にした。自己抑制尺度の下位因子の α 係数は欲求不満耐性(.972)、遅延可能性(.780)、根 気(.723)で各下位因子には.288-.383 の正の相関があった。自己主張尺度の下位因子の α 係 数は「正当な要求」(.981)と「能動性」(.731)で 2 つの下位因子の相関は.578 であった。 2)1)の同じサンプルに対して、担任、担任以外の幼稚園教師に評定をもとめた。つまり、1 名の 子どもに対して 3 名の評定者がおり、2 者間の評定の一致度をもとめている。 母親と担任教師との年齢をこみにした評定の相関は自己抑制については.298、自己主張 は.437 であった。担任教師と他教師との評定の相関は自己抑制.497、自己主張.489 であっ た。 教師間の相関は自己抑制、自己主張とも中程度で、母親と担任の相関は自己抑制について は低かったが、自己主張は中程度であった。 10. Scoring information 「非常にそうだ3点」「かなりそうだ2点」「ややそうだ1点」「ちがう0点」(逆転項目は「非常にそうだ 0点」から「ちがう3点」として得点化する。 自己抑制尺度の「欲求不満耐性」、「遅延可能性」、「根気」の 3 因子の各下位尺度の合計点と3 下位尺度合計の自己抑制得点と、自己主張尺度の「正当な主張」と「能動性」の各下位尺度の合 計点と2下位尺度合計の自己主張得点を算出する。 JCS Instrument Document 153 A 票/P 票 (050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 A 票・P 票 2. 適用(年齢と場所) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 行動特性Ⅰ(A) お子様の過去 6 ヶ月の行動についてお聞きします。 (0.ないもしくはほとんどない、1.ときどきある、2.しばしばある、3.ひじょうにしばしばある) 1. 学校[幼稚園/保育園]での勉強で、細かいところまで注意を払わなかったり,不注意な間違い をしたりする。 2. 手足をそわそわ動かしたり,着席していても,もじもじしたりする。 3. 課題や遊びの活動で注意を集中し続けることが難しい。 4. 授業中や[幼稚園/保育園で先生が話しているときなど]座っているべき時に席を離れてしま う。 5. 面と向かって話しかけられているのに,聞いていないようにみえる。 6. きちんとしていなければならない時に,過度に走り回ったりよじ登ったりする。 7. 指示に従えず,また仕事を最後までやり遂げない。 8. 遊びや余暇(よか)活動におとなしく参加することが難しい。 9. 学習[幼稚園/保育園での]課題や活動を順序立てて行うことが難しい。 10. じっとしていない。または何かに駆り立てられるように活動する。 11. 集中して努力を続けなければならない課題(学校の勉強や宿題など[幼稚園/保育園での課 題など])を避ける。 12. 過度にしゃべる。 13. 学習[幼稚園/保育園での]課題や活動に必要な物をなくしてしまう。 14. 質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまう。 15. 気が散りやすい。 16. 順番を待つのが難しい。 17. 日々の活動で忘れっぽい。 18. 他の人がしていることをさえぎったり、じゃましたりする。 行動特性Ⅱ(P) お子様の過去 6 ヶ月の行動についてお聞きします。 (0. いいえ、1.多少、2.はい) 1. 大人びている。ませている。 2. みんなから「○○博士」「○○教授」と思われている.(例:カレンダー博士) JCS Instrument Document 154 3. 他の子どもは興味を持たないようなことに興味があり,「自分だけの知識世界」を持っている 4. 特定の分野の知識を蓄えているが,丸暗記であり,意味をきちんとは理解していない。 5. 含みのある言葉や嫌(いや)みを言われてもわからず,言葉どおりに受け止めてしまうことがあ る。 6. 会話の仕方が形式的であり,抑揚(よくよう)なく話したり,間合いが取れなかったりすることがあ る。 7. 言葉を組み合わせて,自分だけにしかわからないような造語を作る。 8. 独特の声で話すことがある。 9. 誰かに何かを伝える目的がなくとも,場面に関係なく声を出す。(例:唇を鳴らす,咳払い,喉 (のど)を鳴らす,叫ぶ) 10. とても得意なことがある一方で,極端に不得手なものがある。 11. いろいろな事を話すが,そのときの場面や相手の感情や立場を理解しない。 12. 共感性が乏しい。 13. 周りの人が困惑するようなことも,配慮しないで言ってしまう。 14. 独特な目つきをすることがある。 15. 友達と仲良くしたいという気持ちはあるけれど,友達関係をうまく築けない。 16. 友達のそばにはいるが,一人で遊んでいる。 17. 仲の良い友人がいない。 18. 常識が乏しい。 19. 球技やゲームをする時,仲間と協力することに考えが及ばない。 20. 動作やジェスチャーが不器用で,ぎこちないことがある。 21. 意図的でなく,顔や体を動かすことがある。 22. ある行動や考えに強くこだわることによって,簡単な日常の活動が出来なくなることがある。 23. 自分なりの独特な日課や手順があり,変更や変化を嫌がる。 24. 特定の物に執着(しゅうちゃく)がある。 25. 他の子どもたちから,いじめられることがある。 26. 独特な表情をしていることがある。 27. 独特な姿勢をしていることがある。 5. 尺度の説明 6. 改変事項 なし 7. 尺度の選択理由 8. 出典 JCS Instrument Document 「軽度発達障害児に対する気づきと支援のマニュアル」平成 18 年度厚生労働 厚生労働省 科学研究 155 軽度発達障害児の発見と対応システムおよびそのマニュアル開発に関する研究 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken07/h7_03b.html 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 第7節 7 歳 156 JCS Instrument Document 157 睡眠 1.尺度名 睡眠 2.適用(年齢と場所) 7歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 1. 過去一週間の平均的な睡眠についてお答え下さい。実際に眠っている時間(ふとんに入ってい る時間ではなく、眠りについてからの時間。昼寝を含む)を(例)を参考に、平日(主たる養育者の 方の勤務日)・土曜(休前日)・休日それぞれグラフの中に塗りつぶして下さい。また入浴時間(お 子さまがおふろに入った時間からあがった時間まで)を、ΛΛで記入して下さい。 2.お子さまはどこで寝ていますか?:1.親と同じ部屋で別のベッド/ふとん、2.親と同じベッド/ふと ん、3.きょうだいと同じ部屋、4.ひとりで別の部屋、5.その他( ) 3.お子さまの睡眠について気になることはありますか?:1. 眠る時間または起きる時間が不規則、2. 一度眠るが、途中で起きることがある、3.その他( 5.尺度の説明 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) )、4 特にない JCS Instrument Document 158 日常生活習慣・習い事・学校生活 1.尺度名 日常生活習慣・習い事・学校生活 2.適用(年齢と場所) 7歳 3.尺度番号と改訂日と改訂者 4. 項目 解析用データセット/変数 1.朝ご飯は何時頃ですか。:( )時頃 2.夕ご飯は何時頃ですか。:( )時頃 3.偏食、少食、むら食い、間食などの心配がありますか。:1.はい、2.いいえ 4.お子様は、平日は、1 日あたり、平均何時間ぐらいテレビまたはビデオを見ていましたか。最近の 平均 3 日間の平均でお答え下さい。(お子様のいる部屋でテレビがついている時間をお答え下 さい):1.テレビまたはビデオは見ない(見せない)、2.30 分くらい、3.1時間くらい、4.2時間くらい、 5.3時間くらい、6.4時間くらい、7.5時間以上、8.だいたい一日中つけている 5.お子様は、休日は、1 日あたり、平均何時間ぐらいテレビまたはビデオを見ていましたか。最近の 平均 3 日間の平均でお答え下さい。(お子様のいる部屋でテレビがついている時間をお答え下 さい):1.テレビまたはビデオは見ない(見せない)、2.30 分くらい、3.1時間くらい、4.2時間くらい、 5.3時間くらい、6.4時間くらい、7.5時間以上、8.だいたい一日中つけている 6.お子様はテレビまたはビデオを一人で見ることが多いですか。ご家族と一緒が多いですか。:1. 一人で見ることが多い、2.家族の誰かと一緒が多い、3.見せていない 7.お子様はテレビゲーム、携帯ゲーム機などのゲーム類で、一日平均どのくらいの時間遊んでいま すか。最近の平日3日間の平均でお答え下さい。:1.テレビゲームはしない、2.30 分未満、3.30 分くらい、4.1 時間くらい、5.2 時間くらい、6.3 時間以上 8.現在の就学状況を教えてください。あてはまるものを1つ選んでください。(「3.」および「4.」の場合 は括弧( )に種別をご記入下さい。):1.普通学級のみに在籍、2.普通学級に在籍して、通級 教室を利用、3.障害児学級に在籍( )、4.養護学校に在籍( ) 9.お子さまは放課後はどのように過ごしていますか?あてはまるものを全て選び、括弧( )に 1 週 間のうちの日数をお書き下さい。(週によって異なる場合は、最近 1 週間の様子をお答え下さ い。):1.自宅で家族(大人)と過ごす( )日、2.自宅以外で大人と過ごす(祖父母の家に行く、な ど)( )日、3.自宅で大人と過ごす(シッターなど)( )日、4.学童保育/放課後児童クラブ( )日、 自宅で子どもだけで過ごす( )日、その他( )( )日 10.お子様は習い事(スポーツや楽器演奏など)をしていますか。:1.はい、2.いいえ 11.(問 10 で「1.はい」とお答えの場合)習い事は週あたりおおよそ何時間ですか?(複数の場合は 合計を記入してください。):( )時間 12.お子様はお勉強のための塾に通っていますか。(外国語教室も含む):1.はい、2.いいえ 13. (問 12で「1.はい」とお答えの場合)通塾は週あたりおおよそ何時間ですか?:( )時間 JCS Instrument Document 159 14.お子さまは学校に行くのを楽しみにしていますか。:1.大変楽しみにしている、2.楽しみにしてい る、3.どちらでもない、4.あまり行きたがらない、5.嫌がっている 15.この一学期間で学校を休んだのは何日ですか。(4 月~夏休みまで、または、夏休み後~冬休 みまで、の合計をお答え下さい。):1.休んでいない、2.1~10 日、3.11~29 日、4.30 日以上 16.【16 は問 15 で「2.」「3.」「4.」のいずれかを選んだ方にお伺いします】学校を休んだ理由は何で すか。(あてあまるものすべてをお答え下さい。):1.病気、2.家の都合、3.その他( )、4.わから ない 17.学校での勉強で困難なことはありますか。:1.問題はない、2.やや難しいところがある、3.ついて いけない(かなり難しい)、4.わからない 18.【18は問 17 で「2.」または「3.」を選んだ方にお伺いします】学習内容のうち、特に困難があるの はどんなことですか。(あてはまるものすべてをお答え下さい。):1.学習全般、2.文字を読むこと、 3.文字を書くこと、4.数の学習・計算、5.その他( ) 19.先生から、学校での行動について、問題を指摘されたことがありますか。:1.ない、2.ある 20.【20 は問 19 で、「2.ある」と答えられた方にお伺いします】それはどんな内容ですか。(あてはまる ものすべてをお答え下さい。):1.席を離れるなど落ち着きがない。2.友達とのけんかが多い、3.先 生の指示に従えない、4.忘れ物が多い、5.友達といっしょに遊べない(一人でいることが多い)、6. その他( ) 21.その他にお子さまの学校生活で心配なことがありますか。ある場合は括弧( 書き下さい。:1.ない、2.ある、( ) 5.尺度の説明 6.改変事項 7.尺度の選択理由 8.出典 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) )に具体的にお JCS Instrument Document 子どもの発達(WISC-Ⅲ) 1. 尺度名 WISC-Ⅲ 2. 適用(年齢と場所) 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 5. 尺度の説明 省略 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 160 JCS Instrument Document 161 子の行動評価 1. 尺度名 SDQ(Strengths and Difficulties Questionnaire) 2. 適用(年齢と場所) 4-16 歳, 30 か月、42 か月、7 歳 3. 尺度番号と改定日 4. 項目・解析用データセット/変数 次の文章について、それぞれがどの程度あてはまっているかを、「1.あてはまる」「2.ややあては まる」「3.あてはまらない」の中から選んで下さい。答えるときにはお子さまの、この半年間くらいで の行動について考えて下さい。あまり確かでない場合でも、全ての問いについて、どれか一番近 いものを選んで下さい。 1.他人の心情をよく気づかう。 2.おちつきがなく、長い間じっとしていられない。 3.頭がいたい、おなかがいたいなど、体調不良をよくうったえる。 4.他の子どもたちとよく分け合う。(ごほうび・おもちゃ・えんぴつなど) 5.カッとなったり、かんしゃくをおこしたりする事がよくある。 6.一人でいるのが好きで、一人で遊ぶことが多い。 7.素直で、だいたいは大人のいうことをよくきく。 8.心配ごとが多く、いつも不安なようだ。 9.誰かが傷ついていたり、怒っていたり、気分がわるい時など、すすんで手をさしのべる。 10.いつもそわそわしていたり、もじもじしている。 11.仲のよい友達が少なくとも一人はいる。 12.よく他の子とけんかをしたり、いじめたりする。 13.おちこんでしずんでいたり、涙ぐんでいたりすることがある。 14.他の子ども達から、だいたいは好かれているようだ。 15.すぐに気が散りやすく、注意を集中できない。 16.目新しい場面に直面すると不安ですがりついたり、すぐ自信をなくす。 17.年下の子どもたちにたいしてやさしい。 18.よくうそをついたり、ごまかしたりする。 19.他の子から、いじめの対象にされたり、からかわれたりする。 20.じぶんからすすんでよく他人を手伝う。(親・先生・友達など) 21.よく考えてから行動する。 22.家や学校、その他から物を盗んだりする。 23.他の子ども達より、大人といる方がうまくいくようだ。 24.こわがりで、すぐにおびえたりする。 JCS Instrument Document 162 25.ものごとを最後までやりとげ、集中力もある。 5. 尺度の説明 全部で 25 項目で構成された幼児期から就学期の行動評定尺度であり,「情緒」,「行為」, 「多動」,「仲間関係」, 「向社会性」の 5 つのサブスケールから構成される。このうち, 「向社会性」以外の 4 つのサブスケールに関しては,それぞれの側面における困難さを 数値化したもので,これら 4 つの合計点は「総困り得点」として得点化される。これに 対して「向社会性」は向社会性傾向の高さを得点化することができる。SDQ は社会性あ るいは対人関係能力が関係する個人の特性を測る尺度であり,「社会性の障害」も含む 軽度発達障害を簡便にスクリーニングする尺度として,その有用性が示されている。 6. 改変事項 7. 尺度の選択理由 8. 出典 「軽度発達障害児に対する気づきと支援のマニュアル」平成 18 年度厚生労働 厚生労働省 科学研究 軽度発達障害児の発見と対応システムおよびそのマニュアル開発に関する研究 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken07/h7_04d.html Goodman R (1997) The Strengths and Difficulties Questionnaire: A Research Note. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 38, 581-586. Goodman R (1999) The extended version of the Strengths and Difficulties Questionnaire as a guide to child psychiatric caseness and consequent burden. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 40,791-801. Goodman R (2001) Psychometric properties of the Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ). Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry, 40, 1337-1345. Goodman, R, Ford, T., Simmons, H., Gatward, R., Meltzer, H. (2003) Using the Strengths and Difficulties Questionnaire (SDQ) to screen for child psychiatric disorders in a community sample. International review of psychiatry,15(1-2), 166-172. 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) JCS Instrument Document 163 「自己主張・統制力尺度」(050923InstumentDocument.doc より一部転載) 1. 尺度名 自己制御能力質問紙 2. 適用(年齢と場所) 3 歳、4 歳、5 歳、6 歳 (注:本コホートでは 5 歳、6 歳、7 歳、8 歳で使用) 3. 尺度番号と改定日 revised 2/10/2005 小椋 4. 項目・解析用データセット/変数 第 1 コホート 1.先生や友だちの話をしっかりと聞く。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 2.自分の使いたい遊び道具を、かわりばんこに使える。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 3.難しいことでも、あきらめずにやる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 4.遊んでいるとき、ずるいことをした子に「だめ」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 5.自分の思ったことを、みんなの前でなかなか口に出していえない。:1.非常にそうだ、2.かなりそう だ、3.ややそうだ、4.ちがう 6.面白くなくても、終わりまでだまって人の話を聞く。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 7.遊びの時、自分の順番がくるまで待てる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちが う 8.ちょっと失敗したりうまくいかないと、すぐにあきらめる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.やや そうだ、4.ちがう 9.友だちにいじわるされたり、いやなことをいわれたとき「やめて」という。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 10.人に聞かれたら、はきはき答える。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 11.「してはいけない」といわれたことは、しない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4. ちがう 12.「あとにしなさい」といわれれば待てる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 13.時間がかかっても、最後まで頑張る。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 14.自分の席に座っている子にどいて欲しいとき、「どいて」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、 3.ややそうだ、4.ちがう 15.いやなことを言われたりされたりしたとき、泣いたりだまってしまったりする。:1.非常にそうだ、2. JCS Instrument Document 164 かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 16.人のものを勝手にさわったりつかったりしない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、 4.ちがう 17.欲しいものがすぐ手に入らなくても、がまんできる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 18.けがをしたり、少しぐらい血がでたりしても泣かない。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 19.ひどい悪口を言われたり、からかわれたとき、怒る。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそ うだ、4.ちがう 20.進んで手をあげて発表する。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 21.先生が話をしているとき、退屈するとよそ見をしたり、手遊びをする。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 22.遊んでいるとき、きちんとルールを守れる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ち がう 23.やりたくないことでも、やらないといけないときはやる。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.やや そうだ、4.ちがう 24.いやなことは、はっきり「いや」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 25.他の人と意見が違っていても自分の意見を言う。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 26.自分の番に誰かが割り込んできたとき、「順番をぬかないで」という。:1.非常にそうだ、2.かなり そうだ、3.ややそうだ、4.ちがう 27.入りたい遊びに自分から「入れて」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4.ち がう 28.自分のものをとられたとき「かえして」という。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそうだ、4. ちがう 29.してほしいこと、欲しいものをはっきり大人に頼む。:1.非常にそうだ、2.かなりそうだ、3.ややそう だ、4.ちがう 5. 尺度の説明 自己抑制の項目 15 項目と自己主張の項目 14 項目からなる。自己抑制尺度はさらに「欲求不 満耐性」、「遅延可能性」、「根気」の 3 因子から構成されている。自己主張は「正当な主張と 「能動性」の 2 因子から構成されている。評定は「3.非常にそうだ」「2.かなりそうだ」「1ややそ うだ」「0 ちがう」の4件法である。 6. 改変事項 なし 7. 尺度の選択理由 自己制御の概念的定義と項目が明解であり、尺度の信頼性も高いことから採用をした。 JCS Instrument Document 165 8. 出典 森下正康, 2000 幼児期の自己制御機能の発達 (1) ―思いやり、攻撃性、親子関係の関連― 和歌山大学教育学部紀要 教育科学 第 50 集 9-24. 森下正康, 2000 幼児期の自己制御機能の発達 (2) ―親子関係と幼稚園での子どもの特徴― 和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 10, 117-128. 森下正康, 2002 幼児期の自己制御機能の発達 (4) ―園と家庭における縦断研究― 和歌山大学教育学部紀要 教育科学 第 52 集 1-12. 9. 心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 1)和歌山県内の 3 歳 10 か月から 6 歳 10 か月の母親 316 名(男児 170 名、女児 146 名)を対 象にした。自己抑制尺度の下位因子の α 係数は欲求不満耐性(.972)、遅延可能性(.780)、根 気(.723)で各下位因子には.288-.383 の正の相関があった。自己主張尺度の下位因子の α 係 数は「正当な要求」(.981)と「能動性」(.731)で 2 つの下位因子の相関は.578 であった。 2)1)の同じサンプルに対して、担任、担任以外の幼稚園教師に評定をもとめた。つまり、1 名の 子どもに対して 3 名の評定者がおり、2 者間の評定の一致度をもとめている。 母親と担任教師との年齢をこみにした評定の相関は自己抑制については.298、自己主張 は.437 であった。担任教師と他教師との評定の相関は自己抑制.497、自己主張.489 であっ た。 教師間の相関は自己抑制、自己主張とも中程度で、母親と担任の相関は自己抑制について は低かったが、自己主張は中程度であった。 10. Scoring information 「非常にそうだ3点」「かなりそうだ2点」「ややそうだ1点」「ちがう0点」(逆転項目は「非常にそうだ 0点」から「ちがう3点」として得点化する。 自己抑制尺度の「欲求不満耐性」、「遅延可能性」、「根気」の 3 因子の各下位尺度の合計点と3 下位尺度合計の自己抑制得点と、自己主張尺度の「正当な主張」と「能動性」の各下位尺度の合 計点と2下位尺度合計の自己主張得点を算出する。 JCS Instrument Document 第3章 観察調査 166 JCS Instrument Document 167 二項関係 1.尺度名 二項関係(still face) 2.適用(年齢と場所) 4ヶ月、9ヶ月 検査観察室 3.尺度番号と改訂日と改訂者 03/16/05 板倉 4. 項目 解析用データセット/変数 5.尺度の説明 face-to-face 場面で、乳児の社会的随伴性に対する感受性を調べるものである。 手続き:母親と子どもが向かい合わせの状態で、 30sec(normal interaction)---30sec(still face)---30sec(normal interaction). Normal interaction では、母親は直接赤ちゃんに語りかけるなどの普段通りの interaction をおこなう。 Still face では、中立の表情、声を出さない、still face。最後に再度通常の interaction に戻る。記録 するのは、gazing(母親を注視する), smiling, positive vocalizing(gazing しているときに positive ま たは neutral な vocalization), reengagement actions(lapping, banging, 母親に向かって reaching). 予想される結果は、still face 時で、gazing, smiling, positive vocalizing の減少。9ヶ月では、 reengagement action が出現。観察者のコ−ディングによる得点化。 6.改変事項 オリジナルの研究では、1min のイベントを、5回だが、時間の都合で、30sec を3つのイベントにし た。 7.尺度の選択理由 ヒトは誕生直後から、社会的な世界と非社会的な世界を区別している。乳児は、ヒトを、コミュニケー ションしてもらえる存在として期待している。早い時期の乳児は、社会的随伴性に感受性が高く、 interaction している相手が急に、neutral face になるなど、interaction を断絶すると、upset することが 知られている。Still face は、こうした社会的随伴性に対する感受性をテストするものであり、その反 応はきわめて robust である。 8.出典 Striano, T. (2004). Direction of regard and the still-face effect in the first year. Child Development, 75, 468-479. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月児それぞれ40人。 JCS Instrument Document 168 かかわり指標 Interaction Rating Scale (IRS) 1.尺度名 Interaction Rating Scale (IRS) 2.適用(年齢と場所) 0-8 歳 子どもと保護者が日常的な遊び場面を再現できる場所(屋内、屋外いずれも可) 3.尺度番号と改訂日と改訂者 25/11/2010 安梅 4. 項目 解析用データセット/変数 子ども側面 25 項目、保護者側面 45 項目の計70項目について、行動の生起(2値) 子ども側面 5 項目(主体性・応答性・共感性・運動制御・感情制御)、保護者側面 5 項目(敏感 性・応答性・子どもの主体性の尊重・社会情緒的発達を促す働きかけ・認知発達を促す働き かけ)、関係性総合評価 1 項目の計 11 項目について 5 段階評価 5.尺度の説明 母子相互作用を量的、質的に測定するための尺度 子ども側面を子どもの社会能力の測定尺度として使用可能 6.改変事項 7.尺度の選択理由 アウトカムとして子どもの社会能力を行動観察に基づき測定し、子どもの側面と養育者の側 面を独立して評価するとともに、全体としての関連性を把握できる。また、汎用性が高く、国際 比較可能な領域別に数値で評価するため。 8.出典 気になる子どもの早期発見・早期支援―「かかわり指標」を活用した根拠に基づく子育ち・子育て 支援に向けて― 日本小児医事出版社、2009 安梅勅江、矢藤優子、篠原亮次、杉澤悠圭、子どもの社会能力評価「かかわり指標」の 妥当性と信頼性、日本保健福祉学会誌、第14 巻1 号、23-32、2007 Tokie Anme, et al. Child development and childcare in Japan, Journal of Early Childhood Research, 6(3), 200 など。 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 18か月 231組、30か月 344組、42か月 175組、7歳 82組 信頼性:クロンバックα 係数0.91 妥当性:NCAST (Nursing Child Assessment Satellite Training) teaching scales と0.89 の相関。 気になる子どもの判別妥当性確認。SDQ、SSSとの関連確認。 JCS Instrument Document 169 PC 視線計測実験 1.尺度名 PC 視線計測実験 2.適用(年齢と場所) 4ヶ月,9ヶ月,18ヶ月 検査観察室 3.尺度番号と改訂日と改訂者 03/16/05 4/08/05 板倉 4. 項目 解析用データセット/変数 番号 項目 実験項目 方法 反応指標 スコア 1 注意 注意のシフト 画面上の片端にドット 視線方向 後続刺激に視線 2 Social causality Moving ball 呈示、続いて反対箇 を向ける 所にドットを呈示。 (1 or 0) 画面上で2つのディス 注視時間 Chase 刺 激 の 方 クが chase する、ランダ を長く見る ムに動く2つのタイプ (1 or 0) を呈示する 3 人に対する感 顔選好 受性 4 通常顔とキメラ顔の対 注視時間 通常顔を長く見る が呈示される (1 or 0) 人に対する感 Biological ヒトのジョイントにつけ 注視時間 ヒトの動きの方を 受性 motion たドットが歩く刺激と 長く見る 同じ数のドットがラン (1 or 0) ダムに動く刺激を対 呈示 5 人に対する感 表情識別 受性 6 笑顔と中立の表情を 注視時間 笑顔を長く見る 呈示 (1 or 0) 視線に対する 視線に対す 線画の顔刺激。こちら 注視時間 Toward 視線の方 感受性 る選好: を見ている目と他の方 を長く見る Toward vs. 向を見ている目。 (1 or 0) 視 線 に 対 す る 反射的注意 正面を向いた線画の 視線方向 目が動いた方の 感受性 顔。目が左右どちらか object を見る に動く。顔の両側に (1 or 0) Away 7 のシフト object がある(☆) 8 視 線 に 対 す る 視線追従 左右の object を頭を 視線方向 頭の動いた方向 感受性 動かして見る を追視する (動画) (1 or 0) JCS Instrument Document 170 5.尺度の説明 すべての課題で、コンピュータによりディスプレイに呈示された刺激に対する注視時間、もしくは視 線方向を計測する。いずれもリアルタイムで記録をおこなう(現在プログラムを開発中)。 (1)注意のシフト:シンプルな注意のシフト実験。新奇に呈示された刺激に対して、最初の刺激に キャプチャーされずに視線をシフトできるかどうかがテストされる。1〜3ヶ月児では、困難を伴うが、 4ヶ月頃からサッケードのスピードや頻度が増大する。自閉症との関連が言われている(文献検索 中)。 (2)moving ball:乳児は、生後3ヶ月以降になると、社会的因果性(social causality)を特定するよう な動きの情報に対する感受性が発達する(Rochat, 1997 他)。このテストでは、コンピュータ上のア ニメイト・ディスクの動きから、社会的因果性に対する感受性を調べる。 (3)顔選好:乳児は、顔に対する強い選好を持つことが知られている。顔に対する感受性をテスト する。 (4)biological motion:生後3〜5ヶ月になると、人にポイントライトをつけた刺激の動きと、同じ数の ポイントライトがランダムに動く刺激を弁別できることがわかっている。人の動きに対する高い感受 性があるか否かを調べる。 (5)表情識別:表情は、感情を端的に表す。表情を理解することは、社会的認知の大きな要素であ る。生後3〜5ヶ月になると、表情の識別ができる(ただし、馴化法を用いている)。このことが、PL 法 においても可能か否かの検討を要する。このテストでは、PL 法で、表情(特に笑顔)に対する感受 性をテストする。 (6)視線に対する選好:6ヶ月までに、乳児は、自分を見ている方の顔を見ていない方の顔よりも長 く注視するようになる(Papousek & Papousek, 1974)。視線に対数 r 感受性をテストする。 (7)反射的注意のシフト:3ヶ月になると、コンピュータ上の顔刺激の視線が動いた方向へ注意を向 ける。他者の視線の動きに対する感受性をテストする。 (8)視線追従:他者の注意を向けたものに注意を向ける。すなわち、共同注意の PC 実験版である。 探索的に試みる(検討を要する)。 6.改変事項 乳児の認知研究には、主に、馴化法と選好注視法が用いられる。本尺度で採用したものには、馴 化法でおこなわれているものもあり、制限時間の都合等で、PL 法に修正した。今後その妥当性を 検証していく。これまでの、small sample の実験では、妥当であるとの感触を得ている。 7.尺度の選択理由 人の乳児は,きわめて初期の段階から人や社会的な事象に強く注意を向けることが知られている. 特に,顔や目は、乳児の注意を最もよくひく対象と考えられ、その初期の社会的知覚における重要 性が指摘されている.こうしたことが社会的認知のルーツと考えられている (Rochat, 2001 他文献 多数).このため,社会的な事象や人,顔や目に対する感受性や選好を計測する方法として上記 の方法を選択した.乳児に関する同様の実験は、たくさんあるが、選好注視法(Preferential Looking Method)を使用するなどの制限があるために上記の項目を選定した。先行実験で、実証 的な分析をお k ない、妥当性を検討する。 8.出典(4表の番号に対応) JCS Instrument Document 171 (1) (2)Rochat, P., Morgan, R., Carpenter, M. (1997). Young infant’s sensitivity to specifying social causality. Cognitive Development, 12, 441-465. (3)Bushnell, I. W. R. (1982). Discrimination of faces by young infants. Journal of Experimental Child Psychology, 33, 298-308. Bushnell, I. W. R. (1998). The origins of face perception. In F. Simon & G. Butterworth (Eds.), The development of sensory, motor, and cognitive capacities in early infancy: From perception to cognition. London: Psychology Press. (4)Slater, A. M. (1997). Visual perception and its organization in early infancy. In. G. Blemner, A. Slater, G. Butterworth (Eds.), Infant development: Recent advances. Hove, England: Psychology Press. Bertenthal, B. I. (1993). Infant’s perception of biomechanical motions: Intrinsic image and knowledge-based constraints. In C. Granrud (Ed.), Visual perception and cognition in infancy. Hillsdale, NJ: Lawrence Erlbaum Associates. (5)Nelson, C. A. (1987). The recognition of facial expression in the first two years of life: Mechanism of development. Child Development, 58, 889-909. (6)Hains, S. M. J & Muri, D. W. (1996). Infant sensitivity to adult eye direction. Child Development, 67, 1940-1951. (7)Hood, B. M., Willen, J. D., & Driver, J. (1998). Adult’s eyes trigger shifts of visual attention in human infants. Psychological Science, 9, 131-134. Symons, L. A., Hains, S. M. J., & Muir, D. W. (1998). Look at me: Five-month-old infants’ sensitivity to very small deviations in eye-gaze during social interaction. Infant Behavior & Development, 21, 531-536. (8)Symons, L. A., Hains, S. M. J., & Muir, D. W. (1998). Look at me: Five-month-old infants’ sensitivity to very small deviations in eye-gaze during social interaction. Infant Behavior & Development, 21, 531-536. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 選好注視法は,乳児研究において確立された方法であり,各実験項目も,個々には既に関連した 先行研究が存在するが,すべてを一度にやったものはないので,検討を要する.また,deviation を 見るため,4,9,18ヶ月と3点で実験をおこなうが,すべての検査項目が,月齢に応じてリニアに右 肩上がりになるという保証はない(4ヶ月,9ヶ月は,おそらく OK ,18ヶ月では?)ので、これも実証 的に実験を進めながら検討する。 10. Scoring information 8項目で合計8点(要検討)。 JCS Instrument Document 172 PC 実験 ToM2~7Y 1.尺度名 PC 実験 ToM2~7Y 2.適用(年齢と場所) 2歳(項目番号[1]のみを実施)、3歳,4歳,5歳,6歳,7歳 検査観察室 3.尺度番号と改訂日と改訂者 03/16/05 4/08/05 板倉 4. 項目 解析用データセット/変数 番号 項目 実験項目 方法 反応指標 スコア 1 ToM Diverse 人形,にんじんとクッキーが描かれた 子 ど も の 自分の desire と Desires 紙を見せ、自分が好きな方を答えさ 回答 異なる答えを言 せた後にその人形が答えとは違う方 えるか を好きだと教え、人形がどちらを選ぶ (1 or 0) かを質問 2 ToM Diverse 人形,茂みとガレージが描かれた紙を 子 ど も の 自分の belief と Beliefs 見せ、どちらに猫がいると思うか答え 回答 異なる答えを言 させた後にその人形が答えとは違う えるか 方に猫がいると思っていると教え、人 (1 or 0) 形がどちらを探すかを質問 3 ToM Knowledg 中におもちゃの犬が入った引き出し 子 ど も の 人 形 が 中 身 を e つきの箱を見せ、何が入っているか 回答 知っているかど Access を問うた後、引き出しを開け、中身を うかで「no」と答 見せ、何があったかを再び問う。人形 えられるか は中を見たことがないと教え、人形が (1 or 0) 中に入っているものを知っているか 人形が中身を 問う。次に人形が引き出しの中を見 見たかどうかで たかどうかの質問 「no」と答えられ るか (1 or 0) 4 ToM Contents おもちゃの豚が中に入ったバンドエ 子 ど も の 人 形 が 何 が 入 False イドの箱を見せ、中に何が入ってい 回答 っているかと思 Belief るか問うた後、中身を見せ、何があっ っているかとい たかを再び問う。人形は中を見たこと う問いに「バンド がないと教え、人形が中に何が入っ エイド」と答えら ていると思っているかを問う。次に人 れるか 形が箱の中を見たかどうかの質問 (1 or 0) JCS Instrument Document 173 中を見たかとい う問いに「no」と 答えられるか (1 or 0) 5 ToM Explicit 人形,バックパックとクロゼットが描か 子 ど も の 人 形 が ど の 場 False れた紙を見せ、本当は人形のミトン 回答 所を探すのかと Belief はバックパックの中だが、人形はミト いう問いに「クロ ンがクロゼットの中にあると思ってい ゼット」と答えら ると教え、人形がどちらの場所を探す れるか か質問。次に本当のミトンの場所を (1 or 0) 質問 本当の場所を 問う質問に「バ ックパック」と答 えられるか (1 or 0) 6 ToM Belief- 人形,見かけはチェリオだが中は石こ 子 ど も の 人形が箱を貰っ Emotion ろの箱を見せ、箱の中に何が入って 回答 たときの気持ち いると思っているか問う。人形がチェ についての問 リオを好きだと言った後、箱を開け中 い に 「 happy 」 と 身を見せ、人形が好きなものを答え 答えられるか させる。人形は箱の中身を見ていな (1 or 0) いと言い、人形が箱を貰うときにどん 人形が箱の中 な気持ちか質問。次に箱の中を見た を見たときの気 後、人形はどんな気持ちか質問 持ちについての 問 い に 「 sad 」 と 答えられるか (1 or 0) 7 ToM Real- 人形の後ろ姿を見せ、人形が友達に 子 ど も の 人 形 が 感 情 を Apparent 冗談を言われ皆に笑われ、人形はか 回答 隠そうとして取 Emotion らかわれないために自分の気持ちを った表情につい 隠そうとしたという話をする。冗談を ての質問の回 言われた際の皆の行動と皆が仮に 答よりも、みん 人形の気持ちを知っていた場合に取 なに笑われたと る行動を問う。Happy,Sad,Neutral の きの感情につい 表情の絵を示し、笑われたときの人 ての質問の回 形の感情と人形がその感情を隠そう 答 の 方 が として取った表情について質問 negative か ど う か JCS Instrument Document 174 (1 or 0) 5.尺度の説明 いずれも、コンピュータで物語を呈示し、子どもに回答してもらう。 (1)同じ対象について、二者(子ども自身と他者)が異なる desire を持つという理解ができているか を問うもの。 (2)子どもが正否を知らない場合に、同じ対象について二者(子ども自身と他者)が異なる belief を 持つという理解ができているかを問うもの。 (3)子どもは真実を知っていても、他者はそれを知らないという理解ができているかどうかを問うも の。 (4)自分は真実を知っていても、他者は真実とは異なる間違った belief を持っているということを理 解しているかを問うもの。 (5)人の belief が間違っているという状況において、その人がその belief に導かれて真実とは異な る方を選ぶということが理解できているかを問うもの。 (6)間違った belief を与えられたとき、他者がどのように思うかだろうかについて理解できているか を問うもの。 (7)もっとも難易度の高い尺度。同じ感情状態であっても異なる表情をする場合があるという理解 ができているかを問うもの。 6.改変事項 オリジナルの実験では、パペットを使っているが、本実験では、PC 実験用に画像を作成した。 7.尺度の選択理由 子どもにおける、他者の心的状態(mental state)の理解は、社会的認知発達の中でも最も重要なも ののひとつである(心の理論)。ところが、これまでは、誤信念の理解という単一のものさしで計測さ れて来た。しかしながら、心の理論の発達は、複合的な概念、すなわち、意図、情動、欲求、知識 などの理解を含むものである。Wellmanらのオリジナルの研究は、これまでの「心の理論(ToM)」に 関連する実験的研究のレビューおよびmeta-analysisをおこない、上記の7項目を選び出した。この 1連のテストで、認知的側面から見た「心の理論」の発達は、2歳から7歳まで十分にカバーできると 思われる。ただし、2歳では、先行研究より、本項目のみが通過可能であると考えられるため、項目 1のみを用いる。 8.出典 (1)~(7) Wellman,H.M., & Liu,D.(2004). Scaling of Theory-of-Mind Tasks. Child Development, 75, 523-541. 9.心理計測上の情報(サンプル、信頼性、妥当性) 75人(2歳11ヶ月~6歳6ヶ月)幼児を対象に、上記の課題を遂行。Guttman scale および Rash analysis により、出現順序を決定。信頼性の高いテストである。 10. Scoring information 質問項目が11個で、合計11点。 JCS Instrument Document 175 共感性課題 選定理由 共感性は、社会性の中核とも言える情動である。 また、21 カ月になり、情動的な側面も十分に発達してきていることから、 第三者に対する共感性の発露あるいはその萌芽について観察することは 意味がある。 (地域では母親が行う予定) Empathy にかかわる実験課題 ① 検者がテスト道具を出す際、スーツケースで指をはさんで痛がるふりをすること 30 秒 → 徐々に沈静化する様子の観察 30 秒 トータルで 60 秒 ② 検者が床から立ち上がるときに、足を床で打って痛がるふりをすること 30 秒 → 徐々に沈静化する様子の観察 30 秒 トータルで 60 秒 ☆それぞれの際、子どもと視線を合わせない。 コーディング 検討の余地がある 1.向社会的行動が出るかどうか(なぐさめたりバンドエイドを用意しようとしたり) 2.検者の顔を見たり(怪我した箇所との交互注視も含める)ことばで「痛い?」などと尋ねて怪我の 程度をはかろうとするかを四段階評定 3.子どもの表情に変化があるかを四段階評定 4.子どもが自分の distress として感じるかどうか(ぐずる,泣くなど)を五段階評価 5.検者に対して negative な行動をとるかどうか(検者をなじったり叩いたり,あるいは検者を無視し たり避けたり) 母親と検者、双方が行ってもいいかもしれない。 → 愛着の程度の違いによって異なる行動が出る可能性。 ある子どもは差がないが、ある子どもは母親のみ、など。 文献 Zahn-Waxler, C., Robinson, J. L., & Emde, R. N. (1992). The development of empathy in twins, Developmental Psychology, 28, 126-136. JCS Instrument Document 176 抑制課題 尺度の説明 善悪の判断と抑制は、社会化の重要なゴールの一つである。このテストでは、自己制御能力の発 達を調べる。 ギフトバッグ(もしくはポラロイド写真を箱に入れる課題) 30ヶ月 両地域 手続き Eはギフトの入ったギフトバッグを持ってくる。母親は椅子に座っていて質問紙をとく(もしくは本を 読む)のに忙しい。 「なんだと思う!これは○○ちゃんへのプレゼントだよ!」 Cが注意をギフトに向けたら、Eは「ああ、リボンを忘れちゃった。ちょっと行ってとってくるね」という。 ギフトをカーペット(部屋の中央)に置き、「私が帰るまでさわらないでね、いい?」と言う。母親には 場面に介入せず、できるかぎりニュートラルに保つようやわらかく伝える。3 分間離れる。 3 分後、リボンとともに戻り、ギフトにリボンをつける。 評価 戦略:プレゼントを袋から引っ張り出す …1 袋に手を入れる……………………2 袋を開けて覗き込む………………3 袋にさわるがのぞかない…………4 袋にさわらない……………………5 シート得点: (接近し始めるまでの時間を計測する) シートに座っていたのが総計 30 秒以下 ………………1 30 秒以上 1 分以内……2 1 分以上 2 分未満 ……3 2 分以上 ………………4 Kochanska, G. et al. (1996). Inhibitory control in young children and its role in emerging internalization. Child Development, 67, 490-507. JCS Instrument Document 177 医師観察法 1.尺度名 医師観察法(幼児) 2.適用 5 歳,6 歳,7 歳,8 歳 3.尺度番号と改定日 4.項目・解析用データセット/変数 1)カテゴリ <5 歳> ・会話(会話一般 5 項目,発音1項目) ・動作模倣(3項目) ・協調運動 下肢(閉眼起立 1 項目,片足立ち 2 項目,ケンケン 2 項目) 上肢(タッピング 2 項目,回内回外 2 項目,交互開閉 1 項目) ・概念(用途5項目,左右2項目,じゃんけん1項目,しりとり1項目) ・行動制御(安静閉眼2項目→2007 年度:安静閉眼 2 項目,回内回外リズム 1 項目,着席 行動 1 項目,多弁 1 項目) ・対人性・特異行動(共感性 1 項目→2007 年度:共感性,特異な模倣,特異な会話,各1 項目) ・かん黙・分離不安(各 1 項目,2007 年度版のみ) <6 歳 2008 年度版> *6 歳 2006 年度版は 5 歳と同じ ・会話(会話一般 5 項目) ・協調運動 下肢(片足立ち 2 項目,スキップ1項目) 上肢(回内回外 2 項目,交互開閉 1 項目,表裏交代 1 項目) ・概念・言語理解(左右・シンタックス5項目,じゃんけん1項目,しりとり1項目) ・行動制御(安静閉眼 2 項目,回内回外リズム 1 項目,着席行動 2 項目,多弁 1 項目) ・対人性・特異行動(共感性 2 項目,特異な模倣 1 項目,特異な会話1項目,指示の通り やすさ 1 項目) ・かん黙(1 項目) <7 歳> ・会話(会話一般7項目) ・協調運動 下肢(閉眼起立 1 項目,片足立ち 2 項目,ケンケン2項目) 上肢(回内回外 2 項目,表裏交代 1 項目,指曲げ 1 項目) ・概念・言語理解(左右・シンタックス3項目,聴解 1 項目) JCS Instrument Document 178 ・行動制御(安静閉眼 2 項目,着席行動1項目,多弁 1 項目) ・対人性・特異行動(特異な模倣 1 項目,特異な会話1項目,指示の通りやすさ 1 項目) ・読字(3 項目) ・かん黙(1 項目) <8 歳> ・会話(会話一般 5 項目) ・協調運動 下肢(片足立ち 2 項目) 上肢(回内回外 2 項目,表裏交代 1 項目,指曲げ 1 項目) ・概念・言語理解(聴解 1 項目) ・行動制御(安静閉眼 2 項目,側方注視 2 項目,着席行動1項目,多弁 1 項目) ・対人性・特異行動(特異な模倣 1 項目,特異な会話1項目,指示の通りやすさ 1 項目) ・読字(3 項目) ・算数(4 項目) ・かん黙(1 項目) 2)指標 各項目の通過・不通過を判断基準に従って評価し,カテゴリごとの通過項目数の合計を カテゴリ得点とする。さらに,全通過項目数を総合スコアとする。 5.尺度の説明 本尺度は,大規模コホート研究において,①幼児のおおまかな発達水準を客観的に評価 する,②研究対象群に含まれる発達障害疑い児を適切に同定する,という 2 点を目的に, 本研究において作成されたものである。被験者である幼児の負担を考慮し,短時間で実施 できること,簡単なインストラクションにより担当医によらず安定した評価が得られるこ と,を条件として開発した。 6.改変事項 7.尺度の選択理由 5 歳の医師観察法は,鳥取県内の市町村で使用されている 5 歳児健診の診察法を元に作成 した。このうち,協調運動および行動制御の項目は,小児神経領域で診察手法として用い られている Towen の神経学的微細兆候検査(Touwen1979)から選択されている。 6 歳(2007 年度版)の医師観察法は,5 歳の医師観察法を基礎とし,協調運動の評価項目 を年齢相当のものに入れ替えた。評価項目は随意運動発達検査から選択した。また,対人 性・特異行動,行動制御,かん黙については,初回版で観察医の特記事項として挙げられ た所見の内容を項目として加えたものである。 JCS Instrument Document 179 7歳の医師観察法は,協調運動の評価項目を随意運動発達検査から年齢相当のものに入 れ替えるとともに,トークンテストを用いた聴解(小枝 2000),読字(葛西 2008)を加え た。 8 歳の医師観察法は,7 歳の医師観察法を基礎とし,年齢不相応の項目を削除するととも に,行動制御に Towen の神経学的微細兆候検査(Touwen1979)から 1 項目を加えた。また, 算数の評価法として,平成 19 年度鳥取県算数診断テスト 1 年生用から 80%以上の通過率を 示す 4 問を加えた。 8.出典 1. 前川喜平,小枝達也.写真でみる乳幼児健診の神経学的チェック法.改定 7 版.東京: 南山堂,2007. 2. 「軽度発達障害児に対する気づきと支援のマニュアル」平成 18 年度厚生労働科学研究 「軽度発達障害児の発見と対応システムおよびそのマニュアル開発に関する研究」 (主任研 究者:小枝達也),http:__www.mhlw.go.jp_bunya_kodomo_boshi-hoken07_index.html 3. Touwen BCL. Examination of the child with minor neurological dysfunction. Clinics in Developmental Medicine, No. 71. London, Heinemann Medical Books, 1979. 4. 葛西和美,関あゆみ,小枝達也. 日本語 dyslexia 児の基本的読字障害特性に関する研 究 小児の精神と神経(2008),46, 39-44. 5. 小枝達也,寺川志奈子,汐田まどか.健常児集団における Token test の得点分布について -学習障害診断のための基礎的検討-.脳と発達(2000),32,25-28. 6. 随意運動発達検査(1992),発達科学研究教育センター(監修:田中美郷). 7. 平成 19 年度鳥取県算数診断テスト 1 年生用 10.心理計測上の情報(サンプル,信頼性,妥当性) 5 歳児医師観察法については健診での診察手法としての報告はあるが,検査としての信頼 性・妥当性は報告されていない。なお,5 歳児観察法については,発達評価法としての構成 概念妥当性と総合スコアの有効性について参考論文1で,発達障害疑い児の同定のための 有効性について参考論文2で検討を行った。 6歳~8 歳の診察法については本研究のために新たに作成したものであり,信頼性,妥当 性の検証は行われていない。 参考: 1. 関あゆみ,石田開,竹内亜理子,前田忠彦,小枝達也. 「発達コホート研究における構造 化された医師観察結果とその有効性」,小児科学会誌(2009)113 巻 7 号,1095-1102. 2. 関あゆみ,石田開,竹内亜理子,前田忠彦,小枝達也. 「発達コホート研究における医師 観察結果と質問紙法による発達評価との関係」 ,小児科学会誌(2009)113 巻 7 号,1103-1110 . JCS Instrument Document 附録 調査票 180 JCS Instrument Document 4 か月 181 JCS Instrument Document 9 か月 182 JCS Instrument Document 18 か月 183 JCS Instrument Document 30 か月 184 JCS Instrument Document 42 か月 185 JCS Instrument Document 5歳 186 JCS Instrument Document 6歳 187 JCS Instrument Document 7歳 188