...

少額資本によるビジネスへの 挑戦と課題

by user

on
Category: Documents
6

views

Report

Comments

Transcript

少額資本によるビジネスへの 挑戦と課題
少額資本によるビジネスへの
挑戦と課題
平成26年度1次隊
永井 春奈
目次
• 背景と目的
• 小規模ビジネス実施一覧
• それぞれの詳細
• 売り上げ 利益
• 課題
• まとめ
• コメント
背景と目的
• 田舎では雇用が全然ない。
土地がある人は農業、土地が無い人は少額資本(大体10万円以下)
で始められるビジネスを推進される。
• 日本では自営業のハードルは就職活動より高い。
そもそも、10万円以下の資本で本当にビジネスは始められるのか・・・?
との疑問を持ちました。
目的
少額資本でビジネスを始め、軌道に乗せてみる。
一覧
項目
詳細
初期投資
アクセサリー作り
障がい者グループが作製したものを日本、
ナイロビ、地元で販売。
500シル
フードスタンド
マチャコスの観光地でホットドッグを基本に
日本食テイストの軽食を販売した。
(週末限定)
40000シル
フードスタンド2
マチャコス大学の前でコンテナーを借りて
日本食販売
30000シル
サイバーカフェの経営
マチャコスではパソコンを持っている人がま 30000シル
だ少ないのでインターネットカフェのような所
で作業する。
マイクロファイナンス
地元民に低金利で貸し付け
60000シル
SD・USB販売
日本から仕入れて売ってみた。
40000シル
詳細アクセサリー作り
• 田舎を拠点とする3グループに対して手芸を教えた(初期投資500シル)。
• シュシュ、ポーチ、ピアスなどの製品を作製し、ナイロビ、日本、マチャコ
スで販売した。
• 売上は個人に60%、グループに20%、協働しているNGOに20%いくように
した。いずれも原価は20%以下で、損が出ないような価格に設定した。
詳細 フードスタンド 1と2
項目
フードスタンド1 週末のみ
フードスタンド2
フードスタンド
期間・場所
2015年12月〜2016年3月
People’s park
(予定)2016年5月〜
Machakos university 前
販売したもの
ホットドック スモーキー キャッサバ
キャベツ焼き ウガリ団子 から揚げ
(予定) 軽食 キャッサバ コロッケ等
初期投資
40000シル
家賃、テント代、設備代
30000シル
家賃&デポジット
詳細 サイバーカフェ
• 協働先のCBOのオフィスに設備はあるものの営業していなかった。
• 30000シルでライセンスや設備投資を行い、営業を再開(5月から)
• 新しい仕掛けとしてWifiの有料提供、ワードエクセルパワポを網羅し
たクラス(4000シル10回)の売り出しを行った。
• 現在提供しているのは上記に加えて、
インターネット、コピープリント、スキャン、
運転免許更新など各種手続きの手伝い。
売り上げ利益一覧
売上108000 シル
利益75600 シル
8ヶ月
売上115000 シル
利益25000 シル
3ヶ月
週末のみ
売上4000シル
利益0シル
1ヶ月
課題
項目
課題
アクセサリー作り ①持続可能性がない
私が販売営業を担っていたので私の任期終了とともに終了。
フードスタンド
①賄賂文化への抵抗
1つめのスタンドは敷地内のレストランオーナーが嫉妬し賄賂をパークに払い、私たち
の店はコンロが使えなくなった。
⇒同業者(キクユ)には賄賂には賄賂で対応するんだよ!とアドバイスを
貰ったが釈然としないので、店を畳んだ。
2つめはPublic of healthから許可が出ず。トイレが無いのが問題とのことでオーナーに掛
け合いトイレの作製を取り付けたが、工事が進まず。この件も賄賂を払えば許可がでる
らしいが釈然としないので現在停滞中。
②軽食の原価率
軽食は原価率が高い(50%でもいい方)。多売しないとそもそも利益が上がらないが、そ
んなに客がいないのも課題
サイバーカフェ
①そもそも利益がでていない。
⇒単価が高いクラスが売れない
まとめ 今後の方針
• アクセサリーは私の任期と共に終了
• フードスタンドは賄賂問題が多いのでひとまず終了
• サイバーカフェは続けていくが、改善が必要
⇒少額資本でのビジネスを軌道に乗せる目的は果たせず!
今後の方針
あと2ヶ月任期がある。
サイバーカフェで赤字が出ないレベルまで売上を上げる。
⇒宣伝、クラスの売り込み
コメント・所感
• 少額資本で始める商売は利益を出すのがとても難しい。
• 田舎の方々のビジネスプランを聞き私の方で計算しなおすと
とても儲かるものではない場合が多い。(小規模養鶏など)
・水が手に入らないこの環境では農業での一発逆転は難しい。
ケニア人はとても厳しいこの環境で自分でできる範囲で頑張る人が
多い。その逞しい姿勢を私は尊敬する。
・ケニアに必要なのは援助ではなく自活の道を示すこと。
後に続く隊員に私の失敗が参考になれば幸いです。
※この活動から得られた利益は全て地域に還元しました。
最後に
• 7月2日(土)に
マラソン&駅伝&障がい者スポーツ大会
をマチャコス大学で行います。
ぜひご参加下さい!
• 絶賛就活中なので面白い話があれば
シェアしてください。
ご清聴ありがとうございました
まとめ
項目
初期投資
売上
評価
コメント
アクセサリー作り
500シル
108000 シル
(8ヶ月)
×
ビジネスモデルが間違っていた。
フードスタンド
40000シル
115000 シル
(3ヶ月)
×
改良の余地はあったが、最終的にはパーク内のレスト
ランから嫉妬され潰された。
フードスタンド2
30000シル
-
×
公衆衛生局から妨害され、現在許可申請中。
サイバーカフェの経営
30000シル
4000シル
(1ヶ月)
△
まだ始めたばかりなので売り上げはないが、
MAX月2万円ほどの商売だと予測される。
マイクロファイナンス
70000シル
-
×
ケニア人は金払いが悪いので返ってこなかった。
しかし、まだ諦めていない。
SD・USB販売
40000シル
20000シル
(5ヶ月)
× ~ 中国製の粗悪品(数カ月で壊れる)が安価で売られて
△
おり、競合できなかった。知り合いを中心に日本の信
用を掲げて販売した。しかし、まだ工夫の余地はある。
Fly UP