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ばら積貨物船及び二重船殻油タンカーのための 共通構造
ばら積貨物船及び二重船殻油タンカーのための 共通構造規則 Common Structural Rules for Bulk Carriers & Double Hull Oil Tankers 説明会 2006 年 3 月 22 日 日本海運倶楽部 (東京) 2006 年 3 月 27 日 三井アーバンホテル福岡 (福岡) 2006 年 3 月 29 日 今治国際ホテル (今治) 財団法人 日本海事協会 ばら積貨物船及び二重船殻油タンカーのための 共通構造規則(CSR) 説明会 東京会場1 2006 年 3 月 22 日 今治会場 3 2006 年 3 月 29 日 プログラム 13:30 開会挨拶 13:35 共通構造規則(CSR)の背景及び全般的説明 14:05 共通構造規則の概要 14:55 試計算結果 15:25 休憩 15:40 CSR 対応ソフトウェア 16:20 質疑応答 16:45 閉会挨拶 1 3 日本海運倶楽部(海運ビル 2 階大ホール) 今治国際ホテル(真珠の間) 東京都千代田区平河町 2-6-4 愛媛県今治市旭町 2-3-4 Tel.: 03-3264-1825 Tel.: 0898-36-1111 ばら積貨物船及び二重船殻油タンカーのための 共通構造規則(CSR) 説明会 福岡会場2 2006 年 3 月 27 日 プログラム 13:00 開会挨拶 13:05 共通構造規則(CSR)の背景及び全般的説明 13:35 共通構造規則の概要 14:25 試計算結果 14:55 休憩 15:10 CSR 対応ソフトウェア 15:50 質疑応答 16:15 閉会挨拶 2 三井アーバンホテル福岡(三井ホール4階 A・B) 福岡県福岡市博多区博多駅前 2-8-15 Tel.: 092-451-5111 共通構造規則(CSR)の背景 と 全体的概要 ばら積貨物船及び二重船殻油タンカー 共通構造規則 Common Structural Rules (CSR) for Oil Tankers & Bulk Carriers ClassNK 共通構造規則(CSR)の背景と全体的説明 ¾規則開発の背景及び目的 ¾開発経緯 ¾IMO Goal-Based Standard (GBS)との関係 ¾両規則間の調和及び両規則の保守 ¾両規則に共通な考え方及び規定 ¾鋼船規則への取り入れ 1 IACS CSR – 規則開発の背景 重大海難・海洋汚染事故の発生 IMO/IACS批判と信頼性低下 ►► 安全で環境保護に適した船舶 (Robust/Reliable Ships) ►► 使用目的に適した船舶 (Fit for purpose) ►► 使用しやすい船舶 (User(User-friendly) - 運航, 運航, 保守, 保守, 検査 信頼性回復 規則強化・新しい規則の開発 規則開発の目的(1) IACS (10船級協会)独自の構造規則 各船級協会独自の経験、研究開発に基づき開発したもの 条約などの構造要件 縦強度、鋼材の使用等必要最小限度のIACS統一規則 同一設計の船舶でも適用する船級規則により異なる部材 寸法となる。 船級協会間の構造寸法の共通化 共通構造 規則作成 タンカーとばら積貨物船規則は、少なくとも既存のどの船級協会規則 よりも業界の要望に応え、かつ、認知されるものとする。 多くの船級の研究開発成果及び経験を1規則に取り込む。 2 規則開発の目的(2) 透明性・説明性のある規則の作成及び提供 規則開発過程において、規則案の開示、業界への説明、業界 からの要望などを反映 技術的背景及び試計算結果の提示 IMOが開発しているGoal-based Standard(GBS) の目的及び機能要件に合致した規則提供 IMO GBS Tier 4に位置づけられる。 規則開発経緯 (1) 2003年12月にIACS理事会は2つのPilot Projectを 承認 JTP : Joint Tanker Project z LRS, ABS & DNV z Complete Set of Structural Rules for Double Hull Oil Tankers z Length greater than or equal to 150m JBP : Joint Bulker Project z BV, CCS, GL, KR, NK, RINA & RS z Complete set of Structural Rules for SSS and DSS Bulk Carriers z Length greater than or equal to 90m 3 規則開発経緯 (2) 2004.07 (2004.09) 2004.12 2005.02 2005.04 2005.06 第1次規則案公表 規則案説明(東京、福岡、今治を含む主要都市) 第1次規則案に対するコメント JBP/JTP&SAJ/JSA合同会議 第2次規則案公表 IACS CEO/C51理事会 採択及び施行スケジュールの採択 2005.09 JBP/JTP&SAJ/JSA合同会議 第2次規則案に対するコメント 2005.12 2005.12 最終案公表及び理事会に提出 IACS C52理事会で採択(14日) 2006.04 施行 IMO GBS との関係(1) Goal Based-Standards (GBS) 構造損傷に関わる重大事故、海洋汚染事故を契機に、船体構 造の安全性強化、環境への配慮などを目的に、IMOとして策 定する構造規則で、安全目標などを定める規則である。 2004年~2010年迄のIMOにおける長期作業 IMOでの審議経緯 MSC78(2004.05) GBSの枠組みに関する審議、WG設置 MSC79(2004.12) WGにて審議 MSC80(2005.05) WGにて審議、枠組みについて合意 CGを設置 4 IMO GBS との関係(2) 5層構造の新規則体系 Tier I Goals Functional Tier II Requirements Tier III Tier IV Tier V IMO Draft text discussed at MSC80 IMO Verification and Acceptance Criteria IMO IACS ACS CSR for (To be developed) IACS Tankers & Bulk Carriers Industry Standards, Practices and Quality System INDUSTORY 両規則間の調和(1) 2つの規則の開発経緯・背景の違い - タンカー折損・沈没事故による油汚染と批判 - BC安全強化策と二重船側構造要求 BC安全強化策と二重船側構造要求 - 各船級規則概念・考え方、計算手法の相違、等々 、等々 主要技術要素の違い 業界批判! 両規則調和のための検討 (RPE ⇒ AHG/RTH⇒ SGI) 5 両規則間の調和(2) 最終寸法に強い影響を及ぼす以下の項目は調和作業完了 (1) (2) (3) (4) 腐食予備厚(0.5mm単位に切り上げ) 計算端数処理法(要求ネット寸法の小数点第1位を2捨3入) 波浪荷重(斜波及びせん断力(IACS UR S11と同じ)) 縦曲げ最終強度(許容静水中縦曲げモーメントを使用する場合、波浪縦 曲げモーメントの部分安全係数1.2) (5) 縦曲げに関わる座屈強度評価(バルカー規則に整合) (6) 直接強度計算(計算チェック) 長期作業: 長期作業 採択後に調和を図る項目 (a) 波浪荷重 (b) 疲労強度評価 (c) 直接強度計算手法 (FEA) (d) FEAに基づく座屈強度評価 長期調和作業は、IACS Hull Panelのもとで数年かけて作業を行う。 両規則の保守(2006年4月1日以降) • 2006年4月を目途にIACS Hull Panelの下に油タンカー及び ばら積貨物船CSR用の2つの保守チームを設置することを 検討中。 • CSR保守は、以下の①~③の事項について ①CSRの共通解釈 ②改正(初期不具合対応を含む) ③業界コメントの処理(Q&A) 迅速な対応を目指し、少人数の専任チームにより実施。 • 上記①~③は、IACS内部で統一データベースを活用して、 迅速、かつ、整合性があり、効率的な処理を行う。 • 上記①~③で確定した内容はIACSの(専用)ウェブサイト を通じて外部から随時参照できるシステムを構築する予定。 6 NKの取り組み 合理性と透明性を有した船体構造基準の開発 (鋼船規則C編の船体構造規則の見直し) 荷重推定 腐食予備厚 強度評価手法 疲労強度評価手法、等 損傷データ 板厚計測データ 実験、実船計測 試計算、等々 船体構造強度評価のための技術指針(1999) タンカー(2001)、ばら積貨物船(2002)及びコンテナ運搬船 (2003)の構造強度に関するガイドライン 船級符号への付記 PS-DA (PrimeShip Direct Assessment) PS-FA (PrimeShip Fatigue Assessment) 荷重、腐食予備厚、直接強度計 算、疲労強度評価、等 CSR(バルカー)策定に貢献 両規則に共通の考え方及び規定 IMO GBSの機能要求に対応 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 環境条件 貨物積載能力及び運航要件 構造強度 建造品質 腐食対策 疲労寿命 検査及び修理のための安全交通 就航中の船舶の構造評価 SOLAS,ILLC,MARPOL等の条約の遵守 IACS統一規則(UR)との整合及び取り入れ 7 適用及び船級付記符号 タンカー規則:Lが150m以上の二重船殻油タンカー バルカー規則:Lが90m以上のバルカー* *トップサイドタンク及びビルジホッパタンクを備える船舶 2006年4月1日以降建造契約される船舶 規則に適合するタンカー及びばら積貨物船には、船級符号に “CSR”を付記 1.GBSと一致する設計寿命及び疲労寿命(25年) 及び海象条件(北大西洋運航)の適用 2.最終強度評価等高度強度評価手法の導入 3.ネット寸法手法(想定腐食後の強度評価)の導入 環境条件等 タンカー規則 第7節3 バルカー規則 第4章2節及び3節 • 運航海域 : 北大西洋 • 設計寿命及び疲労寿命 : 25 年 • 強度評価に対する荷重 : 超過確率10-8レベルの極限値 現行規則においては、船体梁強度(縦強度)のみ、上記環境条件に 基づく荷重に対応している。 船体運動及び動揺加速度 ハルガーダー荷重(波浪縦曲げモーメント、波浪せん 断力及び波浪水平曲げモーメント) 波浪曲げモーメント及び波浪せん断力は、IACS UR S11 (現行規則)と同じ 8 タンカー規則6節1 使用材料等 バルカー規則3章1節 材料及び溶接材料 : IACS UR Ws 材料係数k : IACS UR S4 HT40は、0.68 鋼材の使用区分 : IACS UR S6 バルカー規則: SOLAS XII章 6.5.3規則対応 倉内肋骨下部肘板及び当該箇所の外板をD/DH級鋼以上の 鋼材を要求 タンカー規則6節5 溶接 バルカー規則11章2節 完全溶け込み溶接の適用及び隅肉脚長等現行規則の一部修正 タンカー規則6節5 建造品質 バルカー規則11章1節 IACS Recommendation No.47 又は認知された品質基 準(JSQS等)による。 タンカー規則第2節4 & 5 強度評価手法 バルカー規則第3章4節 限界状態評価手法の導入 損傷状態(限界状態)に対応する荷重シナリオを組合せ、 構造強度を評価する手法 終局限界状態(ULS) 想定される最大荷重に対し構造が崩壊しない状態(構造の終局強度 に達しない状態) 使用限界状態(SLS) 使用中に想定される荷重に対し構造的機能が喪失しない状態(構造 が塑性しない状態) 事故限界状態(ALS) 想定される事故、浸水した状態に対し構造が崩壊しない状態(構造 の終局強度に達しない状態) 疲労限界状態(FLS) 想定される繰り返し荷重に対し疲労損傷が生じない状態 9 局部強度 タンカー規則第8節2-6、バルカー規則第6章 荷重 板部材 塑性理論に基づく板厚算式 縦曲げによる軸力を考慮 軸力 防撓材 梁理論に基づく曲げ強度及び せん断強度算式 縦曲げによる軸力を考慮 桁部材 梁理論に基づく曲げ強度(タンカー 規則)及びせん断強度算式 Lが150m未満のばら積貨物船:規則算式 防撓材 軸力 Lが150m以上のばら積貨物船:直接強度計算による。 タンカー規則では、直接強度計算の結果により算式要求値の 85%まで軽減できる。 全体強度 貨物倉又は貨物区域を含む広範囲の構造に対 し、有限要素法による直接強度計算(FEA)によ り評価 タンカー規則第2節5.4 縦強度 バルカー規則第3章4節 ネット寸法に基づき現行規則を修正 IACS UR S7(現行規則) の中央部の最小断面2 次モーメント及び最小断面係数 許容応力 IACS UR S11(現行規則) × 0.9 ÷ 0.9 (曲げ:190N/mm2、せん断:120N/mm2) 座屈強度評価(tCAを考慮、DINの評価式) Sention modulus (DH Tanker and SSS BC) 1.000 0.900 10 SSS Cape BC(Bottom) SSS Cape BC(Deck) SSS P-max BC(Bottom) SSS P-max BC(Deck) SSS Handy BC(Bottom) SSS Handy BC(Deck) DH Afra Tanker(Bottom) DH Afra Tanker(Deck) DH VLCC(Bottom) 0.800 DH VLCC(Deck) 0.5tc(腐食予 備厚)控除後の 断面係数は、縦 強度上の衰耗限 度とほぼ同値 縦曲げ最終強度 船体構造にとって最も致命的な損傷であ る船体梁の折損を制御する意味で最も重 要な強度評価項目 部分安全係数手法の導入 γ S M S + γ W MW ≤ M U γ MS MW 静水中縦曲げモーメント 波浪縦曲げモーメント MU 縦曲げ最終耐荷容量 γS γW γR R Msに対する部分安全係数で、1.0とする。 Mwに対する部分安全係数で、荷重に対する不確定要素を考慮した もの。Msを許容値とする場合1.2(共通)、LM最大値とする場合、 1.3(タンカー)とする。 縦曲げ最終耐荷容量に対する部分安全係数で、使用材料、強度モ デル等の不確定性を考慮し、1.1とする。 防食対策(1) 腐食予備厚=衰耗限度(切替基準) 設計時 Coating 腐食予備厚 就航中 計測板厚が、この範囲 になると毎年の板厚計 測又は再塗装が必要 Coating 衰耗限度 就航中の想定 される衰耗量 検査間隔2.5年 で想定される腐 食量(0.5 mm) 要求ネット寸法 就航中の想定荷 重に耐えるため に必要な寸法 切替が要求 される板厚 腐食予備厚 : 構造部材が曝される片面の腐食環境に応じ設定 11 タンカー規則第2節4.3.4 ネット寸法手法 バルカー規則第3章2節 Local : 板部材 Owner’s Extra t gross _ req = t net _ req + t CA Local : 防撓材 tnet _ req = t gross_ off − tCA Corrosion Addition Global応力 Global応力 : 縦強度、直接計算 tnet _ req = tgross_ off − 0.5tCA 限界座屈応力 Required Net Thickness Offered gross Thickness tnet _ req = tgross_ off − tCA 疲労評価 tnet _ req = t gross _ off − 0.5tCA タンカー規則における疲労評価では、ハルガー ダー応力、FEAでの評価位置以外は、0.25tCA を控除 タンカー規則第6節3 腐食予備厚 バルカー規則第3章3節 •60万点に及ぶ板厚計測データ •確率論に基づく科学的な腐食進行モデル •腐食環境要因の分析 ¾適用規則(MARPOL条約) ¾塗装要件(バラストタンク、貨物倉内) ¾構造部材の位置、船のサイズなど 設計寿命25 年において鋼材切替量を 設計寿命25年において鋼材切替量を 最小化するような確率レベルを考慮 25年95%確率レベルの腐食推定量 (平均値+2標準偏差)相当 12 腐食予備厚 CSR (NK) 赤字は、CSR要求値、括弧内数値は、NK規則、防撓材の数値は、断面係数算式におけ る腐食に対する余裕分を示す。 *岸壁接触箇所 上甲板4.0mm (4.0mm) 舷側厚板3.5mm (3.0mm) 甲板横桁ウェブ 4.0mm (3.5mm) 縦通隔壁4.0mm (3.5mm) 甲板下3m迄 船側外板 3.5mm* (3.0mm) 水平桁及び横桁 4.0mm (2.5mm) 甲板横桁面材 4.0mm (3.5mm) 縦通肋骨4.0mm (32%) 横隔壁4.0mm (3.5mm) 内殻板3.0mm (3.5mm) 船側縦通肋骨4.0mm (20%) 内殻板4.0mm (3.5mm) 縦通隔壁及び横隔壁 2.5mm (3.5mm) ホッパ斜板 3.0mm (3.5mm) 水平桁及び横桁 3.0mm (2.5mm) 隔壁横桁ウェブ 2.5mm (3.5mm) 縦通肋骨2.5mm (32%) 隔壁横桁面材 3.5mm (3.5mm) 船側外板 3.0mm (3.0mm) 内底板 4.0mm (3.5mm) 船底外板及びビルジ外板 3.0mm (3.0mm) 船側縦通肋骨3.0mm (20%) トランスリング面材 3.5mm (2.5mm) 縦通肋骨 3.0mm (20%) 桁板及び肋板 3.0mm (2.5mm) トランスリングウェブ 3.0mm (2.5mm) 腐食予備厚 CSR(NK) (BCBC-A 及び BCBC-B船) *満載喫水線からバラスト喫水線まで クロスデッキ(上部スツール(空所)) 3.0mm (2.5mm) 縦通肋骨4.0mm (20%) トランスリング面材 4.5mm (2.5mm) 上甲板 4.0mm (2.5mm) 倉口縁材: 3.5mm (2.5mm) 舷側厚板 3.5mm (2.5mm) 船側外板(単船側) 3.5mm (2.5mm) 船側外板(二重船側) 3.0mm (2.5mm) 斜板 4.0m (2.5mm) 斜板 3.5mm (2.5mm) 上部スツール 4.0mm (3.5mm) 横隔壁上部 5.5mm (3.5mm) Water Ballast 3m下方迄 トランスリングウェブ 4.0mm (2.5mm) 内殻板 4.0mm 横隔壁 (2.5mm) 6.5mm (3.5mm) Water Ballast ** グラブ荷役を考慮 桁板及び肋板 3.0mm (2.5mm) 13 3.0mm (2.5mm) 倉内肋骨上部肘板及び 倉内肋骨 4.5mm (20%) 倉内肋骨下部肘板 5.0mm (20%) 船側外板(単船側) 下部スツール 4.0mm* (2.5mm) ホッパ斜板** 6.5mm (3.5mm) 船側外板(二重船側) 5.5mm (5.0mm) 内底板** 5.5mm (5.0mm) 3.5mm* (2.5mm) 船底外板及びビルジ外板 3.0mm (2.5mm) 桁材ウェブ(二重船側内) 肋骨(二重船側内) 3.0mm (20%) トランスリング及び横桁i面材 3.5mm (2.5mm) トランスリングウェブ 3.0mm (2.5mm) 縦通肋骨: 3.0mm (20%) 腐食予備厚 CSR(NK) (BC-C) *満載喫水線からバラスト喫水線まで クロスデッキ(上部スツール(空所)) 3.0mm (2.5mm) 縦通肋骨4.0mm (20%) トランスリング面材 4.5mm (2.5mm) 上甲板 4.0mm (2.5mm) 倉口縁材: 2.5mm (2.5mm) 舷側厚板 3.5mm (2.5mm) 斜板 3.5m (2.5mm) 斜板 3.0mm (2.5mm) 上部スツール 3.0mm (3.5mm) 船側外板(単船側) 3.5mm (2.5mm) 船側外板(二重船側) 3.0mm (2.5mm) 横隔壁上部 2.5mm (3.5mm) Water Ballast 3m下方迄 トランスリングウェブ 4.0mm (2.5mm) 内殻板 3.0mm 横隔壁 (2.5mm) 3.5mm (3.5mm) 桁材ウェブ(二重船側内) 3.0mm (2.5mm) 倉内肋骨上部肘板 2.5mm (20%) 倉内肋骨及び倉内肋骨下 部肘板 3.0mm (20%) 船側外板(単船側) 下部スツール 4.0mm* (2.5mm) ホッパ斜板** 4.0mm (3.5mm) 船側外板(二重船側) 4.5mm (4.5mm) 内底板** 4.5mm (4.5mm) 3.5mm* (2.5mm) ** 内張り省略 桁板及び肋板 3.0mm (2.5mm) 3.0mm (20%) トランスリング及び横桁i面材 3.5mm (2.5mm) トランスリングウェブ 3.0mm (2.5mm) Water Ballast 船底外板及びビルジ外板 3.0mm (2.5mm) 肋骨(二重船側内) 縦通肋骨: 3.0mm (20%) タンカー規則第6節2 防食対策(2) バルカー規則第3章5節 塗装要件 塗装箇所、塗装仕様、電気防食を採用する場合の取り扱い は現行規則とおり 塗装仕様基準がIMOで採択された場合には、同基 準が採択された日以降建造契約される船舶にあって は、同基準に従うことになる。 ばら積貨物船規則では、“Light Color”を強制化 14 タンカー規則第9節3 疲労寿命 バルカー規則第8章 • 疲労評価の条件 : 25年間の85%の期間北大西洋の航行。 (15%は、オフ、入渠、港内での荷役などの大洋航行していな い期間とする。) • 疲労評価は、線形被害則に基づく。 疲労評価における2つの応力評価手法 • 縦通防撓材と横桁部材との結合部における疲労評価にお いて、簡易な梁理論に基づく縦通防撓材の応力評価手法。 • 有限要素法に基づく応力評価手法 評価対象箇所は、疲労損傷の生じ易い箇所 バルカー規則:ハッチコーナー部も評価対象箇所 検査及び修理のための安全交通等 SOLAS条約II-1章及びIACS UI(統一解釈)191 タンカー規則第5節5 バルカー規則第2章2節 構造配置等 隔壁配置 衝突隔壁及び船尾隔壁の配置、水密 隔壁の数等は、現行規則とおり タンカー規則第5節2 バルカー規則第2章1節 区画配置 コファダム、二重底、二重船殻の配 置、分離等は、現行規則とおり 15 タンカー規則第5節3&4 バルカー規則第2章2節 就航中の船舶の構造評価 タンカー規則 12節 バルカー規則 13章 構造評価 • 構造部材の局部に生じる腐食と構造部材に一様に 生じる全体腐食を明確に定義 • 局部強度部材の衰耗限度と船体梁のような全体強 度部材の衰耗限度 衰耗限度と腐食予備厚が直接的な関係にあり、衰耗限度に 関する情報も予め提出 鋼船規則への取り入れ 鋼船規則A編 鋼船規則CSR-B編(ばら積貨物船のための共通構造規則) 及び鋼船規則CSR-T編(二重船殻油タンカーのための共通 構造規則)の適用規定を新設 鋼船規則CSR-B編又は鋼船規則CSR-T編に適合した船 舶には、船級付記符号“CSR”を付与 鋼船規則CSR-B 編及び鋼船規則 CSR-T編の新設 共通構造規則を取り入れ 16 共通構造規則(CSR)概要 ばら積貨物船及び二重船殻油タンカー 共通構造規則(CSR)概要 共通構造規則(CSR) 概要 ¾共通構造規則が基づく基本理念 ¾鋼船規則CSR-T編 二重船殻油タンカーのための 共通構造規則 ¾鋼船規則CSR-B編 ばら積貨物船のための共通構 造規則 17 共通構造規則が基づく基本理念 規則に適合する二重船殻油タンカー及びばら積貨物船 には、船級符号に“CSR”を付記 1.GBSと一致する設計寿命及び疲労寿命(25年) 及び海象条件(北大西洋運航)の適用 強度評価に用いる荷重レベルの強化(特に、疲労強度評価) 設計寿命期間における腐食推定値に基づく腐食予備厚を設定 2.最終強度評価等高度強度評価手法の導入 従来の許容応力評価法に加え、損傷モードに対応した構造材の最終 耐荷能力(最終強度)に基づく強度評価手法を導入 3.ネット寸法手法(想定腐食後の強度評価)の導入 想定腐食後の強度を評価することにより、設計寿命期間において確保 すべき構造強度を明確にする手法を導入 荷重(波浪変動圧等) 現行規則 10-6レベル程度 荷重 荷重レベルの強化 CSR 10-8レベル CSR PmaxBCの船側防撓材の水圧 (LWL,縦波)の例 現行規則 約80kN/m2 CSR 約100kN/m2 (横波は、更に強化) 現行規則 10-8レベルは、25 年極大値に相当 10-8 10-6 ばら積貨物船 縦波(追波) 向波 縦曲げ最大 超過確率レベル 横波 横波 横揺最大 船側水圧最大 追波 縦曲げ最大 タンカー 縦波(追波) 応答解析 に基づき、 より詳細な 荷重ケー スを考慮 縦波 縦曲げ最大 18 横波 斜波 ネット寸法手法 25年後の腐食衰耗状態の構造強度を評価 CSR 現行規則 腐食予備厚α≠衰耗限度β 腐食予備厚α=衰耗限度β 腐食予備厚α:平均的な衰耗量 腐食予備厚α:腐食環境に応じて想定 される衰耗量で、強度 上必要寸法に付加 設計時に考慮 衰耗限度β:建造板厚に比例 衰耗限度β:就航中において強度上必 要な寸法を確保するため に、許容される衰耗量 部材重要度を考慮 例 板厚が10mm、衰耗限度25% α=2.5mm β=2.5mm 板厚が20mm、衰耗限度25% α=2.5mm β=5.0mm 実際の衰耗量は、 板厚及び部材重 要度とは無関係 設計時と就航中において腐食 に対する考え方が異なるため、 強度的に必要な寸法が不明確 ネット寸法手法 板厚算式 検査基準の強化に より腐食損傷の防止 適切な腐食を考慮した合理的な強度評価方法 CSR t = t net + α 現行規則 t = t net + 2.5 αは、腐食環境に応じた値で、年間衰耗 率ではなく、実際の腐食現象に基づく。 2.5mmは、鋼材の平均的腐食量に 相当(0.1mm/年×25年) 衰耗量 設計時に強度上必要な 寸法(就航中の寸法管 理基準)の明確化 衰耗量 計測値平均 2.5mm 計測値平均 2.5mm 25年 25年 年数 降伏強度評価 座屈強度評価 疲労強度評価 縦強度部材の座 屈強度評価以外 は、原則腐食を 考慮しない。 安全率に腐食 分も含む。 年数 すべての強度評価に腐食を考慮 局部強度、座屈強度評価は、腐食予備厚 全体強度、疲労強度評価は、0.5腐食予備厚 安全率は強度的観点のみ 強度評価の透明性、普 遍性、合理性の確保 19 型鋼防撓材におけるネット断面係数と現行要求値の比較例 (800mm*20mmの取り付け板の場合) 250*90*9*14の型鋼 防撓材は、断面係数という強度特性で評価 1.20 減少率 90*14 CSR要求値 (腐食予備厚3mmの場合) 1.10 現行規則における防撓 材のネット要求断面係 数は、腐食衰耗に対し 余裕分20%を含む。 1.00 現行規則要求値 0.90 250*9 0.80 現行ネット要求値 250*90*9/14 550*150*12/21 0.70 バラストタンク、貨物倉、貨物油 タンクのように腐食予備厚が 2.5mmより大きい区画(大半の 区画)の防撓材の寸法強化 0.60 0 1 2 衰耗量(mm) 3 4 衰耗した防撓材の断面性能係数減少率 腐食予備厚を考慮 した断面性能評価 CSR 板厚計測では、防 板厚計測に基 就航中における 撓材の断面性能は づき断面性能 検査精度の向上 計測できない。 現行規則 の評価 腐食損傷 の防止 座屈強度及び最終強度 現行規則 弾性座屈強度評価 CSR 最終強度評価 (荷重を除荷すると元に戻る。) 安全率 (荷重を除荷しても変形が残る) 荷 重 荷 重 評価基準 最終強度 座屈発生 座屈発生 評価基準 永久変形 座屈発生から最終強度までの強度 余裕は安全率で経験的にカバー 座屈損傷の 制御 最大荷重に対応した 最終耐荷能力を評価 理論的 厚板 最終強度は、板厚に依存 厚板は、座屈発生から最終強度までの余裕がない。 薄板は、座屈発生から最終強度までの余裕がある。 20 荷 重 最終強度 薄板 座屈発生 変位 疲労強度評価 疲労は、材料に繰り 返し荷重を加えると、 返し荷重 最大荷重より小さい 荷重で破壊する現象 破壊 をいう。 肋骨等の交差部、開口部など構 造的に高い応力が生じ易い箇所 や溶接止端部などの応力集中部 繰返し荷重の大きさとその回数との関係(疲労寿命曲 線(S-N曲線))から累積疲労被害度Dにより評価 現行規則 評価対象 の拡大 縦通防撓材 実際の運航航路を想定 CSR 縦通防撓材+主要構造(ビルジ ナックル部等) 北大西洋25年運航(現行の約2 強化 疲労損傷 の制御 倍の疲労強度) 累積被害則(SN線図を用いる方法) 応力範囲(Log S) 1 応力 S-N 曲 線 S1 定振幅繰返し応力 Si N=CS-m Si N2 N1 時間 応 力 繰 返 し 数 (Log N ) 実荷重は 応力 Si 時間 S… n1 n2・・ 2 遭遇する順 番は無視 21 D=∑ i ni Ni 応力頻度分布図 応力頻度 不規則変動繰返し応力 適用 3 不規則変動 S1 疲労限 S1 S ・・ 2 ni・・ 応力変動幅 Si ・・ 直接強度計算 数多くの構造部材がある複雑な船体を構成する構造部材を有限個の要素でモデル化 し、荷重が負荷されたときの構造応答を評価する手法で、貨物倉の構造をモデル化し、 主要部材(桁部材)の強度評価を行う。 CSR 現行規則 隔壁 隔壁 隔壁 隔壁 隔壁 隔壁 隔壁 ¾腐食の考慮 評価対象 ¾モデル化範囲拡大 ¾評価精度の向上 モデル化(グロス寸法) モデル化(ネット寸法、0.5腐食予備厚を控除) 積付状態 × 波浪荷重は、2ケース ¾理論的な荷 (追波状態の波の山・谷) 重への対応 応力評価 必要な 場合 積付状態 × 波浪荷重は、10ケース程度 (バルク規則の場合、2つの縦波、2 つの横波の波の山・谷+α) 応力評価 ¾評価精度の 向上 座屈強度評価 詳細解析 (弾性座屈) 座屈強度評価 (最終強度) 縦曲げ最終強度 現行規則では、最終強度ま での強度余裕を経験に基づ く安全率でカバー どれ位の荷重に耐え られるのか不明確 どの位強度的能力が あるのか不明確 Hogging Moment 縦曲げモーメント 詳細解析 荷重レベル及び強度容 量の不確定性を考慮 船体梁の最終強度能力 を評価 船体折損事 故の制御 最終強度 初期降伏 1.00 安全率 降伏 CSRは、実際の強 度的能力(最終強 度)を評価 0.75 0.50 降伏強度評価 0.25 0 バルク規則は、応力評 価の結果、許容値に近 い応力箇所に限定 0 0.0005 0.001 0.0015 曲率 座屈・塑性崩壊 22 鋼船規則CSR-T編 二重船殻油タンカーのための共通構造規則 鋼船規則CSR-T編の目次 目次 1節 序 11節 一般的要件 2節 原則 12節 就航船の切替基準 3節 規則の適用 付録A ハルガーダーの 最終強度 4節 基本情報 5節 構造配置 付録B 構造強度の評価 6節 材料及び溶接 付録C 疲労強度評価 7節 荷重 付録D 座屈強度評価 8節 部材寸法要件 9節 設計評価 10節 座屈及び最終強度 23 2節 原則(1) 適用関係 構造形態 9溶接鋼構造 9縦式防撓パネル構造 9単甲板及びMARPOL条約に適合 する二重船殻構造及び隔壁配置 主要目関係 C b ≥ 0 .7 , L / B ≥ 5 , B / D < 2 .5 設計条件 設計温度 気温-15℃、水温0℃、貨物最高温度80℃ 1.025(t/m3)貨物タンク構造の強度評価 0.9 (t/m3) 貨物タンク構造の疲労評価 貨物密度 原則(2) 構造強度評価の概要 7節 設計要求 8節 一般規則 要求 最小要求 荷 重 寸 法 要 件 9節 設計 検証 静的荷重 事故荷重 動的荷重 衝撃荷重 動的荷重組合せ 荷重組合せ 静的荷重の組合せ 板部材及び防撓材 静的+動的荷重の組合せ 縦強度 隔壁及び主要支持部材 船首及び船尾構造 機関区域 船楼及び甲板室 構造詳細 評価基準(降伏、せん断、座屈) ハルガーダ最終強度 直接強度計算 Coarse mesh 解析 Fine mesh解析 スロッシング及び衝撃 疲労強度評価 縦通防撓材 Very Fine mesh解析(ビルジナックル部) 24 原則(3) 許容基準 規則要求 許容 荷重 基準 静的荷重 AC1 スロッシング 静的荷重 AC2 + 動的荷重 板部材及び防撓材 主要支持部材 ハルガーダー 降伏強度 座屈強度 降伏強度 座屈強度 降伏強度 座屈強度 剛性及び 0.75σy 形状管理 剛性及び 0.9-1.0σy 0.8σy 形状管理 0.9-1.0σy 1 柱座屈 剛性及び 剛性及び AC3 衝撃荷重 塑性基準 塑性基準 NA 形状管理 形状管理 0.7-0.8σy 許容 基準 荷重 AC1 静的荷重 AC2 静的荷重 + 動的荷重 0.8 0.7-0.75σy 直接強度計算 (Coarse Mesh) 降伏応力 座屈強度 0.64 – 0.8 σy 剛性及び形状管理 0.8 0.8 – 1.0 σy 剛性及び形状管理 0.8 NA 1.0σy NA 詳細解析 (fine mesh) 降伏応力 1.36 σy (平均応力) 1.7 σy (平均応力) 構造強度評価モデル 構造配置 規則算式 規則算式 局部 部材 板 防撓パネル 防撓材 (局部支持部 材) 主要 部材 主要支持 部材 主構造 甲板 Whole structure 船体梁 貨物タンク区域 二重底 ウェブ 二重船側 面材 隔壁 船首尾部 DSA 端部肘板 直接強度計算結果により、主要支持 部材の寸法は、規則算式の値の85% まで軽減することができる。 疲労強度評価 25 詳細DSA 極詳細DSA ハルガーダ 最終強度 評価 7節 設計荷重 荷重ケース 追波、横波、斜波及び向波(船首尾部のみ)の4つの荷重ケース 代表的な評価点(波浪変動圧の場合、喫水線位置、ビルジ部、 キール部)における最大荷重値の包絡値と等価な設計波 等価設計波 強度評価用及び 疲労評価用の2つ の等価設計波 荷 重 組 合 せ 強度評価 荷重組合せ係数を用いて、動的荷重の 同時分布を評価 局部強度評価 船体中央部及び後部貨物タンク 船体前部貨物タンク 船首部、機関区域及び船尾部 満載状態 × バラスト状態 直接強度計算 疲労評価 衝撃荷重 スラミング荷重(LR規則)、スロッシング荷重(DNV規則)及び船 首衝撃荷重(ABS)は、現行規則のうち厳しいものを採用 設計荷重算式の設定 強度評価(ULS/SLS) 3次元線形流 体解析 波浪スペクトル 予想最大期待値 満載及び ヘビーバラスト 波浪頻度分布 船速0 (IACS R.34) 等価設計波法 代表的部材 ハルガーダ荷 重との荷重組 合せ 疲労評価(FLS) 予想荷重履歴 満載及び ノーマルバラスト 3/4船速 長期頻度分布 構造応答が最大となる荷重 ケースの選定 10-4レベルの規則荷重 応力組合せ係数 線形計算 (Local/FEA) 非線形影響等 10-8レベルの規則荷重 荷重組合せ係数 26 合応力レンジに対するワイ ブル分布 直接強度計算(1) 評価の流れ 貨物タンク部のFEA 前後貨物タンク部 中央の3貨物タンク部 横隔壁、縦通部材及び主 要支持部材の強度評価 応力評価 座屈強度評価 横桁、横隔壁及び制水 隔壁近傍の横桁、桁付 肘板の先端部及び開口 部 横隔壁付水平桁及び控 え板の肘板先端部、踵部 及び開口部 船側外板、内側板及 び縦通隔壁のせん断 強度評価 スクリーニ ング基準 横桁(ホッパ上部 ナックル結合部) 局部詳細 メッシュ FEA No 極詳細メッシュFEA解析 ホッパ下部ナックル部疲労評価 波形隔壁(下部ス ツール又はガセッ トとの結合尾部) 縦通防撓材、横 置隔壁付防撓材 の端部肘板等 直接強度計算(2) 1 Coarse Mesh解析 直接法(縦曲げモーメント及びせん断 力を解析モデルに直接負荷) 境界条件は、モデル端部をばね 支持と固定条件の組合せ メッシュサイズ:ロンジ間隔 0.5腐食予備厚を考慮 応力の判定基準 静的荷重+動的荷重 タンク内桁部材 1.0σy 甲板、船側外板、縦隔壁等 0.9σy 内底板、船底外板、横隔壁等 0.8σy 静的荷重のみ 左記×0.8 2 局部詳細メッシュ解析 対象箇所のメッシュサイズは、50mm×50mm 評価箇所 応力の判定基準 静的荷重+動的荷重 非溶接部 1.7σy 溶接部1.5σy 静的荷重のみ 左記×0.8 27 直接強度計算(3) 詳細メッシュ解析 s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s s 座屈及び最終強度 一般規定 板、防撓材及び主要支持部材の寸法比 板と板幅の比、防撓材ウェブ及び面材と板厚の比、主要支持部材の 面材の幅と板厚の比等 防撓材及び主要支持部材の剛性、主要支持部材の倒れ止め肘板の間隔、 肘板の寸法、柱の寸法、開口部及び端部肘板遊辺の補強等 座屈強度 腐食予備厚を考慮した部材寸法を簡易算式により評価 板部材の一軸圧縮、防撓材の柱座屈、防撓材の捩り座屈及び主要支 持部材のウェブ座屈(軸圧縮+せん断応力) 高度座屈解析 以下の影響因子を考慮した強度評価手法 (a) 幾何学的非線形挙動 (b) 材料の非弾性挙動 (c) 初期不整(板及び防撓材の初期撓み) (d) 境界条件 (e) 溶接残留応力 (f) 構造要素(板、防撓材、桁等)間の相関 (g) 二軸圧縮及び引張、せん断、面外荷重等の組合せ荷重の影響 28 疲労強度評価(1) 疲労被害度(DM≤1.0)により評価 隔壁貫通箇所以外 縦通肋骨 公称応力法 甲板縦通材のブロック 応力変動幅 の合成係数 継手開口部 船体中央部区域(ゾーンM) × ゾーンMより前方区域(ゾーンF) 1.0 1.0 応力頻度分布の ばらつきに関す 満載状態 るパラメータの バラスト状態 修正係数 バラスト状態 1.0 1.0 1.0 D/2 1.0 1.1 1.1 1.1 0.95 隔壁貫通箇所 満載状態 ゾーンMより後方区域(ゾーンA) 0.9 上記公称応力に、相対変位の影響を係数を乗じた 付加応力を加えた応力を用いて評価 疲労強度評価(2) 内底板とホッパ 斜板との結合部 ホットスポット応力法(極詳細FEA解析) 評価対象箇所は、板厚サイズのメッシュとする。 ホットスポッット応力は、溶接止端部から板厚の0.5 倍離れた表面応力とする。 Z X Y Z Y X Z Z Y X X 29 Y 鋼船規則CSR-B編 ばら積貨物船のための共通構造規則 鋼船規則CSR-B編の目次 1章 2章 3章 4章 5章 6章 7章 8章 9章 10章 11章 12章 12章 13章 一般原則 一般配置要件 構造設計原則 設計荷重 縦強度 船体構造寸法 直接強度解析 構造詳細の疲労強度評価 その他の構造 船体取り付け物 建造及び試験 GRAB付記符号 GRAB付記符号 就航中における切替基準 30 1章 一般原則 適用 (Sec 1) 船の長さ90m以上の船舶を対象 ■ ばら積み貨物船の定義 - 一層甲板、二重底、ビルジホッパ及びトップサイドタンクを有する単船側及び 二重船側構造(一般的なチップ船、オープンバルカー、鉱石運搬船は、適用対 象外) - ハイブリッド船(1貨物倉でも上記の構造のもの)も適用 ■ 船級付記符号 - 150m以上の船舶: BC-A, BC-B & BC-C (UR S25対応) - BC-A & BC-B船は、グラブの最小質量を20トン としてGRAB付記符号を 強制 3章 構造設計原則 材料の使用区分及び構造の連続性の規定の一部は、SOLAS 条約XII章 6.5規則に対応 4節 設計荷重 ハルガーダ荷重(Sec3) 縦曲げモーメント、せん断力、波浪水平曲げモーメント 浸水時の縦曲げモーメント(150m以上の船舶)(UR S17) 曲げ捩りモーメント(ハッチコーナ部の疲労チェック用) 荷重ケース(Sec4) 4つの等価設計波を荷重ケースとして設定 変動荷重 ー外圧(Sec5)及び内圧(Sec6) 4つの等価設計波に基づく変動荷重及び内圧の簡易算式 理論式及び実験結果に基づく粒状貨物荷重 甲板荷重(UR S21), 船楼前端の荷重(UR S3),衝撃荷重(現行規則の修正)、 浸水時の荷重及び試験荷重は、URベース 積付状態(Sec7) UR S25に基づく FEA及び疲労強度評価に用いる代表的な積付状態を付録に記載 マスカーブ 31 等価設計波 考慮する超過確率レベルにおいて長期予測された船体構造応答 と等価な船体構造応答を生じさせる規則波を用いる方法 疲労強度評価を含めすべての強度評価並びにす べての積付状態及び構造部材に適用 4つの荷重ケース 横波 縦波(向波) 縦波(追波) 横波 喫水線位置 縦曲げ最大 縦曲げ最大 横揺れ最大 の動圧最大 Load case EDW H1 F1 F2 “H” “F” Head Follow Max Bending Moment Max Bending Moment Sag. Sag. Heading Effect H2 Hog. Hog. R1 R2 “R” Beam (long wave) Max. roll (+) (-) P1 P2 “P” Beam (short wave) Max. External Pressure (+) (-) 6章 船体構造寸法 (1) 倉内肋骨の規定強化 倉内肋骨の寸法 衝突隔壁直後の倉内肋骨に対する撓み規定 倉内肋骨肘板を支持する箇所の縦通肋骨の 寸法規定 スチールコイル積載に対する寸法規定 縦曲げ応力及び等価設計波に基づく加速度 を用いた規則算式 座屈強度及び最終強度 縦曲げ強度部材及びFEA結果に基づく板部材 L<150mの船の主要支持部材(桁部材) L≥150mの船の主要支持 せん断強度に基づく規則算式 部材は、FEAにより評価 浸水時の強度規定 二重船側構造にも適用(SOLAS要求) 32 船体構造寸法(2) 冗長性の評価 SOLAS XII 6.5.3規則 対象部材 貨物倉に面する防撓パネル ハッチコーミング、トップサイドタンク斜板、ビルジホッパ斜 板、内底板、内殻板、単船側構造の船側外板、横隔壁の 上下部スツール及び横式防撓材 仮定損傷 検査可能な大きさの機械的損傷による変形及び亀裂 想定荷重 就航中に遭遇する動的荷重の80%+静的荷重 評価基準 他の防撓材が逐次崩壊しない。 非損傷状態における荷重で、防撓パネルの座屈強度評 価を安全率を1.15として実施する。 これは、上記によるする場合と等価である背景に基づく。 7章 直接強度計算(FEA) (1) (150m以上の船舶の主要構造部材の評価) 1 Coarse Mesh解析 直接法と間接法(解析後ハルガーダ荷重負荷) 境界条件は、両手法とも単純支持 判定基準 応力:等価応力 235/k 座屈:座屈強度評価における安全率SF=1.0 撓み:二重底長さ又は幅の150分の1 メッシュサイズ:ロンジ間隔 0.5腐食予備厚を考慮 2 詳細解析 高応力個所(許容値の95%以上)を対象 メッシュサイズ:Coarse mesh解析の1/4程度 判定基準: 等価応力 280/k 3 極詳細解析 主要構造部材の疲労強度評価 評価対象箇所は、板厚サイズのメッシュサイズとする。 解析結果から、疲労強度評価に用いるホットスポット応力を求める。 33 直接強度計算(2) 詳細解析及び極詳細解析の例 ハッチコーナ部 下部スツールと内底板 の取り合い部 ビルジホッパ斜板と 内底板の取り合い部 縦通防撓材 とフロアの 取り合い部 倉内肋骨 下端部 8章 疲労強度評価(1) 疲労被害度(DM≤1.0)により評価 150m以上の船舶の下記箇所を対象 34 8章 構造詳細の疲労強度評価(2) 縦通肋骨の応力評価 隔壁貫通箇所以外 ホットスポット 応力 隔壁貫通箇所 応力集中 = 梁理論による × 係数 公称応力 Coarse Mesh解析により得られる相対変位から、 それによるホットスポット応力を上記の応力に付加 ビルジナックル部や下部スツール斜板のような代表的な桁部材 極詳細解析又はCoarse mesh解析による応力×応力集中係数 ホットスポット位置における溶接 等価ノッチ応力 = 残留応力及び平均応力を考慮 した等価ホットスポット応力 × 疲労ノッチ係数 変動荷重(繰り返し荷重)は、他の強度評価と同じ算式及び組合せ BC-A,BC-B及びBC-C船の積付状態の頻度を実績ベースで設定 応力頻度分布のばらつきに関するパラメータは、すべての部材に対し、1.0 9章 その他の構造 現行規則の一部修正 船首部(Sec1) – 最小板厚及び板、骨及び桁部材の寸法 – 船首船底スラミング(船首より0.2V√L迄) – バウフレアスラミング 船尾部(Sec2)及び機関室(Sec3) 最小板厚及び板、骨及び桁部材の寸法 船楼及び甲板室(Sec4) 一部グロス寸法の規定で、板・骨部材の寸法 ハッチカバー(Sec5) UR S21ベースの規定 船体及び船楼の開口配置(Sec6) 満載喫水線条約関連 35 12章 船級符号への追加の付記 GRAB付記符号 SOLAS XII章6.5.1規則に対応 対象部材 内底板並びにビルジホッパ斜板及び 下部スツール側板の最下層の1条 評価算式 ネット板厚を下記の簡易算式により算定 tGR = 0.28( M GR + 50 ) sk (内底板) tGR = 0.28( M GR + 42 ) sk (内底板以外) MGRは、グラブ質量で、最小20トンとする。 36 試計算結果 試計算結果 ¾タンカー ¾ばら積貨物船 Tankerの試計算 供試船 ID 種類 T1 T2 T3 T4 VLCC Panamax Aframax Oil/Chemical 貨物密度: 1.5t/m3 実施対象箇所 中央部3貨物タンク部 実施項目 局部強度(板、縦通部材の寸法) 縦通部材の疲労強度 37 VLCC T1 中央部横断面 局部強度評価による寸法増加箇所 10~15% 3~15% Plate Longi 10~15% %:断面積 5% 10% 5% 15% 0.5mm 2.5mm 10% C.L VLCC T1 中央部横断面 縦通防撓材の疲労強度評価結果 1.5 1.0 1.0 Deck 1.0 0.5 Inner side 1.0 0.0 DL0 DL2 DL4 DL6 DL8 DL10 DL13 DL15 DL17 DL19 DL21 DL23 DL25 DL27 DL30 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 ISBL62 Inner side ISBL59 3.0 2.0 1.0 ISBL56 ISBL53 Side ISAL61 SL60 ISAL58 SL58 ISAL55 SL56 ISAL51 SL54 ISBL50 ISBL47 ISBL44 1.0 0.0 SL51 ISBL41 ISAL48 ISBL38 ISAL45 ISBL35 ISAL41 SL45 ISBL32 ISAL38 SL42 Inner bottom 1.0 0.8 SL47 SL40 Sloped pl. in BHT SL38 SL35 0.8 0.6 0.4 0.0 0.0 IBL1 IBL3 IBL5 IBL7 IBL9 IBL11 IBL14 IBL16 IBL18 IBL20 IBL22 0.2 0.4 0.2 SL33 SL31 0.0 1.0 Bottom 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 BL 1 BL 3 BL 5 BL 7 BL 9 BL 11 BL 14 BL 16 BL 18 BL 20 BL 22 BL 25 BL 27 BL 29 0.6 HL3 0 HL3 2 HL3 4 HL3 6 1.0 Ballast Full SL49 38 1.0 1.0 2.0 3.0 Panamax T2 中央部横断面 局部強度評価による寸法増加箇所 Plate Longi 0.5mm %:断面積 5% 1.0mm 1.5mm 5% 5% C.L Panamax T2 中央部横断面 縦通防撓材の疲労強度評価結果 Deck 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 -1 9 -1 7 1.0 DL -1 4 DL -1 2 DL -8 -6 -1 0 DL DL DL -2 LL-1 CL-3 DL Inner side CL-1 1.0 DL Center longi. Bhd -4 1.0 DL 1.0 LL-3 CL-5 CL-7 LL-6 CL-9 LL-8 CL-11 LL-10 Side SL-2 SL-5 CL-13 LL-12 CL-15 SL-7 LL-14 CL-17 CL-19 LL-16 CL-21 LL-18 0.0 2.0 4.0 4.0 2.0 SL-9 Ballast Full SL-11 SL-13 0.0 SL-15 Inner bottom Sloped pl.in BHT SL-17 SL-20 SL-22 0.0 LL- LL- LL20 21 22 Bottom 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 39 -1 7 BL -1 2 -1 4 BL BL -1 0 BL -5 -8 BL BL -3 -1 0.0 BL 1.0 BL L12 L14 IB L5 L8 L10 IB IB IB IB L3 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 IB IB L1 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 Aframax T3 中央部横断面 局部強度評価による寸法増加箇所 5~15% Plate Longi 5~15% 5% %:断面積 Aframax T3 中央部横断面 縦通防撓材の疲労強度評価結果 Deck 1.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 DL -1 DL 0 -1 DL 2 -1 DL 4 -1 DL 6 -1 DL 8 -2 DL 0 -2 DL 2 -2 5 -4 -6 -8 DL Inner side LS-46 Side LS-44 HL-47 LS-42 SL-48 HL-45 LS-39 HL-43 LS-37 SL-46 HL-41 LS-35 HL-38 SL-44 LS-33 HL-36 LS-30 SL-42 HL-34 LS-28 HL-31 SL-39 LS-26 HL-29 SL-37 0.0 2.0 4.0 1.5 1.0 0.5 Ballast Full SL-35 SL-33 SL-30 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 SL-27 SL-25 H L- 2 6 H L- 2 7 0.0 -1 9 -2 2 -2 4 BL BL BL -1 3 -1 5 -1 7 BL BL -9 -1 1 BL 40 BL BL -7 BL -5 -1 BL -3 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 BL 1.0 Bottom BL H L- 2 5 IB L1 L3 L5 IB L7 IB LIB 9 L1 IB 1 L1 IB 3 L1 IB 5 L1 IB 7 L19 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 IB IB 0.0 Sloped pl. in BHT Inner bottom 1.0 DL -2 1.0 DL LS-48 DL 1.0 Inner side 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 Oil/Chemical T4 中央部横断面 局部強度評価による寸法増加箇所 3.0mm 5% Plate Longi 1.5mm 0.5mm %:断面積 波型隔壁 5~10% 3.5mm 1.0~2.0mm 1.5~3.0mm 1.0~2.5mm 0.5~1.5mm 3.5~4.0mm 1.5~3.0mm Oil Chemical T4 中央部横断面 縦通防撓材の疲労強度評価結果 Deck DL -6 DL -8 DL -1 0 DL -1 2 DL -1 4 DL -1 7 1.0 DL -4 ISL-22 DL -1 Inner side 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 DL -2 1.0 ISL-20 Side ISL-17 ISL-15 SL-22 ISL-12 SL-20 ISL-10 ISL-8 SL-17 ISL-5 SL-15 ISL-3 Ballast Full SL-12 ISL-1 4.0 2.0 SL-10 0.0 SL-8 Inner bottom Sloped pl. 1.0 SL-5 SL-3 SL-1 L14 Bottom IB 1.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 BL -1 BL -3 BL -4 BL -5 BL -7 BL -8 BL BL 9 -1 BL 0 -1 BL 2 -1 BL 3 -1 BL 4 -1 BL 5 -1 BL 7 -1 BL 8 -1 9 L9 L4 L12 IB IB IB L7 0.0 IB IB -3 -1 -2 LS LS LS L1 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 41 5.0 10.0 15.0 考察 • 局部強度評価 9 内底板及び内底板縦通肋骨の寸法が大きくなる傾向がある。(強度評価 における貨物密度を1.025t/m3) 9 縦通隔壁及び船側外板上部の縦通肋骨の寸法が大きくなる傾向がある。 (腐食予備厚の強化(4mm)) 9 波型隔壁の寸法が全体的に増加する。(梁としての曲げ強度評価及び構 造の連続性の規定による。) • 縦通防撓材の疲労強度 9 逆山型鋼のような非対称断面の防撓材の疲労強度は、基準を満足しな い。 9 防撓材の断面形状に加え、ブラケットの有無、ブラケット形状及び寸法に よって、基準を満足しない箇所がある。(例えば、甲板ロンジ) 防撓材の断面形状をT型に変更及びブラケットの追設又 はブラケット形状変更により、疲労強度基準を満足する。 ばら積貨物船の試計算結果 供試船(重量評価) ID D1 SS1 種類 二重船側 Cape 単船側 L<150m 備考 S25 (BC-A) 実施対象箇所 貨物区域から船首部 鋼材重量の計算は、以下の仮定に基づく。 1. 局部強度評価、縦曲げ強度、直接強度計算、疲労強度評価、縦曲げ最終 強度評価をそれぞれ評価し、その結果の最大値を寸法要求値とする。 2. 構造配置、使用材料、板割りは変更しない。ただし、疲労強度評価におい て、防撓材の断面形状の変更は行っている。 42 DSS Cape size BC D1 Detail of Scantling Difference Plate, No.4 CH L: Local Upper stool: HB: Hullgirder Buckling D.T 0.5mm D: DSA 1.0mm F: Fatigue 0.5mm (Bhd) 2.5mm Corrugated BHD D.T 4.5mm 2.0mm 2.0mm 1.0mm 1.0mm 1.5 2.5mm 0.5mm 2.0mm (Bhd) (Mid) 0.5mm (Mid) 1.0mm (Mid) 1.0mm (Mid) 2.5mm(Mid) 3.5mm(Bhd) 2.0mm(Mid) 2.0mm (Mid) 3.5mm(Bhd) 0.5mm (Mid) 1.5mm (Mid) 2.0mm (Bhd) 1.0mm (Mid) 1.0mm (Mid) 1.5mm C.L. 1.5mm (Bhd) 0.5mm (Bhd) 1.5mm (Mid) DSS Cape size BC D1 Detail of Scantling Difference Stiffener, No.4 CH L: Local 15~40% 5% 15% 25~35% 20% 25~45% 10~20% HB: Hullgirder Buckling F: Fatigue %:断面積 10% 5% 5% 5% 10% 10% 10~15% 5% C.L. 15% 5% 43 DSS Cape size BC D1 Detail of Scantling Difference Plate, No.5 CH L: Local Upper stool: HB: Hullgirder Buckling W.T 0.5mm D: DSA 1.0mm 0.5mm %:断面積 2.0mm 2.0mm (Mid) 2.5mm (BHD) 1.0mm Corrugated BHD W.T 2.5mm 6.0mm 0.5mm 1.0mm (Mid) 0.5mm (BHD) 1.5 - 2.0mm 1.0mm (Mid) 2.5mm 2.0mm (BHD) 0.5mm (Mid) 1.0mm 1.0mm 1.0mm 1,0mm (BHD) (Mid) (Mid) (Mid) 2.0mm 1.5mm (Mid) 5.5mm 1.5mm 0.5mm (BHD) 1.0mm C.L. DSS Cape size BC D1 Detail of Scantling Difference Stiffener, No.5 CH L: Local HB: Hullgirder Buckling F: Fatigue 25% 5% 15% 40~50% %:断面積 25% 60~110% 15~20% 5~10% 5% 5% 5% 15% C.L. 15% 44 DSS Cape size BC D1 Detail of Scantling Difference Plate, No.6 CH L: Local Upper stool: HB: Hullgirder Buckling W.T 0.5mm D: DSA 2.0mm (Mid) 1.0mm(BHD) 0.5mm 1.5mm 1.0mm (BHD) 0.5mm Corrugated BHD W.T 2.5mm 2.5mm (Mid) 1.0mm (BHD) 0.5mm 1.0mm 1.5mm 1.5mm (Mid) 0.5mm 0.5mm (BHD) 0.5mm (Mid) 1.5mm(Mid) 1.0mm 0.5mm (Mid) (Mid) 1.5mm 1.0mm 1.5mm 2.5mm 1.5mm (Mid) C.L. DSS Cape size BC D1 Detail of Scantling Difference Stiffener, No.6 CH L: Local HB: Hullgirder Buckling F: Fatigue 25% 5% 15% 35~40% %:断面積 25% 60~110% 10~20% 5% 5% 15% 5~15% 10% 5~20% 15% 5% 10% 45 C.L. SSS Small size BC SS1 Detail of Scantling Difference Plate, No.3 CH 2.0mm 1.0mm 3.5mm L: Local HB: Hullgirder Buckling 0.5mm BHD(Plate) Upper: 2.5mm 3.5mm 1.5mm BHD(Plate) Lower: 1.5mm 1.5mm (Mid) 3.5mm 4.0mm 1.0mm 1.0mm 1.0mm 0.5mm 1.5mm (Mid) 3.0mm (BHD) C.L. 1.0mm (BHD) SSS Small size BC SS1 Detail of Scantling Difference Stiffener, No.3 CH 80% 80% 60% 100% L: Local %:断面積 90% Stiffener(BHD) 0~20% Stiffener(BHD) 40% 45% 25% C.L. 46 考察(1) DSS Cape size bulker (BC-A) 板部材の主な増加箇所 9 局部強度評価により、ビルジホッパタンク部の外板、二重底内水密ガーダー及び二 重船側部内殻並びにビルジホッパ斜板 9 縦曲げによる座屈強度評価で、二重船側部内殻上部及びトップサイド斜板 9 直接強度計算により、空倉となる貨物倉の船底外板(貨物倉中央部)、ガーダーの 板厚が増加する。また、フロア、ビツジホッパタンク及びトップサイドタンク内のトラン スリングの一部の箇所 9 隔壁(腐食予備厚の増加、浸水時の強度規定などによる。) 防撓材の主な増加箇所 9 局部強度評価により、船底外板、ビルジホッパタンク部、二重船側部内殻上部の縦 通防撓材(特に空倉となる貨物倉) 9 縦曲げによる座屈強度評価で、トップサイタンク斜板につく縦通防撓材 9 疲労強度評価により、満載喫水線近傍より上方の船側縦通肋骨が若干寸法増加と なる。 本船は、縦曲げ最終強度基準を満足している。 考察(2) SSS Small size bulker (L<150m) 板部材の主な増加箇所 9 船底外板、二重底内ガーダー及びトップサイドタンク斜板、ビルジホッパタンク及びト ップサイドタンク内トランスリングのウェブ並びに内底板。特に、内底板は、スチール コイル積載に関する規定(腐食予備厚を含む。)により寸法増加となる。 9 隔壁 9 縦曲げによる座屈強度評価により、船側外板の板厚(腐食予備厚の違い) 防撓材の主な増加箇所 9 トップサイドタンク内の縦通防撓材が、青波を含む荷重及び腐食予備厚の増加によ り寸法増となる。 9 内底板縦通肋骨は、スチールコイル積載に関する規定により寸法増となる。 9 隔壁付き垂直防撓材は、腐食予備厚の増加により寸法増となる。 47 ¾倉内肋骨(単船側構造) ¾船首船底補強部 ¾冗長性の検討 ¾スチールコイルローディング ¾グラブ 中央部貨物倉の倉内肋骨の寸法比較 (現行寸法/要求寸法) 1.5 Empty or Ordinary Ore Z act. / Z req. WBT 1.0 0.5 0.0 Cape Panamax Handy Subject Ships 48 Small 1番貨物倉の倉内肋骨の寸法比較 (図面寸法/要求寸法) 5.0 8.98 Zact./Zreq. or Iact./Ireq. Z (Section modulus) 4.0 I (Moment of inertia) 3.0 2.0 1.0 0.0 Cape Panamax Handy Small Subject Ships 船首船底補強部の寸法増加 D1 SS1 Bottom shell No.1 CH 0.0~2.0mm (3 Frame) No.2 CH 0.0~1.5mm (3 Frame) No.1 CH 9.5~11.5mm (3 Frame) No.1 CH 0.0mm (2 Frame) Bottom Floor Girder 0~20% 0.0~1.0mm 0.0~0.5mm 0~15% 0.0mm 0.0~0.5mm 120% 0.0~0.5mm 0.0~2.5mm 0% 0.0~0.5mm 0.0~1.0mm 補強範囲拡大(0.05L程度)による影響 49 冗長性の検討 供試船 ID Ship 1 Ship 2 Ship 3 Ship 4 Type DSS SSS SSS SSS Size Cape Cape Panamx Handymax Note UR S25 UR S25 - 評価箇所 9 8 8 7 6 7 6 5 5 4 4 3 2 3 1 2 1 C.L. C.L. 冗長性の検討結果 Position 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Position 1 2 3 4 5 6 7 8 Ship 1 (Cape: No.5 CH) Intact Damaged Cracked 0.84 0.83 0.92 0.88 0.72 0.71 0.92 1.24 1.25 0.71 0.70 0.85 0.84 0.65 0.62 0.89 1.40 1.71 0.72 0.70 0.88 0.93 0.84 0.86 1.06 1.27 1.19 安全率1.15を考慮しているため、 1.0以下であることが要求される。 Intact Damaged 機械的損傷による変形が20mm 又は6l/1000の場合 Cracked 防撓材の一方に亀裂が生じた場合 CSRの局部強度基準を満足していれば、本評 価による寸法増は殆どない。 Ship 2 (Cape: No.5 CH) Ship 3 (Panamax: No.4 CH) Ship 4 (Handymax: No.3 CH) Intact Damaged Cracked Intact Damaged Cracked Intact Damaged Cracked 0.81 0.81 0.74 0.65 0.63 0.68 0.93 1.16 0.78 0.78 0.71 0.63 0.58 0.61 0.89 1.20 0.78 0.78 0.74 0.67 0.76 0.56 0.99 1.16 0.78 0.78 0.67 0.55 0.49 2.22 1.20 1.50 50 0.88 0.88 0.73 0.59 0.56 2.31 1.21 1.71 0.73 0.73 0.61 0.51 0.51 2.05 1.27 1.60 0.71 0.71 0.68 0.57 0.50 1.73 1.07 1.31 0.73 0.72 0.69 0.55 0.46 2.01 1.18 1.63 0.73 0.74 0.76 0.69 0.61 1.68 1.11 1.28 グラブ付記に関する要求寸法 内底板 Grab weight is 20 ton S25適用船 Ship size DSS Cape DSS SSS SSS Panamax SSS SSS DSS Handymax 局部強度評価 板厚増加 Type DSS SSS Hold Ore Empty Ore Empty Ore Empty Ore Empty Ore Empty Ore Empty Ore Empty Ore Empty Ore Empty (1) tact 26.5 26.5 24.5 21.0 25.0 20.5 17.0 17.0 19.5 19.5 20.0 17.5 21.0 21.0 18.0 18.0 17.5 17.5 (2) treq_grab 21.0 21.5 21.5 21.5 21.5 21.5 21.0 21.0 21.5 21.5 20.5 20.5 23.0 23.0 20.5 20.5 19.5 20.0 (2)-(1) -5.5 -5.0 -3.0 0.5 -3.5 1.0 4.0 4.0 2.0 2.0 0.5 3.0 2.0 2.0 2.5 2.5 2.0 2.5 (3) treq_local 25 22 26 20.5 26 22 23 18 23.5 20.5 21.5 19 22 20 19.5 18 18 18 (3)-(1) -1.5 -4.5 1.5 -0.5 1.0 1.5 6.0 1.0 4.0 1.0 1.5 1.5 1.0 -1.0 1.5 0.0 0.5 0.5 スチールコイル積載に対する要求寸法 内底板 板部材 Ship size Handymax Handymax L<150m L<150m Type DSS SSS SSS SSS (1) tact (mm) (2) treq (mm) 21.5 18.0 21.5 17.5 18.5 16.0 19.5 16.0 (2)-(1) 3.5 4.0 2.5 3.5 腐食予備厚が、現行規則よりHandymaxで4mm増、L<150mで、3mm増 内底板縦通肋骨 Ship size Handymax Handymax L<150m L<150m Type DSS SSS SSS SSS 3 3 (1) wact (cm ) (2) wreq (cm ) (2) / (1) 405.2 1.01 401.0 469.4 0.96 491.0 315.5 0.96 328.0 303.1 1.27 239.0 51 疲労損傷箇所の評価例果 SSS Capesize Bulkerのビルジホッパナックル部(損傷発生:5年) Type of Hold No.6(B/E H) No.7(L H) Type of Structure IB Plate / BHSP, 1 IB Plate / BHSP, 2 IB Plate / BHSP, 3 IB Plate / BHSP, 4 IB Plate / BHSP, 5 IB Plate / BHSP, 6 IB Plate / BHSP, 7 IB Plate / BHSP, 8 t 16.8 16.8 16.8 16.8 16.8 16.8 16.8 16.8 deg 45 45 45 45 45 45 45 45 Structural Detail Fatigue R R/t L.Rib T.Rib Damage ◎ 100 5.95 -5.019 ◎ 100 5.95 -5.041 ◎ 100 5.95 -3.731 ◎ 100 5.95 -1.995 ◎ 100 5.95 -3.396 ◎ 100 5.95 -3.339 ◎ 100 5.95 -3.019 ◎ 100 5.95 -2.921 16.8 16.8 16.8 16.8 16.8 16.8 16.8 16.8 ◎ ◎ ◎ ------ 25/5.019=4.98年 Assuming the Installation of Longitudinal Rib IB Plate / BHSP, 1 IB Plate / BHSP, 2 No.6(B/E H) IB Plate / BHSP, 3 IB Plate / BHSP, 4 IB Plate / BHSP, 5 IB Plate / BHSP, 6 No.7(L H) IB Plate / BHSP, 7 IB Plate / BHSP, 8 Crack 45 45 45 45 45 45 45 45 100 100 100 100 100 100 100 100 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 5.95 5.95 5.95 5.95 5.95 5.95 5.95 5.95 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 1.143 1.110 0.787 0.407 1.032 1.939 2.002 1.571 --------- 内底板と下部スツール斜板/ビルジホッパナックル部 の疲労評価結果 -- DSS Capesize Bulker “D1” -Type of Structural Detail Fatigue Type of Structure Hold Crack t deg R R/t L.Rib T.Rib Damage IB Plate / BHSP 24.05 45 - - ◎ -- 0.197 -- LBhd / BHSP 22.5 45 100 4.44 -- -- 0.398 -- LBhd / TSSP 15 63.9 - - -- -- 0.754 -- Lower Stool / TBhd 24.15 59.6 - - ◎ -- 0.149 -- IB Plate / BHSP 24.4 45 - - ◎ -- 1.020 -- No.4(D/T H) 20 45 100 5 -- -- 0.096 -- Lower Stool / TBhd LBhd / BHSP 24.15 90 - - ◎ -- 0.010 -- Lower Stool / TBhd 24.15 63.6 - - ◎ -- 0.007 -- IB Plate / BHSP 24.05 45 - - ◎ -- 0.887 -- LBhd / BHSP 20.5 45 100 4.88 -- -- 0.265 -- 24.15 90 - - ◎ -- 0.003 -- No.5(L H) No.6(E H) Lower Stool / TBhd 52 考察 9 倉内肋骨の寸法は、大幅な強化が必要となる。なお、船首隔壁後方の倉内肋 骨は、撓みの規定を満足する必要がある。 9 船首船底補強部の補強範囲拡大(0.05L程度)箇所は寸法増となる。 9 局部強度基準を満足する寸法は、 SOLAS XII章の防撓パネルの冗長性要件 もほぼ満足する。 9 Grab 衝撃に対する強度要件(SOLAS XII章要求)に関し、局部強度評価を満 足する場合、Handy size bulkerを除き、Grabの最小質量20トンに対しては、 追加の寸法増は必要ない。 9 スチールコイル積載については、腐食予備厚の増加分(150m未満の船舶で 3mm、BC-A&BC-B船で、4mm)に相当する寸法が増加する。 9 大骨の疲労強度評価について、ほぼ損傷を説明でき、適切に防撓材を配置 するなどの対策により、寸法増加はない。 鋼材重量増加率(%) (鋼材重量/軽荷重量) Ratio of light weight to increasing weight (%) Outer skin D1 Inner hull Girder Trans SS1 T.BHD 0 2 4 % 6 Ratio of estimated methods (%) Local Ultimate Hull buckling D1 DSA Fatigue Slamming 0 20 40 60 % 53 80 100 第1次案、第2次案及びCSRによる鋼材重量計算比較 2005年2月 D1_1st 2005年9月 D1_2nd 2006年1月 D1 0 0.5 1 1.5 2 2.5 Steel weight ratio (v.s. light weight) % Outer Inner Girder Trans. T.BHD 評価項目による鋼材重量増加の割合 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% D1 Local Ultimate D1_2nd Hullgirder 54 DSA D1_1st Fatigue 3 鋼材重量増に関する考察 採択された規則で、2隻の検討結果、及び1stドラフト及び2ndドラフト による十数隻の検討結果からの類推に基づき、CSR適用の影響は、 IACS UR S25に適合した船舶(L≥150m) ¾ 軽荷重量に対する割合で、2.5%ないし4.0%、鋼材重量が軽荷重量の80% と仮定すると、鋼材重量増加は、約3%から5%となる。 ¾ 重量増加は、主として局部強度評価によるものである。局部強度評価を満足 する寸法で、直接強度計算、疲労強度評価などを実施すると、構造重量増 加は、設計にも依存するが、上記数値より減るものと思われる。 ¾ Handy size Bulkerでは、スチールコイル積載における腐食予備厚の影響及 びグラブに関する規定による重量増加が無視できない。 L<150m未満の船舶 ¾ 軽荷重量に対する割合で、2.5%ないし4.5%、鋼材重量が軽荷重量の80% と仮定すると、鋼材重量増加は 約3%から6%弱となる。 ¾ スチールコイル積載による寸法増及び縦曲げ座屈による重量増加が大きい。 まとめ タンカー 局部強度評価結果からは、波型隔壁を除き大幅な寸法増加はない。 疲労強度評価結果から、防撓材形状、端部ブラケット形状を変更すれば、北 大西洋25年の荷重条件下でも、大幅な寸法増加は要求されない。 ばら積貨物船 鋼材重量増加は、 IACS UR S25を適用船に、各強度評価項目を独立して実 施した場合、軽荷重量に対する割合で平均約4%となる。 鋼材重量増加は、船首船底補強範囲の拡大、腐食予備厚の増加、グラブ対 応、二重船側構造に対する浸水要件の適用、単船側構造の倉内肋骨の強化 が主たる要因である。 55 56 CSR 対応ソフトウェア CSR対応ソフトウェア ClassNKのCSR向け計算ソフト • 名称:PrimeShip-HULL(CSR)(仮称) – 船体強度評価システムの名前を継承 • ばら積貨物船版 – JBP CSRに対応 – 2005年12月にリリース開始 • タンカー版 – JTP CSRに対応 – 現在開発中 57 PrimeShip-HULL(CSR)の構成 • 算式計算システム – 主要目、船体横断面を入力して規則適合計算 – 入力値に対する評価結果を表示 – 寸法修正しての再計算が可能 • 直接強度評価システム(FE解析) – CSRに従った有限要素法による解析を実施 – L≧150mの主要構造部材に適用 – 3ホールドFEモデルが必要 算式計算システム PrimeShip-HULL(CSR) Rule Calculation System 58 算式計算システム画面構成 個船 データ 操作コマンド プロパティ表示 作業領域 共用データ 入力手順 主要目→形状→部材→区画→積付 59 算式計算システム計算機能 • Ordinary断面 – 最小板厚 – 局部強度評価(板と骨の寸法計算) – たて強度評価 • 腐食を考慮した断面性能計算 – 座屈強度評価(板及び骨) – たて曲げ最終強度 – 船殻重量計算(単位長さ) • Web断面 – 主要構造部材寸法計算 (L<150m) – ロンジ疲労強度評価 – 船殻重量の計算 結果表示とレポート出力 60 その他の機能 • Bulkhead Section評価 – 隔壁構造計算(Intact + Flooding) • 波型隔壁 • 平板隔壁 – ロンジ隔壁貫通部疲労強度評価 – ハッチコーナー疲労強度評価 – クロスデッキ強度評価 • Excelシートで提供 – – – – 二重底強度(許容積付) 船首尾区画、機関室 船楼、甲板室、上部構造 艤装品、舵 直接強度評価システム PrimeShip-HULL(CSR) Direct Strength Assessment System 61 ばら積貨物船CSRの直接計算要件 • 長さが150m以上の船舶に適用 • 主要構造部材の強度をFEMにより評価 – 外板及び内殻 – Trans.及び桁などの支持構造部材 – 隔壁構造 • 強度評価項目 – 降伏強度(コースメッシュと詳細メッシュ) – 座屈強度 – 交差部の疲労強度 FEMホールドモデルと設計荷重 • ホールドモデル – 3ホールドモデルで、中央ホールドを評価 – メッシュサイズ:ロンジスペース程度 – 3種のモデルが必要 • Heavy Cargo • Light Cargo • Ballast Hold – 腐食予備厚の半分を控除 • 設計荷重:UR S25の積付に等価設計波を考慮 – – – – 均等及び隔倉積み スラック及び多港積み状態 バラスト状態 港内状態 62 境界条件とハルガーダ力の考慮 • モデル両端で支持条件 • ハルガーダ断面力の考慮 – ホールド中央で曲げモーメントを一致 – 隔壁位置でせん断力を一致 • 間接法と直接法 間接法 ハルガーダ応力は評価時に重ね合わせ 直接法 ハルガーダ断面力を直接モデルに付加 PrimeShip-HULL(CSR) 直接強度評価システム 評価モデル 荷重、境界条件の設定 強度評価 構造解析 63 PrimeShip-HULL(CSR) • 汎用のプリ・ポストプロセッサをカスタマイズ PrimeShip-HULL(CSR) Direct Strength Assessment System MSC.Acumen MSC.Patran (pre-post) MSC.Nastran (solver) CSRの要件に特化した機能 • • • • • • • 腐食予備厚の控除 CSR要求積付の自動設定 設計荷重の作成 ハルガーダ応力の重ね合わせ(間接法) 部材の降伏強度に応じた許容応力評価 座屈パネルの自動作成と座屈所要板厚計算 レポート作成機能 64 降伏・座屈強度評価 Yielding check Buckling check Estimation レポートの出力 • ビューポートのキャプチャリング – Input title and note – editable • 積付状態、区画加速度、計算条件、各種 評価結果 • HTMLで出力 65 タンカー版開発スケジュール • 直接強度評価システム – 2006年3月末にリリース予定。 • 算式計算システム – 2006年10月のリリースに向けて 準備中。 Thank you for your attention 66