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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A

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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
林野庁
目
次
1
地域協議会関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2
間伐関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
3
林内路網整備関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
4
森林境界明確化関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
5
里山再生対策関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
6
高性能林業機械導入関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
7
木材加工流通施設関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
8
木造公共施設整備関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
9
木質バイオマス利用施設整備関連・間伐材安定供給コスト支援関連 ・・・・・41
10
特用林産施設整備関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
11
流通経費支援関連・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
12 利子助成関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69
13 地域材利用開発関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73
14 基金外その他関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75
森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~地域協議会~
【事業全般】
(問1)協議会メンバーについての見解いかん。
協議会のメンバーについては、事業を実施する、地方公共団体、森林組合等の
林業事業体・林業経営体、木材加工業者、木質バイオマス需要者等を基本とし、
関係する団体や機関等も含まれることとなると考えている。
本事業の支援を受けるためには、協議会のメンバーとなることが必要であるが、
誰を協議会メンバーとするかは、それぞれの地域の自主性にゆだねることとして
いる。なお、協議会メンバーについては、事業開始時点で限定されるものではな
く、事業の進捗に応じて随時追加することも可能と考えている。
また、広域に展開する企業などについて、複数の都道府県の協議会のメンバ
ーになることもありうると考えている。
(問2)誰でも協議会に参加できるのか。(県が参加できる者を決めるのか。)
協議会の参加者については、各メニューの事業を実施する者のほか、関係する
団体や機関等を想定しているが、その参加の可否は各協議会において決定するこ
ととなる。
※ 都道府県が協議会事務局になる場合など都道府県が相当程度関与することが
考えられる。
※ 各メニューにおいて、原則としての事業主体の要件を定めているので参考に
されたい。
(問3)地域協議会のメンバーに事業主体を限った理由いかん。
京都議定書の森林吸収目標の達成に向け森林の整備を進めるとともに、低炭素
社会の実現を図り、林業・木材産業の再生を進めるためには、地域の実情に応じ、
間伐を低コストで安定的に推進する対策と、間伐材の需要を拡大する対策を一体
的に推進することが必要である。
本事業では、地方公共団体、森林組合等の林業事業体・林業経営体、木材加工
業者、木質バイオマス需要者等の関係者の合意のもと、地域の課題に対応した上
記のような取組に対する支援を行うこととしている。
このため、地域の関係者からなる協議会を立ち上げ、それぞれの地域の課題解
決に向けた方策について議論していただいた上で、関係者間の合意のもと、必要
な事業を実施することとしており、事業主体について、地域の協議会のメンバー
に限っているところである。
- 1 -
(問4)協議会を結成して、計画を作るに当たってのタイムスケジュールはどの
ようになっているのか。事業の実施は最大で23年度まで実行可能とある
のだが、この協議会では、どのような調整を行って事業計画を作成するこ
とになるのか。
各都道府県において、既存の組織の活用も含め、6月から7月にかけて協議会を
設立し、協議会において必要な事業を調整しつつ事業計画を作成し、都道府県へ
提出して意見を述べる。この計画や意見を踏まえ、最終的には都道府県が事業計
画を作成することとなる。
(問5)例えば、間伐事業は殆どの市町村で実施することが想定されるが、実施
する市町村全てが協議会に参加することになるのか。
本事業の推進に当たっては、地域の森林・林業の振興を図る上で指導的立場の
市町村が関わることが望ましいが、少なくとも、市町村が事業主体となるのであ
れば参加することが必要である。
(問6) 都道府県が協議会の事務局を行う場合、技術者給で都道府県職員の人件
費をみてよいか。
人件費を本事業の対象とする場合、本事業を実施するのに必要な追加的な日
数等を厳密に管理・証明する必要がある。都道府県に協議会の事務局をおく場
合、職員が本事業の業務に従事する日数等を厳密に管理・証明する必要がある
ほか、職員が従事した業務が、指導等事業(補助率1/2以内)なのか、協議
会事務局としての業務(補助率10/10以内)なのかについても、厳密に区
分して管理・証明する必要がある。これらの内訳を整理・証明することが基本
的に難しいと考えられることから、都道府県が協議会の事務局を行う場合、技
術者給で都道府県職員の人件費をみることは困難と考える。
(問7) 技術者給について支払方法は月給でよいか。
基本的に難しいと考えている。
技術者給については、事業を実施するために追加的に必要となる業務(専門
的知識・技術を要する調査等)について、当該事業を実施する事業実施主体が
支払う実動に応じた対価とし、日当たり単価に事業に従事した日数を乗じた額
とする。
また、日当たり単価の算定については、事業に直接従事した者に係る基本給、
諸手当(超過勤務手当は除く。
)、賞与及び法定福利費を合わせた額を就業規則で
定められた年間就労日数で除した額とする。(算定にあたっては、退職給与引当
- 2 -
に要する経費は含まれない。)
(問8) 技術者給の労賃に通勤手当及び労賃支弁者に係る社会保険料、労働保険
料は交付対象経費となるか。
いずれも対象となる。
(問9) 要領別紙1の交付対象経費のなかで、1地域協議会の運営、調査・調整、
計画作成、普及等について、協議会等を開催した際、参加した事業主体に
謝金、旅費を支払うことはできるか。
謝金とは、会議・講演・研修等で招いた者などに対して支払われるべきもので
あり、事業主体については直接的に助成の恩恵を受けることから、協議会の構成
員である事業主体に支払われるべきものではないと考える。
旅費については対象になると考える。
(問10)例えば、地域協議会の事務局を県森連に置くこととし、県森連が第三者
より賃貸契約により借り受けているスペースを県森連が地域協議会の事務
局に一部を貸し出すことは可能か。
できないと考える。補助の対象となる経費は、事業を実施するために追加
的に必要となる器具機械、会場、車両、林業機械損料等の借り上げや物品等
の使用に必要な経費とする。(通常の団体運営に伴って発生する事務所の賃借
料その他の経費は含まれないものとする。)
(問11)協議会の構成員である家づくり会等が中心となって、地域材利用拡大の
ための普及活動として、県産材住宅の展示・体験会の開催、住宅バスツア
ーの実施、木工教室の開催等を協議会の普及啓発事業として計画すること
は可能か?協議会主催での実施のみ協議会経費として10/10で良い
か?
要綱別表の事業主体にあるように、地域協議会、都道府県、市町村が普及や研
修として位置づけて行う場合については、10/10の対象となる。
(問12) 協議会に途中から参加することは可能か?また、一度参加した場合、
最終年度まで残る必要があるのか。
途中参加については、可能である。ただし、一度参加いただいた場合は、23
- 3 -
年度の事業完了時までは残っていただきたいと考えている。
(問13) 協議会の設置期間についてはいつまでか。また、事業実施期間(3ヶ
年)終了後についてどのように考えているのか。
協議会については、事業実施期間内での設置となる。また、事業終了後につい
ては、運用別表1(2)①イで記載しているとおり、事業主体もしくはその地位
を承継した者は、事業に係る収入及び支出を明らかにした帳簿等について事業終
了の翌年度から起算して5年間整備保管することが必要である。
(問14)
既存の協議会を活用することはできるのか。
可能である。例えば、流域林業活性化協議会(流域活性化センターを含む)や
高齢級森林整備促進特別対策事業に係る協議会をはじめ、林業・木材産業関係の
協議会の活用も可能である。
- 4 -
森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~間伐~
【実施主体について】
Q1
実施主体の対象者を示されたい。
間伐等促進法に基づく市町村の促進計画に記載された者とする。具体的には、都道
府県、市町村、森林整備法人、森林組合、森林組合連合会、素材生産業や建設業等の
民間法人、NPO、林業経営体等とする。
※ 林業経営体とは、単独で森林施業計画を作成している森林所有者、法人等とし
する。(Q3参照)
Q1-1
林業事業体など、自己所有の森林を整備する場合は対象となるのか。
①
①
森林施業計画を作成している場合は可能である。
森林施業計画を作成していない場合は、自己所有森林以外の整備と併せ自己所
有森林を整備することは可能である。
Q2
都道府県が実施主体となる場合、間伐を森林組合へ委託することは可能か。
委託や請負に付することは可能である。
Q3
事業実施主体に森林所有者を含めることはできないか。森林施業計画を共同で
作成している場合の個人所有者についてはどうか。
できない。当該事業は、条件不利な森林について促進計画において公的機関が主体
となって森林整備を実施するものであり、促進計画に記載されたとしても森林所有者
個人は主体とはなれない。
共同で森林施業計画を作成している所有者(個人)も対象外です。定額助成は実行
経費を精算する必要があり、会計検査も受験対象となります。会計検査を受験した
際、所有者個人の日当(例えば、8,000円/人日)として精算していた場合、こ
の額の適正性についてどのように判断するのか、所有者が勤務状況等を整理できるの
か、など問題があります。
さらに、もし所有者個人を対象とした場合、かなりの数の申請があり、県も補助金
の申請受領、交付、検査と事務が繁雑になることが想定されるからです。(本事業は
造林公共とは違い、全て、検査(書類確認等)が必要となります。)
Q4
法人格を有しない任意団体が主体となることはできるか。
本事業は、実行経費の積み上げが必要となり、積み上げの根拠や事業に要した経費
等について、会計検査の受験において、適切に対応できることが必要であるため、会
-5 -
計処理等が適切に行われる団体である必要がある。
従って、基本的に排除するものではないが、団体の設立目的等に照らして対応され
たい。(1人親方であっても、適切な会計処理等がなされる場合も主体となることが
できる。)
【事業対象地について】
Q5
実施森林の定義はあるのか。具体的な定義を示されたい。
基本的に、おおむね10年間森林整備(特にこれにこだわる必要はない。)が行わ
れていない森林を想定しているが、例えば次のようなことが考えられ、地域の実態に
応じて対応可能である。
なお、国として具体的な定義を示すことは、地域の裁量性がなくなるため、適当で
はないと考える。
また、事業対象地については、間伐促進等促進計画に記載されていることが必要と
なる。
【例】
一般的(物理的)な条件不利
① 林分状況として経費がかかり増しになる森林(急傾斜である、長期間放置され
粗悪となっている森林など)
② 林道、作業路網等が整備されていないため、アクセスに時間がかかる。搬出間
伐ができない など
人的な条件不利
① 高齢者(年金生活者)であり、森林整備の自己負担分の捻出が困難
② 不在村で適正な管理が行われていない
② 世代交代する中で、森林整備が放置されている など
Q6
対象森林として、RYの考え方はあるのか。
RYの考え方は特に定めはないが、非FM林を解消する必要があり、0.85以上
の森林を優先に整備すべきである。
Q7
対象森林は制限があるのか。
所有形態による制限はない。国有林の分収造林地も対象とすることはできるが、実
施に当たっては所管の森林管理署等と相談すること。
天然林についても、引き続き適切な森林整備を行っていく場合(育成天然林)は対
象とすることができる。(森林計画担当と連携し、森林簿の調製もすること。)
また、森林施業計画の樹立の有無も関係ない。齢級制限もない。
Q7-1
1
森林施業計画を対象にすることは問題ないのか。
森林施業計画とは、森林所有者が森林施業に関する5カ年の計画(伐採・造林
・保育等)を作成し、その計画に基づいて計画的・合理的な施業を行うことを期
-6 -
待するものであり、その手段についてまで定めたものではない。
2 本事業は、公的主体による定額助成をモデル的に行うものであり、対象地が森
林施業計画対象森林であるかどうかについては問わない。(要綱・要領上、その
ような規定はない。)
3 事業実施主体たる公的主体が事業箇所を選定する際に、
① 都道府県が未整備森林と判断し、森林吸収源対策等の一環として当該森林を
適切に保つ必要があり、
② 森林所有者の自発的意志により実施するものではないこと
③ 施業の実施に当たって、森林所有等の同意を得ること
④ 施業後一定期間の皆伐を禁止すること
について確認した上で実施するものであり、森林施業計画を作成したが種々の事
情により間伐を実行できていない未整備森林について、公的主体が本事業により
間伐を行うことは問題ないと考えている。
Q8
間伐推進団地内や里山エリア再生交付金の地域内で本事業を実施することはで
きるか。
(公共事業との区別を明確にするためにも、「森林環境保全整備事業」、「里山
エリア再生交付金」の実施対象森林を、原則除くことはできないか。)
間伐推進団地や里山エリア再生交付金は、協定等に基づき計画的に森林整備を行う
ものであり、原則、本事業の対象とはならない。ただし、地域内であっても、放置さ
れている森林は対象とすることはできる。
また、公共事業で実施予定の森林については、基本的に公共事業で実施すべきと考
える。
Q9 過去に造林補助で除伐等を実施し、その後、放置された森林を対象にできる
か。
過去に造林補助で除伐等を実施した箇所であっても、間伐等が必要な林分と判断さ
れるのであれば対象となる。
Q10
森林整備地域活動支援金(支援交付金)の対象森林は対象となるか。
支援交付金の対象森林も可能であるが、ソフト経費(関連条件整備)については、
予備調査に係る測量など重複する可能性があるため、補助金を重複して申請しないこ
と。(事業の実績に計上しないこと。)
Q11
本事業は団地的なまとまりはなくてもよいのか。
1施行地0.1ha以上あれば、まとまりが無くても可能である。ただし、効率的
な施業を進める観点において、できるだけ集約化するなどして事業を実施されたい。
-7 -
【事業全般について】
Q12 当事業実施後、当該森林における整備が必要となり、かつ所有者の要望がある
場合は公共事業に取り組めるのか。
本事業は、平成24年度までの事業であり、施業実施後、引き続き公共事業等で整
備することは可能である。
Q13
造林公共事業との違いを説明願いたい。
本事業は、間伐等促進計画に記載された公的主体が整備するものであり、公共事業
で整備されないなどの森林を探し出し、整備するものである。また、実施に当たって
森林所有者の自己負担や都道府県の義務負担は必須となっていない。
Q14 間伐率30%のただし書き「風雪害の恐れがあるなど、知事が現地の状況等か
ら見て概ね30%以上の間伐率が適当でないと認める森林」についての下限の定
めは、公共事業に準じることでよいか。また除伐の場合の伐採率はどのようにす
るか。
公共事業に準じることでよい。なお、除伐は伐採率に定めはない。
【施業方法等について】
Q15
除伐のみでも対象となるのか。
除伐のみでも対象となるが、可能な限り、間伐を実施するように指導されたい。
Q16
切捨間伐、搬出間伐とも対象になるか。
本事業は間伐木の搬出を条件としていないため、切捨間伐も対象となる。
Q17
巻き枯らし間伐も実施できるか。
巻き枯らし間伐も実施可能である。
ただし、巻き枯らし間伐を施行後、枯死木が伐採率(30%)以下であった場合は
補助金返還の対象となるため、実施時期等によっては困難な場合がある。
Q18
搬出間伐を実施する場合、搬出集積とはどこまでをいうか
搬出集積は造林公共事業で補助対象となる範囲(作業ポイントまでの搬出)と同様
の範囲とする。
-8 -
Q19
搬出集積等の「等」は何が含まれるのか。
林内整理や搬出木の枝葉の除去である。
Q20 除間伐と一体的に行なう倒木起こし等の施業は、除間伐を行なう森林と同一の
施行地で行なわなければならないか。
同一の施行地に限られる。
Q21
一体的に行なうことができる施業を網羅的に示されたい。
枝打ち、雪起こし、倒木起こしが該当する。
-9 -
【作業道等について】
Q22
本事業でいう、作業道等とアクセス道はどう違うのか。
作業道等は、間伐等の施業を行う森林において作設するものであり、25万円の定
額に含まれるものである。
一方、アクセス道は、施業対象林分までの到達路網であり、間伐等を合わせ45万
円以内で定額を設定出来る。
ただし、アクセス道については、100m以上作設する場合を対象とする。
また、アクセス道の周辺を定額の範囲内で間伐することは可能である。
(別添、アクセス道の考え方参照)
Q23
作業道等の「等」には何が含まれるのか。
作業路が含まれるが、各地方で使われている集材路や搬出路等も含まれる。
Q24 本事業で整備する作業道等に、利用区域内の最低面積の規定はあるか。30%
以上の間伐施工地が0.1ha以上あれば良いのか。
除間伐等の1施工地0.1ha以上の基準が満たされていれば、一体的に整備する
作業道等自体の利用区域内の最低面積は問わない。
Q25
作業道等を先行開設することは可能か。
本事業は作業道等のみ単独では実施できないため、同一年度で間伐等の施業も必要
である。
また、定額で精算するため、アクセス道についても、同一年度での施行が必要とな
る。
Q26
作業道等の開設基準は。
都道府県の作業道等実施基準に規定されていると思うので、それに適合した作業道
等を作設されたい。
Q27
作業道等を公共事業で実施し、本事業で除間伐を実施することは可能か。
公共事業で整備する森林と隣接する森林を本事業で整備する際に、公共事業の作業
道等を活用することは可能である。
注:公共事業で整備する作業道等は、間伐等の実施に伴う施設として整備するもの
である。従って、問いの場合は不可能である。
- 10 -
【関連条件整備について】
Q28
関連条件整備は必須になるのか。
関連条件整備は必要に応じて設定するものであり、必須ではない。
なお、関連条件整備は森林の特定や森林所有者の割り出し、事業実施の同意等(Q
29参照)をするための経費であり、公有林や公社有林等の公的機関が所有(管理す
る)する森林については、原則として関連条件整備を計上することはできない。
Q29
関連条件整備は具体的にどのような事業内容になるのか。
関連条件整備は、森林施業等の実施対象箇所を特定するため、現地踏査、所有者の
確認、個別調整等、予備調査のための周囲測量、作業道開設のための踏査、図面作
成、事業費積算等及び所有者から承認を受けるための作業等である。
Q30
施業図作成のための測量調査費を関連条件整備に計上できるか。
予備調査として実施できる。
Q31 一体的に実施する区域の中で、間伐等の施業を実施する場合は、区域内の合意
形成がなされなかった分も関連条件整備の経費を見ることができるのか。
一体的に実施する区域として計画していた箇所であれば、合意形成されなかった施
行地も一緒に計上することができる。なお、一体の区域において間伐等の実績が全く
無かった場合には、補助対象とならない。
【協定等について】
Q32
協定の締結は必要なのか。
必ずしも協定に限定するものではない(例えば同意書など)が、森林所有者と実施
主体が、本事業の趣旨に沿った事業実施(間伐木の処理や収入の分収)のための確認
行為であり、また適化法の転用制限期間や補助要件の遵守のためにも必要と考えてい
る。
なお、公有林等、上記内容が担保できる場合は不要である。
Q33
誰と誰の間で締結するものか。
森林所有者と実施主体の2者で締結することとなるが、必要に応じて市町村等が立
会人となる場合も考えられる。
- 11 -
Q34
具体的な様式、内容、必須事項はあるのか。
様式は各都道府県で作成されたい。内容については、伐採木の取り扱いや伐採後の
制限(おおむね10年間は皆伐等の禁止)、事業箇所、作業内容、実施期間等が考え
られる。
また、アクセス道を作設する場合は、当該森林所有者の同意書等も考えられる。
Q35
協定期間はどの程度になるのか。
間伐実施後、10年間の皆伐等の禁止事項を要件とした場合、それが担保される期
間と考えるが、それ以上については特に定めない。
【定額の積算について】
Q36
定額の設定単価はどうなるのか
切捨や搬出別、作業種の組み合わせ別など、複数の定額を設定することが可能であ
る。
ただし、齢級別や主体別といった区分は想定してない。
積算に当たっては、原則として造林公共の標準単価を参考にすることとなるが、都
道府県の実情に踏まえたモデル的な単価を設定することも可能である。
Q37
間伐材の搬出経費を含めることができるのか。
造林公共事業の搬出集積と同様の経費を含めることができる。集積地から市場等ま
での経費(運搬経費)は含めることはできない。
Q38
作業道の開設も含めて25万円以内で実施することは困難と思われる。作業
道開設分は別途定額単価が設定されるのか。
また、本事業では除間伐のみ実施して、作業道を別途開設(例えば県単独事業
等)することは可能か。
作業道等は、除間伐等の森林施業と一体的に実施し、単独で事業実施はできないこ
とから、作業道のみの定額単価は定められない。
なお、作業道を整備しない定額単価を定めることは可能と考えているので、別途、
県単独事業で作業道を整備することは可能と考える。
【実行経費について】
Q39 事業費が定額未満の場合、実績に基づいて交付金の額を確定するものとしてい
るが、定額は対象経費の何割程度の助成を考えているのか。
- 12 -
事業費が定額及び定額未満である場合は、事業対象となる経費は全額助成すること
となる。
ただし、全額国費となる場合、会計検査対応がシビアになるので、出来る限り定額
以上の実行経費を確保できるよう実施主体を指導されたい。
また、請負等に付した場合、契約金額が実行経費となる。
Q40 間伐等の施業の実施と関連条件整備活動の経費に上限・下限の比率を定める予
定はあるか。
ハード、ソフトそれぞれの経費の比率は特にない。
Q41
アクセス道と間伐等の経費に上限・下限の比率を定める予定はあるか。
アクセス道、間伐等の経費の比率は特にない。しかし、事業地ごとの凸凹は想定さ
れるが、当初の予定(定額)と極端に違うのはレアケースであり、全般的に当初の予
定と相違がある場合は、都道府県の定額の積算根拠を会計検査等に指摘される可能性
がある。
【アクセス道の場合の実行経費の考え方(例)】
◆仮定
間伐等25万円、アクセス道20万
計45万円
ケース1 間伐等の経費が安くなり、アクセス道の経費が高くなった場合
間伐等21万円、アクセス道24万円 計45万円を実行経費に計上。
ケース2 間伐等の経費が高くなり、アクセス道の経費が安くなった場合
間伐等27万円、アクセス道18万円 計45万円を実行経費に計上。
ケース3 アクセス道の経費が定額以内となった場合
間伐等25万円、アクセス道18万円 計43万円を実行経費に計上。
ケース4 間伐等、アクセス道の経費の両方とも高くなった場合
間伐等26万円、アクセス道25万円 計51万円を実行経費に計上。
ただし、国費は45万円までであり、超過分(6万円)について、木材販売
代金を充当することで対応。
Q42 定額以上または同等の経費を精算することが前提となっているが、事業実施主
体ごとなのか、施行地ごとか。
実行経費の精算は、原則、事業実施主体ごととなる。
ただし、1事業主体が複数の相手と請負契約を実施している場合については、契約
単位で判断する必要がある場合もある。
- 13 -
Q43
実行経費に造林公共並の諸掛費を計上して良いのか。
諸掛費については、造林公共の受託造林で規定された率(各森林組合等で設定され
ている率)を適用し、経費として見ることは可能である。ただし、経営体など自己所
有の森林の整備については適用外となる。
Q44
作業道の実行経費について、m当たりの単価で精算してよいか。
本事業の精算は積み上げ方式が原則であり、m当たりの単価での精算はできない。
m当たりで精算した場合、実際、それより安価になっていた場合は補助金返還の対
象となる。
【その他】
Q45 本事業により間伐等を実施した森林は、その後の伐採等に何らかの制限がかか
るか。(事業実施後、数年間の伐採禁止等)
事業実施後においては、下記のいずれかを満たすこととなる。
① おおむね10年間は皆伐等をしないこと
② 森林施業計画を作成すること
③ 長期施業受委託契約を締結すること
Q46 収入で不足額が充当できなかった場合は、森林所有者から徴収することとして
もよいか。
公的主体たる実施主体が責任を持って事業を行うこととしており、森林所有者から
負担を求めることは想定していない。
Q47
地域提案事業はあるのか。
当初予算の条件不利森林公的整備緊急特別対策事業は地域提案事業があるが、緑の
産業再生プロジェクトについては、地域提案事業はない。
Q48 適化法による補助金返還は5年であるが、伐採後の制限として10年を規定し
た(協定を締結)場合において、6年目以降伐採等を行った場合、補助金返還と
なるのか。
事業実施後の制限は、当該事業の補助要件として規定(実施要領 別紙2の別記に
記載)されたものあり、6年目以降の伐採等についても補助金返還の対象となる。
- 14 -
Q49
補助対象経費に一般管理費をみることはできないか。
通常、森林整備事業においては一般管理費は対象としていない。当該事業には事業
着手にかかる調整的なソフト経費(関連条件整備費)を計上可能であることから、この
ソフト経費を活用されたい。
Q50 公有林において、本事業により搬出集積した間伐材を販売し、販売収入を得る
ことは問題ないか。
補助対象となるのは、伐採から搬出集積までであり、伐採木の販売は補助外にな
る。(公共事業でも搬出した間伐材を販売し、収益を得ることは問題ない。)ただ
し、定額以上に要した経費について、協定等に基づき、事業費に参入することも可能
である。
- 15 -
森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~林内路網整備~
【事業全般】
(問1) どのような場合に路網の定額助成を受けることができるのか。
森林整備から木材利用までを一体的に行う今回のプロジェクトの一環として、
作業道や作業路を整備する場合、作業道の規格等に応じて定額助成を実施するこ
ととしている。
(問2) 公共事業と定額路網の違いは何か。
公共事業による作業道等の整備については、森林所有者が間伐や造林等の森林
施業を森林組合や林業事業体に委託したり自ら実施する際に合わせて整備するも
ので、事業実施者の負担を前提として国・県が一定割合を助成し、作業道等の整
備を行うものである。
定額助成については、森林整備から木材利用までを一体的に行う今回のプロジ
ェクトの一環として作業道や作業路を整備する場合、その規格に応じ5万円/m、
1万4千円/m、2千円/mの定額で助成することとしており、工夫次第で森林所有
者の負担なしで路網の整備を行うことができるものである。
(問3) 企業が自己所有の森林内で作業道整備する場合も事業主体となれるのか。
地域協議会の構成員であり、①5戸以上の森林所有者と長期の施業委託契約を
締結し、森林施業計画を樹立するとともに、取組内容(施業委託契約、森林施業
計画等)を地域に公表している事業者、②森林の間伐等の実施の促進に関する特
別措置法第4条に基づき作成した特定間伐等促進計画に実施主体として定められ
た者のいずれかであれば事業主体となれる。
(問4) 間伐は行わずに作業道の整備だけを行う場合でも助成の対象になるのか。
森林施業に先行して、作業道の整備だけを行う場合でも助成の対象となる。
- 16 -
森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~森林境界の明確化~
【事業全体】
(問1)事業内容は。
地域において、間伐を進める前提である森林境界の明確化を促進するため、
以下の事項に取り組む境界明確化活動に助成する。
① 境界明確化に向けた事前調査
森林境界の明確化を図るべき森林の既存情報の収集・活用等による森林
所有者の特定、境界明確化に向けた手順の作成、既存図面を活用した境界
点検マップの作成等の準備作業。
② 境界明確化現地調査
森林境界の明確化活動を行うために必要な、森林所有者等からの境界明
確化の同意等の取り付け、立会等による境界確認及び簡易な境界測量によ
る事業実施区域及び面積の確定作業。
③ 間伐の実施に向けた成果の整理
②の調査データの整理を行い、測量の結果を図面に表示するとともに、
森林所有者等の関係者に通知する。併せて、市町村・都道府県に通知し、
森林基本図やGIS等への反映に資する。
森林境界明確化後の間伐等施業の実施方針の策定、特定間伐等促進計画
への反映等により間伐計画を策定する。
(問2)当初予算事業(森林境界明確化促進事業)と補正予算事業(森林境界の
明確化)の違いは何ですか。
補助対象となる事業内容(所有者確認等の事前調査、境界測量等の現地調査、
図面表示等の成果整理)や対象森林、対象経費、助成額(ha当たり45千円)
は同じであり、両事業を積極的に活用し、地域の実情に合わせて取り組んで頂
きたい。
なお、相違点としては、当初予算事業は、全森連から実施主体である協議会
に対して助成金が交付され、補正予算事業は、都道府県の基金から実施主体で
ある協議会(部会)又はその構成員に対して交付されることである。
(問2-1)協議会(部会)の位置づけについて(当初予算事業と補正予算事業)。
協議会(部会)については、既存の協議会の活用が可能です。また、協議会
(部会)の規約や定款に定める事項等について必要な調整をすることで、双方
の協議会に位置づけて対応頂きたい。
- 17 -
(問3)森林整備地域活動支援交付金にも「森林境界の明確化」があるが違いは
何ですか。
補正予算事業「森林境界の明確化」は、奥地、所有者不明などの条件不利地
での間伐のため、地域協議会又はその構成員が境界の明確化を進めるものである。
補助の対象となるのは所有者確認等の事前調査、境界測量等の現地調査、図
面表示等の成果整理、協議会の運営経費である。
「森林整備地域活動支援交付金」は、森林施業の集約化、実施を図るため、市
町村と協定を締結した森林所有者等が実施するもので、補助の対象となるのは
現地測量等の経費である。
これらを踏まえて適地を検討の上、地域の実情に合わせて各事業に取り組ん
で頂きたい。
境界の明確化に対する支援の比較
区
分
実 施 方 法
対 象 と な る 経 費
森林境界の明確化 ・奥地、所有者不明などの条件 ・所有者確認などの事前調査
不利地での間伐のため、
市町村、・境界測量など現地調査
森林組合等からなる地域協議会 ・図面表示など成果品の整理
が対象区域を決めて、実施しま ・協議会の運営
す。
森林整備地域活動 ・森林施業の集約化のため、市 ・現地測量の経費など
支援交付金
町村と協定を締結した森林所有
者等が実施します(委託可能)
。
(問4)「森林境界の明確化」を実施した森林は必ず間伐を行わなければならない
のか。また、切捨間伐、利用間伐の要件はあるのか。
実施結果を間伐計画に位置づけて、計画的な間伐を進めて頂きたい。
なお、切捨間伐、利用間伐のいかんは問わないものとする。
(問5)測量等の精度はどの程度求められますか。
GPS等による周囲測量により、境界の明確化(区域、面積の確定)が確保
される精度である。
(問5-1)立会い確認が所有者のどちらか一方しかできなかった場合など、外周
の一部について、境界の最終確定に至らなかった場合は対象外ですか。
- 18 -
立会い確認が所有者のどちらか一方しかできなかった場合など、外周の一部
について、境界の確定に至らなかった場合でも、間伐等施業の計画・実施が可
能な境界線をその所有者により明確にできた場合は、その所有者の森林は対象
とすることができる。
(問6)施業界の明確化は対象となりますか。
施業界は対象とならない。
本事業は所有界が不明な森林の境界を明確化することを目的としている。
(問7)事業実施面積の上限・下限の要件はありますか。
地域により森林の状況や境界明確化に向けた事情等が様々であることから、
事業実施面積の上限・下限は設定していない。
(問8)45,000円/haの算定根拠はどうなっているのですか。
事業費の算定内訳は概ね次のとおりである。
① 事前調査費(事業費の10~30%)
(技術者給、賃金、旅費、需用費(消耗品等)、役務費(通信連絡費等)
など)
② 現地調査費(事業費の50~70%)
(技術者給、賃金、謝金、旅費、需用費(消耗品等)、使用料及び賃借料
(機材借料等)など)
③ 成果の整理費(事業費の20%)
(技術者給、賃金、需用費(消耗品等)、役務費(通信連絡費等)など)
事前調査費は、不明の森林所有者数や不在村所有者数等に左右されることか
ら、10~30%程度と想定している。現地調査費は、調査地の地形や傾斜、
また、奥地かどうか(路網の整備状況)等に左右されることから、50~70
%程度と想定している。
なお、内訳の比率は上記に固定されるものではなく、実際の事業実施に当た
っては、現地の実情に応じ、適正に配分されたい。
(問9)「森林整備加速化・林業再生基金事業実施要領の運用について」の別表1
の種目別基準の(2)細則にある「実施計画」の記載内容及び様式について。
次の様式例を参考として、事業実施区域の概要、事業経費、その他必要な事
項を記載して下さい。
- 19 -
平成 年度 森林整備加速化・林業再生基金事業
「森林境界の明確化」実施計画書(例)
事業主体名:
1.事業実施区域の概要
(1)事業対象森林の所有形態別・林種別面積及び所有者数
個人有林
会社有林
共有林
その他
合
計
種別
面積
所有
面積
所有
面積
所有
面積
所有
面積
所有
(ha) 者数 (ha) 者数 (ha) 者数 (ha) 者数 (ha) 者数
人工林
天然林
その他
合計
(2)事業対象人工林の齢級構成
樹種
齢級構成(ha)
合計
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
Ⅷ
Ⅸ
Ⅹ ⅩⅠ ⅩⅡ ⅩⅢ (ha)
以下
以上
ス ギ
ヒノキ
マツ類
その他
合計(ha)
2.補助金額
事業実施(事業対象)
ヘクタールあたりの
補助金額
面積(ha)
補助単価(円)
(円)
45,000
※補助金額は、事業実施(事業対象)面積に補助単価を乗じたものとする。
3.事業経費
(1)収入
区 分
予 算 額
補助金額
「森林境界の明確化」活動
実施主体負担金
円
その他負担金
円
計
円
計
区 分
「森林境界の明確化」活動
予算額
補助対象経費費目
円
(1)境界明確化に向けた事前調査
(2)境界明確化現地調査
(3)間伐等の実施に向けた成果の整理
計
4.事業完了予定年月日
平成
年
月
日
5.添付書類
(1)事業区域概要図
(2)事業実施スケジュール
- 20 -
経費の積算内訳
円
(問10)測量成果の活用方法は。
図面化し、間伐計画へ反映すると共に、都道府県や市町村に情報提供して、
森林計画図やGIS等への反映に資するものである。
また、その旨を森林所有者から書面等により同意を得ることが必要である。
【事業対象森林】
(問11)対象となる森林はどのような森林ですか。
対象とする森林は森林法第5条第2項に規定する地域森林計画の対象とする森
林であって、次の要件に適合する森林である。
① ⅢからⅩⅡ齢級の人工林のうち、境界が不明であることに起因して間伐が
進んでいない森林。
② ①に掲げる森林と一体的に森林境界の明確化を図ることが効率的である
と判断できる森林。
なお、②の森林を対象とする場合は、①の森林と併せて対象とすることを必
須とする。
(問12)対象とならないのはどのような森林ですか。
次に掲げる森林は対象とする森林から除外している。
① 国、都道府県又は市町村が所有する森林
② 独立行政法人森林総合研究所が分収林特別措置法第2条第1項に規定す
る造林者又は造林費負担者として同項に規定する分収造林契約に基づき、
造成に係る事業を行う森林
③ 分収林特別措置法第9条第2項に規定する森林整備法人が、第2条第1
項に規定する造林者又は造林費負担者として同項に規定する分収造林契約
に基づき、造成に係る事業を行う森林
④ 中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者以外の会社が所有し
ている森林
⑤ 国立大学法人法第2条第1項に規定する国立大学法人が所有している森林
⑥ 他の事業により森林の境界明確化が既に実施された森林
(問13)一体的に森林境界の明確化を図ることが効率的であると判断できる森林
とはどのような森林ですか。
地域として森林境界の明確化を図り、これを今後の間伐の実施につなげてい
くためには、ある程度介在する森林も含め、一体として面的に実施森林を捉え
て対応することが、効率的かつ効果的であると考えられる。
- 21 -
個々のケースについては、地域の実態を踏まえ、協議会で判断して頂くこと
になる。
(問14)森林施業計画の認定を受けている森林も対象となりますか。
森林施業計画が作成されている森林については、基本的には境界が不明な森
林は少ないと思われるが、地域の実情等により例外も考えられる。
(問15)森林整備地域活動支援交付金の地域と重なっても実施できますか。
補正予算事業「森林境界の明確化」は、森林整備地域活動支援交付金の地域
と重なることは可能であるが、同交付金により、森林境界が明確化された森林
については、本事業を実施できない。
(問15-1)例えば、森林整備地域活動支援交付金の「施業実施区域の明確化作業
等(施業実施区域の明確化、歩道の整備)」(5,000円/ha、既存事業)を実
施している森林は対象となりますか。
「施業実施区域の明確化作業等」については、森林施業計画を作成している
森林を対象としており、基本的には既知の境界について整備するものであるこ
とから、境界の明確化を実施することが必要な森林は少ないと思われる。
しかし、例えば、「歩道の整備」を実施しているところで、境界確定から相当
の期間が経過し、杭の確認ができないなど、再度、境界の明確化が必要な森林
については実施可能と考えられる。なお、その場合でも対外的に説明のつく理
由を明確に整理する必要がある。
(問16)過去において、国土調査や他の補助事業により境界確定が行われたが、
その後の年月の経過や所有者の交代などにより現況境界が不明な場合は、
対象となりますか。
国土調査(地籍調査)が実施された区域内の森林は、原則として対象外であ
る。ただし、災害等の理由で資料等が存在しない場合、地震等により境界杭が
消失又は基準点が移動していることが明らかな場合など、何らかの理由で調査
結果が使用できない場合は、例外として認められるが、その場合でも対外的に
説明のつく理由を明確に整理する必要がある。
また、他の事業により森林境界明確化が既に実施された森林は、原則として
対象外である。なお、例外として認められるのは森林の現況が変化したり、所
有者が変わり確認を要する等の状況変化により、再度、境界の明確化が必要と
なり、その理由を対外的に明確に整理できる場合である。
- 22 -
(問17)例えば、対象外である市町村有林と隣接する境界が不明な森林は対象と
なりますか。
隣接する境界が不明な森林は市町村有林(対象外森林)と隣接している部分
を含めて周囲測量することで境界明確化をする場合は対象となる。
(問18)分収林は対象となりますか。
分収林は契約に基づいて適切な森林整備を行っていくものと考えており、対
象とはしない。
(問19)生産森林組合、財産区及び共有地などの森林は、本事業の対象となりま
すか。
生産森林組が所有する森林は本事業の対象となる。
また、財産区や共有地などの入会林野については、登記の名義人が市町村(市
町村長)又は都道府県(都道府県知事)となっているもの以外は、本事業の対
象となる。
なお、共有地等の登記の名義人が市町村長又は都道府県知事となっている場
合であっても、所有が各構成員であり、森林の整備及び管理について各構成員
の意志により行われ、経費負担がされていることを対外的に説明できる(市町
村長の証明等)場合は、本事業の対象となる。
(問20)耕作放棄地は対象となりますか。
対象となるのは森林法第5条第2項に規定する地域森林計画の対象とする森林
なので、農地のままの耕作放棄地は対象とならない。
【補助対象経費】
(問21)補助対象経費の範囲は。
補助の対象となる経費については、事業の実施に直接必要な経費のうち、技
術者給、賃金、謝金、旅費、需用費、役務費、委託費、使用料及び賃借料である。
- 23 -
(問22)「境界明確化に向けた事前調査」の補助対象となる経費の範囲は。
補助対象となる経費は、事前調査に必要な調査員等の技術者給、賃金、謝金、
旅費、需用費、役務費、委託費、使用料及び賃借料である。
具体的には、森林所有者の特定のために行う登記簿の閲覧等に要する経費、
地域での説明会開催時に配布する、おおよその既知境界・不明境界の範囲を示
した図面の作成、作業手順・行程の作成などに要する経費である。
(問23)「境界明確化現地調査」の補助対象となる経費の範囲は。
補助対象となる経費は、現地調査に必要な調査員等の技術者給、賃金、謝金、
旅費、需用費、役務費、委託費、使用料及び賃借料である。
具体的には、森林所有者等からの同意の取り付け、境界精通者の立会に係る
謝金、GPS機材のリース費、境界杭の設置等に要する経費である。
(問24)「間伐の実施に向けた成果の整理」の補助対象となる経費の範囲は。
補助対象となる経費は、測量結果等現地調査の成果の整理や間伐の実施に向
けた今後の予定のとりまとめ等に必要な技術者給、賃金、謝金、旅費、需用費、
役務費、委託費、使用料及び賃借料である。
(問25)現地調査に必要な測量機器や調査結果整理のために必要とするパソコン
などの備品整備についても補助対象になるのですか。
測量機器等の借料及び消耗品(テープ、スプレー等)については補助対象と
しているが、備品整備(購入)については対象としていない。
(問26)測量実施等に当たっての現地指導費は補助対象となりますか。
現地指導費は補助対象(謝金等)となる。
- 24 -
森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~里山再生対策~
【事業全般について】
Q1
当該事業おける対象エリアはあるのか。(松くい虫の対策対象森林等)
森林整備加速化・林業再生事業の全体計画作成において、事業対象エリアを
設定することとしており、全県をエリア(松くい虫の対策対象森林、対策対象
外森林を問わず)に設定することで、里山再生の全てのメニューが実施可能と
なる。
Q2
同一施行地、同一年で複数のメニューを実施することは可能か。
里山のそれぞれのメニューは、作業内容が異なるので、複数のメニューを実
施することは可能ですが、予算の効率的・効果的な執行の観点から、事業の実
施方法や組み合わせなどを工夫してください。また、侵入竹の除去については、
同一箇所で複数年の実施が可能となる。
なお、各メニューとも、森林整備の一環であり、当該森林の立木等の全てを
伐採することは想定していませんので注意してください。(森林病害虫対策で
全木伐採し、広葉樹等の再生で植栽するなどはできません。)
Q3
実施対象の森林、林齢制限はあるのか。
林齢による制限(上限・下限)はありませんが、事業の目的、実施の効果な
どを踏まえ適切に実施してください。
なお、基本的に地域森林計画対象森林を想定していますが、病害虫対策につ
いては、2条森林も可能と考える。
(通常の森林整備は、学校の校庭や境内地、
宅地、公園などについては対象外。)
Q4
関連条件整備活動費とは具体的にどのような内容が補助対象となるのか。
事業着手までに実施する、森林所有者との調整、対象森林の特定(予備調査)
などに要した、技術者給、賃金、その他事務的経費が対象となる。事業着手後
の現場指導や完了検査に伴う経費については対象とならない。
- 25 -
Q5
実行経費はどのように算出するのか。
本事業の精算に当たっては、実際に要した経費を積み上げる必要がある。実
行経費が都道府県で設定した定額を上回った場合、設定した額を助成すること
となり、下回った場合要した額で補助することとなる。
Q6 実施に当たって、事業主体と森林所有者の間で協定等を締結する必要はあ
るのか。
特に協定等を締結する必要はありませんが、事業実施後のトラブル等を避け
るため、所有者の同意を得た旨の記録を残すことが必要かと思います。また、
事業実施後、皆伐や転用の制限(5年間)もありますので、森林所有者が皆伐
等を実施した場合でも、事業主体に返還を求めることになりますので注意が必
要である。
Q7
国の上限のほかに、都道府県や市町村で上乗せすることは可能か。
それぞれのメニューに掲げた単価は国としての上限値であり、地方公共団体
等で上乗せすることは可能である。
Q8
定額以上に要した経費について、森林所有者から負担を求めて良いか。ま
た、組合手数料(10%)をとることは可能か。
里山再生対策は、経済対策としての雇用創出や地域の景観等を保全・整備と
して、地方公共団体等が主体的に実施する事業を想定しており、定額以上の経
費について、所有者から負担を求めることは考えていません。
また、組合手数料は受委託契約に伴う受託手数料であり、本事業において受
委託という考えはありません。
Q9
造林事業と同じように、事後申請方式で良いか。
緑の産業再生プロジェクトとして、事業を計画的かつ円滑的に進める必要が
あり、事前に計画を作成することが必要です。都道府県は計画書に基づき交付
決定等を行いその後に事業を着手することとなる。
また、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律において、交付申請
や交付決定の規定があり、これに基づき補助事業を実施することとなるため、
- 26 -
交付決定前に事業を着手することや、事業実施後において申請する(事後申請
方式)方式はできない。
【侵入竹の除去について】
Q10
侵入竹のみが対象となるのか。
侵入竹と一緒に不良木・不用木を伐採・搬出集積することは可能です。また、
地域によって、人工林等に侵入しているササも対象となる。
Q11
発生源となる竹林の整備は可能か。
原則として、侵入した竹等の伐採・除去としますが、地域の実情を踏まえ、
侵入した人工林等と併せ発生源の竹林の整備をすることは可能と考える。ただ
し、発生源の考え方、必要となる伐採幅等については、対外的に説明できるよ
う整理しておく必要がある。
Q12
侵入竹の防止策として、トタン板などの設置は可能か。
侵入した竹の除去等の事業であり、予防のためのトタン板の設置等について
は想定していない。
Q13
純竹林における整備は対象となるのか。
竹が侵入している人工林等の整備を目的としており、純粋な竹林の整備や拡
大造林を目的とした竹林の皆伐は対象外である。
Q14
薬剤処理による竹を枯らすことは可能か。
薬剤の使用も可能ですが、使用にあたっては水源等への影響などを含め、適
切に判断してください。また、薬剤処理により枯れた竹を放置することは、景
観上も良くないため、事後処理についても適切に実施してください。
- 27 -
【森林病害虫について】
Q15
過年度の被害木も対象となるのか。
原則として、新規に被害が確認された立木の伐採、搬出等を対象としていま
すが、被害木と併せ密度管理を目的とした不用木・不良木の伐採は可能と考え
る。
Q16
薬剤の空中散布や地上散布は対象となるのか。
予防策として認められるのは、樹幹注入であり、空中散布や地上散布につい
ては対象とならない。
Q17
伐倒・搬出した材をバイオマスに活用することは可能か。
本メニューは被害を受けた立木を伐採・搬出するとともに、薬剤処理等など
適切な処置により蔓延を防止するものである。処理した材木の活用については
特に定めはなく、バイオマス資材等として活用することは可能と考える。
Q18
病害虫は松くい虫のみになるのか。
松くい虫被害対策のほか、カシノナガキクイムシ等も対象となる。(森林病
害虫等防除法施行令第1条の規定を参照)
Q19
マツタケ発生環境の整備は対象となるのか。
松くい虫等による被害の蔓延を防止する事業であり、マツタケ発生などを目
的とした環境整備(地表かき起こし、密度管理)は対象とならない。
Q20
伐採に伴う立木補償費も対象となるのか。
伐採・搬出等の直接経費及び社会保険料等の間接経費を対象としており、立
木補償費は対象とならない。
- 28 -
【広葉樹等の再生について】
Q21
広葉樹等の「等」とは何を指すのか。
針広混交林を想定しており、針葉樹のみの森林の造成は想定していない。
Q22
広葉樹の植栽樹種の要件はあるのか。
市町村森林整備計画において、植栽樹種を定めることとなっており、当該計
画書に記載された樹種が対象となる。
Q23
附帯施設として、歩道や駐車場、トイレ等の整備は可能か。
附帯施設は、鳥獣害防止のための施設であり、歩道や建物などの整備は対象
とならない。
Q24
新たに植栽する場合のみが対象となるのか。
天然更新補助作業(地表かき起こし)や播種の外、補植も対象となる。
Q25
植栽苗木の大きさなど要件はあるのか。
植栽する苗木の大きさ等に定めはありませんが、地域の実情を踏まえ、適切
な苗木を選定してください。なお、ポット苗などの活用も可能である。
Q26
海岸林の造成のためのマツの植栽は可能か。
海岸林の造成については想定していない。治山事業などを活用してください。
Q27 対象地「造林未済地など」の要件はあるのか。(耕作放棄地も対象となる
のか。)
特に要件はありませんが、造林未済地対策として有効と考えており、交付さ
れた補助金の効率的・効果的な執行を前提に、都道府県で対応してください。
- 29 -
なお、耕作放棄地については、農用地の転用が認められているか確認するとと
もに、将来的に2条森林に該当するか判断してください。
Q28
本メニューでしいたけ原木の採取を目的とした、伐採、植栽は可能か。
本メニューで伐採することは想定していませんが、「地拵え」の一環として
として伐採することは可能と考えます。なお、森林が造成されるのであれば、
地域の実情を踏まえ、しいたけの原木となる樹種を植栽することは可能である。
(しいたけ原木の育成を主目的として助成するものはありません。)
Q29
附帯施設整備について、鹿柵等のみの整備も可能か。
獣害防護柵の設置のみでも実施可能である。(附帯施設整備は、広葉樹等の
植栽に伴い実施するものの外、既存林分等においても実施可能である。)また、
本メニューは、獣害対策のためのものであり、シカ等の防護柵のほか、忌避剤
の散布や熊剥ぎ対策(ビニールテープの巻き付け)なども実施可能である。
なお、捕獲用の施設の整備は対象外である。
Q30
鹿柵等の設置にあたっては、木材(間伐材)の使用が必須となるのか。
森林整備加速化・林業再生事業は、間伐等から木材利用まで地域で一体的に
取り組むこととを目的としており、鹿柵等の設置においても、積極的に木材(間
伐材)を使用するよう努めてください。
また、現地で発生する間伐材や生立木の活用により、コスト縮減を図ること
も可能である。
Q31
植栽について、原則1,500本となるのか。定額50万円では困難であ
る。
広葉樹等の植栽については、天然更新を最大限活用する観点で、地拵え経費
のコストを縮減するとともに、通常より植栽本数を少なくすることを想定して
いる。所有者等の意向(植栽本数の増など)により、定額を超える経費等につ
いては、別契約で対応することも考えられる。
- 30 -
【修景等環境保全について】
Q32
どのような内容が対象となるのか。
本メニューは、景観向上など修景保全のためであり、
① 枝落とし
② 森林内に投棄され、林木の生育や森林景観を阻害する生活ゴミの除去
③ 海岸林等において、強風等により枝に付着したゴミ等の除去
④ 森林景観を阻害している枯損木の伐採
等が考えられる。
Q33
景観保全のため、花木等の植栽は対象となるのか。
造園用の花木や緑化樹など植栽は対象とならない。(本メニューは、植栽
を対象としていない。)
Q34
本事業による処分費のみを活用することは可能か。
事業は、一体として実施すべきであり、処分費のみを対象とすることは想
定していない。
Q35
林道沿線を数メートルにわたりゴミ処理をした場合、面積は実測刷る必要
があるのか。
基本的に面積を確定する必要がある。ただし、上記のような場合は、周囲
測量ではなく、一定幅×延長で算出、変化点等で林道等からの距離を求めて
算出するなどの方法もあるかと思う。
【例】
A
B
C
D
林
道
面積=A+B+C+D+E
- 31 -
E
森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~高性能林業機械等の導入~
【高性能林業機械等の導入】
(問1)補助率等の考え方は。
高性能林業機械等を導入する事業実施主体の機械購入費について、素材生産
量(機械導入年度を始期とする3年間の年平均計画)1000m3当たり200
万円を助成することとしている。ただし、助成額は機械購入費の1/2以内と
する。
また、同一事業主体が複数台機械を導入する場合は、それぞれの機械に対し
適用することとする。
(例)素材生産の年平均計画量が4,500m3の場合
交付額 2,000千円×4=8,000千円
ただし、仮に機械購入費が15,000千円/台の場合は、上限が15,000千円×
1/2=7,500千円となり、7,500千円が交付されることとなる。
(問2)補助対象機械はどのようなものか。
高性能林業機械のほか、グラップル付きバックホウ、自走式搬器、集材機、
グラップル付きトラック及び林業機械を導入する場合において同時に機械保管
倉庫についても対象としている。そのほか、地域特性に応じた効率的な作業シ
ステムを実現するために必要なものであると地域協議会が認めるものについ
て、補助対象とすることは可能である。
(問3)対象となる事業実施主体は。
都道府県及び地域協議会の参加メンバーとなることを条件に、市町村、森林
組合、生産森林組合、森林組合連合会、林業者等の組織する団体、地方公共団
体等が出資する法人、林業事業体、分収林特別措置法第9条第2号に規定する
森林整備法人、林業公社、施業受託者、流域森林・林業活性化センターとして
いる。そのほか、都道府県知事が認める者も対象となる。
(問4)採択基準は。
事業主体ごとの素材の生産量目標について、都道府県が定める素材の生産量
に関する要件を満たさなければならない。
- 32 -
(問5)高性能林業機械を導入する場合の補助要件である素材生産量には、国有
林材を含めても良いか。
良い。ただし、受益戸数5戸以上の要件や、都道府県において定める素材の生
産量に関する要件等を満たすことが必要である。
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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~木材加工流通施設等整備~
【事業全般】
(問1)平成21年度当初予算(森林・林業・木材産業づくり交付金)の事業計画
を基金事業に振り替えて実施して良いか。
当初予算に係る施設については、既に財務省との実施計画協議を終え、承認
されていることから、基金事業への振り替えはすべきではないと考える。
(問2)施設整備の交付率はどうなっているのか。
本事業における施設整備については、事業主体の性格にかかわらず、交付率
は1/2以内とする。
(問3)他地域(県域)の原木を主に取り扱っている製材業者等が施設整備する
場合、その地域から補助を受けることができるのか。
本事業においては、製材工場等が所在する地域の基金を活用し施設整備を行
うことになり、他地域の基金を活用することはできません。また、本事業は、
各地域において川下から川上までの一体的な取組を行うこととなっていること
から、地域の間伐材等の一定量の利用増大につながる計画であることが望まし
いと考える。
【事業主体】
(問4)事業主体の要件は何か。
施設整備に係る事業主体については、
① 森林組合、事業協同組合など法人格を持っている
② 事業活動が継続的、かつ、適正に運営されることが確実である
③ 基金事業に係る地域協議会の構成員となっている
④ 原則として、整備する施設の受益者が5戸以上である
ことが主な要件となる。
(問5)事業主体の規模要件はあるのか(加工量が5,000㎥以上/年など)。
規模要件は特に設けていませんが、事業主体の間伐材等の利用量に応じた施
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設整備を実施するものとする。
(問6)1民間事業者が事業主体となる場合の要件は何か。
1民間事業者が事業主体となり得るのは、(問4)の要件に加え、地域の森
林組合等と一定量(事業計画量のおおむね70%以上)の木材安定取引協定等
を締結することにより「地域材を利用する法人」に位置づけられる場合に限ら
れます。なお、この場合の受益者は同協定等の締結者とし、受益戸数が5戸未
満であっても採択は可能である。
(問7)木材安定取引協定等の締結量は、間伐材等利用量の増加量の70%以上
で良いのか。
協定等の締結量は、事業計画における間伐材等の利用量を基準としているこ
とから、事業計画(現在の利用量に増加量を加えた量)のおおむね70%以上
の原木を協定締結により確保する必要がある。
(問8)自社有林で原木を確保できる製材工場等が単独で施設整備を行うことは
できるか。
単独で事業を実施できるのは「地域材を利用する法人」に限られ、事業主体
が木材安定取引協定等を締結しない場合は、地域材を利用する法人と位置づけ
られないことに加え、個人施設への助成となることから、単独での施設整備は
できないものとする。
【事業計画】
(問9)事業計画の採択の基準は何か。
各都道府県において作成している「林業・木材産業構造改革プログラム」の
目標値(地域材利用量等)を基準とします。従って、事業主体の事業計画に係
る間伐材等の利用量の伸び率がプログラムにおける地域材利用量の伸び率を上
回っていれば採択が可能である。
(問10)事業費の上限は設けるのか。また下限はあるのか。
事業計画が過大とならないよう、交付金事業と同様に1施設当たりの総事業
費の上限は15億円とし、下限は500万円としている。また、個々の設備に
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ついては、設備の区分により上限の単価を設けている(例えば、木材製材施設
は原木消費量1㎥あたり5.5万円、合・単板加工施設は同4万円など)。
(問11)交付金等の既存事業で整備した施設への追加は可能か。
以下の要件を満たし、更なる間伐材等の利用量の拡大が見込まれる場合は可
能である。
① 既存事業の目標年度を経過している場合は、当該目標を既に達成している
こと
② 製品等の需要先が確保されていること
③ 直近の単年度収支が黒字であること
④ 資金の調達が確実であること
(問12)交付金等の既存事業で整備した施設の入替は可能か。
既存施設の規模又は能力が30%以上増大すると見込まれる場合は可能であ
る。
(問13)施設整備に伴う既存施設の廃棄等の費用についても対象としてよいか。
施設の廃棄等処分に係る費用については、助成の対象外である。
(問14)外材から国産材への原料転換のための施設整備は対象となるのか。
当該施設が、専ら地域の間伐材等を利用するための施設であると認められ、
間伐材等の利用量の目標が都道府県の目標値を超える計画である場合は、対象
となる。
【対象施設】
(問15)作業用建物や製品保管庫等は木造でなければならないのか。
本事業は、地域における間伐材等の利用促進を目的としていることから、建
物の整備に当たっても、原則として国産材を利用した木造施設によることとし
ている。
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(問16)ストックポイントや施設に係る土地の購入費も対象になるのか。
土地の購入費や賃借料については、助成の対象外である。
(問17)選木機等の制御プログラムのアップグレードは対象となるのか。
ソフトウエアの整備は、情報処理器機等と一体的に整備する場合に限る。
(問18)原木を調達するためのグラップル付きトラックやトレーラーなどを製材
業者等が導入することは可能か。
製材業者等が汎用性の高いトラック等の運搬用機械を導入することについて
は、事業目的に沿った使用が確実であり、かつ、年間相当日数の稼働が認めら
れる場合に限る。
【管理・運営】
(問19)基金事業で整備した施設の管理・運営等における留意事項は何か。
事業主体は、補助金で整備した施設を常に良好な状態で管理するとともに、
その事業目的に即し効率的かつ安全確保に配慮した運用を図る必要があり、ま
た、補助金の交付条件を遵守し、利用計画目標を達成するために努力すること
が必要である。
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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~木造公共施設整備~
【木造公共施設整備】
(問1)他の助成との併用は可能か。
例えば、文部科学省事業など、建物本体事業と内装事業で切り分けるなど2
重補助にならないように整理すれば可能である。(運用別表1の細則)
(問2)補助額の算定方法は。
木造の公共施設を整備する場合、以下のようになる。
整備費3億円(1,300㎡)の木造施設(面積1,300㎡、地域材200m3)
建築費1,300㎡×13.5万円=1.75億円
部材費200m3×5万円=1,000万円
合計 1.85億円の助成となる。
※内装整備の場合は、4.5万円/㎡と内装の部材費5万円/m3となる。
(問3)学校施設の机、いすなどの備品は対象になるか。
机、いすなどの備品については、交付金と同様で対象外である。
(問4)対象となる公共施設等とは。
木造公共施設整備の対象となるのは、中学校武道場などの学校関連施設、公
民館、社会福祉施設、医療施設などである。
事業主体は、都道府県、市町村、社会福祉法人、医療法人、PFI事業者、
民間事業者その他都道府県知事が認めるもの。
要件として、地域材利用に資するもので波及効果、展示効果が高い施設であ
る必要があります。協議会として認めれば、ショッピングセンターなどにおけ
る交流スペースの整備も対象となる。
(問5)自治会が整備する公民館は対象となるか。
都道府県知事が認めれば、自治会も事業主体になることができる。もちろん、
補助金により整備するので、耐用年数の間、きちんと利用、管理することがで
きるかなど、事業主体として適切かどうか確認する必要がある。
また、展示効果、波及効果や費用対効果算出の点からも、特定の人ではなく、
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不特定多数の人も利用する交流施設としての位置づけが必要かと考える。
(問6)定額単価、補助率の考え方について。
それぞれの定額単価については、過去の実績等をもとに標準的な事業費の1
/2相当ということで設定しており、この範囲内で定めることになる。
また、地域の実情に応じて、新たな単価の設定や補助率1/2として実施す
ることになる。
(問7)定額単価を変更することは可能か。
都道府県における施設整備の要望状況に応じて、定額単価を下げたり、補助
率1/2で実施することは可能である。
また、県、市町村の単独事業として、上乗せ補助を実施することも可能であ
る。
(問8)事業費の下限、上限はあるか。
事業費の下限は設定していない。実費が上限になる。また、収支を伴う施設
については、事業費の上限は15億円となっており、これが目安となる。
(問9)実施設計費は対象になるか。
交付金と同様に対象経費としているので、運用の規定に該当するものであれ
ば対象となる。
(問10)木材費の対象は。
施設整備に利用する木材の量となる。(建築費本体と切り分けできれば、現
場での加工手間賃も含む)
(問11)既存施設の内装木質化を実施する場合、クロス、壁紙等を剥がす経費は
対象になるか。
内装工事と一体のものであり、運用に規定する増改築、併設、合体の事業に
おける既存施設の取壊しに係る経費には該当しないので対象と考える。
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(問12)公営住宅は対象になるか。
公営住宅とは、公営住宅法に基づき国土交通省の交付金を活用して整備する
ものなので、本基金の対象にはならない。
公営住宅ではなく、市町村が単独事業で整備する公営住宅ではない住宅は対
象にはなる。
(問13)木製遊具や外構施設等の単価はどうすれば良いか。
このような定額の単価が定めにくい施設については、補助率1/2で実施す
る方法が考えられるが、実施方法は都道府県の判断による。
(問14)中学校武道場を整備する場合、どんなパターンが想定されるか。
1
2
3
文部科学省のみ活用
本体事業は文部科学省、内装(及び内装木材費)は林野庁を活用
林野庁のみ活用(木造のみ)
のパターンが考えられる。
なお、パターン2で木造の場合、本体部分の木材費まで対象にすることは、
本体事業において2重補助になってしまうため、対象とすることはできない。
(問15)学校関連施設について、校舎、体育館は対象になるか。
交付金と同様で、校舎、体育館は対象になりません。エコスクールパイロッ
トモデル事業の認定校(認定見込みも可)の場合、内装のみ林野庁の事業で実
施することも可能となる。
校舎、体育館以外の武道場、部室、その他の木造施設については、認定校で
なくても、施設全体が対象となる。
(問16)2か年事業は実施可能か。
交付金の場合は単年度事業なので、2か年事業は対象になりません。
今回は基金事業なので、2か年事業も実施可能ですが、経理上の手続きにつ
いては、基金を管理する都道府県の規則に従って実施すること。
※ 経済危機及び公共投資臨時交付金との関係については、基金全般のなかで整
理していただければと思います。
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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~木質バイオマス利用施設等整備・
間伐材安定供給コスト支援~
【バイオマス全般】
(問1)どのような事業が対象となるのか。
木質バイオマスについては、燃料用チップ、ペレット等の加工施設の整備、公
共施設等におけるボイラーの整備、協定に基づき燃料用間伐材を安定的に取引す
る場合のコスト支援等が対象になる。
(問2)年間利用量等の1m3は,原木換算かチップ、ペレット換算か。バイオマ
スの場合、重量取引がメインであり、比重等は国で統一されるのか。
すべて原木換算である。チップ、ペレットについては、各協議会で実態(樹種、
含水率等)に応じた換算式を作り、対応していただきたい。
(問3)施設整備と安定供給コスト支援と併せて補助を受けることは可能か。
可能である。
(問4)森林・林業・木材産業づくり交付金との使い分けについて説明願う。
施設によって、有利な補助で実施できる方で対応いただきたい。現在、経常(交
付金)で計画している施設については、既に財務省との事業実施協議を終え、承
認を得ているものであることから、基金事業への振り替えはご遠慮願いたい。
(問5)事業実施主体の具体的な要件は。民間事業者は実施可能か。民間が事業
主体となり得る場合、バイオマスタウン構想の策定等が要件となるのか。
地域協議会の構成員であれば民間事業者でも対象となる。バイオマスタウン構
想の策定の有無は必須ではない。
(問6)補助採択の際に実施している費用対効果分析は、現行の交付金と同様に
行うのか。
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要綱要領の通り。
(問7)21年度実施のみが対象か。(21計画で22年度以降本格実施等、考えられる
パターンを示してほしい)。
21、22、23年度の施設整備、間伐材安定供給コスト支援が対象。
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【木材加工流通施設(バイオマス)】
【木質バイオマス利用施設等整備・木質バイオマスエネルギー利用施設整備】
(問1)木材加工流通施設で、1つの施設(燃料用チップ製造施設等)で複数の
施設(剥離施設、乾燥機、チッパー等)を入れた場合、一体の計算になる
のか、それぞれに補助金が出るのか。
一体での計算となる。木質バイオマス利用施設等整備も同様。
(問2)輸送用コンテナは補助対象となっているが、このコンテナを積み卸し等
するためのフックロールを装備(架装)した専用トラックも同様に補助対象
となるのか。
対象となる。
(問3)間伐材の一部(先端部分、枝条等の残材)や主伐後の林地残材を利用す
る場合でも支援の対象となるか。その場合m3をどのように換算するか。
対象となる。重量をもとに算定することを想定しているが、具体的な基準につ
いては地域の裁量により定めるものとする。
(問4)原料が、広葉樹、製材端材、枝葉mバーク、工事支障木、建設廃材等の
場合も補助対象となるのか。
間伐材、林地残材由来のものであれば補助対象となる。建設廃材は対象外。
(問5)①ペレットを生産している協同組合が、当該事業でペレット運搬用トラ
ックの購入を希望しているが、実施要領別表1の「木質バイオマス利用施
設等整備」の「その他」にはトラックが含まれるのか。②また、含まれる
場合の受益者とは何を指すのか。
①
燃料運搬車はバイオマス供給施設になるが、汎用性の高いものは対象にはな
らない。
② 協同組合の場合は、その構成員の数を指す。
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(問6)竹チップを利用する場合,換算は原竹での体積換算となるのか。その際
の換算比重は県で決めてもよいのか。また,原竹の節間にある空体積は特
に考慮する必要はないのか。
空体積を除いた竹の実質体積(実材積)とし、換算比重は、各協議会で適宜定
めるものとする。
(問7)タケノコ生産竹林あるいはタケノコ生産竹林に仕立てるための竹林改良
から発生した竹を利用する場合、事業の範囲内と解釈できるのか。
原則として侵入竹を想定しているが、発生源については一定の幅で検討。
(問8)木質バイオマス利用又は製造施設の整備に関して、「木質バイオマス」に
は、エネルギー利用のほかにマテリアル利用も含まれるのか伺う。
バイオマス施設等整備における木質バイオマスにはエネルギーのほか家畜敷料
用のおが屑も含まれる。パーティクルボード用のチップ生産は製紙用チップ生産
と同様の取扱となる。
(問9)おが炭・竹炭等の製造施設は、本事業で実施可能なのか、それとも特用
林産施設整備で実施するのか。
本事業でも実施可能であるが、原木換算した年間利用量あたりの定額補助(7
千円/m3)である。特用林産施設整備の場合は、補助率1/2以内となる。
(問10)加工量(又は保管量)をベ-スとして補助金を交付するが,計画量を達
成出来なかった場合、その達成出来なかった差額分の補助金返還が必要と
なるのか。
都道府県知事の判断により、補助金返還を含めた改善措置を講ずることとなる。
(問11)原木土場で使用する機械(グラップル等)についても含めてよいか。
必要性が認められれば対象と考える。
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(問12)既存のペレット生産施設を地域材を原料にするための改良に掛かる経費
は認められるか。
追加整備も対象となるが、これにより増加する年間利用量が助成対象となる。
(問13)①事業主体は燃料用チップ、ペレットの加工を専門に行う事業体に限定
されるのか。②対象となる施設を具体的に例示されたい。
①専門に行う事業体でなくても構わない。
②交付金と同様と考えている。
(問14)チップ専用トラックなど運搬機械、工場内の作業機械(バケットローダ
ーなど)などへの助成は考えていないのか。
交付金と同様と考えている。
(問15)協定以外の素材を利用することは可能か。
可能であるが、交付額算定の対象は協定に基づく年間利用量となる。
(問16)一施設整備で加工施設及び保管施設も併設する場合、両方の補助(年間
加工量 7千円/m3、年間保管量 5千円/m3)を受けることが可能なのか。
両方可能である。
(問17)調査・設計費は含まれるのか。
交付金の対象経費と同様で含まれる。
(問18)森林・林業・木材産業づくり交付金実施要領の運用に定められている「自
己資金の割合はおおむね12%以上とする。」の規定は、本事業についても
適用されるか。
補助残に対する自己資金の割合は、原則としておおむね12%以上とする。
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(問19)発電施設は他の省庁の予算で整備し、燃料保管庫だけを本事業で採択し
てもよろしいか。
可能である。
(問20)年間利用量の定義は計画数量か、その場合、整備後何年目かを目標年と
するのか。
目標年の計画量である。
(問21)薪の加工・保管施設は対象となるか。
都道府県で適切と判断すれば対象となる。
(問22)保管施設は、原料と製品の両方が対象となるか。「保管量」とは、原料
の量か、製品の量か。
両方が対象になる。原料の量である。
(問23)加工は燃料用に限定されるのか。
交付金と同様で、燃料用以外も対象となる。
(問24)補助金額は、年間利用量×単価となっているが、これは施設整備費の上
限と考えて良いか。
加工施設なら単価は7千円以内となる。
(問25)施設整備の場合、今年度内の竣工はスケジュール的に厳しいが、繰越し
を前提に対応しても差し支えないのか。
基金なので、繰り越す必要はない。
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(問26)事業メニューにある「木材加工施設整備」「木造公共施設等整備」「バイ
オマス利用施設整備」等の事業実施にあたって、林業・木材産業構造改革
プログラムとの関係はどのように整理することとなるのか。
プログラムの目標数値以上、目標数値の伸び率以上、又は目標数値の達成に必
要なことが明らかであることなど、都道府県の木材利用の拡大に資する施設であ
ることなど、交付金と同様である。
(問27)補助額の算定方法は。
木質バイオマスボイラーを整備する場合、以下のようになる。
整備費5千万円のバイオマスボイラー(年間利用量500m3)
500m3×5万円=2,500万円 の助成となる。
(問28)輸送用コンテナは補助対象となっているが、このコンテナを積み卸し等
するためのフックロールを装備(架装)した専用トラックも同様に補助対象
となるのか。
対象となる。
(問29)市町村等が公共施設としてボイラー等を利用する際に、どの事業を利用
して支援を受けるのか。同じ流れでありながら2つの事業を組み合わせる
ことができるのか。
「森林整備加速化・林業再生事業」(緑の産業再生プロジェクト)を利用して
支援を受けられる。木質バイオマスの供給施設と利用施設を一体的に整備するこ
とも、どちらか一方のみ整備することも可能である。
(問30)放置竹林(人工林への侵入竹林ではなく竹の純林)の竹を利用するボイ
ラーも事業の範囲内か。
原則として侵入竹を想定しているが、発生源については一定の幅で検討。
(問31)バイオマス利用施設については、機器トラブルやチップ等のバイオマス
の供給が不安定であることなどから、当初計画のとおり利用実績があがらないこ
とが多く、施設の事業規模の見定めが難しいが、年間利用計画が達成できなかっ
た場合の対応はどうなるのか。
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都道府県知事の判断により、補助金返還を含めた改善措置を講ずるなど、交付
金に準じて対応すること。
(問32)発電事業者によるボイラーの改良等について、想定している発電事業者
の条件とは何か。
発電事業者のボイラーの改良等については、例えば石炭火力発電でのバイオマ
ス混焼を可能とするための施設の改良などが想定されるが、具体的には地域の裁
量により定めるものとする。
(問33)木質バイオマス利用施設(ボイラー等)の補助対象は、民間施設も含ま
れるのか伺う。含まれる場合、その場合の要件を伺う。
民間も含まれる。具体的な要件については。地域の裁量により定めることとし
たい。
(問34)製材工場等が自己利用目的の発電設備を設置する場合、発電事業者と見
なせる。
みなせる。
(問35)ぺレットは重量㎏での取扱いとなっているが、容積換算へのルールを示
してほしい。
地域での実態に応じて換算されたい。例えば、ペレットを原木に換算した際の
比重を0.4(例えば原木の絶乾比重を0.36、含水率を10%と仮定)とす
ると、ペレット1tは2.5m3となる。
(問36)県営施設での補助も可能か。。
可能である。
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【間伐材安定供給コスト支援】
(問1)どのようなものが対象になるか。
燃料用に使用する間伐材や林地残材が対象となる。
(問2)主伐後の林地残材も対象になるのか。
燃料用であれば対象となる。
(問3)協定は必須か。協定の内容はどのようなものか。
必須である。協定期間(原則3年以上)、種別、取扱量、協定価格の決定方法、
その他の必要な事項を定めることになる。
(問4)補助対象期間は。
原則1年間以内で、必要に応じ最大2年間まで延長することが可能。平成21
年10月に開始した場合は、翌年の9月までの1年間となる。
なお、「1年目」の開始の日は、交付決定の日からとなる。
(問5)
「協定に基づく買い入れ開始から最大2年間で,1年目3,000円/m3,2年目1,
500円/m3」となっているが,この場合,取引ごとに管理していく必要が生
じ,また,同時期に2つの助成単価が生じるなど,事務が繁雑になる。「協
定締結後,買い入れ開始した日の属する年度は3,000円/m3,翌年度は1,500
円/m3」と出来ないか。
協議会の判断により可能。
(問6)竹も対象になるのか。
原則として侵入竹を想定しているが、発生源については一定の幅で検討。
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(問7)「①供給者と需要者の燃料用間伐材の取引価格の差に対し助成し,助成金
受領者はその価格差の負担者」、「②協定締結の片方が県外業者である場合
も対象となる。」とされている。県境をまたぐこのような事例が想定される
中,事業の根拠である協定内容に裁量権を持たせることは,各都道府県の
協定内容に温度差が生じさせ,二重助成などの不測の事態が生じる恐れが
ある。国の要領等で統一した協定様式を示し,裁量権は最小限にすべきと
考えるが、見解いかん。
地域により状況が異なり、統一した様式とすることは困難と考えられるので、
各協議会での判断とされたい。
(問8)掛かり増しコストの積算が各県で必要なのか。それとも、3,000円
/m3が定額と考えて良いのか。
定額であるが、地域の裁量で単価を引き下げることは可能。
(問9)加工業者に定額補助を支払うとあったが、安定供給と森林所有者への還
元を図るためには、間伐材の供給事業体に定額補助を支払う方が良いので
は。
加工業者を想定しているが、協定の定め方次第。
(問10)製紙用チップは補助対象とならないか。
対象とならない。
(問11)支援期間を2年間に限定し、2年目は半額としたのはなぜか。2年目に
ついも、1年目と同額にしていただきたい。「森林整備加速化・林業再生事
業」の終了後の支援策は考えているのか。
事業者の努力による、コスト低減を促すためである。2年目は半額。財務省と
の折衝により、2年目は半額とすることで、やっと認められた経緯がある。事業
終了後の支援策については、今のところ考えていない。
(問12)「間伐材安定供給コスト支援」と「流通経費支援」を同じペレット加工
業者と素材生産業者の取引で補助することは可能か。
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同じ材に対して両方補助することはできない。
(問13)森林組合と製材工場との間に、材の選別機能ある原木市場(県森林組合
連合会)などを介して協定を結ぶ場合においても支援対象となるのか。
選別を行う原木市場が、協定に基づく量の取りまとめ、協定に基づく価格で間
伐材を買取、運搬費を負担し当該支援を受けようとする場合には、三者協定を締
結することにより支援の対象となる。なお、市場が単に選別だけを行うのであれ
ば、市場は協定に加わる必要はない。
(問14)定額について、助成上限額を県独自で低めに設定することは可能か。
可能である。
(問15)燃料用チップ・ペレットの生産を対象としているが、家畜の敷料として
の「おがこ」が大変不足している状況であることから、おがこの生産を行
う場合についても、助成の対象としていただきたい。(住宅着工数の減少に
伴い、木材需要が低迷し、製材工場からの端材が極端に減少)。
当該コスト支援は、燃料用のみを対象としている。
(問16)森林所有者(個人)も協定の対象となりうるか。
対象となる。
(問17)このコスト支援は施設整備が条件なのか。
施設整備は条件ではない。
(問18)買入量に基づく助成金額は、年度末の実績により精算することとするの
が適当と考えるが、見解いかん。
実績に基づき年度末に支払うことを想定している。
- 51 -
(問19)チップ加工業者が製紙用・燃料用の両方を生産しているケースもあると
思われる。燃料用チップにのみ補助金が入るという場合には燃料用の出荷
量から逆算して補助金を支払うことになると思うが、換算する際の係数に
ついて示していただきたい。
燃料用チップで生産のために買い入れる原木のみが対象となる。
(問20)協定に基づく取引の量的な条件はないか。(例:10,000m3以上)
具体的な条件は、地域の裁量により定めるものとする。
(問21)燃料用チップ・ペレットの加工業者が行う事業のうち、協定に基づく間
伐材の取り扱い量の割合が少ない場合でも支援の対象となるのか。
例えば、燃料用チップの原料のうち、協定に基づく間伐材が10%、建築廃
材・工事支障木等が90%である場合でも10%の部分について支援対象となるの
か。
10%が支援対象となる。
(問22) 協定については、21新規、22追加協定等としても良いか。また、22追
加協定分に22年度から2年間補助は可能か。
可能である。
(問23) 既に協定等による買い入れを実施している場合は補助対象外か。(協定
後1年、あるいは2年以上の場合の取扱い)。
既に協定により取り扱われているものについても、対象になるが、地域の裁
量に委ねることとしたい。
(問24)加工業者が県外の場合も可能か。また、可能な場合の県外加工業者と協
議会との関係について示して欲しい。
可能である。県外の者も協議会に参画することを想定している。
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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~特用林産施設整備~
【特用林産施設整備】
(問1)本事業の対象となる特用林産施設と事業主体、採択要件を教えてほしい。
木炭製造施設、竹粉製造機、きのこ生産施設などの特用林産物生産施設、特用
林産物加工流通施設、廃床等活用施設、特用林産物獣害対策施設が対象となる。
また、事業主体及び採択要件は、森林・林業・木材産業づくり交付金に準じる
こととしている。
(問2)民間事業者は対象となるのか。
特用林産施設整備の事業主体については、森林・林業・木材産業づくり交付金
において単独の事業体が対象とされていないことから、今回の森林整備加速化・
林業再生事業も同様に単独の事業体は対象外となる。
(問3)個人施設は対象となるのか。
事業主体は、森林・林業・木材産業づくり交付金に準じることとしており、個
人施設は対象外となる。
(問4)本事業(森林整備加速化・林業再生事業)と既存事業(森林・林業・木材産業づく
り交付金の事業)とでメニューや採択要件等に違いはあるのか。
本事業においては、既存事業のうち木炭製造施設や竹粉製造機やきのこ生産施
設などの特用林産物生産施設、特用林産物加工流通施設、廃床等活用施設、特用
林産物獣害対策施設の整備が対象となる。
また、事業主体及び採択要件は、森林・林業・木材産業づくり交付金に準ずる
こととしている。
なお、安定取引協定の締結は施設整備の必須条件ではなく、また、施設で利用
する木質原料については県内のみに限定する必要はないと考えている。
(問5)特用林産施設において、間伐材の利用とはどのような形態を想定しているのか。
例えば、間伐材をオガ炭やきのこ生産のための基材としての利用が想定される。
- 53 -
(問6)採択要件に利用間伐量は規定しないということでよいか。
利用間伐量を採択要件としていない。なお、採択要件については、森林・林業
・木材産業づくり交付金に準ずることとしている。
(問7)特用林産施設で基材として利用する材は、本事業で産出された材に限られるの
か
限定する必要はないと考えている。
(問8)竹林整備は対象となるのか
本事業は、木炭製造施設や竹粉製造機やきのこ生産施設などの特用林産物生産
施設などを対象としており、生産基盤整備である竹林の整備は対象とならない。
(問9)補助助成率を条件付きで変更して助成することは可能か
交付率は、1/2以内で定めることができる。
(ただし、竹材関連業者等の組織する団体が事業主体の場合は1/3以内)
(問10)事業費の下限はあるのか。
事業費の下限は300万円である。
(問11)事業費の上限はあるのか。
1施設当たりの総事業費の上限は、原則として15億円であり、費用対効果や事
業計画と照らして過度な投資となっていないか等について、都道府県で審査の上
判断していただくことになる。
また、特用林産物生産施設及び特用林産物集出荷・販売施設においては、施設
毎の上限建設費がある。
(問12)事業実施に際して、都道府県の構造改革プログラムの目標値をクリアーする必
要があるのか。
受益範囲において、当該特用林産物の生産量若しくは生産性若しくは生産コス
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トの目標(都道府県林業・木材産業構造改革プログラム等)が原則として都道府
県の目標数値以上又は目標数値の伸び率以上であること、など当該特用林産物の
生産量若しくは生産性若しくは生産コストに関する要件を都道府県において定め
ていただくことになる。
(問13)間伐材等木質バイオマス利用と直接つながらない工種も対象となるのか。
特用林産施設の整備による生産振興により、地域の森林資源の利活用が進み、
適正な森林整備につながることから、対象となる。
(問14)事業に必要な水を得るための井戸掘削は、対象となるのか。
対象外である。
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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~流通経費支援~
【対象となる材・事業】
(問1)対象となる間伐材の用途は何か。
製材、集成材、合板、製紙用チップなど。
(燃料用は、間伐材安定供給コスト支援で支援)
(問2)ラミナやチップ等1次加工品の運搬は対象となるのか。
原木を対象としており、加工品は対象外。
(間伐材であることの確認が困難となるため。)
(問3)主伐材は対象となるのか。
間伐材フル活用を目的としており、今回は、間伐材の安定取引協定(以下、
【流
通経費支援】の項目において「協定」という。)に基づく取引を対象とした。こ
のため、主伐材は対象外。
(問4)国有林材の運搬は対象となるのか。
流通支援の事業主体として国有林は対象外としているところ。
このため、「国有林材のシステム販売」は、協定の当事者が国有林となること
から、支援の対象外となる。
一方、協定の山側の締結者が素材生産業者等の場合には、供給する間伐材の伐
採箇所までは問わない。
従って、素材生産業者等が国有林の立木販売で購入した間伐材を取引する場合
は、支援の対象となりうると考える。
(問5)他の補助事業や自力で伐採した間伐材も対象となるのか。
協定を結ぶことにより、当該事業での間伐材のほか、公共事業での間伐や、県
単事業での間伐、自力での間伐等により生産される間伐材も支援の対象となる。
- 56 -
(問6)間伐材であることの確認方法いかん。
伐採箇所の申告や伐採届、「送り状」等運搬を証明するものを合わせて確認す
るといった方法を取られたい。
(問7)「間伐材安定供給コスト支援」との使い分いかん。
原木の用途が燃料用であるか否か。
(問8)素材生産業者とペレット製造業者で締結されたひとつの協定に対して、
「流
通経費支援」と「間伐材安定供給コスト支援」を併せ、それぞれに対して補
助することは可能か。
両メニューの重複は、不可。(どちらも間伐材の流通円滑化支援なので、二重
補助になる。)
【対象事業者】
(問9)支援は誰が受けるのか(助成金は誰がもらえるのか)。
運搬コストを負担している者が支援の対象となる。
(問10)素材生産業者は、支援の対象となるか。
立木買いをし、自らが間伐の実施主体となり、協定に参加していれば支援の対
象となる。
(問11)請負で間伐を実施している素材生産業者は、支援の対象となるか。
間伐を請け負った素材生産業者は、間伐の実施主体ではないので、支援の対象
外である。
(問12)間伐・運搬を請負に出している森林所有者は、支援の対象となるか。
当該森林所有者は間伐の実施主体であることから、自らが協定に加わり、間伐
材の供給先を特定していれば、支援の対象となる。
- 57 -
(問13)安定取引協定に基づき、山土場からの運搬を製材工場等が行う(経費を
負担する)場合、製材工場等が支援の対象となるか。
対象となる。
(問14)自社製材工場を持っている山林所有者が自分の山で生産し、自社製材工
場に納める場合は対象となるのか。また、その場合、どのような協定をと
るのか。
間伐材の生産者と利用者が同一事業体である場合は、当該事業体が間伐材の安
定利用に関する計画を策定し、安定供給協定に相当するものであると協議会が認
めることにより、支援の対象となることができる。
(問15)県内の製材所が複数の都道府県から協定にもとづく間伐材の供給を受け
ようとする場合、全ての供給側の都道府県の協議会に参加する必要がある
のか。また、逆に県外の製材工場等へ納入を行う場合、県の協議会に入っ
てもらう必要があるのか。
当該製材工場が運搬費を負担し、それぞれの県から助成金を受けようとするな
らば、それぞれの県の協議会に入る必要がある。
県外へ納入する林業事業体(運搬費を負担していること)に対し支援する場合、
県外の製材工場等は協議会に入る必要ない。
(問16)この支援は、本事業の木材加工流通施設等整備メニューにおいて施設整
備を行った製材工場等のみを対象とするのか。
本事業の木材加工流通施設等整備メニューの実施の有無は問わない。
【運搬方法・距離等】
(問17)県外への運搬は対象となるのか。
県外の工場への運搬も支援の対象となる。
(問18) 県外工場の協議会での取扱いいかん。
単に協定の相手先というだけであるならば、協議会への加入は必要ない。ただ
- 58 -
し、工場が運搬費を負担していて本支援を受けるものであるなら、協議会の構成
員となることが必要となる。
(問19)運搬に使用する車両は、10tトラックでも、20tトレーラーでも対
象となるか。
対象となる。
なお、実費が50㎞~100㎞で1,000円/m3未満、100㎞~で2,000円/m3未満であ
れは、助成額は実費分までとすること。
(問20)50km以下は対象とならないのか。
本支援は、距離による流通経費の掛かり増しに対する支援することにより出荷
圏を広げ、間伐材の利用量の増加を図り、もって間伐の促進を図るものである。
このため、50km以下の近距離は対象としていない。
なお、距離は、伐採現場等から加工工場までの直線距離ではなく、『道のり』
で50kmとしており、かなりの地域がカバー出来るものと考えている。
(問21)距離の上限はあるのか。
距離の上限はない。
(問22)海外の工場への運搬は、対象となるか。
海外の工場への運搬経費に対する支援は、外形的に「輸出補助金」となり、W
TO協定に抵触するおそれがあることから、海外の工場への運搬は対象としない
こととする。
(問23)素材生産業者⇒木材集出荷施設⇒製材業者と丸太が運搬される場合、助
成の対象距離は、協定者間の距離で判断するのか。
例えば、協定が関係者3社で協定すれば、合計距離でよいか。協定が別
の場合(素材生産業者と木材集出荷施設,木材集出荷施設と製材業者)は、
それぞれの協定者間の距離で対応してよいか。
三者協定すれば、合計の距離で判断してよい。
ただし、協定が別の場合は、安定的な間伐実施を担保する観点から、山側(林
業事業体や森林組合、森林所有者等)を含まない協定(=原木を購入し流通させ
る市場等と加工業者の二者協定)は支援の対象にはならない。また、安定的な間
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伐材の利用を担保する観点から、川下側(製材工場等)を含まない協定(=山側
と市場だけの二者協定)も支援の対象にはならない。
【支援期間】
(問24)なぜ2年目は半額としたのか。
低コスト間伐へのインセンティブとしての位置づけであることから、2年目は
半額とした。流通支援がある間に、路網整備や高性能林業機械の導入、ロットの
拡大等低コスト化を進めていただきたい。
(問25)支援期間の「1年目」とは、年度末で終了となるのか。例えば10月か
ら事業が始まった場合、その年度末で1年目の支援が終了してしまうのか。
支援期間は「原則1年間以内」としているところ。「1年目」に該当する期間
は、年度を跨いでも「1年間(12ヶ月間)」とすることができる。なお、
「1年
目」の開始の日は、交付決定の日からとする。
(問26)支援期間は最大2年間としているが、基金設置の最終年度から運搬を開
始した場合、1年間のみが助成対象となるのか?
基金が存在している間が助成対象となるので、その場合は平成24年3月31
日までが助成対象となる。(または基金がゼロになるまで。)
(問27)運用事業細則に「低コスト間伐の実施等の間伐コスト削減の取組を行っ
ている場合について、本メニューによる助成を2年目も行うことができる
ものとする。」とあるが、その場合、
・どうやって担保確認するのか
・加工側に補助した場合のコスト削減はどうみるのか
・流通経費支援が終了した後も安定的な間伐材の供給が可能になるよう高性能機
械の導入や高密路網の整備など将来に向けたコスト削減の取組を行っており、2
年目もその取組が継続している場合とし、2年目の交付申請時に取組状況を報告
させること。
・加工側に補助した場合であっても、流通経費支援によって大ロット化等流通コ
スト削減の取組が必要。このため、川下側の流通コストの削減の取組と川上側の
高性能林業機械、路網の整備等低コスト化の取組状況を合わせて確認すること。
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【安定取引協定】
(問28)安定的な取引の基準いかん。
協定期間を3年以上とすること。
(問29)協定期間中の取扱い量について右肩下がりでも実施可能か。
協定外の間伐を含めた事業体の総間伐材生産量(個別指標)が増加していれば
採択は可。ただし、より安定供給に資する取組を支援する観点から、協定量が右
肩下がりの計画を認めないとする県の判断は妨げない。
(問30)協定締結後の協定量の変更は可能か。
可能である。
(問31)協定は50kmを超えるものに限定するのか。
協定自体は運搬距離に関係なく取り決めて問題ない。
複数の区域からの運搬がある場合、そのうちの運搬距離が50kmを超えるも
のが支援の対象となる。
(問32)協定には、量だけではなく価格も決めないと支援の対象にならないのか。
間伐材の供給者側と需要者側が協議し、価格の『決定方法』を記載すること。
例えば「甲が乙から引き取る素材の引取価格は、規格ごとに市場価格を参考とし
て、甲乙毎月協議の上、年を通じて安定的な価格で契約するものとする。
」など。
具体の価格については、協定ではなく個々の売買契約等の中で決定すること。
(問33)協定で定める「原木の種類」とは何か。
具体的には樹種、大きさ(長さ、径級)、曲りなどが想定される。協定締結者
間で取り決めたいものを設定すること。
(問34)取引価格が助成対象となる判断基準いかん。
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市場価格等から判断し、間伐材の取引価格が助成金を見込んで不当に低い価格
であり、支援の効果が供給者側に還元されない場合は、支援の対象外とすること
が望ましいと思料。
本支援は間伐材のフル活用を目的としており、特に間伐実施箇所から加工工場
までが遠距離のため運搬経費が掛かり増しとなり、間伐材が売れず間伐が進まな
い状況を改善するものである。このため、流通経費支援により原木価格が下落し
たのでは目的が達成できないので、協定価格が助成金の支援を見込んだ安価な価
格ではないことが望ましい。
(問35)取引価格が、運搬経費を十分賄える価格でも、この流通経費助成の対象
となるのか。また、取引価格が助成対象と判断する基準はどう考えたらい
いのか。
運搬経費を十分賄える価格(伐採等の経費を含め、補助金を一切もらわなくて
も儲けがあるような場合など)であれば、支援対象外とすることが望ましいと思
料。
また逆に、市場価格等から判断し、協定価格が助成金を見込んだ低い価格で取
引され、支援の効果が供給者側に還元されない場合も支援の対象外とすることが
望ましいと思料。
(問36)協定は、素材生産業者等山側と製材工場等利用者側との二者協定のみか。
協定の基本形は二者協定だが、量を取りまとめる役割として素材生産業者の団
体や、原木市場などの木材流通業者を加えた三者協定も想定される。
(問37)森林所有者(個人、公有林)と製材工場等との協定は、対象となるのか。
対象となる。
(問38)森林組合や森林組合連合会、素材生産事業者の団体等が、協定の山側の
締結者となりえるか。
構成員である森林所有者や下部組織(単組)、傘下の事業体の代表として、協
定の締結者となることができる。
なお、素材生産業者の団体は法律の規定に基づき設立された協同組合であるこ
と。
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(問39)原木市場等が間伐材を量的に取りまとめて加工業者に供給する内容の協
定は、支援の対象となるか。
また、その際に原木市場が運搬経費を負担する場合、支援の対象となるか。
素材生産業者等からの出材を原木市場が取りまとめ、加工工場に供給する場合
は、3者協定を締結することにより支援の対象となり得る。また、その際に運搬
経費を原木市場が負担していれば、原木市場も支援の対象となる。
小規模な素材生産業者が多い地域では、素材生産業者が個別に直接、合板工場
等との協定を締結することは困難な場合が多い。こうした地域では、原木市場等
が積極的に素材生産業者を取りまとめ、間伐材の安定供給体制を構築されたい。
なお、個々の価格の決定(≠決定方法)や出材量等に関して構成事業者の自由
意志による主体性を制限しないこと、また、協定に関わらない事業者の取引を著
しく阻害しないことなどの配慮が必要。(不当な取引制限にならないこと。)
(問40)原木市場と製材工場だけの協定、または素材生産業者と原木市場だけの
協定も支援の対象となるのか。
安定的な間伐実施を担保する観点から、山側(林業事業体や森林組合、森林所
有者等)を含まない協定(=市場等間伐材原木を購入し流通させる者と加工業者
の二者協定)は支援の対象にはならない。
また、安定的な間伐材の利用を担保する観点から、川下側(製材工場、合板工
場、チップ工場等)を含まない協定(=山側と市場だけの二者協定)も支援の対
象にはならない。
(問41)小規模の山林所有者が、伐採は委託し、販売を自分でやりたいと考えて
いる場合の協定は、どのよう形になるのか。
山林所有者が、工場側と3年以上の協定を締結できるなどの支援の要件を満た
していれば、規模のいかんを問わず事業実施主体となりうるが、小規模山林所有
者が原木を販売する場合は、実態的には、地域によって形態は変わるとは思うが、
原木市場など量の取りまとめなどを行う事業者を含めた三者協定を締結すること
が想定される。
(問42)既に締結されている協定や新生産システム等既存の事業による協定に対
しても支援は可能か。
可。協定の内容が採択基準を満たしていれば対象となり得る。
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(問43)平成21年度開始の協定のみが対象か。2年以上継続している既協定分
や平成22年度からの協定、あるいは追加協定なども対象となるか。
21協定以外でも、協定内容に必要な事項(運用で定める)が定められている
既存協定についても本支援の採択年を1年目として支援を開始することは可。2
2新規協定や追加協定も支援対象となるが、既に当該支援を受けている協定の更
新、追加(延長)の場合は既存の協定から通算して「1年目・2年目」の支援期
間を設定すること。
(問44)経済情勢の変化等により協定価格による安定的な取引が困難な状況とな
った場合や、急激な価格変動により協定の破棄などの場合の対応いかん。
正当な事由があれば「破棄」前までの実績は支援の対象となると思料。「協定
の締結が困難である」という理由で、はじめから「協定無し」で採択することは、
不可。
(問45)「正当な理由があれば「協定破棄」前までの実績は支援対象となる」と
する場合の「正当な理由」の具体例いかん。
助成金を受領していない側からの一方的な協定破棄など、事業実施主体の責に
よらない場合。
(問46)協定書の例示いかん。
一例を示すとすれば、以下のとおり。
間伐材の安定取引に関する協定書(例)
【製材業者】○○○木材株式会社(以下「甲」という。)と【素材生産業者】有限会社○○○林業
(以下「乙」という。)とは、間伐材の取引について、次のとおり協定する。
(目的)
第1条
この協定は、間伐材の安定供給を推進するため、甲と乙の間伐材取引に関しての基本的事項
について定めるものとする。
(間伐材取引量)
第2条
甲及び乙は協議の上取引する原木の種類及び数量に関する計画を次のとおり定めるものとす
- 64 -
る。
種類:
数量:
m3/年
(取引価格)
第3条
甲が乙から引き取る間伐材の取引価格は、種類ごとに市場価格を参考として、甲乙が毎月協
議の上、契約するものとする。
(変更等)
第4条
この協定を変更しなければならない重大な事態が発生した場合には、甲乙協議し、変更する
ことができるものとする。
2
甲又は乙が故意又は過失によりこの協定に違反したときは、この協定を解除することができる
ものとする。
(有効期間)
第5条
この協定の有効期間は、平成○○年○○月○○日までとする。ただし、甲乙に異議がない場
合は、協定期間を1年延長するものとし、以降も同様とする。
(疑義の決定)
第6条
この協定書に定めない事項又は各条項について疑義が生じた場合は、甲乙協議して定めるも
のとする。
上記の協定の成立を証するため、この協定書2通を作成し、甲乙記名押印の上、各1通を保有する
ものとする。
平成○○年○○月○○日
甲
(住所)
(氏名)
乙
(住所)
(氏名)
【申請・交付等】
(問47)間伐実施箇所から製材工場までの距離(要件:50km以上)が県を跨ぐ場
合、どちらの県の協議会に入り、交付申請すればよいのか。
助成金を受給する者が、間伐を実施する県の協議会に入り、交付申請すること。
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(問48)「定額」について、既存の県単事業と整合を持たせるため、助成上限額
を県独自で低めに設定することや、距離別単価を一律単価として支払うこ
とは可能か。
「50㎞~1000円/m3以内」、「100㎞~2000円/m3以内」としてい
るので、この範囲を超えなければ県の裁量で額を設定することは、可。
(問49)素材生産業者の団体が代表して工場と協定を締結し、又は、複数の素材
生産業者からの出材を原木市場が取りまとめて工場と協定を締結し、運搬
は個々の素材生産業者が行う場合、一括して補助金申請することは可能か。
ひとつの協定内に複数の林業事業者等間伐材供給者が存在し、それぞれが運搬
経費を支出し、本支援の対象となる場合、代表者を決め、かつ連名(※)で交付
申請することにより、交付申請等の手続及び助成金の支払い窓口等を一本化する
ことができるものとする。
なお、協定の締結や各取引において、個々の価格の決定(≠決定方法)や出材
量等に関して構成事業者の自由意志による主体性を制限しないこと、また、協定
に関わらない事業者の取引を著しく阻害しないことなどの配慮が必要。(不当な
取引制限にならないこと。)
(※)連名にせず、代表者だけを決めて、そこから補助金を各事業体に分配する
と、代表者から各事業者への支払が「助成金」となり、事業実施要領別紙1
の12「対象経費については、運搬費とし」に反する。
(問50)原木市場等を経由し、複数の素材生産業者と工場等が運搬費を分担する
場合に一括して補助金申請をすることは可能か。
また、補助金を受給しようとする工場(市場を含む)が複数の素材生産
業者と個別に協定を締結し、又は複数の素材生産業者の代表者たる事業協
同組合等と協定を締結し、一括して補助金申請をすることは可能か。
前述の問いと同様に、連名での補助金申請は可能である。
ただし、ひとつの協定、ひとつの交付申請に対して、助成期間が2年間を超え
ることは認められない。例えば、搬出開始時期の異なる複数の素材生産業者が存
在することにより、工場側の助成期間が2年間を超えるようなことは認められな
い。(※1)
【訂正】このような場合の事業実施期間(助成期間)については、過去の個別の問
い合わせに対して、
「各申請者の搬出開始を『運搬事業着手届』の提出等(※
2)により始期を明確にすることで、各事業者ごとに始期を定めることがで
- 66 -
きる。」と回答したが、
① 補助対象の協定を単位として、協定実施期間のうちの1年目ないし2
年目が補助対象期間内であり、単価は1年目が2,000円/m3以内・
2年目がその1/2以内であること
② また、事業体ごとに協定を締結し、複数の協定を包括する交付申請の
場合であっても、申請する事業期間が「2年を超える」、「2,000円
/m3以内の適用が1年を超える」事態が発生することになることから、
ひとつの協定、ひとつの交付申請で、各事業者ごとに始期を設定し、その事
業者ごとに助成期間とすることはできないものとする。
(※3)
(※1)予算要求上「最大2年間」として認められたので、ある事業体がひとつ
の協定をもって2年を超える支援を受けることができないため。
(※2)1年間ないし2年間の助成期間の明確な根拠とするため。なお、これは、
山側・利用者側1対1の協定の場合であっても同様に提出すること。
(※3)これらの場合、各素材生産業者の搬出予定期間ごとに協定、交付申請を
分割しなければ、搬出開始が遅い素材生産業者からの運材に対する助成期
間が短くなる。
【その他】
(問51)流通経費支援は、材価の下落や需給バランスを崩すのではないか。
この支援で原木価格の下落や需給バランスを崩すことのないよう、安定取引協
定に基づき、売り先や価格の決まった取引について支援することとしているとこ
ろ。市況動向に直接的な影響を受ける競り売りや入札による取引は対象外として
いるところ。
(問52)流通経費支援と木材産業等高度化推進資金を併用することは可能か。
国の補助事業について、実施者の自己負担分について木材産業等高度化推進資
金を借り入れることは、認められていない。
しかしながら、補助対象事業であっても、事業実施開始から補助金が支払われ
るまでの間の資金は事業主自らが準備する必要があることから、補助金が支払わ
れるまでの間の資金については高度化推進資金を借り入れることを認めていると
ころ。
今回の流通経費支援についても、運搬費の一部を国が助成する制度であること
から補助金の一種であり、上記と同様の考え方となる。
従って、「流通経費支援」の対象となる運搬費について高度化推進資金を借り
受けることができるが、当該助成金が支払われた時点で高度化推進資金を全額償
- 67 -
還(返還)する必要があります。(実際にかかった経費と助成金の差額分につい
て高度化推進資金で引き続き借り受けることはできません。
)
なお、高度化推進資金の「素材生産資金」については、輸送費について認めて
いないため、流通経費支援と高度化推進資金とについては、資金上、重なりがな
いものと考えられる。
(素材引取資金、製品流通合理化資金など資金内容に「輸送費」が含まれる場合
には、輸送費と輸送費以外に資金を区分して勘定することにより、輸送費以外の
経費については、流通経費支援の支払とは関係なく資金の償還を行うことが可
能。)
- 68 -
森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~利子助成~
【利子助成】
(問1)対象となる資金の使途は、どのようなものが挙げられるか。
間伐材の安定取引協定(以下、【利子助成】の項目において「協定」という。)
に基づく間伐材の取引の促進に資する取組であり、かつ次のいずれかの条件を満
たしているものとする。
・ 協定に係る間伐材の生産に必要な資金であって、立木の購入代金(前渡し
金、予約金等を含む)及び作業労賃、電力費、燃料費、輸送費、その他間伐
材の生産に必要な経費
・ 協定に基づく間伐材の引取りに必要な資金であって、素材の購入代金(前
渡し金、予約金等を含む)及び素材の引取りに必要な輸送費
・ 協定に係る間伐材の加工及び乾燥等を行うのに必要な資金であって、作業
労賃、電力費、燃料費、その他間伐材の加工及び乾燥等に必要な経費
・ 協定に基づき間伐材を引き取る事業体が加工する製品の購入代金
・ 協定に係る間伐材の生産、加工及び流通の推進に伴い、主伐の延期や既存
在庫の長期化等による資金回収期間の長期化に対応するために必要な資金
(既往借入の借換を含む)
・ その他協定に基づく間伐材取引の促進に資する取組について都道府県知事
が認めるもの
(問2)協定締結者以外は、支援の対象外か。
協定締結者と取引を行う事業体についても対象となり得る。例えば、
・ 協定締結者に主伐材を納入する契約があったが、協定締結者の間伐材利用
を促進するため、主伐材の納入を延期する場合
・ 協定締結者が製造する間伐材製品を積極的に購入する場合
等が想定される。
(問3)施設整備や機械購入等での借り入れは、支援の対象となるのか。
本支援は運転資金を対象としていることから、対象外。
(問4)新規の借入金が支援対象となるのか。
過去の借入金の利子も支援の対象となるのか。
- 69 -
事業実施主体への交付決定後に行われた借入が支援の対象となり(※)、交付
決定前の借入は対象外。ただし、前年度に本支援の交付決定を受けた借入案件に
ついては、この限りではない(*)。
なお、過去の借入金であっても、間伐材の利用促進を目的に借換を行う場合は、
新規借入として支援の対象とする。
※【訂正】以前作成したQ&Aでは、「国から県への交付決定後に行われた借入
については、対象とする」と回答したが、上記のとおり訂正します。
*【補足】1件の借入に係る返済が複数年に跨り、各年度ごとに交付申請・交付
決定を繰り返す場合、2回目以降の交付決定において、当該案件が交付
決定前の借入となってしまうため、このような案件については翌年度以
降も支援の対象とすることができるものとする。
(問5)主伐材の買い入れに伴う借入金は支援対象となるのか。
間伐材の利用促進を目的に主伐材に係る生産調整を行うなどの取組を実施する
こととして交付決定を受け、当該主伐材を購入した際の借入金について借換を行
う場合は、支援の対象となり得る。
(問6)製材品の売れ行きが悪い。在庫維持のための運転資金も対象となるのか。
当該事業は間伐材の利用促進を目的としており、間伐材利用促進に資する場合
(安定取引協定に基づき間伐材を購入しているなど)には、製材品の在庫維持の
ための運転資金も、支援の対象となり得る。
(問7)木材産業高度化推進資金などの低利融資は利子助成の対象となるのか。
また、県単事業による低利融資は対象となるのか。
制度融資(国費が投入されている資金)への利子助成は、国費の二重補助とな
るため、対象外。
ただし、県単事業による低利融資については、利子助成の対象となる。
(問8)補助残融資や制度融資の借入金でないことは、どのように確認するのか。
借入先の金融機関への問い合わせ、又は農林漁業信用基金が発行する「債務保
証承諾書」の写しにより確認されたい。
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(問9)補助残融資は対象となるのか。
国費の二重補助となることから、対象外。
(問10)借入先の制限はあるのか。個人からの借入金は対象となるのか。
借入先は、農林中央金庫、商工組合中央金庫、銀行、信用金庫、信用協同組合、
森林組合法第9条第2項第1号の事業を行う森林組合、森林組合法第101条第
1項第3号の事業を行う森林組合連合会、農業協同組合法第10条第1項第1号
及び第2号の事業を併せて行う農業協同組合及び農業協同組合連合会とする。
これら以外の消費者金融や個人等からの借り入れは、対象外。
(問11)借入金の上限はあるのか。
借入金の上限額は、5,000万円以内とする。
(問12)借入金の上限額5,000万円の考え方いかん。
1事業体の1回の借入額の上限が5,000万円とし、かつ借入残高が5,0
00万円を超えないものとする。
なお、借入残高5,000万円の範囲で、繰り返し借り入れることもできるも
のとする。
(問13)半年返済での利率の考え方いかん。
半年返済で借り入れた場合に、利率が「半年利」や「月利」で設定されている
場合は、利率を「年利」に換算し、助成額を算定すること。
例えば、「半年利3.0%」や「月利0.5%」で借り入れた場合、年利換算
するとは「年6.0%」となるので、上限利率「年3.0%」の範囲で助成する
こと。
(問14)平成23年度末の基金終了以降は、どうなるのか。
長期資金として借り入れた資金や、平成23年度中に借り入れた資金は、償還
期間が平成24年度以降にも設定されることが想定されるが、平成24年度以降
の利息については、支援の対象外とする。
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(問15)本支援の具体的なスキームいかん。
1.基本的には通常の補助金と同様である。
①借入金の使途、資金計画、間伐材の利用促進の効果等について計画し、交付
申請
②審査、交付決定【都道府県】
③銀行等から資金の借り入れ
④借入利息の支払
⑤都道府県に対し実績報告、助成金の請求
⑥基金から事業主体に助成金を支給【都道府県】
2.実績(支払い済みの利息額)に対しての助成になるので、基金から借入先銀
行への支払いはない。
3.交付申請書及び実施報告書(兼助成金請求書)の記載事項としては、少なく
とも以下の内容が記載されていることが望ましい。
○利子助成申請書
1 申請者の概要
① 住所、名称及び代表者の氏名
② 業種
③ 資本の額
④ 事業所の名称及び所在地
⑤ 事業規模 原木消費量等
2 事業実施に関する事項
① 目的及び効果
② 使途及び金額
③ 間伐促進との関連
3 所要資金の調達及び返済計画(※制度資金での調達は対象外)
4 その他必要事項
○実施報告書兼利子助成金交付請求書
1 申請者の概要
① 住所、名称及び代表者の氏名
② 事業所の名称及び所在地
③ 助成金振込先
2 事業実施に関する事項
① 事業実施内容
② 使途及び金額
③ 間伐促進との関連
3 利子助成金申請に関する事項
① 支払い済み利息額
② 利子助成請求額
4 その他(添付書類)
① 金銭消費貸借契約書(写)
② 利息支払証明(写)
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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~地域材利用開発~
【事業全般】
(問1)県の試験研究機関で複数年計画で実施している地域材の製品開発の県単
研究予算をH22年度からこの基金予算に振り替えることは可能か。
県の方で整理がつけば可能である。
(問2)支援対象の要件として、家づくりに係る認定、認証の取得や、評価基準
のクリアを目的とした製品開発等とあるが、住宅瑕疵担保履行法への対応
を前提とした品質向上技術開発(低コスト乾燥技術など)は、協議会が必
要と認めれば対象になると判断して良いか。
対象として判断していただいて差し支えない。
(問3)支援対象となる事業体を具体的に示されたい。また、地方公共団体(試
験研究機関)や任意団体が事業主体となる事は可能か?
協議会の構成員であることを条件に、製材工場、工務店、木材製品製作会社
等の民間企業が助成対象となる。また、同様に地方公共団体の試験研究機関や
大学等の研究機関及び任意団体も事業実施主体となり得ると考える。
(問4)支援期間は複数年にわたることは可能か。
基金事業の実施期間内であり、都道府県知事の認める範囲であれば、1プロ
ジェクトに対する複数年にわたる支援は可能である。
(問5)実証試験以外にはどのような取組みが支援の対象となるのか。
市場調査や販路拡大対策、新製品の生産性の向上対策、製品の実証データ取
得のための実証展示についても対象となる。
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(問6)新たな開発の対象は住宅資材以外でも可能か。また、国産材では既に製
品化されているもの(例 木製玩具・遊具)で、地域材では製品化されて
ないものは対象となるか?
支援対象となる。
(問7)新製品のPR経費を計上可能か。
地域材を使用した製品開発の一環として、都道府県知事が認める内容であれ
ば助成対象となる。
(問8)実証試験として補助可能な経費(メニュー)を説明願いたい。
住宅モデル等の実証展示については、新製品等のデータ収集を行うことを前
提に、その設置にかかる経費(資材費、設計費、人件費等)に対して助成を行
うことが可能である。
(問9)製材機における、木取りの方法を自由にできるソフトの開発は対象とな
るか。(現状の製材機ソフトは画一的な木取り方法しか対応できず、製材工場の
求める材の規格が限定的であるため、新たな製材ソフトを開発し工場の汎用性を
高め、消費される材の規格幅を広める)
新製品等の生産性の向上対策として、助成対象となる。
(問10)既存の県単独事業を活用する事は可か?
既に県単独事業等による助成が行われている製品開発等についても、当該事
業を活用して、製品化に向けた取組みを行っていただくことは可能である。
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森林整備加速化・林業再生事業に係るQ&A
~基金外その他~
【基金】
(問1)予定どおり事業を実施できなかった場合に、3年後の基金残額を返納す
ることになるのか。返納手続きはどうなるのか。
実施要領の第2の8に記載のとおり、基金事業の実施状況については、毎年度
決算終了後速やかに報告いただくことになっている。最終年度については、報告
をいただいた後、残額があれば額を記載した返納に関する通知を送付し、その額
を返納いただくという流れを想定している。
(問2)要領第5の基金事業実施について、当初市町村長の記述が入っていなか
ったが、最終的に記載された理由は。
事業主体の事務手続きの利便性や都道府県の事務軽減等に配慮した結果であ
る。
なお、市町村が事業主体より交付申請を受けた場合については、基金からの補
助金の交付については市町村より事業主体に対して行うことになる。ただ、必ず
しも市町村を経由しなければならないということではないので、各都道府県の事
情に応じて対応いただければと考えている。
(問3)2年目、3年目に実施したい事業が新たにあった場合、全体計画を変更
すればよいのか。
全体事業計画を変更することにより、メニュー間での経費移動は可能である。
ただし、実施要領第2の7に規定する重要な変更に該当する場合は、全体事業
計画の変更に際して、林野庁長官等の承認が必要である。また、全体目標の変更
を行う場合には、林野庁長官等に協議する必要がある。メニュー間での経費移動
は可能である。
(問4) 基金運用を図り、運用益を他の県単独事業に活用することは可能か。
実施要領第10の4の基金の果実に記載されているとおり、当事業以外に活用
することはできない。
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(問5) 基金の運用益について、最終年度に余剰が生じた場合は返納の対象とな
るのか。
対象となる。
(問6) 3年目に各都道府県の基金残額の有効活用の観点から、都道府県間の(過
不足)調整を行う予定はあるのか。
22年度以降、各都道府県間での調整を行う予定はない。
(問7) 都道府県は地域協議会に参加していなくても基金の事業を実施できるか。
都道府県は、要綱の別表で各メニューの事業主体と位置づけられているところ
であり、単独で実施できる。
【全体事業計画】
(問1) 全体事業計画における全体目標の間伐実施面積の現状値及び目標値の設
定についてはどのように考えるか。
間伐実施面積については、本事業による間伐面積としているところであり、現
状値は0となる。目標値については、全体で3年間で20万haを行うとしている
ところであり、それに向けた目標を設定していただく考えである。
(問2) 全体事業計画における全体目標の間伐利用量の現状値及び目標値の設定
の考え方についてはどのように考えるか。
間伐利用量の現状値については、基本的に毎年林野庁へ聞き取りにより報告い
ただいている民有林の間伐材利用量をおかれたい。目標値については、適宜設
定されたい。
(問3) 基金事業のほとんどが定額助成であり、「林野庁が定める基準に基づき
都道府県知事が定める」とありますが、都道府県が提出する全体事業計画
等において、 都道府県知事が定めた額を記入すべきと考えているがどこに
記載したらよいか。
都道府県知事が定めた額については、林野庁長官等に報告いただく「年度事業
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計画」の備考欄に記載することとなっており、全体事業計画への記入は不要であ
る。
(問4) 実施要領の様式2の第1.基本的事項の2施策の基本方針については、
7月に提出するものについて、全体像を描いたものにするか、それとも1
回目に提出する事業に限ったものとするのか。
都道府県として、今後3年間に考えておられる全体像について、記載いただき
たい。
【森林整備加速化・林業再生基金事業実施要領について】
(問1) 「補助事業等により取得し、又は効用の増加した財産の処分等の承認基
準」に基づく大臣承認または大臣への報告は必要か。
財産処分や転用については、要領別紙2において農林水産大臣の承認を要して
いる。
【森林整備加速化・林業再生基金事業実施要領の運用について】
(問1) 運用第5「施設整備等の一般的基準」8の経営診断については、事業費
が5,000万以上としているが、5,000万未満の場合にも都道府県が基準を設け
て、中小企業診断士の経営診断を受けることを補助の条件とすることは問題
ないか。
中小企業診断士の経営診断を受けることを補助の条件とすることは、各都道府
県で定めていただいて問題ない。ただし、それに係る費用については、事業実施
主体が負担すべきものと考える。
(問2) 基金事業のメニューには、他の交付金事業で既に実施中のものもあり、
棲み分けをどのように考えるか。
現在、交付金で計画している施設については、既に財務省との事業実施協議を
終え、承認を得ているものであることから基金事業への振り替えはすべきでない
と考える。
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【森林整備加速化・林業再生基金事業の事業評価実施要領について】
(問1)費用対効果算定指針Ⅱの第1に記載されている、「林野庁森林整備部計画
課長が別に定めるところによる~」の、別に定めるものは、追加で作成され
るのか?
林野公共事業における事前評価マニュアル(13林整計第541号平成14年
3 月26日林野庁森林整備部計画課長通知[最終改正]20林整計第246号
平成21年3月31日)によるものとする。
【地域活性化・経済危機対策臨時交付金について】
(問1) 都道府県・市町村が基金の事業(例えば、木造公共施設整備)を行う
際生じる地方負担額相当分については、この経済危機対策臨時交付金をあ
てることができるのか。
内閣府地域活性化推進担当室より発出されている5月29日付け事務連絡「地
域活性化・経済危機対策臨時交付金について」のなかで整理されているところで
あり、可能である。
(問2) 21年度に事業を行う分についても、経済危機対策臨時交付金を一度
基金に繰り入れないといけないのか。
今年度の事業については、交付金を直接あてることができるため、一旦基金に
繰り入れる必要はない。
【地域活性化・公共投資臨時交付金について】
(問1) 地域活性化・公共投資臨時交付金をこの基金事業にあてることは可能
なのか。
該当するものについては、今後総務省の方で明らかにしていくと聞いていると
ころであり、現段階では未確定である。ただし、一部のメニュー(木材加工施設、
木造公共施設、木質バイオマス利用施設及び特用林産施設の整備)については、
地方債の発行対象経費かつ予算補助であることから、原則、対象になると考えて
いる。
(ただし、地方公共団体が実施主体となるもの又は公共的団体が実施主体となる
ものに対する地方公共団体の補助金に限る。)
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