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ビジネスコンテスト 有機水耕栽培及び 有機水耕育苗装置の開発 FRP専門メーカー ニシムラ工業 所の新規事業取り組み 平成24年 11月 19日 株式会社 ニシムラ工業所 ビジネスコンテスト 会社の概要 =会社の概要= 創業 平成2年7月 資本金 1,000万円 従業員 18名 営業品目 FRP成形品、特 注品、防水加工、各種水耕栽 培装置、雨水タンクなど全般 受水槽 OEM製品 FRPの総 合メーカー 雨水タンク 廃液処理層ライニング 水耕栽培装置 ビジネスコンテスト 経営革新補助事業の概要 新規事業の背景 経営の現状と課題 ①OEM生産による受水槽が全体の70%を超える極度の集中 ・受水槽とFRP工事を合わせると95%を超え不安定な経営状態 ・強まる原価低減要求で将来に対する不安が増大、自社独自製品待望 自社のFRP技術を活用した新規事業の検討 ①家庭菜園ブーム、野菜や花などの栽培を楽しむ熟年者の増加 ・家庭菜園で様々な栽培を楽しむ、都会での1坪農園者の増加 ②健康志向から有機無農薬栽培の取り組み ・高齢者、女性が中心に健康野菜作りを実践 FRP技術を活用した新しい水耕栽培装置で経営を安定化 [ H22年に経営革新計画申請 H23年1月承認 ] ビジネスコンテスト FRPの特徴 1.FRPとは FRPとは、Fiber Reinforced Plasticsの略 Fiber=繊維、Reinforced=強化された、Plastics=樹脂のこと 繊維と樹脂を用いてプライチックを補強することによって、強度を著しく 向上し、宇宙・航 空産業をはじめバイク、自動車、鉄道、建設産業、医 療分野等様々な分野で用いられ ている 塗布ロール 2.FRPの特長 ・遮光性、 耐候性、耐熱性、耐薬品性に優れている ・ 断熱性が優れている ・ 電気絶縁性があり電波透過性に優れている 樹脂 ゲルコート 型 ・ 様々な形状の製作に対応でき、着色が自由である ・ 軽量かつ強度的に大変優れている FRP製作方法 ガラス繊 維 ビジネスコンテスト 水耕栽培の原理と狙い ■水耕栽培とは ○水耕栽培は土を使わず栽培液(肥料を含んだ 養液)で栽培するものです。 ○作物の根に付着する病原菌を排除出来るの で病気に掛かりにくく消毒が不要で安全な作 物が作れます。 ○土を使用しないので連作障害も無く安定した 栽培が可能です。 ■水耕栽培の狙い ・天候に左右されず計画的な生産が可能で農業 の工業化に資するもの ・省スペースで効率生産の実現 ・連作障害もなく通年栽培が可能 栽培液肥 ビジネスコンテスト 水耕栽培事業の取り組み経過-1 ①小型屋外設置装置の開発(H22、23年) Aシリーズ ②小型屋内設置装置の開発(H23年) Sシリーズ レストランに設置 ビジネスコンテスト 水耕栽培事業の取り組み経過-2 ③中型水耕栽培装置の開発(H23,24年) ラックシリーズ ④卓上型の開発(H24年) 癒しのアクアポット ビジネスコンテスト 事業差別化への取り組み ①本体のFRP化による差別化(当初の狙い) 遮光性・保温性・高耐候性・堅牢・軽量・綺麗 水耕装置のみでは 差別化困難 ②有機液肥の製造 微生物培養で液肥作り 有機液肥による育苗 への応用技術開発 栽培トレー 液肥タンク ビジネスコンテスト 微生物培養と有機水耕育苗 有機栽培液肥の開発 有機水耕で丈夫な苗作り FRPタンクを使 用した培養装 置で発酵培養 タンク容量 :300 リッター 有機資材 コーンスティブリカ 鰹の煮汁等 有機水耕育苗の効果 有機液肥培養装置 有機液肥の利点 ●緩効性の為に根へのストレスが少ない ●丈夫な根で安定成長 ・毛根が発達 ・毛根にバイオフィルムが付着 ・病原菌の侵入を防止 ・移植後の成長促進 ・味覚の向上 ビジネスコンテスト トマトの栽培検証試験-1 【Ⅰ】トマトの有機水耕育苗 トマトの育苗栽培 【Ⅱ】栽培検証(バッグ栽培法) ・桃太郎ヨーク ・播種後45日移植 ・2本/袋、80本 ・有機質肥料のみ ・無農薬 ・2Kg/本収穫 ・売上4.5万円 ビジネスコンテスト トマトの栽培検証試験-2 【Ⅰ】秋収穫検証試験 7月下旬播種、10月出荷 【Ⅱ】 トマトの無人販売 ビジネスコンテスト 狙いの市場と販売目標 ①市場の絞り込み ・施設園芸農家による苗生産 ・家庭菜園を楽しむ熟年世代 ・レストラン、特養ホームなどの業務用市場 ・試験研究機関、学校教材市場 ②販売目標 (経営革新計画) ・販売組織の整備と販売ルートの確立 ・3年後の販売金額 1200万円 ビジネスコンテスト 今後の課題 ①有機液肥の安定生産 ・耕水工程を安定化させ液肥の安定生産を確立 ・大型タンクでの生産の検証 ②液肥の保存と流通体系 ・液肥は遮光すれば1年間程度保存可能 ③栽培のマニュアル化 ④販売体制の整備 ・専任担当者の配置と生産の合理化 ビジネスコンテスト 感 謝 以上でニシムラ工業所のビジネ スプランの発表を終わります 御静聴有難うございました