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滋賀県信用農業協同組合連合会
滋賀信連 滋賀県信用農業協同組合連合会 目 次 ごあいさつ 1 1.経営理念・経営方針 2.リスク管理の状況 3.安心便利な理由 4.事業の概況(平成 22 年度) 5.農業振興活動 6.地域貢献情報 7.主な事業の内容 2 4 9 12 14 15 20 【経営資料】 28 Ⅰ 決算の状況 29 Ⅱ 損益の状況 52 Ⅲ 事業の概要 54 Ⅳ 経営諸指標 63 Ⅴ 自己資本の充実の状況(単体) 64 【信連の概要】 81 Ⅰ 機構図 82 Ⅱ 役員構成(役員一覧) 82 Ⅲ 特定信用事業代理業者の状況 82 Ⅳ 沿革・あゆみ 83 Ⅴ 店舗等のご案内 84 滋賀信連 本誌は農業協同組合法第 54 条の 3 に基づいて作成したディスクロージャー資料です。 金額は、原則として単位未満を切り捨てのうえ表示しています。 ごあいさつ ごあいさつ 平素は、私ども滋賀県信用農業協同組合連合会(愛称、 「JA バンク滋賀信連」)に対し、格別のお引き立てをいただき誠にあり がとうございます。 JAバンク滋賀信連は、昭和23年の設立以来、農協連合会と して県内の農業協同組合(JA) と連携・協調し、滋賀県農業の 振興と地域社会発展のため努力してまいりました。 本冊子は、 JAバンク滋賀信連の経営方針、事業の内容、平成 経営管理委員会会長 22年度の業績・自己資本の充実の状況等をとりまとめ、皆さまに 万木 敏昭 JAバンク滋賀信連をより深くご理解いただくために作成したもの です。この冊子により、皆さまの当会に対するご理解を一層深め ていただければ幸いに存じます。 さて、平成22年度は口蹄疫や鳥インフルエンザの発生、記録 的な猛暑等による農作物の品質低下により、農家経済は大きな 被害を受けました。さらには、 3月11日の東日本大震災により、多く の人命が失われたほか、社会インフラが大きく破壊されたため、 農業をはじめとする産業の多くが甚大な被害を受けることとなりま した。今後、わが国の食と農を守り、被災地の農業復興のため、 協同組合の相互扶助の理念に基づいた広範囲な連携と粘り強 い取組みが求められています。 経営管理委員会副会長 但馬 甚一 当会は平成21年10月より 「信連貯金1兆円」と「内部留保 100億円」を長期展望とする「経営基盤増強5カ年計画」を策定 し実践するとともに、平成22年度からは、第12次中期経営計画 である①農業とくらしに貢献し、選ばれ、成長し続けるJAバンクの 実現、②JA支援機能の強化と安定的な収益還元機能の強化に 向けた強固な経営基盤の構築を基本目標に置き、競争力の高い JAバンク滋賀の確立に向けた支援強化、高位安定的な収益力 の確保、経営基盤の強化に取り組んでいるところです。 引き続き、「JAバンクシステム」のもとJA・農林中金と一体となっ て、農家組合員等地域利用者の皆さまのご期待と信頼に応える 代表理事理事長 竹村 敬三 べく、高度で良質な金融商品・サービスの提供に取組んでまいり ますので、皆さまの一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申し 上げます。 平成23年 7月 滋賀県信用農業協同組合連合会 REPORT 2011|01 1 経営理念・経営方針 経営理 経営方針 1 経営理念 当会は、滋賀県を事業区域として、地元のJA等が会員となって、お互い に助け合い、お互いに発展していくことを共通の理念として運営されている 相互扶助型の農業専門金融機関であるとともに、地域経済の活性化に資 する地域金融機関です。 当会の資金は、その大半が県内のJAにお預けいただいた農家組合員 及び地域の皆さまの大切な財産である貯金を源泉としています。当会では 資金を必要とする農家組合員の皆さま方や、 JA・農業に関連する企業・団 体及び、県内の地場企業や団体、地方公共団体などにもご利用いただい ています。 当会は、 JAとの強い絆とネットワークを形成することによりJA信用事業機 能強化の支援を行うとともに、地域社会の一員として地域経済の持続的発 展に貢献できるよう努めています。 また、金融機能の提供にとどまらず、環境、文化、教育といった分野も含 めて、広く地域社会の活性化に積極的に取り組んでいます。 当会の経営理念 ○会員JAの負託と信頼に応えて、安定的な収益還元をはかるとと もに、県内JA信用事業の中核的機関としての機能を発揮する。 ○組合員及び地域の人々に対する快適な生活の実現と、農業の発展 に貢献する事業を展開する。 ○役職員の相互信頼を基礎として、能力開発を進めるとともに、社 会的及び経済的地位の向上をはかる。 これからも、当会は、この経営理念に基づき、県内JA信用事業の中核 的機関として、経営の健全性を確保しながら、農家組合員等利用者・地 域に貢献するという使命に邁進してまいります。 02|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 経営理念・経営方針 1 経営方針 当会は平成21年10月より「信連貯金1兆円」と「内部留保100億円」 を長期展望とする「経営基盤増強5カ年計画」を策定し実践するとともに、 平成22年度からの3ヵ年では、 1. 農業とくらしに貢献し、選ばれ、成長し続けるJAバンクの実現 2. JA支援機能の強化と安定的な収益還元機能の強化に向けた強固 な経営基盤の構築 を基本目標に置き、次の3項目を経営の基本方針とする第12次中期経営 計画を展開しています。 経営の基本方針 Ⅰ.競争力の高いJAバンク滋賀の確立に向けた支援強化 Ⅱ.高位安定的な収益力の確立 Ⅲ.経営基盤の強化 平成23年度は、経営基盤増強5カ年計画ならびに中期経営計画におけ る中間の節目の時期にあたり、目標達成のための礎を築く重要な期間であ ることから、上記の基本方針に則り、役職員それぞれがしっかりと目標意識 を持ち取り組むこととしています。 REPORT 2011|03 2 リスク管理の状況 1 リスク管理体制 ①リスクマネジメント基本方針 近年における金融市場の急速な変化は、金融技術の進歩と相俟って、 金融機関に新しい業務機会を提供すると同時に、複雑かつ変動するリス クをもたらしています。 こうした環境下、会員等利用者の皆さまに安心して当会をご利用いた だくためには、より健全性の高い経営を確保し信頼性を高めていくことが 重要です。 このため、有効なリスク管理態勢を構築し、直面する様々なリスクに適 切に対応すべく「リスクマネジメント基本方針」 を定め、認識すべきリスク の種類や管理体制と仕組みなど、リスク管理の基本的な体系を整備して います。 また、「リスク管理委員会」及び「ALM委員会」 の設置、リスクや収益 の適切な管理、適切な資産査定の実施などを通じてリスク管理の充実や 財務内容の健全化に努めています。 ●信用リスク管理と審査体制 信用リスクとは、信用供与先の財務状況の悪化等により、資産の価値 が減少ないし消失し、金融機関が損失を被るリスクです。 当会では、融資担当部門より独立したリスク管理担当部門が第2次審 査を行う体制をとるとともに、クレジットポリシーに基づく厳正な審査を行うこ とにより貸出金の健全性の維持・向上を図っています。 さらに、「信用リスクマネジメント要領」 を定め、適正なポートフォリオ構 築のため、内部格付制度を活用した与信限度額の設定や信用リスクの 計量を行うなど、信用リスク管理の強化に努めています。 ●市場リスク(金利リスク、価格変動リスク)管理とALM管理体制 市場リスクとは、金利、株式、為替相場の変動によって当会が保有す る資産の価値が変動するリスクです。 当会では、経済・金利動向を踏まえた収支予測分析を行うことにより、 金利・価格変動等の市場リスクに対して柔軟に対応できるようALM管理 (資産負債総合管理) を行っています。 を定め、金利リスクの計量やポー さらに、「市場リスクマネジメント要領」 トフォリオのモニタリングを行うなど、市場リスク管理の強化に努めています。 ●流動性リスク管理 流動性リスクとは、予期せぬ資金の流失等により資金繰りがつかなくな る場合や、通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることに より損失を被るリスク(資金繰りリスク)、あるいは、市場の混乱等により市 場において取引ができない場合や通常よりも著しく不利な価格での取引を 余儀なくされることにより損失を被るリスク(市場流動性リスク) です。 04|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 当会では、「流動性リスクマネジメント要領」 を定め、適切な調達資金 リスク管理の状況 動向の把握と満期管理を実施し、運用・調達資金のギャップを管理しつ つ資金の効率運用と安定的な流動性の確保に努めています。 ●事務リスク管理と内部監査体制、システムリスク管理 事務リスクとは、役職員が正確な事務を怠る、あるいは事故・不正等 を起こすことにより金融機関が損失を被るリスクです。 当会では、事務の厳正化・事務処理水準の向上を図るため、部署内 での自主点検や独立した監査部門による徹底した業務監査・指導を定 期的に実施するとともに、内部牽制機能の強化による事故・不正等の未 然防止に努めています。 また、コンピューターシステムの停止または誤作動、不正使用等に伴い 金融機関が損失を被るシステムリスクについては、コンピューターシステム の安定稼動のため、システム委託先等と連携し安全かつ円滑な運営に 努めています。 ②リスクマネジメント体制図 経営管理委員会 理事会 監査担当部署 ALM委員会 リスク管理委員会 管理担当部署 リスク管理担当部署 資金・証券担当部署 融資担当部署 後方事務担当部署 2 (ミドル) (フロント) (バック) 法令遵守体制 ① コンプライアンス基本方針 利用者保護への社会的要請の高まりや最近の企業不祥事に対する社 会の厳しい批判に鑑みれば、会員等利用者からの信頼を得るためには、 法令等を遵守し、透明性の高い経営を行うことがますます重要になってき ています。 このため、当会では、コンプライアンス(法令等遵守) の徹底こそが不 祥事を未然に防止し、ひいては組織の信頼性向上に繋がるとの観点か ら、コンプライアンスを経営の重要課題のひとつとして位置づけ、コンプラ イアンス重視の経営に取り組んでいます。 REPORT 2011|05 2 リスク管理の状況 ②コンプライアンス運営体制 コンプライアンス態勢全般にかかる検討・審議を行うため、理事長を委 員長とする「コンプライアンス委員会」 を設置するとともに、コンプライアンス 統括部署及び各部署に設置したコンプライアンス委員を中心に、コンプラ イアンス態勢の整備と円滑な運営に向け、勉強会の開催や「コンプライア ンス・ニュース」 の定期発行等を行っています。 また、毎年度、コンプライアンスの実践計画として「コンプライアンス・プ ログラム」 を定め、その取組み・進捗状況はコンプライアンス委員会におい て管理し、理事会に定期的に報告しています。 人事管理面においては、適正な人事ローテーションに努めるとともに年 1回1週間以上連続して全職員が職場離脱する方策を講じるなど、不祥 事発生の未然防止に努めています。 3 金融ADR制度への対応 ①苦情処理措置の内容 当会では、苦情処理措置として、業務運営体制・内部規則等を整備の うえ、その内容をホームページ・チラシ等で公表するとともに、 JAバンク相 談所とも連携し、迅速かつ適切な対応に努め、苦情等の解決を図ります。 当会の苦情等受付窓口 (電話:077−521−1631(9時∼17時 当会の休業日を除く)) ②紛争解決措置の内容 当会では、紛争解決措置として、次の外部機関を利用しています。 京都弁護士会(電話:075−231−2378) ①の窓口または滋賀県JAバンク相談所(電話:077−521−1911) にお申し出ください。 なお、京都弁護士会に直接紛争解決をお申し立ていただくことも可能です。 4 金融商品の勧誘方針 当会は、貯金・定期積金その他の金融商品の販売等の勧誘にあたって は、次の事項を遵守し、お客様に対して適正な勧誘を行います。 ○お客様の投資目的、知識、経験、財産の状況及び意向を考慮のうえ、 適切な金融商品の勧誘と情報の提供を行います。 ○お客様に対し、商品内容や当該商品のリスク内容など重要な事項を十 分に理解していただくよう努めます。 ○不確実な事項について断定的な判断を示したり、事実でない情報を提 供するなど、お客様の誤解を招くような説明は行いません。 ○電話や訪問による勧誘は、お客様のご都合に合わせて行うよう努めます。 ○お客様に対し、適切な勧誘が行えるよう役職員の研修の充実に努めます。 ○販売・勧誘に関するお客様からのご質問やご照会については、適切 な対応に努めます。 06|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 5 個人情報の取り扱い方針 リスク管理の状況 ①個人情報保護方針 当会では、個人情報保護法の遵守を重点課題として取り組むとともに、 個人情報の保護に係る基本方針として定めた「個人情報保護方針」 にも とづき、個人情報の適正な取扱い、厳格な管理による漏洩事故の防止 及び情報の正確性の保持に努めています。 ②情報セキュリティ基本方針 当会は、利用者等の皆さまとの信頼関係を強化し、 より一層の安心とサー ビスを提供するため、「情報セキュリティ基本方針」 を遵守し、会内の情報 及びお預かりした情報のセキュリティの確保と日々の改善に努めています。 6 利用者保護等管理方針 当会は、農業協同組合法その他関連法令等により営む事業の利用者の 正当な利益の保護と利便の確保のため、「利用者保護等管理方針」 を遵 守するとともに、利用者の保護と利便の向上に向けて継続的な取組みを 行っていきます。 7 金融円滑化にかかる基本的方針 当会は、農業者の協同組織金融機関として、「健全な事業を営む農業者 をはじめとする地域のお客様に対して必要な資金を円滑に供給していくこと」 を、「当会の最も重要な役割のひとつ」 として位置付け、当会の担う公共性と 社会的責任を強く認識し、その適切な業務の遂行に向け取組んでまいります。 8 反社会的勢力との取引排除 当会は「反社会的勢力への対応に関する基本方針」 にもとづき、社会の秩 序や安全に脅威を与える反社会的勢力との一切の関係を遮断し、確固たる 信念をもって排除の姿勢を堅持します。 反社会的勢力との取引排除に向けては、所轄警察署等の外部専門機関と も連携をとり、民事・刑事上の両面からの法的な対応も実施します。 REPORT 2011|07 リスク管理の状況 2 リスク管理の状況 9 貸出運営についての考え方 当会では、 JA組合員をはじめ地域の皆さまからお預かりした大切な資金 を、地域社会の発展や皆様の暮らしの充実に役立てたいと考えています。 そのため、地域金融機関としての公共性を十分に認識し、農業関連団 体及びJA組合員に対する貸出はもとより、地元企業の皆さまからの信頼に お応えするよう、幅広い資金ニーズにあわせて事業資金や各種ローンなど 様々な用途の資金をご用意しています。特に、農業融資につきましては、農 業金融センターを設置するとともに担い手向け商品を創設し、担い手の育 成・支援に取組んでいます。 また、取引における重要な事項の取引先への説明対応及び相談苦情処 理対応の基本事項を定め、適切性の確保と信頼性の向上に努めています。 10 内部監査体制 当会では、内部監査部門を被監査部門から独立して設置し、経営全般 にわたる管理及び各部門の業務の遂行状況を、内部管理態勢の適切性と 有効性の観点から検証・評価し、改善事項の勧告などを通じて業務運営 の適切性の維持・改善に努めています。 また、内部監査は、当会の全部署を対象とし年度の内部監査計画に基 づき実施するとともに、監査結果は理事長及び監事に報告したのち被監査 部門に通知され、定期的に被監査部門の改善取り組み状況をフォローアッ プしています。 また、監査結果については定期的に理事会に報告を行っています。 08|REPORT 2011 安心便利な理由 JAバンクは、 JAバンク会員(JA・信連・農林中金) で構成するグ ループの名称です。組合員・利用者の皆さまに「便利で、安心な」金 融機関としてご利用いただけるよう、 JAバンク会員の総力を結集し、 実質的にひとつの金融機関として事業運営を行っています。 1 「JAバンクシステム」 万全の体制で組合員・利用者の皆さまに、 より一層の「便利」 と「安心」 をお届します 組合員・利用者から一層信頼され利用される信用事業を確立するため に、「再編強化法(農林中央金庫及び特定農水産業協同組合等による信 用事業の再編及び強化に関する法律)」 に基づき、 JAバンク会員(JA・信連・ 農林中金)総意のもと「JAバンク基本方針」 に基づき、 JA・信連・農林中金 が一体的に取組むしくみを「JAバンクシステム」 といいます。 「JAバンクシステム」 は、 JAバンクの信頼性を確保する「破綻未然防止システ ム」 と、スケールメリットときめ細かい顧客接点を生かした金融サービス提供の 充実・強化を目指す「一体的事業推進」 の2 つの柱で成り立っています。 J A バ ンクシステ ム 組合員・利用者 便利 安心 JAバンク会員の 経営健全性確保 行政 連携 全中 全国監査機構 JA中央会 協力・連携、 経営改善指導 貯金保険機構 破綻時の支援 JAバンク 支援協会 系統債権管理 回収機構 破綻未然防止 の支援 不良債権の 管理・回収 金融サービスの 提供の充実 JAバンク基本方針 JA 信連 (JAバンク県本部) 破綻未然防止システム 農林中金 (JAバンク 中央本部) 一体的事業推進 ・JA等の経営状況のモニ ・実質的に一つの金融機 タリング 関として機能するような ・JA等に対する経営改善 運営システムの確立 指導 ・共同運営システムの利用 ・JAバンク支援基金等 ・全国どこでも統一され た良質で高度な金融サ によ る 資 本 注 入 な ど ービスの提供 のサポート等 農林中金への 指導権限の付与など 再編強化法 …(農林中央金庫及び特定農水産業協同組合等による信用事業の再編及び 強化に関する法律) REPORT 2011|09 安心便利な理由 3 SHIGA SHINREN 3 安心便利な理由 2 選ばれる金融機関として 地域・利用者に選ばれるサービスを追求し、開発・提供していきます JAバンクでは、わが国有数の規模と存在感を持ち、個人メンバーシップを 中核とした独自・強固な顧客基盤と充実したきめ細かい顧客接点を有する 効率的な金融サービスグループを目指して「一体的事業推進」 に取組んで います。 また、住宅ローンなどの各種ローン商品、貯金、投資信託など、皆さまにとっ て「より利用しやすい金融機関」 を目指しています。 3 JAバンク・セーフティーネット JAバンクには、「JAバンク・セーフティーネット」 があります 3 JAバンクでは,「破綻未然防止システム」 と「貯金保険制度」 により「JA バンク・セーフティーネット」 を構築しています。これにより、組合員・利用者 の皆さまにより一層の安心を届けています。 J A バ ンク・セ ーフティネット 破綻未然 防止システム 破綻未然防止のための JAバンク独自の制度 10|REPORT 2011 + 貯金保険制度 貯金者等保護のための 公的な制度 SHIGA SHINREN 破綻未然防止システム JAバンクの健全性を確保し、 JA等の経営破綻を未然に防止するためのJ 安心便利な理由 Aバンク独自の制度です。具体的には、(1)個々のJA等の経営状況につ いてチェック(モニタリング) を行い、問題点を早期に発見、(2)経営破綻に 至らないよう、早め早めに経営改善等を実施、 (3)全国のJAバンクが拠出 した「JAバンク支援基金」等を活用し、個々のJAの経営健全性維持のため に必要な資本注入などの支援を行います。 貯金保険制度(農水産業協同組合貯金保険制度) 貯金保険制度とは、農水産業協同組合が貯金等の払出しができなくなっ た場合などに、貯金者等を保護し、また、資金決済の確保を図ることによっ て、信用秩序の維持に資することを目的とする制度です。 この制度は、銀行・信金・信組・労金等が加入する「預金保険制度」 と 同様の内容になっています。 REPORT 2011|11 4 事業の概況 (平成 22年度) 1 事業実績 ①貯金業務 貯金の大宗は会員JAが占めていますが、会員JA以外の県や関連団 体等に対しても積極的に貯金の吸収に取り組みました。 この結果、貯金は期末残高9, 067億円、期中445億円の増加で、前年 比プラス5.16%となりました。 ②融資業務 農林系金融機関及び地域金融機関として、 農業者並びに農業関連企 業等に対し積極的な営業展開を実施したほか、県内優良企業向け貸出 や、 地方公共団体向け貸出に積極的に取り組みました。 また、 中小企業者等金融円滑化法に対しましても、 金融機関としての社 会的使命と認識し、 積極的に取り組みました。 一方で、 リスク管理債権の管理・回収にも注力し、貸出資産の健全化に 努めました。 この結果、 貸出金は期末残高916億円、 期中143億円の減少で、 前年 比マイナス13. 56%となりました。 ③余裕金運用業務 世界経済の先行き不透明感が払拭されていない現状を踏まえて、信用リ スク、市場リスク、流動性リスク等に留意しながら、国債を中心とした債券運 用と系統預金を中心に運用を行いました。有価証券運用につきましては、安 定的な収益を確保するために、安全性、流動性を考慮しつつ、金利動向を 勘案のうえ国債、地方債、金融債等の中長期債への投資を行う一方、価格 変動リスクの大きい変動利付国債、 株式等の残高を圧縮いたしました。 この結果、預け金は期末残高6, 545億円、期中927億円の増加で、対 前年比プラス16. 51%、 有価証券は期末残高2, 381億円、 期中283億円 の減少で、 対前年比マイナス10. 64%となりました。 ④JA推進支援業務 平成22∼24年度JAバンク滋賀中期戦略の初年度の取組みとして、 「農業メインバンク強化」、 「生活メインバンク強化」、 「地域・社会への貢献」 等により選ばれるJAバンク滋賀を目指し事業展開を進めました。 季節特別推進運動や年金獲得推進による個人貯金の増強、 JAカード 12|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 獲得推進、 JAバンクローンの伸長等に取組みました。 また、利用者保護・利用者満足度向上のための取組みとしてキャッシュ カードのIC化推進を行いました。 さらに、滋賀県学童野球選手権大会の後援や滋賀県JAグラウンド・ゴ ルフ大会の開催、 またJAバンク協調型事業として教材本贈呈や食農教育 事業の概況︵平成 活動等にかかる助成対応といったCSR活動(地域貢献活動) にも参画し ました。 県内JA貯金は、 期末残高1兆2, 990億円、 期中225億円の増加で、 対 前年比プラス1. 76%となりました。 また、県内JA貸出金につきましては、期 末残高は3, 027億円、期中165億円の減少となり、貯貸率は23. 30%とな りました。 年度︶ 22 ⑤為替・決済業務 JA組合員等利用者への決済サービスの安全かつ円滑な提供、仕向超過 額をはじめとした決済リスクの厳格な管理及び日々の決済システムの円滑な 運営を行うとともに、 JAに対する現金の安定供給に努めました。 この結果、内国為替取扱高は (仕向) 214千件の11, 720億円、 (被仕向) 1, 403千件の13, 056億円、手形交換取扱高は (持出) 11千件の157億円、 (持帰) 7千件の296億円、現金供給高は2, 066億円となりました。 2 2 損益の状況 経常収益117億50百万円に対し、経常費用が90億37百万円となり、 経常利益は27億12百万円となりました。また、貸倒引当金戻入益などに よる特別利益金が1億56百万円となり、当期剰余金は26億51百万円と なりました。 REPORT 2011|13 5 農業振興活動 安全・安心な農産物づくりへの取り組み 世界的に食料事情が逼迫するなか、 わが国における食料自給率の低下やB SE・輸入食品事故等の頻発、これに 伴う生活者の食料についての不安感・ 不信感、安全・安心な国産農産物や日 農業振興活動 本農業に対する関心の高まりを受け、 J Aグループの一員として「安全・安心な 国産農産物や日本農業」 とそれを補完 するJAの役割について理解を深めるた め、「やっぱり国産農産物推進運動∼みんなのよい食プロジェクト∼」 を実施 しています。 地域農業振興支援への取り組み 1. 地域農業センター等農業関係団体への参画 毎年県内にある7つの地域農業センターの運営に参画し、地域農業・ 農村の活性化をはかるための事業支援を行っています。 2. 農業機械大展示会での農業関連資金の案内 全農滋賀県本部主催の農業機械大展示会にブースを設置し、「アグリ マイティ資金」、「農機ハウスローン」 や「アグリビジネスローン」等の各種 農業関連資金を農家組合員向け、農業法人向けに情報提供しています。 14|REPORT 2011 6 地域貢献情報 SHIGA SHINREN 当会は農家組合員の皆さまの経済的・社会的地位の向上を目指し、 JAと の強い絆とネットワークを形成することによりJA信用事業機能強化の支援を行 うとともに、地域社会の一員として地域経済の持続的発展に努めています。 また、金融機能の提供にとどまらず、環境、文化、教育といった分野も含 めて、広く地域社会の活性化に積極的に取り組んでいます。 地域からの資金調達の状況 当会の平成22年度末の貯金残高(譲渡性貯金を含む) は9,067億 また、組合員を含めた地域の皆さまの計画的な資産作りをお手伝いさ せていただくため、目的に応じた各種貯金、投資信託等の各種金融商 品の取扱いをしています。 地域への資金供給の状況 当会の平成22年度末の貸出金残高は916億円となりました。 組合員をはじめ地域の皆さまからお預かりしている大切な資金は、農 家組合員や、 JA・農業に関連する企業・団体及び県内の地場産業や団 体、地方公共団体等にご利用いただいています。 【地域密着型金融への取り組み】 JAバンク滋賀(県内JAと当会) は、地域における農業者との結び付き を強化し、地域を活性化するため、次の取組みを行っています。 1. 農業融資商品の適切な提供 JAバンク滋賀では、農家組合員向けの「アグリマイティ資金」 「農機ハ ウスローン」 や農業法人向けの「アグリビジネスローン」等の各種プロパー 農業資金を提供するとともに、農業近代化資金・就農支援資金や日本 政策金融公庫資金の取扱いを通じて、農業者の農業経営と生活をサ ポートしています。 平成22年度末のJAバンク滋賀における農業関係資金残高は、55億 62百万円となっています。 2. 担い手のニーズに応えるための体制整備 JAバンク滋賀では、地域の農業者との関係を強化・振興するための 体制整備に取組んでいます。 県内JAには「担い手金融リーダー」 を設置し、担い手農業者からの資 金要請に対応できるよう取り組んでおります。また、農業者の多様なニー ズに応えていくため、平成23年3月に営業部に農業金融センターを創設 し、営農・経済事業等と連携しながら、これまで以上にJA内事業間連携 を強化し、個人農業者や農業法人へも農業メインバンク機能強化に取り 組んでいます。 REPORT 2011|15 地域貢献情報 円となっており、うち8,944億円は県内JA等会員よりお預かりしています。 6 地域貢献情報 文化的・社会的貢献に関する事項 1.「滋賀県学童野球選手権大会」への協賛 湖国で野球を愛し、次世代を担 う子どもたちの健全な育成を願い、 県内JAと一体となって応援してい ます。 2. 小学生向け食農教育教材本の贈呈 JAバンク食 農 教 育 応 援 事 業とし て、次世代を担う子どもたちに、農業 と食の問題や環境問題、農業と経済 のかかわりなど、農業への理解を深 めてもらうために「農業とわたしたちの くらし」 の教材本を作成し、県内の小 学校5年生を対象に贈呈しています。 3. びわこルールキッズへの協賛 外来魚のノーリリースの普及を目的に、夏休み期間中に全国の小中学 生を対象として滋賀県が行なった「びわこルールキッズ」 に、帽子の提供 を通じ協賛しています。 4. 日本赤十字社の献血への積極的参加 毎年定期的に約50%の職員が献血を行い、人命を救うボランティア活 動に積極的に参加しています。 16|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 5. 環境への配慮 「地球温暖化防止対策に対する国民運動」 のための省エネルギー運動 として「クール・ビズ」 の実施やエコカーの導入など、地球環境に配慮した 取り組みを実践しています。 6. 事務所周辺の清掃活動 CSR (社会的責任)活動の一環として、信連クリーンアップ運動と称し、 職員全体がグループ編成のうえ、定期的に事務所周辺の清掃活動を行っ ています。 地域貢献情報 7. 東日本大震災復興支援活動 東日本大震災および大津波等によって被害を受けられた被災者の方々 を支援するため、JAグループ滋賀の一員として、物資の提供や義援金 の拠出、役職員を対象とした募金活動などを行いました。また、復興の ための人的支援に向けて体制を整えております。 利用者ネットワーク化への取り組み 1.「滋賀県JAグラウンド・ゴルフ大会」 の開催 県内JAでは、高齢者の健康づくり や交流のお手伝いをするため、 JAで 年金を受取指定されている方々を対 象に「年金友の会」 を組織し、様々な イベントを実施しています。 当会は、 その 「年金友の会」活動を支援し、県立長浜ドームにおいて 「滋 賀県JAグラウンド・ゴルフ大会」 を開催しています。 2. 経営セミナーの開催 取引先を対象に著名人による講 演等を内容とする経営セミナーを開 催しています。 3. 金融法務相談会の開催 弁護士による金融法務相談を実施しています。 4. 税務相談会の開催 税理士による税務相談を実施しています。 REPORT 2011|17 6 地域貢献情報 5. 年金相談会の開催 県内各JAの店舗を巡回して、専門家による年金相談を実施しています。 県域年金センターを設置し、相談機能の充実に努めています。 6.JAバンク滋賀 ハートフルコンサートの開催 組合員の皆様をはじめとする地域住民の方々の生活に潤いを与え、豊 かなものにするべく、県内JAと一体となってコンサートを開催しております。 また社会貢献活動の一環として、日本赤十字社の活動を支援する募 金コーナーを設置して、同社へ募金をいたしました。 JAバンク滋賀 機能強化支援への取り組み 1.トップセミナーの開催 県内JAの役員を対象にトップ セミナーを開催しています。 18|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 2 JAバンク滋賀 ネットワーク 12 13 地域貢献情報 14 15 16 11 10 8 9 4 1 2 7 6 3 5 平成 23 年 7 月現在 JA 名 電話番号 1 JA レーク大津 077-525-4343 7 JA 滋賀蒲生町 0748-55-1171 13 JA マキノ町 0740-27-1190 2 JA 草津市 077-562-2391 8 JA 東能登川 0748-42-1345 14 JA 今津町 0740-22-2571 3 JA 栗東市 077-552-0531 9 JA 湖東 0749-45-0551 15 JA 新旭町 0740-25-2626 4 JA おうみ冨士 077-582-3401 10 JA 東びわこ 0749-28-7800 16 JA 西びわこ 0740-32-0012 5 JA こうか 0748-62-0581 11 JA レーク伊吹 0749-52-6520 6 JA グリーン近江 0748-25-5100 12 JA 北びわこ 0749-78-2400 JA 名 電話番号 JA 名 電話番号 県全域 JA バンク滋賀信連 077-521-1631 REPORT 2011|19 7 主な事業の内容 1 貯金業務 県内JAや農業団体・地方公共団体等によるご利用はもとより、一般の 方々や企業等の法人からも当座貯金・普通貯金・定期貯金等をお預かりし ています。 ■貯金関連商品(無利息型を含む) 種 類 内 容 預入単位 期間 総合口座 普通貯金と定期貯金を一冊の通 帳にセットでき、必要時に定期 貯金を担保に自動借入もできる たいへん便利な口座です。受取 る(給与など) ・支払う(公共料 金など) ・貯める・借りるが一冊 でできます。 1円以上 1円単位 制限なし 普通貯金 自由に出し入れができます。公共 料金等の自動支払いや、給料、年 金等の自動受け取りが可能です 1円以上 1円単位 制限なし 無利息の決済用貯金であり、貯金 保険により全額保護されます。 1円以上 1円単位 制限なし 貯蓄貯金 普通貯金と同じように自由に出 し入れができるうえ、普通貯金 より高い利回りで運用できます 1円以上 1円単位 制限なし 当座貯金 小切手、手形によりお支払いが できます。 1円以上 1円単位 制限なし 通知貯金 短期間の運用に便利です。 千円以上 1円単位 7日以上 スーパー 定期貯金 1か月以上5年以内の期間でお 選びいただける定期貯金です。 証書・定期貯金通帳・総合口座 でのお取扱いが可能です。 千円以上 1 円単位 1か月以上 5年以内 大口定期貯金 一千万円以上のまとまった資金 の運用にご利用いただける定期 貯金です。 1 千万円以上 1 円単位 1か月以上 5年以内 変動金利 定期貯金 預入日から半年ごとに、その時 点の金利を適用していく金利変 動型の定期貯金です。 千円以上 1 円単位 1年以上 3年以内 定期積金 ご計画に合わせて、一定金額を 積み立てていく積金です。 千円以上 百円単位 6か月以上 5年以内 普通貯金無利息型 ( 決済用 ) 譲渡性貯金 (NCD) 20|REPORT 2011 大口資金の運用にご利用いただ け、満期前に第三者に譲渡する 1 千万円以上 こともできる商品です。ただし、 1 千万円単位 この貯金は貯金保険の対象では ありません。 1日以上 5年以内 SHIGA SHINREN 2 貸出業務 農業・地域産業の発展に役 立つため、農業者・農業団体 はもとより、各種製造業・卸売 業からサービス業に至るまで幅 広い業種を対象として、ご融資 をお取り扱いしています。 皆さまのご要資事情にあわ せて、通常の運転資金・設備 資金のほか、決算・賞与等の 主な事業の内容 季節的、一時的な資金等、様々な用途に対応する資金をご用意しています。 また、農業法人向けのアグリビジネスローンや、住宅ローン、資産運用ロー ン等の個人向け融資も行っています。 ■融資関連商品 事業資金 資金の種類 一般事業資金 金 額 期 間 資金用途・ご利用方法 ご相談のう 通常の運転資金、設備資金のほか、季節的、 え決定して 最長 35 年 一時的な資金にご利用いただけます。 います。 農業関連資金 資金の種類 アグリビジネスローン (法人向け) 金 額 期 間 (短期) ご相談のう 1年以内 え決定して (長期) います。 最長10 年 アグリマイティー資金(個人) 最高3千万円 (認定農業者、 (法人・団体) 特定農業団体向け)最高1億円 資金用途・ご利用方法 農業生産、農産物の加工・流通・販売に関 する運転資金、設備資金等にご利用いた だけます。 最長15 年 個人向け資金 ローンの種類 住宅ローン 資産運用ローン アルファローン ワイドカードローン 金 額 期 間 最高5千万円 最長 35 年 資金用途・ご利用方法 ご自宅の購入・新築・増改築資金、リフォー ム資金として、ご利用いただけます。 個人のお客様が所有する資産を有効活用す 最高4億円 最長 30 年 るために必要な資金としてご利用いただけ ます。 最高 300万円 最長 5 年 教育資金・自動車購入資金など、事業資金 を除く様々な目的にご利用いただけます。 最高100万円 1年(自動更新) ご融資限度額の範囲内で何度でもご利用 いただけます。 REPORT 2011|21 7 主な事業の内容 3 為替・決済業務 全国銀行内国為替制度加盟金融機関の一員として、全国のJA及び 各金融機関と送金・振込・代金取立等の各種サービスをお取り扱いして います。 さらに、給与・各種年金のお受け取り、電気・電話・NHK等の公共料金 の口座振替、各種クレジットカードの代金決済等をお取り扱いしてい ます。 4 資金運用業務 金融・証券市場における機関投資家と して市場リスク等各種リスクを考慮しつ つ、国債をはじめとした各種有価証券に 投資しています。 5 推進業務 地域の皆さまへより良い金融サービスを提供するため、県内JAを 対象とした種々の支援体制をとっています。 ① 法律・税金・年金等のご相談 ② 金融情報の調査・提供 ③ JA信用事業の推進支援 ④JA信用事業担当役職員研修 ⑤ JA貯金セーフティネットの運営 なお、法律・税金・年金等に関しては、専門家に対し相談していただ ける体制をとっています。 6 金銭収納業務 日本銀行歳入復代理店として、国税・歳入金の受け入れのほか、滋賀 県の指定代理金融機関として滋賀県税、県立学校授業料等の各種収納 金をお取り扱いしています。 22|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 7 受託貸付業務 各種機関の受託店として、農業関連資金や住宅資金・進学資金などの ご融資の窓口になっています。主なお取り扱いは次のとおりです。 ① 日本政策金融公庫(農林水産事業) (国の教育ローン) ② 独立行政法人 住宅金融支援機構 ③ 独立行政法人 福祉医療機構 8 信託契約代理業務 農中信託銀行株式会社の信託契約代理店として、次の信託契約の締 結をお手伝いしています。 9 主な事業の内容 ① 金銭信託 (特定贈与信託、公益信託、特定金銭信託に係るものに限ります。 ) ② 金銭信託以外の金銭の信託(特定金外信託に係るものに限ります。 ) ③ 有価証券の信託 ④ 金銭債権の信託 ⑤ 土地及び定着物の信託(ただし、処分型を除きます。 ) ⑥ 地上権の信託(ただし、処分型を除きます。 ) ⑦ 土地の賃借権の信託(ただし、処分型を除きます。 ) 投資信託窓口販売業務 皆さまの資産運用ニーズにお応えするため、以下の商品をお取り扱 いしています。 投資信託の窓口販売 種 類 主として日本国内 の債券に投資する ファンド 商 品 名 主な投資対象 主なリスク JA の MMF 内外の債券及び 短期金融商品 金利変動リスク 信用リスク 為替変動リスク JA 日本債券ファンド 日本国内の債券 金利変動リスク 信用リスク 流動性リスク モルガン・スタンレー 米ドル・MMF 米ドル建て債券 及び短期金融商品 為替変動リスク 金利変動リスク 信用リスク 米国の債券 金利変動リスク 為替変動リスク 信用リスク カントリーリスク 流動性リスク 主として海外の債 券に投資するファ ンド 農中 US 債券オープン REPORT 2011|23 7 種 類 商 品 名 主な投資対象 主なリスク JA 海外債券ファンド 日本を除く 世界各国の債券 金利変動リスク 為替変動リスク 信用リスク カントリーリスク 流動性リスク JA 海外債券ファンド (隔月分配型) 日本を除く 世界各国の債券 金利変動リスク 為替変動リスク 信用リスク カントリーリスク 流動性リスク DIAM 高格付インカム・ オープン (毎月決算コース) 「ハッピークローバー」 高格付資源国の 公社債 金利変動リスク 為替変動リスク 信用リスク グローバル・ソブリン・ オープン (毎月決算型) 世界主要先進国の ソブリン債 金利変動リスク 為替変動リスク 信用リスク JA 海外株式ファンド 日本を除く 世界各国の債券 株価変動リスク 為替変動リスク カントリーリスク 流動性リスク DIAM 世界好配当株 オープン (毎月決算コース) 「世界配当倶楽部」 日本を除く 海外の株式 株価変動リスク 個別銘柄選択 リスク 為替変動リスク 信用リスク 流動性リスク カントリーリスク 農中日経 225 オープン 日本国内の株式 株価変動リスク 流動性リスク JA TOPIX オープン 日本国内の株式 株価変動リスク 流動性リスク JA 日本株式ファンド 日本国内の株式 株価変動リスク 流動性リスク 農中日本株オープン 「ニューチョイス」 日本国内の株式 株価変動リスク 流動性リスク NZAM 日本好配当株 オープン (3カ月決算型) 「四季の便り」 日本国内の株式 株価変動リスク 流動性リスク 主な事業の内容 主として海外の債 券に投資するファ ンド 主として海外の株 式に投資するファ ンド 主として日本国内 の株式に投資する ファンド 24|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 種 類 主な投資対象 JA 資産設計ファンド 安定型/成長型/積極型 日本の株式 日本の債券 海外の株式 海外の債券 金利変動リスク 株価変動リスク 為替変動リスク 信用リスク カントリーリスク 流動性リスク ゴールドマン・サックス 世界資産配分オープン 「果樹園」 日本を含む世界各 国の債券、株式、 短期金融商品 金利変動リスク 株価変動リスク 為替変動リスク 信用リスク カントリーリスク 流動性リスク ダイワ・グローバル REIT ・オープン (毎月分配型) 「世界の街並み」 日本を除く海外の REIT 不動産投信への 投資に伴うリスク 為替変動リスク カントリーリスク 全世界株式債券ファンド (日本・先進国・新興国) (毎月分配型) 「ワールドクルーズ」 日本・海外先進国・ 新興国の株式及び 債 券( 「株 式 : 債 券 =50:50」を 基 本維持し各地域の 資産配分比率はG DP比率により決 定する。 ) 価格変動リスク 流動性リスク 信用リスク 為替変動リスク カントリーリスク 世界の財産 3 分法ファンド (不動産・債券・株式) (毎月分配型) 日本の不動産、日 本の債券、日本の 株式、海外の不動 産、海 外 の 債 券、 海外の株式 主として国内外の 債券・株式に投資 するファンド 主として海外不動 産投信に投資する ファンド 主として日本・海 外先進国・新興国 の債券・株式に投 資するファンド 主として国内外債 券・株式・不動産に 投資するファンド 主なリスク 主な事業の内容 商 品 名 不動産投信への 投資に伴うリスク 金利変動リスク 株価変動リスク 為替変動リスク 信用リスク 流動性リスク カントリーリスク ○投資信託は貯金と異なり、貯金保険の対象ではありません。 ○投資信託は値動きのある証券に投資します(また、外貨建資産にはこのほかに為替変 動もあります)ので、基準価格は変動します。したがって、元本が保証されているも のではありません。 ○投資信託の運用による利益及び損失は、投資信託のご購入者が負うことになります。 ○ご購入いただいた投資信託は投資者保護基金の支払い対象ではありません。 ○お申し込みの際は必ず「目論見書」 (一体として交付される書面を含む。 ) 、 「契約締結 前交付書面」の内容を十分にご確認願います。 REPORT 2011|25 7 主な事業の内容 10 各種サービス 種 類 内 容 JA キャッシュサービス JAのキャッシュカードで全国どこのJAの CD・ATMでも現金のお引き出し・お預け入れ ができます。 また、銀行、信用金庫などのCD・ATMでの 現金のお引き出し、ゆうちょ銀行のCD・ATM やセブン銀行ATMでの現金のお引き出し・お 預け入れができます。 JAカード このカード一枚で国内はもとより海外でもお 買物、ご旅行、お食事などにお客様のサインひと つでご利用になれます。 インターネットバンキング(IB) (JAネットバンクサービス) インターネットに接続可能なパソコンや携帯 電話を使って、残高照会や振込・振替ができる サービスです。 また、公共料金や各種料金のお支払いが可能 なサービス「pay−easy (ペイジー) 」 の取 り扱いも行っています。 ファームバンキングサービス(FB) オフィスやご家庭のパソコン等を利用して、 口座残高や入出金の状況の照会、振込・振替がご ホームバンキング(HB) 利用いただけます。 デビットカードサービス 26|REPORT 2011 JAのキャッシュカードがJデビット加盟店 でのお買い物やお食事代のお支払いにご利用い ただけます。ご利用代金は即時に口座から引落 されますので、お金の使い過ぎの心配も抑えら れます。 SHIGA SHINREN 11 手数料一覧 ①内国為替の取扱手数料 同一店内 系統金融 あて 機関あて 手数料の種類 送金手数料 普通扱い 窓 口 ATM (カード) 振 込 手数料 定時自動送金 420円 630円 1 件につき 3万円未満 210円 315円 630円 3万円以上 420円 525円 840円 3万円未満 無 料 105円 315円 3万円以上 無 料 210円 525円 3万円未満 無 料 105円 420円 3万円以上 無 料 210円 525円 3万円未満 無 料 105円 420円 3万円以上 無 料 210円 525円 主な事業の内容 IB、 FB/HB 他金融 機関あて 無 料 同一店内 同地 代金取立 (大津交換所地域内) 1 通につき 手数料 隔地 (大津交換所地域外) 1 通につき 210円 840円 上記金額には、消費税相当額を含んでいます。 ②その他の主な手数料 手数料の種類 金 額 手形用紙交付料 1冊(20枚) につき 840円 小切手用紙交付料 1冊(50枚) につき 735円 自己宛小切手発行手数料 1枚につき 525円 通帳・証書再発行手数料 1件につき 1,050円 残高証明書等各種証明書発行手数料 (1通につき) 継続発行 315円 都度発行 525円 私製用紙 1,050円 監査法人向け 1,050円 ICキャッシュカード JAカード(一体型) 発行手数料 カードローンカード 1枚につき 無 料 ICキャッシュカード JAカード(一体型) 再発行手数料 カードローンカード 1枚につき 1,050円 上記金額には、消費税相当額を含んでいます。 IC キャッシュカード及び JAカード(一体型)の更新手数料は無料です。 REPORT 2011|27 経 営 資 料 28|REPORT 2011 Ⅰ 決算の状況 1. 貸借対照表 2. 損益計算書 3. 剰余金処分計算書 4. 注記表 5. 財務諸表の適正性等にかかる確認 29 29 30 31 32 51 Ⅱ 損益の状況 1. 最近の5事業年度の主要な経営指標 2. 利益総括表 3. 資金運用収支の内訳 4. 受取・支払利息の増減額 52 52 52 53 53 Ⅲ 事業の概況 1. 貯金に関する指標 (1)科目別貯金平均残高 (2)定期貯金残高 2. 貸出金等に関する指標 (1)科目別貸出金平均残高 (2)貸出金の金利条件別内訳残高 (3)貸出金の担保別内訳残高 (4)債務保証の担保別内訳残高 (5)貸出金の使途別内訳残高 (6)貸出金の業種別残高 (7)主要な農業関係の貸出金残高 (8)リスク管理債権の状況 (9)金融再生法開示債権区分に基づく保全状況 (10)元本補てん契約のある信託に係る貸出金のリスク管理債権の状況 (11)貸倒引当金の期末残高及び期中の増減額 (12)貸出金償却の額 3. 有価証券に関する指標 (1)種類別有価証券平均残高 (2)商品有価証券種類別平均残高 (3)有価証券残存期間別残高 4. 有価証券の時価情報等 (1)有価証券の時価情報 (2)金銭の信託の時価情報 (3)デリバティブ取引等 54 54 54 54 54 54 55 55 55 56 56 57 58 59 59 59 60 60 60 60 61 62 62 62 62 Ⅳ 経営諸指標 1. 利益率 2. 貯貸率・貯証率 63 63 63 Ⅴ 自己資本の充実の状況(単体) 1. 自己資本の状況 2. 信用リスクに関する事項 3. 信用リスク削減手法に関する事項 4. 派生商品取引及び長期決済期間取引のリスクに関する事項 5. 証券化エクスポージャーに関する事項 6. オペレーショナル・リスクに関する事項 7. 出資等エクスポージャーに関する事項 8. 金利リスクに関する事項 64 64 67 72 74 75 77 78 79 SHIGA SHINREN Ⅰ 決算の状況 1. 貸借対照表 (単位:百万円) 科 目 平成 21 年度 平成 22 年度 (平成 22 年 (平成 23 年 3 月 31 日現在) 3 月 31 日現在) 1,525 561,778 515,663 46,115 8,721 1,000 266,505 131,944 53,857 14,025 40,640 2,499 17,124 1,645 4,148 620 105,977 1,217 67,137 10,293 27,294 35 1,828 1,282 545 1,018 122 887 8 20 18 2 45,352 44,512 840 779 ▲ 537 資産の部合計 993,972 ( 負 債 の 部 ) 貯 金 当 座 貯 金 普 通 貯 金 通 知 貯 金 別 段 貯 金 定 期 貯 金 定 期 積 金 譲 渡 性 貯 金 債券貸借取引受入担保金 借 用 金 代 理 業 務 勘 定 そ の 他 負 債 未 払 費 用 そ の 他 の 負 債 諸 引 当 金 相 互 援 助 積 立 金 賞 与 引 当 金 退 職 給 付 引 当 金 役員退職慰労引当金 移 転 損 失 引 当 金 繰 延 税 金 負 債 債 務 保 証 835,108 1,621 9,080 654,547 2,078 605,445 18,364 49,102 451 9,171 805,059 − 73 238,134 27,070 109,792 61,585 57,905 16,074 10,203 207 2,975 39,928 1,260 999 1,715 14,503 2,283 1,490 1,215 2,751 57 559 990 91,604 19 735 ー 59,502 810 3,933 779 27,294 負債の部合計 946,894 139 (純 資 産 の 部) 1,049 出 資 金 23,271 942 (う ち 後 配 出 資 金) (12,146) 106 回 転 出 資 金 1,425 1,186 利 益 剰 余 金 18,889 104 利 益 準 備 金 8,451 1,073 その他利益剰余金 10,438 8 経営基盤安定化積立金 590 11 特 別 積 立 金 6,254 9 当期未処分剰余金 3,594 2 (う ち 当 期 剰 余 金) (3,584) 45,352 会員資本合計 43,587 44,512 その他有価証券評価差額金 3,490 840 評価・換算差額等合計 3,490 756 純資産の部合計 47,077 ▲ 450 1,042,984 負債及び純資産の部合計 993,972 879,668 10,738 1,413 28,698 296 838,456 64 27,050 67,590 16,074 52 912 723 188 2,403 1,266 59 1,028 29 18 469 756 994,975 23,431 (12,146) 1,670 20,881 9,171 11,709 590 6,254 4,865 (2,651) 45,983 2,026 2,026 48,009 1,042,984 REPORT 2011|29 経営資料 Ⅰ決算の状況 ( 資 産 の 部 ) 現 金 預 け 金 系 統 預 け 金 系 統 外 預 け 金 買 入 金 銭 債 権 金 銭 の 信 託 有 価 証 券 国 債 地 方 債 政 府 保 証 債 金 融 債 短 期 社 債 社 債 外 国 証 券 株 式 そ の 他 証 券 貸 出 金 手 形 貸 付 証 書 貸 付 当 座 貸 越 金 融 機 関 貸 付 割 引 手 形 そ の 他 資 産 未 収 収 益 そ の 他 の 資 産 有 形 固 定 資 産 建 物 土 地 その他の有形固定資産 無 形 固 定 資 産 ソ フ ト ウ ェ ア その他の無形固定資産 外 部 出 資 系 統 出 資 系 統 外 出 資 債 務 保 証 見 返 貸 倒 引 当 金 科 目 平成 21 年度 平成 22 年度 (平成 22 年 (平成 23 年 3 月 31 日現在) 3 月 31 日現在) 2. 損益計算書 (単位:百万円) 平成 21 年度 ( 自平成 21 年 4 月 1 日 至平成 22 年 3 月 31 日 ) 平成 22 年度 ( 自平成 22 年 4 月 1 日 至平成 23 年 3 月 31 日 ) 益 13,043 11,750 益 11,270 10,094 科 目 経 常 資 収 金 運 用 収 ( う ち 貸 出 金 利 息 ) (2,294) (2,103) ( う ち 預 け 金 利 息 ) (5,596) (4,831) (う ち 有 価 証 券 利 息 配 当 金) (3,338) (3,116) 役 務 取 引 等 収 益 957 924 そ の 他 事 業 収 益 303 501 そ の 他 経 常 収 益 512 230 用 10,031 9,037 用 7,372 6,026 (6,993) (5,502) 経 常 資 ( 費 金 う 調 ち 達 貯 費 金 利 息 ) 役 務 取 引 等 費 用 877 844 そ の 他 事 業 費 用 168 101 費 1,375 1,528 用 237 536 経 そ の 他 経 常 費 経 常 利 益 3,012 2,712 特 別 利 益 106 156 特 別 損 失 0 39 益 3,118 2,829 法 人 税、住 民 税 及 び 事 業 税 3 3 額 ▲ 470 174 計 ▲ 466 178 金 3,584 2,651 金 9 2,214 金 3,594 4,865 税 法 引 人 法 当 当 税 人 当 前 前 等 税 期 期 期 期 調 未 合 余 越 処 整 等 剰 繰 利 剰 分 剰 余 余 (注)1. 資金運用収益の「うち預け金利息」には、受取奨励金及び受取特別配当金が含まれています。 2. 資金調達費用の「うち貯金利息」には、支払奨励金が含まれています。 30|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 3. 剰余金処分計算書 (単位:百万円) 科 目 1 当 2 剰 期 未 分 3,594 4,865 額 1,379 1,279 720 531 普通出資に対する配当金 222 224 後配出資に対する配当金 32 121 特 配 161 160 242 241 2,214 3,586 金 剰 処 余 平成 22 年度 金 余 処 平成 21 年度 分 (1) 利益準備金 (2) 出資配当金 経営資料 Ⅰ決算の状況 (3) 事業分量配当金 3 次 特 々 配 期 繰 越 剰 余 金 (注) 1. 出資金の配当 (1)平成 21 年度 普通出資金の配当率 2.0% 後配出資金の配当率 1.0% (2)平成 22 年度 普通出資金の配当率 2.0% 後配出資金の配当率 1.0% 2. 事業分量配当金の分配の基準 (1)平成 21 年度 a.特配 平成 21 年度貯金奨励金の対象貯金平均残高に対して0.02% b.特々配 平成 21 年度貯金奨励金の対象貯金平均残高に対して0.03% (2)平成 22 年度 a.特配 平成 22 年度貯金奨励金の対象貯金平均残高に対して0.02% b.特々配 平成 22 年度貯金奨励金の対象貯金平均残高に対して0.03% 3. 経営基盤安定化積立金は次のとおりです。 (1)積立目的 県内JA信用事業にかかる経営基盤の維持・強化に資するため、将来的な諸リスクの発生に備えて積み立てる。 (2)積立目標額 3,200百万円 (3)取崩基準 総会の決議に基づき、上記目的に照らして必要な額を取り崩すことができるものとする。 REPORT 2011|31 4. 注記表 (平成 21 年度) 1. 重要な会計方針に係る事項に関する注記 (1)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示し、金額百万円未満の科目については「0」 で表示しています。 また、期末には残高がない勘定科目は「−」 で表示しています。 (2)有価証券(外部出資勘定の株式を含む) の評価基準及び評価方法は、有価証券の保有目的区分ごとに次のと おり行っています。 ・満期保有目的の債券・・定額法による償却原価法(売却原価は移動平均法により算定) ・その他有価証券 時価のあるもの・・決算日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、 売却原価は移動平均法により算定) 時価を把握することが極めて困難と認められるもの・・原価法(売却原価は移動平均法により算定) なお、取得価額と券面金額との差額のうち金利調整と認められる部分については償却原価法による取得価額の 修正を行っています。 (3)金銭の信託(合同運用を除く) において信託財産を構成している有価証券の評価基準及び評価方法は、上記(2) の 有価証券と同様の方法によっており、信託の契約単位ごとに当年度末の信託財産構成物である資産及び負債の評 価額の合計額をもって貸借対照表に計上しています。 (4)有形固定資産の減価償却は、それぞれ次の方法により行い、資産から直接減額して計上しています。 建 物 定率法(ただし、平成 10 年 4 月 1 日以降に取得した建物 ( 建物附属設備を除く ) については、 定額法)を採用しています。なお、主な耐用年数は 15 年∼ 50 年です。 建物以外 定率法を採用しています。なお、主な耐用年数は 5 年∼ 15 年です。 (5)無形固定資産の減価償却は、定額法により償却しています。そのうち自社利用ソフトウェアについては、当会にお ける利用可能期間(5年) に基づいて償却しています。 (6) 引当金の計上方法 ①貸倒引当金 貸倒引当金は、「経理規程」 に則り、次のとおり計上しています。 破産、特別清算等、法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下、「破綻先」 という。) に係る債権及 びそれと同等の状況にある債務者(以下、「実質破綻先」 という) に係る債権については、以下なお書きに記載さ れている直接減額後の帳簿価額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、その 残額を計上しています。また、現在は経営破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認めら れる債務者に係る債権については、債権額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控 除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断し必要と認める額を計上しています。 上記以外の債権については、過去の一定期間における貸倒実績から算出した貸倒実績率等に基づき算定し た額と税法基準に基づき算定した繰入限度額とを比較し、いずれか多い額(当年度は税法基準に基づき算定し た繰入限度額を採用) を計上しています。 すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、資産査定部署が資産査定を実施し、当該部署から独立した 資産監査部署が査定結果を監査しており、その査定結果に基づいて上記の引当を行っています。 なお、破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等については、債権額から担保の評価額及び保 証による回収が可能と認められる額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額しており、そ の金額は 3,794 百万円です。 32|REPORT 2011 SHIGA SHINREN ②退職給付引当金 退職給付引当金については、職員の退職給付に備えるため、当年度末における職員の自己都合退職の場合 の要支給額を基礎として計上しています。 ③役員退職慰労引当金 役員退職慰労引当金については、役員の退任給与の支給に備えるため、「役員退職慰労金規程」 に基づき、 当年度末要支給見積額を計上しています。 ④賞与引当金 賞与引当金は、職員への賞与の支払に備えるため、職員に対する賞与の支給見込額のうち、当年度に帰属す る額を計上しています。 「農業協同組合法施行規則」 (平成 17 年農林水産省令第 27 号)別紙様式が「農業協同組合法施行規則等の一部を (9) 改正する省令」 (農林水産省令第 18 号平成 22 年 3月17日) により改正され、平成 22 年 3月17日から施行された ことに 伴い、貸借対照表における固定資産の表示について、有形固定資産、無形固定資産とも内訳表示しています。 2. 貸借対照表に関する注記 (1)有形固定資産の減価償却累計額は、578 百万円です。 (2)貸借対照表に計上した固定資産のほか、リース契約により使用している固定資産として電子計算機等があり、未 経過リース料年度末残高相当額は、次のとおりです。 1 年以内 1 年超 合計 所有権移転外ファイナンス・リース 15 百万円 3 百万円 19 百万円 オペレーティング・リース 18 百万円 46 百万円 65 百万円 (3)担保に供している資産は次のとおりです。 担保に供している資産 有価証券 62,182 百万円 担保資産に対応する債務 債券貸借取引受入担保金 61,585 百万円 上記のほか、先物取引証拠金の代用として、有価証券 314 百万円を差し入れています。 また、公金事務取扱に関する担保として、定期預金 100 百万円を差し入れています。 (4)子会社等に対する金銭債権はありません。 (5)子会社等に対する金銭債務はありません。 (6)理事、経営管理委員及び監事との間の取引による金銭債権はありません。 (7)理事、経営管理委員及び監事との間の取引による金銭債務はありません。 REPORT 2011|33 経営資料 Ⅰ決算の状況 (7)所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース取引開始日が平成 20 年 4月1日前に開始する年度に属するも のについては、通常の賃貸借取引に準じた会計処理によっています。 (8)消費税等の会計処理 消費税及び地方消費税(以下、「消費税等」 という) の会計処理は、税抜方式によっています。ただし、固定資産に 係る控除対象外消費税等は当年度の費用に計上しています。 (8)貸出金のうち、破綻先債権額は 42 百万円、延滞債権額は 280 百万円です。 なお、破綻先債権とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は 利息の取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部分を除 く。以下、「未収利息不計上貸出金」 という。) のうち、法人税法施行令(昭和 40 年政令第 97 号)第 96 条第1項第 3号のイからホまでに掲げる事由又は同項第4号に規定する事由が生じている貸出金です。 また、延滞債権とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ること を目的として利息の支払を猶予した貸出金以外の貸出金です。 (9)貸出金のうち、3か月以上延滞債権額は 55 百万円です。 なお、3か月以上延滞債権とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3か月以上遅延している貸出金 で破綻先債権及び延滞債権に該当しないものです。 (10)貸出金のうち、貸出条件緩和債権額は478 百万円です。 なお、貸出条件緩和債権とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払 い猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞債 権及び3か月以上延滞債権に該当しないものです。 (11)破綻先債権額、延滞債権額、3か月以上延滞債権額及び貸出条件緩和債権額の合計額は 857 百万円です。 なお、(8) から(11) に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額です。 (12)割引手形は、業種別監査委員会報告第 24 号に基づき、金融取引として処理しています。これにより受け入れた 商業手形は、自由に処分できる権利を有していますが、その額面金額は 35 百万円です。 (13) 当座貸越契約及び貸付金に係るコミットメントライン契約は、顧客からの融資実行の申し出を受けた場合に、契約上 規定された条件について違反がない限り、一定の限度額まで資金を貸付けることを約する契約です。これらの契約 に係る融資未実行残高は 500 百万円です。 (14)貸出金には、他の債権よりも債務の履行が後順位である旨の特約が付された劣後特約付貸出金 20,294 百万円が 含まれています。 (15)借用金には、他の債務よりも債務の履行が後順位である旨の特約が付された劣後特約付借入金 16,074 百万円が 含まれています。 3.損益計算書に関する注記 該当ありません。 4. 金融商品に関する注記 (1) 金融商品に対する取組方針 当会は、滋賀県を事業区域として、地元のJA等が会員となって運営されている相互扶助型の農業専門金融機 関であり、地域経済の活性化に資する地域金融機関です。 JAは農家組合員や地域から預かった貯金を原資に、農家組合員や地域へ貸付け、その残りを当会が預かる仕 組みとなっています。 当会では、これを原資として、資金を必要とするJAや農業に関連する企業・団体及び、県内の地場企業や団体、 地方公共団体などに貸付を行っています。 また、残った資金は農林中金に預け入れるほか、国債や地方債等の債券、株式等の有価証券による運用を行っ ています。 34|REPORT 2011 SHIGA SHINREN (2)金融商品の内容及びそのリスク 当会が保有する金融資産は、主として県内の取引先に対する貸出金及び有価証券であり、貸出金は、顧客の契 約不履行によってもたらされる信用リスクに晒されています。 また、 有価証券は、 主に債券、 株式、 投資信託であり、 満期保有目的、 または、 その他保有目的で保有しており、 これらは、 それぞれ発行体の信用リスク、 及び、 金利の変動リスクや市場価格の変動リスク等の市場リスクに晒されています。 借用金は、 自己資本増強の一環として、 会員である地元のJAから借り入れた期限付、 または、 永久の劣後特約付 借入金です。 劣後特約付借入金は、 債務返済の履行が他の債務よりも後順位である旨の特約が付された無担保・無保証の借 入金であり、 自己資本比率の算出において補完的項目として自己資本への計上が認められているものですが、 その 分劣後特約が付されていない借入金よりも高い金利設定となっています。 ②市場リスクの管理 リスクマネジメント基本方針及び市場リスク管理に関する諸規程に従い管理を行っており、市場ポートフォ 当会は、 リオ全体のリスクバランスに配意した分散投資を基本とし、理事会で定められた年間運用方針、運用限度額に基 づき取引を行っています。 リスク管理の実効性を担保するために、市場取引業務の遂行にあたっては運用方針等の決定、取引の執 また、 行及びモニタリングをそれぞれ分離・独立して行っています。具体的には、収益管理は企画管理部、資金運用に関 する具体的方針はALM委員会、 取引の執行は資金証券部、 モニタリングはリスク統括部が担当するとともに、 市場 リスクマネジメントにかかる運営状況については、 定期的にリスク管理委員会や理事会等に報告を行っています。 また、 収支シミュレーションの実施、 ロスカットルールによる資産価値の過度な減少の防止、 市場リスク量管理等の マネジメント手法を通じて適正な市場リスク管理に努めるとともに、相場急変時等により問題が生じる場合はリスク 管理委員会で対処方針を協議する管理体制をとっています。 ③資金調達に係る流動性リスクの管理 ALMを通じて、適時に資金管理を行うほか、市場環境を考慮した長短の調達バランス調整などによって、 当会は、 流動性リスクを管理しています。 (4)金融商品の時価等に関する事項についての補足説明 には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的 金融商品の時価(時価に代わるものを含む) に算定された価額(これに準ずる価額を含む) が含まれています。 当該価額の算定においては一定の前提条件等を採 用しているため、 異なる前提条件等によった場合、 当該価額が異なる場合もあります。 (5)金融商品の貸借対照表計上額および時価等 当年度末における貸借対照表計上額、 時価及びこれらの差額は、 次のとおりです。 なお、 時価の把握が困難なものについては、 次表には含めず (7) に記載しています。 REPORT 2011|35 経営資料 Ⅰ決算の状況 (3)金融商品に係るリスク管理体制 ①信用リスクの管理 当会は、 リスクマネジメント基本方針及び信用リスク管理に関する諸規程に従い、 貸出金の信用リスク管理につ いては、 個別案件毎の与信審査、 内部格付制度、 与信限度額、 保証や担保の設定、 問題債権への対応など与信 管理に関する体制を整備し運営しています。 これらの与信管理は、 営業部のほかリスク統括部により行われ、 また、 定期的にリスク管理委員会や理事会等に 報告を行っています。 有価証券の発行体の信用リスクに関しては、 資金証券部のほかリスク統括部により管理が行われ、 信用情報や 時価の把握を定期的に行っています。 また、 貸出金と同様、 リスク管理委員会や理事会等に報告を行っています。 (単位:百万円) 貸借対照表計上額 現金 預け金 買入金銭債権 満期保有目的 その他目的 有価証券に該当しないもの 金銭の信託 運用目的 有価証券 満期保有目的の債券 その他有価証券 貸出金 貸倒引当金 貸倒引当金控除後 資 産 計 貯金 債券貸借取引受入担保金 借用金 負 債 計 時 価 差 額 1,525 561,778 1,525 561,014 − ▲ 764 83 1,673 6,964 83 1,673 6,972 − − 7 1,000 1,000 − 56,382 210,123 106,041 ▲ 533 105,507 945,039 862,178 61,585 16,074 939,837 58,213 210,123 1,830 − − 106,447 947,052 860,736 61,585 16,074 938,396 940 2,013 ▲ 1,441 − − ▲ 1,441 (注)1. 貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しています。 2. 貸出金には、貸借対照表上のその他資産に計上している従業員貸付金 63 百万円を含めています。 3. 貯金には、貸借対照表上の譲渡性貯金 27,070 百万円を含めています。 4. デリバティブ取引はありません。 (6)金融商品の時価の算定方法 【資産】 ①預け金 満期のない預け金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によっています。満期 のある預け金については、期間に基づく区分ごとに、リスクフリーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた 現在価値を時価に代わる金額として算定しています。 ②有価証券 株式は取引所の価格により、債券は取引所の価格又は取引金融機関等から提示された価格によっています。 また、投資信託については、公表されている基準価格によっています。 ③貸出金 貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映するため、貸出先の信用状態が実行後大きく 異なっていない限り、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額から貸倒引当金を控除した額を時価 に代わる金額として算定しています。 一方、固定金利によるものは、貸出金の種類、期間に基づく区分ごとに、元利金の合計額をリスクフリーレート である円 Libor・スワップレートで割り引き、貸倒引当金を控除して時価に代わる金額として算定しています。 また、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等について帳簿価額から貸倒引当金を控除した額を時価に代わ る金額としています。 【負債】 ①貯金 要求払貯金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額) を時価とみなしています。また、定期 36|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 性貯金の時価は、期間に基づく区分ごとに、リスクフリーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現 在価値を時価に代わる金額として算定しています。 ②借用金 すべてが、 短期間で市場金利を反映する変動金利によるものであり、 また、 当会の信用状態は実行後大きく異なっ ていないことから、 時価は帳簿価額と近似していると考えられるため、 当該帳簿価額によっています。 【デリバティブ取引】 該当ありません。 (8)金銭債権及び満期のある有価証券の決算日後の償還予定額 1 年以内 1 年超 2 年以内 (単位:百万円) 2 年超 3 年以内 3 年超 4 年以内 4 年超 5 年以内 5 年超 561,778 − − − − − − − − − − 83 その他目的のうち 満期があるもの − − 562 412 128 569 有価証券に該当 しないもの 6,972 − − − − − 満期保有目的の 債券 3,312 1,508 3,339 2,647 1,322 44,250 その他有価証券の うち満期があるもの 28,088 40,728 25,872 27,783 11,206 69,171 22,792 622,943 10,345 52,581 14,818 44,592 13,496 44,339 2,896 15,552 40,764 154,838 買入金銭債権 預け金 満期保有目的 有価証券 貸出金 合計 (注)1. 貸出金のうち、貸借対照表上の当座貸越(融資型を除く)3 百万円については「1 年以内」に含めています。 また、期限のない劣後特約付貸出金 20,294 百万円については「5 年超」に含めています。 2. 貸出金のうち、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等 864 百万円は償還の予定が見込まれないため、 含めていません。 3. 貸出金には分割実行案件の未実行額が含まれています。 (9)借用金及びその他の有利子負債の決算日後の返済予定額 1 年以内 貯金 譲渡性貯金 債券貸借取引受入担保金 借用金 合計 833,869 27,070 61,585 − 922,525 1 年超 2 年以内 1,122 − − − 1,122 (単位:百万円) 2 年超 3 年以内 42 − − − 42 3 年超 4 年以内 − − − − − 4 年超 5 年以内 0 − − − 0 5 年超 − − − 16,074 16,074 (注)1. 貯金のうち、要求払貯金については「1 年以内」に含めています。 2. 貯金のうち、貸借対照表上の定期積金 73 百万円については含めていません。 3. 借用金のうち、期限のない劣後特約付借入金 6,074 百万円については「5 年超」に含めています。 REPORT 2011|37 経営資料 Ⅰ決算の状況 (7)時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品は次のとおりであり、 これらは (5) の金融商品の時価情報に は含まれていません。 貸借対照表計上額 外部出資 45,352百万円 5 . 有価証券に関する注記 (1)有価証券の時価及び評価差額等に関する事項は次のとおりです。これらには、有価証券のほか、 「買入金銭債権」 中の金銭債権信託の受益権証書が含まれています。以下(3) まで同様です。 ①売買目的有価証券 該当ありません。 ②満期保有目的の債券で時価のあるもの 満期保有目的の債券において、種類ごとの貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりです。 (単位:百万円) 種 類 時 価が貸 借 対 照 表 計 上 額を超え るもの 時 価が貸 借 対 照 表 計 上 額を超え ないもの 合計 国債 地方債 短期社債 社債 その他 小計 国債 地方債 短期社債 社債 その他 小計 貸借対照表 計上額 20,585 24,296 − − 9,802 54,684 − 1,698 − − 83 1,782 56,466 時 価 21,317 24,869 − − 10,330 56,517 − 1,695 − − 83 1,779 58,296 差 額 732 573 − − 527 1,832 − ▲2 − − − ▲2 1,830 ③その他有価証券 その他有価証券において、種類ごとの取得原価又は償却原価、貸借対照表計上額及びこれらの差額につ いては、次のとおりです。 (単位:百万円) 種 類 貸借対照表計上額 が取得原価又は償却 原価を超えるもの 貸借対照表計上額 が取得原価又は償却 原価を超えないもの 合計 38|REPORT 2011 株式 債券 国債 地方債 短期社債 社債 その他 その他 小計 株式 債券 国債 地方債 短期社債 社債 その他 その他 小計 取得原価又は 償却原価 貸借対照表 計上額 評価差額 1,871 2,248 376 103,415 24,856 − 15,829 42,696 313 188,983 2,118 106,361 25,668 − 16,085 43,629 316 194,310 1,899 2,945 812 − 256 932 3 5,326 ▲218 5,003 2,215 2,499 1,111 2,900 2,067 17,916 206,899 4,997 2,193 2,499 1,038 2,880 1,977 17,486 211,796 ▲5 ▲22 ▲0 ▲73 ▲19 ▲89 ▲430 4,896 (注)1. 上記評価差額合計から繰延税金負債 1,406 百万円を差し引いた金額 3,490 百万円が、「その他有価証券 評価差額金」に含まれています。 有価証券のうち、 その他有価証券として保有する変動利付国債は、市場価格に基づく価額により評価を行ってい ましたが、 「金融資産の時価の算定に関する実務上の取扱い」 (実務対応報告第25号平成20年10月28日) の公表を 受けて、 昨今の市場環境を踏まえた検討の結果、 当年度末において市場価格を時価とみなせない状態にあると考え られる銘柄については、 経営者による合理的な見積もりに基づく合理的に算定された価額による評価を行っています。 この結果、市場価格に基づく価額による評価と比較して、 「有価証券」が1,645百万円増加、 「繰延税金負債」が 510百万円増加、 「その他有価証券評価差額金」が1,135百万円増加しています。 なお、 変動利付国債の合理的な見 積もりによる価額は、 国債の利回り等から見積もった将来キャッシュ・フローを、 同利回りに基づく割引率を用いて割り引 くことにより算出しており、 国債の利回りおよび同利回りのボラティリティが主な価格決定変数です。 (2)当年度中に売却した満期保有目的の債券はありません。 株 式 債 券 合 計 売却額 3,160百万円 9,954百万円 13,114百万円 売却益 448百万円 97百万円 546百万円 経営資料 Ⅰ決算の状況 (3)当年度中に売却したその他有価証券は次のとおりです。 売却損 55百万円 −百万円 55百万円 (4)金銭の信託の保有目的区分別の内訳は次のとおりです。 運用目的の金銭の信託 貸借対照表計上額 1,000百万円 6. 退職給付に関する注記 (1)退職給付 ①採用している退職給付制度の概要 職員の退職給付にあてるため、「職員退職給与規程」に基づき、退職一時金制度を採用しています。 なお、退職給付債務・退職給付費用の計上にあたっては「退職給付に係る会計基準」 (平成 10 年 6 月 16 日 企業会計審議会)に基づき、簡便法により行っています。 ②退職給付債務及びその内訳 退職給付債務 ▲ 990 百万円 退職給付引当金 ▲ 990 百万円 ③退職給付費用の内訳 勤務費用 61 百万円 臨時に支払った割増退職金 8 百万円 退職給付費用 70 百万円 (2)人件費には、厚生年金保険制度及び農林漁業団体職員共済組合制度の統合を図るための農林漁業団体職員共 済組合法等を廃止する等の法律附則第57条の規定に基づき、旧農林共済組合(存続組合) が行う特例年金付 等の業務に要する費用に充てるため拠出した特例業務負担金を含めて計上しています。 なお、当年度において存続組合に対して拠出した特例業務負担金の額は、9 百万円となっています。 また、存続組合より示された平成 22 年 3月現在における平成 44 年 3月までの特例業務負担金の将来見込額は、 157 百万円となっています。 REPORT 2011|39 7. 税効果会計に関する注記 (1)繰延税金資産及び繰延税金負債の発生原因別の主な内訳等 繰延税金資産及び繰延税金負債の内訳は次のとおりです。 繰延税金資産 貸倒引当金超過額 債権償却有税分 退職給付引当金超過額 役員退職慰労引当金 相互援助積立金超過額 有価証券有税償却額 支払奨励金未払額 税務上繰越欠損額 その他 繰延税金資産小計 評価性引当額 繰延税金資産合計(A) 繰延税金負債 その他有価証券評価差額金 繰延税金負債合計(B) 繰延税金負債の純額(A) + (B) 48 百万円 971 百万円 284 百万円 6 百万円 376 百万円 157 百万円 113 百万円 1,001 百万円 58 百万円 3,018 百万円 ▲ 2,422 百万円 595 百万円 ▲ 1,406 百万円 ▲ 1,406 百万円 ▲ 810 百万円 (2)法定実効税率と法人税等負担率との差異の主な要因 法定実効税率 (調整) 交際費等永久に損金に算入されない項目 事業分量配当金 住民税均等割等 評価性引当額の増減 その他 税効果会計適用後の法人税等の負担率 40|REPORT 2011 31.00% 0.31% ▲ 4.02% 0.12% ▲ 42.40% 0.03% ▲ 14.96% SHIGA SHINREN (平成 22 年度) 1.重要な会計方針に係る事項に関する注記 (1)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示し、金額百万円未満の科目については「0」 で表示しています。また、取 引はあるが年度末には残高がない科目は「−」 で表示しています。 (2)有価証券(外部出資勘定の株式を含む) の評価基準及び評価方法は、有価証券の保有目的区分ごとに次のとおり 行っています。 ・満期保有目的の債券・・定額法による償却原価法(売却原価は移動平均法により算定) ・その他有価証券 時価のあるもの・・決算日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売 却原価は移動平均法により算定) 時価を把握することが極めて困難と認められるもの 額の修正を行っています。 (3)有形固定資産の減価償却は、それぞれ次の方法により行い、資産から直接減額して計上しています 建 物 定率法(ただし、平成 10 年 4月1日以降に取得した建物 ( 建物附属設備を除く)については、定 額法)を採用しています。なお、主な耐用年数は15 年∼ 50 年です 建物以外 定率法を採用しています。なお、主な耐用年数は5 年∼ 15 年です。 (追加情報) 当年度において、本所移転決定に伴い、現在本所として使用している建物等の耐用年数を移転予定時まで の期間に短縮しました。この耐用年数の短縮に伴う割増償却費は、20 百万円であり、特別損失に計上していま す。税引前当期利益は、同額減少しています。 (4)無形固定資産の減価償却は、定額法により償却しています。そのうち自社利用ソフトウェアについては、当会におけ る利用可能期間(5年) に基づいて償却しています。 (5) 引当金の計上方法 ①貸倒引当金 貸倒引当金は、 「資産の償却・引当要領」 に則り、次のとおり計上しています。 破産、特別清算等、法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下、 「破綻先」 という) に係る債権及びそれと同等の 状況にある債務者(以下、 「実質破綻先」 という) に係る債権については、以下なお書きに記載されている直接減額後の帳簿 価額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額を計上しています。また、現在は経営 破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者に係る債権については、債権額から、担保の 処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断し必要と認 める額を計上しています。 上記以外の債権については、過去の一定期間における貸倒実績から算出した貸倒実績率等に基づき算定した額と税法基 準に基づき算定した繰入限度額とを比較し、いずれか多い額(当年度は税法基準に基づき算定した繰入限度額を採用) を計 上しています。 すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、資産査定部署が資産査定を実施し、当該部署から独立した資産監査部 署が査定結果を監査しており、その査定結果に基づいて上記の引当を行っています。 REPORT 2011|41 経営資料 Ⅰ決算の状況 ・・原価法(売却原価は移動平均法により算定) なお、取得価額と券面金額との差額のうち金利調整と認められる部分については償却原価法による取得価 なお、破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等については、債権額から担保の評価額及び保証による回収が可 能と認められる額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額しており、その金額は 2,602百万円です。 ②賞与引当金 賞与引当金は、職員への賞与の支払に備えるため、職員に対する賞与の支給見込額のうち、当年度に帰 属する額を計上しています。 ③退職給付引当金 退職給付引当金については、職員の退職給付に備えるため、当年度末における職員の自己都合退職の場 合の要支給額を基礎として計上しています。 ④役員退職慰労引当金 役員退職慰労引当金については、役員の退任給与の支給に備えるため、「役員退職慰労金規程」 に基づき、当 年度末要支給見積額を計上しています。 ⑤移転損失引当金 本所移転に伴い発生する損失に備えるため、合理的な損失見積額を計上しています。 (追加情報) 本所移転に伴う損失等の合理的な見積りが当年度可能になったことにより計上したものです。 (6)所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース取引開始日が平成 20 年 4月1日前に開始する年度に属する ものについては、通常の賃貸借取引に準じた会計処理によっています。 (7)消費税等の会計処理 消費税及び地方消費税(以下、「消費税等」 という) の会計処理は、税抜方式によっています。ただし、固定 資産に係る控除対象外消費税等は当年度の費用に計上しています。 (8) 当年度から「資産除去債務に関する会計基準」(企業会計基準第18号平成20年3月31日)及び「資産除去債 務に関する会計基準の適用指針」 (企業会計基準適用指針第21号平成20年3月31日) を適用しています。 この結果、損益に与える影響はありません。 2.貸借対照表に関する注記 (1)有形固定資産の減価償却累計額は、604 百万円です。 (2)貸借対照表に計上した固定資産のほか、リース契約により使用している固定資産として電子計算機等があり、 未経過リース料年度末残高相当額は、次のとおりです。 1 年以内 1 年超 合計 所有権移転外ファイナンス・リース 2 百万円 0 百万円 3 百万円 オペレーティング・リース 22 百万円 39 百万円 62 百万円 (3)担保に供している資産は次のとおりです。 担保に供している資産 有価証券 67,319 百万円 担保資産に対応する債務 債券貸借取引受入担保金 67,590 百万円 42|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 上記のほか、先物取引証拠金の代用として、有価証券 312 百万円を差し入れています。 また、公金事務取扱に関する担保として、定期預金 100 百万円を差し入れています。 (4)子会社等に対する金銭債権はありません。 (5)子会社等に対する金銭債務はありません。 (6)理事、経営管理委員及び監事との間の取引による金銭債権はありません。 (7)理事、経営管理委員及び監事との間の取引による金銭債務はありません。 (9)貸出金のうち、3か月以上延滞債権額はありません。 なお、3か月以上延滞債権とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3か月以上遅延している貸出金 で破綻先債権及び延滞債権に該当しないものです。 (10)貸出金のうち、貸出条件緩和債権額は415 百万円です。 なお、貸出条件緩和債権とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払 い猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞債 権及び3か月以上延滞債権に該当しないものです。 (11) 破綻先債権額、延滞債権額、3か月以上延滞債権額及び貸出条件緩和債権額の合計額は 613 百万円です。 なお、(8) から(11) に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額です。 (12)割引手形は、業種別監査委員会報告第 24 号に基づき、金融取引として処理しています。これにより受け入れた商 業手形は、自由に処分できる権利を有していますが、その額面金額は 139 百万円です。 (13) 当座貸越契約及び貸付金に係るコミットメントライン契約は、顧客からの融資実行の申し出を受けた場合に、契約上 規定された条件について違反がない限り、一定の限度額まで資金を貸付けることを約する契約です。これらの契 約に係る融資未実行残高は 500 百万円です。 (14)貸出金には、他の債権よりも債務の履行が後順位である旨の特約が付された劣後特約付貸出金 20,294 百万円が 含まれています。 (15)借用金には、他の債務よりも債務の履行が後順位である旨の特約が付された劣後特約付借入金 16,074 百万円が 含まれています。 3.損益計算書に関する注記 該当ありません。 REPORT 2011|43 経営資料 Ⅰ決算の状況 (8)貸出金のうち、破綻先債権額は 22 百万円、延滞債権額は 175 百万円です。 なお、破綻先債権とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は 利息の取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部分を除 く。以下、「未収利息不計上貸出金」 という。) のうち、法人税法施行令(昭和 40 年政令第 97 号)第 96 条第1項第 3号のイからホまでに掲げる事由又は同項第4号に規定する事由が生じている貸出金です。 また、延滞債権とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ること を目的として利息の支払いを猶予した貸出金以外の貸出金です。 4 . 金融商品に関する注記 (1)金融商品の状況に関する事項 ①金融商品に対する取組方針 当会は、滋賀県を事業区域として、地元のJA等が会員となって運営されている相互扶助型の農業専門金融 JAは農家組合員や地域から預かった貯金を原資 機関であり、地域経済の活性化に資する地域金融機関です。 に、農家組合員や地域へ貸付け、その残りを当会が預かる仕 組みとなっています。 当会では、これを原資として、資金を必要とするJAや農業に関連する企業・団体及び、県内の地場企業や団体、 地方公共団体などに貸付を行っています。 また、残った資金は農林中金に預け入れるほか、国債や地方債等の債券、株式等の有価証券による運用を行っ ています。 ②金融商品の内容及びそのリスク 当会が保有する金融資産は、主として県内の取引先に対する貸出金及び有価証券であり、貸出金は、顧客の 契約不履行によってもたらされる信用リスクに晒されています。 また、有価証券は、主に債券、株式、投資信託であり、満期保有目的、または、その他保有目的で保有しており、 これらは、それぞれ発行体の信用リスク、及び、金利の変動リスクや市場価格の変動リスク等の市場リスクに晒され ています。 借用金は、自己資本増強の一環として、会員である地元のJAから借り入れた期限付、または、永久の劣後特約 付借入金です。 劣後特約付借入金は、債務返済の履行が他の債務よりも後順位である旨の特約が付された無担保・無保証の 借入金であり、自己資本比率の算出において補完的項目として自己資本への計上が認められているものですが、そ の分劣後特約が付されていない借入金よりも高い金利設定となっています。 ③金融商品に係るリスク管理体制 a 信用リスクの管理 当会は、リスクマネジメント基本方針及び信用リスク管理に関する諸規程に従い、貸出金の信用リスク管理につい ては、個別案件毎の与信審査、内部格付制度、与信限度額、保証や担保の設定、問題債権への対応など与信 管理に関する体制を整備し運営しています。 これらの与信管理は、営業部のほかリスク統括部により行われ、また、定期的にリスク管理委員会や理事会等に 報告を行っています。 有価証券の発行体の信用リスクに関しては、資金証券部のほかリスク統括部により管理が行われ、信用情報や 時価の把握を定期的に行っています。また、貸出金と同様、リスク管理委員会や理事会等に報告を行っています。 b 市場リスクの管理 (a) 金利リスクおよび価格変動リスクの管理 当会は、リスクマネジメント基本方針及び市場リスク管理に関する諸規程に従い管理を行っており、市場 ポートフォリオ全体のリスクバランスに配意した分散投資を基本とし、理事会で定められた年間運用方針、運 用限度額に基づき取引を行っています。 また、リスク管理の実効性を担保するために、市場取引業務の遂行にあたっては運用方針等の決定、取 引の執行及びモニタリングをそれぞれ分離・独立して行っています。具体的には、収益管理は企画管理部、 資金運用に関する具体的方針はALM委員会、取引の執行は資金証券部、モニタリングはリスク統括部が 担当するとともに、市場リスクマネジメントにかかる運営状況については、定期的にリスク管理委員会や理事 会等に報告を行っています。 また、収支シミュレーションの実施、ロスカットルールによる資産価値の過度な減少の防止、市場リスク量管 理等のマネジメント手法を通じて適正な市場リスク管理に努めるとともに、相場急変時等により問題が生じる 44|REPORT 2011 SHIGA SHINREN c 資金調達に係る流動性リスクの管理 当会は、 ALMを通じて、適時に資金管理を行うほか、市場環境を考慮した長短の調達バランス調整などによっ て、流動性リスクを管理しています。 ④金融商品の時価等に関する事項についての補足説明 金融商品の時価(時価に代わるものを含む) には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合 理的に算定された価額(これに準ずる価額を含む) が含まれています。当該価額の算定においては一定の前提条 件等を採用しているため、異なる前提条件等によった場合、当該価額が異なる場合もあります。 (2)金融商品の時価等に関する事項 ①金融商品の貸借対照表計上額および時価等 当年度末における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりです。 なお、時価の把握が困難なものについては、次表には含めず③に記載しています。 貸借対照表 計上額 現金 預け金 買入金銭債権 満期保有目的 その他目的 有価証券に該当しないもの 有価証券 満期保有目的の債券 その他有価証券 貸出金 貸倒引当金 貸倒引当金控除後 資産計 時 価 (単位:百万円) 差 額 1,621 654,547 1,621 653,494 − ▲ 1,053 18 1,151 8,002 18 1,151 8,008 − − 6 60,040 178,093 91,678 ▲ 450 91,227 994,702 61,717 178,093 1,677 − 92,170 996,276 942 1,573 REPORT 2011|45 経営資料 Ⅰ決算の状況 場合はリスク管理委員会で対処方針を協議する管理体制をとっています。 (b) 市場リスクに係る定量的情報 (トレーディング目的以外の金融商品) 当会で保有している金融商品はすべてトレーディング目的以外の金融商品です。当会において、主要なリ スク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、「預け金」、「貸出金」、「有価証券」 のその他 有価証券に分類される債券、 「貯金」 、「借用金」 です。 当会では、これらの金融資産及び金融負債について、期末後 1 年程度の金利の合理的な予想変動幅を 用いた経済価値の変動額を、金利の変動リスクの管理にあたっての定量的分析に利用しています。 金利以外のすべてのリスク変数が一定であると仮定し、当年度末現在、指標となる金利が 0.30%上昇した ものと想定した場合には、経済価値が 2,024 百万円減少するものと把握しています。 当該変動額は、金利を除くリスク変数が一定の場合を前提としており、金利とその他のリスク変数の相関を 考慮していません。 また、金利の合理的な予想変動幅を超える変動が生じた場合には、算定額を超える影響が生じる可能性 があります。 (c) デリバティブ取引 デリバティブ取引に関しては、取引の執行、事務管理に関する部門をそれぞれ分離するとともに、リスク統 括部で取引の執行状況をモニタリングするなど内部牽制を確立して実施しております。 貯金 債券貸借取引受入担保金 借用金 負債計 906,718 67,590 16,074 990,382 905,187 67,590 16,074 988,851 ▲ 1,531 − − ▲ 1,531 (注)1. 貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しています。 2. 貸出金には、貸借対照表上のその他資産に計上している従業員貸付金 73 百万円を含めています。 3. 貯金には、貸借対照表上の譲渡性貯金 27,050 百万円を含めています。 4. デリバティブ取引はありません。 ②金融商品の時価の算定方法 【資産】 a 預け金 満期のない預け金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によっています。満期 のある預け金については、期間に基づく区分ごとに、リスクフリーレートである円 Libor・スワップレートで割り引い た現在価値を時価に代わる金額として算定しています。 b 買入金銭債権 ブローカー等の第三者から入手した評価額によっています。 c 有価証券 株式は取引所の価格により、債券は取引所の価格又は取引金融機関等から提示された価格によっています。 また、投資信託については、公表されている基準価格によっています。 d 貸出金 貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映するため、貸出先の信用状態が実行後大き く異なっていない限り、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額から貸倒引当金を控除した額を時 価に代わる金額として算定しています。 一方、固定金利によるものは、貸出金の種類、期間に基づく区分ごとに、元利金の合計額をリスクフリーレート である円 Libor・スワップレートで割り引き、貸倒引当金を控除して時価に代わる金額として算定しています。 また、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等について帳簿価額から貸倒引当金を控除した額を時価に代 わる金額としています。 【負債】 a 貯金 要求払貯金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額) を時価とみなしています。また、定 期性貯金の時価は、期間に基づく区分ごとに、リスクフリーレートである円 Libor・スワップレートで割り引いた現在 価値を時価に代わる金額として算定しています。 b 債券貸借取引受入担保金 約定期間が短期間(1 年以内) であり、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価として います。 c 借用金 すべてが、短期間で市場金利を反映する変動金利によるものであり、また、当会の信用状態は実行後大きく 異なっていないことから、時価は帳簿価額と近似していると考えられるため、当該帳簿価額によっています。 【デリバティブ取引】 該当ありません。 46|REPORT 2011 SHIGA SHINREN ③時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品は次のとおりであり、これらは①の金融商品の時価情報 には含まれていません。 貸借対照表計上額 45,352 百万円 外部出資 ④金銭債権及び満期のある有価証券の決算日後の償還予定額 1 年以内 1 年超 2 年以内 2 年超 3 年以内 (単位:百万円) 3 年超 4 年以内 4 年超 5 年以内 5 年超 − − − − − − − − − 18 その他目的のうち 満期があるもの 500 176 282 68 103 53 有価証券に該当 しないもの 8,000 − − − − − 満期保有目的の 債券 1,509 3,345 2,670 1,365 19,676 31,551 その他有価証券の うち満期があるもの 40,768 25,584 27,344 11,520 6,349 61,468 15,817 721,143 15,765 44,871 14,602 44,899 3,297 16,250 10,090 36,220 31,482 124,573 買入金銭債権 有価証券 貸出金 合計 (注)1. 貸出金のうち、貸借対照表上の当座貸越(融資型を除く)3 百万円については「1 年以内」に含めています。 また、期限のない劣後特約付貸出金 20,294 百万円については「5 年超」に含めています。 2. 貸出金のうち、延滞債権・期限の利益を喪失した債権等 549 百万円は償還の予定が見込まれないため、 含めていません。 ⑤借用金及びその他の有利子負債の決算日後の返済予定額 1 年以内 貯金 譲渡性貯金 債券貸借取引受入担保金 借用金 合計 870,707 25,620 67,590 − 963,918 1 年超 2 年以内 8,872 1,430 − − 10,302 (単位:百万円) 2 年超 3 年以内 23 − − − 23 3 年超 4 年以内 0 − − − 0 4 年超 5 年以内 − − − − − 5 年超 − − − 16,074 16,074 (注)1. 貯金のうち、要求払貯金については「1 年以内」に含めています。 2. 貯金のうち、貸借対照表上の定期積金 64 百万円については含めていません。 3. 借用金のうち、期限のない劣後特約付借入金 6,074 百万円については「5 年超」に含めています。 5.有価証券に関する注記 (1)有価証券の時価及び評価差額等に関する事項は次のとおりです。これらには、有価証券のほか、「買入金 銭債権」中の金銭債権信託の受益権証書が含まれています。以下(3)まで同様です。 ①売買目的有価証券 該当ありません。 REPORT 2011|47 経営資料 Ⅰ決算の状況 654,547 − 預け金 満期保有目的 ②満期保有目的の債券で時価のあるもの 満期保有目的の債券において、種類ごとの貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、 次のとおりです。 (単位:百万円) 種 類 時 価が貸 借 対 照 表 計 上 額を超え るもの 時 価が貸 借 対 照 表 計 上 額を超え ないもの 合計 国債 地方債 短期社債 社債 その他 小計 国債 地方債 短期社債 社債 その他 小計 貸借対照表 計上額 9,086 24,678 − − 9,802 43,568 14,972 1,499 − − 18 16,490 60,058 時 価 9,489 25,432 − − 10,402 45,324 14,904 1,488 − − 18 16,411 61,736 差 額 402 753 − − 600 1,756 ▲ 67 ▲ 10 − − − ▲ 78 1,677 ③その他有価証券 その他有価証券において、種類ごとの取得原価又は償却原価、貸借対照表計上額及びこれらの差額につい ては、次のとおりです。 (単位:百万円) 種 類 貸借対照表計上額 が取得原価又は償却 原価を超えるもの 貸借対照表計上額 が取得原価又は償却 原価を超えないもの 合計 株式 債券 国債 地方債 短期社債 社債 その他 その他 小計 株式 債券 国債 地方債 短期社債 社債 その他 その他 小計 取得原価又は 償却原価 貸借対照表 計上額 評価差額 830 949 119 72,424 29,829 − 13,804 39,076 555 156,521 2,071 73,731 30,898 − 13,975 39,829 556 159,940 1,801 1,306 1,068 − 170 752 1 3,419 ▲ 269 12,066 833 999 550 2,000 1,286 19,807 176,328 12,002 828 999 527 1,990 1,154 19,304 179,244 ▲ 63 ▲4 ▲0 ▲ 22 ▲9 ▲ 131 ▲ 502 2,916 (注)1. 上記評価差額合計から繰延税金負債 890 百万円を差し引いた金額 2,026 百万円が、「その他有価証券評 価差額金」に含まれています。 有価証券(売買目的有価証券を除く)で時価のあるもののうち、当該有価証券の時価が取得価額に比 べて著しく下落しており、時価が取得原価まで回復する見込みがあると認められないものについては、 当該時価をもって貸借対照表価額とするとともに、評価差額を当年度の損失として処理(以下、「減損 処理」という)しています。 48|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 当年度における減損処理額は、120 百万円 ( うち、社債 80 百万円、株式 40 百万円 ) であります。 なお、減損処理にあたっては、当年度末における時価が取得原価または償却原価に比べ 50%以上下 落した場合には全て減損処理を行い、30%以上 50%未満下落した場合は、回復の可能性を考慮して減 損処理を行っています。 この結果、30%以上下落した銘柄については全て減損処理を行っています。 (2)当年度中に売却した満期保有目的の債券はありません。 (3) 当年度中に売却したその他有価証券は次のとおりです。 株 式 債 券 合 計 売却額 1,392百万円 53,973百万円 55,365百万円 売却益 180百万円 500百万円 681百万円 売却損 328百万円 1百万円 329百万円 ②退職給付債務及びその内訳 退職給付債務 ▲ 1,028 百万円 退職給付引当金 ▲ 1,028 百万円 ③退職給付費用の内訳 勤務費用 63 百万円 臨時に支払った割増退職金 10 百万円 退職給付費用 73 百万円 (2)人件費には、厚生年金保険制度及び農林漁業団体職員共済組合制度の統合を図るための農林漁業団体職員共 済組合法等を廃止する等の法律附則第57条の規定に基づき、旧農林共済組合(存続組合) が行う特例年金給付 等の業務に要する費用に充てるため拠出した特例業務負担金を含めて計上しています。 なお、当年度において存続組合に対して拠出した特例業務負担金の額は、9 百万円となっています。 また、存続組合より示された平成 23 年 3月現在における平成 44 年 3月までの特例業務負担金の将来見込額は、 156 百万円となっています。 REPORT 2011|49 経営資料 Ⅰ決算の状況 6. 退職給付に関する注記 (1)退職給付 ①採用している退職給付制度の概要 職員の退職給付にあてるため、「職員退職給与規程」に基づき、退職一時金制度を採用しています。 (平成 10 年 6 月 16 なお、退職給付債務・退職給付費用の計上にあたっては「退職給付に係る会計基準」 日企業会計審議会)に基づき、簡便法により行っています。 7. 税効果会計に関する注記 (1)繰延税金資産及び繰延税金負債の発生原因別の主な内訳等 繰延税金資産 貸倒引当金超過額 債権償却有税分 退職給付引当金超過額 役員退職慰労引当金 相互援助積立金超過額 有価証券有税償却額 支払奨励金未払額 税務上繰越欠損額 その他 繰延税金資産小計 評価性引当額 繰延税金資産合計(A) 繰延税金負債 その他有価証券評価差額金 繰延税金負債合計(B) 繰延税金負債の純額(A) + (B) 38 百万円 969 百万円 307 百万円 9 百万円 392 百万円 154 百万円 117 百万円 195 百万円 65 百万円 2,249 百万円 ▲ 1,828 百万円 421 百万円 ▲ 890 百万円 ▲ 890 百万円 ▲ 469 百万円 (2)法定実効税率と法人税等負担率との差異の主な要因 法定実効税率 (調整) 交際費等永久に損金に算入されない項目 事業分量配当金 住民税均等割等 評価性引当額の増減 その他 税効果会計適用後の法人税等の負担率 50|REPORT 2011 31.00% 0.55% ▲ 4.40% 0.14% ▲ 20.97% ▲ 0.01% 6.31% SHIGA SHINREN 5. 財務諸表の適正性等にかかる確認 確 認 書 ①私は、平成22年4月1日から平成23年3月31日までの事業年度にかかるディスクロージャー誌に記 載した内容のうち、財務諸表作成に関するすべての重要な点において関係諸法令に準拠して適正に 表示されていることを確認しました。 平成 23 年7月1日 滋賀県信用農業協同組合連合会 代表理事理事長 (注)財務諸表とは、貸借対照表、損益計算書、剰余金処分計算書及び注記表を指しています。 REPORT 2011|51 経営資料 Ⅰ決算の状況 ②当該確認を行うにあたり、財務諸表が適正に作成される以下の体制が整備され、有効に機能して いることを確認しました。 ・業務分掌と所管部署が明確化され、各部署が適切に業務を遂行する体制が整備されております。 ・業務の実施部署から独立した内部監査部門が内部管理体制の適切性・有効性を検証しており、 重要な事項については理事会等に適切に報告されております。 ・重要な経営情報については、理事会等へ適切に付議・報告されております。 Ⅱ 損益の状況 1. 最近の5事業年度の主要な経営指標 (単位:百万円) 項 目 平成 18 年度 平成 19 年度 平成 20 年度 10,303 14,125 13,047 13,043 11,750 1,534 964 ▲ 4,533 3,012 2,712 2,506 991 ▲ 4,354 3,584 2,651 経 常 収 益 経 常 利 益 (▲ は 経 常 損 失 ) 当 期 剰 余 金 (▲ は 当 期 損 失 金 ) 平成 21 年度 平成 22 年度 出 資 ( 出 資 口 数 純 資 産 総 資 産 貯 金 等 残 貸 出 金 残 有 価 証 券 残 14,144 14,144 14,345 23,271 23,431 金 ) (2,828 千口) (2,828 千口) (2,869 千口) (4,654 千口) (4,686 千口) 37,657 34,499 32,093 47,077 48,009 額 936,714 982,718 966,838 993,972 1,042,984 額 835,320 873,973 861,507 862,178 906,718 高 104,068 102,006 112,525 105,977 91,604 高 298,396 265,690 258,097 266,505 238,134 高 剰 余 金 配 当 金 ・普 通 出 資 配 当 ・後 配 出 資 配 当 ・事 業 分 量 配 当 額 額 額 額 642 222 30 390 652 222 30 399 254 222 31 − 659 222 32 404 748 224 121 401 職 数 83 人 83 人 85 人 87 人 88 人 単 体 自 己 資 本 比 率 17.66% 16.63% 16.74% 23.93% 24.36% 員 (注)自己資本比率算出基準の改正により、平成 18 年度から新基準(金融庁・農林水産省告示第2号農業協同組合等がその 健全性を判断するための基準)に基づき算出しています。 2. 利益総括表 (単位:百万円、%) 平成 21 年度 項 目 資 役 そ 事 (事 金 運 用 収 務 取 引 等 収 の 他 事 業 収 業 業 粗 粗 利 利 益 支 支 支 益 率) 3,906 79 134 4,120 (0.44) (注)1 . 資金運用収支=資金運用収益−(資金調達費用−金銭の信託運用見合費用) 2 . 役務取引等収支=役務取引等収益−役務取引等費用 3 . その他事業収支=その他事業収益−その他事業費用 4 . 事業粗利益=資金運用収支+役務取引等収支+その他事業収支 5 . 事業粗利益率=事業粗利益/資金運用勘定平均残高 ×100 52|REPORT 2011 平成 22 年度 4,074 79 400 4,553 (0.47) 増 減 167 ▲ 0 265 432 (0.03) SHIGA SHINREN 3. 資金運用収支の内訳 (単位:百万円、%) 平成 21 年度 項 目 利 息 利回り 931,892 11,270 1.21 967,165 10,094 1.04 558,408 5,596 1.00 623,137 4,831 0.78 うち 有価証券 259,920 3,338 1.28 234,215 3,116 1.33 うち 貸出金 107,688 2,294 2.13 99,245 2,103 2.12 資 金 941,764 7,364 0.78 966,582 6,020 0.62 うち 貯金・定積 849,085 6,993 0.82 852,047 5,502 0.64 うち 譲渡性貯金 26,316 147 0.56 32,212 118 0.36 うち 借用金 10,033 145 1.45 16,074 325 2.02 金 利 勘 定 ざ や 0.28 0.26 (注)1 . 総資金利ざや=資金運用利回り−資金調達原価率 資金調達原価率=(資金調達費用(貯金利息+譲渡性貯金利息+売現先利息+債券貸借取引支払利息+借用金利息 +金利スワップ支払利息+その他支払利息(支払雑利息等))+経費−金銭の信託運用見合費用)/(貯金+譲渡性 貯金+売現先勘定+債券貸借取引受入担保金+借用金+その他(貸付留保金、従業員預り金等)−金銭の信託運用 見合額)×100 2 . 資金運用勘定の「うち預け金」の利息には、受取奨励金及び受取特別配当金が含まれています。 3 . 資金調達勘定の「うち貯金・定積」の利息には、支払奨励金が含まれています。 4 . 資金調達勘定計の平均残高及び利息は金銭の信託運用見合額及び金銭の信託運用見合費用を控除しています。 4. 受取・支払利息の増減額 (単位:百万円) 項 目 受 取 利 平成 21 年度増減額 息 うち 預け金 うち 有価証券 うち 貸出金 支 払 利 息 平成 22 年度増減額 43 ▲ 1,176 ▲ 690 ▲ 765 ▲ 60 ▲ 222 802 ▲ 190 ▲ 795 ▲ 1,344 うち 貯金・定積 ▲ 669 ▲ 1,490 うち 譲渡性貯金 35 ▲ 29 うち 借用金 25 180 839 167 差 し 引 き (注)1 . 増減額は前年度対比です。 2 . 受取利息の「うち預け金」には、受取奨励金及び受取特別配当金が含まれています。 3 . 支払利息の「うち貯金・定積」には、支払奨励金が含まれています。 4 . 支払利息計の増減額は金銭の信託運用見合費用控除後の支払利息額の増減額です。 REPORT 2011|53 経営資料 Ⅱ損益の状況 うち 預け金 資 定 平均残高 達 勘 利回り 金 調 用 利 息 資 総 運 平均残高 平成 22 年度 Ⅲ 事業の概況 1. 貯金に関する指標 (1)科目別貯金平均残高 (単位:百万円、%) 種 類 平成 21 年度 流 動 性 貯 金 定 期 性 貯 金 そ の 他 の 貯 金 小 計 譲 渡 性 合 45,644( 5.2) 803,307( 91.8) 133( 金 計 26,316( 32,042( 3.0) 875,402( 100.0) 増 減 3.6) ▲ 13,601 819,872( 92.7) 16,564 0.0) 849,085( 97.0) 貯 平成 22 年度 131( 0.0) ▲ 1 852,047( 96.4) 2,961 32,212( 3.6) 5,895 884,259( 100.0) 8,857 (注)1 . 流動性貯金=当座貯金+普通貯金+貯蓄貯金+通知貯金 2 . 定期性貯金=定期貯金+定期積金 3 .( )内は構成比です。 (2)定期貯金残高 (単位:百万円、%) 種 類 定 期 貯 うち固定金利定期 うち変動金利定期 金 平成 21 年度 平成 22 年度 805,059(100.0) 805,058(100.0) 1( 0.0) 838,456(100.0) 838,455(100.0) 1( 0.0) 増 減 33,397 33,397 0 (注)1 . 固定金利定期:預入時に満期日までの利率が確定する定期貯金 2 . 変動金利定期:預入期間中の市場金利の変化に応じて金利が変動する定期貯金 3 .( )内は構成比です。 2. 貸出金等に関する指標 (1)科目別貸出金平均残高 (単位:百万円) 種 類 平成 21 年度 平成 22 年度 増 減 手 形 貸 付 1,530 977 ▲ 552 証 書 貸 付 67,965 65,329 ▲ 2,636 当 座 貸 越 9,274 5,559 ▲ 3,715 付 28,814 27,294 ▲ 1,520 形 102 84 ▲ 17 107,688 99,245 ▲ 8,442 金 割 融 機 引 合 54|REPORT 2011 関 手 計 貸 SHIGA SHINREN (2)貸出金の金利条件別内訳残高 種 類 (単位:百万円、%) 平成 21 年度 平成 22 年度 増 減 固 定 金 利 貸 出 38,121( 36.0) 26,743( 29.2) ▲ 11,378 変 動 金 利 貸 出 67,856( 64.0) 64,861( 70.8) ▲ 2,995 105,977(100.0) 91,604(100.0) ▲ 14,373 合 計 (注) ( )内は構成比です。 (3)貸出金の担保別内訳残高 (単位:百万円) 種 類 貯 金・定 有 価 期 平成 21 年度 積 金 証 不 そ 動 の 他 担 保 等 204 212 7 券 − − − 産 − − − 産 4,321 4,681 359 物 534 595 60 5,061 5,489 428 211 166 ▲ 44 1,103 956 ▲ 146 1,314 1,123 ▲ 190 99,602 84,991 ▲ 14,610 105,977 91,604 ▲ 14,373 小 計 農 業 信 用 基 金 協 会 保 証 そ の 他 保 証 小 計 信 用 合 計 (4)債務保証の担保別内訳残高 (単位:百万円) 平成 21 年度 平成 22 年度 等 − − − 券 − − − 産 − − − 産 622 605 ▲ 17 物 55 45 ▲ 10 678 651 ▲ 27 100 105 4 779 756 ▲ 23 種 類 貯 金・定 有 価 期 積 金 証 動 不 そ 動 の 他 担 保 小 計 信 用 合 計 増 減 増 減 REPORT 2011|55 経営資料 Ⅲ 事業の概況 動 平成 22 年度 (5)貸出金の使途別内訳残高 (単位:百万円、%) 種 類 設 備 資 金 運 転 資 金 合 計 平成 21 年度 平成 22 年度 6,693( 5,881( 増 減 6.4) ▲ 812 99,284( 93.7) 85,723( 93.6) ▲ 13,560 105,977(100.0) 91,604(100.0) ▲ 14,373 6.3) (注) ( )内は構成比です。 (6)貸出金の業種別残高 (単位:百万円、%) 種 類 平成 21 年度 平成 22 年度 増 減 農 業 5( 0.0) 131( 0.1) 125 林 業 − ( −) − ( −) − 水 産 業 16( 0.0) 10( 0.0) ▲ 6 製 造 業 10,391( 9.8) 9,445( 10.3) ▲ 946 業 −( −) −( −) − 業 3,866( 3.6) 3,754( 4.1) ▲ 111 電 気・ガ ス・熱 供 給・水 道 業 8( 0.0) 10( 0.0) 1 3,549( 3.3) 3,546( 3.9) ▲ 3 業 11,247( 10.6) 4,063( 4.4) ▲ 7,184 業 44,085( 41.6) 41,633( 45.4) ▲ 2,452 鉱 建 設 運 輸 卸 売・小 金 融 不 サ 地 ・ ・ 通 売・飲 保 動 ー 方 信 険 産 ビ 公 そ 業 ス 共 の 合 食 業 団 2.4) 2,894( 3.2) 304 業 12,314( 11.6) 9,225( 10.1) ▲ 3,088 体 15,224( 14.4) 14,459( 15.8) ▲ 764 他 2,677( 2.7) 2,430( 2.7) ▲ 247 105,977(100.0) 91,604(100.0) ▲ 14,373 計 (注) ( )内は構成比(貸出金全体に対する割合) です。 56|REPORT 2011 2,589( SHIGA SHINREN (7)主要な農業関係の貸出金残高 ①営農類型別 (単位:百万円) 種 類 平成 21 年度 農 業 菜 果 樹・樹 工 ▲ 42 作 2 3 0 芸 − − − 業 − − − 物 − − − 牛・酪 農 2 − ▲ 2 養 卵 − − − 蚕 − − − 業 50 10 ▲ 40 6,841 579 ▲ 6,261 6,896 592 ▲ 6,303 ・ 園 園 豚・肉 養 鶏 農 作 ・ 養 そ の 他 農 農 業 関 連 団 体 等 合 計 (注) 1. 農業関係の貸出金とは、農業者、農業法人および農業関連団体等に対する農業生産・農業経営に必要な資金や、 農産物の生産・加工・流通に関係する事業に必要な資金等が該当します。 なお、上記(6) の貸出金の業種別残高の「農業」 は、農業者や農業法人等に対する貸出金の残高です。 2 .「その他農業」 には、複合経営で主たる業種が明確に位置づけられない者、農業サービス業、農業所得が従となる農業 者等が含まれています。 3 .「農業関連団体等」 には、 JAや全農(経済連) とその子会社が含まれています。 ②資金種類別 〔貸出金〕 (単位:百万円) 種 類 平成 21 年度 平成 22 年度 増 減 プ ロ パ ー 資 金 6,753 463 ▲ 6,290 農 業 制 度 資 金 142 129 ▲ 13 142 129 ▲ 13 6,896 592 ▲ 6,303 農 業 近 代 化 資 金 合 計 (注) 1. プロパー資金とは、当会原資の資金を融資しているもののうち、制度資金以外のものをいいます。 2. 農業制度資金には、①地方公共団体が直接的または間接的に融資するもの、②地方公共団体が利子補給等を行うことで 当会が低利で融資するもの、③日本政策金融公庫が直接融資するものがあり、ここでは①の転貸資金と②を対象としています。 3. その他制度資金には、農業経営改善促進資金(スーパーS資金) や農業経営負担軽減支援資金などが該当します。 〔受託貸付金〕 種 類 日本政策金融公庫資金 (単位:百万円) 平成 21 年度 平成 22 年度 3,534 3,504 増 減 ▲ 30 (注) 日本政策金融公庫資金は、農業(旧農林漁業金融公庫) にかかる資金をいいます。 REPORT 2011|57 経営資料 Ⅲ 事業の概況 13 芸 養 増 減 55 穀 野 平成 22 年度 (8) リスク管理債権の状況 (単位:百万円) 平成 21 年度 区 分 破 先 42 22 ▲ 20 額 280 175 ▲ 105 3ヵ 月 以 上 延 滞 債 権 額 55 − ▲ 55 貸 出 条 件 緩 和 債 権 額 478 415 ▲ 63 857 613 ▲ 244 滞 債 債 合 権 増 減 額 延 綻 平成 22 年度 権 計 (注)1 . 破綻先債権 元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は利息の取立て又は弁済の見 込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部分を除く。以下「未収利息不計上貸出 金」といいます。)のうち、法人税法施行令第 96 条第 1 項第 3 号のイからホまでに掲げる事由又は同項第4号に規定す る事由が生じている貸出金をいいます。 2 . 延滞債権 未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として利息の支払を 猶予したもの以外の貸出金をいいます。 3 . 3カ月以上延滞債権 元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3カ月以上遅延している貸出金で、破綻先債権及び延滞債権に該当し ないものをいいます。 4 . 貸出条件緩和債権 債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元本の返済猶予、債権放棄そ の他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で、破綻先債権、延滞債権及び3カ月以上延滞債権に該当しないも のをいいます。 5 . これらの開示額は、担保の処分等によって回収できるもの及び個別貸倒引当金で引き当てられているものを考慮して おりませんので、将来発生が予想される損失の額をそのまま表すものではありません。 58|REPORT 2011 SHIGA SHINREN (9)金融再生法開示債権区分に基づく保全状況 債権区分 保 全 額 債権額 担 保 保 証 引 当 合 計 平成 21 年度 破産更生債権および これらに準ずる債権 274 241 0 32 274 危 権 660 388 1 122 513 権 64 5 − 0 6 998 635 1 156 793 険 要 管 債 理 債 小 計 正 常 債 合 105,927 権 106,926 計 破産更生債権および これらに準ずる債権 169 147 21 0 169 危 権 445 315 1 122 439 権 8 8 − 0 8 623 472 22 122 616 険 要 管 債 理 債 小 計 正 常 合 債 91,888 権 92,511 計 (注)上記の債権区分は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」 (平成 10 年法律第 132 号)第6条に基づき、債務者 の財政状態及び経営成績等を基礎として、次のとおりに区分したものです。 ①破産更生債権及びこれらに準ずる債権 破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及 びこれらに準ずる債権をいいます。 ②危険債権 債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及 び利息の受取りができない可能性の高い債権をいいます。 ③要管理債権 3カ月以上延滞債権で上記①及び②に該当しないもの及び貸出条件緩和債権をいいます。 ④正常債権 債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記①から③までに掲げる債権以外のものに区分 される債権をいいます。 (10)元本補てん契約のある信託に係る貸出金のリスク管理債権の状況 該当する取引はありません。 (11)貸倒引当金の期末残高及び期中の増減額 区 分 (単位:百万円) 平成 21 年度 期首 残高 期中 増加額 平成 22 年度 期中減少額 目的使用 その他 期末 残高 期首 残高 期中 増加額 期中減少額 目的使用 その他 期末 残高 一般貸倒引当金 400 381 − 400 381 381 327 − 381 327 個別貸倒引当金 236 155 − 236 155 155 122 − 155 122 637 537 − 637 537 537 450 − 537 450 合 計 REPORT 2011|59 経営資料 Ⅲ 事業の概況 平成 22 年度 (12)貸出金償却の額 (単位:百万円) 項 目 貸 出 金 償 却 額 平成 21 年度 平成 22 年度 128 106 (注)貸出金償却額は、すでに個別貸倒引当金を計上していた債権については、償却額と引当金れい入額を相殺した残高を表示して います。 3. 有価証券に関する指標 (1)種類別有価証券平均残高 (単位:百万円) 種 類 国 地 政 方 府 保 金 証 融 短 期 社 社 外 国 証 株 そ の 他 の 合 計 証 平成 21 年度 平成 22 年度 増 減 債 120,530 103,005 ▲ 17,524 債 49,480 55,981 6,501 債 14,180 10,484 ▲ 3,695 債 45,214 40,783 ▲ 4,430 債 4,421 2,810 ▲ 1,611 債 17,805 15,352 ▲ 2,452 券 1,910 1,400 ▲ 509 式 4,310 3,721 ▲ 589 券 2,066 674 ▲ 1,391 259,920 234,215 ▲ 25,705 (2)商品有価証券種類別平均残高 該当する取引はありません。 60|REPORT 2011 SHIGA SHINREN (3)有価証券残存期間別残高 (単位:百万円) 1 年以下 1 年超 3 年以下 3 年超 5 年以下 5 年超 7 年以下 7 年超 10 年以下 10 年超 債 16,677 30,919 13,057 18,438 25,696 27,155 − 131,944 債 2,431 6,661 9,412 8,811 26,540 − − 53,857 政 府 保 証 債 3,817 404 − 5,299 4,502 − − 14,025 金 債 4,019 18,452 18,168 − − − − 40,640 債 2,499 − − − − − − 2,499 債 2,607 11,611 2,754 150 − − − 17,124 券 198 1,446 − − − 0 − 1,645 式 − − − − − − 4,148 4,148 そ の 他 の 証 券 176 − − − − − 444 620 債 21,724 20,712 18,961 2,886 30,808 14,698 − 109,792 債 1,508 9,046 7,125 6,855 33,368 − − 57,905 政 府 保 証 債 400 − 599 9,103 99 − − 10,203 債 10,459 19,387 10,081 − − − − 39,928 債 999 − − − − − − 999 債 5,229 8,337 815 120 − − − 14,503 券 788 698 − − − 3 − 1,490 式 − − − − − − 2,751 2,751 そ の 他 の 証 券 − 171 − − − − 388 559 種 類 期間の定めの ないもの 合 計 平成 21 年度 国 地 短 方 融 期 社 社 外 国 証 平成 22 年度 国 地 方 金 短 融 期 社 社 外 株 国 証 REPORT 2011|61 経営資料 Ⅲ 事業の概況 株 4. 有価証券の時価情報等 (1)有価証券の時価情報 平成 21 年度 区 分 売 満 買 期 そ 取得価額 目 保 有 (単位:百万円) 目 の 時 価 平成 22 年度 評価損益 取得価額 時 価 評価損益 的 − − − − − − 的 56,382 58,213 1,830 60,040 61,717 1,677 他 205,179 210,123 4,944 175,143 178,093 2,950 261,561 268,336 6,774 235,184 239,811 4,627 合 計 経営資料 Ⅲ 事業の概況 (注)1.時価は期末日における市場価格等によっています。 2.取得価額は取得原価又は償却原価によっています。 3.満期保有目的の債券については、取得価額を貸借対照表価額として計上しています。 4.その他有価証券については、時価を貸借対照表価額としています。 なお、時価のあるもののうち、当該有価証券の時価が取得原価に比べて著しく下落しており、時価が取得原価ま で回復する見込みがあると認められないものについては、減損処理を行っております。平成 21 年度においては減損 処理を行った有価証券はありません。また、平成 22 年度における減損処理額は 120 百万円です。 5.平成 21 年度における変動利付国債の時価については理論価格で評価しています。これにより、時価は市場価格に比 べ、その他有価証券で時価・評価損益ともに 1,645 百万円増加しています。 (2)金銭の信託の時価情報 区 分 運 満 用 期 そ 取得価額 目 保 有 の 合 計 (単位:百万円) 平成 21 年度 目 時 価 平成 22 年度 評価損益 取得価額 時 価 評価損益 的 1,000 1,000 − − − − 的 − − − − − − 他 − − − − − − 1,000 1,000 − − − − (注)1 . 時価は期末日における市場価格等によっています。 2 . 取得価額は取得原価又は償却原価によっています。 3 . 運用目的の金銭の信託については、時価を貸借対照表価額とし、評価損益は当期の損益に含めています。 (3) デリバティブ取引等 (デリバティブ取引、金融等デリバティブ取引、有価証券店頭デリバティブ取引) 該当する取引はありません。 62|REPORT 2011 SHIGA SHINREN Ⅳ 経営諸指標 1. 利益率 (単位:%) 項 目 平成 21 年度 平成 22 年度 増 減 総 資 産 経 常 利 益 率 0.30 0.26 ▲ 0.04 純 資 産 経 常 利 益 率 9.00 5.99 ▲ 3.01 総 資 産 当 期 純 利 益 率 0.36 0.26 ▲ 0.10 純 資 産 当 期 純 利 益 率 10.71 5.86 ▲ 4.85 2. 貯貸率・貯証率 (単位:%) 区 分 貯 貸 率 貯 証 率 期 期 中 平 期 期 中 平 平成 21 年度 平成 22 年度 増 減 末 12.29 10.41 ▲ 1.88 均 12.30 11.64 ▲ 0.66 末 30.91 27.07 ▲ 3.84 均 29.69 27.48 ▲ 2.21 (注)1 . 貯貸率(期末)=貸出金残高/貯金残高 ×100 2 . 貯貸率(期中平均)=貸出金平均残高/貯金平均残高 ×100 3 . 貯証率(期末)=有価証券残高/貯金残高 ×100 4 . 貯証率(期中平均)=有価証券平均残高/貯金平均残高 ×100 REPORT 2011|63 経営資料 Ⅳ 経営諸指標 (注)1 . 総資産経常利益率=経常利益/総資産(債務保証見返を除く)平均残高 ×100 2 . 純資産経常利益率=経常利益/純資産勘定平均残高 ×100 3 . 総資産当期純利益率=当期剰余金(税引後)/総資産(債務保証見返を除く)平均残高 ×100 4 . 純資産当期純利益率=当期剰余金(税引後)/純資産勘定平均残高 ×100 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ( 単体 ) 1. 自己資本の状況 ◆自己資本比率の状況 当会では、多様化するリスクに対応するとともに、会員や利用者のニーズに応えるため、財務基盤の強化を経営の 重要課題として取り組んでいます。平成 23 年 3月末における自己資本比率は、内部留保の増加に努めた結果、前 年度比 0.43%上昇し、24.36%となりました。 ◆経営の健全性の確保と自己資本の充実 当会の自己資本は会員からの普通出資金のほか、回転出資金、後配出資金により調達しています。 ○普通出資金による資本調達額 117億円 ( 前年度112億円 ) ○回転出資金による資本調達額 15億円 ( 前年度 16億円 ) ○後配出資金による資本調達額 121億円 ( 前年度121億円 ) 当会では、将来的な信用リスクや金利リスクの増加に備えるとともに、安定的な収益還元と配当財源の確保のため、 平成 21 年 10月に「信連経営基盤増強 5 ヵ年計画」 を策定し実践しており、内部留保の充実に努めることにより、財務 基盤の強化(目標:25 年度末自己資本額 650 億円以上) を進めてまいります。 なお、自己資本比率の算出にあたっては、「自己資本比率算出要領」及び「自己資本比率算出事務手続」 を制定し、 適正なプロセスにより正確な自己資本比率を算出しています。 また、これに基づき、当会における信用リスクや市場リスク、オペレーショナル・リスクに対応した十分な自己資本の維 持に努めています。 64|REPORT 2011 SHIGA SHINREN (1)単体自己資本の構成 平成 21 年度 平成 22 年度 項 目 出 回 再 (単位:百万円) 資 金 23,431 23,907 う ち 後 配 出 資 金 12,146 12,146 金 1,670 1,596 金 − − 転 評 出 価 資 積 立 平成 21 年度 平成 22 年度 項 目 ー ー 負債性資本調達手段及 びこれに準ずるもの ー ー 期限付劣後債務及びこ れに準ずるもの ー ー 非同時決済取引に係る控除 額及び信用リスク削減手法 として用いる保 証 又はクレ ジット・デリバティブの免責額 に係る控除額 ー ー 0 0 ー ー 0 0 資 本 準 備 金 − − 利 益 準 備 金 9,171 9,702 経営基盤安定化積立金 590 590 金 6,254 6,254 次 期 繰 越 剰 余 金 2,214 3,586 処 分 未 済 持 分(▲) − − その他有価証券の評価差損(▲) − − 営 業 権 相 当 額(▲) − − 基本的項目からの控除分を 除く、自己資本控除とされる 証券化エクスポージャー及 び信用補完機能を持つI/O ストリップス(告 示 第 223 条 を準用する場合を含む。) 企業結合により計上される無 形 固 定 資 産 相 当 額(▲) − − 控 除 項 目 不 算 入 額(▲) 証券化取引により増加した 自己資本に相当する額(▲) − − 控 除 基 本 的 項 目 計(A) 43,331 45,636 自 己 資 本 額 ( C−D ) (E) 60,997 63,304 土地の再評価額と再評価 直前の帳簿価額の差額の 45%相当額 − − 資 産(オン・バランス)項目 247,042 251,660 オフ・バランス取 引 等 項目 728 728 一 般 貸 倒 引 当 金 381 327 相 互 援 助 積 立 金 1,215 1,266 オペレーショナル・リスク相当 額を8%で除して得た額 7,066 7,435 負債性資本調達手段等 16,074 16,074 負債性資本調達手段 6,074 6,074 254,837 259,824 期 限 付 劣 後 債 務 10,000 10,000 補 完 的 項 目 不 算 入 額(▲) ▲ 4 − 17.00% 17.56% 補 完 的 項 目 計(B) 17,666 17,668 60,998 63,305 23.93% 24,36% 特 自 別 積 立 己 資 本 総 額 (A+B) (C) 項 目 計(D) リスク・ア セット等 計(F) T i e r 1 比 (A/F) 率 自 己 資 本 比 (E/F) 率 (注)1. 農協法第 11 条の 2 の規定に基づく組合の経営の健全性を判断するための基準に係る算式に基づき算出しております。 なお、当会は国内基準を採用しています。 2. 当会は、信用リスク・アセット額の算出にあたっては標準的手法を、適格金融資産担保の適用については信用リス ク削減手法の簡便手法を、オペレーショナル・リスク相当額の算出にあたっては基礎的手法を採用しています。 基礎的手法とは、1年間の粗利益に 0.15 を乗じた額の直近三年間の平均値によりオペレーショナル・リスク相当額 を算出する方法です。 なお、1年間の粗利益は、経常利益から国債等債券売却益・償還益及びその他経常収益を控除し、役務取引等費用、 国債等債券売却損・償還損・償却、経費、その他経常費用及び金銭の信託運用見合費用を加算して算出しています。 3.「農業協同組合等がその経営の健全性を判断するための基準等の特例を定める告示(平成 20 年金融庁・農水省告示 第 22 号)」に基づき基本的項目から、その他有価証券評価差損を控除していないため、「その他有価証券の評価差損」は 「−」 (ハイフン)で記載しています。 REPORT 2011|65 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ︵単体︶ 他の金融機関の資本調達 手段の意図的な保有相当額 (2) 自己資本の充実度に関する事項 信用リスクに対する所要自己資本の額及び区分ごとの内訳 (単位:百万円) 平成 21 年度 信 用 リ ス ク・ア セ ッ ト (標準的手法) エクスポージャーの 期末残高 我が国の中央 政 府 及び 中 央 銀 行 向 け 129,207 − 我が国の地方公共団体向け 68,214 地方公共団体金融機構向け 平成 22 年度 エクスポージャーの 期末残高 リスク・アセット額 a − 108,699 − − − − 71,324 − − 6,704 − − 6,704 − − 我が国の政府関係機関向け 8,921 160 6 4,313 80 3 地 方 三 公 社 向 け − − − − − − 金融機関及び第一種金融商 品 取 引 業 者 向 け 676,172 144,762 5,790 756,275 162,788 6,511 け 94,708 43,979 1,759 95,605 30,240 1,209 中小企業等向け及び 個 人 向 け 503 374 14 539 399 15 抵 当 権 付 住 宅ローン 1,760 502 20 1,598 461 18 不動産取得等事業向け 769 764 30 653 651 26 三 月 以 上 延 滞 等 381 236 9 199 86 3 信 用 保 証 協 会 等 に よる 保 証 付 212 7 0 167 3 0 等 49,583 49,583 1,983 48,376 48,376 1,935 複数の資産を裏付とする資 産(所謂ファンド) のうち、個々 の資産の把握が困難な資産 7,166 4,881 195 8,193 6,105 244 証 化 3,003 947 37 1,781 1,432 57 外 3,247 1,572 62 3,410 1,763 70 エ クス ポ ー ジャ ー 別 計 1,050,554 247,771 9,910 1,107,843 252,389 10,095 法 人 等 出 向 資 券 上 記 以 オ ペ レ ー ショナ ル・リス ク に 対 する所 要自己 資 本 の 額 < 基礎的手法 > 所 要 自 己 資 本 額 リスク・アセット額 a 所要自己資本額 b=a×4% 所要自己資本額 b=a×4% オペレーショナル・リスク相当額を 8%で除して得た額 所要自己 資本額 オペレーショナル・リスク相当額を 8%で除して得た額 所要自己 資本額 a b=a×4% a b=a×4% 7,066 282 7,435 297 リスク・アセット等(分母)合計 所要自己 資本額 リスク・アセット等(分母)合計 所要自己 資本額 a b=a×4% a b=a×4% 254,837 10,193 259,824 10,392 (注)1.「リスク・アセット額」の欄には、信用リスク削減効果適用後のリスク・アセット額を原エクスポージャーの種類 ごとに記載しています。 2.「エクスポージャー」とは、リスクにさらされている資産(オフ・バランスを含む)のことをいい、具体的には貸 出金や有価証券等が該当します。 3.「三月以上延滞等」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3カ月以上延滞している債務者に係るエ クスポージャー及び「金融機関及び第一種金融商品取引業者向け」、「法人等向け」等においてリスク・ウェイト が 150% になったエクスポージャーのことです。 4.「証券化」とは、原資産にかかる信用リスクを優先劣後構造のある二以上のエクスポージャーに階層化し、その 一部または全部を第三者に移転する性質を有する取引のことです。 5.「上記以外」には、現金・外国の中央政府及び中央銀行向け・国際決済銀行等向け・外国の中央政府等以外の公共 部門向け・国際開発銀行向け・取立未済手形・未決済取引・その他の資産(固定資産等)が含まれます。 6.オペレーショナル・リスク相当額算出にあたり、当会では基礎的手法を採用しています。 < オペレーショナル・リスク相当額を 8% で除して得た額の算出方法 ( 基礎的手法 )> (粗利益(正の値の場合に限る)×15%)の直近 3 年間の合計額 ÷ 8% 直近 3 年間のうち粗利益が正の値であった年数 66|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 2. 信用リスクに関する事項 ◆リスク管理の方針及び手続の概要 ○信用リスクとは、信用供与先の財務状況の悪化等により、資産(オフバランス資産を含む。)の価値が減少 ないし消失し金融機関が損失を被るリスクのことです。当会では信用リスクを、収益発生を意図し能動的 に取得するリスクのひとつとして位置づけ、理事会で定めた「信用リスクマネジメント要領」等により適 切に管理しています。 (1)信用リスク管理の概要 信用リスク取引については業種分散・大口集中排除等に配慮することによってリスクをコントロー ルしながらリスクに見合った適正な収益を確保するという基本戦略のもと、具体的な管理方針、社債 等の取得基準、与信限度額等をリスク管理委員会で協議のうえ理事会等において決定しています。 また、月単位に開催するリスク管理委員会において格付別・業種別の与信状況、各種設定シーリン グに関する状況、信用リスク量等を確認するとともに問題があれば対処を審議するなどの十全なリ に報告する体制をとっています。 (2)与信審査 貸出与信審査については、フロントセクションから独立した審査担当部署を設置し連携・牽制を図 りながら審査を行っています。審査にあたっては与信先のキャッシュ・フローなどにより償還能力 の評価を行うとともに、内部信用格付に基づく与信限度や担保評価基準などの基準を設けて厳格な 与信判定を行っています。また、個別の重要案件または大口案件については理事会において対応方 針を決定しています。 さらに、与信先の信用状況のモニタリングや内部信用格付の見直し審査、自己査定により資産の健 全性の維持・向上を図っています。 ○当会における貸倒引当金の計上は、自己査定結果を踏まえ、「資産の償却・引当要領」に基づき適正な計上 を行っています。 貸倒引当金は、債務者区分毎に、将来の損失額を合理的に見積り、毎期洗替方式により計上しています。 (1)一般貸倒引当金 正常先、その他要注意先、要管理先に対する債権について、それぞれ過去の貸倒実績率に基づき算 出した予想損失額に対して貸倒引当金を計上しています。 ただし、正常先、その他要注意先、要管理先それぞれの貸倒引当金の合計額が税法基準で容認され る限度額を下回るときは、税法基準により算出した金額を一般貸倒引当金として計上しています。 (2)個別貸倒引当金 破綻懸念先、実質破綻先および破綻先に対する債権について、損失が見込まれるⅢ分類額に対して 個別に貸倒引当金を計上しています。 なお、破綻懸念先については、キャッシュフローを見積もる方法により貸倒引当金を計上します。 ◆標準的手法に関する事項 当会では自己資本比率算出にかかる信用リスク・アセット額は告示に定める標準的手法により算出して います。また、信用リスク・アセットの算出におけるリスク・ウェイトの判定に当たり使用する格付等は 次のとおりです。 REPORT 2011|67 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ︵単体︶ スクマネジメントを行い、協議内容や与信状況等について四半期ごとに理事会及び経営管理委員会 (1)リスク・ウェイトの判定に当たり使用する格付けは、以下の適格格付機関による依頼格付けのみ使用 し、非依頼格付は使用しないこととしています。 適格格付機関 株式会社格付投資情報センター (R&Ⅰ) 株式会社日本格付研究所 (JCR) ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(Moody's) スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシス゛ (S&P) フィッチレーティングスリミテッド(F i tch) (2)リスク・ウェイトの判定に当たり使用するエクスポージャーごとの適格格付機関の格付またはカント リー・リスク・スコアは以下のとおりです エクスポージャー 適格格付機関 中央政府および中央銀行 国際開発銀行向けエクスポージャー カントリー・リスク・スコア 日本貿易保険 R&I,Moody's,JCR,S&P,Fitch 金融機関向けエクスポージャー 日本貿易保険 法人等向けエクスポージャー ( 長期 ) R&I,Moody's,JCR,S&P,Fitch 法人等向けエクスポージャー ( 短期 ) R&I,Moody's,JCR,S&P,Fitch (注) 「リスク・ウェイト」とは、当該資産を保有するために必要な自己資本額を算出するための掛目のことです。 68|REPORT 2011 SHIGA SHINREN (1)信用リスクに関するエクスポージャー(地域別、業種別、残存期間別)及び三月以上延滞エクス ポージャーの期末残高 (単位:百万円) 平成 21 年度 信用リス クに関す うち るエクス ポージャー 貸出金等 の残高 国 内 1,046,476 国 外 平成 22 年度 信用リス 三月以上 クに関す うち店頭 延滞エクス るエクス うち デリバティブ ポージャー ポージャー 貸出金等 の残高 うち 債券 168,640 255,075 − 1,073 − 1,073 − 地 域 別 残 高 計 1,047,550 168,640 256,148 − 三月以上 うち店頭 延滞エクス デリバティブ ポージャー うち 債券 381 1,105,190 160,391 230,155 − 199 871 − 871 − − 381 1,106,061 160,391 231,027 − 199 − 農 業 138 138 − − − 128 128 − − − 林 業 − − − − − − − − − − 業 16 16 − − − 10 10 − − − 製 造 業 19,293 11,038 5,614 − 55 17,104 9,948 5,216 − − 業 14 − − − − − − − − − 建 設・不 動 産 業 10,281 6,462 3,709 − 289 7,864 6,653 1,104 − 160 電気・ガス・熱供給・水道業 237 8 100 − − 110 10 100 − − 運 輸・通 信 業 8,260 3,552 4,212 − − 7,772 3,548 3,912 − − 金 融・保 険 業 771,639 105,622 58,552 − 4 862,236 109,294 54,232 − − 卸売・小売・飲食・サービス業 24,567 23,193 1,103 − − 13,794 13,059 502 − − 日本国政府・地方公共団体 197,766 15,308 182,457 − − 180,299 14,539 165,759 − − 外 1,825 − 400 − − 2,127 − 200 − − 人 3,298 3,298 − − 31 3,197 3,197 − − 39 他 10,209 − − − − 11,416 − − − − 業 種 別 残 高 計 1,047,550 168,640 256,148 − 381 1,106,061 160,391 231,027 − 199 鉱 上 記 以 個 そ の 1 年以下 673,652 78,256 32,127 − 762,195 78,344 40,409 − 1 年超 3 年以下 91,871 24,706 67,165 − 97,378 28,866 56,716 − 3 年超 5 年以下 59,002 16,454 42,548 − 52,084 14,701 37,382 − 5 年超 7 年以下 55,300 22,873 32,427 − 30,885 12,303 18,581 − 7 年超 10 年以下 58,514 2,292 56,221 − 65,678 2,469 63,209 − 10 年超 48,960 23,302 25,658 − 37,880 23,152 14,728 − 期限の定めのないもの 60,247 754 − − 59,959 554 − − 残 存 期 間 別 残 高 計 1,047,550 168,640 256,148 − 1,106,061 160,391 231,027 − (注)1. 信用リスクに関するエクスポージャーの残高には、資産(自己資本控除となるもの、派生商品取引によるもの、 証券化エクスポージャーに該当するものを除く)並びにオフ・バランス取引及び派生商品取引の与信相当額を含 みます。 2.「うち貸出金等」には、貸出金のほか、コミットメント及びその他のデリバティブ以外のオフ・バランスシート・ エクスポージャーを含んでいます。なお、コミットメントとは、契約した期間・融資枠の範囲内で、お客さまの ご請求に基づき、金融機関が融資を実行することを約束する契約における融資可能残額のことです。 3.「店頭デリバティブ」とは、スワップ等の金融派生商品のうち相対で行われる取引をいいます。 4.「三月以上延滞エクスポージャー」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3カ月以上延滞している エクスポージャーをいいます。 5.「その他」には、ファンドのうち個々の資産の把握が困難な資産や固定資産等が該当します。 REPORT 2011|69 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ︵単体︶ 産 法 人 水 (2)貸倒引当金の期末残高及び期中増減額 a 貸倒引当金の期末残高及び期中増減額 (単位:百万円) 平成 21 年度 期首 残高 期中 増加額 平成 22 年度 期中減少額 目的使用 その他 期末 残高 期首 残高 期中減少額 目的使用 その他 期中 増加額 期末 残高 一般貸倒引当金 400 381 − 400 381 381 327 − 381 327 個別貸倒引当金 236 155 − 236 155 155 122 − 155 122 b 業種別の個別貸倒引当金の期末残高・期中増減額及び貸出金償却の額 平成 21 年度 平成 22 年度 個別貸倒引当金 期首 残高 期末 残高 貸出金 償却 個別貸倒引当金 期首 残高 期中減少額 期中 増加額 目的使用 その他 期末 残高 貸出金 償却 農 業 − − − − − − − − − − − − 林 業 − − − − − − − − − − − − 法 人 水 産 業 − − − − − − − − − − − − 製 造 業 112 100 − 112 100 128 100 106 − 100 106 106 業 − − − − − − − − − − − − 建 設・不 動 産 業 124 46 − 124 46 − 46 7 − 46 7 − 電 気・ガ ス・熱 供 給・水 道 業 − − − − − − − − − − − − 運輸・通信業 − − − − − − − − − − − − 金融・保険業 − − − − − − − − − − − − 卸 売・小 売・飲 食・ サ ー ビ ス 業 − − − − − − − − − − − − 上 記 以 外 − − − − − − − − − − − − 人 − 8 − − 8 − 8 8 − 8 8 0 計 236 155 − 236 155 128 155 122 − 155 122 106 鉱 個 業 期中減少額 期中 増加額 目的使用 その他 (単位:百万円) 種 別 (注)1.一般貸倒引当金については業種別の算定を行っていないため、個別貸倒引当金のみ記載しています。 2.当会では国外への貸出を行っていないため、地域別(国内・国外)の開示を省略しています。 70|REPORT 2011 SHIGA SHINREN (3)信用リスク削減効果勘案後の残高及び自己資本控除額 (単位:百万円) 平成 21 年度 格付あり 格付なし 平成 22 年度 計 格付あり 格付なし 計 信用リスク削減効果勘案後残高 − 275,462 275,462 − 260,435 260,435 10 % − 2,131 2,131 − 1,250 1,250 20 % 6,169 622,503 628,673 6,017 712,477 718,495 35 % − 1,305 1,305 − 1,209 1,209 50 % 34,195 307 34,503 31,453 174 31,627 75 % − 499 499 − 531 531 100 % 9,959 87,974 97,933 3,842 80,663 84,506 150 % − 73 73 − 2 2 その他 − 6,968 6,968 − 8,003 8,003 0 − 0 0 − 0 50,324 997,226 1,047,551 41,313 1,064,748 1,106,062 自 己 資 本 控 除 合 計 (注) 「格付あり」にはエクスポージャーのリスク・ウェイト判定において格付を使用しているもの、 「格付なし」にはエクスポー ジャーのリスク・ウェイト判定において格付を使用していないものを記載しています。なお、格付は適格格付機関によ る依頼格付のみ使用しています。 REPORT 2011|71 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ︵単体︶ 0% 3. 信用リスク削減手法に関する事項 ◆信用リスク削減手法に関するリスク管理の方針及び手続の概要 ○信用リスク削減手法 「信用リスク削減手法」とは、自己資本比率算出における信用リスク・アセット額の算出において、エク スポージャーに対して一定の要件を満たす担保や保証等が設定されている場合に、エクスポージャーのリ スク・ウェイトに代え、担保や保証人に対するリスク・ウェイトを適用するなど信用リスク・アセット額 を軽減する方法です。 当会では、信用リスク削減手法を「自己資本比率算出要領」にて定めています。 信用リスク削減手法として、 「適格金融資産担保」、 「保証」、 「貸出金と自会貯金の相殺」を適用しています。 (1)適格金融資産担保付取引 適格金融資産担保付取引とは、エクスポージャーの信用リスクの全部または一部が、取引相手また は取引相手のために第三者が提供する適格金融資産担保によって削減されている取引をいいます。 当会では、適格金融資産担保取引について信用リスク削減手法は簡便手法を用いています。 (2)保証 保証については、被保証債権の債務者よりも低いリスク・ウェイトが適用される中央政府等、我が 国の地方公共団体、地方公共団体金融機構、我が国の政府関係機関、外国の中央政府以外の公共部門、 国際開発銀行、及び金融機関または第一種金融商品取引業者、これら以外の主体で長期格付が A−ま たは A3 以上の格付を付与しているものを適格保証人とし、エクスポージャーのうち適格保証人に保 証された被保証部分について、被保証債権のリスク・ウェイトに代えて、保証人のリスク・ウェイトを 適用しています (3)貸出金と自会貯金の相殺 貸出金と自会貯金の相殺については、①取引相手の債務超過、破産手続開始の決定その他これらに 類する事由にかかわらず、貸出金と自会貯金の相殺が法的に有効であることを示す十分な根拠を有し ていること、②同一の取引相手との間で相殺契約下にある貸出金と自会貯金をいずれの時点において も特定することができること、③自会貯金が継続されないリスクが、監視及び管理されていること、④ 貸出金と自会貯金の相殺後の額が、監視及び管理されていること、の条件をすべて満たす場合に、相 殺契約下にある貸出金と自会貯金の相殺後の額を信用リスク削減手法適用後のエクスポージャー額 としています。 ○担保に関する評価及び管理方針 担保に関する評価及び管理方針は、当会が定める一定のルールのもと定期的に担保確認及び評価の見直 しを行っています。 なお、主要な担保の種類は自会貯金です。 72|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 信用リスク削減手法が適用されたエクスポージャーの額 (単位:百万円) 平成 21 年度 適格金融 資産担保 保 証 平成 22 年度 クレジット・ デリバティブ 適格金融 資産担保 クレジット・ デリバティブ 保 証 − 6,704 − − 6,704 − 我が国の政府関係機関向け − 7,316 − − 3,510 − 地 方 三 公 社 向 け − − − − − − 金融機関及び第一種金融 商 品 取 引 業 者 向 け 33,546 − − 23,520 − − 法 け 27,889 345 − 44,041 275 − 中小企業等向け及び個人向け − − − − 4 − 抵当権付住宅ローン − 451 − − 385 − 不動産取得等事業向け − − − − − − 三 月 以 上 延 滞 等 − − − − 20 − 証 化 − − − − − − 外 − 5 − − 0 − 61,435 14,823 − 67,562 10,901 − 上 人 等 向 券 記 以 合 計 (注)1. 「エクスポージャー」 とは、リスクにさらされている資産(オフ・バランスを含む) のことをいい、具体的には貸出金 や有価証券等が該当します。 2. 「三月以上延滞等」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3カ月以上延滞している債務者に係るエクス ポージャー及び「金融機関及び第一種金融商品取引業者向け」 、 「法人等向け」 等においてリスク・ウェイトが150% になったエクスポージャーのことです。 3. 「証券化」 とは、原資産にかかる信用リスクを優先劣後構造のある二以上のエクスポージャーに階層化し、その一部 または全部を第三者に移転する性質を有する取引のことです。 4. 「上記以外」には、現金・外国の中央政府及び中央銀行向け・国際決済銀行等向け・外国の中央政府等以外の公共部門 向け・国際開発銀行向け・取立未済手形・未決済取引・その他の資産(固定資産等) が含まれます。 5. 「クレジット・デリバティブ」 とは、 第三者 (参照組織) の信用リスクを対象に、 信用リスクを回避したい者 (プロテクショ ンの買い手) と信用リスクを取得したい者(プロテクションの売り手) との間で契約を結び、参照組織に信用事由(延滞・ 破産など) が発生した場合にプロテクションの買い手が売り手から契約に基づく一定金額を受領する取引をいいます。 REPORT 2011|73 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ︵単体︶ 地方公共団体金融機構向け 4. 派生商品取引及び長期決済期間取引のリスクに関する事項 ◆派生商品取引及び長期決済期間取引の取引相手のリスクに関するリスク管理の方針及び手続の概要 「派生商品取引」とは、その価格 ( 現在価値 ) が他の証券・商品 ( 原資産 ) の価格に依存して決定される金融 商品 ( 先物、オプション、スワップ等 ) にかかる取引です。「長期決済期間取引」とは、有価証券等の受渡し又 は決済を行う取引であって、約定日から受渡日 ( 決済日 ) までの期間が5営業日又は市場慣行による期間を 超えることが約定され、反対取引に先立って取引相手に対して有価証券等の引渡し又は資金の支払いを行 う取引です。 当会では、派生商品取引についての取引限度額を理事会において定め取引管理を行っています。 なお、長期決済期間取引については取引対象としておりません。 (1)派生商品取引及び長期決済期間取引の内訳 該当する取引はありません。 (2)与信相当額算出の対象となるクレジット・デリバティブ 該当する取引はありません。 (3)信用リスク削減手法の効果を勘案するために用いているクレジット・デリバティブ 該当する取引はありません。 74|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 5. 証券化エクスポージャーに関する事項 ◆リスク管理の方針及び手続の概要 「証券化エクスポージャー」とは、原資産にかかる信用リスクを優先劣後構造のある二以上のエクスポー ジャーに階層化し、その一部または全部を第三者に移転する性質を有する取引のことです。 当会の資金運用にかかる証券化エクスポージャーの取得、管理手続等の概要は以下のとおりです。なお、 当会がオリジネーターとなる証券化取引は行っていません。 (1)取得基準の設定 適格格付機関が付与する格付についての取得基準を設定しています。 また、発行体等が日本国籍以外の場合は、カントリー格付における取得基準を設定しています。 (3)管理手続き 適格格付機関が付与する格付、及び、時価情報を月次または週次単位に把握し、毎月のリスク管理委員 会に報告するとともに、格付に変更があった場合や時価に大きな変動があった場合は同委員会において 対処方針の協議・決定を行っています。 ◆信用リスク・アセットの額算出方法の名称 証券化エクスポージャーにかかる信用リスク・アセットの額の算出については、標準的手法を採用しています。 ◆証券化取引に関する会計方針 証券化取引については、 「金融商品に係る会計基準」及び「金融商品会計に関する実務指針」に基づき会計処 理を行っています。 ◆証券化エクスポージャーの種類ごとのリスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関の名称 証券化エクスポージャーのリスク・ウェイト判定に当たり使用する格付けは、以下の適格格付機関による 所定の要件を満たした依頼格付けのみ使用し、非依頼格付は使用しないこととしています。 適格格付機関 株式会社格付投資情報センター (R&Ⅰ) 株式会社日本格付研究所 (JCR) ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(Moody's) スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシズ (S&P) フィッチレーティングスリミテッド(F i tch) REPORT 2011|75 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ︵単体︶ (2)証券化エクスポージャーのリスク認識 新しい仕組みの商品、仕組みの複雑な商品については、リスク管理委員会においてリスクの所在や特 性等の確認、取得の可否等を審議したうえで取得しています。 (1)当会がオリジネーターである証券化エクスポージャーに関する事項 該当する取引はありません。 (2)当会が投資家である証券化エクスポージャーに関する事項 a 保有する証券化エクスポージャーの額 (単位:百万円) 平成 21 年度 平成 22 年度 32 6 ン 221 53 自 動 車 ロ ー ン − − 2,750 1,722 3,004 1,782 クレジットカード与信 住 宅 そ ロ ー の 他 合 計 b リスク・ウェイト区分ごとの残高及び所要自己資本の額 (単位:百万円) 平成 21 年度 リスク・ウェイト区分 残 高 平成 22 年度 所要自己資本額 残 高 所要自己資本額 リスク・ウェイト20% 1,847 14 555 4 リスク・ウェイト50% 1,155 23 903 18 リスク・ウェイト100% − − 103 4 リスク・ウェイト350% − − 218 30 自 己 資 本 控 除 0 0 0 0 3,004 38 1,782 57 合 計 c 自己資本比率告示第 223 条の規定により自己資本から控除した証券化エクスポージャーの額 平成 21 年度 平成 22 年度 クレジットカード与信 − − 住 ン − − 自 動 車 ロ ー ン − − そ 0 0 0 0 宅 ロ の ー 他 合 計 (単位:百万円) (注)自己資本比率告示第 223 条の規定に基づき、格付により自己資本控除になるもの及び信用補完機能を持つ I/O ストリップ スによる自己資本控除となった証券化エクスポージャーを記載しています。 なお、「信用補完機能を持つⅠ/O ストリップス」とは、証券化取引を行う法人等に原資産を譲渡する証券化取引におい て、原資産から将来生じる金利収入を受ける権利であって、当該証券化取引に係る他の証券化エクスポージャーに対す る信用補完として利用されるよう仕組まれたもののことです。 d 自己資本比率告示附則第 13 条の適用により算出される信用リスク・アセットの額 該当する取引はありません。 76|REPORT 2011 SHIGA SHINREN 6. オペレーショナル・リスクに関する事項 ◆リスク管理の方針及び手続の概要 当会では、金融業務を行う上でさらされているリスクのうち、収益発生を意図して能動的に取得するリス ク(信用リスク、市場リスク、流動性リスク)以外の受動的に発生する各種リスクをオペレーショナル・リス クとし、理事会で定めた「オペレーショナル・リスクマネジメント要領」により管理しています。 具体的には、オペレーショナル・リスクを次の2分類に大別し管理しています。 (1)リスクの発生そのものが統制活動の対象となるもの 業務戦略、組織体制やコンピュータシステム等の統制機能、経営方針や手続きの遵守、及び管理ミ スや詐欺に関して発生するリスクで事務リスク、システムリスク等があります。当会では、これら のリスク対策として以下のようなマネジメントを行っています。 ・各種規程・手続き等の遵守による適正な事務処理の実施 ・不適正な事務処理のチェック、事故・不正等の未然防止を目的とした自主検査の毎月実施、及び、 システム管理の実施 (2)リスク発生後の対応が統制活動の対象となるもの 外生的な事象から発生するリスク等で風評リスク、政治リスク等があります。 これらのリスクが顕在化した場合についても、迅速・適確に対応等を行い当会が被る被害が最小 限となるよう体制整備に努めています。 ◆オペレーショナル・リスク相当額の算出に使用する手法の名称 ○ 当会では、自己資本比率算出におけるオペレーショナル・リスク相当額の算出にあたり、 「基礎的手法」 を 採用しています。 ○ 基礎的手法とは、1年間の粗利益に 0.15 を乗じた額の直近三年間の平均値によりオペレーショナル・リス ク相当額を算出する方法です。 なお、1年間の粗利益は、経常利益から国債等債券売却益・償還益及びその他経常収益を控除し、役務取引 等費用、国債等債券売却損・償還損・償却、経費、その他経常費用及び金銭の信託運用費用を加算して算出し ます。 REPORT 2011|77 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ︵単体︶ 内部監査部署による定期的な内部監査の実施 ・システム委託先等と連携、並びに、コンティンジェンシープラン等に基づいた安全かつ安定した 7. 出資等エクスポージャーに関する事項 ◆出資等エクスポージャー又は株式等エクスポージャーに関するリスク管理の方針及び手続の概要 当会で保有する出資等エクスポージャー及び株式等エクスポージャーは、その他有価証券として区分され る株式及び、貸借対照表上の外部出資勘定の株式又は出資として計上されているものです。 (1)その他有価証券として区分される株式 その他有価証券として区分される株式については中長期的な運用目的で保有するものであり、他の 有価証券と同様、適切な市場リスクの把握及びコントロールに努めるなど、市場リスク管理の枠組み の中で適切にリスク管理を行っています。 詳細については、「金利リスクに関する事項」の「リスク管理の方針及び手続きの概要」に記載して います。 (2)外部出資勘定の株式又は出資 当会の業務と関連を有している法人若しくは団体について取得しており、取引先の財務状況につい て年度毎に確認を行っています。 (1) 出資等エクスポージャーの貸借対照表計上額及び時価 (単位:百万円) 平成 21 年度 時価評価額 貸借対照表計上額 上 非 上 平成 22 年度 貸借対照表計上額 時価評価額 場 4,078 4,078 2,751 2,751 場 45,421 45,421 45,352 45,352 49,500 49,500 48,104 48,104 合 計 (注) 「時価評価額」は、時価のあるものは時価、時価のないものは貸借対照表計上額の合計額です。 (2) 出資等エクスポージャーの売却及び償却に伴う損益 平成 21 年度 売却益 売却損 295 (単位:百万円) 平成 22 年度 償却額 − 55 売却益 売却損 180 償却額 328 40 (3) 貸借対照表で認識され損益計算書で認識されない評価損益の額 (保有目的区分をその他有価証券としている株式・出資の評価損益等) 平成 21 年度 平成 22 年度 評価損 評価益 376 (単位:百万円) 評価益 218 評価損 119 269 (4) 貸借対照表及び損益計算書で認識されない評価損益の額 (子会社・関連会社株式の評価損益等) (単位:百万円) 平成 21 年度 評価益 評価損 − 78|REPORT 2011 平成 22 年度 評価益 − 評価損 − − SHIGA SHINREN 8. 金利リスクに関する事項 ◆リスク管理の方針及び手続の概要 金利、為替、株式等の様々な市場のリスク・ファクターの変動により、資産・負債(オフ・バランスを含む) の価値が変動し損失を被るリスク、資産・負債から生み出される収益が変動し損失を被るリスクのことを市 場リスクといいますが、主な市場リスクのひとつである金利リスクは、金利の変動に伴い損失を被るリスク で資産(貸出金、有価証券等)と負債(貯金等)の金利又は期間のミスマッチが存在している中で金利が変動 することにより、利益が低下ないし損失を被るリスクです。 当会では、「金利リスク」を含む市場リスクを極めて重要な収益源と位置づけ、主体的にリスクテイクを行 うことにより、効率的な市場ポートフォリオを構築し、安定的な収益の確保を目指しています。 なお、リスクテイクを行うにあたっては、市場ポートフォリオのリスク量等を踏まえ、市場ポートフォリ オ全体のリスクバランスに配意した分散投資を基本とし、財務の状況、市場環境等に応じて行うことを基本 方針として、理事会で定められた年間運用方針に基づき取引を行っています。 また、リスクマネジメントの実効性を担保するために、市場取引業務の遂行にあたっては運用方針等の決 当部署、資金運用に関する具体的方針はALM委員会、執行はフロントセクション、モニタリングはリスク 管理担当部署が担当し、市場リスクマネジメントにかかる運営状況(ALM委員会及びリスク管理委員会の 主要決定事項、余裕金運用状況等)について、四半期ごとに理事会及び経営管理委員会に報告する体制をとっ ています。 また、次のような市場リスクマネジメント手法等を通じて適正なリスク管理に努めています。 (1)収支シミュレーションの実施 シミュレーションをベースとした資金収支レベル、及び金利変動等による資金収支の変化の把握 (2)ロスカットルールによる資産価値の過度な減少の防止 保有株式等の価格が当会の定める基準以上に下落した場合は、売却処理等を実施することにより更な る損失の発生を防止します。 (3)市場リスク量管理 金利リスク量、及び、株式等の価格変動リスク量をVaR法により計測し、その値が経営体力に比して 過大とならないように自己資本の範囲内で取り得るリスク量の限度額を設定し、月次単位に計測し管理 を行っています。 また、自己資本比率の下振れリスクを把握する観点から、ストレステストを実施することにより相場 急変時における自己資本比率への影響を把握するとともに、問題が生じる場合はリスク管理委員会で対 処方針を協議する体制をとっています。 ◆金利リスクの算定方法の概要 (1)月次管理における金利リスクの算定方法 金利リスク量の算定にあたっては、分散共分散法によるVaR(信頼区間 99.0%、保有期間1年)の計 測を行っています。 リスク計測の頻度は月次とし、計測対象はすべての金融資産としています。 (2)ストレステストにおける金利リスクの算定方法 市場金利が、並行的に 200bp(2%)上昇した時に受ける経済価値の変化額を金利リスク量として計測 を行っています。 リスク計測の頻度は四半期単位とし、計測対象はすべての金融資産・負債としています。なお、当座性 貯金の金利リスク量は、明確な金利改定間隔がなく、貯金者の要求によって随時払い出される当座性貯金 のうち、引き出されることなく長期間金融機関に滞留する貯金をコア貯金と定義し、当会では、 ①過去 5 年の最低残高、 ②過去 5 年の最大年間流出量を現在残高から差し引いた残高、 ③現在残高の 50% 相当額の うち、最小の額を上限とし、0 ∼ 5 年の期間に均等に振り分けて(平均残存 2.5 年) リスク量を算定してい REPORT 2011|79 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況 ︵単体︶ 定、取引の執行及びモニタリングをそれぞれ分離・独立して行っています。具体的には、収益管理は管理担 また、当該算定においては、運用勘定の金利リスク量と調達勘定の金利リスク量を相殺しています。 ・金利リスク=資産勘定の金利リスク量−負債勘定の金利リスク量 (3)金利リスク量の報告 算出した金利リスク量は、リスク管理委員会を通じ経営層に報告するとともに、四半期ごとに理事 会に報告する体制をとっています。 内部管理上使用した金利ショックに対する損益又は経済価値の増減 平成 21 年度 内部管理上使用した金 利ショックに対する損 益・経済価値の増減額 経営資料 Ⅴ 自己資本の充実の状況︵単体︶ 80|REPORT 2011 月次管理基準 ストレステスト基準 (単位:百万円) 平成 22 年度 ▲ 5,711 ▲ 9,067 ▲ 15,683 ▲ 17,853 SHIGA SHINREN 信 連 の 概 要 Ⅰ 機構図 82 Ⅱ 役員構成(役員一覧) 82 Ⅲ 特定信用事業代理者の状況 82 Ⅳ 沿革・あゆみ 83 Ⅴ 店舗等のご案内 84 REPORT 2011|81 Ⅰ 機構図 (平成 23 年 7 月現在) 総 会 経営管理委員会 JA バンク滋賀県本部 理事(職員兼務) 監 事 会 理 事 会 代表監事 理 事 長 常勤監事 常務理事 員外監事 常務理事 理 事 氏 名 役 職 名 経営管理委員会会長 万木 敏昭 但馬 甚一 梅本 勇 將亦 冨士夫 上田 充 堀 治夫 勝見 友男 奥田 直之 代 表 理 事 理 事 長 経 営 管 理 委 員 経 営 管 理 委 員 経 営 管 理 委 員 経 営 管 理 委 員 経 営 管 理 委 員 経 営 管 理 委 員 Ⅲ 特定信用事業代理業者の状況 該当する代理業者はありません。 82|REPORT 2011 監 事 室 (平成 23 年 7 月現在) 役 職 名 経営管理委員会副会長 役 員 室 経営管理委員 新JAビル建設準備室 監 査 部 企 画 管 理 部 総 務 部 リ ス ク 統 括 部 営 業 部 資 金 証 券 部 推 進 支 援 部 金 融 相 談 部 事 務 集 中 部 Ⅱ 役員構成(役員一覧) 氏 名 常 務 理 事 常 務 理 事 理 事(職 員 兼 務) 竹村 田 西橋 平井 敬三 良美 利三 英雄 監 事 役 職 名 氏 名 代 表 監 事 常 勤 監 事 員 外 監 事 清和 山本 長孝 平居 新司郎 SHIGA SHINREN Ⅳ 沿革・あゆみ 滋賀県信用組合連合会設立 滋賀県信用販売購買利用組合連合会に改組 滋賀県農業会設立 滋賀県信用農業協同組合連合会設立 農林漁業金融公庫の受託業務を開始 合同ビル(現所在地)に本所事務所移転 年金福祉事業団の受託業務を開始 住宅金融公庫の受託業務を開始 内国為替業務取扱い開始 貯金残高1,000億円突破 系統為替滋賀県センター発足 国庫金振込事務取扱開始 貯金残高2,000億円突破 貯金システム・オンライン化実施 国民金融公庫の受託業務を開始 全国銀行内国為替制度に加盟 為替システム・オンライン化実施 貯金残高3,000億円突破 滋賀県指定代理金融機関に指定される 貸付システム・オンライン化実施 県内農協間貯金ネットサービス開始 貯金残高4,000億円突破 キャッシュサービスを開始 全国農協間ネットサービス開始 貯金残高5,000億円突破 貯金残高6,000億円突破 滋賀銀行との CD オンライン提携(SNS)開始 貯金残高7,000億円突破 都銀・地銀とのCDオンライン提携(MICS)開始 サンデーバンキング開始 県内 JA 貯金残高1兆円突破 貯金残高8,000億円突破 農協 CI 導入 愛称は「JA」に 呼称「JA バンク」の導入 JASTEM システムへ移行 信託契約代理業務の取扱開始 投資信託窓口販売業務の取扱開始 自動化機器による郵便貯金との提携開始 デビットカードの取扱開始 日本銀行歳入復代理店の事務取扱開始 JA ネットバンクの取扱開始 JA バンクカードの取扱開始 経営管理委員会制度導入 マルチペイメントネットワークサービスの取扱開始 全国印鑑システムの取扱開始 セブン銀行との ATM 提携開始 IC キャッシュカードの取扱開始 JA バンク滋賀ローンセンター設置 ATM の IC 化対応完了 JASTEM 次期システムへ移行 貯金残高9,000億円突破 年金センター、農業金融センター設置 信連の概要 Ⅰ 機構図/Ⅱ役員構成︵役員一覧︶ /Ⅲ 特定信用事業代理者の状況/ Ⅳ沿革・あゆみ 明治 44 年 8 月 昭和 12 年 5 月 18 年 12 月 23 年 8 月 29 年 4 月 36 年 9 月 37 年 3 月 38 年 2 月 40 年 8 月 47 年 10 月 49 年 10 月 50 年 7 月 52 年 11 月 53 年 7 月 53 年 12 月 54 年 2 月 55 年 6 月 55 年 11 月 56 年 4 月 56 年 7 月 57 年 1 月 57 年 12 月 58 年 11 月 59 年 3 月 59 年 11 月 61 年 10 月 63 年 4 月 63 年 11 月 平成 2 年 7 月 3年 2月 3 年 10 月 3 年 10 月 4年 4月 10 年 10 月 11 年 10 月 11 年 12 月 11 年 12 月 12 年 5 月 12 年 10 月 13 年 10 月 13 年 11 月 14 年 1 月 15 年 6 月 16 年 1 月 17 年 7 月 17 年 11 月 19 年 2 月 19 年 7 月 20 年 3 月 22 年 1 月 23 年 3 月 REPORT 2011|83 SHIGA SHINREN Ⅴ 店舗等のご案内 (平成 23 年 7 月現在) ●店舗等のご案内 店舗及び事務所名 本 所 信 連 事 務 セ ン タ ー 住 所 電話番号 大津市京町四丁目 3 番 38 号 077−521−1631 大津市におの浜三丁目1番9号 077−527−6532 ●ホームページ 当会の概要や JA バンク滋賀の情報はインターネットでご覧いただくことができます。 ● JA バンク滋賀信連ホームページ ● JA バンク滋 賀 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.sinren.jas.or.jp/ http://www.jabank-shiga.jas.or.jp/ ●JAバンク相談所 JAバンク相談所はJAバンクグループの信用事業に関する利用者の皆さまからの苦情を お受けし、公正・誠実な立場から円滑な解決を図ることを目指しています。 JAバンクグ ループの信用事業に関するお取引でお困りの場合は、お気軽に「JAバンク相談所」へお申 し出ください。 所 在 地 大津市松本一丁目 2 番 20 号 滋賀県農業教育情報センター 1 階 滋賀県農業協同組合中央会内 ● 受 付 時 間 月∼金曜日 9:00 ∼ 17:00 (金融機関の休業日を除く) ● 84|REPORT 2011 ● 電 話 番 号 077−521−1911 ● JA バンク相談所(全国版)ホームページ http://www.jabank.org/support/soudan/ 滋賀信連