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2013年度 活動報告書
Noti’s 2013年度 活動報告書 (2013/3/11~2014/3/10) <はじめに> 1 ◆代表挨拶 宇宙開発においては 2013 年 9 月 14 日のイプシロンロケットの打ち上げ成功に加え、 2013 年 11 月から始まる若田宇宙飛行士の国際宇宙ステーションの長期滞在開始への 期待と盛り上がりを見せております。特にイプシロンロケットの打ち上げでは宇宙開発 への貢献という面でも多大なものを持っておりますが、一般の人々の宇宙開発への関心 を高めるということにも繋がりました。 この盛り上がりの気運の中、私たち宇宙学生団体 Noti’s はこの一年間(2013 年 03 月 11 日~2014 年 03 月 10 日)活動して参りました。Noti’s の設立(2012 年 3 月 11 日) から 2 年程経ちましたが、その活動のもとにあるのは「宇宙を通して人のためになるこ とをする」という活動理念でした。 Noti’s として Bar でのイベントの開催は初めての試みではありましたが、より一般 の人に宇宙に関心をもってもらおうという考えのもと 2013 年 6 月に講演会「Bar で宇 宙旅行」を開きました。「Bar で宇宙旅行」では多くの人にご参加をいただき宇宙への 関心を高めるきっかけを作れたのではないかと思います。この場をおかりして改めて、 当イベントにご協力いただいた講演者、スタッフ、関係者の方々、またご来場いただき ました参加者の皆様に厚く御礼を申し上げます。 2013 年度を迎え、Noti’s に新たなメンバーも加わりました。今後も各事業部のプロ ジェクトを進めるとともに各メンバーも経験を積んでいき、宇宙への気運を高めていき たいと思います。「宇宙を通して人のためになることをする」ということを胸に、より 多くの方が宇宙に関心を持てるようになる活動を今後も行って参ります。 最後に、皆様に宇宙学生団体 Noti's の活動方針を御理解いただき、今後ともご支援 を賜りますよう、どうぞこれからも宜しくお願い申し上げます。 Noti’s 代表 同志社大学 田鶴浦 政策学部 政策学科 2 年 咲 2 ◆本報告書の説明 2012年3月11日の発足から2年が経ち、Noti’sの活動実績も積みあがって参りました。 この度は2013年3月11日~2014年3月10日のNoti'sの活動をまとめた報告書を作成いた しました。お世話になった方々、活動を温かく見守って下さっている方々、今後Noti's の活動に興味を持っていただいた方々に向けてNoti'sとはどういった組織なのか、これ までにどのような活動を行ったのかを報告することを目的に、本報告書を作成いたしま した。一年ともなると分量的に多くなりますが、是非ともご覧いただければ幸いです。 また、この機会に私たち自身も活動を振り返り、活動の根本を考えるきっかけとなり、 Noti'sという組織のことについて改めて考えました。その結果、理念や方向性、組織構 成などを一新することになりました。本報告書ではNoti’sの新体制についても記載して おります。 内容といたしましては、①そもそも【Noti's】とはどういった団体なのかという「団 体説明」、②2013 年 3 月 11 日~2014 年 3 月 10 日の「一年間の活動報告」、③2014 年 3 月 10 日時点でどのような状態であり、今後どうしていくのかという「現状と未来」、 の以上三部構成となっております。 3 <目次> <はじめに>………………………………………………………………………………… 1 ◆代表挨拶………………………………………………………………………………………2 ◆本報告書の説明………………………………………………………………………………3 <第一部団体説明編>~Noti'sとはどういった組織なのか~.6 ◆概要...........................................................................................................7 5W1H............................................................................7 団体情報............................................................................7 ◆Noti’sとは.................................................................................................8 Noti’sとは........................................................................8 存在理由...........................................................................8 理念...............................................................................8 方針...............................................................................8 ◆組織...........................................................................................................9 組織図.............................................................................9 Noti’s という組織についての説明.....................................................11 ◆メンバー紹介............................................................................................12 <第二部過去編>~今まで何をしてきたのか?~........................13 ◆活動一覧....................................................................................................14 新入生歓迎会....................................................................................................15 第 21 回衛星設計コンテスト……………………………………………………………………………17 Bar で宇宙旅行……………………………………………………………………………………………19 Space Traveler’s Night 2013……………………………………………………………25 4 Noti’s Cafe…………………………………………………………………………………………………33 <第三部現在・未来編>~現在どの様な状態であるのか?今後どう していくのか?~........................................38 ◆グループ.................................................................................................39 ◆本部.........................................................................................................40 宇宙教育事業部....................................................................41 宇宙旅行事業部....................................................................42 宇宙産業事業部....................................................................43 社会調査プロジェクト..............................................................43 webプロジェクト...................................................................43 インタビュープロジェクト..........................................................43 勉強会プロジェクト................................................................44 メンバー交流プロジェクト..........................................................44 ◆高校生支部..............................................................................................45 衛星設計プロジェクト..............................................................45 ◆名古屋支部..............................................................................................46 会社・工場訪問プロジェクト........................................................46 イベント参加プロジェクト..........................................................47 ◆OB・OG支部..........................................................................................48 <おわりに>.........................................49 ◆編集後記..................................................................................................50 <資料編>..............................................51 ◆会計...........................................................................................................51 5 <第一部 団体説明編> ~Noti’s とはどういった組織なのか~ 6 ◆概要 5W1H who :京都を中心とした関西の学生 where :京都を中心とした関西圏 what :宇宙に関わる全てのことが活動の対象 whom :京都を中心に全ての人に対して(基本的には、宇宙に興味がある、好きな人) why :宇宙に興味があり、宇宙を通して何かしらの活動をしたいため。 how :支部・事業部・プロジェクトごとに各々が活動。 団体情報 団体名 :宇宙学生団体Noti's 設立者 :島田英裕 代表 :田鶴浦咲 発足年月日 :2012年3月11日 メンバー数 :グループ合計24名+2名(顧問・アドバイザー)(2014/3/10現在) 顧問 :渡辺圭子 立命館大学理工学部准教授 アドバイザー :山川宏 京都大学宇宙総合学研究ユニット副ユニット長 拠点 :キャンパスプラザ京都・Place+ 〒600-8216 京都府京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町 939 7 ◆Noti’s とは Noti’s とは 『宇宙に関する活動をする場』 宇宙に興味があり、宇宙が好きな人達が、宇宙と言うテーマの中で様々な活動をする場で す。宇宙と一言に言ってもその中には様々な分野や要素がありますが、Noti’s では宇宙にさ え関係があれば、それら全てを活動の対象としています。 存在理由 『宇宙に関する様々な活動をする』 宇宙に関する様々な活動をする場である Noti’s の存在理由は、メンバー各自が宇宙に関す る様々な活動をすることにあります。 理念 『宇宙を通して人のためになることをする』 ここで言う人とは、他人だけではなくメンバーや自分自身も含みます。上記を理念とした 理由は以下の3点です。 ①「人のために活動をしている時に、自己満足で終わって相手のことを忘れている。」と いうことが無いようにするため。また、忘れそうになった時に振り返るため。 ②メンバーも含めた、Noti’sに関わる全ての人が楽しく活動することを目指すため。 ③自分のためにも、他人のためにも誰のためにもならない活動を行うことが無いようにす るため。 方針 ①「より活発に活動する」 ②「より宇宙に関する活動をする人を増やす」 ③「宇宙に関して、知る・考える・行動する人を増やす」 8 ◆組織 組織図 Noti’s グループ 顧問 代表 アドバイザー 副代表 役員 本部 OB・OG 支部 名古屋支部 Noti’s グループの構成 ※2014 年 3 月現在名古屋支部は活動休止中です。 9 高校生支部 各支部(本部を含む) 代表 副代表 役員 各事業部 責任者 メンバー 各プロジェクト 責任者 メンバー 事業部外 プロジェクト 責任者 メンバー 各支部の内部構成(本部を含む) 10 Noti’s という組織について Noti’s とは、Noti’s グループを一番外側の一番大きな枠とし、その中に各支部が存在するグ ループ組織です。Noti’s グループは「本部」「高校生支部」「OB・OG 支部」「名古屋支 部」から構成されています。Noti’s グループ全体の代表、副代表の元に各支部は存在します が、基本的にはそれぞれが独立しています。 ※現在名古屋支部は活動休止中です。 2012 年度の活動報告書の作成を契機に、組織を再編しました。発足時は Noti's 本部だけで したが、高校生支部など多くの支部ができたため、「Noti's グループ」を最大単位として、 その下に4つの支部を置きました。よって、本部は支部の一つとして存在することになり ます。また、各支部はお互いに公平な立場です。 また、以前はプロジェクト単位で活動していましたが、プロジェクトだけではなく、新し い組織構造として事業部を置きました。事業部とは、活動が活発であり、プロジェクト単 位では収まりきらないような活動を行う部署のことです。その中には様々なプロジェクト があります。事業部外プロジェクトとは、事業部に入らない全てのプロジェクトのことを さします。活動が活発であり、一つのプロジェクトとしては収まりきらないと代表・副代 表が判断した場合、事業部化します。各事業部・プロジェクトにはそれぞれ最低一人の責 任者を置きます。 顧問・アドバイザーについては原則的に Noti’s グループ全体の顧問・アドバイザーになり ます。 11 ◆メンバー紹介 ◆メンバー紹介 <グループ> 山川 宏:京都大学 宇宙総合学研究ユニット 副ユニット長 渡辺 圭子:立命館大学 理工学部 准教授 <本部> 田鶴浦 咲:同志社大学 政策学部 政策学科 2年 中島 麻佑:立命館大学 理工学部 物理科学科 1 年 島田 英裕:立命館大学 情報理工学部 情報システム学科 岩井 沙織:同志社大学 商学部 4年 4年 大峠 李花子:立命館大学 経営学部 経営学科 3 年 石田 新司:京都大学大学院 エネルギー科学研究科 修士 1 年 小柳 茜:同志社女子大学 薬学部 6 年 日下部 龍:京都大学大学院 情報学研究科 田中 伶奈:立命館大学 産業社会学部 システム科学専攻 修士 2 年 2年 牧澤 遼:京都工芸繊維大学 工芸科学部設計工学域 電子システム工学課程 高橋 めぐみ:兵庫県立大学 看護学部看護学科 3 年 宗安 慧:京都大学 工学部 材料工学専攻 4 年 東 佳徳:同志社大学 理工学部 環境システム学科 3 年 多田 紗也香:関西大学 総合情報学部 総合情報学科 1年 森木 銀河:京都産業大学 理学部 物理科学科 1 年 <高校生支部> 青谷 拓海:舞鶴工業高等専門学校 電子制御工学科 4 年 Techit Tritrakarn:舞鶴工業高等専門学校 電子制御工学科 牧澤 茜:京都産業大学附属高等学校 3年 <OB・OG 支部> 石田 一希 橋爪 達哉 八橋 大輔 藤井 大地 徳永 大輔 山田 梢 12 4年 2年 <第二部 過去編> ~今まで何をしてきたのか~ 2013 年 3 月 11 日~2014 年 3 月 10 日のグループ全体の活動について、時系 列に沿って一つ一つの活動ごとに記載しております。 2013 年度は新規メンバーを募集した新入生歓迎会に始まり、活動拠点のコン ソーシアムを離れ Bar や Café でのイベント開催など 1 年目とは異なる趣向を 持った企画が目立った 1 年となりました。補足資料があるものはそちらも合わ せてご覧ください 13 ◆活動紹介 ◆概要 一年間の具体的な活動のスケジュールです。次ページから下記の活動について、具体的な 内容が順番に記載されています。 2013 年 4 月 7 日 新入生歓迎会 2013 年衛星設計 PJ 2013 年 6 月 29 日 Bar で宇宙旅行 2013 年 10 月 12 日 Space Traveler’s Night 2013 2013 年 12 月 14 日 Noti’s Café 14 2013 年新入生歓迎会 (2013 年 4 月 7 日 本部) Noti’s では平成 25 年度の大学等の新入生に活動をしてもらう機会として、4 月 7 日に 嵐山の渡月橋近辺で『宇宙花見』を開催しました。企画リーダーは大峠が担当し、その 他 Noti’s 内の数人のメンバーを中心に当日に向けて準備を進めました。『宇宙花見』 というのは私たちが考えた造語で、「美しい桜を眺めながら宇宙談話にも花を咲かせま しょう!!」という意味合いを込めて、イベント名を決定しました。 準備段階では数人で進めていたものの、結局当日スタッフは大峠と青谷の 2 名だけで した。スタッフ 2 名は午前 11 時に JR 嵯峨嵐山駅に集合した後、渡月橋付近の様子を 確認しました。この日は前日から雨の予報で、Facebook でも雨天によりイベントを中 止した場合には即時通知するというアナウンスを流していたのですが、幸いなことに天 気は曇りで持ちこたえていました。午前 11 時 45 分少し前、再び嵯峨嵐山駅に戻り 「Noti’s」と書いたプラカードを改札前で掲げて参加者を待ちました。しかし、定刻の 45 分になり、さらに午前 11 時 50 分を越えても一向に参加者が現われない…。「今日 は天気も悪いし,花見なんかしたくなかったのかな」と思い、あきらめかけていた頃、 Noti’s のアドレス宛に参加者から私たちの居場所を尋ねるメールを受け取りました。そ の参加者、現在 Noti’s メンバーである宗安と合流し、2 名のスタッフ,1 名の参加者と いう形ではありましたが、ようやく宇宙花見へと移りました。 15 嵯峨嵐山駅から出て渡月橋を渡り、中之島にあるお店で各々うどん等のテイクアウト の軽食を購入し、外で八分咲きほどの桜を鑑賞しながら食べました。宗安は京都大学工 学部で材料力学を専攻しているということで、そういった関係の話も聞きつつ、徐々に 打ち解けていくことができました。食事も済み、喫茶店にでも入ってゆっくりと Noti’s の紹介をしましょう、という話になったのですが、開催地付近の喫茶店はどこも学生に は少し厳しい値段だったので、いろいろと歩き回った挙句、少し裏道に入ったところの 落ち着いた雰囲気の喫茶店を利用することに決めました。喫茶店の中では、Noti’s でそ の時行われていた各事業部の活動を紹介しました。宗安はもともと宇宙旅行事業部の存 在を知って Noti’s に興味を持ったそうで、宇宙旅行に関する話を中心に将来イベント の案などについても意見を交わしました。また、このとき初めて紹介した衛星設計プロ ジェクトにも興味を持っていただき、その要旨に関する話も伝えました。少ない人数で したが、むしろ密度の高い交流が図れたという点で、今回の新入生勧誘イベントは有意 義なものであったと思います。実際、この時参加していただいた宗安には、その後ミー ティングに参加してもらい、宇宙旅行事業部,衛星設計プロジェクトで中心メンバーと して活動してもらいました。 反省点としては、悪天候であったとはいえ参加者数が極端に少なかったということと, 開催時期が他のサークルの新歓と重なってしまった可能性があることが挙げられます。 次回はもっと広報手段および時期を吟味し、よりよいイベントを企画していきたいとも います。 16 第 21 回衛星設計コンテスト 理系の宇宙系団体が多い中、Noti’s では理系,文系を問わないテーマの下で活動を進め ていたのですが、「よくよく見ると文系的活動の方が多いのでは?」という思いが青谷 の中に芽生えており、同じく Noti’s の理工系メンバーの中にも工学的な活動をしてみ たいという気持ちが高まってきていたという中で、2012 年春ごろ、「衛星設計コンテ スト」への出場を目的として、新たに“衛星設計プロジェクト”というプロジェクトを 発足しました。 当初のメンバーは青谷(舞鶴高専 4 年)、トン(舞鶴高専 4 年) 、三上(奈良高専 3 年)の いずれも高専に在籍する理系男子 3 名でした。この中でも、三上は前回の衛星設計コン テストのジュニアの部で入賞経験があり、その時の資料や情報をもとに手さぐりでの活 動を始めました。奈良と舞鶴は近いようで遠い距離にあるので、たまに実際に会って活 動を勧めつつも、基本的に会議は Skype でのビデオチャットが中心となりました。幾 日かの議論の末「宇宙開発を進める中で、人々には娯楽が重要だろう!」という結論に 達し、我々のチームのアイデアとして、宇宙で風呂に入るための技術を実証する衛星を 提案しようという意見にまとまりました。提案する衛星の名前は『宇宙風呂技術事象衛 星』(Space Annabunamu Technology Demonstration Satellite)、愛称は『SAT de Satellite』にしました。Annabunamu とは、トンの母国であるタイで“風呂”を意味 する言葉の音(アーンアブナム)をローマ字で表記したものです。 具体的に実証する技術および衛星を用いた実験としては、 ・衛星内部に格納した円筒形容器に水を一定量充填し、容器内の側面において 0.5G の 加速度を実現。 ・巻き取り式伸縮機構を利用した、定常回転時に同容器内の水深を変化させる機構の実 現。 ・側面に配置されたヒータによって生じる自然対流の PIV 計測による可視化。 を選出しました。 しかしながら、高専 3 人組は全員が電子制御工学科に所属しており、専門外の分野に 挑戦するのは面白いとは思ったものの、やはり流体力学が奥深すぎたために悪戦苦闘す ることとなりました。そんな折、Noti’s で新歓イベントとしてお花見を開催すると、京 都大学工学部物理学科 4 回生の宗安が参加し、Noti’s のメンバーとなりました。声をか けてみたところ、アイデアに興味を示してもらえたので、早速プロジェクトに入っても らいました。また、京大学部生時代に Noti’s メンバーで東京大学大学院に進学してい た橋爪,そして京都工芸繊維大学 2 年生の牧澤にもアドバイザーとして協力を仰ぎ、こ の頃からなんとか内容を詰めていけるようになりました。それぞれの成果を Facebook 上にアップロードする、お互いの予定を合わせて Skype でミーティングをする、とい った活動を繰り返し行いました。その結果、容器には熱指向性をもつ CFRP(炭素強化 17 プラスチック)を 2 重構造にして使用すること,風呂の温度は 42℃を目標とすること, 容器内部の光源から照射されるシート状レーザと流体内のポリエチレンフロビーズや ナイロン 12 等のトレーサ粒子を利用して PIV 計測を行うことなどを含めた衛星アイデ アの諸元をまとめました。これらをもとに、さらに、提案するアイデアの意義や社会へ の影響、そのほか熱制御系設計を含む技術的側面に言及した「ミッション解析書」を締 切最終日の 7 月 12 日に衛星設計コンテスト事務局に提出し、結果を待ちました。 結果は・・・8 月下旬に青谷のもとに通知が届き、残念ながら最終審査会には出場で きない旨、通達されました。正直、悔いの残る結果であり、通知書に記載されていた各 審査員の方々からの意見を読むと、提出以前に気づいてもっとより良いものにしておき たかった、と思う点がたくさんありました。しかし、それも含めて今回の活動は非常に 新鮮で楽しいものであり、とても勉強になる部分も多くありました。関わった Noti’s メンバーにとっては、有意義な経験になったと思います。 18 Bar で宇宙旅行 (2013 年 6 月 29 日 宇宙旅行事業部) まず、今回このイベントを開いた目的というのは ①一般の人々に宇宙旅行の実態を知ってもらい、身近にあるということ、魅力をしって もらう。 ②バーという場の雰囲気を利用して、集まっていただいた人につながってもらって宇宙 のコミュニティを広げていく。 ③ ①、②を通して宇宙旅行、さらには宇宙産業の発展に貢献する ということです。この目的のもと、全員が忙しい中、Noti’s スタッフ、社会人、ローレ ンス店長伊東さんが協力し合って最善の準備ができたと思っています。 イベントを終えていくつかトラブルもありましたが、参加者の方のお話を聞いたところ、 高評価をしてくださるかたが多く、成功であったといえると思っています。今回、あま り宇宙を知らない人が多いなかで成功させることができたのは、アカデミック(講演会) とエンターテイメント(宇宙クイズ大会)の 2 つの要素の合体があったからだと思いま す。今後も宇宙旅行、宇宙のことをより一般の人々に知ってもらうために、今回のイベ ントの形を生かしつつ、またその反省からブラッシュアップをしてもっと素晴らしいイ ベントが企画できたらいいなと考えています。 【イベント概要】 *日時 2013 年 6 月 29 日 18:00~21:30 *場所 大阪 梅田 ローレンス(レストランバー) *参加費 4500 円 社会人 学生 3000 円 *タイムスケジュール 18:00 18:20 初めのあいさつ 18:30 浅川敬司氏の講演 19:15 交流会 20:15 宇宙クイズ大会 20:55 終わりの言葉 21:00 終了 アンケート記入 「スペースシップ 2 でいく宇宙旅行」 19 【浅川恵司氏の講演について】 宇宙旅行へ行こう、といったムーブメントの起こりは 2001 年の「ペプシを飲んで宇 宙へ行こう」と呼ばれた企画から始まる。実際にはそれより前から言われていたのかも しれないが、大々的に発表されたのは初めてであった。同年浅川さんはクラブツーリズ ムの宇宙旅行クラブで勉強会を始めていた模様。 公演中の浅川恵司さん 宇宙旅行の転換期ともいえるのが 2004 年で、アメリカのエックスプライズ財団が 10 億円の賞金を懸けて宇宙旅行コンテストを行った。そこで見事に高度 100km の宇宙空 間まで達し無事に帰還したのがスケールド・コンポジット社の「スペースシップ 1」(以 下 SS)と母機の「ホワイトナイト 1」(WK)であった。SS ならびに WK は離陸から 45 分で高度 15 ㎞へ、そこで SS を切り離しロケットブースター点火後マッハ 3 の速さで、 わずか 90 秒で高度 110 ㎞の宇宙空間に達する。_このとき 3G の力がかかる(自分の体 重が 3 倍になる感覚)。サブオービタルでの無重力を 4 分間体験したのち、最も危険と される大気圏に突入するが、この際尾翼を 60°傾けることにより正しい姿勢を保つこ とができる。この時かかる力は 6G。その後無事に着地し前人未到の宇宙空間弾道飛行 を達成した。ここまでのフライトの所要時間は約 2 時間。この卓越した技術はヴァージ ン・ギャラクティック社へと引き継がれ、現在 5 機の SS2 および WK2 の開発がされ ている。なお操縦は、ほぼマニュアルであるためパイロットが非常に重要で、スペース シャトルの操縦士経験者や空軍パイロットを雇用するようだ。 20 SS2 と WK2 は 2014 年内に宇宙旅行を実現することを目標に開発・試験が進められ ている。2009 年には既に機体は完成しており非常に窓の多い構造になっている模様。 そこから 100 回以上のデモフライトを経験しており安全性の向上に努めている。2013 年 4/29 には初めてロケットエンジンの点火試験に成功し大きく前進したが、しかしま だ 14 ある工程の内の 4 段階までしか達成しておらず先はまだ長いかもしれない。特に 最大の関門であるアメリカ政府が認証してくれるか?という点はまだまだ見通しが立 っていない。 宇宙旅行の出発はアメリカニューメキシコ州の専用発射場より行われる。そこは砂漠 地帯で周辺に建物がなく、一年の 300 日雨の降らない乾燥地帯で雲も全くない標高 1500m の土地である。言い換えれば宇宙旅行の拠点としてはこの上ない土地である。 すでに多くの人が予約をしているようである。日本では退職後と思われる人が多く、健 康管理が課題となると考えられる。健康管理は NASA の宇宙飛行士の健康管理を行っ ているところが兼任してくれるが、民間企業で初めての宇宙なので具体的にどの程度の 健康状態なら大丈夫、という基準がない。年齢制限は無く初フライト予定者には 90 歳 の女性もいる。 日本での宇宙旅行を牽引しているのが浅川さんであるが、日本に宇宙港を作り事業を 行っていくというのは、まだ先の話かもしれない。この事業には金、技術、法律といっ たものが必要であるが、特に日本は宇宙関連の法整備の点で欧米諸国から大きく遅れて いる。そこを改善していくためには国が宇宙へより真剣し取り組まざるを得ないような ムーブメントを日本国内で起こす必要がある。そこで火付け役としての役割を担うのが 浅川さんであり、イベントに集まってくれたお客さんであり、Noti’s といった団体であ る。宇宙旅行は世界規模の市場を持つビジネスとなるポテンシャルを秘めている。そし て日本が宇宙旅行を実現することにより技術立国であり観光立国となる日を目指して 浅川さんは日々努力をしている。 講演を聞く Noti’s スタッフ 21 【宇宙クイズ大会について】 ・クイズ大会の概要について 6~7名のグループに分かれて皆様に意見を出し合って頂き回答する、という形で行 われました。また 1 グループに回答表明をしていただく代表者(こちらサイドで初めに 選んでいたお客さん)1 名、回答集計用にノティススタッフ一人を配置させていました。 ステージ 1 の問題では 4 択の問題が 5 問、ステージ 2 では皆様に考えてもらう問題 2 問が出題され、正解数の一番多かったグループには景品(惑星チョコ)が与えられまし た。 ・当日の感想 まずグループ分けのときに、使う予定にしていたテーブルがほかのお客さんに使われ ており、1 グループ消滅することになってしまいました。当初予定していた人数よりも 少なかったので、そのグループの人たちをほかのグループに割り振りましたが、手間取 ってしまい、グループの人数に 2 名の差ができてしまいました。完全にランダムにグル ープを作ってしまったために社会人だけのグループなどができてしまいました。 クイズ大会が始まると1グループにスタッフが1名付き、会話が円滑に進むように配 慮した甲斐もあってかグループ内での会話も盛り上がっていたように思います。クイズ が始まってからは、皆様なりの意見を出しては頂けましたが、それをまとめるのが少し 難しかったです。また、意見をどんどん言ってくださる方もいれば、あまり積極的に言 わない方もいらしたので、そのバランスをどうとるかがスタッフにとっては一番の正念 場だったと感じました。 代表者に発表してもらっている場面 22 クイズ大会で驚いたのは、皆様の正答率が思った以上に高かったことです。第1ステ ージもさることながら、第 2 ステージの代表者の方に口頭で答えていただく問題では論 理的に回答する方も多く、さすが宇宙好きの方々だと感服しました。答えを考える際に、 代表者の方 1 人の意見ではなくグループの皆様の意見を取り入れて回答できた点はと ても良かったです。 全体を通じて司会のスピード感のあるまわしや問題のレベルも適切であったこと、ま た代表者の方のお話がうまかったので非常に盛り上がっていただけたと思います。 【参加者データ】 学生 22 名 社会人 30 名 今回のイベントは社会人の参加者が多くおられました。これはローレンスで告知してい ただいた効果であると考えられます。 男性 37 名 女性 15 名 男女比は、男性が参加者の 71%を占めていました。宇宙に興味のある人はやはり男性 の方が多いのではないかと考えました。 23 今回は Noti’s 初の試みとして Bar でイベントを開いたのですが、私は今回のイベント だけで宇宙旅行の魅力を全て理解して頂いたとは思っていないので、今後も引き続き Bar でイベントを行っていきたいと思っています。 また新たな挑戦として、CAFÉ など他の場所でもイベントを開いていこうと考えていま す。 そして、今まであまり参加出来ていなかった、小中学生やシニアの方に来ていただき、 宇宙旅行を知って頂き、そこから宇宙にも興味、関心を持って頂けるように活動してい きたいと思います。 参加者及びスタッフの集合写真 24 Space Traveler’s Night 2013 (2013 年 10 月 12 日 宇宙旅行事業部) 【イベント概要】 ◆日時:2013 年 10 月 12 日 18:15 ~ 21:00 ◆場所:京都コンソーシアム 2 階ホール ◆参加費:社会人 学生 4,000 円 3,000 円 ◆当イベントは下記のスケジュールで実施いたしました。 18:15~18:35 開場・受付 18:35~18:40 山崎直子氏からのビデオメッセージ放映 18:40~18:50 開会の挨拶 18:50~19:30 大貫美鈴氏による講演 19:30~19:35 休憩 19:35~20:00 宇宙飛行士適性ゲーム 20:00~20:50 立食パーティー 20:50~21:00 閉会の挨拶、記念撮影 25 【講演会】 講演中の大貫美鈴さん 宇宙旅行ビジネス~サブオービタルから火星まで~ 開発状況について、宇宙開発は最早国のプロジェクトの域に収まらず商業化して民間 も手掛ける分野となった。2005 年頃からスペースシャトルの引退を見越して開発が進 められてきた。次の世代のスペースシャトルの代役を NASA が民間から購入するとい うビジネスの形である。アメリカは輸送機を民間に任せる形の宇宙開発に方向転換した ようで、現在 7 人乗り往還機を民間で 3 社競合して開発を続けている。主な取引先は NASA であるが、もちろん民間からの搭乗者も受け入れられる。 宇宙飛行士以外で宇宙に行くような有人開発まだまだ先の話である。と思っている 人々も多いようだが、実はもう始まっていて 10 周年である。宇宙旅行は定義として「自 分で代金を払っていった人」となっている。その代金だが、行き先を ISS(国際宇宙ス テーション)とした場合一回のフライトでなんと約 40 億円。これまでに 8 回 7 人が行 っており、数字から分かるようにリピーターが存在している。2 回 40 億円を支払うだ けの価値が宇宙旅行にあることが如実に伝わる例である。現在はロシアのソユーズが唯 一 ISS まで人を送る手段となっているが、宇宙旅行は予約が溜まっていて訓練を終えて 待機状態の人々もいる。 現在は 90 分で地球を一周する軌道までの宇宙旅行の行き先は ISS しかない。しかし 今後の展開では、行き先に民間プロジェクトによる宇宙ホテルが追加されるだろう。宇 宙ホテル構想はアメリカ、ロシア、ヨーロッパの国々で進められている。アメリカでは 26 ビゲロウエアロスペース社が NASA の蓄積していた、ふくらまし式モジュールの技術 を NASA の技術を購入し、宇宙ホテルに収まらず、ISS に参加していない国のための商 業宇宙ステーションを目指している。今のところ大型の輸送機がないので試験的に、ISS に合体する小さなモジュールを付けるのが第一歩であるが、行く行くはオール商業化の 宇宙ステーションを目指している。取引先としては宇宙開発を進める新興国である。ヨ ーロッパも宇宙ホテル計画を進行中だがアメリカのように自己出資ではなく、資金源が 中東なのでアメリカよりも進行が遅い。こちらは実験目的がメインでなくリゾート感覚 での集客を目指している。宇宙開発にまで各国の特色が出てくると面白いと感じる。ロ シアは蓄積してきた技術を生かし、小さく早くといったコンセプトで開発を進めている 模様である。 近年注目を集めているのがサブオービタル宇宙旅行で、およそ 2000 万円で高度 100km の宇宙の入り口まで行って帰ってくる、というものである。価格は ISS を行き先 とする宇宙旅行よりも二桁違うため、身近に感じる人も多い。この手の機体開発はアメ リカのベンチャー企業が断トツで進んでいるが、大手が手掛けるヨーロッパでも今年前 進した。しかしヨーロッパは未だに法整備は進んでいない点が今後ネックとなるだろう。 サブオービタル宇宙旅行の出発点となるスペースポートも同様にビジネスチャンス と見られており、アメリカでは州対抗で誘致活動をしている。機体の開発はできないが、 スペースポートを作り、機体を輸入して商業活動をしたいという国は増えている。サブ オービタル宇宙旅行は機体の開発はもちろんのこと、地上でのスペースポートも同時に 開発する必要がある。 今後年間 20 本の打ち上げ需要が生まれ 300 億円規模の産業になると試算されており、 今現在 0 円規模であることを考えると大きな躍進である。サブオービタル宇宙旅行の利 用目的としては旅行そのものだけでなく、宇宙実験、企業のプロモーション活動、結婚 式などの記念、教師を宇宙に送ってのライブ授業、さらに価格が下がれば宇宙修学旅行 なども考えられる。 サブオービタル宇宙旅行の申し込みは既に始まっており、それに伴う申込金ビジネス、 訓練ビジネス、宇宙保険ビジネス、宇宙服ビジネスなど周囲ではお金が動き始めている。 日本では俳優の岩城滉一さんが申し込みをしている。 宇宙旅行が現実味を帯びてきたことに伴い、市場調査が行われるようになった。調査 の結果需要的には宇宙実験の方があるが、企業としては華やかなイメージの強い宇宙旅 行に力を入れたいようだ。宇宙旅行は 300 億円規模の産業だが、リピーターが望める 宇宙実験はさらなる規模になるとみられている。商業宇宙企業の番付も初めて作成され、 本格的に注目され始めた。ネックとなった資金調達を解決したのはエンジェルと呼ばれ るアメリカの巨大投資家の存在が大きい。 27 人間の行く先はサブオービタルや ISS、宇宙ホテルにとどまらない。月、さらには火 星までもが目的地となる未来も遠くない。月での有人活動を商業的にサポートするゴー ルデンスパイク社がその活動の一環として月周回旅行を計画している。火星については インスピレーションマーズ社の火星旅行に加え、マーズ・ワンで知られる火星移住のた めの片道切符が多くの注目を集め 22 万人もの応募があった。こうした宇宙開発に出資 する投資家は IT 関係が多く億万長者と呼ばれる 1000 億以上の資産家の内 9 人が宇宙 に投資している。 最後に日本の宇宙旅行について、現状として宇宙から撤退する企業が右肩上がり、つ まり宇宙産業に元気がない状態である。そのなかで国は現在 7 兆円規模の宇宙関連産業 (宇宙機器からソフトウェアまで)を 15 兆円規模へ倍増させる方針を打ち立てている。 そのうち宇宙旅行はいま 0 円の産業なので今後期待が持てる。宇宙旅行に関して日本は 欧米から大きく遅れをとっているようにみえるが、実は行動自体はかなり前からしてい た。北海道は 1986 年からずっと商業スペースポート活動おり、清水建設は 1990 年に 宇宙ホテル構想があった。宇宙をモチーフにした遊園地「スペースワールド」、宇宙婚 のアイデア、これらすべては日本が世界に先駆けて行っていたものだ。宇宙旅行という 分野の開拓により、宇宙へ関わる人はますます増え、その関わり方は大きく広がってい くだろう。そしてそのような日が訪れるのは遠くない未来の話だと思う。宇宙時代の幕 開けを一日でも早く実現するために大貫美鈴氏は今日も第一線で活躍し続けるのだろ う。 【宇宙飛行士適性ゲーム】 ・ゲームについて 参加者交流のために宇宙飛行士適性ゲームを行った。 このゲームは月面で遭難したとき持っているものに順位をつけ、その誤差を NASA が 提供している回答と照らしあわせるものだ。誤差が小さいグループから順に 1 位とする。 本来は個人で行った後にグループで行うゲームだが、今回は時間の都合でグループでの み行った。また景品として、今回の講演者、大貫美鈴氏が宇宙グッズをご用意してくだ さった。 ・当日の様子 スタッフがファシリテーターとして議論が円滑に進むよう各グループを回った。最初は ぎこちなかったが徐々にグループ内の議論が活発になり参加者が楽しんでいる様子が 伺えた。今回は学生・社会人入り混じったグループ構成にしたため、専門性の高い意見 から面白い意見も出てゲームを楽しむとともに新たな知識の共有に役立ったと考えら 28 れる。表彰は交流パーティー中に行い、誤差が同じグループがあったためじゃんけんで 勝ったほうに景品を大貫美鈴氏から贈呈していただいた。 大貫さんに用意していただいた景品とゲームに取り組む参加者の皆さん 【アンケート結果】 1.年齢 主に 20 代学生の占める割合が多かった。 2.学部 理系が多い。社会人の理系文系比は 4:3 とほぼ半々なのに対して、学生の比率は 2:1 と理系が文系の倍の人数である。 3.男女 男性が女性の 3 倍近く参加している。男性の方が宇宙に興味があると考えられる。 4.興味のある分野 理系が多い為か、科学技術が少し多い。だが、文系の少なさに対して宇宙産業は多い。 その他の意見としては、「宇宙投資」、「宇宙人文学」が挙った。 29 5.大貫美鈴氏の講演について 感想: <良い意見> ・ 海外での商業について知ることができ良かった ・ 宇宙ビジネスに遅れていると思われがちな日本の活動について知らなかった為、 勉強になった。 ・ 宇宙旅行の構想など、日本が初めに考えたものがあるのにそれを生かしきれてな いのが少し残念だと思った。 ・ 宇宙ビジネスの最新の情報が得られて良かった。 ・ 今後の展開が気になる内容で興味深かった。 ・ 知識のない自分にも分かりやすい内容で良かった。 ・ 普段自分が学んでいる分野とは別の視点で「宇宙」というものをとらえることが でき良かった。 ・ 宇宙の商業活動が進められていたことに驚いた。 ・ 純粋にわくわくした。 ・ 有人宇宙分野の最新情報について幅広く知ることができ参考になった。 ・ 宇宙事業についての具体的な話は宇宙を身近に感じるのに十分であり、夢が広が った。 ・ 火星移住については知っていたが片道切符で 20 万人もの人が行きたがっている ということに驚いた。 ・ 宇宙ホテルは民間の企業が多く、本当に宇宙に関心が高くなってきているのだと 考えさせられた。 ・ 宇宙旅行がいつの日かより身近になる日がくると思うと少し怖い反面、期待もし てしまった。 <悪い意見> ・ 知識がないと理解できず、逆に宇宙旅行が遠く感じた。説明がいらないことを話 過ぎだと思う。 ・ 専門向きで前置きが足りないと感じた。 ・ 質問の機会がなかった。 ・ 駆け足であった。もっとゆっくりと詳しく話して欲しかった。 ・ 宇宙について知っている人には退屈であり、詳しくない者には難しく分かりにく かった。 ・ プロジェクターが低く、画面下が見えなかった。 ・ 投資家の話など余分なものはいらない。 30 【山崎直子氏のビデオメッセージについて】 実際に宇宙へ行ったことのある方からお言葉をもらうのはあまりできない体験であ り、満足してもらえた様に感じる。ただ、大貫氏の講演でのコメントにあったよう、プ ロジェクターの不具合、位置などが問題だった(斜めになっていた、下の方が映ってい なかった)。 【アンケート】 1)イベントを通して宇宙に関する興味が深まったか 2)その理由 ・宇宙をビジネスの場として考えたことがなかった為とても新鮮だった。 ・難しすぎる。分かりやすく現実的な要素を入れてほしい。 3)印象に残ったプログラムとその理由 <大貫美鈴氏の講演選択の方> ・ 宇宙旅行について新たな知見を得た ・ 将来関わりたいと思う分野(宇宙工学)に関係したことが話題になってお り新しいことを知れたと感じたから ・ 今、どのような宇宙開発が行われているか、日本が宇宙開発においてどう いうことをしているのか知れてよかった。 <山崎直子氏のビデオメッセージ選択の方> ・ 宇宙飛行士の方が自分たちに向かってメッセージをくださるという経験が 貴重でした。 ・ 本物の宇宙飛行士の方のお話を聞けて興奮しました。 <ゲーム選択の方> ・ 初見の方と様々な知識を出し合い計画をたてることができたから。 ・ グループの方々がすごく博識だったから ・ 意見交換が面白かった。 ・ 音楽で焦らせたり演出がよかった。 31 <立食パーティー選択の方> ・ いろんな人と話ができたから。 4)イベントについて <要望・意見> ・ 関東圏、東京での開催(参加団体の活動拠点が関東東北に集中している為) ・ 学生活動への寄付と考えれば納得できる値段だが、高い。 ・ もう少し早い時間(19 時開始 20 時終了くらい)だとより自由がきく。 5)今後参加したいと思うイベントの内容・テーマ ・ ロケット発射を見に行くツアーなど ・ 大型モデルロケット打ち上げなどモデルロケット系のイベント ・ 宇宙産業を日本の主軸産業にする為に政府はどのような支援をお粉て行けば良い かを考えるイベント。その分野の知識をお持ちの方に勉強会をしてもらいたい。 ・ 探査機のテーマ ・ 無重力を体験する ・ 宇宙商業 ・ スペースデブリ(宇宙ゴミ) ・ 宇宙食 32 Noti’s Cafe 宇宙に少しでも興味・関心がある人に宇宙を知る場を提供するために、今回カフェとい う気軽な場所でイベントを開催いたしました。 参加者自身が宇宙に触れ、知れ、楽しむことを目指し、また参加者同士の交流も促進で きる内容で行いました。 テーマは『伝統文化×宇宙』 。講演者は、京都大学の人文社会系や芸術系を含む、宇 宙に関する学際的な研究の開拓をしていらっしゃる磯部洋明氏でした。 『宇宙酔』(懇親会) Noti’s Cafe の後は食べ飲みしながら宇宙の話に酔う、宇宙酔を行いました。 【イベント概要】 『Noti's Cafe×宇宙酔』 (平成 25 年度 輝く学生応援プロジェクト 活動資金サポート事業) ◆日時 2013 年 12 月 14 日(土) 17:00~17:15 受付 17:15~17:20 挨拶と Noti’s の紹介 17:20~18:00 宇宙トーク 18:00~18:25 ワークショップ 18:25~18:30 終わりの挨拶 ~18:45 宇宙酔の参加者、京福電気鉄道北野線北野白梅町駅に集合 19:00~21:00 宇宙酔 「宇宙とアート・伝統文化(仮)」 ◆場所 ・Noti’s Cafe: cafe and bar ジーエヌロージー ・宇宙酔: cafe and bar ジーエヌロージー近くの居酒屋 ◆対象者 18歳以上の方 33 ◆参加費 Noti’s Cafe: 500 円 宇宙酔: 3150 円 ◆定員 Noti’s Cafe: 21 名 宇宙酔 : 30 名 ◆講師紹介 磯部洋明 氏 京都大学学際融合教育研究推進センター特任准教授。 専門は宇宙物理学、特に太陽の研 究をされています。他にも人文社会系や芸術・伝統 文化系を含む、宇宙に関する学際的な研究の開拓をされており、「宇宙×お茶」、「宇 宙×アート」など様々な分野と宇宙を繋げておられます。 【Noti’s cafe レポート】 『テーマは宇宙、アート、伝統文化』。 京都大学学際融合教育研究推進センター特任准教授、磯部洋明さんにご講演していただ きました。 専門は宇宙物理学、特に太陽の研究をされていますが宇宙総合研究ユニットでの活動も 行っておられます。宇宙総合研究ユニットでは宇宙の様々な分野を総合的に研究する組 織であり、宇宙工学、天文学、物理学、といった理系の領域から宇宙法、宇宙ビジネス、 哲学等文系の領域まで幅広い分野を研究行われています。 まずは多くの人が興味を持つ火星の生命の話からお話ししていただきました。 大昔から地球と火星には繋がりがあります。火星の火山の爆発があってそれが隕石とし て地球に来ていたのです。さらにその火星からの隕石のなかには石化した生物のような ものも発見されています。昔から隕石という方法で地球と火星の間でやりとりがあった のです。その隕石ですが実は隕石よりすっと小さいチリやホコリは大きな隕石よりずっ と多いそうです。これに微生物がくっついていたらすごい数の微生物が地球に入ってき ているのではないか?とおあおっしゃっていました。 次の話題は科学とは離れた神話の研究についてでした。 磯部さんがなぜ神話の研究なのかというと、宇宙の分野に芸術を入れたい、新しい分野 を入れたいという思いがもとで、究極の目的は、『我々は何ものであるのか、我々はど 34 こに向かうのか』という宇宙研究最大の目的に繋がるということでした。これはゴーギ ャンの絵画『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くの か』という題と同じ問いかけです。人類の誕生を辿るとき、簡単なのは親を辿っていく ことです。しかしずっと昔まで遡るのは難しいです。人類の誕生の始まりはまだ解明さ れているとはいえません。しかしその問の答えは神話にあるのです。ゴーギャンの絵画 の題は人間が常に問い続けることです。その問に対して科学者は科学者で一定の答えが あるが、磯部さんは別の分野の方の回答も聞きたいとおっしゃっていました。 そして本題の宇宙×伝統文化、アート。今回のテーマは伝統文化、アートでしたが、そ れ以外の宇宙×○○シリーズについても語って下さりました。宇宙×伝統文化の一つと して宇宙落語や古典落語のアレンジがあります。宇宙をテーマにまずは落語を作り、そ の作った話を科学者が科学に反していないかチェックして作り上げる非常にユニーク なもので、1 年に 1 回開催しています。お寺で宇宙学はお寺で科学者の話と宗教者の話 を聞こうというイベントです。宇宙に対する考え方では科学者と宗教者ではまた違いそ れをお寺でどちらの話も聞き考えてみるというものです。2014 年 1 月開催のものから Noti’s が運営を任されることになりました。宇宙×保険室もおもしろいものです。「生 物の性別は 2 種類であるのが地球の常識です。中には万という種類で性別を持っている 生物もいるようですが数多くはありません。もし宇宙の世界では性別の数が 3 種類であ ることが常識であったとすれば面白い世界にならないかと問いかけられました。」とか 匂いと宇宙というコラボもあります。宇宙は主に視覚であり宇宙の匂いに関してはなか なかわかりません。錦市場の銭湯で宇宙をイメージしたオリジナルお香作りのイベント を開催しました。その他にも宇宙×書、宇宙×お茶など様々なものがあります。宇宙 ×○○のように宇宙をテーマに何かを行うと珍しく面白い、無理矢理感があっても、関 西の風土では無理矢理でもできるしまた受け入れてもらえると話されていました。 今回磯部先生の話をお聞きし、難しいイメージのある宇宙を楽しめるものにするヒント を得たと思います。宇宙をより人々に身近に感じてもらえるにはどうしたらいいか、ど うしたら楽しめるのか考えるとても有意義なものとなりました。 35 【ワークショップ】 *概要 当日 18 時より、A,B,C の 3 つあるグループごとにワークショップを行いました。 (グループ分けは、あらかじめスタッフが振り分けており、1 グループ 4,5 人でした。) *内容 新たに「宇宙×○○」を考えてもらうというもので、約 10 分間グループで話し合いを 行っていただきました。その際、スタッフの森木、石田がそれぞれ B グループ、C グ ループに参加者として参加しました。 その後、グループの代表に話し合った「宇宙×○○」について発表していただき、A グ ループは「宇宙×月面歩行」、B グループは「宇宙×スイーツ」、C グループは「宇宙 ×家具」という結果になりました。 その中でも、磯部さんが「これまでに聞いたことがない」とおっしゃられた「宇宙×家 具」を考えたCグループには、磯部さんからすごろくのプレゼントが渡されました。 *反省 参加者としても振り返ってみると、とてもよい企画であったと思います。Noti’s café 開始時の雰囲気は硬かったが、その後の講演で少し柔らかくなっていき、このワークシ ョップではかなり良い雰囲気を作ることができました。参加者自身がワークショップに 積極的であったことから、「宇宙の敷地を下げる」という今回の Noti’s café の目的を 達成できたと思います。 反省点としては、参加者同士の話し合いにもう少し時間を費やすことができるとよかっ たということです。参加者が一番楽しめた時間でもあるので、参加者同士が十分に話し 合えるように時間を設けることができたなら、満足度はより高くなるはずであると考え ました。 36 37 <第三部 現在・未来編> ~現在どの様な状態であるのか? 今後どうしていくのか?~ 2 年間活動してきた結果として、各支部、各事業部、各プロジェクトが現在 どのような状態であり、今後どのように活動していくのかということについ ての説明です。各支部、事業部、プロジェクトごとに説明があります。 38 ◆グループ ◆Noti’s グループとは Noti’s グループとは、Noti’s 全体を統括することを目的とした組織です。全構成員は Noti’s グループに所属しており、その元の各支部で活動を行います。Noti’s グループの現在の主な 構成員といたしましては、代表、副代表、その他役職、顧問、アドバイザーがあります。 Noti’s 全体としての決定や、外部の方々とのやりとりは Noti’s グループで行います。具体 的な活動といたしましては、今後も他の地域などで活動したい方がいらっしゃった場合、 新しく支部を発足の決定や、新しく発足した支部の援助などを行います。よって、直接的 な活動は基本的には行いません。それらは各支部で行います。 ◆組織図 39 本部 ◆Noti's 本部とは Noti's グループの本部です。正式名称は「Noti's」であり、単に「Noti's」と言った場合は この組織を指します。Noti's の根本的な活動を目的とした組織です。規模は、現在では 4 支部 24 名にまでなりました。今までの全ての活動は、基本的にはこの本部で行われた活動 になります。今後は、2 年間の活動で培ってきたものを元に、多くのメンバーとより幅広い 活動をより活発に行うことを目指して活動を続けていきます。そのためにも、個人個人が より活発に活動していければと考えています。 40 宇宙教育事業部 ◆宇宙教育事業部とは 宇宙教育に関する活動を行う事業部です。初年度は、助成金の申請が通り、最終的に子供 たちを呼んだ合宿を行うことを目標に活動を行っています。 ◆活動について <過去> 活動の最初に、2012 年 2 月に子供たちを呼んだ合宿を行うという目標を立て、 企画を考え、 助成金を頂ける権利を得ました。その後、企画を練りながら、合宿を行う際に必要な能力 や経験をつけるため、今までに水ロケット練習やサイエンスセミナーを行ってきています。 <現状> 実際に合宿で行う予定である水ロケットなどの練習を行い、最初の外部への活動として精 華女子中学校でサイエンスセミナーを開催したというのが現状です。 <今後> 今後は、合宿に向けて、企画を練って実際の予行練習として施設に宿泊したり、宇宙教育 に関係する講習に参加したりする予定です。サイエンスセミナーは様々な場所で継続的に 行っていければと考えています。 41 宇宙旅行事業部 ◆宇宙旅行事業部とは 宇宙教育事業部 宇宙旅行に関する活動を行う事業部です。これまでに HP 作成プロジェクト、宇宙旅行イ ベントプロジェクトを遂行させて参りました。今後は、これらの活動を継続して行い、新 たなプロジェクトを発足させたいと考えています。 ◆詳細 目的:日本で宇宙旅行を実現させる。 目標 長期:宇宙旅行から日本に維新を起こす。 中期:一般の人に宇宙旅行を知ってもらう。宇宙旅行を好意的に捉えてもらう 短期:10 月 3 日にイベントを行う。 ◆活動 <現在の活動内容> ○宇宙旅行に関するホームページを制作 ○宇宙旅行イベントの開催「Space Traveler’s Night」や「Bar で宇宙旅行」 <今後のスケジュール> 10 月:Space Traveler’s Night2013 開催 12 月:宇宙旅行についてのオンライン情報誌の作成 2 月:関西サテライトオフィス訪問 6 月:宇宙産業に関する勉強会の開催 42 宇宙産業事業部 ◆宇宙産業事業部とは 宇宙教育事業部 宇宙産業に関わる様々な活動をする事業部です。研究活動や Web サイトなどの制作活動を 行っています。これまでは活発に活動ができていませんでしたが、今後は研究活動をメイ ンに活動を行います。メンバー内に、宇宙産業に関わる論文を執筆予定の者が多数存在す るため、それらをメインの活動として行っていきます。また、研究活動を行いながらメン バー間での交流や、共通部分の作業分担を行い、効率的に研究活動を進めていければと考 えています。 その他、宇宙の情報をできる限り集めたポータルサイトを作成する予定です。 社会調査事業部 ◆概要 宇宙に対して世間一般の方々がどう思っているのか?宇宙ビジネスに対するニーズはある のか?などを調査することが目的のプロジェクトです。 ◆現状 これまで、宇宙に対する世間一般の方々のニーズの構造を分析しました。現状としまして は、京都大学の磯部先生と共同で進めていくことになっています。今後は、自分達で何度 か調査を実施し、調査方法や質問内容などの質を上げていき、最終的には業者にお願いし て定点観測をできるようにすることを目指して活動を行っていきます。 Web プロジェクト ◆概要 WEB を通して、宇宙に関わる活動を行うプロジェクトです。具体的には、多くの人々に宇 宙を知ってもらうために、全国の宇宙系イベントの紹介や宇宙系学生団体の紹介を行って います。また、Noti’s 自体の HP や SNS の運営なども行っています。 43 インタビュープロジェクト ◆概要 宇宙関係の様々な方々にインタビューを行うプロジェクトです。インタビューを行うこと で、自分達も他の方々の活動を知りまた、その内容を公表することで様々な方に知ってい ただくことが目的です。現在までに 1 名にインタビューを行いました。今後も定期的に行 っていければと考えています。 勉強会プロジェクト ◆概要 宇宙に関する様々な勉強会を行うプロジェクトです。現在までに「スペースデブリ」 「宇 宙産業」のテーマで2回行いました。今後もメンバーの要望や必要に応じて開催してい く予定です。 メンバー交流プロジェクト ◆概要 メンバー交流に関する様々な活動を行うプロジェクトです。今までに BBQ やスポーツ 大会を行いました。今後はそれらを行う時、メンバー間を超えてなるべく外部の宇宙関 係の学生などをお呼びして開催していければと考えています。 44 ◆高校生支部 ◆高校生支部とは 2012 年 4 月 29 日に現代表の三上が発足した組織です。代表は2人体制で、役職につい ては今現在未定なものも多く存在します。役職については今後活動を行いながら必要に 応じて決めていきます。現在のメンバーは3名で、モデルロケットプロジェクトと、宇 宙系学問分類プロジェクトの活動を行っています。 ◆組織図 衛星設計プロジェクト ◆衛星設計プロジェクトとは Noti’s では理系,文系を問わないテーマの下で活動を進めていたのですが、比重が文系 的活動に傾いていたため工学的な活動を活発にしようという思いから始まりました。 2012 年春ごろ、Noti’s の高校生支部の理工系メンバーを中心に「衛星設計コンテスト」 への出場を目的として、新たに“衛星設計プロジェクト”というプロジェクトを発足し、 第 21 回衛星設計コンテストに出場しました。 45 ◆名古屋支部 ※現在活動中止中です。 ◆名古屋支部とは 名古屋支部とは、現在の代表である中尾太一が「名古屋でもこのような活動を行いたい」 という要請から、グループの代表・副代表と共に会議を重ね 2012 年 8 月 27 日に発足した 組織です。まだ発足して間もないため、具体的な活動はあまり行えていませんが、今後は メンバーを集めるなど組織作りを行いながら、名古屋に多くある宇宙系の会社・工場訪問 や、宇宙系のイベントなどへの参加などの活動を足がかりに様々な活動をしていきます。 しかしながら名古屋支部メンバーの意向により現在は活動を休止しております。 ◆組織図 46 会社・工場訪問プロジェクト ◆概要 名古屋支部の最初の活動としてスタートしました。名古屋には宇宙関係の会社や工場が多 数あるということで、それらの会社・工場を訪問させていただき、宇宙産業の実態につい て知ることを目的としたプロジェクトです。今後は 10 月に一社目を訪問させて頂く予定で、 企業・工場のリサーチや、訪問のお願いなど実際に訪問をさせていただく準備を進めてい きます。 イベント参加プロジェクト ◆概要 宇宙関係の様々なイベントに参加することが目的のプロジェクトです。名古屋支部は発足 して間もないため、初期の活動として行い易いものとして発足しました。今後イベントに 向けて活動を行っていきます。 47 ◆OB・OG 支部 ◆OB・OG 支部とは 今後継続して活動を行う場合、メンバーが卒業後も Noti’s と関わることができるようにと 発足した組織です。来年度から卒業生と現役生の交流活動などを行っていく予定です。 ◆組織図 48 <おわりに> 49 ◆編集後記 制作責任者である田鶴浦咲の活動報告書を終えての感想です。 本活動報告書の目的は、活動を通し様々な人にお世話になっているため、その方々に向け Noti’s の活動報告書を作ろうというものでした。 最初は私自身 Noti’s に入って 1 年も満たないので私が報告書の作成に携わってよいものか と思いました。しかしメンバーに資料の作成の依頼や過去の活動の説明を受けているうち に、Noti’s が行ってきた活動への理解も進み、この報告書を制作することが私自身の Noti’s への思いを深めることに繋がりました。 実際には私が関わっていない活動のほうが多いのですが、制作中はこういうイベントもし ていたのか、このプロジェクトはこうして始まったのかなど Noti’s の歴史を振り返ること に繋がりました。Noti’s の立ち上げからまだ 2 年しか経っていないのにも関わらずこれだけ 多くの活動をしてきたことが純粋に驚きであり、2 年しかではなくもう 2 年経ったのかとい う思いに変わりました。ここまで Noti’s を大きくしてきた設立初期のメンバーには敬意の 念を抱くばかりです。 半年という区切りで今回報告書を書かせて頂いておりますが、その半年の中でも多くの 方々に支えられ、 またその支えなくして Noti’s は立ち行かないということを実感しました。 こうして報告書として振り返ってみて改めて Noti’s に関わってくださった方々に感謝の念 を抱きます。皆様方、本当にありがとうございました。 最後になりますが、私、田鶴浦 咲 2013 年 10 月より Noti’s の二代目代表に就任しました。 Noti’s の理念の実現を目指し Noti’s の活動に一層励んでいく思いであります。どうぞ皆様 今後とも【Noti’s】をよろしくお願いいたします。 ~2014 年 3 月 31 日 執筆:田鶴浦 咲~ 50 資料編 ◆会計報告 2013 年度の会計報告となります。最終収益分 55,636 円は、次年度の活動資金とさせて いただきます。 また、Noti’s 内で行う交流会などは基本的にメンバー内でお金を出し合って行って いますが、端数が出た場合プラスでもマイナスでも団体の会計より調整しております。 日付 収入の部 項目 2012年度引き継ぎ分 2013/6/29 barで宇宙旅行 2013/10/2 総会 2013/10/12 スペーストラベラーズナイト 2013 2013/12/14 Noti'sCafe 2014/2/22 総会 合計 金額(円) 備考 38,933 Barで宇宙旅行合計収支、 201,000 当日会計は会場の代表者に委任 5,500 参加費500円×11人 参加費(社会人)4,000円×10人 131,500 (学生)3,000円×24人 (スタッフ)1,500円×13人 参加費500円×12人 寄付金1,000円 40,000 H25年度輝く学生応援プロジェクト活動支 援サポートコース30,000円 5,000 会費500円×10人 421,933 支出の部 金額(円) 備考 スペーストラベラーズナイト2012返金分、 2013/4/1 2012年度分未計算支出分 4,710 事務消耗品購入費 日付 項目 2013/4/6 カメラ修理 2013/4/6 雑費 2013/6/29 barで宇宙旅行 2013/10/2 総会 2013/10/12 スペーストラベラーズナイト 2013 2013/12/14 Noti'sCafe 2014/2/22 総会 2014/3/31 次年度繰り越し 合計 13,000 2013年3月2日実施コズミックカレッジ開 催時私物破損修理代補償 105 会計整理用封筒購入費 Barで宇宙旅行合計収支、 201,000 当日会計は会場の代表者に委任 企画費(模造紙、ポストイット)購入費 3,688 当日飲食費 会場利用費、会場備品使用料、飲食費 99,698 (ケータリング・お酒・ソフトドリンク) 企画景品購入費 会場利用費、飲食費、備品購入費(ビデ 39,376 オカメラ、三脚)、講師交通費 企画費(模造紙、ポストイット)購入費 4,720 当日飲食費 55,636 421,933 51 (C)2012-2014 Noti’s 制作団体:Noti’s(本部) 52 53